JP6425391B2 - 映像表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、発光素子等を多数配列して形成する映像表示装置に関するものである。
従来の映像表示装置は、駆動回路等を備えたプリント基板と、そのプリント基板上にマトリクス状に配列された発光素子と、プリント基板上の非発光領域に配置するマスク部材を備えている。そして、一枚のプリント基板に非表示領域を覆う2枚のマスク部材が、互いに隣接配置された構成が示されている(例えば、特許文献1参照)。
マスク部材をプリント基板に固定する方法として、ネジを用いることが示されている(例えば、特許文献2参照)。
また、基板に枠体を固定する方法として、枠体にスナップフィット構造を一体形成し、基板の孔部に挿入、嵌合させる方法が示されている(例えば、特許文献3参照)。
特許第3941487号公報(第2図、段落0021-0024) 特開平10−161569号公報(第1図、段落0019) 特開2002−231977号公報(第1図、段落0018)
映像表示装置は、発光素子間のピッチが小さいほど高精細となり、高画質を得られる。しかし、発光素子間のピッチが小さいほど、高密度のパターン配線、高密度の電子部品配置が要求され、プリント基板の設計難易度が高くなる。
従来の映像表示装置は、マスク部材の固定点と同数以上の固定孔をプリント基板に形成する必要があったため、プリント基板上のパターン配線可能領域、部品実装可能領域が減り、プリント基板の設計難易度が高くなっていた。
一枚のプリント基板の表示面を複数枚のマスク部材で覆う場合、平板状のマスク部材の外周端部を突き合わせてタイル状に並べた状態となるように、プリント基板上に固定するが、マスク部材の枚数が増えるほどマスク部材側の固定点が増え、プリント基板に形成する固定部材を受けるための固定孔の数も、固定点の数に対応させて増やす必要があった。
プリント基板の設計難易度を下げるためにマスク部材の固定点の数を減らすことは、画質の低下を招くため不可であった。その理由として、マスク部材の材質は樹脂を使用することが多く、樹脂は一般に熱膨張率が高いため、発光素子やプリント基板上の他の電子部品の発熱や、太陽光による日射熱の影響を受け膨張し、マスク部材の固定点間で反りや浮きが生じる。マスク部材の反りや浮きは、発光素子の発光を部分的に遮るため、表示パネルの明るさにムラが発生し、画質の低下を引き起こすという問題があったため、固定点を減らすことができなかった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、マスク部材に設ける固定点数を減少させることなく、プリント基板上に設ける固定孔部の個数を少なくし、画質を低下させることなくプリント基板の設計裕度を高めることが可能な映像表示装置を得ることを目的とする。
この発明に係わる映像表示装置は、発光素子が表示面に配列されたプリント基板、上記プリント基板の表示面上に並べられ互いに隣接配置された第一、第二のマスク部材を備え、上記第一、第二のマスク部材は、上記プリント基板に開口された一つの固定孔に、上記第一マスク部材に一体形成された第一スナップフィットおよび上記第二のマスク部材に一体形成された第二のスナップフィットを介して固定され、上記固定孔の平面形状は、上記固定孔に挿入される上記第一、第二のスナップフィットの間において開口寸法が小さくなるくびれ部を有するダルマ状であり、上記第一、第二のスナップフィットは、上記固定孔への挿入方向に垂直となる断面形状が半円形であるものである。
また、この発明に係わる映像表示装置は、発光素子が表示面に配列されたプリント基板、上記プリント基板の表示面上に並べられ互いに隣接配置された第一、第二のマスク部材を備え、上記第一、第二のマスク部材は、上記プリント基板に開口された一つの固定孔に、上記第一のマスク部材に一体形成された第一のスナップフィットおよび上記第二のマスク部材に一体形成された第二のスナップフィットを介して固定され、上記固定孔の平面形状は、上記固定孔に挿入される上記第一、第二のスナップフィットの間において開口寸法が小さくなるくびれ部を有するダルマ状であり、上記第一、第二のスナップフィットは、上記固定孔への挿入方向に垂直となる断面形状が円形であるものである。

