JP2021109750A - 物品管理システムおよび物品管理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】エリア内の各物品の位置を把握しやすくする。【解決手段】エリア内に存在する一以上の物品の管理を行う物品管理システムであって、エリア内の物品に取り付けられ、固有のタグ識別情報を記憶し、周囲の電波からエネルギーを得て動作する無線タグと、エリア内を移動し、前記無線タグからタグ識別情報を受信する携帯端末と、携帯端末と通信可能であり、エリア内の物品を識別する物品情報と、物品に取り付けられている無線タグのタグ識別情報と対応付けて記憶する情報処理装置とを含み、情報処理装置は、携帯端末から受信する無線タグのタグ識別情報と、携帯端末の位置情報とに基づいてエリア内に存在する物品の位置を特定する、物品管理システムである。【選択図】図1

Description

本発明は、物品管理システムおよび物品管理方法に関する。
RFID(Radio Frequency Identification)タグは近年構築されつつあるIoT(Internet of Things)技術で活用が進んでいる。活用が検討されている分野は、物流・流通、交通、金融、FA、アミューズメント、医療、食品等、幅が広い。
例えば、IoT技術を利用したシステムの一形態として、RFIDタグを利用した、物品としての商品の在庫管理システムが知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1には、商品陳列場所の複数の商品棚の各々にRFIDタグリーダライタを設け、各商品棚の各棚段に配置したアンテナをRFIDタグリーダライタに接続させ、RFIDタグリーダライタに、商品に付されたRFIDタグを非接触で読み取らせる在庫管理システムが記載されている。
特開2012−158455号公報
従来の在庫管理システムは、例えば店舗での各商品の在庫の有無を判別するが、商品の在庫が有る場合に当該商品の店舗内での位置がわかれば、商品を管理する上で有益である。
そこで、本発明の目的は、エリア内の各物品の位置を把握しやすくすることである。
本発明のある態様は、エリア内に存在する一以上の物品の管理を行う物品管理システムであって、前記エリア内の物品に取り付けられ、固有のタグ識別情報を記憶し、周囲の電波からエネルギーを得て動作する無線タグと、前記エリア内を移動し、前記無線タグからタグ識別情報を受信する携帯端末と、前記携帯端末と通信可能であり、前記エリア内の物品を識別する物品情報と、前記物品に取り付けられている無線タグのタグ識別情報と対応付けて記憶する情報処理装置とを含み、前記情報処理装置は、前記携帯端末から受信する前記無線タグのタグ識別情報と、前記携帯端末の位置情報とに基づいて前記エリア内に存在する物品の位置を特定する、物品管理システムである。
本発明のある態様によれば、エリア内の各物品の位置を把握しやすくすることができる。
第1の実施形態の在庫管理システムのシステム構成を概略的に示す図である。 第1の実施形態の在庫管理システムの各装置の内部構成を示すブロック図である。 IoTタグから送信されるアドバタイジングパケットの構成を示す図である。 位置データセットのデータ構成例を示す図である。 在庫データベースのデータ構成例を示す図である。 棚配置データベースのデータ構成例を示す図である。 第1の実施形態の在庫管理システムの動作を示すシーケンスチャートである。 第2の実施形態の在庫管理システムにおいて複数の店員端末を利用したIoTタグの測位方法を説明する図である。 第2の実施形態の在庫管理システムの動作を示すシーケンスチャートである。 第2の実施形態の在庫管理システムにおいて店員端末の表示例を示す図である。 第2の実施形態の在庫管理システムにおいて店員端末の表示例を示す図である。 第2の実施形態の在庫管理システムにおいて店員端末の表示例を示す図である。 第3の実施形態に係る在庫管理システムにおいて商品検索方法を示す図である。 第3の実施形態の第1例に係る在庫管理システムの動作を示すシーケンスチャートである。 第3の実施形態の第2例に係る在庫管理システムの動作を示すシーケンスチャートである。 第4の実施形態に係る在庫管理システムの動作を示すシーケンスチャートである。 第5の実施形態に係る在庫管理システムの動作を示すシーケンスチャートである。
本開示において「物品」とは、例えば製品、半製品(製造途中にある中間段階の製品)、商品等の有体物を意味する。以下の実施形態では、物品の一例として商品を挙げる。
本開示において「通信可能」とは、直接的に通信が可能である場合に限られず、間接的に通信が可能である場合も含まれる。例えば、「A装置とC装置が通信可能である」とは、A装置とC装置が直接的に通信を確立してデータの送信若しくは受信を行う場合に限られず、A装置とC装置がB装置を介してデータの送信若しくは受信を行う場合も含まれる。
本開示において「物品情報」とは、物品を他の物品と識別可能とする情報であれば如何なる情報でもよく、例えば、物品に固有のコード、シリアル番号、型式、種別等であってもよく、物品の画像情報であってもよい。
本開示において「物品情報に関連する関連情報」又は「物品に関連する関連物品」とは、目的とする物品情報若しくは物品と予め関連付けられているものに限られず、物品の取引者若しくは需要者が、目的とする物品情報若しくは物品と関連付けられることが想起可能なものであればよい。例えば、同一のデザインの商品、若しくは同一のデザインが付された、色違いの商品同士、又はサイズ違いの商品同士は、当然に関連付けられているといえる。
本開示におけるIoTタグの通信距離は一例に過ぎず、限定されない。IoTタグの通信距離は、IoTタグの用途に応じて適宜変更若しくは調整可能である。
(1)第1の実施形態
以下、物品管理システムの一実施形態である在庫管理システムについて図面を参照して説明する。以下の実施形態では、物品の一例として商品を挙げる。また、本実施形態の在庫管理システム1では、周囲環境の電波を基に発電する環境発電型のタグであって、バッテリを備えていないタグであるIoTタグ(以下では適宜、単に「タグ」という。)を利用するものとする。
(1−1)在庫管理システムのシステム構成
先ず、図1を参照して本実施形態の在庫管理システム1のシステム構成について説明する。図1は、本実施形態の在庫管理システム1のシステム構成を概略的に示す図である。
図1において、本実施形態の在庫管理システム1は、店舗内の各商品に取り付けられたIoTタグT(無線タグの一例)から受信する信号を基に、ネットワークに接続された商品管理サーバ5によって在庫管理が行われるクラウド型のシステムである。なお、商品管理サーバ5は、複数の店舗の在庫管理を行うことが可能であるが、図1では1つの店舗のみを示している。
図1に示すように、在庫管理システム1では、店舗内に、例えば無線装置2と、店員SCが所持する店員端末4(携帯端末の一例)と、受信機6とが設けられ、店舗内又は店舗の事務所に位置特定装置7が設けられている。位置特定装置7は、インターネット等のネットワークNWを介して商品管理サーバ5と通信可能である。
店員端末4は、限定しない例として、例えば、ラップトップ型のパーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォンが挙げられる。店員端末4は、無線通信ネットワーク若しくは店舗内LAN(Local Area Network)(図示せず)およびネットワークNWを介して商品管理サーバ5と通信可能である。図1では、1つの店員端末4のみが示されるが、店舗内に複数の店員がいる場合には、複数の店員端末4が設けられる場合がある。
店舗内に設けられている無線装置2は、例えば各商品のIoTタグTに対して無線環境を提供することができる。無線装置2は、例えば、無線LAN(Local Area Network)装置、アクセスポイント等であるが、タブレット端末やスマートフォン等の携帯端末であってもよい。後に詳述するが、IoTタグTは、周囲環境の電波を基に発電する環境発電型の装置であり、バッテリを備えていない。無線装置2の数は問わないが、店舗内のIoTタグTが発電可能な無線環境を提供できると良い。
なお、本実施形態の在庫管理システム1において、無線装置2は必須の構成要素ではなく、無線装置2がなくとも店舗内において十分に環境発電可能である場合には、無線装置2は必要ない。例えば、無線装置2がない場合であっても店員端末4によって放射される無線信号によってIoTタグTが環境発電可能であるならば、無線装置2は必要ない。また、IoTタグTは、店員端末4および無線装置2以外の他の装置(例えば、来店者の携帯端末等)から送信される電波をも環境発電のために利用することができる。言い換えれば、店員端末4、あるいは店員端末4以外の他の装置によって提供される電波が環境発電のために十分でない場合に、IoTタグTは、無線装置2から放射される電波を環境発電のために利用することができる。
