JP6421563B2 - 情報提供システム及びプログラム - Google Patents
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Description
他方、例えば、家電量販店や大型のショッピングモール等では、広いフロア内のどの位置に何の売場があるかをユーザが知りたいというニーズがある。その場合、ユーザを所望の位置に向かいやすいものにするのが望ましい。
第1の発明は、所定の領域内の複数の位置に設けられて電波を発信する複数の電波発信機と、利用者が携行する携帯情報端末と、を備えた情報提供システムであって、前記複数の電波発信機の各々は、各電波発信機を識別する装置識別情報を含む電波を発信し、前記携帯情報端末は、所定の領域内の複数の位置に配置されて電波を発信する各電波発信機を識別する装置識別情報と、電波発信機の位置情報とを対応付けて記憶する発信機情報記憶部と、方位を測定する方位測定手段と、前記電波発信機から、前記装置識別情報を含む電波を受信する電波受信手段と、前記発信機情報記憶部を参照して、前記電波受信手段が受信した電波から前記電波発信機を特定し、特定した前記電波発信機からの電波強度に基づいてこの携帯情報端末の位置の範囲を特定する端末位置特定手段と、前記端末位置特定手段により特定された位置の範囲から各電波発信機への方位を示す方位データを、前記発信機情報記憶部に基づき算出する方位算出手段と、前記方位測定手段により測定された方位と、前記方位算出手段が算出した各電波発信機の方位データとに基づいて、各電波発信機の位置を、前記携帯情報端末の向きに応じた方位として表示させる情報提供手段と、を備えること、を特徴とする情報提供システムである。
第2の発明は、第1の発明の情報提供システムにおいて、前記携帯情報端末は、各電波発信機の電波強度と、距離とを対応付けて記憶する電波記憶部と、前記端末位置特定手段により特定された位置の範囲から各電波発信機までの距離を示す距離データを、前記電波記憶部を参照して算出する距離算出手段と、を備え、前記携帯情報端末の前記情報提供手段は、前記距離データに基づいて各電波発信機までの距離を表示させること、を特徴とする情報提供システムである。
第3の発明は、第1の発明又は第2の発明の情報提供システムにおいて、方位で表した2つの電波発信機の間の位置関係を記憶する方位記憶部を備え、前記方位算出手段は、前記端末位置特定手段により特定された位置の範囲から各電波発信機への方位を示す方位データを、前記方位記憶部に基づき算出すること、を特徴とする情報提供システムである。
第4の発明は、第3の発明の情報提供システムにおいて、前記携帯情報端末は、前記電波受信手段と、前記端末位置特定手段とによる処理を繰り返し行うことで特定されたこの携帯情報端末の位置の範囲の経時変化によって、移動方向を判定する移動方向判定手段を備え、前記携帯情報端末の前記方位算出手段は、前記移動方向判定手段により判定されたこの携帯情報端末の移動方向の方位を、前記方位記憶部に基づき算出し、前記携帯情報端末の前記情報提供手段は、前記方位測定手段により測定された方位と、前記方位算出手段により算出されたこの携帯情報端末の移動方向の方位とに基づいて、この携帯情報端末の移動方向を方位として表示させること、を特徴とする情報提供システムである。
第5の発明は、第1の発明から第4の発明までのいずれかの情報提供システムにおいて、前記携帯情報端末の前記端末位置特定手段は、この携帯情報端末の3次元空間での位置を特定すること、を特徴とする情報提供システムである。
第6の発明は、第1の発明から第5の発明までのいずれかの情報提供システムにおいて、前記複数の電波発信機の各々は、同一の電波強度の電波を発信するものであり、前記複数の電波発信機の各々の電波が到達するエリアの少なくとも一部が重なるように、各電波発信機が配置されていること、を特徴とする情報提供システムである。
第7の発明は、第1の発明から第5の発明までのいずれかの情報提供システムにおいて、前記電波発信機の各々は、異なる電波強度の電波を発信するものであり、電波強度の大きい前記電波発信機の電波到達エリア内に、電波強度の小さい電波発信機の電波到達エリアを含むように、各電波発信機が配置されていること、を特徴とする情報提供システムである。
第8の発明は、第1の発明から第6の発明までのいずれかの情報提供システムであって、前記発信機情報記憶部は、前記携帯情報端末に対して通信可能に接続された情報提供サーバが備えていること、を特徴とする情報提供システムである。
第9の発明は、第3の発明又は第4の発明の情報提供システムであって、前記方位記憶部は、前記携帯情報端末に対して通信可能に接続された情報提供サーバが備えていること、を特徴とする情報提供システムである。
第10の発明は、コンピュータを、携帯情報端末として機能させるためのプログラムであって、前記コンピュータは、所定の領域内の複数の位置に配置されて電波を発信する各電波発信機を識別する装置識別情報と、電波発信機の位置情報とを対応付けて記憶する発信機情報記憶部と、方位を測定する方位測定手段と、を備え、前記コンピュータを、前記電波発信機から、前記装置識別情報を含む電波を受信する電波受信手段と、前記発信機情報記憶部を参照して、前記電波受信手段が受信した電波から前記電波発信機を特定し、特定した前記電波発信機からの電波強度に基づいてこの携帯情報端末の位置の範囲を特定する端末位置特定手段と、前記端末位置特定手段により特定された位置の範囲から各電波発信機への方位を示す方位データを、前記発信機情報記憶部に基づき算出する方位算出手段と、前記方位測定手段により測定された方位と、前記方位算出手段が算出した各電波発信機の方位データとに基づいて、各電波発信機の位置を方位として表示させる情報提供手段と、して機能させるためのプログラムである。
