JP6428849B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、パチンコ機やスロットマシン等に代表される遊技機に関するものである。
パチンコ機やスロットマシン等の遊技機には、例えば、液晶表示画面が設けられたものがある。液晶表示画面を有する遊技機では、例えば、多様な予告やリーチ演出等が液晶表示画面に表示され、遊技の興趣を高める工夫がされている。このような遊技機の中には、遊技者の操作によって演出モードを変更可能な演出モード変更ボタンが設けられているものがある。
特開2006−174956号公報
しかしながら、遊技機に演出モード変更ボタンを設けることにより、表示演出を多様化できるものの、現状の演出モードの変更は遊技者の操作によるものであるので、ホール事情に必ずしも即していない虞があった。
本発明は、上記例示した事情等を鑑みてなされたものであり、ホール事情に好適に対応可能な遊技機を提供することを目的としている。
この目的を達成するために、請求項1記載の遊技機は、表示演出を実行可能な表示手段と、遊技者が操作可能な操作手段とを備え、複数の表示演出モードの表示演出を実行可能な演出データを記憶する演出データ記憶手段と、前記複数の表示演出モードの中から、1の表示演出モードを設定するモード設定手段と、前記演出データ記憶手段に記憶されている演出データの中から、前記モード設定手段に設定された表示演出モードに応じた演出データを用い、前記表示手段に表示演出を表示させる表示制御手段と、前記操作手段が予め規定された時期に操作された場合に、前記モード設定手段に設定されている表示演出モードを、別の表示演出モードに切り換えて設定するモード切換手段と、1の表示演出モードが前記モード設定手段に設定されている間、遊技の実行に係る所定条件を満たす期間として、始動条件の成立に基づき前記表示手段に表示される動的表示の期間を、当該動的表示が表示される毎に、当該動的表示を前記表示手段に表示させるために、遊技の主な制御を実行する主制御手段から前記表示制御手段に出力された当該動的表示の期間に関する情報を含む制御コマンドから特定することによって計測するモード設定期間計測手段と、前記モード設定期間計測手段により1回分の前記動的表示の期間が計測される毎に、当該計測された動的表示の期間に対し、当該動的表示の開始時期において表示の実行が保留されている前記動的表示の数に応じて補正を施して得られた期間を、前記複数の表示演出モードのうち、当該動的表示の期間が計測されたときの表示演出モードに対して蓄積して記憶可能なモード設定期間記憶手段と、を備え前記モード設定期間記憶手段に記憶される期間は、当該補正の対象となる動的表示の開始時期において表示の実行が保留されている前記動的表示の数が少ないほど短い期間であり、更に、前記複数の表示演出モードのうち少なくとも一部の表示演出モードに対して、前記モード設定期間記憶手段に記憶されている期間を前記表示手段に表示する期間表示手段を備えている。
請求項2記載の遊技機は、請求項1記載の遊技機において、前記遊技機はパチンコ遊技機であることを特徴としている。
本発明の遊技機によれば、ホール事情に好適に対応可能な遊技機の提供を可能とするという効果がある。
本発明の第1実施形態におけるパチンコ機の正面図である。 遊技盤の正面図である。 パチンコ機の背面図である。 裏面モードスイッチの構成を示す模式図である。 第3図柄表示装置の表示画面を説明するための模式図である。 パチンコ機の構成を示すブロック図である。 各種カウンタの概要を示す図である。 主制御装置により実行される立ち上げ処理を示すフローチャートである。 主制御装置により実行されるメイン処理を示すフローチャートである。 図9のメイン処理の中で実行される変動処理を示すフローチャートである。 図10の変動処理の中で実行される保留球格納エリア順送り処理を示すフローチャートである。 図10の変動処理の中で実行される変動開始処理を示すフローチャートである。 主制御装置により実行されるタイマ割込処理を示すフローチャートである。 図13のタイマ割込処理の中で実行される始動入賞処理を示すフローチャートである。 NMI割込処理を示すフローチャートである。 演出制御装置により実行される立ち上げ処理を示すフローチャートである。 演出制御装置により実行されるメイン処理を示すフローチャートである。 図17のメイン処理の中で実行される演出モード変更確認処理を示すフローチャートである。 図17のメイン処理の中で実行される音声ランプ演出処理を示すフローチャートである。 図17のメイン処理の中で実行される表示演出処理を示すフローチャートである。 図20の表示演出処理の中で実行される変動表示処理を示すフローチャートである。 図20の表示演出処理の中で実行される各表示処理を示すフローチャートである。 演出制御装置内により実行されるコマンド受信割込処理を示すフローチャートである。 第2実施形態の遊技システムの構成を示すブロック図である。 第2実施形態の遊技システムの構成を示すブロック図である。 第2実施形態の主制御装置により実行されるタイマ割込処理を示すフローチャートである。 図27のタイマ割込処理の中で実行されるホールコンピュータ出力情報設定処理を示すフローチャートである。 第2実施形態の変動処理を示すフローチャートである。 第2実施形態の演出制御装置により実行される立ち上げ処理を示すフローチャートである。 図29の立ち上げ処理の中で実行されるモード選択カウンタ設定処理を示すフローチャートである。 第2実施形態の演出制御装置により実行されるメイン処理を示すフローチャートである。 図31のメイン処理の中で実行される演出モード変更確認処理を示すフローチャートである。 第2実施形態のホールコンピュータにより実行されるデータ受信処理を示すフローチャートである。 図33のデータ受信処理の中で実行される変動中信号確認処理を示すフローチャートである。 第3実施形態の演出制御装置により実行される立ち上げ処理を示すフローチャートである。
以下、パチンコ遊技機(以下、単に「パチンコ機」という)の第1実施形態を、図面に基づいて説明する。図1は、パチンコ機10の正面図であり、図2は、パチンコ機10の遊技盤13の正面図であり、図3は、パチンコ機10の背面図である。
パチンコ機10は、図1に示すように、略矩形状に組み合わせた木枠により外殻が形成される外枠11と、その外枠11と略同一の外形形状に形成され外枠11に対して開閉可能に支持された内枠12とを備えている。外枠11には、内枠12を支持するために正面視(図1参照)左側の上下2カ所に金属製のヒンジ18が取り付けられ、そのヒンジ18が設けられた側を開閉の軸として内枠12が正面手前側へ開閉可能に支持されている。
内枠12には、多数の釘や入賞口63,64等を有する遊技盤13(図2参照)が裏面側から着脱可能に装着される。この遊技盤13の前面を球が流下することにより弾球遊技が行われる。なお、内枠12には、球を遊技盤13の前面領域に発射する球発射ユニット112a(図6参照)やその球発射ユニット112aから発射された球を遊技盤13の前面領域まで誘導する発射レール(図示せず)等が取り付けられている。
内枠12の前面側には、その前面上側を覆う前面枠14と、その下側を覆う下皿ユニット15とが設けられている。前面枠14及び下皿ユニット15を支持するために正面視(図1参照)左側の上下2カ所に金属製のヒンジ19が取り付けられ、そのヒンジ19が設けられた側を開閉の軸として前面枠14及び下皿ユニット15が正面手前側へ開閉可能に支持されている。なお、内枠12の施錠と前面枠14の施錠とは、シリンダ錠20の鍵穴21に専用の鍵を差し込んで所定の操作を行うことでそれぞれ解除される。
前面枠14は、装飾用の樹脂部品や電気部品等を組み付けたものであり、その略中央部には略楕円形状に開口形成された窓部14cが設けられている。前面枠14の裏面側には2枚の板ガラスを有するガラスユニット16が配設され、そのガラスユニット16を介して遊技盤13の前面がパチンコ機10の正面側に視認可能となっている。前面枠14には、球を貯留する上皿17が前方へ張り出して上面を開放した略箱状に形成されており、この上皿17に賞球や貸出球などが排出される。上皿17の底面は正面視(図1参照)右側に下降傾斜して形成され、その傾斜により上皿17に投入された球が球発射ユニット112aへと案内される。また、上皿17の上面には、枠ボタン22が設けられている。
この枠ボタン22は、遊技者により操作されるボタンであり、第3図柄表示装置81に表示される演出の演出モードを変更するためのボタンとして機能する。本実施形態のパチンコ機10には、演出モード(表示演出モード)として、第1演出モードから第3演出モードまでの3種類が設けられており、遊技者が所定の時期(本実施形態では、高速変動中又は客待ち演出中)に枠ボタン22を操作することにより、これらの3種類の演出モードを切り換え可能に構成されている。即ち、遊技者は、適切なタイミングで枠ボタン22を適宜操作することにより、自身の好みに応じた演出モードに切り換えることができる。
なお、本実施形態のパチンコ機10に設けられている3種類の演出モード、即ち、第1〜第3演出モードは、それぞれ、背景画像や、予告演出の内容や、登場する予告キャラや、リーチ時の演出の内容などの点で相違する。例えば、第1演出モードは、海中を背景とする最もシンプルな演出を行うモードとして構成され、第2演出モードは、メインキャラクタの女の子が海中を探索する演出を行うモードとして構成され、第3演出モードは、そのパチンコ機10の機種を特徴付ける内容の演出(例えば、リゾート地の浜辺を背景とする演出)を行うモードとして構成される。
また、本実施形態のパチンコ機10は、この枠ボタン22を電源投入時に操作した場合に、演出制御装置117の第1〜第3モード総滞在時間メモリ273h〜273j(図6参照)に記憶されている値に基づき、3種類の演出モード(第1〜第3演出モード)のモード総滞在時間を第3図柄表示装置81に表示するように構成されている。
詳細は後述するが、第1〜第3モード総滞在時間メモリ273h〜273jは、設定された演出モードにおいて変動表示が実行される毎に、その変動時間を蓄積して記憶するためのメモリであり、これらの総滞在時間メモリ273h〜273jは、バックアップコンデンサ281(図6参照)から供給される電源によってパチンコ機10の電源(電源装置115からの電源)が遮断されても記憶内容を保持できるように構成されている。よって、第1〜第3モード総滞在時間メモリ273h〜273jに記憶される値は、設定された演出モードにおいて遊技者が実際に遊技をした時間の長さを反映する値、換言すれば、各演出モードに対する遊技者の支持度を反映する値である。従って、本実施形態のパチンコ機10は、電源投入時に枠ボタン22を操作することにより、各演出モードに対する遊技者の支持度を示す値である各演出モードのモード総滞在時間を、第3図柄表示装置81に表示することができる。
また、この枠ボタン22は、操作タイミングに応じて異なる表示を第3図柄表示装置81に表示させることができる。例えば、変動表示開始時に予告キャラが出現した場合に枠ボタン22を押すことで今回の変動による大当たりの期待値を表示したり、リーチ演出中に枠ボタン22を押すことで大当たりへの期待感を持てる演出に変更することができる。
加えて、前面枠14には、その周囲(例えばコーナー部分)に各種ランプ等の発光手段が設けられている。これら発光手段は、大当たり時や所定のリーチ時等における遊技状態の変化に応じて、点灯又は点滅することにより発光態様が変更制御され、遊技中の演出効果を高める役割を果たす。窓部14cの周縁には、LED等の発光手段を内蔵した電飾部29〜33が設けられている。パチンコ機10においては、これら電飾部29〜33が大当たりランプ等の演出ランプとして機能し、大当たり時やリーチ演出時等には内蔵するLEDの点灯や点滅によって各電飾部29〜33が点灯または点滅して、大当たり中である旨、或いは大当たり一歩手前のリーチ中である旨が報知される。
また、前面枠14の正面視(図1参照)左上部には、LED等の発光手段が内蔵され賞球の払い出し中とエラー発生時とを表示可能な表示ランプ34が設けられている。また、右側の電飾部32下側には、前面枠14の裏面側を視認できるように裏面側より透明樹脂を取り付けて小窓35が形成され、遊技盤13前面の貼着スペースK1(図2参照)に貼付される証紙等はパチンコ機10の前面から視認可能とされている。また、パチンコ機10においては、より煌びやかさを醸し出すために、電飾部29〜33の周りの領域にクロムメッキを施したABS樹脂製のメッキ部材36が取り付けられている。
窓部14cの下方には、貸球操作部40が配設されている。貸球操作部40には、度数表示部41と、球貸しボタン42と、返却ボタン43とが設けられている。パチンコ機10の側方に配置されるカードユニット(球貸しユニット)(図示せず)に紙幣やカード等を投入した状態で貸球操作部40が操作されると、その操作に応じて球の貸出が行われる。具体的には、度数表示部41はカード等の残額情報が表示される領域であり、内蔵されたLEDが点灯して残額情報として残額が数字で表示される。球貸しボタン42は、カード等(記録媒体)に記録された情報に基づいて貸出球を得るために操作されるものであり、カード等に残額が存在する限りにおいて貸出球が上皿17に供給される。返却ボタン43は、カードユニットに挿入されたカード等の返却を求める際に操作される。なお、カードユニットを介さずに球貸し装置等から上皿17に球が直接貸し出されるパチンコ機、いわゆる現金機では貸球操作部40が不要となるが、この場合には、貸球操作部40の設置部分に飾りシール等を付加して部品構成は共通のものとしても良い。カードユニットを用いたパチンコ機と現金機との共通化を図ることができる。
上皿17の下側に位置する下皿ユニット15には、その中央部に上皿17に貯留しきれなかった球を貯留するための下皿50が上面を開放した略箱状に形成されている。下皿50の右側には、球を遊技盤13の前面へ打ち込むために遊技者によって操作される操作ハンドル51が配設され、かかる操作ハンドル51の内部には球発射ユニット112aの駆動を許可するためのタッチセンサ(図示せず)と、押下操作している期間中には球の発射を停止する押しボタン式の打ち止めスイッチ(図示せず)と、操作ハンドル51の回動操作量を電気抵抗の変化により検出する可変抵抗器(図示せず)とが内蔵されている。操作ハンドル51が遊技者によって右回りに回転操作されると、タッチセンサ(図示せず)がオンされると共に可変抵抗器(図示せず)の抵抗値が操作量に対応して変化し、操作ハンドル51の回動操作量に応じて変化する可変抵抗器の抵抗値に対応した強さで球が発射され、これにより遊技者の操作に対応した飛び量で遊技盤13の前面へ球が打ち込まれる。なお、操作ハンドル51が遊技者により操作されていない状態においては、タッチセンサ(図示せず)および打ち止めスイッチ(図示せず)がオフとなっている。
下皿50の正面下方部には、下皿50に貯留された球を下方へ排出する際に操作するための球抜きレバー52が設けられている。この球抜きレバー52は、常時、右方向に付勢されており、その付勢に抗して左方向へスライドさせることにより、下皿50の底面に形成された底面口が開口して、その底面口から球が自然落下して排出される。かかる球抜きレバー52の操作は、通常、下皿50の下方に下皿50から排出された球を受け取る箱(一般に「千両箱」と称される)を置いた状態で行われる。下皿50の右方には、前述したように操作ハンドル51が配設され、下皿50の左方には灰皿53が取り付けられている。
図2に示すように、遊技盤13は、正面視略正方形状に切削加工した木製のベース板60に、球案内用の多数の釘や風車およびレール61,62、一般入賞口63、第1入球口64、可変入賞装置65、第2入球口67(スルーゲート)、可変表示装置ユニット80等を組み付けて構成され、その周縁部が内枠12の裏面側に取り付けられる。なお、この図2は、符号を分かり易くするために、釘や金具などの一部を削除し図示したものである。一般入賞口63、第1入球口64、可変入賞装置65、可変表示装置ユニット80は、ルータ加工によってベース板60に形成された貫通穴に配設され、遊技盤13の前面側から木ネジ等により固定されている。また、遊技盤13の前面中央部分は、前面枠14の窓部14c(図1参照)を通じて内枠12の前面側から視認することができる。以下に、遊技盤13の構成について説明する。
遊技盤13の前面には、帯状の金属板を略円弧状に屈曲加工して形成した外レール62が植立され、その外レール62の内側位置には外レール62と同様に帯状の金属板で形成した円弧状の内レール61が植立される。この内レール61と外レール62とにより遊技盤13の前面外周が囲まれ、遊技盤13とガラスユニット16(図1参照)とにより前後が囲まれることにより、遊技盤13の前面には、球の挙動により遊技が行われる遊技領域が形成される。遊技領域は、遊技盤13の前面であって2本のレール61,62と円弧部材70とにより区画して形成される略円形状の領域(入賞口等が配設され、発射された球が落下する領域)である。
2本のレール61,62は、球発射ユニット112aから発射された球を遊技盤13上部へ案内するために設けられたものである。内レール61の先端部分(図2の左上部)には戻り球防止部材68が取り付けられ、一旦、遊技盤13の上部へ案内された球が再度球案内通路内に戻ってしまうといった事態が防止される。外レール62の先端部(図2の右上部)には、球の最大飛翔部分に対応する位置に返しゴム69が取り付けられ、所定以上の勢いで発射された球は、返しゴム69に当たって、勢いが減衰されつつ中央部側へ跳ね返される。また、内レール61の右下側の先端部と外レール62の右上側の先端部との間には、レール間を繋ぐ円弧を内面側に設けて形成された樹脂製の円弧部材70がベース板60に打ち込んで固定されている。
遊技領域の正面視右側上部(図2の右側上部)には、主に第1図柄を表示するための第1図柄表示装置37が配設されている。第1図柄表示装置37には、発光手段である複数の発光ダイオード(以下、「LED」と略す。)37aと7セグメント表示器37bとが設けられている。
第1図柄表示装置37における複数のLED37aは、点灯状態によって種々の情報を報知するものである。具体的に、LED37aは、主制御装置110(図3,6参照)でなされる大当たりの抽選結果に応じた第1図柄を点灯状態によって示す。大当たりの抽選結果として、例えば、確変大当たりと、通常大当たりと、外れとの3種類の抽選結果が設けられている場合に、抽選結果が「確変大当たり」であれば、LED37aは、点灯状態によって「確変大当たり」に対応する第1図柄を示す。同様に、LED37aは、大当たりの抽選結果に応じて、「通常大当たり」及び「外れ」にそれぞれ対応する第1図柄を点灯状態によって示す。
なお、本実施形態のパチンコ機10では、大当たりの抽選結果として、「確変大当たり」と、「通常大当たり」と、「外れ」との3つの抽選結果が設けられており、第1入球口64への入賞に基づき、「確変大当たり」であるか、「通常大当たり」であるか、「外れ」であるかが抽選されるように構成されている。
そして、かかる抽選の結果が「確変大当たり」であった場合には、第1図柄表示装置37のLED37aが「確変大当たり」に対応する第1図柄を停止図柄として表示した後、大当たり抽選の大当たり確率が通常確率よりアップして特別遊技状態へ移行し易い遊技の状態になると共に、後述する第2図柄の当たり確率が通常確率よりアップして、第1入球口64(図2参照)に付随する電動役物が所定時間だけ開放されて、球が第1入球口64へ入球し易い状態となる。以下では、この状態のことを、確変中(確変状態)と称する。
一方で、大当たり抽選の結果が「通常大当たり」であった場合には、第1図柄表示装置37のLED37aが「通常大当たり」に対応する第1図柄を停止図柄として表示した後、大当たり抽選の大当たり確率は通常確率のままであるが、第2図柄の当たり確率が通常確率よりアップして、第1入球口64に付随する電動役物が所定時間だけ開放されて、球が第1入球口64へ入球し易い状態となる。以下では、この状態のことを、時短中(時短状態)と称する。
なお、確変中や時短中において、第2図柄の当たり確率を変更する代わりに、パチンコ機10の遊技状態に応じて、第1入球口64に付随する電動役物を開放する時間や、1回の当たりで電動役物が開放する回数を変更するものとしてもよい。
また、大当たり抽選の結果が「外れ」であった場合には、第1図柄表示装置37のLED37aが「外れ」に対応する第1図柄を停止図柄として表示した後、確変中でも時短中でもない遊技の状態、即ち、大当たり抽選の大当たり確率も第2図柄の当たり確率も通常確率である状態となる。以下では、このような、確変中(確変状態)でも時短中(時短状態)でもない状態を、通常中(通常状態)と称する。
また、LED37aは、パチンコ機10の遊技状態(例えば、確変中であるか、時短中であるか、通常中であるか、等)を点灯状態により、変動表示中(変動中)であるか否かを点灯状態により示したり、保留球数を点灯状態により示す。
これらLED37aは、それぞれのLEDの発光色(例えば、赤、緑、青)が異なるよう構成され、その発光色の組み合わせにより、少ない数のLEDでパチンコ機10の各種遊技状態を示唆することができる。また、7セグメント表示器37bは、大当たり中のラウンド数やエラー表示を行うものである。
また、遊技領域には、球が入賞することにより5個から15個の球が賞球として払い出される複数の一般入賞口63が配設されている。また、遊技領域の中央部分には、可変表示装置ユニット80が配設されている。可変表示装置ユニット80には、第1入球口64への入賞(入球)をトリガとして第3図柄を変動表示する液晶ディスプレイ(以下、単に「LCD」と略す。)で構成された第3図柄表示装置81と、第2入球口67(スルーゲート)の球の通過をトリガとして第2図柄を変動表示するLEDで構成される第2図柄表示部83と、第2入球口67(スルーゲート)を通過した球の保留球数を示す第2図柄保留ランプ84とが設けられている。
第3図柄表示装置81は、後述する演出制御装置117によって表示内容が制御され、例えば左、中及び右の3つの図柄列が表示される。各図柄列は複数の図柄によって構成され、これらの図柄が図柄列毎に縦にスクロールして第3図柄表示装置81の表示画面上にて第3図柄が可変表示されるようになっている(図5参照)。また、本実施形態では、第3図柄表示装置81は、8インチサイズの大型の液晶ディスプレイで構成され、可変表示装置ユニット80には、この第3図柄表示装置81の外周を囲むようにして、センターフレーム86が配設されている。なお、本実施形態では、第1図柄表示装置37において主制御装置110の制御に伴った遊技状態や、大当たりの抽選結果を示す第1図柄の表示が行われるのに対して、その第1図柄表示装置37の表示に応じた装飾的な表示(変動演出)が、第3図柄表示装置81において行われる。なお、LCDに代えて、例えば、リール等を用いて第3図柄表示装置81を構成するようにしても良い。
また、大当たりの抽選が開始されてから、第1図柄表示装置37において、各種の停止図柄(例えば、確変大当たりを示す第1図柄、通常大当たりを示す第1図柄、外れを示す第1図柄のいずれか1つ)が表示されるまでの間に、球が第1入球口64へ入賞(入球)した場合、その入賞(入球)回数は、最大4回まで保留され、その保留回数が第1図柄表示装置37により示されると共に、特図保留ランプ85の点灯個数においても示される。以下、第1入球口64についての保留回数のことを、特図保留球数Nと称する。なお、特図保留ランプ85は、最大保留回数分の4つ設けられており、第3図柄表示装置81の上方に配設されている。
なお、本実施形態においては、第1入球口64への入賞が最大4回まで保留されるように構成するが、最大保留回数は4回に限定されるものでなく、3回以下、又は、5回以上の回数(例えば、8回)に設定しても良い。また、特図保留ランプ85を削除し、第1入球口64への入賞に基づく変動表示の保留回数を第3図柄表示装置81の一部に数字で、或いは、4つに区画された領域を保留回数分だけ異なる態様(例えば、色や点灯パターン)にして表示するようにしても良い。また、第1図柄表示装置37において保留回数を表示するようにしても良い。なお、その場合は、特図保留ランプ85により点灯表示を行わないものとしても良い。
第2図柄表示部83は、球が第2入球口67(スルーゲート)を通過する毎に、表示図柄(第2図柄)としての「○」の図柄と「×」の図柄とを交互に点灯させる変動表示を行うものである。本実施形態のパチンコ機10は、第2図柄表示部83における変動表示が所定図柄(「○」の図柄)で停止した場合に、第1入球口64に付随する電動役物が所定時間だけ開放状態となり、球が第1入球口64へ入球し易い状態となるように構成されている。
球の第2入球口67(スルーゲート)の通過回数は、最大4回まで保留され、その保留回数が第2図柄保留ランプ84において点灯表示される。なお、第2図柄の変動表示は、本実施形態のように、第2図柄表示部83において複数のランプの点灯と非点灯を切り換えることにより行うものの他、第1図柄表示装置37及び第3図柄表示装置81の一部を使用して行うようにしても良い。同様に、第2図柄保留ランプ84の点灯を第3図柄表示装置81の一部で行うようにしても良い。また、第2入球口67(スルーゲート)についての球の保留回数は、第1入球口64と同様に、最大回数が4回に限定されるものでなく、3回以下、又は、5回以上の回数(例えば、8回)に設定しても良い。また、第1図柄表示装置37により保留回数が示されるので、第2図柄保留ランプ84により点灯表示を行わないものとしても良い。
可変表示装置ユニット80の下方には、球が入球し得る第1入球口64が配設されている。この第1入球口64へ球が入球すると遊技盤13の裏面側に設けられる第1入球口スイッチ208a(図6参照)がオンとなり、その第1入球口スイッチ208aのオンに起因して主制御装置110で大当たりの抽選がなされ、その抽選結果に応じた第1図柄の表示が第1図柄表示装置37のLED37aにより示されると共に、第1図柄表示装置37の表示に応じた装飾的な表示が、第3図柄表示装置81により示される。
また、第1入球口64は、球が入球すると5個の球が賞球として払い出される入賞口の1つにもなっている。なお、本実施形態においては、第1入球口64へ球が入球した場合に払い出される賞球数と、一般入賞口63へ球が入球した場合に払い出される賞球数とを同じに構成したが、異なる数としても良い。例えば、第1入球口64へ球が入球した場合に払い出される賞球数を20個としても良い。
第1入球口64の下方には可変入賞装置65が配設されており、その略中央部分に横長矩形状の特定入賞口(大開放口)65aが設けられている。パチンコ機10においては、主制御装置110での抽選が大当たりであった場合、所定時間(変動時間)が経過した後に、第1図柄表示装置37のLED37aを大当たりの停止図柄となるように点灯させると共に、その大当たりに対応した停止図柄を第3図柄表示装置81に表示させて、大当たりの発生が示される。その後、球が入賞し易い特別遊技状態(大当たり)に遊技状態が遷移する。この特別遊技状態として、通常時には閉鎖されている特定入賞口65aが、所定時間(30秒経過するまで、或いは、球が10個入賞するまで)開放される。
この特定入賞口65aは、所定時間が経過すると閉鎖され、その閉鎖後、再度、その特定入賞口65aが所定時間開放される。この特定入賞口65aの開閉動作は、最高で例えば16回(16ラウンド)繰り返し可能にされている。この開閉動作が行われている状態が、遊技者にとって有利な特別遊技状態の一形態であり、遊技者には、遊技上の価値(遊技価値)の付与として通常時より多量の賞球の払い出しが行われる。
可変入賞装置65は、具体的には、特定入賞口65aを覆う横長矩形状の開閉板と、その開閉板の下辺を軸として前方側に開閉駆動するための大開放口ソレノイド(図6に示すソレノイド209の一部)とを備えている。特定入賞口65aは、通常時は、球が入賞できないか又は入賞し難い閉状態になっている。大当たりの際には大開放口ソレノイドを駆動して開閉板を前面下側に傾倒し、球が特定入賞口65aに入賞し易い開状態を一時的に形成し、その開状態と通常時の閉状態との状態を交互に繰り返すように作動する。
なお、特別遊技状態は上述した形態に限定されるものではない。特定入賞口65aとは別に開閉される大開放口を遊技領域に設け、第1図柄表示装置37のLED37aが大当たりに対応する態様で点灯した場合に、特定入賞口65aが所定時間開放され、その特定入賞口65aの開放中に、球が特定入賞口65a内へ入賞することを契機として特定入賞口65aとは別に設けられた大開放口が所定時間、所定回数開放される遊技状態を特別遊技状態として形成するようにしても良い。
遊技盤13の下側における左右の隅部には、証紙や識別ラベル等を貼着するための貼着スペースK1,K2が設けられ、貼着スペースK1に貼られた証紙等は、前面枠14の小窓35(図1参照)を通じて視認することができる。
更に、遊技盤13には、アウト口66が設けられている。いずれの入賞口63,64,65aにも入球しなかった球はアウト口66を通って図示しない球排出路へと案内される。遊技盤13には、球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘が植設されているとともに、風車等の各種部材(役物)が配設されている。
図3に示すように、パチンコ機10の背面側には、制御基板ユニット90,91と、裏パックユニット94とが主に備えられている。制御基板ユニット90は、主基板(主制御装置110)と、演出制御基板(演出制御装置117)とが搭載されてユニット化されている。制御基板ユニット91は、払出制御基板(払出制御装置111)と、発射制御基板(発射制御装置112)と、電源基板(電源装置115)とカードユニット接続基板116とが搭載されてユニット化されている。
裏パックユニット94は、保護カバー部を形成する裏パック92と払出ユニット93とがユニット化されている。また、各制御基板には、各制御を司る1チップマイコンとしてのMPU、各種機器との連絡をとるポート、各種抽選の際に用いられる乱数発生器、時間計数や同期を図る場合などに使用されるクロックパルス発生回路等が、必要に応じて搭載されている。
なお、主制御装置110、演出制御装置117、払出制御装置111及び発射制御装置112、電源装置115、カードユニット接続基板116は、それぞれ基板ボックス100〜104に収納されている。基板ボックス100〜104は、ボックスベースと該ボックスベースの開口部を覆うボックスカバーとを備えており、そのボックスベースとボックスカバーとが互いに連結されて、各制御装置や各基板が収納される。
また、基板ボックス100(主制御装置110)及び基板ボックス102(払出制御装置111及び発射制御装置112)は、ボックスベースとボックスカバーとを封印ユニット(図示せず)によって開封不能に連結(かしめ構造による連結)している。また、ボックスベースとボックスカバーとの連結部には、ボックスベースとボックスカバーとに亘って封印シール(図示せず)が貼着されている。この封印シールは、脆性な素材で構成されており、基板ボックス100,102を開封するために封印シールを剥がそうとしたり、基板ボックス100,102を無理に開封しようとすると、ボックスベース側とボックスカバー側とに切断される。よって、封印ユニット又は封印シールを確認することで、基板ボックス100,102が開封されたかどうかを知ることができる。
払出ユニット93は、裏パックユニット94の最上部に位置して上方に開口したタンク130と、タンク130の下方に連結され下流側に向けて緩やかに傾斜するタンクレール131と、タンクレール131の下流側に縦向きに連結されるケースレール132と、ケースレール132の最下流部に設けられ、払出モータ216(図6参照)の所定の電気的構成により球の払出を行う払出装置133とを備えている。タンク130には、遊技ホールの島設備から供給される球が逐次補給され、払出装置133により必要個数の球の払い出しが適宜行われる。タンクレール131には、当該タンクレール131に振動を付加するためのバイブレータ134が取り付けられている。
また、払出制御装置111には状態復帰スイッチ120が設けられ、発射制御装置112には可変抵抗器の操作つまみ121が設けられ、電源装置115にはRAM消去スイッチ122が設けられている。状態復帰スイッチ120は、例えば、払出モータ216(図6参照)部の球詰まり等、払出エラーの発生時に球詰まりを解消(正常状態への復帰)するために操作される。操作つまみ121は、発射ソレノイドの発射力を調整するために操作される。RAM消去スイッチ122は、パチンコ機10を初期状態に戻したい場合に電源投入時に操作される。
また、演出制御装置117には、裏面モードスイッチ75が設けられている。裏面モードスイッチ75は、パチンコ機10への電源投入後に最初に設定される演出モードを指示するためのスイッチである。即ち、パチンコ機10に電源が投入された場合には、この裏面モードスイッチ75により指示される演出モードが自動的に設定される。なお、裏面モードスイッチ75により指示可能な(即ち、設定可能な)演出モードは、上述した枠ボタン22により設定可能な演出モード(即ち、第1〜第3演出モード)である。
上述した枠ボタン22が、パチンコ機10の前面側(正面側)に設けられ、遊技者に操作させるためのボタンであるのに対し、パチンコ機10の裏面側に設けられている裏面モードスイッチ75は、遊技者でなくホールの従業員に操作させるための専用スイッチである。また、詳細は後述するが、この裏面モードスイッチ75は、電源投入時にのみ設定状態が読み込まれ、その設定状態に応じた演出モードが設定される。よって、ホールの従業員などが、電源投入前に裏面モードスイッチ75を操作し、第1〜第3演出モードのうち、ホールにとって都合の良い演出モード(例えば、最も人気の高い演出モードや、好き嫌いが分かれず無難である演出モードなど)を、ホールの営業開始時、即ち、朝一番の演出モードとして設定することができる。
従来、遊技者が選択可能な複数の演出モードが設けられているパチンコ機やスロットなどの遊技機において、電源投入後の最初の演出モードは、そのうちの1つの演出モードが固定的に決められていることが一般的である。しかし、そのように固定的に決められている電源投入後の最初の演出モードが、遊技者にとってあまり好ましいものでない場合もあり得る。遊技者は、枠ボタン22を操作することにより、自分の好みの演出モードに切り換えることができるが、枠ボタン22の操作に基づく演出モードの切り換えは必ずしも簡単とはいえないので、演出モードの変更が遊技者の操作にのみ依存するものであるが故の問題を生じることがある。
例えば、演出モードを切り換えることのできる枠ボタン22の操作時期は限定的(本実施形態では、高速変動中又は客待ち演出中)であるので、枠ボタン22を操作したとしても、操作時期を誤っている場合には、演出モードに何の変化もなかったり、枠ボタン22が別の機能ボタンとして認識されて意図しない表示が第3図柄表示装置81に表示されてしまうことになる。そうなると、遊技者は演出モードの変更に苛立ちや煩わしさを感じ、遊技の興趣が低下してしまうことがある。また、遊技者が、演出モードの操作を理解していなかったり、操作に不慣れであったりする場合もまた、演出モードの切り換えを上手く行うことができず、好みでない演出モードでの遊技を余儀なくされ、その結果、遊技の興趣が低下してしまうこともある。
これに対し、本実施形態のパチンコ機10によれば、遊技者が操作する枠ボタン22とは別に、電源投入時にのみ設定状態が読み込まれる裏面モードスイッチ75が設けられているので、上述の通り、ホールにとって都合の良い演出モードを、ホールの営業開始時の演出モードとして設定することができる。よって、ホールの営業開始時の演出モードを、そのホールの客層に応じた適切な演出モード(表示演出モード)とすることにより、そのホールで遊技を行う遊技者が自身の好みでない演出モードで遊技をしなければならない状況の発生可能性を低くすることができる。即ち、本実施形態のパチンコ機10によれば、遊技者に低い興趣で遊技を行なわせることを抑制することが可能となる。また、遊技者に高い興趣の遊技を提供できれば、その結果として、パチンコ機10の稼働率も高くなるので、ホールにとっても好適な状況となる。
ここで、図4を参照して、裏面モードスイッチ75の構成について説明する。図4は、裏面モードスイッチ75の構成を示す模式図である。図4に示すように、裏面モードスイッチ75は、摘み75aを有し、この摘み75aをスライドさせることにより、入力を切り換える機械式のスライドスイッチとして構成される。裏面モードスイッチ75の下方に記された「1」、「2」、「3」の数字は、それぞれ、第1演出モード、第2演出モード、第3演出モードに対応しており、これら3つの位置のいずれかに摘み75aを位置させることにより、摘み75aの位置に応じた演出モードを指定(切換指定)することができる。
より具体的には、摘み75aが「1」の位置とされた場合には、回路77の接点77aが接点76aに接続され、その結果、演出制御装置117のMPU271(図6参照)は、立ち上げ処理(図17参照)において、第1演出モードが指定されたことを検出する。また、摘み75aが「2」の位置とされた場合には、回路77の接点77aが接点76bに接続され、その結果、演出制御装置117のMPU271は、立ち上げ処理において、第2演出モードが指定されたことを検出する。また、摘み75aが「3」の位置とされた場合には、回路77の接点77aが接点76cに接続され、その結果、演出制御装置117のMPU271は、立ち上げ処理において、第3演出モードが指定されたことを検出する。
次に、図5を参照して、本実施形態のパチンコ機10における第3図柄表示装置81に表示される表示内容について説明する。図5は、第3図柄表示装置81の表示画面を説明するための模式図である。
第3図柄は、「0」から「9」の数字に対応する10種類のキャラクタ図柄からなる10種類の主図柄と、この主図柄より小さく形成された1種類の副図柄(本実施の形態では、貝の絵図柄)とにより構成されている。これらの主図柄及び副図柄は、数字の昇順又は降順に主図柄が配列されると共に各主図柄の間にそれぞれ副図柄が配列されることによって図柄列(仮想図柄リール)を構成している。
また、本実施形態のパチンコ機10においては、主制御装置110による抽選結果が大当たりであった場合に、同一の主図柄が揃って停止する変動表示が行われ、その変動表示後(即ち、同一の主図柄が揃って停止した後)に大当たりが発生するよう構成されている。大当たり終了後に高確率状態(確変状態)に移行する場合は、奇数番号が付加された主図柄(「高確率図柄」に相当)が揃って停止する変動表示が行われる。一方、大当たり終了後に低確率状態に移行する場合は、偶数番号が付加された主図柄(「低確率図柄」に相当)が揃って停止する変動表示が行われる。
本実施形態では、図柄の変動方向は横方向Xとされており、かかる横方向の変動(横スクロール)において、各図柄列は、上・中・下の3つの図柄列Z1,Z2,Z3が表示され、各図柄列(Z1〜Z3)毎に左・中・右の3段に第3図柄が表示される。従って、第3図柄表示装置81には、3段×3列の計9個の第3図柄が表示される。ここで、上図柄列Z1においては、主図柄列に対応する数字が降順に現れるように配列され、中図柄列Z2及び下図柄列Z3においては、主図柄の数字が昇順に現れるように配列されている。
第3図柄表示装置81の表示画面には、5つの有効ラインが設定されている。具体的には、図5に示すように、左ラインL1、中ラインL2、右ラインL3、右上がりラインL4、左上がりラインL5の5つのラインが有効ラインとして設定されている。
第1入球口64へ球が入球(入賞)し、所定の変動方向(本実施形態では横方向X)にスクロールする変動表示が実行された場合、その変動表示は、所定の変動時間後に、上図柄列Z1→下図柄列Z3→中図柄列Z2の順で停止する。このとき、いずれかの有効ライン上に、大当たり図柄の組み合わせ(本実施形態では、同一の主図柄の組み合わせ)が揃って停止すれば、大当たりが発生し、その大当たり遊技中に大当たり動画(大当たり演出)が表示される。
なお、本実施形態では、変動方向(スクロール方向)を横方向Xとしたが、変動方向は縦方向(即ち、横方向Xと直交する方向)であってもよい。変動方向を縦方向(縦スクロール)とする場合には、有効ラインを、上ライン(図5におけるZ1のライン)、中ライン(図5におけるZ2のライン)、下ライン(図5におけるZ3のライン)、右上がりラインL4、左上がりラインL5の5つとすればよい。そして、縦スクロールの場合には、例えば、左図柄列L1’→右図柄列L3→中図柄列L2の順に変動表示を停止する。
次に、図6を参照して、上述したパチンコ機10の電気的構成について説明する。図6は、パチンコ機10の構成を示すブロック図である。主制御装置110は、パチンコ機10全体の動作を制御するものであり、払出制御装置111や、演出制御装置117などのサブ制御装置に対して各種コマンドを送信し、サブ制御装置の動作を制御するものである。なお、主制御装置110からサブ制御装置へ送信される各種コマンドは、主制御装置110からサブ制御装置へ一方向にのみ送信される。なお、サブ制御装置から主制御装置110へ、サブ制御装置の状態を示すコマンドを送信するように構成しても良い。
この主制御装置110には、演算装置である1チップマイコンとしてのMPU201が搭載されている。MPU201には、該MPU201により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM202と、そのROM202内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM203と、後述する各カウンタC1〜C4,CS1〜CS3,CINI1〜CINI2と、割込回路やタイマ回路、データ送受信回路などの各種回路とが内蔵されている。
ここで、図7を参照して、主制御装置110のRAM203内に設けられている保留球格納エリアや、カウンタ用バッファや、各カウンタC1〜C4,CS1〜CS3,CINI1〜CINI2等について説明する。図7は、各カウンタの概要を示す模式図である。
保留球格納エリアや、カウンタ用バッファや、各カウンタC1〜C4,CS1〜CS3,CINI1〜CINI2等は、大当たりの判定や第1図柄表示装置37の表示の設定、第2図柄表示部83の表示結果の抽選などを行うために、主制御装置110のMPU201により使用される。
大当たり抽選や第1図柄表示装置37の表示の設定には、大当たりの抽選に使用する第1当たり乱数カウンタC1と、大当たり図柄の選択に使用する第1当たり種別図柄カウンタC2と、停止パターン選択カウンタC3と、第1当たり乱数カウンタC1の初期値設定に使用する第1初期値乱数カウンタCINI1と、変動パターン選択に使用する変動種別カウンタCS1,CS2,CS3とが用いられる。また、第2図柄表示部83の抽選には、第2当たり乱数カウンタC4が用いられ、第2当たり乱数カウンタC4の初期値設定には第2初期値乱数カウンタCINI2が用いられる。これら各カウンタは、更新される毎に、前回値に1が加算され、最大値に達した後0に戻るループカウンタとなっている。
これらの各カウンタC1〜C4,CS1〜CS3,CINI1〜CINI2は、メイン処理(図9参照)の実行間隔である4ms間隔、またはタイマ割込処理(図13参照)の実行間隔である2ms間隔で更新され、その更新値がRAM203のワークエリア(図示せず)に設けられているカウンタ用バッファに適宜記憶される。なお、各種の制御プログラムの実行に際して、各カウンタC1〜C4,CS1〜CS3,CINI1〜CINI2の各値が参照される場合には、カウンタ用バッファに記憶されている各カウンタの各値がそれぞれ参照される。
保留球格納エリアは、球が第1入球口64へ入賞(入球)した場合に、その入賞タイミングに合わせて、各カウンタC1〜C3の値を記憶するためのメモリである。この保留球格納エリアには、球の入賞タイミングで取得されたデータ(各カウンタC1〜C3の値)を最大4回分まで記憶できるように、4つの保留エリア(保留第1エリア〜保留第4エリア)を有していると共に、変動開始処理(図12参照)において参照される1つの実行エリアとから構成されている。
保留球格納エリアにおける4つの保留エリア(保留第1エリア〜保留第4エリア)にはそれぞれ、第1当たり乱数カウンタC1の値を格納するためのエリアと、第1当たり種別カウンタC2の値を格納するためのエリアと、停止パターン選択カウンタC3の値を格納するためのエリアとが設けられている。なお、本実施形態では、1の保留球格納エリア内の各保留エリアの中に、カウンタC1〜C3の値が格納される3つのエリアを設ける構成としたが、保留球格納エリアを複数設けて、これら3つのエリアを複数の保留球格納エリアに分けて記憶する構成としてもよい。例えば、カウンタC1〜C3の値を格納するための3つのエリアのうちの一部(1又は2つのエリア)を、2つ設けられた保留球格納エリアのうちの一方に設け、残りのエリアを他方の保留球格納エリアに設けるように構成してもよい。
上述した通り、保留球格納エリアには、球が第1入球口64へ入賞したタイミングで取得されるデータ(各カウンタC1〜C3の値)を最大4回分まで記憶することができるが、複数回のデータを記憶する場合には、4つの保留エリア(保留第1エリア〜保留第4エリア)の空いているエリアの中で、エリア番号(第1〜第4)の小さいエリアから順番にデータが記憶される。即ち、エリア番号の小さい保留エリアほど、時間的に古い入賞に対応するデータが記憶される。よって、保留第1エリアには、時間的に最も古い入賞に対応するデータが記憶されることになる。
保留球格納エリアにおける実行エリアには、第1当たり乱数カウンタC1の値を格納するためのエリアと、第1当たり種別カウンタC2の値を格納するためのエリアと、停止パターン選択カウンタC3の値を格納するためのエリアとが設けられている。後述する変動処理(図10参照)において、保留球格納エリアの保留第1エリアに記憶されているデータ(各カウンタC1〜C3の値)が、実行エリアにシフトされて参照され、その参照データに基づいて大当たりの抽選結果が決定される。そして、その抽選結果に対応する変動表示及び停止表示が、第1図柄表示装置37などで行われる。
次に、各カウンタについて詳しく説明する。第1当たり乱数カウンタC1は、例えば0〜738の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり738)に達した後0に戻る構成となっている。特に、第1当たり乱数カウンタC1が1周した場合、その時点の第1初期値乱数カウンタCINI1の値が当該第1当たり乱数カウンタC1の初期値として読み込まれる。また、第1初期値乱数カウンタCINI1は、第1当たり乱数カウンタC1と同一範囲で更新されるループカウンタとして構成されており(値=0〜738)、タイマ割込処理(図13参照)の実行毎に1回更新されると共に、メイン処理(図9参照)の残余時間内で繰り返し更新される。
第1当たり乱数カウンタC1の値は、例えば定期的に(本実施形態ではタイマ割込処理毎に1回)更新され、球が第1入球口64に入賞したタイミングで、RAM203の保留球格納エリア、より具体的には、保留球格納エリアにおける最もエリア番号の小さい空き保留エリア内の該当エリアに記憶される。本実施形態では、大当たりとなる乱数の値の数は、低確率時(大当たり確率が通常の状態)と高確率時(大当たり確率が通常よりも高い状態)との2種類設定されている。低確率時(大当たり確率が通常の状態)に大当たりとなる乱数の値は2種類で、その値は「373,727」である。一方、高確率時(大当たり確率が通常よりも高い状態)に大当たりとなる乱数の値は13種類で、その値は「59,109,163,211,263,317,367,421,479,523,631,683,733」である。なお、第1当たり乱数カウンタC1の値(乱数値)から、大当たりか否かを判定する乱数値を格納したテーブル(図示せず)は、主制御装置110のROM202内に設けられている。
第1当たり種別カウンタC2は、大当たりの種別を決定するためのカウンタである。本実施形態では、第1当たり種別カウンタC2により決定される大当たりの種別として、大当たり終了後に高確率状態となる大当たり(確変大当たり)と、大当たり終了後に低確率状態となる大当たり(通常大当たり)とがあり、球が第1入球口64に入賞したタイミング取得された第1当たり種別カウンタC2の値に応じて、これら2種類の大当たり種別のうちのいずれかが決定される。
本実施形態において、第1当たり種別カウンタC2は、0〜4の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり4)に達した後0に戻る構成となっている。第1当たり種別カウンタC2の値は、例えば定期的に(本実施形態では、後述する図13のタイマ割込処理毎に1回)更新され、球が第1入球口64に入賞したタイミングで、RAM203の保留球格納エリア、より具体的には、保留球格納エリアにおける最もエリア番号の小さい空き保留エリア内の該当エリアに記憶される。本実施形態では、「大当たり終了後に高確率状態となる大当たり(確変大当たり)」となる乱数の値は「1,2,3」であり、「大当たり終了後に低確率状態となる大当たり(通常大当たり)」となる乱数の値は「0,4」である。この第1当たり種別カウンタC2の値(乱数値)から、「大当たり終了後に高確率状態となる大当たり」か「大当たり終了後に低確率状態となる大当たり」かを判定する乱数値を格納したテーブル(図示せず)は、主制御装置110のROM202内に設けられている。
