JP6412332B2 - 弁体、ダイヤフラム弁、ダイヤフラムポンプ、および送液ユニット - Google Patents

弁体、ダイヤフラム弁、ダイヤフラムポンプ、および送液ユニット Download PDF

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Description

本発明は、インクに例示される液体の送液に好適に適用し得る弁体、ダイヤフラム弁、ダイヤフラムポンプ、および送液ユニットに関する。
インクジェットヘッドのノズルから液体(インク)を吐出して、記録媒体に所望の文字や図形を記録(印刷)するインクジェット記録装置(インクジェットプリンタ)について、従来より種々の構成のものが知られている。
一般に、インクジェット記録装置では、印刷の実施すなわちノズルからのインク吐出によって、次第にインクジェットヘッドのインク供給室に貯留されたインクが減少するため、当該インク供給室へインクを供給する必要が生じる。そこで、従来より、インクの供給に用いられるポンプに関する研究開発が行われている。
その他、様々な技術分野においても液体の送出を行うポンプに関する研究開発が行われており、例えば、特許文献1において自動車のエンジンに燃料を供給するための装置としてダイヤフラムを用いたフュエルポンプが開示されている。
特開平07−042640号公報
本願発明者らは、インクジェット記録装置における送液装置(インク供給装置)として、液体(インク)の非常に小さな差圧にも応動し得るダイヤフラム弁を備えて、微量のインク移送に好適なダイヤフラムポンプの研究開発に取り組んだ。
当該ダイヤフラムポンプにおいては、液体(インク)の非常に小さな差圧にも応動し、且つ、流路の閉鎖不良を確実に防止し得るダイヤフラム弁の実現が課題となっていた。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、液体(インク)の非常に小さな差圧にも応動可能で、且つ、流路の閉鎖不良を防止して液体(インク)の逆止を確実に行うことが可能なダイヤフラム弁の弁体、当該ダイヤフラム弁、およびこれを用いたダイヤフラムポンプ、送液ユニットを提供することを目的とする。
一実施形態として、以下に開示するような解決手段により、前記課題を解決する。
開示の弁体は、流路における所定の方向にのみ流体を通過させるダイヤフラム弁の弁体であって、厚さ方向に圧縮されてダイヤフラム弁の弁箱に保持される外周部と、流体の差圧に応動して厚さ方向に弾性変位して前記弁箱の弁座部に一面側が密着・離間する着座部が設けられた中心部と、前記外周部と前記中心部との間に配されて流体が通過可能な孔部を有する中間部と、を備え、前記中間部は、径方向と平行で且つ厚さ方向と平行な面で切断した場合の断面形状が、一つもしくは複数の湾曲部もしくは折曲部を有する形状に形成されており、前記外周部は、外周面に径方向に突設された複数の突起部を有し、且つ、中心から前記外周面までの半径が前記弁箱の対応する径方向寸法よりも小さく、中心から前記突起部の先端面までの半径が前記弁箱の対応する径方向寸法と同一に形成されており、厚さ方向に圧縮された状態で前記弁箱内に保持されることを特徴とする。
ダイヤフラムの厚さ方向に圧縮された(押し潰された)状態のダイヤフラム弁の弁体の外周部は、圧縮されていない状態と比較して、外径が大きくなり且つ内径が小さくなる。従来のダイヤフラム弁の弁体では、外周部の内径が小さくなることによって、中間部が径方向の外側(外縁側)から内側(中心側)へ向かって押された状態となり、さらに、中間部が中心部を押し動かすこととなり、例えば、本来は径方向と平行に設定されている中心部の配置(特に着座部の配置)が、弁座部に対して斜めになって正対しない状態となってしまう等の変形を生じさせる原因となっていた。この変形によって、中心部の着座部の全周が弁座部に密着できない閉鎖不良を生じ、液体の逆止不良が発生することが研究により判明した。
これに対して、上記の弁体によれば、湾曲部もしくは折曲部を有する中間部が、径方向に容易に変形可能な部分として構成される。すなわち、外周部が圧縮されて中間部が径方向の外側から内側へ向かって押された際に、湾曲部もしくは折曲部が容易に変形して、中間部が中心部を押し動かす力を低減することが可能となる。したがって、中心部の配置が斜めになってしまう等の変形を生じることを防止することができ、着座部と弁座部との密着を確実に行うことができるため、閉鎖不良を確実に防止することが可能となる。また、中間部が容易に変形可能となることによって、中心部(着座部)は、液体の小さな差圧に応動して動作することが可能となる。
本発明によれば、液体の非常に小さな差圧にも応動可能で、且つ、流路の閉鎖不良を防止して液体の逆止を確実に行うことが可能なダイヤフラム弁の弁体、当該ダイヤフラム弁、およびこれを用いたダイヤフラムポンプ、送液ユニットが実現できる。
本実施形態に係る弁体、ダイヤフラム弁、ダイヤフラムポンプ、送液ユニットが搭載されるインクジェット記録装置の概略図(斜視図)である。 図1に示すインクジェット記録装置のヘッドユニット周辺の概略図(斜視図)である。 図1に示すインクジェット記録装置に搭載されるインクタンク、ダイヤフラムポンプ、およびヘッドユニットの装置構成の例を示す概略図である。 本実施形態に係る弁体を備えるダイヤフラム弁が配設されるダイヤフラムポンプの概略図(斜視図)である。 図4に示すダイヤフラムポンプの概略図(断面図)である。 図4に示すダイヤフラムポンプの分解図(斜視図)である。 図4に示すダイヤフラムポンプにおける主要な構成要素の分解図(斜視図)を反転図と共に示した図である。 図4に示すダイヤフラムポンプの弁体の概略図(斜視図)である。 図8に示す弁体の断面図(IX−IX線断面図)である。 本実施形態に係る送液ユニットの装置構成の例を示す概略図である。 本実施形態に係る送液ユニットの装置構成の変形例を示す概略図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳しく説明する。
ここでは、本実施形態に係る弁体31、32を備えるダイヤフラム弁3、4が配設されたダイヤフラムポンプ1がインクジェット記録装置10の送液ユニット2に搭載されて、送液装置すなわちインク供給装置として適用される場合を例に挙げて説明を行う。ただし、当該ダイヤフラムポンプ1はインクジェット記録装置以外にも搭載可能であって、インク以外の液体の送液に適用可能であることはもちろんである。
図1は、本実施形態に係るダイヤフラムポンプ1が搭載されるインクジェット記録装置10の概略図(斜視図)である。また、図2は、当該インクジェット記録装置10のヘッドユニット23周辺の概略図(斜視図)である。また、図3は、当該インクジェット記録装置10に搭載されるインクタンク18、ダイヤフラムポンプ1、および記録ヘッド25の装置構成を示す概略図である。
なお、説明の便宜上、各図において矢印方向で当該インクジェット記録装置10の前後、左右、および上下方向を示す。
また、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。
ここで、例えば特許文献1に例示される自動車用のダイヤフラムポンプを、インクジェット記録装置用のダイヤフラムポンプとしてそのまま利用することはできない。その理由として、自動車の燃料ポンプに燃料を供給するダイヤフラムポンプの場合には、なによりも堅牢性が重要となり、且つ、数kgf/cmの吐出圧および百リットル/時〜の吐出量が要求されるのが通常であるからである。
