JP6424035B2 - 光走査型観察装置、及び、パルス状レーザ光の照射パラメータ調整方法 - Google Patents

光走査型観察装置、及び、パルス状レーザ光の照射パラメータ調整方法 Download PDF

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Description

本発明は、対象物を光走査する光走査型観察装置、及び、パルス状レーザ光の照射パラメータ調整方法に関する。
従来の光走査型観察装置として、赤(R)、緑(G)、青(B)の各色のレーザ光源を用いて、観察対象のカラー画像を得るものがある。分光方式には、照射光をRGB連続出力の合波とし、検出光を分光フィルタにて分光し、複数の検出器でそれぞれ測定する連続光方式と、RGB照射をフレーム毎に切り替えて一つの検出器で検出する面順次方式と、RGB照射をピクセル毎に切り替えて一つの検出器で検出するピクセル順次方式(時分割変調方式)とがある(特許文献1)。
面順次方式と時分割変調方式は、分光器と各色に対応する検出器とが不要のため、小型化やコスト削減に有利である。しかし、面順次方式では、フレーム毎にRGBを切り替えてそれぞれの色の画像を取得するため、RGBの各色の画像の取得にタイムラグがあり、視野移動の場合に色のちらつきが見られるという問題がある。一方、時分割変調方式では、同フレーム内でRGBの各色の画像を取得することができるので、面順次方式のような視野の移動に伴う色のちらつきが発生しない利点がある。
米国特許出願公開第2006/0226231号
一般的に、RGBのレーザ光源には、応答特性に違いがある。より具体的には、レーザ光源が照射指令を受けたタイミング(照射指令タイミング)から、実際にレーザ光が対象物上に照射されるまでのタイミング(実際の照射タイミング)までに掛かる時間が、RGBのレーザ光源どうしで異なる。図15において、破線で示すRGBの円は、それぞれ仮に照射指令タイミングと同時にレーザ光が対象物上に照射された場合での、RGBの各色のレーザ光の仮想照射エリアを示しており、実線で示すRGBの円は、対象物上でのRGBの各色のレーザ光の実際の照射エリアを示している。図15に示すように、RGBのレーザ光源間の応答特性の差異に起因して、時分割変調方式では、走査中において、RGBのそれぞれの実際の照射エリアが、検出器によるRGBのそれぞれの画素の検出(サンプリング)エリアに対して、相対的に異なる量をもってずれる結果、1つの色の実際の照射エリアが互いに隣り合う複数の画素サンプリングエリアに跨って存在するという色漏れが生じ、画質が劣化するという問題があった。
したがって、この点に着目してなされた本発明の目的は、色漏れを抑制し得る、光走査型観察装置、及び、パルス状レーザ光の照射パラメータ調整方法を提供することにある。
上記目的を達成する光走査型観察装置の発明は、
複数のレーザ光源からそれぞれ異なる波長のパルス状レーザ光を順次射出させるレーザ光源駆動部と、
前記パルス状レーザ光を対象物に照射して該対象物上で走査させる走査部と、
前記パルス状レーザ光の順次の照射により前記対象物から得られる光を順次検出するレーザ光検出部と、
前記レーザ光検出部から出力される検出信号に基づいて、前記対象物の画像を生成する画像処理部と、
前記レーザ光検出部から出力される一の波長の前記パルス状レーザ光の照射により得られる検出信号への、他の波長の前記パルス状レーザ光の照射により生じる検出信号が実質的に混在しないように、前記レーザ光源駆動部を制御する制御部と、
を備え
前記制御部は、前記照射パラメータの調整を行う調整モードにおいて、所定サンプリング期間中に前記レーザ光検出部から出力された検出信号が、該所定サンプリング期間に対して予め設定された所定範囲内か否かを判断する。
この光走査型観察装置の発明において、前記制御部は、前記レーザ光源駆動部を介して、前記複数のレーザ光源の照射パラメータを調整するのが好ましい。
また、この光走査型観察装置の発明において、前記制御部は、前記所定サンプリング期間中に前記レーザ光検出部から得られた検出信号が、該所定サンプリング期間に対して予め設定された前記所定範囲外である場合、少なくとも1つの波長の前記パルス状レーザ光の各々における照射パラメータを、前記検出信号が該所定範囲内となるように変更するようにすると、好適である。
この光走査型観察装置の発明において、前記照射パラメータは、照射指令タイミング及びパルス幅のうち少なくともいずれか一方であるのが、好ましい。
上記目的を達成するパルス状レーザ光の照射パラメータ調整方法の第1発明は、
レーザ光源からパルス状レーザ光を射出させる、レーザ光源駆動ステップと、
前記パルス状レーザ光を対象物に照射して該対象物上で走査させる、走査ステップと、
前記パルス状レーザ光の照射により前記対象物から得られる光を検出する、光検出ステップと、
所定サンプリング期間中に前記レーザ光検出ステップで得られた検出信号が、該所定サンプリング期間に対して予め設定された所定範囲外である場合に、前記パルス状レーザ光の照射パラメータを、前記検出信号が該所定範囲内となるように調整する、調整ステップと、
を含んでいる。
上記目的を達成するパルス状レーザ光の照射パラメータ調整方法の第2発明は、
複数のレーザ光源からそれぞれ異なる波長のパルス状レーザ光を順次射出させる、レーザ光源駆動ステップと、
前記パルス状レーザ光を対象物に照射して該対象物上で走査させる、走査ステップと、
前記パルス状レーザ光の順次の照射により前記対象物から得られる光を検出する、光検出ステップと、
前記光検出ステップで一の波長の前記パルス状レーザ光の照射により得られる検出信号に、他の波長の前記パルス状レーザ光の照射により生じる検出信号が混在している場合、前記検出信号の混在を低減するように、少なくとも1つの波長の前記パルス状レーザ光の各々における照射パラメータを調整する、調整ステップと、