なお、本実施形態では、球が第1入球口64へ入賞したタイミングで取得されたデータ(カウンタC1〜C3の値)のうち、第1当たり乱数カウンタC1の値に基づき「大当たり」と判定され、かつ、第1当たり種別カウンタC2の値に基づき「大当たり終了後に高確率状態となる大当たり」と判定された場合に、その大当たりが「確変大当たり」となる。一方、第1当たり乱数カウンタC1の値に基づき「大当たり」と判定され、かつ、第1当たり種別カウンタC2の値に基づき「大当たり終了後に低確率状態となる大当たり」と判定された場合に、その大当たりが「通常大当たり」となる。
よって、第1当たり乱数カウンタC1の値と第1当たり種別カウンタC2の値とに基づき、2種類の大当たり(確変大当たり、又は通常大当たり)に対応した表示態様と、外れに対応した1種類の表示態様との合計3種類の表示態様のうち、いずれか1つの表示態様が、第1図柄表示装置37に表示される停止図柄に対応した表示態様として選択される。
なお、本実施形態における「確変大当たり」は、最大ラウンド数が16ラウンドである大当たりの後、次に大当たり(確変大当たり、又は、通常大当たり)となるまでの間は、第1図柄の大当たり確率が高確率状態(大当たり確率が通常よりも高い状態)へと移行すると共に、第2図柄の当たり確率もアップする大当たり(16ラウンド確変大当たり)である。
また、本実施形態における「通常大当たり」と、最大ラウンド数が16ラウンドである大当たりの後、第1図柄の大当たり確率が低確率状態(大当たり確率が通常の状態)へ移行し、所定の変動回数の間(本実施形態では、100変動回数)だけ、第2図柄の当たり確率のみがアップする大当たり(15R通常大当たり)である。
なお、本実施形態では、「通常大当たり」となった場合には、所定の変動回数の間、第2図柄の当たり確率をアップするように構成するが、これに換えて、次の大当たりの抽選結果が決定されるまで、第2図柄の当たり確率のアップを継続するように構成してもよい。
また、本実施形態では、「確変大当たり」又は「通常大当たり」の最大ラウンド数を16ラウンドとするが、最大ラウンド数は16ラウンドに限らず、種々の値(例えば、7ラウンドや、15ラウンドなど)とすることができる。
また、本実施形態では、「確変大当たり」の最大ラウンドも「通常大当たり」の最大ラウンド数も両方とも16ラウンドとするが、最大ラウンド数が「確変大当たり」と「通常大当たり」とで異なるようにしても良い。例えば、「確変大当たり」の最大ラウンド数を16ラウンドとし、「通常大当たり」の最大ラウンド数を7ラウンドとしても良い。
また、本実施形態では、「確変大当たり」となった場合には、次の大当たりの抽選結果が決定されるまで、第2図柄の当たり確率をアップするように構成しているが、その代わりに、所定の変動回数の間(例えば、100変動回数)だけ、第2図柄の当たり確率をアップするように構成しても良い。
停止パターン選択カウンタC3は、例えば0〜238の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり238)に達した後0に戻る構成となっている。本実施形態では、停止パターン選択カウンタC3によって、第3図柄表示装置81で表示される演出のパターンが選択され、リーチが発生した後、最終停止図柄がリーチ図柄の前後に1つだけずれて停止する「前後外れリーチ」(例えば0〜8の範囲)と、同じくリーチ発生した後、最終停止図柄がリーチ図柄の前後以外で停止する「前後外れ以外リーチ」(例えば9〜38の範囲)と、リーチが発生しない「完全外れ」(例えば39〜238の範囲)との3つの停止パターン(動的表示の表示結果の態様)が選択される。
停止パターン選択カウンタC3の値は、例えば定期的に(本実施形態ではタイマ割込処理毎に1回)更新され、球が第1入球口64に入賞したタイミングで、RAM203の保留球格納エリア、より具体的には、保留球格納エリアにおける最もエリア番号の小さい空き保留エリア内の該当エリアに記憶される。
なお、停止パターン選択カウンタC3の値(乱数値)から、停止パターンを選択するために参照されるテーブル(図示せず)は、主制御装置110のROM202内に設けられており、停止パターンは、このテーブルと停止パターン選択カウンタC3の値とに基づいて選択される。なお、かかるテーブルは、1の停止パターンを取り得る停止パターン選択カウンタC3の値の範囲が異なるように、複数のテーブルが設けられている。これは、パチンコ機10の現在の状態が高確率状態(大当たり確率が通常よりも高い状態)であるかや、低確率状態(大当たり確率が通常の状態)であるかや、特図保留球数N等に応じて、各停止パターンの選択比率を変更するためである。
例えば、高確率状態(大当たり確率が通常よりも高い状態)では、大当たりが発生し易いため必要以上にリーチ演出が選択されないように、「完全外れ」の停止パターンに対応した乱数値の範囲が10〜238と広いテーブルが選択され、「完全外れ」が選択され易くなる。このテーブルでは、「前後外れリーチ」の乱数値の範囲が0〜5と狭くなると共に、「前後外れ以外リーチ」の乱数値の範囲も6〜9と狭くなり、「前後外れリーチ」や「前後外れ以外リーチ」が選択され難くなる。
また、低確率状態(大当たり確率が通常の状態)で、保留球格納エリアに各乱数値が記憶(保留)されていなければ、第1入球口64への球の入球時間を確保するために「完全外れ」の停止パターンに対応した乱数値の範囲が51〜238と狭いテーブルが選択され、「完全外れ」が選択され難くなる。このテーブルでは、「前後外れリーチ」の乱数値の範囲が0〜8であり、「前後外れ以外リーチ」の乱数値の範囲が9〜50と広くなり、「前後外れ以外リーチ」が選択され易くなっている。よって、低確率状態(大当たり確率が通常の状態)では、第1入球口64への球の入球時間を確保できるので、第3図柄表示装置81による変動表示が継続して行われ易くなる。
次に、3つの変動種別カウンタCS1〜CS3のうち、変動種別カウンタCS1,CS2について説明する。一方の変動種別カウンタCS1は、例えば0〜198の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり198)に達した後0に戻る構成となっており、他方の変動種別カウンタCS2は、例えば0〜240の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり240)に達した後0に戻る構成となっている。以下の説明では、CS1を「第1変動種別カウンタ」、CS2を「第2変動種別カウンタ」とも称することがある。
第1変動種別カウンタCS1は、第3図柄の変動表示(動的表示)のパターン(変動パターン)を選択(選定)するために使用するカウンタである。この第1変動種別カウンタCS1の値は、後述するメイン処理(図9参照)が1回実行される毎に1回更新され、当該メイン処理内の残余時間内でも繰り返し更新される。
本実施形態では、第1変動種別カウンタCS1の値に基づいて選択可能な変動パターンとして、通常変動、ノーマルリーチ変動、及びスーパーリーチ変動という3種類の変動パターンが設定されている。第1変動種別カウンタCS1の値に基づいて選択される各変動パターンは、演出時間(変動時間)が異なるように構成されている。
これらの変動パターンのうち、「通常変動」は、リーチ表示を伴わずにハズレの表示結果を現出する変動パターン(即ち、外れ変動)である。本実施形態では、「通常変動」は、変動時間が11秒の変動パターンとして構成される。
「ノーマルリーチ変動」は、リーチ表示を伴う所謂ノーマルリーチの変動パターンである。本実施形態では、「ノーマルリーチ変動」は、変動時間が20秒の変動パターンとして構成される。
「スーパーリーチ変動」は、リーチが発生してから最終図柄が停止するまでの間に所定の演出が現出するリーチパターンである。本実施形態では、「スーパーリーチ変動」は、変動時間が40秒の変動パターンとして構成される。なお、「スーパーリーチ変動」においてリーチが発生してから最終図柄が停止するまでの間に現出する所定の演出としては、特定のキャラクタを登場させることや、特定の背景表示を行うことや、特定の態様(例えば、図柄が拡大又は縮小されたり、図柄がゆらゆらと揺れたり、など)で図柄が変動されること等が例示される。
第1変動種別カウンタCS1の値(乱数値)から変動パターンを選択する際には、ROM202に記憶されている第1選択テーブル(図示せず)が選定されて参照される。この第1選択テーブルは、第1当たり種別カウンタC2の値により決まる大当たり種別(確変大当たり又は通常大当たり)や、停止パターン選択カウンタC3の値により決まる外れ時の停止図柄(完全外れ、前後外れリーチ、又は前後外れ以外リーチ)毎に設けられており、各第1選択テーブルにおいて、変動パターンに対する第1変動種別カウンタCS1の範囲の割り当てが異なっている。即ち、第1選択テーブル毎に、変動パターンの選択確率が異なる。
一方、第2変動種別カウンタCS2は、リーチパターン(本実施形態では、ノーマルリーチ又はスーパーリーチ)において、最終停止図柄以外の図柄が停止してリーチが発生した後に最終停止図柄が停止するまでの変動図柄数を決定するためのカウンタである。この第2変動種別カウンタCS2の値は、後述するメイン処理(図9参照)が1回実行される毎に1回更新され、当該メイン処理内の残余時間内でも繰り返し更新される。
なお、以下の説明では、第2変動種別カウンタCS2の値に基づいて決定される、リーチ発生後に最終停止図柄が停止するまでの変動図柄数を、単に「変動図柄数」と称することがある。即ち、本実施形態では、第2変動種別カウンタCS2の値により、ノーマルリーチにおける、左図柄列Z1の図柄(左図柄)及び右図柄列Z3の図柄(右図柄)が停止してから、中図柄列Z2の図柄(中図柄)が停止するまでの変動図柄数が決定される。
第2変動種別カウンタCS2の値(乱数値)から、リーチ発生後に最終停止図柄が停止するまでの変動図柄数を決定する際には、ROM202に記憶されている第2選択テーブル(図示せず)が選定されて参照される。この第2選択テーブルは、第1当たり種別カウンタC2の値により決まる大当たり種別(確変大当たり又は通常大当たり)や、停止パターン選択カウンタC3の値により決まる外れ時の停止図柄(完全外れ、前後外れリーチ、又は前後外れ以外リーチ)毎に設けられており、各変動パターン選択テーブルにおいて、リーチ発生後に最終停止図柄が停止するまでの変動図柄数に対する、第2変動種別カウンタCS2の範囲の割り当てが異なっている。即ち、第2選択テーブルに応じて、リーチ発生後に最終停止図柄が停止するまでの変動図柄数の選択確率が異なる。
本実施形態のパチンコ機10は、第1変動種別カウンタCS1の値に基づいて変動パターンの種別を選択し、第2変動種別カウンタCS2の値に基づき、リーチ発生後に最終停止図柄が停止するまでの変動図柄数を決定する。即ち、第1変動種別カウンタCS1によって、ノーマルリーチ等のリーチの種別のような大まかな図柄変動態様が決定され、第2変動種別カウンタCS2によって、例えばノーマルリーチA、ノーマルリーチB等のようにさらに細かな図柄変動態様が決定される。つまり、変動種別カウンタCS1,CS2を組み合わせることで、変動表示の多種多様化を容易に実現できる。
次に、変動種別カウンタCS3について説明する。変動種別カウンタCS3の値は、例えば、0〜162の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり162)に達した後に0に戻る構成となっている。以下の説明では、CS3を「第3変動種別カウンタ」と称する。
第3変動種別カウンタCS3は、予告演出の演出パターンを選択するためのカウンタである。即ち、本実施形態の第3図柄表示装置81は、第3図柄の変動以外に、変動している図柄を滑らせたり(所謂「スベリ演出」)、図柄を戻したり(所謂「戻り演出」)、リーチ演出の発生を予告するための予告キャラクタを通過させるなどの予告演出を行うことができるので、その予告演出の演出パターンが変動種別カウンタCS3によって選択される。具体的には、予告演出に必要となる時間を変動時間に加算(例えば、+0.5秒、+1秒、+2秒など)する演出パターンや、それとは反対に変動表示される時間を短縮するために変動時間を減算(例えば、−1秒など)する演出パターンや、変動時間を加減算しない演出パターンが選択される。
即ち、この第3変動種別カウンタCS3の値に基づき、演出時間の加減算値が決定される。第3変動種別カウンタCS3の値に基づき決定された演出時間の加減算値が、変動種別カウンタCS1,CS2の値に基づいて決定される変動時間に加減算されることにより、第1図柄又は第3図柄の変動表示の変動時間(即ち、図柄の変動表示が開始されてから、最終停止図柄が停止するまでの変動時間)が決定される。よって、変動種別カウンタCS1,CS2に加え、さらに変動種別カウンタCS3を組み合わせることにより、変動表示をさらに多種多様化できる。
なお、上述した停止パターン選択カウンタC3の場合と同様に、この変動種別カウンタCS3の場合も、変動種別カウンタCS3の値(乱数値)に対して選択される予告演出の演出パターンの範囲が異なるように、複数のテーブルが設けられている。即ち、パチンコ機10の現在の状態が高確率状態(大当たり確率が通常よりも高い状態)であるかや、低確率状態(大当たり確率が通常の状態)であるかや、特図保留球数N、等に応じて、各演出パターンの選択比率が異なるテーブルが設けられている。かかるテーブル(図示せず)は、上述した変動種別カウンタCS1,CS2と同様に、ROM202内に設けられている。
第2当たり乱数カウンタC4は、例えば0〜250の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり250)に達した後0に戻るループカウンタとして構成されている。第2当たり乱数カウンタC4の値は、例えば、本実施形態ではタイマ割込処理(図13参照)毎に、定期的に更新され、球が左右何れかの第2入球口67(スルーゲート)を通過したことが検知された時に取得される。当選することとなる乱数の値は149種類あり、その範囲は「5〜153」となっている。なお、第2当たり乱数カウンタC4の値(乱数値)から、当たりか否かを判定する乱数値を格納したテーブル(図示せず)は、ROM202内に設けられている。
また、第2初期値乱数カウンタCINI2は、第2当たり乱数カウンタC4と同一範囲で更新されるループカウンタとして構成され(値=0〜250)、タイマ割込処理(図13参照)毎に1回更新されると共に、メイン処理(図9参照)の残余時間内で繰り返し更新される。
再度、図6に戻って説明する。RAM203は、上述したカウンタやフラグなどの他にも、MPU201の内部レジスタの内容やMPU201により実行される制御プログラムの戻り先番地などが記憶されるスタックエリアと、各種のフラグおよびカウンタ、I/O等の値が記憶される作業エリア(作業領域)とを有している。RAM203は、パチンコ機10の電源の遮断後においても電源装置115からバックアップ電圧が供給されてデータを保持(バックアップ)できる構成となっており、RAM203に記憶されるデータは、すべてバックアップされる。
停電などの発生により電源が遮断されると、その電源遮断時(停電発生時を含む。以下同様)のスタックポインタや、各レジスタの値がRAM203に記憶される。一方、電源投入時(停電解消による電源投入を含む。以下同様)には、RAM203に記憶される情報に基づいて、パチンコ機10の状態が電源遮断前の状態に復帰される。RAM203への書き込みはメイン処理(図9参照)によって電源遮断時に実行され、RAM203に書き込まれた各値の復帰は電源投入時の立ち上げ処理(図8参照)において実行される。なお、MPU201のNMI端子(ノンマスカブル割込端子)には、停電等の発生による電源遮断時に、停電監視回路252からの停電信号SG1が入力されるように構成されており、その停電信号SG1がMPU201へ入力されると、停電時処理としてのNMI割込処理(図15参照)が即座に実行され、電源断の発生情報がRAM203に記憶される。
主制御装置110のMPU201には、アドレスバス及びデータバスで構成されるバスライン204を介して入出力ポート205が接続されている。入出力ポート205には、払出制御装置111と、演出制御装置117と、第1図柄表示装置37と、第2図柄表示装置82と、第2図柄保留ランプ84と、第1入球口スイッチ208aや図示しないスイッチ群又はセンサ群などからなる各種スイッチ208や、特定入賞口65aの開閉板を開閉駆動するための大開放口ソレノイドや電動役物を駆動するためのソレノイドなどからなるソレノイド209とが接続されている。
払出制御装置111は、払出モータ216を駆動させて賞球や貸出球の払出制御を行うものである。演算装置であるMPU211は、そのMPU211により実行される制御プログラムや固定値データ等を記憶したROM212と、ワークメモリ等として使用されるRAM213とを有している。
また、RAM213は、主制御装置110のRAM203と同様に、MPU211の内部レジスタの内容やMPU211により実行される制御プログラムの戻り先番地などが記憶されるスタックエリアと、各種のフラグおよびカウンタ、I/O等の値が記憶される作業エリア(作業領域)とを有している。RAM213は、パチンコ機10の電源の遮断後においても電源装置115からバックアップ電圧が供給されてデータを保持(バックアップ)できる構成となっており、RAM213に記憶されるデータは、すべてバックアップされる。なお、主制御装置110のMPU201と同様、MPU211のNMI端子にも、停電等の発生による電源遮断時に停電監視回路252から停電信号SG1が入力されるように構成されており、その停電信号SG1がMPU211へ入力されると、停電時処理としてのNMI割込処理(図示せず)が即座に実行され、電源断の発生情報がRAM213に記憶される。なお、払出制御装置111で実行されるNMI割込処理は、主制御装置110で実行されるNMI割込処理(図15参照)と同様の処理である。
払出制御装置111のMPU211には、アドレスバス及びデータバスで構成されるバスライン214を介して入出力ポート215が接続されている。入出力ポート215には、主制御装置110や払出モータ216、発射制御装置112などがそれぞれ接続されている。また、図示はしないが、払出制御装置111には、払い出された賞球を検出するための賞球検出スイッチが接続されている。なお、該賞球検出スイッチは、払出制御装置111に接続されるが、主制御装置110には接続されていない。
発射制御装置112は、主制御装置110により球の発射の指示がなされた場合に、操作ハンドル51の回転操作量に応じた球の打ち出し強さとなるよう球発射ユニット112aを制御するものである。球発射ユニット112aは、図示しない発射ソレノイドおよび電磁石を備えており、その発射ソレノイドおよび電磁石は、所定条件が整っている場合に駆動が許可される。具体的には、遊技者が操作ハンドル51に触れていることをタッチセンサ(図示せず)により検出し、球の発射を停止させるための打ち止めスイッチがオフ(操作されていないこと)を条件に、操作ハンドル51の回動量に対応して発射ソレノイドが励磁され、操作ハンドル51の操作量に応じた強さで球が発射される。
演出制御装置117は、音声出力装置(図示しないスピーカなど)226における音声の出力設定、特図保留ランプ85におけるランプの点灯数の設定、電飾部29〜33や表示ランプ34などにおけるランプの点灯および消灯の設定、第3図柄表示装置(LCD)81における第3図柄の変動表示や大当たり演出を制御するものである。
演出制御装置117は、MPU271と、画像コントローラ274と、キャラクタROM275と、ビデオRAM276と、入出力ポート277と、出力ポート278と、バスライン279,280とを有している。
また、演出制御装置117は、電源装置115からの供給電力を蓄電し、電源装置115からの電力供給が遮断(即ち、電源が遮断)された場合にRAM273にバックアップ電圧を供給するバックアップコンデンサ(バックアップ電源)281を有している。よって、RAM273は、パチンコ機10の電源の遮断後においてもバックアップコンデンサ281から供給されるバックアップ電圧により、その記憶内容を保持(バックアップ)することができる。
演算装置であるMPU271には、アドレスバス及びデータバスで構成されるバスライン279を介して入出力ポート277が接続されている。入出力ポート277には、主制御装置110と、画像コントローラ274と、音声出力装置226と、電飾部29〜33及び表示ランプ34と、特図保留ランプ85と、裏面モードスイッチ75と、枠ボタン22とが接続されている。
画像コントローラ274には、キャラクタROM275、及びビデオRAM276が接続されると共に、バスライン280を介して出力ポート278が接続されている。この出力ポート278の出力側には、第3図柄表示装置81が接続されている。なお、パチンコ機10は、大当たりの当選確率や1回の大当たりで払い出される賞球数が異なる別機種であっても、第3図柄表示装置81で表示される図柄構成が全く同じ仕様の機種があるので、演出制御装置117は共通部品化されコスト低減が図られている。
なお、本実施形態では、音声出力の制御や、各種ランプの点灯および消灯の制御や、第3図柄表示装置(LCD)81における第3図柄の変動表示の制御を一括して演出制御装置117で行うよう構成しているが、各種制御を複数の制御装置で分担して行うように構成しても良い。例えば、音声出力の制御と、各種ランプの点灯および消灯の制御とを専用の制御装置(音声ランプ制御装置)で行い、第3図柄表示装置(LCD)81における第3図柄の変動表示の制御を専用の制御装置(表示制御装置)で行うように構成しても良い。
MPU271は、1チップマイコンとしての演算装置である。MPU271には、MPU271により実行される制御プログラムや固定値データ等を記憶したROM272と、ワークメモリ等として使用されるRAM273などの各種回路とが内蔵されている。
RAM273は、モード選択カウンタ273aと、モード滞在時間カウンタ273bと、変動中フラグ273cと、客待ち演出中フラグ273dと、モード変更可能フラグ273eと、変動中モード変更フラグ273fと、変動中計時対象変更フラグ273gと、第1モード総滞在時間メモリ273hと、第2モード総滞在時間メモリ273iと、第3モード総滞在時間メモリ273jとを有している。
モード選択カウンタ273aは、3種類の演出モード(第1〜第3演出モード)のうち、枠ボタン22又は裏面モードスイッチ75により選択又は指示された演出モードを設定するためのカウンタである。このモード選択カウンタ273aは、0〜2を範囲とするループカウンタであり、有効な又は適切なタイミング(本実施形態では、高速変動中又は客待ち演出中)で枠ボタン22が操作される毎に1ずつ加算され、最大値(本実施形態では「2」)に達した後0に戻る。また、電源投入時には、裏面モードスイッチ75の摘み75aの位置に応じた値がモード選択カウンタ273aに設定される。
モード滞在時間カウンタ273bは、モード選択カウンタ273aの値に応じた演出モードで遊技者が遊技を行った時間(以下「モード滞在時間」と称することがある)を計時するためのカウンタである。本実施形態では、モード滞在時間カウンタ273bは、モード選択カウンタ273aの値に応じた演出モードにおいて第3図柄表示装置81にて実行された変動表示の変動時間を「モード滞在時間」として計時(カウント)するように構成されている。
変動中フラグ273cは、第3図柄表示装置81にて変動表示が実行中(即ち、変動中)であるか否かを示すフラグである。この変動中フラグ273cがオン(即ち、「1」)に設定されている場合には、変動中であることを示し、オフ(即ち、「0」)に設定されている場合には、変動停止中であることを示す。変動中フラグ273cは、電源投入時に初期値としてオフに設定された後、変動表示の開始に伴ってオンに設定され、変動表示の終了に伴ってオフに設定される。
客待ち演出中フラグ273dは、第3図柄表示装置81にて客待ち演出中であるか否かを示すフラグである。なお、「客待ち演出」とは、第3図柄表示装置81において変動表示や大当たり遊技中の動画表示がされていない場合に、第3図柄遊技装置81に表示される遊技状態とは無関係の表示演出(例えば、タイトル表示やデモ表示など)である。客待ち演出中フラグ273cがオン(即ち、「1」)に設定されている場合には、客待ち演出中であることを示し、オフ(即ち、「0」)に設定されている場合には、客待ち演出が行われていない(即ち、変動中又は大当たり中である)ことを示す。客待ち演出中フラグ273dは、電源投入時に初期値としてオフに設定される。そして、この客待ち演出中フラグ273dは、変動表示の終了後、特図保留球数Nが0である状態が所定時間(例えば、1分)以上継続された場合にオンに設定され、変動表示の開始(即ち、客待ち演出の終了)に伴ってオフに設定される。
モード変更可能フラグ273eは、変動中(変動表示中)において枠ボタン22による演出モードの変更が可能な時期(本実施形態では、高速変動中)であるか否かを示すフラグである。モード変更可能フラグ273eがオン(即ち、「1」)に設定されている場合には、変動中において枠ボタン22による演出モードの変更が可能な時期(即ち、高速変動中)であることを示し、オフ(即ち、「0」)である場合には、変動中において枠ボタン22による演出モードの変更ができない時期であることを示す。モード変更可能フラグ273eは、電源投入時に初期値としてオフに設定された後、高速変動中である間はオンに設定され、高速変動中以外にはオフに設定される。
変動中モード変更フラグ273fは、高速変動中に枠ボタン22が操作されたことによりその変動表示における演出モードが変更されているか否かを示すフラグである。変動中モード変更フラグ273fがオン(即ち、「1」)に設定されている場合には、高速変動中に枠ボタン22が操作されたことによりその変動表示における演出モードが変更されていることを示す。変動中モード変更フラグ273fは、電源投入時に初期値としてオフ(即ち、「0」)に設定された後、高速変動中に枠ボタン22が操作されるとオンに設定され、その後、その変動表示が終了する際にオフされる。
変動中計時対象変更フラグ273gは、高速変動中に枠ボタン22が操作されたことにより演出モードが変更されたことに伴い、モード滞在時間カウンタ273bによる計時の対象が現在の演出モード(即ち、モード選択カウンタ273aの値に対応する演出モード)に変更されたか否かを示すフラグである。変動中計時対象変更フラグ273gがオン(即ち、「1」)に設定されている場合には、高速変動中に演出モードが変更されたことに伴いモード滞在時間カウンタ273bの計時対象が変更されたことを示す。変動中計時対象変更フラグ273gは、電源投入時に初期値としてオフ(即ち、「0」)に設定された後、高速変動中に枠ボタン22が操作されて計時対象が変更されるとオンに設定される。その後、その変動表示が終了する際、又は、その高速変動中に枠ボタン22が再度操作された場合に、変動中計時対象変更フラグ273gはオフされる。
第1モード総滞在時間メモリ273hは、第1演出モードである場合にモード滞在時間カウンタ273bにより計時された値を蓄積して記憶するメモリである。同様に、第2モード滞在時間メモリ273iは、第2演出モードである場合にモード滞在時間カウンタ273bにより計時された値を蓄積して記憶するメモリであり、第3演出モード滞在時間メモリ273jは、第3演出モードである場合にモード滞在時間カウンタ273bにより計時された値を蓄積して記憶するメモリである。
これらのモード総滞在時間メモリ273h〜273jは、電源投入に伴うRAM273の初期化及び初期値設定の対象外とされている。即ち、第1〜第3モード総滞在時間メモリ273h〜273jは、演出制御装置170の出荷時(0クリアされた状態)から廃棄されるまで、モード滞在時間を蓄積して記憶することができる。
上述した通り、モード滞在時間カウンタ273bにより計時される値(モード滞在時間)は、設定された演出モードにおいて遊技者が実際に遊技をした時間の長さを反映する値であり、各演出モードに対する遊技者の支持度を反映する値である。よって、かかるモード滞在時間が蓄積して記憶される各モード総滞在時間メモリ273h〜273jの値は、各演出モードに対する遊技者の支持度の傾向を示しており、例えば、裏面モードスイッチ75により指示する演出モード(即ち、パチンコ機10への電源投入後に最初に設定される演出モード)の選定に役立てることができる。
また、従来、パチンコ機に設定した複数の演出モードのうち、いずれの演出モードが支持されているかを判別する方法は、遊技者の評判などに基づく主観的な判別方法しかなかったので、有用性に欠けるという問題があった。これに対し、本実施形態のパチンコ機10によれば、各演出モードでのモード滞在時間を第1〜第3モード総滞在時間メモリ273h〜273jに蓄積して記憶することができるので、各演出モードに対する遊技者の支持度を反映する値を客観的に得ることができるので、今後の遊技機開発を行う上での有用なデータとして利用することも可能となる。
本実施形態のパチンコ機10では、バックアップコンデンサ281によるバックアップ電圧の供給により、第1〜第3モード総滞在時間メモリ273h〜273jには、複数日(最大で、このパチンコ機10が製造されてから廃棄されるまで期間)に亘るモード滞在時間の蓄積が可能である。各モード総滞在時間メモリ273h〜273への蓄積期間が長くなればなる程、各モード総滞在時間メモリ273h〜273の値は、各演出モードに対する遊技者の支持度を明確に示す(即ち、情報としての正確性が増す)ことになり、今後の遊技機開発を行う上で非常に有用なデータを得ることができる。
また、RAM273は、MPU271の内部レジスタの内容やMPU271により実行される制御プログラムの戻り先番地などが記憶されるスタックエリアと、各種のフラグおよびカウンタ、I/O等の値が記憶される作業エリア(作業領域)とを有している。更に、RAM273は、上述したもの以外にも、各種のメモリ、フラグ、カウンタ等などを有している。
画像コントローラ274は、演出制御装置117のMPU271から受信した内部コマンドに基づき、キャラクタROM275、ビデオRAM276、入出力ポート277、出力ポート278のそれぞれのタイミングを調整してデータの読み書きに介在すると共に、ビデオRAM276に記憶されるデータを所定のタイミングで読み出し、フレーム単位の変動表示画像を生成して第3図柄表示装置81に表示させるものである。
キャラクタROM275は、第3図柄表示装置81に表示する図柄(第3図柄や装飾図柄)などの演出用のデータが、圧縮された形式で格納されているメモリである。このキャラクタROM275には、例えば、変動表示(変動演出)や大当たり演出などに用いられる演出用の各種データが記憶されている。キャラクタROM275に記憶されている変動表示用のデータ(変動表示データ)は、第3図柄のキャラクタ図柄のデータ、背景画像用のデータ、予告キャラクタ図柄用のデータなどから構成される。このキャラクタROM275に記憶されている変動表示データは、各演出モード(即ち、第1演出モード、第2演出モード、第3演出モード)に対して準備されており、主制御手段から受信した変動パターンコマンドとモード選択カウンタ173aの値とに応じた変動表示データが画像コントローラ274によって読み出される。
キャラクタROM275には、記憶するデータ量を少なくするために、上述したような演出用のデータが圧縮された状態で記憶されている。本実施形態では、演出用のデータは約1024Mバイトで構成されており、その約1024Mバイトのデータが、約768Mバイトに圧縮されてキャラクタROM275に記憶されている。キャラクタROM275に圧縮され記憶されている演出用のデータ(演出データ)は、必要なものだけが読み出されて、解凍された後に、ビデオRAM276の所定の領域に書き込まれる。
ビデオRAM276は、第3図柄表示装置81に表示する演出用のデータを、解凍した状態(直ぐに使用可能な状態)で記憶するためのメモリである。ビデオRAM276は、変動表示データ記憶領域(図示せず)を有している。この図示されない変動表示データ記憶領域は、第3図柄表示装置81において変動表示(変動演出)や大当たり演出を行うためのデータを記憶するためのメモリであり、第3図柄表示装置81において各演出が開始されると、この変動演出データ記憶領域に記憶されているデータがフレーム単位の変動表示画像を生成すべく時間に応じて画像コントローラ274により順次読み出される。
なお、各種データをキャラクタROM275から読み出し、変動演出データ記憶領域に記憶するのは、一般的に処理速度がROMよりRAMの方が高速であるためである。例えば、演出データをキャラクタROM275から読み出しながら第3図柄表示装置(LCD)81に表示する構成にすると、読み出すデータ量が大きい場合には読み出しに時間を有し、スムーズな表示ができなかったり鮮明な表示ができない場合があるからである。また、RAMに記憶する方が、表示データの加工(例えば、装飾図柄の大きさの変更や背景図柄の色の変更)などが容易であるからでもある。
電源装置115は、パチンコ機10の各部に電源を供給するための電源部251と、停電等による電源遮断を監視する停電監視回路252と、RAM消去スイッチ122(図3参照)とを有するRAM消去スイッチ回路253とを備えている。電源部251は、図示しない電源経路を通じて、各制御装置110〜114等に対して各々に必要な動作電圧を供給する装置である。その概要としては、電源部251は、外部より供給される交流24ボルトの電圧を取り込み、各種スイッチ208などの各種スイッチや、ソレノイド209などのソレノイド、モータ等を駆動するための12ボルトの電圧、ロジック用の5ボルトの電圧、RAMバックアップ用のバックアップ電圧などを生成し、これら12ボルトの電圧、5ボルトの電圧及びバックアップ電圧を各制御装置110〜114等に対して必要な電圧を供給する。
停電監視回路252は、停電等の発生による電源遮断時に、主制御装置110のMPU201及び払出制御装置111のMPU211の各NMI端子へ停電信号SG1を出力するための回路である。停電監視回路252は、電源部251から出力される最大電圧である直流安定24ボルトの電圧を監視し、この電圧が22ボルト未満になった場合に停電(電源断、電源遮断)の発生と判断して、停電信号SG1を主制御装置110及び払出制御装置111へ出力する。停電信号SG1の出力によって、主制御装置110及び払出制御装置111は、停電の発生を認識し、NMI割込処理を実行する。なお、電源部251は、直流安定24ボルトの電圧が22ボルト未満になった後においても、NMI割込処理の実行に充分な時間の間、制御系の駆動電圧である5ボルトの電圧の出力を正常値に維持するように構成されている。よって、主制御装置110及び払出制御装置111は、NMI割込処理(図15参照)を正常に実行し、電源断の発生情報をRAM203及びRAM213に記憶して完了することができる。
RAM消去スイッチ回路253は、RAM消去スイッチ122が押下された場合に、主制御装置110へ、バックアップデータをクリアさせるためのRAM消去信号SG2を出力するための回路である。主制御装置110及び払出制御装置111は、パチンコ機10の電源投入時に、RAM消去信号SG2を入力した場合に、それぞれのバックアップデータをクリアすると共に、払出制御装置111においてバックアップデータをクリアさせるための払出初期化コマンドを払出制御装置111に対して送信する。
次に、図8から図15のフローチャートを参照して、上記構成を有するパチンコ機10における主制御装置110内のMPU201により実行される各制御処理を説明する。かかるMPU201の処理としては、電源投入に伴い起動される立ち上げ処理と、その立ち上げ処理後に実行されるメイン処理と、定期的に(本実施形態では2ms周期で)起動されるタイマ割込処理と、NMI端子への停電信号SG1の入力により起動されNMI割込処理とに大別される。
まず、図8を参照して、主制御装置110に電源が投入された場合の立ち上げ処理について説明する。図8は、主制御装置110内のMPU201により実行される立ち上げ処理を示すフローチャートである。この立ち上げ処理は電源投入時のリセットにより起動される。立ち上げ処理では、まず、電源投入に伴う初期設定処理を実行する(S101)。具体的には、スタックポインタに予め決められた所定値を設定すると共に、サブ側の制御装置(演出制御装置117、払出制御装置111等の周辺制御装置)が動作可能な状態になるのを待つために、ウェイト処理(本実施形態では1秒)を実行する。次いで、RAM203のアクセスを許可する(S103)。
その後は、電源装置115に設けたRAM消去スイッチ122(図3参照)がオンされているか否かを判別し(S104)、オンされていれば(S104:Yes)、処理をS111へ移行する。一方、RAM消去スイッチ122がオンされていなければ(S104:No)、更にRAM203に電源断の発生情報が記憶されているか否かを判別し(S105)、記憶されていなければ(S105:No)、前回の電源遮断時の処理が正常に終了しなかった可能性があるので、この場合も、処理をS111へ移行する。
RAM203に電源断の発生情報が記憶されていれば(S105:Yes)、RAM判定値を算出し(S106)、算出したRAM判定値が正常でなければ(S107:No)、即ち算出したRAM判定値が電源遮断時に保存したRAM判定値と一致しなければ、バックアップされたデータは破壊されているので、かかる場合にも処理をS111へ移行する。なお、図9のS213の処理で後述する通り、RAM判定値は、例えばRAM203の作業領域アドレスにおけるチェックサム値である。このRAM判定値に代えて、RAM203の所定のエリアに書き込まれたキーワードが正しく保存されているか否かによりバックアップの有効性を判断するようにしても良い。
S111の処理では、サブ側の制御装置(周辺制御装置)となる払出制御装置111を初期化するために払出初期化コマンドを送信する(S111)。払出制御装置111は、この払出初期化コマンドを受信すると、RAM213のスタックエリア以外のエリア(作業領域)をクリアし、初期値を設定して、遊技球の払い出し制御を開始可能な状態となる。主制御装置110は、払出初期化コマンドの送信後は、RAM203の初期化処理(S112、S113)を実行する。
上述したように、本パチンコ機10では、例えばホールの営業開始時など、電源投入時にRAMデータを初期化する場合にはRAM消去スイッチ122を押しながら電源が投入される。従って、立ち上げ処理の実行時にRAM消去スイッチ122が押されていれば、RAMの初期化処理(S112、S113)を実行する。また、電源断の発生情報が設定されていない場合や、RAM判定値(チェックサム値等)によりバックアップの異常が確認された場合も同様に、RAM203の初期化処理(S112、S113)を実行する。RAMの初期化処理(S112、S113)では、RAM203の使用領域を0クリアし(S112)、その後、RAM203の初期値を設定する(S113)。RAM203の初期化処理(S112,S113)の実行後は、S110の処理へ移行する。
一方、RAM消去スイッチ122がオンされておらず(S104:No)、電源断の発生情報が記憶されており(S105:Yes)、更にRAM判定値(チェックサム値等)が正常であれば(S107:Yes)、RAM203にバックアップされたデータを保持したまま、電源断の発生情報をクリアする(S108)。次に、サブ側の制御装置(周辺制御装置)を駆動電源遮断時の遊技状態に復帰させるための復電時の払出復帰コマンドを送信し(S109)、S110の処理へ移行する。払出制御装置111は、この払出復帰コマンドを受信すると、RAM213に記憶されたデータを保持したまま、遊技球の払い出し制御を開始可能な状態となる。S110の処理では、割込みを許可して、後述するメイン処理に移行する。
次に、図9を参照して、上述した立ち上げ処理後に実行されるメイン処理について説明する。図9は、主制御装置110内のMPU201により実行されるメイン処理を示すフローチャートである。このメイン処理では遊技の主要な処理が実行される。その概要として、4ms周期の定期処理としてS201〜S206の各処理が実行され、その残余時間でS209,S210のカウンタ更新処理が実行される構成となっている。
メイン処理においては、まず、前回の処理で更新されたコマンド等の出力データをサブ側の各制御装置(周辺制御装置)へ送信(出力)したり、外部出力端子板260を介してホールコンピュータ600へ送信する(S201)。この外部出力処理(S201)により、例えば、S501のスイッチ読み込み処理(図13参照)によって検出された入賞検知情報の有無を判別し、入賞検知情報があれば払出制御装置111に対して獲得球数に対応する賞球コマンドを送信する。また、この外部出力処理(S201)により、第3図柄表示装置81による第3図柄の変動表示に必要な変動パターンコマンド、種別コマンド、停止コマンド、演出時間加減算コマンド等を演出制御装置117に送信したり、球の発射を行う場合には、発射制御装置112へ球発射信号を送信する。
S201の処理後、変動種別カウンタCS1,CS2,CS3の各値を更新する(S202)。具体的には、変動種別カウンタCS1,CS2,CS3を1加算すると共に、それらのカウンタ値が最大値(本実施形態では198,240,162)に達した際、それぞれ0にクリアする。そして、変動種別カウンタCS1,CS2,CS3の更新値を、RAM203内のカウンタバッファにおける該当領域に格納する。
変動種別カウンタCS1,CS2,CS3の更新が終わると、払出制御装置111より受信した賞球計数信号や払出異常信号を読み込み(S203)、第1図柄表示装置37による表示を行うための処理や第3図柄表示装置81による第3図柄の変動パターンなどを設定する変動処理を実行する(S204)。なお、変動処理の詳細は図10を参照して後述する。
変動処理の終了後は、大当たり状態である場合において可変入賞装置65の特定入賞口(大開放口)65aを開放又は閉鎖するための大当たり処理を実行する(S205)。具体的には、大当たり状態のラウンド毎に特定入賞口65aの開放し、その後、予め規定されている時間(本実施形態では、30秒)が経過するか、特定入賞口65aに所定数(本実施形態では、10個)の球が入球した場合に、特定入賞口65aを閉鎖する処理を、所定ラウンド数(本実施形態では、16ラウンド)繰り返し実行する処理である。
次に、第2図柄表示装置82による第2図柄(例えば「○」又は「×」の図柄)の表示制御処理を実行する(S206)。簡単に説明すると、球が第2入球口(スルーゲート)67を通過したことを条件に、その通過したタイミングで第2当たり乱数カウンタC4の値が取得されると共に、第2図柄表示装置82の表示部83にて第2図柄の変動表示が実施される。そして、第2当たり乱数カウンタC4の値により第2図柄の抽選が実施され、第2図柄の当たり状態になると、第1入球口64に付随する電動役物が所定時間開放される。
その後は、RAM203に電源断の発生情報が記憶されているか否かを判別し(S207)、RAM203に電源断の発生情報が記憶されていなければ(S207:No)、停電監視回路252から停電信号SG1は出力されておらず、電源は遮断されていない。よって、かかる場合には、次のメイン処理の実行タイミングに至ったか否か、即ち前回のメイン処理の開始から所定時間(本実施形態では4ms)が経過したか否かを判別し(S208)、既に所定時間が経過していれば(S208:Yes)、処理をS201へ移行し、前述したS201以降の各処理を繰り返し実行する。
一方、前回のメイン処理の開始から未だ所定時間が経過していなければ(S208:No)、所定時間に至るまで間、即ち、次のメイン処理の実行タイミングに至るまでの残余時間内において、第1初期値乱数カウンタCINI1、第2初期値乱数カウンタCINI2及び変動種別カウンタCS1,CS2、CS3の更新を繰り返し実行する(S209,S210)。
まず、第1初期値乱数カウンタCINI1と第2初期値乱数カウンタCINI2との更新を実行する(S209)。具体的には、第1初期値乱数カウンタCINI1と第2初期値乱数カウンタCINI2を1加算すると共に、そのカウンタ値が最大値(本実施形態では738、250)に達した際、0にクリアする。そして、第1初期値乱数カウンタCINI1と第2初期値乱数カウンタCINI2の更新値を、RAM203内のカウンタバッファにおける該当領域に格納する。
次に、変動種別カウンタCS1,CS2,CS3の更新を実行する(S210)。具体的には、変動種別カウンタCS1,CS2,CS3を1加算すると共に、それらのカウンタ値が最大値(本実施形態では198,240,162)に達した際、それぞれ0にクリアする。そして、変動種別カウンタCS1,CS2,CS3の更新値を、RAM203内のカウンタバッファにおける該当領域に格納する。
ここで、S201〜S206の各処理の実行時間は遊技の状態に応じて変化するため、次のメイン処理の実行タイミングに至るまでの残余時間は一定でなく変動する。故に、かかる残余時間を使用して第1初期値乱数カウンタCINI1と第2初期値乱数カウンタCINI2の更新を繰り返し実行することにより、第1初期値乱数カウンタCINI1と第2初期値乱数カウンタCINI2(即ち、第1当たり乱数カウンタC1の初期値、第2当たり乱数カウンタC4の初期値)をランダムに更新することができ、同様に変動種別カウンタCS1,CS2,CS3についてもランダムに更新することができる。
また、S207の処理において、RAM203に電源断の発生情報が記憶されていれば(S207:Yes)、停電の発生または電源のオフにより電源が遮断され、停電監視回路252から停電信号SG1が出力された結果、NMI割込処理(図15参照)が実行されたということなので、S211以降の電源遮断時の処理が実行される。まず、各割込処理の発生を禁止し(S211)、電源が遮断されたことを示す電源断コマンドを他の制御装置(払出制御装置111や演出制御装置117等の周辺制御装置)に対して送信する(S212)。そして、RAM判定値を算出して、その値を保存し(S213)、RAM203のアクセスを禁止して(S214)、電源が完全に遮断して処理が実行できなくなるまで無限ループを継続する。ここで、RAM判定値は、例えば、RAM203のバックアップされるスタックエリア及び作業エリアにおけるチェックサム値である。
なお、S207の処理は、S201〜S206で行われる遊技の状態変化に対応した一連の処理の終了時、又は、残余時間内に行われるS209とS210の処理の1サイクルの終了時となるタイミングで実行されている。よって、主制御装置110のメイン処理において、各設定が終わったタイミングで電源断の発生情報を確認しているので、電源遮断の状態から復帰する場合には、立ち上げ処理の終了後、処理をS201の処理から開始することができる。即ち、立ち上げ処理において初期化された場合と同様に、処理をS201の処理から開始することができる。よって、電源遮断時の処理において、MPU201が使用している各レジスタの内容をスタックエリアへ退避したり、スタックポインタの値を保存しなくても、初期設定の処理(S101)において、スタックポインタが所定値(初期値)に設定されることで、S201の処理から開始することができる。従って、主制御装置110の制御負担を軽減することができると共に、主制御装置110が誤動作したり暴走することなく正確な制御を行うことができる。
次に、図10を参照して、変動処理(S204)について説明する。図10は、メイン処理(図9参照)の中で実行される変動処理(S204)を示すフローチャートである。変動処理では、まず、今現在大当たり中であるか否かを判別する(S301)。大当たり中としては、大当たりの際に第3図柄表示装置81及び第1図柄表示装置37で表示される大当たり遊技の最中と大当たり遊技終了後の所定時間の最中とが含まれる。判別の結果、大当たり中であれば(S301:Yes)、そのまま本処理を終了する。
大当たり中でなければ(S301:No)、第1図柄表示装置37の表示態様が変動中であるか否かを判別し(S302)、第1図柄表示装置37の表示態様が変動中でなければ(S302:No)、RAM203内に設けられている特図保留球カウンタ(図示せず)の値、即ち、特図保留球数Nを取得する(S303)。S303の処理後、特図保留球数Nが0よりも大きいか否かを判別する(S304)。
このとき、特図保留球数N>0であれば(S304:Yes)、RAM203に設けられている保留球格納エリア(図示せず)の保留第1〜第4エリアに格納されているデータを実行エリア側に順にシフトさせる保留球格納エリア順送り処理を実行する(S305)。なお、保留球格納エリア順送り処理(S305)で実行される詳細な処理については、図11を参照して後述する。
保留球格納エリア順送り処理(S305)の実行後、第1図柄表示装置37の変動開始処理を実行し(S306)、変動処理(S204)を終了する。なお、変動開始処理(S306)で実行される詳細な処理については、図12を参照して後述する。
一方、S302の処理により確認した結果、第1図柄表示装置37の表示態様が変動中であると判別されると(S302:Yes)、RAM203に設けられた特図制御タイマ(図示せず)を参照して変動時間が経過したか否かを判別する(S307)。なお、特図制御タイマ(図示せず)は、変動開始から変動終了までの時間を管理するタイマである。なお、第1図柄表示装置37の変動中の表示時間は、変動種別カウンタCS1,CS2により選択された変動パターンと変動種別カウンタCS3により選択された演出時間の加減算値とに応じて決められており、この変動時間が経過していなければ(S307:No)、第1図柄表示装置37の表示を更新する(S308)。
