JP6413205B2 - 事前与信枠及び推奨与信枠算出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、顧客の行動特性を活用することによって顧客のローン需要や貸し倒れリスクを見極め、事前与信枠及び推奨与信枠の算出を行う事前与信枠及び推奨与信枠算出装置に関する。
今日、個人の顧客がATM(Automated-TellerMachine、現金自動預け払い機)を使用し、又はインターネットにアクセスして気軽に銀行等の金融機関に融資の申し込みを行うことが可能である。この場合、従来行われている融資の審査は、性別や年齢、年収、勤務先、勤務先業種等のいわゆる顧客の属性や、預金残高、融資残高、取引期間、給与振り込みの有無等の顧客の取引振りの情報を活用して行っている。
尚、特許文献1は借入希望者の職業、勤務年数、勤務先規模、年収等を入力させると共に、保証人に関する情報も入力させ、借入希望金額に対して審査を行い、基準を満たす場合融資可決情報を借入希望者に送信し、審査結果が借入希望金額未満であると判断すると融資否決情報を借入希望者に送信する発明である。
特開2009−199218号公報
しかしながら、従来の伝統的な顧客の属性や取引振りの情報を活用して行う融資審査では顧客のローン需要や貸し倒れリスクを精細に把握することはできない。例えば、顧客の性格や行動特性は顧客のローン需要や貸し倒れリスクを精細に把握するために必要であるが、従来の審査では活用されていない。また、上記特許文献1に係る発明も顧客の属性や取引振りの情報を活用すると共に、保証人に関する情報も利用して貸し倒れリスクを回避しているが、伝統的な融資審査の域を出ない。また、借入希望者は申込み時点では審査結果が承認か否決か分からず、借入希望者が自分の職業、勤務年数、勤務先規模、年収等を金融機関へ提供し審査を経なければ、与信枠がいくらなのか分からない。
そこで、本発明は長年のデータ分析によって推測した顧客の性格や行動特性に基づいて顧客のローン需要や貸し倒れリスクを精細分析し、事前与信枠の算出及び推奨与信枠の算出を行い、貸し倒れリスクを減らし、顧客のローン需要に最大限対応できる事前与信枠及び推奨与信枠算出装置を提供するものである。さらに、顧客のスマートフォンに登録されたアプリケーションの利用状況等の情報を精細分析し、事前与信枠の算出及び推奨与信枠の算出を行い、より貸し倒れリスクを減らし、顧客のローン需要に最大限対応できる事前与信枠及び推奨与信枠算出装置を提供するものである。
上記課題は発明によれば、顧客の行動情報を記憶する第1の記憶手段と、前記行動情報を特性要素毎に顧客特性に変換する行動情報/顧客特性変換手段と、前記第1の記憶手段から前記顧客の行動情報を順次読み出し、前記行動情報/顧客特性変換手段から対応する前記顧客特性を読み出し、互いに関連する2つの特性要素を選択してマトリックス計算を行い、顧客特性を計算する第1の顧客特性計算手段と、該第1の顧客特性計算手段によって計算した前記顧客特性から前記顧客の事前与信枠を計算する事前与信枠計算手段と、該事前与信枠計算手段によって計算した計算結果を顧客毎に記憶する事前与信枠記憶手段と、前記顧客からの要求に基づき、前記事前与信枠記憶手段に記憶された該顧客の事前与信枠の情報を読み出し、表示すると共に、該顧客の融資申し込みに基づき直ちに前記事前与信枠の範囲で融資の決定を行う事前与信枠融資手段と、を有する事前与信枠算出装置を提供することによって達成できる。
また、上記顧客特性計算手段は特性要素として計画性、楽観性、勤勉性、慎重、外交性、協調性の6つの特性を使用して顧客特性を計算することを特徴とし、更に上記事前与信枠計算手段は特性要素の中の任意の2つの特性要素を選択してマトリック計算を行い、顧客の事前与信枠の計算を行うことを特徴とする。
さらに、上記課題は本発明によれば、顧客の行動情報を記憶する第1の記憶手段と、前記行動情報を特性要素毎に顧客特性に変換する行動情報/顧客特性変換手段と、前記第1の記憶手段から前記顧客の行動情報を順次読み出し、前記行動情報/顧客特性変換手段から対応する前記顧客特性を読み出し、互いに関連する2つの特性要素を選択してマトリックス計算を行い、顧客特性を計算する第1の顧客特性計算手段と、該第1の顧客特性計算手段によって計算した前記顧客特性から前記顧客の推奨与信枠を計算する推奨与信枠計算手段と、該推奨与信枠計算手段によって計算した計算結果を顧客毎に記憶する推奨与信枠記憶手段と、前記顧客からの要求に基づき、前記推奨与信枠記憶手段に記憶された該顧客の推奨与信枠の情報を読み出し、表示すると共に、該顧客の融資申し込みに基づき更に前記顧客からの属性情報を入力する入力画面を表示する表示手段と、該表示に基づき前記顧客が入力した属性情報と前記予め計算した推奨与信枠の情報に基づいて融資可能な与信枠を算出する融資可能な与信枠計算手段と、を有する推奨与信枠算出装置を提供することによって達成できる。
また、上記顧客特性計算手段は特性要素として計画性、楽観性、勤勉性、慎重、外交性、協調性の6つの特性を使用して顧客特性を計算することを特徴とし、更に上記推奨与信枠計算手段は特性要素の中の任意の2つの特性要素を選択してマトリック計算を行い、顧客の推奨与信枠の計算を行うことを特徴とする。
本発明によれば、従来のような伝統的な顧客の属性や取引振りの情報を活用して融資審査を行うのではなく、顧客の性格や行動特性に基づいて貸し倒れリスクや顧客のローン需要を精細分析し、事前与信枠の算出及び推奨与信枠の算出を行い、更にスマートフォンに登録されたアプリケーションの利用状況等の情報を活用して事前与信枠の算出及び推奨与信枠の算出を行うことによって、より貸し倒れリスクを減らし、顧客のローン需要に最大限対応できるものである。また、借入希望者はローン申込みをする前に事前与信枠及び推奨与信枠が分かるので、否決になる不安を抑えることができる。
本発明の事前与信枠及び推奨与信枠算出装置の基本構成を説明する図である。 本発明の事前与信枠及び推奨与信枠算出装置がネットワーク上に接続される状態を説明する図である。 銀行取引情報/行動情報記憶部の具体的な構成を示す図である。 顧客特性計算部の構成を示す図である。 与信枠計算部の構成を説明する図である。 事前与信枠及び推奨与信枠記憶部の構成を示す図である。 行動情報/顧客特性変換部の構成を説明する図である。 第1の実施形態の顧客特性に基づいた推奨与信枠のマトリックス計算を説明する図であり、(a)は「計画性」と「楽観性」のマトリックス計算例を示す図であり、(b)は「勤勉性」と「慎重」のマトリックス計算例を示す図であり、(c)は「外交性」と「協調性」のマトリックス計算例を示す図である。 各与信枠から推奨与信枠を計算する計算式を示す図である。 第1の実施形態の顧客特性に基づいた事前与信枠のマトリックス計算を説明する図であり、(a)は「計画性」と「楽観性」のマトリックス計算例を示す図であり、(b)は「勤勉性」と「慎重」のマトリックス計算例を示す図であり、(c)は「外交性」と「協調性」のマトリックス計算例を示す図である。 各与信枠から事前与信枠を計算する計算式を示す図である。 各与信枠から推奨与信枠と事前与信枠の計算例を説明する図である。 融資申し込みに対する処理を説明する図である。 融資申し込みに対する処理を説明する図である。 融資申し込みに対する処理を説明する図である。 