これに対し、インクジェット記録装置においてインク供給にダイヤフラムポンプを用いる場合には、a)せいぜい数ミリリットル/ストローク程度の少量の液体を、b)1kgf/cmよりもずっと小さな圧力(差圧)で吸入・吐出し、c)ある程度の定量性も有する、といった特性が求められる。本発明の発明者らは、これらの要求を満たすためにまず逆止弁(ダイヤフラム弁(吸入弁、吐出弁)3、4)の動作を確実ならしめる必要があることを見出し、その改良に取り組んだものである。具体的には、「微少量の液体(インク)の流動に応じて流路を開閉可能にするためダイヤフラム弁3、4の弁体31、32を柔軟に形成しなければならない」一方で、「そのようにすると歪の影響によって着座(閉鎖)不良を生じ易くなる」というトレードオフの問題の解決に取り組んだ。
先ず、インクジェット記録装置10について説明する。
本実施形態に係るインクジェット記録装置10は、紙、布、樹脂シート(例えば、塩化ビニル、ポリエステル等からなる)等の記録媒体Mの記録面(印刷面)に対して記録ヘッド(インクジェットヘッド)25のノズルから液体(ここでは、インク)を吐出することにより文字や図形等の印刷加工を行う装置である。なお、インクには、UV(紫外線)の照射によって硬化するUVインク、水性昇華転写インク等の水性インク、もしくはソルベントインク等の溶剤系インクといった種々のインクを用いることができる。
本実施形態に係るインクジェットプリンタ10は、図1、2に示すように、支持脚11により支持された中央ボディ部12と、中央ボディ部12の左側に設けられた左ボディ部13と、中央ボディ部12の右側に設けられた右ボディ部14と、左右ボディ部13、14を繋ぐとともに中央ボディ部12の上側に設けられた上ボディ部15とを備えて構成される。中央ボディ部12には、記録媒体Mが載置されるプラテン29が設けられており、当該プラテン29上に記録媒体Mを載置し、後述の記録ヘッド25からインクを吐出することによって、印刷が行われる。
左ボディ部13には、その前面側に操作スイッチ類や表示装置類が設けられ、その内部に後述するヘッドユニット23(図2参照)を左右に移動させるモータ、ベルト等からなる左右移動機構(不図示)、ヘッドユニット23の洗浄等を行うメンテナンスステーション(不図示)、および各構成部材の作動制御を行う制御手段としてのコントロールユニット28等が設けられている。
ここで、図2に示すように、上ボディ部15の内部には、左右に延びたガイドレール16が設けられ、このガイドレール16に対して左右に移動可能にヘッドユニット23が取り付けられている。このヘッドユニット23は、左右移動機構により駆動されて上ボディ部15の内部においてガイドレール16に沿って左右に往復移動されるようになっている。
ここで、ヘッドユニット23は、図2に示すように、記録ヘッド25、および当該記録ヘッド25を固定し且つガイドレール16に対する移動作用を担うキャリッジ24を主体に構成されている。なお、本実施形態に係る記録ヘッド25は、設定されるインクの色ごとに複数設けられている、一例として、記録ヘッド25は、マゼンタ記録ヘッド25A、イエロー記録ヘッド25B、シアン記録ヘッド25C、ブラック記録ヘッド25Dを備えて構成されている。なお、各記録ヘッド25(25A〜25D)の下面には、下方に載置される記録媒体Mに向けてインクを吐出する複数のノズル(不図示)が形成されている。
一方、図1に示すように、右ボディ部14の内部には、カートリッジ取付部17が設けられており、このカートリッジ取付部17に対して、インクが貯留されたカートリッジ式のインクタンク18が前面側から着脱可能に取り付けられている。本実施形態においては、インクの色ごとに複数のインクタンクが設けられている、一例として、インクタンク18は、マゼンタインクタンク18A、イエローインクタンク18B、シアンインクタンク18C、ブラックインクタンク18Dを備えて構成されている(図2参照)。なお、インクタンク18(18A〜18D)は、カートリッジ式に限定されるものではない。
また、図3の構成図に示すように、カートリッジ取付部17の内部には、インクタンク18(18A〜18D)を受容してインクを受け入れる接続部19(インクの色ごとに対応する接続部19A〜19D)が設けられている。そして、この接続部19(19A〜19D)から、右ボディ部14および上ボディ部15の内部に設けられたインクチューブ20(インクの色ごとに対応するインクチューブ20A〜20D)、およびインクチューブ21(インクの色ごとに対応するインクチューブ21A〜21D)が色ごとに対応する記録ヘッド25(25A〜25D)と繋がっており、インクタンク18(18A〜18D)のインクがインクチューブ20(20A〜20D)、21(21A〜21D)を介して記録ヘッド25(25A〜25D)内のインク供給室(不図示)に供給されるようになっている。
ここで、図3の構成図に示すように、各インクチューブ20(20A〜20D)と、各インクチューブ21(21A〜21D)との間には、インクの送液を行う送液装置(インク供給装置)としてのダイヤフラムポンプ1(すなわち設定されるインクの色ごとに送液を行うダイヤフラムポンプ1A〜1D)が配設されている。
次に、本実施形態に係るダイヤフラムポンプ1について説明をする。
なお、設定されるインクの色ごとに送液を行うために配設されるダイヤフラムポンプ1A〜1Dは、構造が同じであるため、それらをまとめてダイヤフラムポンプ1として図4〜図8を用いて説明をする。
ここで、図4は、本実施形態に係るダイヤフラムポンプ1の概略図(斜視図)であり、図5は、当該ダイヤフラムポンプ1の断面図である。また、図6は、当該ダイヤフラムポンプ1の分解図(斜視図)である。
また、図7は、当該ダイヤフラムポンプ1における主要な構成要素の分解図を上面側斜視図と共に下面側斜視図(すなわち下面側を反転させて上面として示す斜視図)によって示した図である。より詳しくは、図7(a)は第1ハウジング81の上面側斜視図であり、図7(e)はその下面側斜視図である。また、図7(b)は吸入弁体31および吐出弁体32の上面側斜視図であり、図7(f)はその下面側斜視図である。また、図7(c)は第2ハウジング82の上面側斜視図であり、図7(g)はその下面側斜視図である。また、図7(d)は第3ハウジング83の上面側斜視図であり、図7(h)はその下面側斜視図である。
ここで、図7(c)に現れている面と、図7(e)に現れている面とが互いに対向した状態で弁箱41、42を構成する。また、図7(d)に現れている面と、図7(g)に現れている面とが互いに対向した状態で作動室54を構成する。
また、図8は、吸入弁体31および吐出弁体32の拡大図である。ここで、図8(a)は上面側斜視図であり、図8(b)は下面側斜視図である。
説明の便宜上、図4〜図8において矢印方向でハウジング80の高さ方向(矢印B)、ならびに、吸入弁体31および吐出弁体32の径方向(矢印A)、厚さ方向(矢印B)、および周方向(矢印C)を示す。なお、吸入弁体31および吐出弁体32の厚さ方向は、ハウジング80の高さ方向と一致する。
図4〜図6に示すように、本実施形態に係るダイヤフラムポンプ1は、一部がダイヤフラム56で外部と区画された作動室54と、いずれも作動室54と外部とを連通する吸入路51および吐出路52と、を有するハウジング80を備えて構成されている。
本実施形態においては、インクタンク18に連通するインクチューブ20が、後述のバイバス流路構成部材84を介して、吸入路51端部の流入口51aに接続されると共に、記録ヘッド25に連通するインクチューブ21が、後述のバイバス流路構成部材85を介して、吐出路52端部の流出口52aに接続されて構成されている。なお、詳細は後述するが、ダイヤフラムポンプ1において、バイバス流路構成部材84、85は必須の構成ではない。
