JP6419630B2 - 方向転換機構及びローラコンベヤ装置 - Google Patents

方向転換機構及びローラコンベヤ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6419630B2
JP6419630B2 JP2015072163A JP2015072163A JP6419630B2 JP 6419630 B2 JP6419630 B2 JP 6419630B2 JP 2015072163 A JP2015072163 A JP 2015072163A JP 2015072163 A JP2015072163 A JP 2015072163A JP 6419630 B2 JP6419630 B2 JP 6419630B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conveyed
transported object
roller
collar
conveyed product
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015072163A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016190722A (ja
Inventor
孝一 西森
孝一 西森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanki Engineering Co Ltd
Original Assignee
Sanki Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanki Engineering Co Ltd filed Critical Sanki Engineering Co Ltd
Priority to JP2015072163A priority Critical patent/JP6419630B2/ja
Publication of JP2016190722A publication Critical patent/JP2016190722A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6419630B2 publication Critical patent/JP6419630B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Rollers For Roller Conveyors For Transfer (AREA)
  • Attitude Control For Articles On Conveyors (AREA)

Description

本発明は、搬送される搬送物の向きを転換する方向転換機構及びローラコンベヤ装置に関する。
直方体の段ボール箱やプラスチックケースなどの搬送物を搬送するローラコンベヤ装置を直列に並べて搬送系を形成する際に、例えば、搬送物の側面にバーコードなどが貼付されていてその読み取りの都合などにより、方向転換、つまり搬送物の搬送方向に向かう面を転換する必要が生じる場合がある。
ローラコンベヤ装置を並べた搬送系でよく用いられる方向転換装置としては、例えば特許文献1に示すような、駆動ローラコンベヤ上を流れる搬送物に対し、コンベヤ上に搬送物の搬送方向を横切って配置され、自由端を上流側へ折曲させたアングルプレートに搬送物を当接させ、アングルプレートを基端を中心にして下流側へ旋回させながら、搬送物をアングルプレートに沿って摺動させて、アングルプレートのコーナー部へ搬送物を導き、アングルプレートを旋回させることで、搬送物の方向を転換させる装置がある。
さらに、ローラコンベヤ装置を並べた搬送系の途中には、複数の搬送ローラを搬送物の搬送方向に対して傾斜させて配置し、搬送物を装置本体の幅方向の一端側に寄せて搬送するコンベヤ装置がある。
このような搬送物を装置本体の幅方向の一端側に寄せるローラコンベヤ装置の中には、複数の搬送ローラを搬送物の搬送方向に対して傾斜させて配置し、搬送物を装置本体の幅方向の一端側に寄せて搬送するコンベヤ装置がある。このようなローラコンベヤ装置の中には、搬送物を搬送させながら搬送物の向きを90°変更する方向変更装置を備えたローラコンベヤ装置がある。方向変更装置としては、例えば搬送される搬送物が寄せられる一端側に設けられた当接部材に搬送される搬送物の一端側を当接させ、搬送物の他端側の移動により搬送物の向きを変更させるものや、搬送経路上に突出する突出位置と搬送経路上から退避する退避位置との間で回動する向き変更アームにより、搬送される搬送物の向きを90°変更するものが挙げられる(特許文献2及び特許文献3参照)。
特開平10−218348号公報 特許第4269838号公報 特許第3637773号公報
ところが、特許文献1に示すような方向転換装置の場合、アングルプレートを回転させて搬送物を転向させるのだが、駆動ローラコンベヤの搬送面上方に、搬送物をたたくアングルプレートが待ち構えていて、搬送物にもアングルプレートにも当接時に過大な力が一瞬で掛かることとなり、搬送物の箱がへこんだり、搬送物重量が過大な際はアングルプレートの旋回軸が壊れることが頻繁に発生する。また、アングルプレートが搬送面から隙間を隔てて上方に位置するので、その隙間に搬送物の一部が巻き込まれる問題も発生する。
また、特許文献2に開示されるコンベヤ装置は、搬送方向の上流側から搬送物の搬送方向に対して傾斜させた複数の搬送ローラ(傾斜ローラ)、搬送方向に直交する搬送ローラ(直交ローラ)の順で配置された構成となっており、方向変更装置の当接部材は、傾斜ローラが配置された部分下流側の搬送物が寄せられるフレーム側に配置されている。このコンベヤ装置では、搬送物の幅方向の一端側を中心にして向きが変更された後、傾斜ローラ上から直交ローラ上へと搬送される。このコンベヤ装置では、傾斜ローラが直交ローラよりも回転速度が速く設定されているが、あくまで傾斜ローラ搬送面上で搬送物の向きが90度変更されている。そのため、搬送物が寄せられたコンベヤ装置のフレームに配置される当接部材にて、幅方向の一端側を抑えられた搬送物は、傾斜しているとはいえ駆動されているローラの接触面をローラ軸のスラスト方向へ滑りながら無理やり回転することとなり、搬送物の幅方向の一端側の当接部材に抑えられる点は不安定で、搬送物が回転を開始した時点で当接部材への搬送方向直交成分は消えてしまう。また、搬送物の底面には、傾斜ローラとの無理なすべりを掛けられて、弱い段ボール箱の場合、底面の段ボール表面を削り取ってしまう場合がある。
また、特許文献3に開示される方向変更装置は、電磁式の切換弁の切り換えにより、向き変更アームを突出位置と退避位置との間で90°回動させることを可能とし、切換弁が中立切換位置にあるときにシリンダ装置に設けたピストンロッドを退入させるのに要する外力Fの大きさをレギュレータにより調整している構成となっている。特許文献3に開示される方向変更装置では、向き変更アームを回動させることで搬送物の向きを変更していることから、傾斜ローラのみで構成されるローラコンベヤ装置又は搬送ローラのみで構成されたローラベルトコンベヤ装置に使用することが可能となる。しかしながら、方向変更装置としては構成が複雑であることから、コストがかかるという欠点がある。また、搬送物が寄せられたコンベヤ装置のフレームに配置される向き変更アームにて、幅方向の一端側を抑えられた搬送物は、傾斜しているとはいえ駆動されているローラの接触面をローラ軸のスラスト方向へ滑りながら無理やり回転することとなり、搬送物の幅方向の一端側の向き変更アームに抑えられる点は不安定で、搬送物が回転を開始した時点で当接部材への搬送方向直交成分は消えてしまう。また、搬送物の底面には、傾斜ローラとの無理なすべりを掛けられて、弱い段ボール箱の場合、底面の段ボール表面を削り取ってしまう問題は解消されていない。