マトリックス計算の変形例を説明する図である。 第2の実施形態を説明する事前与信枠及び推奨与信枠算出装置の構成を示す図である。 顧客のスマートフォンに登録されたアプリケーションの利用状況のデータを集積することを説明する模式図である。 利用情報記憶部の具体的な構成を示す図である。 顧客特性計算部の具体的な構成を説明する図である。 与信枠計算部の構成を示す図である。 利用情報/顧客特性変換部の構成を説明する図である。 第2の実施形態の顧客特性に基づいた推奨与信枠のマトリックス計算を説明する図であり、(d)は「計画性」と「楽観性」のマトリックス計算例を示す図であり、(e)は「勤勉性」と「慎重」のマトリックス計算例を示す図であり、(f)は「外交性」と「協調性」のマトリックス計算例を示す図である。 各与信枠から推奨与信枠を計算する計算式を示す図である。 第2の実施形態の顧客特性に基づいた事前与信枠のマトリックス計算を説明する図であり、(d)は「計画性」と「楽観性」のマトリックス計算例を示す図であり、(e)は「勤勉性」と「慎重」のマトリックス計算例を示す図であり、(f)は「外交性」と「協調性」のマトリックス計算例を示す図である。 各与信枠から事前与信枠を計算する計算式を示す図である。 事前与信枠及び推奨与信枠記憶部の構成を示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態を説明する事前与信枠及び推奨与信枠算出装置の基本構成を示す図である。同図において、本例の事前与信枠及び推奨与信枠算出装置は、銀行取引情報/行動情報記憶部1、顧客特性計算部2、行動情報/特性要素変換部3、与信枠計算部4、事前与信枠及び推奨与信枠記憶部5で構成されている。
銀行取引情報/行動情報記憶部1は金融機関やコンビニエンスストア等に設置されたATMの利用状況等に基づいて顧客の銀行取引情報や行動情報を記憶するものであり、例えば顧客がATMを利用する時間帯や、利用金額、利用頻度等の情報に基づいて行動情報を顧客毎に記憶する。また、ATMを利用する場合に限らず、例えばインターネットを介してスマートフォンやパーソナルコンピュータと通信を行い、更に電話回線や金融機関の各店舗と通信を行い、顧客の銀行取引情報や行動情報を記憶する。この為、本例の事前与信枠及び推奨与信枠算出装置は金融機関のサーバ8に設置され、例えば図2に示すようにインターネットを介してスマートフォン6aやパーソナルコンピュータ6bに接続され、専用線を介して各所に設置されたATM7に接続されている。さらに、電話回線を介して顧客の電話器6cや、金融機関の各店舗6dに接続されている。
図3は上記銀行取引情報/行動情報記憶部1の具体的な構成を示す図であり、上記サーバ8内に構築されている。この上記銀行取引情報/行動情報記憶部(データベース)1は、少なくとも「顧客コード」を記憶し、その他、例えば顧客の「氏名」等の情報を記憶する。また、夫々の顧客「顧客コード」の記憶エリアには「リンク先アドレス」が登録され、この「リンク先アドレス」には具体的な顧客の銀行取引情報や行動情報が記憶される。この銀行取引情報や行動情報は対応する顧客が前述のATMやスマートフォン等を使用して行った利用状況に基づいて書き込まれる。
例えば、顧客コード「00001」の場合、同図に示すように対応するリンク先アドレスには“ATMで同一日に複数回出金”の情報や、“ATMで残高照会を所定の回数以上利用”等の情報が書き込まれている。尚、顧客コード「00002」以降の顧客についても同様に対応する顧客の情報が書き込まれている。
顧客特性計算部2は、上記銀行取引情報/行動情報記憶部1に記憶された情報に基づいて、顧客の特性要素のポイントを計算する。例えば、特性要素として本例では、後述する「計画性」、「楽観性」、「勤勉性」、「慎重」、「外交性」、「協調性」の6つの要素を使用し、顧客特性を計算する。尚、これらの特性要素は、顧客のローン需要や貸し倒れリスクを検討し、判断するために重要な要素であり、本例においてはこれらの特性要素を使用して顧客特性を計算する。
図4は顧客特性計算部2の具体的な構成を説明する図であり、行動情報読出部9、フィルタ部10、特性計算部11、融資不適合情報記憶部12で構成されている。行動情報読出部9は上記銀行取引情報/行動情報記憶部1に記憶された顧客の情報を読み出す。例えば、予め設定された期間(数日又は数週間)毎に上記銀行取引情報/行動情報記憶部1から顧客の情報を読み出す。この情報の読み出しは顧客毎に順次行われ、例えば銀行取引情報/行動情報記憶部1に記憶された顧客全てから情報を読み出す。
フィルタ部10は行動情報読出部9によって読み出された情報の中で予め設定された融資不適合基準に合致する行動を検出する。例えば、予め設定された特定場所でのATMの利用や、過去に融資の返済が遅延している先等の融資不適合基準に該当する行為であり、このような融資不適合基準に該当する情報は予め融資不適合情報記憶部12に記憶されており、銀行取引情報/行動情報記憶部1から読み出した情報がこの融資不適合情報記憶部12に記憶されている場合、以後当該顧客の与信判断を中止する。さらに、このフィルタ部10は金融機関のデータベース(DB)13を検索し、DB13に予め登録されている融資不適合者の情報を読み出した場合にも当該顧客の与信判断を中止する。
特性計算部11は上記フィルタ部10で除外されなかった顧客の顧客特性を計算する。この特性計算部11による計算は行動情報/顧客特性変換部3を使用して行う。尚、行動情報/顧客特性変換部3の具体的な構成は後述するが、行動情報がATMの利用状況、利用時間帯、利用金額、返済方法、利用頻度、その他に区分され、夫々の区分毎に対応する特性要素のポイントが記憶されている。この特性要素は前述の「計画性」、「楽観性」、「勤勉性」、「慎重」、「外交性」、「協調性」の6つの要素であり、特性計算部11は上記顧客の行動情報から各特性要素のポイントを参照し、顧客特性を計算する。
図5は与信枠計算部4の構成を示す図であり、推奨与信枠計算部4aと事前与信枠計算部4bで構成されている。この与信枠計算部4は複数のマトリックス計算部を有し、上記顧客特性計算部2(特性計算部11)によって計算された特性要素毎に推奨与信枠と事前与信枠の計算を行う、夫々3つのマトリックス計算部14〜16と18〜20を備える。
推奨与信枠計算部4aは3つのマトリックス計算部14〜16で計算したそれぞれの与信枠の計算結果を加算部17に出力し、推奨与信枠を計算する。一方、事前与信枠計算部4bは3つのマトリックス計算部18〜20で計算したそれぞれの与信枠の計算結果を加算部21に出力し、事前与信枠を計算する。
本例において、「計画性」、「楽観性」、「勤勉性」、「慎重」、「外交性」、「協調性」の各特性要素の中で、「計画性」と「楽観性」、「勤勉性」と「慎重」、「外交性」と「協調性」の3組を選択し、夫々上記マトリックス計算部14〜16、及び18〜20によって与信枠の計算を行う。尚、詳しい計算方法については後述する。
事前与信枠及び推奨与信枠記憶部5は、上記与信枠計算部4によって計算した事前与信枠及び推奨与信枠の情報を記憶する。図6は事前与信枠及び推奨与信枠記憶部5の構成を示す図である。事前与信枠及び推奨与信枠記憶部5には上記与信枠計算部4によって計算された与信枠の計算結果を記憶する。