上記の構成によれば、ダイヤフラム56を往復駆動させて作動室54内の圧力を変化(減圧・加圧)させることによって、インク流路における送液作用を生じさせることができる。なお、インク流路には、後述の一方向弁(ダイヤフラム弁3、4)が設けられて、所定の向き(流入口51aから流出口52aに向かう向き)にのみ送液を行うことのできるポンプとして構成されている。ダイヤフラム弁3、4は、小さな差圧に応動、すなわち、作動室54の体積変化に伴う微少量のインクの移動(出入り)に伴って弁体31、32(後述)の表裏に生じる差圧に応動することが求められる。
ここで、図5に示すように、ダイヤフラム弁(以下、「吸入弁」という)3は、吸入路51から作動室54に向かってのみインクを通過させる作用をなす一方向弁(逆止弁)である。また、ダイヤフラム弁(以下、「吐出弁」という)4は、作動室54から吐出路52に向かってのみインクを通過させる作用をなす一方向弁(逆止弁)である。
より詳しくは、吸入弁3は、ハウジング80に形成された弁箱(以下、「吸入弁箱」という)41に弁体(以下、「吸入弁体」という)31が保持され、且つ、吸入弁箱41内の所定位置に吸入弁体31の弁座部(以下、「吸入弁座部」という)61が設けられた構成を備えている。これによれば、吸入弁体31と吸入弁座部61との密着・離間によって、吸入路51から作動室54への流路の閉鎖・連通作用が生じる(詳細は後述)。
また、吐出弁4は、ハウジング80に形成された弁箱(以下、「吐出弁箱」という)42に弁体(以下、「吐出弁体」という)32が保持され、且つ、吐出弁箱42内の所定位置に吐出弁体32の弁座部(以下、「吐出弁座部」という)62が設けられた構成を備えている。これによれば、吐出弁体32と吐出弁座部62との密着・離間によって、作動室54から吐出路52への流路の閉鎖・連通作用が生じる(詳細は後述)。
ダイヤフラムポンプ1の送液作用について、より具体的には、ダイヤフラム56を作動室54外方へ向けて変位させると、作動室54内の圧力が減圧される。このとき、インクの差圧に応動して吸入弁3は流路を連通し、吐出弁4は流路を閉鎖する。したがって、バイバス流路構成部材84を介して流入口51aに接続されたインクチューブ20から吸入路51を通過させて作動室54へ液体(インク)が吸入される。
一方、ダイヤフラム56を作動室54内方へ向けて変位させると、作動室54内の圧力が加圧される。このとき、インクの差圧に応動して吸入弁3は流路を閉鎖し、吐出弁4は流路を連通する。したがって、作動室54から吐出路52を通過させて、バイバス流路構成部材85を介して流出口52aに接続されたインクチューブ21へ液体(インク)が吐出される。
一例として、ダイヤフラム56は、エラストマー(EPDM)等の弾性材料を用いて弾性変形可能に形成されている。これによれば、ダイヤフラム56によって外部と作動室54とが区画された状態を保ちつつ、当該ダイヤフラム56を変形させながら往復駆動させることができる。
また、本実施形態に係るダイヤフラムポンプ1は、ダイヤフラム56を往復駆動する作動棹58を備えている。ここで、作動棹58は、一端部58aがダイヤフラム56にインサート成形されて固定されており、他端部58bが揺動可能に設けられた揺動アーム70(図5参照)に対して回動可能なように連結されている。なお、符号70aは揺動支点を示す。
この構成によれば、ダイヤフラム56と作動棹58との固定構造をより一層、強固なものとすることができるため、ダイヤフラム56から作動棹58が抜けてしまうことが防止でき、長期に且つ安定的に送液作用を得ることが可能となる。
回転軸74に固定されて回転駆動される偏心カム72(後述)の駆動によって揺動アーム70が揺動されると、揺動アーム70に連結されている作動棹58を往復駆動させることができる。したがって、作動棹58に連結(固定)されているダイヤフラム56を往復駆動させることができる。
次に、ダイヤフラムポンプ1の吸入弁3の吸入弁体31および吐出弁4の吐出弁体32について説明する。
図6〜図8に示すように、吸入弁体31は、径方向の中央位置に前述の吸入弁座部61と密着・離間する着座部33aが一面側に設けられた中心部33と、吸入弁箱41における高さ方向に対向する二つの面41a、41bで挟持される外周部35と、中心部33と外周部35とを連結する中間部37と、を有する構成となっている。一例として、中間部37は、スポーク状のような放射状の形状に形成されている。ただし、これに限定されるものではなく、インクの通過が可能な孔部を有する形状であればよい。
この構成によれば、吸入弁体31において、着座部33aが吸入弁座部61と密着したときに、吸入路51と作動室54との間でインクの通流が遮断される。一方、着座部33aが吸入弁座部61と離間したときに、吸入路51と作動室54との間でインクの通流が行われる。なお、インクの通流は、中間部37の孔部39をインクが通過することによって行われる。
同様に、吐出弁体32は、径方向の中央位置に前述の吐出弁座部62と密着・離間する着座部34aが一面側に設けられた中心部34と、吐出弁箱42における高さ方向に対向する二つの面42a、42bで挟持される外周部36と、中心部34と外周部36とを連結するスポーク状の中間部38と、を有する構成となっている。
中間部38の形状は、一例として、スポーク状のような放射状の形状に形成されている。ただし、これに限定されるものではなく、インクの通過が可能な孔部を有する形状であればよい。
この構成によれば、吐出弁体32において、着座部34aが吐出弁座部62と密着したときに、作動室54と吐出路52との間でインクの通流が遮断される。一方、着座部34aが吐出弁座部62と離間したときに、作動室54と吐出路52との間でインクの通流が行われる。なお、インクの通流は、中間部38の孔部40をインクが通過することによって行われる。
吸入弁体31は、外周部35の厚さが吸入弁箱41の対応する高さ方向寸法よりも大きく形成されて、厚さ方向に圧縮された状態で吸入弁箱41に保持されている。また、吐出弁体32は、外周部36の厚さが吐出弁箱42の対応する高さ方向寸法よりも大きく形成されて、厚さ方向に圧縮された状態で吐出弁箱42に保持されている。
一例として、吸入弁体31、32、すなわち外周部35、36、中心部33、34、および中間部37、38は、エラストマー(EPDM)等の弾性材料を用いて弾性変形可能に一体成形されており、十分な柔軟性(容易変形性)を備えている。
これによれば、吸入弁体31および吐出弁体32は、外周部35、36がそれぞれ吸入弁箱41、吐出弁箱42によって圧縮された状態で保持される構成が実現し、孔部39、40を通過するインクが外周部35、36の外側へ漏出しないようにシールすることができる。また、中間部37、38が弾性変形可能な構成が実現し、当該中間部37、38に連結されている中心部33、34(着座部33a、34a)をインクの差圧によって応動させることができ、それぞれ弁座部61、62と密着・離間させることができる。
この構成によれば、吸入弁体31の外周部35および吐出弁体32の外周部36によって流路のシールが行われる。すなわち、吸入弁体31において、中間部37の孔部39をインクが通過する際に、外周部35よりも径方向の外側にインクが漏れ出すことを防止できる。また、吐出弁体32において、中間部38の孔部40をインクが通過する際に、外周部36よりも径方向の外側にインクが漏れ出すことを防止できる。
