JP6416686B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」とも称する)に関し、詳しくは、耐カット性および高速耐久性を高度にバランスでき、かつ、製造時の作業性に優れた空気入りタイヤに関する。
近年、自動車の燃費を向上させるために、タイヤの軽量化に対する要求はますます高まってきている。従来、タイヤの軽量化を目的して、ベルトコードとして複数本のスチールフィラメントを撚り合わせた撚りコードではなく、スチールモノフィラメントを撚り合わせずにベルトコードとして用いる技術が知られており、このスチールモノフィラメントからなるベルト層を少なくとも2層、互いに交差するように配置した交差ベルトの開発がなされている。このようにベルトコードをモノフィラメント化した場合、ベルト層の薄肉化が可能になるため、タイヤの軽量化が可能になる。
しかしながら、スチールモノフィラメントからなるベルト層を用いた場合、ベルト面内における曲げ剛性(面内曲げ剛性)の低下をもたらし、タイヤの耐久性が低下してしまうという問題を有している。そこで、特許文献1では、不足した面内曲げ剛性を補うため、タイヤ周方向に対して、80〜90°の角度で埋設されたスチールコードからなるベルト補助層を設けた乗用車用空気入りラジアルタイヤが提案されている。特許文献1によれば、ベルト補助層を設けることで、ベルトコードの座屈を抑制して、モノフィラメント化により低下する曲げに対する疲労性を補うことができる。
特開2012−254668号公報
しかしながら、スチールコードからなるベルト補強層を設けると、スチールの使用量が増加し、タイヤの重量増加につながる。したがって、特許文献1に記載のタイヤでは、交差ベルトをスチールモノフィラメントからなるベルト層で構成することによるタイヤ軽量化の利点を十分に生かすことができず、タイヤの軽量化については必ずしも満足のいくものではないというのが現状である。
また、スチールモノフィラメントからなるベルト層においては、面内曲げ剛性を付与するためにベルト角度を周方向に対して高角度とすると、タイヤ周方向における剛性が低下してしまうため、耐カット性が低下してしまう場合があり、改善が必要である。また、タイヤの高性能化に伴い、高速走行時における耐久性についても改善が望まれている。さらに、タイヤの製造時における作業性についても改善が望まれている。
そこで、本発明の目的は、耐カット性および高速耐久性を高度にバランスでき、かつ、製造時の作業性に優れた空気入りタイヤを提供することにある。
本発明者は、上記課題を解消するために鋭意検討した結果、ベルト補強層の補強素子として有機繊維コードおよび所定のスチールモノフィラメントを用いることで、上記課題を解消することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の空気入りタイヤは、カーカスのタイヤ径方向外側に、撚り合わされることなく引き揃えられた複数本のスチールモノフィラメントがゴム中に埋設されてなるベルト層が、層間で互いに交差するように少なくとも2層配置されてなる交差ベルトを備える空気入りタイヤにおいて、
前記交差ベルトのタイヤ径方向外側、タイヤ径方向内側、および交差ベルト層間のうち少なくとも一ヶ所に補強素子がゴム中に埋設されてなる少なくとも1層のベルト補強層を備え、
前記交差ベルトのスチールモノフィラメントのタイヤ周方向に対する角度が15°以上であり、かつ、前記ベルト補強層の補強素子が、2次元または3次元で型付けされたスチールモノフィラメントと有機繊維コードとからなることを特徴とするものである。
本発明のタイヤにおいては、前記ベルト補強層の補強素子のうちスチールモノフィラメントの割合は10〜80%であることが好ましい。また、本発明のタイヤにおいては、前記ベルト補強層の有機繊維コードは、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ナイロン、ポリケトンおよびアラミドからなる群から選ばれる少なくとも1種からなる有機繊維コードであることが好ましい。
