JP6424486B2 - 電力変換装置の多重化システム - Google Patents

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Description

この発明は、複数の電力変換装置を負荷に多重接続してなる多重化システムに関する。
負荷に対して複数の電力変換装置を多重接続した多重化システムが知られている。図10はこの種の多重化システムの構成例を示すブロック図である。この多重化システムは、伝送信号線4を介して接続されたN個(Nは2以上の整数)の電力変換装置1_k(k=1〜N)を有している。電力変換装置1_k(k=1〜N)は、出力線3を介して共通の負荷2を駆動する。この負荷2は例えばモータである。
図11は図10に示す多重化システムを構成する1つの電力変換装置1_kの構成例を示すブロック図である。この電力変換装置1_kは、電力変換器11と、制御装置12とから構成される。また、制御装置12は、制御手段121、キャリア信号発生手段122、駆動パルス発生手段123、伝送手段124および同期手段125から構成される。そして、この電力変換装置1_kの伝送手段124は、伝送信号線4を介して他の電力変換装置の伝送手段124と接続されている。
各電力変換装置1_k(k=1〜N)において、キャリア信号発生手段122は、周期的なキャリア信号CAを発生し、駆動パルス発生手段123は、制御手段121からの指令IDに従い、キャリア信号CAから駆動パルスDPを発生し、電力変換器11に供給する。電力変換器11は、この駆動パルスDPにより駆動され、出力線3を介して接続された負荷2(図10参照)に電力を供給する。
このような多重化システムにおいて、各電力変換装置1_k(k=1〜N)の並列運転を正常に行うためには、各電力変換装置1_k(k=1〜N)のキャリア信号発生手段122が発生するキャリア信号CAを同期させる必要がある。そこで、この多重化システムでは、次のような同期化制御を行っている。
複数の電力変換装置1_k(k=1〜N)のうちマスタ装置となる1台の電力変換装置(以下、マスタ電力変換装置という)では、キャリア信号発生手段122が発生するキャリア信号CAに同期した同期信号SYにより伝送手段124が起動され、この伝送手段124がキャリア信号CAに同期した制御信号CTを伝送信号線4を介して外部に送出する。
一方、複数の電力変換装置1_k(k=1〜N)のうちマスタ電力変換装置以外の電力変換装置(以下、スレーブ電力変換装置という)では、キャリア信号発生手段122が発生するキャリア信号CAと、伝送手段124の制御信号CTの受信タイミングを示す受信発生信号REとの同期をとる。そして、キャリア信号CAと受信発生信号REのタイミングがずれた場合、同期手段126がキャリア信号発生手段122に補正信号CPを与えることにより、キャリア信号CAの発生タイミングを受信発生信号REに同期させる。
なお、この多重化システムは特許文献1に開示されている。
特開平8−317632号公報
ところで、上述した従来の技術において、マスタ電力変換装置における制御信号CTの送信タイミングは、スレーブ電力変換装置がキャリア信号を同期させる基準タイミングとなる。従って、マスタ電力変換装置のキャリア信号にスレーブ電力変換装置のキャリア信号を同期させるためには、マスタ電力変換装置において、制御信号CTの送信タイミングにおけるキャリア信号CAの位相が固定されている必要がある。しかし、通常、マスタ電力変換装置において、制御手段121は、電力変換器11の出力線3や負荷2の状態をセンサによりに取り込み、ソフトウェアによる演算を行うことにより運転指令IDやスレーブ電力変換装置に送信する制御信号CTを決定する。この演算は、センサから取り込んだ値に基づく判断処理等の分岐があるため、演算量が必ずしも一定ではなく、毎回、演算時間が変わる。このため、最大の演算時間を考慮し、制御信号CTの送信タイミングのキャリア信号CAに対する位相に十分な余裕を持たせる必要がある。しかし、制御信号CTの送信タイミングのキャリア信号CAに対する位相に十分な余裕を持たせると、マスタ電力変換装置からスレーブ電力変換装置に制御信号CTを送信するまでの遅延時間が増大し、スレーブ電力変換装置でのキャリア信号の同期化制御が不安定になる問題が発生する。
この発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、マスタ電力変換装置が制御信号を任意のタイミングで送信することができ、かつ、スレーブ電力変換装置のキャリア信号をマスタ電力変換装置のキャリア信号に同期させる制御を安定に行うことができる電力変換装置の多重化システムを提供することを目的としている。