を含み、
前記調整ステップでは、所定サンプリング期間中に前記レーザ光検出ステップで得られた検出信号が、該所定サンプリング期間に対して予め設定された所定範囲外である場合に、少なくとも1つの波長の前記パルス状レーザ光の各々における前記照射パラメータを調整する
上記のパルス状レーザ光の照射パラメータ調整方法の第1又は第2発明において、前記照射パラメータは、照射指令タイミング及びパルス幅のうち少なくともいずれか一方であるのが、好ましい。
本発明によれば、色漏れを抑制し得る、光走査型観察装置、及び、パルス状レーザ光の照射パラメータ調整方法を提供することができる。
光走査型観察装置の第1実施形態の概略構成を示すブロック図である。 図1のスコープを概略的に示す概観図である。 図2のスコープの先端部の断面図である。 図3の駆動部および照明用光ファイバの揺動部を示す図であり、図4(a)は側面図、図4(b)は図4(a)のA−A線断面図である。 照明パラメータ調整方法の第1実施形態を説明するための概要図である。 照明パラメータ調整方法の第1実施形態のフローチャートである。 照明パラメータの調整後における各レーザ光源への制御信号と光検出器からの検出信号との一例を示すタイムチャートである。 図7の例における、レーザ光の照射指令タイミングと実際の照射エリアとの関係を説明するための概要図である。 照明パラメータ調整方法の第2実施形態を説明するための概要図である。 照明パラメータ調整方法の第2実施形態のフローチャートである。 照明パラメータ調整方法の第3実施形態を説明するための概要図である。 照明パラメータ調整方法の第3実施形態のフローチャートである。 光走査型観察装置の変形例の概略構成を示すブロック図である。 図4のアクチュエータの変形例を説明するための図であり、図14(a)はスコープの先端部の断面図、図14(b)は図14(a)のアクチュエータを拡大して示す斜視図であり、図14(c)は、図14(b)の偏向磁場発生用コイルおよび永久磁石を含む部分の光ファイバの軸に垂直な面による断面図である。 従来の光走査型観察装置を説明するための概要図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
まず、図1〜図4を参照して、本発明の光走査型観察装置の第1実施形態を説明する。図1は、第1実施形態に係る光走査型観察装置の概略構成を示すブロック図である。図1において、光走査型観察装置10は、光走査型内視鏡装置として構成されており、スコープ20と、制御装置本体30と、ディスプレイ40とを、備えている。
まず、制御装置本体30の構成を説明する。制御装置本体30は、メモリ39と、光走査型観察装置10全体を制御する制御部31と、レーザ光源駆動部32と、レーザ光源33R、33G、33B(以下、レーザ光源33R、33G、33Bを包括的に「レーザ光源33」ともいう。)と、結合器34と、駆動制御部38と、光検出器35と、ADC(アナログ−デジタル変換器)36と、画像処理部37とを、備えている。
レーザ光源33R、33G、33Bは、レーザ光源駆動部32からの制御信号(照射指令)に従って、それぞれR、G、Bの波長(以下、「色」ともいう。)のパルス状レーザ光を射出する。レーザ光源33R、33G、33Bとしては、例えばDPSSレーザ(半導体励起固体レーザ)やレーザダイオードを使用することができる。
メモリ39は、例えば以下の表1に示すような、レーザ光源33R、33G、33Bからのパルス状レーザ光の波長(R、G、B)のそれぞれに対する、パルス状レーザ光の照射パラメータ(本例では、照射タイミングt)を格納する、照射パラメータテーブル50を保持している。
なお、R、G、Bの各色の照射タイミングtR、tG、tBは、それぞれの色の照射指令タイミング(レーザ光源33R、33G、33Bがレーザ光源駆動部32から照射指令を受けるタイミング)を規定するためのパラメータである。本例において、各色の照射タイミングtR、tG、tBは、それぞれの色の照射指令タイミングの初期値に対して早めたり遅らせたりする時間量(すなわち、照射指令タイミングの初期値に対する時間変化量)を指しており、後述するように光走査型観察装置10を用いてパルス状レーザ光の照射パラメータ調整方法(以下、単に「照射パラメータ調整方法」ともいう。)を予め実施して設定されたものである。本例において、各色の照射指令タイミングの初期値は、パルス状レーザ光の照射を、所定の照射順序(R、G、Bの順)で一定の時間間隔(照射周期)TE毎に行う場合における、それぞれの色の照射指令タイミングに設定されている。
Figure 0006424035
なお、照射パラメータ調整方法は、例えば、光走査型観察装置10の製品出荷時、メンテナンス時、走査直前等、対象物100の観察のための通常の走査以外のタイミングで使用されるものである。以下、説明の便宜上、照射パラメータ調整方法を実施するときの光走査型観察装置10のモードを「調整モード」といい、対象物100の観察のための通常の走査を行うときの光走査型観察装置10のモードを「走査モード」という。
なお、光走査型観察装置10は、製品出荷時にのみ、例えば人手を介して、照射パラメータの調整を行ってもよく、その場合、出荷後の光走査型観察装置10には、「調整モード」がシステム的に備わっている必要はない。
制御部31は、照射パラメータ設定部51を有している。照射パラメータ設定部51は、走査前に予め、メモリ39内のパラメータテーブル50からR、G、Bの各色の照射パラメータ(照射タイミングt)を読み出して、R、G、Bの各色の照射指令タイミングの設定(補正)を行う。そして、制御部31は、走査中に、設定後の照射指令タイミングを用いてレーザ光源駆動部32を制御する。