事前与信枠及び推奨与信枠記憶部5の推奨与信枠記憶部5aには上記推奨与信枠計算部4aで計算した顧客の推奨与信枠の情報が書き込まれ、事前与信枠記憶部5bには上記事前与信枠計算部4bで計算した顧客の事前与信枠の情報が書き込まれる。
以上の構成において、以下に具体的に顧客の事前与信枠及び推奨与信枠の算出処理を説明する。
前述のように、銀行取引情報/行動情報記憶部1には顧客がATMを使用する毎に対応する記憶エリアに顧客の行動情報が順次記憶され、例えば図3に示すような顧客の行動情報が記憶されている。行動情報読出部9は上記銀行取引情報/行動情報記憶部1から対応する顧客の行動情報を読み出し、フィルタ部10を介して特性計算部11に入力し、特性計算部11によって顧客特性が計算される。尚、前述のように読み出した行動情報の中に融資不適合基準に該当する情報が検出された場合には、直ちに当該顧客の与信判断を中止する。
特性計算部11は読み出した行動情報を特性要素毎に顧客特性に変換する行動情報/顧客特性変換部3を使用して顧客特性の計算を行う。図7は行動情報/顧客特性変換部3の構成を説明する図である。以下、この図を使用して顧客特性の計算例を説明する。
前述のように、銀行取引情報/行動情報記憶部1には顧客の銀行取引情報や行動情報が記憶されており、顧客特性計算部2は順次顧客の情報を読み出し、顧客特性を計算する。先ず、前述の顧客(顧客コード「00001」)の銀行取引情報や行動情報に基づく計算が行われる。
顧客(顧客コード「00001」)の情報として、先ず図3に示す“ATMで同一日に複数回出金”の情報が読み出されると、図7に示す行動情報/顧客特性変換部3のデータベースから「計画性」、「楽観性」、「勤勉性」、「慎重」、「外交性」、「協調性」の各特性要素に対応するポイント情報が読み出される。この場合、「計画性」の項目から“−2”の情報が読み出され、「楽観性」の項目からも“−2”の情報が読み出され、「勤勉性」の項目から“−1”の情報が読み出され、「慎重」の項目から“−1”の情報が読み出され、「外交性」の項目から“+1”の情報が読み出され、「協調性」の項目から“−1”の情報が読み出される。
同様にして、顧客(顧客コード「00001」)の銀行取引情報や行動情報として、図3に示す次の情報“ATMで同一月内に残高照会を所定の回数以上利用”が読み出されると、「計画性」の項目から“+1”の情報が読み出され、「楽観性」の項目から“+1”の情報が読み出され、「勤勉性」の項目から“+2”の情報が読み出され、「慎重」の項目から“+2”が読み出され、「外交性」の項目から“0”の情報が読み出され、「協調性」の項目から“0”の情報が読み出される。
以下同様にして、例えば利用時間に関する情報として“コンビニATMの利用時間が○時以降”の情報が読み出されると、図7に示すデータベースの各特性要素の項目から“0”、“−1”、“+1”、“0”、“+1”、“−1”の各ポイントが読み出される。さらに、利用金額に関する情報、返済方法に関する情報、利用頻度に関する情報、その他の情報が順次読み出され、夫々図7に示す各項目に記載されたポイントが読み出される。
以上のようにして、例えば顧客(顧客コード「00001」)の銀行取引情報や行動情報に対する各項目の特性要素の計算が終わると、各項目の合計ポイントが計算される。図7に示す例では、「計画性」が“+10”、「楽観性」が“−5”、「勤勉性」が“+7”、「慎重」が“+6”、「外交性」が“+1”、「協調性」が“−3”である。顧客特性計算部2(特性計算部11)によって計算されたこのデータは与信枠計算部4に出力される。
与信枠計算部4は上記各特性要素の中で、「計画性」と「楽観性」、「勤勉性」と「慎重」、「外交性」と「協調性」の3組のマトリックスを使用し、事前与信枠及び推奨与信枠を計算する。すなわち、「計画性」と「楽観性」に関するマトリックス計算を前述の第1のマトリックス計算部14又は18で行い、「勤勉性」と「慎重」に関するマトリックス計算を第2のマトリックス計算部15又は19で行い、「外交性」と「協調性」に関するマトリックス計算を第3のマトリックス計算部16又は20で行う。以下、推奨与信枠の計算と事前与信枠の計算を分けて説明する。
(第1の実施例)
先ず、推奨与信枠の計算について説明する。
図8(a)〜(c)は3組のマトリックス計算の例を示す図であり、同図(a)は第1のマトリックス計算部14の計算例を示し、同図(b)は第2のマトリックス計算部15の計算例を示し、同図(c)は第3のマトリックス計算部16の計算例を示す。すなわち、第1のマトリックス計算部14は「計画性」と「楽観性」のマトリックス計算を行い、第2のマトリックス計算部15は「勤勉性」と「慎重」のマトリックス計算を行い、第3のマトリックス計算部16は「外交性」と「協調性」のマトリックス計算を行う。以下、各計算部の計算例を示す。
図8(a)に示す「計画性」と「楽観性」のマトリックスでは、縦軸が「計画性」を示し、数値がプラス(+)ほど計画性があり、数値がマイナス(−)ほど計画性がない、即ち衝動性を示す。一方、同図(a)の横軸は「楽観性」を示し、数値がマイナス(−)ほど楽観的があり、数値がプラス(+)ほど悲観的であることを示す。尚、本例は金融機関における融資の可能性、貸し倒れのリスクを計算するものであり、数値の+−はこの目的に対応して設定されている。
また、図8(b)に示す「勤勉性」と「慎重」のマトリックスでは、縦軸が「慎重」を示し、数値が+ほど慎重であり、数値が−ほど大胆と判断する。一方、同図(b)の横軸は「勤勉性」を示し、数値が+ほど真面目であると判断し、数値が−ほど不真面目であると判断する。
さらに、図8(c)に示す「外交性」と「協調性」のマトリックスでは縦軸が「協調性」を示し、数値が−ほど協力的であり、数値が+ほど協調性がない、即ち排他的と判断する。一方、同図(c)の横軸は「外交性」を示し、数値が+ほど社交的であると判断し、数値が−ほど内向的であると判断する。
先ず、同図(a)に示す「計画性」と「楽観性」のマトリックスでは、顧客特性計算部2(特性計算部11)によって計算した「計画性」のポイントが前述の図7に示すように“+10”であり、「楽観性」のポイントが“−5”である。したがって、図8(a)に示すCのエリアが対応し、この場合与信枠が50万円と計算できる。また、同図(b)に示す「勤勉性」と「慎重」のマトリックスでは、「勤勉性」のポイントが“+7”であり、「慎重」のポイントが“+6”である。したがって、図8(b)に示すAのエリアが対応し、与信枠が100万円と計算できる。さらに、図8(c)に示す「外交性」と「協調性」のマトリックスでは、図7に示す例では「外交性」のポイントが“+1”であり、「協調性」のポイントが“−3”である。したがって、図8(c)に示すBのエリアが対応し、与信枠が50万円と計算できる。
次に、上記それぞれ計算された与信枠に基づいて推奨与信枠を計算する。図9は推奨与信枠計算部4a(加算部17)の計算例を示す図である。本例においては各与信枠の加算値、即ち(図8(a)によって得た与信枠)+(図8(b)によって得た与信枠)+(図8(c)によって得た与信枠)の加算値を推奨与信枠とする。したがって、上記例においては、図12に示すように推奨与信枠が200万円(50万円+100万円+50万円)となる。
この結果は図6に示す事前与信枠及び推奨与信枠記憶部5の推奨与信枠記憶部5aに記録される。
(第2の実施例)