IoTタグTの通信距離は、例えば1〜3メートルの範囲である。したがって、店員端末4を所持する店員SCが店舗内を巡回し、店員SCが店舗内の商品に近付いたときに、当該商品に取り付けられているIoTタグTと店員端末4とが通信可能となる。
IoTタグTは、低電力消費の無線通信を行うように構成されており、通信プロトコルの例としては、Bluetooth Low Energy(登録商標)(以下、BLE)、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)等が挙げられる。以下では、BLEによる通信を行う場合を例として説明する。
IoTタグTは、BLEの規格に準拠する場合、周囲のBLE端末に対してアドバタイジングパケット(後述する)をブロードキャストする。
店員SCが所持する店員端末4は、BLE端末として機能する。つまり、店員端末4は、IoTタグTによりブロードキャストされるアドバタイジングパケットを受信する。アドバタイジングパケットには、IoTタグTの固有の識別情報として、暗号化されたタグID(タグ識別情報の一例)が含まれている。店員端末4は、IoTタグTから受信した情報を、無線通信ネットワーク(図示せず)若しくは店舗内LAN、および、ネットワークNWを介して商品管理サーバ5に送信する。
受信機6と位置特定装置7は通信可能に接続されており、店員端末4の店舗内での位置を特定する位置特定システムを構成する。受信機6(ロケータ)は、例えば店舗の天井に設置され、店舗内を移動する店員SCの店員端末4が放射する電波(ビーコン信号)を受信し、その電波の入射角を測定する。位置特定装置7は、受信機6が測定した入射角を基に店員端末4の店舗内の位置(平面上の位置)を特定するAOA(Angle of Arrival)方式により店員端末4を測位する。
なお、店舗内に複数の店員端末4が設けられている場合には、各店員端末4は、送信元を識別可能なビーコン信号を放射し、位置特定装置7は、各店員端末4を測位する。
1つの受信機6によっても店員端末4の位置を推定可能であるが、店員端末4から送信されるビーコン信号の受信信号強度(RSSI)の大きさや店舗面積、店舗の電波環境に応じて、より多くの受信機6を設けることが好ましい。なお、店員端末4の測位方法はAOA方式に限定するものではなく、TOA(Time of Arrival)方式等の他の方法を利用してもよい。
商品管理サーバ5(情報処理装置の一例)は、例えば店舗に対してクラウド型の在庫管理サービスを提供するネットワークサーバである。
商品管理サーバ5は、タグIDと商品コードとを対応付けた在庫データベースを有しており、店員端末4から取得するタグIDに対応する店舗内の各商品の在庫の有無を判定し、その判定結果を記録する。
また、商品管理サーバ5は、店員端末4からタグIDを取得するタイミングで位置特定装置7によって特定される店員端末4の推定位置から、当該タグIDに対応する商品コードの商品の、店舗内での位置を推定する。
(1−2)在庫管理システムの各装置の構成
次に、図2〜図6を参照して、本実施形態の在庫管理システム1の各装置の構成を説明する。
図2は、本実施形態の在庫管理システム1の各装置の内部構成を示すブロック図である。図3は、IoTタグTから送信されるアドバタイジングパケットの構成を示す図である。図4は、位置データのデータ構成例を示す図である。図5は、在庫データベースのデータ構成例を示す図である。図6は、棚配置データベースのデータ構成例を示す図である。
図2を参照すると、IoTタグTは、制御部11、アンテナ12、ハーベスティング部13、電圧制御部14、RFトランシーバ15、および、センサ16を含む。
IoTタグTの全体の形態は図示しないが、例えば、アンテナ12とセンサ16が形成される所定のパターンの導電性金属箔と、当該金属箔に接続されるICチップとを含む薄膜状の部材である。ICチップ内に、制御部11、ハーベスティング部13、および、電圧制御部14、RFトランシーバ15が実装される。
制御部11はマイクロプロセッサとメモリ111を有し、IoTタグTの全体を制御する。メモリ111は、RAM(Random Access Memory)又はROM(Read Only Memory)であり、マイクロプロセッサによって実行されるプログラムのほか、IoTタグTに固有の識別情報であるタグID、センサ16が出力するセンサデータを記憶する。
ハーベスティング部13は、周囲環境の電波(例えば周囲の無線通信による電波)に基づいて環境発電を行い、発電により得られた電力を内部のエネルギーストレージ131に貯蔵する。本実施形態では、ハーベスティング部13は、例えばアンテナ12が受信した無線信号を直流電圧に変換し、エネルギーストレージ131に貯蔵する。エネルギーストレージ131は、例えばキャパシタである。キャパシタの場合には、半導体チップ上に構成されたもの(つまりオンダイ(on-die)型のキャパシタ)でもよい。
ハーベスティング部13が環境発電に使用する電波は、広範囲の周波数帯域において複数の異なる周波数帯の電波である。例えば、いわゆる3G〜5G等の移動体通信システムで採用されている周波数帯の無線通信による電波、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)等の通信規格で採用されている周波数帯の無線通信による電波、ZigBee(登録商標)やThread等の通信プロトコルに代表される2.4GHz帯の無線通信による電波、RFIDで採用されている周波数帯(例えば、900MHz帯、13.56MHz帯)の無線通信による電波等が挙げられる。
ここに例示したような電波は、一般に、ほとんどすべての店舗で適用可能である。そして、店舗内の商品に取り付けられているIoTタグTは、周囲環境の電波を基にしてハーベスティング部13による環境発電で得られる電力で動作する。そのため、IoTタグTにバッテリを搭載する必要がなく、システムコストを抑制することができる。また、バッテリを搭載する必要がないことから、バッテリの交換作業を行わずに済むため、タグが存在するにもかかわらずタグIDを取得できないという不具合が生じない。
電圧制御部14は、制御部11およびRFトランシーバ15に動作電圧を供給するとともに、エネルギーストレージ131の電圧をモニタしており、モニタ結果に応じて電力モードを切り替える。エネルギーストレージ131の電圧が所定の閾値以下である場合には、電力モードを最小限の回路のみを動作させる第1モードとし、このとき制御部11およびRFトランシーバ15では、後述するパケットの生成や無線信号の送信等が行われない。エネルギーストレージ131の電圧が所定の閾値以上まで充電された場合には、電力モードを通常の処理ルーチンを実行する第2モードとし、このとき制御部11およびRFトランシーバ15ではパケットの生成、無線信号の送信を含む各種の処理が行われる。
なお、制御部11は、例えば電力モードが第1モードの場合であってもエネルギーストレージ131の電圧が所定の閾値以上に充電された場合には、センサ16により検出されたセンサデータを、検出時刻のデータとともにメモリ111に格納してもよい。その場合、制御部11は、電力モードが第1モードから第2モードに切り替えられた時点で、メモリ111に格納していたセンサデータおよび検出時刻のデータを含むパケットを生成し、送信してもよい。それによって、エネルギーストレージ131の充電電圧が比較的低い期間におけるタグの動きの有無に関する情報を無線装置2に提供することができる。
センサ16は、例えば、IoTタグT自体の動き(モーション)を検出する。検出されたデータ(センサデータ)は、後述するパケットに含めるためにメモリ111に一時的に格納される。センサデータは、例えばタグが動かされたか否かについて判断可能となるように構成されている。なお、センサデータは、IoTタグTの動きの程度を示す値であってもよく、IoTタグTが動いたか否かを示す2値であってもよい。
センサ16は、IoTタグTに係る重量や圧力を検出してもよい。センサ16は、ICチップに温度センサが内蔵されている場合には、温度を検出してもよい。
制御部11は、電力モードが第2モードの場合に、BLEのプロトコルに従ってアドバタイジングパケットを生成する。
アドバタイジングパケットは、BLEにおいてブロードキャスト通信を実現するためにアドバタイジングチャネルを利用して送信されるパケットであり、図3に示すパケット構成を有する。アドバタイジングパケットは、以下では適宜、単に「パケット」という。
