JP6417897B2 - 車両用シートリクライニング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シートリクライニング装置に関するものである。
従来、車両用のシートリクライニング装置には、所定の傾倒角度範囲において、そのリクライナによるシートバックの拘束が解除された状態(アンロック状態)を保持するものがある。即ち、このような保持機構を設けることで、そのアンロック操作入力を維持することなく、シートバックの傾倒角度を大きく変更することができる。そして、このようなシートリクライニング装置には、そのリクライナをアンロック状態とするための操作入力部がシートバックの後方側から操作可能な位置に設けられたものがある。
例えば、特許文献1に記載のシートリクライニング装置は、シートバックの上端に設けられた前倒し操作レバーと、この前倒し操作レバーに対する操作入力に基づき回動することによりリクライナをアンロック状態に移行させるリンクレバーと、を備えている。また、このシートリクライニング装置は、その前倒し操作レバーに連動して回動したリンクレバーに係合することにより当該リンクレバーの回動を規制可能なカムプレートを備えている。そして、このカムプレートは、シートバックの基本位置(ニュートラル位置)よりも前方側に設定された所定の傾倒角度範囲において、そのリンクレバーに対する係合状態を保持する構成になっている。
具体的には、このシートリクライニング装置は、シートバックが基本位置よりも後方側に傾倒することによりカムプレートの一端(に設けられたピン)に当接して当該カムプレートを回動させるカム解除壁を備えている。そして、このカムプレートの回動により当該カムプレートとリンクレバーとの係合状態が解除されることで、そのリンクレバーがリクライナをロック状態に移行させる方向に向かって回動するように構成されている。
即ち、この従来例のシートリクライニング装置は、リンクレバーとカムプレートとの係合関係に基づいて、その前倒し操作レバーに対する操作入力を維持することなく、シートバックを大きく前倒し操作することが可能となっている。そして、シートバックを引き起こすことにより、その前倒し操作前の傾倒角度に依らず、当該シートバックを予め設定された基本位置に復帰させることが可能になっている(定点復帰)。
特開2006−150035号公報
しかしながら、このようなシートリクライニング装置においても、その動作の高精度化が重要な課題となっている。そして、上記従来技術もまた、この要請に対しては、必ずしも十分であるとは言えないことから、この点において、なお改善の余地を残すものとなっていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、より正確な復帰タイミングでロック部材をロック動作させることのできる車両用シートリクライニング装置を提供することにある。
上記課題を解決する車両用シートリクライニング装置は、同軸に並置された第1及び第2の回動部材と、前記第1及び第2の回動部材間の相対回動を規制可能なロック部材と、前記第2の回動部材と同軸位置において回動することにより前記ロック部材をロック及びアンロック動作させるレバー部材と、周方向に延びる第1係合部を有した第1メモリ部材と、前記第1の回動部材と一体に回動する第2メモリ部材と、を備え、前記第2メモリ部材は、該第2メモリ部材が前記第1の回動部材と一体回動することにより前記第1メモリ部材の第1係合部に対して周方向に相対移動する第2係合部を有するとともに、前記レバー部材に連結されることにより前記ロック部材のロック及びアンロック動作に連動して前記第2係合部を移動させるリンク機構を形成し、前記第1メモリ部材は、前記第1係合部に前記第2係合部が当接することにより、前記ロック部材のロック動作を伴う前記第2係合部の移動を規制するものであって、前記リンク機構は、前記第2メモリ部材と前記第1の回動部材側の保持部材とを連結する第1及び第2の連結部と、前記第2メモリ部材と前記レバー部材とを連結する第3の連結部と、を備え、前記第1及び第2の連結部は、各々ガイド部と、前記各ガイド部に係合することにより相対移動可能なガイド係合部と、により構成されることが好ましい。
上記課題を解決する車両用シートリクライニング装置は、前記ガイド部は、前記第1の連結部に設けられる第1のガイド部と前記第2の連結部に設けられる第2のガイド部とからなり、前記第1のガイド部及び前記第2のガイド部のうち少なくとも一つは、前記ガイド係合部が移動する方向に該ガイド係合部を案内するガイド面を有することが好ましい。
上記課題を解決する車両用シートリクライニング装置は、前記第1のガイド部は、第1の直線に沿って延設され、前記第2のガイド部は、第2の直線に沿って延設され、前記ガイド係合部は、前記第1及び第2のガイド部の延設方向に沿って相対移動可能に設けられることが好ましい。
上記各構成によれば、より正確な復帰タイミングでロック部材をロック動作させることができる。
上記課題を解決する車両用シートリクライニング装置は、前記第1及び第2の直線が平行であることが好ましい。
即ち、上記従来技術の構成では、そのカム解除壁に対してカムプレートの当接部が円弧状の移動軌跡を描くかたちで接離する。そして、これにより、リクライナのロック部材がロック動作するタイミングにズレが生ずることで、そのロック部材の係合部位に負荷がかかり、ひいては異音の発生や耐久性の低下を招くおそれがある。
しかしながら、上記構成によれば、より直線的に第2メモリ部材の第2係合部を径方向移動させることができる。そして、これにより、その第1メモリ部材の第1係合部から脱離した第2係合部を速やかにロック方向に移動させることができる。その結果、より正確な復帰タイミングでロック部材をロック動作させることができる。
上記課題を解決する車両用シートリクライニング装置は、前記第2メモリ部材は、前記第1の連結部を構成する前記ガイド部の延設方向が前記第1及び第2の回動部材の回動中心を通る直線に一致するとともに、該直線上を前記第2係合部が径方向移動するように構成されることが好ましい。
上記構成によれば、第1メモリ部材の第1係合部から脱離した第2係合部を、より速やかにロック方向に移動させることができる。
上記課題を解決する車両用シートリクライニング装置は、前記第1及び第2の連結部は、離間した二位置に設定されるものであって、前記第3の連結部は、前記第1の連結部と前記第2の連結部との間の位置において前記第2メモリ部材と前記レバー部材とを連結することが好ましい。
上記構成によれば、より効果的に、設置スペースの拡大を抑えつつ、より大きな第2係合部の移動量を確保することができる。その結果、より確実に、第1メモリ部材の第1係合部と第2メモリ部材の第2係合部との係合関係に基づきロック部材をアンロック状態に保持し、及びその係合状態の解除によりロック部材をロック状態に復帰させることができる。
上記課題を解決する車両用シートリクライニング装置は、前記ガイド部は、長孔であり、前記ガイド係合部は、前記長孔に挿入された係合突部であることが好ましい。
上記構成によれば、簡素な構成にて、信頼性の高いリンク機構を形成することができる。
上記課題を解決する車両用シートリクライニング装置は、前記第1及び第2の回動部材と同軸位置において回動自在に設けられた前記第1メモリ部材と、前記第2の回動部材に対する前記第1メモリ部材の相対回動範囲を制限する回動制限機構と、を備え、前記第1メモリ部材は、前記第1係合部に当接した前記第2係合部が前記第1係合部に係合することにより、前記第1の回動部材と一体に回動するとともに、前記第1の回動部材との一体回動が前記回動制限機構に規制される状態においては、前記第1係合部の延設方向に沿って前記第2係合部が摺動するように構成されることが好ましい。
上記課題を解決する車両用シートリクライニング装置は、前記第2係合部は、前記ロック部材のロック及びアンロック動作に連動して前記第1及び第2の回動部材の径方向に沿って移動し、前記第1メモリ部材は、前記ロック部材のロック動作を伴う前記第2係合部の前記径方向の移動を規制することが好ましい。