一方、事前与信枠の計算については以下のように行う。
図10(a)〜(c)は3組のマトリックス計算の例を示す図であり、同図(a)は第1のマトリックス計算部18の計算例を示し、同図(b)は第2のマトリックス計算部19の計算例を示し、同図(c)は第3のマトリックス計算部20の計算例を示す。すなわち、第1のマトリックス計算部18は「計画性」と「楽観性」のマトリックス計算を行い、第2のマトリックス計算部19は「勤勉性」と「慎重」のマトリックス計算を行い、第3のマトリックス計算部20は「外交性」と「協調性」のマトリックス計算を行う。
但し、事前与信枠の計算の場合、後述するようにローンの申し込みに対して直ちに融資を行うものであり、顧客のローン需要や貸し倒れリスクをより保守的に計算する与信枠の金額に設定されている。
本例においても推奨与信枠の場合と同様、前述の図7において計算した6つの特性要素「計画性」、「楽観性」、「勤勉性」、「慎重」、「外交性」、「協調性」の数値を使用し、顧客毎の事前与信枠を計算する。前述と同様「計画性」と「楽観性」のマトリックスでは、「計画性」の特性要素のポイントが“+10”であり、「楽観性」の特性要素のポイントが“−5”であり、図10(a)に示すCのエリアであり、この場合与信枠は10万円である。また、同図(b)に示す「勤勉性」と「慎重」のマトリックスでは、図7に示す例では「勤勉性」の特性要素のポイントが“+7”であり、「慎重」の特性要素のポイントが“+6”であり、図10(b)に示すAのエリアであり、与信枠は20万円である。さらに、同図(c)に示す「外交性」と「協調性」のマトリックスでは、図7に示す例では「外交性」の特性要素のポイントが“+1”であり、「協調性」の特性要素のポイントが“−3”であり、図10(c)に示すBのエリアであり、与信枠は10万円である。
図11は上記各与信枠から事前与信枠を計算する計算式であり、本例の場合も各与信枠の加算値、即ち(図10(a)によって得た与信枠)+(図10(b)によって得た与信枠)+(図10(c)によって得た与信枠)を事前与信枠とする。したがって、上記例においては、図12に示すように推奨与信枠が40万円(10万円+20万円+10万円)となる。
この結果は図6に示す事前与信枠及び推奨与信枠記憶部5の事前与信枠記憶部5bに記録される。
以上のように、例えば顧客(顧客コード「00001」)の事前与信枠及び推奨与信枠の算出処理が完了すると、他の顧客についても順次推奨与信枠及び事前与信枠の計算を行い、図6に示す事前与信枠及び推奨与信枠記憶部5の対応するエリアに全ての顧客のデータが記憶される。
したがって、以上の処理によって図6に示すデータベースには顧客毎に推奨与信枠の情報と事前与信枠の情報が記憶され、例えば以後ATMを使用した顧客の融資申し込みに備える。
図13乃至図15は、以後顧客からの融資申し込みに対する処理を説明する図である。尚、以下において説明する融資申し込みに関する処理は、例えばATMを利用して入出金等の他の手続きを行った後に継続して実行する場合や、直接融資申し込を行う画面を選択して行う場合、更にATM以外のパーソナルコンピュータやスマートフォン等の端末機器を使用して行うことも可能である。
先ず、ローン申し込みを行う(ステップ(以下、STで示す)1)。ここで、本発明ではお客様のニーズに対応し、二つの申込みボタンを同時に表示し、お客様の希望により選択して頂く。例えば、すぐに使いたいお客様に対する前述の事前与信枠の金額表示(ST1−1)、及びもっと大きな枠の金額を希望するお客様に対する推奨与信枠の金額表示を行う(ST1−2)。この情報は前述の図6に示す事前与信枠及び推奨与信枠記憶部5のデータベースを検索し、例えばATMを操作したお客様の事前与信枠と推奨与信枠の情報を読み出すことによって行う。尚、図13に示す事前与信枠「30万円」、推奨与信枠「150万円」の例は、例えば前述の顧客コード「00002」のお客様の事前与信枠と推奨与信枠の情報を読み出したものである。
ここで、表示された事前与信枠の金額でローンの申し込みを希望する場合には「申込」ボタンを押下し(ST1−3)、ローンの申し込みを行う。一方、もっと大きな枠の金額を希望する場合、推奨与信枠の「申込」ボタンを押下する(ST1−4)。
次に、暗証番号の入力を行うと(ST2)、事前与信枠の申し込みを行ったお客様に対しては、直ちに契約内容の表示を行う(ST3)。例えば、貸越極度額、利率、返済日の表示を行う。そして、お客様が「契約する」のボタンを押下すると(ST3−1)、以後個人情報同意確認(ST4)、生年月日の入力に基づく本人確認1(ST5)、干支又は星座入力に基づく本人確認2(ST6)、及び郵便番号、連絡先、電話番号入力に基づく住所確認(ST7)を順次行い、契約を完了する(ST8)。したがって、事前与信枠のローン申し込みを行った場合、極めて短時間で希望する金額の融資を受けることができ、お客様のニーズに対応した迅速な融資申し込み手段となる。
尚、事前与信枠の申し込み手続きを開始した後、更にもっと大きな与信枠を希望する場合には、対応するボタンを押下することによって推奨与信枠の申し込みに変更することもできる(ST3−2)。
一方、推奨与信枠の申し込みを行ったお客様については、前述の暗証番号の入力を行った後(ST2)、上記事前与信枠の場合と同様、個人情報同意確認を行い(ST4)、生年月日の入力に基づく本人確認(ST5)、干支又は星座入力に基づく本人確認(ST6)、郵便番号、連絡先、電話番号入力に基づく住所確認(ST7)を順次行い、処理(ST9)に移行する。
推奨与信枠については前述のようにデータベースから読み出された与信枠の金額が一旦表示されているが、事前与信枠の場合より大きな金額が設定される為、顧客の行動情報以外に他の情報も使用して審査を行う。この為、審査を行った場合の回答予定日の表示を行い、審査に同意するボタンが押下されると、審査の申し込みを行う(ST9−1)。尚、ここで、例えばお客様がこの表示を見て前に表示された事前与信枠の金額で契約を希望する場合には、対応するボタンを操作して事前与信枠の金額での契約に変更することもできる(ST9−2)。
一方、審査を希望した場合、処理(ST10)に移行し、家族関係、住居、職業等の情報入力に移行し、お客様の入力を待つ。その後、お客様が審査に必要情報を入力し、入力完了ボタンを押下すると(ST10−1)、この情報は通信回線を介して金融機関のサーバ8に送られ審査が行われる(ST11)。
この審査は既に予め設定されている顧客の推奨与信枠の情報や、上記入力情報、及び外部機関からの信用情報を検討して判断され、最終的な与信枠が決定される。そして、その情報は前述の回答予定日にお客様に連絡される(ST12)。
この場合、契約内容はウエッブ(WEB)又はATMを使用して行うことができ、例えば前述と同様、貸越極度額、利率、返済日等の表示を行う(ST13)。そして、お客様は表示された契約内容に同意する場合、契約ボタンを押下することによって契約が完了する(ST14)。
したがって、推奨与信枠に基づくローン契約については時間が少々掛かるが、顧客が希望するより大きな金額の融資を受けることが可能となる。この場合、本発明の顧客の行動情報を使用する与信判断に加えて、客観的な顧客情報を加味してローン契約を行うことができ、貸し倒れリスクを考慮しつつ、顧客のローン需要を最大限満足させるローン設定を行うことができる。
