JP6425029B2 - 電子キーシステム - Google Patents

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本発明は、車両の電子キーシステムに関する。
車両では、ユーザーが所持する携帯型の電子キー(以下、「携帯機」と称する)の操作に応じて、ドアのロック/アンロックを行う所謂キーレスエントリーシステムが普及している(特許文献1参照)。
また、携帯機を所持した状態で車両のドアのアウターハンドル(ドアノブ)に触れる(操作する)ことで、ドアのロック、アンロックや、車両のエンジンの始動等を行う電子キーシステムも普及している(特許文献2参照)。
特開2009−167638号公報 特開2015−042808号公報
特許文献1では、携帯機がどのドアに近いかを検知している。特許文献2では、携帯機が車両の室内および車外のいずれにあるのかを検知している。これら従来技術では、携帯機が何処にあるかを検知しているが、その結果を用いて携帯機に車両の状態を認識させ、ユーザーの操作性を改善する仕組みについては、開示・示唆ともない。
上記問題点を背景として、本発明は、ユーザーの利便性を向上する機能を提供できる携帯機を含む電子キーシステムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するための電子キーシステムは、
車両のユーザーが所持する携帯機(1)を含み、携帯機は、車両を制御するための複数の制御信号の内容を示したアイコンを表示するアイコン表示部(5)と、アイコンを、アイコン表示部に表示させる表示制御部(11)と、ユーザーからのアクションにより、複数の制御信号のうちから1つを選択する第一入力部(7)と、ユーザーからのアクションにより、制御信号の出力を指示する第二入力部(9)と、第二入力部の指示に基づき、選択された制御信号を出力する制御部(11)と、制御部が出力した制御信号の電波を送信する送信部(13)と、第一入力部の状態を、ユーザーからのアクションに対し動作しない待機状態と、ユーザーからのアクションにより動作する起動状態との間で切替制御する入力制御部(12)と、を有し、
制御部は、第一入力部が待機状態から起動状態に遷移してから、第一入力部に対するユーザーからのアクションがあるまでの初期状態の間は、複数の制御信号のうちの予め定められた1つを出力する制御信号として選択し、さらに、第二入力部に対するユーザーからのアクションがあるまでは選択された制御信号を出力せず、
表示制御部は、初期状態の間は、制御部が選択した制御信号に対応するアイコンのみを、アイコン表示部に表示させ
携帯機は、車両の状態を反映した車両状態情報を取得する情報取得部(13、14)を有し、
制御部は、車両状態情報に基づいて、出力する制御信号を選択する
本発明は、ユーザーが、アイコン表示部に表示されたアイコンに対応する制御信号を第一入力部に対するアクションにより選択し、その後、第二入力部に対するアクションにより、携帯機から制御信号を送信する構成を前提としている。アイコン表示部には、通常、全てのアイコンが表示されるが、車両の状態や携帯機の位置などの状況によっては、使用できない、あるいは使用しない制御信号のアイコンも表示される。そこで、表示するに適切と思われるアイコン(すなわち、使用可能な制御信号)のみを表示した。これにより、ユーザーの携帯機の操作回数を、従来の2回から1回に減らすことができ、利便性が向上する。
電子キーシステムの構成を示す図。 携帯機の正面図。 携帯機の背面図。 携帯機の電気的構成を示すブロック図。 携帯機の操作制御処理を説明するフロー図。 携帯機の登録処理を説明するフロー図。 自動選択実行時のユーザーの操作および表示の遷移例を示す図。 自動選択実行時のユーザーの操作および表示の遷移の別例を示す図。 登録処理実行時のユーザーの操作および表示の遷移を示す図。
図1のように、電子キーシステム100は、ユーザーが所持する携帯機1、車両に搭載された車載装置20、ユーザーが所持する携帯端末30を含む。携帯端末30を含まない構成としてもよい。携帯機1は、例えば、ドア(トランクを含む)の施錠/開錠あるいは開閉等の、車両の遠隔操作であるリモートキーレスエントリー(以下、「RKE」と略称)機能のために用いる。
車載装置20は、ECU21(本発明の情報生成部、位置推定部)と、ECU21に接続されたDCM(Data Communication Module)24(本発明の情報出力部)、送受信部25(本発明の情報出力部)、車両状態検出部26、位置検出部27を備える。
上述の構成が、「車両に搭載された車載装置(20)を含み、車載装置は、車両の状態を検出する車両状態検出部(26)と、車両の状態に基づいて車両状態情報を生成する情報生成部(21)と、車両状態情報を出力する情報出力部(24、25)と、を有する」ものである。近年の車両では、車両の状態に基づいて制御を行うことが一般的になっている。また、車両と外部との双方向通信による動作制御や各種機能の提供も普及している。本構成によって、比較的安価に本発明の構成を実現できる。
ECU21は、周知のCPU22、例えば、フラッシュメモリ等の不揮発性記憶媒体を用い、制御プログラムや、車載装置20の動作に必要なデータを記憶するメモリ23、信号入出力回路あるいは通信インターフェース回路を含むI/O29を含むコンピュータとして構成される。CPU22がメモリ23に記憶された制御プログラムを実行することで、ECU21の各種機能を実現する。
DCM24は、ECU21が、直接あるいは公衆通信回線を介して、携帯端末30との通信を行うための通信回路である。なお、通常は、ECU21は、携帯機1を介して、携帯端末30との通信を行う(携帯機1と携帯端末30との通信方法については後述)。これにより、通信のセキュリティを確保できる。
