JP4353423B2 - カラオケ演奏装置 - Google Patents

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本発明は、カラオケ演奏の途中でも、即座に言語の異なる歌詞字幕に切り替えて表示できると共に、利用者別にデフォルト設定された選択手段によって、先ず、利用者毎に最も適応した言語を素早く選択できるカラオケ演奏装置に関する。
カラオケ演奏装置は、カラオケ伴奏音楽の進行に合わせて、歌詞字幕を順次生成してディスプレイに表示する。表示されている文字列で特に歌唱時に、該当する文字の色を変えて歌唱者に指示する歌詞色変えの技術が知られている(特許文献1、特許文献2参照)。この技術において、歌詞色変えのために、歌詞文字列と表示レイアウトと表示シーケンスと歌唱時指示(色変え指示)の各情報を含んだ字幕生成データをカラオケ伴奏音楽の出力処理と同期して処理し、歌唱開始時機になると該当する文字の色を左端から徐々にワイプさせながら歌唱時機を指示する。
なお、歌詞の字幕生成データは、データ制作者が実際に何度も演奏を聴き、制作用のパソコンのディスプレイで確認しながら歌いやすい歌詞字幕シーケンスになるように手動で操作しながら制作している。
このように、歌詞字幕は、表示文字列に対して歌い易いスピードで表示され色変えが施されるように個々に制御されている。したがって、同じカラオケ楽曲であっても歌詞の言語が異なれば表示シーケンス制御や色変え制御のスピードも異なる。そのため、言語毎に字幕生成データが制作され、楽曲も別バージョンとして個別に用意されている。例えば、日本語バージョンと英語バージョンとでは異なる楽曲として、別の選曲番号が付与されてカラオケ楽曲として用意されている。
特開平11−344987第号公報 特開2002−333893号公報
カラオケが日本発の文化として、世界中で知られるようになり、多くの人に楽しまれている。利用者も国際色が豊かになり、歌詞を英語、中国語、韓国語を始め、その他の言語で楽しみたいというのは当然の要求である。
特に、昨今の国際化の波は、ビジネスシーンに限らず日常のコミュニケ−ションの場にも拡がっている。異なる言語を操る人が同じ場でカラオケを一緒に利用する場面に出くわすことも少なくない。そうであると、あるカラオケ楽曲の最初から単一の言語で歌われるとは限らず、例えば、1番は日本語で、2番は英語で、というように演奏の途中から歌詞字幕の言語を変えたいという要望が多くなる。しかし、従来のように歌詞の表記言語別に楽曲番号が割り当てられていると、改めて別の予約曲として予約しなければならず、途中で歌詞言語を切り替えることはできない。
そこで、本発明は、カラオケ演奏の途中でも即座に言語の異なる歌詞字幕に切り替えて表示することができると共に、特に、利用者別にデフォルト設定された歌詞字幕の選択手段によって、先ず、利用者毎に最も適応した言語を素早く選択できるカラオケ演奏装置の提供を目的とする。
上記課題を鑑み、本発明者は、複数のビデオメモリのそれぞれに異なった言語の歌詞字幕イメージデータを記憶させ、任意の利用者に対し、当該利用者による言語選択の履歴に基づき、複数言語の中から最も頻度の高い言語をデフォルト設定し、当該各種言語を選択可能とさせ、選択された歌詞字幕イメージデータが展開されているビデオメモリを選び、そのイメージデータを字幕表示手段に表示させることで、上記課題を解決できることを見出し、本発明のカラオケ演奏装置を想到した。
すなわち、本発明のカラオケ演奏装置は、利用者IDを識別し、当該利用者のログインを認識するための利用者ID認識手段と、字幕生成データ記憶手段と、複数のビデオメモリ、言語選択手段、字幕表示手段から主に構成される字幕生成部、および中央制御手段を含み、前記利用者ID認識手段により利用者IDが確認された利用者毎に対応した楽曲の歌唱中において、異なる言語それぞれの選択時間の履歴が、予め作成された利用者別選択言語種別管理テーブルにて管理されてなるカラオケ演奏装置であって、