以上のように本発明によれば、長年のデータ分析によって推測した顧客の性格や行動特性に基づいて貸し倒れリスクや顧客のローン需要を精細分析し、事前与信枠の算出及び推奨与信枠の算出を行い、より貸し倒れリスクを減らし、顧客のローン需要に最大限対応できる事前与信枠及び推奨与信枠の算出を行うことができる。
尚、本例において、顧客の行動情報に基づいて、「計画性」、「楽観性」、「勤勉性」、「慎重」、「外交性」、「協調性」の6つの特性要素を挙げて事前与信枠及び推奨与信枠の計算を行ったが、上記6つの特性要素に限定される訳ではなく、他の特性要素を使用して事前与信枠及び推奨与信枠の計算を行ってもよい。
また、本例において、「計画性」と「楽観性」、「勤勉性」と「慎重」、「外交性」と「協調性」のマトリックス計算を行う構成としたが、上記組み合わせに限定されるわけではなく、顧客のローン需要や貸し倒れリスクの観点から他の特性要素の組み合わせを選択することもできる。
さらに、上記実施例では各マトリックス計算をA〜Dの領域に分けて行ったが、図16に示すように所定の数値n及び−nで各特性要素を区分けし、更に多くのエリアA1〜A4、B1〜B4、C1〜C4、D1〜D4を利用してより精細に事前与信枠及び推奨与信枠の計算を行うようにしてもよい。また、この場合、所定の数値n及び−nは異なる複数の数値で更に区分けするように構成してもよく、更に精細な事前与信枠及び推奨与信枠の計算を行うことが可能となる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
上記第1の実施形態の説明においては、ATMの利用状況やカードローンの利用金額、返済方法等によって顧客の性格や行動特性を推測し、事前与信枠の算出及び推奨与信枠の算出を行ったが、本例においては、更に顧客の使用するスマートフォンの利用状況に基づくデータを収集し、分析することによって顧客の性格や行動特性を更に推測し、事前与信枠の算出及び推奨与信枠の算出を行い、より貸し倒れリスクを減らし、顧客のローン需要に最大限対応できる事前与信枠及び推奨与信枠の算出を行うものである。以下、具体的に説明する。
図17は第2の実施形態を説明する事前与信枠及び推奨与信枠算出装置の構成を示す図である。本実施形態において、前述の第1の実施形態で説明した図1と異なる構成は、銀行取引情報/行動情報記憶部1、顧客特性計算部2、行動情報/特性要素変換部3、与信枠計算部4、事前与信枠及び推奨与信枠記憶部5に加えて、更にスマートフォンのアプリケーションの利用状況を記憶した利用情報記憶部31、及び当該利用情報記憶部31に記憶された情報に基づいて顧客の特性を計算する際に使用する利用情報/顧客特性変換部33を含む構成である。
尚、上記顧客特性計算部2、与信枠計算部4、及び事前与信枠及び推奨与信枠記憶部5についても、本例において名称は同じであるが内部構成が異なる為、顧客特性計算部32、与信枠計算部34、及び事前与信枠及び推奨与信枠記憶部35として説明する。
図18は本例の特徴である顧客のスマートフォンに登録されたアプリケーションの利用状況のデータを集積することを説明する模式図であり、同図に示す符号38は金融機関のサーバを示す。尚、同図に示す「自社取得データの集積」の記載は、前述の図2に示すサーバ8の機能を本例のサーバ38が含むことを示すものである。すなわち、「自社取得データの集積」の記載は、前述のように金融機関やコンビニエンスストア等に設置されたATM7の利用状況等に基づいて顧客の銀行取引情報や行動情報を記憶するものであり、例えば顧客がATMを利用する時間帯や、利用金額、利用頻度等の情報に基づいて行動情報を顧客毎に記憶する。また、ATM7を利用する場合に限らず、例えばインターネットを介してスマートフォン6aやパーソナルコンピュータ6bと通信を行い、更に電話6cや金融機関の各店舗6dと通信を行い、顧客の銀行取引情報や行動情報を記憶する。
一方、本例の特徴である顧客のスマートフォンに登録されたアプリケーションは、スマートフォンの購入時に予めインストールされたソフトウエアに限らず、例えば購入後に顧客がインストールしたソフトウエアも含まれ、金融系のアプリケーションに限らず、顧客が好んで使用するショッピングや、ゲーム、音楽、スポーツ等の各種ソフトウエアが登録されている。
例えば、図18に示す「スマートフォンに登録されたアプリケーションの利用状況のデータ集積」に記載する例では、各種分野の中で、金融系、交通情報系、健康・医療系、スポーツ系、写真・動画系、音楽系、ショッピング系、メール・通信系、ゲーム系、仕事・効率系のアプリケーションの例を示す。尚、本例においてはこれ等全てのアプリケーションを顧客が登録する必要はなく、一部であっても登録された範囲内のアプリケーションの利用状況の情報に基づいて顧客の性格や行動特性を推測し、事前与信枠の算出及び推奨与信枠の算出を行う。
図19は上記利用情報記憶部31の具体的な構成を示す図であり、上記サーバ38内に構築されている。この利用情報記憶部31は、少なくとも「顧客コード」を記憶し、その他、例えば顧客の「氏名」等の情報を記憶する。そして、夫々の顧客「顧客コード」の記憶エリアには「リンク先アドレス」が登録され、この「リンク先アドレス」には顧客のスマートフォンに登録されたアプリケーションの具体的な利用状況のデータが記憶されている。
例えば、顧客コード「00001」の場合、同図に示すように対応するリンク先アドレスには、金融系のアプリケーションに関して、“金融系のアプリケーションの利用の有無”の情報や、“金融系のアプリケーションの利用時間が平日午前中”等の情報が書き込まれている。また、交通情報系のアプリケーションに関して、“交通情報系のアプリケーションの利用の有無”の情報が書き込まれ、更に健康・医療系のアプリケーション、スポーツ系のアプリケーション、写真・動画系のアプリケーション、・・に関して、対応する分野の顧客の利用状況の情報が書き込まれている。
尚、顧客コード「00002」以降の顧客についても同様に対応する顧客のスマートフォンに登録されたアプリケーションの利用状況の情報が書き込まれている。
顧客特性計算部32は、上記銀行取引情報/行動情報記憶部1に記憶された情報、及び本例の利用情報記憶部31に記憶された情報に基づいて、顧客の特性要素のポイントを計算する。尚、特性要素として本例においても、「計画性」、「楽観性」、「勤勉性」、「慎重」、「外交性」、「協調性」の6つの要素を使用し、顧客特性を計算する。
図20は顧客特性計算部32の具体的な構成を説明する図であり、前述の行動情報読出部9、フィルタ部10、特性計算部11、融資不適合情報記憶部12に加えて、利用情報読出部39、及び特性計算部41で構成されている。尚、行動情報読出部9、フィルタ部10、特性計算部11、融資不適合情報記憶部12については、前述の第1の実施形態と同様であり、説明を省略する。
利用情報読出部39は前述の利用情報記憶部31に記憶されたスマートフォンに登録された顧客のアプリケーションの利用状況の情報を読み出す。例えば、顧客コード「00001」の場合、対応するリンク先アドレスから金融系のアプリケーションに関して、“金融系のアプリケーションの利用の有無”の情報や、“金融系のアプリケーションの利用時間が平日午前中”等の情報が読み出される。