制御部31は、設定後の照射指令タイミングを用いてレーザ光源駆動部32を制御することにより、後述するように、光検出器35から出力されるR、G、Bのいずれかの波長のパルス状レーザ光の照射により得られる検出信号への、他の波長のパルス状レーザ光の照射により生じる検出信号が、実質的に混在しないようにすることができる。ここで、「実質的に混在しない」とは、検出される他の波長のレーザ光の信号が5%未満であることを意味する。
レーザ光源駆動部32は、制御部31からの制御信号に従って、レーザ光源33R、33G、33BからR、G、Bのパルス状レーザ光を順次射出させる。なお、レーザ光源駆動部32は、1回の走査中に、レーザ光源33からのR、G、Bの光の波長を、それぞれの色の照射指令タイミングに応じて、所定の照射順序(例えば、R、G、Bの順序)で繰り返し切り替える。
ここで、「1回の走査」とは、1画像(1フレーム)を撮影するために、例えばらせん状等の所定の走査経路の始点から終点まで1回走査することを意味している。
レーザ光源33R、33G、33Bから射出されるパルス状レーザ光は、結合器34により同軸に合成された光路を経て、照明光として、シングルモードファイバである送光ファイバ11に入射される。
結合器34は、例えばファイバ合波器やダイクロイックプリズム等を用いて構成される。
レーザ光源33R、33G、33Bおよび結合器34は、制御装置本体30と信号線で結ばれた、制御装置本体30とは別の筐体に収納されていても良い。
結合器34から送光ファイバ11(走査部)に入射したパルス状レーザ光は、スコープ20の先端部まで導光され、対象物100に照射される。その際、制御装置本体30の駆動制御部38は、スコープ20のアクチュエータ21(走査部)を振動駆動することによって、送光ファイバ11の先端部を振動駆動する。これにより、送光ファイバ11から射出された照明光(パルス状レーザ光)は、対象物100の観察表面上で、所定走査経路に沿って、2次元走査される。パルス状レーザ光の順次の照射により対象物100から得られる反射光や散乱光などの光は、マルチモードファイバにより構成される受光ファイバ12の先端で受光されて、スコープ20内を通り制御装置本体30まで導光される。
なお、本例では、送光ファイバ11及びアクチュエータ21が、レーザ光源33からのパルス状レーザ光を対象物100に照射して対象物100上で走査させる走査部を構成している。
光検出器35(レーザ光検出部)は、パルス状レーザ光の照射周期TE毎に、R、G、Bのパルス状レーザ光の順次の照射により対象物100から得られる光を、受光ファイバ12を介して順次に検出(サンプリング)して、アナログの検出信号を出力する。
なお、以下では、光検出器35が対象物100から得られるR、G、Bの光をサンプリングする期間を、「サンプリング期間」という。走査モードにおけるサンプリング期間の時間長さは、照射周期TEと同じに設定される。調整モードにおけるサンプリング期間は、後述するように、照射パラメータ調整方法の実行時に設定される。
ADC36は、光検出器35からのアナログの検出信号をデジタルの検出信号に変換し、画像処理部37に出力する。
また、第1実施形態では、ADC36を介して光検出器35から出力される検出信号が、任意の記憶装置(例えば、制御装置本体30のメモリ39や、図示しない外部記憶装置等)に蓄積される。
画像処理部37は、ADC36から順次に入力された、各波長に対応する検出信号を、それぞれ照射指令タイミングと走査位置とに対応付けて、順次に任意の記憶装置(図示せず)に記憶する。この照射指令タイミングと走査位置との情報は、制御部31から得る。制御部31では、駆動制御部38により印加した振動電圧の振幅および位相などの情報から、走査経路上の走査位置の情報が算出される。なお、制御部31では、走査位置の情報を算出する代わりに、予め、所定の走査条件に対応した、走査時間と走査位置との関係を規定したテーブルを内部に格納し、そのテーブルから走査位置の情報を読み出して、画像処理部37に渡すようにしてもよい。なお、本例では、各色の照射指令タイミングが調整(補正)されても、各色の走査位置情報をそのまま適用できる。
そして、画像処理部37は、走査終了後または走査中に、ADC36から入力された各検出信号に基づいて、強調処理、γ処理、補間処理等の画像処理を必要に応じて行って画像信号を生成し、対象物100の画像をディスプレイ40に表示する。
次に、スコープ20の構成を説明する。図2は、スコープ20を概略的に示す概観図である。スコープ20は、操作部22および挿入部23を備える。操作部22には、制御装置本体30からの送光ファイバ11、受光ファイバ12、及び配線ケーブル13が、それぞれ接続されている。これら送光ファイバ11、受光ファイバ12および配線ケーブル13は挿入部23内部を通り、挿入部23の先端部24(図2における破線部内の部分)まで延在している。
図3は、図2のスコープ20の挿入部23の先端部24を拡大して示す断面図である。スコープ20の挿入部23の先端部24は、アクチュエータ21、投影用レンズ25a、25b、中心部を通る送光ファイバ11および外周部を通る複数の受光ファイバ12を含んで構成される。
アクチュエータ21は、送光ファイバ11の先端部11cを振動駆動する。アクチュエータ21は、取付環26によりスコープ20の挿入部23の内部に固定されたファイバ保持部材29および圧電素子28a〜28d(図4(a)および(b)参照)を含んで構成される。送光ファイバ11は、ファイバ保持部材29で支持されるとともにファイバ保持部材29で支持された固定端11aから先端部11cまでが、揺動可能に支持された揺動部11bとなっている。一方、受光ファイバ12は挿入部23の外周部を通るように配置され、先端部24の先端まで延在している。さらに、受光ファイバ12の各ファイバの先端部には図示しない検出用レンズを備える。
