JP6410395B2 - 箱展開装置 - Google Patents

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Description

本発明は、扁平に折り畳んで積み重ねた未成形箱を遊星機構を用いて高速に展開する箱展開装置に関し、特に、筒の縦横比がほぼ同じであり箱厚みに比して相対的に縦幅横幅が大きな箱につき、遠心力に抗して展開直前まで扁平姿勢を保持して箱同士がぶつからないコンパクトな箱展開装置に関する。
従来、上面および側面が一方の面を形成し、底面および他の側面が他方の面を形成して、長辺二箇所で平面状に折り畳まれてスタックされ、展開により矩形筒状に半成形される箱(フラップが延伸したままの箱)が知られている。その後その箱は、例えばフラップが折り込まれてのり付けされる製箱工程を経ていく。
展開に際しては種々の方法が採用されるが、例えば特許文献1のように、遊星運動による展開装置が知られている。この装置によれば、展開工程が律速となることなく、高速に矩形筒状の箱を供給していくことが可能となる。
しかしながら、従来の技術では以下の問題点があった。
遊星機構を用いる場合、縦横比が近似し相対的に紙の強度が小さな箱は、遠心力により中途で展開してしまい、他の箱とぶつかる、すなわち干渉してしまう、という問題点があった。特に、近年ではラインの多様化に基づく各装置のコンパクト化の要請が強く、箱が干渉しないようにするために太陽歯車等の装置構成を大きくすることは敬遠される、という実情が存在する。
特開平11−79134号公報 特開2005−271970号公報
本発明は上記に鑑みてなされたものであって、遠心力により中途で展開しやすい箱であっても遊星機構を大型化せず干渉を生じさせない箱展開装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の箱展開装置は、太陽歯車と、太陽歯車中心を中心として公転しつつ伝達比n:1(ただしnは3以上の整数)にて自転する遊星歯車と、展開により四つの面にて矩形筒状に半成形される箱を、長辺を太陽歯車の軸に平行に配して扁平に折り畳まれた状態で積み重ねて保持する箱供給手段と、箱を載置して下流へ搬送する箱搬送手段と、を備えた箱展開装置であって、遊星歯車に取り付けられ、太陽歯車中心から最遠位置にて太陽歯車径方向から、箱供給手段にある未展開の箱の当該中心側を向いている二面のうちの一面を吸着する第1吸着カップと、第1吸着カップと組となって移動し、前記二面のうちの他面を吸着する第2吸着カップであって、吸着後はその吸着面の法線と第1吸着カップの吸着面の法線とのなす角を所定角度以下に保ち遠心力による箱の展開を規制する第2吸着カップと、遊星歯車中心は公転により箱供給手段の下流にある箱搬送手段に向けて移動し、遊星歯車は公転方向と反対に自転する運動において、第1吸着カップおよび第2吸着カップにより吸着された箱を太陽歯車中心から最遠位置にて太陽歯車径方向から箱搬送手段上の箱載置位置へ載置するにあたり、遊星歯車の自転によって箱の自転方向前側の長辺が押し当たり箱を矩形筒状に展開する押当体と、遊星歯車と軸中心を同一とし、太陽歯車のもとで公転しつつ伝達比n−1:1またはn+1:1にて遊星歯車とは独立して自転する補助歯車と、一公転間に生じる遊星歯車と補助歯車との位相差により、第2吸着カップを箱供給手段に干渉しないように退避させるカムと、を具備したことを特徴とする。
すなわち、請求項1にかかる発明は、吸着する二面のなす角を一定角度以下に保つことにより箱の自由な膨らみを規制し、これにより、遠心力により中途で展開しやすい箱であっても遊星機構を大型化せず干渉を生じさせない箱展開装置を提供することができる。
また、第2吸着カップが箱供給手段と干渉してしまう位置関係であっても、遊星機構を利用して第2吸着カップを箱供給手段から簡便に干渉回避させることができる。
なお、太陽歯車と遊星歯車は、遊星歯車が太陽歯車の内側に直接歯合する態様に限らず、無端ベルトを介して歯合するものも含まれ、遊星歯車が伝達比n:1で遊星運動をするのであれば特に限定されない。