(ア)字幕生成データ記憶手段は、同一曲の歌詞字幕について、楽曲進行に合わせて色変わりする複数言語の歌詞字幕の生成起源となる言語毎に論理構成された字幕生成データを記憶し、
(イ)ビデオメモリは、歌詞字幕イメージデータを記憶し、
(ウ)言語選択手段は、任意の利用者に対し、当該利用者の利用者IDに対応した前記利用者別選択言語種別管理テーブルにて管理されてなる言語選択時間の履歴に基づき、複数言語の中から最も頻度の高い言語をデフォルト設定して、当該各種言語を選択可能とし、
(エ)字幕表示手段は、ビデオメモリの歌詞字幕イメージデータを映像出力し、
(オ)中央制御手段は、イメージデータ生成処理と、言語切替処理とを行い、
(a)イメージデータ生成処理は、カラオケ楽曲の演奏時に、その楽曲の複数言語の各字幕生成データを楽曲の進行に合わせて並列処理し、各言語の歌詞字幕イメージデータを複数のビデオメモリのそれぞれに展開し、
(b)言語切替処理は、言語選択手段により選択された言語の歌詞字幕イメージデータが展開されているビデオメモリを選び、そのイメージデータを字幕表示手段に表示させる、
ことを特徴とする
本発明のカラオケ演奏装置によれば、利用者が言語を指定して歌詞字幕を切り替える指示をすると、カラオケ演奏中であっても各国言語の歌詞字幕に特有の色変え表示にも遅滞なく即座に切り替えることができるため、国際的な場におけるコミュニケーションツールとしてのカラオケの地位が向上すると共に、利用者別にデフォルト設定された選択手段によって、先ず、利用者毎に最も適応した言語を素早く選択できるといった効果を奏する。
以下、本発明のカラオケ演奏装置について、好適な実施例を挙げ、先ず、図1に示す、本発明のカラオケ演奏装置の概略的ブロック構成図に基づき説明する。
図1に示すように、本実施例のカラオケ演奏装置(1)は、主に、装置全体の動作を制御する中央制御手段(2)と、これに接続された各種機器にて構成されている。具体的には、この中央制御手段(2)には、ハードディスク(4)、RAM(5)、音源(6)、ミキサ(7)、ボーカルアダプタ(10)、MPEGデコーダ(11)、合成回路(12)、利用者ID認識手段(3)などが接続されている。また、ハードディスク(4)には、カラオケ楽曲を演奏するための楽曲データ(20)や背景映像の映像データ(21)の他、利用者ID(18)や、演奏された楽曲の楽曲コード(19)、さらに、後述する「利用者別選択言語種別管理テーブル」(T)なども記録されている。
ここで、カラオケ演奏装置(1)の構成要素について少々説明する。先ず、音源(6)は、中央制御手段(2)が実行するシーケンサ(15)における楽曲シーケンサの処理によって入力された楽曲データに応じて楽音信号を形成する。形成された楽音信号はミキサ(7)に入力され、このミキサ(7)は、音源(6)が発生した複数の楽音信号やカラオケマイク(M)と、A/Dコンバータ(9)を介して入力された利用者の歌唱音声信号を適当なバランスでミキシングする。ミキシングされたデジタル音声信号はサウンドシステム(8)に入力される。このサウンドシステム(8)はパワーアンプを備え、入力されたデジタル信号をアナログ信号に変換して増幅し、スピーカ(S)から楽音と歌唱音声を放音する。
ハードディスク(4)に記録されている映像データ(21)は、MPEG形式にエンコードされており、中央制御手段(2)が実行する背景映像再生手段(図示省略)により再生処理を行い、これを読み出してMPEGデコーダ(11)に入力する。このMPEGデコーダ(11)は入力されたMPEGデータをNTSCの映像信号に変換して合成回路(12)に入力し、この合成回路(12)は、この背景映像の映像信号上に歌詞テロップや採点表示などのOSDを合成し、合成された映像信号は表示手段(D)に表示される。
