JP6412155B2 - フレーマ、及びフレーミング方法 - Google Patents
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Description
本願は、2014年11月28日に出願された特願2014−241577号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
近年では、クライアント信号のトラヒックの増加が顕著であり、それに伴いOTNも高速化に対応するよう標準化が進められてきた(例えば、非特許文献1参照)。そして現在では、100G超(B100G、Gはギガビット毎秒)のOTN技術であるOTUCn(Optical channel Transport Unit-Cn:Cnは100G×nを表す。)が検討されている(例えば、非特許文献2参照)。
OTUCnでは、1光チャネルの伝送容量が従来のOTUよりも広帯域となる。しかし、光信号の送受信機に用いられる電子回路の動作速度の関係から、これまでのように1光チャネルの帯域においてシングルキャリア伝送を拡張して大容量化を図ることは困難である。そこで、OTUCnでは、1光チャネルの帯域において複数の光サブキャリアを用いたマルチキャリア伝送によって大容量化を実現する。
フレーマが生成した1光チャネル分のn個のパラレル信号は、複数の光波長のそれぞれを利用する光サブキャリアによりマルチキャリア伝送される。この複数の光波長の一部に障害が発生した場合等、光波長が使用できない場合に、その光波長を伝送の一部のみに利用するクライアント信号であってもトラヒックが全断となる可能性がある。
図1は、本発明の実施形態を適用可能なOTNフレーマ800の機能ブロック図である。OTNフレーマ800は、100G超(B100G、Gはギガビット毎秒)の伝送を行うためのOTN(Optical Transport Network)の規格であるOTUCn(Cnは100G×nを表す。nは2以上の整数。)により通信を行う。同図においては、n=4の場合、すなわち、OTNフレーマ800がOTUC4により通信を行う場合の例を示している。
マルチキャリア伝送とは、1チャネルの信号を複数のサブキャリア(搬送波)を使ってパラレル伝送することにより、1チャネルを大容量化する通信方式である。マルチキャリア伝送では、対地(接続先)ごとにサブキャリアを高密度多重し、電気的に分離する。1つのパラレル信号が1つの光サブキャリアにより伝送される場合、その光サブキャリアの帯域は100Gであり、2つのパラレル信号が1つの光サブキャリアにより伝送される場合、その光サブキャリアの帯域は200Gである。光伝送には、4SC−DP−QPSK(4 Subcarrier-Dual Polarization-Quadrature Phase Shift Keying)や、2SC−DP−16QAM(2 Subcarrier-Dual Polarization-Quadrature Amplitude Modulation)などが用いられる。
送信処理部110は、クライアント信号受信部120と、多重処理部130と、ライン側送信処理部140とを備える。
受信部121は、クライアント信号を受信する。マッピング部122は、受信部121が受信した1クライアント信号をLO ODU(Lower Order Optical Channel Data Unit)フレームのペイロードにマッピングする。OH処理部123は、マッピング部122がクライアント信号を設定したLO ODUフレームにOH(オーバーヘッド)を付加する。OH処理部123は、LO ODUフレームの電気パス信号を、ODU−スイッチ(以下、「ODU−SW」と記載)210に出力する。ODU−SW210は、他のOTNフレーマ800とも接続されており、電気パス信号のパス交換を行う。
インタリーブ部141は、多重処理部130からOTUCnフレームの信号を受信し、受信したn×100GのOTUCnフレームの信号をバイトインタリーブして、n個のOTLCn.nフレームの信号を生成する。OTLCn.nフレームは、100Gのパラレル信号のフレームである。i個目のOTLCn.nフレームを、OTLCn.n#iフレーム(iは1以上n以下の整数)と記載する。インタリーブ部141は、生成したn個のOTLCn.n#iフレームをそれぞれOH処理部142−iに出力する。
