JP6426349B2 - Fbgセンサの計測方法及びfbgセンサの計測装置 - Google Patents

Fbgセンサの計測方法及びfbgセンサの計測装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6426349B2
JP6426349B2 JP2014020050A JP2014020050A JP6426349B2 JP 6426349 B2 JP6426349 B2 JP 6426349B2 JP 2014020050 A JP2014020050 A JP 2014020050A JP 2014020050 A JP2014020050 A JP 2014020050A JP 6426349 B2 JP6426349 B2 JP 6426349B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bragg wavelength
fbg sensor
change
measurement
lambda
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014020050A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015148454A (ja
Inventor
富男 中島
富男 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Inspection and Instrumentation Co Ltd
Original Assignee
IHI Inspection and Instrumentation Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Inspection and Instrumentation Co Ltd filed Critical IHI Inspection and Instrumentation Co Ltd
Priority to JP2014020050A priority Critical patent/JP6426349B2/ja
Publication of JP2015148454A publication Critical patent/JP2015148454A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6426349B2 publication Critical patent/JP6426349B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Testing Of Optical Devices Or Fibers (AREA)

Description

本発明は、FBGセンサの計測方法及びFBGセンサの計測装置に関するものである。
従来,ひずみ計測用として電気抵抗式ひずみゲージが使用されてきたが,近年、軽量・耐電磁干渉性・耐爆性に優れる光ファイバセンサであるファイバ・ブラッグ・グレーティングセンサ(Fiber Bragg grating sensor: FBG sensor)が用いられるようになっている(特許文献1〜6)。
FBGセンサは、光ファイバコアの軸方向に周期的な屈率変化を人工的に構成させたものである。この屈折率の周期的な変化は、光ファイバコア軸方向に進む光信号に対して、1次元の回折格子として機能する。そしてFBGセンサ部の有効屈折率をne、屈折率の長さ周期(すなわち、格子間隔)をΛとすると、FBGセンサは光の波長λBが[λB=2neΛ]の関係を満たす条件の場合に、光の波長λBを中心とする波長幅の狭い(すなわち、狭帯域)の光を強く反射する。そして反射光の中心波長λBはブラッグ波長と呼ばれている。
また有効屈折率neと格子間隔Λが変化すると、ブラッグ波長λBは変化し、FBGセンサはこの性質を利用している。格子間隔の変化は、FBGセンサの長さ変化となるが、製造上の理由から厳密な初期長さの計測ができないため、FBG長さをLとした場合、FBG長さ変化ΔLの関係から(Δε=ΔL/L)をひずみΔεとし、FBGセンサはひずみセンサとして利用される。また光ファイバは石英ガラスを材料としているため、石英ガラスの線膨張率と屈折率の温度特性の影響により、FBGセンサ部の温度が変化してもブラッグ波長λBが変化する。すなわち、FBGセンサはひずみと温度の両方に感度を有する。
一方、ひずみによるブラッグ波長変化と温度によるブラッグ波長変化は、その原理が異なるため、式1のようにひずみによるブラッグ波長変化Δλと温度によるブラッグ波長変化をΔλBTとしたとき、それぞれの和が合計のブラッグ波長変化ΔλBとされる。
Figure 0006426349
ブラッグ波長変化のひずみΔεと温度変化ΔTに対する感度をそれぞれ、αεとαTとすると、式1の最右辺のように、ひずみΔεと温度変化ΔTからブラッグ波長ΔλBが得られる。式1はブラッグ波長ΔλBがひずみΔεと温度変化ΔTに対して線形独立な関係があることを示している。ブラッグ波長変化のひずみ感度αεと温度感度αTは、FBGセンサとして一般的なシングルモード光ファイバを用いてブラッグ波長1550nmに設定した場合、それぞれ、1.2pm/μεと14pm/℃程度である。FBGセンサの通常の使用条件においては、ブラッグ波長変化のひずみ感度αεと温度感度αTは一定値と扱われている。