遊星歯車は複数設けてもよく、これにより単位時間当たりの展開数を増加させることができる。なお複数設ける場合には、太陽歯車中心に対して遊星歯車中心を回転対称に配置するのが箱搬送手段における搬送ピッチを一定とする観点から好ましい。
伝達比n:1とは、遊星歯車が公転軌道を1周する間にn−1回自転することをいう(n個の停留点が存在することをいう)。
展開により四つの面にて矩形筒状に半成形される、とは、筒部分に着目した表現であり、通常はフラップが備わっている。
所定角度以下、とは、固定的な角度でなく、この角度以下で変動しても良いものとする。
自転方向前側の長辺は、公転方向後側の長辺ということもできる。
押当体は、箱の長辺の位置が規制されるため規制体ということもできる。押当体は、固定されていても、箱搬送手段のバケットや仕切板として移動してくるものであってもよい。なお、長辺の軌跡を考慮して当接部分が曲面形状に形成されていてもよい。なお、長辺が押当体に接触するときまでには、適宜進行方向前方にある吸着カップの吸引を解除するようにする。
なお、補助歯車は、無端ベルトで太陽歯車ないし遊星歯車と連動させればよく特にその態様は限定されない。なお、カムは補助歯車に直接設けられていてもよく、別途他の構成が介在して第2吸着カップを退避させるようにしてもよい。カムの例としては溝カムを挙げることができる。
請求項2に記載の箱展開装置は、請求項1に記載の箱展開装置において、箱供給手段の下流であって箱搬送手段よりは上流に位置する、遊星運動による箱の太陽歯車中心からの最遠位置にて、第1吸着カップまたは第2吸着カップに相対して箱を吸着および解放し第1吸着カップと第2吸着カップとで箱を扁平な菱形形状に保持する第3吸着カップを具備したことを特徴とする。
すなわち、請求項2にかかる発明は、扁平な菱形形状を積極的に作出し片側二面にて他の二面の姿勢を固定し、遠心力によって中途で膨らみ展開しやすい箱であっても遊星機構を大型化せず干渉を生じさせない箱展開装置を提供することができる。
なお、停留点にて第3吸着カップが作用するので、擦れが生じず箱品質を維持することができる。
なお、相対するとは、第1または第2吸着カップと第3吸着カップとが箱を挟んで当接する態様も含むものとする。なお、第3カップは、第1または第2吸着カップを向かい受けるように往復移動するようにしても良い。
請求項に記載の箱展開機構は、展開により四つの面にて矩形筒状に半成形される箱を、長辺を太陽歯車の軸に平行に配して扁平に折り畳まれた状態で積み重ねて保持する箱供給手段と、箱を載置して下流へ搬送する箱搬送手段と、をそれぞれ上流および下流としてその間に位置させる箱展開機構であって、太陽歯車と、太陽歯車中心を中心として公転しつつ伝達比n:1(ただしnは3以上の整数)にて自転する遊星歯車と、遊星歯車に取り付けられ、太陽歯車中心から最遠位置にて太陽歯車径方向から、箱供給手段にある未展開の箱の当該中心側を向いている二面のうちの一面を吸着する第1吸着カップと、第1吸着カップと組となって移動し、前記二面のうちの他面を吸着する第2吸着カップであって、吸着後は箱搬送手段への載置前まで、その吸着面の法線と第1吸着カップの吸着面の法線とのなす角を所定角度以下に保ち遠心力による箱の展開を規制する第2吸着カップと、遊星歯車と軸中心を同一とし、太陽歯車のもとで公転しつつ伝達比n−1:1またはn+1:1にて遊星歯車とは独立して自転する補助歯車と、一公転間に生じる遊星歯車と補助歯車との位相差により、第2吸着カップを箱供給手段に干渉しないように退避させるカムと、を具備したことを特徴とする。
すなわち、請求項にかかる発明は、吸着する二面のなす角を一定角度以下に保つことにより箱の自由な膨らみを規制し、これにより、遠心力により中途で展開しやすい箱であっても遊星機構を大型化せず干渉を生じさせない箱展開装置を提供することができる。
また、第2吸着カップが箱供給手段と干渉してしまう位置関係であっても、遊星機構を利用して第2吸着カップを箱供給手段から簡便に干渉回避させることができる。
なお、この請求項にかかる箱展開機構に、請求項2にいう構成を備えるようにしても良い。