上記各構成によれば、一つの操作系によりシートバックの傾倒角度を調整し、及びその前倒し操作されたシートバックを引き起こし操作することによって、当該シートバックを予め設定された傾倒位置(定点)に復帰させることができる。
また、第1メモリ部材の第1係合部と第2メモリ部材の第2係合部とが係合する状態で第1及び第2の回動部材間の相対回動方向が反転することにより、回動制限機構の回動制限範囲に対応する所定の相対角度、その第2の回動部材に対する第1メモリ部材の相対回動位置が変位する。そして、これにより、第1係合部から第2係合部が脱離するタイミングを遅らせることで、そのシートバックの前倒し操作によりアンロック状態の保持が開始される傾倒位置(初段位置)よりも後方の傾倒位置(基本位置)を定点として、ロック部材をロック状態に復帰させることができる。
更に、その基本位置から初段位置までの傾倒角度は、回動制限機構による回動制限範囲に対応する相対角度、即ち引き起こし操作の開始時に第1及び第2の回動部材間の相対回動方向が反転することにより生ずる第2の回動部材に対する第1メモリ部材の相対変位量に一致する。つまり、回動制限機構による回動制限範囲に基づいて、そのロック部材がロック状態に復帰するタイミングを調整することができる。そして、これにより、その引き起こし操作によるシートバックの復帰位置を自在に設定することができる。
本発明によれば、より正確な復帰タイミングでロック部材をアンロック動作させることができる。
シートリクライニング装置が設けられた車両用シートの側面図。 シートリクライニング装置の側面図(初段位置:前倒し操作前)。 シートリクライニング装置の斜視図。 シートリクライニング装置の斜視図。 シートリクライニング装置の分解斜視図。 シートリクライニング装置の断面図(図2におけるVI−VI断面)。 シートリクライニング装置の断面図(図6におけるVII−VII断面)。 第1メモリ部材及び回動制限機構を示す図。 レバー部材及び第2メモリ部材(リンク機構)を示す図。 レバー部材及び第2メモリ部材(リンク機構)の動作説明図。 シートリクライニング装置の断面図(図10におけるXI−XI断面)。 シートリクライニング装置の動作説明図(最大前傾位置:前倒し操作時)。 シートリクライニング装置の動作説明図(引き起こし操作開始時)。 シートリクライニング装置の動作説明図(初段位置:引き起こし操作時)。 シートリクライニング装置の動作説明図(基本位置:引き起こし操作完了時(定点復帰時))。
以下、シートリクライニング装置の一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、車両用のシート1は、シートクッション2と、このシートクッション2の後端部に対して傾動自在に設けられたシートバック3とを備えている。尚、本実施形態では、このシート1は、車両の後部座席として用いられる。また、本実施形態では、車両の床部4には、左右一対のロアレール5と、その延伸方向に沿って当該各ロアレール5上を相対移動するアッパレール6と、が設けられている。即ち、本実施形態のシート1は、これらの各アッパレール6上に支持されることにより、その車両前後方向における位置調整が可能となっている。そして、本実施形態のシート1には、更に、そのシートバック3の傾倒角度を調整可能なシートリクライニング装置10が設けられている。
詳述すると、図2〜図6に示すように、シートクッション2とシートバック3との間には、シートクッション2に対するシートバック3の相対回動を規制し、及びその相対回動を許容することが可能なリクライナ11が介在されている。また、図1に示すように、本実施形態のシート1は、そのシートバック3の上端部に設けられた操作レバー13を備えている。そして、車両の乗員は、この操作レバー13を操作することにより、そのリクライナ11の機能に基づいて、シートバック3の傾倒角度を調整することができるようになっている。
具体的には、図2に示すように、シートクッション2の骨格を形成するサイドフレーム14には、その後端部から上方に延びる板状部材としての支持プレート15が設けられている。また、シートバック3の骨格を形成するシートバックサイドメンバ16は、そのシートクッション2の側方(同図中、紙面に直交する方向において奥側)に設けられた各支持プレート15のシート幅方向内側(同図中、手前側)に配置されている。そして、リクライナ11は、これらシート幅方向に対向する支持プレート15の上端部とシートバックサイドメンバ16の基端部との間に挟み込まれる態様で、シートバック3の幅方向両側に設けられている。
さらに詳述すると、図6及び図7に示すように、リクライナ11は、共通の回動中心(回動軸N)を有して相対回動可能に並置された第1及び第2の回動部材(ロアブラケット及びアッパブラケット)21,22を備えている。
本実施形態では、これら第1及び第2の回動部材21,22は、ともに略円盤状の外形を有している。また、これら第1及び第2の回動部材21,22の周縁部には、それぞれ、その互いに対向配置された本体部21a,22aから他方側に向かって突出する円環状の周壁部23,24が形成されている。そして、これらの第1及び第2の回動部材21,22は、互いの周壁部23,24が嵌合することにより、相対回動可能な状態で同軸位置に配置されるようになっている。
具体的には、第1の回動部材21側の周壁部23の内径は、第2の回動部材22側の周壁部24の外径と略等しく設定されている。そして、第1及び第2の回動部材21,22は、これにより、互いの周壁部23,24が径方向に摺接する状態で相対回動することが可能になっている。
尚、本実施形態のリクライナ11は、第1の回動部材21側の周壁部23及び第2の回動部材22側の周壁部24を厚み方向(図6中、左右方向)に挟み込み可能な断面形状を有した環状ホルダ25を備えている。そして、本実施形態では、この環状ホルダ25を第1及び第2の回動部材21,22の外周に嵌着することにより、これら第1及び第2の回動部材21,22間の相対回動を許容しつつ、その回動軸Nに沿った相対移動を規制する構成になっている。
また、図6に示すように、本実施形態では、第1の回動部材21は、シートバック3側のシートバックサイドメンバ16(の基端部)に固定され、第2の回動部材22は、シートクッション2側の支持プレート15(の上端部)に固定されている。そして、これら第1及び第2の回動部材21,22の間には、両者に係合することにより当該第1及び第2の回動部材21,22間の相対回動を規制可能な複数(本実施形態では3つ)のロック部材(ポール)30が介在されている。
詳述すると、図7に示すように、第1の回動部材21は、その周壁部23の径方向内側において、各ロック部材30を径方向移動可能に保持するガイド部31を備えている。
具体的には、図6及び図7に示すように、本実施形態の各ロック部材30は、板状に形成されている。また、その回動軸Nの軸線方向において第2の回動部材22に対向する第1の回動部材21の対向面21s(図6中、左側の面)には、周方向に略均等間隔で配置された3つの保持突部32が形成されている。更に、これらの各保持突部32は、略扇形に形成されることにより、周方向に向かい合う互いの側壁部32aが全て略平行となるように設計されている。そして、各ロック部材30は、これら各保持突部32の間に配置されている。
即ち、本実施形態では、その周方向に隣り合う保持突部32の側壁部32a間にロック部材30を挟み込むことによって、これら各保持突部32の側壁部32aが、それぞれ、ガイド部31として機能するようになっている。そして、各ロック部材30は、これにより、その周方向両側に位置する各保持突部32の側壁部32aに摺接する状態で径方向に移動可能、且つ当該各側壁部32aとの当接により周方向における相対移動が規制された状態で、第1の回動部材21に保持されるようになっている。
