JP6422155B2 - 駐輪機 - Google Patents

駐輪機

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Description

本発明は、上下2段式に適用できる駐輪機に関する。
特許文献1に開示された駐輪機は、上下2段とすることにより駐輪台数を増やすとともに、自転車を降ろして空車状態のラックを自動的に持ち上げることを可能とする、ラックの自動戻し装置(オートリターン構造)を備えている。また、特許文献2に開示された駐輪機は、利用者がラック(を含む昇降架台)の昇降操作を行う際にエアシリンダによりアシストされ(アシスト昇降)、そのアシスト力(昇降補助力)が切換弁によって実車状態(自転車を載せた状態)と空車状態(降ろした状態)とで切り換えられる(空車状態でのアシスト力はほぼ0)。
特許文献1によれば、利用者が使用後(空車状態)のラックの持ち上げ操作を行わなくても自動的に上段の待機状態に戻すことができる。しかし、空車状態でのラック上昇のみの自動化に留まるので、特に実車状態でのラック上昇は依然として利用者自身の操作を必要とする。一方、特許文献2によれば、実車状態ではアシスト力が作用して利用者の負担が軽減される。しかし、昇降動作の主体はあくまで使用者であってエアシリンダは補助的な手段に過ぎないから、利用者の負担は以前と変わらない。
このように、特許文献1,2において部分的には操作力の軽減が図られているとしても、利用者にはラック昇降のための操作力(腕力)が依然として必要である。したがって、特に、子供、高齢者、女性のように体力的に劣る利用者の場合や、電動アシスト付き自転車のように重量の大きい自転車を扱う場合に不利な状況は改善されていない。
なお、特許文献1,2では、上下2段ラックにおいて上段ラックが下降するとき、そのラックの周辺(特に下方)に位置する障害物(例えば、下段ラックに搭載された自転車等)に接触したときの安全策も講じられていない。
特許第4265692号公報 特開2007−138680号公報
発明の課題は、少なくとも実車状態においてラックに対する操作力を不要とし、利用者の負担を軽減して操作性を向上させるとともに、ラック下降時の安全性にも配慮した駐輪機を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記課題を解決するために、本発明の前提となる駐輪機は、
自転車を搭載可能なラックを有し、上下方向に立設された支柱に沿って、少なくとも前記ラックに自転車を搭載した実車状態で昇降するスライダと、
前記支柱に配置されるとともに、上下方向に往復移動するピストンロッドを有し該ピストンロッドの作動により前記スライダを昇降移動する流体圧シリンダと、
前記流体圧シリンダ又は前記支柱に固定状態で設置された切換弁と、前記スライダを上昇させるための上昇側制御回路と、前記スライダを下降させるための下降側制御回路とを有し、前記切換弁が前記上昇側制御回路又は前記下降側制御回路に切り換わることによって前記ピストンロッドの作動方向を流体圧により制御する流体圧制御回路と、
前記ラック又は前記スライダに設置され、前記切換弁を前記上昇側制御回路に切り換えるために人為的に操作される上昇操作手段と、
前記ラック又は前記スライダに設置され、前記切換弁を前記下降側制御回路に切り換えるために人為的に操作される下降操作手段とを備え、
前記上昇操作手段の人為的操作に基づいて発生する上昇パイロット圧(の印加)により前記切換弁が前記上昇側制御回路に切り換えられる一方、前記下降操作手段の人為的操作に基づいて発生する下降パイロット圧(の印加)により前記切換弁が前記下降側制御回路に切り換えられる。
このように、利用者が上昇又は下降の操作手段(ペダル、押しボタン、レバー等)を操作すると、切換弁が流体圧シリンダ(例えばエアシリンダ)のピストンロッドの作動方向を切り換えることによってラック(を含むスライダ)の昇降動作が行われる(ラックの自動昇降)。したがって、少なくとも実車状態においてラックに対する操作力が不要になり、利用者はラック昇降時の安全確保のためにスライダ(又はラック)の動きを眺めたり、単に手を添えたりするだけでよいから、利用者の負担が大幅に軽減されて操作性が格段に向上する。その結果、利用者の年齢・性別、自転車の重量等において駐輪機の利用上の制限(制約)をなくし、駐輪機の普及に一層寄与することができる。
具体的には、上昇操作手段をペダルで、下降操作手段を押しボタンで各々構成するとともに、両操作手段を支柱とは反対側のラックの端部に設置するとよい。ラックが下段(下方)位置にあるときペダルを操作(上昇操作)し、ラックが上段(上方)位置にあるとき押しボタンを操作(下降操作)することになり、利用者(作業者)が楽な姿勢で操作できる。
なお、ラック(スライダ)を昇降する駆動源に空気圧を用い、実車状態・空車状態ともに昇降可能とする場合には、空車状態(例えば5kg重以下)と実車状態(例えば15kg重以上)との大きな重量差にも対応でき、圧縮空気の弾力性に基づく緩衝(クッション)作用により昇降時の安全性も高い。また、大気中への排出や漏れが許容されるので、空気圧制御回路や切換弁の簡略化も可能である。例えば、シリンダのストロークエンドでは空気圧の継続供給と大気中への排気により、ラックは上限位置又は下限位置に維持される。
さらに、エアシリンダのピストンロッドとスライダとが、ピストンロッドの先端部に支持された動滑車を含む連係機構を介して連結される場合には、スライダ(又はラック)の昇降移動ストロークがピストンロッドの昇降移動ストロークの整数倍(例えば2倍)になるので、ピストンロッドの移動量に対してスライダ(又はラック)の移動量を大きくすることができる。
上記駐輪機において、上昇操作手段の操作に基づくスライダの上昇中において下降操作手段が操作された場合、又は下降操作手段の操作に基づくスライダの下降中において上昇操作手段が操作された場合には、下降パイロット圧又は上昇パイロット圧により切換弁が再び切り換えられ、ピストンロッドは作動ストロークの途中から逆作動する。
このように、下降操作手段又は上昇操作手段の操作によって切換弁が切り換えられ、スライダの上昇中又は下降中において昇降作動の切り換え(上昇→下降又は下降→上昇)が昇降停止状態を経由せずに可能であるから、利用者の察知に基づく操作により緊急時の危険回避を迅速に行える。
また、上記課題を解決するために、本発明の駐輪機は、
自転車を搭載可能なラックを有し、上下方向に立設された支柱に沿って、少なくとも前記ラックに自転車を搭載した実車状態で昇降するスライダと、
前記支柱に配置されるとともに、上下方向に往復移動するピストンロッドを有し該ピストンロッドの作動により前記スライダを昇降移動する流体圧シリンダと、
前記流体圧シリンダ又は前記支柱に固定状態で設置された切換弁と、前記スライダを上昇させるための上昇側制御回路と、前記スライダを下降させるための下降側制御回路とを有し、前記切換弁が前記上昇側制御回路又は前記下降側制御回路に切り換わることによって前記ピストンロッドの作動方向を流体圧により制御する流体圧制御回路と、
前記ラック又は前記スライダに設置され、前記切換弁を前記上昇側制御回路に切り換えるために人為的に操作される上昇操作手段と、
前記ラック又は前記スライダに設置され、前記切換弁を前記下降側制御回路に切り換えるために人為的に操作される下降操作手段と、
前記ラック又は前記スライダに設置され、該ラックの昇降移動エリア内又はその近傍に位置する障害物に接触したことを検知する検知手段とを備え、
前記上昇操作手段の人為的操作に基づいて発生する上昇パイロット圧(の印加)により前記切換弁が前記上昇側制御回路に切り換えられる一方、前記下降操作手段の人為的操作に基づいて発生する下降パイロット圧(の印加)により前記切換弁が前記下降側制御回路に切り換えられ、
前記検知手段は、前記下降操作手段の操作に基づく前記スライダの下降中において前記障害物との接触を検知したとき、前記切換弁を前記上昇側制御回路に切り換えて前記スライダを上昇させることを特徴とする。
この駐輪機においても、少なくとも実車状態においてラックに対する操作力が不要になり、利用者の負担が大幅に軽減されて操作性が格段に向上する。また、下降中のラックの周辺(特に下方)に障害物があるとき、検知手段が接触を検知してラック(及びスライダ)を上昇させるので、ラックと障害物双方の損傷を回避し、ラック下降時の安全性を確保することができる。例えば、上下2段ラックにおいて、上段ラック(昇降ラック)とは別の自転車を搭載済みの下段ラック(スライドラック)を左右方向へ退避する前に上段ラックの下降操作手段を操作した場合であっても、検知手段が下段ラックの自転車(障害物)に接触すると上段ラックが上昇することによって、上下のラック及び各ラックに搭載された自転車の損傷を防止できる。