この発明は、負荷を各々駆動する複数の電力変換装置を有し、前記複数の電力変換装置の各々は、前記負荷を駆動する電力変換器と、前記電力変換器を制御する制御装置とを各々有し、前記制御装置は、キャリア信号を発生するキャリア信号発生手段と、運転指令に従い、前記キャリア信号から前記電力変換器を駆動する駆動パルスを発生する駆動パルス発生手段を有し、前記複数の電力変換装置の中の1つであるマスタ電力変換装置の制御装置は、制御信号を含む通信フレームを送信する手段であって、前記通信フレームの送信時における当該制御装置のキャリア信号の位相を示すマスタ側位相データを前記通信フレームに含めて他の電力変換装置の制御装置に送信する伝送手段を有し、前記複数の電力変換装置におけるマスタ電力変換装置以外のスレーブ電力変換装置の制御装置は、当該制御装置におけるキャリア信号の位相を前記通信フレーム内のマスタ側位相データが示す位相に補正する制御を行う同期手段を有することを特徴とする電力変換装置の多重化システムを提供する。
この発明において通信フレームの送信タイミングは、スレーブ電力変換装置のキャリア信号を同期させる基準タイミングとならない。この発明では、複数の電力変換装置の中の1つの電力変換装置の制御装置からキャリア信号の位相データを通信フレームに含めて送信し、他の電力変換装置の制御装置が各々のキャリア信号の位相をこの位相データが示す位相に補正することにより、各電力変換装置の制御装置のキャリア信号を同期させることができる。従って、この発明によれば、マスタ電力変換装置が制御信号を任意のタイミングで送信することができ、かつ、スレーブ装置におけるキャリア信号の同期化制御を安定に行わせることができる。
この発明の第1実施形態である電力変換装置の多重化システムの構成を示すブロック図である。 同実施形態においてマスタ装置からスレーブ装置に送信される通信フレームの構成を示す図である。 同実施形態の動作例を示すタイムチャートである。 同実施形態の動作例を示すタイムチャートである。 この発明の第2実施形態である電力変換装置の多重化システムの構成を示すブロック図である。 同実施形態においてマスタ装置からスレーブ装置に送信される通信フレームの構成を示す図である。 同実施形態の動作例を示すタイムチャートである。 この発明の他の実施形態におけるキャリア信号の波形を示すタイムチャートである。 同実施形態における位相データの例を示す図である。 従来の電力変換装置の多重化システムの構成を示すブロック図である。 同多重化システムを構成する電力変換装置の構成を示すブロック図である。
以下、図面を参照し、この発明の実施形態について説明する。
<第1実施形態>
図1はこの発明の第1実施形態である電力変換装置の多重化システムの構成を示すブロック図である。図1に示すように、マスタ電力変換装置1AMと、スレーブ電力変換装置1ASは、伝送信号線4を介して接続されている。なお、伝送信号線4には、他にもスレーブ電力変換装置1ASが接続されているが、その図示は省略されている。マスタ電力変換装置1AMは、制御装置12AMと電力変換器11とにより構成されている。また、スレーブ電力変換装置1ASは、制御装置12ASと電力変換器11とにより構成されている。マスタ電力変換装置1AMおよび複数のスレーブ電力変換装置1ASの各電力変換器11は出力線3を介して共通の負荷を駆動する(図10参照)。
マスタ電力変換装置1AMの制御装置12AMにおいて、キャリア信号発生手段122AMは、周期的なキャリア信号CAMを発生し、駆動パルス発生手段123Mは、制御手段121Mからの指令IDMに従い、キャリア信号CAMから駆動パルスDPMを発生し、電力変換器11に供給する。また、制御手段121Mは、伝送手段124AMを介してスレーブ電力変換装置1ASの制御装置12ASに制御信号CTMを送信する。同様に、スレーブ電力変換装置1ASの制御装置12ASにおいて、キャリア信号発生手段122ASは、周期的なキャリア信号CASを発生し、駆動パルス発生手段123Sは、制御手段121Sからの指令IDSに従い、キャリア信号CASから駆動パルスDPSを発生し、電力変換器11に供給する。また、制御手段121Sは、伝送手段124ASを介してマスタ電力変換装置1AMの制御装置12AMに制御信号CTSを送信する。