FBGセンサを用いてひずみもしくは温度変化の計測をしようとする場合、計測技術的に二つの課題を考えなければならない。一つ目の課題は、FBGセンサの信号として計測可能な物理量が、ひずみΔεと温度変化ΔTによって変化する「ブラッグ波長変化ΔλB」ではなく、「ブラッグ波長λB」であるということである。このため、FBGセンサを使用した特許文献1〜6は全て「ブラッグ波長λB」を計測した後に、「ブラッグ波長変化ΔλB」を算出し、その後にひずみΔεまたは温度変化ΔTを求める処理を行っている。このとき、「ブラッグ波長変化ΔλB」を求めるために行われる処理は、計測開始時、もしくは、計測開始後のある特定された時刻のブラッグ波長を初期ブラッグ波長λB0とし、式2のように、その後に任意の時刻のブラッグ波長λBとの差分を計算するようにしている。
Figure 0006426349
二つ目の課題は、式1に示したように、「ブラッグ波長変化ΔλB」がひずみΔεと温度変化ΔTの両方に感度を有するため、得られたブラッグ波長変化ΔλBが、ひずみによるものか、温度変化によるものかを分離し得るように温度補償を必要とすることである。
この課題に対して、特許文献1においては、「ブラッグ波長変化ΔλB」の移動平均処理により、温度変化によるブラッグ波長変化とひずみによるブラッグ波長変化との分離を提示している。特許文献2においては、光ファイバセンサ計測システムに二つの異なるセンサ(ブルリアン散乱光を用いるBOTDR方式とFBGセンサ方式の検出手段)を配置し、このセンサの信号からひずみと温度変化の分離を行うことを提示している。特許文献5においては、偏波保持型の特殊な光ファイバを用いて、近接した箇所に二つのFBG部を形成し、温度補償を行うことを提示している。特許文献3、4および6においては、FBGセンサをひずみセンサまたは温度センサに使用することを提示している。
特許第5197054号 特開2012−021921号公報 特開2013−104700号公報 特開2013−113830号公報 特開2013−142667号公報 特開2013−148551号公報
第一の課題において、FBGセンサの計測物理量が「ブラッグ波長変化ΔλB」ではなく「ブラッグ波長λB」である点については、式2の記したように、ひずみΔεや温度変化ΔTに比例する「ブラッグ波長変化ΔλB」を、ある特定の時刻の初期ブラッグ波長λB0が無い場合に算出できないということは、計測技術上、非常に不便である。特に、ひずみΔεが振動的な場合には、初期ブラッグ波長λB0をどの時刻の値を使用するかによって、ブラッグ波長変化ΔλBが変化してしまう。また振動的なひずみを計測する際に、その時のブラッグ波長変化ΔλBがゼロとなる基準は、特定の時刻の初期ブラッグ波長λB0に依存しない計測結果となることが望ましい。
第二の課題において、FBGセンサによる計測時に温度補償を必要とする点に関し、特許文献1の手法は、単一のFBGセンサの「ブラッグ波長変化」(特許文献1においては「ブラッグ波長シフト」と表記)に対して移動平均法を用いて温度変化ΔTとひずみΔεが得られるものであり、有効な手法である。しかし、ある任意の時刻の温度補償を行うために、その時刻の前のデータを保管する処理が必要であり、演算手法が複雑である。また、初期ブラッグ波長λB0を必要とする課題は改善されていない。特許文献2手法は、同一箇所の計測のために二つの異なる方式の光ファイバを必要とするため、計測システム費用が高額となり、コスト的な問題がある。
特許文献5の手法は、偏波保持光ファイバを使用している。これに対し、一般的なFBGセンサは通信用として汎用性が高いシングルモード光ファイバ(Single mode optical fiber: SMF)を用いて製作される。シングルモード光ファイバ(SMF)は安価である。光ファイバの接続は、必ず、光強度を小さくする損失が避けられないが、融着接続により最も光強度損失を小さくすることが可能である。シングルモード光ファイバ用の光ファイバ融着機は安価である。一方、特許文献5の手法に用いられる偏波保持型の光ファイバでは、融着接続の際、二本の光ファイバの偏波方向を同じになるように接続する必要がある。そのような光ファイバ融着機は、実験室用途として販売されており、シングルモード光ファイバ用の光ファイバ融着機よりも、取り扱いが難しく、かつ、価格は数倍も高価である。また、特許文献5の手法では1つのFBGセンサに偏波状態が異なる二つの光信号を伝播させるが、その二つの光信号を独立して、シングルモード光ファイバに分離することが難しい。すなわち、偏波保持型の光ファイバを使用したFBGセンサでは、計測システムの全体にわたって偏波保持型の光ファイバを使用する必要がある。よって、特許文献5の手法は、実験室では適用可能であっても、実用的に欠けるという課題がある。このため安価なシングルモード光ファイバに構成された一般的なFBGセンサに対応した簡便かつ安価な温度補償法が必要とされている。
特許文献3、4および6の手法は、FBGセンサをひずみセンサまたは温度センサに使用することを示すのみであり、ひずみと温度の具体的な分離方法を提示していない。
本発明は、上述の実情に鑑み、ひずみΔεや温度変化ΔTに比例する物理量であるブラッグ波長変化ΔλBを、初期ブラッグ波長λB0に依存せずに、計測量であるブラッグ波長λBから求めることができる。また、安価で簡便なFBGセンサの温度補償方法を実施しえるFBGセンサの計測方法及びFBGセンサの計測装置を提供することを目的としている。特に、ひずみΔεが振動的な場合に有効である計測方法及び計測装置を提供することを重視している。
本発明のFBGセンサの計測方法は、FBGセンサを用いてブラッグ波長変化を計測するFBGセンサの計測方法であって、FBGセンサの計測物理量がブラッグ波長λBであることを鑑みている。ここで、FBGセンサの計測物理量がブラッグ波長であることについて説明する。
光ファイバ中を伝播する光信号は電磁波として扱うことが可能であり、FBGセンサからの反射光は、ブラッグ波長を中心とした狭帯域の光信号である。ブラッグ波長の変化は、ブラッグ波長を搬送波として、周波数変調された信号、すなわちFM変調信号である。よって、テレビ放送やラジオ放送などの電磁波においては、波長ではなく、FM変調された信号を電磁波として受信し、FM復調をして、信号を抽出している。すなわち、電磁波の周波数領域において信号抽出していることになる。
