JP6420128B2 - 圧着端子 - Google Patents

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Description

本発明は、圧着端子に関するものである。
円筒凹部からなるセレーションを内面に備えた導体圧着部を電線の導体の端末に圧着させて、当該導体圧着部を電線の導体に接続させる圧着端子が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2012−38453号公報
導体圧着部と電線の導体との接続は、セレーションを構成する凹部の縁部分が電線の導体表面に形成された酸化被膜を破壊することにより得られる。そのため、凹部を密に配置することで圧着端子と電線の導体との接続信頼性の向上を図ることができる。しかしながら、上記の圧着端子では、セレーションを構成する凹部の外縁形状が円形であるため、凹部一つ当たりの縁部分が短い。そのため、導体圧着部に凹部を密に配置しても、導体圧着部に占める縁部分の割合が低く、圧着端子と電線の導体との接続信頼性を向上し難いという問題がある。
本発明が解決しようとする課題は、電線の導体部分との接続信頼性を向上することができる圧着端子を提供することである。
[1]本発明に係る圧着端子は、凹状のセレーションが形成されたバレルを備え、前記バレルが折り曲げられて電線の導体部分に圧着される圧着端子であって、前記セレーションの外縁形状は、仮想円の一部を構成する円弧と、前記円弧の端点同士を結ぶ1つ又は2つの直線と、から構成される形状であることを特徴とする。
[2]上記発明において、前記仮想円は、第1の方向に沿って延在する一対の辺と、第2の方向に沿って延在する一対の辺と、から構成される仮想矩形に内接しており、少なくとも1つの前記直線は、前記第1の方向又は前記第2の方向に対して実質的に平行な方向に延在していてもよい。
[3]上記発明において、前記直線が前記第1の方向に対して実質的に平行な方向に延在している場合において、下記(1)式を満たしてもよい。
≧R/2・・・(1)
ただし、上記(1)式において、Rは前記第1の方向に対して実質的に垂直な方向に沿って延在する仮想軸に正投影された前記外縁形状の長さであり、Rは前記仮想軸に正投影された前記仮想円の長さである。
[4]上記発明において、前記外縁形状は、1つの前記円弧と、前記円弧の端点間に連続して設けられた2つの前記直線と、から形成されており、下記(2)式を満たしてもよい。
180°≧θ≧90°・・・(2)
ただし、上記(2)式において、θは前記外縁形状の内側に形成される2つの前記直線の間の角度である。
[5]上記発明において、前記外縁形状は、前記円弧と前記直線の連結点、又は前記直線同士の連結点に形成されたアール形状を含んでもよい。
[6]複数の前記セレーションが形成された前記バレルを上記発明の圧着端子が備えており、少なくとも2つの前記セレーションは、前記直線の延在方向に対して実質的に平行な方向に沿って配置されていてもよい。
本発明によれば、セレーションの外縁形状が、仮想円の一部を構成する円弧及び当該円弧の端点同士を結ぶ1つ又は2つの直線で構成されていることにより、セレーション同士の中心間距離を短縮でき、導体圧着部により多くのセレーションを密に配置することが可能となり、導体圧着部に占める縁部分の割合を高くできる。これにより、圧着端子と電線の導体部分との接続信頼性を向上することができる。
図1は、本発明の実施形態における圧着端子を示す斜視図である。 図2は、本発明の実施形態における圧着端子及び電線を示す側面図である。 図3は、図2のIII-III線に沿った断面図である。 図4は、本発明の実施形態における圧着端子のバレルを示す展開図である。 図5は、本発明の実施形態におけるセレーションを示す平面図である。 図6は、本発明の実施形態におけるセレーションの配置の変形例を示す平面図である。 図7は、本発明の実施形態におけるセレーションの第1変形例を示す平面図である。 図8(A)及び図8(B)は、本発明の実施形態における圧着端子の効果を説明するための説明図セレーションの第2変形例及び第3変形例をそれぞれ示す平面図である。 図9(A)及び図9(B)は、本発明の実施形態における圧着端子の作用を説明するための説明図であり、図9(A)は比較例であり、図9(B)は実施例である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本実施形態における圧着端子1を示す斜視図であり、図2は本実施形態における圧着端子1及び電線2を示す側面図であり、図3は図2のIII-III線に沿った断面図であり、図4は本実施形態における圧着端子1の第2のバレル13を示す展開図であり、図5は本実施形態におけるセレーションを示す平面図である。