マルチレーン送信部143−1〜143−nは、OH処理部142−1〜142−nから受信したOTLCn.nフレームのパラレル信号を送信機220に出力する。例えば、マルチレーン送信部143−iは、4本の28Gの電気配線を使用してパラレルにOTLCn.n#iフレームのパラレル信号を送信機220に出力する。各送信機220は、それぞれ異なる光周波数の光サブキャリアを使用する。
送信機220は、受信したパラレル信号を電気信号から光信号に変換し、マルチキャリア伝送する。なお、複数のマルチレーン送信部143−iが1つの送信機220に接続されてもよい。j個(jは2以上n以下)のマルチレーン送信部143−iが1つの送信機220に接続される場合、その送信機220は、j×100Gの光サブキャリアによりj個のパラレル信号を伝送する。
マルチレーン受信部161−1〜161−nは、受信機230がマルチキャリア伝送により受信した光信号を電気信号により受信する。受信機230は、それぞれ異なる光周波数の光サブキャリアにより光信号を受信する。マルチレーン受信部161−iは、例えば4本の28Gの電気配線を使用して受信機230からパラレルに受信した電気信号を、OH処理部162−iに出力する。
デインタリーブ部163は、OH処理部162−1〜162−nから受信したOTLCn.n#1フレーム〜OTLCn.n#nフレームをデインタリーブし、1つのOTUCnフレームを生成する。
デフレーミング部171は、デインタリーブ部163が生成したOTUCnフレームの信号をFEC復号し、復号したOTUCnフレームからLO ODUフレームが時間多重されたODUCnフレームを抽出して逆多重化部172に出力する。
逆多重化部172は、デフレーミング部171が抽出したODUCnフレームの信号から各クライアント信号が設定されたLO ODUフレームを抽出し、LO ODUフレームの電気パス信号をODU−SW210に出力する。
OH処理部181は、ODU−SW210から電気パス信号を受信し、受信した電気パス信号からLO ODUフレームを復号する。OH処理部181は、LO ODUフレームに対してOHに関する処理を行い、デマッピング部182に出力する。
デマッピング部182は、OH処理部181からLO ODUフレームの電気パス信号を受信し、受信した電気パス信号からクライアント信号を抽出して送信部183に出力する。
送信部183は、デマッピング部182が抽出したクライアント信号を送信する。
OTUCnは、ODUCnに、FACn OH、OTUCn OH、OPUCn OH、及び、OTUCnFECを付加して生成される。OTUCnは、4行、4080×n列で標記される。
OTUCnの(16×n+1)〜3824×n列目のOPUCnペイロード(Payload)には、クライアント信号がマッピングされる。OTUCnフレームの1〜16×n列目には、OHが設定される。1行目の1〜7×n列目には、FACn OHが設定される。FACn OHは、フレーム同期に必要な情報を含む。
(7×n+1)〜14×n列目には光チャネルのセクション監視情報を収容するOTUCn OHが挿入される。2〜4行目の1〜14×n列目には、ODUCn OHが挿入され、光チャネルのパス管理運用情報を収容する。(14×n+1)〜16×n列目には、OPUCn OHが挿入され、クライアント信号のマッピング/デマッピングに必要な情報などが収容される。
3824×n+1〜4080×n列目のOTUCn FECには、FEC用のパリティチェックバイトが付加される。なお、このOTUCnフレームのFECは、省略しても良い。また、OTUCn FEC領域は、3824×n+1〜4080×n列目の領域に限らず、任意のバイト数からなる領域に変更しても良い。
OTLCn.nは、4行、4080列で標記される。OTLCn.n#1〜OTLCn.n#nは、バイトインタリーブによりOTUCnフレームを分割して得られる。
OTUCnのOPUCnペイロードは、OTLCn.n#iの17〜3824列目のOPLCn.n#iペイロードにマッピングされる。
OTLCn.n#iの1〜16列目には、OHが設定される。OTLCn.n#iのOHは、OTUCn OH等に基づいて設定される。
1行目の1〜7列目には、FALCn.n#i OHが設定される。FALCn.n#i OHは、FASやMFASなど、フレーム同期に必要な情報を含む。
1行目の8〜14列目には、光チャネルのセクション監視情報を収容するOTLCn.n#i OHが挿入される。