図3においてプリアンブル及びアドレスアクセスは、それぞれが所定の固定値である。CRCは巡回検査符号であり、パケットペイロード(つまり、アドバタイジングチャネルPDU(protocol data unit))を対象として所定の生成多項式を用いて算出される検査データである。
アドバタイジングチャネルPDU(以下、単に「PDU」という。)は、ヘッダとペイロードとからなり、当該ペイロードは、ADVアドレスとADVデータとからなる。ADVアドレスはアドバタイザー(つまり、報知する主体であるIoTタグT)のアドレスであるが、送信元を特定しないように送信の都度に設定されるランダムな値でもよい。ADVデータはアドバタイザーのデータ(ブロードキャストデータ)であり、本実施形態では、タグID、および、センサ16によって出力されるセンサデータを含む。
制御部11は、PDUを暗号化することが好ましい。暗号化方法は限定しないが、例えば鍵長128ビットのAES(Advanced Encryption Standard)を利用することができる。
RFトランシーバ15は、送信するパケット(ベースバンド信号)に対して所定のデジタル変調(例えばGFSK(Gaussian Frequency Shift Keying))を行った後に直交変調を行い、高周波信号(BLEの場合、2.4GHzの周波数帯の信号)をアンテナ12に送出する。
アンテナ12は、送信アンテナと発電用アンテナを含む。
送信アンテナは、RFトランシーバ15によって送出される高周波の無線信号(パケット)を送信する。他方、発電用アンテナは、例えば周囲環境の電波や無線装置2から送信される無線信号を受信し、ハーベスティング部13と協働してレクテナとして機能する。
図2に示すように、無線装置2は、制御部21、アンテナ22、および、RF発信機25を備える。
制御部21は、RF発信機25を制御するマイクロコントローラを含み、例えば、ベースバンド信号の生成、送信タイミングの決定等を行う。
RF発信機25は、ビーコン信号をアンテナ22から送信するために、例えば所定のパターンのベースバンド信号を直交変調してアンテナ22に送出する。
前述したように、IoTタグTは、周囲環境の電波に基づいて環境発電を行うが、周囲環境の電波が少ない場合には、パケットの生成や無線信号の送信等の通常の動作が行われない(例えば、電力モードが第1モードの場合)。そこで、無線装置2の制御部21は、IoTタグTと通信できない状態(例えば、アドバタイジングパケットを受信できない状態)が所定時間以上継続する場合には、アンテナ22による無線送信を開始するか、又は、アンテナ22による送信電力を増加させるようにRF発信機25を制御することが好ましい。それによって、IoTタグTの周囲環境の電波が増加するために電力の貯蔵が可能となり、無線装置2との無線通信を開始、あるいは再開することができるようになる。
図2に示すように、店員端末4は、制御部41、ストレージ42、操作入力部43、表示部44、第1通信部45、および、第2通信部46を備える。
制御部41は、マイクロプロセッサを主体として構成され、店員端末4の全体を制御する。例えば、制御部41は、IoTタグTから受信したパケットのPDUを復号し、CRCからIoTタグT側と同一の生成多項式を用いて誤り検出を行った後、当該PDUからブロードキャストデータを抽出し、抽出したブロードキャストデータを含む在庫処理要求を、第2通信部46を介して商品管理サーバ5に送信する。
制御部41は、第1通信部45を介して、例えば定期的に、店員端末4の測位に利用される。ビーコン信号を送信する。ビーコン信号の通信プロトコルは、受信機6が受信可能である限り如何なるプロトコルでもよいが、例えばBLEである。店舗内に複数の店員端末4が設けられている場合には、ビーコン信号には、送信元の店員端末4を識別するための端末IDを含む。
ストレージ42は、SSD(Solid State Drive)等の記憶装置であり、制御部41によって実行される各種のプログラムを格納するほか、店舗内の各IoTタグTから得られたブロードキャストデータを一時的にストレージ42に保持してもよい。
操作入力部43は、各種のプログラムを実行するために店員から操作入力を受け付ける入力インタフェースであり、表示部44の表示パネルに設けられるタッチパネル入力部であってもよい。表示部44は、例えばLCD(Liquid Crystal Panel)等の表示パネルと、表示パネルの駆動回路とを含み、制御部41によるプログラムの実行結果を表示する。
第1通信部45は、各IoTタグTからBLEプロトコルに従って送信されるパケットを受信するように構成されている。
第2通信部46は、無線通信ネットワーク若しくは店舗内LANおよびネットワークNWを介して商品管理サーバ5と通信を行うための通信インタフェースである。
図2に示すように、受信機6は、電波受信部61、入射角測定部36、および、通信部63を備える。
電波受信部61は、店員端末4から送信されるビーコン信号(電波)を受信するアンテナを含む。
入射角測定部62は、電波受信部61で受信した店員端末4からの電波の入射角を測定する。
通信部63は、店員端末4および位置特定装置7と通信を行うためのインタフェースである。例えば、通信部63は、店員端末4からの受信信号を復調する。また、通信部63は、受信機6と位置特定装置7との間の通信インタフェースとして機能し、入射角測定部62によって測定された入射角の情報を、位置特定装置7に送信する。なお、受信機6と位置特定装置7との通信は有線でも無線でもよい。
店舗内に複数の店員端末4が設けられている場合には、通信部63は、各店員端末4の端末ID(端末識別情報の一例)と対応付けて、入射角の情報を位置特定装置7に送信する。
図2に示すように、位置特定装置7は、制御部71、ストレージ72、および、通信部73を備える。
制御部71は、マイクロプロセッサを主体として構成され、位置特定装置7の全体を制御する。例えば、制御部71のマイクロプロセッサは、位置特定エンジン(ソフトウェア)を実行し、受信機6から受信する入射角の情報を基に店員端末4の位置を特定する。より具体的には、AOA方式を利用する場合、前述したように、受信機6の店舗内での既知の位置(店舗の所定の位置を基準とした3次元座標の位置)と、受信機6から逐次取得する店員端末4の入射角(電波の到来方向)の情報とに基づいて、時刻の経過に応じた店員端末4の店舗のエリア内の位置(店舗フロアのXY座標の位置)を算出(測位)する。
制御部71は、算出された位置の情報(位置情報)を逐次、通信部73を介して商品管理サーバ5に送信する。店舗内に複数の店員端末4が設けられている場合には、制御部71は、店員端末4の端末IDごとに位置を算出して商品管理サーバ5に送信する。
店員端末4の測位間隔は、任意に設定してよいが、店員端末4の位置を正確に把握するために必要な時間(例えば、数100ms以下)に設定される。
ストレージ72は、例えばHDD(Hard Disk Drive)等の大規模記憶装置であり、位置特定エンジンを記憶するほか、位置特定エンジンによる実行結果を保存してもよい。
通信部73は、受信機6との通信、および、ネットワークNWを介した商品管理サーバ5と通信を行うための通信インタフェースである。
図2に示すように、商品管理サーバ5は、制御部51、ストレージ52、および、通信部53を備える。
制御部51は、マイクロプロセッサを主体として構成され、商品管理サーバ5の全体を制御する。
ストレージ52は、例えばHDDの大規模記憶装置を備え、在庫データベース(在庫DB)、棚配置データベース(棚配置DB)、および、位置データセット(位置DS)を記憶する。
通信部53は、店員端末4および位置特定装置7との間で通信を行うための通信インタフェースとして機能する。
図4に例示する位置データセットは、各店舗の複数の店員端末4の各々の時刻の経過に応じた店舗内の位置を示すデータであり、位置特定装置7から各店員端末4の位置情報を受信した時刻と、各店員端末4の位置(店舗フロアのXY座標の位置)とを対応付けたデータである。例えば、図4には、A店の各店員が所持する複数の店員端末4(端末4−1,4−2,4−3,…)の時刻に応じたXY座標の位置を示す位置データセットが示される。なお、図4の位置データセットでは、端末4−1,4−2,4−3,…がそれぞれ、店員端末4を識別する端末IDに関連付けられている。
位置特定装置7から位置情報を受信する度に、位置データセットが更新される。位置データセットを参照することで、任意の時刻での店舗内での店員端末4の位置がわかる。
なお、端末4−1,4−2,4−3は、それぞれの端末に固有の識別情報である端末IDによって管理される。
図5の在庫データベースは、1つのレコードについて「店舗ID」、「タグID」、「商品コード」、「色」、「サイズ」、「在庫有無」、「現在位置」、「定位置」の各フィールドの値を有し、各店舗の商品の在庫の有無と商品の位置を管理するためのデータベースである。店舗IDは、商品管理サーバ5が管理する複数の店舗の各々を識別するための識別情報である。商品コード(物品情報の一例)は、JANコード等の商品を特定する情報である。「色」および「サイズ」の各フィールドには、商品コードに対応する商品の色およびサイズを示す値が格納される。