この発明の映像表示装置によれば、第一、第二のマスク部材を固定するための固定部材を、共通となる一つの固定孔に固定できるため、マスク部材固定点を減少させることなくプリント基板に形成する固定孔の個数を減少させ、基板設計裕度を高めることが可能となる。
この発明の実施の形態1に係る映像表示装置の構成図であり、プリント基板とマスク部材を示す分解斜視図である。 この発明の実施の形態1のマスク部材の裏面側斜視図である。 比較例として示す映像表示装置の構成図であり、プリント基板の固定孔と、マスク部材のネジ孔の配置を示す分解斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る映像表示装置の断面図であり、ネジを用いてマスク部材をプリント基板に固定した状態での図1のA−A断面に相当する図である。 比較例として示す映像表示装置の断面図であり、ネジによってマスク部材を固定した状態での図3のB−B断面に相当する図である。 この発明の実施の形態2のマスク部材を裏面側から見た斜視図である。 比較例として示す従来のマスク部材の裏面側斜視図であり、スナップフィットの配置を示した図である。 この発明の実施の形態2に係る映像表示装置の断面図であり、スナップフィットを用いてマスク部材をプリント基板に固定した状態での図1のA−A断面に相当する図である。 比較例として示す映像表示装置の断面図であり、スナップフィットによるマスク部材を固定した状態での図3のB−B断面に相当する図である。 この発明の実施の形態3に係るプリント基板の固定孔開口形状(ダルマ状)を示す図であり、図8のC−C断面に相当する図である。 比較例として示すプリント基板の固定孔開口形状(楕円)を示す図である。 本発明の実施の形態3に係るプリント基板の固定孔内でのスナップフィットの動きを示した図10の要部拡大図である。 この発明の実施の形態4に係るスナップフィットによるマスク部材の固定状態を示す図であり、挿入方向に垂直な断面図および挿入方向に沿った断面図である。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1における映像表示装置について図1から図5を参照して説明する。図1は、本発明の映像表示装置の構成を示す図であり、表示面に発光素子2(例えばLED素子)がマトリクス状に配列されたプリント基板1と、プリント基板1の非発光領域を覆うブラックマトリクスと呼ばれるマスク板3を示す分解斜視図である。マスク板3は、複数の同一形状のマスク部材31(第一のマスク部材)、32(第二のマスク部材)を含む構成である。図1の例では、1枚のプリント基板1を覆うマスク板3として、2×2の4枚のマスク部材31、32が配設された例を示している。そのマスク板3の中で、マスク部材31とマスク部材32は互いに隣接配置されている。図1の紙面横方向にマスク部材31とマスク部材32が並べられているが、この組み合わせが縦方向にも並べられてマスク板3が構成される。なお、紙面上の縦横は逆でも良く、マスク部材の様々な組み合わせでマスク板3を構成することができる。また、マスク部材31、32に形成された開口部30は、プリント基板1と重ね合わせられた場合に発光素子が嵌合する部分であり、発光を妨げないように構成されている。
プリント基板1には、マスク板3(マスク部材31、32を含む。)を固定するための固定孔4a、4bが開口されている。なお、発光素子2の配列ピッチは、例えば4mmから20mm程度である。図1の例では、発光素子2の配列例として16×14個の場合を示し、一つのマスク部材31(32も同様。)が覆う基板上領域の素子列は8×7個となる。この素子列は一例を示すものであり、これ以外の配列例も可能である。
