JP6425985B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は半導体装置及びその製造方法に係り、特にトリプルウェル構造の半導体装置及びその製造方法に関する。
半導体装置である電界効果トランジスタ(以下、単にトランジスタと略す)の基本的な構造は、図11の斜視図に示すように、例えばP型の基板11に互いに離間して形成されたN型の拡散層12及び13と、拡散層12及び13の間の基板11の表面に形成された絶縁膜14と、絶縁膜14の上に形成された電極15とより構成され、基板11をバックゲート、拡散層12をソース、拡散層13をドレイン、電極15をゲートとする4端子構成である。従って、同一の基板上に複数個のトランジスタを形成すると、基板がバックゲートであるので、そのままでは全てのトランジスタのバックゲートが短絡してしまう。
そこで、同一の基板上に別々のバックゲート電圧をかける複数個のトランジスタを形成する場合は、図12の斜視図に示すような、トリプルウェル構造によるウェル分離を行う。すなわち、図12において、P型基板11の深い位置にN型のディープウェル(以下、「ディープNウェル」という)19を形成し、ディープNウェル19内にP型のウェル(以下、「Pウェル」という)17を形成し、そのPウェル17内にN型拡散層12をソース、N型拡散層13をドレイン、電極15をゲート、ウェル17をバックゲートとするNチャネルのトランジスタを構成するとともに、隣接するトランジスタ(図示せず)との間は、N型の表層のウェル(以下、「Nウェル」という)18を形成して分離する構成とされる(例えば、非特許文献1参照)。図12に示すトリプルウェル分離構造では、ディープNウェル19、Nウェル18の電位がPウェル17や、P型基板11の電位より高い場合は、ディープNウェル19及びNウェル18と、Pウェル17及びP型基板11は電気的に分離される。同時に、Pウェル17とP型基板11の間の電位の差が十分に小さい場合は、Pウェル17とP型基板11は電気的に分離される。
K.Tsukamoto,et.all "High-energy ion implantation for ULSI" Nuclear Instruments and Methods in Physics Research B59/60(199)584-591
しかしながら、図12に示したトリプルウェル構造では、隣接するNウェル同士あるいはディープNウェル同士の間隔が短く近接しているとそれらの間の耐圧が低いため、Nウェル18やディープNウェル19に高い電圧がかかると、隣接するNウェル同士あるいはディープNウェル同士の間でパンチスルー電流が流れてしまう。パンチスルー電流が流れると、消費電力が増大し、またトランジスタの正常動作が困難となるため、パンチスルー電流を防止する必要がある。
図13は、パンチスルー電流の流れの一例を示す模式図である。なお、図13は図12と同様の構成には同一符号を付してあるが、図12に示したトランジスタのソース、ドレイン、ゲートの3端子と絶縁膜14の図示は、説明の便宜上省略し、基板とウェルのみ示している。図13において、Nウェル18a及びディープNウェル19aで囲まれたPウェル17a内に第1のトランジスタが形成され、Nウェル18b及びディープNウェル19bで囲まれたPウェル17b内に第2のトランジスタが隣接して形成される。また、Nウェル18a及び18b間にはPウェル20が設けられ、P型基板11内に設けられたディープNウェル19a及び19b間にも基板11が存在する。
ここで、隣接するNウェル18a及び18b、ディープNウェル19a及び19bの間隔が短く近接している状態では、それらの間の耐圧が低いため、例えばNウェル18aにNウェル18bより高い電圧がかかると、隣接するNウェル18a及び18b同士の間では図13に矢印I1で示すような方向にパンチスルー電流が流れ、隣接するディープNウェル19a及び19b同士の間では、同図に矢印I2で示すパンチスルー電流が流れてしまう。なお、隣接するNウェル18a及び18b同士の間で流れるパンチスルー電流は、I1で示すようにP型基板11の表層のPウェル20を通過して流れる場合もあるが、実際にはP型基板11の不純物のドープ濃度が表層のPウェル20よりも低いため、図13にI3で示すようにP型基板11を経由して流れる傾向にある。