シーケンサ(15)は楽曲コードで識別される楽曲データをハードディスク(4)の楽曲データ記録エリア(20)から読み出す。これは主に楽曲シーケンサおよび歌詞シーケンサからなっており、楽曲シーケンサは楽曲データ中の演奏データトラック、ガイドメロディトラックなどのトラックデータを読み出し、このデータで音源(6)を制御することでカラオケ楽曲の演奏を行い、一方、歌詞シーケンサは文字パターン作成手段を備えており、楽曲データ中の歌詞トラックのデータを読み出し、このデータに基づいて歌詞テロップの画像パターンを作成して、これを合成回路(12)に出力する。
そして、このカラオケ演奏装置(1)には、楽曲検索機能を備えた多機能カラオケリモコン装置(R)が付帯されており、このリモコン装置(R)をもって、利用者は赤外線信号によりカラオケ演奏装置(1)に所望の演奏予約コマンドを送信する。操作制御手段(14)は、この操作信号を検出すると対応する処理を行う。例えば、リモコン装置(R)にて楽曲コードが入力されると、カラオケ楽曲のリクエストであるとして、RAM(5)にある予約待ち行列に楽曲コードを演奏予約する。
このリモコン装置(R)は、その内蔵2次電池に充電するための専用架台が必要となるが、この専用架台には、充電手段の他、利用者IDを識別し、当該利用者のログインを認識するための利用者ID認識手段(3)が付帯されている。本実施例の利用者ID認識手段(3)は、非接触のICモジュールを搭載したIDカードの読み取り/書き込み装置であり、カードIDに紐付けされた利用者IDを特定するものである。勿論、本実施例の他に、例えば、ICモジュールを携帯電話に内蔵させたIC機能付き携帯電話や、近距離無線通信手段であるブルートゥース(blue tooth)機構を有する携帯電話、あるいはパスワードの入力装置や指紋や声紋などの生体識別機能に依る機構の利用者認識手段を利用しても構わない。なお、このリモコン装置(R)が専用架台に装着されると、そのLANポートを介して本発明のカラオケ演奏装置と通信したり、さらには、VPN(Virtual Private Network)を介してカラオケホスト装置と通信したりできる。
以下、図2に示した、歌詞字幕データの理論構成の例示図を用い、本実施例に係る字幕生成データの論理構成を例示する。本実施例に係るカラオケ演奏装置は、日本語の他に中国語、韓国語の歌詞字幕を表示できる。すなわち、選曲時など適宜な機会に利用者が選択した言語の歌詞字幕を表示できるように構成されている。歌詞を映像出力する制御は1行の歌詞文字列を基本単位として処理されるが、字幕生成データは1行単位で仕分けされたデータブロックになっている。1行分のデータブロック(行ブロックとする)は、歌詞の基本データである歌詞文字列情報および表示レイアウト情報と、表示タイミングおよび消去タイミングを規定する表示シーケンス情報と、色変え指示情報との論理的集合体であって、表示シーケンス情報の時間分解能(最小単位)は10ミリ秒である。
歌詞の基本データは、1行分の歌詞文字コードの集合である歌詞文字列情報と、その1行の歌詞文字列をどのようなレイアウトで表示するかを規定した表示レイアウト情報とを含んでいる。表示タイミングは1行の歌詞文字列を「いつ」画面に表示するのかを規定したものであり、字幕生成指令が発行された時点からの経過時間(総合経過時間とする)で「いつ」を表現している。消去タイミングは1行の歌詞文字列を「いつ」画面から消すのかを規定したものであり、その行の表示開始時点からの経過時間(行表示時間とする)で「いつ」を表現している。色変え指示情報は、1行の歌詞文字列を色変えする進め方について規定したものである。色変え制御は、歌詞文字列上の色変え位置Pを時間Tの経過につれて左から右に徐々に変化させることで行う。その時間Tと位置Pの関数が色変え関数である。色変え関数を特定する時間Tと位置Pの複数個の座標点を表すデータが色変え指示情報であり、時間Tのデータは当該行の歌詞文字列の表示開始時点からの経過時間で表現している。