このプリント基板1に形成された固定孔4a、4bは、例えば、図1中の破線で示す線上に計3カ所設けられている。プリント基板1の中央部に形成される固定孔4aは、マスク部材31、32の外周端部が隣接配置され突き合わされる位置と重なるように設けられている。その固定孔4aは、マスク部材31、32をそれぞれ固定する固定部材が挿入される共通の孔部である。それに対して、固定孔4bは、プリント基板1の外周部に近い配置ではあるが外周端部ではない位置に開口された孔部であり、この固定孔4bには、一つのマスク部材31(または32)の固定部材が挿入される構成である。
次に、図2(a)に、基板端部に配置されるマスク部材32の裏面側斜視図を示す。図1の例では、マスク板3が2×2の4枚に分割されたマスク部材31、32を用いるため、全てのマスク部材31、32が、プリント基板1の端部に配置される部材となる。マスク部材31は、図2(a)のマスク部材32に対して線対称の構造となる。実施の形態1の映像表示装置では、プリント基板1とマスク板3とを固定する固定部材としてネジ5a、5b(後述する)を用いる。そのため、図2(a)に示すように、マスク部材32には円形開口のネジ孔3bが形成されている。特徴的であるのは、マスク部材32の、図示しないマスク部材31と近接する外周端部に設けられたネジ締結用の切り欠き部3aである。この半円形状の切り欠き部3aは、図示しないマスク部材31に設けられたもう一つの切り欠き部3aと組み合わせることで、共通のネジ5aを螺合させる円形のネジ孔を構成する。単独のマスク部材31または32のみを固定し、共通には用いないネジ孔3bは、その開口形状が上述のように円形であり、一つのネジ5bが挿入される。また、そのネジ孔3bは、プリント基板1の端部ではない外周部に配置されている。
図1および図2(a)から分かるように、図1の破線上で、ネジ孔3bと切り欠き部3aの合計数が4個であり、マスク側の固定点数が4であるのに対し、プリント基板1に形成した固定孔4aと4bの合計数は3個で、基板側の固定点数が3となる。つまり、共通のネジ孔となる切り欠き部3aを設けることで、マスク側の固定点数を減らすことなく基板側の固定孔の開口数を減少させることが可能である。
次に、基板端部のマスク部材32に対し、基板内部のマスク部材33の裏面側斜視図を図2(b)に示す。このマスク部材33は、例えばマスク板3を構成するために3×2の6枚のマスク部材を用いた場合に、1行に3つ並べられたうちの中央に位置するマスク部材である。図2(b)に示すように、基板内部に配置されるマスク部材33には、ネジ締結用の切り欠き部3aが形成され、隣接するマスク部材との共通のネジ孔として用いられる。大型の映像表示装置を構成する際には、より多くの枚数のマスク部材33を配置することで、基板上の素子配置領域を稼ぐことができ、設計裕度が向上する。
ここで、比較例として、図3に、プリント基板10にマスク板300を固定するためのマスク板300を固定するための共通の固定孔4aを設けない映像表示装置の構成図を示す。図3はプリント基板10の固定孔4bと、マスク部材320のネジ孔の配置を示す分解斜視図である。図3に示すように、プリント基板10に、単独のマスク部材310または320を固定する固定孔4bを形成する場合、マスク部材320の裏面側斜視図に示すように、ネジ孔3bの開口形状は円形である。そのため、隣接するマスク部材310、320を通る図3中の破線上には、計4個の固定孔4bが配置される。プリント基板10上の固定孔4bの数と、マスク部材310および320上のネジ孔3bの個数は同数となり、プリント基板10の設計裕度が、本発明の図1のものよりも小さくなることが分かる。
次に、本発明の実施の形態1の映像表示装置と、従来構造の映像表示装置を比較して、プリント基板1上の固定孔数削減について説明する。図4、図5はそれぞれ図1のA−A断面、図3のB−B断面に相当する断面図であり、固定部材としてネジを用い、マスク部材をプリント基板に固定した状態を示す図である。これらの図から本発明の映像表示装置が、比較例の従来の映像表示装置に対し、マスク側の固定点数を確保した上で、プリント基板1側の固定孔数を削減できることを示している。
