JP6409412B2 - システム、電子機器、および制御プログラム - Google Patents

システム、電子機器、および制御プログラム Download PDF

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Description

この発明はシステム、電子機器、および制御プログラムに関し、特に、データを転送可能なシステム、電子機器、および制御プログラムに関する。
電子機器の機能の一つに、データを他の装置に転送する機能がある。たとえば、電子機器が端末装置である場合、端末装置からネットワーク経由で他の電子機器の一例であるプリンターに対してジョブを転送する処理を行なうことができる。
プリンターに対するジョブの転送の一例としては、端末装置からインターネットを経由してジョブを転送して印刷させることのできる、いわゆるクラウドプリンターに対するジョブの転送が挙げられる。オフィス環境でのクラウドプリンターの用いられ方の一例として、部署管理者によって利用可能プリンター一覧が作成され、一般のユーザーはその一覧を端末装置からウェブブラウザやアプリケーションで閲覧して対象とするプリンターを選択して印刷を指示する、という用いられ方がある。利用可能プリンター一覧は、プリンターの機種名や名称、設置場所などをプリンターの識別情報として用いて提示する。
特開2005−115926号公報
データ転送の際に、転送先の選択を誤るとデータが意図しない相手先にわたることになるため、情報漏えいの危険性がある。つまり、セキュリティーの観点より、転送先の選択は重要である。
たとえば上記の例の場合、利用可能プリンター一覧においてプリンターの機種名や名称、設置場所などを用いてプリンターが完全に特定し切れていないと、ユーザーは誤って所望していないプリンターを選択してしまう可能性がある。すなわち、ユーザーは、インターネットを介して印刷を指示するプリンターを指示する際に、安心して所望するプリンターを選択することができない。特に、上記のようにインターネットを経由して社外のプリンターにもジョブの転送が可能である場合、意図しない社外のプリンターに出力されてしまう場合もある。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであって、転送先の誤選択を防止するような表示が可能なシステム、電子機器、および制御プログラムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明のある局面に従うと、システムは、複数の電子機器を含み、複数の電子機器のうちの第1の電子機器から他の電子機器に対して、データを転送するための第1の転送手段と、第1の電子機器に搭載されているディスプレイに、データの転送先を表示する処理を行なうための表示処理手段とを備え、表示処理手段は、データの転送先の特定情報と、規定されたメモリーに記憶されている転送先の特定情報とを比較することで、それらが一致するか否かを判断するための判断手段を含み、規定されたメモリーに記憶されている転送先の特定情報は、第1の電子機器が第1の通信方法にて通信可能である、または第1の通信方法での通信履歴のある電子機器の特定情報であり、表示処理手段は、第1の電子機器と他の電子機器とが第1の通信方法とは異なる第2の通信方法で通信する場合において、データの転送先の特定情報と規定されたメモリーに記憶されている転送先の特定情報とが一致しないと判断された場合に、第1の転送手段によってデータを転送するよりも以前に、データの転送先の特定情報と規定されたメモリーに記憶されている転送先の特定情報とが一致すると判断された場合とは異なる態様で表示する。
好ましくは、該システムはデータの転送先の選択を受け付けるための選択手段をさらに備え、表示処理手段は、選択手段でデータの転送先の選択を受け付けると、選択手段で受け付けたデータの転送先の特定情報と規定されたメモリーに記憶されている転送先の特定情報とが一致しないと判断された場合に、第1の転送手段によってデータを転送するよりも以前に、選択手段で受け付けたデータの転送先の特定情報と規定されたメモリーに記憶されている転送先の特定情報とが一致すると判断された場合とは異なる態様で表示する。
好ましくは、表示処理手段は、判断手段において選択手段で受け付けたデータの転送先の特定情報と規定されたメモリーに記憶されている転送先の特定情報とが一致しないと判断された場合に、その旨をディスプレイに表示する。
好ましくは、該システムは、データの転送先の候補として、第1の電子機器と第1の通信方法とは異なる第2の通信方法にて通信可能な電子機器の特定情報を提示するための提示手段をさらに備える。