本発明は、簡単な構成で搬送物の向きを確実に90°変更(転換)させることができ、搬送物に無理な力が掛からないようにした方向転換機構及びローラコンベヤ装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の方向転換機構は、搬送物の搬送方向に直交する複数の駆動ローラの回転により搬送される前記搬送物の向きを転換する方向転換機構において、前記複数の駆動ローラの回転により前記搬送物が搬送される過程で、前記搬送物の前記搬送方向における前端部で且つ前記搬送物の幅方向における一端部が当接される当接部材と、前記複数の駆動ローラのうち、少なくとも前記当接部材の近傍に位置する複数の一部の駆動ローラのそれぞれの搬送面に外嵌固定されたカラーと、を備え、複数の前記一部の駆動ローラに外嵌固定されたカラーは、前記当接部材に当接された前記搬送物と、前記搬送方向における後端側で且つ前記一端部とは前記搬送物の底面における対角線上で反対側となる他端部が乗り上げられる位置に配置され、前記搬送物の前記他端部が乗り上げられたときに、前記搬送物の前記搬送方向と前記搬送物の底面における対角線とがなす角度の正弦成分に前記搬送物の回転力を働かせながら、カラー自体の回転により緩和されるカラースラスト方向に生じる前記搬送物との滑りにより、前記搬送物の前記搬送方向における後端側で且つ前記一端部とは前記搬送物の底面における対角線上で反対側となる他端部を、前記搬送方向と前記搬送物の底面における対角線とがなす角度の正弦成分に回動させ、隣接する下流側の一部の駆動ローラに前記搬送物の前記搬送方向と前記搬送物の底面における対角線とがなす角度の正弦成分の延長位置にカラーが外嵌固定され、前記搬送物の前記搬送方向における後端側で且つ前記一端部とは前記搬送物の底面における対角線上で反対側となる他端部を下流側の一部の駆動ローラのカラーに受け渡すことで、前記当接部材に当接された前記搬送物の向きを順次転換させることを特徴とする。
また、本発明の方向転換機構は、搬送物の搬送方向に直交する複数の駆動ローラの回転により搬送される前記搬送物の向きを転換する方向転換機構において、前記複数の駆動ローラの回転により前記搬送物が搬送される過程で、前記搬送物の前記搬送方向における前端部で且つ前記搬送物の幅方向における一端部が当接される当接部材と、前記複数の駆動ローラのうち、少なくとも前記当接部材の近傍に位置する複数の一部の駆動ローラのそれぞれの搬送面に外嵌固定されたカラーと、を備え、複数の前記一部の駆動ローラに外嵌固定された各カラーは、前記当接部材に当接された前記搬送物と、前記搬送方向における後端側で且つ前記一端部とは前記搬送物の底面における対角線上で反対側となる他端部が乗り上げられる位置に配置され、前記搬送物の前記他端部が乗り上げられたときに、前記搬送物の前記搬送方向と前記搬送物の底面における対角線とがなす角度の正弦成分に前記搬送物の回転力を働かせながら、カラー自体の回転により緩和されるカラースラスト方向に生じる前記搬送物との滑りにより、前記搬送物の前記搬送方向における後端側で且つ前記一端部とは前記搬送物の底面における対角線上で反対側となる他端部を、隣接する下流側の一部の駆動ローラに前記搬送物の前記搬送方向と前記搬送物の底面における対角線とがなす角度の正弦成分の位置に外嵌固定されたカラーに受け渡すことで、前記当接部材に当接された前記搬送物の向きを順次転換させ、前記カラーが外嵌固定される前記一部の駆動ローラは、前記搬送物の前面側の一端部が前記当接部材に当接されたときに前記搬送物の前記搬送方向における後端側で且つ前記一端部とは前記搬送物の底面における対角線上で反対側となる他端部が位置する駆動ローラと、前記搬送物の向きが転換されたときに前記搬送物の前記搬送方向における後端側が位置する駆動ローラとの間に配置される駆動ローラであることを特徴とする。
また、前記当接部材は、前記複数の駆動ローラの回転により搬送される前記搬送物の搬送軌跡内に配置される側板部と、前記搬送物の前記搬送方向における前記側板部の上流側端部から、前記搬送物の向きが転換される方向とは逆方向に折曲された傾斜板部と、前記側板部と前記傾斜板部との間に設けられた屈曲部と、を有し、前記傾斜板部は、前記搬送方向に搬送される前記搬送物の前面側の一端部が当接されることで、前記搬送物の前記搬送方向への搬送を規制し、前記屈曲部は、前記搬送物の向きが転換される過程で前記搬送物の前面の一部が摺接され、前記側板部は、向きが転換された前記搬送物が当接されることで、前記搬送物の向きの転換を規制することを特徴とする。
また、前記カラーは、前記一部の駆動ローラのそれぞれに対して、前記搬送物の向きが転換されるときの、前記搬送物の前記搬送方向における後端側で且つ前記一端部とは前記搬送物の底面における対角線上で反対側となる他端部の移動軌跡上となる位置に外嵌固定されることを特徴とする。
また、前記複数の駆動ローラの回転により搬送される搬送物は、大きさが異なる複数種類の搬送物であり、前記カラーが外嵌固定される前記一部の駆動ローラは、前記大きさが異なる複数種類の搬送物のうち、最も小さい搬送物を基準にして設定されることを特徴とする。
また、前記複数の駆動ローラのうち、前記搬送物の前記搬送方向における前記当接部材よりも下流側に位置する所定数の駆動ローラに、前記カラーにより向きが転換しきれない前記搬送物の向きを転換させるスリーブローラが固定されることを特徴とする。
また、前記搬送物の搬送方向に直交する複数の駆動ローラは、前記搬送物を前記搬送方向に直交する方向に寄せながら前記搬送物を前記搬送方向に搬送させる斜行ローラ群の後流に設置され、前記斜行ローラにより装置本体の幅方向における一端側に寄せられた前記搬送物を前記搬送方向に直交する方向における位置を変化させずに前記当接部材の位置まで搬送する。
この場合、前記斜行ローラによって前記搬送方向に直交する方向に寄せられる前記搬送物を前記搬送方向にガイドするガイド機構を備えていることが好ましい。
また、本発明のローラコンベヤ装置は、複数の駆動ローラを軸支する装置本体と、前記装置本体に設けられ、前記複数の駆動ローラを回転させる駆動部と、前記駆動部の駆動力を前記複数の駆動ローラのそれぞれに伝達する伝達機構と、前記複数の駆動ローラの回転により搬送される搬送物の向きを転換する方向転換機構と、を備え、前記方向転換機構は、前記複数の駆動ローラの回転により前記搬送物が搬送される過程で、前記搬送物の搬送方向における前端部で且つ前記搬送物の幅方向における一端部が当接される当接部材と、前記複数の駆動ローラのうち、少なくとも前記当接部材の近傍に位置する複数の一部の直交ローラである駆動ローラのそれぞれの搬送面に外嵌固定されたカラーと、を有し、複数の前記一部の駆動ローラに外嵌固定されたカラーは、前記当接部材に当接された前記搬送物と、前記搬送方向における後端側で且つ前記一端部とは前記搬送物の底面における対角線上で反対側となる他端部が乗り上げられる位置に配置され、前記搬送物の前記他端部が乗り上げられたときに、前記搬送物の前記搬送方向と前記搬送物の底面における対角線とがなす角度の正弦成分に前記搬送物の回転力を働かせながら、カラー自体の回転により緩和されるカラースラスト方向に生じる前記搬送物との滑りにより、前記搬送物の搬送方向における後端側で且つ前記一端部とは前記搬送物の底面における対角線上で反対側となる他端部を、前記搬送方向と前記搬送物の底面における対角線とがなす角度の正弦成分に回動させ、隣接する下流側の一部の駆動ローラに前記搬送物の前記搬送方向と前記搬送物の底面における対角線とがなす角度の正弦成分の延長位置にカラーが外嵌固定され、前記搬送物の前記搬送方向における後端側で且つ前記一端部とは前記搬送物の底面における対角線上で反対側となる他端部を下流側の一部の駆動ローラのカラーに受け渡すことで、前記当接部材に当接された前記搬送物の向きを順次転換させることを特徴とする。