ところで、圧縮された状態の吸入弁体31の外周部35および吐出弁体32の外周部36は、圧縮されていない状態と比較して、外径が大きくなり且つ内径が小さくなる。そのため、外周部35、36の内径が小さくなることによって、当該外周部35、36に連続する中間部37、38が径方向の外側(外縁側)から内側(中心側)へ向かって押された状態となり、さらに、中間部37、38によって、当該中間部37、38に連続する中心部33、34が押し動かされることとなり、例えば、本来は径方向と平行に設定されている中心部33、34の着座部33a、34aの配置が斜めになってしまう、あるいは平面状に形成されている着座部33a、34aの面が湾曲してしまうといった変形を生じさせる原因となる。
このような変形が生じると、本来、中心部33、34の着座部33a、34aがそれぞれ吸入弁座部61、吐出弁座部62と密着して流路を閉鎖すべき場合において、着座部33a、34aが、それぞれ吸入弁座部61、吐出弁座部62と密着することができない状態となる。すなわち、吸入弁3、吐出弁4において、閉鎖不良が生じることとなり、一方向弁として作用し得ない状態となる。
吸入弁3、吐出弁4における閉鎖不良は、インク流路におけるインクの逆流、すなわち、本来は逆止されるべきはずの、吸入弁体31における作動室54から吸入路51へ向かうインクの通過、および吐出弁体32における吐出路52から作動室54へ向かうインクの通過を生じさせる結果となる。
この問題に対して、本実施形態においては、吸入弁体31および吐出弁体32のそれぞれにおける中間部37、38は、径方向と平行で且つ厚さ方向と平行な面で切断した場合の断面形状が、一つもしくは複数の湾曲部(もしくは折曲部)37a、38aを有する形状に形成される構成を備えている。ここで、当該断面形状、すなわち図8におけるIX−IX線断面図を図9に示す。一例として、湾曲部の場合は断面S字状等のように形成すればよく、折曲部の場合は断面Z字状等のように形成すればよい。
この構成によれば、外周部35、36が圧縮されて中間部37、38が径方向の外側から内側へ向かって押された際に、湾曲部(もしくは折曲部)37a、38aが容易に変形する作用が得られる。すなわち、外周部35、36によって中間部37、38が内側へ押されても、湾曲部(もしくは折曲部)37a、38aが変形するため、中間部37、38が中心部33、34を押し動かそうとする力を低減することが可能となる。
したがって、中心部33、34の配置が斜めになってしまうといった前述の変形が生じることを防止でき、中心部33の着座部33aと吸入弁座部61との密着、および中心部34の着座部34aと吐出弁座部62との密着を確実に行うことができるため、吸入弁3および吐出弁4における閉鎖不良を確実に防止することが可能となる。
さらに、中間部37、38(すなわち湾曲部(もしくは折曲部)37a、38a)が容易に変形可能な構成であることによって、当該中間部37、38を介して外周部35、36に保持(支持)される中心部33、34(着座部33a、34a)は、インクの小さな差圧に応動して動作することが可能となる。したがって、微量のインク移送に好適な弁体が実現できる。
さらに、本実施形態に係る吸入弁体31は、外周部35の外周面35aに径方向に突設された複数の突起部35bを有し、中心から外周部35の外周面35aまでの半径が吸入弁箱41の対応する径方向寸法よりも小さく、中心から各突起部35bの先端面までの半径が吸入弁箱41の対応する径方向寸法と同一に形成されている。また、本実施形態に係る吐出弁体32は、外周部36の外周面36aに径方向に突設された複数の突起部36bを有し、中心から外周部36の外周面36aまでの半径が吐出弁箱42の対応する径方向寸法よりも小さく、中心から各突起部36bの先端面までの半径が吐出弁箱42の対応する径方向寸法と同一に形成されている。
この構成によれば、吸入弁体31は、中心から外周部35の外周面35aまでの半径が吸入弁箱41の対応する径方向寸法よりも小さく、吐出弁体32は、中心から外周部36の外周面36aまでの半径が吐出弁箱42の対応する径方向寸法よりも小さく形成されていることによって、吸入弁体31の外周部35および吐出弁体32の外周部36が圧縮されて外径が大きくなった際に、それぞれ、吸入弁箱41内および吐出弁箱42内において、当該外周部35、36を径方向の内側(中心側)から外側(外縁側)へ向かって変形させることが可能となる。したがって、当該外周部35、36が径方向の外側(外縁側)から内側(中心側)へ向かって変形する変形量を低減できる。
併せて、従来の弁体のように中心から外周部の外周面までの半径が弁箱の対応する径方向寸法と同一に形成された構成と比較して、厚さ方向に圧縮される外周部35、36の体積を減少させることができるため、その結果として、当該外周部35、36が径方向の外側(外縁側)から内側(中心側)へ向かって変形する変形量を低減できる。
これらにより、圧縮された外周部35、36が中間部37、38を押し動かす力を低減することが可能となるため、中間部37、38が中心部33、34を押し動かす力を低減することが可能となる。
したがって、中心部33、34の配置が斜めになってしまうといった前述の変形が生じることを防止でき、中心部33の着座部33aと吸入弁座部61との密着、および中心部34の着座部34aと吐出弁座部62との密着を確実に行うことができるため、吸入弁3および吐出弁4における閉鎖不良を確実に防止することが可能となる。
また、吸入弁体31および吐出弁体32が、それぞれ、外周部35、36の外周面35a、36aに径方向に突設された複数の突起部35b、36bを有する構成であって、且つ、それぞれ、中心から各突起部35b、36の先端面までの半径が吸入弁箱41および吐出弁箱42の対応する径方向寸法と同一に形成されている構成であることによって、吸入弁体31および吐出弁体32を、それぞれ、吸入弁箱41内および吐出弁箱42内に嵌合させる際に、特別な位置決め治具を必要とすることなく、径方向において吸入弁体31の中心位置と吸入弁箱41の中心位置とを一致させることができ、且つ、径方向において吐出弁体32の中心位置と吐出弁箱42の中心位置とを一致させることができる。
すなわち、吸入弁体31および吐出弁体32の中心部33、34と、それぞれ対応する吸入弁座部61、吐出弁座部62とを、中心位置を一致させて径方向にずれの無い状態で正確に配置することができるため、中心部33、34と吸入弁座部61、吐出弁座部62との位置ずれに起因するインクの逆流を防止することが可能となる。したがって、吸入弁体31における作動室54から吸入路51へ向かう方向のインクの通過、および吐出弁体32における吐出路52から作動室54へ向かう方向のインクの通過を確実に防止することが可能となる。
さらに、吸入弁体31および吐出弁体32の中心部33、34と、それぞれ対応する吸入弁座部61、吐出弁座部62との位置合わせを、特別な位置決め治具を用いずに、簡易に且つ正確に行うことができるため、製造設備および製造工程のいずれも簡素化することが可能となる。
また、本実施形態に係る吸入弁体31および吐出弁体32は、それぞれにおける中心部33、34における他面側すなわち着座部33a、34aと厚さ方向において反対側の面33b、34bに、周方向に不連続となるように厚さ方向に突設された複数の突起部33c、34cを有する構成を備えている。
吸入弁体31においては、吸入路51から作動室54に向かう方向にインクを通過させる際に、中心部33の他面側の面33bは、吸入弁箱41内の吸入弁座部61と対向する面に当接して通流を遮断してしまうおそれがある。しかし、上記の構成によれば、当該反対側の面33bに設けられた複数の突起部33cが、当該吸入弁箱41内の吸入弁座部61と対向する面に当接することで、当該反対側の面33b全体が密着して流路を遮断してしまうことを防止することが可能となり、本来、許容される方向のインクの通流を確保することが可能となる。