本実施形態における圧着端子1は、電線2(図2参照)の端部に取り付けられ、接続相手方端子(不図示)と嵌合することにより当該接続相手方端子と当該電線2の導体部分21との導通を図るための端子である。この圧着端子1は、図1及び図2に示すように、接続部11と、第1のバレル12と、第2のバレル13と、を備えており、金属材料(銅、銅合金、鉄等)からなる板材に対してプレス加工及びベンディング加工を施すことにより製造される。なお、圧着端子1を製造するために用いる板材の表面に錫メッキ等が施されていてもよい。
圧着端子1に取り付けられる電線2は、図2に示すように、導体部分21と、当該導体部分21を被覆する被覆部分22と、から構成される。導体部分21は、アルミニウムやアルミニウム合金等の導電性材料から構成されており、複数(例えば3本や7本)の細線211が撚って形成されている。なお、電線2が、1本の素線から構成される導体部分21を有する単線であってもよい。被覆部分22を構成する材料としては、合成樹脂等の絶縁性材料を例示することができる。
圧着端子1の接続部11は、圧着端子1の一方端部(図1中の−Y側端部)に設けられており、矩形状の断面外形を有している。この接続部11は、当該接続部11の形状に対応する形状を有する不図示の接続相手方端子(プラグ)と嵌合して電気的に接続されるレセプタクルの機能を有している。
圧着端子1の底面には、図2に示すように、係止穴111が形成された係止片112が設けられており、例えば、圧着端子1が挿入されるコネクタハウジング(不図示)に形成された係止凹部や係止凸部と係合して、当該コネクタハウジング内での圧着端子1の位置が規定され、固定される。
なお、接続部11の構造、形状又は接続相手方端子との接続方法は特に限定されない。例えば、圧着端子1の接続部11をプラグとし、接続相手方端子をレセプタクルとしてもよい。
圧着端子1の第1のバレル12は、圧着端子1に電線2が取り付けられた際に、当該電線2の被覆部分22に接触して固定される部分であり、図1に示すように、圧着端子1の他方端部(図1中の+Y側端部)に設けられている。この第1のバレル12は、底部121と、側部122と、から構成されている。側部122は底部121の両端からそれぞれ立設されており、これにより第1のバレル12は、取り付けられる電線2の延在方向(図1中のY軸方向)からみて略U字形状を有している。側部122は、底部121に載置された電線2の被覆部分22に向かって折り曲げ(加締め)られることにより、当該被覆部分22を圧着して固定する。このため、この第1のバレル12は、電線2の被覆部分22を圧着して固定するために十分な長さ(高さ)H1(図2参照)を有している。
第2のバレル13は、圧着端子1に電線2が取り付けられた際に、当該電線2の導体部分21を固定する部分であり、図1及び図3に示すように、接続部11と第1のバレル12との間に形成されている。本実施形態における第2のバレル13が、本発明のバレルの一例に相当する。
第2のバレル13も、図3に示すように、底部131と、側部132と、から構成されている。側部132は底部131の両端からそれぞれ立設されており、取り付けられる電線2の延在方向(図1中のY軸方向)からみて略U字形状を有している。側部132は、底部131に載置された電線2の導体部分21に向かって折り曲げ(加締め)られることにより、当該導体部分21を圧着して固定する。このため第2のバレル13は、電線2の導体部分21を圧着して固定するために十分な長さ(高さ)H2を有している(図2参照)。また、第2のバレル13の幅Dは、図2に示すように、圧着端子1に電線2の導体部分21の長さと略等しくなっている。
圧着端子1に電線2を取り付ける際は、まず、電線2の被覆部分22を第1のバレル12の底部121に載置すると共に、当該電線2の導体部分21を第2のバレル13の底部131に載置する(図2中の矢印参照)。次いで、第1のバレル12が有する2つの側部122の先端部123が、被覆部分22における径方向の略中央部分を図2中の−Z方向に向かって押圧するように当該側部122をそれぞれ折り曲げる。
また、同様に、第2のバレル13が有する2つの側部132の先端部133が、導体部分21における径方向の略中央部分を図2中の−Z方向に向かって押圧するように、当該側部132をそれぞれ折り曲げる。これにより、電線2は圧着端子1に固定されると共に、当該電線2の導体部分21は第2のバレル13の内面(圧着面)130に圧着される。