上記駐輪機において、上昇操作手段及び検知手段はラックの底面よりも下方に位置してラックに設置されるとともに、上昇操作手段を囲う保護部材がラックに固定配置され、
ラックが昇降移動エリア内の最下降位置にあるとき、保護部材が地表面に対して接地状態又は最接近状態になり、かつ検知手段が地表面からラックの底面に至る高さの範囲内に位置する。
上昇操作手段(例えばペダル)をラックの底面(下面)よりも下方に設置すると、ラックが下段(下方)位置にあるとき上昇操作手段を操作することになり、利用者(作業者)が楽な姿勢で上昇操作できる。また、検知手段をラックの底面(下面)よりも下方に設置すると、ラック下降時の危険回避を一層確実に行える。しかし、他方では下段(下方)位置のラックに自転車を出し入れする際に、自転車が上昇操作手段や検知手段の近くを通るので、自転車の一部(例えば、タイヤ、駐輪スタンド等)が上昇操作手段や検知手段に接触することによる誤作動・誤検出(ラックが不意に上昇)の危険性が高くなる。ラックが昇降移動エリア内の最下降位置にあるとき、保護部材によって上昇操作手段を囲うことで、ラックに出し入れされる自転車による、上昇操作手段の誤作動を防止し、かつ保護部材によって形成される、地表面からラックの底面に至る高さの範囲内に検知手段を位置させることで誤検出を防止することができる。
また、下降操作手段の操作に基づくスライダの下降中において、上昇操作手段が操作された場合あるいは検知手段が障害物との接触を検知した場合のいずれであっても、切換弁は上昇側制御回路に切り換えられてスライダを上昇させる。
下降操作手段の操作と検知手段の接触検知とに優劣関係はなく、いずれによってもスライダを上昇させることができるので、ラック下降時の安全度をさらに高めることができる。
さらに、検知手段は、ラックの下方(直下)に配置されかつラックよりも狭い幅又は同等の幅に形成された第一部材と、その第一部材の下方に配置されかつラックよりも広い幅に形成された第二部材とを有し、
スライダの下降中において、第一部材が障害物との接触を検知した場合には、第一部材が切換弁を上昇側制御回路に切り換え作動することによってスライダを上昇させる一方、第二部材が障害物との接触を検知した場合には、第二部材が第一部材を介して切換弁を上昇側制御回路に切り換え作動することによって、第一部材が障害物と接触するよりも前にスライダを上昇させる。
このように、障害物との接触により切換弁を切り換え作動する比較的狭幅の第一部材と、障害物との接触により第一部材を介して切換弁を切り換え作動する比較的広幅の第二部材とを設けることによって、ラックの下方領域に位置する障害物を広く検知し、ラックを始めとする駐輪機のみならず障害物の損傷をも軽減することができる。したがって、上記した上下2段ラックにおいて、上段ラック(昇降ラック)とは別の自転車を搭載済みの下段ラック(スライドラック)を左右方向へ退避する前又は途中に上段ラックの下降操作手段を操作した場合であっても、検知手段である第二部材が下段ラックの自転車(障害物)に接触すると、第一部材との接触前に上段ラックが上昇することによって、上下のラック及び各ラックに搭載された自転車の損傷を防止できる。なお、このような第二部材を上段ラックの下方領域に複数配置し、いずれかの第二部材が障害物と接触したとき上段ラックが上昇するように構成できる。
また、別の見方をすれば、第二部材が障害物の幅広い検知機能を発揮することによって、第一部材の主たる機能を切換弁の切り換え作動に絞り込み、第一部材の小型化・簡素化を図ることができる。加えて、第二部材によって少なくとも部分的に保護されることにより、第一部材は障害物との直接接触による衝撃や損傷を受けにくくなるので、切換弁の切り換え作動が長期にわたり円滑に維持される。
そして、上記課題を解決するために、本発明の駐輪機は、
前後方向に長く延び、少なくとも自転車を搭載した実車状態で昇降可能な昇降ラックと、平面視で前記昇降ラックと平行状に配置され、少なくとも自転車を搭載した実車状態で前記昇降ラックと交差する左右方向にスライド移動可能なスライドラックとを、前記昇降ラックを上段ラックとし前記スライドラックを下段ラックとする上下2段式に備えた駐輪機であって、
前記昇降ラックを有し、上下方向に立設された支柱に沿って、少なくとも前記昇降ラックの実車状態で昇降するスライダと、
前記支柱に配置されるとともに、上下方向に往復移動するピストンロッドを有し該ピストンロッドの作動により前記スライダを昇降移動する流体圧シリンダと、
前記流体圧シリンダ又は前記支柱に固定状態で設置された切換弁と、前記スライダを上昇させるための上昇側制御回路と、前記スライダを下降させるための下降側制御回路とを有し、前記切換弁が前記上昇側制御回路又は前記下降側制御回路に切り換わることによって前記ピストンロッドの作動方向を流体圧により制御する流体圧制御回路と、
前記昇降ラック又は前記スライダに設置され、前記切換弁を前記上昇側制御回路に切り換えるために人為的に操作される上昇操作手段と、
前記昇降ラック又は前記スライダに設置され、前記切換弁を前記下降側制御回路に切り換えるために人為的に操作される下降操作手段と、
前記昇降ラック又は前記スライダに設置され、該昇降ラックの昇降移動エリア内又はその近傍に位置する障害物に接触したことを検知する検知手段と、
前記スライドラックに設置され、該スライドラックに搭載された自転車の安全ガードとして機能するために、そのスライドラック搭載自転車に先立って前記検知手段と接触可能な代替接触体とを備え、
前記上昇操作手段の人為的操作に基づいて発生する上昇パイロット圧により前記切換弁が前記上昇側制御回路に切り換えられる一方、前記下降操作手段の人為的操作に基づいて発生する下降パイロット圧により前記切換弁が前記下降側制御回路に切り換えられ、
前記スライダの下降中において、前記検知手段が前記障害物との接触を検知した場合には、該検知手段が前記切換弁を前記上昇側制御回路に切り換え作動することによって前記スライダを上昇させる一方、前記検知手段が前記代替接触体との接触を検知した場合には、前記スライドラック搭載自転車が前記障害物として前記検知手段と接触するよりも前に、該検知手段が前記切換弁を前記上昇側制御回路に切り換え作動することによって前記スライダを上昇させることを特徴とする。
このような垂直上下2段ラック式の駐輪機においても、少なくとも実車状態において昇降ラックに対する操作力が不要になり、利用者の負担が大幅に軽減されて操作性が格段に向上する。また、上下2段ラックにおいて、例えば昇降ラック(上段ラック)に搭載されて下降中の自転車のペダルがスライドラック(下段ラック)に搭載された自転車のハンドルに接触・干渉する前に、検知手段が代替接触体(安全ガード)との接触を検知して昇降ラック(及びスライダ)を上昇させるので、昇降ラック及び双方の自転車の損傷を回避できる。したがって、昇降ラックとは別の自転車を搭載済みのスライドラックを左右方向へ退避する前又は途中に昇降ラックの下降操作手段が操作され、下降中の昇降ラックの昇降移動エリア外(特に左右の斜め下方)にスライドラックの自転車が障害物として存在する場合であっても、昇降ラック下降時の安全性を確保することができる。
上記駐輪機において、代替接触体は、スライドラック搭載自転車の外形よりも外側の周辺領域に配置され、
検知手段は、昇降ラックの下方(直下)に配置されかつ昇降ラックよりも狭い幅又は同等の幅に形成された第一部材と、その第一部材の下方であって代替接触体と対応する位置に配置されかつ昇降ラックよりも広い幅に形成された第二部材とを有するとともに、
スライダの下降中において、第一部材又は第二部材が障害物との接触を検知した場合には、第一部材が直接又は第二部材が第一部材を介して切換弁を上昇側制御回路に切り換え作動することによってスライダを上昇させる一方、第二部材が代替接触体との接触を検知した場合には、スライドラック搭載自転車が障害物として第二部材と接触するよりも前に、第二部材が第一部材を介して切換弁を上昇側制御回路に切り換え作動することによってスライダを上昇させる。
このように、障害物との接触により切換弁を切り換え作動する比較的狭幅の第一部材と、障害物との接触により第一部材を介して切換弁を切り換え作動する比較的広幅の第二部材とを設けることによって、ラックの下方領域に位置する障害物を広く検知し、ラックを始めとする駐輪機のみならず障害物の損傷をも軽減することができる。したがって、昇降ラックとは別の自転車を搭載済みのスライドラックを左右方向へ退避する前又は途中に昇降ラックの下降操作手段が操作され、下降中の昇降ラックの昇降移動エリア外(特に左右の斜め下方)にスライドラックの自転車が障害物として存在する場合であっても、第二部材がスライドラック搭載自転車よりも前に代替接触体と接触し昇降ラックが上昇することによって、昇降ラック下降時の安全性を確保することができる。なお、このような代替接触体を上記したスライドラック搭載自転車の周辺領域に複数配置し、第二部材がいずれかの代替接触体と接触したとき昇降ラックが上昇するように構成できる。その場合、各代替接触体に対応付ける形で第二部材も昇降ラックの下方領域に複数配置し、いずれかの第二部材が対応する代替接触体と接触したとき昇降ラックが上昇する構成を採用してもよい。