好ましくは、判断手段は、選択手段で受け付けたデータの転送先の特定情報の規定されたメモリーに記憶されている転送先の特定情報に対する一致度合が規定以上である場合に、これらが一致すると判断する。
好ましくは、特定情報は、電子機器に対してユーザーによって設定された特定情報を含む。
好ましくは、特定情報は、電子機器へのアクセス情報とアクセス情報に関連付けられた識別情報とを含み、該システムは、複数の電子機器のうちの第2の電子機器から第1の電子機器に対して、第2の電子機器のメモリーに記憶されている転送先の特定情報を転送するための第2の転送手段をさらに備え、表示処理手段は、データの転送先として規定されたメモリーに記憶されている転送先の特定情報に含まれるアクセス情報を表示する際に、第2の電子機器から取得した転送先の特定情報に含まれるアクセス情報と規定されたメモリーに記憶されている転送先の特定情報に含まれるアクセス情報とが一致しないと判断された場合には、規定されたメモリーに規定されている転送先の特定情報において関連付けられている識別情報と共に表示し、一致すると判断された場合には、第2の電子機器から取得した転送先の特定情報において関連付けられている識別情報と共に表示する。
より好ましくは、第2の転送手段は、第1の電子機器と第2の電子機器との間の距離が通信可能な距離となった場合に第2の電子機器のメモリーに記憶されている転送先の特定情報を転送する。
または、より好ましくは、第2の転送手段は、第1の電子機器へのログインユーザーに関連付けて記憶されている第2の電子機器のメモリーに記憶されている転送先の特定情報を転送する。
または、より好ましくは、第2の転送手段で転送された転送先の特定情報を所定のメモリーに記憶するための記憶手段をさらに備え、判断手段は、第1の電子機器へのユーザーのログインを受け付けると、ユーザーに関連付けられた第2の電子機器から転送されて記憶されている転送先の特定情報に含まれるアクセス情報と、メモリーに記憶されている転送先の特定情報に含まれるアクセス情報とを比較する。
好ましくは、規定されたメモリーに記憶されている転送先の特定情報は、第1の電子機器から他の機器へのアクセス履歴である。
より好ましくは、判断手段は、メモリーにアクセス履歴として記憶されている転送先の特定情報のうち、ログインユーザーに関連付けられていないアクセス履歴として記憶されている転送先の特定情報を第2の電子機器から取得した転送先の特定情報と比較する。
好ましくは、転送先の特定情報に含まれるアクセス情報は、メールアドレス、IPアドレス、電話番号のうちの少なくとも1つを含む。
本発明の他の局面に従うと、電子機器は他の電子機器と通信可能であって、他の電子機器に対して、データを転送するための転送手段と、搭載しているディスプレイに、データの転送先を表示する処理を行なうための表示処理手段とを備え、表示処理手段は、データの転送先の特定情報と、規定されたメモリーに記憶されている転送先の特定情報とを比較することで、それらが一致するか否かを判断するための判断手段を含み、規定されたメモリーに記憶されている転送先の特定情報は、電子機器が第1の通信方法にて通信可能である、または第1の通信方法での通信履歴のある電子機器の特定情報であり、表示処理手段は、電子機器と他の電子機器とが第1の通信方法とは異なる第2の通信方法で通信する場合において、データの転送先の特定情報と規定されたメモリーに記憶されている転送先の特定情報とが一致しないと判断された場合に、転送手段によってデータを転送するよりも以前に、データの転送先の特定情報と規定されたメモリーに記憶されている転送先の特定情報とが一致すると判断された場合とは異なる態様で表示する。
本発明のさらに他の局面に従うと、制御プログラムは、他の電子機器と通信し、データ転送が可能な電子機器に、データの転送先の表示処理を実行させるプログラムであって、規定されたメモリーから、転送先の特定情報を読み出すステップと、データの転送先の特定情報と、規定されたメモリーから読み出した転送先の特定情報とを比較するステップとを備え、規定されたメモリーから読み出した転送先の特定情報は、電子機器が第1の通信方法にて通信可能である、または第1の通信方法での通信履歴のある電子機器の特定情報であり、さらに、電子機器と他の電子機器とが第1の通信方法とは異なる第2の通信方法で通信する場合において、データの転送先の特定情報と、規定されたメモリーから読み出した転送先の特定情報とが一致しない場合に、データを他の電子機器に転送するよりも以前に、データの転送先の特定情報と規定されたメモリーから読み出した転送先の特定情報とが一致する場合とは異なる態様でデータの転送先を表示するステップとを電子機器に実行させる。
この発明によると、ネットワーク経由でプリンターに対するプリントの指示を、適切に制御することができる。
