JP6421800B2 - 床置型の空気調和機 - Google Patents
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Description
以下、発明の一実施形態に係る床置型の空気調和機として、図1に示されている床置型の空気清浄機10を例に挙げて説明する。この床置型の空気清浄機10は、例えば室内の床FLに置かれる。空気清浄機10は、本体20と、本体20の前側に取り付けられる前面パネル30とを備えている。本体20は、空気調和として塵埃などを除去する空気清浄を行い、さらには加湿及び/又は除湿を行う場合もある。空気清浄を行うために、空気清浄機10の本体20の中には塵埃を除去するためのエアフィルタ(図示せず)が設置されている。本体20は、実質的に直方体状であり、床FLに置かれたときに安定性の良い形状になっている。本体20には、空調対象空間である室内から空気を吸い込む吸込口21,22と、室内に対して空気を吹き出す吹出口23が設けられている。また、吹出口23には、風向を調整するための可動フラップ24が設けられている。吸込口21は、本体20の右側面及び左側面に設けられており、吸込口22は、本体20の前側下部に設けられている。吸込口21,22から本体20の内部に吸い込まれた空気がエアフィルタを通過して吹出口23から吹き出される。吸込口21,22から空気を吸い込んで吹出口23から調和空気を吹き出させるために、本体20の内部にファン(図示せず)が設置されている。
(2−1)前面パネル30
図2には、前面パネル30が本体20に取り付けられるときの状態が示されている。また、図3乃至図11に前面パネル30が示され、前から見た状態が図3に、左から見た状態が図4に示され、上方から見た状態が図5に示されている。また、後述するロックピースを外した状態の前面パネル30を後ろから見た状態が図6に示されている。また、図6のI−I線に沿った断面が図7に示され、図7の丸で囲まれた領域Ar2の部分の断面が拡大されて図8に示され、図6のII−IIに沿った断面が図9に示されている。さらに、図3の丸で囲まれた領域Ar1が図10に示され、図10のIII−III線に沿った断面が図11に示されている。前面パネル30は、前面部31と上側面部32と下側面部33と右側面部34と左側面部35とが一体的に成形されてなる。ここでは、右側面部34と左側面部35が前面部31の両側端から後方に延びる第1側面部と第2側面部である。前面パネル30は樹脂製である。前面パネル30に用いられる樹脂としては、例えば熱可塑性樹脂があり、熱可塑性樹脂としては例えば耐衝撃性ポリエチレン(HIPS:High Impact Polystyrene)又はアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS樹脂)がある。前面パネル30は、例えば射出成形により成形され、前面部31と上側面部32と下側面部33と右側面部34と左側面部35とが同時に成形される。上側面部32と下側面部33と右側面部34と左側面部35とは、射出成形時に金型から外し易いよう、先方に行くに従って窄まるように形成されている。言い換えると、上側面部32と下側面部33と右側面部34と左側面部35とは、前面部31に実質的に平行な平面に垂直な面に対して傾斜するように形成されている。上側面部32と下側面部33が前方に行くに従って互いに近づくように構成され、右側面部34と左側面部35が前方に行くに従って互いに近づくように構成されている。
ロックピース72,73は、ハウジング47,48に移動自在に収納されている。ハウジング47,48には、床置型の空気清浄機10の外側に向けて開口した開口部41,42と、内側に向けて開口した開口部43,44とが形成されている。図11に示されているロックピース73の頭部75がハウジング48の開口部42に摺動可能に嵌め込まれ、ロックピース73の尾部76がハウジング48の開口部44に嵌め込まれている。ロックピース72についてもロックピース73と同様に、ロックピース72の頭部75(図4参照)がハウジング47の開口部41に摺動可能に嵌め込まれる。ロックピース72の尾部(図示せず)もハウジング47の開口部44に嵌め込まれる。
(3−1)