特性計算部41は上記利用情報読出部39によって読み出された情報に基づいて、利用情報/顧客特性変換部33を使用し、顧客の性格や行動特性を更に推測する為、顧客特性の計算を行う。この特性要素は前述と同様「計画性」、「楽観性」、「勤勉性」、「慎重」、「外交性」、「協調性」の6つの要素であり、特性計算部41は上記顧客のスマートフォンに登録されたアプリケーションの利用状況のデータから各特性要素のポイントを参照し、顧客特性を計算する。
図21は本例の与信枠計算部34の構成を示す図であり、推奨与信枠計算部34aと事前与信枠計算部34bで構成されている。この与信枠計算部34は複数のマトリックス計算部を有し、上記顧客特性計算部32(特性計算部11及び41)によって計算された特性要素毎に推奨与信枠と事前与信枠の計算を行う。本例において、推奨与信枠計算部34aは6つのマトリックス計算部14〜16、44〜46を備え、事前与信枠計算部34bも6つのマトリックス計算部と18〜20、48〜50を備える。
ここで、推奨与信枠計算部34aの3つのマトリックス計算部14〜16、及び事前与信枠計算部34bの3つのマトリックス計算部18〜20は前述の第1の実施形態で説明したATMの利用状況やカードローンの返済金額、返済方法等に基づく行動情報によって推奨与信枠及び事前与信枠を計算する。一方、推奨与信枠計算部34aの3つのマトリックス計算部44〜46、及び事前与信枠計算部34bの3つのマトリックス計算部48〜50は顧客のスマートフォンに登録されたアプリケーションの利用状況の情報に基づいて各特性要素のポイントを参照し、顧客特性を計算する。
事前与信枠及び推奨与信枠記憶部35の構成は本例においても基本的に前述の第1の実施形態と同様であり、図5に示す構成である。すなわち、事前与信枠及び推奨与信枠記憶部35の推奨与信枠記憶部には上記推奨与信枠計算部34aで計算した顧客の推奨与信枠の情報が書き込まれ、事前与信枠記憶部には上記事前与信枠計算部34bで計算した顧客の事前与信枠の情報が書き込まれる。
以上の構成において、以下に本例の事前与信枠及び推奨与信枠の算出処理を説明する。尚、本例の説明においては前述の第1の実施形態において説明した内容については省略する。
前述のように利用情報記憶部31には顧客のスマートフォンに登録されたアプリケーションの利用状況の情報が記憶され、例えば図19に示す情報が記憶されている。利用情報読出部39は上記利用情報記憶部31から対応する顧客のアプリケーションの利用状況の情報を読み出し、特性計算部41に入力し、特性計算部41によって顧客特性を計算する。
特性計算部41は読み出した顧客のアプリケーションの利用状況のデータを特性要素毎に顧客特性に変換する。この変換処理は利用情報/顧客特性変換部33を使用して行う。図22は利用情報/顧客特性変換部33の構成を説明する図である。以下、この図を使用して顧客特性の計算例を説明する。
前述のように、利用情報記憶部31には顧客のスマートフォンに登録されたアプリケーションの利用状況のデータが記憶されており、利用情報読出部39は順次顧客の情報を読み出し、特性計算部41によって顧客特性を計算する。先ず、前述の顧客(顧客コード「00001」)のアプリケーションの利用状況の情報に基づく計算が行われる。
この場合、顧客(顧客コード「00001」)の情報として、図19に示す“金融系のアプリケーションの利用の有無”の情報が読み出されると、図22に示す利用情報/顧客特性変換部33のデータベースから「計画性」、「楽観性」、「勤勉性」、「慎重」、「外交性」、「協調性」の各特性要素に対応するポイント情報が読み出される。この場合、「計画性」の項目から“+2”の情報が読み出され、「楽観性」の項目から“+1”の情報が読み出され、「勤勉性」の項目から“+2”の情報が読み出され、「慎重」の項目から“+1”の情報が読み出され、「外交性」の項目から“0”の情報が読み出され、「協調性」の項目から“0”の情報が読み出される。
同様にして、顧客(顧客コード「00001」)のスマートフォンに登録された金融系のアプリケーションの利用状況の情報 “金融系のアプリケーションの利用時間が平日午前中”が読み出されると、「計画性」の項目から“0”の情報が読み出され、「楽観性」の項目から“−1”の情報が読み出され、「勤勉性」の項目から“−1”の情報が読み出され、「慎重」の項目から“−1”が読み出され、「外交性」の項目から“0”の情報が読み出され、「協調性」の項目から“0”の情報が読み出される。
以下同様にして、顧客(顧客コード「00001」)の交通情報系、健康・医療系、スポーツ系、写真・動画系、音楽系、ショッピング系、メール・通信系、ゲーム系、仕事・効率系の各アプリケーションの利用状況の情報に対する各項目の特性要素の計算が行われ、各項目の合計ポイントが計算される。図22に示す例では、「計画性」が“+4”、「楽観性」が“−1”、「勤勉性」が“+6”、「慎重」が“−2”、「外交性」が“+4”、「協調性」が“−2”である。このようにして顧客特性計算部32(特性計算部41)によって計算されたこのデータは与信枠計算部34に出力される。
与信枠計算部34は上記各特性要素の中で、「計画性」と「楽観性」、「勤勉性」と「慎重」、「外交性」と「協調性」の3組のマトリックスを使用し、事前与信枠及び推奨与信枠を計算する。すなわち、「計画性」と「楽観性」に関するマトリックス計算を前述の第4のマトリックス計算部44又は48で行い、「勤勉性」と「慎重」に関するマトリックス計算を第5マトリックス計算部45又は49で行い、「外交性」と「協調性」に関するマトリックス計算を第6のマトリックス計算部46又は50で行う。以下、本例においても推奨与信枠の計算と事前与信枠の計算を分けて説明する。
(第3の実施例)
先ず、推奨与信枠の計算について説明する。
図23(d)〜(f)は上記3組のマトリックス計算の例を示す図であり、同図(d)は第4のマトリックス計算部44の計算例を示し、同図(e)は第5のマトリックス計算部45の計算例を示し、同図(f)は第6のマトリックス計算部46の計算例を示す。ここで、第4のマトリックス計算部44は「計画性」と「楽観性」のマトリックス計算を行い、第5のマトリックス計算部45は「勤勉性」と「慎重」のマトリックス計算を行い、第6のマトリックス計算部46は「外交性」と「協調性」のマトリックス計算を行う。
先ず、同図(d)に示す「計画性」と「楽観性」のマトリックスでは、顧客特性計算部32(特性計算部41)によって計算した「計画性」のポイントが前述の図22に示すように“+4”であり、「楽観性」のポイントが“−1”である。したがって、図23(d)に示すCのエリアが対応し、この場合与信枠が25万円と計算できる。また、同図(e)に示す「勤勉性」と「慎重」のマトリックスでは、「勤勉性」のポイントが“+6”であり、「慎重」のポイントが“−2”である。したがって、図23(e)に示すBのエリアが対応し、与信枠が25万円と計算できる。さらに、図23(f)に示す「外交性」と「協調性」のマトリックスでは、図22に示す例では「外交性」のポイントが“+4”であり、「協調性」のポイントが“−2”である。したがって、図23(f)に示すBのエリアが対応し、与信枠が25万円と計算できる。
