JP6411846B2 - シリンジを制御する制御装置を備えた分注システム - Google Patents
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また、段部の端部のうち、シリンダの長手方向における流入出口側の端部とは反対側の端部の角部を、エッジ形状としたので、例えば、シリンダの第2内部空間で試液に含まれる物質が析出され、この析出物がシリンダの内縁における第1内部空間、第2内部空間、又は第3内部空間に対応する部分に付着した場合でも、プランジャの移動に伴って、当該付着した析出物をかき落とすことができる。よって、シリンジの内縁にこの析出物が付着し続けることを抑制できるため、この析出物が段部とシリンダとの間に入り込むことで、当該段部が損傷することを回避できる。
まずは、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、試液容器に収容された試液をシリンジを介してキュベットに分注する、分注システムに関するものである。
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
まず、実施の形態1について説明する。この実施の形態1は、プランジャに複数の段部を設けた形態である。
最初に、分注システムの構成について説明する。図1は、実施の形態1に係る分注システムの構成を示す概略図である。なお、以下の説明では、図1の−X方向を分注システムの左方向、図1の+X方向を分注システムの右方向、図1の+Z方向を分注システムの上方向、図1の−Z方向を分注システムの下方向とする。また、図示は省略するものの、図1のX方向及びZ方向に略直交する方向であって、紙面に対して奥側から手前側に至る方向を+Y方向とし、図1のX方向及びZ方向に略直交する方向であって、紙面に対して手前側から奥側に至る方向を−Y方向とする。分注システム1は、試液容器10に収容された試液Sをシリンジ20を介してキュベット60に分注するシステムである。図1に示すように、この分注システム1は、試液容器10と、シリンジ20と、駆動部50と、キュベット60と、移送機構70と、制御装置80とを備えて構成されている。
試液容器10は、長尺な中空状の略円柱体であり、例えばガラス材や樹脂材等にて形成されている。また、この試液容器10は、当該試液容器10の長手方向が上下方向に略沿うように配置されている。
シリンジ20は、試液容器10と相互に間隔を隔てて配置されており、シリンダ30と、プランジャ40とを備えている。
シリンダ30は、吸引した試液Sを収容するものである。このシリンダ30は、長尺な中空状の略円柱体であり、例えば、耐薬性に優れた樹脂材(例えばテルペン樹脂等)やガラス材等にて形成されている。また、このシリンダ30は、当該シリンダ30の長手方向が上下方向に略沿うように配置されており、所定の設置対象(例えば図示しない支持台等)に対して固定具等によって固定されている。
プランジャ40は、試液Sを吸引及び吐出するための操作を行うものである。このプランジャ40は、シリンダ30の内部において、当該シリンダ30の長手方向に沿って移動可能に挿入されて配置されており、チップ部41と、軸部45とを備えている。
チップ部41は、シリンダ30の内部に収容された試液Sを押圧するものである。このチップ部41は、長尺な略円柱状体にて形成されており、当該チップ部41の長手方向が上下方向に略沿うように配置されている。また、チップ部41の材質については、具体的には、耐薬品性に優れた材質、すなわちPTFE等の樹脂材やガラス材等が採用されている。
軸部45は、チップ部41を支持するためのものである。この軸部45は、略棒状体にて形成されており、当該軸部45がチップ部41の端部のうちシリンダ30の長手方向における流入出口31側の端部とは反対側の端部から流入出口31側とは反対側に向けて突出するように配置され(すなわち、当該軸部45がチップ部41の下面から下方向に向けて突出するように配置され)、チップ部41に対して嵌合構造(又は固定具)等によって固定されている。また、軸部45の材質については、具体的には、防錆性に優れた材質、すなわちステンレス等の特殊鋼、樹脂材、ガラス材等が採用されている。なお、このシリンジ20の構成の詳細については、後述する。
駆動部50は、シリンジ20のプランジャ40を上下方向に沿って移動させるための駆動手段である。この駆動部50は、例えば公知のソレノイド等を用いて構成されており、軸部45の下方側に配置されている。ここで、駆動部50とプランジャ40との接続については、具体的には、図示しない駆動部50のピストン部分が軸部45に対して固定具等によって接続されている。