同様に、吐出弁体32においては、作動室54から吐出路52に向かう方向にインクを通過させる際に、中心部34の他面側の面34bは、吐出弁箱42内の吐出弁座部62と対向する面に当接して通流を遮断してしまうおそれがある。しかし、上記の構成によれば、当該反対側の面34bに設けられた複数の突起部34cが、当該吐出弁箱42内の吐出弁座部62と対向する面に当接することで、当該反対側の面34b全体が密着して流路を遮断してしまうことを防止することが可能となり、本来、許容される方向のインクの通流を確保することが可能となる。
次に、ダイヤフラムポンプ1のハウジング80について説明する。
ハウジング80は、複数のハウジングが連結されて構成されている。より詳しくは、図5〜図7に示すように、高さ方向(矢印B方向)の上から順に第1ハウジング81、第2ハウジング82、および第3ハウジング83が連結されて構成されている。ただし、複数のハウジングは三つの場合に限定されるものではない。
吸入弁箱41は、一部分が第1ハウジング81の下面に形成され、残り部分が第2ハウジング82の上面に形成され、それらが合わさった所定形状の空間として構成されている。同様に、吐出弁箱42は、一部分が第1ハウジング81の下面に形成され、残り部分が第2ハウジング82の上面に形成され、それらが合わさった所定形状の空間として構成されている。一方、作動室54は、一部分が第2ハウジング82の下面に形成され、残り部分第3ハウジング83の上面に形成され、それらが合わさった所定形状の空間として構成されている。
ここで、バイバス流路構成部材84、85は、吐出路52に連結されるバイバス流路構成部材85から吸入路51に連結されるバイバス流路構成部材84に圧力弁88(ボール86と付勢部材87とを用いて構成され所定圧以上で開く圧力弁)を介してバイパス流路を構成するものである。
より詳しくは、図5において、バイバス流路構成部材85における液体流路85aに連通する圧力弁88の入口88aの液圧が高まると、付勢部材87の付勢力(図5における紙面右方向へ作用)に抗して、ボール86が図5における紙面左方向へ移動する。これにより、入口88aと流路88bとが連通し、インクが入口88aから流路88bを経て、バイバス流路構成部材84における液体流路84aに連通する出口88cへと送出される作用が得られる。これによって、バイバス流路構成部材85における液体流路85aからバイバス流路構成部材84における液体流路84aへと至るバイパス流路が構成される。
なお、ダイヤフラムポンプ1において、バイバス流路構成部材84、85および圧力弁88設けない構成とする場合もある。そのため、バイバス流路構成部材84、85および圧力弁88は、ハウジング80とは別体に形成されると共に、必要に応じて当該ハウジング80(ここでは、第1ハウジング81)に対して着脱可能な構成としている。これにより、交換が容易となるため、不具合時の対処や開弁圧の変更も容易となる。なお、バイバス流路構成部材84、85および圧力弁88設けない構成の場合には、インクチューブ20、21は、それぞれ流入口51a、流出口52aに直接接続される。
また、ハウジング80が、第1ハウジング81、第2ハウジング82、および第3ハウジング83を有する分割構造であることによって、前述の通り、第1ハウジング81と第2ハウジング82とで吸入弁箱41および吐出弁箱42を容易に形成することができ、且つ、第2ハウジング82と第3ハウジング83とで作動室54を容易に形成することができる。すなわち、複雑な金型や複雑な加工工程を必要とすることなく、簡易にハウジング80を形成することが可能となる。
また、吸入弁体31の外周部35および吐出弁体32の外周部36を第1ハウジング81と第2ハウジング82との連結部分のシール材として利用できるため、シールの構造・方法を簡素且つ容易なものにできる。
さらに、本実施形態においては、第1ハウジング81と第2ハウジング82との連結、および第2ハウジング82と第3ハウジング83との連結は、スナップフィット係合による連結構造としている。より具体的には、図6に示すように、符号81aはスナップフィット係合凹部であり、符号82aはこれと係合されるスナップフィット係合凸部である。また、符号83aはスナップフィット係合凹部であり、符号82bはこれと係合されるスナップフィット係合凸部である。
この構成によれば、分割構造として形成された第1ハウジング81、第2ハウジング82、および第3ハウジング83を、きわめて簡単な係合工程によって連結することが可能となる。また、部品点数を削減することも可能となる。
なお、本実施形態においては、ネジ留めを行う補助固定部材89をさらに設けて、相互に連結された第1ハウジング81、第2ハウジング82、および第3ハウジング83をより一層、強固に固定して、連結部分のシールを確実にできる構成としている。ただし、補助固定部材89を設けない構成としてもよい。
次に、本実施形態に係るダイヤフラムポンプ1を備えて液体(ここでは、インク)の送出を行う送液ユニット2について説明をする。図10に、送液ユニット2の装置構成図を示す。なお、本実施形態においては、インクの色が4色の場合を例に挙げて説明するが、これに限定されるものではない。
送液ユニット2は、インクの色ごとに送液を行うために配設されるダイヤフラムポンプ1(1A〜1D)と、各ダイヤフラムポンプ1(1A〜1D)の揺動アーム70(70A〜70D)を揺動させる駆動部材としての偏心カム72(72A〜72D)を備えて構成されている。各偏心カム72(72A〜72D)は一つの回転軸74に互いに位相を異にして固定されており、当該回転軸74の回転によって同時に回転駆動される構成となっている。なお、本構成においては、バイバス流路構成部材84、85および圧力弁88を設けることが必要となる。
ここで、ダイヤフラムポンプ1の揺動アーム70は、一端部に作動棹58の一端部が連結され、他端部に回転可能に設けられた偏心カム72のカム面が当接するように配設されている(図5参照)。カム面により揺動アーム70を押動し、付勢部材92により揺動アーム70を引動する構成としている。
上記の構成によれば、偏心カム72を回転駆動することによって、当該偏心カム72のカム面と当接して配設されている揺動アーム70を揺動させることができる。したがって、揺動アーム70に連結されている作動棹58を往復駆動させることができるため、作動棹58に連結(固定)されているダイヤフラム56を往復駆動することができ、前述の通りインクを吸入・吐出する駆動力を発生させることが可能となる。
さらに、送液ユニット2は、図10に示すように、吐出弁体32よりも下流側(本実施形態においては、インクチューブ21(21A〜21D)の途中)において、流路の開閉を行う電磁弁76(76A〜76D)を備えて構成されている。
この構成によれば、偏心カム72(72A〜72D)を常時、回転駆動させた状態、すなわち、揺動アーム70(70A〜70D)、作動棹58、およびダイヤフラム56を常時、往復駆動させた状態において、必要に応じて電磁弁76(76A〜76D)を開閉することによって、吐出路52からの送液を実行・停止することが可能となる。したがって、必要なときに必要な量のインクを送液することが可能となる。
なお、電磁弁76により流路(インクチューブ21の流路)が閉じられた場合、ダイヤフラムポンプ1が常時、駆動しているため、流路(すなわち作動室54から吐出路52を経て、インクチューブ21の電磁弁の位置より手前まで)の内部の液圧が高くなる状態が生じる。