しかし、FBGセンサは、電磁波の周波数領域ではなく、波長領域において信号の復調がされる。例えば、1550nmのブラッグ波長のFBGセンサの場合、その周波数は193THz程度である。一方、ひずみの変化する周波数は1MHz程度、温度変化では精々100Hz程度まで計測できれば十分である。FBGセンサにより193THz(3億m/s÷1550nm=193THz)の電磁波を周波数領域で計測する際には、非常に高周波数の受信電気回路を必要とし、その信号をアナログ・デジタル変換する場合には、非常に高速なAD変換器を必要とする。しかし、評価する周波数は、1MHz程度までであり、0.005ppmに相当する。このような信号抽出は電気・電子回路を構成させる上であまりに効率的ではない。これに対し、光の波長領域であれば、分光学的手法により、ブラッグ波長を計測することが可能となる。すなわち、光の波長に対して、FBGセンサからの反射光の最も強い光強度を分光的に抽出すれば良いことになる。よって、FBGセンサのブラッグ波長の計測においては、電磁波の周波数領域ではなく、波長領域で計測がなされるのが一般的である。
次に、FBGセンサのブラッグ波長はデジタル値として計測される点について説明する。現代では電気抵抗式ひずみゲージのような電気センサであってもデジタル値として記録されるが、FBGセンサの計測量がデジタル値として計測される理由は電気センサの場合と異なる。電気抵抗式ひずみゲージなどの電気センサの信号は、アナログ信号としてアナログオシロスコープなどのアナログ計測器により観察可能である。そして電気センサの信号がデジタル信号化される理由は、AD変換器により時間の離散化がなされることに起因する。一方、FBGセンサの場合、ブラッグ波長が分光学的手法で計測される際に、ブラッグ波長の離散化では、波長分解能に計測装置の長さ計測限界値が存在し、長さの離散化が必要なためである。また分光学的手法においては、ある時刻の光のスペクトラムを考えなければならないから、長さの離散化と同時に時間の離散化もなされる。よって、FBGセンサのブラッグ波長の計測において、ブラッグ波長は、デジタル信号の時間数列として得られることになる。
本発明は、FBGセンサのブラッグ波長計測値が、デジタル信号の時間数列であることに着眼したものである。具体的には、計測したブラッグ波長λBを数列の番号n=[0,1,2,…,L-1]に対応してλB(n)とする。さらに、ブラッグ波長変化ΔλBをΔλB(n)とする。初期ブラッグ波長λB0は、任意の番号nのブラッグ波長λB(n)とブラッグ波長変化ΔλB(n)を指定可能である。一般には、n=0の場合が、初期ブラッグ波長λB0とされる。そして計測するブラッグ波長がデジタル値の数列であることを利用することにより、デジタル信号処理を用いて、1つ目の課題であるひずみΔεや温度変化ΔTに比例する量を求め、さらに、ひずみΔεと温度変化ΔTの変化する時間のスケール(すなわち周波数)の違いに着眼し、安価なシングルモード光ファイバを用いたFBGの温度補償を可能とする。
本発明のFBGセンサのブラッグ波長計測方法は、ブラッグ波長λBをデジタル計測値の数列として扱うようにブラッグ波長λBを数列の位置がn番目のブラッグ波長λB(n)とし、ブラッグ波長λB(n)を、初期ブラッグ波長λB0と、静的ブラッグ波長変化ΔλBS(n)と、動的ブラッグ波長変化ΔλBD(n)とに区分けするものである。ここで静的ブラッグ波長変化ΔλBS(n)と、動的ブラッグ波長変化ΔλBD(n)について説明すると、N<Lを満足する偶数の自然数Nに対し、長さLのブラッグ波長信号数列の区間[n-N/2, n+N/2]と設定し、ブラッグ波長λB(n)を離散フーリエ変換したときに、0Hzの成分となる変化を静的ブラッグ波長変化ΔλBS(n)とし、0Hz以外の成分となる変化を動的ブラッグ波長変化ΔλBD(n)としている。
そしてブラッグ波長λB(n)は式3となる。式3を区間[n-N/2, n+N/2]において離散フーリエ変換すると、式4が得られる。ここで、初期ブラッグ波長λB0は区間[0, L-1]において定数であることを利用している。式4において、fsはサンプリング周波数であり、記号jは虚数単位、iは整数である。また、kはk=[0,1,2,…,N]なる長さ(N+1)の自然数の番号であり、離散化された周波数の番号である。すなわち、k=0は周波数0Hzである。離散化された周波数の分解能はサンプリング周波数の(N+1)分の1であるfs/(N+1)となる。式4において、ブラッグ波長信号数列の全ての番号において、初期ブラッグ波長λB0は定数であるから、離散フーリエ変換したとき、0Hzの成分(k=0)となる。また、静的ブラッグ波長変化ΔλBS(n)はその定義から、離散フーリエ変換したとき、0Hzのみの成分としたことから、式4において、k=0の成分となる。
Figure 0006426349
Figure 0006426349
式4をさらに逆離散フーリエ変換する。式4の左辺は離散フーリエ変換の定義から、式5のようにブラッグ波長λB(n)に戻る。また、同様の理由から、式4の右辺最下段の第二項も式6の動的ブラッグ波長ΔλBD(n)に戻る。
Figure 0006426349
Figure 0006426349
式4の右辺最下段の第一項は式7にようになる。
Figure 0006426349
式5、式6および式7を合わせると、式8となる。そして式8を変形すると式9となる。
Figure 0006426349
Figure 0006426349