本実施形態では、第1図柄表示装置37のLED37aの内、変動が開始されてから変動時間が経過するまでは、例えば、現在点灯しているLEDが赤であれば、その赤のLEDを消灯すると共に緑のLEDを点灯させ、緑のLEDが点灯していれば、その緑のLEDを消灯すると共に青のLEDを点灯させ、青のLEDが点灯していれば、その青のLEDを消灯すると共に赤のLEDを点灯させる表示態様が設定される。
ここで、第1図柄表示装置37の停止表示にて表示される停止図柄は、第1当たり乱数カウンタC1の値に応じて大当たりか否かの停止図柄が決定される。さらに、大当たりの停止図柄については、第1当たり種別カウンタC2の値に応じて、大当たり後に高確率状態となる場合(即ち、確変大当たり)の停止図柄と、大当たり後に低確率状態となる場合(即ち、通常大当たり)の停止図柄とに区別される。例えば、確変大当たりであれば、停止図柄として青色のLEDを点灯させ、第2の確変大当たりであれば、停止図柄として赤色のLEDを点灯させる。一方で、抽選結果(第1当たり乱数カウンタC1の値)が外れである場合には停止図柄として、赤色のLEDと緑色のLEDとを点灯させる。なお、各LEDの表示は、次の変動表示が開始される場合に点灯が解除されるが、変動の停止後数秒間のみ点灯させるものとしても良い。
なお、変動処理は4ms毎に実行されるが、その変動処理の実行毎にLEDの点灯色を変更すると、LEDの点灯色の変化を遊技者が確認することができない。そこで、遊技者がLEDの点灯色の変化を確認することができるように、変動処理が実行される毎にカウンタ(図示せず)を1カウントし、そのカウンタが100に達した場合に、LEDの点灯色の変更を行う。即ち、0.4s毎にLEDの点灯色の変更を行っている。なお、カウンタの値は、LEDの点灯色が変更されたら、0にリセットされる。
一方、第1図柄表示装置37の変動時間が経過していれば(S307:Yes)、第1図柄表示装置37において実行中の変動表示を終了(停止)するために、停止表示の設定を行い(S309)、第3図柄表示装置81の変動停止を第1図柄表示装置37におけるLEDの点灯と同調させるために停止コマンドを設定した後(S310)、変動処理(S204)を終了し、メイン処理(図9参照)へ戻る。演出制御装置117は、S310において設定された停止コマンドを受信すると、第3図柄表示装置81において実行中の1の変動表示を終了させる。
また、S304の処理による判別の結果、特図保留球数Nが0であれば(S304:No)、RAM203に設けられている客待ち演出待機フラグ(図示せず)がオンであるかを判別する(S311)。このとき、客待ち演出待機フラグがオフであれば(S311:No)、客待ち演出待機フラグをオンにし(S312)、客待ち演出待機時間の計時を図示されないカウンタを用いて開始し(S313)、変動処理(S204)を終了し、メイン処理(図9参照)へ戻る。なお、S313の処理により図示されないカウンタによる計時が開始されると、このカウンタは、タイマ割込処理(図示せず)が定期的に実行される毎に更新される。なお、このカウンタを、後述するタイマ割込処理(図13参照)の中で更新する構成としてもよい。
また、S311の処理による判別の結果、S313において計時を開始してから所定時間(例えば、1分)経過したか否かを判別し(S314)、所定時間が経過していなければ(S314:No)、客待ち演出の実行を待機する期間中であるので、変動処理(S204)を終了して、メイン処理(図9参照)へ戻る。
一方、S314の処理による判別の結果、所定時間が経過している場合には(S314:Yes)、客待ち演出の開始タイミングであるので、客待ち演出コマンドを設定し(S315)、客待ち演出待機フラグをオフにした後(S316)、変動処理(S204)を終了し、メイン処理(図9参照)へ戻る。演出制御装置117は、S315において設定された客待ち演出コマンドを受信すると、第3図柄表示装置81において客待ち演出を表示させる。
次に、図11を参照して、上述した保留球格納エリア順送り処理(S305)について説明する。図11は、変動処理(図10参照)の中で実行される保留球格納エリア順送り処理(S305)を示すフローチャートである。
この保留球格納エリア順送り処理(S305)では、まず、保留球格納エリアの保留第1エリアに記憶されている各データ(第1当たり乱数カウンタの値、第1当たり種別カウンタの値、及び停止パターン選択カウンタの値)を、実行エリアへシフトする(S351)。
次に、保留第2エリア〜保留第4エリアに記憶されている各データをそれぞれ、エリア番号の1小さいエリアへシフトする(S352)。なお、本実施形態では、第2〜第4保留エリアのうち、データが記憶(保留)されている保留エリアについてのみデータのシフトを行う。よって、データが記憶(保留)されていない保留エリアについては、データのシフト処理が行われないので、データのシフト回数を軽減することができ、制御的負担を軽減することができる。
また、データの有無に関わらず、第2〜第4保留エリアの各データを、エリア番号が1小さいエリアにそれぞれシフトするように構成しても良い。その場合は、第2〜第4保留エリアにデータが記憶(保留)されているか否かの判定が不用となるので、プログラムのステップ数を軽減することができる。よって、プログラムの容量を小さくすることができるので、ROM202の空き容量を増やすことができる。
次に、特図保留球カウンタの値(特図保留球数N)を1減算し(S353)、減算した後の特図保留球カウンタの値を示す保留数コマンドを設定する(S354)。このS354の処理により設定された保留数コマンドは、メイン処理(図9参照)において次回に実行されるS201の外部出力処理により演出制御装置117へ出力される。出力された保留数コマンドが、演出制御装置117により受信されると、その保留数コマンドが示す特図保留球数Nと同一数のランプが特図保留ランプ85において点灯される。
次に、特図保留球カウンタの値(特図保留球数N)に応じて、第1図柄表示装置37のLED37aを点灯させて、新たな保留回数を点灯状態により表示し(S355)、保留球格納エリア順送り処理(S305)を終了し、変動処理(図10参照)へ戻る。
次に、図12を参照して、上述した変動開始処理(S306)について説明する。図12は、変動処理(図10参照)の中で実行される変動開始処理(S306)を示すフローチャートである。
変動開始処理(S306)では、まず、保留球格納エリアの実行エリアに格納されている第1当たり乱数カウンタC1の値に基づいて大当たりか否かを判別する(S401)。大当たりか否かは第1当たり乱数カウンタC1の値とその時々のモードとの関係に基づいて判別される。
なお、本実施形態では、通常の確率(低確率)時には、第1当たり乱数カウンタC1の値が「310」又は「608」であれば、S401の処理により大当たりと判別される。一方、高確率時には、第1当たり乱数カウンタC1の値が「28,63,90,127,154,188,210,250,278,305,343,375,400,426,471,509,535,568,598,618」のうちのいずれかであれば、S401の処理により大当たりと判別される。
S401の処理により大当たりであると判別された場合には(S401:Yes)、第1図柄表示装置37に表示する大当たり時の表示態様(LED37aの点灯状態)を設定する(S402)。具体的に、S402では、保留球格納エリアの実行エリアに格納されている第1当たり種別カウンタC2の値に基づき大当たり種別(即ち、大当たり時の停止図柄)を決定した後、決定された大当たり種別に応じた表示態様が第1図柄表示装置37に表示されるように設定を行う。なお、本実施形態では、第1当たり種別カウンタC2の値が「1,2,3」である場合の大当たり種別は「確変大当たり」であり、第1当たり種別カウンタC2の値が「0,4」である場合の、大当たり種別は「通常大当たり」である。
S402の処理後、第1当たり種別カウンタC2の値が示す大当たり種別と、RAM203内のワークエリア(図示せず)に設けられているカウンタ用バッファに格納されている変動種別カウンタCS1,CS2の値とに基づき、大当たり時の変動パターンを決定する(S403)。
即ち、第1変動種別カウンタCS1の値に基づいて、ノーマルリーチ変動(20秒間)、スーパーリーチ変動(40秒間)の中から、大まかな図柄変動の変動時間を決定すると共に、第2変動種別カウンタCS2の値に基づいてリーチ発生後に最終停止図柄(本実施の形態では中図柄列Z2の図柄(中図柄))が停止するまでの変動時間(言い換えれば、変動図柄数)を決定する。このS403の処理による変動パターンの決定によって、第1図柄表示装置37の表示時間が設定されると共に、第3図柄表示装置81において大当たり図柄で停止するまでの第3図柄の変動時間が決定される。
なお、上述の変動時間は、第2変動種別カウンタCS2の値を使わずに第1変動種別カウンタCS1の値だけを用いて設定することも可能であり、第1変動種別カウンタCS1の値だけで設定するか、又は、2つの変動種別カウンタCS1,CS2の両値で設定するかは、その都度の第1変動種別カウンタCS1の値や遊技条件などに応じて適宜決めるように構成しても良い。
一方で、S401の処理で大当たりではないと判別された場合には(S401:No)、第1図柄表示装置37に表示する外れ時の表示態様(LED37aの点灯状態)を設定する(S408)。具体的に、S408では、保留球格納エリアの実行エリアに格納されている停止パターン選択カウンタC3の値に基づき、外れ時の停止図柄(前後外れリーチ、前後外れ以外リーチ、又は完全外れ)を決定した後、決定された停止図柄に応じた表示態様が第1図柄表示装置37に表示されるように設定を行う。
S408の処理後、停止パターン選択カウンタC3の値が示す外れ時の停止図柄と、RAM203内のワークエリア(図示せず)に設けられているカウンタ用バッファに格納されている変動種別カウンタCS1,CS2の値とに基づき、外れ時の変動パターンを決定する(S409)。
即ち、上記したS403の処理と同様に、第1変動種別カウンタCS1の値に基づいて、外れ変動(11秒間)、ノーマルリーチ変動(20秒間)、スーパーリーチ変動(40秒間)の中から、大まかな図柄変動の変動時間を決定すると共に、第2変動種別カウンタCS2の値に基づいてリーチ発生後に最終停止図柄(本実施の形態では中図柄列Z2(中図柄))が停止するまでの変動時間を決定する。このS409の処理による変動パターンの決定によって、第1図柄表示装置37の表示時間が設定されると共に、第3図柄表示装置81において外れ図柄で停止するまでの第3図柄の変動時間が決定される。
なお、S408の処理において、外れ時の表示態様として「前後外れリーチ」又は「前後外れ以外リーチ」が設定された場合には、S409の処理によって必ずリーチ変動(ノーマルリーチ変動、スーパーリーチ変動)が決定されるように、テーブルが予め設定されている。
S403又はS409の処理後、これらの処理により決定された変動時間に加減算される演出時間(演出時間の加減算値)を決定する(S404)。このとき、RAM203内のワークエリア(図示せず)に設けられているカウンタ用バッファに記憶されている第3種別カウンタCS3の値に基づいて加減算される演出時間が決定される。
S404の処理後、S403又はS409の処理により決定された変動パターン(変動時間)に応じた変動パターンコマンドを設定し(S405)、次いで、S402又はS408の処理で設定された表示態様(即ち、停止図柄)に応じた種別コマンドを設定する。(S408)。その後、S404の処理で決定された演出時間の加減算値に応じた演出時間加減算コマンドを設定し(S407)、この変動開始処理(S306)を終了し、変動処理(図10参照)へ戻る。
上述した通り、保留球格納エリア順送り処理(図11参照)の中で、「保留数コマンド」が設定された後、変動開始処理(図12参照)の中で、「変動パターンコマンド」、「種別コマンド」、「演算時間加減算コマンド」の順で、コマンドが設定される。メイン処理(図9参照)における外部出力処理(S201)では、コマンドが設定された順番に各コマンドが出力されるので、第3図柄表示装置81において第3図柄の変動表示を開始する際には、「保留数コマンド」、「変動パターンコマンド」、「種別コマンド」、「演算時間加減算コマンド」の順でコマンドが演出制御装置117に出力される。
図13は、タイマ割込処理を示すフローチャートである。タイマ割込処理は、主制御装置110のMPU201により例えば2ms毎に実行される。タイマ割込処理では、まず各種入賞スイッチの読み込み処理を実行する(S501)。即ち、主制御装置110に接続されている各種スイッチの状態を読み込むと共に、当該スイッチの状態を判定して検出情報(入賞検知情報)を保存する。
次に、第1初期値乱数カウンタCINI1と第2初期値乱数カウンタCINI2の更新を実行する(S502)。具体的には、第1初期値乱数カウンタCINI1を1加算すると共に、そのカウンタ値が最大値(本実施形態では738)に達した際、0にクリアする。そして、第1初期値乱数カウンタCINI1の更新値を、RAM203内のカウンタバッファにおける該当領域に格納する。同様に、第2初期値乱数カウンタCINI2を1加算すると共に、そのカウンタ値が最大値(本実施形態では250)に達した際、0にクリアし、その第2初期値乱数カウンタCINI2の更新値を、RAM203内のカウンタバッファにおける該当領域に格納する。
更に、第1当たり乱数カウンタC1、第1当たり種別カウンタC2、停止パターン選択カウンタC3及び第2当たり乱数カウンタC4の更新を実行する(S503)。具体的には、第1当たり乱数カウンタC1、第1当たり種別カウンタC2、停止パターン選択カウンタC3及び第2当たり乱数カウンタC4をそれぞれ1加算すると共に、それらのカウンタ値が最大値(本実施形態では、それぞれ、619,15,238,250)に達した際、それぞれ0にクリアする。そして、各カウンタC1〜C4の更新値を、RAM203内のカウンタバッファにおける該当領域に格納する。
その後は、第1入球口64への入賞に伴う始動入賞処理を実行し(S504)、発射制御処理を実行して(S505)、タイマ割込処理を終了する。なお、始動入賞処理については、図14を参照して後述する。また、発射制御処理は、遊技者が操作ハンドル51に触れていることをタッチセンサ(図示せず)により検出し、発射を停止させるための打ち止めスイッチ(図示せず)が操作されていないことを条件に、球の発射のオン/オフを決定する処理である。主制御装置110は、球の発射がオンである場合に、発射制御装置112に対して球の発射指示をする。
ここで、図14のフローチャートを参照して、上述した始動入賞処理(S504)を説明する。図14は、タイマ割込処理(図13参照)の中で実行される始動入賞処理(S504)を示すフローチャートである。
この始動入賞処理が実行されると、まず、球が第1入球口64に入賞(始動入賞)したか否かを判別する(S601)。球が第1入球口64に入賞したと判別されると(S601:Yes)、第1図柄表示装置37の特図保留球数Nが上限値(本実施形態では4)未満であるか否かを判別する(S602)。
このとき、第1入球口64への入賞があり、且つ特図保留球数N<4であれば(S602:Yes)、前記ステップS503で更新した第1当たり乱数カウンタC1、第1当たり種別カウンタC2及び停止パターン選択カウンタC3の各値を、RAM203の保留球格納エリアの空き保留エリアのうち最初のエリアに格納する(S603)。
次に、特図保留球カウンタ(図示せず)の値、即ち、特図保留球数Nに1加算し(S604)、加算した後の特図保留球数カウンタの値を示す保留数コマンドを設定する(S605)。S605の処理により設定された保留数コマンドは、メイン処理(図9参照)の中で実行されるS201の外部出力処理により演出制御装置117へ出力される。保留数コマンドを受信した演出制御装置117は、その保留数コマンドが示す特図保留球数Nと同一数のランプを特図保留ランプ85において点灯する。
次に、特図保留球カウンタの値(特図保留球数N)に応じて、第1図柄表示装置37のLED37aを点灯させて、新たな保留回数を点灯状態により表示し(S606)、始動入賞処理(S504)を終了してタイマ割込処理(図13参照)へ戻る。
一方、第1入球口64への入賞がないか(S601:No)、或いは、第1入球口64への入賞があっても特図保留球数N<4でなければ(S602:No)、S603及びS604の各処理をスキップし、始動入賞処理(S504)を終了してタイマ割込処理(図13参照)へ戻る。
図15は、主制御装置110内のMPU201により実行されるNMI割込処理を示すフローチャートである。NMI割込処理は、停電の発生等によるパチンコ機10の電源遮断時に実行される処理であり、このNMI割込処理の実行により、電源断の発生情報がRAM203に記憶される。即ち、停電の発生等によりパチンコ機10の電源が遮断されると、停電信号SG1が停電監視回路252から主制御装置110内のMPU201のNMI端子に出力される。すると、MPU201は、実行中の制御を中断してNMI割込処理を開始し、電源断の発生情報の設定として、電源断の発生情報をRAM203に記憶し(S701)、NMI割込処理を終了する。
次に、図16から図23を参照して、演出制御装置117内のMPU271により実行される各制御処理を説明する。かかるMPU271の処理としては、電源投入に伴い起動される立ち上げ処理と、その立ち上げ処理後に実行されるメイン処理と、主制御装置110から送信された各種コマンドを受信する毎に実行されるコマンド受信割込処理とに大別される。
図16は、演出制御装置117内のMPU271により実行される立ち上げ処理を示すフローチャートである。この立ち上げ処理は、演出制御装置117の各種初期設定を行うための処理であり、パチンコ機10に電源が投入された場合や、MPU271がリセットされた場合に実行される処理である。
立ち上げ処理が実行されると、まず、電源投入に伴う初期設定を行う(S1001)。具体的には、スタックポインタに予め決められた所定値を設定する。その後、電源投入報知処理を実行する(S1002)。この電源投入報知処理(S1002)は、電源が投入された場合に所定の時間(例えば30秒)電源が投入されたことを知らせる報知を行うものであり、その報知は音声出力装置226や、電飾部29〜33や、表示ランプ34や、特図保留ランプ85や、第3図柄表示装置81の画面などにより行われる。
電源投入報知処理(S1002)の実行後は、第3図柄表示装置81に初期画面を表示するために、まず、初期画面に応じた演出データ(又は、画像データ)を、キャラクタROM275から読み出し、ビデオRAM276の所定領域に記憶する(S1003)。そして、その演出データを使用して、初期画面を第3図柄表示装置(LCD)81に表示する(S1004)。
次に、今回の立ち上げ処理が、後述する電源断処理(図17のS1109参照)の実行途中で、MPU271がリセットされたために実行されたものであるのかを、RAM273内に設けられている電源断処理中フラグ(図示せず)がオンされているか否かによって判定する(S1005)。
上述した通り、瞬間的な電圧降下(瞬間的な停電、所謂「瞬停」)が発生すると、主制御装置110は、演出制御装置117などに対して電源断コマンドを送信する。詳細については図17を参照しつつ後述するが、演出制御装置117は、主制御装置110から電源断コマンドを受信すると、電源断コマンドを受信したことを示す電源断の発生情報をRAM273に記憶し、電源断処理(図17のS1109参照)を実行する。電源断処理中フラグは、この電源断処理の前にオンされ、電源断処理の終了後にオフされる。
つまり、電源断処理の実行途中で、MPU271がリセットされたか否かは、電源断処理中フラグの状態によって判断できる。なお、電源断処理の実行途中に、または、実行完了した後に電源が完全に遮断された場合には、RAM273のデータが喪失するので、かかる場合には、電源断処理中フラグはオフとなる。
より具体的には、電源断処理中フラグがオフである場合は、次の3つの状態のいずれかとなった後に、今回の立ち上げ処理が実行された場合である。第1の状態としては、電源が完全に遮断された状態である。電源が完全に遮断されると、RAM273のデータが喪失するので、電源断処理中フラグはオフとなる。
第2の状態としては、瞬間的な停電が発生したため電源断処理(図17のS1109参照)が実行されたが、電源の遮断は起きず正常に戻り、その後、電源断処理が完了した後に、MPU271がリセットされた状態である。この場合、電源が遮断されなかったため、RAM273のデータは喪失せずに保持される。また、電源断処理が完了するので、電源断処理中フラグはオフとなる。
第3の状態としては、ノイズなどによって演出制御装置117のMPU271のみがリセットされた状態である。つまり、電源断処理が実行されることなく(主制御装置110からの電源断コマンドを受信することなく)、MPU271がリセットされると、電源断処理中フラグがオフのまま、RAM273のデータが保持される。
上述した3つの状態のいずれかとなった後に、今回の立ち上げ処理が実行された場合、即ち、電源断フラグがオフの場合は(S1005:No)、RAM273のデータが破壊されているか否かを確認する(S1006)。なお、ここでデータが破壊されているか否かを確認しているのは、ノイズなどによってMPU271のみがリセットされて、立ち上げ処理が開始された場合に、RAM273のデータが正常に保持されていれば、そのデータを使用して演出制御装置117の制御を継続できるからである。
RAM273のデータ破壊の確認は、次のように行われる。即ち、RAM273の特定の領域には、後述するS1009の処理によって「55AAh」のキーワードとしてのデータが書き込まれている。よって、その特定領域に記憶されるデータをチェックし、該データが「55AAh」であればRAM273のデータ破壊は無く、逆に「55AAh」でなければRAM273のデータ破壊を確認することができる。RAM273のデータ破壊が確認されれば(S1006:Yes)、S1007へ移行して、RAM273の初期化を開始する。一方、RAM273のデータ破壊が確認されなければ(S1006:No)、S1010の処理へ移行する。
より具体的には、電源が完全に遮断された後に、今回の立ち上げ処理が開始された場合には、RAM273の特定領域に「55AAh」のキーワードは記憶されていないので(電源断によってRAM273の記憶は喪失するから)、RAM273のデータ破壊と判断され(S1006:Yes)、S1007の処理へ移行する。一方、瞬間的な停電が発生したため電源断処理(図17のS1109参照)が実行されたが、電源の遮断は起きず正常に戻り、その後、電源断処理の実行が完了した後にMPU271がリセットされて、今回の立ち上げ処理が開始されたか、或いは、ノイズなどによって演出制御装置117のMPU271のみがリセットされた後に、今回の立ち上げ処理が開始された場合には、RAM273の特定領域には「55AAh」のキーワードが記憶されているので、RAM273のデータは正常と判断されて(S1006:No)、S1010の処理へ移行する。
S1005の処理において、電源断処理中フラグがオンである場合は(S1005:Yes)、瞬間的な停電が発生したため電源断処理(図17のS1109参照)が実行されたが、電源の遮断は起きず正常に戻り、その後、電源断処理の実行途中でMPU271がリセットされた場合である。この場合は、現在のRAM273の記憶状態が必ずしも正しいとは言えない。よって、かかる場合には制御を継続することが困難であるので、処理をS1007へ移行して、RAM273の初期化を開始する。
S1007の処理では、RAM273の全範囲の記憶領域をチェックし(S1007)、そのチェック結果に基づいてRAM273が正常であるか否かを判別する(S1008)。なお、S1007で行うチェック方法としては、まず、1バイト毎に「0FFh」を書き込み、それを1バイト毎に読み出して「0FFh」であるか否かを確認し、「0FFh」であれば正常と判別する。かかる1バイト毎の書き込み及び確認を、「0FFh」に次いで、「55h」、「0AAh」、「00h」の順に行う。このRAM273の読み書きチェックにより、RAM273のすべての記憶領域が0クリアされる。
RAM273のいずれかの記憶領域で読み書きチェックの異常が検出された場合には、RAM273に異常があると判別し(S1008:No)、RAM273の異常を報知して(S1017)、電源が遮断されるまで無限ループする。RAM273の異常は、表示ランプ34により報知される。なお、音声出力装置226により音声を出力してRAM273の異常報知を行うようにしても良い。また、第3図柄表示装置81の画面において、RAM273の異常を報知するように構成しても良い。
一方、RAM273のすべての記憶領域について、読み書きチェックが正常であれば、RAM273は正常であると判別し(S1008:Yes)、RAM273の特定領域に「55AAh」のキーワードを書き込んで、RAM破壊チェックデータを設定する(S1009)。この特定領域に書き込まれた「55AAh」のキーワードを確認することにより、RAM273にデータ破壊があるか否かがチェックされる。
S1109の処理後、電源断フラグがオンされているか否かを判別する(S1010)。電源断フラグは、電源断処理(図17のS1109参照)が実行される前にオンされ、電源が完全に遮断されるとオフとなる。よって、立ち上げ処理の実行時に電源断フラグがオンである場合とは、瞬間的な停電が発生したため電源断処理が実行されたが、電源の遮断は起きず正常に戻り、その後、電源断処理の実行途中に、または、実行完了してMPU271がリセットされた場合である。
よって、S1010の処理により確認した結果、電源断フラグがオンである場合には(S1010:Yes)、演出制御装置117の各処理を初期化するためにRAM273の作業エリア(作業領域)をクリアする(S1011)。なお、このS1011の処理において、RAM273に記憶される内容のうち、第1モード総滞在時間メモリ273h、第2モード総滞在時間メモリ273i、及び第3モード総滞在時間メモリ273jに記憶されている内容は初期化しないものとする。次いで、RAM273の初期値を設定する(S1012)。このS1012の処理において、第1モード総滞在時間メモリ273h、第2モード総滞在時間メモリ273i、及び第3モード総滞在時間メモリ273jの記憶内容はそのままとされる。S1012の処理後、割込み許可を設定して(S1013)、S1014の処理へ移行する。
一方、立ち上げ処理の実行時に電源断フラグがオフである場合とは、例えば、電源断フラグのデータを含むRAM273のデータが喪失している場合、或いは、ノイズなどによって演出制御装置117のMPU271のみがリセットされて、電源断フラグがオンされることがない(即ち、主制御装置110からの電源断コマンドを受信することがない)場合である。
よって、S1010の処理により確認した結果、電源断フラグがオフされている場合には(S1010:No)、RAM273の作業エリアのクリア処理であるS1011をスキップして、処理をS1012へ移行し、RAM273の初期値を設定した後(S1012)、割込み許可を設定して(S1013)、S1014の処理へ移行する。
なお、電源断フラグがオフされている場合にS1011のクリア処理をスキップするのは、ノイズなどによって演出制御装置117のMPU271のみがリセットされて、立ち上げ処理が開始された場合には、RAM273の作業領域のデータを保存しておくことにより、演出制御装置117の制御を継続できるからである。また、S1007〜S1009の処理が実行された場合には、S1007の処理によって、RAM273のすべての記憶領域は既にクリアされているので、再度、RAM273の作業エリアをクリアする必要がないからである。
S1014では、枠ボタン22がオン(操作)されているか否かを判別する(S1014)。S1014の処理による判別の結果、枠ボタン22がオンされていれば(S1014:Yes)、各モード総滞在時間メモリ273h〜273jの値に基づき、各演出モードにおいて変動表示が行われた時間の総計(モード総滞在時間)を数値として第3図柄表示装置81に表示する(S1015)。
よって、電源投入時に枠ボタン22を操作する(枠ボタン22を操作しながら電源を投入する)ことにより、各演出モードに対する遊技者の支持度を示す値である各演出モードのモード総滞在時間を、第3図柄表示装置81に表示することができる。ホールの従業員は、第3図柄表示装置81に表示された各演出モードのモード総滞在時間を参照することにより、裏面モードスイッチ75が適切な演出モードを指定しているか否かを確認することができる。そして、その確認の結果、裏面モードスイッチ75の指定を変更する必要があれば、裏面モードスイッチ75の摘み75aが適切な演出モードを指示するように操作して再度電源を投入することにより、適切な演出モードをホールの営業開始時の演出モードとして設定することができる。
S1015の処理後は、S1016の処理へ移行する。また、S1014の処理による判別の結果、枠ボタン22がオンされていない場合もまた(S1014:No)、S1015の処理をスキップして、S1016の処理へ移行する。S1016では、裏面モードスイッチ75が指示する値を、モード選択カウンタ273aに設定する(S1016)。S1016の処理後、メイン処理(図17参照)へと移行する。
次に、図17を参照して、上述した立ち上げ処理後に実行されるメイン処理について説明する。図17は、演出制御装置117内のMPU271により実行されるメイン処理を示すフローチャートである。このメイン処理は、遊技の演出(音声出力や表示など)に関する制御を実行するための処理であり、上述した演出制御装置117の立ち上げ処理(図16参照)の終了後に実行され、その後は繰り返し実行される処理である。
メイン処理では、まず、枠ボタン22の操作による演出モードの変更を行うか否かを確認する演出モード変更確認処理を実行する(S1101)。なお、この演出モード変更確認処理(S1101)の詳細については、図18を参照して後述する。
演出モード変更確認処理(S1101)の実行後、前回の判定が実行されてから(即ち、前回にS1102の処理が実行されてから)、1ms以上が経過したか否かを判定し(S1102)、前回の判定が実行されてから1ms以上経過している場合には(S1102:Yes)、各種ランプの点灯制御や音声出力制御などを実行する処理である音声ランプ演出処理を実行し(S1103)、S1104の処理へ移行する。なお、この音声ランプ演出処理(S1103)の詳細については、図19を参照して後述する。
一方、S1102の処理による判定の結果、前回の判定から未だ1msが経過していなければ(S1102:No)、S1103の処理をスキップして、S1104の処理へ移行する。なお、S1101の処理によって前回の判定が実行されてから1ms経過していない場合に、音声ランプ演出処理(S1103)の処理をスキップするのは、音声ランプ演出処理(S1103)の中で実行されるランプの点灯制御や音声出力制御を1msより短い周期で実行する必要がないからである。
S1104の処理では、前回の判定が実行されてから(即ち、前回にS1104の処理が実行されてから)、20ms以上が経過したか否かを判定する(S1104)。このとき、前回の判定が実行されてから20ms以上経過している場合には(S1104:Yes)、変動演出に応じた動画(画像)や大当たり演出に応じた動画(画像)を第3図柄表示装置(LCD)81に表示させるための処理である表示演出処理を実行し(S1105)、S1106の処理へ移行する。なお、この表示演出処理(S1105)の詳細については、図20を参照して後述する。
一方、S1104の処理による判定の結果、前回の判定が実行されてから未だ20msが経過していなければ(S1104:No)、S1105の処理をスキップして、S1106の処理へ移行する。なお、S1104の処理によって前回の判定が実行されてから20ms経過していない場合に表示演出処理(S1105)の処理をスキップするのは、この表示演出処理が、第3図柄表示装置(LCD)81に表示させる画像を変動時間に応じて更新する処理であるので、かかる処理を20msより短い周期で実行する必要がないからである。
S1106の処理では、RAM273に電源断の発生情報が記憶されているか否かを判定する(S1106)。なお、電源断の発生情報は、主制御装置110から電源断コマンドを受信した場合に記憶される。S1106の処理により、電源断の発生情報が記憶されていると判定された場合には(S1106:Yes)、電源断フラグ及び電源断処理中フラグを共にオンして(S1108)、電源断処理を実行する(S1109)。電源断処理(S1109)の実行後は、電源断処理中フラグをオフし(S1110)、その後、処理を、無限ループする。
S1109の電源断処理では、割込処理の発生を禁止すると共に、各出力ポートをオフして、音声出力装置226、電飾部29〜33、表示ランプ34、及び、第3図柄表示装置81への出力をオフする。また、電源断の発生情報の記憶も消去する。なお、各出力ポートをオフするのは、異常な表示や、異常な音声出力が行われることを防止するためであり、異常な表示や、異常な音声出力によって、遊技者を困惑させないようにするためである。
一方、S1106の処理による判定の結果、電源断の発生情報が記憶されていなければ(S1106:No)、立ち上げ処理(図16参照)のS1009の処理によってRAM273に記憶されたキーワード「55AAh」に基づき、RAM273が破壊されているか否かを判別し(S1107)、RAM273が破壊されていなければ(S1107:No)、S1101の処理へ戻り、上述したS1101〜S1107の各処理を繰り返し実行する。
一方、S1107の処理により、RAM273が破壊されると判定された場合には(S1107:Yes)、以降の処理の実行を停止させるために、処理を無限ループする。ここで、RAM破壊と判別されて処理が無限ループとされたことにより、表示演出処理(S1105)が実行されなくなるため、その後は、第3図柄表示装置81の表示が変化されない。これにより、遊技者は、異常が発生したことを知ることができるので、ホールの店員などを呼びパチンコ機10の修復などを頼むことができる。なお、RAM273が破壊されていると確認された場合に、音声出力装置226や、電飾部29〜33や、表示ランプ34や、特図保留ランプ85や、第3図柄表示装置81の画面などによりRAM破壊の報知を行うものとしても良い。
次に、図18を参照して、上述した演出モード変更確認処理(S1101)について説明する。図18は、演出制御装置117のメイン処理(図17参照)の中で実行される演出モード変更確認処理(S1101)を示すフローチャートである。
演出モード変更確認処理(S1101)では、まず、枠ボタン22が操作されたかを確認し(S1201)、枠ボタン22が操作されていなければ(S1201:No)、演出モード変更確認処理(S1101)を終了し、メイン処理(図17参照)に戻る。
一方、S1201の処理により確認した結果、枠ボタン22が操作された場合には(S1201:Yes)、変動中フラグ273cがオンであるかを判別する(S1202)。このとき、変動中フラグ273cがオンであれば(S1202:Yes)、モード変更可能フラグ273eがオンであるかを判別する(S1203)。
S1203の処理による判別の結果、モード変更可能フラグ273eがオフであれば(S1203:No)、変動中であっても、枠ボタン22による演出モードの変更が可能な時期(本実施形態では、高速変動中)ではないので、かかる場合には、演出モード変更確認処理(S1101)を終了し、メイン処理(図17参照)に戻る。
一方、S1203の処理による判別の結果、モード変更可能フラグ273eがオンであれば(S1203:Yes)、変動中において枠ボタン22による演出モードの変更が可能な時期(本実施形態では、高速変動中)であるので、かかる場合には、変動中モード変更フラグ273fをオンし(S1204)、変動中計時対象変更フラグ273gをオフする(S1205)。
そして、S1205の処理後、モード選択カウンタ273aの値を更新し(S1206)、演出モード変更確認処理(S1101)を終了し、メイン処理(図17参照)に戻る。
一方、S1202の処理による判別の結果、変動中フラグ273がオフであれば(S1202:No)、客待ち演出中フラグ273dがオンであるかを判別する(S1207)。このとき、客待ち演出中フラグ273dがオフであれば(S1207:No)、演出モードの変更が禁止されている時期であるので、かかる場合には、演出モード変更確認処理(S1101)を終了し、メイン処理(図17参照)に戻る。
その一方で、S1207の処理による判別の結果、客待ち演出中フラグ273dがオンであれば(S1207:Yes)、演出モードの変更が可能な(許可された)時期であるので、かかる場合には、S1206の処理へ移行し、モード選択カウンタ273aの値を更新した後(S1206)、演出モード変更確認処理(S1101)を終了して、メイン処理(図17参照)に戻る。
このように、演出モード変更確認処理(S1101)によれば、枠ボタン22が操作されたタイミングが、モード変更可能フラグ273eがオン(即ち、高速変動中)であるか、客待ち演出中フラグ273dがオン(即ち、客待ち演出中)であれば、S1206の処理によってモード選択カウンタ273aの値が更新され、それにより、第3図柄表示装置81に表示される演出モードが変更される(切り換えられる)。
次に、図19を参照して、上述した音声ランプ演出処理(S1103)について説明する。図19は、演出制御装置117のメイン処理(図17参照)の中で実行される音声ランプ演出処理(S1103)を示すフローチャートである。
音声ランプ演出処理(S1103)では、まず、後述するS1245の処理で編集されるランプの点灯態様となるよう各ランプ(例えば、電飾部29〜33や、表示ランプ34など)の出力を設定する(S1241)。
S1241の処理後、保留個数表示更新処理を実行する(S1242)。この保留個数表示更新処理(S1242)では、主制御装置110から受信した保留数コマンドに基づいて、特図保留ランプ85の点灯数が更新される。
次いで、枠ボタン入力監視・演出処理を実行する(S1243)。この枠ボタン入力監視・演出処理(S1243)では、枠ボタン22が、演出モードを変更するためにではなく、演出効果を高めるために遊技者に操作されたか否かの入力を監視し、枠ボタン22の入力が確認された場合に対応した演出を行うよう設定する処理である。例えば、変動表示開始時に予告キャラが出現した場合に枠ボタン22を押すことで今回の変動による大当たりの期待値を表示したり、リーチ演出中に枠ボタン22を押すことで大当たりへの期待感を持てる演出に変更する。なお、枠ボタン22が演出モードの変更にのみ使用されるボタンとして設定されている場合には、このS1243の処理を省略することができる。
枠ボタン入力監視・演出処理(S1243)の実行後は、ランプ編集処理を実行し(S1244)、音編集・出力処理を実行する(S1245)。ランプ編集処理(S1244)では、第3図柄表示装置81で行われる表示に対応するよう電飾部29〜33の点灯パターンや、表示ランプ34などを設定する。音編集・出力処理(S1245)では、第3図柄表示装置81で行われる表示に対応するよう音声出力装置226の出力パターンなどを設定し、その設定に応じて音声出力装置226から音を出力させる。
S1245の処理後、液晶演出実行管理処理を実行し(S1246)、音声ランプ演出処理(S1103)を終了して、メイン処理(図17参照)へ戻る。液晶演出実行管理処理(S1246)では、主制御装置110から送信されて受信した変動パターンコマンドに基づいて、第3図柄表示装置81で行われる変動表示に要する時間と同期した時間を設定する。この液晶演出実行監視処理(S1246)で設定された時間に基づいてS1244のランプ編集処理やS1245の音編集・出力処理を実行する。
次に、図20を参照して、上述した表示演出処理(S1106)について説明する。図20は、演出制御装置117のメイン処理(図17参照)の中で実行される表示演出処理(S1105)を示すフローチャートである。
表示演出処理(S1105)では、まず、第3図柄表示装置81で実行されている変動演出が大当たり用の演出であるか(即ち、大当たり中であるか)否かを判別し(S1261)、大当たり中であれば(S1261:Yes)、大当たり演出処理を実行する(S1276)。この大当たり演出処理では、第3図柄表示装置81で行われる大当たり演出に応じた演出データをキャラクタROM275から読み出し、ビデオRAM276の所定領域に書き込むことにより、該大当たり演出の画像の更新を行う。大当たり演出処理(S1274)の終了後は、表示演出処理(S1105)を終了して、メイン処理へ戻る。
一方、S1261の処理において、大当たり中でなければ(S1261:No)、第3図柄表示装置81において第3図柄の変動表示の実行中であるか(即ち、変動中であるか)否かを判定する(S1262)。このとき、変動中でない場合は(S1262:No)、RAM273内に設けられている変動開始フラグ(図示せず)がオンであるかを判定する(S1263)。
なお、図示されない変動開始フラグは、第3図柄の変動表示の開始を指示するフラグであり、S1263において変動開始フラグがオンであると判定された場合に、第3図柄の変動表示が開始される。この変動開始フラグは、主制御装置110から送信されてくる変動パターンコマンドを受信した場合にオンに設定され(図23参照)、第3図柄の変動表示を開始する際にオフに設定される。
S1263の処理による判定の結果、変動開始フラグがオンであれば(S1263:Yes)、変動開始フラグをオフし(S1264)、客待ち演出中フラグ273dをオフし(S1265)、変動中フラグ273cをオンする(S1266)。
S1266の処理後、RAM273内に設けられている変動時間カウンタ(図示せず)に初期値を設定し(S1267)、モード滞在時間カウンタ273bをクリア(0クリア)する(S1268)。なお、図示されない変動時間カウンタは、第3図柄の変動表示が開始されてからの経過時間を計時するためのカウンタである。なお、S1267において変動時間カウンタに設定される初期値は、変動パターンコマンドが示す変動パターンの変動時間と、演出時間加減算コマンドが示す演出時間の加減算値とから得られる時間である。
S1268の処理後、変動時間カウンタの値が0より大きいか否か、即ち、変動時間内であるか否かを判定する(S1269)。一方、S1268の処理による判定の結果、第3図柄の変動表示の実行中(変動中)である場合は(S1262:Yes)、変動時間カウンタの値から1減算して(S1277)、S1269の処理へ移行し、変動時間内であるか否かの判定を行う。
S1269の処理による判定の結果、変動時間内であれば(S1269:Yes)、変動表示処理を実行する(S1270)。変動表示処理(S1270)は、図柄(第3図柄)の変動表示(即ち、変動演出)を実行する処理であり、詳細な処理については、図21を参照して後述する。S1270の処理後、表示演出処理(S1105)を終了して、メイン処理へ戻る。
一方で、S1269の処理による判定の結果、変動時間カウンタの値が0、即ち、変動時間が終了している場合には(S1269:No)、主制御装置110から受信した種別コマンドに基づいて設定された停止図柄を第3図柄表示装置(LCD)81に表示する(S1271)。
次いで、第1〜第3モード総滞在時間メモリ273h〜273jのうち、モード選択カウンタ273aの値に対応するモード総滞在時間メモリの値に、モード滞在時間カウンタ273bの値を加算する(S1272)。即ち、現在の演出モードに対して計時(計測)されていたモード滞在時間を、当該現在の演出モードに対応するモード総滞在時間メモリ(第1〜第3モード総滞在時間メモリ273h〜273jのいずれか)に蓄積して記憶する。
S1272の処理後、変動中フラグ273cをオフし(S1273)、変動中モード変更フラグ273fをオフし(S1274)、変動中計時対象変更フラグ273gをオフし(S1275)、表示演出処理(S1105)を終了して、メイン処理へ戻る。
一方、S1263の処理による判定の結果、変動開始フラグがオフであれば(S1263:No)、各表示処理を実行し(S1278)、表示演出処理(S1105)を終了して、メイン処理へ戻る。なお、各表示処理(S1278)では、パチンコ機10が遊技者により遊技されない時間が所定時間経過した場合に実行する客待ち演出などの表示処理などが実行される。この各表示処理(S1278)の詳細な処理については、図22を参照して後述する。
次に、図21を参照して、上述した変動表示処理(S1270)について説明する。図21は、表示演出処理(図20参照)の中で実行される変動表示処理(S1270)を示すフローチャートである。
変動表示処理(S1270)では、まず、変動中モード変更フラグ273fがオンであるかを判別する(S1301)。S1301の処理による判別の結果、変動中モード変更フラグ273fがオフであれば(S1301:No)、高速変動中に枠ボタン22の操作による演出モードの変更がされていないので、かかる場合には、モード選択カウンタ273aの値と主制御装置110から受信した変動パターンコマンドとに基づき、今回の演出モード(即ち、モード選択カウンタ273aの値が示す演出モード)の変動表示画像を、変動時間カウンタ(図示せず)の値に応じて設定する(S1310)。
つまり、S1310では、モード選択カウンタ273aの値が示す演出モードと主制御装置110から受信した変動パターンコマンドとにより選定される変動表示画像であって、変動時間カウンタの値が示すタイミングの変動表示画像の設定を行う。これにより、画像コントローラ274は、キャラクタROM275から必要な変動表示データを読み出し、S1310の処理により設定された変動表示画像(フレーム単位の変動表示画像)を形成して、第3図柄表示装置81に表示させる。
S1310の処理後、モード滞在時間カウンタに1を加算する(S1307)。次いで。変動時間カウンタの値に基づいて、高速変動中であるか否かを判別し(S1308)、高速変動中であれば(S1308:Yes)、枠ボタン22による演出モードの変更が可能である時期であるので、モード変更可能フラグ273eをオンし(S1309)、変動表示処理を終了する。その一方で、S1308による判別の結果、高速変動中でなければ(S1308:No)、モード変更可能フラグ273eをオフにし(S1311)、変動表示処理を終了する。
一方、S1301の処理による判別の結果、変動中モード変更フラグ273fがオンであれば(S1301:Yes)、高速変動中に枠ボタン22の操作による演出モードの変更がされているので、モード選択カウンタ273aの値と主制御装置110から受信した変動パターンコマンドとに基づき、前回の演出モード(即ち、更新される前のモード選択カウンタ273aの値が示す演出モード)での変動時間カウンタの値に応じた変動表示画像における背景画像を、今回の演出モード(即ち、この時点におけるモード選択カウンタ273aの値が示す演出モード)に対応する背景画像に変更した変動表示画像を設定する(S1302)。画像コントローラ274は、キャラクタROM275から必要な変動表示データを読み出し、S1302の処理により設定された変動表示画像(フレーム単位の変動表示画像)を形成して、第3図柄表示装置81に表示させる。
1フレームの変動表示画像は、第3図柄が描画される第1の画像層(レイヤ)と、背景画像が描画される第2の画像層と、予告キャラクタ図柄が描画される第3の画像層とを重ね合わせることによって生成されるので、S1302では、第1及び第3の画像層については、前回の演出モードに対応して生成し、第2の画像層(背景画像が描画される画像層)を、今回の演出モードに対応したものに切り換える。よって、高速変動中に枠ボタン22が操作されて演出モードが変更された場合には、背景画像だけを新しい演出モードのものに切り換えるので、変動中であっても演出モードの変更を違和感なく実現することができる。
なお、高速変動中に演出モードが変更された場合、その変動表示が終了するまで、変動中モード変更フラグ273fがオンのままとされるので、S1302の処理が実行されて、背景画像だけ変更後の(新たな)演出モードのものに変更されて変動表示が続行される。その後、変動表示の停止に伴い、変動中モード変更フラグ273fがオフにされるので、次回の変動表示からは、S1310の処理が実行され、変更後の演出モードでの変動表示が第3図柄表示装置81に表示されることになる。
S1302の処理後、変動中計時対象変更フラグ273gがオンであるかを判別する(S1303)。S1303の処理による判別の結果、変動中計時対象変更フラグ273gがオフであれば(S1303:No)、高速変動中に枠ボタン22が操作されたことにより演出モードが変更されたものの、モード滞在時間カウンタ273bによる計時の対象が現在(今回)の演出モードには未だ変更されていないので、かかる場合には、まず、変動計時対象変更フラグ273gをオンにする(S1304)。
次いで、モード選択カウンタ273aの値に基づき、第1〜第3モード総滞在時間メモリ273h〜273jのうち、前回の演出モード(即ち、更新される前のモード選択カウンタ273aの値が示す演出モード)に対応するモード総滞在時間メモリの値に、モード滞在時間カウンタ273bの値を加算する(S1305)。即ち、演出モードの変更に伴い、それまで実行されていた演出モードに対して計時(計測)されていたモード滞在時間を、当該演出モード(即ち、前回の演出モード)に対応するモード総滞在時間メモリ(第1〜第3モード総滞在時間メモリ273h〜273jのいずれか)に蓄積して記憶する。