送受信部25は、受信アンテナを含み、携帯機1から送信される信号(詳細は後述)の電波を受信する。また、送受信部25は、携帯機1から送信される信号の受信信号強度(以降、「RSSI」と称する)を検出可能である。ECU21は、RSSIに基づいて、携帯機1の位置、あるいは、車載装置20と携帯機1との距離を推定する。そして、位置あるいは距離の変化(履歴)に基づいて、携帯機1(すなわち、ユーザー)が、車両に接近しているか否かを判定する。
また、携帯機1あるいは携帯端末30から位置情報を取得して、ユーザーが、車両に接近しているか否かを判定してもよい。この場合、携帯機1は、携帯端末30の位置検出部37(後述)と同様の構成の位置検出部を備えればよい。
上述の構成が、「車両状態検出部は、携帯機の位置を推定する位置推定部(21)を含む」ものである。本構成によって、携帯機の位置(車両の室内か室外か)、あるいは、車両と携帯機との位置関係を把握できる。
なお、送受信部25が、携帯機1に対して、携帯機1を識別するためのIDコードの送信を要求するためのリクエスト信号を送信し、リクエスト信号に応答して携帯機1から送信される、IDコードを含むレスポンス信号を受信する構成の場合は、送信アンテナを含む。このとき、ECU21は、受信したIDコードとマスタコードとの照合結果を基に、各ドアのロック/アンロック、エンジン始動許可等の制御を指令する、いわゆるスマートエントリーシステムとしての動作制御を行う。
本電子キーシステム100の構成が、スマートエントリーシステムである場合、送信アンテナは車室内、および各ドアの近傍に配置されている。よって、受信したレスポンス信号が、どの送信アンテナから送信したリクエスト信号に応答したものであるかを判別できる。つまり、携帯機1が、車両の室外か室内のいずれにあるかを判別できる。
また、本電子キーシステム100の構成を、送受信部25が携帯機1から制御信号を受信したときに、車両の原動機(エンジンまたはモータ)を始動させるための制御信号を、原動機を制御する原動機制御部(図示せず)に出力する、周知のリモートエンジンスタータに適用してもよい。
車両状態検出部26は、以下のうちの少なくとも1つを検出する。
・ドアロック装置(図示せず)の状態を検出:車両のドア(スライドドア、バックドア、トランクリッドを含む)が、施錠状態か開錠状態かを検出。
・車両の室内のユーザーの有無を検出:例えば、車両の座席の着座部に設けられたスイッチあるいはセンサ、車両の室内を撮影するカメラ、周知のタイヤ空気圧センサ(空気圧の変化から車両の重量の変化を検出)を用いる。
・ユーザーが乗車あるいは降車したことを検出してからの経過時間。
位置検出部27は、周知のGPS衛星からのGPS信号を受信するGPS受信機を含み、受信したGPS信号に基づいて、車両の現在位置を特定する。位置検出部27として周知のナビゲーション装置を用い、ECU21は、ナビゲーション装置から現在位置を取得してもよい。上述のように、携帯機1あるいは携帯端末30から位置情報を取得し、これを現在位置としてもよい。
ECU21は、以下のうちの少なくとも一つを含む車両状態情報を作成する。そして、例えば、携帯機1あるいは携帯端末30からの送信要求を受信したとき、または、予め定められた周期で、DCM24あるいは送受信部25を介して、車両状態情報を送信する。
・RSSIに基づいて得られた、携帯機1の位置、車載装置20と携帯機1との距離。車載装置20と携帯機1との位置関係(携帯機1が車両に接近しているか否か)。携帯機1あるいは携帯端末30から取得した位置情報に基づくものでもよい。
・車両状態検出部26が検出した車両の状態。
・位置検出部27が検出した車両の位置。
上述の構成が、「車両状態情報は、携帯機と車両との位置関係を含む」ものである。本構成によって、携帯機(ユーザー)が車両の室外にあるのか室内にあるのか、ユーザーが車両に接近しているのか離れていくのかを判定でき、その判定に基づいて、より適切な制御信号を選択できる。
携帯端末30は、例えば、周知のスマートフォンに代表されるタブレット型端末(液晶ディスプレイなどの表示部分にタッチパネルを搭載し、指で操作する携帯情報端末の総称)を用いる。携帯端末30は、周知のCPU31と、CPU31に接続された、フラッシュメモリ等の不揮発性記憶媒体で構成されるメモリ32、上述のDCM24と同様の構成でECU21との通信を行うDCM33、近距離通信部36、位置検出部37、操作部38、表示部39を備える。
CPU31がメモリ32に記憶された携帯端末制御プログラムを実行することで、携帯端末30の各種機能を実現する。携帯端末30としてスマートフォンを用いる場合、携帯端末制御プログラムは、OS(Operating System)上で動作するアプリケーションソフトに含まれる。
近距離通信部36は、例えば、BLUETOOTH(BLUETOOTHは登録商標)のような近距離無線通信技術を用いて、携帯機1の近距離通信部14(図4参照)との間でデータを送受信する。なお、BLUETOOTHは、事前にペアリング設定をした機器間でのみ通信可能であるため、第三者が通信内容を傍受することはできず、セキュリティを確保できる。
位置検出部37は、上述の位置検出部27と同様に、GPS衛星から受信したGPS信号に基づいて、携帯端末30の位置を検出する。車載装置20から、車両状態情報を受信可能な構成では、車両状態情報に含まれる車両の位置と、携帯端末30の位置とから、車両と携帯機1との距離を演算することができる。そして、距離の演算の履歴から、携帯機1の挙動(車両に接近しているか否か等)を推定できる。