動的ブラッグ波長ΔλBD(n)は、ブラッグ波長計測値λB(n)から[λB0+ΔλBS(n)]の区間[n-N/2、n+N/2]の長さ(N+1)の信号の平均値を引き算したものである。またブラッグ波長計測値λB(n)は計測値であり、取得することが可能な数値である。一方で[λB0+ΔλBS(n)]の区間[n-N/2、n+N/2]における平均値は取得することができないが、式10に示すようなブラッグ波長計測値λB(n)の区間[n-N/2、n+N/2]における移動平均値<λB(n)>を考えることができる。
Figure 0006426349
デジタル信号処理において、移動平均処理はFIRローパスフィルタとなる。式10の場合ならば、次数NのFIRローパスフィルタとなる。すなわち、式10の最右辺第二項はサンプリング周波数をfsとしたとき、カットオフ周波数fc=fs/Nとして、周波数f>fcにおいて減衰する。よって、周波数f>fcにおいて、式10を式11に置き換えても大きな差は生じない。
Figure 0006426349
式11を式9に代入することにより、式12が得られる。式12は計測可能なブラッグ波長λB(n)のみから、ひずみΔεや温度変化ΔTに比例する動的ブラッグ波長変化ΔλBD(n)を得る関係式である。また、初期ブラッグ波長λB0を必要とせず、任意の番号nについて動的ブラッグ波長変化λB(n)を得ることができる関係式である。
Figure 0006426349
本発明が先行技術と異なる点は、FBGセンサにおいて、計測可能な物理量ブラッグ波長λB(n)からひずみΔεや温度変化ΔTに比例するブラッグ波長変化ΔλBDを得ることである。ただし、この場合、0Hzの成分は、使用しない。特許文献1においても移動平均を用いているが、それは、ブラッグ波長変化ΔλBを演算した結果に適用しているため、本発明と類似しているが、異なる手法である。本発明によるFBGセンサの計測方法においては、FBGセンサの計測可能な物理量であるブラッグ波長λB(n)から、周波数0Hz以外の成分を重点的に評価することになる。すなわち、FBGセンサを動的な物理量を計測するセンサとする計測方法となる。特許文献2〜6においては、計測量を単にひずみ、温度変化(または温度)と呼んでいるが、その時間変化の特徴については、何ら記述していない。
一方、ブラッグ波長変化ΔλB(n)がひずみΔεと温度変化ΔTの両方の変化により変化した場合、Δεと温度変化ΔTが同一の周波数において変化する場合のみ、両方の計測を同時行う必要がある。しかし、一般にひずみΔεと温度変化ΔTはその変化する周波数が異なる。振動的なひずみを計測する場合には、ひずみの時間変化は速く、温度の時間変化はゆっくりである場合が多い。このため温度変化によるブラッグ波長変化を静的ブラッグ波長変化ΔλBSにのみに含まれると仮定できるように次数Nを決定できれば、単一のFBGセンサによりひずみと温度を分離した計測が可能であり、特別な温度補償をする必要は無い。逆に、非常にゆっくりとしたひずみ変化を計測する場合がある。しかし、温度は1日周期において変化する場合には、ひずみ変化が静的ブラッグ波長変化ΔλBSとなり、温度が動的ブラッグ波長変化ΔλBDとなる。
本発明のFBGセンサの計測装置は、FBGセンサを用いてブラッグ波長変化を計測するFBGセンサの計測装置であって、ブラッグ波長λBをデジタル計測値λB(n)の数列として扱い、静的ブラッグ波長変化ΔλBS(n)と、動的ブラッグ波長変化ΔλBD(n)とに区分けする処理部を備えたものである。ただし、動的とは離散フーリエ変換するブラッグ波長信号数列において、0Hz成分を含まないだけである。
本発明のFBGセンサの計測装置において、処理部で、動的ブラッグ波長変化ΔλBD(n)は、FBGセンサで計測したブラッグ波長λB(n)信号数列に対して、式11に示した移動平均化処理を行う。
式11に示した移動平均処理は、数列h(i)=[1/(N+1),1/(N+1),….,1/(N+1)]となる。ここで、i=[n-N/2, n-(N/2-1),..,0,1,..,n+(N/2-1),n+N/2]の長さ(N+1)とすると、式11は式13のようにすることもできる。すると、式12は式14のようにできる。
Figure 0006426349
Figure 0006426349
また、式15に示すクロネッカのデルタ関数δ(i)を考える。ここで、iは式13や式14で使用した記号iと同じである。
Figure 0006426349
このとき、式14は式16にようにも変形できる。
Figure 0006426349
さらに、h'(i)=δ(i-n)-h(i)とすると、式17となる。
Figure 0006426349
式13の最右辺と式16および式17はデジタル信号数列λB(i)に対するデジタル信号処理を表す。h(i)、δ(i-n)およびh'(i)はデジタルフィルタのインパルス数列である。一般にデジタル信号処理においては、入力信号x(n)に対して応答X(n)を得る場合に、デジタルフィルタインパルス数列h(i)と式18のような畳み込み演算が行われる。しかし、式13の最右辺と式16および式17はデジタルフィルタインパルス列h(i)と信号λB(i)の内積演算であり、本発明において、畳み込み演算よりも、内積演算の方が好ましい。
Figure 0006426349
本発明のFBGセンサの計測方法及び装置において、FBGセンサのブラッグ波長計測値数列λB(n)に対して適用するデジタルローパスフィルタh(i)をFIRデジタルフィルタにすることが好ましい。加えて、移動平均処理に相当する、FIRデジタルフィルタが好ましい。また同じ意味であるが、デジタル信号処理における箱型窓関数が好ましい。
本発明のFBGセンサの計測方法及び装置において、h(i)のフィルタ次数Nの大きさを、静的ブラッグ波長変化ΔλBSと動的ブラッグ波長変化ΔλBDに分離するために、サンプリング周波数が100Hz未満ならば、次数Nを100以上(N>100)にすることが好ましい。サンプリング周波数が100Hz以上ならば、h(i)のフィルタ次数Nの大きさを、1秒間に収録されるブラッグ波長信号長さよりも長くすることが好ましい。