従来は上記のパンチスルー電流I1〜I3を防止するため、隣接するNウェル18a及び18b、及び隣接するディープNウェル19a及び19bの間隔を、パンチスルー電流が流れないような、大きな耐圧が得られるように長く構成している。このため、従来はウェル分離による面積のオーバーヘッドが発生し、半導体装置の微細化を困難にしている。
本発明は以上の点に鑑みなされたもので、隣接するウェル間のパンチスルー電流を実用上差し支えない程度に低減又は阻止するような耐圧にでき、ウェル分離による面積を削減し得るトリプルウェル構造の半導体装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係る半導体装置は、第1導電型の基板と、前記基板の深層に形成された第2導電型のディープウェルと、前記ディープウェル内で、かつ、前記基板の表層に前記基板より高濃度で形成された第1導電型の第1のウェルと、前記基板の表層に、前記第1のウェルを囲むように形成された第2導電型の第2のウェルと、前記基板の表層において隣接する前記第1のウェル間に、前記基板より高濃度で形成された第1導電型の第3のウェルと、前記基板の深層において、少なくとも隣接する前記ディープウェル間に前記基板より高濃度で形成された第1導電型の高濃度ディープ領域とを備えることを特徴とする。
また、上記の目的を達成するため、本発明に係る半導体装置の製造方法は、第1導電型の基板に対し、前記基板より高濃度の第1導電型の第1のウェルと、前記第1のウェルを囲むリング状で前記基板より高濃度の第2導電型の第2のウェルと、隣接する前記第1のウェル間に存在する前記基板より高濃度の第1導電型の第3のウェルとを、前記基板の表層にそれぞれ形成するウェル形成工程と、前記ウェル形成工程を経た素子の表面に配置した第1のレジストを、所定パターンの第1のマスクを通して露光した後現像し、前記第1のマスクのパターンに応じた所定位置に開口部が形成された露光後の第1のレジストを作成する第1の露光工程と、前記第1の露光工程により作成された前記露光後の第1のレジストを通して前記基板に第1のイオン注入を行い、前記基板の前記第1及び第2のウェルの形成位置よりも深層位置に第2導電型のディープウェルを形成し、又は前記基板の前記第3のウェルの形成位置よりも深層位置に前記基板よりも高濃度の第1導電型の高濃度ディープ領域を形成する第1のイオン注入工程と、前記第1のイオン注入工程を経た素子の表面に配置した第2のレジストを、所定パターンの第2のマスクを通して露光した後現像し、前記第2のマスクのパターンに応じた所定位置に開口部が形成された露光後の第2のレジストを作成する第2の露光工程と、前記第2の露光工程により作成された前記露光後の第2のレジストを通して前記基板に第2のイオン注入を行い、前記ディープウェル及び前記高濃度ディープ領域のうち、前記第1のイオン注入工程により形成されていない方の前記高濃度ディープ領域又は前記ディープウェルを前記基板の前記第1乃至第3のウェルの形成位置よりも深層位置に形成する第2のイオン注入工程とを含み、前記基板の深層において、少なくとも隣接する前記ディープウェル間に前記高濃度ディープ領域が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、隣接するウェル間のパンチスルー電流を実用上差し支えない程度に低減又は阻止するような耐圧にでき、これによりウェル分離による面積を従来に比べて削減することができる。
本発明に係る半導体装置の一実施形態の要部断面図である。 パンチスルー電流の解析をした評価用チップ(TEG)のレイアウト寸法の説明用平面図である。 各種のレイアウト寸法を異ならせた8種類のTEGの相対値での数値例を示す図である。 図3の8種類のTEGについて従来の半導体装置と同様構成としてパンチスルー電流を解析したシミュレーション結果を示す図である。 図3の8種類のTEGについて本実施形態の半導体装置と同様構成としてパンチスルー電流を解析したシミュレーション結果を示す図である。 本発明に係る半導体装置の製造方法の一実施形態の各工程の素子断面図(その1)である。 本発明に係る半導体装置の製造方法の一実施形態の各工程の素子断面図(その2)である。 本発明に係る半導体装置の製造方法の一実施形態の各工程の素子断面図(その3)である。 高濃度ディープP領域の形成される深さ位置が、隣接するディープNウェルの深さ位置よりも浅いときの断面図である。 高濃度ディープP領域の形成される深さ位置が、隣接するディープNウェルの深さ位置よりも深いときの断面図である。 電界効果トランジスタの一例の基本的構造を示す斜視図である。 トリプルウェル構造の一例を示す斜視図である。 トリプルウェル構造におけるパンチスルー電流の電流経路の説明図である。