また、別の見方をすれば、第二部材が障害物及び代替接触体の幅広い検知機能を発揮することによって、第一部材の主たる機能を切換弁の切り換え作動に絞り込み、第一部材の小型化・簡素化を図ることができる。加えて、第二部材によって少なくとも部分的に保護されることにより、第一部材は障害物及び代替接触体との直接接触による衝撃や損傷を受けにくくなるので、切換弁の切り換え作動が長期にわたり円滑に維持される。
その際、代替接触体は、第二部材との接触時に第二部材から逃げる方向に回動して衝撃力を緩和する緩衝部材を有する。
このように、代替接触体に緩衝部材を設けることによって、昇降ラック、双方の自転車の他、接触の検知に係わる代替接触体の損傷をも軽減することができる。なお、緩衝部材には、ねじりコイルばね、引張コイルばね等のばね部材や、油圧ダンパ、エアダンパ等のダンパ部材等が用いられる。
流体圧制御回路から分岐する上昇側補助制御回路及び下降側補助制御回路がそれぞれ流体圧制御回路に対して並列状に接続され、
上昇側補助制御回路に発生した上昇パイロット圧が切換弁を上昇側制御回路に切り換える一方、下降側補助制御回路に発生した下降パイロット圧が切換弁を下降側制御回路に切り換える。
上昇側と下降側の補助制御回路に発生したパイロット圧により切換弁をスライダ上昇側とスライダ下降側に切り換えることにより、制御回路や補助制御回路を簡素に構成できる。
具体的には、上昇側補助制御回路には上昇操作手段の操作により上昇パイロット圧を発生する上昇側補助切換弁が配置され、
上昇操作手段と上昇側補助切換弁とは一体的に又は別体に構成される。
上昇側補助切換弁にペダル仕様、押しボタン仕様、レバー仕様等の操作部材仕様の切換弁を用いる場合には、その操作部材が上昇操作手段となり、その操作によって上昇側補助切換弁が直接駆動される。一方、上昇側補助切換弁が基本仕様の切換弁であれば、上昇操作手段としてペダル、押しボタン、レバー等の操作部材が別体で設けられる。
あるいは、下降側補助制御回路には下降操作手段の操作により下降パイロット圧を発生する下降側補助切換弁が配置され、
下降操作手段と下降側補助切換弁とは一体的に又は別体に構成される。
下降側補助切換弁に押しボタン仕様、ペダル仕様、レバー仕様等の操作部材仕様の切換弁を用いる場合には、その操作部材が下降操作手段となり、その操作によって下降側補助切換弁が直接駆動される。一方、下降側補助切換弁が基本仕様の切換弁であれば、下降操作手段として押しボタン、ペダル、レバー等の操作部材が別体で設けられる。
上記下降操作手段には、下降操作手段の人為的な操作を禁止するための(機械的な)ロック機構が付設され、そのロック機構が作動したとき下降側補助切換弁による下降パイロット圧の発生が阻止される。
このようなロック機構を設けることによって、例えば、不特定多数の立ち入りが可能な公共の駐輪場において、いたずらや悪意によりラック(昇降ラック)を下降操作する不正な行為を防止し、ラックや自転車の損傷を未然に防止できる。なお、押しボタン等の下降操作手段に付設されるロック機構として、キースイッチ、キー開閉式保護キャップ等が用いられる。
上記流体圧シリンダには、スライダの最上昇位置においてピストンロッドを固定状態に保持するための(機械的な)固定機構が付設され、
その固定機構が作動したときピストンロッドの移動を阻止するとともに、下降操作手段が操作されたとき固定機構の作動を解除してピストンロッドの移動(すなわちスライダの下降)を開始する。
このような固定機構によってスライダ(昇降ラック)の最上昇位置でピストンロッドが固定状態に保持されるので、例えば、停電によって流体圧(圧縮空気等)の発生が停止した場合でも、シリンダ内の圧力漏れによる昇降ラックの緩速落下を防止できる。なお、固定機構として、メカニカルロックシリンダ(ロック付きシリンダ)を採用することができる。
上記昇降ラックは両側の側壁部とそれらを繋ぐ底壁部とにより断面が樋状に形成されるとともに、いずれかの内壁面には、実車状態の自転車のタイヤに対し下側から接触してそのタイヤの接地部を樋状の昇降ラック内に保持するための保持体が固定され、
その保持体は、タイヤの接地部をいずれか一方の側壁部の内面に押し付けてそのタイヤ全体を鉛直線に対し斜め状態に維持するための傾斜面を有する。
このような傾斜面を有する保持体を昇降ラックに設けることにより、昇降ラックが昇降時に振動してもタイヤひいては自転車の姿勢が安定するので、太さの異なる種々のタイヤにも適合する(特に細いタイヤに有効)。なお、断面が直角三角形状を呈するブロック又は折曲板で保持体を構成する場合、斜辺をなす傾斜面はタイヤの接地部に対してあたかも競輪場のバンク面のように接し、タイヤを昇降ラックの側壁部の内面に押し付ける。
本発明の駐輪機の第1例として、実車状態のラックが上段位置で停止状態にあるときの全体正面図。 図1の駐輪機において、実車状態のラックが下段位置で停止状態にあるときの全体正面図。 図1のラック主要部の拡大平面図。 図3のA−A断面図。 図3の側面図。 図1の駐輪機のラックが上段位置で停止状態にあることを表わす空気圧回路図。 図6に続いてラックが上段位置で下降を開始したことを表わす空気圧回路図。 図7に続いてラックが下降途中であることを表わす空気圧回路図。 図8に続いてラックが下段位置で停止状態にあることを表わす空気圧回路図。 図9に続いてラックが下段位置で上昇を開始したことを表わす空気圧回路図。 図10に続いてラックが上昇途中であることを表わす空気圧回路図。 図1の駐輪機において、ラックの下降中に接触センサが障害物検知状態にあるときの全体正面図。 図12の空気圧回路図。 本発明の駐輪機の第2例として、実車状態のラックが上段位置で停止状態にあるときの全体正面図。 図14の駐輪機において、実車状態のラックが下段位置で停止状態にあるときの全体正面図。 図14の駐輪機において、空車状態のラックが下段位置で収納状態にあるときの全体正面図。 本発明の駐輪機の第1例において、押しボタンの変形例を示す空気圧回路図。 本発明の駐輪機の第1例において、押しボタンの他の変形例を示す空気圧回路図。 本発明の駐輪機の第1例において、エアシリンダの変形例を示す空気圧回路図。 本発明の駐輪機の第1例において、ラックの変形例を示す側面図。 本発明の駐輪機の第1例において、接触センサの変形例を示す平面視の説明図。 図21のB−B断面図。 本発明の駐輪機の第3例として、垂直上下2段ラック式を示す全体正面図。 図23の平面図。 スライドラックの配置状態を図24のC方向から見た説明図。 揺動アームの取付状態を示す拡大説明図。 図26の平面図。 図26の側面図。 ループセンサと揺動アームの作動状態を示す説明図。
(実施例1)
以下、本発明の実施の形態につき図面に示す実施例を参照して説明する。図1は本発明の駐輪機の第1例として、実車状態のラックが上段位置で停止状態にあるときの全体正面図、図2は同じく実車状態のラックが下段位置で停止状態にあるときの全体正面図である。図1及び図2に示す駐輪機100は、上面開放され水平樋状に長く延びて自転車BCLを搭載可能なラック11が一体的に固定されたスライダ10を備えている。スライダ10は、実車状態(ラック11に自転車BCLを搭載した状態)及び空車状態(ラック11に自転車BCLを搭載しない状態)のいずれの状態であっても、上下方向(鉛直方向)に立設された支柱12に沿って上昇又は下降できる。なお、本発明は上下2段のラックを有する垂直昇降式駐輪機(例えば、特開2006−015975号公報参照)に適用できる。ただし、ここに示す実施例では、常時下段(下方)に位置するスライドラック(下段ラック)の図示を省略し、上段(上方)位置と下段(下方)位置との間を昇降する昇降ラック(上段ラック;この実施例では単にラックという)11のみについて説明する。