つまり、図4に示すように、プリント基板1上の固定孔4aは、互いに隣接するマスク部材31、32間に跨って配置されている。そして、マスク部材31とマスク部材32の、それぞれに形成されたネジ締結用の切り欠き部3aにネジ5aを挿入し、プリント基板1の固定孔4aに装着されたハトメ6に締め付け固定することで、二つのマスク部材31、32を、共通の固定孔4aに固定することができる。これにより、図5に示すプリント基板10のネジ5b締結のための固定孔4b二個分を、共通の固定孔4a一個分に置き換え、固定孔数を削減することが可能である。
これにより、共通となる固定孔4aが1個増加すれば、共通ではない固定孔4bが2個減少する同数だけプリント基板1上のパターン配線可能な領域を増やすことができるため、パターン設計の難易度を下げることができ、設計リードタイムの短縮の効果を得られる。また、プリント基板1上の電子部品配置可能な領域が広がることで、発熱部品を分散配置し、温度上昇を抑制することができ、電子部品の長寿命化が可能となる。また、発光素子2の色は温度特性を持つため、温度上昇抑制に伴って、色の変化を小さくでき、表示画質特性の向上という効果を得ることができる。
また、別の効果として、マスク部材31、32、33を小型にして組み合わせることで、異なるサイズの別機種の映像表示装置にも適用させることが可能となる。結果として、機種ごとに発生する金型費用や初期設計費用などのイニシャル費用も抑制することができる。
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2の映像表示装置について、図6から図9を用いて説明する。上述の実施の形態1では、プリント基板1にマスク板3を固定する際に固定部材としてネジ5a、5bを用いた例を示したが、この実施の形態2では、固定部材としてネジに代えてスナップフィット構造を用いる例について説明する。図6に示すように、スナップフィット7a、7bは、マスク部材32、33に一体形成され、マスク部材32、33の裏面側からプリント基板1の表示面側に突き出した構造であり、突起形状をプリント基板1側の固定孔4a、4bに可撓性を利用して圧入する構造で、先端部に抜け止めの凸部を有している。
図6(a)は、実施の形態2の基板端部のマスク部材32の裏面側斜視図であり、図6(b)は、基板内部のマスク部材33の裏面側斜視図である。図6(a)に示すように、マスク部材32には、図示しないマスク部材31とプリント基板1側の固定孔4aを共有する1本ツメのスナップフィット7aが外周端部に形成されている。プリント基板1側に形成する固定孔4aは、図1に示した配置と同様であり、二つのマスク部材31、32が互いに近接する外周端部と重なる位置に形成される。なお、共通には用いない単独のマスク部材のみを固定するスナップフィット7bは、2本ツメの構成である。そして、この2本ツメのスナップフィット7bが、基板側の一つの固定孔4bに挿入される。また、その
スナップフィット7bは、プリント基板1の端部ではない外周部に配置されている。
また、図6(b)に示すように、基板内部のマスク部材33には、1本ツメのスナップフィット7aが形成され、隣接するマスク部材33(または31、32)のスナップフィット7aとともに一つの基板側の固定孔4aに挿入される。
図7は、実施の形態2の映像表示装置の比較例として示す従来のマスク部材の裏面側斜視図であり、2本ツメのスナップフィット7bの配置を示した例を示している。従来のものは、スナップフィット7bはマスク部材320の外周端部には形成されていない。
図8は、実施の形態2に係る映像表示装置の断面図であり、マスク部材31、32に形成された1本ツメのスナップフィット7aa(第一のスナップフィット)、7ab(第二のスナップフィット)を、プリント基板1の一つの固定孔4aに挿入した状態を示しており、図1のA−A断面に相当する図である。図8の断面図において、マスク部材31に示されたスナップフィット7aa、7bのツメは合計3本であり、同様に、マスク部材32側のスナップフィット7ab、7bのツメの合計数も同様である。プリント基板1の固定孔4a、4bの合計数は3個である。