図1は、本発明に係る半導体装置の一実施形態の要部断面図を示す。同図において、本実施形態の半導体装置30は、P型基板31の深層にディープNウェル32a及び32bが従来よりも短い間隔をおいて形成されると共に、隣接するディープNウェル32aと32bとの間に、P型不純物の濃度がP型基板31のそれよりも濃く、かつ、Pウェル36のそれ以下である高濃度のP型ディープウェル(以下、「高濃度ディープP領域」という)33がイオンドープなどにより形成されている。
また、半導体装置30は、ディープNウェル32a内にPウェル35aが形成されると共に、ディープNウェル32b内にPウェル35bが形成されている。更に、半導体装置30は、Pウェル35aの両側のP型基板31の表層にNウェル34aが形成されると共に、Pウェル35bの両側のP型基板31の表層にNウェル34bが形成されている。更に、半導体装置30は、隣接するNウェル34a及び34bの間の表層にPウェル36が形成されている。なお、図示は省略したが、Pウェル35a及び35b内のそれぞれには、公知の方法により離間対向して形成された2つのN型拡散層をソース、ドレインとし、それら2つのN型拡散層の間のPウェル35a及び35bの各表面にそれぞれ絶縁膜を介して形成された電極をゲートとし、Pウェル35a及び35bをバックゲートとするNチャネルのトランジスタが形成されることがある。
本実施形態の半導体装置30は、隣接するディープNウェル32a及び32b間のP型基板31の深層に高濃度ディープP領域33を設けて、隣接するディープNウェル32a及び32b間の耐圧を向上することで、隣接するディープNウェル32a及び32b同士の間でP型基板31を通して流れるパンチスルー電流と、隣接する表層のNウェル34a及び34b同士の間でP型基板31の深層を通して流れるパンチスルー電流を大幅に低減、あるいは阻止するようにした構成に特徴がある。これにより、本実施形態の半導体装置30によれば、隣接するNウェル34a及び34bの間隔や隣接するディープNウェル32a及び32bの間隔を従来よりも短くできるため、従来に比べ半導体装置の微細化を実現できる。
次に、複数の実施例のパンチスルー電流の解析結果について説明する。
図2は、パンチスルー電流の解析をした評価用チップ(TEG:Test Element Group)のレイアウト寸法の説明用平面図を示す。同図において、ウェルの島間101は、図1のリング状のNウェル(以下、NWレイヤリングともいう)34a及び34bの隣接する外周間の間隔に相当する。DNW内側NWリング幅102は、図1のディープNウェル32aに重複しているリング状Nウェル34aの幅に相当する。DNW外側NWリング幅103は、図1のディープNウェル32aに重複していないリング状Nウェル34aの幅に相当する。NWリング幅104は、図1のリング状のNウェル34aのリング幅に相当し、DNW内側NWリング幅102とDNW外側NWリング幅103とを加算した値に等しい。
DNWレイヤ間105は、図1のディープNウェル32a及び32bの隣接する外周間の間隔に相当する。DNW−NW間隔106は、図1のディープNウェル32aのディープNウェル32b側の外周位置と、Nウェル34bのNウェル34a側の外周位置との間隔に相当する。また、DNW端−ND間隔107は、図1のディープNウェル32aの外周位置とNウェル34aのディープNウェル32aと重複する所定領域との間の間隔である。