2〜4行目の1〜14列目には、ODLCn.n#i OHが挿入され、光チャネルのパス管理運用情報を収容する。
15〜16列目には、OPLCn.n#i OHが挿入され、クライアント信号のマッピング/デマッピングに必要な情報などが収容される。
3825〜4080列目のOTLCn.n#i FECには、FEC用のパリティチェックバイトが付加される。なお、このOTLCnフレームのFECは、省略しても良い。また、また、OTLCn.n#i FEC領域は、3825〜4080列目の領域に限らず、任意のバイト数領域に変更しても良い。
図4Aは、400Gの光信号を1光周波数(シングルキャリア)によりシリアル伝送する場合の光チャネルを示す図であり、図4Bは、400Gの光信号を4つの光サブキャリアによりパラレル伝送(マルチキャリア伝送)する場合の光チャネルを示す図である。
従来の電子回路では、動作速度の制約から、図4Aに示すように、1光周波数によりシリアル伝送することができる帯域を、100Gを超えて拡張し続けていくことは困難である。そこでOTUCnでは、100G超の帯域を複数の光サブキャリアによりパラレル伝送することにより、電子回路の制約を受けずに広帯域伝送を実現する。このパラレル伝送には、偏波多重、多値変調などが用いられる。変調方式によって、光サブキャリアの帯域は異なる。
図4Bは、400Gの1光チャネルを、100Gの4光サブキャリアによりパラレル伝送した場合の例であり、図4Cは、400Gの1光チャネルを、200Gの2光サブキャリアによりパラレル伝送した場合の例である。また、nを変化させることにより、図4Dに示すように、100G単位で伝送帯域を増加させていくことができるフレキシビリティを有する。
光チャネル伝送システムは、図5に示すように、送信側の光伝送装置1と受信側の光伝送装置2とから構成される。光伝送装置1は送信部10を備え、光伝送装置2は受信部20を備える。同図においては、光伝送装置1は、送信部10を1つのみ備えているが、それぞれ異なる光チャネルを用いる送信部10を複数備え得る。また、光伝送装置2は、受信部20を1つのみ備えているが、送信部10と同じ光チャネルのそれぞれに対応した受信部20を複数備え得る。
受信部20は、受信機とフレーマにより構成され、伝送フレーム受信部21、伝送フレーム逆多重処理部22、クライアント信号送信部23−1〜23−4、伝送フレーム受信障害監視部24、伝送フレーム逆多重処理制御部25を備える。送信部10と受信部20との間は、光チャネルを伝送する伝送路3によって接続されている。
クライアント信号から論理パストラヒックの生成は、例えばイーサネット(登録商標)のVLAN(Virtual Local Area Network)タグに基づく振り分け等により実施する。図5に示す例では、クライアント信号受信部11−1には、100Gbps(ギガビット毎秒)のクライアント信号#1が入力する。そして、クライアント信号受信部11−1は、2つの50Gbpsの論理パス#1、#2を生成する。
光チャネルは、時分割多重により複数のタイムスロットに分割されており、タイムスロットに各論理パストラヒックを割り当てることにより、複数の論理パストラヒックの多重を実現する。その実現例は、ITU−T(International Telecommunication Union Telecommunication Standardization Sector) G.709に規定されたODTUフレームを用いたODU多重方式である。
タイムスロット単位に光送信に用いる光サブキャリアの光波長があらかじめ決められる。光波長#1では、伝送フレームOTLCn.n#1、伝送フレームOTLCn.n#2、伝送フレームOTLCn.n#3、伝送フレームOTLCn.n#4、伝送フレームOTLCn.n#5のパラレル信号を伝送路3に対して送信する。
クライアント信号送信部23−2は、200Gbpsの論理パス#3を入力し、クライアント信号受信部11−2と逆向きの動作によって200Gbpsのクライアント信号#2を出力する。クライアント信号送信部23−3は、100Gbpsの論理パス#4を入力し、クライアント信号受信部11−3と逆向きの動作によって100Gbpsのクライアント信号#3を出力する。クライアント信号送信部23−4は、100Gbpsの論理パス#5を入力し、クライアント信号受信部11−4と逆向きの動作によって100Gbpsのクライアント信号#4を出力する。