本発明のFBGセンサの計測方法及び装置において、h(i)のフィルタ次数であるNの大きさを決定する際に、動的ブラッグ波長変化ΔλBD(n)に、静的ブラッグ波長変化ΔλBS(n)の影響が軽微になるように、決定することが好ましい。ΔλBS(n)の影響が軽微とは、ΔλBDを評価する周波数帯域において、ΔλBSが-30dB(約3%)以下に減衰していることである。
本発明のFBGセンサの計測方法及び装置によれば、ブラッグ波長λBをデジタル計測値λB(n)の数列として扱い、静的ブラッグ波長変化ΔλBS(n)と、動的ブラッグ波長変化ΔλBD(n)とに区分けするので、離散フーリエ変換した際に、0Hz成分を除くブラッグ波長変化ΔλBD(n)を、計測可能なブラッグ波長信号数列λB(n)から求めることができる。また一般に使用される初期ブラッグ波長λB0を必要とせず、ブラッグ波長変化ΔλBD(n)を容易に求めることができる。さらに、ブラッグ波長変化ΔλBD(n)は、ひずみ変化Δεによるブラッグ波長変化Δλと、温度変化ΔTによるブラッグ波長変化ΔλBTとに比例するので、ひずみ変化Δεや温度変化ΔTに関する情報を得ることができる。
また、ひずみΔεによるブラッグ波長変化Δλは動的ブラッグ波長変化ΔλBD(n)の信号とみなすことが可能であり、加えて、温度変化ΔTによるブラッグ波長変化ΔλBTは静的ブラッグ波長変化ΔλBS(n)に含まれると考えられる場合においては、一つのシングルモード光ファイバに構成されたFBGセンサによりひずみと温度の両方を同時に計測することが可能となる。
逆に、温度変化ΔTによるブラッグ波長変化ΔλBTは動的ブラッグ波長変化ΔλBD(n)の信号とみなし、ひずみΔεによるブラッグ波長変化Δλは静的ブラッグ波長変化ΔλBS(n)に含まれると考えられる場合においても、一つのシングルモード光ファイバに構成されたFBGセンサによりひずみと温度の両方を同時に計測することが可能となる。
加えて、温度変化ΔTによるブラッグ波長変化ΔλBTと、ひずみΔεによるブラッグ波長変化Δλとが、ともに動的ブラッグ波長変化ΔλBD(n)の信号の場合であっても、その周波数が異なることに着眼すれば動的ブラッグ波長変化ΔλBD(n)の信号の周波数解析により、温度変化ΔTによるブラッグ波長変化ΔλBTと、ひずみΔεによるブラッグ波長変化Δλとの分離が可能になる。
本発明によれば、一般的なシングルモード光ファイバに構成されたFBGを用いてひずみΔεと温度変化ΔTがともに変化する場合に適用できるので、偏波保持型の特殊な光ファイバや、FBGセンサとBOTDR方式の光ファイバセンサの二種類を同時に使用するなどの複雑な計測系の構成を必要としない。
さらに、式12や式17による信号処理においては、任意のデータ番号nに対して信号処理が可能あり、振動する計測対象の場合であっても、計測対象を静止させることなく計測を開始できるという優れた効果を有する。
本発明の実施の形態例を示す概念図である。 処理部eの構成と機能の概念図である。 FBGセンサの解析可能な周波数領域の説明図である。 自動車用車輪台上試験でのFBGセンサ計測実施模式図である。 自動車用ロードホイールのFBGセンサによる計測結果全体である。 試験時間10分から0.01分間のブラッグ波長波形である。 ブラッグ波長波形と移動平均値である。 ブラッグ波長の移動平均値履歴である。 動的ブラッグ波長変化履歴である。 動的ブラッグ波長変化履歴(試験時間1分時)である。 動的ブラッグ波長変化履歴(試験時間10分時)である。 動的ブラッグ波長変化履歴(試験時間20分時)である。 ブラッグ波長計測値とデジタルフィルタを畳み込み演算する場合の模式図である。 ブラッグ波長計測値とデジタルフィルタを内積演算する場合の模式図である。
以下、本発明のFBGセンサの計測方法及びFBGセンサの計測装置を実施する形態例を図1を参照して説明する。
実施の形態例のFBGセンサの計測方法及びFBGセンサの計測装置は、対象物に配置される複数のFBGセンサと、複数のFBGセンサが接続されるブラッグ波長検出機構とを備えている。
複数のFBGセンサaは、光ファイバbの中途位置に形成されており、光ファイバbのコア部分に光軸方向に沿って一定の間隔で一元の回折格子を形成し、ひずみや温度変化によりブラッグ波長が変化する。
ブラッグ検出機構は、光源cと、光源cからの光を導波の方向を制御して複数のFBGセンサaへ出力する光サーキュレータdと、複数のFBGセンサaからの反射光を処理する処理部eとを備えている。ここで処理部eは、ブラッグ波長をデジタル信号として、計測開始時刻を0番目として、一定にサンプリング周波数fsにより、ブラッグ波長をデジタル信号として収録していく機能を有する。
さらに、処理部eには有限個のブラッグ波長信号数列をデジタル信号処理する演算部を含有し、演算部は、ブラッグ波長λB(n)を、初期ブラッグ波長λB0及び静的ブラッグ波長変化ΔλBS(n)の和[λB0+ΔλBS(n)]に相当するブラッグ波長移動平均値<λB(n)>と、動的ブラッグ波長変化ΔλBD(n)とに分離する処理を行う。
以下、ブラッグ波長λB(n)の処理の意味を具体的に図2を用いて説明する。
処理部eにおいて、ブラッグ波長計測部からブラッグ波長λB(n)がデータバッファ部にデータ区間n=[n-N/2,n+N/2]のN+1の長さのデータが一時保管され、かつ、新しいブラッグ波長が計測されるたびに、更新される。データバッファ部から、データ区間n=[n-N/2,n+N/2]のN+1の長さのデータは順次、演算部に送られて、処理1(式19)と処理2(式20)の演算がなされる。
Figure 0006426349
Figure 0006426349
データバッファ部から、λB(n)が、演算部からは、処理1の結果の<λB(n)>とΔλBD(n)がデータ保管部に送られ、同一のデータ番号nに対して3つのデータが保管される。