図3は、上記のレイアウト寸法101〜107を異ならせた8種類のTEGの相対値での数値例を示す。同図に示すように、8種類のTEGは、製造プロセスで規定される各種の寸法の最小寸法を1として、ウェル島間101が0.56〜2.2の範囲内の値で、DNW内側NWリング幅102、DNW外側NWリング幅103及びNWリング幅104がいずれも0.43〜1の範囲内の値であり、DNWレイヤ間105がいずれも0.23〜1の範囲内の値に設定されている。また、DNW−NW間隔106は0.23〜1の範囲内の値に設定され、DNW端−ND間隔107は0.48〜2.1の範囲内の値に設定されている。
ここで、上記の8種類のTEGについて、図1に示した高濃度ディープP領域33を設けない図13の従来の半導体装置と同様構成とし、隣接する2つのリング状Nウェルの一方に0V〜8Vの電圧を順次に印加し、他方のリング状Nウェルの印加電圧、及びPウェルの印加電圧をそれぞれ0Vとしてパンチスルー電流を実測したところ、隣接するNウェル間の間隔が短い(すなわち、ウェル島間101の値が小さい)4番のTEGでは4V程度の印加電圧でパンチスルー電流が観測された。また、隣接するディープNウェルの間隔が短い(すなわち、DNWレイヤ間105の値が小さい)6番と7番の各TEGにおいて、7番のTEGでは4V程度で、7番のTEGよりDNWレイヤ間105の値がやや大きい6番のTEGでは8V程度の印加電圧によりパンチスルー電流が観測された。また、8種類のTEGのうち、ウェル島間101及びDNWレイヤ間105の各値が最小である8番のTEGでは0.2V程度の印加電圧でもパンチスルー電流が観測された。
また、上記の8種類のTEGについて、図1に示した高濃度ディープP領域33を設けない図13の従来の半導体装置と同様構成としてデバイスシミュレーションによりパンチスルー電流を解析したところ、図4に示すシミュレーション結果が得られた。図4に示すように、4番のTEGはTEG#4で、また7番のTEGはTEG#7でそれぞれ示すように4V程度のNウェル電圧でパンチスルー電流が発生し、6番のTEGはTEG#6で示すように8.5V程度でパンチスルー電流が発生しており、上述の実測結果と同様のシミュレーション結果が得られた。なお、図4にTEG#5で示すように、5番のTEGは図3に示すようにウェル島間101が2.2、DNWレイヤ間105が0.8と他のTEGに比べていずれも大きく、隣接するNウェル間の耐圧が十分であるのでパンチスルー電流は発生していない。
また、シミュレーションでパンチスルー電流が流れる経路を解析したところ、4番のTEGでは隣接するNウェル同士の間ではP型基板の表層のPウェルではなく、図13にI3で示したように、深層のP型基板を経由してパンチスルー電流が流れることが確認された。また、7番のTEGでは図13にI2で示したように、隣接するディープNウェル同士の間でP型基板を経由してパンチスルー電流が流れることが確認された。
次に、上記の8種類のTEGについて、図1に示した高濃度ディープP領域33を設けた場合のシミュレーションの解析結果について説明する。図5は、図1に示した高濃度ディープP領域33を設けた場合のシミュレーションの解析結果を示す。図5において、横軸はNウェル34aの印加電圧を示し、縦軸はウェル電流を示す。なお、Nウェル34b、Pウェル35a及び35bの印加電圧は0Vである。
従来の構成ではパンチスルー電流が発生した4番、6番、7番の各TEGは、本実施形態の構成では図5にTEG#4、#6、#7で示すようにいずれもパンチスルー電流が発生しないことが確認された。また、従来の構成では0.2V程度のNウェル印加電圧でパンチスルー電流が発生していた8番のTEGにおいても、本実施形態の構成とすることで、図5にTEG#8で示すように4V程度以上のNウェル印加電圧でパンチスルー電流が発生するが、4V程度未満ではパンチスルー電流が発生していないという大幅な改善効果が得られた。
次に、本発明に係る半導体装置の一実施形態の製造方法について、各製造工程での素子断面図と共に説明する。
まず、図6(A)に示すように、公知の方法により、P型基板31上にリング状のNウェル34a及び34bが所定間隔をおいて形成されており、また、Nウェル34a及び34b内にはPウェル35a及び35bがそれぞれ形成され、Nウェル34a及び34bの間のP型基板31にはPウェル36が形成されているものとする。なお、Pウェル35a、35b及び36は不純物の濃度がP型基板31のそれよりも高濃度である。