例えば、伝送フレーム受信障害監視部24は、特定の光波長の信号が受信できないことにより、その光波長の障害を検出する。また、例えば、伝送フレーム受信障害監視部24は、物理ポートの障害などにより、その物理ポートが受信に使用する光波長の障害を検出する。障害情報は、光波長の障害の影響を受けるタイムスロットである障害タイムスロットを示す。
例えば、伝送フレーム送信障害監視部14は、物理ポートの障害などにより、その物理ポートが送信に使用する光波長の障害を検出する。また、伝送フレーム受信障害監視部24からの障害情報受信時も、この情報を伝送フレーム多重処理制御部15に通知する。これにより、伝送フレーム多重処理制御部15は、伝送フレーム送信部13および伝送フレーム受信部21のいずれかで光波長の障害発生時に、その影響を受ける障害タイムスロットの情報を取得することができる。
クライアント信号受信部11−1〜11−4は、帯域制限が必要な論理パスと、その論理パスの制限帯域の情報を伝送フレーム多重処理制御部15から受信した時、該当論理パスの送信元装置に対し、制限帯域の情報を設定したバックプレッシャ信号を送信する。これにより、帯域制限が必要な論理パスによりクライアント信号を送信する送信元装置に対し、トラヒックを減少させて制限帯域に抑えるよう指示する。
図6に示すように、伝送フレーム多重処理制御部15は、タイムスロット割り当て管理テーブル記憶部51と、障害情報受信部52と、リスト生成部53と、タイムスロット割り当て部54と、割り当て情報送信部55と、帯域制限指示部56を備える。
このとき、タイムスロット割り当て部54は、必要に応じて論理パスを伝送可能な伝送帯域を減少させるよう帯域制限を行った上で、障害が発生した光波長に対応したタイムスロットを避けるようにマッピング状態を変更する。さらに、タイムスロット割り当て部54は、変更したマッピング状態に基づいて、タイムスロット割り当て管理テーブル記憶部51に記憶されているタイムスロット割り当て管理テーブルを更新する。
割り当て情報送信部55は、変更したタイムスロットへのマッピング状態の情報を伝送フレーム多重処理部12と伝送フレーム逆多重処理制御部25へ送信する。帯域制限指示部56は、論理パスの帯域制限を行う場合、帯域制限を行う論理パスと、その論理パスの制限帯域の情報を、帯域制限を行う論理パスに対応したクライアント信号受信部11−1〜11−4に通知する。
図7に示す最小の矩形がタイムスロットであり、各タイムスロットには、1〜50のタイムスロットIDが付与されている。そして、タイムスロットIDが1〜10のタイムスロットが光波長#1に割り当てられている。同様に、タイムスロットIDが11〜20のタイムスロットが光波長#2に割り当てられている。また、タイムスロットIDが21〜30のタイムスロットが光波長#3に割り当てられている。また、タイムスロットIDが31〜40のタイムスロットが光波長#4に割り当てられている。また、タイムスロットIDが41〜50のタイムスロットが光波長#5に割り当てられている。
光波長#iに割り当てられているタイムスロットにマッピングされたクライアント信号は、伝送フレームOTLCn.n#iのパラレル信号により、光波長#iの光サブキャリアにより伝送される。
なお、図7に示すタイムスロットは、スロット数が50である例を示したが、スロット数は、これに限るものではなく、50を超えるスロット数を有するものであってもよい。
タイムスロットへの分割は、光チャネル毎に行われる。
タイムスロット割り当て管理テーブルは、「論理パスID」、「伝送帯域」、及び「割り当てタイムスロットID」のフィールドが関係付けされたレコードからなるデータである。「論理パスID」のフィールドには、論理パスのIDが記憶される。「伝送帯域」のフィールドには、関係付けされている論理パスの伝送帯域の値が記憶される。「割り当てタイムスロットID」のフィールドには、関係付けされている論理パスが割り当てられているタイムスロットのID(この例では、ID1〜50)が記憶されている。論理パスは、タイムスロット割り当て部54によって、その論理パスの帯域に応じた数のタイムスロットに割り当てられる。「割り当てタイムスロットID」のフィールドには、割り当てが行われていないタイムスロットのIDは記憶されない。