本実施例において、字幕生成データは、歌詞字幕の言語の数だけ制作され用意されている。すなわち、各楽曲につき、日本語用の他に、中国語用、韓国語用の3種類の字幕生成データが制作され記憶されている。各字幕生成データには言語識別子が付加されており、何れかを特定することによって、どの言語用の字幕生成データであるかが分かるように構成されている。
以下、図3に示す、字幕生成部の概略的ブロック構成図に基づき、本発明のカラオケ演奏装置において、複数のビデオメモリ、言語選択手段、字幕表示手段から主に構成される字幕生成部について詳述するが、先ず、ここで、基本的な字幕生成処理について、以下に示す(A)〜(C)に基づき説明する。
カラオケ演奏時には、中央制御手段(2)は伴奏音楽の生成処理に同期して字幕生成データをビデオメモリ(16a)に転送し、歌詞字幕イメージデータを順次ビットマップ展開させる。この処理は小さな一定の周期Δtごと(例えば10ミリ秒ごと)に実行され、字幕生成データの歌詞文字列を1行単位にビデオメモリ(16a)に描画すると共に色変えの処理を加える。
(A)1行の歌詞文字列を表示する処理
先ず、中央制御手段(2)は、字幕生成データの処理開始指令を受けてからの経過時間(総合経過時間)をカウントすると共に、その総合経過時間と各行ブロックについての表示シーケンス情報(表示タイミング)とを比較し、ある行の表示タイミングになったならば、その行ブロックの歌詞の基本データに基づいて該当文字列を該当レイアウトで画像表現したデータを生成してビデオメモリに書き込む。
(B)1行の歌詞文字列を消去する処理
ある行の歌詞文字列を表示したならば、その表示開始時点からの経過時間(行表示時間)をカウントすると共に、その行表示時間と該当ブロックについての表示シーケンス情報(消去タイミング)とを比較し、消去タイミングになったならば、ビデオメモリにおける該当行の文字列データを消去する。
(C)1行の歌詞文字列を色変えする処理
ある行の歌詞文字列を表示したならば、その行ブロックの色変え指示情報に基づいて、行表示時間Tの経過に合わせて歌詞文字列の色変え点の位置Pを左から右へと変化させて行く。この処理は色変え指示情報に基づいて色変え関数を演算するプロセスと、その色変え関数に従って一定周期Δtごとに色変え点の位置Pを決め、その位置Pに従ってビデオメモリ上の色コードを設定するプロセスから構成されている。色変え指示情報は、色変え関数を特定する時間Tと位置Pの複数個の座標点を表すデータである。色変え関数を演算するプロセスにおいて、これらの各座標点を滑らかに結んだ曲線に沿って、時間軸上の各時点Tn(Δt×n)に対応する色変え点の位置データPnを演算により求める。
このように、行表示時間(各実行時点Δt×n)に対応する色変え点の位置データPnを求め、ビデオメモリにおける該当行の歌詞文字列画像データの色コードを位置データPnで特定される位置まで所定の色に設定する。この処理を一定周期Δtで繰り返すことにより、行表示時間Tの経過につれて歌詞文字列上の色変え点の位置Pが左から右に徐々に変化する画像が生成される。
以上の(A)〜(C)の基本的な字幕生成処理にしたがって、歌詞字幕イメージデータがビデオメモリにビットマップ展開される。
特に、本実施例のカラオケ演奏装置は、日本語用、中国語用、韓国語用の3つのビデオメモリ(16a,16a,16a)を備えている。これらのビデオメモリ(16a,16a,16a)は、言語選択手段(16b)を介して字幕表示手段(16c)に接続されており、指定されたビデオメモリの内容を言語選択手段(16b)により分離して読み出せるように構成されている。カラオケ演奏時には、伴奏音楽の生成処理に同期して各ビデオメモリ(16a)に各国言語用の字幕生成データを転送し、各々のビデオメモリ(16a)において上記(A)〜(C)の処理に従って、各国言語用の歌詞字幕イメージデータのビットマップ展開が並行してなされる。