さらに、投影用レンズ25a、25bおよび検出用レンズは、スコープ20の挿入部23の先端部24の最先端に配置される。投影用レンズ25a、25bは、送光ファイバ11の先端部11cから射出されたレーザ光が、対象物100上に照射されて略集光するように構成されている。また、検出用レンズは、対象物100上に集光されたレーザ光が、対象物100により反射、散乱等をした光等を取り込み、検出用レンズの後に配置された受光ファイバ12に集光、結合させるように配置される。なお、投影用レンズは、二枚構成に限られず、一枚や他の複数枚のレンズにより構成しても良い。
図4(a)は、光走査型観察装置10のアクチュエータ21の振動駆動機構および送光ファイバ11の揺動部11bを示す図であり、図4(b)は図4(a)のA−A線断面図である。送光ファイバ11は四角柱状の形状を有するファイバ保持部材29の中央を貫通して、ファイバ保持部材29に固定保持される。ファイバ保持部材29の4つの側面は、それぞれ±Y方向および±X方向に向いている。そして、ファイバ保持部材29の±Y方向の両側面にはY方向駆動用の一対の圧電素子28a、28cが固定され、±X方向の両側面にはX方向駆動用の一対の圧電素子28b、28dが固定される。
各圧電素子28a〜28dは、制御装置本体30の駆動制御部38からの配線ケーブル13が接続されており、駆動制御部38によって電圧が印加されることによって駆動される。
X方向の圧電素子28bと28dとの間には常に正負が反対で大きさの等しい電圧が印加され、同様に、Y方向の圧電素子28aと28cとの間にも常に反対方向で大きさの等しい電圧が印加される。ファイバ保持部材29を挟んで対向配置された圧電素子28b、28dが、互いに一方が伸びるとき他方が縮むことによって、ファイバ保持部材29に撓みを生じさせ、これを繰り返すことによりX方向の振動を生ぜしめる。Y方向の振動についても同様である。
駆動制御部38は、X方向駆動用の圧電素子28b、28dとY方向駆動用の圧電素子28a、28cとに、同一の周波数の振動電圧を印加し、あるいは、異なる周波数の振動電圧を印加し、振動駆動させることができる。Y方向駆動用の圧電素子28a、28cとX方向駆動用の圧電素子28b、28dとをそれぞれ振動駆動させると、図3、図4に示した送光ファイバ11の揺動部11bが振動し、先端部11cが偏向するので、先端部11cから出射されるパルス状レーザ光は、対象物100の表面上を所定走査経路に沿って順次走査される。
つぎに、図5及び図6を参照して、本発明のパルス状レーザ光の照射パラメータ調整方法の第1実施形態について説明する。なお、図5において、破線で示すRの円は、仮にRの照射指令タイミングと同時にRのレーザ光が対象物上に照射された場合での、Rのレーザ光の仮想照射エリアを示しており、実線で示すRの円は、対象物上でのRのレーザ光の実際の照射エリアを示している。前述したように、調整モード下において、光走査型観察装置10を用いてパルス状レーザ光の照射パラメータ調整方法を実施することによって、レーザ光源33R、33G、33Bからのパルス状レーザ光の照射パラメータt(本例では、照射タイミングtR、tG、tB)が調整される。
第1実施形態では、所定の走査経路に沿って走査をしながら、R、G、Bのうちいずれか1色のパルス状レーザ光を射出させて、R、G、Bの各サンプリング期間において色漏れが発生していないか否かを検出し、色漏れが発生していればその色について照射パラメータを調整する。そして、これを3色について繰り返す。対象物100としては、例えば白色のボード等、任意のものを用いることができる。
まず、調整モードにおけるR、G、Bのサンプリング期間は、走査モードで使用されるR、G、Bのそれぞれの画素の画像取得のためのサンプリング期間と同じに設定される(ステップS11)。なお、本明細書において「サンプリング期間」とは、サンプリングの周波数及びタイミングによって決まるものである。
図5及び図6に示すように、走査中に、Rの照射指令タイミングになると、レーザ光源駆動部32が、レーザ光源33Rに照射指令を出力し、Rのパルス状レーザ光を射出させる(ステップS12、レーザ光源駆動ステップ)。レーザ光源33Rからのパルス状レーザ光は、送光ファイバ11及びアクチュエータ21(走査部)により、対象物100に照射されて対象物100上で走査される(走査ステップ)。そして、光検出器35により、R画素のサンプリング期間TR、及びこれに続くG画素、B画素用のサンプリング期間TG、TBのそれぞれにおいて、対象物100から得られる光が検出される(光検出ステップ)。
つぎに、ADC36から出力されるサンプリング期間TR、TG、TBでの検出信号が、それぞれサンプリング期間TR、TG、TBに対して予め設定された所定範囲内か否かを判断する(ステップS13)。なお、理想的には、R画素の実際の照射エリア(実線の円)が、Rのサンプリングエリア(走査エリア)内に収まっていることが望ましく、Rの実際の照射エリアの少なくとも一部が他の色(G、B)のサンプリングエリア内に存在している場合、Rの色漏れが生じていることとなる。したがって、Rのサンプリング期間TRでの検出信号はなるべく高いことが好ましく、G、Bのサンプリング期間TG、TBでの検出信号がなるべく低いことが好ましい。この観点から、図6の例では、Rのサンプリング期間TRの所定範囲が所定値SR以上の範囲とされており、G、Bのサンプリング期間TG、TBの所定範囲がそれぞれ所定値SG、SB以下の範囲とされている。
ここで、例えば、Rのサンプリング期間TRの上記所定範囲の閾値(所定値SR)を、Rのピーク光量の90%とし、G、Bのサンプリング期間TG、TBの上記所定範囲の閾値(所定値SG、SB)を、それぞれRのピーク光量の5%とすることができる。Rのピーク光量は、例えば、Rの照射パラメータを全ステップ変更して取得することができる。