S1305の処理後、モード滞在時間カウンタ273bをクリアして(S1306)、S1307の処理へ移行する。即ち、変更後の演出モード(即ち、今回の演出モード)に対するモード滞在時間の計時(計測)を開始する。
次に、図22を参照して、上述した各表示処理(S1278)について説明する。図22は、表示演出処理(図20参照)の中で実行される各表示処理(S1278)を示すフローチャートである。
各表示処理(S1278)では、まず、RAM273に設けられている客待ち演出実行フラグ(図示せず)がオンであるかを判別する(S1321)。S1321による判別の結果、客待ち演出実行フラグがオンであれば(S1321:Yes)、主制御装置110から客待ち演出コマンドを受信しているので、モード選択カウンタ273aの値に応じた客待ち演出画像を設定し(S1322)、客待ち演出実行フラグをオフし(S1323)、客待ち演出中フラグ273dをオンして(S1324)、各表示処理を終了する。
一方で、S1321による判別の結果、客待ち演出実行フラグがオフであれば(S1321:No)、その他の処理として、例えば、主制御装置110から何らかのエラーコマンドを受信した場合に対応するエラー表示用の画像を設定する等の処理を行い(S1325)、各表示処理を終了する。
次に、図23を参照して、演出制御装置117内のMPU271により実行されるコマンド受信割込処理について説明する。図23は、コマンド受信割込処理を示すフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、主制御装置110から送信されてくる各種コマンドを受信するための処理であり、主制御装置110から送信されてくる各種コマンドを受信する毎に実行される割込処理である。
コマンド受信割込処理では、まず、変動パターンコマンドを受信したか否かを判定する(S1401)。このとき、変動パターンコマンドを受信していない場合には(S1401:No)、S1402の処理へ移行する。
一方、変動パターンコマンドを受信した場合には(S1401:Yes)、RAM203内に設けられている変動開始フラグ(図示せず)をオンし(S1404)、第3図柄表示装置81において変動演出を開始するために必要な変動演出データの設定を行う変動演出設定処理を実行し(S1405)、S1402の処理へ移行する。
S1402の処理では、客待ち演出コマンドを受信したか否かを判定する(S1402)。S1402の処理による判定の結果、客待ち演出コマンドを受信していない場合には(S1402:No)、S1403の処理へ移行する。
一方、客待ち演出コマンドを受信した場合には(S1402:Yes)、RAM273に設定されている客待ち演出実行フラグ(図示せず)をオンし(S1406)、S1403の処理へ移行する。
S1403の処理では、その他のコマンドを受信したかを判定する(S1403)。このとき、その他のコマンドを受信していない場合には(S1403:No)、このコマンド受信割込処理を終了する。
一方、その他のコマンドを受信した場合は(S1403:Yes)、その他のコマンドに応じた処理を実行し(S1407)、このコマンド受信割込処理を終了する。なお、その他のコマンドの応じた処理(S1407)としては、例えば、種別コマンドを受信した場合に、停止図柄の設定を行うことや、演出時間加減算コマンドを受信した場合に、演出時間の加減算値に応じた予告演出(例えば、スベリ演出や戻り演出など)の決定を行うこと、などがある。
以上説明した通り、第1実施形態のパチンコ機10によれば、電源投入後の最初の演出モードを、裏面モードスイッチ75により指示(指定)することができるので、遊技者の人気が高い演出モードなど、そのホールの客層に応じた適切な演出モードとなるように切換指定することができる。よって、遊技者が枠ボタン22による演出モードの切り換えを上手く実行できないなどに起因する遊技者にとって不都合な状況(例えば、遊技者が自身の好みでない演出モードで遊技をしなければならない状況)の発生可能性を低くすることができ、それにより、低い興趣で遊技者に遊技を行なわせることを抑制することが可能となる。その結果、遊技機の稼働率も高くすることができ、ホールにとって好適な状況を得ることができる。
裏面モードスイッチ75は、パチンコ機10の背面側に設けられているので、かかる裏面モードスイッチ75が、遊技者などの不特定多数の人により操作されることを防止できると共に、裏面モードスイッチ75の操作者を限定することができる。よって、ホールの意図に反した不都合な演出モードに切り換えられてしまうことを防止することができ、遊技者が自身の好みでない演出モードで遊技をしなければならない状況をより好適に抑制することができる。また、演出モードの管理に対する負担も軽減できる。
また、裏面モードスイッチ75は、機械式のスイッチとして構成されるので、その設定は、演出モードの設定(回路77の接点77aに接続される接点)が次に切り換えられるまで維持される。よって、一度、電源投入後の最初の演出モードが都合の良い(適切な)演出モードとなるように裏面モードスイッチ75を操作すれば、次に設定の切り換えの必要が生じるまで、その状態を保持することができる。よって、その点においても、電源投入後の最初の演出モードの設定及び管理に対する負担を軽減することができる。
また、第1実施形態のパチンコ機10によれば、第1〜第3演出モードの各々において変動表示が実行される毎に、その変動時間がモード滞在時間カウンタ273bにより計測(計時)され、その計測値が、実行中の演出モードに対応するモード総滞在時間メモリ(即ち、第1〜第3モード総滞在時間メモリ273h〜273jのいずれか)に蓄積して記憶される。第1〜第3演出モードの各々において実行された変動表示の期間(変動時間)は、設定された演出モードにおいて遊技者が実際に遊技をした時間の長さを反映する値である。つまり、第1〜第3モード総滞在時間メモリ273h〜273jに記憶されている値は、各演出モードに対する遊技者の支持度を反映する値であるので、第1〜第3モード総滞在時間メモリ273h〜273jに記憶されている値を、電源投入後の最初の演出モードを適切に設定したり、今後の遊技機開発を行う上での有用な情報として利用することが可能である。
なお、第1〜第3モード総滞在時間メモリ273h〜273jは、電源装置115からの電力供給が不能になった場合(電源が遮断された場合)であっても、バックアップコンデンサ281による電力供給によって記憶内容が保持される(バックアップされる)ので、各演出モードにおいて実行される変動表示の変動時間の計測値を複数日に亘って蓄積することができる。つまり、このパチンコ機10が製造されてから廃棄されるまでの長期間に亘る蓄積が可能である。よって、情報としての有用性が高めることができ、各演出モードに対する遊技者の支持度など、各演出モードに対する評価を行なう場合に、その評価の正確性を高めることができる。
次に、図24から図34を参照して、第2実施形態について説明する。上述した第1実施形態では、裏面モードスイッチ75を操作することにより、パチンコ機10への電源投入後に最初に設定される演出モードが指定される構成としたが、この第2実施形態では、パチンコ機10への電源投入に伴い、ホールコンピュータ500から出力されるモード指定コマンドに基づいて、パチンコ機10への電源投入後に最初に設定される演出モードが指定される。なお、第2実施形態において、上述した第1実施形態と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
図24及び図25は、第2実施形態のパチンコ機10を含む遊技システム1の構成を示すブロック図である。図24及び図25に示すように、遊技システム1は、パチンコ機10と、外部出力端子板260を介して接続されているホールコンピュータ500とから構成される。
第2実施形態のパチンコ機10は、上述した第1実施形態の構成(図6参照)と比較して、裏面モードスイッチ75が設けられていない。よって、第2実施形態のパチンコ機10は、第1実施形態のように、電源投入後に最初に設定される演出モードをパチンコ機10側で指定(切換指定)することができない。
また、演出制御装置117に、バックアップコンデンサ281が設けられておらず、RAM273の記憶内容がバックアップされないように構成されている。また、第1実施形態において設けられていた第1〜第3モード総滞在時間メモリ273h〜273jも、第2実施形態のパチンコ機10では設けられていない。即ち、第2実施形態のパチンコ機10は、各演出モード(第1〜第3演出モード)において実行された変動表示の時間を蓄積して記憶しない構成とされている。
また、第2実施形態のパチンコ機10は、パチンコ機10側でモード滞在時間を計時しない構成とされており、そのため、第1実施形態において設けられていたモード滞在時間カウンタ273bも、変動中計時対象変更フラグ273gも設けられていない。
一方、この第2実施形態のパチンコ機10は、主制御装置110又は演出制御装置117と、ホールコンピュータ500との間に介在して互いを接続する外部出力端子板260を有している。この出力端子板260は、複数の端子(図示せず)を有しており、それらの各端子を介して、主制御装置110又は演出制御装置117と、ホールコンピュータ500と接続する。なお、図面を簡略化する目的で図示しないが、出力端子板260は、払出制御装置111とホールコンピュータ500との間にも介在し、払出制御装置111とホールコンピュータ500とを接続するようにも構成されている。
ホールコンピュータ500は、ホール内に設置された複数台のパチンコ機10の情報を集中管理するための外部装置である。なお、図24及び図25では、図面を簡略化する目的で、ホールコンピュータ500に接続するパチンコ機10を1つとしている。
ホールコンピュータ500は、演算装置であるCPU501と、CPU501により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM502と、そのROM502内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM503と、不揮発性の記憶媒体であるハードディスクドライブ(HDD)504と、パチンコ機10の外部出力端子261に一端が接続されているケーブル(図示せず)の他端を接続するインターフェイス505と、入出力ポート506とを有している。
ホールコンピュータ500の入出力ポート506には、バスライン507を介してCPU501とROM502とRAM503とが接続されていると共に、HDD504と、インターフェイス505とが接続されている。また、ホールコンピュータ500の入出力ポート506には、ホール内の各パチンコ機10の上方に設置され、対応するパチンコ機10の状態(例えば、当日の大当たり回数、大当たり後の変動回数(変動開始回数)、現在の遊技状態など)を報知するデータ表示器601に接続されている。さらに、入出力ポート506には、各種データを視覚的に表示するディスプレイ602と、異常報知などを聴覚的に出力するスピーカ603とが接続されている。
RAM503は、実行中モードメモリ503aと、第1モード滞在カウンタ503bと、第2モード滞在カウンタ503cと、第3モード滞在カウンタ503dとを有している。なお、実行中モードメモリ503a、及び、第1〜第3モード滞在カウンタ503b〜503dは、ホールコンピュータ500に接続されるパチンコ機10毎に設けられている。即ち、これら4つの構成503a〜503dを1組として、ホール内に設置されているパチンコ機10を各々特定付ける台番号データに対応付けられてRAM503に設けられている。
実行中モードメモリ503aは、パチンコ機10において実行中の演出モード(第1〜第3演出モード)を記憶するためのメモリである。実行中モードメモリ503aは、パチンコ機10から実行中モードデータを受信した場合に、受信した実行中モードデータが示す演出モードに応じた値が記憶される。本実施形態では、受信した実行中モードデータがパチンコ機10において第1演出モードが実行されていることを示す値であれば、「0」が実行中モードメモリ503aに記憶される。同様に、受信した実行中モードデータがパチンコ機10において第2演出モード及び第3演出モードが実行されていることを示す値であれば、それぞれ、「1」及び「2」が実行中モードメモリ503aに記憶される。
第1モード滞在時間カウンタ503bは、パチンコ機10において第1演出モードで変動表示が行われた時間を計時するカウンタであり、第2モード滞在時間カウンタ503cは、パチンコ機10において第2演出モードで変動表示が行われた時間を計時するカウンタであり、第3モード滞在時間カウンタ503dは、パチンコ機10において第3演出モードで変動表示が行われた時間を計時するカウンタである。
第1〜第3モード滞在時間カウンタ503b〜503dは、ホールコンピュータ500への電源投入時に初期化(0クリア)され、「1」を示す(即ち、オン状態の)変動中信号を受信する毎に、実行中モードメモリ503aに記憶されている値(即ち、パチンコ機10にて実行中の演出モード)に対応するモード滞在時間カウンタ(第1〜第3モード滞在時間カウンタ503b〜503dのうちのいずれか)が1ずつ加算される。そして、「0」を示す(即ち、オフ状態の)変動中信号を受信すると、第1〜第3モード滞在時間カウンタ503b〜503dはクリア(0クリア)される。
HDD504は、第1モード総滞在時間メモリ504aと、第2モード総滞在時間メモリ504bと、第3モード総滞在時間メモリ504cとを有している。第1モード総滞在時間メモリ504a、第2モード総滞在時間メモリ504b、及び第3モード総滞在時間メモリ504cは、それぞれ、パチンコ機10において各演出モードで実行された変動表示(即ち、モード滞在時間)の時間を蓄積して記憶するためのメモリである。
これらのモード総滞在時間メモリ504a〜504cには、変動中フラグ503bがオンからオフに切り換えられる毎に、第1〜第3モード滞在時間カウンタ503b〜503dの値がそれぞれ加算され、それにより、モード滞在時間が不揮発的に記憶(つまり、蓄積)される。
なお、第1〜第3モード総滞在時間メモリ504a〜504cは、ホール内に設置されているパチンコ機10の台数とは無関係に1組だけ設けられている。即ち、第1〜第3モード総滞在時間メモリ504a〜504cには、ホールコンピュータ500内の管理下にある全てのパチンコ機10におけるモード滞在時間が蓄積される。よって、第1〜第3モード総滞在時間メモリ504a〜504cに記憶されている値は、かかるホールコンピュータ500を設置するホールにおいて、各演出モードに対する遊技者の支持度を反映する。
詳細は後述するが、本実施形態のホールコンピュータ500は、パチンコ機10が電源投入時に出力したモード指定コマンド出力要求を受信すると、第1〜第3モード総滞在時間メモリ504a〜504cに記憶されている値に基づき、モード総滞在時間が最も長い演出モードを指定するモード指定コマンドをパチンコ機10へ出力するように構成されており、その一方で、本実施形態のパチンコ機10は、ホールコンピュータ500から受信したモード指定コマンドが示す(指定する)演出モードを設定するように構成されている。よって、本実施形態の遊技システム1によれば、ホール内の全てのパチンコ機10には、電源投入後の最初の演出モードとして、そのホールにおいて遊技者の支持度が最も高いといえる演出モードが設定される。
図26は、第2実施形態のパチンコ機10の主制御装置110で実行されるタイマ割込処理を示すフローチャートである。この第2実施形態のタイマ割込処理では、上述した第1実施形態のタイマ割込処理(図13参照)と同様に、2ms毎に起動し、S501〜S505の処理を行った後、ホールコンピュータ500へ出力する遊技データの設定を行う、ホールコンピュータ出力情報設定処理を実行する(S506)。そして、ホールコンピュータ出力情報設定処理(S506)の実行後、タイマ割込処理を終了する。
ここで、図27を参照して、上述したホールコンピュータ出力情報設定処理(S506)で実行される具体的な処理について説明する。図27は、タイマ割込処理(図26参照)の中で実行されるホールコンピュータ出力情報設定処理(S506)を示すフローチャートである。
ホールコンピュータ出力情報設定処理(S506)では、まず、RAM203に設けられている外部出力バッファ(図示せず)をクリアし(S1501)、RAM203に設けられ変動中フラグ(図示せず)がオンであるかを確認する(S1502)。この図示されない変動中フラグは、パチンコ機10が変動表示中であるか否かを示すフラグであり、かかる変動中フラグがオン(即ち、「1」)であれば、パチンコ機10が変動表示中であることを示す。
S1502の処理により確認した結果、変動中フラグがオンであれば(S1502:Yes)、遊技データを構成するビットのうち、変動中信号に対応するビットに1を設定し(S1503)、S1504の処理へ移行する。
一方、S1502の処理により確認した結果、変動中フラグがオフであれば(S1502:No)、遊技データを構成するビットのうち、変動中信号に対応するビットに0を設定し(S1506)、S1504の処理へ移行する。
S1504では、その他の設定処理として、遊技データにおける変動中信号以外の各信号に対応するビットに値を設定する(S1504)。例えば、遊技データにおける大当たり中信号に対応するビットには、大当たり中であれば1を設定し、そうでなければ0を設定する。また、例えば、遊技データにおける変動開始信号に対応するビットには、変動表示が開始された場合に1を設定し、それ以外の場合には0を設定する。
S1504の処理後、各信号の状態(即ち、各ビットの値)が設定された遊技データを外部出力バッファに設定し(S1505)、ホールコンピュータ出力情報設定処理(S506)を終了する。なお、S1505において遊技データを外部出力バッファに設定する場合には、その遊技データの出力元のパチンコ機10をホールコンピュータ500が特定できるよう、そのパチンコ機10の台番号データが付加された遊技データを外部出力バッファに設定する。
S1505の処理により遊技データが外部出力バッファに設定されると、その遊技データは、メイン処理(図9参照)において次回に実行されるS201の外部出力処理により外部端子板260を介してホールコンピュータ500へと出力される。
図28は、第2実施形態の変動処理を示すフローチャートである。この第2実施形態の変動処理(S214)では、上述した第1実施形態の変動処理(図10参照)と異なり、変動開始処理(S306)を実行した後、RAM203に設けられ変動中フラグ(図示せず)をオンしてから(S317)、変動処理を終了する。また、変動表示を終了する際、即ち、S307:Yesの場合には、停止表示の設定(S309)と、停止コマンドの設定(S310)とを実行した後、変動中フラグ(図示せず)をオフしてから(S318))、変動処理を終了する。
図29は、第2実施形態のパチンコ機10の演出制御装置117で実行される立ち上げ処理を示すフローチャートである。図29に示すように、第2実施形態における演出制御装置117の立ち上げ処理では、割込み許可の設定(S1013)までは第1実施形態の立ち上げ処理(図16参照)と同様に処理が行われる。そして、S1013の処理後、モード選択カウンタ273aの初期値を設定するモード選択カウンタ設定処理を実行し(S1018)、メイン処理(図31参照)へと移行する。
次に、図30を参照して、上述したモード選択カウンタ設定処理(S1018)について説明する。図30は、第2実施形態の立ち上げ処理(図29参照)の中で実行されるモード選択カウンタ設定処理(S1018)を示すフローチャートである。
モード選択カウンタ設定処理(S1018)では、まず、ホールコンピュータ500にモード指定コマンド出力要求を出力する(S1601)。なお、S1601の処理により出力されるモード指定コマンド出力要求には、パチンコ機10の台番号を示す情報を含む。ホールコンピュータ500は、S1601の処理によって出力されたモード指定コマンド出力要求を受信すると、当該要求の出力元のパチンコ機10(即ち、台番号を示す情報により特定されるパチンコ機10)へ、設定すべき演出モードを指定するモード指定コマンドを出力する。
よって、S1601の処理後は、ホールコンピュータ500からモード指定コマンドを受信したか否かを確認する(S1602)。このとき、モード指定コマンドを受信していなければ(S1602:No)、S1602の処理へ戻り、モード指定コマンドの受信を再度確認する。そして、モード指定コマンドを受信したことが確認されると(S1602:Yes)、モード指定コマンドに基づき、該モード指定コマンドが示す演出モードに応じた値をモード設定カウンタ273aに設定し(S1603)、モード選択カウンタ設定処理(S1107)を終了する。
なお、詳細は後述するが、ホールコンピュータ500は、パチンコ機10からモード指定コマンド出力要求を受信した場合に、HDD504の第1〜第3モード総滞在時間メモリ504a〜504cに不揮発的に記憶されている値に基づき、第1〜第3演出モードのうち、モード総滞在時間(変動表示が実行された時間の総和)が最も長い演出モードを示す(指定する)モード指定コマンドが設定され、モード指定コマンド出力要求の出力元のパチンコ機10へ返される。モード総滞在時間は、各演出モードに対する遊技者の支持度を反映する値であるので、このモード選択カウンタ設定処理(S1018)により、ホール内のパチンコ機10には、そのホールにおいて最も支持されている演出モードが、電源投入後に最初に実行される演出モードとして設定される。
図31は、第2実施形態のパチンコ機10の演出制御装置117で実行されるメイン処理を示すフローチャートである。図31に示すように、第2実施形態における演出制御装置117のメイン処理では、RAM273内の外部出力バッファに設定された実行中モードデータを、外部出力端子板260を介してホールコンピュータ600へ送信(出力)する外部出力処理(S1111)が、繰り返し実行される処理の最初の処理として、即ち、演出モード変更確認処理(S1101)に先立って実行される。
次に、図32を参照して、第2実施形態の演出モード変更処理(S1101)について説明する。図32は、第2実施形態のメイン処理(図31参照)の中で実行される演出モード変更処理(S1101)を示すフローチャートである。
第2実施形態の演出モード変更確認処理(S1101)では、上述した第1実施形態の演出モード変更処理処理(図18参照)と異なり、S1204において変動中モード変更フラグ273fをオンした後、S1206の処理(モード選択カウンタ273の値の更新)を実行する。そして、S1206の処理後、モード選択カウンタ273aの値に応じた実行中モードデータの値に応じた実行中モードデータを設定する(S1208)。
実行中モードデータは、第0ビットから第7ビットからなる1バイトのデータとして構成され、下位側3ビット(第0ビット〜第2ビット)の設定値によって実行中の演出モード(即ち、モード選択カウンタ273aの値)を示す。より具体的に、第0ビットが「1」であり、残りのビット(即ち、第1〜第7ビット)が「0」であるデータである実行中モードデータは、実行中の演出モードが第1演出モードであることを示す。また、第1ビットが「1」であり、残りのビット(即ち、第0、第2〜第7ビット)が「0」であるデータである実行中モードデータは、実行中の演出モードが第2演出モードであることを示す。また、第2ビットが「1」であり、残りのビット(即ち、第0、第1、第3〜第7ビット)が「0」である実行中モードデータは、実行中の演出モードが第3演出モードであることを示す。
よって、S1208の処理では、モード選択カウンタ273aの値が「0」であれば、「00000001」が実行中モードデータとして設定され、モード選択カウンタ273aの値が「1」であれば、「00000010」が実行中モードデータとして設定され、モード選択カウンタ273aの値が「2」であれば、「00000100」が実行中モードデータとして設定される。
S1208の処理後、設定された実行中モードデータを、RAM273に設けられている外部出力バッファ(図示せず)に設定し(S1209)、演出モード変更確認処理(S1101)を終了する。なお、S1209において実行中モードデータを外部出力バッファに設定する場合には、その実行中モードデータの出力元のパチンコ機10をホールコンピュータ500が特定できるよう、そのパチンコ機10の台番号データが付加された実行中モードデータを外部出力バッファに設定する。
S1209の処理により実行中モードデータが外部出力バッファに設定されると、その実行中モードデータは、次回に実行されるS1111の外部出力処理により外部端子板260を介してホールコンピュータ500へと出力される。
なお、上述した通り、第2実施形態のパチンコ機10は、パチンコ機10側でモード滞在時間を計時しない構成とされている。よって、図示はしないが、第2実施形態のメイン処理(図31参照)の中で実行される表示演出処理(S1106)は、第1実施形態の表示演出処理(図20参照)で実行される各処理のうち、S1268,S1272,S1275の処理を省略した処理とされる。
即ち、第2実施形態の表示演出処理(S1106)では、S1267において変動時間カウンタ(図示せず)に初期値を設定した後は、S1269の処理へ移行する。また、第2実施形態の表示演出処理では、変動表示を終了する際、即ち、S1269:Yesの場合には、第3図柄表示装置(LCD)81に停止図柄を表示し(S1271)、変動中フラグ273cをオフし(S1273)、変動中モード変更フラグ273fをオフした後(S1274)、表示演出処理(S1105)を終了する。
同様に、これまた図示はしないが、第2実施形態の変動表示処理(S1270)は、第1実施形態の変動表示処理(図21参照)で実行される各処理のうち、S1303〜S1307の処理を省略した処理とされる。即ち、第2実施形態の変動表示処理(S1270)では、S1302又はS1310の処理後、高速変動中であるか否かを確認するS1308の処理を実行する。
次に、図33を参照して、ホールコンピュータ500で実行されるデータ受信処理について説明する。図33は、データ受信処理を示すフローチャートである。このデータ受信処理は、所定時間毎(例えば、2ms毎)に実行されるタイマ割込処理である。
データ受信処理は、まず、受信データがあるか否か、即ち、RAM503に設けられている受信バッファ(図示せず)に受信データが記憶されているか否かを確認する(S2001)。S2001の処理により確認した結果、受信データがなければ(S2001:No)、データ受信処理を終了する。
一方、S2001の処理により確認した結果、受信データがあれば(S2001:Yes)、受信データが指定コマンド出力要求であるか否かを確認する(S2002)。このとき、受信データが指定コマンド出力要求でなければ(S2002:No)、S2006の処理へ移行する。
S2002の処理により確認した結果、受信データが指定コマンド出力要求であれば(S2002:Yes)、第1〜第3モード総滞在時間メモリ504a〜504cの各値を比較する(S2003)。
S2003の処理後、第1〜第3モード総滞在時間メモリ504a〜504cのうち、値が最も大きいモード総滞在時間メモリに対応する演出モード、即ち、モード総滞在時間が最も長い演出モードを選定し(S2004)、選定された演出モードを指定するモード指定コマンドを設定する(S2005)。次いで、設定したモード指定コマンドを、指定コマンド出力要求の出力元のパチンコ機10の演出制御装置117へと出力し(S2006)、S2007の処理へ移行する。
S2006の処理によりモード指定コマンドが出力されると、そのモード指定コマンドは、外部端子板260を介して、パチンコ機10の演出制御装置117に入力される。演出制御装置117は、受信したモード指定コマンドが示す値を、モード設定カウンタ273aに設定する。上述した通り、パチンコ機10は、電源が投入された場合に指定コマンド出力要求をホールコンピュータ500へ出力するので、S2006の処理の結果、パチンコ機10には、第1〜第3演出モードのうち、モード総滞在時間が最も長い演出モード、即ち、そのホールにおいて最も支持されている演出モードが、電源投入後に最初に実行される演出モードとして設定される。
S2007では、受信データが実行中モードデータであるか否かを確認する(S2007)。S2007の処理により確認した結果、受信データが実行中モードデータでなければ(S2007:No)、S2009の処理へ移行する。
一方、S2007の処理により確認した結果、受信データが実行中モードデータであれれば(S2007:Yes)、受信した実行中モードデータが示す演出モードに対応する値を、受信した実行中モードデータに対応付けられている台番号データに応じた実行中モードメモリ503aに記憶し(S2008)、S2009の処理へ移行する。
なお、S2008では、受信した実行中モードデータが第1演出モードを示す値であれば、「0」を実行中モードメモリ503aに記憶し、受信した実行中モードデータが第2演出モードを示す値であれば、「1」を実行中モードメモリ503aに記憶し、受信した実行中モードデータが第3演出モードを示す値であれば、「2」を実行中モードメモリ503aに記憶する。
S2009では、受信データが遊技データであるか否かを確認する(S2009)。S2009の処理により確認した結果、受信データが遊技データでなければ(S2009:No)、S2011の処理へ移行する。
一方で、S2009の処理により確認した結果、受信データが遊技データであれば(S2009:Yes)、受信した遊技データに含まれている変動中信号の状態を確認する変動中信号確認処理を実行し(S2010)、S2011の処理へ移行する。なお、変動中信号確認処理(S2010)の詳細な処理については、図34を参照して後述する。
S2011では、その他の受信処理として、遊技データを受信した場合に、変動中信号以外の信号(例えば、大当たり中信号など)の状態に応じた処理を行ったり、遊技データ、実行中モードデータ、又は指定コマンド出力要求でない信号(例えば、パチンコ機10の前面枠14や内枠12が開放された場合に主制御装置110から出力される扉開放信号)に応じて、データの蓄積や、ディスプレイ602へのデータの表示や、データ表示器601やスピーカ603による報知などを行う処理を実行する(S2011)。S2011の処理後、データ受信処理を終了する。
次に、図34を参照して、上述した変動中信号確認処理(S2010)について説明する。図34は、データ受信処理(図33参照)の中で実行される変動中信号確認処理(S2010)を示すフローチャートである。
変動中信号確認処理では、まず、受信した遊技データにおける変動中信号に対応するビットの値が1か否か、即ち、変動中信号がオン状態であるか否かを確認する(S2021)。このとき、遊技データにおける変動中信号に対応するビットの値が1であれば(S2021:Yes)、第1〜第3モード滞在時間カウンタ503b〜503dのうち、実行中モードメモリ503aの値に対応するモード滞在時間カウンタに1を加算する(S2022)。なお、S2022では、受信した遊技データに対応付けられている台番号データに応じたモード滞在時間カウンタが加算の対象となる。
変動中信号がオン状態(即ち、「1」)であれば、パチンコ機10では変動表示の実行中である。よって、S2022の処理により、実行中モードメモリ503aの値に対応するモード滞在時間カウンタに1を加算することにより、パチンコ機10において実行中の(設定されている)演出モードで変動表示が実行された時間を第1〜第3モード滞在時間カウンタ503b〜503dで計時することができる。
S2022の処理後、RAM503に設けられている変動中信号状態フラグ(図示せず)がオンであるか否かを確認する(S2023)。図示されない変動中信号状態フラグは、変動中信号の状態が前回にオン状態であったか否か示すフラグであり、かかる変動中信号状態フラグがオン(即ち、「1」)であれば、変動中信号の状態が前回にオン状態であったことを示し、オフ(即ち、「0」)であれば、変動中信号の状態が前回にオフ状態であったことを示す。
S2023の処理により確認した結果、変動中信号状態フラグがオフであれば(S2023:No)、変動中信号がオフ状態からオン状態に切り換わったことを示し、かかる場合には、変動中信号状態フラグをオンし(S2024)、変動中信号確認処理(S2010)を終了する。
一方、S2023の処理により確認した結果、変動中信号状態フラグがオンであれば(S2023:Yes)、オン状態である変動中信号を引き続き受信したことを示し、かかる場合には、S2024の処理をスキップして、変動中信号確認処理を終了する。
また、S2021の処理により確認した結果、遊技データにおける変動中信号に対応するビットの値が0、即ち、変動中信号がオフ状態であれば(S2021:No)、変動中信号状態フラグがオンであるか否かを確認する(S2025)。
S2025の処理により確認した結果、変動中信号状態フラグがオンであれば(S2025:Yes)、変動中信号がオン状態からオフ状態に切り換わったことを示し、かかる場合には、変動中信号状態フラグをオフする(S2026)。
S2026の処理後、遊技データに対応付けられている台番号データに応じた第1〜第3モード滞在時間カウンタ503b〜503dの値を、それぞれ、第1〜第3モード総滞在時間メモリ504a〜504cに加算し(S2027)、S2028の処理へ移行する。
即ち、S2027では、第1モード滞在時間カウンタ503bの値を、第1モード総滞在時間メモリ504aに加算し、第2モード滞在時間カウンタ503cの値を、第2モード総滞在時間メモリ504bに加算し、第3モード滞在時間カウンタ503dの値を、第3モード総滞在時間メモリ504cに加算する。
一方、S2025の処理により確認した結果、変動中信号状態フラグがオフであれば(S2025:No)、オフ状態である変動中信号を引き続き受信したことを示し、かかる場合には、S2026,S2027の処理をスキップして、S2028の処理へ移行する。
S2028では、受信した遊技データに対応付けられている台番号データに応じた第1〜第3モード滞在時間カウンタ503b〜503dをクリア(0クリア)し、変動中信号確認処理(S2010)を終了する。
以上説明した通り、第2実施形態のパチンコ機10によれば、第1〜第3演出モードのうち、モード総滞在時間が最も長い演出モードが、電源投入後の最初の演出モードとして設定されるので、低い興趣で遊技者に遊技を行なわせることを抑制できる。その結果、遊技機の稼働率も高くすることができ、ホールにとって好適な状況を得ることができる。また、電源投入後の最初の演出モードの設定は、電源投入後に自動的に行なわれるモード指定コマンド出力要求の出力とモード選択コマンドの受信とによって行なわれるので、電源投入後の最初の演出モードの設定に対する負担を軽減することができる。
また、モード総滞在時間を、ホールコンピュータ500の側(第1〜第3モード総滞在時間メモリ504a〜504b)に記憶(蓄積)させるので、第1実施形態のパチンコ機10のようにバックアップコンデンサ281(図6参照)を設ける必要がなく、パチンコ機10の製造コストに対して有利となる。なお、第2実施形態のパチンコ機10が、第1実施形態と同様にバックアップコンデンサ281を有している場合には、モード総滞在時間を、パチンコ機10とホールコンピュータ500との両方で蓄積することができる。かかる場合には、モード総滞在時間の記憶箇所が複数となることにより、モード総滞在時間が完全に消失してしまうことを防止できる。
次に、図35を参照して、第3実施形態について説明する。上述した第1実施形態では、裏面モードスイッチ75を操作することにより、パチンコ機10への電源投入後に最初に設定される演出モードが指定される構成としたが、この第3実施形態では、パチンコ機10への電源投入に伴い、第1〜第3モード総滞在時間メモリ273h〜273jのうち、蓄積されている値が最も大きい(即ち、モード総滞在時間が最も長い)モード総滞在時間メモリに対応する演出モードが、電源投入後に最初に実行される演出モードとして設定される。
かかる第3実施形態のパチンコ機10は、裏面モードスイッチ75が設けられていないこと以外、上述した第1実施形態のパチンコ機10(図6参照)と同様に構成される。つまり、第3実施形態のパチンコ機10は、第1実施形態のように、電源投入後に最初に設定される演出モードをパチンコ機10側で指定することができない。
図35は、第3実施形態のパチンコ機10の演出制御装置117で実行される立ち上げ処理を示すフローチャートである。図35に示すように、第3実施形態における演出制御装置117の立ち上げ処理では、割込み許可の設定(S1013)までは第1実施形態の立ち上げ処理(図16参照)と同様に処理が行われる。
そして、S1013の処理後、第1〜第3モード総滞在時間メモリ273h〜273jの各値を比較し(S1019)、第1〜第3モード総滞在時間メモリ273h〜273jのうち、値が最も大きいモード総滞在時間メモリに対応する演出モード、即ち、モード総滞在時間が最も長い演出モードに対応する値を選定する(S1020)。その後、S1020の処理により選定された値を、モード選択カウンタ273aに設定し(S1021)、メイン処理(図17参照)へと移行する。
以上説明した通り、第3実施形態のパチンコ機10によれば、第1〜第3演出モードのうち、モード総滞在時間が最も長い演出モードが、電源投入後の最初の演出モードとして設定されるので、低い興趣で遊技者に遊技を行なわせることを抑制できる。その結果、遊技機の稼働率も高くすることができ、ホールにとって好適な状況を得ることができる。また、電源投入後の最初の演出モードの設定は、第1〜第3モード総滞在時間メモリ273h〜273jの内容に基づいて自動的に行なわれるので、電源投入後の最初の演出モードの設定に対する負担を軽減することができる。
また、モード総滞在時間は、各演出モードに対する遊技者の支持度を反映する値であるので、かかるモード総滞在時間が最も長い演出モードは、遊技者に一番支持された演出モードである。よって、かかる場合には、電源投入後の最初の演出モードを、遊技者に一番支持された演出モードとすることができるので、遊技者が自身の好みでない演出モードで遊技をしなければならない状況の発生可能性をより好適に低くすることができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した各実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変形改良が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記各実施形態では、音声出力や各種ランプの点灯の制御と、第3図柄表示装置81の制御とを1の制御装置(即ち、演出制御装置117)によって行う構成としたが、音声出力や各種ランプの点灯の制御と、第3図柄表示装置81の制御とを別々の制御装置により行う構成としてもよい。
例えば、音声出力や各種ランプの点灯の制御を行う制御装置(音声ランプ制御装置)を主制御装置110に接続し、第3図柄表示装置81の制御する制御装置(表示制御装置)を音声ランプ制御装置に接続して、各コマンドを主制御装置110から音声ランプ制御装置に送信し、その音声ランプ制御装置から表示制御装置に表示の指示がなされるよう構成してもよい。あるいは、第3図柄表示装置81の制御する制御装置(表示制御装置)を主制御装置110に接続し、音声出力や各種ランプの点灯の制御を行う制御装置(音声ランプ制御装置)を表示制御装置に接続して、各コマンドを主制御装置110から表示制御装置に送信し、その表示制御装置から音声ランプ制御装置に、音声出力や各種ランプの点灯の制御指示がなされるよう構成してもよい。また、主制御装置110から表示制御装置に直接コマンドを送信するものとしてもよい。
また、上記第1実施形態では、枠ボタン22が所定の時期に操作された場合にモード選択カウンタ273aを更新する演出モード変更確認処理(図18参照)を、演出制御装置117のメイン処理(図17参照)の中で実行する構成としたが、演出モード変更確認処理(図18参照)を、定期的(例えば、2ms毎)に実行されるタイマ割込処理の中で実行する構成としてもよい。
また、上記第1実施形態では、裏面モードスイッチ75を演出制御装置117に接続する構成としたが、裏面モードスイッチ75を主制御装置110に接続し、その設定を主制御装置110に読み込ませ、読み込んだ設定に応じたコマンドを演出制御装置117へ設定コマンドを出力する構成としてもよい。
また、上記第1実施形態では、枠ボタン22を演出制御装置117に接続する構成としたが、枠ボタン22を主制御装置110に接続し、その設定を主制御装置110に読み込ませ、読み込んだ設定に応じたコマンドを演出制御装置117へ設定コマンドを出力し、その設定コマンドによってモード選択カウンタ273aを設定し、第1実施形態と同様に、モード滞在時間カウンタ273bを用いてモード滞在時間を計測(計時)し、計測したモード滞在時間を、モード選択カウンタ273aの値に応じたモード総滞在時間メモリ(第1〜第3モード総滞在時間メモリ273h〜273j)に蓄積させる構成としてもよい。
また、枠ボタン22を主制御装置110に接続し、その設定を主制御装置110に読み込ませる場合には、モード滞在時間を主制御装置110において計測することができる。即ち、主制御装置110に、モード選択カウンタ273aと同様のカウンタやフラグなどの現在の演出モードを設定(記憶)する構成を設け、設定された演出モードにおいて変動が実行された時間(即ち、モード滞在時間)をモード滞在時間カウンタ273bと同様のカウンタなどにより計測するように構成してもよい。かかる場合には、第1〜第3モード総滞在時間メモリ273h〜273jと同様のメモリをRAM203に設け、そのときの演出モードに応じたメモリに計測されたモード滞在時間を加算して記憶する構成としてもよい。なお、RAM203は、電源装置115からバックアップ電圧が供給されてバックアップ可能に構成されているので、第1実施形態のようにバックアップコンデンサ281は設けなくとも、計測されたモード滞在時間を蓄積して記憶することができる。RAM203にバックアップ電圧を供給するためにバックアップコンデンサ281を設けてもよい。
また、第2実施形態のパチンコ機10において、枠ボタン22を主制御装置110に接続した場合には、主制御手段110においてモード滞在時間を計測し、計測されたモード滞在時間と、そのときに設定されていた演出モードを示すコマンドとを、外部端子板260を介してホールコンピュータ500へ出力し、ホールコンピュータ500の第1〜第3モード総滞在時間メモリ504a〜504cに蓄積させる構成としてもよい。あるいは、かかる場合に、主制御手段110のRAM203に各演出モードのモード滞在時間を蓄積して記憶させ、蓄積されたモード滞在時間(即ち、モード総滞在時間)を、外部端子板260を介してホールコンピュータ500へ出力し、ホールコンピュータ500の第1〜第3モード総滞在時間メモリ504a〜504cに蓄積させる構成としてもよい。
また、上記第1実施形態では、演出制御装置117のモード滞在時間カウンタ273bによりモード滞在時間を計測し、各演出モードのモード総滞在時間を第1〜第3モード総滞在時間メモリ273h〜272jに蓄積して記憶する構成としたが、演出制御装置117のモード滞在時間カウンタ273bによりモード滞在時間を計測した値を、主制御装置110へ出力し、そのモード滞在時間を、バックアップ可能に構成されているRAM203に蓄積して記憶してもよい。あるいは、各演出モードのモード総滞在時間を第1〜第3モード総滞在時間メモリ273h〜272jに蓄積して記憶した値を、主制御装置110へ出力し、それらのモード総滞在時間を、バックアップ可能に構成されているRAM203に蓄積して記憶してもよい。
また、上記第1実施形態では、裏面モードスイッチ75を設け、電源投入後の最初に設定される演出モードを裏面モードスイッチ75により設定可能に構成したが、裏面モードスイッチ75を設けることなく、第1実施形態のパチンコ機10に、各演出モードのモード総滞在時間を記憶する機能のみ持たせるようにしてもよい。
また、上記第1実施形態では、裏面モードスイッチ75を設け、電源投入時における裏面モードスイッチ75の設定が、電源投入後の最初に設定される演出モードとして設定される構成としたが、電源投入後に変更された裏面モードスイッチ75の設定を電源投入後の最初に設定される演出モードとするように構成してもよい。例えば、枠ボタン22を操作しながら電源投入した場合に、S1015の処理が実行されて、各演出モードのモード総滞在時間が第3図柄表示装置81に表示されるが、かかるS1015の処理後、S1016の処理が実行される前に、裏面モードスイッチ75の設定変更が可能なウェイト時間を設けるようにしてもよい。これにより、各演出モードのモード総滞在時間を確認した後に、適切な演出モードの設定が可能となる。
また、上記第1実施形態のパチンコ機10に、第2実施形態のホールコンピュータ500を接続し、各パチンコ機10は、電源投入時に、第1〜第3モード総滞在時間メモリ273h〜273jをホールコンピュータ500へ出力し、ホールコンピュータ500において各パチンコ機10における総滞在時間が最も長い演出モードを判別し、その判別結果に基づいて、第1〜第3演出モードのうち、ホール内で最も多くのパチンコ機10において総滞在時間が最も長いとされた演出モードを判別するように構成し、そのように判別された「ホール内で最も多くのパチンコ機10において総滞在時間が最も長いとされた演出モード」を、各パチンコ機10の上方に設置されているデータ表示器601や、スピーカ603から報知するようにしてもよい。かかる場合には、パチンコ機10への電源投入後、「ホール内で最も多くのパチンコ機10において総滞在時間が最も長いとされた演出モード」が報知されてから、裏面モードスイッチ75の設定変更が可能なウェイト時間を設けることにより、ホール内で最も支持されている演出モードの設定が可能となる。
また、上記第2実施形態では、ホールコンピュータ500は、パチンコ機10からモード指定コマンド出力要求を受信した場合に、第1〜第3モード総滞在時間メモリ504a〜504cの記憶内容に基づいて、モード総滞在時間が最も長い演出モードを選定して、選定された演出モードを指定するモード指定コマンドをパチンコ機10へ出力することにより、電源投入後の最初にパチンコ機10に設定される演出モードを設定する構成としたが、第1〜第3モード総滞在時間メモリ504a〜504cの記憶内容をパチンコ機10へ出力し、パチンコ機10において、モード総滞在時間が最も長い演出モードを選定して、選定された演出モードを、電源投入後の最初にパチンコ機10に設定するように構成してもよい。
また、上記第1実施形態では、裏面モードスイッチ75を設け、電源投入後の最初に設定される演出モードを裏面モードスイッチ75により設定可能に構成したが、電源投入後の最初に設定される演出モードを裏面モードスイッチ75に依らずに設定可能に構成してもよい。例えば、別途、スイッチを設け、このスイッチが、裏面モードスイッチ75の設定を電源投入時に読み込まないように設定している場合には、裏面モードスイッチ75の設定を無視し、予め決められた設定にするように構成してもよい。あるいは、裏面モードスイッチ75の摘み75aを、第1実施形態のように「1」〜「3」だけでなく、「0」に位置させることも可能とし、摘み75aが「0」の位置とされた場合には、予め決められた設定にするように構成してもよい。
また、上記第2実施形態では、裏面モードスイッチ75を設けることなく、ホールコンピュータ500から出力されたモード指定コマンドに基づき、電源投入後の最初に設定される演出モードを設定する構成としたが、第2実施形態のパチンコ機10に裏面モードスイッチ75を設けてもよい。かかる場合には、例えば、裏面モードスイッチ75により指定された演出モードを優先的に電源投入後の最初に設定される演出モードとしてもよい。あるいは、別途、スイッチを設け、このスイッチの設定に応じて、裏面モードスイッチ75により指定された演出モードを優先的に電源投入後の最初に設定される演出モードとするか、ホールコンピュータ500から出力されたモード指定コマンドに基づく電源投入後の最初に設定を優先的に行なうかを切り換えてもよい。あるいは、あるいは、裏面モードスイッチ75の摘み75aを、第1実施形態のように「1」〜「3」だけでなく、「0」に位置させることも可能とし、摘み75aが「0」の位置とされた場合には、ホールコンピュータ500から出力されたモード指定コマンドに基づき、電源投入後の最初に設定される演出モードを設定するようにしてもよい。
また、上記第3実施形態では、裏面モードスイッチ75を設けることなく、第1〜第3モード総滞在時間メモリ273h〜273jの値に基づき、モード総滞在時間が最も長い演出モードを、電源投入後の最初に設定される演出モードを設定する構成としたが、第2実施形態のパチンコ機10に裏面モードスイッチ75を設けてもよい。かかる場合には、例えば、裏面モードスイッチ75とは別にスイッチを設け、このスイッチの設定に応じて、裏面モードスイッチ75により指定された演出モードを優先的に電源投入後の最初に設定される演出モードとするか、モード総滞在時間が最も長い演出モードを優先的に電源投入後の最初に設定される演出モードとするかを切り換えてもよい。あるいは、あるいは、裏面モードスイッチ75の摘み75aを、第1実施形態のように「1」〜「3」だけでなく、「0」に位置させることも可能とし、摘み75aが「0」の位置とされた場合には、モード総滞在時間が最も長い演出モードを電源投入後の最初に設定される演出モードとして設定するようにしてもよい。