障害タイムスロットリストは、伝送フレーム送信障害監視部14または伝送フレーム受信障害監視部24から送信される障害情報の一例であり、光波長の障害の影響を受けるタイムスロットである障害タイムスロットのタイムスロットIDを記載したリスト情報である。図9に示す例ではタイムスロットのIDが、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30のタイムスロットに障害があることを示している。障害のあるタイムスロットは、障害が発生した光波長に対応したタイムスロットである。
障害論理パスIDリストは、リスト生成部53がタイムスロット割り当て管理テーブルと障害タイムスロットリストとを参照して生成するものである。リスト生成部53は、障害タイムスロットが割り当て先となっている論理パスのIDを特定し、この特定した論理パスのIDを記載して障害論理パスIDリストを生成する。図10に示す例では、論理パスのIDが#3の論理パスに障害があることを示している。障害がある論理パスを、障害論理パスとも記載する。
障害論理パス正常タイムスロットIDリストは、リスト生成部53が、タイムスロット割り当て管理テーブルと障害タイムスロットリストとを参照して生成するものである。障害論理パス正常タイムスロットIDリストは、障害論理パスIDリストに含まれている障害論理パスに割り当てられているタイムスロットのうち障害のないタイムスロットである障害論理パス正常タイムスロットのタイムスロットIDを記載したリスト情報である。
図11に示す例では、論理パスのIDが#3である論理パスに割り当てられているタイムスロットのうち、タイムスロットのIDが11〜20のタイムスロットは障害がない障害論理パス正常タイムスロットであることを示している。
まず、障害情報受信部52は、伝送フレーム送信障害監視部14または伝送フレーム受信障害監視部24から障害タイムスロットリストを受信する(ステップS1)。障害情報受信部52は、受信した障害タイムスロットリストをリスト生成部53へ出力する。
リスト生成部53は、障害論理パスIDリストに含まれる論理パスIDによりタイムスロット割り当て管理テーブルのレコードを特定する。リスト生成部53は、特定したレコードの割り当てタイムスロットIDに設定されているタイムスロットのIDのうち、障害タイムスロットリストに含まれるタイムスロットのIDを除いて障害論理パス正常タイムスロットのIDを得る。リスト生成部53は、障害論理パスIDリストから読み出した論理パスIDと、その論理パスIDを用いて得られた障害論理パス正常タイムスロットのIDと対応付けて設定した障害論理パス正常タイムスロットリストを生成する。
障害論理パスIDリストに論理パスIDが複数含まれる場合、リスト生成部53は、各論理パスごとに障害論理パス正常タイムスロットIDリストを生成する。リスト生成部53は、生成した障害論理パスIDリスト及び障害論理パス正常タイムスロットIDリストをタイムスロット割り当て部54へ出力する。
これを受けて、割り当て情報送信部55は、タイムスロットの再割り当て結果の情報を伝送フレーム多重処理部12と伝送フレーム逆多重処理制御部25に対して送信する。
伝送フレーム逆多重処理制御部25は、伝送フレーム多重処理制御部15から受信したタイムスロットの再割り当て結果の情報に基づいて、受信部20が使用するタイムスロット割り当て管理テーブルを書き換え、タイムスロットの再割り当て結果の情報を伝送フレーム逆多重処理部22に出力する。伝送フレーム逆多重処理部22は、伝送フレーム逆多重処理制御部25から受信した情報に従ってODUCnから各論理パスのクライアント信号を抽出する。
ここでは、タイムスロット割り当て部54は、論理パス#3の伝送帯域を200Gから有効帯域の100Gに絞る。そして、タイムスロット割り当て部54は、論理パス#3の割り当て先を、障害論理パス正常タイムスロットに設定されている論理パス#3の障害論理パス正常タイムスロットであるID11〜20のタイムスロットに変更する(ステップS5)。
このように、伝送フレーム多重処理制御部15は、障害論理パスの伝送帯域を、障害のないタイムスロットのみで伝送するように伝送帯域を制限してタイムスロットを割り当て、図13の右上図に示すようにタイムスロット割り当て管理テーブルを変更する。図13の右下図は、タイムスロット再割り当て後の伝送フレームを示す。
図14の左上図及び左下図のように、初期状態の論理パス#1〜#5のマッピングは図13と同様である。ただし、タイムスロット割り当て管理表には、各論理パスの優先度をさらに設定しておく。論理パス#1、#3、#5の優先度は「高」、論理パス#2及び#4の論理パスは「低」である。