また、本発明のローラコンベヤ装置は、複数の駆動ローラを軸支する装置本体と、前記装置本体に設けられ、前記複数の駆動ローラを回転させる駆動部と、前記駆動部の駆動力を前記複数の駆動ローラのそれぞれに伝達する伝達機構と、前記複数の駆動ローラの回転により搬送される搬送物の向きを転換する方向転換機構と、を備え、前記方向転換機構は、前記複数の駆動ローラの回転により前記搬送物が搬送される過程で、前記搬送物の搬送方向における前端部で且つ前記搬送物の幅方向における一端部が当接される当接部材と、前記複数の駆動ローラのうち、少なくとも前記当接部材の近傍に位置する複数の一部の直交ローラである駆動ローラのそれぞれの搬送面に外嵌固定されたカラーと、を有し、複数の前記一部の駆動ローラに外嵌固定された各カラーは、前記当接部材に当接された前記搬送物と、前記搬送方向における後端側で且つ前記一端部とは前記搬送物の底面における対角線上で反対側となる他端部が乗り上げられる位置に配置され、前記搬送物の前記他端部が乗り上げられたときに、前記搬送物の前記搬送方向と前記搬送物の底面における対角線とがなす角度の正弦成分に前記搬送物の回転力を働かせながら、カラー自体の回転により緩和されるカラースラスト方向に生じる前記搬送物との滑りにより、前記搬送物の前記搬送方向における後端側で且つ前記一端部とは前記搬送物の底面における対角線上で反対側となる他端部を、隣接する下流側の一部の駆動ローラに前記搬送物の前記搬送方向と前記搬送物の底面における対角線とがなす角度の正弦成分の位置に外嵌固定されたカラーに受け渡すことで、前記当接部材に当接された前記搬送物の向きを順次転換させ、前記カラーが外嵌固定される前記一部の駆動ローラは、前記搬送物の前面側の一端部が前記当接部材に当接されたときに前記搬送物の前記搬送方向における後端側で且つ前記一端部とは前記搬送物の底面における対角線上で反対側となる他端部が位置する駆動ローラと、前記搬送物の向きが転換されたときに前記搬送物の前記搬送方向における後端側が位置する駆動ローラとの間に配置される駆動ローラであることを特徴とする。
また、前記当接部材は、前記複数の駆動ローラの回転により搬送される前記搬送物の搬送軌跡内に配置される側板部と、前記搬送物の前記搬送方向における前記側板部の上流側端部から、前記搬送物の向きが転換される方向とは逆方向に折曲された傾斜板部と、前記側板部と前記傾斜板部との間に設けられた屈曲部と、を有し、前記傾斜板部は、前記搬送方向に搬送される前記搬送物の前面側の一端部が当接されることで、前記搬送物の前記搬送方向への搬送を規制し、前記屈曲部は、前記搬送物の向きが転換される過程で前記搬送物の前面の一部が摺接され、前記側板部は、向きが転換された前記搬送物が当接されることで、前記搬送物の向きの転換を規制することを特徴とする。
また、前記カラーは、前記一部の駆動ローラのそれぞれに対して、前記搬送物の向きが転換されるときの、前記搬送物の前記搬送方向における後端側で且つ前記一端部とは前記搬送物の底面における対角線上で反対側となる他端部の移動軌跡上となる位置に外嵌固定されることを特徴とする。
また、前記複数の駆動ローラの回転により搬送される搬送物は、大きさが異なる複数種類の搬送物であり、前記カラーが外嵌固定される前記一部の駆動ローラは、前記大きさが異なる複数種類の搬送物のうち、最も小さい搬送物を基準にして設定されることを特徴とする。
また、前記複数の駆動ローラのうち、前記搬送物の前記搬送方向における前記当接部材よりも下流側に位置する所定数の駆動ローラに、前記カラーにより向きが転換しきれない前記搬送物の向きを転換させるスリーブローラが固定されることを特徴とする。
また、前記搬送物の搬送方向に直交する複数の駆動ローラは、前記搬送物を前記搬送方向に直交する方向に寄せながら前記搬送物を前記搬送方向に搬送させる斜行ローラ群の後流に設置され、前記斜行ローラにより前記装置本体の幅方向における一端側に寄せられた前記搬送物を前記搬送方向に直交する方向における位置を変化させずに前記当接部材の位置まで搬送することを特徴とする。
この場合、前記斜行ローラによって前記搬送方向に直交する方向に寄せられる前記搬送物を前記搬送方向にガイドするガイド機構を備えていることが好ましい。
本発明によれば、当接部材に当接されることで搬送方向への搬送が規制された搬送物の搬送方向における後端側で且つ当接部材に当接される搬送物の一端部とは搬送物の底面における対角線上で反対側となる他端部が乗り上げられたときに、カラー自体の回転により緩和されるカラースラスト方向に生じる搬送物との滑りにより当接部材に当接された搬送物の向きを転換させながら、搬送物の搬送方向における後端側で且つ一端部とは搬送物の底面における対角線上で反対側となる他端部を、隣接する下流側のローラに固定されたカラーに受け渡していくことで、当接部材に当接される搬送過程の搬送物の向きが転換されていく。したがって、簡易な構成で、確実に搬送物の向きを確実に転換させることが可能となる。
また、本発明では、搬送物が乗り上げたカラーが回転することで搬送物を押し出すときに生じる搬送物との滑りにより当接部材に当接された搬送物の向きを転換させるので、搬送物の向きを転換する際の駆動源を新たに設ける必要はない。
本発明の方向転換機構を用いたローラコンベヤ装置の平面図である。 複数の駆動ローラを取り外した状態を示すローラコンベヤ装置の平面図である。 ローラコンベヤ装置の側面図である。 方向転換機構の近傍を示す平面図である。 搬送物が当接板に当接した状態を示す平面図である。 当接板に当接した状態で向きが転換された搬送物を示す平面図である。 搬送物が図6に示す状態からさらに向きが転換された搬送物を示す平面図である。 搬送物の側面が当接板の傾斜板部に面接触した状態を示す平面図である。 大きい搬送物が搬送される場合を示す平面図である。
以下、本実施形態について説明する。図1から図3は、本実施形態に係るローラコンベヤ装置10の一例を示す。ローラコンベヤ装置10は、上流側に配置されるコンベヤ装置から受け渡された搬送物20を、ローラコンベヤ装置10の幅方向の一端側(図1中右側のフレームに当接する端部)に寄せながら搬送した後、後述する方向転換機構30により搬送物20の向きを90°転換して下流側に搬送する。ローラコンベヤ装置10は、大きさの異なる複数種類の搬送物20が搬送される。搬送物20としては、例えば段ボールやプラスチックケースなどが挙げられる。また、搬送物20の長手方向における長さは、例えば250〜500mmである。搬送物20は、長手方向が搬送方向と一致した状態で上流側のコンベヤ装置からローラコンベヤ装置10に受け渡される。もし搬送物20の搬送方向が長手方向と完全に一致していなくても、後述する斜行ローラ35による片寄せによりローラコンベヤ装置10の幅方向の一端側に寄せられて搬送方向と長手方向が一致する。
ローラコンベヤ装置10は、複数の駆動ローラ、複数の駆動ローラを回転駆動させる駆動部22、駆動部22の駆動力を複数の駆動ローラに伝達する伝達機構23、ガイドユニット24、装置フレーム25の他、方向転換機構30を有する。
複数の駆動ローラは、スチール製のローラが用いられる。複数の駆動ローラにおける外周面(搬送表面)の摩擦係数は例えば0.59程度である。これら複数の駆動ローラは、回転軸方向が装置フレーム25の幅方向(図中x方向)に対して所定の角度(例えば10°)傾斜した状態で軸支されるローラ(以下、斜行ローラと称する)35と、回転軸方向が装置フレーム25の幅方向に一致するように軸支されるローラ(以下、直交ローラと称する)36とを有する。斜行ローラ35及び直交ローラ36は、それぞれ一定間隔を空けて複数配置される。ここで、斜行ローラ35及び直交ローラ36は、直径が例えば42.7mm、ローラ幅が例えば500mmのものが用いられる。また、複数の駆動ローラの中には、直交ローラ36よりもローラ幅が短い搬送ローラ37,38を含み、斜行ローラ35と直交ローラ36とが並列する箇所の隙間を埋める。搬送ローラ37,38の直径は、斜行ローラ35及び直交ローラ36の直径と同一の直径である。搬送ローラ37は、最も上流に位置する斜行ローラ35と装置フレーム25とによって形成される空間部分に配置される。また、搬送ローラ38は、最も下流側に位置する斜行ローラ35と最も上流側に位置する直交ローラ36とにより形成される空間部分に配置される。