次にマスタ電力変換装置1AMおよびスレーブ電力変換装置1AS間のキャリア信号の同期化制御のための構成について説明する。マスタ電力変換装置1AMの制御装置12AMにおいて、制御手段121Mは、制御信号CTMおよび指令IDMを求める演算が終了する任意のタイミングにおいて伝送手段124AMを起動する。伝送手段124AMは、制御手段121Mによって起動されることにより、制御手段121Mが出力する制御信号CTMを含む通信フレームFAの送信を開始する。また、伝送手段124AMは、この通信フレームFAの送信開始時に送信開始信号SIGSTMを出力する。
キャリア信号発生手段122AMは、送信開始信号SIGSTMが入力されると、その入力時点におけるキャリア信号CAMの位相をキャプチャし、マスタ側位相データPHMとして出力する。伝送手段124AMは、キャリア信号発生手段122AMが出力したマスタ側位相データPHMを制御信号CTMとともに含む通信フレームFAを構成し、伝送信号線4を介してスレーブ電力変換装置1ASの制御装置12ASに送信する。
図2は通信フレームFAの構成を示している。この通信フレームFAは、シリアルデータであるため、送信開始から終了までにある程度の時間を要する。従って、通信フレームFAの送信開始後にキャリア信号CAMの位相をキャプチャしてマスタ側位相データPHMを出力したとしても、そのマスタ側位相データPHMを送信中の通信フレームFAに含めることが可能である。本実施形態では、マスタ側位相データPHMの出力タイミング以降に送信中の通信フレームFAにマスタ側位相データPHMを含めることができるように、通信フレームFA中のマスタ側位相データPHMの順番が決められている。
スレーブ電力変換装置1ASの制御装置12ASにおいて、伝送手段124ASは、マスタ電力変換装置1AMから送信された通信フレームFAを受信すると、その受信開始時に受信開始信号SIGSTSを出力する。キャリア信号発生手段122ASは、受信開始信号SIGSTSが入力されると、その入力時点におけるキャリア信号CASの位相をキャプチャし、スレーブ側位相データPHSとして出力する。
伝送手段124ASは、受信した通信フレームFAからマスタ側位相データPHMを抽出し、受信位相データRXPHとして出力する。同期手段125ASは、受信位相データRXPHであるマスタ側位相データPHMと、スレーブ側位相データPHSとを比較し、両者が不一致の場合はキャリア信号CASの位相の補正を指示する補正データCHGをキャリア信号発生手段122ASへ出力する。キャリア信号発生手段122ASは、この補正データCHGに基づき、キャリア信号CASの位相をマスタ側位相データPHMが示す位相に補正するための制御を行う。
図3および図4は、本実施形態の動作例を示すタイムチャートである。これらの動作例において、キャリア信号CAMおよびCASの波形は鋸歯状波である。
図3の左側において、スレーブ電力変換装置1ASの同期手段125ASは、マスタ側位相データPHMとスレーブ側位相データPHSを比較し、マスタ側のキャリア信号CAMに対しスレーブ側のキャリア信号CASが進んでいると判断している。このため、同期手段125ASは、キャリア信号CASの周期を一時的に時間ΔTだけ長くすることを指示する補正データCHGをキャリア信号発生手段122ASへ出力している。
この結果、図3の右側に示すように、その後、新たなマスタ側位相データPHMとスレーブ側位相データPHSを比較したときには、両者が一致する。このため、同期手段125ASは、一時的に長くしたキャリア信号CASの周期を元に戻している。
図4の左側において、スレーブ電力変換装置1ASの同期手段125ASは、マスタ側位相データPHMとスレーブ側位相データPHSを比較し、マスタ側のキャリア信号CAMに対しスレーブ側のキャリア信号CASが遅れていると判断している。このため、同期手段125ASは、キャリア信号CASの周期を一時的に時間ΔTだけ短くすることを指示する補正データCHGをキャリア信号発生手段122ASへ出力している。
この結果、図4の右側に示すように、その後、新たなマスタ側位相データPHMとスレーブ側位相データPHSを比較したときには、両者が一致する。このため、同期手段125ASは、一時的に短くしたキャリア信号CASの周期を元に戻している。