利用者が後述するような適宜なユーザインタフェースにより、所望する言語の字幕生成データの言語識別子を特定すると、字幕生成部(16)は言語選択手段(16b)を介してその言語用のビデオメモリ(16a)の内容を読み出して字幕表示手段(16c)に送信する。字幕表示手段(16c)は、そのビデオメモリ(16a)に書き込まれた歌詞字幕イメージデータをアナログ信号に変換して合成回路(12)に供給する。合成回路(12)では、この歌詞字幕イメージデータを映像再生装置(17)から出力される背景映像にスーパーインポーズして表示手段に映像出力する。なお、本実施例においては、複数の物理的なビデオメモリを各国言語用に備える形式としたが、当然、ビデオメモリに複数の領域を割り当て、各領域を各国言語用のビデオメモリとして管理してもよい。すなわち、表示言語を切り替える場合には、領域を切り替えて歌詞字幕イメージデータを読み出すようにしてもよい。
以下、図4に示す、利用者別選択言語種別管理テーブルの概念図と、図5に示す、言語選択用アイコンの表示例図に基づき、利用者の言語選択の履歴に基づく、利用者別のデフォルト設定について詳述する。
本発明は、任意の利用者に対し、当該利用者による言語選択の履歴に基づき、複数言語の中から最も頻度の高い言語をデフォルト設定するが、利用者の言語選択の履歴は、利用者毎に予め作成された図4の利用者別選択言語種別管理テーブル(T)にて、利用者IDのログイン(利用者登録)により確認された利用者を対象として管理されている。具体的には、この管理テーブル(T)は、利用者を特定するための「利用者ID」フィールド(f1)と、言語を選択した日時を示す「日時」フィールド(f2)と、歌唱したカラオケ楽曲を特定するための「楽曲コード」フィールド(f3)と、選択した言語種別を示す「選択言語種別」フィールド(f4)にて主に構成されている。なお、本実施例では、1曲中に選択言語を何回か変えた場合、一回の歌唱でも変更回数分に分けて記録されるが、この時、各種の言語毎、その1曲中での歌唱時間(選択時間)の割合も記録して、頻度計算を細分化できるようにしている。また、頻度計算は中央制御手段が行うが、その算定対象期間は任意に設定されるものである。
任意の利用者による所望の楽曲の演奏時、図3に示すように、中央制御手段(2)は、ハードディスク(4)にある上記利用者別選択言語種別管理テーブル(T)を参照し、該当する利用者IDを確認すると、その楽曲について、最も選択頻度の高い言語を特定し、言語選択手段(16b)に対し、これをデフォルト設定して当該各種言語を選択可能とするように制御する。なお、該当する利用者IDが無い場合や、確認されても該当楽曲のデータが無い場合は、統括的な言語(例えば、母国語である日本語)をデフォルト設定しても良く、あるいは、この場合にはデフォルト設定を全く設けないように構成しても良い。
図5には、言語選択用のアイコンが例示されており、「日本語」と「中国語」と「韓国語」の言語を選択でき、任意の利用者に対し、当該利用者による言語選択の履歴に基づき、複数言語の中から最も頻度の高い言語をデフォルト設定し、当該各種言語を選択可能に構成されているため、利用者毎に最も適応した言語を素早く選択できる。因みに、図中、白黒反転したアイコンの言語(韓国語)がデフォルト設定されている言語である。
以下、図6に示す、利用者別ログイン・ログアウト指示のインタフェイス表示画面に基づき、本発明のカラオケ演奏装置に対する、利用者IDに基づくログイン(利用者登録)・ログアウト(登録抹消)について詳述する。
図5は、多機能カラオケリモコン装置の液晶ディスプレイ(Ra)とタッチセンサ(Rb)とを積層したタッチパネルの表示画面を示しており、このタッチパネルが利用者別にログインとログアウトを指示するための利用者インタフェイスとなっている。この表示画面には、利用者別顔写真付きアイコン列(30)や利用者毎にログインするための「ログイン」アイコン(31)や、同様に、ログアウトするための「ログアウト」アイコン(32)などが設けられている。