「現在位置」フィールドおよび「定位置」フィールドには、棚IDが格納される。棚ID(棚情報の一例)は店舗内の複数の棚の各々を識別するための識別情報である。「現在位置」フィールドには、商品が現在配置されている棚の棚IDが格納され、「定位置」フィールドには、商品が配置されるべき棚(予め決められた棚)の棚IDが格納される。
在庫データベースの同一の商品コードに対応するレコード数をカウントすることで、同一の商品の数を把握できる。なお、図5に示した各フィールドは一例に過ぎず、商品に関する他のデータに関するフィールド(例えば、商品の種別、商品カテゴリー、通常品/限定品の区別等)を設けてもよい。
在庫データベースは、店舗に対する商品の入荷情報を基に作成、更新される。例えば店舗に新たな商品が入荷されると、在庫データベースに1つのレコードが作成される(このとき、「在庫有無」フィールドの値は「有」とする)。
図6の棚配置データベースは、1つのレコードについて「店舗ID」、「棚ID」、「店舗内フロアの領域」の各フィールドの値を有し、店舗フロアの領域と店舗内の棚との対応関係を管理するためのデータベースである。棚配置データベースには、各店の棚IDによって特定される棚が占める店舗内フロアの領域が定義される。
図6では、例えば、店舗フロアの領域の4点のXY座標によって棚の矩形範囲が規定される。
制御部51のマイクロプロセッサは、例えば所定のプログラムを実行することで、以下の処理を行う。
(i) 店員端末4から受信した在庫処理要求に含まれるブロードキャストデータに含まれるタグIDの認証を行う。
なお、認証は、例えば、ネットワークNWに接続された認証サーバ(図示せず)に問合せを行い、認証サーバから認証結果を取得することで行ってもよい。この場合、認証サーバは、例えば、IoTタグTの製造者が管理するサーバであって、製造したすべてのIoTタグTのタグIDを記憶するデータベースを有し、当該データベースを参照して、商品管理サーバ5から問合せのあったタグIDの認証を行う。
(ii) 位置特定装置7から位置情報を受信し、ストレージ52内の位置データセットを更新するとともに、位置データセットと、(i)により得られたタグIDとを突合する突合処理を行い、当該タグIDと店舗内の現在位置(店舗フロアのXY座標の位置)とを対応付ける。すなわち、店員端末4から受信するタグIDと、店員端末4の現在位置の情報とに基づいて店舗フロア内に存在する商品の位置を特定する。
(iii) (ii)で特定された店舗内の現在位置の情報を基に棚配置データベースを参照し、タグIDと現在位置に対応する棚IDとを対応付け、在庫データベースに記録する。なお、商品の店舗内の移動がなく、現在位置に対応する棚IDに変更がなければ、実質的に在庫データベースの更新は行われない。
(iv) 例えば所定の時間、在庫データベースに含まれるタグIDを受信しない場合、当該タグIDを含むレコードにおいて「在庫有無」フィールドの値を「有」から「無」に変更する。
なお、タグIDの認証が成功である場合に限り、上記(ii)および(iii)の処理を行うことが好ましい。言い換えれば、タグIDの認証が成功しない場合には、制御部51は、当該タグIDに基づいて現在位置に対応する棚IDの特定と在庫データベースの更新を行わないようにすることが好ましい。それによって、真正でないタグIDに基づいて在庫データベースが更新されることが回避され、在庫データベースの信頼性を向上させることができる。
(1−3)在庫管理システムの動作
次に、図7を参照して、本実施形態の在庫管理システム1の動作を説明する。図7は、本実施形態の在庫管理システム1の動作を示すシーケンスチャートである。
図7のシーケンスチャートでは、開始前に店舗の各商品に対応するレコードがすべて、商品管理サーバ5の在庫データベースに作成済みである場合を想定する。図7のシーケンスチャートの処理は、店員端末4が店舗内の各IoTタグ(タグT1,T2,…)からパケットを受信する度に繰り返し行われる。
また、図7では、受信機6と位置特定装置7を総称して位置特定システムと表記している。
在庫管理を行うときには、店員端末4を所持する店員が店舗内を巡回してもよく、所定の時間間隔で複数の店員端末4からの情報に基づいて行っても良い。
位置特定システムは、店員端末4が発信するビーコン信号を基に複数の店員端末4の店舗内の位置をモニタしている。つまり、店員端末4が、店員端末4に固有の識別情報である端末IDを含むビーコン信号を発信し(ステップS2)、位置特定装置7が当該ビーコン信号の受信機6における入射角を基に、端末IDによって特定される店員端末4の位置特定処理を行う(ステップS4)。位置特定システムは、位置を特定した店員端末4の位置情報を商品管理サーバ5に送信する(ステップS6)。商品管理サーバ5は、位置情報を受信する度に位置データセット(図4参照)を更新する(ステップS8)。
無線装置2が、例えばビーコン信号を放射することで(ステップS10)、店舗内の各商品に取り付けられているタグT1,T2,…が発電可能な無線環境を提供することができる。各タグは、周囲環境の電波に基づいて環境発電を行い、発電により得られた電力を内部のエネルギーストレージ(例えばキャパシタ)に貯蔵して動作する。そして、タグT1,T2,…が、タグIDとセンサデータをブロードキャストデータとして含むパケットを生成し(ステップS12)、生成したパケットをブロードキャストする(ステップS14)。
店員が店舗内を巡回し、店員の店員端末4が特定の商品のタグに近付くと、店員端末4とタグとの間でBLE通信が可能な通信距離の範囲内となる。店員端末4は、タグから送信されるパケットを受信可能となる。店員端末4は、受信したパケットのPDUを復号し、PDUからブロードキャストデータを抽出する。次いで店員端末4は、自身の端末IDと、抽出したブロードキャストデータとを含む在庫処理要求を商品管理サーバ5に送信する(ステップS16)。
在庫処理要求に含まれるブロードキャストデータには、タグIDとセンサデータとが含まれている。
商品管理サーバ5は、在庫処理要求を受信するとブロードキャストデータに含まれるタグIDの認証を行う(ステップS18)。タグIDの認証は、例えば、外部の認証サーバに問合せを行うことで得られる認証結果に基づいてなされる。
タグIDの認証が成功すると商品管理サーバ5は、当該タグIDと、その時点での最新の位置データセットとを突合する突合処理を行う(ステップS20)。具体的には、商品管理サーバ5は、位置データセットにおいて、処理対象となるタグIDを含む在庫処理要求を受信した時刻と同一の、又は当該時刻に最も近い時刻の店員端末4の位置を特定する。ここで特定された店員端末4の位置が、処理対象となるタグIDのタグが取り付けられている商品の店舗内の位置であると推定される。
次いで商品管理サーバ5は、棚配置データベース(図6)を参照して、ステップS20の突合処理で特定された店員端末4の位置が含まれる店舗フロアの領域に対応する棚IDを特定し(ステップS22)、在庫データベースを更新する(ステップS24)。在庫データベースの更新では、処理対象となるタグIDを含むレコードにおいて、「現在位置」フィールドにステップS22で特定された棚IDを格納し、「在庫有無」フィールドの値を「有」のまま(商品入荷時の値)とする。
ステップS18〜S24の処理がすべて完了すると、商品管理サーバ5は、処理対象の端末IDに対応する店員端末4に在庫処理完了通知を返す(ステップS26)。
店員が店舗内を巡回すると、店舗内の商品に取り付けられたタグから送信されるパケットを店員の店員端末4が順に受信し、各タグに対してステップS10〜S26の処理が繰り返し行われることになる。つまり、店員が店舗内を巡回するにつれて順次、タグの処理を行い、その都度、在庫データベースが更新されることになる。店員による店舗内の巡回が完了すると、在庫確認が終了する。
なお、商品管理サーバ5は、ステップS16の在庫処理要求を一定期間受信しないタグID対応するレコードの「在庫有無」フィールドの値を「無」とする。そのため、在庫データベースにおいて、「在庫有無」フィールドの値が「有」であるレコードの商品コードに対応する商品のみが店舗に残っていることがわかる。また、「在庫有無」フィールドの値が「有」であるレコードの商品コードに対応して棚IDが更新されるため、在庫が有る商品が店舗内のどの棚に位置しているのかについて、在庫データベースにアクセスすることで認識可能である。