本実施形態において、マスタ電力変換装置1AMの伝送手段124AMの通信フレームFAの送信開始タイミングは、キャリア信号CAMの位相に対して固定ではなく、制御信号CTMや指令IDMを生成するための演算時間に応じて変化する。しかしながら、本実施形態では、通信フレームFAの送信開始タイミングにおけるマスタ側位相データPHMとスレーブ側位相データPHSとの関係に基づいて、スレーブ側のキャリア信号CASの位相を制御する。従って、通信フレームFAの送信開始タイミングが変化する場合であっても、図3および図4に示すようにマスタ側のキャリア信号CAMとスレーブ側のキャリア信号CASを同期させることができる。また、本実施形態によれば、制御手段121Mの演算量に応じた最適なタイミングで通信フレームFAを送信することが可能であるので、指令IDMや制御信号CTMを出力するまでの遅延時間を最小にすることができる。
なお、図3および図4に示す動作例では、マスタ側のキャリア信号CAMとスレーブ側のキャリア信号CASに位相ずれがある場合に1回で位相ずれを解消しているが、補正データCHGの補正量に制限を設け、マスタ側のキャリア信号CAMとスレーブ側のキャリア信号CASの位相ずれを複数回に亙って徐々に解消するようにしてもよい。また、マスタ側位相データPHMとスレーブ側位相データPHSの比較においては、完全一致ではなく、両者の差分が許容範囲内である場合に、キャリア信号CAMおよびCASが同期しているとみなし、キャリア信号CASの周期を元に戻してもよい。
<第2実施形態>
図5はこの発明の第2実施形態である電力変換装置の多重化システムの構成を示すブロック図である。なお、図5において、前掲図1の各部と対応する部分については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態において、マスタ電力変換装置1BMの制御装置12BMでは、上記第1実施形態におけるキャリア信号発生手段122AM、伝送手段124AMおよび同期手段125AMが、キャリア信号発生手段122BM、伝送手段124BMおよび同期手段125BMに置き換えられている。また、スレーブ電力変換装置1BSの制御装置12BSでは、上記第1実施形態におけるキャリア信号発生手段122AS、伝送手段124ASおよび同期手段125ASが、キャリア信号発生手段122BS、伝送手段124BSおよび同期手段125BSに置き換えられている。
マスタ電力変換装置1BMの制御装置12BMにおいて、制御手段121Mによってキャリア信号発生手段122BMにセットされたキャリア信号CAMの周期は、マスタ側周期データRRDMとして伝送手段124BMに出力される。
制御手段121Mは、制御信号CTMおよび指令IDMを求める演算を終えると、伝送手段124BMを起動する。伝送手段124BMは、制御手段121Mによって起動されることにより、制御手段121Mが出力する制御信号CTMを含む通信フレームFBの送信を開始し、その送信開始時に送信開始信号SIGSTMを出力する。キャリア信号発生手段122BMは、送信開始信号SIGSTMが入力されると、その入力時点におけるキャリア信号CAMの位相をキャプチャし、マスタ側位相データPHMとして出力する。伝送手段124BMは、制御信号CTMに加えて、制御手段121Mから出力されたマスタ側周期データPRDMとキャリア信号発生手段122BMから出力されたマスタ側位相データPHMとを含む通信フレームFBを構成し、伝送信号線4を介してスレーブ電力変換装置1BSの制御装置12BSに送信する。
図6は通信フレームFBの構成を示している。上記第1実施形態と同様、マスタ側位相データPHMの出力タイミング以降に送信中の通信フレームFAにマスタ側周期データPRDMおよびマスタ側位相データPHMを含めることができるように、通信フレームFB中のマスタ側周期データPRDMおよびマスタ側位相データPHMの順番が決められている。
スレーブ電力変換装置1BSの制御装置12BSにおいて、伝送手段124BSはマスタ電力変換装置1BMから送信された通信フレームFBを受信すると、その受信開始時に受信開始信号SIGSTSを出力する。キャリア信号発生手段122BSは、受信開始信号SIGSTSが入力されると、その入力時点におけるキャリア信号CASの位相をキャプチャし、スレーブ側位相データPHSとして出力する。
伝送手段124BSは、マスタ電力変換装置1BMからの通信フレームFBからマスタ側周期データPRDMとマスタ側位相データPHMを抽出し、各々、受信周期データRXPRDおよび受信位相データRXPHとして出力する。