これに対し、図9は、図8の比較例であり、プリント基板10上の固定孔4bを、二つのマスク部材310、320の固定用として共用しない例を示しており、固定孔4bには二本ツメのスナップフィット7bが嵌合し、マスク部材310、320を固定した状態を示す断面図であり、図3のB−B断面に相当する図である。図9の断面図には、マスク部材310の2カ所に設けられたスナップフィット7bのツメは合計4本であり、同様に、マスク部材320側のスナップフィット7bのツメの合計数も同様である。プリント基板1の固定孔4bの合計数は4個である。
このように、マスク部材31のスナップフィット7aaと、マスク部材32のスナップフィット7abとを、プリント基板1側の一個(共通)の固定孔4aに挿入することで、プリント基板1とマスク部材31、32を固定することができる。これにより、図9に示す、プリント基板1の固定孔4bを2個から1個に減らすことができ、プリント基板1の設計裕度向上という実施の形態1と同様の効果を得られる。
加えて、この実施の形態2ように構成された映像表示装置では、マスク部材31等の最外縁が、スナップフィット7aによって固定されるため、マスク部材31等の縁に剥離させる外力が作用した場合においても、マスク部材31等は変形しにくく、プリント基板1から外れにくくなり、マスク部材31等の損傷抑制や、脱落抑制の効果を得ることができる。
実施の形態3.
次に、この発明の実施の形態3について図10から図12を用いて説明する。図10は、この発明の実施の形態3に係るプリント基板1の二つの固定部材が挿入される共通の固定孔40開口形状を示す図であり、図8のC−C断面図である。また、図11は、実施の形態3の比較例であり、プリント基板1の固定孔400の開口形状が楕円形である場合を示す図である。さらに、図12は、プリント基板1の固定孔40内でのスナップフィット7aaが可動する状態を示した、図10の領域Eの要部拡大図を示している。
この実施の形態3では、プリント基板1に形成する固定孔40の平面形状を、二つの円を部分的に重ねたようなダルマ状とし、固定孔40に挿入されるスナップフィット7aa、7abの間において、固定孔40の開口寸法が小さくなるようにくびれ部41を有する形状としている。ここで、スナップフィット7aa、7abは、固定孔40への挿入方向に垂直となる断面形状が半円形となるように形成されている。
図11に、比較例として、プリント基板1の固定孔400の開口形状が楕円形である場合を示したが、ダルマ状などのくびれ部41が形成されていない固定孔400を用いた場合、一方のスナップフィット7aaは、同一の固定孔400に挿入されるもう一方のスナップフィット7abに当接するまでの距離を移動することが可能となり、ガタつきの原因となる。
本発明の実施の形態3によれば、ダルマ状の固定孔40によって、くびれ部41がスナップフィット7aa、7bbの動きを抑制し、マスク部材31等の取り付け位置精度を向上させることができる。
つまり、図12に示すように、スナップフィット7aaが紙面右方向に動こうとしても、スナップフィット7aaの破線で示した角部が固定孔40の側壁(くびれ部41表面)に干渉し、動きが抑制される。そのため、マスク部材31等の全体としての可動範囲を、図11の比較例よりも狭くすることができる。
このように、プリント基板1の固定孔40をダルマ状に形成することで、マスク部材31等の左右方向への移動の裕度が減るため、マスク部材31等のプリント基板1への取り付け位置精度が向上する。映像表示装置の特性として、互いに隣接するマスク部材の間隔が大きくなった箇所には、黒い線が出現し、表示画面の画質が低下する。しかし、くびれ部41が形成されたダルマ状の固定孔40を用いたことによって、マスク部材31等の取り付け位置が定まり、マスク部材間の間隔を均一に保つことが可能となるため、マスクのつなぎ目が目立たず、表示画質の向上が可能となる。
実施の形態4.