以上説明したようにして、本実施形態の在庫管理システム1では、各商品のタグから送信されるタグIDを店員端末が受信し、店員端末4が受信したタグIDを、ネットワークを介して商品管理サーバ5が取得する。そして、時刻に応じた店員端末4の店舗内の位置を測位し、店員端末4の店舗内の位置と、当該店員端末4から送信されるタグIDとを突合させることで、商品の在庫の有無と、商品の在庫が有りの場合の当該商品の店舗内での位置とを把握することができる。
本実施形態の在庫管理システム1では、店員端末4は、商品管理サーバ5から、例えば、在庫データベースに基づく商品在庫に関する表示データを受信して表示する。そのため、店員は、店員端末4を操作することによって、店舗の開店時、閉店時、あるいは所望のタイミングで店舗の商品在庫を確認することができる。店員端末4は、所定の間隔で商品管理サーバ5から商品在庫に関する表示データを受信して表示するようにしてもよい。
本実施形態の在庫管理システム1では、店舗内の商品に取り付けられているIoTタグTは、周囲環境の電波を基にした環境発電で得られる電力で動作し、商品管理サーバ5は、IoTタグTのタグIDに対応付けられている商品コードに対応する商品の在庫を管理する。そのため、本実施形態の在庫管理システム1を、アパレル分野において衣服、靴等の商品の在庫管理に利用する場合には、以下の利点がある。
アパレル分野の商品価値は季節やトレンドに大きく影響するため、商品のライフサイクルが短い。また、商品の販売が流行や地域性にも左右されることから、需要予測が難しい。また、アパレル分野の商品の種類はサイズや色によって分類され、商品の数が膨大になる。よって、アパレル分野では、商品の在庫を常に管理し、適正な在庫を保つ必要がある。そこで、本実施形態の在庫管理システム1を適用することが有用である。在庫管理システム1では、商品管理サーバ5は、店舗内の各商品に取り付けられているタグのタグIDを逐次取得していることから、店舗の管理者は、店舗内の各商品の在庫について正確かつ迅速に把握できる。そのため、店舗内の商品を適正な在庫に保つことができる。
店舗で売れなかった商品を別の店舗(例えばアウトレット店)で販売する場合、固有のタグIDが商品コードに紐付いているため、在庫データベースを更新する(例えば、図5で「店舗コード」フィールドの値を変更する)ことで、容易に在庫管理を継続することができる。
本実施形態の在庫管理システム1はIoTタグTを利用するが、この利点は以下のとおりである。
一般に、RFIDタグとして、内部に電池を持つアクティブタグと、内部に電池を持たないパッシブタグとが知られている。アクティブタグは通信可能範囲が比較的広いものの、高価であり、また、電池交換が必要であることから、店舗で扱う多数の商品の各々に取り付けるのは現実的でない。
従来の在庫管理システムでは、電池を持たないパッシブタグを商品に取り付けることが想定されており、その通信可能範囲は、UHF帯(例えば900MHz帯)の場合で3〜8m程度と短い。そのため、特許文献1に記載されたシステムのように、店舗内のすべての商品を読み取るためには短い間隔で多数のアンテナを店舗内に配置し、多数のアンテナを収容する多数のリーダライタを店舗内に配置することが行われる。それに対して、開示のIoTタグTでは、パッシブタグとは異なり、周囲環境に存在する電波によって給電されて動作するため、常に近くに給電のためにリーダライタを固定配置させる必要がない。
RFIDタグとしてパッシブタグを利用した従来の在庫管理システムでは、商品陳列場所の複数の商品棚の各々にリーダライタが設けられ、各リーダライタの位置は既知であることから、各リーダライタが受信するRFIDタグの信号を基に、各タグの位置、つまり各商品の位置を推定できる可能性はある。しかし、仮にそのような位置推定が可能であったとしても、前述したように、パッシブタグの通信可能範囲の短さに起因して多数のリーダライタを店舗内に配置しなければならず、システム全体の設置コストが嵩むという不利益がある。
さらに、RFIDとは異なる近距離無線通信方式として、FeliCa(登録商標)等のNFC(Near field communication)が知られているが、通信距離が50cm以下と短く、また高価でもあり、在庫管理に不向きである。
上述した観点に鑑み、本実施形態の在庫管理システム1では、周囲環境の電波をもとに発電する環境発電型のタグであって、バッテリを備えていないタグであるIoTタグを利用する。これにより、例えば店舗内の無線装置から放射される無指向性の電波によって発電して動作するため、店舗内に多数のリーダライタを配置する必要がないという利点がある。
(2)第2の実施形態
次に、第2の実施形態に係る在庫管理システム1について、第1の実施形態との相違点に着目し、図8〜図10を参照して説明する。
図8は、本実施形態の在庫管理システム1において複数の店員端末を利用したIoTタグの測位方法を説明する図である。図9は、本実施形態の在庫管理システム1の動作を示すシーケンスチャートである。図10A〜図10Cは、それぞれ本実施形態の在庫管理システム1において店員端末4の表示例を示す図である。
後述するが、本実施形態では、複数の店員端末4を利用してタグを測位するため、タグと店員端末4の通信距離は、第1の実施形態よりも長い方が好ましい。例えば、通信距離は、3〜10メートルの範囲である。
本実施形態の在庫管理システム1の構成は、第1の実施形態(図2参照)と同じであるが、タグの位置特定方法が異なる。本実施形態では、店舗内に複数の店員端末4が設けられている場合には、より精度良くタグの位置を特定することができる。複数の店員端末4を用いたタグの位置特定方法について図8を参照して説明する。
図8は、店舗のエリア内を平面視した図であり、店舗内で例えば3個の店員端末4−1,4−2,4−3をそれぞれ店員が所持している場合を想定する。このとき、各店員端末の位置は逐次、上述したように、受信機6が各店員端末から受信したビーコン信号に基づいて測位される。図8において、タグTが送信するパケットを店員端末4−1,4−2,4−3が受信し、各端末がパケットを受信したときの受信信号強度(RSSI(Received Signal Strength Indicator)値)をSR1,SR2,SR3とする。この位置特定方法では、距離に応じた電波の減衰特性を利用し、各端末でのRSSI値SR1,SR2,SR3に基づいてタグTと各端末との距離を推定し、三角測量法によりタグTを測位する。この位置特定方法によれば、複数の店員端末を利用することでタグの位置特定の精度を向上させることができる。
なお、図8では、3個の店員端末をタグTの測位に利用する場合を示しているが、その限りではない。店舗内の電波の伝播環境は一般に理想的な自由空間ではないため、4個以上の任意の数の店員端末を単一のタグTの測位に利用することで、さらにタグTの測位精度を高めることもできる。
図9では、タグTがブロードキャスト送信したパケットを店舗内の店員端末4−1,4−2,4−3が受信する場合(ステップS30)を想定する。店員端末4−1,4−2,4−3は、パケットを受信すると、受信したパケットのPDUを復号し、ブロードキャストデータを抽出する。次いで各端末は、自身の端末IDと、ブロードキャストデータに含まれるタグIDと、パケットを受信したときのRSSI値とを含むビーコン信号を送信する(ステップS32)。
位置特定システムは、各端末から受信したビーコン信号に基づいて、タグTの現在位置を特定する位置特定処理を実行する(ステップS34)。
位置特定処理では、位置特定システムは、店員端末4−1,4−2,4−3の各端末からのビーコン信号の入射角の情報を基に、店員端末4−1,4−2,4−3を測位する。次いで、位置特定システムは、各端末から受信したビーコン信号に含まれるRSSI値に基づいて、タグTと各端末との距離を推定する。さらに位置特定システムは、店員端末4−1,4−2,4−3の位置と、タグTと各端末との距離とに基づいて、三角測量法によりタグTの現在位置(店舗フロアのXY座標の位置)を特定する。
次に位置特定システムは、処理対象のタグIDと、ステップS34で特定したタグTの現在位置の情報とを含む在庫処理要求を、商品管理サーバ5に送信する(ステップS36)。
商品管理サーバ5は、受信した在庫処理要求に含まれるタグIDの認証を行う(ステップS38)。タグIDの認証が成功すると商品管理サーバ5は、棚配置データベース(図6)を参照して、タグTの現在位置に対応する棚IDを特定し(ステップS40)、在庫データベースを更新する(ステップS42)。在庫データベースの更新では、処理対象となるタグIDを含むレコードにおいて、「現在位置」フィールドにステップS40で特定された棚IDを格納し、「在庫有無」フィールドの値を「有」のまま(商品入荷時の値)とする。
ステップS38〜S42の処理がすべて完了すると、商品管理サーバ5は、店員端末4−1,4−2,4−3に在庫処理完了通知を返す(ステップS44)。