実施の形態にかかるプリントシステム(以下、システム)の構成の具体例を示す図である。 システムに含まれるサーバーの装置構成の具体例を示すブロック図である。 システムに含まれるクライアント端末の装置構成の具体例を示すブロック図である。 システムに含まれるプリンターの装置構成の具体例を示すブロック図である。 第1の実施の形態にかかるシステムでの動作概要を模式的に表わした図である。 第1の実施の形態にかかるシステムでの動作の流れを表わした図である。 クラウドプリンター一覧の具体例を示す図である。 クライアント端末のローカルプリンターの情報の具体例を示す図である。 プリンター情報の具体例を示す図である。 プリンター追加後のクライアント端末のローカルプリンターの情報の具体例を示す図である。 ローカルプリンター追加後のプリンター情報の具体例を示す図である。 報知例を表わした図である。 サーバーの機能構成の具体例を示すブロック図である。 クライアント端末の機能構成の具体例を示すブロック図である。 第1の実施の形態にかかるクライアント端末での動作の流れを表わしたフローチャートである。 第4の変形例にかかるシステムでの動作概要を模式的に表わした図である。 第4の変形例にかかるシステムでの動作の流れを表わした図である。 プリンターに記憶されるパスワード一覧の具体例を表わした図である。 パスワード入力画面の具体例を示す図である。 第4の変形例にかかるクライアント端末での動作の流れを表わしたフローチャートである。 第2の実施の形態にかかるプリントシステム(以下、システム)の構成の具体例を示す図である。 第2の実施の形態にかかるシステムでの動作概要を模式的に表わした図である。 本システムでの動作の流れを表わした図である。 宛先情報の表示態様を説明するための図である。 宛先情報の表示態様を説明するための図である。 宛先情報の表示態様を説明するための図である。 宛先情報の表示態様を説明するための図である。 宛先情報の表示態様を説明するための図である。 宛先情報の表示態様を説明するための図である。 プリンターの機能構成の具体例を示すブロック図である。 クライアント端末の機能構成の具体例を表わした図である。 クライアント端末での処理の流れを表わしたフローチャートである。 プリンターでの処理の流れを表わしたフローチャートである。
以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらの説明は繰り返さない。
[第1の実施の形態]
第1の実施の形態では、電子機器の一例としてのクライアント端末に対して電子機器の一例としてのプリンターが、第1のネットワーク(たとえばインターネット)と第2のネットワーク(たとえばLAN(Local Area Network))との異なるネットワークで接続されて、システムが構築されている。第1の実施の形態にかかるシステムにおいては、クライアント端末からプリンターに対してジョブが転送される。
<システム構成>
図1は、第1の実施の形態にかかるプリントシステム(以下、システム)の構成の具体例を示す図である。図1を参照して、本実施の形態にかかるシステムは、サーバー100と、クライアント端末300と、プリンター500A,500B,500Cとを含む。プリンター500A,500B,500Cを代表させてプリンター500と称する。
サーバー100とクライアント端末300、サーバー100とプリンター500とは、第1のネットワークであるインターネットを介して相互に通信が可能である。すなわち、クライアント端末300は、ブラウザを利用して、またはインストールされた専用のアプリケーションを利用してサーバー100との間で通信が可能となり、後述するように、インターネットを経由してプリンター500に対して印刷指示を出力することが可能となる。サーバー100はプリンターサーバーとして機能し、クライアント端末300から受け付けたジョブを指定されたプリンター500に渡し、印刷を指示する。以下の説明において、インターネットを介して使用可能なプリンターをクラウドプリンターとも称する。
クライアント端末300とプリンター500とは、さらに、インターネットとは異なる第2のネットワークの一例として、LAN(Local Area Network)などの専用回線で接続されて、当該専用回線を介して直接の通信も可能である。クライアント端末300はメモリーにプリンタードライバーがインストールされている。クライアント端末300は該プリンタードライバーを用いることで、指定されたプリンター500に対してジョブを渡し、印刷を指示することができる。以下の説明において、LANなどの専用回線を介して直接出力指示して使用可能なプリンターをローカルプリンターとも称する。