本実施形態における第2のバレル13の内面130には、図1及び図3に示すように、凹状のセレーション14が複数設けられている。この複数のセレーション14は、図4に示すように、第2のバレル13における内面130の略全面に形成されている。なお、第2のバレル13の内面130においてセレーション14が形成される領域は、圧着端子1に電線2を取り付けた際に、当該電線2の導体部分21と接触する部分を含んでいればよく、特に上記に限定されない。
本実施形態におけるセレーション14の外縁形状(内面130の平面視における縁部分140(図3参照)の形状)は、図5に示すように、1つの円弧141と、第1の直線142と、第2の直線143と、から構成されている。
円弧141は、真円である仮想円15の半分を構成する中心角が180°の円弧である。当該円弧141の一方の端点141aで第1の直線142に繋がっていると共に、円弧141の他方の端点141bで第2の直線143に繋がっている。本実施形態における仮想円15は、図5に示すように、仮想矩形16に内接している。
仮想矩形16は、第1の方向D1に沿った一対の辺(第1の辺161及び第2の辺162)と、第2の方向D2に沿った一対の辺(第3の辺163及び第4の辺164)と、から構成されている。本実施形態では、仮想円15が真円であると共に、第1の方向D1と第2の方向D2とは直角に交わっているため、仮想矩形16は正方形となっている。そして、円弧141及び仮想円15は、当該仮想矩形16の第1の辺161及び第3の辺163に点で接触している。また、円弧141を除く仮想円15は、仮想矩形16の第2の辺162及び第4の辺164に点で接触している。なお、第1の方向D1と第2の方向D2とは直角に交わっていなくてもよく、この場合には、仮想矩形16は菱形となる。
本実施形態において、第1の方向D1は図4及び図5中のX軸方向と実質的に平行となっていると共に、第2の方向D2は図4及び図5中のY軸方向と実質的に平行となっている。第1の方向D1が図4及び図5中のX軸方向に対して実質的に平行でなくてもよく、第2の方向D2も図4及び図5中のY軸方向に対して実質的に平行でなくてもよいが、圧着端子1と電線2の導体部分21との接続信頼性向上の観点から、第1及び第2の方向D1、D2が図4及び図5中のX軸方向及びY軸方向に対してそれぞれ実質的に平行であることが好ましい。
本実施形態における第1の直線142は、第1の方向D1に対して実質的に平行となっている。また、第2の直線143は、第2の方向D2に対して実質的に平行となっている。そして、当該第1及び第2の直線142、143は、連結点144で連結されている。本実施形態におけるこの連結点144は仮想円15上に位置しており、第1の直線142と第2の直線143との間の角度θは90°となっている。
なお、仮想矩形16が正方形以外の形状(菱形等)であることにより、第1の直線142と第2の直線143との間の角度θが90°でなくてもよいが、当該角度θは、セレーション14の加工容易性の観点から、下記(3)式を満たすことが好ましい。
180°≧θ≧90°・・・(3)
また、第1の直線142が第1の方向D1に対して実質的に平行でなくてもよく、第2の直線143も第2の方向D2に対して実質的に平行でなくてもよいが、電線2の導体部分21との接続信頼性向上の観点から、第1及び第2の直線142、143が第1及び第2の方向D1、D2に対してそれぞれ実質的に平行であることが好ましい。
また、本実施形態において、セレーション14の外縁形状は下記(4)式及び(5)式を満たしている。
≧R/2・・・(4)
≧R/2・・・(5)
ただし、上記(4)式において、Rは第1の方向D1に対して実質的に垂直な方向に沿って延在する仮想軸K1に正投影されたセレーション14の外縁形状の長さであり、Rは当該仮想軸K1に正投影された仮想円15の長さである。また、上記(5)式において、Rは第2の方向D2に対して実質的に垂直な方向に沿って延在する仮想軸K2に正投影されたセレーション14の外縁形状の長さであり、Rは当該仮想軸K2に正投影された仮想円15の長さである。本実施形態では、仮想軸K1の方向は第2の方向D2と等しく、仮想軸K2の方向は第1の方向D1と等しい。なお、「正投影」とは、投影対象が投影される仮想軸と投影線とが垂直に交わる場合の平行投影を示す。本実施形態における仮想軸K1が、本発明の仮想軸の一例に相当する。
本実施形態におけるセレーション14の外縁形状では、下記(6)式及び(7)式も成立している。そして、当該セレーション14の外縁形状は、連結点144と円弧141の中点141cとを結ぶ仮想直線(不図示)に対して線対称となっている。
=R・・・(6)
=R・・・(7)
セレーション14の外縁形状が、上記(4)式〜(7)式を満たしていなくてもよいが、セレーション14の加工容易性の観点から、上記(4)〜(7)式が成立することが好ましい。