上述の構成が、「車両状態情報は、車両の位置を含み、携帯端末の位置を取得する位置取得部と、車両と携帯端末の距離あるいは位置関係を算出する算出部と、を有し、出力部は、車両状態情報に算出した結果を含めて出力する」ものである。本構成によって、車載装置20での、携帯機1の位置の検出や位置関係の算出が不要となる。
また、車両が駐車時の携帯端末30の位置を、車両の位置としてもよい。この場合、例えば、車両の速度が0km/h、シフトポジションが「P(パーキング)」の位置、あるいは、駐車ブレーキが作動状態のとき、車両が駐車していると判定する。この判定は、車載装置20で行っても(車両状態情報に含める)、携帯端末30で行ってもよい。また、上述のスマートエントリーシステムのように、携帯機1が、車両の室外か室内のいずれにあるかを判別できるときは、携帯機1が車両の室内から室外に移動したとき、車両が駐車していると判定してもよい。携帯端末30は、車両が駐車している情報を取得したとき、位置検出部37で携帯端末30の位置を検出する。この場合、車両の位置検出部27は不要となる。
表示部39は、例えば、周知のLCDあるいは有機EL表示器を用いる。操作部38は、表示部39の表示画面上に形成されたタッチパネルあるいはメカニカルスイッチを含む。
図2に、携帯機1の正面図を示す。なお、携帯機1において、第一入力部7およびアイコン表示部5(後述)等が配置された面を正面、その正面と反対側の面を背面と称する。また、図2の、左右方向を携帯機1の左右幅方向とし、上下方向を携帯機の上下幅方向とする。
携帯機1の正面の左右幅方向の略中央には、携帯機1の上下幅方向に列状に配置され、車両の制御内容を示す複数のアイコンを点灯表示するアイコン表示部5を設ける。なお、図2では、説明のために、全てのアイコンが表示された状態を示している。
アイコン表示部5は、5種類のアイコン6(6a〜6eの総称、以下同じ)を表示する。アイコン表示部5は、制御内容に対応して、5つの表示領域5a〜5eに分割される。なお、図2では、表示領域5a〜5eの境界を破線で示しているが、説明のためであり、実際には境界は表示しない。
5つに分割された表示領域5a〜5eは、以下のように割り当てられる。
・表示領域5a:車両ドアのロック制御を示すアイコン6aの表示領域。
・表示領域5b:車両ドアのアンロック制御を示すアイコン6bの表示領域。
・表示領域5c:車両の左側パワースライドドアの開錠制御を示すアイコン6cの表示領域。
・表示領域5d:車両の右側パワースライドドアの開錠制御を示すアイコン6dの表示領域。
・表示領域5e:車両のトランクの開錠制御を示すアイコン6eの表示領域。
なお、アイコン表示部5に表示するアイコンの配置、個数、および制御内容は、上述した構成に限定されるものではなく、例えば、車両の原動機の始動制御を示したアイコンや、車両のウィンドウの開閉制御を示したアイコンを表示してもよい。この場合には、車両の原動機の始動を指示する制御信号やウィンドウの開閉を指示する制御信号の電波が携帯機1から送信される。
また、アイコン表示部5に、車両の制御に関係するアイコンだけでなく、携帯機1の電池の残量表示等の携帯機1の状態を示すアイコンを表示してもよい。
アイコン表示部5は、アイコン表示用LED17(図4参照)の点灯/消灯により、各アイコン6の表示と非表示とを切替可能である。この場合、アイコン表示部5は、各アイコン6a〜6eの制御内容を示す、光を透過可能な光透過部を有する。光透過部の周囲は、光を遮断する遮光部が形成される。これにより、アイコン表示用LED17が、光透過部の背面から照射を行うことで、アイコンが表示される。
携帯機1の左側の外縁近傍には、アイコン6のうち一つを選択、つまり制御部11(図4参照)に出力させる制御信号の種類を選択する第一入力部7が、アイコン6の配列方向と同じ方向に列状に配置される。第一入力部7は、第一入力部表示用LED18(図4参照)の点灯/消灯により、後述の操作範囲毎に、表示と非表示とを切替可能である。図2では、第一入力部7が表示された状態を示している。
第一入力部7は、以下のように、アイコン6a〜6eに対応するように、操作範囲7a〜7eに分割される。すなわち、制御信号の種類ごとに操作範囲が分割される。
・操作範囲7a:アイコン6a(車両のドアのロックを指示する制御信号)を選択。
・操作範囲7b:アイコン6b(車両のドアのアンロックを指示する制御信号)を選択。
・操作範囲7c:アイコン6c(左側パワースライドドアの開錠を指示する制御信号)を選択。
・操作範囲7d:アイコン6d(右側パワースライドドアの開錠を指示する制御信号)を選択。
・操作範囲7e:アイコン6e(トランクの開錠を指示する制御信号)を選択。
なお、操作範囲7a〜7e間の境界を点線で図示しているが、実際には、境界は表示されない。
第一入力部7は、操作部に加えられた力を受けて、スイッチの固定接点と接続しまたは切断するように移動する機械的な断続接点を有するメカニカルスイッチを用いてもよいし、センサ電極と、操作部に触れた物体(指)によって構成されるコンデンサの静電容量変化を検知する静電容量スイッチを用いてもよい。メカニカルスイッチあるいは静電容量スイッチは、操作範囲毎に設けられ、操作範囲7a〜7eのうちどの操作範囲が操作されたのかを判別可能となっている。
機械的な断続接点を有しないスイッチとして、静電容量方式の他に、例えば、超音波表面弾性波方式、音響パルス認識方式、赤外線遮光方式などを原理としたスイッチを用いてもよい。
第一入力部7は、アイコン表示部5と同一平面上に配置された平面状としてもよいし、アイコン表示部5に対して若干盛り上がる形状(凸形状)、または、擂り鉢(凹)形状等、ユーザーが操作しやすい形状であればよい。