駐輪機100は、上記したスライダ10(ラック11)の他に、支柱12に配置されるとともに、空気圧によって上下方向に往復移動(突出又は退入)するピストンロッド21を有するエアシリンダ20(流体圧シリンダ)と、ピストンロッド21の駆動方向を切り換える切換弁31を有する空気圧制御回路30(流体圧制御回路)と、駐輪機100の利用者や管理者によって人為的に操作されるスライダ10上昇用のペダル40U(上昇操作手段)及び下降用の押しボタン40D(下降操作手段)と、ピストンロッド21とスライダ10とを連結する連係機構50と、ラック11周辺の障害物を検知する接触センサ60(検知手段)と、を備える。つまり、エアシリンダ20はピストンロッド21の作動によりスライダ10(及びラック11)を昇降移動する機能を有し、空気圧制御回路30はエアシリンダ20のピストンロッド21ひいてはスライダ10(及びラック11)を昇降制御する機能を有する。なお、切換弁31は支柱12に固定状態で設置され、ペダル40U及び押しボタン40Dはラック11の遊端部(支柱12とは反対側の端部)に設置されている。
連係機構50は、支柱12の上端部に回転自在に支持された定滑車51と、上下移動するピストンロッド21の上端部(先端部)に回転自在に支持された動滑車52と、一端部が支柱12の上部に固定され、動滑車52から定滑車51に巻回されて他端部がスライダ10の上端部に固定されたロープ53とを有する。
図1に示すように、ピストンロッド21が下方移動してシリンダ20内で下方側ストロークエンド(下限位置)まで退入すると、スライダ10(ラック11)はピストンロッド21の移動量の2倍分上昇移動して上方側ストロークエンド(上限位置)で停止する。一方、図2に示すように、ピストンロッド21が上方移動してシリンダ20内で上方側ストロークエンド(上限位置)まで突出すると、スライダ10(ラック11)はピストンロッド21の移動量の2倍分下降移動して下方側ストロークエンド(下限位置)で停止する。シリンダ20(ピストンロッド21)の下限位置又は上限位置では空気圧の継続供給と大気中への排気により、スライダ10(ラック11)は上限位置又は下限位置に維持される。なお、下限位置や上限位置でのピストンロッド21の作動を安定させるために、空気圧制御回路30には図示しないリリーフ弁、アキュムレータ等が設けられる。また、空気圧制御回路30には、ピストンロッド21の作動スピードを調整するために、図示しない可変絞り付き速度制御弁も設けられている。
上記したように、動滑車52を含む連係機構50を用いることによって、ピストンロッド21の昇降移動量に対してスライダ10(又はラック11)の昇降移動量は2倍に拡大される。これによって、ラック11の昇降ストロークを大きくすることと、シリンダ20(特にピストンロッド21)や連係機構50(特に動滑車52)を支柱12にコンパクトに組み付けることとが同時に達成できる。
次に、図3〜図5によりラック主要部、特にラックに設けられるペダル40U、押しボタン40D及び接触センサ60について説明する。ペダル40Uは樋状に延びるラック11の遊端部(図4の右側端部)下方に設けられ、ラック11の底面11aに固定された上昇側パイロット弁33U(詳しくは後述する)と対向する位置にある。このペダル40Uは、ラック11が下方(下段)に位置するとき主に足で踏圧操作されてラック11の長手方向に沿って移動し、上昇側パイロット弁33Uを作動する。一方、押しボタン40Dはラック11の遊端部上方(図3の右側端部で手前上方)に設けられ、ラック11に固定配置された押しボタン仕様の下降側パイロット弁33D(詳しくは後述する)の操作部材を構成する。この押しボタン40Dは、ラック11が上方(上段)に位置するとき主に手指で押圧操作されて下降側パイロット弁33Dを直接駆動する。
また、接触センサ60は上面開放された樋形状を呈し、ラック11の底面11a下方に水平状に設けられ、一端側(図4の右端側)がペダル40Uに挿入され固定されている。この接触センサ60は、ラック11周辺(すなわち、ラック11の昇降移動エリア内又はその近傍)の障害物OBS(図12参照)に接触したとき、又はペダル40Uが踏圧操作されたときにラック11の長手方向に沿って移動し、上昇側パイロット弁33Uを作動する。接触センサ60は複数(実施例では長手方向両側に2本ずつ)の吊下げアーム61によりラック11に対して長手方向に揺動可能に連結され、片側一対の吊下げアーム61,61が平行クランク機構を構成している。接触センサ60及びペダル40Uはラック11の直下で一体的に平行移動し、支柱12(図2参照)側へ移動したときにペダル40Uの先端部(図4の左端部)が上昇側パイロット弁33Uを作動してラック11(スライダ10)を上昇させる。ラック11の上昇により接触センサ60が障害物OBSに対して非接触になると、接触センサ60は自重により元の位置に復帰する。
なお、この実施例ではペダル40Uを踏圧操作したとき、ペダル40Uは接触センサ60と一体的に揺動運動する。そこで、ペダル40Uの踏圧操作荷重を補助するために、接触センサ60及びペダル40Uを長手方向の支柱12側に付勢する付勢部材(例えば付勢ばね)を設けてもよい。また、上昇側パイロット弁33Uからの離脱を助けるために、接触センサ60及びペダル40Uを支柱12側とは反対の長手方向に引き戻す復帰部材(例えば復帰ばね)を設けてもよい。さらには、ペダル40Uと接触センサ60とを別体での運動形態に変更してもよい。例えば、往復スライダクランク機構の採用により一方を揺動運動、他方を直線運動に変更してもよい。あるいは、逃がし機構(長孔等)の採用により一方を揺動運動、他方を直線運動に変更したり、両者を異なる半径での揺動運動に変更してもよい。
合成樹脂製で一体成形されたガードフレーム41(保護部材)が、ラック11の遊端部(図3,図4の右側端部)において、ラック11、接触センサ60及びペダル40Uの下方と長手方向両側とを囲うようにして、ラック11に固定配置されている。また、ラック11の遊端部の底辺は斜め下方に折れ曲って庇部11b(突出部)を形成し、ペダル40Uの上方を覆っている。これらのガードフレーム41や庇部11bは、下降させたラック11に自転車BCLを出し入れする際に、例えば、タイヤ、駐輪スタンド等自転車BCLの一部がペダル40Uや接触センサ60に接触し、誤作動・誤検出によってラック11が不意に上昇することを防止する。
具体的には、ラック11が図2に示す下段位置(昇降移動エリア内の最下降位置)にあるとき、ペダル40Uを囲うガードフレーム41の下縁が地表面に対して最接近状態になるのでラック11に出し入れされる自転車BCLによるペダル40Uの誤作動を防止できる。また、ラック11の底面11aと地表面との隙間に接触センサ60を位置させてラック11で接触センサ60を覆うことにより、接触センサ60による障害物の誤検出を防止することができる。
次に、図6〜図11の空気圧回路図についてより具体的に説明する。これらの図に示す切換弁31は、ペダル40U及び押しボタン40D(図3〜図5参照)の操作によって作動する上昇側補助制御回路32U及び下降側補助制御回路32Dを介して間接的に制御され、空気圧制御回路30において図10及び図11のようにピストンロッド21を下降(このときスライダ10及びラック11は上昇)させるための上昇側制御回路30Uと、図7及び図8のようにピストンロッド21を上昇(このときスライダ10及びラック11は下降)させるための下降側制御回路30Dとに切り換えられる。これらの上昇側補助制御回路32U及び下降側補助制御回路32Dは、空気圧制御回路30から分岐して並列状に接続され、上昇側補助制御回路32Uに配置された上昇側パイロット弁33U(上昇側補助切換弁)と、下降側補助制御回路32Dに配置された下降側パイロット弁33D(下降側補助切換弁)とを含む。
さらに詳細に、エアコンプレッサ2(エア供給源)とエアシリンダ20とを接続する空気圧制御回路30には、5ポート2位置切換型の切換弁31が配置されている。空気圧制御回路30の接続点xから分岐し、切換弁31に対して外部から直接パイロット操作するための下降側補助制御回路32Dには、3ポート2位置切換型の下降側パイロット弁33Dが配置されている。また、同じく空気圧制御回路30の接続点xから分岐し、切換弁31に対して外部から直接パイロット操作するための上昇側補助制御回路32Uには、3ポート2位置切換型の上昇側パイロット弁33Uが配置されている。下降側補助制御回路32Dと上昇側補助制御回路32Uとは、それぞれ空気圧制御回路30に対して並列状に接続されている。
したがって、図1及び図6の状態(ラック11が上段位置で停止状態)から図7の状態になるとき、押しボタン40Dは下降側パイロット弁33Dを作動させ、そのパイロット圧により切換弁31を下降側制御回路30Dに切り換える。具体的には、下降側パイロット弁33Dがa位置に切り換えられたとき、エアコンプレッサ2の空気圧は下降側補助制御回路32Dを通り切換弁31をb位置に切り換えるパイロット圧として機能する。図7のように切換弁31がb位置に切り換えられると、エアコンプレッサ2の空気圧は下降側制御回路30Dからエアシリンダ20のヘッド側に供給されてピストンロッド21が上昇(ラック11が下降)する。