請求項4に記載の箱展開機構は、請求項3に記載の箱展開機構において、遊星歯車中心は公転により箱供給手段の下流にある箱搬送手段に向けて移動し、遊星歯車は公転方向と反対に自転する運動において、第1吸着カップおよび第2吸着カップにより吸着された箱を太陽歯車中心から最遠位置にて太陽歯車径方向から箱搬送手段上の箱載置位置へ載置するにあたり、遊星歯車の自転によって箱の自転方向前側の長辺が押し当たり箱を矩形筒状に展開する押当体を具備したことを特徴とする。
本発明によれば、遠心力により中途で展開しやすい箱であっても遊星機構を大型化せず干渉を生じさせない箱展開装置を提供することができる。
本発明の箱展開装置の構成概要図である。なお、遊星歯車は3つそなわり、それぞれ、箱の吸着直前、箱の扁平菱形形状への展開直前、箱の矩形形状への展開載置直前の様子をそれぞれ示している。 第1吸着カップの軌跡と第3吸着カップの軌跡を示した図である。なお、第1吸着カップが停留点にあるときの3つの第1固定円盤の位置も図示している。 3つの遊星歯車のうちの1つの吸着カップの軌跡を中心として描いた駆動軌跡概念図である。 箱の搬送、展開、載置の様子を示した図である。なお、図では、第1停留点から第2停留点までは箱がくの字に塞いだままの状態であるとして示している。 第1吸着カップと第2吸着カップと箱の関係を示した図である。説明の便宜上、第1吸着カップの向きを揃えている。このうち図4aは、箱Bの吸着直後であり、第2吸着カップが溝カムの作用によりスタック筐体との干渉を回避している様子も示している。図4bと図4cは第1吸着カップと第2吸着カップとで箱Bを吸着し、浅い角度にて積極的に保持し箱姿勢が乱れなくした様子を示したものである。このうち図4cは、第3吸着カップにより扁平菱形形状が形成された様子を示している。 箱姿勢を保持することにより箱同士が干渉しない様子を示した説明図である。ここでは、停留点P1から停留点P2に至るまでの8位相と停留点P2から停留点P3に至るまでの8位相の内、それぞれの第2位相と第3位相との間を補完し、箱の干渉が回避されている様子を示している。経時的に箱の描画太さを太くしつつ、対応する位相をa、b、c、dとしている。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。ここでは、太陽歯車は固定され、太陽歯車に対して遊星歯車が伝達比3:1にて遊星運動する系について説明する(このとき、遊星歯車には停留点がそれぞれ3箇所あり、遊星歯車は太陽歯車の周りを1公転する間に2回自転することとなる)。なお遊星歯車は3つ備わり、その外周の歯が帯ベルトを介して太陽歯車外周の歯と連結しているものとする。
図1は、本発明の箱展開装置の構成概要図である。図では、裏側に位置している太陽歯車、遊星歯車、補助歯車をベルトとともに1つだけ透視して図示している。図2は、第1吸着カップの軌跡と第3吸着カップの軌跡を示した図である。図3は、箱の搬送、展開、載置の様子を示した図である。図4は、第1吸着カップと第2吸着カップと箱の関係を示した図である。図5は、箱姿勢を保持することにより箱同士が干渉しない様子を示した説明図である。なお、各図面は、説明の便宜上、歯車や箱の縮尺が実際の比率と異なり、また、構成要素の一部は省略している。
箱展開装置1は、上流から順に供給手段100と、遊星機構200と、搬送手段300と、を備える基本構成であり、供給手段100にスタックされた箱Bを遊星機構200で吸着し、遊星運動によって搬送手段300上に展開および載置する。
なお、箱Bは、スタックされた状態では、第1面(面B1)と第2面(面B2)とが遊星機構200中心方向(太陽歯車中心方向)を向いた一面を形成し、第3面(面B3)と第4面(面B4)とがその反対側の一面を形成しているものとする。また、面B1と面B2(そして面B3と面B4)とは、ほぼ同様の大きさであるものとする(筒状に展開された際、筒の縦と横の長さが同程度であり、この長さに比して厚みが薄いものとする)。なお、面B1〜面B4には、それぞれ筒軸方向にフラップが備わるが、これらは下流にて折り込まれるものであるためここでは説明を省略する。