キュベット60は、長尺な中空状の円柱体であり、例えばガラス材や樹脂材等にて形成されている。また、このキュベット60は、試液容器10及びシリンジ20と相互に間隔を隔てて配置され、且つ当該キュベット60の長手方向が上下方向に略沿うように配置されている。
移送機構70は、試液容器10に収容された試液Sを、試液容器10からキュベット60に向けて移送するための機構である。この移送機構70は、試液容器10、シリンジ20、及びキュベット60の上方側に配置されており、第1配管71と、第2配管72と、第3配管73と、切替バルブ74と、分注ノズル76とを備えている。
第1配管71、第2配管72、及び第3配管73の各々は、長尺な管状体であり、例えば樹脂材やガラス材等にて形成されている。
切替バルブ74は、第1配管71と第2配管72とを連通すると共に、第2配管72と第3配管73とを連通するためのバルブである。この切替バルブ74は、第1配管71と第2配管72との相互間であり、且つ第2配管72と第3配管73との相互間である位置に配置されている。
分注ノズル76は、第3配管73から導出された試液Sをキュベット60に向けて噴出させるためのノズルである。この分注ノズル76は、例えば公知の分注ノズル等を用いて構成されており、キュベット60の挿通口61を介してキュベット60の内部に挿通されるように配置され、所定の設置対象(例えば、キュベット60等)に対して固定具等によって固定されている。
制御装置80は、分注システム1を制御するための装置である。この制御装置80は、入力部81と、出力部82と、制御部83と、データ記録部84とを備えて構成されている。なお、この制御装置80は、例えば公知のパーソナルコンピュータ等によって構成することができるので、その詳細な説明は省略する。
次に、実施の形態1に係るシリンジ20の詳細について説明する。図2は、図1における領域Aの拡大図である。図3は、図2における領域Bの拡大図である。図4は、段部の端部のうち、シリンダ30の長手方向における流入出口31側の端部の角部の形状に関する変形例を示す図である。図5は、プランジャ40の位置状態を示す図であり、(a)はプランジャ40が吐出位置に位置する状態を示す図であり、(b)はプランジャ40が吸引位置に位置する状態を示す図である。ここで、「吐出位置」とは、後述する一定量以下の試液を吸引及び吐出するためにシリンダ30内におけるプランジャ40が移動する位置のうち、シリンジ20が試液Sを全量吐出する位置であり、実施の形態1では、プランジャ40のチップ部41とシリンダ30の上端部とが接触する位置として説明する。また、「吸引位置」とは、後述する一定量以下の試液を吸引及び吐出するためにシリンダ30内におけるプランジャ40が移動する位置のうち、シリンジ20が後述する所定量の試液Sを吸引する位置であり、実施の形態1では、後述する所定量の試液Sがシリンダ30の内部に収容完了となる位置として説明する。
まず、シリンダ30及びプランジャ40の構成については、プランジャ40の損傷を抑制するために、以下に示す構成が採用されている。
次に、第1段部42、第2段部43、及び第3段部44の形状については、第1段部42から試液Sが漏れ出すことを抑制するために、以下に示す形状に設定されている。
次に、上述のように構成された分注システム1の動作について説明する。なお、この分注システム1の動作方法については任意であるが、例えば、制御装置80の制御部83が、ユーザからの所定の起動指示を制御装置80の入力部81を介して受け付けられた場合に、制御装置80のデータ記録部84にインストールされた分注プログラムを解釈実行することで、自動的に動作される。また、分注システム1のデフォルト状態については、試液容器10に収容された試液Sがキュベット60に流入することを回避するために、図5(a)に示すように、切替バルブ74の切替状態を「吐出状態」とすると共に、シリンジ20におけるプランジャ40の位置状態を「吐出位置」に位置する状態とする。