これに対して、本実施形態においては、吐出路52に連結されるバイバス流路構成部材85から吸入路51に連結されるバイバス流路構成部材84に圧力弁88が設けられた構成を備えることで、流路内が所定圧以上となった場合に、圧力弁88が開き、バイパス流路が構成される。すなわち、圧力弁88は、リリーフ弁として作用するものである。
したがって、電磁弁76により流路(インクチューブ21の流路)が閉じられた場合であっても、吐出路52から吸入路51へインクをバイパス通流させることができるため、流路内が所定圧力以上となって液漏れや破損を生じさせることの防止が可能となる。
ただし、本実施形態に係るダイヤフラムポンプ1は、吐出側流路(インクチューブ21の流路)が閉止されると、作動室54内にインクが充満したままになるため、偏心カム72(72A〜72D)が揺動アーム70(70A〜70D)に作用しなくなる。したがって、バイバス流路構成部材84、85および圧力弁88が配されない場合でも、液圧が過大になって流路に破損(液漏れ)を生じる可能性が小さいという特徴がある。
また、本実施形態の構成によれば、偏心カム72(72A〜72D)の回転駆動を行うための駆動機構の構成を簡素化することができ、且つ、当該回転駆動の駆動制御方法を簡素化することができる。
次に、送液ユニット2の変形例について説明する。図11に、送液ユニット2の変形例の装置構成図を示す。
変形例に係る送液ユニット2は、図11に示すように、偏心カム72(72A〜72D)と当該偏心カム72(72A〜72D)を回転駆動する回転軸74との間に、回転動力の伝達・切断を行う電磁クラッチ78(78A〜78D)を備えて構成されている。なお、本構成においては、バイバス流路構成部材84、85および圧力弁88を省略することができる。
この構成によれば、必要に応じて電磁クラッチ78(78A〜78D)による回転動力の伝達・切断を行うことによって、偏心カム72(72A〜72D)の回転・停止を行うことができ、吐出路52からの送液を実行・停止することが可能となる。したがって、必要なときに必要な量のインクを送液することが可能となる。
また、偏心カム72(72A〜72D)を常時回転させておく必要がないため、摺動部分における摩耗を低減でき、装置寿命をより長くすることが可能となる。また、前述の図10に示した例のように吐出弁体32の下流側に流路の開閉を行う電磁弁76を設ける構成が不要となり、さらに、バイバス流路構成部材84、85および圧力弁88を設ける構成が不要となる。したがって、それらの設置スペースを削減でき、装置の小型化を図ることが可能となる。
続いて、以上の構成を備える送液ユニット2の送液動作について、特にダイヤフラムポンプ1の送液動作を中心に説明する。
先ず、偏心カム72が回転駆動することによって、当該偏心カム72のカム面と当接して配設されている揺動アーム70が揺動する。これにより、揺動アーム70に連結されている作動棹58が往復駆動するため、作動棹58に連結(固定)されているダイヤフラム56が往復駆動する(図5参照)。
ダイヤフラム56が往復駆動すると、作動室54内の圧力が変化する。例えば、図5において、作動棹58およびダイヤフラム56が作動室54の外側に向かって動く場合には作動室54内の圧力が減圧され、吸入路51から作動室54へ液体(インク)を吸入する作用が生じる。逆に、作動棹58およびダイヤフラム56が作動室54の内側に向かって動く場合には作動室54内の圧力が加圧され、作動室54から吐出路52へ液体(インク)を吐出する作用が生じる。
より詳しくは、作動室54内の圧力が減圧されると、吸入弁体31においては、中心部33の着座部33aに作用する液圧が、反対側の面33bに作用する液圧よりも高くなって、着座部33aと吸入弁座部61とが離間して、インクの通流が行われる。一方、吐出弁体32においては、中心部34の着座部34aに作用する液圧が、反対側の面34bに作用する液圧よりも低くなって、着座部34aと吐出弁座部62とが密着してインクの通流が遮断される。すなわち、吸入路51から作動室54へ向かってのみインクの通流を可能とし、吐出路52から作動室54へ向かう方向のインクの逆流を阻止することが可能となる。
これに対して、作動室54内の圧力が加圧されると、吐出弁体32においては、中心部34の着座部34aに作用する液圧が、反対側の面34bに作用する液圧よりも高くなって、着座部34aと吐出弁座部62とが離間してインクの通流が行われる。一方、吸入弁体31においては、中心部33の着座部33aに作用する液圧が、反対側の面33bに作用する液圧よりも低くなって、着座部33aと吸入弁座部61とが密着してインクの通流が遮断される。すなわち、作動室54から吐出路52へ向かってのみインクの通流を可能とし、作動室54から吸入路51へ向かう方向のインクの逆流を阻止することが可能となる。
以上説明した通り、本発明によれば、中心部に作用するインクの非常に小さな差圧にも応動可能で、且つ、流路の閉鎖不良を防止してインクの逆止を確実に行うことが可能なダイヤフラム弁の弁体、当該ダイヤフラム弁、およびこれを用いたダイヤフラムポンプ、送液ユニットが実現できる。
また、特に、本実施形態によって以下の特徴的な作用効果が奏される。
開示の弁体31、32は、流路における所定の方向にのみ流体を通過させるダイヤフラム弁3、4の弁体であって、厚さ方向に圧縮されてダイヤフラム弁3、4の弁箱41、42に保持される外周部35、36と、流体の差圧に応動して厚さ方向に弾性変位して弁箱41、42の弁座部61、62に一面側が密着・離間する着座部33a、34aが設けられた中心部33、34と、外周部35、36と中心部33、34との間に配されて流体が通過可能な孔部39、40を有する中間部37、38と、を備え、中間部37、38は、径方向と平行で且つ厚さ方向と平行な面で切断した場合の断面形状が、一つもしくは複数の湾曲部(もしくは折曲部)37a、38aを有する形状に形成されていることを特徴とする。
これによれば、弁体31、32の湾曲部(もしくは折曲部)37a、38aを有する中間部37、38が、容易に変形可能な部分として構成される。すなわち、外周部35、36が圧縮されて中間部37、38が径方向の外側から内側へ向かって押された際に、湾曲部(もしくは折曲部)37a、38aが容易に変形して、中間部37、38が中心部33、34を押し動かす力を低減することが可能となる。したがって、中心部33、34の配置が斜めになってしまう等の変形を生じることを防止することができ、着座部33a、34aと弁座部61、62との密着を確実に行うことができるため、閉鎖不良を確実に防止することが可能となる。また、中間部37、38が容易に変形可能となることによって、中心部33、34(着座部33a、34a)は、送液されるインクの小さな差圧に応動して動作することが可能となる。
また、本発明において、外周部35、36は、外周面35a、36aに径方向に突設された複数の突起部35b、36bを有することが好ましい。
これによれば、吸入弁体31の外周部35および吐出弁体32の外周部36が圧縮されて外径が大きくなった際に、それぞれ、吸入弁箱41内および吐出弁箱42内において、当該外周部35、36を径方向の内側(中心側)から外側(外縁側)へ向かって変形させることが可能となる。したがって、当該外周部35、36が径方向の外側(外縁側)から内側(中心側)へ向かって変形する変形量を低減できる。併せて、圧縮される外周部35、36の体積を減少させることができるため、その結果として、当該外周部35、36が径方向の外側(外縁側)から内側(中心側)へ向かって変形する変形量を低減できる。
また、本発明において、中心部33、34は、着座部33a、34aの他面側に、周方向に不連続となるように厚さ方向に突設された複数の突起部33c、34cを有することが好ましい。