斜行ローラ35は、例えばローラコンベヤ装置10の上面視において、回転軸方向の両端部のうち、図1中左側端部が右側端部よりも下流側(y方向)にずれた位置となるように配置される。したがって、斜行ローラ35によって搬送される搬送物20は、搬送方向に沿って搬送される過程で、装置フレーム25の図1中右側端部に寄せられる。
なお、詳細については図示を省略するが、上述した複数の駆動ローラは平面視1点の全周にかけて溝部をそれぞれ有し、各ローラの溝部と後述するドライブシャフト55に設けた複数のプーリ56とに、丸ベルト49が巻き掛けられる。
駆動部22は、搬送物20の搬送方向における下流側で、且つ直交ローラ36の下方に設けられる。駆動部22は、モータ41及び減速機42から構成され、モータ41がブラケット43を介して装置フレーム25に固定される。駆動部22は、減速機42の出力軸42aの軸方向が搬送物20の搬送方向と一致するように配置される。
伝達機構23は、駆動側スプロケット45、従動側スプロケット46、駆動用チェーン(図示省略)、ドライブシャフト47、複数のプーリ48及び複数の丸ベルト49を有する。
駆動側スプロケット45は、駆動部22の減速機42の出力軸42aに固定される。従動側スプロケット46は、ドライブシャフト47に固定される。これらスプロケットには、図示を省略した駆動用チェーンが巻き掛けられる。
ドライブシャフト47は、回転軸方向がローラコンベヤ装置10における搬送方向と一致し、且つ、装置フレーム25に軸支される複数の駆動ローラの下方となるように、装置フレーム25に軸支される。ここで、符号50は、ドライブシャフト47を軸支するための軸受け部である。これら軸受け部50は、ブラケットを介して装置フレーム25に固定される。複数のプーリ48は、ドライブシャフト47の回転軸方向に一定の間隔を空けて固定される。上述したように、複数のプーリ48には、丸ベルト49が巻き掛けられる。したがって、ドライブシャフト47の回転に合わせて複数のプーリ48が回転すると、丸ベルト49が走行して各駆動ローラを回転させる。
ガイドユニット24は、斜行ローラ35によって装置フレーム25の一端側に寄せられた搬送物20を搬送方向にガイドする。ガイドユニット24は、装置フレーム25における上流側で、且つ装置フレーム25の幅方向における図1中右側端部に固定される。ガイドユニット34は、複数のガイドホイール56、保持部材57及び保持部材57を装置フレーム25に支持する支持部材58から構成される。複数のガイドホイール56は、搬送方向に一定間隔を空けて配置された状態で、保持部材57に軸支される。支持部材58は、装置フレーム25に固定され、保持部材57を搬送物20の搬送面から所定の間隔を空けた状態で支持する。
次に、ローラコンベヤ装置10に設けられた方向転換機構30について説明する。方向転換機構30は、装置フレーム25の図1中右側端部に寄せられながら搬送される搬送物20の向きを略90°転換する機構である。図1及び図4に示すように、方向転換機構30は、ローラコンベヤ装置10の搬送方向の略中央部分で、且つ直交ローラ36が配置される領域に設けられる。
方向転換機構30は、直交ローラ36の図1中右側端部の上方に突出する当接板61と、搬送物20の搬送方向において、当接板61の近傍に位置する複数の直交ローラ36のそれぞれの搬送面に外嵌固定されるカラー62とを有する。
当接板61は、搬送される搬送物20の側面20a及び側面20bの稜線20cが当接される。つまり、搬送される搬送物20は当接板61に線接触される。当接板61は、側板部61a、傾斜板部61b及び折曲部61cを有する。側板部61aは、直交ローラ36の図4中右側端部上方で、且つ搬送物20の搬送方向に沿って配置される。傾斜板部61bは、側板部61aの上流側端部から装置フレーム25の外側に向けて設けられる。傾斜板部61bは、側板部61aに対して、例えば45°折曲されている。この折曲角度は40〜60度の間であればスムーズに動作させることが可能である。折曲部61cは、側板部61a及び傾斜板部61bとの間に設けられる。当接板61は、ボルト及びナットにより装置フレーム25に固定される。
上述したように、カラー62は、直交ローラ36に取り付けられる部材である。カラー62は、表面がメッキ加工された、鉄などの金属材料からなる筒状の部材である。カラー62は、内径が直交ローラ36の直径と同一(例えば42.7mm)に設定され、外径が例えば58.7mmに設定される。つまり、直交ローラ36の搬送面に外嵌して固定しているのである。この外嵌は、例えば直交ローラ36の搬送面の所定位置を径落ちさせてカラーを巻きつけて固定させてもよい。
カラー62は、搬送される搬送物20が乗り上げられた状態で搬送物20の底面の一部である当接板61に当たる一端部とは搬送物20の底面における対角線上で反対側となる他端部を搬送方向に押し出す。このとき、搬送物20が当接板61に線接触しているので、搬送物20は、側面20a及び側面20bとの稜線20cにある一端部を中心として、搬送物の搬送方向と搬送物20の底面における対角線とのなす角度の正弦方向に回転力をカラー62から与えられて向きが転換される。つまり、本実施形態では、回転するカラー62と搬送物20との間に、カラー20の回転により緩和されながらカラー62の中心軸スラスト方向に近い搬送方向と搬送物20の底面における対角線とのなす角度の正弦方向及びカラー62の回転軸方向の双方向に滑りを生じさせて、搬送される搬送物20の向きを転換する。ここで、カラー20の回転軸方向における摩擦係数は例えば0.59程度、回転軸方向の摩擦係数は例えば0.56程度となるように、カラー62の材質が選択され、また、必要に応じてカラーの外周面に表面処理が施される。なお、これら摩擦係数は、実験などにより求められる値である。なお、カラー62の材質として鉄などの金属材料を挙げているが、例えば合成樹脂からなるカラーを用いてもよい。カラー62の材質として合成樹脂を用いる場合には、回転方向に対する摩擦係数は例えば0.62程度に設定される。また、カラー62を筒状の部材としているが、円弧状の2つの部材を組み合わせてもよい。
次に、カラー62が固定される直交ローラ36の範囲や位置について説明する。上述したように、方向転換機構30は、ローラコンベヤ装置10において、直交ローラ36が配置される領域に設けられる。なお、図1においては、方向転換機構30は、直交ローラ36が配置される領域のうち、搬送方向の上流側に配置される。
ところで、本実施形態のローラコンベヤ装置10は、大きさの異なる複数種類の搬送物20を搬送する。したがって、大きさの異なる複数種類の搬送物20のいずかが搬送される場合であっても、方向転換機構30により搬送物20の向きが略90°転換される必要がある。つまり、カラー62が固定される直交ローラ36の範囲や、直交ローラ36の回転軸方向におけるカラー62の固定位置は、ローラコンベヤ装置10によって搬送される搬送物のうち、大きさが最小となる搬送物20を基準にして設定される。
まず、カラーが固定される直交ローラの範囲について説明する。図4に示すように、大きさが最小となる搬送物20が当接板61の傾斜板部61bに線接触されたときに、搬送物20の長手方向における後端部にカラー62が位置する必要がある。したがって、例えば大きさが最小となる搬送物20が当接板61の傾斜板部61bに線接触されたときに、ローラコンベヤ装置10の上面視において、搬送物20が重畳される直交ローラ36のうち、搬送方向における最も上流に位置する直交ローラ36aが、カラー62を固定する最も上流側の直交ローラとして設定される。
なお、ローラコンベヤ装置10の上面視において、搬送物20が重畳される直交ローラ36のうち、搬送方向における最も上流に位置する直交ローラを、カラー62を固定する最も上流側の直交ローラとしているが、カラー62を固定する最も上流側の直交ローラとして設定される直交ローラは、例えば搬送物の長手方向における中心から後端側に位置する直交ローラであればよい。