本発明によれば、耐カット性および高速耐久性を高度にバランスでき、かつ、製造時の作業性に優れた空気入りタイヤを提供することができる。
本発明の一好適な実施の形態に係る空気入りタイヤの幅方向断面図である。 本発明の一好適な実施の形態に係る空気入りタイヤのベルト層およびベルト補強層の関係を示す概略平面図である。 本発明の一好適な実施の形態に係る空気入りタイヤの交差ベルトおよびベルト補強層のタイヤ幅方向断面図である。
以下、本発明の空気入りタイヤについて、図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の一好適な実施の形態に係る空気入りタイヤの幅方向断面図である。本発明のタイヤ10は、図示するように、接地部を形成するトレッド部1と、このトレッド部1の両側部に連続してタイヤ径方向内方へ延びる一対のサイドウォール部2と、各サイドウォール部2の内周側に連続するビード部3と、を備えている。トレッド部1、サイドウォール部2およびビード部3は、一方のビード部3から他方のビード部3にわたってトロイド状に延びる一枚のカーカスプライからなるカーカス4により補強されている。
本発明のタイヤ10においては、カーカス4のクラウン領域のタイヤ径方向外側に、少なくとも2層(図示例では2層)、好ましくは2層の第1ベルト層5aと第2ベルト層5bとからなるベルトが配設されている。この第1ベルト層5aと第2ベルト層5bは、撚り合わされることなくタイヤ幅方向に並列に引き揃えられた複数本のスチールモノフィラメントがゴム中に埋設されてなり、第1ベルト層5aと第2ベルト層5bは、層間で互いに交差するように配置されて、交差ベルト5を形成している。
本発明のタイヤ10においては、交差ベルト5のスチールモノフィラメントのタイヤ周方向に対する角度が15°以上である。タイヤ周方向に対してスチールモノフィラメントを15°以上で配置することで、交差ベルト5に面内曲げ剛性を確保しており、タイヤ10の耐久性を維持している。好ましくは、スチールモノフィラメントのタイヤ周方向に対する角度は35°以上、より好ましくは45°以上である。
また、本発明のタイヤ10は、交差ベルト5のタイヤ径方向外側、タイヤ径方向内側、および交差ベルト層間のうち少なくとも1カ所(図示例では、交差ベルト5のタイヤ径方向外側)にベルト補強層6を有している。ベルト補強層6の補強素子の角度は、その目的が不足するタイヤ周方向の引張剛性を補うことであるため、タイヤ周方向に対して0°〜10°であることが好ましい。図2は、本発明の一好適な実施の形態に係る空気入りタイヤのベルト層およびベルト補強層の関係を示す概略平面図であり、(a)は、ベルト補強層6が交差ベルト5のタイヤ径方向外側に、(b)は、ベルト補強層6が交差ベルト5のタイヤ径方向内側に、(c)は、ベルト補強層6が交差ベルト層5a、5b間に配置されている。
本発明のタイヤ10においては、ベルト補強層6の補強素子が、2次元または3次元で型付けされたスチールモノフィラメントと有機繊維コードとからなる。スチールモノフィラメントを補強素子として用いることで、スチールの撚りコードを用いる場合よりもベルト補強層を薄くすることができ、軽量化を図ることができる。また、ベルト補強層6の補強素子として有機繊維コードのみを用いると、軽量性には優れるものの、ベルト補強層を交差ベルト5のタイヤ径方向外側に配置した場合、耐カット性に劣る。一方、ベルト補強層6の補強素子としてスチールモノフィラメントのみを用いると、耐カット性には優れるものの、有機繊維コードを用いた場合と比較して軽量性に劣る。そこで、本発明のタイヤ10においては、ベルト補強層6の補強素子としてスチールモノフィラメントと有機繊維コードを用いている。
さらに、ベルト補強層6のスチールモノフィラメントはガラス転移温度を有していないため、高速走行時において、タイヤが高温になった場合であっても、十分にタイヤの迫り出しを抑制することができる。そのため、高速耐久性も向上する。さらにまた、ベルト補強層6の補強素子として有機繊維コードのみを用いると、ベルトトリートの曲げ剛性が不足するため才断が困難であるが、スチールモノフィラメントを含めることで、ベルトトリートの曲げ剛性が大きくなり、その結果、才断作業の作業性が改善される。