これによれば、中心部33、34の着座部33a、34aに対して他面側(厚さ方向において反対側)の面33b、34bは、弁箱41、42における弁座部61、62と対向する面に当接する場合が発生し得る。このとき、当該反対側の面33b、34bに設けられた複数の突起部33c、34cが、当該弁座部61、62と対向する面に当接することで、面33b、34b全体が密着して流路を遮断してしまうことを防止することが可能となり、本来、許容されるべき方向のインクの通流を確保することが可能となる。
また、本発明において、外周部35、36、中心部33、34、および中間部37、38は、エラストマー等の弾性材料を用いて一体成形されていることが好ましい。
これによれば、弁体31、32は、外周部35、36がそれぞれ吸入弁箱41、吐出弁箱42によって圧縮された状態で保持される構成が実現し、孔部39、40を通過するインクが外周部35、36の外側へ漏出しないようにシールすることができる。また、中間部37、38が弾性変形可能な構成が実現し、当該中間部37、38を介して外周部35、36と連結されている中心部33、34(着座部33a、34a)をインクの差圧によって応動させることができ、それぞれ弁座部61、62と密着・離間させることができる。また、一体成形であるため、製造が容易となる。
また、開示のダイヤフラム弁3、4は、いずれも外部に開口する流入口51aと流出口52a、および内部で流入口51aと流出口52aとを結ぶ流路が形成されたハウジング80と、流路に配された前記の弁体31、32と、流路の、弁体31、32の着座部33a、34aに対向する位置に設けられた弁座部61、62と、を備え、流入口51a側と流出口52a側とのインクの差圧に応動して、弁体31、32が弾性的に変位して着座部33a、34aが弁座部61、62に密着・離間することにより流路を閉鎖・連通し、流入口51aから流出口52aに向かってのみインクを通過させることを特徴とする。
これによれば、インクの小さな差圧に応動して弁体31、32が弾性的に変位して、着座部33a、34aがそれぞれ弁座部61、62に密着・離間することにより流路を閉鎖・連通するダイヤフラム弁が実現できる。また、弁体31、32によって、確実にインクの逆流を防止することができる。したがって、ダイヤフラム弁の閉鎖不良に起因して、所定量のインクが送液されなくなることが防止できる。
また、開示のダイヤフラムポンプ1は、厚さ方向に弾性的に変位可能なダイヤフラム56と、一部がダイヤフラム56で外部と区画された作動室54と、いずれも作動室54と外部とを連通する吸入路51および吐出路52と、を内部に有するハウジング80と、吸入路51から作動室54に向かってのみ流体を通過させる吸入弁3と、作動室54から吐出路52に向かってのみ流体を通過させる吐出弁4と、を備え、吸入弁3および吐出弁4には、前記のダイヤフラム弁が用いられ、ダイヤフラム56を往復駆動させて、外部から吸入路51を通過させて作動室54へインクを吸入すると共に、作動室54から吐出路52を通過させて外部へインクを吐出することを特徴とする。
これによれば、弁体31、32の閉鎖不良を確実に防止することができ、所定の向き、すなわち吸入弁3において吸入路51から作動室54に向かってのみ、および吐出弁4において作動室54から吐出路52に向かってのみ、インクを送液して、確実に逆流を防止することのできるダイヤフラムポンプが実現できる。
また、ダイヤフラムポンプが定量ポンプとされる場合において、上記の逆流防止が図られることにより、送液量を把握できなくなることが防止できる。
また、本発明において、ダイヤフラム56を往復駆動する作動棹58をさらに備え、作動棹58は、一端部58aがダイヤフラム56にインサート成形されていることが好ましい。
ダイヤフラムと作動棹とが別体に成形される構成の場合、経年劣化等によってダイヤフラムから作動棹が抜けてしまうおそれがある。しかし、本発明の構成によれば、ダイヤフラム56と作動棹58との固定構造をより一層、強固なものとすることができるため、ダイヤフラム56から作動棹58が抜けてしまうことが防止でき、長期に且つ安定的に送液作用を得ることが可能となる。
また、本発明において、作動棹58は、他端部58bが揺動可能に設けられた揺動アーム70に連結されており、揺動アーム70が揺動して作動棹58が往復駆動されることにより、ダイヤフラム56が厚さ方向に往復駆動されることが好ましい。
これによれば、揺動アーム70を揺動させることによって、揺動アーム70に連結されている作動棹58を往復駆動させることができる。したがって、作動棹58に連結すなわちインサート成形によって固定されているダイヤフラム56を往復駆動することができ、インクを作動室54内へ吸入し、作動室54外へ吐出する駆動力を発生させることが可能となる。
また、本発明において、ハウジング80は、複数のハウジング(ここでは、第1ハウジング81、第2ハウジング82、および第3ハウジング83)が連結されて形成されていることが好ましい。
これによれば、複雑な金型や複雑な加工工程を必要とすることなく、吸入弁箱41、吐出弁箱42、作動室54を備えるハウジング80を簡易に形成することが可能となる。
また、本発明において、複数のハウジング(ここでは、第1ハウジング81、第2ハウジング82、および第3ハウジング83)は、スナップフィット係合によって相互に連結されることが好ましい。
これによれば、きわめて簡単な工程によって複数のハウジング(ここでは、第1ハウジング81、第2ハウジング82、および第3ハウジング83)を連結することが可能となる。また、それぞれのハウジングをネジ留めで固定する構成と比較して、ネジ、ボルト類が不要となり部品点数を削減することも可能となる。
また、開示の送液ユニット2は、一の回転軸74に互いに位相を異にして配された複数の偏心カム72と、各偏心カム72によってそれぞれ揺動アーム70が駆動される前記の複数のダイヤフラムポンプ1と、を備えることを特徴とする。
これによれば、一の回転軸74を回転駆動することによって、複数の偏心カム72を回転駆動することができるため、各偏心カム72のカム面と当接して配設されている各揺動アーム70を揺動させることができる。したがって、各揺動アーム70に連結されている各作動棹58を往復駆動させることができるため、各作動棹58に連結(固定)されている各ダイヤフラム56を往復駆動することができ、各ダイヤフラムポンプ1において、インクを吸入・吐出する駆動力を発生させることが可能となる。
また、本発明において、各ダイヤフラムポンプ1は、各偏心カム72によって同時に駆動され、吐出弁4よりも下流側に流路を閉鎖・連通する電磁弁76を備えることが好ましい。
これによれば、各偏心カム72を常時、回転駆動させた状態、すなわち、各揺動アーム70、各作動棹58、および各ダイヤフラム56を常時、往復駆動させた状態において、必要に応じて各電磁弁76を開閉することによって、吐出路52からの送液を実行・停止することが可能となる。
また、本発明において、回転軸74と各偏心カム72との間に、それぞれ、回転動力の伝達・切断を行う電磁クラッチ78を備えることが好ましい。
これによれば、必要に応じて各電磁クラッチ78による回転動力の伝達・切断を行うことによって、各偏心カム72の回転・停止を行うことができ、吐出路52からの送液を実行・停止することが可能となる。したがって、電磁弁76を有しない構成が実現でき、装置の簡素化・省スペース化が図られる。