また、図7に示すように、第2の回動部材22側の周壁部24には、その円環状をなす内周の全域に亘って、径方向内側に突出する内歯33が形成されている。更に、第1の回動部材21に保持されることにより径方向外側に臨む各ロック部材30の先端部分には、それぞれ、第2の回動部材22側の周壁部24に設けられた内歯33に噛合可能な外歯34が形成されている。そして、本実施形態では、これらの内歯33及び外歯34の噛合(係合)によって、その各ロック部材30を保持する第1の回動部材21と第2の回動部材22との相対回転が規制されるようになっている。
さらに詳述すると、図6及び図7に示すように、本実施形態のリクライナ11は、各ロック部材30の径方向内側に設けられたカム部材35を備えている。本実施形態のカム部材35は、略平板状の外形を有している。また、このカム部材35は、第1及び第2の回動部材21,22と同軸位置において回動可能に構成されている。そして、このカム部材35は、その周縁部分が上記各ロック部材30の基端部分に係合する状態で各ロック部材30の径方向内側に配置されている。
即ち、本実施形態のリクライナ11において、各ロック部材30は、このカム部材35が回動することにより径方向に移動する。そして、本実施形態のリクライナ11は、これにより、その各ロック部材30の外歯34が、第2の回動部材22側の周壁部24に設けられた内歯33に対して係脱するように構成されている。
具体的には、本実施形態のカム部材35は、上記のように各ロック部材30を保持する第1の回動部材21に対して、図7中、時計回り方向に相対回動することにより、各ロック部材30を径方向外側に移動させる(押し広げる)ように構成されている。そして、本実施形態のリクライナ11は、これにより各ロック部材30の外歯34が第2の回動部材22の周壁部24に設けられた内歯33に噛合(係合)することで、その第1及び第2の回動部材21,22を相対回動不能に拘束して、シートクッション2に対するシートバック3の傾倒角度を固定するロック状態となるように構成されている。
また、このカム部材35は、図7中、反時計回り方向に相対回動することにより、各ロック部材30を径方向内側に移動させる(引き込む)ように構成されている。そして、本実施形態のリクライナ11は、これにより各ロック部材30の外歯34が第2の回動部材22の周壁部24に設けられた内歯33から脱離することで、その第1及び第2の回動部材21,22間の相対回動を許容して、シートバック3の傾倒角度を調整可能なアンロック状態となるように構成されている。
図5〜図7に示すように、本実施形態のシートリクライニング装置10は、上記のように構成されたリクライナ11を貫通、詳しくは、そのカム部材35を厚み方向に貫通する操作軸36を備えている。
具体的には、この操作軸36は、平行する一対の平面部を有した所謂二面幅形状を有している。また、リクライナ11側のカム部材35には、その操作軸36の二面幅形状に対応する孔形状を有した嵌合孔35aが形成されている。即ち、本実施形態のカム部材35は、この嵌合孔35a内に操作軸36が挿通されることにより、当該操作軸36に対して相対回動不能に固定されている。そして、これにより、リクライナ11を構成する第1及び第2の回動部材21,22と同軸位置において、その回動軸となる操作軸36と一体に回動する構成になっている。
また、図2〜図6に示すように、本実施形態のシートリクライニング装置10は、この操作軸36に固定されることにより当該操作軸36と一体に回動するレバー部材37を備えている。
具体的には、このレバー部材37は、リクライナ11を貫通する操作軸36における第1の回動部材21側の端部(第1端部36a)に固定されることにより、その第1の回動部材21が固定されたシートバックサイドメンバ16よりもシート幅方向内側(図2中、手前側、図6中、左側)に配置されている。尚、本実施形態のシートバックサイドメンバ16には、操作軸36が挿通される挿通孔16aが形成されている。また、レバー部材37の基端部には、上記カム部材35と同様の嵌合孔37aが形成されている。そして、本実施形態のレバー部材37は、この嵌合孔37a内に操作軸36の第1端部36aが挿入されることにより、その第1端部36aに対して相対回転不能に固定されるようになっている。
更に、本実施形態のシートリクライニング装置10は、このレバー部材37の先端側を上記操作レバー13に接続するワイヤーケーブル38を備えている。そして、本実施形態では、これにより、そのシートバック3の上端部に設けられた操作レバー13に対する操作入力に基づいて、リクライナ11の各ロック部材30をロック及びアンロック動作させる操作機構40が形成されている。
即ち、本実施形態のシートリクライニング装置10は、操作レバー13が操作されることにより、上記操作軸36に連結されたレバー部材37が、ワイヤーケーブル38に引き上げられるかたちで、図2中、時計回り方向に回動するように構成されている。また、このレバー部材37の回動によって、その操作軸36を介してレバー部材37に連結されたカム部材35が、図7中、反時計周り方向に回動するようになっている。そして、本実施形態のシートリクライニング装置10は、これにより、各ロック部材30がアンロック動作することで、そのリクライナ11を構成する第1及び第2の回動部材21,22間の相対回動が許容される。つまりは、そのシートバック3の傾倒角度を調整可能なアンロック状態となるように構成されている。
また、本実施形態のシートリクライニング装置10は、操作軸36に嵌挿された捩りコイルバネ41を備えている。尚、本実施形態の支持プレート15には、操作軸36の第2端部36b側が挿通される挿通孔15aが形成されており、捩りコイルバネ41は、この支持プレート15よりもシート幅方向外側の位置において、その操作軸36に嵌挿されている。そして、本実施形態の操作軸36は、この捩りコイルバネ41の弾性力(弾性復元力)に基づいて、そのリクライナ11を構成する各ロック部材30をロック動作させる方向に付勢されている。
即ち、カム部材35及びレバー部材37の回動軸を構成する操作軸36は、操作レバー13に対する操作入力の途絶、つまりは利用者が操作レバー13から手を離すことにより、その捩りコイルバネ41の弾性力に基づいて、図7中、時計回り方向に回動する。そして、本実施形態のシートリクライニング装置10は、これにより、各ロック部材30がロック動作することで、そのリクライナ11を構成する第1及び第2の回動部材21,22間の相対回動が規制される。つまりは、そのシートバック3の傾倒角度を固定するロック状態となるように構成されている。
さらに詳述すると、図1に示すように、本実施形態のシートリクライニング装置10は、予め設定された基本位置(ニュートラル)P0を基準とした前方側に所定の傾倒角度θ1及び後方側に所定の傾倒角度θ2の範囲内において、シートバック3の傾倒角度を変更し及び固定することが可能、即ち傾倒角度を任意に調整することが可能となっている。
また、本実施形態のシートリクライニング装置10は、そのシートバック3の傾倒角度を調整可能な前方側の初段位置(アップライト位置)P1を超えて、更に所定の傾倒角度θ3まで、そのシートバック3を傾倒させることが可能となっている(最大前傾位置P3)。尚、本実施形態では、図示しないストッパによって、シートバック3の最大前傾位置P3及び最大後傾位置P2が規定されている。更に、この初段位置P1を超えた前方側の傾倒範囲においては、その操作レバー13に対する操作入力を維持することなく、リクライナ11のアンロック状態が保持される、即ちシートバック3の傾倒角度が固定されないようになっている。そして、本実施形態のシートリクライニング装置10は、その初段位置P1の前方側に前倒し操作されたシートバック3を引き起こすことにより、その前倒し操作前の傾倒角度に依らず、当該シートバック3を基本位置P0に復帰させることが可能な定点復帰機能を備えている。
(定点復帰機能)
次に、本実施形態のシートリクライニング装置10に実装された引き起こし操作による定点復帰機能について説明する。
図2〜図6に示すように、本実施形態のシートリクライニング装置10は、リクライナ11を構成する第1及び第2の回動部材21,22と同軸に設けられた第1メモリ部材51と、操作機構40を構成するレバー部材37に連結された状態で第1の回動部材21と一体に回動する第2メモリ部材52と、を備えている。