本実施形態におけるセレーション14は、図4に示すように、第2のバレル13の内面130における図4中のX軸方向に沿って12個配置されたセレーション14の行が、図4中のY軸方向に沿って合計7行配置されている。これにより、合計84個のセレーション14が第2のバレル13の内面130に形成されている。
なお、図4中のX軸及びY軸方向に沿って配置されるセレーション14の数及び内面130に形成されるセレーション14の総数は特にこれに限定されない。例えば、ある1つの行を構成するセレーション14の数が他の行を構成するセレーション14の数と異なっていてもよく、ある1つの列を構成するセレーション14の数が他の列を構成するセレーション14の数と異なっていてもよい。
本実施形態において、各セレーション14の形状は実質的に同一の形状であり、セレーション14の外縁形状を構成する第1の直線142が、図4中のX軸方向に対して実質的に平行となるように内面130に配置されている。このため、セレーション14を構成する第2の直線142は、図4中のY軸方向に対して実質的に平行となるように配置された状態となっている。
さらに、本実施形態では、第2のバレル13の内面130に形成されたセレーション14の姿勢方向は、全て同一となっている。これにより、図4中のX軸方向に沿って隣り合う2つのセレーション14において、一方のセレーション14の外縁形状における円弧141が、他方のセレーション14の外縁形状における第2の直線143に対向している。また、図4中のY軸方向に沿って隣り合う2つのセレーション14においては、一方のセレーション14の外縁形状における円弧141が、他方のセレーション14の外縁形状における第1の直線142に対向している。
なお、第2のバレル13の内面130に形成されるセレーション14の向きは、特にこれに限定されない。例えば、当該セレーション14が平面視において時計回りに90°、180°又は270°回転した向きであってもよい。また、例えば、図6に示すように、上述のセレーション14が平面視において時計回りに270°回転したセレーション14Pと、セレーション14が平面視において時計回りに90°回転したセレーション14Qと、が混在していてもよい。図6に示す例では、セレーション14Pとセレーション14Qとが、図6中のX軸方向に沿って互い違い配置されていると共に、図6中のY軸方向に沿って互い違い配置されている。
なお、隣り合う2つのセレーションは、電線2の導体部分21との接続信頼性向上の観点から、図4又は図6に示すように、外縁形状の第1の直線142の方向に対して実質的に平行な方向に沿って配置されていることが好ましいと共に、外縁形状の第2の直線143の方向に対して実質的に平行な方向に沿って配置されていることが好ましい。
また、セレーションの形状は特に上記に限定されない。図7は、本実施形態におけるセレーションの第1変形例を示す平面図である。
図7に示すセレーション14Bの例では、仮想円15が楕円であると共に、円弧141も当該楕円の一部を構成する形状となっている。また、当該仮想円15が内接する仮想矩形16は、第1の辺161が第2の辺162に対して図7中の+X側にずれた平行四辺形となっている。本例でも、第1の直線142は第1の方向D1と実質的に平行となっていると共に、第2の直線143も第2の方向に対して実質的に平行となっている。このため、第1の直線142と第2の直線143との間の角度θは、90°よりも大きくなっている。
また、図7の例においても、第1の方向D1に対して実質的に垂直な方向に沿って延在する仮想軸K1に正投影されたセレーション14の外縁形状の長さR及び当該仮想軸K1に正投影された仮想円15の長さRは、上記(4)式を満たしている。また、第2の方向D2に対して実質的に垂直な方向に沿って延在する仮想軸K2に正投影されたセレーション14の外縁形状の長さR及び当該仮想軸K2に正投影された仮想円15の長さRは、上記(5)式を満たしている。
また、セレーションの形状が、図8(A)又は図8(B)に示すような形態であってもよい。図8(A)及び図8(B)は、本実施形態におけるセレーションの第2及び第3変形例を示す平面図である。
図8(A)に示すセレーション14Cでは、円弧141と、第1の直線142bと、から構成されている。仮想円15は真円であると共に、第1の方向D1と第2の方向D2とは直角に交わっている。このため、当該仮想円15が内接する仮想矩形16は正方形となっている。そして、第2〜第4の辺162〜164は、円弧141とそれぞれ点で接触している。なお、仮想円15が楕円であってもよい。また、この場合においても、第1の直線142bが、図8(A)に示すように、第1の方向D1に対して実質的に平行な方向に延在していることが好ましい。