供給手段100は、スタック筐体101と、繰出爪102とを有する。スタック筐体101は、展開により矩形筒状に半成形される箱Bを、長辺を太陽歯車の軸に平行に配して扁平に折り畳まれた状態で多数積み重ねて保持する。繰出爪102は、後述の第1吸着カップ221の吸着により離脱する程度の保持力で箱Bを保持する。なお、先頭の箱Bは第1吸着カップ221の吸着時の向きに合わせるように配向している。
搬送手段300は、搬送コンベア301と仕切板302とを有する。遊星機構200により保持・移送される箱Bは搬送コンベア301上に載置され下流のフラップ折込機構(図示せず)へ搬送される。なお、箱Bは仕切板302の間に載置され、これにより、フラップの折り込みやのり付け、商品挿入の際の箱の姿勢が維持される。
遊星機構200は、太陽歯車201と、遊星歯車202と、補助歯車203と、太陽歯車201を中心として遊星歯車202を保持しつつ回転する保持筐体204と、ガイド205と、菱形形成部206と、太陽歯車201と遊星歯車202とを連結する帯ベルトV1と、太陽歯車201と補助歯車203とを連結する帯ベルトV2と、を有する。なお、図1にて、帯ベルトV1とV2は一つずつ描画しているが、他の遊星歯車および他の補助歯車は、図示した遊星歯車202および補助歯車203から別途ベルトをそれぞれ渡して連動させるようにしている。
遊星歯車202は、太陽歯車201中心を中心として公転しつつ伝達比3:1にて自転し、120°回転対称の位置に第1固定円盤222を介して保持筐体204に3つ取り付けられている。遊星歯車202にはゴム製の第1吸着カップ221が取り付けられ、図示しないチューブおよびポンプにより箱Bを吸着し、また開放する。
この第1吸着カップ221は、図2に示したように、遊星歯車202の公転および自転に従って3箇所の停留点にて折り返す曲線運動をおこなう。このうち、停留点P1において未展開の箱Bの面B1部分を吸着し、停留点P2を経て、停留点P3にて箱Bを開放する。停留点は太陽歯車201中心から第1吸着カップ221の到達する最遠位置であって、第1吸着カップ221の吸着方向および開放方向は停留点において太陽歯車201径方向となる。箱展開装置1は、停留点にて第1吸着カップ221が折り返すように運動することを利用して箱Bの安定的な吸着および開放を実現している。
補助歯車203は、それぞれの遊星歯車202と組となり、その軸中心を遊星歯車202の軸中心と同一として太陽歯車201中心を中心に公転しつつ、伝達比2:1にて遊星歯車202とは独立に自転する。すなわち、1公転する間、補助歯車203は遊星歯車202に対し1周の位相差が生じるように自転する。
また、補助歯車203にはこれに連動する第2吸着カップ231が設けられている。第2吸着カップ231はゴム製であり、箱Bの面B2部分を吸着しガイド205に差し掛かる際にこの面B2を開放する。但し、スタック筐体101より下流であって搬送コンベア301の上流においては、第2吸着カップ231は第1吸着カップ221と面一で揃っておらず、5°〜15°程度のわずかな角度をなすようにしている。すなわち、第1吸着カップ221と第2吸着カップ231とで箱Bが吸着されるが、面B1と面B2とは、浅い角度で折れ曲がった位置関係として保持される。
なお、箱の面B1〜面B4が同様の大きさであることと、箱Bが繰出爪102から離れる場合のたわみや振動により、遊星機構による移送中の箱Bの姿勢が「くの字」、すなわち、面B3と面B4が面B1と面B2にくっついたままの状態となることがある。
そこで、箱展開装置1では、箱Bをより安定的に保持するため、停留点P2に菱形形成部206を設けている。菱形形成部206は、ゴム製の第3吸着カップ261とアーム262により構成される。アーム262は、第3吸着カップ261を停留点P2の外側から太陽歯車201の中心に向け往復移動させる。この往復移動は、第1吸着カップ221が停留点P2に到達する時に第3吸着カップ261も停留点P2に到達して向かい受けるように連動させており、箱Bを挟んでカップ同士がくっつき合う位置関係としている。