次に、信号処理を概念的に理解できるように周波数の範囲の概念を図3により説明する。
図3において、単一のブラッグ波長λB (n)計測値をデジタル信号処理的に考えると、単位インパルスに係数を掛け算したものに相当し、その周波数帯域は周波数で0から無限大の領域にあることを示している。サンプリング周波数fsにより次のn+1番目のデータが収録される。デジタル信号処理のサンプリング定理から、評価可能な周波数帯域は、0Hzからナイキスト周波数のfs/2までである。
式19の処理1はカットオフ周波数fc=fs/(N+1)のデジタルローパスフィルタ処理の結果である。よって、図3のハッチング部のみの信号が評価可能となる。式20の処理2のΔλBD(n)は動的ブラッグ波長変化であり、周波数fがfc<f≦ fs/2の帯域において評価可能である。式19の処理1はカットオフ周波数fcを0Hz近傍とする演算処理である。これにより静的ブラッグ波長変化を0Hz成分に押し込むようになっている。
次に実験によって、演算部の処理1と処理2の効果の確認結果を基に、本発明の具体的な実施方法について説明する。
図4は自動車車輪の台上試験図の模式図であり、FBGセンサをロードホイール径方向のひずみを計測可能なように接着した。図4中、符号1,2は両側に配置されるローラ、符号3はローラ1,2に無端状に掛け回されて平面状の走行帯を形成するフラットベルト、符号4はフラットベルト3に走行可能に配置されるタイヤとロードホイールの車輪、符号5は車輪4を回転可能に支持するジグ、符号6はジグ5に加重を負荷する錘、符号aはタイヤとロードホイールに固定されるFBGセンサ、符号bはFBGセンサaを形成する光ファイバ、符号7はFBGセンサaからの信号を処理する計測装置を示している。試験では、錘6を400kgとして、車輪4の回転速度を0〜200 km/hまで変化させた。ブラッグ波長のサンプリング周波数は10 kHzであり、試験時間は、約25分である。
試験の結果、得られたブラッグ波長計測の例を図5に示す。図5のブラッグ波長は何も処理していないものである。また25分の試験時間をサンプリング周波数10 kHzと高速にデータ収録したため、グラフは黒く塗りつぶされているが、全体としてSの字を横にしたような傾向がある。
図6は図5の試験時間10分から0.01分のブラッグ波長波形を拡大した図である。波形は振動的であることはわかるが、どの時刻のブラッグ波長を初期ブラッグ波長に選んでよいかを決めることは難しい。
図7は図5に式19による移動平均値を加えた図である。移動平均のためのデータ長さは10001サンプルであり、すなわち、カットオフ周波数1Hzである。移動平均値はほぼ一定値である。
図8に試験時間全体にわたる移動平均値の履歴を示す。図5における試験時間25分の間のSの字を横にしたブラッグ波長変化は移動平均値であることが分かる。
式20による処理2を実施した結果を試験時間全体にわたって図9に示す。図9においては、グラフ全体が黒く塗りつぶされてしまっているため、任意に、1分時、10分時および20分時の波形を時間軸で拡大して図10〜図12に示す。図10〜図12の縦軸の0はほぼ一定である。図10〜図12の波形は車輪が回転することにより発生したブラッグ波長変化である。車輪の回転によるブラッグ波長変化は、カットオフ周波数を1Hzとして抽出すると図9〜図12の結果が得られる。
一方、図8に示したブラッグ波長移動平均値の履歴は、車輪が回転中に発熱することに温度変化が生じて、主に、試験時間が進むにつれ、ブラッグ波長移動平均値が長波長側にシフトしたものである。
図4〜図12の具体的な事例で説明したように、式19による処理1と式20による処理2により、異なる現象をFBGセンサにより同時計測しており、それを分離可能であった。
次にFBGセンサのブラッグ波長デジタル計測値にデジタルフィルタを適用するにあたって、一般的な畳み込み演算ではなく、内積とする理由を図13と図14を用いて模式的に説明する。図13と図14においてブラッグ波長信号数列にλB(n)にデジタルフィルタインパルスh(k)を掛け合わせていく様子を模式的に示している。図13と図14においては、模擬的な説明のため、数列の長さを5としている。デジタルフィルタが移動平均のとき、計算される指標を<λB(n)>、動的ブラッグ波長が計算される指標をΔλBDとして○で示した。移動平均<λB(n)>が計算される位置は、図13および図14においていずれも同じ指標となる。これは、移動平均値が図7の場合のように一定値か、もしくは時間に対して線形近似が可能な場合と考えれば理解しやすい。しかし、動的ブラッグ波長ΔλBDを畳み込み演算とすると、λB(n)の最も小さい値の指標位置となる。一方、内積計算の図14では、動的ブラッグ波長ΔλBDとその指標位置は、移動平均値が計算される指標と同じとなる。これは、移動平均計算後の指標を、移動平均を行うブラッグ波長信号指標のどの番号と割り付けても良いことを示す。しかし、n番目のブラッグ波長λB(n)から差分を取る動的ブラッグ波長においては、移動平均値の指標と、原ブラッグ波長λB(n)の指標を一致させておく必要があることを示す。
このような条件を考えると、本発明のおけるデジタルフィルタは次数100以上が好適である。図4〜図12を使って説明したデータでは、次数10000と非常に次数の高いデジタルフィルタを使用する。すると、図8のような移動平均履歴の場合、移動平均値の指標の取り方により、動的ブラッグ波長が変化してしまう恐れがある。よって、本発明におけるデジタルフィルタは畳み込み演算ではなく、内積演算とすることが好適である。
尚、本発明のFBGセンサの計測方法及びFBGセンサの計測装置は、上述の形態例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
a FBGセンサ