また、本発明のタイヤ10においては、ベルト補強層6の補強素子であるスチールモノフィラメントは2次元または3次元型付けがなされている。したがって、タイヤを成型する際の拡張に対して追従可能になるため、製造上の問題も生じない。このような効果をバランスよく得るためには、ベルト補強層6の補強素子のうちスチールモノフィラメントの割合は10〜80%であることが好ましい。型付けの種類としては、2次元型付けとしては、ジグザグ形状や波型型付けが挙げられ、3次元型付けとしては、螺旋型付けが挙げられる。
本発明のタイヤ10においては、ベルト補強層6を構成する補強素子は、タイヤ周方向における引張剛性の確保が目的であるので、ベルト補強層を構成する有機繊維コードとしては、高弾性の有機繊維からなるコードを用いることが好ましい。有機繊維コードとしては、芳香族ポリアミド(アラミド)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、レーヨン、ザイロン(登録商標)(ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール(PBO)繊維)、脂肪族ポリアミド(ナイロン)、ポリケトン等の有機繊維を少なくとも一種からなるものを用いることができる。
図3に、本発明の一好適な実施の形態に係る空気入りタイヤの交差ベルトおよびベルト補強層のタイヤ幅方向断面図を示す。本発明のタイヤ10においては、ベルト層(図示例では第1ベルト層5a、第2ベルト層5b)の厚さをS(mm)、スチールモノフィラメント7の径をs(mm)、ベルト補強層6の厚さをT(mm)、補強素子8の径をt(mm)としたとき(図3参照)、下記式(1)、
1.24<(T+S)/(t+s)<3.63 (1)
で表される関係を満足することが好ましい。ここで、T=0.5〜2.0、t=0.2m〜1.8、S=0.66〜1.2、s=0.12〜0.45である。(T+S)/(t+s)を1.25以上とすることで、層間ゲージを保ち、ベルト幅方向端部のコード端を起点としたゴム剥離が容易に隣接コード間に伝播するベルトエッジセパレーション(BES)を良好に防止することができる。一方、3.63未満とすることでゴムの使用量を低減し、耐BES性と軽量性を両立させることができる。
本発明のタイヤ10においては、少なくとも2層のベルト層の層間ゴムゲージ(図示例では第1ベルト層5a、第2ベルト層5bのゴムゲージ)をh1、ベルト層とベルト補強層との層間ゴムゲージ(図示例では第2ベルト層5bとベルト補強層6とのゴムゲージ)をh2としたとき、下記式(2)、
h1>h2 (2)
で表される関係を満足することが好ましい。
本発明のタイヤ10においては、交差ベルト5をタイヤ周方向に対して高角度とすると、面内曲げ剛性が高くなる。そのため、コーナリング時等には高い接地性を確保できる。しかし、コーナリング限界時にはタイヤ横力に耐えられず、ベルトバックリングを起こす。その際、h1のゲージがh2より薄くなると、ベルト面外曲げ剛性が低下し、ベルトバックリング曲率が大きくなる。その結果、交差ベルト5の耐久性が低下してしまう可能性がある。そこで、交差する第1ベルト層5a、第2ベルト層5b間のゴムゲージをベルト補強層6と第2ベルト層間のゴムゲージよりも大きくすることで、耐疲労性を向上させることができる。また、交差ベルト5は面内曲げ剛性が高いため、コーナリング中に発生するせん断歪みは交差ベルト層間に集中し、ベルト層とベルト補強層間のせん断歪みは小さい。そこでh2をh1より薄くすることができ、タイヤ軽量化が可能になる。