クライアント端末300は、通信機能とユーザーからの指示を受け付けるための入力機能とを有する装置であればどのような装置であってもよい。この例では、クライアント端末300として、外出先ではプリンター500をクラウドプリンターとしてインターネットを経由して印刷指示を出力し、社内ではプリンター500をローカルプリンターとしてLAN接続にて印刷指示を出力する、といった携帯端末が想定される。しかしながら、クライアント端末300は、一般的なパーソナルコンピュータコンピューター(PC)やノート型PCなどであってもよい。また、クライアント端末300は、携帯電話機やデジタルカメラやゲーム機などであってもよい。
図2〜図4は、それぞれ、サーバー100、クライアント端末300、およびプリンター500の装置構成の具体例を示すブロック図である。サーバー100およびクライアント端末300は、一般的なコンピューターで構成されてよい。そのため、図2および図3は、一般的なコンピューターの構成を表わしている。また、プリンター500は、通信機能を備えた一般的なプリンターで構成されてよい。
詳しくは、図2を参照して、サーバー100は、装置全体を制御するためのCPU(Central Processing Unit)10と、CPU10で実行されるプログラムなどを記憶するためのメモリーであるROM(Read Only Memory)11と、CPU10でプログラムを実行する際の計算値を記憶したり作業領域となったりするメモリーであるRAM(Random Access Memory)12と、各種情報を記憶するための大型のメモリー装置であるHDD(Hard Disk Drive)13と、インターネットを介した通信を制御するためのネットワークコントローラー16とを含む。
また、図3を参照して、クライアント端末300は、装置全体を制御するためのCPU30と、CPU30で実行されるプログラムなどを記憶するためのメモリーであるROM31と、CPU30でプログラムを実行する際の計算値を記憶したり作業領域となったりするメモリーであるRAM32と、各種情報を記憶するための大型のメモリー装置であるHDD33と、ユーザーの操作入力を受け付けるための入力装置34と、ディスプレイ35と、インターネットを介した通信を制御するためのネットワークコントローラー36と、LANなどの専用回線を介した通信を制御するための通信コントローラー37とを含む。
また、図4を参照して、プリンター500は、装置全体を制御するためのCPU50と、CPU50で実行されるプログラムなどを記憶するためのメモリーであるROM51と、CPU50でプログラムを実行する際の計算値を記憶したり作業領域となったりするメモリーであるRAM52と、画像データなどを記憶するための大型のメモリー装置であるHDD53と、印刷部55と、操作パネル56と、インターネットを介した通信を制御するためのネットワークコントローラー57と、LANなどの専用回線を介した通信を制御するための通信コントローラー58とを含む。
<動作概要>
図5は、第1の実施の形態にかかるシステムでの動作概要を模式的に表わした図である。図5を参照して、第1の実施の形態にかかるシステムでは、クライアント端末300からクラウドプリンターとしてプリンター500にジョブを発行する際に、プリンター500の特定情報を用いて、当該プリンター500が、クライアント端末300からローカルプリンターとして以前に用いたことがあるか、あるいは、現在、ローカルプリンターとして用いることが可能であるか、が確認される。特定情報は、プリンター500を一意に特定し得る情報であればどのようなものであってもよい。たとえば、IPアドレス、MAC(Media Access Control)アドレスといったアクセス情報が挙げられる。その他、シリアルナンバーなど各プリンター固有の製造番号や、署名付きのデジタル証明書などであってもよい。
このとき、クライアント端末300は、クラウドプリンターとするプリンター500の特定情報をサーバー100から取得し、自身のメモリーにローカルプリンターとして記憶されているプリンターの特定情報と比較する。これらが一致することで、クライアント端末300は、クラウドプリンターとするプリンター500がクライアント端末300からローカルプリンターとして以前に用いたことがある、あるいは、現在、ローカルプリンターとして用いることが可能であるプリンター500であると判断することができる。