図8に示すように、本実施形態の第1メモリ部材51は、略円環状に形成された嵌合部53と、この嵌合部53の周縁部から径方向外側に延びる延設部54と、この延設部54の周縁部に立設された周壁部55と、を備えている。本実施形態では、この第1メモリ部材51は、板材を塑性加工(プレス加工)することにより形成されている。また、図2〜図6に示すように、本実施形態のシートリクライニング装置10において、この第1メモリ部材51は、その嵌合部53が第2の回動部材22の外周に嵌合することにより、リクライナ11を構成する第1及び第2の回動部材21,22に対して相対回動可能に支持される。そして、これにより、その周方向に延びる周壁部55がリクライナ11の径方向外側に配置されるように構成されている。
また、図2及び図8に示すように、本実施形態では、第1メモリ部材51の延設部54には、その周方向に延びる長孔56が形成されている。更に、シートクッション2側の支持プレート15には、上記のように外周に第1メモリ部材51が嵌着された状態で第2の回動部材22が固定されることにより、その長孔56内に挿入される規制突部57が設けられている。そして、本実施形態の第1メモリ部材51は、この規制突部57が、見かけ上、その長孔56内を移動可能な範囲において、第2の回動部材22に対して相対回動することが可能になっている。
具体的には、本実施形態の第1メモリ部材51において、その長孔56内には、径方向内側から外側に向かって突出する係合突部58が形成されている。尚、本実施形態では、この係合突部58は、周方向に延びる長孔56の略中間位置に形成されている。そして、本実施形態のシートリクライニング装置10において、この第1メモリ部材51は、その長孔56内に挿入された支持プレート15側の規制突部57が、この係合突部58よりもシート後方側(各図中、右側)に配置される状態で、第2の回動部材22の外周に嵌着されるようになっている。
即ち、図8に示すように、本実施形態では、第1メモリ部材51の長孔56内に形成された係合突部58及びその長孔56におけるシート後方側の長手方向端部56bが、それぞれ、第1及び第2の回動規制部S1,S2を構成し、第2の回動部材22が固定される支持プレート15に設けられた規制突部57が第3の回動規制部S3を構成する。そして、これにより、その第1の回動規制部S1に対して第3の回動規制部S3が当接する第1回動位置Q1と、第2の回動規制部S2に対して第3の回動規制部S3が当接する第2回動位置Q2との間で、第2の回動部材22に対する第1メモリ部材51の相対回動範囲を制限する回動制限機構60が形成されるようになっている。
更に、図2及び図8に示すように、本実施形態のシートリクライニング装置10は、この第1メモリ部材51を、各図中、反時計回り方向に回動付勢する付勢部材としての引張コイルバネ61を備えている。具体的には、本実施形態の第1メモリ部材51は、周壁部55におけるシート前方側の周方向端部55aから径方向外側に延びるフランジ部62を備えている。また、支持プレート15には、このフランジ部62よりもシート後方側となる位置に軸状の係止ピン63が設けられている。そして、引張コイルバネ61は、これら第1メモリ部材51側のフランジ部62(に形成された係止部62a)及び支持プレート15側の係止ピン63に対し、その両端が係止されることにより、その弾性力(弾性復元力)に基づいて、第1メモリ部材51を回動付勢する構成になっている。
即ち、図8に示すように、本実施形態の第1メモリ部材51は、引張コイルバネ61の付勢力に基づき第2の回動部材22に対して相対回動することにより、その長孔56内に設けられた係合突部58に対して支持プレート15に設けられた規制突部57が当接するように構成されている。そして、本実施形態のシートリクライニング装置10は、これにより、その第1の回動規制部S1としての係合突部58と第3の回動規制部S3としての規制突部57とが当接する第1回動位置Q1に第1メモリ部材51を保持する構成になっている。
一方、図9及び図10に示すように、本実施形態の第2メモリ部材52は、リクライナ11の操作機構40を構成するレバー部材37に連結されることによりリンク機構70を形成する。そして、これにより、その一端(第1端部52a)に設けられた係合部72が、リクライナ11を構成する各ロック部材30のロック及びアンロック動作に連動して径方向移動するように構成されている。
詳述すると、本実施形態の第2メモリ部材52は、板材を塑性加工(プレス加工)することにより、平板略クランク状に形成されている。また、係合部72は、その第1端部52aを折曲加工することにより形成されている。そして、本実施形態の第2メモリ部材52は、その第1端部52aに設けられた係合部72がリクライナ11の径方向外側に配置される状態で、リクライナ11を構成する第1の回動部材21に連結されている。
具体的には、図9に示すように、本実施形態の第2メモリ部材52は、その第1端部52a及び第2端部52bの近傍に形成された長孔73,74を有している。本実施形態では、これらの各長孔73,74は、それぞれ、平行する二本の直線L1,L2上に延設されている。また、図2〜図5に示すように、第1の回動部材21が固定されたシートバックサイドメンバ16には、これらの各長孔73,74内に挿入される軸状の連結ピン75,76が設けられている。そして、図10に示すように、本実施形態の第2メモリ部材52は、これにより、その各長孔73,74の延設方向に沿って相対移動可能、且つ連結ピン75,76が設けられた第1の回動部材21と一体回動可能な状態で、当該第1の回動部材21に連結される構成になっている。
さらに詳述すると、図9に示すように、第2メモリ部材52は、各長孔73,74内にシートバックサイドメンバ16側の各連結ピン75,76が挿入されることにより、その第1端部52aの近傍に形成された長孔73の延伸方向が、第1及び第2の回動部材21,22の回動中心(回動軸N)を通る直線L1に一致するように構成されている。そして、本実施形態の第2メモリ部材52は、これにより、その第1端部52aに設けられた係合部72が、この直線L1上を径方向移動するように構成されている。
また、本実施形態の第2メモリ部材52は、その第1端部52a側及び第2端部52b側の離間した二位置に形成された各長孔73,74の延設方向において、これら2つの長孔73,74の中間位置に設けられた軸状の連結ピン77を備えている。また、リクライナ11の操作機構40を構成するレバー部材37には、その長手方向に延びる長孔79が形成されている。そして、本実施形態の第2メモリ部材52は、その連結ピン77がレバー部材37の長孔79内に挿入されることにより、当該レバー部材37に連結される構成になっている。
即ち、本実施形態では、第2メモリ部材52に形成された各長孔73,74内にシートバックサイドメンバ16に設けられた各連結ピン75,76が挿入されることにより、その第1の回動部材21が固定されたシートバックサイドメンバ16と第2メモリ部材52との間を連結する第1及び第2の連結部Z1,Z2が形成されている。また、第2メモリ部材52に設けられた連結ピン77が操作機構40のレバー部材37に形成された長孔79内に挿入されることにより、そのレバー部材37と第2メモリ部材52との間を連結する第3の連結部Z3が形成されている。更に、これらの各連結部Z1〜Z3を構成するガイド部としての各長孔73,74,79及びガイド係合部としての各連結ピン75,76,77は、それぞれ、レバー部材37が回動することにより、各長孔73,74,79内に挿入された各連結ピン75,76,77が、見かけ上、その各長孔73,74,79内を移動するように構成されている。尚、本実施形態では、各長孔73,74の延伸方向に延びる内壁面が、それぞれ、そのガイド面73s,74sを構成する。そして、本実施形態の第2メモリ部材52は、これにより、リクライナ11を構成する各ロック部材30のロック及びアンロック動作に連動して、その第1端部52aに設けられた係合部72が径方向に移動するようなリンク機構70を形成する構成になっている。