(第1実施形態)
<情報提供システム100の全体構成>
図1は、第1実施形態に係る情報提供システム100の機能ブロック図である。
図2は、第1実施形態に係る店舗Sでのビーコン端末8の設置例を示す図である。
図3は、第1実施形態に係るビーコン端末8の電波強度を説明するための図である。
図1に示す情報提供システム100は、携帯情報端末1と、情報提供サーバ4と、3つのビーコン端末8(8A〜8C)(電波発信機)とを備えている。
そして、各ユーザ(利用者)は、携帯情報端末1を携行している。情報提供システム100において、ユーザの携帯情報端末1は、ビーコン端末8が発信する電波(以下、ビーコン端末8が発信する電波を、ビーコン電波ともいう。)を受信したことに応じて、情報提供サーバ4に電波検知情報(後述する)を送信する。
携帯情報端末1から電波検知情報を受信した情報提供サーバ4は、携帯情報端末1の位置を特定し、特定した位置に関する情報を携帯情報端末1に送信することで、ユーザに情報を提供する。
<携帯情報端末1>
携帯情報端末1は、例えば、スマートフォンに代表されるコンピュータの機能を併せ持った携帯電話機等である。携帯情報端末1は、その他、タブレット端末であってもよい。
携帯情報端末1は、ビーコン端末8との間で、例えば、Bluetooth(登録商標)による近距離無線通信を行うことができる。また、携帯情報端末1は、無線通信の基地局Bsと通信ネットワークNとを介して、情報提供サーバ4との間で通信可能になっている。
なお、基地局Bsは、携帯情報端末1と情報提供サーバ4との間の通信をするための中継を行う。基地局Bsは、例えば、無線LAN(Local Area Network)の基地局や、通信事業者の携帯端末通信網用の基地局等である。
また、通信ネットワークNは、情報提供サーバ4と基地局Bsとの間のネットワークであり、インターネット回線や携帯端末通信網等である。
制御部10は、携帯情報端末1の全体を制御する中央処理装置(CPU)である。制御部10は、記憶部20に記憶されているオペレーティングシステム(OS)やアプリケーションプログラムを適宜読み出して実行することにより、上述したハードウェアと協働し、各種機能を実行する。
制御部10は、電波受信部11(電波受信手段)と、検知情報送信部12と、情報受信部14と、情報出力部15(情報提供手段)とを備える。
検知情報送信部12は、電波検知情報を、情報提供サーバ4に対して送信する制御部である。
情報受信部14は、情報提供サーバ4から各種情報(後述する)を受信する制御部である。
情報出力部15は、情報提供サーバ4から受信した情報を、タッチパネルディスプレイ26に表示させる制御部である。
記憶部20は、端末用プログラム20aを備える。
端末用プログラム20aは、携帯情報端末1の制御部10の各種機能を実行するためのプログラムである。端末用プログラム20aは、例えば、通信ネットワークNを介してアプリ配信サーバ(図示せず)に接続して、アプリ配信サーバからダウンロードし、予め携帯情報端末1にインストールされているものとする。
Bluetoothアンテナ27は、ビーコン端末8との間でBluetooth規格に基づいて短距離無線通信が可能である。Bluetoothアンテナ27は、受信したビーコン電波を、電波受信部11に送る。
通信I/F部29は、基地局Bs及び通信ネットワークNを介して、情報提供サーバ4との通信を行うためのインタフェース部である。
情報提供サーバ4は、携帯情報端末1から受信した電波検知情報に基づき、携帯情報端末1に対してその位置に対応した情報を提供する。
情報提供サーバ4は、制御部40と、記憶部50と、通信I/F部59とを備える。
制御部40は、情報提供サーバ4の全体を制御するCPUである。制御部40は、記憶部50に記憶されているOSやアプリケーションプログラムを適宜読み出して実行することにより、上述したハードウェアと協働し、各種機能を実行する。
制御部40は、検知情報受信部41と、端末位置特定部42(端末位置特定手段)と、移動方向判定部43(移動方向判定手段)と、情報抽出部44(情報抽出手段)と、情報送信部45(情報提供手段)とを備える。
端末位置特定部42は、ビーコン管理テーブル51(発信機情報記憶部)を参照して、受信した電波検知情報からビーコン端末8を特定する制御部である。そして、端末位置特定部42は、特定したビーコン端末8からのビーコン電波の電波強度に基づいて、携帯情報端末1の位置の範囲を特定する制御部である。
移動方向判定部43は、検知情報受信部41と端末位置特定部42との処理を随時行うことで特定された携帯情報端末1の経時変化によって、携帯情報端末1の移動方向を判定する制御部である。
情報抽出部44は、端末位置特定部42により特定された携帯情報端末1の位置に関する情報(位置関連情報)を、ビーコン管理テーブル51から抽出する制御部である。また、情報抽出部44は、携帯情報端末1の位置に対応した商品情報を、商品情報テーブル52(商品情報記憶部)から抽出する制御部である。
情報送信部45は、情報抽出部44が抽出した各種情報を、携帯情報端末1に対して送信する制御部である。
なお、詳細な説明は、後述する。
記憶部50は、ビーコン管理テーブル51と、商品情報テーブル52と、電波テーブル53(電波記憶部)とを記憶している。
ビーコン管理テーブル51は、ビーコン端末8(8A〜8C)を管理するテーブルである。
商品情報テーブル52は、商品情報に関するテーブルである。