一方、図2及び図9の状態(ラック11が下段位置で停止状態)から図10の状態になるとき、ペダル40Uは上昇側パイロット弁33Uを作動させ、そのパイロット圧により切換弁31を上昇側制御回路30Uに切り換える。具体的には、上昇側パイロット弁33Uがa位置に切り換えられたとき、エアコンプレッサ2の空気圧は上昇側補助制御回路32Uを通り切換弁31をa位置に切り換えるパイロット圧として機能する。図10のように切換弁31がa位置に切り換えられると、エアコンプレッサ2の空気圧は上昇側制御回路30Uからエアシリンダ20のロッド側に供給されてピストンロッド21が下降(ラック11が上昇)する。
このように、切換弁31は作動空気のパイロット圧によって切り換えられる方向制御弁であり、空気操作弁又は空気作動弁(エアオペレートバルブ)とも通称される。なお、上昇側補助制御回路32U及び下降側補助制御回路32Dは、フレキシブルチューブ、「ケーブルベヤ」(株式会社椿本チエイン登録商標)等のたわみ管路(伸縮可能部分)を含む。
図12,図13に示すように、下降中のラック11の周辺(特に下方)に障害物OBSがあるとき、接触センサ60が接触を検知してラック11(及びスライダ10)を上昇させるので、ラック11と障害物OBS双方の損傷を回避し、ラック11下降時の安全性を確保することができる。
具体的には、図12のように接触センサ60が下段ラック(図示せず)に搭載した自転車を障害物OBSとして検知すると、接触センサ60は吊下げアーム61(平行クランク機構)によってペダル40Uと一体的に揺動し、ペダル40Uが上昇側パイロット弁33Uを作動する(図4参照)。図13のように上昇側パイロット弁33Uがa位置に切り換わると、上昇側補助制御回路32Uに発生する上昇パイロット圧により切換弁31がa位置に切り換わる。エアコンプレッサ2の空気圧は上昇側制御回路30Uからエアシリンダ20のロッド側に供給され、ピストンロッド21が下降(ラック11が上昇)側に逆作動して危険を回避する。
次に、図6〜図11の順序に沿ってラック11の昇降動作を説明する。なお、以下の説明は実車状態及び空車状態に共通である。
<ラック11が上段位置で停止状態>(図1,図6)
下降側パイロット弁33D,上昇側パイロット弁33Uはともにb位置にあり、下降側補助制御回路32Dと上昇側補助制御回路32Uとのパイロット圧は釣り合っている。よって、切換弁31はa位置から変動せず、ピストンロッド21は下限位置(ラック11は上限位置)に維持される。
<ラック11が上段位置で下降開始>(図7)
下降側パイロット弁33Dの押しボタン40Dを押すことにより下降側パイロット弁33Dはa位置に切り換わる。下降側補助制御回路32Dのパイロット圧が高くなり、切換弁31がb位置に切り換わる。エアコンプレッサ2の空気圧は下降側制御回路30Dからエアシリンダ20のヘッド側に供給され、ピストンロッド21は上昇(ラック11は下降)を開始する。
<ラック11が中間位置で下降状態>(図8)
押しボタン40Dから手を離す(押圧をやめる)と、下降側パイロット弁33Dがb位置に復帰する。下降側補助制御回路32Dと上昇側補助制御回路32Uとのパイロット圧は再び釣り合う。よって、切換弁31はb位置から変動せず、ピストンロッド21は上昇(ラック11は下降)を継続する。
<ラック11が下段位置で停止状態>(図2,図9)
ピストンロッド21が上限位置(ラック11が下限位置)に達しても、下降側パイロット弁33D,上昇側パイロット弁33Uはともにb位置にあり、下降側補助制御回路32Dと上昇側補助制御回路32Uとのパイロット圧は釣り合っている。よって、切換弁31はb位置から変動せず、ピストンロッド21は上限位置(ラック11は下限位置)に維持される。
<ラック11が下段位置で上昇開始>(図10)
ペダル40Uを踏むと上昇側パイロット弁33Uが操作されてa位置に切り換わる。上昇側補助制御回路32Uのパイロット圧が高くなり、切換弁31がa位置に切り換わる。エアコンプレッサ2の空気圧は上昇側制御回路30Uからエアシリンダ20のロッド側に供給され、ピストンロッド21は下降(ラック11は上昇)を開始する。
<ラック11が中間位置で上昇状態>(図11)
ペダル40Uを戻す(踏むのをやめる)と、上昇側パイロット弁33Uがb位置に復帰する。下降側補助制御回路32Dと上昇側補助制御回路32Uとのパイロット圧は再び釣り合う。よって、切換弁31はa位置から変動せず、ピストンロッド21は下降(ラック11は上昇)を継続し、図6の状態に戻る。
次に、図12,図13により、接触センサ60の作動について説明する。なお、以下の説明は実車状態及び空車状態に共通である。
<ラック11下降中の障害物検知でラック11上昇>(図8→図12,図13)
押しボタン40Dの操作に基づくピストンロッド21の上昇中(スライダ10は下降中;図8)において接触センサ60が障害物OBSとの接触を検知すると(図12)、上昇側パイロット弁33Uが作動してa位置に切り換わる。上昇側補助制御回路32Uのパイロット圧が高くなり、切換弁31がa位置(上昇側制御回路30U)に切り換わり、ピストンロッド21は下降(ラック11は上昇)を開始する(図13)。
<ラック11上昇継続後、上段位置で停止状態>(図11→図6)
ピストンロッド21の下降(ラック11の上昇)により、接触センサ60が障害物OBSとの接触を検知しなくなると、上昇側パイロット弁33Uはb位置に切り換わり、下降側補助制御回路32Dと上昇側補助制御回路32Uとのパイロット圧が釣り合う。よって、切換弁31はa位置から変動せず、ピストンロッド21は下降(ラック11は上昇)を継続し(図11)、やがて上段位置で停止状態となる(図6)。
このように、ペダル40U又は押しボタン40Dの操作によって補助制御回路32U,32Dのパイロット圧に格差が生じ、切換弁31を機械的に切り換えることができるので、実車状態、空車状態を問わずラック11の自動昇降が容易に行える。
なお、この実施例では、昇降途中の中間位置(図8及び図11)でラック11(ピストンロッド21)を一旦停止する操作や一旦停止後の同方向への継続移動操作はできないが、任意の位置(図6〜図11)での昇降方向の切り換え操作(逆方向への戻り移動操作)は可能である。例えば、図8の状態でペダル40Uを踏むと、(図9,図10を経過せずに)直ちに図11の状態となり、図11の状態で押しボタン40Dを押すと、(図6,図7を経過せずに)直ちに図8の状態となる。
したがって、押しボタン40Dの操作に基づくスライダ10(ラック11)の下降中(図8参照)においてペダル40Uが操作された場合には、上昇パイロット圧により切換弁31が再びa位置に切り換えられ(図11参照)、ピストンロッド21は作動ストロークの途中から逆作動し、スライダ10(ラック11)は上昇を開始する。
また、押しボタン40Dの操作に基づくスライダ10(ラック11)の下降中において接触センサ60が障害物OBSとの接触を検知した場合にも(図12参照)、上記したペダル40U操作の場合と同様に、切換弁31が上昇側制御回路30Uに切り換えられ、ピストンロッド21は作動ストロークの途中から逆作動し、スライダ10(ラック11)は上昇を開始する(図13参照)。
このように、ラック11の下降中において、ペダル40Uの操作により又は接触センサ60の検知により、昇降停止状態を経由せずにラック11の上昇を直ちに開始できるので、ラック11下方の障害物OBSとの衝突防止・損傷防止等、緊急時の危険回避を迅速に行える。
(実施例1の変形例1)
図17は下降操作手段である押しボタンの変形例を示し、図6と同様に実車状態のラックが上段位置で停止状態にあることを表わす空気圧回路図である。図6の押しボタン40Dに代わり、図17にはキースイッチ付き押しボタン40D1(ロック機構付き下降操作手段)が用いられる。具体的には、押しボタン仕様の下降側パイロット弁33D(下降側補助切換弁)にキースイッチが付設されている。
したがって、ラック11の上段位置(図1参照)でキースイッチを作動させる(つまりキーを回して抜く)と、メカニカルロックによって押しボタン操作が禁止され、下降側パイロット弁33Dによる下降パイロット圧の発生が阻止される。そして、キーの所有者でなければ押しボタン40D1を操作することはできなくなる。このようなキー操作によって、誰でも立ち入りのできる駐輪場であっても、子供のいたずらや窃取を企む悪意によりラック11(昇降ラック)を下降操作する不正な行為が防止され、ラック11や自転車BCLの損傷を未然に防止できる。
(実施例1の変形例2)
図18は下降操作手段である押しボタンの他の変形例を示し、図17と同様に実車状態のラックが上段位置で停止状態にあることを表わす空気圧回路図である。図18に示す押しボタン仕様の下降側パイロット弁33D(下降側補助切換弁)には、平板状の開閉キー40L2のキー孔40aへの挿入により蝶番40bを中心に回動開閉可能な保護キャップ40L1が付設されている。保護キャップ40L1及び開閉キー40L2は、押しボタン40Dの押圧操作を禁止するためのロック機構を構成する。