以上説明したように床置型の空気調和機である床置型の空気清浄機10は、本体20と前面パネル30と少なくとも1つのロックピース72,73と少なくとも1つの囲い部81,82を備えている。本体20は、床FLに置かれた状態で空気調和のための動作を行う。前面パネル30は、本体20の前面に取り付けられる。ロックピース72,73は本体20及び前面パネル30の外から押すことで本体20に対する前面パネル30のロックが解除されるように構成されている。囲い部81,82は、ロックピース72,73の周囲に設けられている。そして、これら囲い部81,82は、それぞれロックピース72,73を押す方向を制限している。凸部81a,82aのある方向からはロックピース72,73を押し込むことができない。言い換えると、囲い部81,82よりも広い平らな物体でロックピース72,73を内部に向かって真っ直ぐ押し込むことができないようになっている。このような機能を確実なものとするために、囲い部81,82の一部である凸部81a,82aが、囲い部81,82の他部である凹部45,46の周囲の表面34a,35aよりも盛り上がっている。このように、囲い部81,82の全部が盛り上がるのではなくて、囲い部81,82の一部である凸部81a,82aが表面34a,35aよりも盛り上がっていることから、例えば掃除ロボット又は掃除機のヘッドなどの移動物体がロックピース72,73に当たるのを凸部81a,82aで抑制しながら、例えば盛り上がっていない表面34a,35aの上で指を滑らせてロックピース72,73まで指を持って行ってそのままロックピース72,73を押す操作を簡単に行える。その結果、ロックピース72,73の操作性の悪化を抑制しながら、ロックピース72,73に対して床置型の空気清浄機10に移動物体が衝突することで前面パネル30のロックが予期せず解除されるのを抑制できている。
囲い部81,82の凸部81a,82aは、囲い部81,82のうちの前側に配置されている。このように、凸部81a,82aが囲い部81,82の前側に配置されていることから、例えば床置型の空気清浄機10を壁際に設置する場合に主に前方から勢い良く突っ込んでくる掃除ロボット又は掃除機のヘッドなどの移動物体がロックピース72,73に衝突するのを防ぎ、壁際に床置型の空気清浄機10が設置された状況などにおいて、前面パネル30が予期せずロック解除されるケースを減らすことができる。
例えば、ロックピース72は、第1側面部の例である右側面部34に配置される第1ロックピースの例であり、ロックピース73は、第2側面部の例である左側面部35に配置される第2ロックピースの例とみなすことができる。その場合、囲い部81がロックピース72に対応して形成された第1囲い部であり、囲い部82がロックピース73に対応して形成された第2囲い部である。これら2つのロックピース72,73を両手で操作するときに、両手の指を後方から前面に向かって右側面部34及び左側面部35の表面34a,35aで滑らせる際に囲い部81,82の凸部81a,82aが邪魔にならなくなるので、ロックピース72,73に指を運びやすくなり、ロックピース72,73の良好な操作性を確保することができている。
上述の右側面部34及び左側面部35が前方に行くに従って互いに近づくように構成されていることは既に説明したが、このことは即ち前すぼみに前面パネル30が形成されているということである。このように構成することで、例えば金型を使って前面パネル30を成形する場合に金型に前面パネル30の抜き勾配を設けて取り出し易くすることができるので、金型や製造工程を簡素化して、容易に安価な前面パネルを提供することができる。
図11に示されているように囲い部82は、囲い部82を覆う平面PL1よりもさらに押し込まれた位置にロックピース73が前面パネル30のロックを解除する位置が設定されている。言い換えると、ロックピース73の頭部75が平面PL1よりも本体20の方に押し込まれないとロックが解除されることはない。このことから、例えば掃除ロボットの側面又は掃除機のヘッドの側面のように囲い部82の大きさから見ればほぼ平面とみなせる移動物体が左側面部35に衝突しても、前面パネル30のロックが解除されるのを囲い部82によって防ぐことができる。同様に、囲い部81を覆う平面1よりもさらに押し込まれた位置に、ロックピース72が前面パネル30のロックを解除する位置が設定されていることから、囲い部81の大きさから見ればほぼ平面とみなせる移動物体が右側面部34に衝突しても、前面パネル30のロックが解除されるのを囲い部82によって防ぐことができる。また、凹部45,46よりも大きな平坦な板状の部材をロックピース72,73に当てれば、ロックピース72,73が正しく動作するか否かの検査のも簡単に行える。
(4−1)変形例1A
上記実施形態では、床置型の空気調和機として床置型の空気清浄機10を例に挙げて説明したが、本発明が適用できる床置型の空気調和機は、床置型の空気清浄機10に限られるものではない。本発明が適用できる床置型の空気調和機としては、例えば、床置型の加湿機、床置型の除湿機、床置型の暖房装置及び床置き型冷房装置がある。
上記実施形態では、ロックピース72,73が2つある場合について説明したが、ロックピースが1つだけ設けられていて一つのロックピースで前面パネル30を固定するようにしてもよい。その場合も、その1つのロックピースによるロックが外れると、前面パネル30の押圧部37によってリミットスイッチ26を押せなくなり、床置型の空気清浄機10、つまり床置型の空気調和機の電源が遮断される。また、ロックピースが3つ以上設けられていてもよい。
上記実施形態では、ロックピース72,73の頭部75が側面視において長方形の形状を呈する場合について説明したが、ロックピース72,73の頭部75の形状は長方形には限られず、例えば円形や楕円形であってもよい。