具体的には、図10に示すように、本実施形態の第2メモリ部材52は、操作レバー13に対する操作入力に基づいて、同図中、時計回り方向にレバー部材37が回動することにより、そのリクライナ11の径方向外側に配置された係合部72が、各ロック部材30のアンロック動作を伴いつつ、内側に向かって径方向移動するように構成されている。また、この第2メモリ部材52は、操作レバー13に対する操作入力の途絶により捩りコイルバネ41(図6参照)に付勢されたレバー部材37が、同図中、反時計回り方向に回動することによって、各ロック部材30のロック動作を伴いつつ、外側に向かって径方向移動するように構成されている。そして、本実施形態のシートリクライニング装置10は、この各ロック部材30のロック及びアンロック動作を伴う係合部72の径方向移動が、上記第1メモリ部材51の周壁部55が配置された径方向位置R1を跨いで行われるように構成されている。
即ち、図2、図8及び図10に示すように、本実施形態のシートリクライニング装置10において、第2メモリ部材52の係合部72は、第1メモリ部材51の周壁部55が設けられた周方向範囲X外にある場合において、その各ロック部材30のロック及びアンロック動作に連動した外側及び内側に向かう径方向移動が許容される。また、図8、図10及び図11に示すように、この係合部72は、第1メモリ部材51の周壁部55が設けられた周方向範囲X内にある場合、当該周壁部55の内周面55sに当接することにより、その各ロック部材30のロック動作を伴った径方向外側に向かう相対移動が規制される。そして、本実施形態のシートリクライニング装置10は、これにより、その操作レバー13に対する操作入力を維持することなく、リクライナ11をアンロック状態で保持することが可能になっている。
さらに詳述すると、図10に示すように、本実施形態のシートリクライニング装置10は、操作レバー13に対する操作入力に基づき第2メモリ部材52の係合部72が径方向内側に移動する際、その第1メモリ部材51の周壁部55が配置された径方向位置R1よりも外側で、各ロック部材30がアンロック状態となるように構成されている。また、この状態でリクライナ11を構成する第1及び第2の回動部材21,22が相対回動した場合には、その周方向に相対移動する第2メモリ部材52の係合部72が、上記第1メモリ部材51の周壁部55の周方向端部55aに設けられたフランジ部62に当接するように構成されている。つまり、第2メモリ部材52の係合部72が第1メモリ部材51の周壁部55が配置された径方向位置R1よりも外側にある場合には、当該周壁部55が設けられた周方向範囲X内に、その係合部72が進入できない構成になっている。そして、本実施形態のシートリクライニング装置10は、この回り込み防止部80として機能する第1メモリ部材51のフランジ部62に第2メモリ部材52の係合部72が周方向に当接する状態において、そのシートバック3が初段位置P1に配置される構成になっている(図1参照)。
即ち、図1及び図2に示すように、シートバック3を初段位置P1から後方側に傾倒させることにより、第2メモリ部材52は、そのシートバック3側に固定された第1の回動部材21と一体に、図2中、時計回り方向に回動する。また、このとき、その第2メモリ部材52の係合部72が相対移動する周方向範囲(図2中、左側、シート前方側の周方向範囲)には、第1メモリ部材51の周壁部55が存在しない。つまり、この周方向範囲において、第2メモリ部材52は、操作レバー13に対する操作入力に基づき各ロック部材30のアンロック動作に連動して径方向内側に移動し、及びその操作入力の途絶によって、各ロック部材30のロック動作を伴いつつ、径方向外側に移動することができる。そして、本実施形態のシートリクライニング装置10は、これにより、その初段位置P1から最大後傾位置P2までの傾倒範囲において、シートバック3の傾倒角度を自在に調整することが可能になっている。
一方、シートバック3を初段位置P1から前方側に傾倒させた場合、第2メモリ部材52は、そのシートバック3側に固定された第1の回動部材21と一体に、図2中、反時計回り方向に回動する。また、このとき、その第2メモリ部材52の係合部72が相対移動する周方向範囲(図2中、右側、シート後方側の周方向範囲)には、第1メモリ部材51の周壁部55が存在する。そして、この第1メモリ部材51の周壁部55が設けられた周方向範囲X(図8参照)においては、操作レバー13に対する操作入力に基づき径方向内側に移動した第2メモリ部材52の係合部72が、その操作入力の途絶により径方向外側に移動することで、第1メモリ部材51の周壁部55に当接するようになっている。
本実施形態のシートリクライニング装置10は、このような第1メモリ部材51の周壁部55と第2メモリ部材52の係合部72との係合関係に基づいて、その各ロック部材30のロック動作を伴う係合部72の径方向移動を規制する。そして、これにより、初段位置P1から最大前傾位置P3までの傾倒範囲において、その操作レバー13に対する操作入力を維持することなく、リクライナ11をアンロック状態で保持することが可能になっている。
ここで、上記のように、リクライナ11の操作機構40を構成する操作軸36は、捩りコイルバネ41の弾性力に基づき各ロック部材30をロック動作させる方向に回動付勢されている。つまり、この操作軸36と一体に回動するレバー部材37に連結された第2メモリ部材52もまた、その捩りコイルバネ41の付勢力に基づいて係合部72が径方向外側に移動する方向に付勢されている。そして、本実施形態のシートリクライニング装置10は、この捩りコイルバネ41の付勢力に基づき第1メモリ部材51の周壁部55に押し当てられた第2メモリ部材52の係合部72が、その周壁部55の内周面55sに摩擦係合するように構成されている。
即ち、本実施形態のシートリクライニング装置10は、第2メモリ部材52の係合部72が第1メモリ部材51の周壁部55に押し当てられた状態で第1及び第2の回動部材21,22が相対回動することにより、その第2メモリ部材52及び第1の回動部材21と一体に第1メモリ部材51が回動するように構成されている。そして、これにより、上記回動制限機構60による回動制限範囲内において、第2の回動部材22に対する第1メモリ部材51の相対回動位置が変位する構成になっている。
また、本実施形態のシートリクライニング装置10において、第1メモリ部材51は、上記回動制限機構60により第1の回動部材21との一体回動が規制される状態にある場合には、その周壁部55の延伸方向に沿った係合部72の摺動を許容する構成になっている。そして、本実施形態のシートリクライニング装置10は、これにより、その第1メモリ部材51の周壁部55に押し当てられた第2メモリ部材52の係合部72が、第1及び第2の回動部材21,22間の相対回動に伴い周壁部55の周方向端部55aに移動して当該周壁部55から脱離する。つまりは、これら第1メモリ部材51の周壁部55と第2メモリ部材52の係合部72との係合が解除されることにより、その各ロック部材30のロック動作を伴う係合部72の径方向移動が許容される構成になっている。
詳述すると、図1及び図12に示すように、初段位置P1を越えてシートバック3を前倒し操作した場合、第2メモリ部材52は、シートバック3側に固定された第1の回動部材21とともに、図12中、反時計回り方向に回動することになる。そして、このとき、その係合部72は、捩りコイルバネ41の付勢力に基づいて、第1メモリ部材51の周壁部55(の内周面55s)に押し当てられた状態となっている(図11参照)。