さらに、本発明のタイヤ10においては、交差ベルト5のスチールフィラメントの打込み本数が26〜100本/50mmであるであることが好ましい。スチールモノフィラメントの打込み本数を26本/50mm以上とすれば、十分な面内曲げ剛性を確保することができる。また、スチールモノフィラメントの打込み本数を100本/50mm以下とすることで、ベルト幅方向端部のコード端を起点としたゴム剥離が容易に隣接コード間に伝播するBESを抑制する耐BES効果を発揮することができる。これらのバランスを良好に保つことができる好適な範囲は、40〜55本/50mmである。
さらにまた、本発明のタイヤ10においては、ベルト補強層6の幅は、トレッド幅の60%以上であることが好ましい。ベルト補強層6の幅をトレッド幅の60%以上とすることで、タイヤ周方向の引張剛性を効果的に向上させることができる。好ましくは、ベルト補強層6をトレッド幅の全幅に配置する。なお、トレッド幅とは、タイヤを正規リムに装着し、正規内圧を充填し、静止した状態で平板に対し垂直に置き、正規荷重を加えたときのタイヤ接地面のタイヤ軸方向の最大幅をいう。
また、図1に示すタイヤのベルト補強層6はトレッド幅全幅を覆っているが(いわゆる、キャップ構造)、交差ベルト5の幅方向両端部のみを覆う構造としてもよい(いわゆる、レイヤー構造)。また、第1のベルト補強層を少なくとも交差ベルト5の幅方向中央を覆うように設け、第2のベルト補強層で交差ベルト5の幅方向両端部を覆うように設けてもよい(キャップ・レイヤー構造)。この場合、第1のベルト補強層近傍まで、または、重なるまで連続的にまたは断続的に第2のベルト補強層を設けてもよい。また、ベルト補強層6は、トレッドの形状に応じ、トレッドに設けられた溝下については、補強素子を、間隔を開けて配置してもよい。
さらに、本発明のタイヤ10においては、交差ベルト5を構成するスチールモノフィラメント7の線径は0.12〜0.45mmであることが好ましい。スチールモノフィラメント7の線径を0.12mm以上とすることで、交差ベルト5の面内曲げ剛性を十分に確保することがでる。一方、スチールモノフィラメント7の線径を0.45mm以下とすることで、ベルト層の厚みの増加を防止することができ、ベルト層の面内曲げ剛性と軽量化とを両立させることができる。より好ましくは、0.25〜0.35mmである。
また、本発明のタイヤ10においては、第1ベルト層5aと第2ベルト層5bを構成するスチールモノフィラメントは、タイヤ周方向に対して対称の角度であることが好ましい。かかる構成とすることで、タイヤの生産性が向上し、また、応力を均等に分担することができるため、タイヤの耐久性の観点からも好ましい。
本発明のタイヤ10においては、カーカス4の補強素子およびベルト補強層6の補強素子の打込み本数は20〜80本/50mmであることが好ましい。打込み本数を20本/50mm以上とすることで、タイヤ周方向の引張剛性を十分に確保することができる。また、打込み本数を80本/50mm以下とすることで、タイヤ周方向の引張剛性と耐BES性を両立させることができる。また、カーカス4は、通常、タイヤ赤道面に対して70°〜90°のコード角度で配列した複数本の有機繊維コードからなる少なくとも1層(図示例においては1層)のカーカスプライからなるが、これに限られるものではなく2層以上のカーカスプライからなっていてもよい。カーカス4の補強素子としては有機繊維コードを用いることができ、有機繊維コードは、片撚りコード、双撚りコード、または3本以上の複数本撚りコードとすることができる。
本発明のタイヤ10は、上記構成を満足することのみが重要であり、その他の構造については、既知の構造を採用することができる。例えば、図示するように、本発明のタイヤの一対のビード部3にはそれぞれビードコア9が埋設され、カーカス4は、このビードコア9の周りにタイヤ内側から外側に折り返して係止されているが、ビードコア9に巻き付けて係止してもよく、また、両側からビードワイヤで挟み込んで係止してもよく(図示せず)、いずれの固定方法を用いてもよい。
さらに、本発明のタイヤ10においては、トレッド部1の表面には適宜トレッドパターンが形成されていてもよく、最内層にはインナーライナー(図示せず)が形成されていてもよい。さらに、本発明のタイヤ10において、タイヤ内に充填する気体としては、通常のまたは酸素分圧を変えた空気、もしくは窒素等の不活性ガスを用いることができる。本発明のタイヤは、乗用車用空気入りタイヤに好適である。