Claims (10)

  1. FBGセンサを用いてブラッグ波長変化を計測するFBGセンサの計測方法であって、ブラッグ波長λをデジタル計測値λ(n)の数列として扱い、デジタル計測値λ(n)を、定数の初期ブラッグ波長λB0と、ブラッグ波長移動平均値<Δλ (n)>と、動的ブラッグ波長変化ΔλBD(n)とに区分け、
    ブラッグ波長計測値数列λ(n)に対して、デジタルローパスフィルタ処理として式1の移動平均を適用し、初期ブラッグ波長λB0と静的ブラッグ波長変化ΔλBS(n)の和を式2のブラッグ波長計測値数列λ(n)から取得し、
    動的ブラッグ波長ΔλBD(n)は、ブラッグ波長計測数値数列λ(n)を含む式3から得られることを特徴とするFBGセンサの計測方法。
    Figure 0006426349

    Figure 0006426349

    Figure 0006426349
  2. ブラッグ波長計測値数列λ(n)に対して、0から周波数ブラッグ波長計測値数列λ(n)を離散フーリエ変換したときに、初期ブラッグ波長λB0と静的ブラッグ波長変化ΔλBS(n)の和を0Hz成分となるように式4でデジタルローパスフィルタh(i)の次数Nを設定することを特徴とする請求項1に記載のFBGセンサの計測方法。
    Figure 0006426349
  3. FBGセンサのブラッグ波長計測値数列λ(n)に対して適用するデジタルローパスフィルタをFIRフィルタにすることを特徴とする請求項1又は2に記載のFBGセンサの計測方法。
  4. 前記FIRフィルタの次数を100以上にすることを特徴とする請求項に記載のFBGセンサの計測方法。
  5. FBGセンサのブラッグ波長計測値数列λ(n)に対して適用するデジタルローパスフィルタをFIRフィルタにして適用する際に、デジタルフィルタインパルス列とブラッグ波長計測値数列との内積計算を行うことを特徴とする請求項1〜の少なくとも1つに記載のFBGセンサの計測方法。
  6. FBGセンサを用いてブラッグ波長変化を計測するFBGセンサの計測方法であって、ブラッグ波長λをデジタル計測値λ(n)の数列として扱い、デジタル計測値λ(n)を、定数の初期ブラッグ波長λB0と、ブラッグ波長移動平均値<Δλ (n)>と、動的ブラッグ波長変化ΔλBD(n)とに区分けし、
    ブラッグ波長計測値数列λ(n)に対して、デジタルローパスフィルタ処理として式1の移動平均を適用し、初期ブラッグ波長λB0と静的ブラッグ波長変化ΔλBS(n)の和を式2のブラッグ波長計測値数列λ(n)から取得し、
    動的ブラッグ波長ΔλBD(n)は、ブラッグ波長計測数値数列λ(n)を含む式3から得られることを特徴とするFBGセンサの計測装置。
    Figure 0006426349