次に、上記それぞれ計算された与信枠に基づいて推奨与信枠を計算する。図24は推奨与信枠計算部34a(加算部47)の計算例を示す図である。本例においては各与信枠の加算値、即ち(図23(d)によって得た与信枠)+(図23(e)によって得た与信枠)+(図23(f)によって得た与信枠)に対して、更に前述の(図8(a)によって得た与信枠)+(図8(b)によって得た与信枠)+(図8(c)によって得た与信枠)の加算値を加算した計算結果が推奨与信枠となる。
すなわち、本例によって得られた与信枠の金額に前述の第1の実施形態によって得られた与信枠の金額の合計額275万円(200万円+75万円)が顧客(顧客コード「00001」)の推奨与信枠の金額となる。この結果は図27に示す事前与信枠及び推奨与信枠記憶部35の推奨与信枠記憶部35aに記録される。
(第4の実施例)
次に、事前与信枠の計算について説明する。図25(d)〜(f)は本例の3組のマトリックス計算の例を示す図であり、同図(d)は第4のマトリックス計算部48の計算例を示し、同図(e)は第5のマトリックス計算部49の計算例を示し、同図(f)は第6のマトリックス計算部50の計算例を示す。ここで、第4のマトリックス計算部48は「計画性」と「楽観性」のマトリックス計算を行い、第5のマトリックス計算部49は「勤勉性」と「慎重」のマトリックス計算を行い、第6のマトリックス計算部50は「外交性」と「協調性」のマトリックス計算を行う。
先ず、同図(d)に示す「計画性」と「楽観性」のマトリックスでは、顧客特性計算部32(特性計算部41)によって計算した「計画性」のポイントが前述の図22に示すように“+4”であり、「楽観性」のポイントが“−1”である。したがって、図25(d)に示すCのエリアが対応し、この場合与信枠が5万円と計算できる。また、同図(e)に示す「勤勉性」と「慎重」のマトリックスでは、「勤勉性」のポイントが“+6”であり、「慎重」のポイントが“−2”である。したがって、図25(e)に示すBのエリアが対応し、与信枠が5万円と計算できる。さらに、図25(f)に示す「外交性」と「協調性」のマトリックスでは、図22に示す例では「外交性」のポイントが“+4”であり、「協調性」のポイントが“−2”である。したがって、図25(f)に示すBのエリアが対応し、与信枠が5万円と計算できる。
次に、上記それぞれ計算された与信枠に基づいて事前与信枠を計算する。図26は事前与信枠計算部34b(加算部51)の計算例を示す図である。本例においては各与信枠の加算値、即ち(図25(d)によって得た与信枠)+(図25(e)によって得た与信枠)+(図25(f)によって得た与信枠)に対して、更に前述の(図10(a)によって得た与信枠)+(図10(b)によって得た与信枠)+(図10(c)によって得た与信枠)の加算値を加算した計算結果が事前与信枠となる。
したがって、上記例においては、本例の計算の結果得られた事前与信枠の金額に前述の第1の実施形態によって得られた事前与信枠の金額の合計額55万円(40万円+15万円)が顧客(顧客コード「00001」)の事前与信枠の金額となる。この結果は図27に示す事前与信枠及び事前与信枠記憶部35の事前与信枠記憶部35bに記録される。
以上のように、例えば顧客(顧客コード「00001」)の事前与信枠及び推奨与信枠の算出処理が完了すると、他の顧客についても順次推奨与信枠及び事前与信枠の計算を行い、前述の事前与信枠及び推奨与信枠記憶部35の対応するエリアに全ての顧客のデータが記憶される。
したがって、以上の処理によって事前与信枠及び推奨与信枠記憶部35のデータベースには顧客毎に推奨与信枠の情報と事前与信枠の情報が記憶され、例えば以後ATMを使用した顧客の融資申し込みに備える。
尚、以後の推奨与信枠、及び事前与信枠を使用する融資申し込みに関する処理については前述の図13乃至図15で説明した処理と同様であり、本例においては顧客のスマートフォンに登録されたアプリケーションの利用状況の情報が含まれており、より貸し倒れリスクを減らし、顧客のローン需要に最大限対応できる事前与信枠及び推奨与信枠の利用が可能になる。
また、上記本例の説明において顧客のスマートフォンに登録されたアプリケーションの利用状況の情報を使用する際、第1の実施形態で説明したATMの利用状況等を対象とした行動情報に基づく推奨与信枠及び事前与信枠の算出を含めた計算を行ったが、顧客のスマートフォンに登録されたアプリケーションの利用情報のみを使用して推奨与信枠及び事前与信枠の算出を行う構成としてもよい。
また、本実施形態においても、「計画性」と「楽観性」、「勤勉性」と「慎重」、「外交性」と「協調性」のマトリックス計算を行ったが、上記組み合わせに限定されるわけではなく、顧客のローン需要や貸し倒れリスクの観点から他の特性要素の組み合わせを選択することもできる。
さらに、本実施形態の説明においても、各マトリックス計算をA〜Dの領域に分けて行ったが、前述の図16に示すように所定の数値n及び−nで各特性要素を区分けし、更に多くのエリアA1〜A4、B1〜B4、C1〜C4、D1〜D4を利用してより精細に事前与信枠及び推奨与信枠の計算を行うようにしてもよい。また、この場合、所定の数値n及び−nは異なる複数の数値で更に区分けするように構成してもよい。
1・・・銀行取引情報/行動情報記憶部
2・・・顧客特性計算部
3・・・行動情報/顧客特性変換部
4・・・与信枠計算部
4a・・推奨与信枠計算部
4b・・事前与信枠計算部
5・・・事前与信枠及び推奨与信枠記憶部
5a・・事前与信枠記憶部
5b・・推奨与信枠記憶部
6a、6b、6c・・ATM
7a、7b、7c・・ATM
8・・・サーバ
9・・・行動情報読出部
10・・フィルタ部
11・・特性計算部
12・・融資不適合情報記憶部
13・・DB
14、18・・第1のマトリックス計算部
15、19・・第2のマトリックス計算部
16、20・・第3のマトリックス計算部
17、21・・加算部
31・・利用情報記憶部
32・・顧客特性計算部
33・・利用情報/顧客特性変換部
34・・与信枠計算部
34a・・推奨与信枠計算部
34b・・事前与信枠計算部
35・・事前与信枠及び推奨与信枠記憶部
38・・サーバ
39・・利用情報読出部
41・・特性計算部
44、48・・第4のマトリックス計算部
45、49・・第5のマトリックス計算部
46、50・・第6のマトリックス計算部
47、51・・加算部

Claims (16)

  1. 顧客の行動情報を記憶する第1の記憶手段と、
    前記行動情報を特性要素毎に顧客特性に変換する行動情報/顧客特性変換手段と、
    前記第1の記憶手段から前記顧客の行動情報を順次読み出し、前記行動情報/顧客特性変換手段から対応する前記顧客特性を読み出し、互いに関連する2つの特性要素を選択してマトリックス計算を行い、顧客特性を計算する第1の顧客特性計算手段と、
    該第1の顧客特性計算手段によって計算した前記顧客特性から前記顧客の事前与信枠を計算する事前与信枠計算手段と、
    該事前与信枠計算手段によって計算した計算結果を顧客毎に記憶する事前与信枠記憶手段と、
    前記顧客からの要求に基づき、前記事前与信枠記憶手段に記憶された該顧客の事前与信枠の情報を読み出し、表示すると共に、該顧客の融資申し込みに基づき直ちに前記事前与信枠の範囲で融資の決定を行う事前与信枠融資手段と、
    を有することを特徴とする事前与信枠算出装置。
  2. 顧客のスマートフォンに登録されたアプリケーションの利用状況の情報を記憶する第2の記憶手段と、