このとき第3吸着カップ261が瞬間的に面B3を吸着し、箱Bがそれまで仮に「くの字」姿勢で移送されていたとしても、扁平な菱形として開くこととなる。そして、面B1と面B2とが第1吸着カップ221と第2吸着カップ231とにより角度が保持されるため、面B3および面B4も実質的に固定され、遠心力にて大きく開くことなくそのまま扁平菱形姿勢が維持される。したがって、遊星機構200による移送中に箱B同士が接触することなく、太陽歯車201をコンパクト化することができる(必要以上の大きさとする必要がなくなる)。
また、扁平菱形姿勢にて移送されることにより(くの字となっていないことにより)、ガイド205にて箱Bの長辺があたり停留点P3に載置させる際も、確実に箱Bを展開できることとなる。すなわち、図3に示したように、遊星歯車202の自転により箱Bは下降しながらガイド205に対して自転方向前側にある長辺が当接する。当接直前には第2吸着カップ231は面B2を開放し、第1吸着カップ221の沈降に伴って箱Bとガイド205との間隔が狭まっていき、長辺が折曲がることにより箱が自然に展開していく。なお、箱Bは面B1と面B2(面B3と面B4)に比して相対的に厚みが小さいので面の自重によっても展開されていく。
なお、本実施の形態では、第1吸着カップ221の軌跡および停留点を基準としてスタック筐体101を配置しているため、第2吸着カップ231がそのままでは面B2に必要以上に押し当るように進入し、また、スタック筐体101とも干渉してしまう。そこで、補助歯車203に溝カム232を設けて前述の位相差を利用して第2吸着カップ231を駆動している。すなわち、停留点P1付近では、第2吸着カップ231がスタック筐体101と干渉しないように退避し、第1吸着カップ221の面B1の吸着以降に速やかに第1吸着カップ221と所定角度をなすように復帰するようにしている。なお、図1では、溝カム232の溝は裏側に設けられている。
以上説明したように、箱展開装置1は、箱の取り出しと箱の載置において停留点を効果的に利用し、また、更にこの間に存在する停留点も利用し、二つの吸着カップによる扁平菱形形状の積極的な作出により、箱の膨らみを防止し干渉を抑制している。また、菱形形状を利用して載置の際の展開を確実なものとしている。
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されない。遊星歯車202と太陽歯車201との伝達比は3:1に限らず、4:1以上にしてもよい。また、上記の例では遊星歯車202は3つとしたが、これに限定されず、搬送手段300やその後のフラップ折込、商品挿入などの速度を考慮して箱展開装置1が律速とならない数とすればよい。
また、第3吸着カップ261は第1吸着カップ221と相対するようにしたが、第2吸着カップ231と相対するように配置してもよい。
また、ガイド205にかえて、仕切板302により箱Bを展開させるようにしてもよく、搬送コンベア301の移動が連続的であれ間欠的であれ、円滑な当接および展開を確保するようにする。
また、この例では太陽歯車201の軸が水平であり、遊星歯車202が上から下へ円弧を描いて移動しているが、これに限らず、商品の挿入態様によっては、遊星機構200が寝た状体(各歯車の軸が鉛直方向に向いた状態)として、箱Bが水平面上で移動する(箱Bの長辺が鉛直方向となる)ように配向してもよい。
本発明によれば、遊星歯車機構を採用して高速繰り出しを可能としつつ、平坦に折り畳まれた箱を遠心力に抗すべく扁平な菱形姿勢に保持して移送し、その後、安定的かつ確実に展開する箱展開装置を提供することができる。
1 箱展開装置
100 供給手段
101 スタック筐体
102 繰出爪
200 遊星機構
201 太陽歯車
202 遊星歯車
203 補助歯車
204 保持筐体
205 ガイド
206 菱形形成部
221 第1吸着カップ
222 第1固定円盤
231 第2吸着カップ
232 溝カム
261 第3吸着カップ
262 アーム
300 搬送手段
301 搬送コンベア
302 仕切板
B 箱
B1 第1吸着カップにより吸着される面
B2 第2吸着カップにより吸着される面
B3 面B1と同一形状の対向面