また、図8(B)に示すセレーション14Dでは、真円である同一の仮想円15の一部を構成する第1の円弧141P及び第2の円弧141Qと、第1の直線142bと、第2の直線143bと、から構成されている。第1の円弧141Pと第2の円弧141Qとは互いに対向しており、それら第1及び第2の円弧141P、141Qの端点間を第1及び第2の直線142b、143bがそれぞれ連結している。
図8(B)に示す例でも、第1の方向D1と第2の方向D2とは直角に交わっており、このため仮想矩形16は正方形となっている。そして、第3の辺163は第1の円弧141Pと点で接触していると共に、第4の辺164は第2の円弧141Qと点で接触している。この場合においても、第1の直線142bが第1の方向D1に対して実質的に平行な方向に延在していることが好ましく、また、第2の直線143bも、第1の方向D1に対して実質的に平行な方向に延在していることがさらに好ましい。
また、図8(A)及び図8(B)に示すセレーション14C,14Dの例においても、第1の方向D1に対して実質的に垂直な方向に沿って延在する仮想軸K1に正投影されたセレーション14の外縁形状の長さR及び当該仮想軸K1に正投影された仮想円15の長さRは、上記(4)式を満たしていることが好ましい。
次に、本実施形態における圧着端子1の作用について説明する。図9(A)及び図9(B)は、本実施形態における圧着端子の作用を説明するための説明図であり、図9(A)は比較例であり、図9(B)は実施例である。
導体部分にアルミニウム又はアルミニウム合金を用いた電線を圧着端子に接続する場合、当該導体部分の表面には、通常、電気的に抵抗値の高い酸化被膜が生成されている。このため、圧着接続に際しては、当該酸化被膜を削りながら圧着端子と電線の導体部分との間の接触導通を図る必要がある。
凹状のセレーションが形成されたバレルを備えた圧着端子では、バレルが電線の導体部分に圧着された際、導体部分の表面の酸化被膜がセレーションの縁部分によって削られることによって圧着端子と電線の導体部分との電気的接続が図られる。このため、圧着端子と電線の導体部分との間の接続信頼性を向上するためには、セレーションをバレルの内面に密に配置する必要がある。
この点、本実施形態におけるセレーション14の外縁形状は、仮想円15の一部を構成する1つの円弧141と、当該円弧141の端点141a、141bの間に連続して設けられた第1及び第2の直線142、143と、から構成されている。このため、図9中のX軸方向に沿ってセレーションを配置する際、外縁形状が仮想円15と同一の円形状である例(図9(A)に示す例)におけるセレーション17同士の中心間距離がL1である場合に、本実施形態におけるセレーション14同士の中心間(仮想円15の中心間)の距離L2は、L1に比べて小さくなる(L2<L1)。これにより、セレーション14を図9中のX軸方向に沿って密に第2のバレル13の内面130に配置することができるため、圧着端子1と電線の導体部分との接続信頼性を向上することができる。
また、セレーション14の外縁形状の一部に円弧141が形成されることにより、当該円弧141の部分には角部が形成されないため、第2のバレル13の内面130へのセレーション14の加工が容易となる。
また、特に図示しないが、図9中のY軸方向に沿ってセレーションを配置する場合においても同様に、外縁形状が仮想円15と同一の円形状である例(図9(A)に示す例)におけるセレーション17に比べ、図9中のY軸方向に沿ってより多くのセレーション14を配置することができるため、圧着端子1と電線の導体部分との接続信頼性をより向上することができる。
また、本実施形態では、仮想円15が仮想矩形16に内接していると共に、当該仮想矩形16は、第1の方向D1に沿った一対の辺(第1の辺161及び第2の辺162)と、第2の方向D2に沿った一対の辺(第3の辺163及び第4の辺164)と、から構成されている。そして、セレーション14の外縁形状を構成する第1の直線142は、図4及び図5に示すように、第1の方向D1に対して実質的に平行な方向に延在している。このため、セレーション14同士を第2の方向D2に沿って配置する際に、当該セレーション14同士の中心間距離を効率的に短縮化することができる。これにより、より多くのセレーション14を密に第2のバレル13の内面130に配置すること可能となり、圧着端子1と電線の導体部分との接続信頼性をさらに向上することができる。
同様に、本実施形態ではセレーション14の外縁形状を構成する第2の直線143も、第2の方向D2に対して実質的に平行な方向に延在している。これにより、セレーション14同士を第1の方向D1に沿って配置する際において、当該セレーション14同士の中心間距離を効率的に短縮化することができるため、圧着端子1と電線の導体部分との接続信頼性をさらにより向上することができる。