また、第一入力部7は、点灯可能に構成、つまり光を透過するように構成される。第一入力部7の周囲(アイコン表示部5を除く部分)は光を遮断する遮光部を形成する。また、第一入力部7の背面側(例えば、第一入力部表示用LED18)が視認されないように、第一入力部7は、例えばスモーク調など半透明に構成される。
携帯機1の正面の左右幅方向の中央下部、つまりアイコン表示部5の下には第二入力部9が配置される。第二入力部9は、ユーザーの押下操作(プッシュ操作)が行われる部分であり、第二入力部9の背面側に配置された機械的なメカニカルスイッチ(図示せず)をオン/オフするためのノブである。第二入力部9は押下方向に変位可能に設けられる。第二入力部9は、第一入力部7により選択された制御信号の出力を指示する。
第二入力部9の表面は、アイコン表示部5が形成する平面よりも低くすることが望ましい。これにより、ユーザーの意図しない操作を防止できる。また、第二入力部9に静電容量スイッチを用いてもよい。
図3のように、携帯機1の背面には、第三入力部10が配置される。第三入力部10には、例えば、静電容量スイッチを用いる。また、メカニカルスイッチを用いてもよい。第三入力部10は、ユーザーの操作により、第一入力部7を、ユーザーからのアクションに対し動作(反応)しない待機状態から、動作する起動状態への遷移を指示する。
上述の構成が、「携帯機は、ユーザーからのアクションに基づき、第一入力部を、待機状態から、起動状態へと遷移させるよう指示する第三入力部(10)を有し、入力制御部は、第三入力部の指示に基づき、第一入力部の状態を切替制御する」ものである。本構成によって、携帯機は、通常は、第三入力部の状態変化を検出する機能のみ動作させればよいので、消費電力を低減できる。
また、例えば、第一入力部に周知の静電容量スイッチを用いる場合、該スイッチ周辺に電界を発生させるので、状況によっては、携帯機と車両との間で通信する電波に対するノイズ源となる。しかし、本発明の構成では、待機状態では、第一入力部は動作していないので、携帯機からの電波の送信に影響を及ぼさない。さらに、第一入力部が常時起動状態の場合、鞄の中で物に押された際に、何らかの動作を行う可能性がある。しかし、本発明の構成では、待機状態では、第一入力部は動作していないので、物で押されても操作を受け付けない。これにより、ユーザーの意図しない操作を受け付ける可能性を低減できる。
図4は、携帯機1の電気的構成を示したブロック図である。携帯機1は、制御部11(本発明の表示制御部でもある)、制御部11に接続された入力制御部12、送受信部13(本発明の送信部、情報取得部)、近距離通信部14を備える。入力制御部12には、第一入力部7、第二入力部9、第三入力部10、アイコン表示用LED17、第一入力部表示用LED18、登録部19が接続される。
制御部11は、CPU11a、メモリ11b、および周辺回路(図示せず)等から構成され、携帯機1の全体制御を行う。CPU11aが、メモリ11bに記憶された携帯機制御プログラムを実行することで、携帯機1の種々の機能を実現する。
制御部11は、入力制御部12から、各入力部(7、9、10)、に対するアクションの有無や第一入力部7の操作位置の信号を取得する。そして、制御部11は、第一入力部7に対するアクションの内容に基づいて、予め定められた複数種類の制御信号のうち一つを選択する。その後、第二入力部9に対するアクションを取得すると、選択した制御信号を送受信部13に出力し、送受信部13に制御信号の電波を送信させる。制御部11が出力する制御信号は、アイコン6の内容と対応しており、具体的には車両ドアのロックを指示する制御信号、アンロックを指示する制御信号、左側パワースライドドアの開錠を指示する制御信号、右側パワースライドドアの開錠を指示する制御信号、トランクの開錠を指示する制御信号である。
入力制御部12は、各入力部(7、9、10)の状態変化を検知する回路(図示せず)を含む。入力制御部12は、検知結果を制御部11に出力する。また、入力制御部12は、入力部毎に電圧の供給/遮断を個別制御する。すなわち、入力制御部12によって、各入力部に電圧が供給されると、該入力部に対するユーザーのアクションを検知可能な状態(起動状態)、となる。一方、入力制御部12によって、各入力部への電圧供給が遮断されると、該入力部に対するに対するユーザーのアクションを検知しない状態(待機状態)となる。
また、入力制御部12は、各LED(17、18)の点灯制御を行うためのドライバ回路(図示せず)を含む。
上述の制御部11の制御を入力制御部12が実行し、その結果を制御部11に出力する構成でもよい。また、制御部11と入力制御部12とを一体化してもよい。
送受信部13は、送信アンテナを含み、制御部11から出力される制御信号、つまり、車両の各種制御(ドアの施開錠等)を指示する信号の電波を送信アンテナから送信する。なお、携帯機1が、スマートエントリーシステムに対応している場合には、送受信部13は、受信アンテナを含んで、その受信アンテナにより車載装置20から送信されるリクエスト信号を受信する。そして、制御部11は、そのリクエスト信号に応答するレスポンス信号を生成して、送受信部13に出力して送信させる。
近距離通信部14は、携帯端末30の近距離通信部36と同様の構成で、携帯端末30との間でデータの送受信を行う。
アイコン表示用LED(「LED」と略称することもある)17は、各アイコン6の対向位置に、アイコン毎に個別に設けられ、光を照射する。なお、LED17をアイコン6の対向位置からずれた位置に配置して、そのLED17からの光を導光部(ライトガイド)でアイコン6まで導いてもよい。