    該第2の記憶手段から前記顧客のスマートフォンに登録されたアプリケーションの利用状況の情報を順次読み出し、前記特性要素に基づいて顧客特性を計算する第2の顧客特性計算手段と、を更に有し、
    前記事前与信枠計算手段は、前記第1の顧客特性計算手段の計算結果に前記第2の顧客特性計算手段の計算結果を加算して事前与信枠を計算することを特徴とする請求項1に記載の事前与信枠算出装置。
  3. 前記第1、第2の顧客特性計算手段は前記特性要素として、計画性と楽観性、又は勤勉性と慎重、又は外交性と協調性を選択してマトリックス計算を行い、顧客特性を計算することを特徴とする請求項1、又は2に記載の事前与信枠算出装置。
  4. 前記行動情報の中で予め設定された融資不適合基準に該当する行動情報が含まれる場合、以後当該顧客の事前与信枠の計算処理を中止する中止手段を有することを特徴とする請求項1、2、又は3に記載の事前与信枠算出装置。
  5. 前記事前与信枠融資手段は、前記顧客の事前与信枠の融資申し込みの後においても、推奨与信枠の融資申し込みに変更できることを特徴とする請求項1、2、3、又は4に記載の事前与信枠算出装置。
  6. 前記事前与信枠の融資申し込みはATM、又はスマートフォン、又は端末機器によって行うことを特徴とする請求項1に記載の事前与信枠算出装置。
  7. 顧客の行動情報を記憶する第1の記憶手段と、
    前記行動情報を特性要素毎に顧客特性に変換する行動情報/顧客特性変換手段と、
    前記第1の記憶手段から前記顧客の行動情報を順次読み出し、前記行動情報/顧客特性変換手段から対応する前記顧客特性を読み出し、互いに関連する2つの特性要素を選択してマトリックス計算を行い、顧客特性を計算する第1の顧客特性計算手段と、
    該第1の顧客特性計算手段によって計算した前記顧客特性から前記顧客の推奨与信枠を計算する推奨与信枠計算手段と、
    該推奨与信枠計算手段によって計算した計算結果を顧客毎に記憶する推奨与信枠記憶手段と、
    前記顧客からの要求に基づき、前記推奨与信枠記憶手段に記憶された該顧客の推奨与信枠の情報を読み出し、表示すると共に、該顧客の融資申し込みに基づき更に前記顧客からの属性情報を入力する入力画面を表示する表示手段と、
    該表示に基づき前記顧客が入力した属性情報と前記予め計算した推奨与信枠の情報に基づいて融資可能な与信枠を算出する融資可能な与信枠計算手段と、
    を有することを特徴とする推奨与信枠算出装置。
  8. 顧客のスマートフォンに登録されたアプリケーションの利用状況の情報を記憶する第2の記憶手段と、
    該第2の記憶手段から前記顧客のスマートフォンに登録されたアプリケーションの利用状況の情報を順次読み出し、前記特性要素に基づいて顧客特性を計算する第2の顧客特性計算手段と、を更に有し、
    前記推奨与信枠計算手段は、前記第1の顧客特性計算手段の計算結果に前記第2の顧客特性計算手段の計算結果を加算して推奨与信枠を計算することを特徴とする請求項7に記載の事前与信枠算出装置。
  9. 前記第1、第2の顧客特性計算手段は前記特性要素として、計画性と楽観性、又は勤勉性と慎重、又は外交性と協調性を選択してマトリックス計算を行い、顧客特性を計算することを特徴とする請求項7、又は8に記載の推奨与信枠算出装置。
  10. 前記行動情報の中で予め設定された融資不適合基準に該当する行動情報が含まれる場合、以後当該顧客の推奨与信枠の計算処理を中止する中止手段を有することを特徴とする請求項7、8、又は9に記載の推奨与信枠算出装置。
  11. 前記推奨与信枠融資手段は、前記顧客の推奨与信枠の融資申し込みの後においても、事前与信枠の融資申し込みに変更できることを特徴とする請求項7、8、9、又は10に記載の推奨与信枠算出装置。
  12. 前記推奨与信枠の融資申し込みはATM、又はスマートフォン、又は端末機器によって行うことを特徴とする請求項7に記載の推奨与信枠算出装置。
  13. 顧客の行動情報を記憶手段に記憶する処理と、
    前記記憶手段から前記顧客の行動情報を順次読み出し、前記行動情報を特性要素毎に顧客特性に変換する行動情報/顧客特性変換手段から、対応する前記顧客特性を読み出し、互いに関連する2つの特性要素を選択してマトリックス計算を行い、顧客特性を計算する顧客特性計算処理と、
    該顧客特性計算処理によって計算した前記顧客特性から前記顧客の事前与信枠を計算する事前与信枠計算処理と、
    該事前与信枠計算処理によって計算した計算結果を顧客毎に事前与信枠記憶手段に記憶する記憶処理と、
    前記顧客からの要求に基づき、前記事前与信枠記憶手段に記憶された該顧客の事前与信枠の情報を読み出し、表示すると共に、該顧客の融資申し込みに基づき直ちに前記事前与信枠の範囲で融資の決定を行う事前与信枠融資処理と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  14. 顧客のスマートフォンに登録されたアプリケーションの利用状況の情報を記憶する第2の記憶処理と、
    該第2の記憶処理から前記顧客のスマートフォンに登録されたアプリケーションの利用状況の情報を順次読み出し、前記特性要素に基づいて顧客特性を計算する第2の顧客特性計算処理と、を更に有し、
    前記事前与信枠計算処理は、前記第1の顧客特性計算処理の計算結果に前記第2の顧客特性計算処理の計算結果を加算して事前与信枠を計算することを特徴とする請求項13に記載のプログラム。
  15. 顧客の行動情報を記憶手段に記憶する処理と、
    前記記憶手段から前記顧客の行動情報を順次読み出し、前記行動情報を特性要素毎に顧客特性に変換する行動情報/顧客特性変換手段から、対応する前記顧客特性を読み出し、互いに関連する2つの特性要素を選択してマトリックス計算を行い、顧客特性を計算する顧客特性計算処理と、
    該顧客特性計算処理によって計算した前記顧客特性から前記顧客の推奨与信枠を計算する推奨与信枠計算処理と、
    該推奨与信枠計算処理によって計算した計算結果を顧客毎に推奨与信枠記憶手段に記憶する処理と、
    前記顧客からの要求に基づき、前記推奨与信枠記憶手段に記憶された該顧客の推奨与信枠の情報を読み出し、表示すると共に、該顧客の融資申し込みに基づき更に前記顧客からの属性情報を入力する入力画面を表示する表示処理と、
    該表示処理に基づき前記顧客が入力した属性情報と前記予め計算した推奨与信枠の情報に基づいて融資可能な与信枠を算出する融資可能な与信枠計算処理と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  16. 顧客のスマートフォンに登録されたアプリケーションの利用状況の情報を第2の記憶手段に記憶する第2の記憶処理と、
    該第2の記憶手段から前記顧客のスマートフォンに登録されたアプリケーションの利用状況の情報を順次読み出し、前記特性要素に基づいて顧客特性を計算する第2の顧客特性計算処理と、を更に有し、
    前記推奨与信枠計算処理は、前記第1の顧客特性計算処理の計算結果に前記第2の顧客特性計算処理の計算結果を加算して推奨与信枠を計算することを特徴とする請求項15に記載のプログラム。
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