障害情報受信部52が、障害タイムスロットリスト{21,22,23,24,25,26,27,28,29,30}を受信した場合、リスト生成部53は、図13と同様に障害論理パスIDリストと障害論理パス正常タイムスロットIDリストとを生成する。さらに、リスト生成部53は、タイムスロット割り当て管理テーブルから、障害タイムスロットリストに設定されている障害タイムスロットのIDを割り当てタイムスロットIDに含まない論理パスのID#1、#2、#4、#5を読み出す。リスト生成部53は、読み出したこれらの論理パスのID#1、#2、#4、#5を設定した正常論理パスIDリストを生成する。
ここでは、論理パス#2の伝送帯域を50Gbpsから20Gbpsに、論理パス#4の伝送帯域を100Gbpsから30Gbpsに絞る。タイムスロット割り当て部54は、論理パス#2の割り当て先のタイムスロットを、IDが6〜7の伝送帯域20Gbps分のタイムスロットに再割り当てする。さらに、タイムスロット割り当て部54は、論理パス#4の割り当て先のタイムスロットを、IDが31〜33の伝送帯域30Gbps分のタイムスロットに再割り当てする。
これにより、障害の発生していないID8〜10、34〜40の100Gbps分のタイムスロットが空きとなるため、タイムスロット割り当て部54は、これらを論理パス#3に割り当て、障害論理パス正常タイムスロットIDリストに追加する。
このように、伝送フレーム多重処理制御部15は、障害論理パスよりも優先度が低い正常論理パスの伝送帯域を優先的に制限するように各論理パスのタイムスロットを再割り当てし、図14の右上図に示すようにタイムスロット割り当て管理テーブルを変更する。図14の右下図は、タイムスロット再割り当て後の伝送フレームを示す。
クライアント信号受信部11−3は、論理パス#4の送信元装置に対し、制限帯域30Gbpsを設定したバックプレッシャ信号を送信する(ステップS6)。
図15の左上図及び左下図のように、初期状態の論理パス#1〜#5のマッピングは使用不可のタイムスロット6,7,11,12,21,22,33,34,49および50を除いて行われる。図14で示された例と同様に、論理パス#1、#3、#5の優先度は「高」、論理パス#2及び#4の論理パスは「低」である。
なお、図15はタイムスロット割当て処理方法の一例であり、論理パス#1〜#5のうちクライアント信号の収容できない領域を除いてタイムスロットの若い番号から順に詰めるなどのタイムスロット割当て処理を行ってもよい。
送信側のフレーマは、光波長に障害が発生して使用できない場合、その障害に影響があるタイムスロットを検出し、検出したタイムスロットのリストである障害タイムスロットリストを生成する。送信側のフレーマは、障害タイムスロットリストに含まれるタイムスロットが割り当てられている論理パスのリストである障害論理パスIDリストを生成し、障害論理パスIDリストに含まれる論理パスが割り当てられているタイムスロットのうち、障害のないタイムスロットのリストである障害論理パス正常タイムスロットIDリストを生成する。送信側のフレーマは、障害論理パスIDリストに含まれる論理パス毎に、論理パスの伝送帯域のうち障害のないタイムスロットに割り当てられた伝送帯域である有効帯域を計算し、以下の(1)を実行する。また、送信側フレーマは以下の(2)を実行してもよい。
(2) (1)の障害論理パスIDリストに含まれる論理パスの伝送帯域を絞る処理において、当該論理パスの送信元装置に対してバックプレッシャを実施する。
(3) (1)の障害論理パスIDリストに含まれる論理パスの伝送帯域を絞る処理において、まずは障害論理パスIDリストに含まれる論理パスよりも優先度が低い論理パスから優先的に絞る。
2 光伝送装置
3 伝送路
10 送信部
20 受信部
11−1〜11−4 クライアント信号受信部
12 伝送フレーム多重処理部
13 伝送フレーム送信部
14 伝送フレーム送信障害監視部
15 伝送フレーム多重処理制御部
21 伝送フレーム受信部
22 伝送フレーム逆多重処理部
23−1〜23−4 クライアント信号送信部
24 伝送フレーム受信障害監視部
25 伝送フレーム逆多重処理制御部
51 タイムスロット割り当て管理テーブル記憶部
52 障害情報受信部
53 リスト生成部
54 タイムスロット割り当て部
55 割り当て情報送信部
56 帯域制限指示部
110 送信処理部
120 クライアント信号受信部
121 受信部
122 マッピング部
123 OH処理部