また、搬送物20は当接板61の傾斜板部61aに線接触された後、搬送物20の側面20a及び側面20bの稜線20cを中心として向きが転換された後、搬送物20の側面20aが当接板61の側板部61aに当接される。したがって、ローラコンベヤ装置10の上面視において、搬送物20の側面20aが当接板61の側板部61aに当接されたときに搬送物20と重畳される直交ローラ36のうち、最も上流側に位置する直交ローラ36f、又は直交ローラ36fに隣接する、上流側の直交ローラ36eのいずれか一方の直交ローラが、カラー62が固定される最も下流側の直交ローラとして設定される。なお、図4においては、カラー62が固定される最も下流側の直交ローラとして、直交ローラ36eを設定した場合、言い換えれば、直交ローラ36aから直交ローラ36eにカラー62を固定した場合を記載している。
以下、直交ローラ36aに固定されるカラーに対しては符号62a、直交ローラ36bに固定されるカラーに対しては符号62b、直交ローラ36cに固定されるカラーに対しては符号62cを付して説明する。同様に、直交ローラ36dに固定されるカラーに対しては符号62d、直交ローラ36eに固定されるカラーに対しては符号62eを付して説明する。
次に、直交ローラ36の回転軸方向におけるカラー62の固定位置について説明する。カラー62が固定される直交ローラ36aから直交ローラ36fのうち、最も上流側に位置する直交ローラ36aの回転軸方向におけるカラー62aの固定位置は、搬送物20が当接板61の傾斜板部61aに線接触されたときに、ローラコンベヤ装置10の上面視において、搬送物20の後端縁部で、且つ図4中左端部と重畳される位置に設定される。
直交ローラ36bの回転軸方向におけるカラー62bの固定位置は、当接板61の傾斜板部61aに線接触した状態で回転する搬送物20の後端縁部の移動軌跡上となる位置に設定される。同様にして、直交ローラ36cの回転軸方向におけるカラー62cの固定位置は、搬送物20が当接板61の傾斜板部61aに線接触した状態で向きが転換される搬送物20の後端縁部の移動軌跡上となる位置に設定される。
搬送物20の後端縁部の移動軌跡上となる位置が良い理由は、搬送物(大小がある場合は最も小さいものにあわせないと転向できない)20の、当接板61により拘束される一端部とは搬送物20の底面における対角線上で反対側となる他端部が乗り上げられる位置にあり、搬送物20の搬送方向と搬送物20の底面における対角線とのなす角度の正弦成分が搬送物20を転向させる力となるのだが、搬送物20の底面における対角線上の反対である他端部で、その転向させる力の作用点となるよう、つまり回転中心から距離が最大になると、回転力トルクは大きくなり、転向しやすくなるのは、トルク=正弦成分転向力×回転中心からの距離となることから自明である。転向を開始した後の次のカラー62b、62cの位置が、搬送物20の底面における対角線上の他端部の軌跡上にあれば、その回転中心からの距離がほぼ同じに保たれ、搬送方向と搬送物20の底面における対角線とのなす角度の正弦成分が搬送物20を転向させる力が大きく保たれ有利である。
直交ローラ36dの回転軸方向におけるカラー62dの固定位置及び直交ローラ36eの回転軸方向におけるカラー62eの固定位置は、直交ローラ36cに固定されるカラー62と同一の位置にそれぞれ設定される。
なお、直交ローラ36dの回転軸方向におけるカラー62dの固定位置及び直交ローラ36eの回転軸方向におけるカラー62eの固定位置を、直交ローラ36cに固定されるカラー62と同一の位置としているが、直交ローラ36bの回転軸方向におけるカラー62bの固定位置や直交ローラ36cの回転軸方向におけるカラー62cの固定位置と同様に、当接板61の傾斜板部61aに当接した状態で向きが転換される搬送物20の後端縁部の移動軌跡上となる位置としてもよい。したがって、ローラコンベヤ装置10の上面視において、各直交ローラ36に対するカラー62の固定位置は、曲線状(円弧状又は楕円弧状)としてもよいし、直線状としてもよい。
方向転換機構30の下流側に位置する複数の直交ローラ36には、スリーブローラ65が固定される。図1においては、6本の直交ローラ36にスリーブローラ65を固定した場合を示す。スリーブローラ65は、例えばウレタンを用いた筒状の部材である。上述したように、ローラコンベヤ装置10により搬送される搬送物20は、大きさの異なる複数種類の搬送物20が対象となる。複数種類の搬送物20のうち、大きい搬送物20がローラコンベヤ装置10により搬送される場合、方向転換機構30により、予め想定した角度向きが転換されない場合がある。したがって、直交ローラ36にスリーブローラ65を設けることで、方向転換機構30によって予め想定した角度向きが転換されなかった搬送物20の向きをさらに転換させる。なお、直交ローラ36の回転軸方向におけるスリーブローラ65の固定位置は、図1中左側端部であり、大きい搬送物の長手方向における一端部が乗り上げることができる位置に設定される。
上述したように、スリーブローラ65は、予め想定した角度向きが転換しきれなかった搬送物20の向きをさらに転換させるために設けられる。ここで、スリーブローラ65による搬送物20の回転角度は、カラー62による搬送物20の回転角度よりも小さい。したがって、スリーブローラ65により搬送物20を押し出すときには、カラー62と同様に、回転するスリーブロール65は搬送物20との間で滑る必要があるが、その滑り量は低く設定される。したがって、スリーブローラ65の回転方向における摩擦係数は、カラー62の回転方向における摩擦係数よりも高く、例えば0.70程度に設定される。
次に、方向転換機構30によって搬送物20の向きが転換される動作について、図5から図8を用いて説明する。上流側に位置するコンベヤ装置からローラコンベヤ装置10に受け渡された搬送物20は、斜行ローラ35により装置フレーム25の幅方向の一端側(図5中右側端部)に寄せられながら搬送される。斜行ローラ35による搬送から直交ローラ36による搬送に切り替わると、搬送物20は装置フレーム25の幅方向の図5中右端部に寄せられた状態を保持したまま下流側に搬送される。搬送物20の側面20aが直交ローラ36aの位置まで到達すると、搬送物20の図5中左端部が直交ローラ36aに固定されたカラー62aに乗り上げる。搬送物20の図5中左端部が直交ローラ36aに固定されたカラー62aに乗り上げることで、搬送物20は、搬送物20の短手方向において、その底面を、カラー62aの表面及び直交ローラ36の右端部に底面の撓みによるが面ではなく線で支持された状態となる。また、搬送物20の長手方向においては、カラー62a及び直交ローラ36aの下流側に位置する直交ローラ36b、36c、36dに底面の一部を支持された状態となる。したがって、搬送物20の一部が浮いた状態で搬送方向に搬送される。
搬送物20が搬送方向に搬送されると、搬送物20の長手方向において、カラー62aに乗り上げた箇所が傾く。したがって、搬送物20は、カラー62aの表面及び直交ローラ36の右端部に底面の撓みによるが面ではなく線で支持された状態となる。ここでは、カラー62aに掛かる重量は、搬送物20の底面があまり撓まなければ搬送物20の重量の約1/2が掛かる場合もある。したがって、搬送物20は、カラー62aの回転により押し出される。その結果、搬送物20がカラー62aに乗り上げる位置が搬送物20の長手方向における後側端部に移動し、前側端部が下降して、直交ローラ36に支持される。そして、搬送される搬送物20は、搬送物20の側面20a及び側面20bの稜線20cが当接板61の傾斜板部61bに当接され、搬送物20と当接板61の傾斜板部61bとが点接触される。
搬送物20と当接板61の傾斜板部61bとが点接触されたときには、搬送物20の上流側端部がカラー62aに乗り上げた状態となっている。つまり、搬送物20は、直交ローラ36の搬送面から浮き上がった状態となっている。