    Figure 0006426349

    Figure 0006426349
  7. ブラッグ波長計測値数列λ(n)に対して、0から周波数ブラッグ波長計測値数列λ(n)を離散フーリエ変換したときに、初期ブラッグ波長λB0と静的ブラッグ波長変化ΔλBS(n)の和を0Hz成分となるように式4でデジタルローパスフィルタh(i)の次数Nを設定することを特徴とする請求項6に記載のFBGセンサの計測装置。
    Figure 0006426349
  8. FBGセンサのブラッグ波長計測値数列λ(n)に対して適用するデジタルローパスフィルタをFIRフィルタにすることを特徴とする請求項6又は7に記載のFBGセンサの計測装置。
  9. 前記FIRフィルタの次数を100以上にすることを特徴とする請求項8に記載のFBGセンサの計測装置。
  10. FBGセンサのブラッグ波長計測値数列λ(n)に対して適用するデジタルローパスフィルタをFIRフィルタにして適用する際に、デジタルフィルタインパルス列とブラッグ波長計測値数列との内積計算を行うことを特徴とする請求項6〜9の少なくとも1つに記載のFBGセンサの計測装置。
JP2014020050A 2014-02-05 2014-02-05 Fbgセンサの計測方法及びfbgセンサの計測装置 Active JP6426349B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014020050A JP6426349B2 (ja) 2014-02-05 2014-02-05 Fbgセンサの計測方法及びfbgセンサの計測装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014020050A JP6426349B2 (ja) 2014-02-05 2014-02-05 Fbgセンサの計測方法及びfbgセンサの計測装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015148454A JP2015148454A (ja) 2015-08-20
JP6426349B2 true JP6426349B2 (ja) 2018-11-21

Family

ID=53891938

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014020050A Active JP6426349B2 (ja) 2014-02-05 2014-02-05 Fbgセンサの計測方法及びfbgセンサの計測装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6426349B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6590410B2 (ja) * 2016-05-21 2019-10-16 日鉄溶接工業株式会社 Fbgを用いる物理量測定装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6859584B2 (en) * 2002-12-31 2005-02-22 Intel Corporation Methods and apparatuses for bonding in athermal optical fiber packages
JP5197054B2 (ja) * 2008-02-15 2013-05-15 株式会社Ihi検査計測 ひずみ計測装置及びその計測方法
JP2012021921A (ja) * 2010-07-16 2012-02-02 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd 光測定システム
JP2013104700A (ja) * 2011-11-11 2013-05-30 Japan Atomic Energy Agency 光ファイバセンサとこれを用いた測定方法
JP5628779B2 (ja) * 2011-12-01 2014-11-19 株式会社日立製作所 Fbgセンサの多点計測方法および多点計測装置
JP5945120B2 (ja) * 2012-01-12 2016-07-05 株式会社フジクラ 光ファイバセンサおよびこれを用いたひずみと温度の同時計測方法
JP5826645B2 (ja) * 2012-01-23 2015-12-02 株式会社豊田自動織機 温度センサ用光ファイバおよび電力装置監視システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015148454A (ja) 2015-08-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10378885B2 (en) Methods and apparatus to determine a twist parameter and/or a bend angle associated with a multi-core fiber
CN104126103B (zh) 在干涉型传感系统中运动补偿的方法及装置
CA2915971C (en) Improvements in fibre optic distributed sensing
US8700358B1 (en) Method for reducing the refresh rate of Fiber Bragg Grating sensors
Kouroussis et al. Railway structure monitoring solutions using fibre Bragg grating sensors
US8922789B2 (en) Displacement measuring device and displacement measuring method
Kreger et al. Distributed strain and temperature sensing in plastic optical fiber using Rayleigh scatter
Anastasopoulos et al. Identification of modal strains using sub-microstrain FBG data and a novel wavelength-shift detection algorithm
Kreger et al. High-resolution extended distance distributed fiber-optic sensing using Rayleigh backscatter
Wu et al. Fiber sensor based on interferometer and Bragg grating for multiparameter detection
CN100587426C (zh) 一种分布式光纤温度传感器系统的温度测量方法
Srivastava et al. Interferometric interrogation of π-phase shifted fiber Bragg grating sensors
Chuang et al. Multidimensional dynamic displacement and strain measurement using an intensity demodulation-based fiber Bragg grating sensing system
Wada et al. Lateral load measurements based on a distributed sensing system of optical frequency-domain reflectometry using long-length fiber Bragg gratings
Harasim et al. Improvement of FBG peak wavelength demodulation using digital signal processing algorithms
JP6426349B2 (ja) Fbgセンサの計測方法及びfbgセンサの計測装置
CN113654683B (zh) 一种分布式光纤测温系统校准方法及装置
Badar et al. Self-correction of nonlinear sweep of tunable laser source in OFDR
Tan et al. A temperature-compensated fiber Bragg grating sensor system based on digital filtering for monitoring the pantograph–catenary contact force
Buck et al. Detection of aliasing in sampled dynamic fiber Bragg grating signals recorded by spectrometers
Suleiman et al. Interrogation of fiber Bragg grating dynamic strain sensors by self-mixing interferometry
Ma et al. Transient strain measurements of a suspended cable under impact loadings using fiber Bragg grating sensors
dos Santos et al. The use of fiber Bragg grating sensors for strain modal analysis
Chan et al. Improving measurement accuracy of fiber Bragg grating sensor using digital matched filter
JP5197054B2 (ja) ひずみ計測装置及びその計測方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171107

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180417

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180529

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181017

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181025

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6426349

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250