このように実施の形態1によれば、一定量以下の試液を吸引及び吐出するためにシリンダ30内におけるプランジャ40が移動する位置のうち、吸引位置から吐出位置までのいずれの位置に、当該プランジャ40が位置する場合でも、第1段部42、第2段部43、及び第3段部44のうち、当該シリンダ30の長手方向において最も流入出口31側に位置する第1段部42が、第1内部空間又は第3内部空間に位置するように、当該シリンダ30及び当該プランジャ40を形成したので、例えば、シリンジ20による試液Sの吸引及び吐出に伴ってプランジャ40の移動が繰り返し行われる場合において、プランジャ40を吐出位置に位置させた場合に、シリンダ30の内縁における第1内部空間に対応する部分に付着した試液Sが第1段部42の外縁に付着しても、プランジャ40を吸引位置に位置させた場合に、第1段部42の外縁がシリンダ30の内縁における第3内部空間に対応する部分と接触することになることから、第1段部42の外縁に付着した試液Sがシリンダ30の内縁における第2内部空間に対応する部分に付着することを回避でき、第1内部空間に収容された試液Sが第2内部空間に流入することを抑制できる。よって、従来に比べて、第2内部空間で試液Sに含まれる物質が析出されることを抑制できることから、この析出物によるプランジャ40の損傷を抑制することができる。
次に、実施の形態2について説明する。この実施の形態2は、プランジャ40に複数の段部を設けた形態であって、実施の形態1とは複数の段部の配置が異なる形態である。ただし、この実施の形態2の構成は、特記する場合を除いて、実施の形態1の構成と略同一であり、実施の形態1の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態1で用いたものと同一の符号及び/又は名称を必要に応じて付して、その説明を省略する。
最初に、実施の形態2に係る分注システムの構成を説明する。図6は、実施の形態2に係る分注システムの領域Aの拡大図である。図7は、プランジャの位置状態を示す図であり、(a)はプランジャが吐出位置に位置する状態を示す図であり、(b)はプランジャが吸引位置に位置する状態を示す図である。図6、図7に示すように、実施の形態2に係る分注システム101は、実施の形態1に係る分注システム1とほぼ同様に構成される。ただし、シリンジ20の構成については、下記に示す工夫が施されている。
シリンジ20は、シリンダ30と、プランジャ40とを備えている。このうち、シリンダ30の内部には、第1内部空間と、第2内部空間と、第3内部空間とが設けられている。また、プランジャ40は、チップ部41と、軸部45とを備えている。このうち、チップ部41の外周面には、第1段部42、第2段部43、及び第3段部44とが設けられている。これら第1段部42、第2段部43、及び第3段部44は、当該第1段部42、第2段部43、及び第3段部44の各々の外縁がシリンダ30の内縁と接触するように配置されていると共に、上下方向に沿って相互に間隔を隔てて上から順に並設配置されている。
このように実施の形態2によれば、一定量以下の試液を吸引及び吐出するためにシリンダ30内におけるプランジャ40が移動する位置のうち、吸引位置から吐出位置までのいずれの位置に、当該プランジャ40が位置する場合でも、第1段部42、第2段部43、及び第3段部44のうち、当該プランジャ40が吐出位置に位置する場合において第1内部空間に位置する部分全体が、第1内部空間又は第3内部空間に位置するように、当該シリンダ30及び当該プランジャ40を形成したので、例えば、シリンジ20による試液Sの吸引及び吐出に伴ってプランジャ40の移動が繰り返し行われる場合において、プランジャ40を吐出位置に位置させた場合に、シリンダ30の内縁における第1内部空間に対応する部分に付着した試液Sが上記第1内部空間に位置する部分全体の外縁に付着しても、プランジャ40を吸引位置に位置させた場合に、上記第1内部空間に位置する部分全体の外縁がシリンダ30の内縁における第3内部空間に対応する部分と接触することになることから、上記第1内部空間に位置する部分全体の外縁に付着した試液Sがシリンダ30の内縁における第2内部空間に対応する部分に付着することを回避でき、第1内部空間に収容された試液Sが第2内部空間に流入することを一層抑制できる。
以上、本発明に係る各実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏することがある。従来のシステムよりもプランジャ40の損傷を抑制することができない場合であっても、本願発明の手段が従来のシリンジ20の手段と異なっている場合には、本願発明の課題が解決されている。
また、上述した各電気的構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。例えば、制御装置80を複数の装置に分散して構成することができる。
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