ここで、カラー62aの回転により搬送物20を押し出す力をFaとする。また、ローラコンベヤ装置10の上面視において、搬送物20の搬送方向と、カラー62aの中心から搬送物20の側面20aの図5中右端部に向けた中心方向とがなす角度とθとすると、搬送物20に加わる力は、中心方向への力Fa(=Fa×cosθ)と、法線方向への力Fa(Fa×sinθ)正弦方向とに分解される。したがって、カラー62aの回転により搬送物を押し出す力Faを受けて、搬送物20は側面20a及び側面20bの稜線20cを中心として向きを、搬送物20の搬送方向と搬送物20の底面における対角線とのなす角度の正弦成分の力で搬送物20の転向力を働かせながら搬送物20が転向される。このときに、搬送物20が当接板61の傾斜板部61bに点接触される位置が当接板61の傾斜板部61bに沿って移動する。
搬送物20が当接板61の傾斜板部61bに当接された搬送物20の前面の図5中右側端部を中心にして向きが転換されると、搬送物20は、下流側の直交ローラ36に固定されたカラー62bに乗り上げる(図6参照)。その結果、搬送物20には、直交ローラ36aに固定されたカラー62aの回転により搬送物20を押し出す力Faだけでなく、直交ローラ36bに固定されたカラー62bの回転により搬送物20を押し出す力Fbが加わる。ただし、搬送物20の重量はカラー62aとカラー62bとに分散されるので押出す力Faの絶対値は減少する。カラー62bの回転により搬送物20を押し出す力Fbは、既に転向し始めた搬送物20の底面における対角線がより搬送方向とは角度が大きくなるので、その正弦成分はFaよりも比率が大きくなっている。
その結果、搬送物20は、直交ローラ36aに固定されたカラー62aの回転により搬送物20を押し出す力Faを分解した法線方向の力Faと、直交ローラ36bに固定されたカラー62bの回転により搬送物20を押し出す力Fbを分解した法線方向の力Fb(=Fb×sinθ)によって向きが転換される(図6参照)。
向きが転換される搬送物20は、直交ローラ36cに固定されたカラー62cに乗り上げる一方で、直交ローラ36aに固定されたカラー62aへの乗り上げが解除される。したがって、搬送物20には、直交ローラ36bに固定されたカラー62bの回転により搬送物20を押し出す力Fbの他に、直交ローラ36cに固定されたカラー62cの回転により搬送物20を押し出す力Fcが加わる。その結果、搬送物20は、直交ローラ36bに固定されたカラー62bの回転により搬送物20を押し出す力Fbを分解した法線方向の力Fb、及び直交ローラ36cに固定されたカラー62cの回転により搬送物20を押し出す力Fcを分解した法線方向の力Fc(=Fc×sinθ)によって向きが転換される(図7参照)。
さらに、搬送物20の向きが転換されると、直交ローラ36dに固定されたカラー62dに搬送物20が乗り上げる。したがって、搬送物20には、直交ローラ36bに固定されたカラー62bの回転により搬送物20を押し出す力Fb、直交ローラ36cに固定されたカラー62cの回転により搬送物20を押し出す力Fcの他に、直交ローラ36dに固定されたカラー62dの回転により搬送物20を押し出す力Fdが加わる。その結果、搬送物20は、直交ローラ36bに固定されたカラー62bの回転により搬送物20を押し出す力Fbを分解した法線方向の力Fb、直交ローラ36cに固定されたカラー62cの回転により搬送物20を押し出す力Fcを分解した法線方向の力Fc(=Fc×sinθ)及び直交ローラ36dに固定されたカラー62dの回転により搬送物20を押し出す力Fdを分解した法線方向の力Fd(=Fd×sinθ)により向きが転換される(図8参照)。
搬送物20の向きが転換される過程において、搬送物20と当接板61の傾斜板部61bとが線接触される位置は当接板61の傾斜板部61bに沿って移動している。例えば搬送物20の側面20aの搬送方向に対する傾き角が当接板61の傾斜板部61bの傾き角と一致するまで搬送物20の向きが転換されると、搬送物20の側面20aは、当接板61の傾斜板部61bに対して面接触する。したがって、搬送物20の側面20aと当接板61の傾斜板部61bとが面接触すると、搬送物20は折曲部61cに摺接しながら、言い換えれば、折曲部61cの軸Cを中心として向きが転換される。その後、搬送物20の側面20aと当接板61の湾曲部61dとの摺接が解除されると、搬送物20の側面20aは当接板61の側板部61aに当接された状態となる。つまり、搬送物20は向きが90°転換され、短手方向が搬送方向に一致した状態で下流側に搬送される。ここで、搬送物20が小さい搬送物20である場合には、向きが90°転換された搬送物20はスリーブローラ65に乗り上げることなく搬送される。
このように、装置フレーム25に固定される当接板61及び直交ローラ65に固定される複数のカラー62から構成された方向転換機構30を用いることで、搬送物の向きを確実に転換させることが可能となる。また、当接板61に接触される搬送物20はカラー62に乗り上げた状態となり、搬送物20に加わる力は、乗り上げたカラー62の回転により搬送物20を押し出す力となる。ここで、カラー62が搬送物20を押し出す力は、搬送物20が当接板61に接触される位置から離れた位置となるので、搬送物20の向きを容易に転換させることが可能となる。したがって、搬送物の向きを転換する際に、新たな駆動機構を設ける必要はない。
一方、大きい搬送物20’がローラコンベヤ装置10に搬送される場合も、小さい搬送物20が搬送される場合と同様にして、搬送物20’の向きが転換される。図9に示すように、大きい搬送物20’が搬送される場合には、回転するカラー62と搬送物20’の底面との滑りが大きすぎて、搬送物20’が例えば略90°など、予め想定した角度転換されない場合がある。このように、大きい搬送物20’の場合には、方向転換機構30によって向きが転換された搬送物20’は、方向転換機構30の下流側に配置された複数の直交ローラ36(図9中符号36fから符号36k)にそれぞれ固定されたスリーブローラ65に、搬送物の長手方向における左端部が上流側に配置されたスリーブローラ65から順に乗り上げる。搬送物20’は、長手方向における左端部が複数の直交ローラ36にそれぞれ固定されたスリーブローラ65に、右端部が直交ローラ36にそれぞれ支持され、搬送物20’の底面の一部が浮いた状態となる。ここで、直交ローラ36自体の駆動一周速度は一定である。つまり、スリーブローラ65の径が直交ローラ36の搬送面の径よりも大きいため、スリーブローラ65の表面における周速度が相対的に速くなる。よって、スリーブローラ65が搬送物20’を押し出す力Fは、直交ローラ36が搬送物20’を押し出す力よりも大きくなる。したがって、搬送物20’の左端部が、搬送物20’の右側端部よりも強く押し出されることになる。その結果、複数の直交ローラ36にそれぞれ固定されたスリーブローラ65に乗り上げる搬送物20’は、搬送物20’の右端部を中心にして向きが転換される。
このように、方向転換機構の下流側に位置する直交ローラにスリーブローラを固定することで、予め想定した角度に向きが転換しきれていない搬送物の向きを補助的に転換させることで、搬送物の向きを確実に90°転換させることが可能となる。
本実施形態では、斜行ローラ及び直交ローラを備えたローラコンベヤ装置に、本発明の方向転換機構を設けた場合について説明しているが、直交ローラのみを備えたローラコンベヤ装置に方向転換機構を設けることも可能である。
本実施形態では、方向転換機構の下流側に配置される直交ローラにスリーブローラを固定しているが、方向転換機構によって搬送物の向きが90°転換できるのであれば、直交ローラにスリーブローラを設ける必要はない。
10…ローラコンベヤ装置、20…搬送物、22…駆動部、23…伝達機構、24…ガイドユニット、30…方向転換機構、35…斜行ローラ、36…直交ローラ、61…当接板、62…カラー、65…スリーブローラ