20 本体
30 前面パネル
31 前面部
32 上側面部
33 下側面部
34 右側面部(第1側面部の例)
35 左側面部(第2側面部の例)
45,46 凹部
72,73 ロックピース
81,82 囲い部
81a,82a 凸部
Claims (5)
- 床に置かれた状態で空気調和のための動作を行う本体(20)と、
前記本体の前面に取り付けられる前面パネル(30)と、
前記前面パネルの側面部(34,35)の下部に設けられ、前記本体及び前記前面パネルの外から押すことで前記本体に対する前記前面パネルのロックが解除されるように構成された少なくとも1つのロックピース(72,73)と、
前記ロックピースの周囲に設けられ、前記ロックピースを押すものが押す動作をする際の向きを制限する少なくとも1つの囲い部(81,82)と
を備え、
前記囲い部の一部が、前記囲い部の他部である前記側面部の表面から盛り上がっている、床置型の空気調和機。 - 前記囲い部の前記一部は、前記囲い部のうちの前側に配置され、前記囲い部の前記他部より盛り上がった凸部(81a,82a)である、
請求項1に記載の床置型の空気調和機。 - 前記前面パネルは、前面部(31)と、前記前面部の両側端から後方に延びる第1側面部(34)及び第2側面部(35)を有し、
前記ロックピースは、前記第1側面部及び前記第2側面部にそれぞれ配置される第1ロックピース(72)及び第2ロックピース(73)を含み、
前記囲い部は、前記前面パネルの前記第1側面部及び前記第2側面部に、前記第1ロックピース及び前記第2ロックピースにそれぞれ対応して形成されている第1囲い部(81)及び第2囲い部(82)を含む、
請求項2に記載の床置型の空気調和機。 - 前記前面パネルは、前記第1側面部及び前記第2側面部が前後方向に延びる面に対して傾斜し、前記第1側面部及び前記第2側面部が前方に行くに従って互いに近づくように全体が熱可塑性樹脂で構成されている、
請求項3に記載の床置型の空気調和機。 - 前記囲い部は、前記囲い部を覆う平面よりもさらに押し込まれた位置に前記ロックピースが前記前面パネルのロックを解除する位置が設定されるように構成されている、
請求項1から4のいずれか一項に記載の床置型の空気調和機。
Priority Applications (2)
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JP2016167544A JP6421800B2 (ja) | 2016-08-30 | 2016-08-30 | 床置型の空気調和機 |
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016167544A JP6421800B2 (ja) | 2016-08-30 | 2016-08-30 | 床置型の空気調和機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP6421800B2 true JP6421800B2 (ja) | 2018-11-14 |
Family
ID=61564761
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2016167544A Active JP6421800B2 (ja) | 2016-08-30 | 2016-08-30 | 床置型の空気調和機 |
Country Status (2)
Country | Link |
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CN (1) | CN207123054U (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0445516U (ja) * | 1990-08-23 | 1992-04-17 | ||
JPH0771609B2 (ja) * | 1990-08-23 | 1995-08-02 | 松下電器産業株式会社 | 空気清浄器 |
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2016
- 2016-08-30 JP JP2016167544A patent/JP6421800B2/ja active Active
-
2017
- 2017-08-28 CN CN201721085977.3U patent/CN207123054U/zh active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JP2018035969A (ja) | 2018-03-08 |
CN207123054U (zh) | 2018-03-20 |
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