上記実施の形態1では、試液Sとして希釈液のみが用いられると説明したが、これに限られず、複数の試液Sが用いられてもよい。例えば、試液容器10からキュベット60に希釈液を分注するために、試液Sとして希釈液が用いられると共に、シリンジ20のシリンダ30内を洗浄するために、試液Sとして洗浄液が用いられてもよい。この場合において、試液Sが洗浄液である場合の分注システム1の動作においては、制御装置80の制御部83が、シリンダ30の内縁に付着した希釈液が第2内部空間に流入しないように制御されること、すなわち、試液Sが希釈液である場合の分注システム1の動作と略同一の制御が行われることが望ましい(なお、実施の形態2で、試液Sとして希釈液及び洗浄液が用いられる場合についても同様とする)。
上記実施の形態1、2では、シリンダ30が中空状の略円柱体にて形成されていると説明したが、これに限られず、例えば、略角柱状体(例えば、三角柱状体、直方体等)にて形成されてもよい。この場合には、プランジャ40のチップ部41が、シリンダ30の形状に対応する形状となるように略角柱状体にて形成されてもよい。
上記実施の形態1、2では、プランジャ40の軸部45の外径が、チップ部41の外径よりも小さい径に設定されていると説明したが、これに限られず、例えば、プランジャ40のチップ部41の外径又はシリンダ30の内径と略同一に設定されてもよい。
上記実施の形態1、2では、段部の設置個数が3つであると説明したが、これに限られない。例えば、段部とシリンダ30との接触抵抗を小さくするために、段部の設置個数が1つ又は2つであってもよい。あるいは、段部とシリンダ30との接触抵抗を高めるために、段部の設置個数が4つ以上であってもよい。
付記1のシリンジは、一定量以下の試液を吸引及び吐出するためのシリンジであって、長尺な中空状に形成されたシリンダと、前記シリンダの内部において、当該シリンダの長手方向に沿って移動可能に挿入されたプランジャと、を備え、前記シリンダには、当該シリンダの長手方向の一方の端部に形成された流入出口であって、前記プランジャの移動に伴って、試液を当該シリンダの内部に流入させ、且つ試液を当該シリンダの内部から流出させるための流入出口を設け、前記プランジャは、前記シリンダの内部に収容された試液を押圧するためのチップ部と、前記チップ部の端部のうち、前記シリンダの長手方向における前記流入出口側の端部とは反対側の端部から前記流入出口側とは反対側に向けて突出するように配置された軸部と、を備え、前記シリンダの内部には、前記プランジャの移動に伴って前記流入出口から流入される試液を収容するための第1内部空間と、前記第1内部空間よりも前記シリンダの長手方向における前記流入出口側とは反対側に形成された第2内部空間であって、前記チップ部が前記シリンダの長手方向における前記流入出口側の端部と接触した状態で、当該チップ部よりも前記シリンダの長手方向において前記流入出口側とは反対側に位置する第2内部空間と、前記第1内部空間と前記第2内部空間との相互間に形成された第3内部空間とを設け、前記プランジャには、前記シリンダの内部空間を仕切る段部であって、当該段部の外縁が前記シリンダの内縁と接触するように配置された段部を設け、前記一定量以下の試液を吸引及び吐出するために前記シリンダ内における前記プランジャが移動する位置のうち、当該シリンジが所定量の試液を吸引する位置である吸引位置から当該シリンジが試液を全量吐出する位置である吐出位置までのいずれの位置に、当該プランジャが位置する場合でも、前記段部のうち、少なくとも当該シリンダの長手方向における前記流入出口側の先端部分が、前記第1内部空間又は前記第3内部空間に位置するように、当該シリンダ及び当該プランジャを形成した。
付記1記載のシリンジによれば、一定量以下の試液を吸引及び吐出するためにシリンダ内におけるプランジャが移動する位置のうち、当該シリンジが吸引位置から当該シリンジが吐出位置までのいずれの位置に、当該プランジャが位置する場合でも、段部のうち、少なくとも当該シリンダの長手方向における流入出口側の先端部分が、第1内部空間又は第3内部空間に位置するように、当該シリンダ及び当該プランジャを形成したので、例えば、シリンジによる試液の吸引及び吐出に伴ってプランジャの移動が繰り返し行われる場合において、プランジャを吐出位置に位置させた場合に、シリンダの内縁における第1内部空間に対応する部分に付着した試液がこの先端部分の外縁に付着しても、プランジャを吸引位置に位置させた場合に、この先端部分の外縁がシリンダの内縁における第3内部空間に対応する部分と接触することになることから、この試液がシリンダの内縁における第2内部空間に対応する部分に付着することを回避でき、第1内部空間に収容された試液が第2内部空間に流入することを抑制できる。よって、従来に比べて、第2内部空間で試液に含まれる物質が析出されることを抑制できることから、この析出物によるプランジャの損傷を抑制することができる。また、このシリンジによれば、特に所定量で高濃度の試液(水溶液)を多数回吸引及び吐出することを要する自動分析機において、プランジャのチップ部の交換回数を減じる等の効果を奏する。