したがって、ラック11の上段位置(図1参照)で蝶番40bを中心に保護キャップ40L1を回動して押しボタン40Dに被せ、開閉キー40L2をキー孔40aから引き抜くと、保護キャップ40L1のメカニカルロックによって押しボタン40Dの操作が禁止され、下降側パイロット弁33Dによる下降パイロット圧の発生が阻止される。そして、開閉キー40L2の所有者でなければ押しボタン40Dを操作することはできなくなる。このような保護キャップ40L1の装着によって押しボタン40Dが隠され、誰でも立ち入りのできる駐輪場であっても、子供のいたずらや窃取を企む悪意によりラック11(昇降ラック)を下降操作する不正な行為が抑制され、ラック11や自転車BCLの損傷を未然に防止できる。
(実施例1の変形例3)
図19は流体圧シリンダであるエアシリンダの変形例を示し、図6と同様に実車状態のラックが上段位置で停止状態にあることを表わす空気圧回路図である。図6のエアシリンダ20に代わり、図19にはロック付きエアシリンダ20L(固定機構付き流体圧シリンダ)が用いられる。具体的には、ロック付きエアシリンダ20Lには、スライダ10及びラック11(図1参照)の最上昇位置(すなわち、ピストンロッド21の最下限位置)においてピストンロッド21を固定状態に保持するための固定機構22が、ピストン21Pのヘッド側に付設されている。
この固定機構22は、ピストンロッド21(ピストン21P)を最も退入した位置である最下限位置にメカニカルロックする。押しボタン40Dの操作により切換弁31がb位置に切り換わって、下降側制御回路30Dからピストン21Pのヘッド側に空気圧が供給されたとき(図7参照)、その空気圧によって固定機構22は直ちにロック解除され、ピストンロッド21は上昇移動(スライダ10及びラック11は下降移動)を開始する。なお、このような固定機構22を有するロック付きエアシリンダ20L自体は既知のものであり、詳細な構造説明は省略する。
上記固定機構22によってスライダ10(ラック11)の最上昇位置でピストンロッド21が機械的な固定状態に保持されるので、例えば、停電によって空気圧の発生が長時間停止した場合でも、エアシリンダ20内の圧力漏れによる昇降ラック11の緩速落下を防止できる。
(実施例1の変形例4)
図20は昇降ラックの変形例を示し、図5と同様に実車状態のラック主要部の側面図を表わす。ラック11(昇降ラック)は両側の側壁部11S,11Sとそれらを繋ぐ底壁部11Bとにより断面が樋状に形成されるとともに、一方の側壁部11Sの内面には折曲板19(保持体)が固定され、ラック11と折曲板19とは断面が直角三角形状の枠組み構造を構成する。折曲板19の斜辺をなす傾斜面19aは、実車状態の自転車BCLのタイヤTR(前輪及び/又は後輪)に対してあたかも競輪場のバンク面のように下側から接触し、タイヤTRの接地部Eをラック11の一方の側壁部11Sの内面に押し付けてタイヤTR全体を鉛直線に対し斜め状態に維持する。
このような傾斜面19aを有する折曲板19をラック11に設けることにより、ラック11が昇降時に振動してもタイヤTRひいては自転車BCLの姿勢が安定するので、太さの異なる種々のタイヤにも適合する(特に細いタイヤに有効である)。なお、後述するスライドラック211(下段ラック;図23参照)にも上記と同様に折曲板19を設けてもよい。
(実施例1の変形例5)
図21,図22は検知手段である接触センサの変形例を示し、図21は平面視の説明図、図22はそのB−B断面図である。図3〜図5の接触センサ60に代わり、図21,図22には検知手段としてセンサバー601(第一部材)とループセンサ602(第二部材)とが設けられる。
このうち、センサバー601は図3の接触センサ60と実質的に等価な構造を有する。すなわち、センサバー601は、ラック11よりも狭幅で上面開放された樋形状に形成されてラック11の直下に配置され、長手方向2ヶ所の左右に設けられた吊下げアーム61によりラック11に対して長手方向に揺動可能に連結されている。したがって、ラック11の下降中において、センサバー601が障害物OBS(図12参照)に接触した場合には、センサバー601が幅方向に配置された第一揺動軸線O1を中心に長手方向に揺動し、切換弁31を上昇側制御回路30Uに切り換え作動する(図13参照)ことによってラック11を上昇させる。ラック11の上昇によりセンサバー601が障害物OBSに対して非接触になると、センサバー601は自重により元の位置に復帰する。
一方、ループセンサ602は、平面視で前方側の吊下げアーム61を取り囲むとともにラック11よりも広幅の水平ループ状に形成され、センサバー601の下方に配置されている。具体的には、ループセンサ602は、ラック11の左側に半ループ状に突出配置されラック11の左側を検知領域とする左側ループセンサ602Lと、ラック11の右側に半ループ状に突出配置されラック11の右側を検知領域とする右側ループセンサ602Rとを有する。これら一対のループセンサ602L,602Rがラック11の左右両側に配置されることによって、センサバー601の下方に1つのループ状の検知領域が形成される。
ループセンサ602L,602Rの両端部はそれぞれL字状の揺動ブロック62L,62Rに固定され、各々の揺動ブロック62L,62Rはラック11の右側壁(又は左側壁)に固定されたラック固定板63L,63Rに対して、ラック11の長手方向に配置された第二揺動軸線O2L,O2Rを中心に上向き回動し、センサバー601と係合(接触)する。なお、ラック11の最下降位置において、センサバー601及びループセンサ602L,602Rは地表面からラック11の底面11aに至る高さの範囲内に位置する。
したがって、ラック11の下降中において、ループセンサ602L,602Rが障害物OBS(図22参照)に接触した場合には、ループセンサ602L,602Rが第二揺動軸線O2L,O2Rを中心に上向き回動し、センサバー601を下から押し上げる。センサバー601は、上記と同様に、第一揺動軸線O1を中心に長手方向に揺動し、切換弁31を上昇側制御回路30Uに切り換え作動する(図13参照)。これによって、センサバー601が障害物OBSに接触するよりも前にラック11が上昇する。ラック11の上昇によりループセンサ602L,602Rが障害物OBSに対して非接触になると、ループセンサ602L,602Rは水平状態に、またセンサバー601は元の位置に、それぞれ自重により復帰する。
このように、障害物OBSとの接触により切換弁31を切り換え作動する狭幅のセンサバー601と、障害物OBSとの接触によりセンサバー601を介して切換弁31を切り換え作動する広幅のループセンサ602とを設けることによって、ラック11の下方領域に位置する障害物OBSを広く検知し、ラック11や障害物OBSの損傷を軽減することができる。なお、このようなループセンサ602を昇降ラック11の下方領域に複数配置し、いずれかのループセンサ602が障害物OBSと接触したとき昇降ラック11が上昇するように構成すれば、さらに安全性が向上する。
(実施例2)
図14は本発明の駐輪機の第2例として、実車状態のラックが上段位置で停止状態にあるときの全体正面図、図15は同じく実車状態のラックが下段位置で停止状態にあるときの全体正面図、図16は同じく空車状態のラックが下段位置で収納状態にあるときの全体正面図である。この実施例の駐輪機200では、スライドラック(下段ラック)の図示が省略されるとともに、昇降ラック(上段ラック;この実施例では単にラックという)11はスライダ10に対し、支柱12側端部に位置する支持軸70を中心に水平姿勢と倒立姿勢との間で回動可能に保持されている。図16に示すように、空車状態のラック11は下段(下方)位置で水平姿勢から倒立姿勢に変更されて収納状態(不使用状態)とされるので、このような駐輪機200は跳ね上げ収納式と呼ばれている。
跳ね上げ収納式の駐輪機200においても、実車状態においてはラック11はスライダ10に固定されて支柱12に沿って一体的に昇降するので、実施例1(図1〜図13)の駐輪機100に関する構造はそのまま適用される。また、スライダ10に対するラック11のロック機構、ロック解除機構等は跳ね上げ収納式における既知の構造(例えば、特開2012−86806号公報、特開2011−173476号公報等参照)を採用できる。なお、ラック11は倒立姿勢(収納姿勢)において中間で折れ曲るように構成(中折れ式)してもよい。