次に、図6(B)に示すように同図(A)の構造の素子の表面にポジ型レジスト40を載置し、ポジ型レジスト40の上方にマスク50を固定する。ここで、マスク50は、Pウェル35a、35bに対応する領域に開口部50aが穿設されており、その開口部50aがPウェル35a、35bの上方に配置されるように固定される。続いて、マスク50の上方からポジ型レジスト40に対して図6(B)に矢印55で示すように露光を行うと、ポジ型レジスト40はマスク50により光を遮光された非感光部分40aと開口部50aを通して露光された感光部分40bとが生じる。その後、ポジ型レジスト40を現像すると、ポジ型レジスト40は感光部分40bが除去され、Pウェル36の上の非感光部分40aのみが残される。
続いて、図7(A)に示すように、感光部分40bが除去されて非感光部分40aのみとされたポジ型レジスト40の上方から、矢印60で示すように公知のN型不純物を、少なくともNウェル34a及び34bの濃度よりも高濃度でPウェル35a、35bを通してP型基板31内にイオン注入する。これにより、Pウェル35a、35bの下側のP型基板31内にディープNウェル32a、32bが形成される。
続いて、ポジ型レジスト40を公知の方法で除去した後、図7(B)に示すように、素子表面にネガ型レジスト45を載置し、ネガ型レジスト45の上方に、図6(B)の工程で使用したものと同じマスク50を再び固定する。ここで、マスク50は、図7(B)に示すように、その開口部50aがPウェル35a、35bの上方に配置されるように固定される。続いて、マスク50の上方からネガ型レジスト45に対して図7(B)に矢印65で示すように露光を行うと、ネガ型レジスト45にはマスク50により光を遮光された非感光部分45aと開口部50aを通して露光された感光部分45bとが生じる。その後、ネガ型レジスト45を現像すると、ネガ型レジスト45は非感光部分45aが除去され、Pウェル35a、35bの上の感光部分45bのみが残される。
続いて、図8に示すように、非感光部分45aが除去されて感光部分45bのみとされたネガ型レジスト45の上方から、矢印70で示すように公知のP型不純物を、少なくともP型基板31の濃度よりも高濃度でPウェル36を通してP型基板31内にイオン注入する。これにより、隣接するディープNウェル32a及び32b間のP型基板31中に、高濃度ディープP領域33が形成される。その後、ネガ型レジスト45が公知の方法により除去されることにより図1に示した実施形態の構成の半導体装置の製造が終了する。なお、その後にPウェル35a、35bにトランジスタが形成されるが、その形成方法は周知であり、また本発明の要旨とは直接の関係はないので説明を省略する。
このように、本実施形態の製造方法によれば、ディープNウェル32a及び32bの形成のために使用するマスク50を、高濃度ディープP領域33を形成するためにも使用するようにしたため、マスク費用を削減することができる。すなわち、上記の実施形態では、ポジ型レジスト40を使用してディープNウェル32a及び32bを形成し、高濃度ディープP領域33を形成するときはネガ型レジスト45を使用することで同じマスク50を共用するようにしている。
なお、ディープNウェル32a及び32bの形成時と、高濃度ディープP領域33の形成時とで同じマスクを使用できるようにするためには、上記の実施形態の場合以外に(1)ネガ型レジストで高濃度ディープP領域を形成した後、ポジ型レジストでディープNウェルを形成する場合、(2)ポジ型レジストで高濃度ディープP領域を形成した後、ネガ型レジストでディープNウェルを形成する場合、(3)ネガ型レジストでディープNウェルを形成した後、ポジ型レジストで高濃度ディープP領域を形成する場合の、いずれでも可能である。(1)の場合はマスク50と同じマスクを使用できる。また、(2)と(3)においてもPウェル36の上方位置において開口部のある同じマスクを使用することができる。
ところで、高濃度ディープP領域33は、形成される深さ位置に依存してパンチスルー効果が変わることが確認された。例えば、高濃度ディープP領域は、図9に71で示すように、形成される深さ位置がディープNウェル32a、32bの深さ位置よりも浅いときは、表層Nウェル34aと34bとの間のパンチスルー電流を抑制するが、ディープNウェル32aと32bとの間のパンチスルー電流の抑制効果は低くなる。