電波テーブル53は、ビーコン電波に関するテーブルである。
なお、各テーブルの詳細は、後述する。
通信I/F部59は、通信ネットワークNを介して、携帯情報端末1との通信を行うためのインタフェース部である。
ビーコン端末8(8A〜8C)は、電波を発信する端末である。ビーコン端末8(8A〜8C)は、図2に示すように、店舗S内の各エリアに対応する各売場の中央位置付近に設けられている。例えば、ビーコン端末8Aは、PC(パーソナルコンピュータ)売場であるエリアAの中央部に設けられている。同様に、ビーコン端末8Bは、カメラ売場であるエリアBの中央部に設けられ、ビーコン端末8Cは、プリンタ売場であるエリアCの中央部に設けられている。
図1に示すように、ビーコン端末8は、制御部80と、記憶部85と、電波送出部87とを備える。なお、以下において、ビーコン端末8A〜8Cを区別しない場合には、単にビーコン端末8という。
制御部80は、ビーコン端末8の全体を制御するCPUである。制御部80は、記憶部85に記憶されているOSやアプリケーションプログラムを適宜読み出して実行することにより、上述したハードウェアと協働し、各種機能を実行する。
記憶部85は、制御部80が各種の処理を実行するために必要なプログラム、データ等を記憶するための半導体メモリ素子等の記憶領域である。
記憶部85は、ビーコンIDを記憶している。
図3(A)に示すように、ビーコン電波は、その強度を、例えば、レベルL1からレベルL5の5段階で表すことができる。電波強度は、レベルL1が最も大きく、レベルL5に近づくほど小さくなる。つまり、電波強度は、ビーコン端末8の設置位置に近ければ近いほど大きい。また、ビーコン電波は、縦軸を電波強度とし、横軸をビーコン端末8からの距離としたときに、反比例のグラフで表される。よって、図3(A)に示すように、中心から離れるほど、広い範囲を示す。
図3(B)は、情報提供サーバ4の記憶部50に記憶されている電波テーブル53の例である。電波テーブル53は、電波強度xと、ビーコン端末8からの距離yと、レベルとを対応付けて記憶している。ここで、電波強度xは、dBmで示されている。電波強度xは、マイナス値であり、「0」に近い数値であるほど、そのビーコン端末8との距離が近いことを示す。
次に、情報提供システム100による処理を説明する。
図4は、第1実施形態に係る情報提供システム100の情報提供処理を示すフローチャートである。
図5は、第1実施形態に係る情報提供サーバ4のビーコン管理テーブル51及び商品情報テーブル52の例を示す図である。
図6は、第1実施形態に係る情報提供サーバ4の商品情報抽出処理を示すフローチャートである。
なお、以下に説明する携帯情報端末1の処理は、端末用プログラム20aが実行中である間は、常に繰り返し実行されるものである。
S20において、情報提供サーバ4の制御部40(検知情報受信部41)は、携帯情報端末1から送信された電波検知情報を受信する。
S21において、制御部40(端末位置特定部42)は、ビーコン管理テーブル51を参照して、電波検知情報に含まれるビーコンIDに基づいて、ビーコン電波の発信元であるビーコン端末8を特定する。
ビーコン管理テーブル51は、ビーコンIDと、設置エリア情報(位置情報)と、エリア名(位置関連情報)とを対応付けて記憶している。エリア名は、ビーコン端末8の設置箇所周辺に関する情報である。
図2に示す店舗S内のビーコン端末8Aは、ビーコンID「B011A」に対応し、ビーコン端末8Bは、ビーコンID「B011B」に対応し、ビーコン端末8Cは、ビーコンID「B011C」に対応している。設置エリア情報は、店舗S内の設置位置であり、ビーコン端末8Aであれば、「エリアA」である。また、エリア名は、売場名である。
例えば、図2に示す店舗S内にいるユーザの携帯情報端末1から受信した電波検知情報に、ビーコン端末8Aとビーコン端末8BとのビーコンIDと、各々の電波情報とを含む場合を考える。ビーコン端末8Aからの電波強度が、ビーコン端末8Bからの電波強度より大きい場合には、携帯情報端末1のユーザは、店舗Sの「PC売場」にいて、その位置は、「カメラ売場」に近く、「プリンタ売場」からは離れている範囲内であることを特定できる。
S24において、制御部40は、記憶部50に、同じ端末IDのデータが蓄積されているか否かを判断する。つまり、制御部40は、直近で記憶部50に記憶したデータを除いて、同じ端末IDのデータが他に存在するか否かを判断する。同じ端末IDのデータが蓄積されている場合(S24:YES)には、制御部40は、処理をS25に移す。他方、同じ端末IDのデータが蓄積されていない場合(S24:NO)には、制御部40は、処理をS27に移す。
S26において、制御部40(移動方向判定部43)は、蓄積されたデータの経時変化から、携帯情報端末1の移動方向を判定する。そして、制御部40は、判定した移動方向を表す移動方向データを作成する。
例えば、図2に示す店舗Sにいるユーザの携帯情報端末1が、過去には、ビーコン端末8Aとビーコン端末8Bとからの電波を受信しており、今回、それらに加えてビーコン端末8Cからの電波を受信した場合を考える。その場合には、制御部40は、携帯情報端末1が、店舗Sの「プリンタ売場」の方向(Y1方向)に移動していると判定できる。また、携帯情報端末1が過去に受信したビーコン端末8Aとビーコン端末8Bとからの電波強度の変化によって、携帯情報端末1が、店舗Sのいずれの方向(X1方向又はX2方向)に移動しているかを判定できる。
ここで、商品情報抽出処理について、図6に基づき説明する。