第一入力部表示用LED(「LED」と略称することもある)18は、第一入力部7の背面を照射する。例えば、第一入力部7の対向位置には、第一入力部7の全範囲をカバーするように導光部(図示せず)が設けられる。LED18はその導光部の側面位置に配置されて、導光部の側面に光を照射する。LED18の光は導光部を介して第一入力部7の背面に入射する。
登録部19は、ユーザーが制御信号の登録を行うために用いる(詳細は後述)。登録部19は、第一入力部7のような、メカニカルスイッチあるいは静電容量スイッチの他に、振動センサや加速度センサを用いてもよい。すなわち、携帯機1に振動を与えたり、所定方向に振ることを登録操作とする。後述のように、第二入力部9、第三入力部10を、登録部として用いてもよい。
上述の構成が、「携帯機は、ユーザーからのアクションに基づき、制御部が、初期状態の間に選択する制御信号を登録する登録部(19)を有する」ものである。本構成によって、ユーザーが初期状態に表示させたいアイコン(すなわち、携帯機から送信したい制御信号)を選択して登録できるので、ユーザーの利便性を向上できる。
図5に、携帯機制御プログラムに含まれ、制御部11のCPU11aが実行する操作制御処理を示す。入力制御部12は、第三入力部10に対するユーザーのアクションがあるまでは、第一入力部7および第二入力部9を待機状態にする(S11)。待機状態では、アイコン表示用LED17および第一入力部表示用LED18を消灯する。なお、入力制御部12は、第三入力部10に対しては常時電圧を供給する。
第三入力部10に対するユーザーのアクションを検出したとき(S12:Yes)、入力制御部12は、その状態を制御部11に出力するとともに、第一入力部7を起動状態にする(S13)。このとき、アイコン表示用LED17を全て点灯し、アイコン表示部5の全てのアイコン(6a〜6e)を表示してもよい。
次に、制御部11は、メモリ11bを参照し、複数種類の制御信号のうち一つを自動選択する設定(以降、「自動選択設定」と称する)が有効であるか否かを判定する。自動選択設定が有効であるとき(S14:Yes)、メモリ11bを参照し(S15)、自動選択の対象となる制御信号が登録されているか調べる。制御信号が登録されているとき(S16:Yes)、制御部11は、入力制御部12に対し、第二入力部9を起動状態にするとともに、登録されている制御信号に応じたアイコンのみ表示(点灯)するよう指示する(S17)。この後、ステップS18へ進み、第二入力部9に対するアクション待ちの状態となる。
一方、制御信号が登録されていないとき(S16:No)、以下のうちの少なくとも一方を用いて、車両の状態を反映した車両状態情報を取得する(S21)。
・送受信部13を介して、車載装置20から取得する。
・近距離通信部14を介して、携帯端末30から取得する。
上述の構成が、「携帯機は、車両の状態を反映した車両状態情報を取得する情報取得部(13、14)を有し、制御部は、車両状態情報に基づいて、出力する制御信号を選択する」ものである。本構成によって、例えば車両のドアの施錠状態等を参照することで、より適切な制御信号を選択できる。
また、携帯端末30から車両状態情報を取得する構成が、「ユーザーが携帯する携帯端末を含み、携帯端末は、車両状態情報を取得する取得部と、取得した車両状態情報を出力する出力部と、を有する」ものである。本構成によって、車載装置20と携帯機1との距離が大きく、通信できない状態でも、公衆通信回線等を介して、携帯端末30が中継動作を行うことで、携帯機1は車両状態情報を取得できる。
次に、制御部11は、車両状態情報に基づいて制御信号を選択し、入力制御部12に対し、該制御信号に応じたアイコンのみ表示(点灯)させるよう指示する(S22)。この後、ステップS18へ進み、第二入力部9に対するアクション待ちの状態となる。
車両状態情報に基づく制御信号の選択は、以下のうちの少なくとも一つを用いる。
・ドアが施錠状態のとき、ドアのアンロックを指示する制御信号を選択。
・ドアが開錠状態のとき、ドアのロックを指示する制御信号を選択。
・ユーザーが車両に接近しているとき、ドアのアンロックを指示する制御信号を選択。
・ユーザーが車両から離れつつあるとき、ドアのロックを指示する制御信号を選択。
車両の室内に乗員がいないことを条件に加えてもよい。ドアに代えてパワースライドドアとしてもよい。
ユーザーが車両に接近しているとき、ユーザーと車両との距離が所定値を下回った場合に、制御信号を選択してもよい。また、ユーザーと車両との距離が所定値を超えるとき、制御信号を選択しなくてもよい。このとき、全てのアイコンを消灯状態とする。
車両状態に応じた制御信号が複数あるとき、優先度の高いものを選択するようにしてもよい。例えば、アンロックについては、運転席ドアの優先度を最も高くし、以下、助手席ドア、左側パワースライドドア、右側パワースライドドア、トランク(あるいはバックドア)、全ドアの順とする。また、車両状態に応じた制御信号が複数あるとき、該複数の制御信号を全て選択してもよい。このとき、制御信号に対応するアイコンを点灯状態にする。
入力制御部12が所定時間内に第二入力部9へのアクションを検出したとき(S18:Yes)、制御部11は、選択された制御信号を送信するよう、送受信部13に指示する(S19)。その後、待機状態に戻る(S20)。一方、所定時間内に第二入力部9へのアクションを検出しないとき(S18:No→S23:Yes)、待機状態に戻る(S20)。
自動選択設定が有効でないとき(S14:No)、制御部11は、入力制御部12に対し、アイコン表示用LED17を全て点灯し、アイコン表示部5の全てのアイコン(6a〜6e)を表示し、第一入力部表示用LED18を点灯するよう指示する(S24)。この後、第一入力部7に対するアクション待ちの状態となる。