一方、高濃度ディープP領域は、図10に72で示すように、形成される深さ位置がディープNウェル32a、32bの深さ位置よりも若干深いときは、ディープNウェル32aと32bとの間のパンチスルー電流の抑制効果は更に強くなる。それ以上は高濃度ディープP領域33の深さ位置を深くしてもあまり効果はない。
以上より、例えば高濃度ディープP領域は、ディープNウェルがP型基板内の第1の深さ位置から第1の深さ位置よりも深い第2の深さ位置までの深さ範囲内に形成されているとき、第1の深さ位置から第2の深さ位置よりも深い第3の深さ位置までの深さ範囲内に形成されているときに、パンチスルー電流の大なる抑制効果が得られる。
なお、上記の実施形態の基板やウェルの導電型を実施形態と逆導電型としても本発明は適用可能である。
30 半導体装置
31 P型基板
32a、32b ディープNウェル
33、71、72 高濃度ディープP領域
34a、34b リング状のNウェル
35a、35b、36 Pウェル
40 ポジ型レジスト
40a、45a 非感光部分
40b、45b 感光部分
45 ネガ型レジスト
50 マスク
50a 開口部
55、65 露光
60、70 イオン注入

Claims (7)

  1. 第1導電型の基板と、
    前記基板の深層に形成された第2導電型のディープウェルと、
    前記ディープウェル内で、かつ、前記基板の表層に前記基板より高濃度で形成された第1導電型の第1のウェルと、
    前記基板の表層に、前記第1のウェルを囲むように形成された第2導電型の第2のウェルと、
    前記基板の表層において隣接する前記第1のウェル間に、前記基板より高濃度で形成された第1導電型の第3のウェルと、
    前記基板の深層において、少なくとも隣接する前記ディープウェル間であって前記第3のウェルの直下に、前記基板より高濃度で前記第3のウェルの濃度以下で形成された第1導電型の高濃度ディープ領域と、
    を備えることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第1のウェルにトランジスタが形成されることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記高濃度ディープ領域は、前記ディープウェルが前記基板内の第1の深さ位置から前記第1の深さ位置よりも深い第2の深さ位置までの深さ範囲内に形成されているとき、前記第1の深さ位置から前記第2の深さ位置よりも深い第3の深さ位置までの深さ範囲内に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の半導体装置。
  4. 第1導電型の基板に対し、前記基板より高濃度の第1導電型の第1のウェルと、前記第1のウェルを囲むリング状で前記基板より高濃度の第2導電型の第2のウェルと、隣接する前記第1のウェル間に存在する前記基板より高濃度の第1導電型の第3のウェルとを、前記基板の表層にそれぞれ形成するウェル形成工程と、
    前記ウェル形成工程を経た素子の表面に配置した第1のレジストを、所定パターンの第1のマスクを通して露光した後現像し、前記第1のマスクのパターンに応じた所定位置に開口部が形成された露光後の第1のレジストを作成する第1の露光工程と、
    前記第1の露光工程により作成された前記露光後の第1のレジストを通して前記基板に第1のイオン注入を行い、前記基板の前記第1及び第2のウェルの形成位置よりも深層位置に第2導電型のディープウェルを形成し、又は前記基板の前記第3のウェルの形成位置よりも深層位置に前記基板よりも高濃度で前記第3のウェルの濃度以下で第1導電型の高濃度ディープ領域を形成する第1のイオン注入工程と、
    前記第1のイオン注入工程を経た素子の表面に配置した第2のレジストを、所定パターンの第2のマスクを通して露光した後現像し、前記第2のマスクのパターンに応じた所定位置に開口部が形成された露光後の第2のレジストを作成する第2の露光工程と、