図6のS30において、情報提供サーバ4の制御部40は、図4のS22で特定した携帯情報端末1の位置の範囲に基づいて、商品情報テーブル52を参照して、携帯情報端末1のエリア内位置を特定する。
ここで、商品情報テーブル52は、図5(B)に示すように、設置エリア情報と、エリア内位置と、商品情報とを対応付けて記憶している。設置エリア情報は、ビーコン管理テーブル51(図5(A))の設置エリア情報に対応する情報である。エリア内位置は、図2に示すように、店舗Sのエリアごとに、さらに細分化されたエリア内の位置である。商品情報テーブル52では、例えば、設置エリア情報が「エリアA」である場合に、その中で「a」、「b」、「c」、・・・と複数のエリア内位置が設定されている。また、商品情報には、詳細内容と、クーポン内容とを含む。
図6に戻り、S31において、制御部40は、特定した携帯情報端末1の位置に基づいて各エリア内位置に対応した商品情報を抽出する割合を決定する。これにより、携帯情報端末1の位置に近くに陳列している商品の商品情報の割合を大きくして、携帯情報端末1の位置に近く商品情報を多く提供できる。
S32において、制御部40は、決定した割合で、商品情報テーブル52から商品情報の詳細内容を抽出する。
S34において、制御部40は、移動方向データに基づき、移動方向に関するデータを、ビーコン管理テーブル51から抽出して作成する。移動方向に関するデータとは、例えば、「プリンタ売場に向かっています」といったようなものであり、制御部40は、携帯情報端末1が向かっている方向のエリア名を、ビーコン管理テーブル51から抽出する。その後、制御部40は、処理をS36に移す。
S36において、制御部40は、提供画面データを生成する。提供画面データは、抽出割合の多い商品情報が上位に出力されるように配置したデータである。また、提供画面データは、携帯情報端末1が移動中の場合には、現在のエリアと、移動方向に関するデータとを配置したデータである。さらに、提供画面データは、携帯情報端末1が移動していない場合には、その位置に対応したクーポン情報を配置したデータである。その後、制御部40は、処理を図4に移す。
S13において、携帯情報端末1の制御部10(情報受信部14)は、提供画面データを受信する。
S14において、制御部10(情報出力部15)は、提供画面を、タッチパネルディスプレイ26に表示させる。その後、制御部10は、本処理を終了する。
次に、上述の処理の具体例を説明する。
図7は、第1実施形態に係る情報提供システム100の具体例を説明するための図である。
図8は、第1実施形態に係る携帯情報端末1での表示例を示す図である。
図7(A)は、店舗S内での携帯情報端末1の位置の遷移を示しており、携帯情報端末1が(#1)の位置から(#2)の位置に移動した場合である。
まず、携帯情報端末1が(#1)の位置にある場合について説明する。
携帯情報端末1は、ビーコン端末8Aに最も近く、ビーコン端末8B及び8Cから離れた位置にある。そして、携帯情報端末1は、図7(B)に示すように、各ビーコン端末8からの電波を受信中である。また、記憶部50の一時記憶領域には、この携帯情報端末1の端末IDのデータが一時記憶されているが、直近のものとの間で変化がないとする。この場合、携帯情報端末1は、(#1)の位置にとどまっているので、携帯情報端末1の制御部10は、図8(A)に示す提供画面30を、タッチパネルディスプレイ26に表示させる。
現在位置情報30aには、エリア名を表示する。エリア名は、図4のS22で特定した位置の範囲に対応するものであり、この例では、「PC売場」である。
商品詳細情報30b,30c,30dは、図6のS32で抽出した商品情報に対応したエリア名と、商品情報の詳細内容とを表示する。この例の場合には、携帯情報端末1がPC売場に位置しているので、商品詳細情報30bが商品詳細情報30c,30dよりも上位に表示され、しかもその情報量が多くなっている。また、携帯情報端末1がプリンタ売場により近いので、商品詳細情報30cが、商品詳細情報30dよりも上位に表示されている。
クーポン表示ボタン30eは、図6のS35で作成したクーポン情報を表示させるためのボタンである。携帯情報端末1のユーザがクーポン表示ボタン30eを選択することで、携帯情報端末1のタッチパネルディスプレイ26には、図8(B)に示すクーポン画面31が表示される。携帯情報端末1のユーザが移動していないということは、その位置に陳列されている商品に興味があり、購入する可能性があるということである。よって、情報提供システム100は、その位置の商品に対応したクーポンをユーザに提供することで、ユーザに対して購買促進を図ることができる。
携帯情報端末1は、依然としてビーコン端末8Aに最も近いが、ビーコン端末8B及び8Cに近づいた位置にある。この場合、携帯情報端末1の制御部10は、図8(C)に示す提供画面32を、タッチパネルディスプレイ26に表示させる。
図8(C)に示す提供画面32は、現在位置情報32aと、商品詳細情報32b,32c,32dと、移動方向情報32fとを有する。
現在位置情報32aには、エリア名を表示する。エリア名は、図4のS22で特定した位置に対応するものであり、この例では、「PC売場」である。
商品詳細情報32b,32c,32dは、図6のS32で抽出した商品情報に対応したエリア名と、商品情報の詳細内容とを表示する。この例の場合には、携帯情報端末1がPC売場に位置しているので、依然として商品詳細情報32bが商品詳細情報32c,32dよりも上位に表示されて、情報量が多くなっている。しかし、商品詳細情報32bの情報量は、図7(A)の提供画面30と比較してその割合が低くなっている。その代わりに、携帯情報端末1が近づいたプリンタ売場の商品詳細情報32cの情報量が多くなっている。