そして、サンプリング期間TR、TG、TBでの検出信号の少なくともいずれか1つが、上記所定範囲外である場合(S13、No)、Rの照射タイミングtRを変更し(ステップS14)、変更後の照射タイミングtRを、メモリ39内の照射パラメータテーブル50に格納する。その後も、サンプリング期間TR、TG、TBでの検出信号の全てが、それぞれ上記所定範囲内となるまでS12〜S14を繰り返すことにより、Rの照射タイミングtRの調整を行う(調整ステップ)。なお、ステップS14での照射タイミングtRの変更は、その前のステップS13でのサンプリング期間TRでの検出信号を考慮して行われると、好適である。
一方、ステップS13において、サンプリング期間TR、TG、TBでの検出信号の全てが、上記所定範囲内である場合は(S13、Yes)、ステップS15に進んで、Gについて、Rにおける上記S12〜S14と同様の処理を行う。すなわち、Gの照射指令タイミングになると、レーザ光源駆動部32が、レーザ光源33Gに照射指令を出力し、Gのパルス状レーザ光を射出させる(ステップS15)。その後、光検出器35により、Gのサンプリング期間TG、及びこれに続くB、Rのサンプリング期間TB、TRのそれぞれにおいて、対象物100から得られる光が検出される。光検出器35からADC36を介して出力される、サンプリング期間TR、TG、TBでの検出信号の少なくともいずれか1つが、サンプリング期間TG、TB、TRに対して予め設定された所定範囲外である場合(S16、No)、Gの照射タイミングtGを変更し(ステップS17)、その後も、サンプリング期間TG、TB、TRでの検出信号の全てが、上記所定範囲内となるまでS15〜S17を繰り返すことにより、Gの照射タイミングtGの調整を行う。ここで、Rの場合と同様、Gのサンプリング期間TGでの検出信号はなるべく高いことが好ましく、B、Rのサンプリング期間TB、TRでの検出信号がなるべく低いことが好ましいとの観点から、図6の例では、Gのサンプリング期間TGの所定範囲が所定値SG以上の範囲とされており、B、Rのサンプリング期間TB、TRの所定範囲がそれぞれ所定値SB、SR以下の範囲とされている。
ここで、例えば、Gのサンプリング期間TGの上記所定範囲の閾値(所定値SG)を、Gのピーク光量の90%とし、B、Rのサンプリング期間TB、TRの上記所定範囲の閾値(所定値SB、SR)を、それぞれGのピーク光量の5%とすることができる。Gのピーク光量は、例えば、Gの照射パラメータを全ステップ変更して取得することができる。
その後、Bについても、RやGと同様の処理を行う(ステップS18〜S20)。
上記の処理により、R、G、B各色の照射パラメータ(照射タイミングtR、tG、tB)の調整が完了する。
図7及び図8は、照射パラメータの調整後における、走査モード下での光走査型観察装置10の性能を表している。図7のタイムチャートにおいて、「制御信号(R)」、「制御信号(G)」、「制御信号(B)」は、それぞれ、レーザ光源駆動部32からR、G、Bのレーザ光源33R、33G、33Bへ照射指令(制御信号)が出力されるタイミングを示しており、「検出信号」は、走査モードでのサンプリング期間にて光検出器35から出力される検出信号を示している。図8の概要図において、破線で示す円は、照射指令タイミングでの仮想照射エリアを示しており、実線で示す円は、実際の照射エリアを示している。
本例では、レーザ光源33R、33G、33Bのうち、Gのレーザ光源33Gの応答性が最も遅く、Bのレーザ光源33Bの応答性が最も速いことを考慮して、Gの照射指令タイミングを初期値よりも照射タイミングtGだけ早めて、Bの照射指令タイミングを初期値よりも照射タイミングtBだけ遅らせている(tG > tR(=0) >tB)。
この結果、図8に示すように、R、G、Bの実際の照射エリア(図8の実線で示す円)が、互いに重なり合わずに、それぞれの色のサンプリングエリア内に収まっており、また、図7に示すように、R、G、Bのパルス状レーザ光の照射により生じる検出信号の値がほぼ均等にされている。よって、一の波長のパルス状レーザ光の照射により得られる検出信号への、他の波長のパルス状レーザ光の照射により生じる検出信号が実質的に混在しないようにされ、色漏れが低減されたことがわかる。これにより、画質が向上される。
(第2実施形態)
つぎに、図9及び図10を参照して、本発明のパルス状レーザ光の照射パラメータ調整方法の第2実施形態を、第1実施形態と異なる点を中心に、説明する。なお、以下に説明する照射パラメータ調整方法の第2実施形態では、図1〜図4を参照して上述した光走査型観察装置10を用いるものとする。
照射パラメータ調整方法の第2実施形態では、所定の走査経路に沿って走査をしながら、R、G、Bのパルス状レーザ光を順次射出させて、一の波長のパルス状レーザ光の照射により得られる検出信号に、他の波長のパルス状レーザ光の照射により生じる検出信号が混在している場合、検出信号の混在を低減するように、少なくとも1つの波長のパルス状レーザ光の各々における照射パラメータを調整する。
まず、この調整モードにおけるR、G、Bのサンプリング周波数は、走査モードで使用されるサンプリング周波数の2倍に設定される。さらに、調整モードにおけるサンプリング期間は、走査モードでのR、G、Bの画素のサンプリング期間の各々における、中央の半画素分に相当する期間TR1、TG1、TB1と、走査モードにおいて互いに隣接する2色の画素のサンプリング期間を跨ぐ、半画素分に相当する期間TR2、TG2、TB2とが、交互に設けられる(ステップS31)。
図9及び図10に示すように、走査中に、レーザ光源駆動部32は、メモリ39内の照射パラメータテーブル50に格納された照射パラメータt(照射タイミングtR、tG、tB)に基づき、レーザ光源33R、33G、33Bに照射指令を順次出力し、R、G、Bのパルス状レーザ光を順次射出させる(ステップS32、レーザ光源駆動ステップ)。なお、ステップS32は、以下のステップS33〜S38を実行する間、継続して実行されるものとする。レーザ光源33からのパルス状レーザ光は、送光ファイバ11及びアクチュエータ21(走査部)により、対象物100に照射されて対象物100上で走査される(走査ステップ)。そして、光検出器35により、各サンプリング期間TR1、TR2、TG1、TG2、TB1、TB2のそれぞれにおいて、対象物100から得られる光が検出される(光検出ステップ)。光検出器35から出力される、サンプリング期間TR1、TR2、TG1、TG2、TB1、TB2での検出信号は、ADC36によってアナログ−デジタル変換される。