以下、本発明を、実施例を用いてより詳細に説明する。
<実施例1〜13、比較例1,2>
図1に示すタイプのタイヤを、タイヤサイズ:145/65R15にて作製した。交差ベルトを構成するスチールフィラメントの線径は0.30mm、タイヤ周方向に対する角度は30°、打込み本数は45本/50mmとした。ベルト補強層の材質、打込み本数、型付けの種類は、下記表1〜3に示すとおりである。なお、ベルト補強層のタイヤ周方向に対する角度はタイヤ周方向に対して略平行とした。また、ベルト補強層に用いられるスチールモノフィラメントの線径は0.30mmとし、有機繊維の構造は2200dtex/2とした。得られた各タイヤにつき、耐カット性、高速耐久性および才断作業性の評価を、下記の手順に従って行った。
<耐カット性>
得られたタイヤをJATMAで規定するリムに組み付け、正規荷重の2倍の荷重、かつ、ドラムの表面に突起をつけた室内ドラム試験をおこない、タイヤ破壊までの距離にて評価を行った。比較例1タイヤを基準(指数:100)とした場合、100〜110の場合を○、110超の場合を◎とした。結果を表1〜3に併記する。
<高速耐久性>
得られたタイヤをJATMAで規定するリムに組み付け、適正内圧を充填し、適正荷重を負荷して、ドラム試験機で、速度120km/hからスタートし、20分毎に速度を10km/hずつステップアップさせながら走行させて、故障発生時の速度を測定することにより、高速耐久性を評価した。比較例1のタイヤを基準として、同等の場合を○、優れている場合を◎とした。結果を表1〜3に併記する。
<才断作業性>
比較例1のタイヤの製造時におけるベルト補強層の才断の作業性を基準として、作業性が劣る場合を△、作業性が同等の場合を〇とした。結果を表1〜3に併記する。
Figure 0006416686
Figure 0006416686
Figure 0006416686
上記表1〜3より、本発明のタイヤは、耐カット性および高速耐久性を高度にバランスでき、かつ、製造時の作業性に優れていることがわかる。
1 トレッド部
2 サイドウォール部
3 ビード部
4 カーカス
5 交差ベルト
5a 第1ベルト層
5b 第2ベルト層
6 ベルト補強層
7 スチールフィラメント
8 補強素子
9 ビードフィラー
10 空気入りタイヤ(タイヤ)

Claims (3)

  1. カーカスのタイヤ径方向外側に、撚り合わされることなく引き揃えられた複数本のスチールモノフィラメントがゴム中に埋設されてなるベルト層が、層間で互いに交差するように少なくとも2層配置されてなる交差ベルトを備える空気入りタイヤにおいて、
    前記交差ベルトのタイヤ径方向外側、タイヤ径方向内側、および交差ベルト層間のうち少なくとも一ヶ所に補強素子がゴム中に埋設されてなる少なくとも1層のベルト補強層を備え、
    前記交差ベルトのスチールモノフィラメントのタイヤ周方向に対する角度が15°以上であり、かつ、前記ベルト補強層の補強素子が、2次元または3次元で型付けされたスチールモノフィラメントと有機繊維コードとからなることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記ベルト補強層の補強素子のうちスチールモノフィラメントの割合が10〜80%である請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記ベルト補強層の有機繊維コードが、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ナイロン、ポリケトンおよびアラミドからなる群から選ばれる少なくとも1種からなる有機繊維コードである請求項1または2記載の空気入りタイヤ。
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