これによって、ユーザーは、第一入力部7が起動状態になったことを容易に把握できるとともに、第一入力部7の位置も把握できる。また、アイコン6が全て表示されることで、ユーザーは、どの種類の制御信号が選択可能かを把握できる。また、自動選択設定が有効でないことも把握できる。
入力制御部12が所定時間内に第一入力部7へのアクションを検出したとき(S25:Yes)、アイコン表示用LED17のうち、第一入力部7の操作位置に応じたLEDのみ点灯させる(S26)。すなわち、例えば、操作範囲7aに対してアクションがあった場合には、アイコン6aに対応したLEDのみを点灯させる。これによって、ユーザーは、現在どの制御信号が選択されているのかを容易に把握できる。そして、第二入力部9を起動状態にするとともに、ステップS18へ進み、第二入力部9に対するアクションの待ち状態となる。一方、所定時間内に第一入力部7へのアクションを検出しないとき(S25:No→S27:Yes)、待機状態に戻る(S20)。
ステップS17で登録情報に応じたアイコンのみを表示しているとき、あるいは、ステップS22で車両状態情報に基づく制御信号に応じたアイコンのみを表示しているとき、入力制御部12が第一入力部7に対するユーザーのアクションを検出したとき、該アクションを優先し、ユーザーが操作した位置のアイコンを表示する。
上述の処理で、第三入力部10を用いない構成としてもよい。この場合、後述の、「第一入力部が第二入力部および第三入力部を兼ねる」構成のように、入力制御部12は、第一入力部7を常時起動状態にしておく。また、ステップS12は、第一入力部7の操作待ちの状態となる。
図6に、携帯機制御プログラムに含まれ、制御部11のCPU11aが実行する制御信号の登録処理を示す。入力制御部12は、第三入力部10に対するユーザーのアクションがあるまでは、第一入力部7および第二入力部9を待機状態にする(S31)。
登録モードへの移行操作は、操作制御処理と区別するため、以下のうちの少なくとも一つを用いる。
・登録部19の操作。
・第三入力部10(第二入力部9でもよい)の長押し(例えば、1秒以上押し続ける)。
・第三入力部10(第二入力部9でもよい)の複数回押し(例えば、所定時間内に2回押す)。
・複数の入力部(例えば、第二入力部9と第三入力部10)の同時押し。
入力制御部12が、ユーザーによる登録モードへの移行のためのアクションを検出したとき(S32:Yes)、入力制御部12は、第一入力部7を起動状態にするとともに、アイコン表示部5の全てのアイコン(6a〜6e)を表示(アイコン表示用LED17を全て点灯)する(S33)。
登録モードでは、アイコン表示用LED17の点灯色を通常モードとは異なるものにしてもよい。また、登録モードでは、アイコン表示用LED17を点滅させてもよい。また、アイコン表示用LED17とは別に、登録モードであることを示すLEDを設けてもよい。
この後、第一入力部7に対するアクション待ちの状態となる。
ユーザーが第一入力部7を操作して、登録したいアイコンを選択したとき(S34:Yes)、入力制御部12は、ユーザーが選択したアイコンのみを表示するようアイコン表示用LED17の点灯制御を行う(S35)。この後、ユーザーの登録操作待ち状態となる。
登録操作は、以下のうちの少なくとも一つを用いる。
・第二入力部9の1回押し。
・第二入力部9の長押し(例えば、1秒以上押し続ける)。
・第二入力部9の複数回押し(例えば、所定時間内に2回押す)。
・登録部19の操作(スイッチの操作、携帯機1に振動を与える、携帯機を振る等)。
・複数の入力部(例えば、第二入力部9と第三入力部10)の同時押し。
入力制御部12から、ユーザーの登録操作を検出した情報を取得したとき(S36:Yes)、制御部11は、メモリ11bに登録内容を記憶する(S37)。すなわち、アイコンに対応する制御信号を記憶する。その後、待機状態に戻る(S38)。
アイコン選択待ち(すなわち、第一入力部7に対するアクション待ち)時、および、ユーザーの登録操作待ち(すなわち、第二入力部9に対するアクション待ち)時に所定時間が経過したとき、待機状態に戻る。
図6の構成では、ユーザーが登録可能な制御信号は1つであったが、複数登録可能としてもよい。例えば、制御信号を3つ登録可能な場合、以下のように、メモリ11bの登録領域(登録番号に関連付け)を指定して登録する。
・登録操作時に、第二入力部9の長押しで1番目の領域、2回押しで2番目の領域、3回押しで3番目の領域に記憶。
・登録操作時に、登録部19の振動回数で登録領域を指定(例えば、1回なら1番目の領域)。
既定の数の制御信号が登録されているときに、新たに制御信号を登録した場合、最古の登録内容を上書きしてもよい。
複数登録した制御信号の選択(登録領域の指定)は、例えば、第三入力部10の長押しで1番目の領域、2回押しで2番目の領域、3回押しで3番目の領域を指定することで、CPU11aが指定した領域の制御信号を読み出してもよい。
図7に、携帯機1(すなわち、ユーザー)が車外にあり、ドアが開錠状態のときの、操作制御処理における、自動選択実行時のユーザーの操作および表示の遷移例を示す。図7(a)のように、待機状態では、アイコン表示用LED17および第一入力部表示用LED18は消灯している。ユーザーの指をFで示す。
図7(b)のように、待機状態時にユーザーが第三入力部10を操作(押下)すると、アイコン表示用LED17の全てが点灯し、全てのアイコン6が表示される。第一入力部表示用LED18も点灯する。ここで、自動選択設定が有効であるとき、ドアが開錠状態であるため、図7(c)のように、「ロック」アイコン6aのみが表示される。この後、図7(d)のように、ユーザーが第二入力部9を操作すると、制御信号(ロック)が送信される。