次に、本発明の実施の形態4の映像表示装置について図13を用いて説明する。図13は、この発明の実施の形態4に係るスナップフィットによるマスク部材の固定状態を示す図であり、挿入方向に垂直な断面図(図13(a))および挿入方向に沿った断面図(図13(b))を示し、図13(a)は、図13(b)のF−F断面図である。上述の実施の形態3では、スナップフィット7aa、7abの同断面形状が半円形である場合を示したが、この実施の形態4のスナップフィット7cは断面形状が略円形に形成され、スナップフィット7cが全体として円筒状となるように形成されている。プリント基板1に形成する固定孔40の形状がダルマ状である場合、図13に示すような、円筒形状のスナップフィット7cを適用させることができる。
上述の実施の形態3の半円形状のスナップフィット7aaには、ダルマ状の固定孔40の側壁からの反発力は紙面左右方向にのみ作用する。しかし、この実施の形態4に示したように、円筒形状のスナップフィット7cを用いることで、固定孔40の側壁からの反発力がスナップフィット7cの円筒側面のほぼ全周に、つまり紙面上下左右斜め方向に作用する。そのため、マスク部材31等の可動範囲が、左右方向だけでなく、上下斜め方向についても狭くなり、スナップフィット7cの位置が規制され、マスク部材31等の取り付け精度が向上する。
これにより、マスク部材間の間隔を均一に保ち、表示画質を向上させることが可能となる。さらに、円筒状のスナップフィット7cの外側面の広い範囲を、固定孔40の側壁が覆うことで、スナップフィット7cが上下左右斜め方向の力でプリント基板1に固定されるため、マスク部材31等がプリント基板1から脱落しにくくなるという効果も得ることができる。
このように、マスク部材31等のプリント基板1への固定をスナップフィット構造により実施する場合、スナップフィット7cを断面形状が円形となる円筒形状に形成することで、断面形状が半円形状のものよりも基板の締結を強固なものとすることができる。
また、この実施の形態4では、上述の実施の形態3以上に取り付け精度が高く、円筒形のスナップフィット7cとダルマ状開口の固定孔40との間のガタつきを抑制し、良好な固定状態を得ることができることは言うまでもない。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1、10 プリント基板、2 発光素子、3、300 マスク板、3a 切り欠き部、
3b ネジ孔、4a、4b、40、400 固定孔、5a、5b ネジ、6 ハトメ、
7a、7aa、7ab、7b、7c スナップフィット、30 開口部、41 くびれ部、31、32、33、310、320 マスク部材。

Claims (3)

  1. 発光素子が表示面に配列されたプリント基板、上記プリント基板の表示面上に並べられ互いに隣接配置された第一、第二のマスク部材を備え、上記第一、第二のマスク部材は、上記プリント基板に開口された一つの固定孔に、上記第一マスク部材に一体形成された第一スナップフィットおよび上記第二のマスク部材に一体形成された第二のスナップフィットを介して固定され、上記固定孔の平面形状は、上記固定孔に挿入される上記第一、第二のスナップフィットの間において開口寸法が小さくなるくびれ部を有するダルマ状であり、上記第一、第二のスナップフィットは、上記固定孔への挿入方向に垂直となる断面形状が半円形であることを特徴とする映像表示装置。
  2. 発光素子が表示面に配列されたプリント基板、上記プリント基板の表示面上に並べられ互いに隣接配置された第一、第二のマスク部材を備え、上記第一、第二のマスク部材は、上記プリント基板に開口された一つの固定孔に、上記第一マスク部材に一体形成された第一スナップフィットおよび上記第二のマスク部材に一体形成された第二のスナップフィットを介して固定され、上記固定孔の平面形状は、上記固定孔に挿入される上記第一、第二のスナップフィットの間において開口寸法が小さくなるくびれ部を有するダルマ状であり、上記第一、第二のスナップフィットは、上記固定孔への挿入方向に垂直となる断面形状が円形であることを特徴とする映像表示装置。
  3. 上記固定孔は、上記第一のマスク部材と上記第二のマスク部材が互いに近接する外周端部と重なる上記プリント基板上の位置に形成されたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の映像表示装置。
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