移動方向情報32fは、図4のS26で作成した移動方向データを表示する。
このように、携帯情報端末1が移動中の場合には、移動先の情報をも示すことで、携帯情報端末1のユーザを、店舗S内の様々な売場に案内できる。
(1)店舗S内の複数の位置に配置されたビーコン端末8A〜8Cからの電波を受信することで、携帯情報端末1が電波検知情報を送信し、情報提供サーバ4が携帯情報端末1のエリアを特定し、特定したエリアに関する情報を、携帯情報端末1に送信する。よって、ユーザは、携帯情報端末1の位置に対応した情報を得ることができる。
また、情報提供サーバ4が携帯情報端末1のエリアに基づくおおよその位置を特定し、その位置の商品情報を抽出して、携帯情報端末1に送信する。よって、ユーザは、携帯情報端末1の位置に対応した商品情報を得ることができる。
さらに、ユーザは、携帯情報端末1の位置に対応したクーポン情報を得ることができるので、ユーザに対して商品購買を促進できる。
(3)情報提供サーバ4は、複数あるビーコン端末8のうち、携帯情報端末1から近い位置にあるビーコン端末8の位置に対応した商品情報を目立つように上位に表示させるように提供画面データを生成して、携帯情報端末1に送信する。よって、ユーザに、携帯情報端末1の位置に対応した情報を、分かりやすく示すことができる。
(5)情報提供サーバ4は、移動方向の位置に対応したエリア名を抽出することで、携帯情報端末の現在位置に関するエリア名の他に、移動方向のエリア名をもユーザに提供できる。よって、ユーザを移動方向に向かわせる動機づけになる。
第2実施形態では、ビーコン端末の他の形態について説明する。なお、以降の説明において、上述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
図9は、第2実施形態に係る情報提供システム200の機能ブロック図である。
図10は、第2実施形態に係る店舗200Sでのビーコン端末8の設置例及び電波テーブル253を示す図である。
図11は、第2実施形態に係る情報提供サーバ204のビーコン管理テーブル251及び商品情報テーブル252の例を示す図である。
図9に示す情報提供システム200は、携帯情報端末1と、情報提供サーバ204と、2つのビーコン端末8(8D,8E)とを備えている。
ビーコン端末8(8D,8E)は、図10(A)に示すように、店舗200S内に設けられた端末である。ビーコン端末8Dと、ビーコン端末8Eとは、送出する電波が異なり、ビーコン端末8Dの方が、ビーコン電波を受信可能な範囲がより広域である。ビーコン端末8Dの電波送出部87が送出する電波は、例えば、BluetoothのClass1に対応し、ビーコン電波は、例えば、ビーコン端末8Dを中心とした半径50m以内に携帯情報端末1が存在していれば、携帯情報端末1で受信可能である。他方、ビーコン端末8Eの電波送出部87が送出する電波は、例えば、BluetoothのClass2に対応し、ビーコン電波は、例えば、ビーコン端末8Eを中心とした半径10m以内に携帯情報端末1が存在していれば、携帯情報端末1で受信可能である。
他方、ビーコン端末8Eは、家電売場内でより詳細に売場を特定するために用いられる。ビーコン端末8Eは、その電波送出範囲が、ビーコン端末8Dの電波送出範囲の内側になるように配置されている。そして、ビーコン端末8Eの設置位置でのビーコン端末8Dのビーコン電波の電波強度(例えば、−30dBm)を、ビーコン端末8Dの閾値とする。また、ビーコン端末8Eのビーコン電波受信範囲を、エリアEとし、そのうち右側を、例えば、調理家電エリアとし、左側を、例えば、洗濯機エリアとする。
情報提供サーバ204は、制御部40と、記憶部250と、通信I/F部59とを備える。
記憶部250は、ビーコン管理テーブル251と、商品情報テーブル252と、電波テーブル253とを記憶している。
ビーコン管理テーブル251は、ビーコン端末8(8D,8E)を管理するテーブルである。
図11(A)に示すように、ビーコン管理テーブル251は、ビーコンIDと、クラスと、設置エリア情報と、エリア名とを対応付けて記憶している。クラスは、ビーコン端末8が発信する電波に対応するものであり、BluetoothのClassに関するものである。
商品情報テーブル252は、図11(B)に示すように、商品情報に関するテーブルである。
電波テーブル253は、ビーコン電波に関するテーブルである。図10(B)に示すように、電波テーブル253は、電波強度xと、ビーコン端末8からの距離yと、レベルとを対応付けて記憶している。ビーコン端末8からの距離yは、ビーコン端末8のクラスにより異なる。
次に、上述の処理の具体例を説明する。
図12は、第2実施形態に係る情報提供システム200の具体例を説明するための図である。
図13は、第2実施形態に係る携帯情報端末1での表示例を示す図である。
なお、情報提供システム200による処理は、第1実施形態と同様である。
図12(A)は、店舗200S内の携帯情報端末1の位置の遷移を示し、携帯情報端末1が(#1)から(#2)に移動していることを示す。
まず、携帯情報端末1が(#1)の位置にある場合には、携帯情報端末1は、図12(B)に示すように、ビーコン端末8Dからの電波と、ビーコン端末8Eからの電波とを受信中である。よって、制御部40は、携帯情報端末1がエリアE内にあることを特定できる。そして、ビーコン端末8Dからの電波は、閾値(この例の場合、−30dBm)よりも小さいので、エリアEのうち、エリア内位置がRであると特定できる。また、記憶部250の一時記憶領域には、この携帯情報端末1の端末IDのデータが一時記憶されているが、直近のものと変化がないものであるとする。この場合、携帯情報端末1は、(#1)の位置にとどまっているので、携帯情報端末1の制御部10は、図13(A)に示す提供画面230を、タッチパネルディスプレイ26に表示させる。