    前記第2の露光工程により作成された前記露光後の第2のレジストを通して前記基板に第2のイオン注入を行い、前記ディープウェル及び前記高濃度ディープ領域のうち、前記第1のイオン注入工程により形成されていない方の前記高濃度ディープ領域又は前記ディープウェルを前記基板の前記第1乃至第3のウェルの形成位置よりも深層位置に形成する第2のイオン注入工程と、
    を含み、前記基板の深層において、少なくとも隣接する前記ディープウェル間であって前記第3のウェルの直下に前記高濃度ディープ領域が形成されていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 前記第1の露光工程は、前記第1のマスクとして前記第2のウェルの上方位置に開口部を有するマスクを使用して前記第1のレジストに対して露光を行い、前記第2のウェルの上方位置に開口部を有するポジ型レジスト、又は前記第3のウェルの上方位置に開口部を有するネガ型レジストを前記露光後の第1のレジストとして作成し、
    前記第1のイオン注入工程は、前記露光後の第1のレジストが前記ポジ型レジストのときは前記基板の前記第1及び第2のウェルの形成位置よりも深層位置に前記ディープウェルを形成し、前記ネガ型レジストのときは前記基板の前記第3のウェルの形成位置よりも深層位置に前記高濃度ディープ領域を形成し、
    前記第2の露光工程は、前記第2のマスクとして前記第1の露光工程で使用したマスクと同じマスクを使用し、かつ、前記第2のレジストとして前記第1の露光工程で使用した前記第1のレジストとは異なる種類のレジストを使用して露光を行い、前記第3のウェルの上方位置に開口部を有するネガ型レジスト、又は前記第2のウェルの上方位置に開口部を有するポジ型レジストを前記露光後の第2のレジストとして作成し、
    前記第2のイオン注入工程は、前記露光後の第2のレジストが前記ネガ型レジストのときは前記基板の前記第3のウェルの形成位置よりも深層位置に前記高濃度ディープ領域を形成し、前記ポジ型レジストのときは前記基板の前記第1及び第2のウェルの形成位置よりも深層位置に前記ディープウェルを形成する、
    ことを特徴とする請求項4記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記第1の露光工程は、前記第1のマスクとして前記第3のウェルの上方位置に開口部を有するマスクを使用して前記第1のレジストに対して露光を行い、前記第3のウェルの上方位置に開口部を有するポジ型レジスト、又は前記第2のウェルの上方位置に開口部を有するネガ型レジストを前記露光後の第1のレジストとして作成し、
    前記第1のイオン注入工程は、前記露光後の第1のレジストが前記ポジ型レジストのときは前記基板の前記第3のウェルの形成位置よりも深層位置に前記高濃度ディープ領域を形成し、前記ネガ型レジストのときは前記基板の前記第1及び第2のウェルの形成位置よりも深層位置に前記ディープウェルを形成し、
    前記第2の露光工程は、前記第2のマスクとして前記第1の露光工程で使用したマスクと同じマスクを使用し、かつ、前記第2のレジストとして前記第1の露光工程で使用した前記第1のレジストとは異なる種類のレジストを使用して露光を行い、前記第2のウェルの上方位置に開口部を有するネガ型レジスト、又は前記第3のウェルの上方位置に開口部を有するポジ型レジストを前記露光後の第2のレジストとして作成し、
    前記第2のイオン注入工程は、前記露光後の第2のレジストが前記ネガ型レジストのときは前記基板の前記第1及び第2のウェルの形成位置よりも深層位置に前記ディープウェルを形成し、前記ポジ型レジストのときは前記基板の前記第3のウェルの形成位置よりも深層位置に前記高濃度ディープ領域を形成する、
    ことを特徴とする請求項4記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記高濃度ディープ領域は、前記ディープウェルが前記基板内の第1の深さ位置から前記第1の深さ位置よりも深い第2の深さ位置までの深さ範囲内に形成されているとき、前記第1の深さ位置から前記第2の深さ位置よりも深い第3の深さ位置までの深さ範囲内に形成されていることを特徴とする請求項4乃至6のうちいずれか一項記載の半導体装置の製造方法。
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