しかしながら、このとき、第1メモリ部材51は、上記引張コイルバネ61の付勢力に基づいて、予め、その前倒し操作時において上記回動制限機構60により第1の回動部材21との一体回動が規制される回動制限範囲の一端側(第1回動位置Q1)に保持された状態となっている(図8参照)。即ち、第1メモリ部材51は、当該第1メモリ部材51側に設定された第1の回動規制部S1(係合突部58)と第2の回動部材22側に設定された第3の回動規制部S3(規制突部57)とが当接することにより、第2の回動部材22に対する図12中、反時計回り方向の回動が規制された状態となっている。このため、第2メモリ部材52の係合部72は、その押し当てられた第1メモリ部材51の周壁部55との間に生ずる摩擦係合力に抗して、当該周壁部55の延設方向に沿って、その内周面55s上を摺動することになる。そして、本実施形態のシートリクライニング装置10は、これにより、その第1メモリ部材51が第1回動位置Q1に保持された状態のまま、リクライナ11を構成する第1及び第2の回動部材21,22が相対回動することにより(相対角度β)、その前倒し操作されたシートバック3が最大前傾位置P3に到達する構成になっている。
一方、図1及び図13に示すように、この最大前傾位置P3からシートバック3を引き起こし操作する場合には、第2メモリ部材52は、そのシートバック3側に固定された第1の回動部材21とともに、図13中、時計回り方向に回動することになる。そして、この引き起こし操作の開始時、第1メモリ部材51は、その周壁部55に押し当てられた係合部72との間に生ずる摩擦係合力に基づいて、第2メモリ部材52及び第1の回動部材21と一体回動することが可能な状態となっている。
即ち、第1メモリ部材51は、引き起こし操作の開始前まで、その回動制限機構60による回動制限範囲の一端側、つまりは第1メモリ部材51に設定された第1の回動規制部S1と第2の回動部材22側に設定された第3の回動規制部S3とが当接する上記第1回動位置Q1に保持されている。このため、そのリクライナ11を構成する第1及び第2の回動部材21,22の相対回動方向が反転する引き起こし操作時には、その回動制限機構60による回動制限範囲の他端側(第2回動位置Q2)まで、第2の回動部材22に対して相対回動可能な状態となっている。
つまり、本実施形態のシートリクライニング装置10は、引き起こし操作の開始時、その回動制限機構60の回動制限範囲に対応する所定の相対角度α、第2の回動部材22に対する第1メモリ部材51の相対回動位置が変位するように構成されている。具体的には、第1メモリ部材51に設定された第2の回動規制部S2(長孔56の長手方向端部56b)が第2の回動部材22側に設定された第3の回動規制部S3に当接するまで、その引張コイルバネ61の回動付勢力に抗して、第1の回動部材21と一体に、第1メモリ部材51が、図13中、時計回り方向に相対回動する。そして、その引き起こし操作が継続する間、この第2の回動規制部S2と第3の回動規制部S3とが当接する第2回動位置Q2に、その第2の回動部材22に対する第1メモリ部材51の相対回動位置が保持される構成になっている。
また、本実施形態のシートリクライニング装置10は、この第1メモリ部材51の相対変位後、上記前倒し操作時と同様、第1の回動部材21の周壁部55に押し当てられた第2メモリ部材52の係合部72が、その摩擦係合力に抗して周壁部55の内周面55s上を摺動することにより、第1及び第2の回動部材21,22間の相対回動を許容する。そして、この状態で、前倒し操作時に発生した相対角度β、シートバック3の引き起こし操作に基づき第1及び第2の回動部材21,22が相対回動することにより、その第1メモリ部材51と第2メモリ部材52との係合が解除される構成になっている。
即ち、本実施形態のシートリクライニング装置10は、引き起こし操作の開始時に第2の回動部材22に対して第1メモリ部材51を相対変位させることにより、当該第1メモリ部材51の周壁部55に押し当てられた第2メモリ部材52の係合部72が、その周壁部55から脱離するタイミングを遅らせる。そして、これにより、前倒し操作において第1メモリ部材51と第2メモリ部材52との係合が開始される初段位置P1よりも後方側に設定された基本位置P0において、そのアンロック状態に保持されたリクライナ11をロック状態に復帰させる構成になっている。
具体的には、図1及び図14に示すように、引き起こし操作によりシートバック3が初段位置P1に到達した時点、即ち前倒し操作における係合開始位置までシートバック3を引き起こした状態においても、その第2メモリ部材52の係合部72が、第1メモリ部材51の周壁部55に押し当てられた状態となっている。
また、図1及び図15に示すように、この状態から回動制限機構60による回動制限範囲に対応する相対角度α、第1及び第2の回動部材21,22が相対回動するまでシートバック3を引き起こすことで、第1メモリ部材51の周壁部55に当接する第2メモリ部材52の係合部72が、その周壁部55から脱離可能な周方向端部55aに移動する。即ち、各ロック部材30のロック動作を伴いつつ、第2メモリ部材52の係合部72が径方向内側に移動することで、リクライナ11がロック状態に復帰する。そして、本実施形態のシートリクライニング装置10は、これにより、その前倒し操作されたシートバック3を基本位置P0に復帰させる構成になっている。
つまり、基本位置P0から初段位置P1までの傾倒角度θ1は、回動制限機構60による回動制限範囲に対応する相対角度α、即ち引き起こし操作の開始時に第1及び第2の回動部材21,22間の相対回動方向が反転することにより生じた第2の回動部材22に対する第1メモリ部材51の相対変位量に一致する。そして、本実施形態のシートリクライニング装置10は、これにより、その引き起こし操作に基づいて、前倒し操作前の傾倒角度に依らず、シートバック3を基本位置P0に復帰させることが可能となっている。
また、本実施形態のシートリクライニング装置10は、第1メモリ部材51の周壁部55から第2メモリ部材52の係合部72が脱離することにより、その引張コイルバネ61の付勢力に基づいて、図15中、反時計回り方向に第1メモリ部材51が回動するようになっている。そして、これにより、その引き起こし操作の開始時に第1及び第2の回動部材21,22間の相対回動方向が反転することにより生じた第2の回動部材22に対する第1メモリ部材51の相対変位量(相対角度α)が回復する。つまり、その前倒し操作時において回動制限機構60により第1の回動部材21との一体回動が規制される回動制限範囲の一端側(第1回動位置Q1)に第1メモリ部材51が復帰する構成になっている。
以上、本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)シートリクライニング装置10は、周方向に延びる周壁部55を有した第1メモリ部材51と、第1の回動部材21と一体に回動する第2メモリ部材52と、を備える。第2メモリ部材52は、第1の回動部材21と一体回動することにより第1メモリ部材51の周壁部55(第1係合部)に対して周方向に相対移動する係合部72(第2係合部)を有する。また、第2メモリ部材52は、第1及び第2の回動部材21,22と同軸に設けられたレバー部材37に連結されることにより、各ロック部材30のロック及びアンロック動作に連動して前記第2係合部を径方向に移動させるリンク機構70を形成する。更に、第1メモリ部材51は、周壁部55に第2メモリ部材52の係合部72が当接することにより、各ロック部材30のロック動作を伴う係合部72の径方向移動を規制する。また、リンク機構70は、第2メモリ部材52を第1の回動部材21側の保持部材(シートバックサイドメンバ16)に連結する第1及び第2の連結部Z1,Z2と、第2メモリ部材52をレバー部材37に連結する第3の連結部Z3と、を備えてなる。そして、第1及び第2の連結部Z1,Z2は、平行する二本の直線L1,L2上に延設されたガイド部(長孔73,74)と、これら各ガイド部に係合することにより延設方向に沿って相対移動可能なガイド係合部(連結ピン75,76)と、により構成される。
上記構成によれば、より直線的に第2メモリ部材52の係合部72を径方向移動させることができる。そして、これにより、その第1メモリ部材51の周壁部55から脱離した係合部72を速やかにロック方向(径方向内側)に移動させることができる。その結果、より正確なタイミングで各ロック部材30をロック動作させることができる。