なお、本発明は、以上説明した実施形態に限定されることなく、本発明を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。特に、本発明に係る弁体を備えるダイヤフラム弁が組み込まれたダイヤフラムポンプがインクジェット記録装置の送液ユニット2に搭載されて、送液装置すなわちインク供給装置として適用される場合を例に挙げて説明をしたが、これに限定されるものではなく、その他の装置にも適用が可能である。また、送液される液体は、インクに限定されるものではない。
1 ダイヤフラムポンプ
2 送液ユニット
3 ダイヤフラム弁(吸入弁)
4 ダイヤフラム弁(吐出弁)
10 インクジェット記録装置
18、18A、18B、18C、18D インクタンク
19 接続部
20、20A、20B、20C、20D インクチューブ
21、21A、21B、21C、21D インクチューブ
23 ヘッドユニット
24 キャリッジ
25、25A、25B、25C、25D 記録ヘッド(インクジェットヘッド)
31 弁体(吸入弁体)
32 弁体(吐出弁体)
33、34 中心部
33a、34a 着座部
33c、34c 突起部
35、36 外周部
35b、36b 突起部
37、38 中間部
37a、38a 湾曲部(折曲部)
39、40 孔部
41 弁箱(吸入弁箱)
42 弁箱(吐出弁箱)
51 吸入路
51a 流入口
52 吐出路
52a 流出口
54 作動室
56 ダイヤフラム
58 作動棹
61 弁座部(吸入弁座部)
62 弁座部(吐出弁座部)
70 揺動アーム
72 偏心カム
74 回転軸
76 電磁弁
78 電磁クラッチ
80 ハウジング
81 第1ハウジング
82 第2ハウジング
83 第3ハウジング
M 記録媒体

Claims (14)

  1. 流路における所定の方向にのみ流体を通過させるダイヤフラム弁の弁体であって、
    厚さ方向に圧縮されてダイヤフラム弁の弁箱に保持される外周部と、
    流体の圧力差に応動して厚さ方向に弾性変位して前記弁箱の弁座部に一面側が密着・離間する着座部が設けられた中心部と、
    前記外周部と前記中心部との間に配されて流体が通過可能な孔部を有する中間部と、を備え、
    前記中間部は、径方向と平行で且つ厚さ方向と平行な面で切断した場合の断面形状が、一つもしくは複数の湾曲部もしくは折曲部を有する形状に形成されており、
    前記外周部は、外周面に径方向に突設された複数の突起部を有し、且つ、中心から前記外周面までの半径が前記弁箱の対応する径方向寸法よりも小さく、中心から前記突起部の先端面までの半径が前記弁箱の対応する径方向寸法と同一に形成されており、厚さ方向に圧縮された状態で前記弁箱内に保持されること
    を特徴とする弁体。
  2. 流路における所定の方向にのみ流体を通過させるダイヤフラム弁の弁体であって、
    厚さ方向に圧縮されてダイヤフラム弁の弁箱に保持される外周部と、
    流体の圧力差に応動して厚さ方向に弾性変位して前記弁箱の弁座部に一面側が密着・離間する着座部が設けられた中心部と、
    前記外周部と前記中心部との間に配されて流体が通過可能な孔部を有する中間部と、を備え、
    前記中間部は、径方向と平行で且つ厚さ方向と平行な面で切断した場合の断面形状が、一つもしくは複数の湾曲部もしくは折曲部を有する形状に形成されており、
    前記中心部は、前記着座部の他面側に、周方向に不連続となるように厚さ方向に突設された複数の突起部を有すること
    を特徴とする弁体。
  3. 前記外周部、前記中心部、および前記中間部は、弾性材料を用いて一体成形されていること
    を特徴とする請求項1または請求項2記載の弁体。
  4. いずれも外部に開口する流入口と流出口、および内部で該流入口と該流出口とを結ぶ流路が形成されたハウジングと、
    前記流路に配された請求項1〜のいずれか一項に記載の弁体と、
    前記流路の、前記弁体の前記着座部に対向する位置に設けられた弁座部と、を備え、
    前記流入口側と前記流出口側との流体の圧力差に応動して、前記弁体が弾性的に変位して前記着座部が前記弁座部に密着・離間することにより前記流路を閉鎖・連通し、前記流入口から前記流出口に向かってのみ流体を通過させる構成であり、
    前記弁箱は、前記ハウジングに形成されており、
    前記弁体は、前記外周部の外周面に径方向に突設された複数の突起部を有し、且つ、中心から前記外周面までの半径が前記弁箱の対応する径方向寸法よりも小さく、中心から前記突起部の先端面までの半径が前記弁箱の対応する径方向寸法と同一に形成されており、厚さ方向に圧縮された状態で前記弁箱内に保持されること
    を特徴とするダイヤフラム弁。
  5. 厚さ方向に弾性的に変位可能なダイヤフラムと、
    一部が前記ダイヤフラムで外部と区画された作動室と、いずれも前記作動室と外部とを連通する吸入路および吐出路と、を内部に有するハウジングと、
    前記吸入路から前記作動室に向かってのみ流体を通過させる吸入弁と、
    前記作動室から前記吐出路に向かってのみ流体を通過させる吐出弁と、を備え、
    前記吸入弁および前記吐出弁には、請求項記載のダイヤフラム弁が用いられ、
    前記ダイヤフラムを往復駆動させて、外部から該吸入路を通過させて該作動室へ流体を吸入すると共に、該作動室から該吐出路を通過させて外部へ流体を吐出すること
    を特徴とするダイヤフラムポンプ。
  6. 前記吸入路と、前記吐出路とを結ぶバイパス流路が設けられ、
    前記バイパス流路の途中に、前記吐出路の流体圧が、所定圧未満で閉じ、所定圧以上で開き、開いたときに前記吐出路から前記吸入路へ流体を通過させる圧力弁が設けられていること
    を特徴とする請求項記載のダイヤフラムポンプ。
  7. 前記ダイヤフラムは、付勢部材と駆動部材とにより往復駆動させられるものであり、
    前記付勢部材は、前記ダイヤフラムを前記作動室の容積が縮小する方向に付勢するものであって、
    前記駆動部材は、前記ダイヤフラムを前記付勢部材による付勢力に抗して駆動するものであること
    を特徴とする請求項または請求項記載のダイヤフラムポンプ。
  8. 前記ダイヤフラムを往復駆動する作動棹をさらに備え、
    前記作動棹は、一端部が前記ダイヤフラムにインサート成形されていること
    を特徴とする請求項のいずれか一項に記載のダイヤフラムポンプ。
  9. 前記作動棹は、他端部が揺動可能に設けられた揺動アームに連結されており、
    前記揺動アームが揺動して前記作動棹が往復駆動されることにより、前記ダイヤフラムが厚さ方向に往復駆動されること
    を特徴とする請求項記載のダイヤフラムポンプ。
  10. 前記ハウジングは、複数のハウジングが連結されて形成されていること
    を特徴とする請求項のいずれか一項に記載のダイヤフラムポンプ。
  11. 前記複数のハウジングは、スナップフィット係合によって相互に連結されること
    を特徴とする請求項10記載のダイヤフラムポンプ。
  12. 一の回転軸に互いに位相を異にして配された複数の偏心カムと、
    前記各偏心カムによってそれぞれ前記揺動アームが駆動される請求項記載の複数のダイヤフラムポンプと、を備えること
    を特徴とする送液ユニット。
  13. 前記各ダイヤフラムポンプは、前記各偏心カムによって同時に駆動され、
    前記吐出弁よりも下流側に流路を閉鎖・連通する電磁弁を備えること
    を特徴とする請求項12記載の送液ユニット。
  14. 前記回転軸と前記各偏心カムとの間に、それぞれ、回転動力の伝達・切断を行う電磁クラッチを備えること
    を特徴とする請求項12記載の送液ユニット。
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