つぎに、R画素の中間の半画素分に対応するサンプリング期間TR1と、その次の、R画素及びG画素を跨ぐサンプリング期間TR2とでの検出信号の両方が、それぞれサンプリング期間TR1、TR2に対して予め設定された所定範囲内か否かを判断する(ステップS33)。なお、理想的には、Rの照射エリアの走査方向の中央部(レーザ波形における山部分)がサンプリング期間TR1のエリアの走査方向の中央部にあり、かつ、R、Gの照射エリアのそれぞれの走査方向の端部(レーザ波形における谷部分)を跨ぐサンプリング期間TR2のエリア内において、RとGの照射エリアどうしの重なり度合いがなるべく小さいことが望ましい。Rの照射エリアの走査方向の中央がサンプリング期間TR1のエリアの走査方向の中央から外れると、色漏れが生じ、ひいては、Rの照射エリアが他の色(G、B)の照射エリアと重なり合う結果、複数の色のパルス状レーザ光の照射により生じる検出信号どうしが混在することとなる。したがって、サンプリング期間TR1での検出信号はある程度高いことが好ましく、サンプリング期間TR2での検出信号はある程度低いことが好ましい。この観点から、図10の例では、サンプリング期間TR1の所定範囲が所定値SR1以上の範囲とされており、サンプリング期間TR2の所定範囲が所定値SR2以下の範囲とされている。
ここで、例えば、サンプリング期間TR1の上記所定範囲の閾値(所定値SR1)を、ピーク光量の90%とし、サンプリング期間TR2の上記所定範囲の閾値(所定値SR2)を、ピーク光量の10%とすることができる。
そして、サンプリング期間TR1、TR2での検出信号の少なくともいずれか一方が、上記所定範囲外である場合(S33、No)、Rの照射タイミングtRを変更し(ステップS34)、変更後の照射タイミングtRを、メモリ39内の照射パラメータテーブル50に格納する。その後も、サンプリング期間TR1、TR2での検出信号の両方が、それぞれ上記所定範囲内となるまでS33〜S34を繰り返すことにより、Rの照射タイミングtRの調整を行う(調整ステップ)。
一方、ステップS33において、サンプリング期間TR1、TR2での検出信号の両方が、上記所定範囲内である場合は(S33、Yes)、ステップS35に進んで、Gについて、Rにおける上記S33〜S34と同様の処理を行う。すなわち、G画素の中間の半画素分に相当するサンプリング期間TG1と、その次の、G画素及びB画素を跨ぐサンプリング期間TG2とでの検出信号の両方が、それぞれサンプリング期間TG1、TG2に対して予め設定された所定範囲内か否かを判断する(ステップS35)。ここで、Rの場合と同様、サンプリング期間TG1での検出信号はある程度高いことが好ましく、サンプリング期間TG2での検出信号はある程度低いことが好ましいとの観点から、図10の例では、サンプリング期間TG1の所定範囲が所定値SG1以上の範囲とされており、サンプリング期間TG2の所定範囲が所定値SG2以下の範囲とされている。
ここで、例えば、サンプリング期間TG1の上記所定範囲の閾値(所定値SG1)を、ピーク光量の90%とし、サンプリング期間TG2の上記所定範囲の閾値(所定値SG2)を、ピーク光量の10%とすることができる。
そして、サンプリング期間TG1、TG2での検出信号の少なくともいずれか一方が、上記所定範囲外である場合(S35、No)、Gの照射タイミングtGを変更し(ステップS36)、変更後の照射タイミングtGを、メモリ39内の照射パラメータテーブル50に格納する。その後も、サンプリング期間TG1、TG2での検出信号の両方が、それぞれ上記所定範囲内となるまでS35〜S36を繰り返すことにより、Gの照射タイミングtGの調整を行う。
その後、Bについても、RやGと同様の処理を行う(ステップS37〜S38)。
上記の処理により、R、G、Bの各色の照射パラメータt(照射タイミングtR、tG、tB)の調整が完了する。
第2実施形態によれば、中央の半画素分に相当する期間TR1、TG1、TB1で得られる検出信号を所定値より大きくし、サンプリング期間を跨ぐ半画素分に相当する期間TR2、TG2、TB2で得られる検出信号を所定値より小さくすることにより、隣接する波長の光の照射エリアの重なりを小さくすることができるので、色漏れが抑制され、画質が向上される。
(第3実施形態)
つぎに、図11及び図12を参照して、本発明のパルス状レーザ光の照射パラメータ調整方法の第3実施形態を、第1実施形態と異なる点を中心に、説明する。なお、以下に説明する照射パラメータ調整方法の第3実施形態では、図1〜図4を参照して上述した光走査型観察装置10を用いるものとする。
照射パラメータ調整方法の第3実施形態でも、第2実施形態と同様に、所定の走査経路に沿って走査をしながら、R、G、Bのパルス状レーザ光を順次射出させて、一の波長のパルス状レーザ光の照射により得られる検出信号に、他の波長のパルス状レーザ光の照射により生じる検出信号が混在している場合、検出信号の混在を低減するように、少なくとも1つの波長のパルス状レーザ光の各々における照射パラメータを調整する。
まず、この調整モードにおけるR、G、Bのサンプリング期間(ひいては周波数及びタイミング)は、走査モードで使用するサンプリング期間と同じに設定される(ステップS51)。