また、上記第2実施形態では、パチンコ機10への電源投入時に、ホールコンピュータ500へモード指定コマンド出力要求を出力することにより、ホールコンピュータ500からモード指定コマンドを受信する構成としたが、ホールコンピュータ500へモード指定コマンド出力要求を出力することなく、ホールコンピュータ500が所定時期(例えば、予め設定されたホール開店前の所定時期)にパチンコ機10へモード指定コマンドを出力する構成としてもよい。
あるいは、パチンコ機10に電源を投入すると、ホールコンピュータ500へ自動的にモード指定コマンド出力要求を出力することなく、所定の操作が入力された場合に、ホールコンピュータ500へモード指定コマンド出力要求を出力し、ホールコンピュータ500からモード指定コマンドを受信する構成としてもよい。
また、上記第2実施形態では、パチンコ機10への電源投入時に、ホールコンピュータ500からモード指定コマンドを受信する構成としたが、第2実施形態のパチンコ機10に、RAM273にバックアップ電圧を供給するバックアップコンデンサ281を設け、ホールコンピュータ500が、所定の時期(例えば、毎日正午など)にモード指定コマンドをパチンコ機10へ出力し、RAM273に記憶させておき、次の電源投入時には、そのように記憶された値に基づいて演出モードを設定する構成としてもよい。
また、上記各実施形態では、電源が投入される毎に、裏面モードスイッチ75の設定、又は、ホールコンピュータ500から受信したモード指定コマンドに基づき、電源投入後の最初に設定される演出モードを設定するように構成したが、1日の最初の電源投入に対してのみ、裏面モードスイッチ75の設定、又は、ホールコンピュータ500から受信したモード指定コマンドに応じた演出モードの設定を行なうように構成してもよい。
例えば、RTCのような日時の計時が可能なタイマを設け、所定の時刻(例えば、ホール開店前のある時刻)より前の電源投入であった場合にのみ、裏面モードスイッチ75の設定、又は、ホールコンピュータ500から受信したモード指定コマンドに応じた演出モードの設定を行なう。あるいは、RAM消去スイッチ122を押しながら電源が投入された場合にのみ、裏面モードスイッチ75の設定、又は、ホールコンピュータ500から受信したモード指定コマンドに応じた演出モードの設定を行なう。
あるいは、演出制御装置117の立ち上げ処理におけるS1012の処理において、RAM273に設けられている電源断フラグ及び電源断処理中フラグの内容を初期化せず、電源断フラグ及び電源断処理中フラグがいずれもオフである場合、即ち、電源が完全に遮断されていたことを示す場合にのみ、裏面モードスイッチ75の設定、又は、ホールコンピュータ500から受信したモード指定コマンドに応じた演出モードの設定を行なうように構成してもよい。なお、かかる場合には、演出モードの設定の設定後に、電源断フラグ及び電源断処理中フラグの初期化を行なう。
また、上記第1実施形態では、枠ボタン22を操作しながら電源を入れた場合(即ち、S1014:Yesである場合)に、各演出モードのモード総滞在時間を第3図柄表示装置81に表示する構成としたが、各演出モードのモード総滞在時間が第3図柄表示装置81に表示されない構成とし、第1実施形態のパチンコ機10に、裏面モードスイッチ75による電源投入後の最初に設定される演出モードの指定が可能な機能のみ持たせるように構成してもよい。なお、かかる場合には、演出制御装置117を回収すれば、各演出モードのモード総滞在時間を得ることができる。
また、上記第1実施形態では、枠ボタン22を操作しながら電源を入れた場合(即ち、S1014:Yesである場合)に、各演出モードのモード総滞在時間を第3図柄表示装置81に表示する構成としたが、電源投入時に限らず、電源が入っている状態であっても所定の操作(例えば、枠ボタン22の長押しや、パチンコ機10の裏面側に設けられた専用ボタンの操作など)がされた場合に、各演出モードのモード総滞在時間を第3図柄表示装置81に表示する構成としてもよい。また、所定のタイミング(例えば、予め設定されたホール閉店後の所定時期)で主制御装置110からコマンドを受信した場合に、各演出モードのモード総滞在時間を第3図柄表示装置81に表示する構成としてもよい。
また、上記第1実施形態では、枠ボタン22を操作しながら電源を入れた場合(即ち、S1014:Yesである場合)に、各演出モードのモード総滞在時間を数値として第3図柄表示装置81に表示する構成としたが、数値でなくグラフ(棒グラフや円グラフなど)を用いて表示してもよい。あるいは、モード総滞在時間の値に応じて各演出モードの順位を決め、その順位を表示したり、モード総滞在時間の値をグループ分け(例えば、モード総滞在時間が長いものと短いものとにグループ分け)し、各演出モードがどのグループに属するかを判別可能に表示してもよい。
また、上記第1実施形態では、枠ボタン22を操作しながら電源を入れた場合(即ち、S1014:Yesである場合)に、各演出モードのモード総滞在時間を数値として第3図柄表示装置81に表示する構成としたが、全ての演出モードを表示せず、一部の演出モードのみ表示するように構成してもよい。例えば、モード総滞在時間が最も長い演出モードについてのみ表示したり、モード総滞在時間が一番長いものと二番目に長いものについて表示したり、モード総滞在時間が長いとグループ分けされた演出モードについてのみ表示する構成としてもよい。
また、上記第2実施形態のホールコンピュータ500に所定の入力(例えば、スイッチからの入力、又はキーボードなどの入力装置による指示入力など)がされた場合に、第1〜第3モード総滞在時間メモリ504a〜504cに記憶されている内容に基づいて、管理下にある全パチンコ機10から蓄積した各演出モードのモード総滞在時間をディスプレイ602に表示する構成としてもよい。また、データ表示器601にディスプレイを設け、そのディスプレイに各演出モードのモード総滞在時間を表示する構成としてもよい。あるいは、パチンコ機10に各演出モードのモード総滞在時間の情報を出力し、パチンコ機10の第3図柄表示装置81などに各演出モードのモード総滞在時間を出力させてもよい。また、ホールコンピュータ500にプリンタなどの印刷装置を接続し、かかる印刷装置から演出モードのモード総滞在時間の情報を印刷することによって出力してもよい。
また、上記第1実施形態では、RAM273が、バックアップコンデンサ281から供給されるバックアップ電力により、パチンコ機10の電源遮断後も記憶内容を保持(バックアップ)できる構成としたが、バックアップコンデンサ281を設けず、RAM273がバックアップされない構成としてもよい。かかる場合には、電源が投入されている間のモード総滞在時間を得ることができる(即ち、日を跨いだモード総滞在時間は得られない)。よって、ホールの営業時間が終了し、パチンコ機10の電源を落とす前にモード総滞在時間を表示させる等によって、その日の営業時間中におけるモード総滞在時間を得ることができるので、それを合算していくことにより、長期間のモード総滞在時間を得ることができる。
また、上記第1実施形態では、RAM273が、バックアップコンデンサ281から供給されるバックアップ電力により、パチンコ機10の電源遮断後も記憶内容を保持(バックアップ)できる構成としたが、バックアップコンデンサ281から電力が供給されない(即ち、パチンコ機10の電源が遮断されると記憶内容を保持できない)第1RAMと、バックアップコンデンサ281から電力が供給される(即ち、パチンコ機10の電源が遮断されても記憶内容が保持される)第2RAMとを設け、第1〜第3モード総滞在時間メモリ273h〜273jを第2RAMに設けるように構成してもよい。また、EEPROMやフラッシュメモリなどの不揮発性記憶媒体に、第1〜第3モード総滞在時間メモリ273h〜273jに相当するメモリを設ける構成としてもよい。
また、上記第1実施形態では、バックアップコンデンサ281を、演出制御装置117に設ける構成としたが、演出制御装置117の外に設ける構成としてもよい。かかる場合には、演出制御装置117を収納する基板ボックス101の内にバックアップコンデンサ281を設けても、基板ボックス101の外にバックアップコンデンサ281を設けてもよい。あるいは、電源装置115からRAM273にバックアップ電圧が供給される構成としてもよい。
また、上記第1実施形態では、演出制御装置117のRAM273にモード総滞在時間(即ち、モード滞在時間を蓄積した時間)を蓄積して記憶する構成としたが、RAM273に第1〜第3モード総滞在時間メモリ273h〜273jの代わりに、取り外し可能な外部記憶媒体(フラッシュメモリ)に記憶する構成としてもよい。
あるいは、モード滞在時間カウンタ273bと同様のモード滞在時間カウンタを演出モード毎に設け、各モード滞在時間カウンタによる計測を継続的に行い(即ち、ある程度蓄積して)、適宜、取り外し可能な外部記憶媒体(フラッシュメモリ)に蓄積して記憶する構成としてもよい。かかる場合には、各モード滞在時間カウンタの値を、外部記憶媒体(フラッシュメモリ)に出力して記憶させる毎に、各モード滞在時間カウンタの値をクリアする。
また、上記第2実施形態では、管理下にある全パチンコ機10から蓄積した各演出モードのモード総滞在時間(即ち、各パチンコ機10のモード滞在時間を蓄積した時間)を、ホールコンピュータ500のHDD504に設けられている第1〜第3モード総滞在時間メモリ504a〜504cに記憶する構成としたが、第1〜第3モード総滞在時間メモリ504a〜504cを設けることなく、取り外し可能な外部記憶媒体(フラッシュメモリ)に記憶する構成としてもよい。
あるいは、第1〜第3モード総滞在時間メモリ504a〜504cを設けることなく、第1〜第3モード滞在時間カウンタ503b〜503dにモード滞在時間を継続的に行い(即ち、ある程度蓄積して)、適宜、取り外し可能な外部記憶媒体(フラッシュメモリ)に蓄積して記憶する構成としてもよい。かかる場合には、第1〜第3モード滞在時間カウンタ503b〜503dの値を、外部記憶媒体(フラッシュメモリ)に出力して記憶させる毎に、第1〜第3モード滞在時間カウンタ503b〜503dの値をクリアする。
また、上記第1実施形態では、設定された演出モードにおける変動時間をモード滞在時間カウンタ273bにより計測し、第1〜第3モード総滞在時間メモリ273h〜273jに蓄積する構成としたが、モード滞在時間として計測する時間(モード総滞在時間として蓄積される時間)は、設定された演出モードにおける変動時間だけでなく、大当たり中の時間を含んでいてもよい。又は、設定された演出モードにおいて生じた大当たりの時間をモード滞在時間として計測し、その蓄積によってモード総滞在時間を得る構成としてもよい。
あるいは、1の演出モードがモード選択カウンタ273aに設定されてから、モード選択カウンタ273aの値が次に変更される(つまり、演出モードが切り換えられる)までの全期間をモード滞在時間としてもよい。また、各演出モードにおける客待ち演出中の時間を計測する一方で、その演出モードが次の演出モードに切り換えられるまでの全期間を計測し、該全期間から客待ち演出中の時間を差し引いた値をモード滞在時間とし、その蓄積によってモード総滞在時間を得る構成としてもよい。
また、上記第1実施形態では、演出モードの切り換え又は変動表示が終了する毎に、モード滞在時間カウンタ273bの値を、計測対象の演出モードに対応するモード総滞在時間メモリ(第1〜第3モード総滞在時間メモリ273h〜273j)に蓄積し、その都度、モード滞在時間カウンタ273bの値をクリアする構成としたが、モード滞在時間カウンタを、演出モード毎に設けて計測を継続的に行い(即ち、ある程度蓄積して)、所定の時期(定期的又は所定の操作がされた時期)に、各演出モードのモード滞在時間カウンタの値を、バックアップコンデンサ281からバックアップ電力が供給されるモード総滞在時間メモリ(第1〜第3モード総滞在時間メモリ273h〜273j)に蓄積して記憶する構成としてもよい。
また、モード滞在時間カウンタ273bを設けることなく、随時、第1〜第3モード総滞在時間メモリ273h〜273jに値を蓄積して記憶する構成としてもよい。
また、上記第2実施形態では、設定された演出モードにおける変動時間を第1〜第3モード滞在時間カウンタ503b〜503dにより計測し、第1〜第3総滞在時間メモリ504a〜504cに蓄積する構成としたが、モード滞在時間として計測する時間(モード総滞在時間として蓄積される時間)は、設定された演出モードにおける変動時間だけでなく、大当たり中の時間を含んでいてもよい。又は、設定された演出モードにおいて生じた大当たりの時間をモード滞在時間として計測し、その蓄積によってモード総滞在時間を得る構成としてもよい。なお、ホールコンピュータ500は、パチンコ機10から受信した大当たり中信号に基づき、パチンコ機10が大当たり中であるか否かを判別できる。
あるいは、ホールコンピュータ500は、パチンコ機10において1の演出モードがモード選択カウンタ273aに設定されてから、モード選択カウンタ273aの値が次に変更される(つまり、演出モードが切り換えられる)までの全期間をモード滞在時間として計測してもよい。即ち、実行中モードメモリ503aに値が設定されてから、その設定が変更されるまでの全期間をモード滞在時間として計測してもよい。また、パチンコ機10から客待ち演出中であることを示すコマンドを受信し、そのコマンドに基づいて各演出モードにおける客待ち演出中の時間を計測する一方で、その演出モードが次の演出モードに切り換えられるまでの全期間を計測し、該全期間から客待ち演出中の時間を差し引いた値をモード滞在時間とし、その蓄積によってモード総滞在時間を得る構成としてもよい。
また、上記第2実施形態では、ホールコンピュータ500が受信した変動中信号が、パチンコ機10が変動中であることを示すオン状態である毎に、実行中モードメモリ503aの値に対応するモード滞在時間カウンタ(第1〜第3モード滞在時間カウンタ503b〜503dのいずれか)の値を1加算する構成とした。第1〜第3モード滞在時間カウンタ503b〜503dによるモード滞在時間の計測は、これに限定されない。
例えば、ホールコンピュータ500が、パチンコ機10にて変動表示が開始されたことを示す変動開始コマンドを受信した場合に、RAM503に設けた所定のフラグをオンに設定し、パチンコ機10で実行されていた変動表示が終了されたことを示すコマンドを受信した場合に、当該フラグをオフにするよう構成し、当該フラグがオンである間、実行中モードメモリの値に対応するモード滞在時間カウンタ(第1〜第3モード滞在時間カウンタ503b〜503dのいずれか)の値を1加算してもよい。
あるいは、実行中モードメモリ503aを設けることなく、ホールコンピュータ500がパチンコ機10から受信した実行中モードデータをRAM503の所定領域に記憶しておき、ホールコンピュータ500が受信した変動中信号が、パチンコ機10が変動中であることを示すオン状態である毎に、RAM503に記憶されている実行中モードデータと、「11111111」とのAND演算を行い、1であるビットに対応するモード滞在時間カウンタ(第1〜第3モード滞在時間カウンタ503b〜503dのいずれか)の値を1加算してもよい。つまり、上記第2実施形態で使用した実行中モードデータは、第1演出モードである場合に「00000001」であり、第2演出モードである場合に「00000010」であり、第3演出モードである場合に「00000100」であるので、AND演算の結果、第1ビットの値が1であれば、第1モード滞在時間カウンタ503bに1を加算し、第2ビットの値が1であれば、第2モード滞在時間カウンタ503cに1を加算し、第3ビットの値が1であれば、第3モード滞在時間カウンタ503dに1を加算する。
また、上記第2実施形態では、ホールコンピュータ500が受信した変動中信号が、パチンコ機10が変動中であることを示すオン状態である毎に、実行中モードメモリの値に対応するモード滞在時間カウンタ(第1〜第3モード滞在時間カウンタ503b〜503dのいずれか)の値を1加算し、モード滞在時間を計測する構成としたが、パチンコ機10は、変動中信号に代えて、変動中であるときに設定されている演出モードを示す信号を随時出力し、その信号を受信したホールコンピュータ500は、対応するモード滞在時間カウンタ(第1〜第3モード滞在時間カウンタ503b〜503dのいずれか)に1を加算してモード滞在時間を計測するように構成してもよい。
また、上記第2実施形態では、ホールコンピュータ500が受信した変動中信号が、パチンコ機10が変動中であることを示すオン状態である毎に、実行中モードメモリの値に対応するモード滞在時間カウンタ(第1〜第3モード滞在時間カウンタ503b〜503dのいずれか)の値を1加算し、モード滞在時間を計測する構成としたが、第2実施形態のパチンコ機10に、第1実施形態と同様にモード滞在時間カウンタ273bを設け、第1実施形態でモード滞在時間カウンタ273bの値を第1〜第3モード総滞在時間メモリ273h〜273jに記憶させたタイミングで、モード滞在時間カウンタ273bの値をホールコンピュータ500に出力する構成としてもよい。かかる場合には、ホールコンピュータ500は、実行中モードメモリ503aの値に応じたモード滞在時間カウンタ(第1〜第3モード滞在時間カウンタ503b〜503dのいずれか)に、受信した値を記憶すればよい。あるいは、ホールコンピュータ500は、実行中モードメモリ503aの値に応じたモード総滞在時間メモリ(第1〜第3モード総滞在時間メモリ504a〜504cのいずれか)に、受信した値を記憶してもよい。
あるいは、第2実施形態のパチンコ機10に、第1実施形態におけるモード滞在時間カウンタ273bと同様のモード滞在時間カウンタを演出モード毎に設け、各モード滞在時間カウンタによる計測を継続的に行い(即ち、ある程度蓄積して)、適宜、それらのモード滞在時間カウンタの値をホールコンピュータ500に出力する構成としてもよい。かかる場合には、ホールコンピュータ500は、実行中モードメモリ503aの値に応じたモード滞在時間カウンタ(第1〜第3モード滞在時間カウンタ503b〜503dのいずれか)、又は、モード総滞在時間メモリ(第1〜第3モード総滞在時間メモリ504a〜504cのいずれか)に、受信した値を記憶すればよい。なお、パチンコ機10は、ホールコンピュータ500へ値を出力した後、各モード滞在時間カウンタの値をクリアする。
また、上記各実施形態では、設定された演出モードにおいて実行された変動時間を計測し、その計測値を、モード総滞在時間メモリ(即ち、第1〜第3モード総滞在時間メモリ273h〜273j,504a〜504cのいずれか)に蓄積して記憶する構成とした。これに換えて、設定された演出モードにおいて実行された変動時間の計測(計時)を行うことなく、演出制御装置117が主制御装置110から変動パターンコマンドを受信した場合に、受信した変動パターンコマンドに応じた変動時間を、そのときの演出モードに対応するモード総滞在時間メモリに蓄積(加算)する構成としてもよい。かかる構成とすることにより、変動表示の状態を監視しつつ変動時間を計測する必要がなくなるため、制御負担を軽減することができる。
また、演出制御装置117が主制御装置110から受信した変動パターンコマンドに応じた変動時間を変動時間カウンタの初期値として設定するタイミングで、受信した変動パターンコマンドに応じた変動時間を、そのときの演出モードに対応するモード総滞在時間メモリに蓄積(加算)する構成としてもよい。
あるいは、演出制御装置117が主制御装置110から受信した変動パターンコマンドに応じた変動表示が終了するタイミング(即ち、停止図柄を表示するタイミング)で、受信した変動パターンコマンドに応じた変動時間を、そのときの演出モードに対応するモード総滞在時間メモリに蓄積(加算)する構成としてもよい。
また、上記各実施形態では、設定された演出モードにおいて実行された変動時間を計測し、その計測値を、そのまま、モード総滞在時間メモリ(即ち、第1〜第3モード総滞在時間メモリ273h〜273j,504a〜504cのいずれか)に蓄積して記憶する構成とした。即ち、上記各実施形態では、特図保留球数Nの値とは無関係に、計測された変動時間を、そのまま、モード滞在時間として、設定された演出モードに対応するモード総滞在時間メモリに記憶する構成とした。
これに換えて、特図保留球数Nの値に応じて、計測された変動時間を補正し、そのように補正された値を、モード滞在時間として、モード総滞在時間メモリに蓄積させる構成としてもよい。例えば、計測された値に特図保留球数Nの値に応じた値を加算したり積算することにより、その計測値を補正した後、補正された値を、モード滞在時間として、設定モードに対応するモード総滞在時間メモリに蓄積する構成としてもよい。
かかる変形例について、具体的に説明する。第1の変形例としては、上記第1実施形態において、演出制御装置117のRAM273に、主制御装置110から保留数コマンドを受信する毎に当該保留数コマンドが示す特図保留球数Nの値を設定するメモリ又はカウンタを設けておき、モード滞在時間カウンタ273bの値を第1〜第3モード総滞在時間メモリ273h〜273jのいずれかに加算する際(即ち、S1272又はS1305の処理)に、モード滞在時間カウンタ273bの値に、そのときの特図保留球数Nの値に応じた値を重み値として積算して補正した後、その補正された値を、モード選択カウンタ273aの値に対応する総滞在時間メモリ273h〜273jに記憶する。
このとき、モード滞在時間カウンタ273bの値に積算する重み値としては、例えば、特図保留球数Nの値が小さくなると、補正後の値(即ち、重み値を積算した後の値)が小さくなるような重み値を設定することができる。例えば、特図保留球数Nが2又は3である場合を基準とし、当該基準より特図保留球数Nが小さい場合(即ち、特図保留球数Nが1以下である場合)の重み値を例えば0.7とし、当該基準より特図保留球数Nが大きい場合(即ち、特図保留球数Nが4である場合)の重み値を例えば1.2とすればよい。なお、基準とした特図保留球数N(この例では2又は3)の場合の重み値は1とし、実際に計測された値(モード滞在時間カウンタ273bの値)を加算すべきモード総滞在時間メモリ273h〜273jにそのまま加算する。
あるいは、例えば、特図保留球数Nが1である場合を基準として、かかる場合(特図保留球数Nが1である場合)の重み値を1とし、特図保留球数Nが2以上である場合における重み値を1より大きい値としてもよい。例えば、特図保留球数Nが2である場合の重み値を1.2として、特図保留球数Nが3又は4である場合の重み値を1.5としたり、特図保留球数Nが2以上である場合に、重み値を全て1.4としてもよい。
また、例えば、特図保留球数Nが4である場合を基準として、かかる場合(特図保留球数Nが4である場合)の重み値を1とし、特図保留球数Nが3以下である場合の重み値を1未満の値としてもよい。例えば、特図保留球数Nが2又は3である場合の重み値を0.8として、特図保留球数Nが1である場合の重み値を0.6としたり、特図保留球数Nが3以下である場合に、重み値を全て0.7としてもよい。
一般的に、第1入球口64への入賞(入球)が無駄になることを防止するため、特図保留球数Nが最大値に近い場合における第3図柄の変動表示の変動時間は、特図保留球数Nが小さい場合に比べて短時間に構成されている。一方で、ホールでは、釘を調整することによって第1入球口64への入球の難易度を調整することがしばしば行われているが、第1入球口64への入球が難しくなるよう釘が調整されている場合に、特図保留球数Nがなかなか増えない状況が生じ、その場合には、変動表示が実行される毎に、比較的長い変動時間(特図保留球数Nが少ない場合の変動時間)が加算され易い傾向となる。そのため、釘調整の具合によって、遊技者が臨んだ変動表示の回数(変動回数)は同じであっても、計測される変動時間(モード滞在時間)に差異が生じてしまい、各モード総滞在時間メモリ273h〜273jに蓄積(加算)されるにつれ、その差異が原因となって、各モード総滞在時間メモリ273h〜273jの値と各演出モードに対する遊技者の支持度との間にズレが生じる虞がある。
これに対し、特図保留球数Nの値が小さい場合に補正後の値が小さくなるように重み値を設定することにより、特図保留球数Nの値が小さい場合における各モード総滞在時間メモリ273h〜273jに加算する値を小さめにすることができるので、釘調整などによる上述したモード滞在時間の差異を抑制することができ、各モード総滞在時間メモリ273h〜273jに記憶されている値を、各演出モードに対する遊技者の支持度を反映させる値として精度良く比較することが可能となる。
なお、上述した第1の変形例の各例では、特図保留球数Nの値が小さくなると、補正後の値が小さくなるような重み値を設定するものとしたが、計測を行う状況によっては、特図保留球数Nの値が小さくなると、補正後の値が大きくなるような重み値を設定する構成としてもよい。
また、上述した第1の変形例は、上記第2実施形態に対しても適用できる。具体的には、第2実施形態において、主制御装置110は、保留数コマンドを演出制御装置117だけでなくホールコンピュータ500にも出力するように構成するとともに、ホールコンピュータ500のRAM503に、主制御装置110から保留数コマンドを受信する毎に当該保留数コマンドが示す特図保留球数Nの値を設定するメモリ又はカウンタを設けるように構成し、S2027の処理により各モード滞在時間カウンタ503b〜503dの値を、対応する総滞在時間メモリ504a〜504cに加算する際に、実行中モードメモリ503aの値が示すモード滞在時間カウンタの値を、上述のように設けたメモリ又はカウンタの内容が示す特図保留球数Nに応じた値を重み値として積算して補正した後、その補正された値を対応する総滞在時間メモリに加算する。
また、演出制御装置117が主制御装置110から受信した変動パターンコマンドに応じた変動時間を、そのときの演出モードに対応するモード総滞在時間メモリに加算する場合には、当該変動パターンコマンドに応じた変動時間を、そのときの特図保留球数Nに応じた重み値を積算して補正した後に対応するモード総滞在時間メモリに記憶するように構成してもよい。かかる場合に、変動パターンコマンドの種類に応じて、特図保留球数Nに応じた補正量(即ち、重み値)が異なるようにしてもよい。
また、第2の変形例としては、上述した第1の変形例において、モード滞在時間カウンタ273bの値の補正を、特図保留球数Nの値に応じた重み値を積算して行うことに換え、特図保留球数Nの値に応じた値を加算又は減算することによって行う。かかる第2の変形例においても、例えば、特図保留球数Nの値が小さくなると、加算又は減算後の値(即ち、補正後の値)が実際に計測された値(モード滞在時間カウンタ273bの値)より小さくなるように加算又は減算を行うことができる。
例えば、特図保留球数Nが2又は3である場合を基準とし、当該基準より特図保留球数Nが小さい場合(即ち、特図保留球数Nが1以下である場合)には、モード滞在時間カウンタ273bの値から2を減算(又は、モード滞在時間カウンタ273bの値に−2を加算)し、当該基準より特図保留球数Nが大きい場合(即ち、特図保留球数Nが4である場合)には、モード滞在時間カウンタ273bの値に3を加算すればよい。なお、基準とした特図保留球数N(この例では2又は3)の場合には、実際に計測された値(モード滞在時間カウンタ273bの値)を加算すべきモード総滞在時間メモリ273h〜273jにそのまま加算する。
このように、特図保留球数Nの値が小さい場合に補正後の値が小さくなるように補正することにより、上述した第1の変形例の場合と同様に、各モード総滞在時間メモリ273h〜273jに記憶されている値を、各演出モードに対する遊技者の支持度を反映させる値として精度良く比較することが可能となる。
なお、例えば、特図保留球数Nが1である場合を基準とし、特図保留球数Nが2以上である場合に実際に計測された値(モード滞在時間カウンタ273bの値)より大きい値となるように補正してもよい。例えば、特図保留球数Nが2である場合には、モード滞在時間カウンタ273bの値に1を加算して補正し、特図保留球数Nが3又は4である場合には、モード滞在時間カウンタ273bの値に4を加算して補正するようにしたり、特図保留球数Nが2以上である場合に、モード滞在時間カウンタ273bの値に3を加算して補正するようにしてもよい。
また、例えば、特図保留球数Nが4である場合を基準とし、特図保留球数Nが3以下である場合に実際に計測された値(モード滞在時間カウンタ273bの値)より小さい値となるように補正してもよい。例えば、特図保留球数Nが2である場合には、モード滞在時間カウンタ273bの値から1を減算(又は、モード滞在時間カウンタ273bの値に−1を加算)して補正し、特図保留球数Nが3である場合には、モード滞在時間カウンタ273bの値から2を減算(又は、モード滞在時間カウンタ273bの値に−2を加算)して補正し、特図保留球数Nが1である場合には、モード滞在時間カウンタ273bの値から3を減算(又は、モード滞在時間カウンタ273bの値に−3を加算)して補正したり、特図保留球数Nが3以下である場合に、モード滞在時間カウンタ273bの値から2を減算(又は、モード滞在時間カウンタ273bの値に−2を加算)して補正するようにしてもよい。
上述した第2の変形例の各例では、特図保留球数Nの値が小さくなると、補正後の値が小さくなるように補正するものとしたが、計測を行う状況によっては、特図保留球数Nの値が小さくなると、補正後の値が大きくなるように補正を行う構成としてもよい。
また、上記第1実施形態のように、1の演出モードにおいて実際に計測された値(モード滞在時間カウンタ273bの値)を補正した後に第1〜第3モード総滞在時間メモリ273h〜273jに加算(蓄積)する構成ではなく、第1〜第3モード総滞在時間メモリ273h〜273jにはモード滞在時間カウンタ273bの値を補正することなく加算していき、ある程度の蓄積が行われた後に補正を適宜行う構成としてもよい。例えば、変動表示が実行される毎に実行された変動回数を更新して記憶するためのメモリ(「変動回数メモリ」と称する)と、そのときの特図保留球数Nの値に応じた値を記憶するためのメモリ(「補正用保留数メモリ」と称する)とを、演出モード毎に設け、変動表示が実行される毎に、そのときの演出モードに対応する変動回数メモリに1加算すると共に、そのときの演出モードに対応する補正用保留数メモリに、そのときの特図保留球数Nに応じた値として、基準とする特図保留球数N(例えば、2または3)であればゼロ、補正のために−2が加算される特図保留球数N(例えば、1以下)であれば「−1」、補正のために+2が加算される特図保留球数N(例えば、4)であれば「+1」を加算する。そして、ある演出モードに対する変動回数メモリの値が所定回数(例えば、100回)に達した場合に、その演出モードに対応する第1〜第3モード総滞在時間メモリ273h〜273jの値を、その演出モードに対応する補正用保留数メモリの値に応じて補正する構成としてもよい。具体的に、この場合には、補正用保留数メモリの値に2を掛け、得られた値を対応するモード総滞在時間メモリに加算して補正を行う。なお、モード総滞在時間メモリ273h〜273jの値を補正した後は、補正した演出モードに対する変動回数メモリ及び補正用保留数メモリの値をクリアする。
なお、上述した第2の変形例を上記第2実施形態に対しても適用する場合には、第2実施形態において、主制御装置110は、保留数コマンドを演出制御装置117だけでなくホールコンピュータ500にも出力するように構成するとともに、ホールコンピュータ500のRAM503に、主制御装置110から保留数コマンドを受信する毎に当該保留数コマンドが示す特図保留球数Nの値を設定するメモリ又はカウンタを設けるように構成し、S2027の処理により各モード滞在時間カウンタ503b〜503dの値を、対応する総滞在時間メモリ504a〜504cに加算する際に、実行中モードメモリ503aの値が示すモード滞在時間カウンタの値を、上述のように設けたメモリ又はカウンタの内容が示す特図保留球数Nに応じた値を加算又は減算して補正した後、その補正された値を対応する総滞在時間メモリに加算すればよい。
また、演出制御装置117が主制御装置110から受信した変動パターンコマンドに応じた変動時間を、そのときの演出モードに対応するモード総滞在時間メモリに加算する場合には、当該変動パターンコマンドに応じた変動時間に、そのときの特図保留球数Nに応じた値を加算又は減算して補正した後に対応するモード総滞在時間メモリに記憶するように構成してもよい。かかる場合に、変動パターンコマンドの種類に応じて、特図保留球数Nに応じた補正量(即ち、加算又は減算する値)が異なるようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、設定された演出モードにおいて実行された変動時間を計測(計時)してモード滞在時間を得る構成としたが、主制御手段110から受信し得る変動パターンコマンド毎に、その変動パターンコマンドに応じた値を、モード滞在時間の計時に用いる専用のデータ(以下、このデータを「計時専用データ」と称する)として記憶しておき、演出制御装置117が主制御装置110から変動パターンコマンドを受信した場合に、受信した変動パターンコマンドに応じた計時専用データを、そのときの演出モードに対応するモード総滞在時間メモリに蓄積(加算)する構成としてもよい。
例えば、基本の変動時間(即ち、特図保留球数Nの値に応じた調整がされていない変動時間)が7秒である変動パターンコマンドAに対し、計時専用データとして7秒を示す値を演出制御装置117に記憶し、基本の変動時間が12秒の変動時間を示す変動パターンコマンドBに対し、計時専用データとして12秒を示す値を演出制御装置117に記憶する構成としてもよい。
かかる構成とすることにより、変動パターンコマンドの種類から一義的にモード滞在時間を得ることができるので、変動表示の状態を監視しつつ変動時間を計測する必要がなくなり、制御負担を軽減することができる。
また、モード総滞在時間メモリに記憶するモード滞在時間を特図保留球数Nの値に依らない値とすることができる。即ち、例えば、変動パターンコマンドAを受信した場合の変動時間が、特図保留球数Nが1以下である場合に10秒(基本の変動時間+3秒)であり、特図保留球数Nが2又は3である場合に基本の変動時間である7秒であり、特図保留球数Nが4である場合に4秒(基本の変動時間−3秒)であるとしても、変動パターンコマンドAを受信した場合に計時専用データとして記憶される値は、特図保留球数Nの値に依らず7秒となる。一方で、変動パターンコマンドBを受信した場合の変動時間が、特図保留球数Nが1以下である場合に20秒(基本の変動時間+7秒)であり、特図保留球数Nが2である場合に15秒(基本の変動時間+3秒)であり、特図保留球数Nが3である場合に基本の変動時間である12秒であり、特図保留球数Nが4である場合に5秒(基本の変動時間−7秒)であるとしても、変動パターンコマンドBを受信した場合に計時専用データとして記憶される値は、特図保留球数Nの値に依らず12秒となる。このように、モード総滞在時間メモリに記憶するモード滞在時間を特図保留球数Nの値に依らない値とすることができるので、釘調整などによって生じる上述したモード滞在時間の差異を抑制することができ、各モード総滞在時間メモリ273h〜273j,504a〜504cに記憶されている値を、各演出モードに対する遊技者の支持度を反映させる値として精度良く比較することが可能となる。
また、上記各実施形態では、設定された演出モードにおいて実行された変動時間をモード総滞在時間メモリ(即ち、第1〜第3モード総滞在時間メモリ273h〜273j,504a〜504cのいずれか)にモード総滞在時間として蓄積する構成としたが、変動時間の蓄積に換えて、設定された演出モードにおいて開始された変動表示の回数を蓄積する構成としてもよい。かかる場合には、各演出モードに対する評価を、蓄積された変動表示の回数によってすることができる。
また、上記第1実施形態では、裏面モードスイッチ75を機械式のスライドスイッチとして構成したが、その他の機械式のスイッチ(例えば、ロータリエンコーダなど)としてもよい。あるいは、操作する毎に設定値が変化する押しボタン式のスイッチとし、かかる押しボタン式のスイッチにより設定された設定値を、バックアップコンデンサ281によりバックアップ電圧が供給されるRAM273に記憶する構成としてもよい。なお、この場合には、RAM273に記憶した設定値は、電源投入時にも初期化しないようにする。
また、上記各実施形態では、モード総滞在時間を、第1〜第3モード総滞在時間メモリ273h〜273j、又は、第1〜第3モード総滞在時間メモリ504a〜504cに蓄積して記憶するように構成したが、これらのモード総滞在時間メモリ273h〜273j,504a〜504cの値を初期化するスイッチを、パチンコ機10又はホールコンピュータ500に設けてもよい。
また、上記第1実施形態では、設定された演出モードにおいて実行された変動時間をモード滞在時間カウンタ273bにより計測し、その計測値を、第1〜第3モード総滞在時間メモリ273h〜273jに蓄積して記憶する構成とした。これに換えて、第1〜第3モード総滞在時間メモリ273h〜273jを設けることなく、演出モードの設定が切り換わる毎に、設定されていた演出モードとその演出モードにおいて実行された変動時間とを対応付けたデータを所定のメモリ(例えば、RAM273など)に随時記憶する構成としてもよい。つまり、各演出モードにて実行された変動時間を蓄積(加算)して記憶するのではなく、例えば、第1演出モードにて変動表示が通算T1秒行われ、次に第2演出モードにて変動表示が通算T2秒行われ、次に再び第1演出モードにて変動表示が通算T3秒行われた場合には、メモリに、第1演出モードでT1秒の変動表示が行われたことを示すデータと、第2演出モードでT2秒の変動表示が行われたことを示すデータと、第1演出モードでT3秒の変動表示が行われたことを示すデータとが記憶されるような構成としてもよい。かかる場合には、ホールコンピュータ500や携帯端末やパーソナルコンピュータなどを用いて、パチンコ機10から、設定されていた演出モードとその演出モードにおいて実行された変動時間とを対応付けたデータを読み取り、データ処理をすればよい。例えば、読み取り先の装置(例えば、ホールコンピュータ500、携帯端末、パーソナルコンピュータなど)にて、読み取ったデータを合計することなく、数値やグラフとして表示又は印字出力させるように構成してもよいし、各演出モードにおいて実行された変動時間の合計を算出させ、その結果を数値やグラフとして表示又は印字出力させるように構成してもよい。また、パチンコ機10において、各演出モードにおいて実行された変動時間の合計を算出し、その結果を第3図柄表示装置81等に数値やグラフとして表示するように構成してもよい。
また、上記第2実施形態では、設定された演出モードにおいて実行された変動時間を計測し、各計測値を、第1〜第3モード総滞在時間メモリ504a〜503cに蓄積して記憶する構成とした。これに換えて、第1〜第3モード総滞在時間メモリ504a〜503cを設けることなく、演出モードの設定が切り換わる毎に、設定されていた演出モードとその演出モードにおいて実行された変動時間とを対応付けたデータを所定のメモリ(例えば、RAM503やHDD504など)に随時記憶する構成としてもよい。つまり、各演出モードにて実行された変動時間を蓄積(加算)して記憶するのではなく、例えば、第1演出モードにて変動表示が通算T1秒行われ、次に第2演出モードにて変動表示が通算T2秒行われ、次に再び第1演出モードにて変動表示が通算T3秒行われた場合には、メモリに、第1演出モードでT1秒の変動表示が行われたことを示すデータと、第2演出モードでT2秒の変動表示が行われたことを示すデータと、第1演出モードでT3秒の変動表示が行われたことを示すデータとが記憶されるような構成としてもよい。かかる場合には、設定されていた演出モードとその演出モードにおいて実行された変動時間とを対応付けたデータを合計することなく、数値やグラフとして表示又は印字出力するように構成してもよいし、各演出モードにおいて実行された変動時間の合計を算出し、その結果を数値やグラフとして表示又は印字出力するように構成してもよい。
また、上記各実施形態では、所定の時期に枠ボタン22が操作される毎にモード選択カウンタ273a又は実行中モードメモリ503aの値が変更される(即ち、演出モードが切り換えられる)構成としたが、枠ボタン22の操作間隔が所定の期間より短い場合には、その操作は異常であるとして、その操作を無視する構成としてもよい。
また、上記第2実施形態では、パチンコ機10がホールコンピュータ500へ出力した情報(変動中信号、実行中モードデータ)に基づいて、ホールコンピュータ500がモード総滞在時間を記憶する構成としたが、パチンコ機10に赤外線ポートなどを設け、その赤外線ポートから情報を出力し、その情報を受信可能な赤外線通信機能を有する携帯端末にモード総滞在時間を記憶させる構成としてもよい。
また、上記第1実施形態では、裏面モードスイッチ75を、パチンコ機10の裏面側から直接触ることができるように設けたが、カバーなどで覆い、そのカバーを開けなければ触れることができないように設けてもよい。
また、上記各実施形態では、枠ボタン22が高速変動中又は客待ち演出中に操作された場合に、演出モードの変更を行なう構成としたが、演出モードの変更が可能な枠ボタン22の操作時期は高速変動中又は客待ち演出中に限定されず、適宜設定することができる。例えば、客待ち演出中のみ枠ボタン22による演出モードの変更を可能に構成してもよい。
また、上記各実施形態では、変動表示の終了後、特図保留球数Nが0である状態が所定時間(例えば、1分)継続された場合に、主制御手段110から演出制御装置117へ客待ち演出コマンドを出力し、それにより、演出制御装置117が客待ち演出中フラグ273dをオンして客待ち演出中であることを判別し、枠ボタン22による演出モードの変更が受け付け可能にされる構成としたが、変動表示の終了後、特図保留球数Nが0であれば、枠ボタン22による演出モードの変更を受け付け可能にするためのコマンドを出力する構成としてもよい。
また、上記実施形態では、第1入球口64への入賞および第2入球口67の通過は、それぞれ最大4回まで保留されるように構成したが、最大保留回数は4回に限定されるものでなく、3回以下、又は、5回以上の回数(例えば、8回)に設定しても良い。また、第1入球口64への入賞に基づく変動表示の保留回数を、第3図柄表示装置81の一部においても、数字で、或いは、4つに区画された領域を保留回数分だけ異なる態様(例えば、色や点灯パターン)にして表示するようにしても良く、第1図柄表示装置37とは別体でランプ等の発光部材を設け、該発光部材によって保留回数を通知するように構成しても良い。
また、上記実施形態に示すように、動的表示の一種である変動表示は、第3図柄表示装置81の表示画面上で識別情報としての図柄を縦方向にスクロールさせるものに限定されず、横方向あるいはL字形等の所定経路に沿って図柄を移動表示して行うものであっても良い。また、識別情報の動的表示としては、図柄の変動表示に限られるものではなく、例えば、1又は複数のキャラクタを図柄と共に、若しくは、図柄とは別に多種多様に動作表示または変化表示させて行われる演出表示なども含まれるのである。この場合、1又は複数のキャラクタが、第3図柄として用いられる。
本発明を上記実施形態とは異なるタイプのパチンコ機等に実施しても良い。例えば、Vゾーン等の特別領域を有する入賞装置を有するいわゆる第2種パチンコ遊技機などに実施しても良い。更に、パチンコ機以外にも、アレパチ、雀球など他の遊技機として実施するようにしても良い。
本発明を上記実施形態とは異なるタイプのパチンコ機等に実施しても良い。例えば、一度大当たりすると、それを含めて複数回(例えば2回、3回)大当たり状態が発生するまで、大当たり期待値が高められるようなパチンコ機(通称、2回権利物、3回権利物と称される)として実施しても良い。また、大当たり図柄が表示された後に、所定の領域に球を入賞させることを必要条件として遊技者に所定の遊技価値を付与する特別遊技を発生させるパチンコ機として実施しても良い。また、Vゾーン等の特別領域を有する入賞装置を有し、その特別領域に球を入賞させることを必要条件として特別遊技状態となるパチンコ機に実施しても良い。更に、パチンコ機以外にも、アレパチ、雀球、スロットマシン、いわゆるパチンコ機とスロットマシンとが融合した遊技機などの各種遊技機として実施するようにしても良い。
なお、スロットマシンは、例えばコインを投入して図柄有効ラインを決定させた状態で操作レバーを操作することにより図柄が変動され、ストップボタンを操作することにより図柄が停止されて確定される周知のものである。従って、スロットマシンの基本概念としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を変動表示した後に識別情報を確定表示する表示装置を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の変動表示が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、識別情報の変動表示が停止して確定表示され、その停止時の識別情報の組合せが特定のものであることを必要条件として、遊技者に所定の遊技価値を付与する特別遊技を発生させるスロットマシン」となり、この場合、遊技媒体はコイン、メダル等が代表例として挙げられる。
また、パチンコ機とスロットマシンとが融合した遊技機の具体例としては、複数の図柄からなる図柄列を変動表示した後に図柄を確定表示する表示装置を備えており、球打出用のハンドルを備えていないものが挙げられる。この場合、所定の操作(ボタン操作)に基づく所定量の球の投入の後、例えば操作レバーの操作に起因して図柄の変動が開始され、例えばストップボタンの操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、図柄の変動が停止され、その停止時の確定図柄がいわゆる大当たり図柄であることを必要条件として遊技者に所定の遊技価値を付与する特別遊技が発生させられ、遊技者には、下部の受皿に多量の球が払い出されるものである。
以下に、本発明の遊技機、および、上述した各種実施形態に含まれる各種発明の概念を示す。
表示演出を実行可能な表示手段と、複数の表示演出モードの表示演出を実行可能な演出データを記憶する演出データ記憶手段と、前記複数の表示演出モードの中から、1の表示演出モードを設定するモード設定手段と、前記演出データ記憶手段に記憶されている演出データの中から、前記モード設定手段に設定された表示演出モードに応じた演出データを用い、前記表示手段に表示演出を表示させる表示制御手段とを備えた遊技機において、電源を投入した場合に、最初に前記モード設定手段に設定する1の表示演出モードを切換指定可能にするモード切換指定手段を備えていることを特徴とする遊技機A1。
遊技機A1によれば、複数の表示演出モードの中から、モード設定手段により1の表示演出モードが設定された場合には、そのように設定された表示演出モードに応じた演出データによる表示演出が表示制御手段によって行われる。ここで、電源が投入された場合には、モード切換指定手段により切換指定された1の表示演出モードがモード設定手段に設定されるので、電源投入後の最初の表示演出モードをモード切換指定手段により切換指定することができる。
よって、電源投入後の最初の表示演出モードを、遊技者の人気が高い表示演出モードなど、そのホールの客層に応じた適切な表示演出モードとなるようにモード切換指定手段により切換指定することにより、遊技者が自身の好みでない表示演出モードで遊技をしなければならない状況の発生可能性を低くすることができ、それにより、低い興趣で遊技者に遊技を行なわせることを抑制することが可能となる。その結果、遊技機の稼働率も高くすることができ、ホールにとって好適な状況を得ることができる。
なお、上述した各実施形態において、遊技機A1の表示手段としては、第3図柄表示装置81が例示され、遊技機A1の演出データ制御手段としては、キャラクタROM275が例示され、遊技機A1のモード設定手段としては、モード選択カウンタ273aが例示され、遊技機A1の表示制御手段としては、演出制御装置117が例示される。
また、上述した各実施形態において、遊技機A1のモード切換指定手段としては、第1実施形態の演出制御装置117の立ち上げ処理(図16)におけるS1016の処理、第2実施形態のモード選択カウンタ設定処理(図30)におけるS1603の処理、第3実施形態の演出制御装置117の立ち上げ処理(図35)におけるS1021の処理が例示される。
表示演出を実行可能な表示手段と、遊技者が操作可能な操作手段とを備えた遊技機において、複数の表示演出モードの表示演出を実行可能な演出データを記憶する演出データ記憶手段と、前記複数の表示演出モードの中から、1の表示演出モードを設定するモード設定手段と、前記演出データ記憶手段に記憶されている演出データの中から、前記モード設定手段に設定された表示演出モードに応じた演出データを用い、前記表示手段に表示演出を表示させる表示制御手段と、前記操作手段が予め規定された時期に操作された場合に、前記モード設定手段に設定されている表示演出モードを、別の表示演出モードに切り換えて設定するモード切換手段と、電源を投入した場合に、最初に前記モード設定手段に設定する1の表示演出モードを切換指定するモード切換指定手段を備えていることを特徴とする遊技機A2。