Claims (16)

  1. 搬送物の搬送方向に直交する複数の駆動ローラの回転により搬送される前記搬送物の向きを転換する方向転換機構において、
    前記複数の駆動ローラの回転により前記搬送物が搬送される過程で、前記搬送物の前記搬送方向における前端部で且つ前記搬送物の幅方向における一端部が当接される当接部材と、
    前記複数の駆動ローラのうち、少なくとも前記当接部材の近傍に位置する複数の一部の駆動ローラのそれぞれの搬送面に外嵌固定されたカラーと、
    を備え、
    複数の前記一部の駆動ローラに外嵌固定されたカラーは、前記当接部材に当接された前記搬送物と、前記搬送方向における後端側で且つ前記一端部とは前記搬送物の底面における対角線上で反対側となる他端部が乗り上げられる位置に配置され、前記搬送物の前記他端部が乗り上げられたときに、前記搬送物の前記搬送方向と前記搬送物の底面における対角線とがなす角度の正弦成分に前記搬送物の回転力を働かせながら、カラー自体の回転により緩和されるカラースラスト方向に生じる前記搬送物との滑りにより、前記搬送物の前記搬送方向における後端側で且つ前記一端部とは前記搬送物の底面における対角線上で反対側となる他端部を、前記搬送方向と前記搬送物の底面における対角線とがなす角度の正弦成分に回動させ、隣接する下流側の一部の駆動ローラに前記搬送物の前記搬送方向と前記搬送物の底面における対角線とがなす角度の正弦成分の延長位置にカラーが外嵌固定され、前記搬送物の前記搬送方向における後端側で且つ前記一端部とは前記搬送物の底面における対角線上で反対側となる他端部を下流側の一部の駆動ローラのカラーに受け渡すことで、前記当接部材に当接された前記搬送物の向きを順次転換させることを特徴とする方向転換機構。
  2. 搬送物の搬送方向に直交する複数の駆動ローラの回転により搬送される前記搬送物の向きを転換する方向転換機構において、
    前記複数の駆動ローラの回転により前記搬送物が搬送される過程で、前記搬送物の前記搬送方向における前端部で且つ前記搬送物の幅方向における一端部が当接される当接部材と、
    前記複数の駆動ローラのうち、少なくとも前記当接部材の近傍に位置する複数の一部の駆動ローラのそれぞれの搬送面に外嵌固定されたカラーと、
    を備え、
    複数の前記一部の駆動ローラに外嵌固定された各カラーは、前記当接部材に当接された前記搬送物と、前記搬送方向における後端側で且つ前記一端部とは前記搬送物の底面における対角線上で反対側となる他端部が乗り上げられる位置に配置され、前記搬送物の前記他端部が乗り上げられたときに、前記搬送物の前記搬送方向と前記搬送物の底面における対角線とがなす角度の正弦成分に前記搬送物の回転力を働かせながら、カラー自体の回転により緩和されるカラースラスト方向に生じる前記搬送物との滑りにより、前記搬送物の前記搬送方向における後端側で且つ前記一端部とは前記搬送物の底面における対角線上で反対側となる他端部を、隣接する下流側の一部の駆動ローラに前記搬送物の前記搬送方向と前記搬送物の底面における対角線とがなす角度の正弦成分の位置に外嵌固定されたカラーに受け渡すことで、前記当接部材に当接された前記搬送物の向きを順次転換させ、
    前記カラーが外嵌固定される前記一部の駆動ローラは、前記搬送物の前面側の一端部が前記当接部材に当接されたときに前記搬送物の前記搬送方向における後端側で且つ前記一端部とは前記搬送物の底面における対角線上で反対側となる他端部が位置する駆動ローラと、前記搬送物の向きが転換されたときに前記搬送物の前記搬送方向における後端側が位置する駆動ローラとの間に配置される駆動ローラであることを特徴とする方向転換機構。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の方向転換機構において、
    前記当接部材は、
    前記複数の駆動ローラの回転により搬送される前記搬送物の搬送軌跡内に配置される側板部と、
    前記搬送物の前記搬送方向における前記側板部の上流側端部から、前記搬送物の向きが転換される方向とは逆方向に折曲された傾斜板部と、
    前記側板部と前記傾斜板部との間に設けられた屈曲部と、
    を有し、
    前記傾斜板部は、前記搬送方向に搬送される前記搬送物の前面側の一端部が当接されることで、前記搬送物の前記搬送方向への搬送を規制し、
    前記屈曲部は、前記搬送物の向きが転換される過程で前記搬送物の前面の一部が摺接され、
    前記側板部は、向きが転換された前記搬送物が当接されることで、前記搬送物の向きの転換を規制する
    ことを特徴とする方向転換機構。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の方向転換機構において、
    前記カラーは、前記一部の駆動ローラのそれぞれに対して、前記搬送物の向きが転換されるときの、前記搬送物の前記搬送方向における後端側で且つ前記一端部とは前記搬送物の底面における対角線上で反対側となる他端部の移動軌跡上となる位置に外嵌固定されることを特徴とする方向転換機構。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の方向転換機構において、
    前記複数の駆動ローラの回転により搬送される搬送物は、大きさが異なる複数種類の搬送物であり、
    前記カラーが外嵌固定される前記一部の駆動ローラは、前記大きさが異なる複数種類の搬送物のうち、最も小さい搬送物を基準にして設定されることを特徴とする方向転換機構。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の方向転換機構において、
    前記複数の駆動ローラのうち、前記搬送物の前記搬送方向における前記当接部材よりも下流側に位置する所定数の駆動ローラに、前記カラーにより向きが転換しきれない前記搬送物の向きを転換させるスリーブローラが固定されることを特徴とする方向転換機構。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の方向転換機構において、
    前記搬送物の搬送方向に直交する複数の駆動ローラは、
    前記搬送物を前記搬送方向に直交する方向に寄せながら前記搬送物を前記搬送方向に搬送させる斜行ローラ群の後流に設置され、
    前記斜行ローラにより装置本体の幅方向における一端側に寄せられた前記搬送物を前記搬送方向に直交する方向における位置を変化させずに前記当接部材の位置まで搬送する
    ことを特徴とする方向転換機構。
  8. 請求項7に記載の方向転換機構において、
    前記斜行ローラによって前記搬送方向に直交する方向に寄せられる前記搬送物を前記搬送方向にガイドするガイド機構を備えていることを特徴とする方向転換機構。
  9. 複数の駆動ローラを軸支する装置本体と、
    前記装置本体に設けられ、前記複数の駆動ローラを回転させる駆動部と、
    前記駆動部の駆動力を前記複数の駆動ローラのそれぞれに伝達する伝達機構と、
    前記複数の駆動ローラの回転により搬送される搬送物の向きを転換する方向転換機構と、
    を備え、
    前記方向転換機構は、
    前記複数の駆動ローラの回転により前記搬送物が搬送される過程で、前記搬送物の搬送方向における前端部で且つ前記搬送物の幅方向における一端部が当接される当接部材と、
    前記複数の駆動ローラのうち、少なくとも前記当接部材の近傍に位置する複数の一部の直交ローラである駆動ローラのそれぞれの搬送面に外嵌固定されたカラーと、
    を有し、
    複数の前記一部の駆動ローラに外嵌固定されたカラーは、前記当接部材に当接された前記搬送物と、前記搬送方向における後端側で且つ前記一端部とは前記搬送物の底面における対角線上で反対側となる他端部が乗り上げられる位置に配置され、前記搬送物の前記他端部が乗り上げられたときに、前記搬送物の前記搬送方向と前記搬送物の底面における対角線とがなす角度の正弦成分に前記搬送物の回転力を働かせながら、カラー自体の回転により緩和されるカラースラスト方向に生じる前記搬送物との滑りにより、前記搬送物の前記搬送方向における後端側で且つ前記一端部とは前記搬送物の底面における対角線上で反対側となる他端部を、前記搬送方向と前記搬送物の底面における対角線とがなす角度の正弦成分に回動させ、隣接する下流側の一部の駆動ローラに前記搬送物の前記搬送方向と前記搬送物の底面における対角線とがなす角度の正弦成分の延長位置にカラーが外嵌固定され、前記搬送物の前記搬送方向における後端側で且つ前記一端部とは前記搬送物の底面における対角線上で反対側となる他端部を下流側の一部の駆動ローラのカラーに受け渡すことで、前記当接部材に当接された前記搬送物の向きを順次転換させることを特徴とするローラコンベヤ装置。
  10. 複数の駆動ローラを軸支する装置本体と、
    前記装置本体に設けられ、前記複数の駆動ローラを回転させる駆動部と、
    前記駆動部の駆動力を前記複数の駆動ローラのそれぞれに伝達する伝達機構と、
    前記複数の駆動ローラの回転により搬送される搬送物の向きを転換する方向転換機構と、
    を備え、
    前記方向転換機構は、
    前記複数の駆動ローラの回転により前記搬送物が搬送される過程で、前記搬送物の搬送方向における前端部で且つ前記搬送物の幅方向における一端部が当接される当接部材と、
    前記複数の駆動ローラのうち、少なくとも前記当接部材の近傍に位置する複数の一部の直交ローラである駆動ローラのそれぞれの搬送面に外嵌固定されたカラーと、
    を有し、
    複数の前記一部の駆動ローラに外嵌固定された各カラーは、前記当接部材に当接された前記搬送物と、前記搬送方向における後端側で且つ前記一端部とは前記搬送物の底面における対角線上で反対側となる他端部が乗り上げられる位置に配置され、前記搬送物の前記他端部が乗り上げられたときに、前記搬送物の前記搬送方向と前記搬送物の底面における対角線とがなす角度の正弦成分に前記搬送物の回転力を働かせながら、カラー自体の回転により緩和されるカラースラスト方向に生じる前記搬送物との滑りにより、前記搬送物の前記搬送方向における後端側で且つ前記一端部とは前記搬送物の底面における対角線上で反対側となる他端部を、隣接する下流側の一部の駆動ローラに前記搬送物の前記搬送方向と前記搬送物の底面における対角線とがなす角度の正弦成分の位置に外嵌固定されたカラーに受け渡すことで、前記当接部材に当接された前記搬送物の向きを順次転換させ、
    前記カラーが外嵌固定される前記一部の駆動ローラは、前記搬送物の前面側の一端部が前記当接部材に当接されたときに前記搬送物の前記搬送方向における後端側で且つ前記一端部とは前記搬送物の底面における対角線上で反対側となる他端部が位置する駆動ローラと、前記搬送物の向きが転換されたときに前記搬送物の前記搬送方向における後端側が位置する駆動ローラとの間に配置される駆動ローラであることを特徴とするローラコンベヤ装置。
  11. 請求項9又は請求項10に記載のローラコンベヤ装置において、
    前記当接部材は、
    前記複数の駆動ローラの回転により搬送される前記搬送物の搬送軌跡内に配置される側板部と、
    前記搬送物の前記搬送方向における前記側板部の上流側端部から、前記搬送物の向きが転換される方向とは逆方向に折曲された傾斜板部と、
    前記側板部と前記傾斜板部との間に設けられた屈曲部と、
    を有し、
    前記傾斜板部は、前記搬送方向に搬送される前記搬送物の前面側の一端部が当接されることで、前記搬送物の前記搬送方向への搬送を規制し、
    前記屈曲部は、前記搬送物の向きが転換される過程で前記搬送物の前面の一部が摺接され、
    前記側板部は、向きが転換された前記搬送物が当接されることで、前記搬送物の向きの転換を規制する
    ことを特徴とするローラコンベヤ装置。
  12. 請求項9から請求項11のいずれか1項に記載のローラコンベヤ装置において、
    前記カラーは、前記一部の駆動ローラのそれぞれに対して、前記搬送物の向きが転換されるときの、前記搬送物の前記搬送方向における後端側で且つ前記一端部とは前記搬送物の底面における対角線上で反対側となる他端部の移動軌跡上となる位置に外嵌固定されることを特徴とするローラコンベヤ装置。
  13. 請求項9から請求項12のいずれか1項に記載のローラコンベヤ装置において、
    前記複数の駆動ローラの回転により搬送される搬送物は、大きさが異なる複数種類の搬送物であり、
    前記カラーが外嵌固定される前記一部の駆動ローラは、前記大きさが異なる複数種類の搬送物のうち、最も小さい搬送物を基準にして設定されることを特徴とするローラコンベヤ装置。
  14. 請求項9から請求項13のいずれか1項に記載のローラコンベヤ装置において、
    前記複数の駆動ローラのうち、前記搬送物の前記搬送方向における前記当接部材よりも下流側に位置する所定数の駆動ローラに、前記カラーにより向きが転換しきれない前記搬送物の向きを転換させるスリーブローラが固定されることを特徴とするローラコンベヤ装置。
  15. 請求項9から請求項14のいずれか1項に記載のローラコンベヤ装置において、
    前記搬送物の搬送方向に直交する複数の駆動ローラは、
    前記搬送物を前記搬送方向に直交する方向に寄せながら前記搬送物を前記搬送方向に搬送させる斜行ローラ群の後流に設置され、
    前記斜行ローラにより前記装置本体の幅方向における一端側に寄せられた前記搬送物を前記搬送方向に直交する方向における位置を変化させずに前記当接部材の位置まで搬送する
    ことを特徴とするローラコンベヤ装置。
  16. 請求項15に記載のローラコンベヤ装置において、
    前記斜行ローラによって前記装置本体の幅方向における一端側に寄せられる前記搬送物を前記搬送方向にガイドするガイド機構を備えていることを特徴とするローラコンベヤ装置。
JP2015072163A 2015-03-31 2015-03-31 方向転換機構及びローラコンベヤ装置 Active JP6419630B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015072163A JP6419630B2 (ja) 2015-03-31 2015-03-31 方向転換機構及びローラコンベヤ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015072163A JP6419630B2 (ja) 2015-03-31 2015-03-31 方向転換機構及びローラコンベヤ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016190722A JP2016190722A (ja) 2016-11-10
JP6419630B2 true JP6419630B2 (ja) 2018-11-07

