JP6410303B2 - 脈波測定装置、自律神経活動評価装置、コンピュータプログラム及び記録媒体 - Google Patents
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Description
前記微分手段は、前記体表脈波の時系列波形に1階微分を施す手段であり、前記整流手段は、前記微分手段により得られる1階微分波形を半波整流する手段であることが好ましい。
前記強調波抽出手段において設定される所定の周波数帯域が、上限周波数15Hzまでの範囲において、前記脈拍成分を主体とする周波数帯域及びそれよりも高周波の周波数成分を含む、より広域に設定されたものであることが好ましい。
前記強調波抽出手段は、前記上限周波数までの範囲において前記所定の周波数帯域を調整可能に設けられていることが好ましい。
前記生体信号測定装置により測定される体表脈波が、被験者の背部より採取された背部体表脈波であることが好ましい。
前記解析手段は、前記脈波間隔からLF、HF,LF/HFのパワースペクトル密度を求めて自律神経活動の評価を行う手段であることが好ましい。
前処理手順として、前記体表脈波の時系列波形を微分して脈拍成分の変動を強調する微分手順と、前記微分手順の実行より得られる微分波形を整流する整流手順とを実行させ、前記前処理手順の実行により得られる時系列波形を用いて前記基準波抽出手順又は前記強調波抽出手順を実行させることが好ましい。
前記微分手順は、前記体表脈波の時系列波形に1階微分を施す手順であり、前記整流手順は、前記微分手順の実行により得られる1階微分波形を半波整流する手順であることが好ましい。
前記脈波間隔演算手順の実行により得られる脈波間隔を用いて自律神経活動の評価を行う解析手順をさらに実行させることが好ましい。
(1)強調波のバンドパスフィルタの帯域検証実験
強調波抽出手段120においてバンドパスフィルタを設定して抽出する周波数帯域(バンド幅)の適切な帯域を検証する実験を行った。実験は、被験者として健常男性7名(年齢標準偏差:23.0±0.8歳)を対象に行った。精度検証のため、生体情報モニタ(BP-608 Evolution II CS,OMRON COLIN Co.)を用いて胸部3点誘導法で心電図を同時計測した。計測信号はサンプリング周波数1kHzでAD変換器(CSI−3601169,Interface)を介してPCに保存した。適切なバンドパスフィルタ帯域を検証するため、強調波の帯域制限条件を0.5〜3Hz、0.5〜6Hz、0.5〜9Hz、0.5〜12Hz、0.5〜15Hzの5条件で行い、それぞれの波形から脈波間隔を抽出した。各条件で抽出された脈波間隔及び各脈波間隔から求めた自律神経活動変化と、心電図RR間隔及び心電図RR間隔から求めた自律神経活動変化との相関係数、2乗平均誤差を算出して比較した。なお、統計処理はTukey法による多重比較を行い、有意水準は5%とした。
被験者をマットレス上に仰臥位姿勢として睡眠実験を行った。一般的に、脳波の特徴により睡眠は6段階に分類できることが報告されており、睡眠導入から時間の経過とともにノンレム睡眠とレム睡眠が交互に起こり、ノンレム睡眠時には睡眠段階がStage1からStage4 へ変化する。ノンレム睡眠からレム睡眠を介し再びノンレム睡眠に回帰するまでのサイクルが2回以内においては、ノンレム睡眠時の睡眠強度が深まるごとに副交感神経が亢進し交感神経が抑制されることが知られている。そこで、睡眠第1周期のStageWからStage2までの睡眠段階向上に伴う自律神経活動変化の評価を行なった。本実験では被験者に図1〜図3に示した生体信号測定装置1を埋設したマットレス上に仰臥位で寝かせ、被験者の背部から体表脈波を計測した。本実験において、自律神経活動評価装置100Aを構成する解析手段140としては、最大エントロピー法による心拍変動解析ソフト(MemCalc/Win,GMS Co.)を用いた。変動解析条件は窓幅25秒、オーバーラップ24秒とし、1秒ごとに自律神経活動変化を算出し窓終了時間にて評価した。被験者は健常な男性4名(年齢標準偏差:20.5±1.8歳)であった。睡眠状態の判定のため、多チャネルテレメータ(WEB−7000,Nihon Kohden)を用いて国際10−20電極配置法に基づくFp1から脳波の同時計測を行なった。計測信号はサンプリング周波数1kHzでAD変換器(TNS-6851B, Interface)を介してPCに保存した。
(1)強調波のバンドパスフィルタの帯域検証実験
図7(a)〜(j)は、生体信号測定装置1によって計測された体表脈波及びその処理波形であり、7名の被験者のうちの一人(被験者A)のデータである。このうち、図7(d)が基準波であり、図7(f)〜(j)は、それぞれ、生体信号測定装置1からの原波形(図7(a))を1階微分して1階微分波形とした後(図7(b))、さらに半波整流波(図7(c))とし、その半波整流波に対して、0.5〜3Hz、0.5〜6Hz、0.5〜9Hz、0.5〜12Hz、0.5〜15Hzの各周波数帯域でバンドパスフィルタをかけて求めた強調波の時系列波形である。