図13(A)に示す提供画面230には、現在位置である調理家電売場と、その商品リストを表示されている。提供画面230には、また、クーポンを表示させるためのクーポン表示ボタンが表示されている。
携帯情報端末1は、依然としてビーコン端末8Dからの電波と、ビーコン端末8Eからの電波とを受信中である。そして、ビーコン端末8Dからの電波は、閾値(−30dBm)よりも小さいので、エリアEのうち、エリア内位置がRであると特定できる。また、ビーコン端末8Dのビーコン電波の電波強度と、ビーコン端末8Eのビーコン電波の電波強度とが共に大きくなっていることから、制御部40は、ビーコン端末8Eの中心方向であって、X2方向(図10(A)参照)に向かっていることを判定できる。そこで、携帯情報端末1の制御部10は、図13(B)に示す提供画面232を、タッチパネルディスプレイ26に表示させる。
図13(B)に示す提供画面232は、現在位置である調理家電売場の商品リストを上位に表示している。そして、携帯情報端末1がX1方向にある洗濯機売場に向かって移動しているので、提供画面232には、洗濯機売場の商品リストを一部表示する。
情報提供サーバ204は、ビーコン端末8D,8Eが発するビーコン電波の強度が異なる場合であっても、携帯情報端末1の位置の範囲を特定できる。よって、情報提供システム200は、携帯情報端末1のユーザに、その位置の商品情報を提供できる。
第3実施形態では、ユーザに対して売場の方向をより分かりやすく示すものを説明する。
<情報提供システム300>
図14は、第3実施形態に係る情報提供システム300の機能ブロック図である。
図15は、第3実施形態に係る情報提供サーバ304の方位テーブル354の例を示す図である。
図14に示す情報提供システム300は、携帯情報端末301と、情報提供サーバ304と、3つのビーコン端末8(8A〜8C)とを備える。
携帯情報端末301は、制御部310と、記憶部20と、タッチパネルディスプレイ26と、Bluetoothアンテナ27と、電子コンパス328(方位測定手段)と、通信I/F部29とを備える。
制御部310が備える情報受信部314は、情報提供サーバ304から各種情報を受信する制御部である。各種情報には、方位データと、距離データと含む。
制御部310が備える情報出力部315は、情報提供サーバ304から受信した情報を、タッチパネルディスプレイ26に表示させる制御部である。また、情報出力部315は、情報提供サーバ304から受信した方位データと、電子コンパス328から受け付けた携帯情報端末301の方位とに基づいて、方位データが示す方位を算出して、タッチパネルディスプレイ26に表示させる制御部である。
電子コンパス328は、携帯情報端末301の方位を検出するためのものである。
情報提供サーバ304は、制御部340と、記憶部350と、通信I/F部59とを備える。
制御部340が備える方位算出部346(方位算出手段)は、端末位置特定部42により特定された位置の範囲から各ビーコン端末8(8A〜8C)への方位を示す方位を、方位テーブル354(方位記憶部)に基づき算出して、方位データを作成する制御部である。
制御部340が備える距離算出部347(距離算出手段)は、端末位置特定部42により特定された位置の範囲と各ビーコン端末8(8A〜8C)との間の距離を、電波テーブル53に基づき算出して距離データを作成する制御部である。
制御部340が備える情報送信部345は、上述した各種情報を、携帯情報端末301に送信する制御部である。
ここで、記憶部350が記憶する方位テーブル354の一例を、図15に示す。方位テーブル354は、2つのビーコン端末8間の向きを方位によってあらわしたものである。なお、図15では、方位を分かりやすく示すために、北向きを上側とした矢印で表しているが、例えば、東西南北等で表してもよい。
次に、情報提供システム100による処理を説明する。
図16は、第3実施形態に係る情報提供システム300の情報提供処理を示すフローチャートである。
図17は、第3実施形態に係る情報提供システム300の具体例を説明するための図である。
図18は、第3実施形態に係る携帯情報端末301での表示例を示す図である。
また、S323は、第1実施形態(図4)のS27と同様である。
なお、第1実施形態と同様に、情報提供サーバ304は、携帯情報端末301の移動方向を判定するようにしてもよい。
例えば、図17(A)に示す(#1)に、携帯情報端末301がある場合に、制御部340は、方位テーブル354を参照して、図17(B)に示すように、携帯情報端末301からビーコン端末8A,8B,8Cへの方位を示す方位データを算出できる。
また、制御部340(距離算出部347)は、端末位置特定部42により特定された携帯情報端末301の位置の範囲と各ビーコン端末8(8A〜8C)との間の距離を、電波テーブル53の電波強度を用いて算出して、距離データを作成する。
S313において、携帯情報端末301の制御部310(情報受信部314)は、提供画面データと、方位データと、距離データとを受信する。
S314において、制御部310(情報出力部315)は、電子コンパス328により方位を測定し、測定された携帯情報端末301の方位と、受信した方位データとに基づいて、ビーコン端末8B,8Cの位置を、矢印として表示するように、提供画面データを編集する。また、制御部310(情報出力部315)は、距離データに基づいて携帯情報端末301とビーコン端末8B,8Cとの距離を出力するように、提供画面データを編集する。