130 多重処理部
131 多重化部
132 フレーミング部
140 ライン側送信処理部
141 インタリーブ部
142−1、142−2、142−3、142−4 OH処理部
143−1、143−2、143−3、143−4 マルチレーン送信部
150 受信処理部
160 ライン側受信処理部
161−1、161−2、161−3、161−4 マルチレーン受信部
162−1、162−2、162−3、162−4 OH処理部
163 デインタリーブ部
170 分離処理部
171 デフレーミング部
172 逆多重化部
180 クライアント信号送信部
181 OH処理部
182 デマッピング部
183 送信部
210 ODU−SW
220 送信機
230 受信機
800 OTNフレーマ
Claims (8)
- 論理パスに光チャネルのタイムスロットを割り当て、前記論理パスにより受信したクライアント信号を前記論理パスに割り当てられている前記タイムスロットに分割し、前記タイムスロットに対応付けられた光波長を用いた複数の光サブキャリアにより前記クライアント信号を伝送する伝送装置におけるフレーマであって、
前記光波長に障害が発生して使用できない場合に、前記障害に影響があるタイムスロットを障害タイムスロットとして検出し、
前記障害タイムスロットが割り当てられている前記論理パスを障害論理パスとして識別し、
前記障害論理パスに割り当てられているタイムスロットのうち、障害のないタイムスロットを正常タイムスロットとして識別し、
前記障害論理パスの伝送帯域のうち前記正常タイムスロットに割り当てられた伝送帯域である有効帯域を計算し、
前記障害論理パスの帯域を、前記有効帯域に絞って前記障害論理パスを再構成し、前記障害論理パスに含まれる前記正常タイムスロットに前記障害論理パスを再割り当てするタイムスロット割り当て部を備えるフレーマ。 - 前記タイムスロット割り当て部により伝送帯域を減少させた前記障害論理パスを用いて前記クライアント信号を送信する装置に対して、伝送帯域の減少を指示する帯域制限指示部を備える請求項1に記載のフレーマ。
- 前記タイムスロット割り当て部は、使用できない前記光波長に対応した前記タイムスロットに割り当てられている前記論理パスの伝送帯域を減少させる請求項1に記載のフレーマ。
- 前記タイムスロット割り当て部は、使用できない前記光波長に対応した前記タイムスロットに割り当てられている前記論理パスよりも優先度が低い前記論理パスの伝送帯域を減少させる請求項1に記載のフレーマ。
- 論理パスに光チャネルのタイムスロットを割り当て、前記論理パスにより受信したクライアント信号を前記論理パスに割り当てられている前記タイムスロットに分割し、前記タイムスロットに対応付けられた光波長を用いた複数の光サブキャリアにより前記クライアント信号を伝送する伝送装置におけるフレーマが行うフレーミング方法であって、
前記光波長に障害が発生して使用できない場合に、前記障害に影響があるタイムスロットを障害タイムスロットとして検出し、
前記障害タイムスロットが割り当てられている前記論理パスを障害論理パスとして識別し、
前記障害論理パスに割り当てられているタイムスロットのうち、障害のないタイムスロットを正常タイムスロットとして識別し、
前記障害論理パスの伝送帯域のうち前記正常タイムスロットに割り当てられた伝送帯域である有効帯域を計算し、
前記障害論理パスの帯域を、前記有効帯域に絞って前記障害論理パスを再構成し、前記障害論理パスに含まれる前記正常タイムスロットに前記障害論理パスを再割り当てするタイムスロット割り当てステップを有するフレーミング方法。 - 前記タイムスロット割り当てステップにより伝送帯域を減少させた前記障害論理パスを用いて前記クライアント信号を送信する装置に対して、伝送帯域の減少を指示する帯域制限指示ステップを有する請求項5に記載のフレーミング方法。
- 前記タイムスロット割り当てステップにおいては、使用できない前記光波長に対応した前記タイムスロットに割り当てられている前記論理パスの伝送帯域を減少させる請求項5に記載のフレーミング方法。
- 前記タイムスロット割り当てステップにおいては、使用できない前記光波長に対応した前記タイムスロットに割り当てられている前記論理パスよりも優先度が低い前記論理パスの伝送帯域を減少させる請求項5に記載のフレーミング方法。
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