したがって、駐輪機100におけるラック11の昇降動作に関する説明(図1,図2,図6〜図11参照)及び接触センサ60の作動に関する説明(図3〜図5,図12,図13参照)は、駐輪機200の実車状態(図14,図15)において同様であり、説明を省略する。
次に、駐輪機200を使用しない場合には、実車状態のラック11を下段(下方)位置で停止させ(図15)、自転車BCLを降ろした空車状態で水平姿勢から倒立姿勢に変更し、収納状態(不使用状態)とする(図16)。一方、駐輪機200を使用する際には、ラック11を倒立姿勢から水平姿勢に変更した後、ラック11に自転車BCLを搭載する(図15)。
(実施例3)
図23は本発明の駐輪機の第3例として、上下2段のラックが実車状態であるときの全体正面図、図24はその平面図である。この実施例の駐輪機300では、前後方向に長く延び、少なくとも自転車BCL1を搭載した実車状態で昇降可能な昇降ラック11と、昇降ラック11と平行状に配置され、少なくとも自転車BCL2を搭載した実車状態で昇降ラック11と交差する左右方向にスライド移動可能なスライドラック211とを、昇降ラック11を上段ラックとしスライドラック211を下段ラックとする垂直上下2段式に備えている。
また、この実施例の検知手段は、昇降ラック11の直下に配置されかつ昇降ラック11よりも狭い幅に形成されたセンサバー601(第一部材)と、センサバー601の下方に配置されかつ昇降ラック11よりも広い幅に形成されたループセンサ602(第二部材)とを有する。具体的には、センサバー601及びループセンサ602の構造は実施例1の変形例5(図21,図22)に記載したものと同様である。
したがって、昇降ラック11の下降中において、センサバー601が障害物OBS(スライドラック搭載自転車BCL2を含む;図12参照)に接触した場合には、センサバー601が幅方向に配置された第一揺動軸線O1(図21参照)を中心に長手方向に揺動し、切換弁31を上昇側制御回路30Uに切り換え作動する(図13参照)ことによって昇降ラック11を上昇させる。昇降ラック11の上昇によりセンサバー601が障害物OBSに対して非接触になると、センサバー601は自重により元の位置に復帰する。
また、昇降ラック11の下降中において、ループセンサ602L,602Rが障害物OBS(スライドラック搭載自転車BCL2を含む;図22参照)に接触した場合には、ループセンサ602L,602Rが第二揺動軸線O2L,O2R(図21参照)を中心に上向き回動し、センサバー601を下から押し上げる(図22参照)。センサバー601は、上記と同様に、第一揺動軸線O1を中心に長手方向に揺動し、切換弁31を上昇側制御回路30Uに切り換え作動する(図13参照)。これによって、センサバー601が障害物OBSに接触するよりも前に昇降ラック11が上昇する。昇降ラック11の上昇によりループセンサ602L,602Rが障害物OBSに対して非接触になると、ループセンサ602L,602Rは水平状態に、またセンサバー601は元の位置に、それぞれ自重により復帰する(図22参照)。
さらに、スライドラック211の前端部に立設されたポール212には、揺動アーム213(代替接触体)が設置されている。この揺動アーム213は、スライドラック211に搭載された自転車BCL2に先立ってループセンサ602(及び/又はセンサバー601)と接触することにより、その自転車BCL2の安全ガードの役目を果たしている。そのために、揺動アーム213は、スライドラック搭載自転車BCL2の外形よりも外側(実施例では前方側)の周辺領域に位置するように配置されている。
具体的には図25〜図28に示すように、スライドラック211のポール212において、高さ方向に所定の幅を有し、板状に形成された左右一対の揺動アーム213L,213Rが、スライドラック211の長手方向に配置された第三揺動軸線O3を中心に個別に揺動する。左側揺動アーム213L及び右側揺動アーム213Rの左右方向の合計突出幅は、スライドラック搭載自転車BCL2の全幅(一般的にはハンドル幅)と同等又はそれ以上であることが望ましい(図24参照)。長い脚部を有しスライドラック搭載自転車BCL2の前輪タイヤ(図23参照)を挟むように立設された左右一対のポール212は、支持部材214の本体部214aをキャップ状に被せることにより頂部が連結固定され、揺動アーム213L,213Rの第三揺動軸線O3は本体部214aに設けられている。
図26において、各々の揺動アーム213L,213Rの揺動基端側(すなわち第三揺動軸線O3側)の先端部213aは、第三揺動軸線O3を挟むように互いにクロスして鉤状(又はL形状)に折曲形成され、その反対側の遊端部213bは水平状に延びている。また、第三揺動軸線O3の下方において、支持部材214の本体部214aには、スライドラック211の長手方向に沿って当接部214bが突出形成され、鉤状の先端部213aは当接部214bの側面に当接する。さらに、当接部214bの下方において、鉤状の先端部213a間には、引張コイルばね215(緩衝部材)が掛け渡されている。この引張コイルばね215は、鉤状の先端部213aを下向き回動して当接部214bに当接・保持するとともに、ループセンサ602L,602Rと揺動アーム213L,213Rとの接触時の衝撃力を緩和し、かつ揺動アーム213L,213Rの遊端部213bを上向き回動して水平状態に復帰させる機能を有している。
なお、図24及び図25に示すように、スライドラック211は案内ころ付きのスライドレール216に固定され、スライドレール216は左右方向に固定設置された固定レール217上を摺動(案内ころは固定レール217の表面を転動)する。したがって、自転車BCL2を搭載したスライドラック211(及びスライドレール216)を固定レール217に沿って左右方向に退避移動することにより、昇降ラック11の昇降スペースを確保することができる(図23参照)。その際、スライドラック211(及びスライドレール216)は、収納スペースの確保や出し入れ操作性の向上のために、固定レール217に対して直交方向から所定角度(例えば約10°)傾斜した状態に置かれている。そこで、揺動アーム213L,213Rは、その遊端部213bが固定レール217と平面視で平行状になるように、途中でスライドラック211の傾斜方向と反対方向に曲げ返されている(図24,図27参照)。
図24に示す駐輪機300において、例えば、自転車BCL2を搭載したスライドラック211の左方向への退避移動が不十分なために、昇降ラック11の下降中において、左側ループセンサ602Lが右側揺動アーム213Rに接触した場合には、引張コイルばね215によって衝撃力が緩和され、右側揺動アーム213Rは左側ループセンサ602Lから逃げる方向に回動する(図29参照)。すなわち、左側ループセンサ602Lは第二揺動軸線O2L(図21参照)を中心に上向き回動し、右側揺動アーム213Rの遊端部213bは第三揺動軸線O3(図27参照)を中心に下向き回動する。このとき、左側ループセンサ602Lはセンサバー601を下から押し上げる(図22参照)。センサバー601は、第一揺動軸線O1を中心に長手方向に揺動し、切換弁31を上昇側制御回路30Uに切り換え作動する(図13参照)。
これによって、左側ループセンサ602L,センサバー601等がスライドラック搭載自転車BCL2と接触したり、なかんずく昇降ラック搭載自転車BCL1のペダルがスライドラック搭載自転車BCL2のハンドルに接触したりするよりも前に、昇降ラック11を上昇させる。昇降ラック11の上昇により左側ループセンサ602Lと右側揺動アーム213Rとが非接触になると、左側ループセンサ602Lは自重により水平状態に復帰し(図22参照)、右側揺動アーム213Rは引張コイルばね215により水平状態に復帰する(図26参照)。
このように、昇降ラック11(上段ラック)に搭載されて下降中の自転車BCL1がスライドラック211(下段ラック)に搭載された自転車BCL2に接触・干渉する前に、検知手段であるループセンサ602が代替接触体である揺動アーム213との接触を検知して昇降ラック11(及びスライダ10)を上昇させるので、昇降ラック11及び双方の自転車BCL1,BCL2の損傷を回避できる(図23参照)。なお、このような揺動アーム213をスライドラック搭載自転車BCL2の周辺領域に複数配置し、ループセンサ602(及び/又はセンサバー601)がいずれかの揺動アーム213と接触したとき昇降ラック11が上昇するように構成すれば、さらに安全性が向上する。その場合、各揺動アーム213に対応付けてループセンサ602も昇降ラック11の下方領域に複数配置し、いずれかのループセンサ602が対応する揺動アーム213と接触したとき昇降ラック11が上昇する構成を採用してもよい。