図8に、携帯機1(すなわち、ユーザー)が車外にあり、ドアが施錠状態のときの、操作制御処理における、自動選択実行時のユーザーの操作および表示の遷移例を示す。図8(a)のように、待機状態では、アイコン表示用LED17および第一入力部表示用LED18は消灯している。
図8(b)のように、待機状態時にユーザーが第三入力部10を操作(押下)すると、アイコン表示用LED17の全てが点灯し、全てのアイコン6が表示される。第一入力部表示用LED18も点灯する。ここで、自動選択設定が有効であるとき、ドアが施錠状態であるため、図8(c)のように、「アンロック」アイコン6bのみが表示される(LED17のうち、他のアイコンに対応したものは消灯)。この後、図8(d)のように、ユーザーが第二入力部9を操作すると、制御信号(アンロック)が送信される。
図7および図8において、待機状態時にユーザーが第三入力部10を操作したとき、全てのアイコンを表示せず、直ちに、車両状態に応じた、あるいは登録されたアイコンのみを表示してもよい。この場合、図7(b)、図8(b)の状態をスキップし、図7(c)、図8(c)の状態に移行する。自動選択設定が有効でないときは、待機状態時に、ユーザーが第三入力部10を操作すると、図7(b)、図8(b)の状態に遷移する。
図9に、登録処理実行時のユーザーの操作および表示の遷移例を示す。図9(a)のように、待機状態では、アイコン表示用LED17および第一入力部表示用LED18は消灯している。図9では、登録部として、第二入力部9を用いている。
図9(b)のように、待機状態時に、第三入力部10で登録モードへ移行するための操作をすると、アイコン表示用LED17の全てが点灯し、全てのアイコン6が表示される。第一入力部表示用LED18も点灯する。ここで、第一入力部7を操作して、登録したい機能に対応するアイコンを選択する。図9(c)のように、アイコンを選択すると、そのアイコン(「アンロック」アイコン6b)のみが表示される。
この後、図9(d)のように、ユーザーが第二入力部9を登録操作すると、選択されたアイコンに対応した制御信号が、メモリ11bに登録される。
上記実施形態では、第一入力部、第二入力部、第三入力部を別々に設けた例を説明したが、第二入力部が第三入力部を兼用してもよい。例えば、図2および図3に示す第三入力部10を無くして、第三入力部10の機能を第二入力部9で行う。この場合、入力制御部12は、第二入力部9に対するアクションがあるまでは第一入力部7を待機状態とし、第二入力部9に対するアクションがあった場合に第一入力部7を起動状態に遷移させる。その後の動作は上記実施形態と同じである。このように、第二入力部が第三入力部を兼用することで、携帯機の構成を簡素にできる。
また、第一入力部が第二入力部および第三入力部を兼用してもよい。例えば、図2および図3に示す第二入力部9および第三入力部10を無くして、これら入力部の機能を第一入力部7で行う。
この場合、入力制御部12は、第一入力部7を常時起動状態にしておく。ただし、入力制御部12は、第一入力部7に対するユーザーからのアクションがあるまでは、アイコン6を消灯しておき、この消灯した状態で第一入力部7に対するアクションがあったとしても、制御信号を選択できないようにする。つまり、アイコン6が消灯した状態では、第一入力部7は制御信号を選択するための入力部としては待機状態となる。また、入力制御部12は、アイコン6が消灯した状態では、第一入力部7を非表示にする。
アイコン6が消灯した状態で第一入力部7に対するユーザーからのアクションがあった場合には、入力制御部12は、全てのアイコン6のLED17を点灯して、全てのアイコン6を表示させる。加えて、LED18を点灯して、第一入力部7を表示状態にする。これによって、第一入力部7による制御信号の選択操作が可能な状態(起動状態)に遷移したことを、ユーザーは把握できる。
その後、制御部11は、第一入力部7に対するユーザーのアクションに基づいて、複数の制御信号のうち、出力する1つの制御信号を選択する。制御部11は、制御信号を選択した後、第一入力部7に対するユーザーからのアクションに基づいて、選択した制御信号を送受信部13に送信させる。制御信号の出力を指示する第一入力部7に対するアクションはどのようなアクションであってもよい。例えば、ユーザーが制御信号を選択するために第一入力部7に指をタッチ操作した後、その指を第一入力部7から離すアクションや、第一入力部7に対するダブルタップ(連続的に2回タッチする操作)、第一入力部7への長押し(一定時間以上のタッチ操作)を、制御信号の出力を指示する第一入力部7に対するアクションとしてもよい。また、制御信号の登録を指示するアクションも同様としてよい。
上述のように、第二入力部9、第三入力部10およびこれらに関連する構成を省略できるので、携帯機1の構成をより一層簡素にできる。
また、第一入力部が第二入力部を兼用してもよい。例えば、図2および図3に示す第二入力部9を無くして、第二入力部9の機能を第一入力部7で行う。
この場合、入力制御部12は、第三入力部10に対するアクションがあるまでは、第一入力部7を待機状態とし、そのアクションがあったときに第一入力部7を起動状態に遷移させる。その後、制御部11は、第一入力部7に対するユーザーのアクションに基づいて、複数の制御信号のうち、出力する1つの制御信号を選択する。その後、制御部11は、第一入力部7に対するアクション(指が第一入力部7から離れたことや、第一入力部7の長押し、ダブルタップなど)に基づいて、選択した制御信号を出力する。また、制御信号の登録を指示するアクションも同様としてよい。
上述のように、第二入力部9およびこれに関連する構成を省略できるので、携帯機1の構成を簡素にできる。