遊技機A2によれば、複数の表示演出モードの中から、モード設定手段により1の表示演出モードが設定された場合には、そのように設定された表示演出モードに応じた演出データによる表示演出が表示制御手段によって行われる。ここで、遊技者が操作可能な操作手段による操作が予め規定された時期に行われた場合には、モード設定手段に設定されている表示演出モードが、モード切換手段により、別の表示演出モードに切り換えて設定される。これにより、切り換え後の表示演出モードに応じた演出データによる表示演出が表示制御手段によって行われる。つまり、切り換え後の表示演出モードで表示演出が実行される。
その一方で、電源が投入された場合には、モード切換指定手段により切換指定された1の表示演出モードがモード設定手段に設定されるので、電源投入後の最初の表示演出モードをモード切換指定手段により切換指定することができる。
よって、電源投入後の最初の表示演出モードを、遊技者の人気が高い表示演出モードなど、そのホールの客層に応じた適切な表示演出モードとなるようにモード切換指定手段により切換指定することにより、遊技者が操作手段を上手く使いこなせないなどに起因する遊技者にとって不都合な状況(例えば、遊技者が自身の好みでない表示演出モードで遊技をしなければならない状況)の発生可能性を低くすることができ、それにより、低い興趣で遊技者に遊技を行なわせることを抑制することが可能となる。その結果、遊技機の稼働率も高くすることができ、ホールにとって好適な状況を得ることができる。
なお、上述した各実施形態において、遊技機A2の表示手段としては、第3図柄表示装置81が例示され、遊技機A2の演出データ制御手段としては、キャラクタROM275が例示され、遊技機A2のモード設定手段としては、モード選択カウンタ273aが例示され、遊技機A2の表示制御手段としては、演出制御装置117が例示される。
また、上述した各実施形態において、遊技機A2の操作手段としては、枠ボタン22が例示され、遊技機A2のモード切換手段としては、演出モード変動確認手段(図18,図32)におけるS1206の処理が例示される。
また、上述した各実施形態において、遊技機A2のモード切換指定手段としては、第1実施形態の演出制御装置117の立ち上げ処理(図16)におけるS1016の処理、第2実施形態のモード選択カウンタ設定処理(図30)におけるS1603の処理、第3実施形態の演出制御装置117の立ち上げ処理(図35)におけるS1021の処理が例示される。
遊技機A1又はA2において、前記複数の表示演出モードの中から1の表示演出モードを手動操作によって切り換え可能な切換手段を備え、前記モード切換指定手段は、前記切換手段により切り換えられた表示演出モードを切換指定するものであることを特徴とする遊技機A3。
遊技機A3によれば、複数の表示演出モードの中から1の表示演出モードを手動操作によって切り換え可能な切換手段により切り換えられた表示演出モードが、モード切換指定手段により切換指定される。よって、電源投入後の最初の表示演出モードを手動操作により予め設定できるので、電源投入前に、都合に応じた表示演出モードを適宜設定できる。
なお、上述した各実施形態において、遊技機A3の切換手段としては、裏面モードスイッチ75が例示される。
遊技機A3において、前記切換手段は、前記複数の表示演出モードの各々に対応付けられている接点に対して接続する接点を切り換える機械式スイッチとして構成されることを特徴とする遊技機A4。
遊技機A4によれば、手動操作によって表示演出モードを切り換え可能な切換手段が、複数の表示演出モードの各々に対応付けられている接点に対して接続する接点を切り換える機械式スイッチとして構成されるので、その設定は、接点が次に切り換えられるまで維持される。よって、一度、電源投入後の最初の表示演出モードが都合の良い(適切な)表示演出モードとなるように切換手段を操作すれば、次に切り換えの必要が生じるまで、その状態を保持することができる。よって、電源投入後の最初の表示演出モードの設定に対する負担を軽減することができる。
遊技機A3又はA4において、前記切換手段は、遊技機背面側に設けられていることを特徴とする遊技機A5。
遊技機A5によれば、手動操作によって表示演出モードを切り換え可能な切換手段が遊技機背面側に設けられているので、遊技者などの不特定多数の人により切換手段が操作されることを防止できると共に、その操作者を限定できる。よって、ホールの意図に反した不都合な表示演出モードに切り換えられてしまうことを防止することができ、遊技者が自身の好みでない表示演出モードで遊技をしなければならない状況をより好適に抑制することができる。また、表示演出モードの管理に対する負担も軽減できる。
遊技機A1からA5のいずれかにおいて、1の表示演出モードが前記モード設定手段に設定されている間、所定条件を満たす期間を計測するモード設定期間計測手段と、前記複数の表示演出モードの各々と前記モード設定期間計測手段により計測された期間とを対応付けて該計測された期間を蓄積して記憶可能なモード設定期間記憶手段と、前記モード設定期間記憶手段に記憶されている内容に基づいて、前記複数の表示演出モードにおける少なくとも一部の表示演出モードに対する前記期間を前記表示手段に表示する期間表示手段とを備えていることを特徴とする遊技機A6。
遊技機A6によれば、1の表示演出モードがモード設定手段に設定されている間、所定条件を満たす期間が、モード設定期間計測手段により計測され、計測された期間がモード設定期間記憶手段に複数の表示演出モードの各々に対応付けられて蓄積して記憶される。そして、モード設定期間記憶手段に記憶されている内容に基づいて、複数の表示演出モードにおける少なくとも一部の表示演出モードに対し、モード設定期間計測手段により計測された合計期間(即ち、蓄積された期間)が、期間表示手段により、表示手段に表示される。
よって、各表示演出モードにおいて所定条件を満たした期間を表示することができるので、各表示演出モードの使用状況を視覚的に伝達することができ、表示内容を、電源投入後の最初の表示演出モードを設定する(即ち、モード切換指定手段による表示演出モードの切換指定を行なう)際に有用な情報とすることができる。
ここで、所定条件を、遊技者がその表示演出モードで実際に遊技したことを示す条件(例えば、変動時間や、1の表示演出モードが設定されている期間から客待ち演出の実行期間を除いた期間や、遊技媒体の発射状況など)とした場合には、モード設定期間記憶手段に記憶される内容は、各表示演出モードに対する遊技者の支持度を反映するものとなるので、期間表示手段により表示手段に表示された内容を参照してモード切換指定手段による表示演出モードの切換指定を行なうことにより、遊技者が自身の好みでない表示演出モードで遊技をしなければならない状況の発生可能性をより好適に低くすることができる。
なお、上述した各実施形態において、遊技機A6のモード設定期間計測手段としては、変動表示処理(図21)におけるS1307の処理が例示され、遊技機A6のモード設定期間記憶手段としては、第1〜第3モード総滞在時間メモリ273h〜273jが例示され、遊技機A6の期間表示手段としては、第1実施形態の演出制御装置117の立ち上げ処理(図16)におけるS1015の処理が例示される。
遊技機A6において、始動条件の成立に基づき前記表示手段に識別情報の変動表示を表示させる変動表示実行手段を備え、前記所定条件を満たす期間は、前記変動表示実行手段により前記識別情報の変動表示が実行される期間であることを特徴とする遊技機A7。
遊技機A7によれば、始動条件の成立に基づき変動表示実行手段により実行される変動表示(識別情報の変動表示)の期間が所定条件を満たす期間としてモード設定期間計測手段により計測される。よって、モード設定期間記憶手段に記憶される内容は、各表示演出モードにて実行された変動表示の合計期間となる。識別情報の変動表示は、遊技者が遊技を行うことによって生じる始動条件の成立に基づいて行われるものであるので、かかる変動表示の実行期間は、遊技者による遊技の実行状況を反映した優れた指標となる。従って、モード設定期間記憶手段に記憶される内容、即ち、各表示演出モードにて実行された変動表示の合計期間は、各表示演出モードに対する遊技者の支持度を反映する値として信頼することができるので、遊技者が自分の好みでない表示演出モードで遊技をしなければならない状況の発生可能性を好適に低くすることができる。
遊技機A7において、前記変動表示実行手段による前記識別情報の変動表示の実行中に始動条件が成立した場合に当該成立に対する前記識別情報の変動表示を保留する保留手段と、その保留手段により保留された前記識別情報の変動表示の保留回数を記憶する保留回数記憶手段と、前記モード設定期間計測手段により計測された期間を前記保留回数記憶手段に記憶されている保留回数に応じて補正する計測値補正手段とを備え、前記モード設定期間記憶手段は、前記複数の表示演出モードの各々と、前記モード設定期間計測手段により計測され前記計測値補正手段により補正された期間とを対応付けて該期間を蓄積して記憶可能に構成されることを特徴とする遊技機A8。
遊技機A8によれば、1回の変動表示の実行期間が保留回数に応じて異なるように構成されている場合に、モード設定期間記憶手段に記憶される期間(変動時間の合計期間)から保留回数の影響を除くことができ、モード設定期間記憶手段に記憶される内容の信頼性(即ち、各表示演出モードに対する遊技者の支持度を反映する値としての信頼性)をより高めることができる。
遊技機A1からA5のいずれかにおいて、前記複数の表示演出モードの各々と1の表示演出モードが前記モード設定手段に設定されている間に所定条件を満たす期間とを対応付けて該期間を蓄積して記憶可能なモード設定期間記憶手段と、1の表示演出モードが前記モード設定手段に設定されている間に所定条件を1回満たした場合に対する規定値を該所定条件に応じて記憶する規定値記憶手段と、前記所定条件が1回成立する毎に、前記規定値記憶手段に記憶されている前記所定条件に応じた規定値を前記期間として実行中の表示演出モードに対応付けて前記モード設定期間記憶手段に蓄積して記憶する記憶実行手段と、前記モード設定期間記憶手段に記憶されている内容に基づいて、前記複数の表示演出モードにおける少なくとも一部の表示演出モードに対する前記期間を前記表示手段に表示する期間表示手段とを備えていることを特徴とする遊技機A9。
遊技機A9によれば、所定条件毎に規定値が設けられており、所定条件が成立する毎に当該規定値をモード設定期間記憶手段に記憶(蓄積)することにより、各表示演出モードにおいて所定条件を満たした期間を推定することができる。よって、1の表示演出モードがモード設定手段に設定されている間に所定条件を満たす期間を実際に計測しなくてもよいので、制御を容易にできる。
遊技機A9において、始動条件の成立に基づき前記表示手段に前記識別情報の変動表示を表示させる変動表示実行手段を備え、前記規定値記憶手段は、所定条件として前記変動表示実行手段により前記識別情報の変動表示が1回実行された場合に対する規定値を記憶するものであり、前記記憶実行手段は、前記変動表示実行手段により前記識別情報の変動表示が1回実行される毎に、前記規定値記憶手段に記憶されている規定値を前記期間として実行中の表示演出モードに対応付けて前記モード設定期間記憶手段に蓄積して記憶するものであることを特徴とする遊技機A10。
遊技機A10によれば、始動条件の成立に基づき変動表示実行手段によって変動表示(識別情報の変動表示)が実行される毎に、規定値記憶手段に記憶されている規定値がモード設定期間記憶手段に記憶(蓄積)される。よって、モード設定期間記憶手段に記憶される内容は、各表示演出モードにて実行された変動表示の実行回数に応じた値となる。識別情報の変動表示は、遊技者が遊技を行うことによって生じる始動条件の成立に基づいて行われるものであるので、かかる変動表示の実行回数は、遊技者による遊技の実行状況を反映した指標となる。従って、モード設定期間記憶手段に記憶される内容、即ち、各表示演出モードにて実行された変動表示の合計期間を、各表示演出モードに対する遊技者の支持度を反映する値として利用することにより、遊技者が自分の好みでない表示演出モードで遊技をしなければならない状況の発生可能性を好適に低くすることができる。
遊技機A9において、始動条件の成立に基づき識別情報の変動表示の態様を選定する変動表示態様選定手段と、始動条件の成立に基づき前記表示手段に前記識別情報の変動表示を前記変動表示態様選定手段により選定された態様で表示させる変動表示実行手段とを備え、前記規定値記憶手段は、所定条件として前記変動表示実行手段により前記識別情報の変動表示が1回実行された場合に対する規定値を、前記変動表示の態様毎に記憶するものであり、前記記憶実行手段は、前記変動表示実行手段により前記識別情報の変動表示が1回実行される毎に、前記規定値記憶手段に記憶されている規定値のうち、実行される変動表示の態様に応じた規定値を前記期間として実行中の表示演出モードに対応付けて前記モード設定期間記憶手段に蓄積して記憶するものであることを特徴とする遊技機A11。
遊技機A11によれば、始動条件の成立に基づき変動表示実行手段によって変動表示(識別情報の変動表示)が実行される毎に、その変動表示の態様に応じた規定値がモード設定期間記憶手段に記憶(蓄積)される。よって、モード設定期間記憶手段に記憶される内容は、各表示演出モードにて実行された変動表示の態様に応じた値となる。識別情報の変動表示は、遊技者が遊技を行うことによって生じる始動条件の成立に基づいて行われるものであるので、かかる変動表示の実行毎に蓄積された値は、遊技者による遊技の実行状況を反映した指標となる。また、変動表示の態様毎に規定値を設けているので、モード設定期間記憶手段に記憶(蓄積)された期間は、変動表示の態様の違いによる変動時間の差異が考慮されており、各表示演出モードに対する遊技者の支持度を反映する値としての信頼性がより高まるため、遊技者が自分の好みでない表示演出モードで遊技をしなければならない状況の発生可能性を好適に低くすることができる。
遊技機A1又はA2において、外部の装置から出力された表示演出モードを受信する受信手段を備え、前記モード切換指定手段は、電源を投入した場合に、前記受信手段により受信した表示演出モードを切換指定するものであることを特徴とする遊技機A12。
遊技機A12によれば、外部の装置から出力された表示演出モードが受信手段により受信され、電源が投入された場合には、そのように受信した表示演出モードが電源投入後の最初の表示演出モードとしてモード切換指定手段により切換指定される。よって、1の外部の装置により複数の遊技機における電源投入後の最初の表示演出モードを設定(指定)することができ、電源投入後の最初の表示演出モードの設定に対する負担を軽減することができる。また、表示演出モードの支持度を判別可能な情報を外部の装置に記憶させ、その情報に応じた表示演出モードを出力させることにより、遊技者が自身の好みでない表示演出モードで遊技をしなければならない状況の発生可能性を低くすることを容易に実現可能とする。
なお、上述した各実施形態において、遊技機A12の受信手段としては、モード選択カウンタ設定処理(図30)におけるS1602のYes側への分岐処理が例示される。
遊技機A1又はA2において、電源を投入した場合に、外部の装置に対し、表示演出モードを示す情報の出力を要求する出力要求手段と、その出力要求手段による要求に応じて前記外部の装置から出力された表示演出モードを受信する受信手段とを備え、前記モード切換指定手段は、前記受信手段により受信した表示演出モードを切換指定するものであることを特徴とする遊技機A13。
遊技機A13によれば、電源が投入された場合に、外部の装置に対し、表示演出モードを示す情報の出力が出力要求手段により要求され、その要求に応じて外部の装置から出力された表示演出モードが受信手段により受信され、その受信した表示演出モードが電源投入後の最初の表示演出モードとしてモード切換指定手段により切換指定される。よって、1の外部の装置により複数の遊技機における電源投入後の最初の表示演出モードを設定することができ、電源投入後の最初の表示演出モードの設定に対する負担を軽減することができる。また、表示演出モードの支持度を判別可能な情報を外部の装置に記憶させ、その情報に応じた表示演出モードを出力させることにより、遊技者が自身の好みでない表示演出モードで遊技をしなければならない状況の発生可能性を低くすることを容易に実現可能とする。
なお、上述した各実施形態において、遊技機A13の出力要求手段としては、モード選択カウンタ設定処理(図30)におけるS1601の処理が例示され、遊技機A13の受信手段としては、モード選択カウンタ設定処理(図30)におけるS1602のYes側への分岐処理が例示される。
遊技機A1又はA2において、1の表示演出モードが前記モード設定手段に設定されている間、所定条件を満たす期間を計測するモード設定期間計測手段と、前記複数の表示演出モードの各々と前記モード設定期間計測手段により計測された期間とを対応付けて記憶可能なモード設定期間記憶手段と、前記モード設定期間記憶手段に記憶されている内容に基づいて、前記複数の表示演出モードのうち、前記期間が最も長い表示演出モードを選定する選定手段とを備え、前記モード切換指定手段は、電源を投入した場合に、前記選定手段により選定された表示演出モードを切換指定するものであることを特徴とする遊技機A14。
遊技機A14によれば、1の表示演出モードがモード設定手段に設定されている間、所定条件を満たす期間が、モード設定期間計測手段により計測され、計測された期間がモード設定期間記憶手段に複数の表示演出モードの各々に対応付けられて記憶される。そして、モード設定期間記憶手段に記憶されている内容に基づいて、複数の表示演出モードのうち、モード設定期間計測手段により計測された期間が最も長い表示演出モードが、選定手段によって選定され、そのように選定された表示演出モードが、電源を投入した場合に切換指定される。
よって、複数の表示演出モードのうち、所定条件を満たした期間が最も長い表示演出モードが、電源投入後の最初の表示演出モードとして自動的に設定される(即ち、モード切換指定手段により表示演出モードの切換指定を自動的に行なう)ので、電源投入後の最初の表示演出モードの設定に対する負担を軽減することができる。
また、所定条件を、遊技者がその表示演出モードで実際に遊技したことを示す条件(例えば、変動時間や、1の表示演出モードが設定されている期間から客待ち演出の実行期間を除いた期間や、遊技媒体の発射状況など)とした場合には、モード設定期間記憶手段に記憶される内容は、各表示演出モードに対する遊技者の支持度を反映するものであり、モード設定期間計測手段により計測された期間が最も長い表示演出モードは、遊技者に一番支持された表示演出モードとなる。よって、かかる場合には、電源投入後の最初の表示演出モードを、遊技者に一番支持された表示演出モードとすることができるので、遊技者が自身の好みでない表示演出モードで遊技をしなければならない状況の発生可能性をより好適に低くすることができる。
なお、上述した各実施形態において、遊技機A14のモード設定期間計測手段としては、変動表示処理(図21)におけるS1307の処理が例示され、遊技機A14のモード設定期間記憶手段としては、第1〜第3モード総滞在時間メモリ273h〜273jが例示され、遊技機A14における選定手段としては、第3実施形態の演出制御装置117の立ち上げ処理(図35)におけるS1020の処理が例示される。
遊技機A14において、始動条件の成立に基づき前記表示手段に識別情報の変動表示を表示させる変動表示実行手段を備え、前記所定条件を満たす期間は、前記変動表示実行手段により前記識別情報の変動表示が実行される期間であることを特徴とする遊技機A15。
遊技機A15によれば、始動条件の成立に基づき変動表示実行手段により実行される変動表示(識別情報の変動表示)の期間が所定条件を満たす期間としてモード設定期間計測手段により計測される。よって、モード設定期間記憶手段に記憶される内容は、各表示演出モードにて実行された変動表示の合計期間となる。識別情報の変動表示は、遊技者が遊技を行うことによって生じる始動条件の成立に基づいて行われるものであるので、かかる変動表示の実行期間は、遊技者による遊技の実行状況を反映した優れた指標となる。従って、モード設定期間記憶手段に記憶される内容、即ち、各表示演出モードにて実行された変動表示の合計期間は、各表示演出モードに対する遊技者の支持度を反映する値として信頼することができるので、遊技者が自分の好みでない表示演出モードで遊技をしなければならない状況の発生可能性を好適に低くすることができる。
遊技機A15において、前記変動表示実行手段による前記識別情報の変動表示の実行中に始動条件が成立した場合に当該成立に対する前記識別情報の変動表示を保留する保留手段と、その保留手段により保留された前記識別情報の変動表示の保留回数を記憶する保留回数記憶手段と、前記モード設定期間計測手段により計測された期間を前記保留回数記憶手段に記憶されている保留回数に応じて補正する計測値補正手段とを備え、前記モード設定期間記憶手段は、前記複数の表示演出モードの各々と、前記モード設定期間計測手段により計測され前記計測値補正手段により補正された期間とを対応付けて該期間を蓄積して記憶可能に構成されることを特徴とする遊技機A16。
遊技機A16によれば、1回の変動表示の実行期間が保留回数に応じて異なるように構成されている場合に、モード設定期間記憶手段に記憶される期間(変動時間の合計期間)から保留回数の影響を除くことができ、モード設定期間記憶手段に記憶される内容の信頼性(即ち、各表示演出モードに対する遊技者の支持度を反映する値としての信頼性)をより高めることができる。
遊技機A1又はA2において、前記複数の表示演出モードの各々と1の表示演出モードが前記モード設定手段に設定されている間に所定条件を満たす期間とを対応付けて該期間を蓄積して記憶可能なモード設定期間記憶手段と、1の表示演出モードが前記モード設定手段に設定されている間に所定条件を1回満たした場合に対する規定値を該所定条件に応じて記憶する規定値記憶手段と、前記所定条件が1回成立する毎に、前記規定値記憶手段に記憶されている前記所定条件に応じた規定値を前記期間として実行中の表示演出モードに対応付けて前記モード設定期間記憶手段に蓄積して記憶する記憶実行手段と、前記モード設定期間記憶手段に記憶されている内容に基づいて、前記複数の表示演出モードのうち、前記期間が最も長い表示演出モードを選定する選定手段とを備え、前記モード切換指定手段は、電源を投入した場合に、前記選定手段により選定された表示演出モードを切換指定するものであることを特徴とする遊技機A17。
遊技機A17によれば、所定条件毎に規定値が設けられており、所定条件が成立する毎に当該規定値をモード設定期間記憶手段に記憶(蓄積)することにより、各表示演出モードにおいて所定条件を満たした期間を推定することができる。よって、1の表示演出モードがモード設定手段に設定されている間に所定条件を満たす期間を実際に計測しなくてもよいので、制御を容易にできる。
遊技機A17において、始動条件の成立に基づき前記表示手段に前記識別情報の変動表示を表示させる変動表示実行手段を備え、前記規定値記憶手段は、所定条件として前記変動表示実行手段により前記識別情報の変動表示が1回実行された場合に対する規定値を記憶するものであり、前記記憶実行手段は、前記変動表示実行手段により前記識別情報の変動表示が1回実行される毎に、前記規定値記憶手段に記憶されている規定値を前記期間として実行中の表示演出モードに対応付けて前記モード設定期間記憶手段に蓄積して記憶するものであることを特徴とする遊技機A18。
遊技機A18によれば、始動条件の成立に基づき変動表示実行手段によって変動表示(識別情報の変動表示)が実行される毎に、規定値記憶手段に記憶されている規定値がモード設定期間記憶手段に記憶(蓄積)される。よって、モード設定期間記憶手段に記憶される内容は、各表示演出モードにて実行された変動表示の実行回数に応じた値となる。識別情報の変動表示は、遊技者が遊技を行うことによって生じる始動条件の成立に基づいて行われるものであるので、かかる変動表示の実行回数は、遊技者による遊技の実行状況を反映した指標となる。従って、モード設定期間記憶手段に記憶される内容、即ち、各表示演出モードにて実行された変動表示の合計期間を、各表示演出モードに対する遊技者の支持度を反映する値として利用することにより、遊技者が自分の好みでない表示演出モードで遊技をしなければならない状況の発生可能性を好適に低くすることができる。
遊技機A17において、始動条件の成立に基づき識別情報の変動表示の態様を選定する変動表示態様選定手段と、始動条件の成立に基づき前記表示手段に前記識別情報の変動表示を前記変動表示態様選定手段により選定された態様で表示させる変動表示実行手段とを備え、前記規定値記憶手段は、所定条件として前記変動表示実行手段により前記識別情報の変動表示が1回実行された場合に対する規定値を、前記変動表示の態様毎に記憶するものであり、前記記憶実行手段は、前記変動表示実行手段により前記識別情報の変動表示が1回実行される毎に、前記規定値記憶手段に記憶されている規定値のうち、実行される変動表示の態様に応じた規定値を前記期間として実行中の表示演出モードに対応付けて前記モード設定期間記憶手段に蓄積して記憶するものであることを特徴とする遊技機A19。
遊技機A19によれば、始動条件の成立に基づき変動表示実行手段によって変動表示(識別情報の変動表示)が実行される毎に、その変動表示の態様に応じた規定値がモード設定期間記憶手段に記憶(蓄積)される。よって、モード設定期間記憶手段に記憶される内容は、各表示演出モードにて実行された変動表示の態様に応じた値となる。識別情報の変動表示は、遊技者が遊技を行うことによって生じる始動条件の成立に基づいて行われるものであるので、かかる変動表示の実行毎に蓄積された値は、遊技者による遊技の実行状況を反映した指標となる。また、変動表示の態様毎に規定値を設けているので、モード設定期間記憶手段に記憶(蓄積)された期間は、変動表示の態様の違いによる変動時間の差異が考慮されており、各表示演出モードに対する遊技者の支持度を反映する値としての信頼性がより高まるため、遊技者が自分の好みでない表示演出モードで遊技をしなければならない状況の発生可能性を好適に低くすることができる。
遊技機A1からA19のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ遊技機であることを特徴とする遊技機A20。中でも、パチンコ遊技機の基本構成としては操作ハンドルを備え、その操作ハンドルの操作に応じて球を所定の遊技領域へ発射し、球が遊技領域内の所定の位置に配設された作動口に入賞(又は作動口を通過)することを必要条件として、表示装置において動的表示されている識別情報が所定時間後に確定停止されるものが挙げられる。また、特別遊技状態の発生時には、遊技領域内の所定の位置に配設された可変入賞装置(特定入賞口)が所定の態様で開放されて球を入賞可能とし、その入賞個数に応じた有価価値(景品球のみならず、磁気カードへ書き込まれるデータ等も含む)が付与されるものが挙げられる。
遊技機A1からA19のいずれかにおいて、前記遊技機はスロットマシンであることを特徴とする遊技機A21。中でも、スロットマシンの基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(ストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備えた遊技機」となる。この場合、遊技媒体はコイン、メダル等が代表例として挙げられる。
遊技機A1からA19のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ遊技機とスロットマシンとを融合させたものであることを特徴とする遊技機A22。中でも、融合させた遊技機の基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の変動が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え、遊技媒体として球を使用すると共に、前記識別情報の動的表示の開始に際しては所定数の球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては多くの球が払い出されるように構成されている遊技機」となる。
表示演出を実行できる表示手段と、複数の表示演出モードの表示演出を実行可能な演出データを記憶する演出データ記憶手段と、前記複数の表示演出モードの中から、1の表示演出モードを設定するモード設定手段と、前記演出データ記憶手段に記憶されている演出データの中から、前記モード設定手段に設定された表示演出モードに応じた演出データを用い、前記表示手段に表示演出を表示させる表示制御手段とを有する遊技機と、その遊技機と通信可能に構成され、該遊技機の管理を行なう管理手段とを備えた遊技システムにおいて、前記遊技機は、電源を投入した場合に、最初に前記モード設定手段に設定する1の表示演出モードを切換指定するモード切換指定手段を備えていることを特徴とする遊技システムA1。
遊技システムA1によれば、遊技機では、複数の表示演出モードの中から、モード設定手段により1の表示演出モードが設定された場合には、そのように設定された表示演出モードに応じた演出データによる表示演出が表示制御手段によって行われる。ここで、電源が投入された場合には、モード切換指定手段により切換指定された1の表示演出モードがモード設定手段に設定されるので、電源投入後の最初の表示演出モードをモード切換指定手段により切換指定することができる。
よって、モード切換指定手段に切換指定すべき表示演出モードを切り換えるための切換手段を遊技機に設けたり、管理手段から受信した表示演出モードをモード切換指定手段に切換指定すべき表示演出モードとすること等により、電源投入後の最初の表示演出モードを、遊技者の人気が高い表示演出モードなど、そのホールの客層に応じた適切な表示演出モードとなるようにモード切換指定手段により切換指定することにより、遊技者が自身の好みでない表示演出モードで遊技をしなければならない状況の発生可能性を低くすることができ、それにより、低い興趣で遊技者に遊技を行なわせることを抑制することが可能となる。その結果、遊技機の稼働率も高くすることができ、ホールにとって好適な状況を得ることができる。
なお、上述した各実施形態において、遊技システムA1の遊技機としては、パチンコ機10が例示され、遊技システムA1の管理手段としては、ホールコンピュータ500が例示される。
また、上述した各実施形態において、遊技システムA1の表示手段としては、第3図柄表示装置81が例示され、遊技システムA1の演出データ制御手段としては、キャラクタROM275が例示され、遊技システムA1のモード設定手段としては、モード選択カウンタ273aが例示され、遊技システムA1の表示制御手段としては、演出制御装置117が例示される。
また、上述した各実施形態において、遊技システムA1のモード切換指定手段としては、第1実施形態の演出制御装置117の立ち上げ処理(図16)におけるS1016の処理、第2実施形態のモード選択カウンタ設定処理(図30)におけるS1603の処理、第3実施形態の演出制御装置117の立ち上げ処理(図35)におけるS1021の処理が例示される。
表示演出を実行できる表示手段と、複数の表示演出モードの表示演出を実行可能な演出データを記憶する演出データ記憶手段と、前記複数の表示演出モードの中から、1の表示演出モードを設定するモード設定手段と、前記演出データ記憶手段に記憶されている演出データの中から、前記モード設定手段に設定された表示演出モードに応じた演出データを用い、前記表示手段に表示演出を表示させる表示制御手段と、遊技者が操作可能な操作手段と、その操作手段が予め規定された時期に操作された場合に、前記モード設定手段に設定されている表示演出モードを、別の表示演出モードに切り換えて設定するモード切換手段とを有する遊技機と、その遊技機と通信可能に構成され、該遊技機の管理を行なう管理手段とを備えた遊技システムにおいて、電源を投入した場合に、最初に前記モード設定手段に設定する1の表示演出モードを切換指定するモード切換指定手段を備えていることを特徴とする遊技システムA2。
遊技システムA2によれば、遊技機では、複数の表示演出モードの中から、モード設定手段により1の表示演出モードが設定された場合には、そのように設定された表示演出モードに応じた演出データによる表示演出が表示制御手段によって行われる。ここで、遊技者が操作可能な操作手段による操作が予め規定された時期に行われた場合には、モード設定手段に設定されている表示演出モードが、モード切換手段により、別の表示演出モードに切り換えて設定される。これにより、切り換え後の表示演出モードに応じた演出データによる表示演出が表示制御手段によって行われる。つまり、切り換え後の表示演出モードで表示演出が実行される。
その一方で、電源が投入された場合には、モード切換指定手段により切換指定された1の表示演出モードがモード設定手段に設定されるので、電源投入後の最初の表示演出モードをモード切換指定手段により切換指定することができる。
よって、モード切換指定手段に切換指定すべき表示演出モードを切り換えるための切換手段を遊技機に設けたり、管理手段から受信した表示演出モードをモード切換指定手段に切換指定すべき表示演出モードとすること等により、電源投入後の最初の表示演出モードを、遊技者の人気が高い表示演出モードなど、そのホールの客層に応じた適切な表示演出モードとなるようにモード切換指定手段により切換指定することにより、遊技者が操作手段を上手く使いこなせないなどに起因する遊技者にとって不都合な状況(例えば、遊技者が自身の好みでない表示演出モードで遊技をしなければならない状況)の発生可能性を低くすることができ、それにより、低い興趣で遊技者に遊技を行なわせることを抑制することが可能となる。その結果、遊技機の稼働率も高くすることができ、ホールにとって好適な状況を得ることができる。
なお、上述した各実施形態において、遊技システムA2の遊技機としては、パチンコ機10が例示され、遊技システムA2の管理手段としては、ホールコンピュータ500が例示される。
また、上述した各実施形態において、遊技システムA2の表示手段としては、第3図柄表示装置81が例示され、遊技システムA2の演出データ制御手段としては、キャラクタROM275が例示され、遊技システムA2のモード設定手段としては、モード選択カウンタ273aが例示され、遊技システムA2の表示制御手段としては、演出制御装置117が例示される。
また、上述した各実施形態において、遊技システムA2の操作手段としては、枠ボタン22が例示され、遊技システムA2のモード切換手段としては、演出モード変動確認手段(図18,図32)におけるS1206の処理が例示される。
また、上述した各実施形態において、遊技システムA2のモード切換指定手段としては、第1実施形態の演出制御装置117の立ち上げ処理(図16)におけるS1016の処理、第2実施形態のモード選択カウンタ設定処理(図30)におけるS1603の処理、第3実施形態の演出制御装置117の立ち上げ処理(図35)におけるS1021の処理が例示される。
遊技システムA1又はA2において、前記遊技機は、前記複数の表示演出モードの中から1の表示演出モードを手動操作によって切り換え可能な切換手段を備え、前記モード切換指定手段は、電源を投入した場合に、前記切換手段により切り換えられた表示演出モードを切換指定するものであることを特徴とする遊技システムA3。
遊技システムA3によれば、複数の表示演出モードの中から1の表示演出モードを手動操作によって切り換え可能な切換手段を遊技機に設け、電源を投入した場合に、該切換手段により切り換えられた表示演出モードが、モード切換指定手段により切換指定される。よって、電源投入後の最初の表示演出モードを遊技機側にて手動操作により予め設定可能であり、電源投入前に、都合に応じた表示演出モードを適宜設定できる。
なお、上述した各実施形態において、遊技システムA3の切換手段としては、裏面モードスイッチ75が例示される。
遊技システムA1又はA2において、前記管理手段は、前記モード切換指定手段により切換指定すべき表示演出モードを所定の時期に前記遊技機へ出力する表示演出モード出力手段を備え、前記遊技機は、前記管理手段の表示演出モード出力手段により出力された表示演出モードを受信する受信手段を備え、前記モード切換指定手段は、電源を投入した場合に、前記受信手段により受信した表示演出モードを切換指定するものであることを特徴とする遊技システムA4。
遊技システムA4によれば、遊技機のモード切換指定手段により切換指定すべき表示演出モードが、所定の時期(例えば、管理手段からの出力指示、遊技機からの出力要求、定期的)に表示演出モード出力手段によって該遊技機へと出力される。表示演出モード出力手段により管理手段から出力された表示演出モードは、遊技機の受信手段により受信される。そして、電源が投入された場合に、そのように受信した表示演出モードが電源投入後の最初の表示演出モードとしてモード切換指定手段により切換指定される。よって、1の管理手段により複数の遊技機における電源投入後の最初の表示演出モードを設定(指定)することができ、電源投入後の最初の表示演出モードの設定に対する負担を軽減することができる。また、表示演出モードの支持度を判別可能な情報を管理手段に記憶させ、その情報に応じた表示演出モードを出力させることにより、遊技者が自身の好みでない表示演出モードで遊技をしなければならない状況の発生可能性を低くすることを容易に実現可能とする。
なお、上述した各実施形態において、遊技システムA4の表示演出モード出力手段としては、データ受信処理(図33)におけるS2005,S2006の処理が例示され、遊技システムA4の受信手段としては、モード選択カウンタ設定処理(図30)におけるS1602のYes側への分岐処理が例示される。
遊技システムA1又はA2において、前記遊技機は、電源を投入した場合に、管理手段に対し、表示演出モードを示す情報の出力を要求する出力要求手段と、その出力要求手段による要求に応じて前記管理手段から出力された表示演出モードを受信する受信手段とを備え、前記モード切換指定手段は、前記受信手段により受信した表示演出モードを切換指定するものであり、前記管理手段は、前記出力要求手段により出力された要求を受信した場合に、前記モード切換指定手段により切換指定すべき表示演出モードを前記遊技機へ出力する表示演出モード出力手段を備えていることを特徴とする遊技システムA5。
遊技システムA5によれば、電源が投入された場合に、管理手段に対し、表示演出モードを示す情報の出力が出力要求手段により要求され、その要求を管理手段が受信した場合には、遊技機のモード切換指定手段により切換指定すべき表示演出モードが、該管理手段の表示演出モード出力手段により遊技機へと出力される。そのように出力された表示演出モードが遊技機の受信手段により受信されると、その受信した表示演出モードが電源投入後の最初の表示演出モードとしてモード切換指定手段により切換指定される。よって、1の外部の装置により複数の遊技機における電源投入後の最初の表示演出モードを設定することができ、電源投入後の最初の表示演出モードの設定に対する負担を軽減することができる。また、表示演出モードの支持度を判別可能な情報を外部の装置に記憶させ、その情報に応じた表示演出モードを出力させることにより、遊技者が自身の好みでない表示演出モードで遊技をしなければならない状況の発生可能性を低くすることを容易に実現可能とする。
なお、上述した各実施形態において、遊技システムA5の出力要求手段としては、モード選択カウンタ設定処理(図30)におけるS1601の処理が例示され、遊技システムA5の表示演出モード出力手段としては、データ受信処理(図33)におけるS2005,S2006の処理が例示され、遊技システムA4の受信手段としては、モード選択カウンタ設定処理(図30)におけるS1602のYes側への分岐処理が例示される。
遊技システムA4又はA5において、前記遊技機は、1の表示演出モードが前記モード設定手段に設定されている間、所定条件を満たす期間を取得可能な期間情報を前記管理手段へ出力する期間情報出力手段を備え、前記管理手段は、前記期間情報出力手段により出力された期間情報を受信した場合に、その期間情報に基づいて、前記モード設定手段に1の表示演出モードが設定されている間における所定条件を満たす期間を取得するモード設定期間取得手段と、前記複数の表示演出モードの各々と前記モード設定期間取得手段により取得された期間とを対応付けて記憶可能なモード設定期間記憶手段と、前記モード設定期間記憶手段に記憶されている内容に基づいて、前記複数の表示演出モードのうち、前記期間が最も長い表示演出モードを選定する選定手段とを備え、前記表示演出モード出力手段は、前記選定手段により選定された表示演出モードを、前記モード切換指定手段により切換指定すべき表示演出モードとして前記遊技機へ出力するものであることを特徴とする遊技システムA6。
遊技システムA6によれば、1の表示演出モードがモード設定手段に設定されている間、所定条件を満たす期間を取得可能な期間情報が、遊技機の期間情報出力手段により、管理手段へと出力される。管理手段では、受信した期間情報に基づいて、遊技機のモード設定手段に1の表示演出モードが設定されている間における所定条件を満たす期間が、モード設定期間取得手段によって取得される。そのように取得された期間は、モード設定期間記憶手段に複数の表示演出モードの各々に対応付けられて記憶される。このモード設定期間記憶手段に記憶されている内容に基づいて、複数の表示演出モードのうち、1の表示演出モードが設定されている間における所定条件を満たす期間が最も長い表示演出モードが、選定手段によって選定され、選定された表示演出モードが、表示演出モード出力手段によって、モード切換指定手段により切換指定すべき表示演出モードとして遊技機へと出力される。
よって、複数の表示演出モードのうち、所定条件を満たした期間が最も長い表示演出モードが、電源投入後の最初の表示演出モードとして自動的に設定される(即ち、モード切換指定手段により表示演出モードの切換指定を自動的に行なう)ので、電源投入後の最初の表示演出モードの設定に対する負担を軽減することができる。
また、所定条件を、遊技者がその表示演出モードで実際に遊技したことを示す条件(例えば、変動時間や、1の表示演出モードが設定されている期間から客待ち演出の実行期間を除いた期間や、遊技媒体の発射状況など)とした場合には、モード設定期間記憶手段に記憶される内容は、各表示演出モードに対する遊技者の支持度を反映するものであり、1の表示演出モードが設定されている間における所定条件を満たす期間が最も長い表示演出モードは、遊技者に一番支持された表示演出モードとなる。よって、かかる場合には、電源投入後の最初の表示演出モードを、遊技者に一番支持された表示演出モードとすることができるので、遊技者が自身の好みでない表示演出モードで遊技をしなければならない状況の発生可能性をより好適に低くすることができる。
なお、上述した各実施形態において、遊技システムA6の期間情報出力手段としては、第2実施形態の演出モード変更確認処理(図32)におけるS1208,S1209の処理と、第2実施形態の演出制御装置117のメイン処理(図31)におけるS1111の処理と、ホールコンピュータ出力情報設定処理(図27)におけるS1502,S1503,S1505,S1506の処理と、主制御装置110のメイン処理(図10)におけるS201の処理とが例示される。
また、上述した各実施形態において、遊技システムA6のモード設定期間取得手段としては、変動中信号確認処理(図34)におけるS2022,S2027の処理が例示され、遊技システムA6のモード設定期間記憶手段としては、第1〜第3モード総滞在時間メモリ504a〜504cが例示され、遊技システムA6の選定手段としては、データ受信処理(図33)におけるS2004の処理が例示される。
遊技システムA1又はA2において、前記遊技機は、1の表示演出モードが前記モード設定手段に設定されている間、所定条件を満たす期間を取得可能な期間情報を前記管理手段へ出力する期間情報出力手段を備え、前記管理手段は、前記期間情報出力手段により出力された期間情報を受信した場合に、その期間情報に基づいて、前記モード設定手段に1の表示演出モードが設定されている間における所定条件を満たす期間を取得するモード設定期間取得手段と、前記複数の表示演出モードの各々と前記モード設定期間取得手段により取得された期間とを対応付けて記憶可能なモード設定期間記憶手段と、前記モード設定期間記憶手段に記憶されている前記複数の表示演出モードの各々に対する記憶内容を所定の時期に前記遊技機へ出力する表示演出モード出力手段とを備え、前記遊技機は、前記表示演出モード出力手段により出力された内容に基づいて、前記複数の表示演出モードのうち、前記期間が最も長い表示演出モードを選定する選定手段を備え、前記遊技機のモード切換指定手段は、電源を投入した場合に、前記選定手段により選定された表示演出モードを切換指定するものであることを特徴とする遊技システムA7。
遊技システムA7によれば、1の表示演出モードがモード設定手段に設定されている間、所定条件を満たす期間を取得可能な期間情報が、遊技機の期間情報出力手段により、管理手段へと出力される。管理手段では、受信した期間情報に基づいて、遊技機のモード設定手段に1の表示演出モードが設定されている間における所定条件を満たす期間が、モード設定期間取得手段によって取得される。そのように取得された期間は、モード設定期間記憶手段に複数の表示演出モードの各々に対応付けられて記憶される。このモード設定期間記憶手段に記憶されている内容は、所定の時期(例えば、管理手段からの出力指示、遊技機からの出力要求、定期的)に表示演出モード出力手段によって遊技機へと出力される。遊技機の電源を投入した場合には、管理手段から出力された内容(表示演出モード出力手段により出力された内容)に基づいて、複数の表示演出モードのうち、1の表示演出モードが設定されている間における所定条件を満たす期間が最も長い表示演出モードが、選定手段によって選定され、そのように選定された表示演出モードが、電源を投入した場合に切換指定される。
よって、複数の表示演出モードのうち、所定条件を満たした期間が最も長い表示演出モードが、電源投入後の最初の表示演出モードとして自動的に設定される(即ち、モード切換指定手段により表示演出モードの切換指定を自動的に行なう)ので、電源投入後の最初の表示演出モードの設定に対する負担を軽減することができる。
また、所定条件を、遊技者がその表示演出モードで実際に遊技したことを示す条件(例えば、変動時間や、1の表示演出モードが設定されている期間から客待ち演出の実行期間を除いた期間や、遊技媒体の発射状況など)とした場合には、モード設定期間記憶手段に記憶される内容は、各表示演出モードに対する遊技者の支持度を反映するものであり、1の表示演出モードが設定されている間における所定条件を満たす期間が最も長い表示演出モードは、遊技者に一番支持された表示演出モードとなる。よって、かかる場合には、電源投入後の最初の表示演出モードを、遊技者に一番支持された表示演出モードとすることができるので、遊技者が自身の好みでない表示演出モードで遊技をしなければならない状況の発生可能性をより好適に低くすることができる。
なお、上述した各実施形態において、遊技システムA6の期間情報出力手段としては、第2実施形態の演出モード変更確認処理(図32)におけるS1208,S1209の処理と、第2実施形態の演出制御装置117のメイン処理(図31)におけるS1111の処理と、ホールコンピュータ出力情報設定処理(図27)におけるS1502,S1503,S1505,S1506の処理と、主制御装置110のメイン処理(図10)におけるS201の処理とが例示される。
また、上述した各実施形態において、遊技システムA6のモード設定期間取得手段としては、変動中信号確認処理(図34)におけるS2022,S2027の処理が例示され、遊技システムA6のモード設定期間記憶手段としては、第1〜第3モード総滞在時間メモリ504a〜504cが例示される。
遊技システムA6又はA7において、前記遊技機は、1の表示演出モードが前記モード設定手段に設定されている間、所定条件を満たす期間を計測するモード設定期間計測手段を備え、前記遊技機の期間情報出力手段は、前記モード設定期間計測手段により計測された期間と計測対象である表示演出モードとを対応付けて前記期間情報として前記管理手段へ出力するものであることを特徴とする遊技システムA8。
遊技システムA8によれば、1の表示演出モードがモード設定手段に設定されている間、所定条件を満たす期間が、遊技機のモード設定期間計測手段により計測され、そのように計測された期間が計測対象である表示演出モードと対応付けられ、期間情報として期間情報出力手段によって管理手段へと出力される。それにより、遊技機において1の表示演出モードの実行中に所定条件を満たす期間を、管理手段の側(管理手段のモード設定期間記憶手段)で蓄積することが可能となる。よって、遊技機と管理手段との両方で該期間を記憶したり、遊技機側で該期間の蓄積を行なわないようにすることができる。前者の場合には、記憶箇所が複数となることによって該期間の情報が完全に消失してしまうことを防止することができ、後者の場合には、電源遮断時にも記憶内容を保持可能な構成を遊技機側に設ける必要がないので、遊技機の製造コストに対し有利となる。
なお、上述した各実施形態において、遊技システムA8の設定期間計測手段としては、変動表示処理(図21)におけるS1307の処理が例示される。