10 試液容器
11 挿通口
20 シリンジ
30 シリンダ
31 流入出口
32 挿通口
40 プランジャ
41 チップ部
42 第1段部
43 第2段部
44 第3段部
45 軸部
50 駆動部
60 キュベット
61 挿通口
70 移送機構
71 第1配管
72 第2配管
73 第3配管
74 切替バルブ
76 分注ノズル
80 制御装置
81 入力部
82 出力部
83 制御部
83a バルブ制御部
83b シリンジ制御部
84 データ記録部
101 分注システム
200 シリンジ
210 シリンジ本体
220 プランジャ
221 ピストン軸
222 チップ
230 注入部
S 試液
Claims (4)
- 一定量以下の試液を吸引及び吐出するためのシリンジであって、
長尺な中空状に形成されたシリンダと、
前記シリンダの内部において、当該シリンダの長手方向に沿って移動可能に挿入されたプランジャと、を備え、
前記シリンダには、当該シリンダの長手方向の一方の端部に形成された流入出口であって、前記プランジャの移動に伴って、試液を当該シリンダの内部に流入させ、且つ試液を当該シリンダの内部から流出させるための流入出口を設け、
前記プランジャは、
前記シリンダの内部に収容された試液を押圧するためのチップ部と、
前記チップ部の端部のうち、前記シリンダの長手方向における前記流入出口側の端部とは反対側の端部から前記流入出口側とは反対側に向けて突出するように配置された軸部と、を備え、
前記シリンダの内部には、
前記プランジャの移動に伴って前記流入出口から流入される試液を収容するための第1内部空間と、
前記第1内部空間よりも前記シリンダの長手方向における前記流入出口側とは反対側に形成された第2内部空間であって、前記チップ部が前記シリンダの長手方向における前記流入出口側の端部と接触した状態で、当該チップ部よりも前記シリンダの長手方向において前記流入出口側とは反対側に位置する第2内部空間と、
前記第1内部空間と前記第2内部空間との相互間に形成された第3内部空間とを設け、
前記プランジャには、前記シリンダの内部空間を仕切る段部であって、当該段部の外縁が前記シリンダの内縁と接触するように配置された段部を設け、
前記一定量以下の試液を吸引及び吐出するために前記シリンダ内における前記プランジャが移動する位置のうち、当該シリンジが所定量の試液を吸引する位置である吸引位置から当該シリンジが試液を全量吐出する位置である吐出位置までのいずれの位置に、当該プランジャが位置する場合でも、前記段部のうち、少なくとも当該シリンダの長手方向における前記流入出口側の先端部分が、前記第1内部空間又は前記第3内部空間に位置するように、当該シリンダ及び当該プランジャを形成し、
前記段部の端部のうち、前記シリンダの長手方向における前記流入出口側の端部とは反対側の端部の角部を、エッジ形状とした、
シリンジを制御する制御装置を備えた分注システム。 - 前記プランジャには、複数の前記段部を相互に間隔を隔てて前記シリンダの長手方向に沿って並設し、
前記シリンダ内における前記プランジャが移動する位置のうち、前記吸引位置から前記吐出位置までのいずれの位置に、当該プランジャが位置する場合でも、前記複数の段部のうち、少なくとも当該シリンダの長手方向において最も前記流入出口側に位置する前記段部が、前記第1内部空間又は前記第3内部空間に位置するように、当該シリンダ及び当該プランジャを形成した、
請求項1に記載の分注システム。 - 前記シリンダ内における前記プランジャが移動する位置のうち、前記吸引位置から前記吐出位置までのいずれの位置に、当該プランジャが位置する場合でも、前記段部のうち、当該プランジャが前記吐出位置に位置する場合において前記第1内部空間に位置する前記段部の全体が、前記第1内部空間又は前記第3内部空間に位置するように、当該シリンダ及び当該プランジャを形成した、
請求項1又は2に記載の分注システム。 - 前記エッジ形状を、前記角部が前記シリンダの内縁に対して鋭角となる形状とした、
請求項1から3のいずれか一項に記載の分注システム。
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