前述したように、リモコン装置を前述した専用架台に装着した状態で、利用者は先ず、「ログイン」アイコン(31)を選択した後、当該専用架台に付帯したIDカードの読み取り/書き込み装置(利用者ID認識手段)に自らのIDカードを装填することにより、これに紐付けされた利用者IDが識別されると同時にログインが認識される。ログインが認識されると、カラオケホスト装置に予め登録された利用者の顔写真、あるいは、予め登録されていない場合、デジタルカメラ機能を使って撮影した利用者の顔写真を新たに登録して、順次、所定の利用者別顔写真付きアイコン(30a)を利用者毎に作成する。
この利用者インタフェイスを利用すれば、各種言語選択の際、利用者は自らの顔写真付きアイコン(30a)を選択し、さらに、所定の言語選択の操作を行えば、その言語選択が当該利用者によるものと確認される。そして、利用者がログアウトしたい場合は、「ログアウト」アイコン(32)を選択し、続けて自らの顔写真付きアイコン(30a)を選択すれば当該利用者がログアウトしたと判断される。
以上、詳述したように、本発明のカラオケ演奏装置によれば、利用者が言語を指定して歌詞字幕を切り替える指示をすると、各国言語の歌詞字幕に特有の色変え表示にも遅滞なく即座に切り替えることができるため、国際的な場におけるコミュニケーションツールとしてのカラオケの地位が向上すると共に、利用者別にデフォルト設定された選択手段によって、先ず、利用者毎に最も適応した言語を素早く選択できる。
本発明のカラオケ演奏装置の概略的ブロック構成図。 歌詞字幕データの理論構成の例示図。 字幕生成部の概略的ブロック構成図。 利用者別選択言語種別管理テーブルの概念図。 言語選択用アイコンの表示例図。 利用者別ログイン・ログアウト指示のインタフェイス表示画面。
符号の説明
1 カラオケ演奏装置
2 中央制御手段
3 利用者ID認識手段
4 ハードディスク
5 RAM
12 合成回路
16 字幕生成部
16a ビデオメモリ
16b 言語選択手段
16c 字幕表示手段
T 利用者別選択言語種別管理テーブル
R リモコン装置

Claims (1)

  1. 利用者IDを識別し、当該利用者のログインを認識するための利用者ID認識手段と、字幕生成データ記憶手段と、複数のビデオメモリ、言語選択手段、字幕表示手段から主に構成される字幕生成部、および中央制御手段を含み、前記利用者ID認識手段により利用者IDが確認された利用者毎に対応した楽曲の歌唱中において、異なる言語それぞれの選択時間の履歴が、予め作成された利用者別選択言語種別管理テーブルにて管理されてなるカラオケ演奏装置であって、
    (ア)字幕生成データ記憶手段は、同一曲の歌詞字幕について、楽曲進行に合わせて色変わりする複数言語の歌詞字幕の生成起源となる言語毎に論理構成された字幕生成データを記憶し、
    (イ)ビデオメモリは、歌詞字幕イメージデータを記憶し、
    (ウ)言語選択手段は、任意の利用者に対し、当該利用者の利用者IDに対応した前記利用者別選択言語種別管理テーブルにて管理されてなる言語選択時間の履歴に基づき、複数言語の中から最も頻度の高い言語をデフォルト設定して、当該各種言語を選択可能とし、
    (エ)字幕表示手段は、ビデオメモリの歌詞字幕イメージデータを映像出力し、
    (オ)中央制御手段は、イメージデータ生成処理と、言語切替処理とを行い、
    (a)イメージデータ生成処理は、カラオケ楽曲の演奏時に、その楽曲の複数言語の各字幕生成データを楽曲の進行に合わせて並列処理し、各言語の歌詞字幕イメージデータを複数のビデオメモリのそれぞれに展開し、
    (b)言語切替処理は、言語選択手段により選択された言語の歌詞字幕イメージデータが展開されているビデオメモリを選び、そのイメージデータを字幕表示手段に表示させる、
    ことを特徴とするカラオケ演奏装置。
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