遊技システムA6又はA7において、前記遊技機は、1の表示演出モードが前記モード設定手段に設定されている間、所定条件を満たす期間を計測するモード設定期間計測手段と、前記複数の表示演出モードの各々と前記モード設定期間計測手段により計測された期間とを対応付けて記憶可能な遊技機側モード設定期間記憶手段と、前記遊技機の期間情報出力手段は、前記遊技機側モード設定期間記憶手段に記憶されている内容を前記期間情報として前記管理手段へ出力するものであることを特徴とする遊技システムA9。
遊技システムA9によれば、1の表示演出モードがモード設定手段に設定されている間、所定条件を満たす期間が、遊技機のモード設定期間計測手段により計測され、そのように取得された期間は、複数の表示演出モードの各々に対応付けられて遊技機側モード設定期間記憶手段に記憶される。そして、その遊技機側モード設定期間記憶手段に記憶されている内容が、期間情報として期間情報出力手段によって管理手段へと出力される。それにより、遊技機において1の表示演出モードの実行中に所定条件を満たす期間を、管理手段の側(管理手段のモード設定期間記憶手段)で蓄積することが可能となる。よって、遊技機と管理手段との両方で該期間を記憶したり、遊技機側で該期間の蓄積を行なわないようにすることができる。前者の場合には、記憶箇所が複数となることによって該期間の情報が完全に消失してしまうことを防止することができ、後者の場合には、電源遮断時にも記憶内容を保持可能な構成を遊技機側に設ける必要がないので、遊技機の製造コストに対し有利となる。
なお、上述した各実施形態において、遊技システムA8のモード設定期間計測手段としては、変動表示処理(図21)におけるS1307の処理が例示され、遊技システムA8のモード設定期間記憶手段としては、第1〜第3モード総滞在時間メモリ273h〜273jが例示される。
遊技システムA6又はA7において、前記遊技機の期間情報出力手段は、前記モード設定手段に設定されている表示演出モードを示す情報を前記管理手段へ出力するモード情報出力手段と、遊技者が遊技中であることを示す情報を前記管理手段へ出力する遊技中情報出力手段とを含んで構成され、前記管理手段のモード設定期間取得手段は、前記モード情報出力手段により出力された情報と前記遊技中情報出力手段により出力された情報とに基づき、前記モード設定手段に1の表示演出モードが設定されている間における所定条件を満たす期間を取得するものであることを特徴とする遊技システムA10。
遊技システムA10によれば、モード設定手段に設定されている表示演出モードを示す情報が、遊技機のモード情報出力手段(期間情報出力手段の一部)により管理手段へ出力される一方で、遊技者が遊技中であることを示す情報(例えば、図柄が変動表示中であることや、遊技媒体の発射状況など)が、遊技機の遊技中情報出力手段(期間情報出力手段の一部)により管理手段へ出力される。
よって、管理手段の側において、遊技者が各表示演出モードで実際に遊技している期間を検出させ、その期間を、管理手段のモード設定期間記憶手段に蓄積して記憶させることができる。それにより、遊技機と管理手段との両方で該期間を記憶したり、遊技機側で該期間の蓄積を行なわないようにすることができる。前者の場合には、記憶箇所が複数となることによって該期間の情報が完全に消失してしまうことを防止することができ、後者の場合には、電源遮断時にも記憶内容を保持可能な構成を遊技機側に設ける必要がないので、遊技機の製造コストに対し有利となる。
また、上述した各実施形態において、遊技システムA10のモード情報出力手段としては、第2実施形態の演出モード変更確認処理(図32)におけるS1208,S1209の処理と、第2実施形態の演出制御装置117のメイン処理(図31)におけるS1111の処理が例示され、遊技システムA10の遊技中情報出力手段としては、ホールコンピュータ出力情報設定処理(図27)におけるS1502,S1503,S1505,S1506の処理と、主制御装置110のメイン処理(図10)におけるS201の処理とが例示される。
遊技システムA6からA10のいずれかにおいて、前記管理手段は、所定の操作がされた場合に、前記モード設定期間記憶手段に記憶されている内容に基づいて、前記複数の表示演出モードにおける少なくとも一部の表示演出モードに対する、前記モード設定手段に1の表示演出モードが設定されている間における所定条件を満たす期間を出力させる期間出力手段を備えていることを特徴とする遊技システムA11。
遊技システムA11によれば、管理手段に対して所定の操作がされた場合には、該管理手段のモード設定期間記憶手段に記憶されている内容に基づいて、複数の表示演出モードにおける少なくとも一部の表示演出モードに対し、遊技機のモード設定手段に1の表示演出モードが設定されている間における所定条件を満たす期間が、期間出力手段によって出力される。なお、例えば、管理手段に接続されている表示装置や印刷装置、又は管理手段に接続されている遊技機などを該期間の出力先とすることができる。
よって、各表示演出モードにおいて所定条件を満たした期間を出力することができるので、各表示演出モードの使用状況を伝達することができ、表示内容を、電源投入後の最初の表示演出モードを設定する(即ち、モード切換指定手段による表示演出モードの切換指定を行なう)際に有用な情報とすることができる。特に、その出力が、表示や印刷などの視覚的な出力であれば、各表示演出モードの使用状況が視覚的に伝達されるので、状況を好適に認識し易い。
遊技システムA3からA11のいずれかにおいて、前記遊技機は、前記複数の表示演出モードの中から1の表示演出モードを手動操作によって切り換え可能な切換手段を備え、前記モード切換指定手段は、電源を投入した場合に、所定の条件を満たしていれば、前記切換手段により切り換えられた表示演出モードを切換指定するものであることを特徴とする遊技システムA12。
遊技システムA12によれば、複数の表示演出モードの中から1の表示演出モードを手動操作によって切り換え可能な切換手段を遊技機に設け、電源を投入した場合に、所定の条件(例えば、切換手段による切り換えが有効であることを示す信号の入力されていること、切換手段による切り換えが無効であることを示す信号の入力されていないこと)を満たしていれば、該切換手段により切り換えられた表示演出モードが、モード切換指定手段により切換指定される。よって、電源投入後の最初の表示演出モードを遊技機側にて手動操作により予め設定可能であり、電源投入前に、都合に応じた表示演出モードを適宜設定できる。
なお、上述した各実施形態において、遊技システムA12の切換手段としては、裏面モードスイッチ75が例示される。
遊技システムA1からA12のいずれかにおいて、前記遊技機が、遊技機A10からA12のいずれかであることを特徴とする遊技システムA13。
表示演出を実行できる表示手段と、複数の表示演出モードの表示演出を実行可能な演出データを記憶する演出データ記憶手段と、前記複数の表示演出モードの中から、1の表示演出モードを設定するモード設定手段と、前記演出データ記憶手段に記憶されている演出データの中から、前記モード設定手段に設定された表示演出モードに応じた演出データを用い、前記表示手段に表示演出を表示させる表示制御手段とを有する遊技機と、その遊技機と通信可能に構成され、該遊技機の管理を行なう管理手段において、電源投入後の最初に前記モード設定手段に設定すべき表示演出モードを、所定の時期に、前記遊技機へ出力する表示演出モード出力手段を備えていることを特徴とする管理手段A1。
管理手段A1によれば、電源の投入後の最初にモード設定手段に設定すべき表示演出モードが、所定の時期(例えば、管理手段に入力した出力指示、遊技機からの出力要求、定期的)に表示演出モード出力手段によって該遊技機へと出力される。それにより、表示演出モード出力手段により管理手段から出力された表示演出モードが、電源投入後の最初の表示演出モードとして設定される。よって、表示演出モード出力手段により出力する表示演出モードが、そのホールの客層に応じた適切な表示演出モード(例えば、遊技者の人気が高い表示演出モードなど)となるようにすることにより、遊技者が自身の好みでない表示演出モードで遊技をしなければならない状況の発生可能性を低くすることができ、それにより、低い興趣で遊技者に遊技を行なわせることを抑制することが可能となる。その結果、遊技機の稼働率も高くすることができ、ホールにとって好適な状況を得ることができる。また、1の管理手段により複数の遊技機における電源投入後の最初の表示演出モードを設定することができ、電源投入後の最初の表示演出モードの設定に対する負担を軽減することができる。
なお、上述した各実施形態において、管理手段A1の表示演出モード出力手段としては、データ受信処理(図33)におけるS2005,S2006の処理が例示される。
管理手段A1において、1の表示演出モードが前記モード設定手段に設定されている間、所定条件を満たす期間を取得可能な期間情報を遊技機から受信した場合に、その期間情報に基づいて、前記モード設定手段に1の表示演出モードが設定されている間における所定条件を満たす期間を取得するモード設定期間取得手段と、前記複数の表示演出モードの各々と前記モード設定期間取得手段により取得された期間とを対応付けて記憶可能なモード設定期間記憶手段と、前記モード設定期間記憶手段に記憶されている内容に基づいて、前記複数の表示演出モードのうち、前記期間が最も長い表示演出モードを選定する選定手段とを備え、前記表示演出モード出力手段は、前記選定手段により選定された表示演出モードを、電源投入後の最初に前記モード設定手段に設定すべき表示演出モードとして前記遊技機へ出力するものであることを特徴とする管理手段A2。
管理手段A2によれば、1の表示演出モードがモード設定手段に設定されている間、所定条件を満たす期間を取得可能な期間情報を遊技機から受信した場合に、その受信した期間情報に基づいて、遊技機のモード設定手段に1の表示演出モードが設定されている間における所定条件を満たす期間が、モード設定期間取得手段によって取得される。そのように取得された期間は、モード設定期間記憶手段に複数の表示演出モードの各々に対応付けられて記憶される。このモード設定期間記憶手段に記憶されている内容に基づいて、複数の表示演出モードのうち、1の表示演出モードが設定されている間における所定条件を満たす期間が最も長い表示演出モードが、選定手段によって選定され、選定された表示演出モードが、表示演出モード出力手段によって、電源投入後の最初に前記モード設定手段に設定すべき表示演出モードとして遊技機へと出力される。
よって、複数の表示演出モードのうち、所定条件を満たした期間が最も長い表示演出モードが、電源投入後の最初の表示演出モードとして自動的に設定されるので、電源投入後の最初の表示演出モードの設定に対する負担を軽減することができる。
また、所定条件を、遊技者がその表示演出モードで実際に遊技したことを示す条件(例えば、変動時間や、1の表示演出モードが設定されている期間から客待ち演出の実行期間を除いた期間や、遊技媒体の発射状況など)とした場合には、モード設定期間記憶手段に記憶される内容は、各表示演出モードに対する遊技者の支持度を反映するものであり、1の表示演出モードが設定されている間における所定条件を満たす期間が最も長い表示演出モードは、遊技者に一番支持された表示演出モードとなる。よって、かかる場合には、電源投入後の最初の表示演出モードを、遊技者に一番支持された表示演出モードとすることができるので、遊技者が自身の好みでない表示演出モードで遊技をしなければならない状況の発生可能性をより好適に低くすることができる。
なお、上述した各実施形態において、管理手段A2のモード設定期間取得手段としては、変動中信号確認処理(図34)におけるS2022,S2027の処理が例示され、管理手段A2のモード設定期間記憶手段としては、第1〜第3モード総滞在時間メモリ504a〜504cが例示され、管理手段A2の選定手段としては、データ受信処理(図33)におけるS2004の処理が例示される。
管理手段A1又はA2において、1の表示演出モードが前記モード設定手段に設定されている間、所定条件を満たす期間を取得可能な期間情報を遊技機から受信した場合に、その期間情報に基づいて、前記モード設定手段に1の表示演出モードが設定されている間における所定条件を満たす期間を取得するモード設定期間取得手段と、前記複数の表示演出モードの各々と前記モード設定期間取得手段により取得された期間とを対応付けて記憶可能なモード設定期間記憶手段と、所定の操作がされた場合に、前記モード設定期間記憶手段に記憶されている内容に基づいて、前記複数の表示演出モードにおける少なくとも一部の表示演出モードに対する、前記モード設定手段に1の表示演出モードが設定されている間における所定条件を満たす期間を出力させる期間出力手段を備えていることを特徴とする管理手段A3。
管理手段A3によれば、1の表示演出モードがモード設定手段に設定されている間、所定条件を満たす期間を取得可能な期間情報を遊技機から受信した場合に、その受信した期間情報に基づいて、遊技機のモード設定手段に1の表示演出モードが設定されている間における所定条件を満たす期間が、モード設定期間取得手段によって取得される。そのように取得された期間は、モード設定期間記憶手段に複数の表示演出モードの各々に対応付けられて記憶される。そして、管理手段に対して所定の操作がされた場合には、該管理手段のモード設定期間記憶手段に記憶されている内容に基づいて、複数の表示演出モードにおける少なくとも一部の表示演出モードに対し、遊技機のモード設定手段に1の表示演出モードが設定されている間における所定条件を満たす期間が、期間出力手段によって出力される。なお、例えば、管理手段に接続されている表示装置や印刷装置、又は管理手段に接続されている遊技機などを該期間の出力先とすることができる。
よって、各表示演出モードにおいて所定条件を満たした期間を出力することができるので、各表示演出モードの使用状況を伝達することができ、表示内容を、電源投入後の最初の表示演出モードを設定する(即ち、モード切換指定手段による表示演出モードの切換指定を行なう)際に有用な情報とすることができる。特に、その出力が、表示や印刷などの視覚的な出力であれば、各表示演出モードの使用状況が視覚的に伝達されるので、状況を好適に認識し易い。
表示演出を実行できる表示手段と、複数の表示演出モードの表示演出を実行可能な演出データを記憶する演出データ記憶手段と、前記複数の表示演出モードの中から、1の表示演出モードを設定するモード設定手段と、前記演出データ記憶手段に記憶されている演出データの中から、前記モード設定手段に設定された表示演出モードに応じた演出データを用い、前記表示手段に表示演出を表示させる表示制御手段とを備えた遊技機において、1の表示演出モードが前記モード設定手段に設定されている間、所定条件を満たす期間を計測するモード設定期間計測手段と、前記複数の表示演出モードの各々と前記モード設定期間計測手段により計測された期間とを対応付けて該計測された期間を蓄積して記憶可能なモード設定期間記憶手段とを備えていることを特徴とする遊技機B1。
遊技機B1によれば、複数の表示演出モードの中から、モード設定手段により1の表示演出モードが設定された場合には、そのように設定された表示演出モードに応じた演出データによる表示演出が表示制御手段によって行われる。ここで、1の表示演出モードがモード設定手段に設定されている間、所定条件を満たす期間が、モード設定期間計測手段により計測され、計測された期間がモード設定期間記憶手段に複数の表示演出モードの各々に対応付けられて蓄積して記憶される。
よって、所定条件を満たす期間の合計期間(即ち、蓄積された期間)を各表示演出モード間で比較することが可能となるので、各表示演出モードに対する評価をすることができ、それにより、ホール事情に好適に対応可能な遊技機の提供を可能とする。
ここで、所定条件を、遊技者がその表示演出モードで実際に遊技したことを示す条件(例えば、変動時間や、1の表示演出モードが設定されている期間から客待ち演出の実行期間を除いた期間や、球の発射状況など)とした場合には、モード設定期間記憶手段に記憶される内容は、各表示演出モードに対する遊技者の支持度を反映するものとなるので、電源投入後の最初の表示演出モードを適切に設定したり、今後の遊技機開発を行う上での有用な情報として利用することができる。
なお、上述した各実施形態において、遊技機B1の表示手段としては、第3図柄表示装置81が例示され、遊技機B1の演出データ制御手段としては、キャラクタROM275が例示され、遊技機B1のモード設定手段としては、モード選択カウンタ273aが例示され、遊技機B1の表示制御手段としては、演出制御装置117が例示される。
また、上述した各実施形態において、遊技機B1のモード設定期間計測手段としては、変動表示処理(図21)におけるS1307の処理が例示され、遊技機B1のモード設定期間記憶手段としては、第1〜第3モード総滞在時間メモリ273h〜273jが例示される。
表示演出を実行できる表示手段と、複数の表示演出モードの表示演出を実行可能な演出データを記憶する演出データ記憶手段と、前記複数の表示演出モードの中から、1の表示演出モードを設定するモード設定手段と、前記演出データ記憶手段に記憶されている演出データの中から、前記モード設定手段に設定された表示演出モードに応じた演出データを用い、前記表示手段に表示演出を表示させる表示制御手段と、遊技者が操作可能な操作手段と、その操作手段が予め規定された時期に操作された場合に、前記モード設定手段に設定されている表示演出モードを、別の表示演出モードに切り換えて設定するモード切換手段とを備えた遊技機において、1の表示演出モードが前記モード設定手段に設定されている間、所定条件を満たす期間を計測するモード設定期間計測手段と、前記複数の表示演出モードの各々と前記モード設定期間計測手段により計測された期間とを対応付けて該計測された期間を蓄積して記憶可能なモード設定期間記憶手段とを備えていることを特徴とする遊技機B2。
遊技機B2によれば、複数の表示演出モードの中から、モード設定手段により1の表示演出モードが設定された場合には、そのように設定された表示演出モードに応じた演出データによる表示演出が表示制御手段によって行われる。ここで、遊技者が操作可能な操作手段による操作が予め規定された時期に行われた場合には、モード設定手段に設定されている表示演出モードが、モード切換手段により、別の表示演出モードに切り換えて設定される。これにより、切り換え後の表示演出モードに応じた演出データによる表示演出が表示制御手段によって行われる。つまり、切り換え後の表示演出モードで表示演出が実行される。
ここで、1の表示演出モードがモード設定手段に設定されている間、所定条件を満たす期間が、モード設定期間計測手段により計測され、計測された期間がモード設定期間記憶手段に複数の表示演出モードの各々に対応付けられて蓄積して記憶される。
よって、所定条件を満たす期間の合計期間(即ち、蓄積された期間)を各表示演出モード間で比較することが可能となるので、各表示演出モードに対する評価をすることができ、それにより、ホール事情に好適に対応可能な遊技機の提供を可能とする。
ここで、所定条件を、遊技者がその表示演出モードで実際に遊技したことを示す条件(例えば、変動時間や、1の表示演出モードが設定されている期間から客待ち演出の実行期間を除いた期間や、球の発射状況など)とした場合には、モード設定期間記憶手段に記憶される内容は、各表示演出モードに対する遊技者の支持度を反映するものとなるので、電源投入後の最初の表示演出モードを適切に設定したり、今後の遊技機開発を行う上での有用な情報として利用することができる。
なお、上述した各実施形態において、遊技機B2の表示手段としては、第3図柄表示装置81が例示され、遊技機B2の演出データ制御手段としては、キャラクタROM275が例示され、遊技機B2のモード設定手段としては、モード選択カウンタ273aが例示され、遊技機B2の表示制御手段としては、演出制御装置117が例示される。
また、上述した各実施形態において、遊技機B2の操作手段としては、枠ボタン22が例示され、遊技機B2のモード切換手段としては、演出モード変動確認手段(図18,図32)におけるS1206の処理が例示される。
また、上述した各実施形態において、遊技機B2のモード設定期間計測手段としては、変動表示処理(図21)におけるS1307の処理が例示され、遊技機B2のモード設定期間記憶手段としては、第1〜第3モード総滞在時間メモリ273h〜273jが例示される。
遊技機B1又はB2において、前記モード設定期間記憶手段に記憶されている内容に基づいて、前記複数の表示演出モードにおける少なくとも一部の表示演出モードに対する前記期間を前記表示手段に表示する期間表示手段を備えていることを特徴とする遊技機B3。
遊技機B3によれば、モード設定期間記憶手段に記憶されている内容に基づいて、複数の表示演出モードにおける少なくとも一部の表示演出モードに対し、モード設定期間計測手段により計測された期間が、期間表示手段により、表示手段に表示される。よって、各表示演出モードにおいて所定条件を満たした期間を表示することができるので、各表示演出モードの使用状況を視覚的に伝達することができる。
ここで、所定条件を、遊技者がその表示演出モードで実際に遊技したことを示す条件(例えば、変動時間や、1の表示演出モードが設定されている期間から客待ち演出の実行期間を除いた期間や、球の発射状況など)とした場合には、モード設定期間記憶手段に記憶される内容は、各表示演出モードに対する遊技者の支持度を反映するものとなるので、例えば、その表示内容を、電源投入後の最初の表示演出モードを設定する(即ち、モード切換指定手段による表示演出モードの切換指定を行なう)際に有用な情報とすることが可能となる。また、所定の時期(例えば、ホール閉店時)に、期間表示手段により表示手段に表示された内容を確認することを、ある程度の期間に亘って継続することにより、今後の遊技機開発を行う上での有用な情報を得ることができる。
なお、上述した各実施形態において、遊技機B3の期間表示手段としては、第1実施形態の演出制御装置117の立ち上げ処理(図16)におけるS1015の処理が例示される。
遊技機B1からB3のいずれかにおいて、電源を投入した場合に、前記モード設定期間記憶手段に記憶されている内容に基づいて、前記複数の表示演出モードのうち、前記期間が最も長い表示演出モードを選定する選定手段と、前記モード設定手段は、前記選定手段により選定された表示演出モードを設定するものであることを特徴とする遊技機B4。
遊技機B4によれば、電源が投入された場合には、モード設定期間記憶手段に記憶されている内容に基づいて、複数の表示演出モードのうち、モード設定期間計測手段により計測された期間が最も長い表示演出モードが、選定手段によって選定される。
よって、複数の表示演出モードのうち、所定条件を満たした期間が最も長い表示演出モードを、電源投入後の最初の表示演出モードとして自動的に設定することができる。ここで、所定条件を、遊技者がその表示演出モードで実際に遊技したことを示す条件(例えば、変動時間や、1の表示演出モードが設定されている期間から客待ち演出の実行期間を除いた期間や、球の発射状況など)とした場合には、モード設定期間記憶手段に記憶される内容は、各表示演出モードに対する遊技者の支持度を反映するものであり、モード設定期間計測手段により計測された期間が最も長い表示演出モードは、遊技者に一番支持された表示演出モードとなる。よって、かかる場合には、電源投入後の最初の表示演出モードを、遊技者に一番支持された表示演出モードとすることができるので、遊技者が自身の好みでない表示演出モードで遊技をしなければならない状況の発生可能性をより好適に低くすることができる。
なお、上述した各実施形態において、遊技機B4の選定手段としては、第3実施形態の演出制御装置117の立ち上げ処理(図35)におけるS1020の処理が例示される。
遊技機B1からB4のいずれかにおいて、主電源を備え、前記モード設定期間記憶手段は、前記主電源からの電力供給が不能になった場合であっても記憶内容を保持可能に構成されていることを特徴とする遊技機B5。
遊技機B5によれば、主電源からの電力供給が不能になった場合であっても、モード設定期間記憶手段の記憶内容が保持されるので、モード設定期間計測手段により計測された期間を複数日に亘って蓄積することができる。よって、情報としての有用性が増し、各表示演出モードに対する評価の正確性を高めることができる。
なお、上述した各実施形態において、遊技機B5の主電源としては、電源装置115が例示される。
遊技機B1からB5のいずれかにおいて、主電源と、その主電源とは異なるサブ電源とを備え、前記モード設定期間記憶手段は、前記サブ電源による電力供給により記憶内容を保持可能に構成されていることを特徴とする遊技機B6。
遊技機B6によれば、主電源からの電力供給が不能になった場合であっても、サブ電源による電力供給により、モード設定期間記憶手段の記憶内容が保持されるので、モード設定期間計測手段により計測された期間を複数日に亘って蓄積することができる。よって、情報としての有用性が増し、各表示演出モードに対する評価の正確性を高めることができる。
なお、上述した各実施形態において、遊技機B6の主電源としては、電源装置115が例示され、遊技機B6のサブ電源としては、バックアップコンデンサ281が例示される。
遊技機B1からB6のいずれかにおいて、前記モード設定期間記憶手段に記憶されている記憶内容を外部へ出力する情報出力手段を備えていることを特徴とする遊技機B7。
遊技機B7によれば、モード設定期間記憶手段に記憶されている記憶内容が情報出力手段によって外部へ出力されるので、出力先の管理装置又は外部情報処理装置や外部記憶媒体などにモード設定期間記憶手段に記憶されている記憶内容を保存させることができる。
遊技機B1からB6のいずれかにおいて、前記モード設定期間記憶手段に記憶されている記憶内容を、遊技機外部において所定の情報を記憶可能な記憶手段に記憶可能となるように出力する情報出力手段を備えていることを特徴とする遊技機B8。
遊技機B8によれば、モード設定期間記憶手段に記憶されている記憶内容が、情報出力手段により、遊技機外部において所定の情報を記憶可能な記憶手段に記憶可能となるように出力されるので、出力先の管理装置又は外部情報処理装置の記憶手段や外部記憶媒体などにモード設定期間記憶手段に記憶されている記憶内容を保存させることができる。
遊技機B1からB8のいずれかにおいて、始動条件の成立に基づき前記表示手段に識別情報の変動表示を表示させる変動表示実行手段を備え、前記所定条件を満たす期間は、前記変動表示実行手段により前記識別情報の変動表示が実行される期間であることを特徴とする遊技機B9。
遊技機B9によれば、始動条件の成立に基づき変動表示実行手段により実行される変動表示(識別情報の変動表示)の期間が所定条件を満たす期間としてモード設定期間計測手段により計測される。よって、モード設定期間記憶手段に記憶される内容は、各表示演出モードにて実行された変動表示の合計期間となる。識別情報の変動表示は、遊技者が遊技を行うことによって生じる始動条件の成立に基づいて行われるものであるので、かかる変動表示の実行期間は、遊技者による遊技の実行状況を反映した優れた指標となる。従って、モード設定期間記憶手段に記憶される内容、即ち、各表示演出モードにて実行された変動表示の合計期間は、各表示演出モードに対する遊技者の支持度を反映する値として信頼することができるので、変動表示の合計期間に基づいて行う各表示演出モードに対する評価の信頼性も高くなり、より好適にホール事情に対応可能な遊技機の提供を可能にする。
遊技機B9において、前記変動表示実行手段による前記識別情報の変動表示の実行中に始動条件が成立した場合に当該成立に対する前記識別情報の変動表示を保留する保留手段と、その保留手段により保留された前記識別情報の変動表示の保留回数を記憶する保留回数記憶手段と、前記モード設定期間計測手段により計測された期間を前記保留回数記憶手段に記憶されている保留回数に応じて補正する計測値補正手段とを備え、前記モード設定期間記憶手段は、前記複数の表示演出モードの各々と、前記モード設定期間計測手段により計測され前記計測値補正手段により補正された期間とを対応付けて該期間を蓄積して記憶可能に構成されることを特徴とする遊技機B10。
遊技機B10によれば、1回の変動表示の実行期間が保留回数に応じて異なるように構成されている場合に、モード設定期間記憶手段に記憶される期間(変動時間の合計期間)から保留回数の影響を除くことができ、モード設定期間記憶手段に記憶される内容の信頼性(即ち、各表示演出モードに対する遊技者の支持度を反映する値としての信頼性)をより高めることができる。
表示演出を実行できる表示手段と、複数の表示演出モードの表示演出を実行可能な演出データを記憶する演出データ記憶手段と、前記複数の表示演出モードの中から、1の表示演出モードを設定するモード設定手段と、前記演出データ記憶手段に記憶されている演出データの中から、前記モード設定手段に設定された表示演出モードに応じた演出データを用い、前記表示手段に表示演出を表示させる表示制御手段とを備えた遊技機において、前記複数の表示演出モードの各々と1の表示演出モードが前記モード設定手段に設定されている間に所定条件を満たす期間とを対応付けて該期間を蓄積して記憶可能なモード設定期間記憶手段と、1の表示演出モードが前記モード設定手段に設定されている間に所定条件を1回満たした場合に対する規定値を該所定条件に応じて記憶する規定値記憶手段と、前記所定条件が1回成立する毎に、前記規定値記憶手段に記憶されている前記所定条件に応じた規定値を前記期間として実行中の表示演出モードに対応付けて前記モード設定期間記憶手段に蓄積して記憶する記憶実行手段とを備えていることを特徴とする遊技機B11。
遊技機B11によれば、複数の表示演出モードの中から、モード設定手段により1の表示演出モードが設定された場合には、そのように設定された表示演出モードに応じた演出データによる表示演出が表示制御手段によって行われる。ここで、所定条件が1回成立する毎に、規定値記憶手段に記憶されている所定条件に応じた規定値が、所定条件を満たす期間として実行中の表示演出モードに対応付けてモード設定期間記憶手段に蓄積して記憶されるので、各表示演出モードにおいて所定条件を満たした期間の推定が可能となる。よって、所定条件を満たす期間を各表示演出モード間で比較することが可能となるので、各表示演出モードに対する評価をすることができ、それにより、ホール事情に好適に対応可能な遊技機の提供を可能とする。また、このとき、1の表示演出モードがモード設定手段に設定されている間に所定条件を満たす期間を実際に計測しなくてもよいので、制御を容易にできる。
ここで、所定条件を、遊技者がその表示演出モードで実際に遊技したことを示す条件(例えば、始動条件の成立や、変動表示の実行や、球の発射など)とした場合には、モード設定期間記憶手段に記憶される内容は、各表示演出モードに対する遊技者の支持度を反映するものとなるので、電源投入後の最初の表示演出モードを適切に設定したり、今後の遊技機開発を行う上での有用な情報として利用することができる。
なお、上述した各実施形態において、遊技機B11の表示手段としては、第3図柄表示装置81が例示され、遊技機B11の演出データ制御手段としては、キャラクタROM275が例示され、遊技機B11のモード設定手段としては、モード選択カウンタ273aが例示され、遊技機B11の表示制御手段としては、演出制御装置117が例示される。
遊技機B11において、始動条件の成立に基づき前記表示手段に前記識別情報の変動表示を表示させる変動表示実行手段を備え、前記規定値記憶手段は、所定条件として前記変動表示実行手段により前記識別情報の変動表示が1回実行された場合に対する規定値を記憶するものであり、前記記憶実行手段は、前記変動表示実行手段により前記識別情報の変動表示が1回実行される毎に、前記規定値記憶手段に記憶されている規定値を前記期間として実行中の表示演出モードに対応付けて蓄積して記憶するものであることを特徴とする遊技機B12。
遊技機B12によれば、始動条件の成立に基づき変動表示実行手段によって変動表示(識別情報の変動表示)が実行される毎に、規定値記憶手段に記憶されている規定値がモード設定期間記憶手段に記憶(蓄積)される。よって、モード設定期間記憶手段に記憶される内容は、各表示演出モードにて実行された変動表示の実行回数に応じた値となる。識別情報の変動表示は、遊技者が遊技を行うことによって生じる始動条件の成立に基づいて行われるものであるので、かかる変動表示の実行回数は、遊技者による遊技の実行状況を反映した指標となる。従って、モード設定期間記憶手段に記憶される内容、即ち、各表示演出モードにて実行された変動表示の合計期間を、電源投入後の最初の表示演出モードを適切に設定したり、今後の遊技機開発を行う上での有用な情報として利用することができる。
遊技機B11において、始動条件の成立に基づき識別情報の変動表示の態様を選定する変動表示態様選定手段と、始動条件の成立に基づき前記表示手段に前記識別情報の変動表示を前記変動表示態様選定手段により選定された態様で表示させる変動表示実行手段とを備え、前記規定値記憶手段は、所定条件として前記変動表示実行手段により前記識別情報の変動表示が1回実行された場合に対する規定値を、前記変動表示の態様毎に記憶するものであり、前記記憶実行手段は、前記変動表示実行手段により前記識別情報の変動表示が1回実行される毎に、前記規定値記憶手段に記憶されている規定値のうち、実行される変動表示の態様に応じた規定値を前記期間として実行中の表示演出モードに対応付けて前記モード設定期間記憶手段に蓄積して記憶するものであることを特徴とする遊技機B13。
遊技機B13によれば、始動条件の成立に基づき変動表示実行手段によって変動表示(識別情報の変動表示)が実行される毎に、その変動表示の態様に応じた規定値がモード設定期間記憶手段に記憶(蓄積)される。よって、モード設定期間記憶手段に記憶される内容は、各表示演出モードにて実行された変動表示の態様に応じた値となる。識別情報の変動表示は、遊技者が遊技を行うことによって生じる始動条件の成立に基づいて行われるものであるので、かかる変動表示の実行毎に蓄積された値は、遊技者による遊技の実行状況を反映した指標となる。また、変動表示の態様毎に規定値を設けているので、モード設定期間記憶手段に記憶(蓄積)された期間は、変動表示の態様の違いによる変動時間の差異が考慮されており、各表示演出モードに対する遊技者の支持度を反映する値としての信頼性がより高まるため、モード設定期間記憶手段に記憶される内容、即ち、各表示演出モードにて実行された変動表示の合計期間を、電源投入後の最初の表示演出モードを適切に設定したり、今後の遊技機開発を行う上での有用な情報として利用することができる。
表示演出を実行できる表示手段と、複数の表示演出モードの表示演出を実行可能な演出データを記憶する演出データ記憶手段と、前記複数の表示演出モードの中から、1の表示演出モードを設定するモード設定手段と、前記演出データ記憶手段に記憶されている演出データの中から、前記モード設定手段に設定された表示演出モードに応じた演出データを用い、前記表示手段に表示演出を表示させる表示制御手段とを備えた遊技機において、1の表示演出モードが前記モード設定手段に設定されている間、所定条件を満たす期間を計測するモード設定期間計測手段と、前記モード設定期間計測手段により計測された期間と計測対象である表示演出モードとを対応付けて外部へ出力する情報出力手段を備えていることを特徴とする遊技機B14。
遊技機B14によれば、複数の表示演出モードの中から、モード設定手段により1の表示演出モードが設定された場合には、そのように設定された表示演出モードに応じた演出データによる表示演出が表示制御手段によって行われる。ここで、1の表示演出モードがモード設定手段に設定されている間、所定条件を満たす期間が、モード設定期間計測手段により計測され、計測された期間と計測対象である表示演出モードとが対応付けられて情報出力手段により外部へと出力される。
よって、各表示演出モードにおいて所定条件を満たす期間を、出力先の管理装置又は外部情報処理装置や外部記憶媒体などに蓄積して記憶させることができるので、その出力先にて記憶されている情報に基づいて、所定条件を満たす期間を各表示演出モード間で比較することが可能となる。それにより、各表示演出モードに対する評価をすることができ、ホール事情に好適に対応可能な遊技機の提供を可能とする。
ここで、所定条件を、遊技者がその表示演出モードで実際に遊技したことを示す条件(例えば、変動時間や、1の表示演出モードが設定されている期間から客待ち演出の実行期間を除いた期間や、球の発射状況など)とした場合には、情報出力手段による出力先にて記憶されている情報は、各表示演出モードに対する遊技者の支持度を反映するものとなるので、電源投入後の最初の表示演出モードを適切に設定したり、今後の遊技機開発を行う上での有用な情報として利用することができる。
なお、上述した各実施形態において、遊技機B14の表示手段としては、第3図柄表示装置81が例示され、遊技機B14の演出データ制御手段としては、キャラクタROM275が例示され、遊技機B14のモード設定手段としては、モード選択カウンタ273aが例示され、遊技機B14の表示制御手段としては、演出制御装置117が例示され、遊技機B14のモード設定期間計測手段としては、変動表示処理(図21)におけるS1307の処理が例示される。
表示演出を実行できる表示手段と、複数の表示演出モードの表示演出を実行可能な演出データを記憶する演出データ記憶手段と、前記複数の表示演出モードの中から、1の表示演出モードを設定するモード設定手段と、前記演出データ記憶手段に記憶されている演出データの中から、前記モード設定手段に設定された表示演出モードに応じた演出データを用い、前記表示手段に表示演出を表示させる表示制御手段とを備えた遊技機において、1の表示演出モードが前記モード設定手段に設定されている間、所定条件を満たす期間を計測するモード設定期間計測手段と、前記モード設定期間計測手段により計測された期間と計測対象である表示演出モードとを対応付けて、遊技機外部において所定の情報を記憶可能な記憶手段に記憶可能となるように出力する情報出力手段を備えていることを特徴とする遊技機B15。
遊技機B15によれば、複数の表示演出モードの中から、モード設定手段により1の表示演出モードが設定された場合には、そのように設定された表示演出モードに応じた演出データによる表示演出が表示制御手段によって行われる。ここで、1の表示演出モードがモード設定手段に設定されている間、所定条件を満たす期間が、モード設定期間計測手段により計測され、計測された期間と計測対象である表示演出モードとが対応付けられて、情報出力手段により、遊技機外部において所定の情報を記憶可能な記憶手段に記憶可能となるように出力される。
よって、各表示演出モードにおいて所定条件を満たす期間を、出力先の管理装置又は外部情報処理装置の記憶手段や外部記憶媒体などに蓄積して記憶させることができるので、その出力先にて記憶されている情報に基づいて、所定条件を満たす期間を各表示演出モード間で比較することが可能となる。それにより、各表示演出モードに対する評価をすることができ、ホール事情に好適に対応可能な遊技機の提供を可能とする。
ここで、所定条件を、遊技者がその表示演出モードで実際に遊技したことを示す条件(例えば、変動時間や、1の表示演出モードが設定されている期間から客待ち演出の実行期間を除いた期間や、球の発射状況など)とした場合には、情報出力手段による出力先にて記憶されている情報は、各表示演出モードに対する遊技者の支持度を反映するものとなるので、電源投入後の最初の表示演出モードを適切に設定したり、今後の遊技機開発を行う上での有用な情報として利用することができる。
なお、上述した各実施形態において、遊技機B15の表示手段としては、第3図柄表示装置81が例示され、遊技機B15の演出データ制御手段としては、キャラクタROM275が例示され、遊技機B15のモード設定手段としては、モード選択カウンタ273aが例示され、遊技機B15の表示制御手段としては、演出制御装置117が例示され、遊技機B15のモード設定期間計測手段としては、変動表示処理(図21)におけるS1307の処理が例示される。
表示演出を実行できる表示手段と、複数の表示演出モードの表示演出を実行可能な演出データを記憶する演出データ記憶手段と、前記複数の表示演出モードの中から、1の表示演出モードを設定するモード設定手段と、前記演出データ記憶手段に記憶されている演出データの中から、前記モード設定手段に設定された表示演出モードに応じた演出データを用い、前記表示手段に表示演出を表示させる表示制御手段とを備えた遊技機において、前記モード設定手段に設定されている表示演出モードを示す情報を外部へ出力するモード情報出力手段と、遊技者が遊技中であることを示す情報を外部へ出力する遊技中情報出力手段とを備えていることを特徴とする遊技機B16。
遊技機B16によれば、複数の表示演出モードの中から、モード設定手段により1の表示演出モードが設定された場合には、そのように設定された表示演出モードに応じた演出データによる表示演出が表示制御手段によって行われる。ここで、モード設定手段に設定されている表示演出モードを示す情報がモード情報出力手段により外部へ出力される一方で、遊技者が遊技中であることを示す情報(例えば、図柄が変動表示中であることや、遊技媒体の発射状況など)が遊技中情報出力手段により外部へ出力される。
よって、モード情報出力手段及び遊技中情報出力手段による出力先(例えば、管理装置又は外部情報処理装置)において、遊技者が各表示演出モードで実際に遊技している期間を検出させ、その期間を蓄積して記憶させることができる。そして、その出力先にて記憶されている情報に基づいて、所定条件を満たす期間を各表示演出モード間で比較することが可能となる。それにより、各表示演出モードに対する評価をすることができ、ホール事情に好適に対応可能な遊技機の提供を可能とする。また、遊技者が各表示演出モードで実際に遊技している期間は、各表示演出モードに対する遊技者の支持度を反映するものとなるので、電源投入後の最初の表示演出モードを適切に設定したり、今後の遊技機開発を行う上での有用な情報として利用することができる。
なお、上述した各実施形態において、遊技機B16の表示手段としては、第3図柄表示装置81が例示され、遊技機B16の演出データ制御手段としては、キャラクタROM275が例示され、遊技機B16のモード設定手段としては、モード選択カウンタ273aが例示され、遊技機B16の表示制御手段としては、演出制御装置117が例示される。
また、上述した各実施形態において、遊技機B16のモード情報出力手段としては、第2実施形態の演出モード変更確認処理(図32)におけるS1208,S1209の処理と、第2実施形態の演出制御装置117のメイン処理(図31)におけるS1111の処理が例示され、遊技機B16の遊技中情報出力手段としては、ホールコンピュータ出力情報設定処理(図27)におけるS1502,S1503,S1505,S1506の処理と、主制御装置110のメイン処理(図10)におけるS201の処理とが例示される。
表示演出を実行できる表示手段と、複数の表示演出モードの表示演出を実行可能な演出データを記憶する演出データ記憶手段と、前記複数の表示演出モードの中から、1の表示演出モードを設定するモード設定手段と、前記演出データ記憶手段に記憶されている演出データの中から、前記モード設定手段に設定された表示演出モードに応じた演出データを用い、前記表示手段に表示演出を表示させる表示制御手段とを備えた遊技機において、前記モード設定手段に設定されている表示演出モードを示す情報を、遊技機外部において所定の情報を記憶可能な記憶手段に記憶可能となるように出力するモード情報出力手段と、遊技者が遊技中であることを示す情報を、遊技機外部において所定の情報を記憶可能な記憶手段に記憶可能となるように出力する遊技中情報出力手段とを備えていることを特徴とする遊技機B17。
遊技機B17によれば、複数の表示演出モードの中から、モード設定手段により1の表示演出モードが設定された場合には、そのように設定された表示演出モードに応じた演出データによる表示演出が表示制御手段によって行われる。ここで、モード設定手段に設定されている表示演出モードを示す情報が、モード情報出力手段により、遊技機外部において所定の情報を記憶可能な記憶手段に記憶可能となるように出力される一方で、遊技者が遊技中であることを示す情報(例えば、図柄が変動表示中であることや、遊技媒体の発射状況など)が、遊技中情報出力手段により、遊技機外部において所定の情報を記憶可能な記憶手段に記憶可能となるように出力される。
よって、モード情報出力手段及び遊技中情報出力手段による出力先(例えば、管理装置又は外部情報処理装置)の記憶手段において、遊技者が各表示演出モードで実際に遊技している期間を検出させ、その期間を蓄積して記憶させることができる。そして、その出力先にて記憶されている情報に基づいて、所定条件を満たす期間を各表示演出モード間で比較することが可能となる。それにより、各表示演出モードに対する評価をすることができ、ホール事情に好適に対応可能な遊技機の提供を可能とする。また、遊技者が各表示演出モードで実際に遊技している期間は、各表示演出モードに対する遊技者の支持度を反映するものとなるので、電源投入後の最初の表示演出モードを適切に設定したり、今後の遊技機開発を行う上での有用な情報として利用することができる。
なお、上述した各実施形態において、遊技機B17の表示手段としては、第3図柄表示装置81が例示され、遊技機B17の演出データ制御手段としては、キャラクタROM275が例示され、遊技機B17のモード設定手段としては、モード選択カウンタ273aが例示され、遊技機B17の表示制御手段としては、演出制御装置117が例示される。
また、上述した各実施形態において、遊技機B17のモード情報出力手段としては、第2実施形態の演出モード変更確認処理(図32)におけるS1208,S1209の処理と、第2実施形態の演出制御装置117のメイン処理(図31)におけるS1111の処理が例示され、遊技機B17の遊技中情報出力手段としては、ホールコンピュータ出力情報設定処理(図27)におけるS1502,S1503,S1505,S1506の処理と、主制御装置110のメイン処理(図10)におけるS201の処理とが例示される。
遊技機B16又はB17において、始動条件が成立した場合に前記表示手段で図柄が動的表示するように制御する動的表示制御手段を備え、前記遊技中情報出力手段は、前記動的表示制御手段による制御による前記動的表示の開始及び終了を少なくとも識別可能な情報を、外部へ出力するものであることを特徴とする遊技機B18。
遊技機B18によれば、始動条件が成立した場合には、動的表示制御手段により、表示手段で図柄が動的表示するように制御されており、動的表示制御手段による制御による該動的表示の開始及び終了を少なくとも識別可能な情報が遊技中情報出力手段により外部へ出力される。図柄の動的表示が実行されることは、遊技者が遊技中であることを示す有用な情報となるので、モード情報出力手段及び遊技中情報出力手段による出力先(例えば、管理装置又は外部情報処理装置)において、遊技者が各表示演出モードで実際に遊技している期間を精度よく検出させ、その期間を蓄積して記憶させることができる。よって、各表示演出モードに対する評価の正確性を高めることができる。
なお、上述した各実施形態において、遊技機B18の動的表示制御手段としては、演出制御装置117が例示される。
遊技機B16又はB17において、遊技媒体を遊技領域へ発射する発射手段と、その発射手段による遊技媒体の発射を指示する発射指示手段と、前記遊技中情報出力手段は、前記発射指示手段による前記発射の指示の状況を示す情報を、外部へ出力するものであることを特徴とする遊技機B19。
遊技機B19によれば、発射支持手段により遊技媒体の発射が指示されると、発射手段により遊技媒体が遊技領域へ発射される。ここで、発射指示手段による該発射の指示の状況を示す情報が、遊技中情報出力手段により外部へ出力される。遊技媒体の発射状況は、遊技者が遊技中であることを示す有用な情報となるので、モード情報出力手段及び遊技中情報出力手段による出力先(例えば、管理装置又は外部情報処理装置)において、遊技者が各表示演出モードで実際に遊技している期間を精度よく検出させ、その期間を蓄積して記憶させることができる。よって、各表示演出モードに対する評価の正確性を高めることができる。
なお、上述した各実施形態において、遊技機B19の発射手段としては、タイマ割込処理(図13,図26)におけるS505の処理が例示され、遊技機B19の発射指示手段としては、操作ハンドル51が例示される。
遊技機B1からB19のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ遊技機であることを特徴とする遊技機B20。中でも、パチンコ遊技機の基本構成としては操作ハンドルを備え、その操作ハンドルの操作に応じて球を所定の遊技領域へ発射し、球が遊技領域内の所定の位置に配設された作動口に入賞(又は作動口を通過)することを必要条件として、表示装置において動的表示されている識別情報が所定時間後に確定停止されるものが挙げられる。また、特別遊技状態の発生時には、遊技領域内の所定の位置に配設された可変入賞装置(特定入賞口)が所定の態様で開放されて球を入賞可能とし、その入賞個数に応じた有価価値(景品球のみならず、磁気カードへ書き込まれるデータ等も含む)が付与されるものが挙げられる。