なお、図9では、位置特定システムが1つのタグTの現在位置を特定する場合について説明した。店舗内の複数のタグの各々から各店員端末4がパケットを受信する場合も同様である。各店員端末4から位置特定システムに送信されるビーコン信号にはタグIDとRSSI値の情報が含まれているため、位置特定システムは、タグIDごとに各端末との距離を推定し、各タグの現在位置を特定する。
図9のフローとは異なり、商品管理サーバ5においてタグIDごとにタグTの現在位置を特定してもよい。その場合、位置特定システムは、各店員端末4からビーコン信号を基に、各店員端末4の位置情報を特定する。位置特定システムは、特定した各店員端末4の位置情報と、ステップS32で受信したビーコン信号に含まれるタグIDおよびRSSI値とを含む在庫処理要求を商品管理サーバ5に送信する。商品管理サーバ5は、在庫処理要求に含まれる情報を基に、タグIDごとにタグTの現在位置を特定する。商品管理サーバ5におけるタグTの現在位置の特定処理は、図9のステップS34で行われる位置特定処理と同じでよい。
本実施形態では、商品管理サーバ5は、ステップS44で送信する在庫処理完了通知に、タグTの位置と各端末との距離の情報、及び/又は、ステップS38で認証を行ったタグIDに対応する商品コードの商品と同一の商品の数量の情報を含ませるようにしてもよい。その場合、店員端末4−1,4−2,4−3の各端末は、在庫処理完了通知に含まれる、自端末とタグTとの距離(つまり、自端末とタグTに対応する商品との距離)、及び/又は、タグIDに対応する商品コードの商品と同一の商品の数量を表示することが好ましい。それによって、店舗内の店員は、目的とする商品の店舗内での位置がわかるため店員が当該商品を探索しやすく、また、目的とする商品を店内在庫の数量を直ちに把握することができるという利点がある。
図10Aは、各店員端末に表示される画面の一例である。図10Aの画面には、在庫処理完了通知の対象となるタグIDに対応する商品コードの商品の情報と、各店員端末と当該商品との距離の情報とが含まれる。
図10Bは、各店員端末に表示される画面の別の例である。図10Bの画面には、在庫処理完了通知の対象となるタグIDに対応する商品コードの商品の情報と、当該商品と同一の商品の店舗内の数量の情報とが含まれる。なお、処理対象のタグIDに対応する商品コードの商品と同一の商品の店舗内の数量を算出するために、商品管理サーバ5は、在庫データベースにおいて、処理対象のタグIDに対応する商品コードと同一の商品コードに対応するレコード数をカウントする。なお、図10Bにおいて、色、サイズ等は、商品の種別の一例である。
図10Cは、各店員端末に表示される画面のさらに別の例である。図10Cの画面には、店員端末の現在位置から、タグTの店舗内での位置(つまり、タグTに対応する商品の店舗内での陳列位置(棚SA2))までの最短経路RTを含む店舗マップM1が含まれる。
図10Cの画面を各店員端末に表示させるために、商品管理サーバ5は、各店員端末の位置情報と、タグTの現在位置の位置情報と、既知の店舗マップとに基づいて、各店員端末の位置からタグTの現在位置までの最短経路を所定の経路探索プログラムを実行して取得する。商品管理サーバ5は、経路探索プログラムの実行結果として最短経路の情報を、在庫処理完了通知に含ませることができる。
(3)第3の実施形態
次に、第3の実施形態に係る在庫管理システム1について、第1の実施形態との相違点に着目し、図11〜図13を参照して説明する。
図11は、本実施形態に係る在庫管理システムにおいて商品検索方法を示す図であり、第1例と第2例を示す。図12は、本実施形態の第1例に係る在庫管理システムの動作を示すシーケンスチャートである。図13は、本実施形態の第2例に係る在庫管理システムの動作を示すシーケンスチャートである。
(3−1)商品検索方法
本実施形態の在庫管理システム1の構成は、第1の実施形態(図2参照)と同じであるが、店員が在庫商品を検索可能に構成されている点が第1の実施形態と異なる。本実施形態では、商品検索方法として2つの例が示される。
図11を参照すると、商品検索方法の第1例は、店員が店舗内の商品を手に取ることで店員端末4に当該商品に関する情報が画面G2に表示されるように構成される。この例では、店員が商品を手に取ることで、当該商品が選択されたことになる。
図11を参照すると、商品検索方法の第2例は、店員が店員端末4の画面G1上で特定の商品を選択することで、第1例と同様に、当該商品に関する情報が画面G2に表示されるように構成される。画面G1では、例えば、衣服、靴、鞄等の商品カテゴリー別に複数の商品の中からいずれかの商品を選択可能なプルダウンメニューを含む。いずれかの商品を選択した状態で検索ボタンb1を操作することで、画面G2が表示される。なお、リセットボタンb2は、商品の選択状態をキャンセルするためのボタンである。
画面G2では、選択された商品に対する検索結果として、選択された商品、及び/又は、選択された商品に関連する情報が表示される。選択された商品に関連する情報として、例えば、選択された商品の商品位置に関する情報、選択された商品の他の店舗での在庫有無に関する情報、選択された商品に関連する他の商品に関する情報等が挙げられる。
(3−2)第1例での動作(図12)
先ず、本実施形態の在庫管理システム1において商品検索方法の第1例の動作について、図12を参照して説明する。図12は、図7のフローチャートのステップS16以降の処理を示している。
この例では、IoTタグTのセンサ16は、IoTタグT自体の動きを検出する。つまり、図11において店員SCが商品を手に取った場合、当該商品に取り付けられているIoTタグTが動きを検出し、動かされたか否かを示すセンサデータ(動きの情報の一例)が店員端末4に送信されるパケットに含まれる。
パケットを受信した店員端末4は、自身の端末IDと、ブロードキャストデータとを含む在庫処理要求を商品管理サーバ5に送信する(ステップS16)。
ステップS18〜S24の商品管理サーバ5の処理は、図7の場合と同じである。
本実施形態では、商品管理サーバ5は、ステップS24の後、在庫処理要求に含まれるセンサデータを基に、タグが動かされたか否か判断する(ステップS25)。
ステップS25では、例えば、センサデータに含まれるタグが動かされたか否かについての情報に基づいて、タグが所定時間内に所定距離以上動かされたか否か判断される。すなわち、商品を手に取って移動させているような場合には、商品に取り付けられているタグからタグが動かされていることを示すセンサデータが連続的に取得される。そこで、タグが動かされたことを検出した時間、すなわち、タグが商品の動きを所定時間以上継続して検出した場合に、所定時間内に所定距離以上動かされたと判断してもよい。
また、タグの移動距離を測定するために、第2の実施形態で示したように、複数の店員端末4から取得するビーコン信号に基づいて位置特定システムがタグの現在位置を逐次特定し、特定したタグの現在位置の情報を商品管理サーバ5に送信してもよい。商品管理サーバ5は、位置特定システムからのタグの現在位置の情報を基に、タグが所定時間内に所定距離以上動かされたか否か判断してもよい。
商品管理サーバ5は、タグが動かされていない場合(ステップS25:NO)、図7と同様に、処理対象の端末IDに対応する店員端末4に在庫処理完了通知を返す(ステップS26)。
タグが動かされている場合(ステップS25:YES)、商品管理サーバ5は、ステップS16の在庫処理要求に含まれるタグIDをキーとして、在庫データベースに対する商品検索を実行する(ステップS27)。
ステップS27の商品検索では、例えば、商品管理サーバ5は、在庫処理要求に含まれるタグIDに対応する商品コードを特定するとともに、当該商品コードに関連する情報(関連情報)を特定してもよい。
例えば、商品管理サーバ5は、在庫データベースにおいて、ステップS18で認証を行ったタグIDに対応する商品の他の店舗での在庫有無に関する情報を関連情報として特定してもよい。
例えば、商品管理サーバ5は、ステップS18で認証を行ったタグIDに対応する商品以外の商品に関する情報を関連情報として特定してもよい。例えば、タグIDに対応する商品がブラウスである場合には、タグIDに対応するブラウスとは色違い若しくはサイズ違いの別の商品、又は、タグIDに対応するブラウスに合う(若しくは、タグIDに対応するブラウスと組み合わせることが推奨される)別の商品(例えば、パンツ、スカート等)を、タグIDに対応するブラウスの関連情報としてもよい。
商品管理サーバ5は、ステップS27で実行した商品検索の検索結果を、処理対象の端末ID(つまり、ステップS16の在庫処理要求に含まれる端末ID)に対応する店員端末4に送信する(ステップS28)。店員端末4は、検索結果を受信すると、図11の画面G2に例示したように検索結果を表示部44に表示させる(ステップS29)。