以上の説明では、上下2段のラックを有する垂直昇降式駐輪機であって、動滑車52とロープ53とを含む連係機構50を備えたものを前提としたが、本発明はこのような方式に限定されるものではない。また、空気圧で作動する事例のみを取り上げたが、その他の気体圧(不活性ガス圧等)や液体圧(水圧、油圧等)を排除するものではない。
なお、実施例1の変形例1〜5(図17〜図22)、実施例2(図14〜図16)及び実施例3(図23〜図29)において、実施例1(図1〜図13)と共通の機能を有する部位には同一符号を付して詳細な説明を省略している。また、以上で説明した各実施例や変形例は、技術的な矛盾を生じない範囲において適宜組み合わせて実施することができる。
例えば、実施例1の駐輪機100、実施例2の駐輪機200及び実施例3の駐輪機300のうち2種類以上を駐輪場に併設し、エアコンプレッサ、エア供給管路等を共用してもよい。また、実施例2の駐輪機200においても、実施例1の変形例5(図21,図22)に示すセンサバー601(第一部材),ループセンサ602(第二部材)を用いたり、実施例3の駐輪機300と同様のセンサバー601(第一部材),ループセンサ602(第二部材),揺動アーム213(代替接触体)等を設けることができる。あるいは、実施例3の駐輪機300においても、揺動アーム213(代替接触体)と、実施例1の駐輪機100や実施例2の駐輪機200と同様の接触センサ60(検知手段)とを組み合わせて実施することができる。
2 エアコンプレッサ(エア供給源)
10 スライダ
11 昇降ラック(上段ラック)
11a 底面
11b 庇部(突出部)
12 支柱
20 エアシリンダ(流体圧シリンダ)
21 ピストンロッド
30 空気圧制御回路(流体圧制御回路)
30U 上昇側制御回路
30D 下降側制御回路
31 切換弁
32U 上昇側補助制御回路
32D 下降側補助制御回路
33U 上昇側パイロット弁(上昇側補助切換弁)
33D 下降側パイロット弁(下降側補助切換弁)
40U ペダル(上昇操作手段)
40D 押しボタン(下降操作手段)
41 ガードフレーム(保護部材)
50 連係機構
51 定滑車
52 動滑車
53 ロープ
60 接触センサ(検知手段)
601 センサバー(第一部材;検知手段)
602 ループセンサ(第二部材;検知手段)
61 吊下げアーム(平行クランク機構)
100 駐輪機
70 支持軸
200 駐輪機
211 スライドラック(下段ラック)
212 ポール
213 揺動アーム(代替接触体;安全ガード)
214 支持部材
215 引張コイルばね(緩衝部材)
216 スライドレール
217 固定レール
300 駐輪機
BCL,BCL1,BCL2 自転車
OBS 障害物
O1 第一揺動軸線
O2 第二揺動軸線
O3 第三揺動軸線

Claims (7)

  1. 自転車を搭載可能なラックを有し、上下方向に立設された支柱に沿って、少なくとも前記ラックに自転車を搭載した実車状態で昇降するスライダと、
    前記支柱に配置されるとともに、上下方向に往復移動するピストンロッドを有し該ピストンロッドの作動により前記スライダを昇降移動する流体圧シリンダと、
    前記流体圧シリンダ又は前記支柱に固定状態で設置された切換弁と、前記スライダを上昇させるための上昇側制御回路と、前記スライダを下降させるための下降側制御回路とを有し、前記切換弁が前記上昇側制御回路又は前記下降側制御回路に切り換わることによって前記ピストンロッドの作動方向を流体圧により制御する流体圧制御回路と、
    前記ラック又は前記スライダに設置され、前記切換弁を前記上昇側制御回路に切り換えるために人為的に操作される上昇操作手段と、
    前記ラック又は前記スライダに設置され、前記切換弁を前記下降側制御回路に切り換えるために人為的に操作される下降操作手段と、
    前記ラック又は前記スライダに設置され、該ラックの昇降移動エリア内又はその近傍に位置する障害物に接触したことを検知する検知手段とを備え、
    前記上昇操作手段の人為的操作に基づいて発生する上昇パイロット圧により前記切換弁が前記上昇側制御回路に切り換えられる一方、前記下降操作手段の人為的操作に基づいて発生する下降パイロット圧により前記切換弁が前記下降側制御回路に切り換えられ、
    前記検知手段は、前記下降操作手段の操作に基づく前記スライダの下降中において前記障害物との接触を検知したとき、前記切換弁を前記上昇側制御回路に切り換えて前記スライダを上昇させることを特徴とする駐輪機。
  2. 前記上昇操作手段及び前記検知手段は前記ラックの底面よりも下方に位置して該ラックに設置されるとともに、前記上昇操作手段を囲う保護部材が前記ラックに固定配置され、
    前記ラックが昇降移動エリア内の最下降位置にあるとき、前記保護部材が地表面に対して接地状態又は最接近状態になり、かつ前記検知手段が地表面から前記ラックの底面に至る高さの範囲内に位置する請求項に記載の駐輪機。
  3. 前記下降操作手段の操作に基づく前記スライダの下降中において、前記上昇操作手段が操作された場合あるいは前記検知手段が前記障害物との接触を検知した場合のいずれであっても、前記切換弁は前記上昇側制御回路に切り換えられて前記スライダを上昇させる請求項又はに記載の駐輪機。
  4. 前後方向に長く延び、少なくとも自転車を搭載した実車状態で昇降可能な昇降ラックと、平面視で前記昇降ラックと平行状に配置され、少なくとも自転車を搭載した実車状態で前記昇降ラックと交差する左右方向にスライド移動可能なスライドラックとを、前記昇降ラックを上段ラックとし前記スライドラックを下段ラックとする上下2段式に備えた駐輪機であって、
    前記昇降ラックを有し、上下方向に立設された支柱に沿って、少なくとも前記昇降ラックの実車状態で昇降するスライダと、
    前記支柱に配置されるとともに、上下方向に往復移動するピストンロッドを有し該ピストンロッドの作動により前記スライダを昇降移動する流体圧シリンダと、
    前記流体圧シリンダ又は前記支柱に固定状態で設置された切換弁と、前記スライダを上昇させるための上昇側制御回路と、前記スライダを下降させるための下降側制御回路とを有し、前記切換弁が前記上昇側制御回路又は前記下降側制御回路に切り換わることによって前記ピストンロッドの作動方向を流体圧により制御する流体圧制御回路と、
    前記昇降ラック又は前記スライダに設置され、前記切換弁を前記上昇側制御回路に切り換えるために人為的に操作される上昇操作手段と、
    前記昇降ラック又は前記スライダに設置され、前記切換弁を前記下降側制御回路に切り換えるために人為的に操作される下降操作手段と、
    前記昇降ラック又は前記スライダに設置され、該昇降ラックの昇降移動エリア内又はその近傍に位置する障害物に接触したことを検知する検知手段と、
    前記スライドラックに設置され、該スライドラックに搭載された自転車の安全ガードとして機能するために、そのスライドラック搭載自転車に先立って前記検知手段と接触可能な代替接触体とを備え、
    前記上昇操作手段の人為的操作に基づいて発生する上昇パイロット圧により前記切換弁が前記上昇側制御回路に切り換えられる一方、前記下降操作手段の人為的操作に基づいて発生する下降パイロット圧により前記切換弁が前記下降側制御回路に切り換えられ、
    前記スライダの下降中において、前記検知手段が前記障害物との接触を検知した場合には、該検知手段が前記切換弁を前記上昇側制御回路に切り換え作動することによって前記スライダを上昇させる一方、前記検知手段が前記代替接触体との接触を検知した場合には、前記スライドラック搭載自転車が前記障害物として前記検知手段と接触するよりも前に、該検知手段が前記切換弁を前記上昇側制御回路に切り換え作動することによって前記スライダを上昇させることを特徴とする駐輪機。
  5. 前記流体圧制御回路から分岐する上昇側補助制御回路及び下降側補助制御回路がそれぞれ前記流体圧制御回路に対して並列状に接続され、
    前記上昇側補助制御回路に発生した前記上昇パイロット圧が前記切換弁を前記上昇側制御回路に切り換える一方、前記下降側補助制御回路に発生した前記下降パイロット圧が前記切換弁を前記下降側制御回路に切り換える請求項1ないしのいずれか1項に記載の駐輪機。
  6. 前記上昇側補助制御回路には前記上昇操作手段の操作により前記上昇パイロット圧を発生する上昇側補助切換弁が配置され、
    前記上昇操作手段と前記上昇側補助切換弁とは一体的に又は別体に構成される請求項に記載の駐輪機。
  7. 前記下降側補助制御回路には前記下降操作手段の操作により前記下降パイロット圧を発生する下降側補助切換弁が配置され、
    前記下降操作手段と前記下降側補助切換弁とは一体的に又は別体に構成される請求項又はに記載の駐輪機。
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