S315において、制御部310(情報出力部315)は、編集した提供画面を、タッチパネルディスプレイ26に表示させる。その後、制御部310は、本処理を終了する。
現在位置情報330aと、商品詳細情報330bと、クーポン表示ボタン330eとは、第1実施形態の図8(A)と同様である。
商品詳細情報330c,330dは、第1実施形態の図8(A)と同様の情報の他に、方向情報330hにより、ビーコン端末8B,8Cへの向きと、携帯情報端末301とビーコン端末8B,8Cとの間のおおよその距離とを表示する。
なお、ここでは、携帯情報端末301は、現在位置であるエリアAに設置されているビーコン端末8Aへの方位データを用いた処理を行っていない。
これにより、携帯情報端末301の向きが変われば、提供画面330に表示されているビーコン端末8B,8Cの位置を示す方位も変わるので、ユーザは、携帯情報端末301が示す方向に移動すれば対応する売場に到着でき、迷わずに目的の場所にたどり着くことができる。
(1)複数の位置に配置された複数のビーコン端末8からの電波受信によって、携帯情報端末301の位置の範囲を特定できる。そして、各ビーコン端末8に向かう方位を、方位テーブル354に基づいて算出できる。さらに、携帯情報端末301が電子コンパス328を有するので、携帯情報端末301の向きの方位を基準として、携帯情報端末301は、各ビーコン端末8の位置を、方位として表示して提供できる。よって、ユーザに、各売場の方向を、方位というユーザにわかりやすい態様で提供できる。そして、ビーコン端末8が設けられた売場まで、ユーザを容易に導くことができる。
(2)電波強度と距離とを対応付けた電波テーブル53を用いて、携帯情報端末301から各ビーコン端末8までの距離を算出できる。よって、ユーザに、各ビーコン端末8の方位と共に、距離を示すことができる。
(1)第1実施形態及び第3実施形態では、3つのビーコン端末8を用いるものを例に説明し、第2実施形態では、2つのビーコン端末8を用いるものを例に説明したが、これに限定されない。ビーコン端末は、2つ以上であれば、いくつでもよい。また、第1実施形態と、第2実施形態との両方のビーコン端末を用いたものであってもよい。
(2)第1実施形態では、ビーコン端末8に対応するエリアのエリア内位置を、4分割して説明したが、これに限定されない。実際の商品売場に即してエリア内位置を決めればよい。
(3)各実施形態では、ビーコン端末8に対応するエリアを位置情報として説明したが、これに限定されない。例えば、ビーコン端末の設置位置を座標で表した位置情報としてもよい。また、エリア内位置も、ビーコン端末の位置に対する相対座標で表してもよい。
そして、第3実施形態において、ビーコン管理テーブルの設置エリア情報を、ビーコン端末の設置位置を座標で表した位置情報としてもよい。その場合には、方位算出部は、方位テーブルがなくても、端末位置特定部により特定された携帯情報端末の位置の範囲から各ビーコン端末への方位を示す方位データを、ビーコン管理テーブルの位置情報に基づいて算出することができる。
(4)各実施形態では、前後左右方向の位置の範囲を特定するものであったが、上下方向の位置の範囲をさらに特定してもよい。そのようにすることで、例えば、フロアをまたがって商品情報を提供したり、商品棚の上下の位置に即した商品情報を提供したりできる。
(6)第3実施形態では、ビーコン端末8の方位を表示するものを説明したが、これに限定されない。携帯情報端末が移動している場合に、移動方向を方位として表してもよい。
(7)各実施形態では、情報提供サーバがビーコン管理テーブルと、商品情報テーブルとを備え、商品情報を抽出するものとして説明したが、これに限定されない。ビーコン管理テーブルにそのエリアの商品情報を対応付けて記憶させておくことで、商品情報テーブルがない場合であっても対応できる。
(9)各実施形態では、携帯情報端末を識別するものとして端末IDを送信する例で説明したが、これに限定されない。携帯情報端末が特定できるものであればよい。
(10)各実施形態では、携帯情報端末と情報提供サーバとにより情報提供を行うものとして説明した。しかし、携帯情報端末は、情報提供サーバの機能を有した一体の端末であってもよい。また、情報提供サーバは、各種テーブルを格納するだけであり、携帯情報端末が、情報提供サーバに対して通信して各種テーブルの情報を受信することで処理を行うものであってもよい。
4,204,304 情報提供サーバ
8,8A〜8E ビーコン端末
10,310 制御部
11 電波受信部
12 位置情報取得部
14,314 情報受信部
15,315 情報出力部
20 記憶部
20a 端末用プログラム
26 タッチパネルディスプレイ
27 Bluetoothアンテナ
40,340 制御部
41 検知情報受信部
42 端末位置特定部
43 移動方向判定部
44 情報抽出部
45,345 情報送信部
50,250,350 記憶部
51,251 ビーコン管理テーブル
52,252 商品情報テーブル
53,253 電波テーブル
80 制御部
85 記憶部
87 電波送出部
100,200,300 情報提供システム
328 Bluetoothアンテナ
346 方位算出部
347 距離算出部
354 方位テーブル
Bs 基地局
N 通信ネットワーク
Claims (10)
- 所定の領域内の複数の位置に設けられて電波を発信する複数の電波発信機と、
利用者が携行する携帯情報端末と、を備えた情報提供システムであって、