更に、各連結部Z1〜Z3の配置によるリンク機構70の設計自由度が高いという利点がある。そして、これにより、設置スペースの拡大を抑えつつ、より大きな係合部72の移動量を確保することができる。その結果、より確実に、第1メモリ部材51の周壁部55と第2メモリ部材52の係合部72との係合関係に基づき各ロック部材30をアンロック状態に保持し、及びその係合状態の解除により各ロック部材30をロック状態に復帰させることができる。
そして、第2メモリ部材52に形成された長孔73,74をガイド部とし、第1の回動部材21側の保持部材を構成するシートバックサイドメンバ16に設けられた軸状の連結ピン75,76をガイド係合部とする構成を採用することにより、簡素な構成にて、信頼性の高いリンク機構70を形成することができる。
(2)第2メモリ部材52は、第1の連結部Z1を構成する長孔73の延設方向がリクライナ11を構成する第1及び第2の回動部材21,22の回動中心(回動軸N)を通る直線L1に一致するとともに、この直線L1上を係合部72が径方向移動するように構成される。これにより、より速やかに、第1メモリ部材51の周壁部55から脱離した第2メモリ部材52の係合部72をロック方向(径方向内側)に移動させることができる。
(3)第1及び第2の連結部Z1,Z2を構成する長孔73,74は、第2メモリ部材52の第1端部52a及び第2端部52bに形成される。そして、第3の連結部Z3を構成する連結ピン77は、その延設方向に離間した第1及び第2の連結部Z1,Z2を構成する各長孔73,74の間の位置に設けられる。このような構成を採用することで、より効果的に、設置スペースの拡大を抑えつつ、より大きな係合部72の移動量を確保することができる。
(4)第1メモリ部材51は、第1及び第2の回動部材21,22と同軸位置において回動自在に設けられる。また、シートリクライニング装置10は、第2の回動部材22に対する第1メモリ部材51の相対回動範囲を制限する回動制限機構を備える。そして、第1メモリ部材51は、その周壁部55と当該周壁部55に当接した第2メモリ部材52の係合部72とが係合することにより第1の回動部材21と一体に回動するとともに、回動制限機構60により第1の回動部材21との一体回動が規制される状態においては周壁部55の延設方向に沿った係合部72の摺動を許容するように構成される。
上記構成によれば、一つの操作系によりシートバック3の傾倒角度を調整し、及びその引き起こし操作によって、当該シートバック3を予め設定された傾倒位置(定点)に復帰させることができる。また、第1メモリ部材51の周壁部55と第2メモリ部材52の係合部72とが係合する状態で第1及び第2の回動部材21,22間の相対回動方向が反転することにより、回動制限機構60の回動制限範囲に対応する所定の相対角度α、その第2の回動部材22に対する第1メモリ部材51の相対回動位置が変位する。そして、これにより、第1メモリ部材51の周壁部55から第2メモリ部材52の係合部72が脱離するタイミングを遅らせることで、そのシートバック3の前倒し操作によりアンロック状態の保持が開始される傾倒位置(初段位置P1)よりも後方の傾倒位置(基本位置P0)を定点として、各ロック部材30をロック状態に復帰させることができる。
更に、その基本位置P0から初段位置P1までの傾倒角度θ1は、回動制限機構60による回動制限範囲に対応する相対角度α、即ち引き起こし操作の開始時に第1及び第2の回動部材21,22間の相対回動方向が反転することにより生ずる第2の回動部材22に対する第1メモリ部材51の相対変位量に一致する。つまり、回動制限機構60による回動制限範囲に基づいて、その各ロック部材30がロック状態に復帰するタイミングを調整することができる。そして、これにより、その引き起こし操作によるシートバック3の復帰位置を自在に設定することができる。
加えて、その基本位置P0から初段位置P1までの傾倒角度θ1が回動制限機構60による回動制限範囲により決定されるため、第1メモリ部材51の周壁部55と第2メモリ部材52の係合部72との間の係合力を厳格に管理しなくともよいという利点がある。そして、これにより、製造誤差及び組付誤差の管理を容易化して、製造コストの低減を図ることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・シートクッション2とシートバック3との間に介在されるリクライナの構成は、同軸に並置された第1及び第2の回動部材と、操作機構に連動して第1及び第2の回動部材間の相対回動を規制可能なロック部材と、を備えるものであれば、任意に変更してもよい。例えば、上記実施形態では、第1の回動部材21側に各ロック部材30が保持され、第2の回動部材22側の周壁部24に内歯33を形成することとしたが、第2の回動部材22側に各ロック部材30が保持され、第1の回動部材21側の周壁部23に内歯33が形成される構成であってもよい。
・また、上記実施形態では、シートバック3側に第1の回動部材21が固定され、シートクッション2側に第2の回動部材22が固定されることとしたが、シートクッション2側に第1の回動部材21が固定され、シートバック3側に第2の回動部材22が固定される構成であってもよい。
・上記実施形態では、シートバック3の上端部(肩口部分)に設けられた操作レバー13に対する操作入力に基づいて、リクライナ11の各ロック部材30をロック及びアンロック動作させる操作機構40が形成されることとした。しかし、これ限らず、操作機構40の構成は、任意に変更してもよい。例えば、操作レバー13についてフットレバー式のものを採用する等、その配置や形状は任意に変更してもよい。
・上記実施形態では、第2メモリ部材52は、操作機構40のレバー部材37に連結されることによりリンク機構70を形成する。そして、その第1端部52aに設けられた係合部72が、各ロック部材30のロック動作に連動して径方向外側に移動し、アンロック動作に連動して径方向内側に移動することとした。しかし、これに限らず、係合部72が、各ロック部材30のロック動作に連動して径方向内側に移動し、アンロック動作に連動して径方向外側に移動するように、その径方向におけるロック方向及びアンロック方向を逆転させた構成であってもよい。つまり、例えば、第1メモリ部材51の周壁部55の外周面に第2メモリ部材52の係合部72が当接する構成であってもよい。
・第1メモリ部材51の形状は、任意に変更してもよい。例えば、第1メモリ部材51の嵌合部53は、所謂Cリング形状やEリング形状等、必ずしも円環状でなくともよい。
・また、第1メモリ部材51は、第2の回動部材22の外周に嵌着されることとしたが、その保持位置については任意に変更してもよい。そして、必ずしも第2の回動部材22に対して相対回動可能な構成でなくともよい。
・更に、上記実施形態では、第1メモリ部材51の周壁部55を第1係合部とし、その内周面55sに第2メモリ部材52の係合部72(第2係合部)が当接する構成とした。しかし、これに限らず、例えば、周方向方向に延びる長孔を形成し、その内壁面に第2係合部を当接させる等、その第1係合部の構成についても任意に変更してもよい。
・上記実施形態では、第2メモリ部材52は、平板略クランク状に形成される。そして、その第1端部52aに設けられた係合部72がリクライナ11の径方向外側に配置される状態で、リクライナ11を構成する第1の回動部材21に支持されることとした。しかし、これに限らず、第2メモリ部材52の形状は、任意に変更してもよい。
・また、上記実施形態では、第2メモリ部材52に形成された各長孔73,74内にシートバックサイドメンバ16に設けられた各連結ピン75,76が挿入されることにより、第1の回動部材21側の保持部材を構成するシートバックサイドメンバ16と第2メモリ部材52との間を連結する第1及び第2の連結部Z1,Z2が形成されることとした。しかし、これに限らず、例えば、第1の回動部材21側の保持部材に各長孔73,74に相当するガイド部としての凹部を形成し、第2メモリ部材52に各連結ピン75,76に相当するガイド係合部としての係合突部を形成する構成であってもよい。そして、その第2メモリ部材52に第1及び第2の連結部Z1,Z2の一方を構成するガイド部と他方を形成するガイド係合部とが形成される構成であってもよい。そして、必ずしもガイド部は凹部でなくともよく、例えば突条部であってもよい。