また、本実施形態におけるセレーション14の外縁形状は、上記(4)式を満たしている。これにより、図5に示すように、円弧141の端点141aにおける仮想接線(不図示)と第1の直線142との間の角度Pは、90°以上(P≧90°)となる。このため、第2のバレル13の内面130へのセレーション14の加工が容易となる。
同様に、本実施形態におけるセレーション14の外縁形状では、上記(5)式も満たしているため、円弧141の端点141bにおける仮想接線(不図示)と第2の直線143との間の角度Qは、90°以上(Q≧90°)となる。このため、第2のバレル13の内面130へのセレーション14の加工がより一層容易となる。
なお、以上に述べた効果は、図7、図8(A)及び図8(B)に示すセレーション14B〜14Dの場合においても同様に奏することができる。
また、本実施形態におけるセレーション14の外縁形状では、上記(3)式を満たしている。このため、第2のバレル13の内面130へのセレーション14の加工がさらにより容易となる。なお、この効果は、図7に示すセレーション14Bの場合においても同様に奏することができる。
なお、以上に説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
特に図示しないが、例えば、上述した図5に示す外縁形状のセレーション14において、第1の直線142と第2の直線143との連結点144にアール形状を設けてもよい。また、円弧141と第1の直線142との連結点や、円弧141と第2の直線143との連結点にアール形状を設けてもよい。この場合には、第2のバレル13の内面130へのセレーション14の加工がさらに容易となる。
1・・・圧着端子
11・・・接続部
12・・・第1のバレル
13・・・第2のバレル
130・・・内面
131・・・底部
132・・・側部
14、14P、14Q・・・セレーション
140・・・縁部分
141、141P、141Q・・・円弧
141a、141b・・・端点
142・・・第1の直線
143・・・第2の直線
144・・・連結点
15・・・仮想円
16・・・仮想矩形
161〜164・・・第1〜第4の辺
2・・・電線
21・・・導体部分
22・・・被覆部分
D1・・・第1の方向
D2・・・第2の方向
K1・・・第1の方向に対して実質的に垂直な方向に沿って延在する仮想軸
K2・・・第2の方向に対して実質的に垂直な方向に沿って延在する仮想軸

Claims (5)

  1. 凹状のセレーションが形成されたバレルを備え、前記バレルが折り曲げられて電線の導体部分に圧着される圧着端子であって、
    前記セレーションの外縁形状は、
    仮想円の一部を構成する1つの円弧と、
    前記円弧の端点間に連続して設けられ、前記円弧の端点同士を結ぶ2つの直線と、から構成され
    下記(2)式を満たすことを特徴とする圧着端子。
    180°>θ≧90°・・・(2)
    ただし、上記(2)式において、θは前記外縁形状の内側に形成される2つの前記直線の間の角度である。
  2. 請求項1に記載の圧着端子であって、
    前記仮想円は、第1の方向に沿って延在する一対の辺と、第2の方向に沿って延在する一対の辺と、から構成される仮想矩形に内接しており、
    少なくとも1つの前記直線は、前記第1の方向又は前記第2の方向に対して実質的に平行な方向に延在していることを特徴とする圧着端子。
  3. 請求項2に記載の圧着端子であって、
    前記直線が前記第1の方向に対して実質的に平行な方向に延在している場合において、下記(1)式を満たすことを特徴とする圧着端子。
    R1≧R2/2・・・(1)
    ただし、上記(1)式において、R1は前記第1の方向に対して実質的に垂直な方向に沿って延在する仮想軸に正投影された前記外縁形状の長さであり、R2は前記仮想軸に正投影された前記仮想円の長さである。
  4. 請求項1〜の何れか1項に記載の圧着端子であって、
    前記外縁形状は、前記円弧と前記直線の連結点、又は前記直線同士の連結点に形成されたアール形状を含むことを特徴とする圧着端子。
  5. 複数の前記セレーションが形成された前記バレルを備えた請求項1〜の何れか1項に記載の圧着端子であって、
    少なくとも2つの前記セレーションは、前記直線の延在方向に対して実質的に平行な方向に沿って配置されていることを特徴とする圧着端子。
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