図11及び図12に示すように、走査中に、レーザ光源駆動部32は、メモリ39内の照射パラメータテーブル50に格納された照射パラメータt(照射タイミングtR、tG、tB)に基づき、レーザ光源33R、33G、33Bに照射指令を順次出力し、R、G、Bのパルス状レーザ光を順次射出させる(ステップS52、レーザ光源駆動ステップ)。なお、ステップS52は、以下のステップS53〜S65を実行する間、継続して実行されるものとする。レーザ光源33からのパルス状レーザ光は、送光ファイバ11及びアクチュエータ21(走査部)により、対象物100に照射されて対象物100上で走査される(走査ステップ)。そして、光検出器35により、各サンプリング期間TR1、TG1、TB1のそれぞれにおいて、対象物100から得られる光が検出される(光検出ステップ)。光検出器35から出力される、それぞれのサンプリング期間TR1、TG1、TB1での検出信号は、ADC36によってアナログ−デジタル変換される。
つぎに、Rのサンプリング期間TR1での検出信号が、サンプリング期間TR1に対して予め設定された所定範囲内か否かを判断する(ステップS53)。なお、理想的には、Rの実際の照射エリア(実線の円)が、R画素のサンプリングエリア(走査エリア)内に収まっていることが望ましい。したがって、サンプリング期間TR1での検出信号はある程度高いことが好ましい。この観点から、図12の例では、サンプリング期間TR1の所定範囲が、所定値SR1以上の範囲とされている。
ここで、例えば、サンプリング期間TR1の上記所定範囲の閾値(所定値SR1)を、ピーク光量の90%とすることができる。
そして、サンプリング期間TR1での検出信号が、上記所定範囲外である場合(S53、No)、Rの照射タイミングtRを変更し(ステップS54)、変更後の照射タイミングtRを、メモリ39内の照射パラメータテーブル50に格納する。その後も、サンプリング期間TR1での検出信号が、サンプリング期間TR1の所定範囲内となるまでS53〜S54を繰り返すことにより、Rの照射タイミングtRの調整を行う(調整ステップ)。
一方、ステップS53において、サンプリング期間TR1での検出信号が、上記所定範囲内である場合は(S53、Yes)、ステップS55に進んで、Gについて、Rにおける上記S53〜S54と同様の処理を行う(ステップS55〜S56)。
その後、Bについても、RやGと同様の処理を行う(ステップS57〜S58)。
つぎに、調整モードにおけるR、G、Bのサンプリング期間を、走査モードでのサンプリング期間よりも半画素分移動(本例では、遅延)させる(ステップS59)。次に、Rのサンプリング期間TR2での検出信号が、サンプリング期間TR2に対して予め設定された所定範囲内か否かを判断する(ステップS60)。なお、理想的には、RとGの照射エリアを跨ぐサンプリング期間TR2のエリア内において、RとGの照射エリアどうしの重なり度合いがなるべく小さいことが望ましい。したがって、サンプリング期間TR2での検出信号はある程度低いことが好ましい。この観点から、図12の例では、サンプリング期間TR2の所定範囲が、所定値SR2以下の範囲とされている。
ここで、例えば、サンプリング期間TR2の上記所定範囲の閾値(所定値SR2)を、ピーク光量の10%とすることができる。
そして、サンプリング期間TR2での検出信号が、上記所定範囲外である場合(S60、No)、Rの照射タイミングtRを変更し(ステップS61)、変更後の照射タイミングtRを、メモリ39内の照射パラメータテーブル50に格納する。その後も、サンプリング期間TR2での検出信号が、サンプリング期間TR2の上記所定範囲内となるまでS60〜S61を繰り返すことにより、Rの照射タイミングtRの調整を行う(調整ステップ)。
一方、ステップS60において、サンプリング期間TR2での検出信号が、上記所定範囲内である場合は(S60、Yes)、ステップS62に進んで、Gについて、Rにおける上記S60〜S61と同様の処理を行う(ステップS62〜S63)。
その後、Bについても、RやGと同様の処理を行う(ステップS64〜S65)。
上記の処理により、R、G、Bの各色の照射パラメータt(tR、tG、tB)の調整が完了する。
第3実施形態によれば、第2実施形態と同様の効果に加えて、第2実施形態では調整モードにおけるサンプリング周波数を走査モードにおけるサンプリング周波数の2倍に設定する際に必要となり得る、制御装置本体30の基板の変更が、不要となる。
なお、本発明は、上述した各実施形態に限られるものではなく、様々な変形例が可能である。
上述した各例において、照射パラメータtは、R、G、Bのパルス状レーザ光の照射タイミングに加えて、又は代えて、R、G、Bのパルス状レーザ光のパルス幅を含んでも良い。
上述した各例において、照射パラメータ調整方法の一部又は全部のステップは、それぞれ人による光走査型観察装置10の操作に応じて実行されるようにしてもよいし、あるいは、プログラム化されて、光走査型観察装置10により自動で実行されるようにしてもよい。
図13は、照射パラメータ調整方法の一部又は全部のステップを含むプログラムを実行可能なように構成された光走査型観察装置10を示している。図13の光走査型観察装置10は、制御部31が、照射パラメータ調整部52を有している点で、図1の光走査型観察装置10と異なる。照射パラメータ調整部52は、メモリ39等の記憶装置に記憶された上記のプログラムを実行することにより、照射パラメータの調整を行い、調整後の照射パラメータを、メモリ39内の照射パラメータテーブル50に格納する。
また、送光ファイバ11のアクチュエータ21は、圧電素子を用いたものに限られず、例えば、送光ファイバ11に固定した永久磁石とこれを駆動する偏向磁場発生用コイル(電磁コイル)とを用いたものでもよい。以下、このアクチュエータ21の変形例について、図14を参照して説明する。図14(a)はスコープ20の先端部24の断面図、図14(b)は図14(a)のアクチュエータ21を拡大して示す斜視図であり、図14(c)は、図14(b)の偏向磁場発生用コイル62a〜62dおよび永久磁石63を含む部分の送光ファイバ11の軸に垂直な面による断面図である。