前記複数の電波発信機の各々は、各電波発信機を識別する装置識別情報を含む電波を発信し、
前記携帯情報端末は、
所定の領域内の複数の位置に配置されて電波を発信する各電波発信機を識別する装置識別情報と、電波発信機の位置情報とを対応付けて記憶する発信機情報記憶部と、
方位を測定する方位測定手段と、
前記電波発信機から、前記装置識別情報を含む電波を受信する電波受信手段と、
前記発信機情報記憶部を参照して、前記電波受信手段が受信した電波から複数の前記電波発信機を特定し、特定した前記複数の電波発信機からの電波強度に基づいてこの携帯情報端末の位置の範囲を特定する端末位置特定手段と、
前記端末位置特定手段により特定された位置の範囲から前記複数の電波発信機への方位を示す方位データを、前記発信機情報記憶部に基づき算出する方位算出手段と、
前記方位測定手段により測定された方位と、前記方位算出手段が算出した前記複数の電波発信機の方位データとに基づいて、前記複数の電波発信機のうち1つ以上の電波発信機の位置を方向が分かる態様で表示させる情報提供手段と、
を備えること、
を特徴とする情報提供システム。 - 請求項1に記載の情報提供システムにおいて、
前記携帯情報端末は、
各電波発信機の電波強度と、距離とを対応付けて記憶する電波記憶部と、
前記端末位置特定手段により特定された位置の範囲から前記複数の電波発信機までの距離を示す距離データを、前記電波記憶部を参照して算出する距離算出手段と、
を備え、
前記携帯情報端末の前記情報提供手段は、前記距離データに基づいて前記1つ以上の電波発信機までの距離を表示させること、
を特徴とする情報提供システム。 - 請求項1又は請求項2に記載の情報提供システムにおいて、
方位で表した2つの電波発信機の間の位置関係を記憶する方位記憶部を備え、
前記方位算出手段は、前記端末位置特定手段により特定された位置の範囲から前記複数の電波発信機への方位を示す方位データを、前記方位記憶部に基づき算出すること、
を特徴とする情報提供システム。 - 請求項3に記載の情報提供システムにおいて、
前記携帯情報端末は、前記電波受信手段と、前記端末位置特定手段とによる処理を繰り返し行うことで特定されたこの携帯情報端末の位置の範囲の経時変化によって、移動方向を判定する移動方向判定手段を備え、
前記携帯情報端末の前記方位算出手段は、前記移動方向判定手段により判定されたこの携帯情報端末の移動方向の方位を、前記方位記憶部に基づき算出し、
前記携帯情報端末の前記情報提供手段は、前記方位測定手段により測定された方位と、前記方位算出手段により算出されたこの携帯情報端末の移動方向の方位とに基づいて、この携帯情報端末の移動方向を方位として表示させること、
を特徴とする情報提供システム。 - 請求項1から請求項4までのいずれかに記載の情報提供システムにおいて、
前記携帯情報端末の前記端末位置特定手段は、前記発信機情報記憶部を参照して、前記電波受信手段が受信した電波から3つ以上の前記電波発信機を特定し、特定した前記3つ以上の電波発信機からの電波強度に基づいて、前記所定の領域内における、前後左右及び上下で示される前記携帯情報端末の位置の範囲を特定すること、
を特徴とする情報提供システム。 - 請求項1から請求項5までのいずれかに記載の情報提供システムにおいて、
前記複数の電波発信機の各々は、同一の電波強度の電波を発信するものであり、
前記複数の電波発信機の各々の電波が到達するエリアの少なくとも一部が重なるように、各電波発信機が配置されていること、
を特徴とする情報提供システム。 - 請求項1から請求項5までのいずれかに記載の情報提供システムにおいて、
前記電波発信機の各々は、異なる電波強度の電波を発信するものであり、
電波強度の大きい前記電波発信機の電波到達エリア内に、電波強度の小さい電波発信機の電波到達エリアを含むように、各電波発信機が配置されていること、
を特徴とする情報提供システム。 - 請求項1から請求項6までのいずれかに記載の情報提供システムにおいて、
前記発信機情報記憶部は、前記携帯情報端末に対して通信可能に接続された情報提供サーバが備えていること、
を特徴とする情報提供システム。 - 請求項3又は請求項4に記載の情報提供システムにおいて、
前記方位記憶部は、前記携帯情報端末に対して通信可能に接続された情報提供サーバが備えていること、
を特徴とする情報提供システム。 - コンピュータを、携帯情報端末として機能させるためのプログラムであって、
前記コンピュータは、
所定の領域内の複数の位置に配置されて電波を発信する各電波発信機を識別する装置識別情報と、電波発信機の位置情報とを対応付けて記憶する発信機情報記憶部と、
方位を測定する方位測定手段と、
を備え、
前記コンピュータを、
前記電波発信機から、前記装置識別情報を含む電波を受信する電波受信手段と、
前記発信機情報記憶部を参照して、前記電波受信手段が受信した電波から複数の前記電波発信機を特定し、特定した前記複数の電波発信機からの電波強度に基づいてこの携帯情報端末の位置の範囲を特定する端末位置特定手段と、
前記端末位置特定手段により特定された位置の範囲から前記複数の電波発信機への方位を示す方位データを、前記発信機情報記憶部に基づき算出する方位算出手段と、
前記方位測定手段により測定された方位と、前記方位算出手段が算出した前記複数の電波発信機の方位データとに基づいて、前記複数の電波発信機のうち1つ以上の電波発信機の位置を方向が分かる態様で表示させる情報提供手段と、
して機能させるためのプログラム。
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