B4 面B2と同一形状の対向面
P1 供給手段近傍の停留点
P2 菱形形成部近傍の停留点
P3 搬送手段近傍の停留点

Claims (4)

  1. 太陽歯車と、
    太陽歯車中心を中心として公転しつつ伝達比n:1(ただしnは3以上の整数)にて自転する遊星歯車と、
    展開により四つの面にて矩形筒状に半成形される箱を、長辺を太陽歯車の軸に平行に配して扁平に折り畳まれた状態で積み重ねて保持する箱供給手段と、
    箱を載置して下流へ搬送する箱搬送手段と、
    を備えた箱展開装置であって、
    遊星歯車に取り付けられ、太陽歯車中心から最遠位置にて太陽歯車径方向から、箱供給手段にある未展開の箱の当該中心側を向いている二面のうちの一面を吸着する第1吸着カップと、
    第1吸着カップと組となって移動し、前記二面のうちの他面を吸着する第2吸着カップであって、吸着後はその吸着面の法線と第1吸着カップの吸着面の法線とのなす角を所定角度以下に保ち遠心力による箱の展開を規制する第2吸着カップと、
    遊星歯車中心は公転により箱供給手段の下流にある箱搬送手段に向けて移動し、遊星歯車は公転方向と反対に自転する運動において、第1吸着カップおよび第2吸着カップにより吸着された箱を太陽歯車中心から最遠位置にて太陽歯車径方向から箱搬送手段上の箱載置位置へ載置するにあたり、遊星歯車の自転によって箱の自転方向前側の長辺が押し当たり箱を矩形筒状に展開する押当体と、
    遊星歯車と軸中心を同一とし、太陽歯車のもとで公転しつつ伝達比n−1:1またはn+1:1にて遊星歯車とは独立して自転する補助歯車と、
    一公転間に生じる遊星歯車と補助歯車との位相差により、第2吸着カップを箱供給手段に干渉しないように退避させるカムと、
    を具備したことを特徴とする箱展開装置。
  2. 箱供給手段の下流であって箱搬送手段よりは上流に位置する、遊星運動による箱の太陽歯車中心からの最遠位置にて、第1吸着カップまたは第2吸着カップに相対して箱を吸着および解放し第1吸着カップと第2吸着カップとで箱を扁平な菱形形状に保持する第3吸着カップを具備したことを特徴とする請求項1に記載の箱展開装置。
  3. 展開により四つの面にて矩形筒状に半成形される箱を、長辺を太陽歯車の軸に平行に配して扁平に折り畳まれた状態で積み重ねて保持する箱供給手段と、
    箱を載置して下流へ搬送する箱搬送手段と、
    をそれぞれ上流および下流としてその間に位置させる箱展開機構であって、
    太陽歯車と、
    太陽歯車中心を中心として公転しつつ伝達比n:1(ただしnは3以上の整数)にて自転する遊星歯車と、
    遊星歯車に取り付けられ、太陽歯車中心から最遠位置にて太陽歯車径方向から、箱供給手段にある未展開の箱の当該中心側を向いている二面のうちの一面を吸着する第1吸着カップと、
    第1吸着カップと組となって移動し、前記二面のうちの他面を吸着する第2吸着カップであって、吸着後は箱搬送手段への載置前まで、その吸着面の法線と第1吸着カップの吸着面の法線とのなす角を所定角度以下に保ち遠心力による箱の展開を規制する第2吸着カップと、
    遊星歯車と軸中心を同一とし、太陽歯車のもとで公転しつつ伝達比n−1:1またはn+1:1にて遊星歯車とは独立して自転する補助歯車と、
    一公転間に生じる遊星歯車と補助歯車との位相差により、第2吸着カップを箱供給手段に干渉しないように退避させるカムと、
    を具備したことを特徴とする箱展開機構。
  4. 遊星歯車中心は公転により箱供給手段の下流にある箱搬送手段に向けて移動し、遊星歯車は公転方向と反対に自転する運動において、第1吸着カップおよび第2吸着カップにより吸着された箱を太陽歯車中心から最遠位置にて太陽歯車径方向から箱搬送手段上の箱載置位置へ載置するにあたり、遊星歯車の自転によって箱の自転方向前側の長辺が押し当たり箱を矩形筒状に展開する押当体を具備したことを特徴とする請求項3に記載の箱展開機構。

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