送光ファイバ11の揺動部11bの一部には、送光ファイバ11の軸方向に着磁され貫通孔を有する永久磁石63が、送光ファイバ11が貫通孔を通った状態で結合されている。また、揺動部11bを囲むように、一端部を取付環26に固定された角型チューブ61が設けられ、永久磁石63の一方の極と対向する部分の角型チューブ61の各側面には、平型の偏向磁場発生用コイル62a〜62dが設けられている。
Y方向の偏向磁場発生用コイル62aと62cのペアおよびX方向の偏向磁場発生用コイル62bと62dのペアは、角型チューブ61のそれぞれ対向する面に配置され、偏向磁場発生用コイル62aの中心と偏向磁場発生用コイル62cの中心を結ぶ線と、偏向磁場発生用コイル62bの中心と偏向磁場発生用コイル62dの中心を結ぶ線とは、静止時の送光ファイバ11の配置される角型チューブ61の中心軸線付近で直交する。これらのコイルは、配線ケーブル13を介して制御装置本体30のアクチュエータ38に接続され、駆動制御部38からの駆動電流によって駆動される。
さらに、走査部は、光ファイバの先端を振動させるものに限られない。例えば、レーザ光源33から対象物に至る光路上にMEMSミラーなどの光走査素子を設けることも可能である。
また、本発明の光走査型観察装置は、光走査型顕微鏡装置として構成されてもよい。
10 光走査型観察装置
11 送光ファイバ(走査部)
11a 固定端
11b 揺動部
11c 先端部
12 受光ファイバ
13 配線ケーブル
20 スコープ
21 アクチュエータ(走査部)
22 操作部
23 挿入部
24 先端部
25a、25b 投影用レンズ
26 取付環
28a〜28d 圧電素子
29 ファイバ保持部材
30 制御装置本体
31 制御部
32 レーザ光源駆動部
33、33R、33G、33B レーザ光源
34 結合器
35 光検出器(レーザ光検出部)
36 ADC
37 画像処理部
38 駆動制御部
39 メモリ
40 ディスプレイ
50 照射パラメータテーブル
51 照射パラメータ設定部
52 照射パラメータ調整部
61 角型チューブ
62a〜62d 偏向磁場発生用コイル
63 永久磁石
100 対象物

Claims (7)

  1. 複数のレーザ光源からそれぞれ異なる波長のパルス状レーザ光を順次射出させるレーザ光源駆動部と、
    前記パルス状レーザ光を対象物に照射して該対象物上で走査させる走査部と、
    前記パルス状レーザ光の順次の照射により前記対象物から得られる光を順次検出するレーザ光検出部と、
    前記レーザ光検出部から出力される検出信号に基づいて、前記対象物の画像を生成する画像処理部と、
    前記レーザ光検出部から出力される一の波長の前記パルス状レーザ光の照射により得られる検出信号への、他の波長の前記パルス状レーザ光の照射により生じる検出信号が実質的に混在しないように、前記レーザ光源駆動部を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記照射パラメータの調整を行う調整モードにおいて、所定サンプリング期間中に前記レーザ光検出部から出力された検出信号が、該所定サンプリング期間に対して予め設定された所定範囲内か否かを判断する、光走査型観察装置。
  2. 前記制御部は、前記所定サンプリング期間中に前記レーザ光検出部から得られた検出信号が、該所定サンプリング期間に対して予め設定された前記所定範囲外である場合、少なくとも1つの波長の前記パルス状レーザ光の各々における照射パラメータを、前記検出信号が該所定範囲内となるように変更する、請求項に記載の光走査型観察装置。
  3. 前記制御部は、前記レーザ光源駆動部を介して、前記複数のレーザ光源の照射パラメータを調整する、請求項1又は2に記載の光走査型観察装置。
  4. 前記照射パラメータは、照射指令タイミング及びパルス幅のうち少なくともいずれか一方である、請求項2又はに記載の光走査型観察装置。
  5. レーザ光源からパルス状レーザ光を射出させる、レーザ光源駆動ステップと、
    前記パルス状レーザ光を対象物に照射して該対象物上で走査させる、走査ステップと、
    前記パルス状レーザ光の照射により前記対象物から得られる光を検出する、光検出ステップと、
    所定サンプリング期間中に前記レーザ光検出ステップで得られた検出信号が、該所定サンプリング期間に対して予め設定された所定範囲外である場合に、前記パルス状レーザ光の照射パラメータを、前記検出信号が該所定範囲内となるように調整する、調整ステップと、
    を含む、パルス状レーザ光の照射パラメータ調整方法。
  6. 複数のレーザ光源からそれぞれ異なる波長のパルス状レーザ光を順次射出させる、レーザ光源駆動ステップと、
    前記パルス状レーザ光を対象物に照射して該対象物上で走査させる、走査ステップと、
    前記パルス状レーザ光の順次の照射により前記対象物から得られる光を検出する、光検出ステップと、
    前記光検出ステップで一の波長の前記パルス状レーザ光の照射により得られる検出信号に、他の波長の前記パルス状レーザ光の照射により生じる検出信号が混在している場合、前記検出信号の混在を低減するように、少なくとも1つの波長の前記パルス状レーザ光の各々における照射パラメータを調整する、調整ステップと、
    を含
    前記調整ステップでは、所定サンプリング期間中に前記レーザ光検出ステップで得られた検出信号が、該所定サンプリング期間に対して予め設定された所定範囲外である場合に、少なくとも1つの波長の前記パルス状レーザ光の各々における前記照射パラメータを調整する、パルス状レーザ光の照射パラメータ調整方法。
  7. 前記照射パラメータは、照射指令タイミング及びパルス幅のうち少なくともいずれか一方である、請求項5又は6に記載の照射パラメータ調整方法。
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