図10は、被験者Aから計測された脳波信号(図10(a))、脳波から算出したスペクトル信号(図10(b))、生体信号測定装置1から計測された原波形(図10(c))、本実施形態の脈波測定装置100により得られた脈波間隔の時系列波形(図10(d))、本実施形態の自律神経活動評価装置100Aから得られたLFの時系列波形(図10(e))、HFの時系列波形(図10(f))及びLF/HFの時系列波形(図10(g))を示す。図10(c)〜(g)に示した斜線を付した範囲のうち、約270秒から約580秒までの間が睡眠段階のStage1であり、約580秒以降が睡眠段階のStage2である。図10(b)より、脳波は、0秒から減衰し690秒からは12〜14Hzのパワースペクトルが高くなっている。これは、睡眠段階のStageW、Stage1、Stage2で観察されるα波や紡錘波の典型的な特徴であり、このことから、被験者Aの睡眠深度が時間と共に徐々に深くなっていることが確認される。そして、睡眠段階の向上に伴い、図10(f)に示した副交感神経活動を反映するHFが増加傾向を示している。
100 脈波測定装置
100A 自律神経活動評価装置
110 基準波抽出手段
120 強調波抽出手段
130 脈波間隔演算手段
140 解析手段
150 前処理手段
151 微分手段
152 整流手段
Claims (12)
- 生体信号測定装置により測定される複数種類の生体情報の複合波である体表脈波の時系列波形から、脈拍成分を主体とする周波数帯域の時系列波形を基準波として抽出する基準波抽出手段と、
前記体表脈波の時系列波形から、前記脈拍成分を主体とする周波数帯域とそれよりも高周波の周波数成分を含む、より広域の周波数帯域の時系列波形を強調波として抽出する強調波抽出手段と、
前記基準波抽出手段により得られた基準波のピーク出現時間を含む所定の時間範囲内における、前記強調波抽出手段により得られた強調波のピーク出現時間を、脈拍成分の出現時間として特定し、特定された脈拍成分の出現時間の間隔を脈波間隔として求める脈波間隔演算手段と
を有する脈波測定装置であって、
さらに、前記体表脈波の時系列波形を微分して脈拍成分の変動を強調する微分手段と、前記微分手段により得られる微分波形を整流する整流手段とを備えた前処理手段を有し、
前記基準波抽出手段又は前記強調波抽出手段は、前記前処理手段により処理された前記体表脈波の時系列波形を処理することを特徴とする脈波測定装置。 - 前記微分手段は、前記体表脈波の時系列波形に1階微分を施す手段であり、前記整流手段は、前記微分手段により得られる1階微分波形を半波整流する手段である請求項1記載の脈波測定装置。
- 前記基準波抽出手段において設定される前記脈拍成分を主体とする周波数帯域は、下限周波数が0.3〜0.8Hzの範囲のいずれかの値で設定され、上限周波数が1〜2Hzの範囲のいずれかの値で設定されている請求項1又は2記載の脈波測定装置。
- 前記強調波抽出手段において設定される所定の周波数帯域が、上限周波数15Hzまでの範囲において、前記脈拍成分を主体とする周波数帯域及びそれよりも高周波の周波数成分を含む、より広域に設定されたものである請求項3記載の脈波測定装置。
- 前記強調波抽出手段は、前記上限周波数までの範囲において前記所定の周波数帯域を調整可能に設けられている請求項4記載の脈波測定装置。
- 前記生体信号測定装置により測定される体表脈波が、被験者の背部より採取された背部体表脈波である請求項1〜5のいずれか1に記載の脈波測定装置。
- 請求項1〜6のいずれか1に記載の脈波測定装置と、
前記脈波測定装置から得られる脈波間隔を用いて自律神経活動の評価を行う解析手段と
を備えたことを特徴とする自律神経活動評価装置。 - 前記解析手段は、前記脈波間隔からLF、HF,LF/HFのパワースペクトル密度を求めて自律神経活動の評価を行う手段である請求項7記載の自律神経活動評価装置。
- コンピュータに、
生体信号測定装置により測定される複数種類の生体情報の複合波からなる体表脈波の時系列波形から、脈拍成分を主体とする周波数帯域の時系列波形を基準波として抽出する基準波抽出手順と、
前記体表脈波の時系列波形から、前記脈拍成分を主体とする周波数帯域を含む、より広域の所定の周波数帯域の時系列波形を強調波として抽出する強調波抽出手順と、
前記基準波抽出手順の実行により得られた基準波のピーク出現時間を含む所定の時間範囲内における、前記強調波抽出手段の実行により得られた強調波のピーク出現時間を、脈拍成分の出現時間として特定し、特定された脈拍成分の出現時間の間隔を脈波間隔として求める脈波間隔演算手順と
を実行させるコンピュータプログラムであって、
前処理手順として、前記体表脈波の時系列波形を微分して脈拍成分の変動を強調する微分手順と、前記微分手順の実行より得られる微分波形を整流する整流手順とを実行させ、前記前処理手順の実行により得られる時系列波形を用いて前記基準波抽出手順又は前記強調波抽出手順を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。 - 前記微分手順は、前記体表脈波の時系列波形に1階微分を施す手順であり、前記整流手順は、前記微分手順の実行により得られる1階微分波形を半波整流する手順である請求項9記載のコンピュータプログラム。
- 前記脈波間隔演算手順の実行により得られる脈波間隔を用いて自律神経活動の評価を行う解析手順をさらに実行させる請求項9又は10記載のコンピュータプログラム。
- 請求項9〜11のいずれか1に記載のコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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