以上の処理によって、店舗内で店員は、店舗内で在庫内容を確認したい商品を手に取ることで、当該商品に対応する検索結果の情報を店員端末4上で確認することができる。そのため、店員は、来店者の要望に対して応答すること、又は、他店から商品を取り寄せたりすること等が迅速にできる利点がある。
(3−3)第2例での動作(図13)
次に、本実施形態の在庫管理システム1において商品検索方法の第2例の動作について、図13を参照して説明する。
第2例の商品検索方法は、第1例と比較して、商品検索要求が店員端末4から送信される点が異なる。そして、商品検索要求を送信するトリガーは、店舗の店員による店員端末4に対する商品の選択入力である(ステップS50)。例えば、図11の第2例に例示したように、店員端末4は、商品検索を行うためのプログラムを実行し、表示パネル上に店舗で扱う様々な商品を選択可能とするためのユーザインタフェースを提供する。店員端末4は、ユーザ(店員)による選択入力を受け付けると、自端末の端末IDと、選択された商品の商品コードとを含む商品選択要求を商品管理サーバ5に送信する(ステップS52)。
商品管理サーバ5は、商品検索要求を受信すると、商品検索要求に含まれる商品コードをキーとして、在庫データベースに対する商品検索を実行する(ステップS54)。ステップS54の商品検索では、図12のステップS27と同様に、商品コードに対応する商品の他の店舗での在庫有無に関する情報、商品コードに対応する商品に関連する他の商品に関する情報等が、商品コードに関連する情報(関連情報)として特定されてもよい。ステップS54の商品検索では、商品選択要求に含まれる商品コードに対応する棚IDが、関連情報として特定されてもよい。
商品管理サーバ5は、ステップS54で実行した商品検索の検索結果を、処理対象の端末ID(つまり、ステップS52の商品検索要求に含まれる端末ID)に対応する店員端末4に送信する(ステップS56)。店員端末4は、検索結果を商品管理サーバ5から受信すると、その検索結果を表示部44に表示させる(ステップS58)。
以上の処理によって、店舗内で店員は、店舗内外で店員端末4を操作することで、在庫内容を確認したい商品に対応する検索結果の情報を店員端末4上で確認することができる。そのため、店員は、第1例と同様に、来店者の要望に対して応答すること、又は、他店から商品を取り寄せたりすること等が迅速にできる利点がある。
(4)第4の実施形態
次に、第4の実施形態に係る在庫管理システム1について、第1の実施形態との相違点に着目し、図14を参照して説明する。図14は、本実施形態に係る在庫管理システムの動作を示すシーケンスチャートである。
本実施形態では、在庫管理システム1がPOS(Point of Sale)システムと連携することで、在庫データベースが適切であるか否かを判断するように構成されている。POSシステムについては図示しないが、ネットワークNWを介して商品管理サーバ5と通信可能なサーバによって構成されてもよい。POSシステムは、店舗のレジでの精算結果、つまり、商品の販売内容を示すPOSデータ(販売情報の一例)が蓄積されたPOSデータベースを有する。図示しないが、POSデータベースは、1つのPOSデータに対応するレコードにおいて、例えば「販売時刻」、「商品コード」、「レジ番号」の各フィールドの値を格納する。
図14を参照すると、本実施形態の在庫管理システム1の動作は以下のとおりである。
先ず、店舗の店員が店員端末4上で所定の指示入力を行うと、店員端末4は、当該指示入力を受け付け(ステップS60)、自端末の端末IDを含む突合要求を商品管理サーバ5に送信する(ステップS62)。本実施形態における突合とは、商品管理サーバ5の在庫データベースと、POSシステムのPOSデータベースとを突き合わせることである。突合要求を受信すると商品管理サーバ5は、POSシステムに対してデータ要求を送信する(ステップS64)。データ要求に応じて、POSシステムは、POSデータベースを商品管理サーバ5に送信する(ステップS66)。
次いで、商品管理サーバ5は、ストレージ52に記録される在庫データベースと、ステップS66で受信したPOSデータベースとを突合させる突合処理を行う(ステップS68)。具体的には、例えば、前回の突合要求から今回の突合要求の間に、在庫データベースにおいて「在庫有無」フィールドの値が「有」から「無」に変化したレコードの商品コードと、その間にPOSデータベースに蓄積されたPOSデータに含まれる商品コードとが、数も含めて一致するか否か判断される。商品管理サーバ5は、ステップS68の処理結果である突合結果を、処理対象の端末ID(つまり、ステップS62の突合要求に含まれる端末ID)に対応する店員端末4に送信し(ステップS70)、店員端末4は、受信した突合結果を表示する(ステップS72)。
受信した突合結果が、ステップS68で商品コードが一致しないことを示す場合(例えば、POSデータとして販売実績がないにもかかわらず商品の在庫が減っている場合等)、店員端末4は、警告表示を行うことが好ましい。それによって店員は、商品コードが一致しないことを認識することができ、その原因を探る契機となる。
なお、突合処理を実行するための店員による指示入力(ステップS60)は、任意のタイミングで行うことができる。
また、図14のシーケンスチャートでは、商品管理サーバ5が突合処理を実行する場合について示したが、その限りではない。店員端末4が、商品管理サーバ5およびPOSシステムからそれぞれ在庫データベースおよびPOSデータベースを取得し、突合処理を実行してもよい。
(5)第5の実施形態
次に、第5の実施形態に係る在庫管理システムについて、第1の実施形態との相違点に着目し、図15を参照して説明する。図15は、本実施形態に係る在庫管理システムの動作を示すシーケンスチャートである。
第1の実施形態の在庫管理システム1では、認証に成功したタグIDに対応する商品コードの商品を在庫有りとする場合について説明した。本実施形態の在庫管理システムでは、第1の実施形態と異なり、例えば来店者や店員等によって商品がピックアップされている等、商品が動かされている場合には、当該商品を在庫有りと判断しない。つまり、本実施形態では、店舗内で動かされていない商品のみを在庫有りとして判断される。商品が動かされている場合、例えば、来店者が当該商品を試着し、若しくは購入する可能性や、店員が商品の入れ替え作業等を行っている可能性がある。そのため、例えば店員が来店者に対して商品の在庫を案内するために、動かされていない商品を把握できれば好都合である。
本実施形態の在庫管理システムの動作は、図7のシーケンスチャートと比較してステップS18以降の動作が異なる。その相違部分を図15に示してある。
タグIDの認証が成功すると商品管理サーバ5は、ブロードキャストデータに含まれるセンサデータを参照し、タグが動かされたか否かに基づいて在庫フラグの値を決定する。在庫フラグの値が「1」であることは、対象となるタグに対応する商品が棚に配置され、動かされていない状態であることを意味する。具体的には、商品管理サーバ5は,タグが動かされておらず、タグが動かされてから所定時間経過したという条件を満たした場合(ステップS80:NO、かつステップS84:YES)に限り、在庫フラグの値を「1」とする(ステップS86)。商品管理サーバ5は、当該条件を満たさない場合には、在庫フラグの値を「0」とする(ステップS82)。
なお、タグが動かされてから所定時間経過したことを条件に含めているのは、所定時間が動かされていないことが確認できれば、いったん動かされた商品も棚に戻されて動かなくなったと判断できるためである。しかし、その限りではなく、ステップS80のみによって在庫フラグの値を決定してもよい。
商品管理サーバ5は、在庫フラグが「1」である場合には、ステップS88の突合処理、および、ステップS90の棚IDの特定処理を実行する。ステップS88,S90の処理は、それぞれ図7のステップS20,S22と同じである。
次いで、商品管理サーバ5は、ステップS18で認証を行ったタグIDと、決定された在庫フラグの値とに基づいて、在庫データベースを更新する(ステップS92)。在庫データベースの更新では、在庫フラグの値が「1」である場合、タグIDに対応するレコードの「在庫有無」フィールドの値を「有」とし、在庫フラグの値が「0」である場合、タグIDに対応するレコードの「在庫有無」フィールドの値を「無」とする。
商品管理サーバ5は、在庫データベースの更新の実行の後、ステップS16の在庫処理要求に対応する在庫処理完了通知を店員端末4に返す(ステップS94)。
以上、物品管理システムおよび物品管理方法の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されない。また、上記の実施形態は、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更が可能である。