同期手段125BSは、受信周期データRXPRDであるマスタ側周期データPRDMと、スレーブ側のキャリア信号CASの周期データPRDSと、受信位相データRXPHであるマスタ側位相データPHMと、スレーブ側位相データPHSとを比較し、キャリア信号CASの位相の補正を指示する補正データCHGをキャリア信号発生手段122BSへ出力する。キャリア信号発生手段122BSは、この補正データCHGに基づき、キャリア信号CASの位相をマスタ側位相データPHMが示す位相に補正するための制御を行う。
図7は本実施形態の動作例を示すタイムチャートである。スレーブ側の同期手段125BSは、図7の左側に示すキャリア信号CASの1周期内において、通信フレームFBが受信されると、その通信フレームFBに含まれたマスタ側周期データPRDMおよびマスタ側位相データPHMと、当該周期の長さを示すスレーブ側周期データPRDSと、当該周期におけるスレーブ側位相データPHSとを比較して、補正データCHGを計算し、この補正データCHGに基づき、スレーブ側のキャリア信号CASの当該周期を周期PRDSに設定する。
同様に、同期手段125BSは、キャリア信号CASの各周期内において、通信フレームFBが受信されると、その通信フレームFBに含まれたマスタ側周期データPRDMおよびマスタ側位相データPHMと、当該周期の長さを示すスレーブ側周期データPRDSn−1と、当該周期におけるスレーブ側位相データPHSn−1とを比較して、補正データCHGを計算し、この補正データCHGに基づき、スレーブ側のキャリア信号CASの当該周期を周期PRDSに設定する。
この場合の補正データCHGおよび周期PRDSの算出方法は、各種考えられるが、例えば次式(1)に示すように、マスタ側およびスレーブ側の周期データの差と位相データの差を重み付け計算して補正データCHGを算出し、次式(2)に示すように、補正データCHGを前回のスレーブ側周期データPRDSn−1に加算することにより今回のスレーブ側周期データPRDSを算出してもよい。
CHG=WPRD×(PRDM−PRDSn−1)+WPH(PHS−PHM
……(1)
PRDS=PRDSn−1+CHG ……(2)
上記式(1)において、WPRDおよびWPHは、各々重み係数である。この重み係数WPRDおよびWPHは、固定とは限らず、例えば、電力変換装置の準備期間中と運転中とで、重み係数WPRDおよびWPHの値をそれぞれ切り替えてもよい。また、補正データCHGnの補正量にも制限を設け、マスタ側のキャリア信号CAMとスレーブ側のキャリア信号CASの位相ずれが徐々に解消されるようにしてもよい。
本実施形態によれば、スレーブ側のキャリア信号CASの各周期において、上記式(1)および(2)に従い、キャリア信号CASの周期の補正を行うことにより、キャリア信号CASをマスタ側のキャリア信号CAMに同期させることができる。従って、本実施形態によれば、上記第1実施形態と同様な効果が得られる。また、本実施形態によれば、マスタ電力変換装置1BMのキャリア信号CAMの周期を変化させ、このキャリア信号CAMにスレーブ電力変換装置1BSのキャリア信号CASを同期させることができる。従って、電力変換装置の多重化システムの出力に合わせて、キャリア信号の周期を変化させ、多重化システムの効率を高めることが可能となる。
<他の実施形態>
以上、この発明の第1および第2実施形態を説明したが、この発明には他にも実施形態が考えられる。例えば上記各実施形態において、キャリア信号の波形は、鋸歯状波であったが、キャリア信号の波形は、図8に示すような三角波であってもよい。三角波の生成方法には、各種考えられるが、例えばUp/Downカウンタにより、指定されたクロック数だけUpカウントを行い、同じクロック数だけDownカウントを行う動作を繰り返し、Up/Downカウンタのカウント値を出力することにより三角波を生成することが可能である。この場合、Upカウントの際のカウント値の上限値を変えることにより、三角波の周期を調整可能である。
この態様において、図8に示す三角波の位相T1〜T4は、Up/Downカウンタのカウント値とUp/DownカウンタがUpカウント中であるかDownカウント中であるかのUp/Downフラグにより特定することができる。従って、マスタ側位相データPHMおよびスレーブ側位相データPHSを、図9(a)に示すように、Up/Downフラグと、Up/Downカウンタのカウント値の組により構成してもよい。あるいは、Up/Downフラグと、Up/Downカウンタのカウント値とに基づいて、三角波の位相を算出し、図9(b)に示すように、当該位相(図示の例ではT2)を示すマスタ側位相データPHMまたはスレーブ側位相データPHSを生成してもよい。