遊技機B1からB19のいずれかにおいて、前記遊技機はスロットマシンであることを特徴とする遊技機B21。中でも、スロットマシンの基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(ストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備えた遊技機」となる。この場合、遊技媒体はコイン、メダル等が代表例として挙げられる。
遊技機B1からB19のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ遊技機とスロットマシンとを融合させたものであることを特徴とする遊技機B22。中でも、融合させた遊技機の基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の変動が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え、遊技媒体として球を使用すると共に、前記識別情報の動的表示の開始に際しては所定数の球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては多くの球が払い出されるように構成されている遊技機」となる。
表示演出を実行できる表示手段と、複数の表示演出モードの表示演出を実行可能な演出データを記憶する演出データ記憶手段と、前記複数の表示演出モードの中から、1の表示演出モードを設定するモード設定手段と、前記演出データ記憶手段に記憶されている演出データの中から、前記モード設定手段に設定された表示演出モードに応じた演出データを用い、前記表示手段に表示演出を表示させる表示制御手段とを有する遊技機と、その遊技機と通信可能に構成され、該遊技機の管理を行なう管理手段とを備えた遊技システムにおいて、前記遊技機において、1の表示演出モードが前記モード設定手段に設定されている間、所定条件を満たす期間を計測するモード設定期間計測手段と、前記複数の表示演出モードの各々と前記モード設定期間計測手段により計測された期間とを対応付けて該計測された期間を蓄積して記憶可能なモード設定期間記憶手段とを備えていることを特徴とする遊技システムB1。
遊技システムB1によれば、遊技機では、複数の表示演出モードの中から、モード設定手段により1の表示演出モードが設定された場合には、そのように設定された表示演出モードに応じた演出データによる表示演出が表示制御手段によって行われる。ここで、1の表示演出モードがモード設定手段に設定されている間、所定条件を満たす期間が、モード設定期間計測手段により計測され、計測された期間がモード設定期間記憶手段に複数の表示演出モードの各々に対応付けられて蓄積して記憶される。
よって、所定条件を満たす期間の合計期間(即ち、蓄積された期間)を各表示演出モード間で比較することが可能となるので、各表示演出モードに対する評価をすることができ、それにより、ホール事情に好適に対応可能な遊技機の提供を可能とする。
ここで、所定条件を、遊技者がその表示演出モードで実際に遊技したことを示す条件(例えば、変動時間や、1の表示演出モードが設定されている期間から客待ち演出の実行期間を除いた期間や、球の発射状況など)とした場合には、モード設定期間記憶手段に記憶される内容は、各表示演出モードに対する遊技者の支持度を反映するものとなるので、電源投入後の最初の表示演出モードを適切に設定したり、今後の遊技機開発を行う上での有用な情報として利用することができる。
遊技システムB1において、モード設定期間計測手段による期間の計測は、遊技機で行なう場合と、管理手段で行なう場合との両方を含むことを意図する。また、遊技システムB1において、モード設定期間記憶手段は、遊技機に設けることと、管理手段に設けることと両方を含むことを意図する。また、遊技システムB1において、モード設定期間計測手段及びモード設定期間記憶手段が両方とも、遊技機又は管理手段のいずれか一方に設けられていることに限定されず、モード設定期間計測手段及びモード設定期間記憶手段のいずれか一方が遊技機に設けられ、他方が管理手段に設けられることや、遊技機及び管理手段の両方に、モード設定期間計測手段及びモード設定期間記憶手段が設けられていることも意図している。
なお、上述した各実施形態において、遊技システムB1の表示手段としては、第3図柄表示装置81が例示され、遊技システムB1の演出データ制御手段としては、キャラクタROM275が例示され、遊技システムB1のモード設定手段としては、モード選択カウンタ273aが例示され、遊技システムB1の表示制御手段としては、演出制御装置117が例示される。
また、上述した各実施形態において、遊技システムB1のモード設定期間計測手段としては、変動表示処理(図21)におけるS1307の処理、変動中信号確認処理(図34)におけるS2022の処理が例示され、遊技システムB1のモード設定期間記憶手段としては、パチンコ機10の第1〜第3モード総滞在時間メモリ273h〜273j、ホールコンピュータ500の第1〜第3モード総滞在時間メモリ504a〜504cが例示される。
表示演出を実行できる表示手段と、複数の表示演出モードの表示演出を実行可能な演出データを記憶する演出データ記憶手段と、前記複数の表示演出モードの中から、1の表示演出モードを設定するモード設定手段と、前記演出データ記憶手段に記憶されている演出データの中から、前記モード設定手段に設定された表示演出モードに応じた演出データを用い、前記表示手段に表示演出を表示させる表示制御手段と、遊技者が操作可能な操作手段と、その操作手段が予め規定された時期に操作された場合に、前記モード設定手段に設定されている表示演出モードを、別の表示演出モードに切り換えて設定するモード切換手段とを備えた遊技機と、その遊技機と通信可能に構成され、該遊技機の管理を行なう管理手段とを備えた遊技システムにおいて、前記遊技機において、1の表示演出モードが前記モード設定手段に設定されている間、所定条件を満たす期間を計測するモード設定期間計測手段と、前記複数の表示演出モードの各々と前記モード設定期間計測手段により計測された期間とを対応付けて該計測された期間を蓄積して記憶可能なモード設定期間記憶手段とを備えていることを特徴とする遊技システムB2。
遊技システムB2によれば、遊技機では、複数の表示演出モードの中から、モード設定手段により1の表示演出モードが設定された場合には、そのように設定された表示演出モードに応じた演出データによる表示演出が表示制御手段によって行われる。ここで、遊技者が操作可能な操作手段による操作が予め規定された時期に行われた場合には、モード設定手段に設定されている表示演出モードが、モード切換手段により、別の表示演出モードに切り換えて設定される。これにより、切り換え後の表示演出モードに応じた演出データによる表示演出が表示制御手段によって行われる。つまり、切り換え後の表示演出モードで表示演出が実行される。
ここで、1の表示演出モードがモード設定手段に設定されている間、所定条件を満たす期間が、モード設定期間計測手段により計測され、計測された期間がモード設定期間記憶手段に複数の表示演出モードの各々に対応付けられて蓄積して記憶される。
よって、所定条件を満たす期間の合計期間(即ち、蓄積された期間)を各表示演出モード間で比較することが可能となるので、各表示演出モードに対する評価をすることができ、それにより、ホール事情に好適に対応可能な遊技機の提供を可能とする。
ここで、所定条件を、遊技者がその表示演出モードで実際に遊技したことを示す条件(例えば、変動時間や、1の表示演出モードが設定されている期間から客待ち演出の実行期間を除いた期間や、球の発射状況など)とした場合には、モード設定期間記憶手段に記憶される内容は、各表示演出モードに対する遊技者の支持度を反映するものとなるので、電源投入後の最初の表示演出モードを適切に設定したり、今後の遊技機開発を行う上での有用な情報として利用することができる。
遊技システムB2において、モード設定期間計測手段による期間の計測は、遊技機で行なう場合と、管理手段で行なう場合との両方を含むことを意図する。また、遊技システムB1において、モード設定期間記憶手段は、遊技機に設けることと、管理手段に設けることと両方を含むことを意図する。また、遊技システムB2において、モード設定期間計測手段及びモード設定期間記憶手段が両方とも、遊技機又は管理手段のいずれか一方に設けられていることに限定されず、モード設定期間計測手段及びモード設定期間記憶手段のいずれか一方が遊技機に設けられ、他方が管理手段に設けられることや、遊技機及び管理手段の両方に、モード設定期間計測手段及びモード設定期間記憶手段が設けられていることも意図している。
なお、上述した各実施形態において、遊技システムB2の表示手段としては、第3図柄表示装置81が例示され、遊技システムB2の演出データ制御手段としては、キャラクタROM275が例示され、遊技システムB2のモード設定手段としては、モード選択カウンタ273aが例示され、遊技システムB2の表示制御手段としては、演出制御装置117が例示される。
また、上述した各実施形態において、遊技システムB2の操作手段としては、枠ボタン22が例示され、遊技システムB2のモード切換手段としては、演出モード変動確認手段(図18,図32)におけるS1206の処理が例示される。
また、上述した各実施形態において、遊技システムB2のモード設定期間計測手段としては、変動表示処理(図21)におけるS1307の処理、変動中信号確認処理(図34)におけるS2022の処理が例示され、遊技システムB2のモード設定期間記憶手段としては、パチンコ機10の第1〜第3モード総滞在時間メモリ273h〜273j、ホールコンピュータ500の第1〜第3モード総滞在時間メモリ504a〜504cが例示される。
遊技システムB1又はB2において、前記遊技機は、前記モード設定期間計測手段と、前記モード設定期間記憶手段とを備えていることを特徴とする遊技システムB3。
遊技システムB3によれば、1の表示演出モードがモード設定手段に設定されている間、所定条件を満たす期間が、遊技機のモード設定期間計測手段により計測され、そのように計測された期間が計測対象である表示演出モードと対応付けられ、遊技機のモード設定期間記憶手段に記憶(蓄積)される。よって、遊技機が、モード設定期間計測手段による計測と、モード設定期間記憶手段による期間の記憶とを行なうので、管理手段が複数の遊技機を管理する場合であっても、管理手段の構成を変更する必要がない。また、遊技機の設置ホールが変更されることがあっても、遊技機毎に期間の記憶(蓄積)が行なわれるので、1の遊技機が製造されてから廃棄されるまでの長期間に亘るデータの収集が可能である。
なお、上述した各実施形態において、遊技システムB3における遊技機のモード設定期間計測手段としては、変動表示処理(図21)におけるS1307の処理が例示され、遊技システムB3における遊技機のモード設定期間記憶手段としては、パチンコ機10の第1〜第3モード総滞在時間メモリ273h〜273jが例示される。
遊技システムB3において、前記遊技機は、前記モード設定期間記憶手段に記憶されている内容を、前記管理装置へ出力する期間情報出力手段を備え、前記管理手段は、前記遊技機のモード設定期間記憶手段とは異なる前記モード設定期間記憶手段と、前記管理手段のモード設定期間記憶手段は、前記遊技機の期間情報出力手段により出力された内容を、前記管理装置のモード設定期間記憶手段に追加して記憶するものであることを特徴とする遊技システムB4。
遊技システムB4によれば、1の表示演出モードがモード設定手段に設定されている間、所定条件を満たす期間が、遊技機のモード設定期間計測手段により計測され、そのように計測された期間が、遊技機のモード設定期間記憶手段に複数の表示演出モードの各々に対応付けられて記憶される。そして、遊技機のモード設定期間記憶手段に記憶されている内容が、期間情報出力手段によって管理手段へと出力される。管理手段には、遊技機とは別にモード設定期間記憶手段が設けられており、遊技機の期間情報出力手段により出力された情報(遊技機のモード設定期間記憶手段に記憶されている内容)は、管理手段のモード設定期間記憶手段に追加して記憶される。それにより、遊技機において1の表示演出モードの実行中に所定条件を満たす期間を、管理手段の側(管理手段のモード設定期間記憶手段)で蓄積することが可能となる。よって、遊技機と管理手段との両方で該期間を記憶したり、遊技機側で該期間の蓄積を行なわないようにすることができる。前者の場合には、記憶箇所が複数となることによって該期間の情報が完全に消失してしまうことを防止することができ、後者の場合には、電源遮断時にも記憶内容を保持可能な構成を遊技機側に設ける必要がないので、遊技機の製造コストに対し有利となる。
なお、上述した各実施形態において、遊技システムB4における管理装置のモード設定期間記憶手段としては、ホールコンピュータ500の第1〜第3モード総滞在時間メモリ504a〜504cが例示される。
遊技システムB3において、前記遊技機は、前記モード設定期間記憶手段に記憶されている内容に基づいて、前記複数の表示演出モードにおける少なくとも一部の表示演出モードに対する前記期間を前記表示手段に表示する期間表示手段を備えていることを特徴とする遊技システムB5。
遊技システムB5によれば、遊技機のモード設定期間記憶手段に記憶されている内容に基づいて、複数の表示演出モードにおける少なくとも一部の表示演出モードに対し、モード設定期間計測手段により計測された期間が、期間表示手段により、遊技機の表示手段に表示される。よって、各表示演出モードにおいて所定条件を満たした期間を表示することができるので、遊技機毎に、各表示演出モードの使用状況を視覚的に伝達することができる。
ここで、所定条件を、遊技者がその表示演出モードで実際に遊技したことを示す条件(例えば、変動時間や、1の表示演出モードが設定されている期間から客待ち演出の実行期間を除いた期間や、球の発射状況など)とした場合には、モード設定期間記憶手段に記憶される内容は、各表示演出モードに対する遊技者の支持度を反映するものとなるので、例えば、その表示内容を、電源投入後の最初の表示演出モードを設定する(即ち、モード切換指定手段による表示演出モードの切換指定を行なう)際に有用な情報とすることが可能となる。また、所定の時期(例えば、ホール閉店時)に、期間表示手段により表示手段に表示された内容を確認することを、ある程度の期間に亘って継続することにより、今後の遊技機開発を行う上での有用な情報を得ることができる。
なお、上述した各実施形態において、遊技システムB5の期間表示手段としては、第1実施形態の演出制御装置117の立ち上げ処理(図16)におけるS1015の処理が例示される。
遊技システムB1又はB2において、前記遊技機は、前記モード設定期間計測手段と、そのモード設定期間計測手段により計測された期間と計測対象である表示演出モードとを対応付けて前記管理手段へ出力する期間情報出力手段とを備え、前記管理手段は、前記モード設定期間記憶手段を備え、前記管理手段のモード設定期間記憶手段は、前記遊技機の期間情報出力手段により出力された期間を、前記計測対象である表示演出モードに対応づけて前記モード設定期間記憶手段に追加して記憶するものであることを特徴とする遊技システムB6。
遊技システムB6によれば、1の表示演出モードがモード設定手段に設定されている間、所定条件を満たす期間が、遊技機のモード設定期間計測手段により計測され、そのように計測された期間が計測対象である表示演出モードとを対応付けられて期間情報出力手段によって管理手段へと出力される。それにより、遊技機において1の表示演出モードの実行中に所定条件を満たす期間を、管理手段の側(管理手段のモード設定期間記憶手段)で蓄積することが可能となる。よって、遊技機と管理手段との両方で該期間を記憶したり、遊技機側で該期間の蓄積を行なわないようにすることができる。前者の場合には、記憶箇所が複数となることによって該期間の情報が完全に消失してしまうことを防止することができ、後者の場合には、電源遮断時にも記憶内容を保持可能な構成を遊技機側に設ける必要がないので、遊技機の製造コストに対し有利となる。
なお、上述した各実施形態において、遊技システムB6における遊技機のモード設定期間計測手段としては、変動表示処理(図21)におけるS1307の処理が例示され、遊技システムB6における管理手段のモード設定期間記憶手段としては、ホールコンピュータ500の第1〜第3モード総滞在時間メモリ504a〜504cが例示される。
遊技システムB1又はB2において、前記遊技機は、前記モード設定手段に設定されている表示演出モードを示す情報を前記管理手段へ出力するモード情報出力手段と、遊技者が遊技中であることを示す情報を前記管理手段へ出力する遊技中情報出力手段とを備え、前記管理手段は、前記モード設定期間計測手段と、前記モード設定期間記憶手段とを備え、前記管理手段のモード設定期間計測手段は、前記モード情報出力手段により出力された情報と前記遊技中情報出力手段により出力された情報とに基づき、前記モード設定手段に1の表示演出モードが設定されている間における所定条件を満たす期間を計測するものであることを特徴とする遊技システムB7。
遊技システムB7によれば、モード設定手段に設定されている表示演出モードを示す情報が、遊技機のモード情報出力手段(期間情報出力手段の一部)により管理手段へ出力される一方で、遊技者が遊技中であることを示す情報(例えば、図柄が変動表示中であることや、遊技媒体の発射状況など)が、遊技機の遊技中情報出力手段(期間情報出力手段の一部)により管理手段へ出力される。そして、モード情報出力手段及び技中情報出力手段によりそれぞれ出力された情報に基づいて、遊技者が各表示演出モードで実際に遊技している期間が、管理手段のモード設定期間計測手段により計測され、その計測結果が管理手段のモード設定期間記憶手段に記憶(蓄積)される。
よって、遊技者が各表示演出モードで実際に遊技している期間を、管理手段のモード設定期間記憶手段に蓄積して記憶させることができる。それにより、遊技機と管理手段との両方で該期間を記憶したり、遊技機側で該期間の蓄積を行なわないようにすることができる。前者の場合には、記憶箇所が複数となることによって該期間の情報が完全に消失してしまうことを防止することができ、後者の場合には、電源遮断時にも記憶内容を保持可能な構成を遊技機側に設ける必要がないので、遊技機の製造コストに対し有利となる。
また、上述した各実施形態において、遊技システムB7のモード情報出力手段としては、第2実施形態の演出モード変更確認処理(図32)におけるS1208,S1209の処理と、第2実施形態の演出制御装置117のメイン処理(図31)におけるS1111の処理が例示され、遊技システムB7の遊技中情報出力手段としては、ホールコンピュータ出力情報設定処理(図27)におけるS1502,S1503,S1505,S1506の処理と、主制御装置110のメイン処理(図10)におけるS201の処理とが例示される。
また、上述した各実施形態において、遊技システムB7における管理手段のモード設定期間計測手段としては、変動中信号確認処理(図34)におけるS2022の処理が例示され、遊技システムB7における管理手段のモード設定期間記憶手段としては、ホールコンピュータ500の第1〜第3モード総滞在時間メモリ504a〜504cが例示される。
遊技システムB6又はB7において、前記管理手段は、所定の操作がされた場合に、前記モード設定期間記憶手段に記憶されている内容に基づいて、前記複数の表示演出モードにおける少なくとも一部の表示演出モードに対する、前記モード設定手段に1の表示演出モードが設定されている間における所定条件を満たす期間を出力させる期間出力手段を備えていることを特徴とする遊技システムB8。
遊技システムB8によれば、管理手段に対して所定の操作がされた場合には、該管理手段のモード設定期間記憶手段に記憶されている内容に基づいて、複数の表示演出モードにおける少なくとも一部の表示演出モードに対し、遊技機のモード設定手段に1の表示演出モードが設定されている間における所定条件を満たす期間が、期間出力手段によって出力される。なお、例えば、管理手段に接続されている表示装置や印刷装置、又は管理手段に接続されている遊技機などを該期間の出力先とすることができる。
よって、各表示演出モードにおいて所定条件を満たした期間を出力することができるので、各表示演出モードの使用状況を伝達することができ、表示内容を、電源投入後の最初の表示演出モードを設定する(即ち、モード切換指定手段による表示演出モードの切換指定を行なう)際に有用な情報とすることができる。特に、その出力が、表示や印刷などの視覚的な出力であれば、各表示演出モードの使用状況が視覚的に伝達されるので、状況を好適に認識し易い。
遊技システムB1からB8のいずれかにおいて、前記遊技機が、遊技機B20からB22のいずれかであることを特徴とする遊技システムB9。
表示演出を実行できる表示手段と、複数の表示演出モードの表示演出を実行可能な演出データを記憶する演出データ記憶手段と、前記複数の表示演出モードの中から、1の表示演出モードを設定するモード設定手段と、前記演出データ記憶手段に記憶されている演出データの中から、前記モード設定手段に設定された表示演出モードに応じた演出データを用い、前記表示手段に表示演出を表示させる表示制御手段とを有する遊技機と、その遊技機と通信可能に構成され、該遊技機の管理を行なう管理手段において、1の表示演出モードが前記モード設定手段に設定されている間、所定条件を満たす期間を取得可能な期間情報を遊技機から受信した場合に、その期間情報に基づいて、前記モード設定手段に1の表示演出モードが設定されている間における所定条件を満たす期間を取得するモード設定期間取得手段と、前記複数の表示演出モードの各々と前記モード設定期間取得手段により取得された期間とを対応付けて該計測された期間を蓄積して記憶可能なモード設定期間記憶手段とを備えていることを特徴とする管理手段B1。
管理手段B1によれば、1の表示演出モードがモード設定手段に設定されている間、所定条件を満たす期間を取得可能な期間情報を遊技機から受信した場合に、その受信した期間情報に基づいて、遊技機のモード設定手段に1の表示演出モードが設定されている間における所定条件を満たす期間が、モード設定期間取得手段によって取得される。そのように取得された期間は、モード設定期間記憶手段に複数の表示演出モードの各々に対応付けられて蓄積して記憶される。
よって、所定条件を満たす期間の合計期間(即ち、蓄積された期間)を各表示演出モード間で比較することが可能となるので、各表示演出モードに対する評価をすることができ、それにより、ホール事情に好適に対応可能な遊技機の提供を可能とする。また、該期間を遊技機と管理手段との両方に記憶したり、遊技機側で該期間の蓄積を行なわないようにすることができる。前者の場合には、記憶箇所が複数となることによって該期間の情報が完全に消失してしまうことを防止することができ、後者の場合には、電源遮断時にも記憶内容を保持可能な構成を遊技機側に設ける必要がないので、遊技機の製造コストに対し有利となる。
なお、上述した各実施形態において、管理手段B1のモード設定期間取得手段としては、変動中信号確認処理(図34)におけるS2022,S2027の処理が例示され、管理手段B1のモード設定期間記憶手段としては、第1〜第3モード総滞在時間メモリ504a〜504cが例示される。
管理手段B1において、所定の操作がされた場合に、前記モード設定期間記憶手段に記憶されている内容に基づいて、前記複数の表示演出モードにおける少なくとも一部の表示演出モードに対する、前記モード設定手段に1の表示演出モードが設定されている間における所定条件を満たす期間を出力させる期間出力手段を備えていることを特徴とする管理手段B2。
管理手段B2によれば、管理手段に対して所定の操作がされた場合には、該管理手段のモード設定期間記憶手段に記憶されている内容に基づいて、複数の表示演出モードにおける少なくとも一部の表示演出モードに対し、遊技機のモード設定手段に1の表示演出モードが設定されている間における所定条件を満たす期間が、期間出力手段によって出力される。なお、例えば、管理手段に接続されている表示装置や印刷装置、又は管理手段に接続されている遊技機などを該期間の出力先とすることができる。
よって、各表示演出モードにおいて所定条件を満たした期間を出力することができるので、各表示演出モードの使用状況を伝達することができ、表示内容を、電源投入後の最初の表示演出モードを設定する(即ち、モード切換指定手段による表示演出モードの切換指定を行なう)際に有用な情報とすることができる。特に、その出力が、表示や印刷などの視覚的な出力であれば、各表示演出モードの使用状況が視覚的に伝達されるので、状況を好適に認識し易い。
表示演出を実行できる表示手段と、複数の表示演出モードの表示演出を実行可能な演出データを記憶する演出データ記憶手段と、前記複数の表示演出モードの中から、1の表示演出モードを設定するモード設定手段と、前記演出データ記憶手段に記憶されている演出データの中から、前記モード設定手段に設定された表示演出モードに応じた演出データを用い、前記表示手段に表示演出を表示させる表示制御手段とを備えた遊技機において、1の表示演出モードが前記モード設定手段に設定されている間に所定期間の計測を行うモード設定期間計測手段と、前記複数の表示演出モードの各々と前記モード設定期間計測手段により計測された期間とを対応付けて該計測された期間を記憶可能なモード設定期間記憶手段とを備えていることを特徴とする遊技機C1。
遊技機C1によれば、複数の表示演出モードの中から、モード設定手段により1の表示演出モードが設定された場合には、そのように設定された表示演出モードに応じた演出データによる表示演出が表示制御手段によって行われる。ここで、1の表示演出モードがモード設定手段に設定されている間、所定期間の計測が、モード設定期間計測手段によって行われ、計測された期間がモード設定期間記憶手段に複数の表示演出モードの各々に対応付けられて記憶される。
よって、モード設定期間記憶手段の内容に基づき、各表示演出モード間で計測された期間を比較することが可能となるので、各表示演出モードに対する評価をすることが可能となり、それにより、ホール事情に好適に対応可能な遊技機の提供を可能とする。
ここで、所定期間を、例えば、変動表示が実行される期間や、1の表示演出モードが設定されている期間から客待ち演出の実行期間を除いた期間や、1の表示演出モードに設定されてから別の表示演出モードに切り換えられるまでの期間(即ち、1の表示演出モードに設定されている期間)など、とした場合には、モード設定期間記憶手段に記憶される内容から、各表示演出モードに対する遊技者の支持度を判定することが可能であるので、モード設定期間記憶手段に記憶される内容を電源投入後の最初の表示演出モードを適切に設定したり、今後の遊技機開発を行う上での有用な情報として利用することができる。
上述した各実施形態において、遊技機C1の表示手段としては、第3図柄表示装置81が例示され、遊技機C1の演出データ制御手段としては、キャラクタROM275が例示され、遊技機C1のモード設定手段としては、モード選択カウンタ273aが例示され、遊技機C1の表示制御手段としては、演出制御装置117が例示される。
また、上述した各実施形態において、遊技機C1のモード設定期間計測手段としては、変動表示処理(図21)におけるS1307の処理が例示され、遊技機C1のモード設定期間記憶手段としては、第1〜第3モード総滞在時間メモリ273h〜273jが例示される。
表示演出を実行できる表示手段と、複数の表示演出モードの表示演出を実行可能な演出データを記憶する演出データ記憶手段と、前記複数の表示演出モードの中から、1の表示演出モードを設定するモード設定手段と、前記演出データ記憶手段に記憶されている演出データの中から、前記モード設定手段に設定された表示演出モードに応じた演出データを用い、前記表示手段に表示演出を表示させる表示制御手段と、遊技者が操作可能な操作手段と、その操作手段が予め規定された時期に操作された場合に、前記モード設定手段に設定されている表示演出モードを、別の表示演出モードに切り換えて設定するモード切換手段とを備えた遊技機において、1の表示演出モードが前記モード設定手段に設定されている間に所定期間の計測を行うモード設定期間計測手段と、前記複数の表示演出モードの各々と前記モード設定期間計測手段により計測された期間とを対応付けて該計測された期間を記憶可能なモード設定期間記憶手段とを備えていることを特徴とする遊技機C2。
遊技機C2によれば、複数の表示演出モードの中から、モード設定手段により1の表示演出モードが設定された場合には、そのように設定された表示演出モードに応じた演出データによる表示演出が表示制御手段によって行われる。ここで、遊技者が操作可能な操作手段による操作が予め規定された時期に行われた場合には、モード設定手段に設定されている表示演出モードが、モード切換手段により、別の表示演出モードに切り換えて設定される。これにより、切り換え後の表示演出モードに応じた演出データによる表示演出が表示制御手段によって行われる。つまり、切り換え後の表示演出モードで表示演出が実行される。
ここで、1の表示演出モードがモード設定手段に設定されている間、所定期間の計測が、モード設定期間計測手段によって行われ、計測された期間がモード設定期間記憶手段に複数の表示演出モードの各々に対応付けられて記憶される。
よって、モード設定期間記憶手段の内容に基づき、各表示演出モード間で計測された期間を比較することが可能となるので、各表示演出モードに対する評価をすることが可能となり、それにより、ホール事情に好適に対応可能な遊技機の提供を可能とする。
ここで、所定期間を、例えば、変動表示が実行される期間や、1の表示演出モードが設定されている期間から客待ち演出の実行期間を除いた期間や、1の表示演出モードに設定されてから別の表示演出モードに切り換えられるまでの期間(即ち、1の表示演出モードに設定されている期間)など、とした場合には、モード設定期間記憶手段に記憶される内容から、各表示演出モードに対する遊技者の支持度を判定することが可能であるので、モード設定期間記憶手段に記憶される内容を電源投入後の最初の表示演出モードを適切に設定したり、今後の遊技機開発を行う上での有用な情報として利用することができる。
なお、上述した各実施形態において、遊技機C2の表示手段としては、第3図柄表示装置81が例示され、遊技機C2の演出データ制御手段としては、キャラクタROM275が例示され、遊技機C2のモード設定手段としては、モード選択カウンタ273aが例示され、遊技機C2の表示制御手段としては、演出制御装置117が例示される。
また、上述した各実施形態において、遊技機C2の操作手段としては、枠ボタン22が例示され、遊技機C2のモード切換手段としては、演出モード変動確認手段(図18,図32)におけるS1206の処理が例示される。
また、上述した各実施形態において、遊技機C2のモード設定期間計測手段としては、変動表示処理(図21)におけるS1307の処理が例示され、遊技機C2のモード設定期間記憶手段としては、第1〜第3モード総滞在時間メモリ273h〜273jが例示される。
表示演出を実行できる表示手段と、複数の表示演出モードの表示演出を実行可能な演出データを記憶する演出データ記憶手段と、前記複数の表示演出モードの中から、1の表示演出モードを設定するモード設定手段と、前記演出データ記憶手段に記憶されている演出データの中から、前記モード設定手段に設定された表示演出モードに応じた演出データを用い、前記表示手段に表示演出を表示させる表示制御手段とを備えた遊技機において、前記複数の表示演出モードの各々と1の表示演出モードが前記モード設定手段に設定されている間に所定条件を満たす期間とを対応付けて記憶可能なモード設定期間記憶手段と、1の表示演出モードが前記モード設定手段に設定されている間に所定条件を1回満たした場合に対する規定値を該所定条件に応じて記憶する規定値記憶手段と、前記所定条件が1回成立する毎に、前記規定値記憶手段に記憶されている前記所定条件に応じた規定値を前記期間として実行中の表示演出モードに対応付けて前記モード設定期間記憶手段に記憶する記憶実行手段とを備えていることを特徴とする遊技機C3。
遊技機C3によれば、複数の表示演出モードの中から、モード設定手段により1の表示演出モードが設定された場合には、そのように設定された表示演出モードに応じた演出データによる表示演出が表示制御手段によって行われる。ここで、所定条件が1回成立する毎に、規定値記憶手段に記憶されている所定条件に応じた規定値が、所定条件を満たす期間として実行中の表示演出モードに対応付けてモード設定期間記憶手段に記憶されるので、各表示演出モードにおいて当該所定条件を満たした期間の推定が可能となる。よって、所定条件を満たす期間を各表示演出モード間で比較することが可能となるので、各表示演出モードに対する評価をすることができ、それにより、ホール事情に好適に対応可能な遊技機の提供を可能とする。また、このとき、1の表示演出モードがモード設定手段に設定されている間に所定条件を満たす期間を実際に計測しなくてもよいので、制御を容易にできる。
ここで、所定条件を、遊技者がその表示演出モードで実際に遊技したことを示す条件(例えば、始動条件の成立や、変動表示の実行や、球の発射など)とした場合には、モード設定期間記憶手段に記憶される内容は、各表示演出モードに対する遊技者の支持度を反映するものとなるので、電源投入後の最初の表示演出モードを適切に設定したり、今後の遊技機開発を行う上での有用な情報として利用することができる。
なお、上述した各実施形態において、遊技機C3の表示手段としては、第3図柄表示装置81が例示され、遊技機C3の演出データ制御手段としては、キャラクタROM275が例示され、遊技機C3のモード設定手段としては、モード選択カウンタ273aが例示され、遊技機C3の表示制御手段としては、演出制御装置117が例示される。
表示演出を実行できる表示手段と、複数の表示演出モードの表示演出を実行可能な演出データを記憶する演出データ記憶手段と、前記複数の表示演出モードの中から、1の表示演出モードを設定するモード設定手段と、前記演出データ記憶手段に記憶されている演出データの中から、前記モード設定手段に設定された表示演出モードに応じた演出データを用い、前記表示手段に表示演出を表示させる表示制御手段とを備えた遊技機において、1の表示演出モードが前記モード設定手段に設定されている間に所定期間の計測を行うモード設定期間計測手段と、前記モード設定期間計測手段により計測された期間と計測対象である表示演出モードとを対応付けて外部へ出力する情報出力手段を備えていることを特徴とする遊技機C4。
遊技機C4によれば、複数の表示演出モードの中から、モード設定手段により1の表示演出モードが設定された場合には、そのように設定された表示演出モードに応じた演出データによる表示演出が表示制御手段によって行われる。ここで、1の表示演出モードがモード設定手段に設定されている間、所定期間の計測が、モード設定期間計測手段によって行われ、計測された期間と計測対象である表示演出モードとが対応付けられて情報出力手段により外部へと出力される。
よって、各表示演出モードにおいて計測された期間を、出力先の管理装置又は外部情報処理装置や外部記憶媒体などに記憶させることができるので、その出力先にて記憶されている情報に基づいて、各表示演出モード間で計測された期間を比較することが可能となる。それにより、各表示演出モードに対する評価をすることが可能となり、ホール事情に好適に対応可能な遊技機の提供を可能とする。
ここで、所定期間を、例えば、変動表示が実行される期間や、1の表示演出モードが設定されている期間から客待ち演出の実行期間を除いた期間や、1の表示演出モードに設定されてから別の表示演出モードに切り換えられるまでの期間(即ち、1の表示演出モードに設定されている期間)など、とした場合には、情報出力手段による出力先にて記憶されている情報から、各表示演出モードに対する遊技者の支持度を判定することが可能であるので、電源投入後の最初の表示演出モードを適切に設定したり、今後の遊技機開発を行う上での有用な情報として利用することができる。
なお、上述した各実施形態において、遊技機C4の表示手段としては、第3図柄表示装置81が例示され、遊技機C4の演出データ制御手段としては、キャラクタROM275が例示され、遊技機C4のモード設定手段としては、モード選択カウンタ273aが例示され、遊技機C4の表示制御手段としては、演出制御装置117が例示され、遊技機C4のモード設定期間計測手段としては、変動表示処理(図21)におけるS1307の処理が例示される。
表示演出を実行できる表示手段と、複数の表示演出モードの表示演出を実行可能な演出データを記憶する演出データ記憶手段と、前記複数の表示演出モードの中から、1の表示演出モードを設定するモード設定手段と、前記演出データ記憶手段に記憶されている演出データの中から、前記モード設定手段に設定された表示演出モードに応じた演出データを用い、前記表示手段に表示演出を表示させる表示制御手段とを備えた遊技機において、1の表示演出モードが前記モード設定手段に設定されている間に所定期間の計測を行うモード設定期間計測手段と、前記モード設定期間計測手段により計測された期間と計測対象である表示演出モードとを対応付けて、遊技機外部において所定の情報を記憶可能な記憶手段に記憶可能となるように出力する情報出力手段を備えていることを特徴とする遊技機C5。
遊技機C5によれば、複数の表示演出モードの中から、モード設定手段により1の表示演出モードが設定された場合には、そのように設定された表示演出モードに応じた演出データによる表示演出が表示制御手段によって行われる。ここで、1の表示演出モードがモード設定手段に設定されている間、所定期間の計測が、モード設定期間計測手段により計測され、計測された期間と計測対象である表示演出モードとが対応付けられて、情報出力手段により、遊技機外部において所定の情報を記憶可能な記憶手段に記憶可能となるように出力される。
よって、各表示演出モードにおいて計測された期間を、出力先の管理装置又は外部情報処理装置の記憶手段や外部記憶媒体などに記憶させることができるので、その出力先にて記憶されている情報に基づいて、各表示演出モード間で計測された期間を比較することが可能となる。それにより、各表示演出モードに対する評価をすることができ、ホール事情に好適に対応可能な遊技機の提供を可能とする。
ここで、所定期間を、例えば、変動表示が実行される期間や、1の表示演出モードが設定されている期間から客待ち演出の実行期間を除いた期間や、1の表示演出モードに設定されてから別の表示演出モードに切り換えられるまでの期間(即ち、1の表示演出モードに設定されている期間)など、とした場合には、情報出力手段による出力先にて記憶されている情報から、各表示演出モードに対する遊技者の支持度を判定することが可能であるので、電源投入後の最初の表示演出モードを適切に設定したり、今後の遊技機開発を行う上での有用な情報として利用することができる。
なお、上述した各実施形態において、遊技機C5の表示手段としては、第3図柄表示装置81が例示され、遊技機C5の演出データ制御手段としては、キャラクタROM275が例示され、遊技機C5のモード設定手段としては、モード選択カウンタ273aが例示され、遊技機C5の表示制御手段としては、演出制御装置117が例示され、遊技機C5のモード設定期間計測手段としては、変動表示処理(図21)におけるS1307の処理が例示される。
前記遊技機C1からC5のいずれかと、その遊技機と通信可能に構成され、該遊技機の管理を行なう管理手段とを備えた遊技システムC1。
表示演出を実行できる表示手段と、複数の表示演出モードの表示演出を実行可能な演出データを記憶する演出データ記憶手段と、前記複数の表示演出モードの中から、1の表示演出モードを設定するモード設定手段と、前記演出データ記憶手段に記憶されている演出データの中から、前記モード設定手段に設定された表示演出モードに応じた演出データを用い、前記表示手段に表示演出を表示させる表示制御手段とを有する遊技機と、その遊技機と通信可能に構成され、該遊技機の管理を行なう管理手段において、1の表示演出モードが前記モード設定手段に設定されている間における所定期間を取得可能な期間情報を遊技機から受信した場合に、その期間情報に基づいて、前記モード設定手段に1の表示演出モードが設定されている間における所定期間を取得するモード設定期間取得手段と、前記複数の表示演出モードの各々と前記モード設定期間取得手段により取得された期間とを対応付けて該計測された期間を記憶可能なモード設定期間記憶手段とを備えていることを特徴とする管理手段C1。
管理手段C1によれば、1の表示演出モードがモード設定手段に設定されている間における所定期間を取得可能な期間情報を遊技機から受信した場合に、その受信した期間情報に基づいて、遊技機のモード設定手段に1の表示演出モードが設定されている間における所定期間が、モード設定期間取得手段によって取得される。そのように取得された期間は、モード設定期間記憶手段に複数の表示演出モードの各々に対応付けられて記憶される。
よって、モード設定期間記憶手段の内容に基づき、各表示演出モード間で計測された期間を比較することが可能となるので、各表示演出モードに対する評価をすることが可能となり、それにより、ホール事情に好適に対応可能な遊技機の提供を可能とする。また、該期間を遊技機と管理手段との両方に記憶したり、遊技機側で該期間の記憶を行なわないようにすることができる。前者の場合には、記憶箇所が複数となることによって該期間の情報が完全に消失してしまうことを防止することができ、後者の場合には、電源遮断時にも記憶内容を保持可能な構成を遊技機側に設ける必要がないので、遊技機の製造コストに対し有利となる。
なお、上述した各実施形態において、管理手段C1のモード設定期間取得手段としては、変動中信号確認処理(図34)におけるS2022,S2027の処理が例示され、管理手段C1のモード設定期間記憶手段としては、第1〜第3モード総滞在時間メモリ504a〜504cが例示される。
<その他>
パチンコ機やスロットマシン等の遊技機には、例えば、液晶表示画面が設けられたものがある。液晶表示画面が設けられている遊技機では、例えば、始動条件の成立(例えば、始動口へ球の入賞)を契機として、液晶表示画面に図柄を変動表示させ、その変動表示が停止した場合に液晶表示画面に表示された停止図柄が予め定められた図柄の組み合わせであれば、遊技者にとって有利な特別遊技状態が発生して、多量の賞球が払出可能な状態とされる。また、液晶表示画面を有する遊技機では、例えば、多様な予告やリーチ演出等が液晶表示画面に表示され、遊技の興趣を高める工夫がされている。このような遊技機の中には、遊技者の操作によって演出モードを変更可能な演出モード変更ボタンが設けられているものがある(例えば、特許文献1:特開2006−174956号公報)。
しかしながら、遊技機に演出モード変更ボタンを設けることにより、表示演出を多様化できるものの、現状の演出モードの変更は遊技者の操作によるものであるので、ホール事情に必ずしも即していない虞があった。
本技術的思想は、上記例示した事情等を鑑みてなされたものであり、ホール事情に好適に対応可能な遊技機を提供することを目的としている。
<手段>
この目的を達成するために、技術的思想1の遊技機は、表示演出を実行可能な表示手段と、遊技者が操作可能な操作手段とを備えたものであって、複数の表示演出モードの表示演出を実行可能な演出データを記憶する演出データ記憶手段と、前記複数の表示演出モードの中から、1の表示演出モードを設定するモード設定手段と、前記演出データ記憶手段に記憶されている演出データの中から、前記モード設定手段に設定された表示演出モードに応じた演出データを用い、前記表示手段に表示演出を表示させる表示制御手段と、前記操作手段が予め規定された時期に操作された場合に、前記モード設定手段に設定されている表示演出モードを、別の表示演出モードに切り換えて設定するモード切換手段と、電源を投入した場合に、最初に前記モード設定手段に設定する1の表示演出モードを切換指定するモード切換指定手段を備えている。
技術的思想2の遊技機は、技術的思想1の遊技機において、前記複数の表示演出モードの各々に対応付けられている接点に対して接続する接点を手動操作により切り換える機械式スイッチとして構成される切換手段を備え、前記モード切換指定手段は、前記切換手段により切り換えられた表示演出モードを切換指定するものである。
技術的思想3の遊技機は、技術的思想1又は2にの遊技機において、1の表示演出モードが前記モード設定手段に設定されている間、所定条件を満たす期間を計測するモード設定期間計測手段と、前記複数の表示演出モードの各々と前記モード設定期間計測手段により計測された期間とを対応付けて該計測された期間を蓄積して記憶可能なモード設定期間記憶手段と、前記モード設定期間記憶手段に記憶されている内容に基づいて、前記複数の表示演出モードにおける少なくとも一部の表示演出モードに対する前記期間を前記表示手段に表示する期間表示手段とを備えている。
<効果>
技術的思想1の遊技機によれば、表示演出を実行可能な表示手段と、遊技者が操作可能な操作手段とを備えたものであって、複数の表示演出モードの表示演出を実行可能な演出データを記憶する演出データ記憶手段と、前記複数の表示演出モードの中から、1の表示演出モードを設定するモード設定手段と、前記演出データ記憶手段に記憶されている演出データの中から、前記モード設定手段に設定された表示演出モードに応じた演出データを用い、前記表示手段に表示演出を表示させる表示制御手段と、前記操作手段が予め規定された時期に操作された場合に、前記モード設定手段に設定されている表示演出モードを、別の表示演出モードに切り換えて設定するモード切換手段と、電源を投入した場合に、最初に前記モード設定手段に設定する1の表示演出モードを切換指定するモード切換指定手段を備えているので、ホールにとって好適な状況を得ることができるという効果がある。
技術的思想2の遊技機によれば、技術的思想1の遊技機の奏する効果に加えて、次の効果を奏する。前記複数の表示演出モードの各々に対応付けられている接点に対して接続する接点を手動操作により切り換える機械式スイッチとして構成される切換手段を備え、前記モード切換指定手段は、前記切換手段により切り換えられた表示演出モードを切換指定するものであるので、電源投入後の最初の表示演出モードの設定に対する負担を軽減することができるという効果がある。
技術的思想3の遊技機によれば、技術的思想1又は2の遊技機の奏する効果に加えて、次の効果を奏する。1の表示演出モードが前記モード設定手段に設定されている間、所定条件を満たす期間を計測するモード設定期間計測手段と、前記複数の表示演出モードの各々と前記モード設定期間計測手段により計測された期間とを対応付けて該計測された期間を蓄積して記憶可能なモード設定期間記憶手段と、前記モード設定期間記憶手段に記憶されている内容に基づいて、前記複数の表示演出モードにおける少なくとも一部の表示演出モードに対する前記期間を前記表示手段に表示する期間表示手段とを備えているので、各表示演出モードの使用状況を視覚的に伝達することができ、表示内容を、電源投入後の最初の表示演出モードを設定する際に有用な情報とすることができるという効果がある。
1 遊技システム
10 パチンコ機(遊技機)
110 主制御装置
117 演出制御装置
500 ホールコンピュータ(管理手段)

Claims (2)

  1. 表示演出を実行可能な表示手段と、遊技者が操作可能な操作手段とを備えた遊技機において、
    複数の表示演出モードの表示演出を実行可能な演出データを記憶する演出データ記憶手段と、
    前記複数の表示演出モードの中から、1の表示演出モードを設定するモード設定手段と、
    前記演出データ記憶手段に記憶されている演出データの中から、前記モード設定手段に設定された表示演出モードに応じた演出データを用い、前記表示手段に表示演出を表示させる表示制御手段と、
    前記操作手段が予め規定された時期に操作された場合に、前記モード設定手段に設定されている表示演出モードを、別の表示演出モードに切り換えて設定するモード切換手段と、
    1の表示演出モードが前記モード設定手段に設定されている間、遊技の実行に係る所定条件を満たす期間として、始動条件の成立に基づき前記表示手段に表示される動的表示の期間を、当該動的表示が表示される毎に、当該動的表示を前記表示手段に表示させるために、遊技の主な制御を実行する主制御手段から前記表示制御手段に出力された当該動的表示の期間に関する情報を含む制御コマンドから特定することによって計測するモード設定期間計測手段と、
    前記モード設定期間計測手段により1回分の前記動的表示の期間が計測される毎に、当該計測された動的表示の期間に対し、当該動的表示の開始時期において表示の実行が保留されている前記動的表示の数に応じて補正を施して得られた期間を、前記複数の表示演出モードのうち、当該動的表示の期間が計測されたときの表示演出モードに対して蓄積して記憶可能なモード設定期間記憶手段と、を備え
    前記モード設定期間記憶手段に記憶される期間は、当該補正の対象となる動的表示の開始時期において表示の実行が保留されている前記動的表示の数が少ないほど短い期間であり、更に、
    前記複数の表示演出モードのうち少なくとも一部の表示演出モードに対して、前記モード設定期間記憶手段に記憶されている期間を前記表示手段に表示する期間表示手段を備えていることを特徴とする遊技機。
  2. 前記遊技機は、パチンコ遊技機であることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
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