Family

ID=57245529

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015072163A Active JP6419630B2 (ja) 2015-03-31 2015-03-31 方向転換機構及びローラコンベヤ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6419630B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115231241B (zh) * 2022-07-14 2023-05-30 中国农业大学 一种基于物料信息管理的出垛位输送装置及其输送方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4822466Y1 (ja) * 1968-07-25 1973-06-29
JPS5280969U (ja) * 1975-12-16 1977-06-16
US4669602A (en) * 1981-07-30 1987-06-02 Ouellette Machinery Systems, Inc. Product turning device for conveyor
JPH04266319A (ja) * 1991-02-20 1992-09-22 Yamaha Corp パネル方向転換装置
JPH11217117A (ja) * 1998-02-02 1999-08-10 Okamura Corp 方向転換ガイドを備えるコンベヤ
JP4269838B2 (ja) * 2003-08-06 2009-05-27 株式会社ダイフク 物品の方向変更装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016190722A (ja) 2016-11-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9981810B2 (en) Closed gap transfer for a conveyor and method of using same
KR100746170B1 (ko) 다각형 단면을 갖는 지관의 제조 방법 및 장치, 그 방법에의하여 제조된 지관
RU2349526C2 (ru) Поворотное устройство
US20150259156A1 (en) D wheel transfer device and method
JP5455849B2 (ja) 仕分装置
JP6419630B2 (ja) 方向転換機構及びローラコンベヤ装置
KR20140036189A (ko) 벨트 정션 컨베이어 및 롤러
US9604788B2 (en) Freewheel assist for a spiral conveyor belt system
JP5052644B2 (ja) コンベヤ装置
JP2006298555A5 (ja)
WO2011121685A1 (ja) 平板搬送装置
JP2018048012A (ja) 整列搬送装置
KR20210098001A (ko) 제품 정렬 이송 장치
WO2015129687A1 (ja) コンベア装置
JP6584163B2 (ja) 分岐装置
JP2009280333A (ja) ローラコンベア装置
KR20130002409A (ko) 벨트 컨베이어용 사행 방지장치
JP5872978B2 (ja) 幅寄せ搬送装置
US3511361A (en) Conveying apparatus with drift correction feature
JP6126320B1 (ja) 分岐装置
JP5424449B2 (ja) 物品搬送装置
JP4779755B2 (ja) 容器の方向規制装置
KR101675668B1 (ko) 벨트 컨베이어용 사행 방지장치
KR20140042081A (ko) 벨트 컨베이어용 사행 방지장치
KR20120121550A (ko) 벨트 사행 방지장치

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7426

Effective date: 20170510

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20170510

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20170512

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171102

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180717

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180724

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180925

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181009

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181010

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6419630

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150