また、第一入力部が第三入力部を兼用してもよい。例えば、図2および図3に示す第三入力部10を無くして、これら第三入力部10の機能を第一入力部7で行う。
この場合、第一入力部が第二入力部および第三入力部を兼用する例と同様に、第一入力部7に対するアクションに基づいて第一入力部7で制御信号を選択することができる状態(起動状態)に遷移させる。第一入力部7を用いて制御信号が選択された後、第二入力部9に対するアクションに基づいて、選択された制御信号を出力する。
上述のように、第三入力部10およびこれに関連する構成を省略できるので、携帯機1の構成を簡素にできる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、これらはあくまで例示にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。
1 携帯機
5 アイコン表示部
7 第一入力部
9 第二入力部
10 第三入力部
11 制御部(表示制御部)
12 入力制御部
13 送受信部(送信部、情報取得部)
14 近距離通信部(情報取得部)
19 登録部
20 車載装置
21 ECU(情報生成部、位置推定部)
24 DCM(情報出力部)
25 送受信部(情報出力部)
26 車両状態検出部
27 位置検出部
100 電子キーシステム

Claims (11)

  1. 車両のユーザーが所持する携帯機(1)を含み、
    前記携帯機は、
    前記車両を制御するための複数の制御信号の内容を示したアイコンを表示するアイコン表示部(5)と、
    前記アイコンを、前記アイコン表示部に表示させる表示制御部(11)と、
    前記ユーザーからのアクションにより、前記複数の制御信号のうちから1つを選択する第一入力部(7)と、
    前記ユーザーからのアクションにより、前記制御信号の出力を指示する第二入力部(9)と、
    前記第二入力部の指示に基づき、前記選択された制御信号を出力する制御部(11)と、
    前記制御部が出力した制御信号の電波を送信する送信部(13)と、
    前記第一入力部の状態を、前記ユーザーからのアクションに対し動作しない待機状態と、前記ユーザーからのアクションにより動作する起動状態との間で切替制御する入力制御部(12)と、
    を有し、
    前記制御部は、
    前記第一入力部が前記待機状態から前記起動状態に遷移してから、前記第一入力部に対する前記ユーザーからのアクションがあるまでの初期状態の間は、前記複数の制御信号のうちの予め定められた1つを前記出力する制御信号として選択し、さらに、
    前記第二入力部に対する前記ユーザーからのアクションがあるまでは前記選択された制御信号を出力せず、
    前記表示制御部は、
    前記初期状態の間は、前記制御部が選択した制御信号に対応するアイコンのみを、前記アイコン表示部に表示させ
    前記携帯機は、
    前記車両の状態を反映した車両状態情報を取得する情報取得部(13、14)を有し、
    前記制御部は、前記車両状態情報に基づいて、前記出力する制御信号を選択することを特徴とする電子キーシステム。
  2. 前記車両状態情報は、前記携帯機と前記車両との位置関係を含むことを特徴とする請求項1に記載の電子キーシステム。
  3. 前記携帯機は、
    前記ユーザーからのアクションに基づき、前記第一入力部を、前記待機状態から、前記起動状態へと遷移させるよう指示する第三入力部(10)を有し、
    前記入力制御部は、前記第三入力部の指示に基づき、前記第一入力部の状態を切替制御することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電子キーシステム。
  4. 前記携帯機は、
    前記ユーザーからのアクションに基づき、前記制御部が、前記初期状態の間に選択する制御信号を登録する登録部(19)を有することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の電子キーシステム。
  5. 前記ユーザーからのアクションに基づき、前記制御部が、前記初期状態の間に選択する制御信号を登録する登録部(19)を有し、前記第一入力部、前記第二入力部、および前記第三入力部のうちの少なくとも一つが前記登録部を兼ねることを特徴とする請求項3に記載の電子キーシステム。
  6. 前記第一入力部が前記第二入力部を兼ねることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の電子キーシステム。
  7. 前記第一入力部が前記第二入力部および前記第三入力部を兼ねることを特徴とする請求項3に記載の電子キーシステム。
  8. 前記第一入力部が前記第三入力部を兼ねることを特徴とする請求項3に記載の電子キーシステム。
  9. 前記第二入力部が前記第三入力部を兼ねることを特徴とする請求項3に記載の電子キーシステム。
  10. 前記車両に搭載された車載装置(20)を含み、
    前記車載装置は、
    前記車両の状態を検出する車両状態検出部(26)と、
    前記車両の状態に基づいて車両状態情報を生成する情報生成部(21)と、
    前記車両状態情報を出力する情報出力部(24、25)と、
    を有することを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の電子キーシステム。
  11. 前記車両状態検出部は、前記携帯機の位置を検出する位置推定部(21)を含むことを特徴とする請求項10に記載の電子キーシステム。
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