1AM,1BM……マスタ電力変換装置、1AS,1BS……スレーブ電力変換装置、12AM,12AS……制御装置、11……電力変換器、4……伝送信号線、3……出力線、2……負荷、121M,121S……制御手段、122AM,122AS,122BM,122BS……キャリア信号発生手段、123M,123S……駆動パルス発生手段、124AM,124AS,124BM,124BS……伝送手段、125AM,125AS,125BM,125BS……同期手段。

Claims (7)

  1. 負荷を各々駆動する複数の電力変換装置を有し、
    前記複数の電力変換装置の各々は、前記負荷を駆動する電力変換器と、前記電力変換器を制御する制御装置とを各々有し、
    前記制御装置は、キャリア信号を発生するキャリア信号発生手段と、運転指令に従い、前記キャリア信号から前記電力変換器を駆動する駆動パルスを発生する駆動パルス発生手段を有し、
    前記複数の電力変換装置の中の1つであるマスタ電力変換装置の制御装置は、任意のタイミングにおいて制御信号を含む通信フレームを送信する手段であって、前記通信フレームの送信時における当該制御装置のキャリア信号の位相を示すマスタ側位相データを前記通信フレームに含めて他の電力変換装置の制御装置に送信する伝送手段を有し、
    前記複数の電力変換装置におけるマスタ電力変換装置以外のスレーブ電力変換装置の制御装置は、当該制御装置におけるキャリア信号の位相を前記通信フレーム内のマスタ側位相データが示す位相に補正する制御を行う同期手段を有することを特徴とする電力変換装置の多重化システム。
  2. 前記スレーブ電力変換装置の制御装置の同期手段は、当該制御装置におけるキャリア信号の周期を調整することにより当該キャリア信号の位相を補正することを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置の多重化システム。
  3. 前記スレーブ電力変換装置の制御装置のキャリア信号発生手段は、前記通信フレームの受信時におけるキャリア信号の位相をキャプチャし、スレーブ側位相データとして出力するものであり、
    前記スレーブ電力変換装置の制御装置の同期手段は、前記通信フレーム内のマスタ側位相データと、前記スレーブ側位相データとに基づいて、前記キャリア信号の位相の補正を行うことを特徴とする請求項2に記載の電力変換装置の多重化システム。
  4. 前記スレーブ電力変換装置の制御装置の同期手段は、前記通信フレーム内のマスタ側位相データと前記スレーブ側位相データとの差分に応じて、前記キャリア信号の周期を増減することにより前記キャリア信号の位相の補正を行うことを特徴とする請求項3に記載の電力変換装置の多重化システム。
  5. 前記マスタ電力変換装置の制御装置の伝送手段は、前記制御信号および前記マスタ側位相データに加えて、当該制御装置のキャリア信号の周期を示すマスタ側周期データを含む通信フレームを送信するものであり、
    前記スレーブ電力変換装置の制御装置のキャリア信号発生手段は、前記通信フレームの受信時におけるキャリア信号の位相をキャプチャし、スレーブ側位相データとして出力するものであり、
    前記スレーブ電力変換装置の制御装置の同期手段は、前記通信フレーム内のマスタ側周期データと当該制御装置のキャリア信号の周期を示すスレーブ側周期データとの差分、および前記通信フレーム内のマスタ側位相データと前記スレーブ側位相データとの差分に基づいて、当該制御装置におけるキャリア信号の周期を調整することにより当該キャリア信号の位相を補正することを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置の多重化システム。
  6. 前記キャリア信号の周期を増減する際の増減量に上限を有し、必要な増減量が上限を越える場合に、前記同期手段は、複数回に分けて前記キャリア信号の周期を増減することを特徴とする請求項4または5に記載の電力変換装置の多重化システム。
  7. 前記マスタ電力変換装置の制御装置において前記制御信号を生成するための演算時間は固定でなく、前記マスタ電力変換装置の制御装置の伝送手段は、前記制御信号を生成するための演算の終了タイミングに合わせて前記通信フレームの送信を開始することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1の請求項に記載の電力変換装置の多重化システム。
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