・上記実施形態では、第3の連結部Z3を構成する連結ピン77は、その延設方向に離間した第1及び第2の連結部Z1,Z2を構成する各長孔73,74の間の位置に設けられることとしたが、第2メモリ部材52における第3の連結部Z3の形成位置は、任意に変更してもよい。
・上記実施形態では、第1の回動部材21が固定されるシートバックサイドメンバ16を第1の回動部材21側の保持部材としたが、この保持部材は、第1の回動部材21と一体に回動するものであれば、任意に変更してもよい。そして、その第1の回動部材21自体を保持部材とする構成であってもよい。
・第1の連結部Z1を構成するガイド部(長孔73)が延設される第1の直線L1と、上記第2の連結部Z2を構成するガイド部(長孔74)が延設される第2の直線L2とは、必ずしも平行でなくともよい。
・第1及び第2の連結部Z1,Z2を構成するガイド部は、必ずしも直線上に延設されるものだけでなく、曲線に沿って延設されるものであってもよい。
・第1及び第2の連結部Z1,Z2を構成するガイド部は、例えば、一方が長孔形状、他方が円孔形状となるようなものでもよい。即ち、少なくとも一方のガイド部が、ガイド係合部が移動する方向に当該ガイド係合部を案内するガイド面を有するような形状となっていればよい。
1…シート、2…シートクッション、3…シートバック、10…シートリクライニング装置、11…リクライナ、13…操作レバー、15…支持プレート、16…シートバックサイドメンバ(保持部材)、21…第1の回動部材、22…第2の回動部材、30…ロック部材、35…カム部材、36…操作軸、37…レバー部材、38…ワイヤーケーブル、40…操作機構、41…コイルバネ(付勢部材)、51…第1メモリ部材、52…第2メモリ部材、55…周壁部(第1係合部)、55a…周方向端部、55s…内周面、56…長孔、56a,56b…長手方向端部、57…規制突部、58…係合突部、60…回動制限機構、61…引張コイルバネ(付勢部材)、62…フランジ部、70…リンク機構、72…係合部(第2係合部)、73…長孔(第1のガイド部:第1の連結部)、74…長孔(第2のガイド部:第2の連結部)、73s,74s…ガイド面、75…連結ピン(係合突部、ガイド係合部:第1の連結部)、76…連結ピン(係合突部、ガイド係合部:第2の連結部)、77…連結ピン(第3の連結部)、79…長孔(第3の連結部)、80…回り込み防止部、θ1〜θ3…傾倒角度、P0…基本位置、P1…初段位置、P2…最大後傾位置、P3…最大前傾位置、N…回動軸、X…周方向範囲、R1…径方向位置、S1…第1の回動規制部、S2…第2の回動規制部、S3…第3の回動規制部、Q1…第1回動位置、Q2…第2回動位置、α,β…相対角度、L1…直線(第1の直線)、L2…直線(第2の直線)、Z1…第1の連結部、Z2…第2の連結部、Z3…第3の連結部。

Claims (9)

  1. 同軸に並置された第1及び第2の回動部材と、
    前記第1及び第2の回動部材間の相対回動を規制可能なロック部材と、
    前記第2の回動部材と同軸位置において回動することにより前記ロック部材をロック及びアンロック動作させるレバー部材と、
    周方向に延びる第1係合部を有した第1メモリ部材と、
    前記第1の回動部材と一体に回動する第2メモリ部材と、を備え、
    前記第2メモリ部材は、該第2メモリ部材が前記第1の回動部材と一体回動することにより前記第1メモリ部材の第1係合部に対して周方向に相対移動する第2係合部を有するとともに、前記レバー部材に連結されることにより前記ロック部材のロック及びアンロック動作に連動して前記第2係合部を移動させるリンク機構を形成し、
    前記第1メモリ部材は、前記第1係合部に前記第2係合部が当接することにより、前記ロック部材のロック動作を伴う前記第2係合部の移動を規制するものであって、
    前記リンク機構は、
    前記第2メモリ部材と前記第1の回動部材側の保持部材とを連結する第1及び第2の連結部と、
    前記第2メモリ部材と前記レバー部材とを連結する第3の連結部と、を備え、
    前記第1及び第2の連結部は、
    各々ガイド部と、
    前記各ガイド部に係合することにより相対移動可能なガイド係合部と、
    により構成される車両用シートリクライニング装置。
  2. 請求項1に記載の車両用シートリクライニング装置において、
    前記ガイド部は、前記第1の連結部に設けられる第1のガイド部と前記第2の連結部に設けられる第2のガイド部とからなり、前記第1のガイド部及び前記第2のガイド部のうち少なくとも一つは、前記ガイド係合部が移動する方向に該ガイド係合部を案内するガイド面を有すること、を特徴とする車両用シートリクライニング装置。
  3. 請求項2に記載の車両用シートリクライニング装置において、
    前記第1のガイド部は、第1の直線に沿って延設され、
    前記第2のガイド部は、第2の直線に沿って延設され、
    前記ガイド係合部は、前記第1及び第2のガイド部の延設方向に沿って相対移動可能に設けられること、を特徴とする車両用シートリクライニング装置。
  4. 請求項3に記載の車両用シートリクライニング装置において、
    前記第1及び第2の直線が平行であること、
    を特徴とする車両用シートリクライニング装置。
  5. 請求項3又は請求項4に記載の車両用シートリクライニング装置において、
    前記第2メモリ部材は、前記第1の連結部を構成する前記ガイド部の延設方向が前記第1及び第2の回動部材の回動中心を通る直線に一致するとともに、該直線上を前記第2係合部が径方向移動するように構成されること、
    を特徴とする車両用シートリクライニング装置。
  6. 請求項1〜請求項5の何れか一項に記載の車両用シートリクライニング装置において、
    前記第1及び第2の連結部は、離間した二位置に設定されるものであって、
    前記第3の連結部は、前記第1の連結部と前記第2の連結部との間の位置において前記第2メモリ部材と前記レバー部材とを連結すること、
    を特徴とする車両用シートリクライニング装置。
  7. 請求項1〜請求項6の何れか一項に記載の車両用シートリクライニング装置において、
    前記ガイド部は、長孔であり、
    前記ガイド係合部は、前記長孔に挿入された係合突部であること、
    を特徴とする車両用シートリクライニング装置。
  8. 請求項1〜請求項7の何れか一項に記載の車両用シートリクライニング装置において、
    前記第1及び第2の回動部材と同軸位置において回動自在に設けられた前記第1メモリ部材と、
    前記第2の回動部材に対する前記第1メモリ部材の相対回動範囲を制限する回動制限機構と、を備え、
    前記第1メモリ部材は、
    前記第1係合部に当接した前記第2係合部が前記第1係合部に係合することにより、前記第1の回動部材と一体に回動するとともに、
    前記第1の回動部材との一体回動が前記回動制限機構に規制される状態においては、前記第1係合部の延設方向に沿って前記第2係合部が摺動するように構成されること、
    を特徴とする車両用シートリクライニング装置。
  9. 請求項1〜請求項8の何れか一項に記載の車両用シートリクライニング装置において、
    前記第2係合部は、前記ロック部材のロック及びアンロック動作に連動して前記第1及び第2の回動部材の径方向に沿って移動し、
    前記第1メモリ部材は、前記ロック部材のロック動作を伴う前記第2係合部の前記径方向の移動を規制すること、を特徴とする車両用シートリクライニング装置。
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