例えば、上述した実施形態において、IoTタグは、無線装置2、店員端末4、および、来店者端末のうち少なくともいずれかから放射される電波を基に発電することが可能である。
例えば、上述した各実施形態では、タグIDに対応する商品の現在位置(棚ID)が特定されるが、この特定された棚IDが、在庫データベースにおいて当該タグIDに対応する定位置(棚ID)と異なる場合には、商品管理サーバ5は、店員端末4に警告メッセージを送信することが好ましい。商品が本来の商品陳列場所(つまり定位置)とは別の位置に位置する場合、当該商品の販売機会を失うことになる。そこで、そのような場合に警告メッセージを店員端末4に送信することで、店員端末4を操作する店員は、特定の商品が定位置にないことを知ることができ、当該商品を直ちに本来の商品陳列場所に戻すことが可能となる。
上述した実施形態において、店員端末4は、アクセス権限のあるIoTタグTからのパケットのみを受信できるようにしてもよい。店舗内には、来店者が所持しうる携帯端末や無線タグが、BLEのプロトコル等、店員端末4とIoTタグTとの間で行われている無線通信プロトコルと同じプロトコルでデータを送信し、当該データを店員端末4が受信する可能性がある。そこで、店員端末4が受信すべきパケットと、受信する必要がないデータとを区別するために、IoTタグTから送信されるパケットには、アクセス権限を示すデータ(アクセス権限データ)を含めるようにすることが好ましい。この場合、上述した実施形態において店員端末4は、パケットを受信する度に、受信したパケットに含まれるアクセス権限データを確認し、自身にアクセス権限がないパケットを破棄する。
上述した実施形態では、物品管理システムおよび物品管理方法をアパレル分野に適用した場合について説明したが、食品、医薬品、化粧品等の他の商品を扱う分野にも適用可能である。適用される分野に応じて、在庫データベースの形式は異なる場合がある。例えば、食品分野の在庫データベースの各レコードには、商品コードに対応して消費期限(賞味期限)の値が含まれうる。医薬品分野の在庫データベースの各レコードには、商品コードに対応して有効期限の値が含まれうる。また、医薬品分野において、所定数の医薬品を含む1つの梱包物に対してIoTタグを取り付ける場合には、在庫データベースの各レコードには、梱包物内の医薬品の数量の値が含まれうる。
消費期限や有効期限等によって期限管理される商品を管理する場合には、商品管理サーバが定期的に消費期限や有効期限を監視し、期限が近付いた商品の商品コード、数量、商品位置を店員端末に通知することが好ましい。
1…在庫管理システム
T…IoTタグ
11…制御部
111…メモリ
12…アンテナ
13…ハーベスティング部
131…エネルギーストレージ
14…電圧制御部
15…RFトランシーバ
16…センサ
2…無線装置
21…制御部
22…アンテナ
25…RF発信機
4…店員端末
41…制御部
42…ストレージ
43…操作入力部
44…表示部
45…第1通信部
46…第2通信部
5…商品管理サーバ
51…制御部
52…ストレージ
53…通信部
6…受信機
61…電波受信部
62…入射角算出部
63…通信部
7…位置特定装置
71…制御部
72…制御部
73…通信部
NW…ネットワーク

Claims (14)

  1. エリア内に存在する一以上の物品の管理を行う物品管理システムであって、
    前記エリア内の物品に取り付けられ、固有のタグ識別情報を記憶し、周囲の電波からエネルギーを得て動作する無線タグと、
    前記エリア内を移動し、前記無線タグからタグ識別情報を受信する携帯端末と、
    前記携帯端末と通信可能であり、前記エリア内の物品を識別する物品情報と、前記物品に取り付けられている無線タグのタグ識別情報と対応付けて記憶する情報処理装置とを含み、
    前記情報処理装置は、前記携帯端末から受信する前記無線タグのタグ識別情報と、前記携帯端末の位置情報とに基づいて前記エリア内に存在する物品の位置を特定する、
    物品管理システム。
  2. 前記エリアは、複数の領域を含み、
    前記情報処理装置は、前記複数の領域のうち前記特定された物品の位置に対応付けられた領域を特定する、
    請求項1に記載された物品管理システム。
  3. 前記情報処理装置は、前記複数の領域のうち前記物品が存在すべき領域の情報を記憶し、記憶した前記物品が存在すべき領域と前記複数の領域のうち前記特定された物品の位置に対応付けられた領域とが一致するか否かを示す情報を、前記携帯端末に送信する、
    請求項2に記載された物品管理システム。
  4. 前記情報処理装置は、前記携帯端末から受信した前記タグ識別情報を認証し、認証が成功した場合に前記エリア内に存在する物品の位置を特定する、
    請求項1から3のいずれか一項に記載された物品管理システム。
  5. 前記無線タグは、前記物品の動きを検出し、検出した動きの情報とタグ識別情報とを含むパケットを周囲に送信し、
    前記情報処理装置は、前記動きの情報に基づいて所定時間に所定距離以上動かされたと判断された無線タグのタグ識別情報に対応する物品を特定する、
    請求項1から4のいずれか一項に記載された物品管理システム。
  6. 前記情報処理装置は、前記特定した物品の物品情報、又は当該物品情報に関連する関連情報を前記携帯端末に送信し、
    前記携帯端末は、受信した前記物品情報、又は前記関連情報を表示部に表示させる、
    請求項5に記載された物品管理システム。
  7. 前記情報処理装置は、前記携帯端末から物品情報の入力を受け付けた場合に、当該物品情報に関連する関連情報を前記携帯端末に送信し、
    前記携帯端末は、前記情報処理装置から受信した前記関連情報を表示部に表示させる、
    請求項1から4のいずれか一項に記載された物品管理システム。
  8. 前記物品管理システムは、複数の前記携帯端末を含み、
    前記情報処理装置は、各携帯端末から受信する前記無線タグのタグ識別情報と、各携帯端末が前記無線タグから受信する信号の信号レベルと、各携帯端末の位置情報とに基づいて、前記エリア内に存在する物品の位置を特定する、
    請求項1から7のいずれか一項に記載された物品管理システム。
  9. 前記情報処理装置は、各携帯端末の位置と前記物品の位置とに基づいて各携帯端末と前記物品の距離を特定し、当該距離の情報を各携帯端末に送信し、
    各携帯端末は、受信した前記距離の情報に基づいて、自端末と前記商品の距離を表示する、
    請求項8に記載された物品管理システム。
  10. 前記情報処理装置は、前記携帯端末から受信する前記無線タグのタグ識別情報に対応する物品情報によって特定され、前記エリアに存在する物品の種別ごとの数量を特定し、当該数量の情報を各携帯端末に送信し、
    各携帯端末は、受信した前記数量の情報を表示する、
    請求項1から9のいずれか一項に記載された物品管理システム。
  11. 前記物品管理システムは、前記無線タグと無線通信可能な無線装置をさらに含み、
    前記無線装置は、前記無線タグと通信できない状態が所定時間以上継続する場合には、無線送信を開始するか、又は、送信電力を増加させる、
    請求項1から10のいずれか一項に記載された物品管理システム。
  12. 前記物品は、販売対象の物品であり、
    前記情報処理装置は、所定期間に販売された物品の物品情報を含む販売情報を取得し、取得した販売情報に含まれる物品情報と、前記所定期間に前記エリア内に存在しなくなった物品の物品情報とが一致するか否か判断する、
    請求項1から11のいずれか一項に記載された物品管理システム。
  13. 前記無線タグは、Bluetooth Low Energy(登録商標)の規格に準拠した前記パケットをブロードキャスト送信する、
    請求項5に記載された物品管理システム。
  14. エリア内に存在する一以上の物品の管理を行う物品管理方法であって、
    前記エリア内の物品に取り付けられた無線タグが、固有のタグ識別情報を記憶し、周囲の電波からエネルギーを得て動作し、
    前記エリア内を移動する携帯端末が、前記無線タグからタグ識別情報を受信し、
    前記携帯端末と通信可能であって、前記エリア内の物品を識別する物品情報と、物品に取り付けられている無線タグのタグ識別情報と対応付けて記憶する情報処理装置が、前記携帯端末から受信する前記無線タグのタグ識別情報と、前記携帯端末の位置情報とに基づいて前記エリア内に存在する物品の位置を特定する
    物品管理方法。
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