ローカルプリンターであるプリンターの特定情報として、たとえば、クライアント端末300にインストールされているプリンタードライバーに対応したローカルプリンターの特定情報を用いることができる。この特定情報は、現在、クライアント端末300がローカルプリンターとして用いることが可能であるプリンターを特定し得る。また、他の例として、ローカルプリンターであるプリンターの特定情報として、クライアント端末300でのローカルプリンターのプリントログから取得されたプリンターの特定情報を用いることもできる。この特定情報は、クライアント端末300からローカルプリンターとして以前に用いたことがあるプリンターを特定し得る。また、他の例として、ローカルプリンターであるプリンターの特定情報として、クライアント端末300がLAN接続されているプリンター500からMIB(Management Information Base)と呼ばれる管理情報を取得して、その管理情報から得られる特定情報を用いることもできる。この特定情報は、現在、クライアント端末300がローカルプリンターとして用いることが可能であるプリンターを特定し得る。
ここでの比較は、完全に一致しているか否かを確認するものであってもよい。これにより、クラウドプリンターとするプリンター500がクライアント端末300からローカルプリンターとして以前に用いたことがある、あるいは、現在、ローカルプリンターとして用いることが可能であるプリンター500と完全に一致することが確認される。
他の例として、ここでの比較が、有る程度の一致を確認するものであってもよい。つまり、特定情報の一致度合いが規定以上である場合に「一致する」と判断されるものであってもよい。これにより、クラウドプリンターとするプリンター500が、クライアント端末300からローカルプリンターとして以前に用いたことがある、あるいは、現在、ローカルプリンターとして用いることが可能であるプリンターと近いプリンターであることが確認される。たとえば、装置の種類が同じプリンターであったり、近傍(同じ課やフロア等)に設置されているプリンターであったりすることが確認される。以降の説明では、上記のように、クライアント端末300からローカルプリンターとして以前に用いたことがある、あるいは、現在、ローカルプリンターとして用いることが可能であるプリンターと近いプリンターであることも、クライアント端末300からローカルプリンターとして以前に用いたことがある、あるいは、現在、ローカルプリンターとして用いることが可能であるプリンターに含める。
クライアント端末300は、クラウドプリンターとするプリンター500がクライアント端末300からローカルプリンターとして以前に用いたことがある、あるいは、現在、ローカルプリンターとして用いることが可能であるプリンター500であると判断されると、クラウドプリンターと選択された際に当該プリンター500に対してサーバー100を経由してジョブを発行する。一方、クラウドプリンターとするプリンター500がクライアント端末300からローカルプリンターとして以前に用いたことがある、あるいは、現在、ローカルプリンターとして用いることが可能であるプリンターではないと判断されると、クラウドプリンターに印刷を指示するよりも以前にその旨をユーザーに対して報知する。このとき、クライアント端末300は、当該プリンター500に対するジョブの発行を一律に禁止してもよいし、上記報知の上で当該プリンター500での印刷を指示された場合にジョブを発行してもよい。または、クライアント端末300は、クライアント端末300からローカルプリンターとして以前に用いたことがある、あるいは、現在、ローカルプリンターとして用いることが可能であるプリンター500と判断されたプリンター500のみをクラウドプリンターとして選択可能に提示して、クライアント端末300からローカルプリンターとして以前に用いたことがある、あるいは、現在、ローカルプリンターとして用いることが可能であるプリンターではないと判断されたプリンター500は選択できないようにしてもよい。
図6は、本システムでの動作の流れを表わした図である。図6を参照して、サーバー100は、所定のタイミングでプリンター500から特定情報を取得して(ステップS1)該プリンター500を本システムで使用可能なクラウドプリンターとして登録する。そして、サーバー100は、クラウドプリンターの一覧(以下、クラウドプリンター一覧)を作成する(ステップS2)。上記所定のタイミングは、当該プリンター500が本システムに配置(接続)されたタイミングであってもよいし、プリンター500の本システムでの使用が開始されたタイミングであってもよい。また、特定情報はアクセス情報である場合など、変化するものであった場合、上記所定のタイミングは特定情報が変化したタイミング、または、その直後のタイミングであってもよい。
特定情報の取得は、プリンター500が上記タイミングにサーバー100にアクセスして特定情報を送信することで実現されてもよいし、サーバー100が上記タイミングにプリンター500に対して特定情報の送信をリクエストすることでプリンター500から送信されて実現されてもよい。
図7は、サーバー100で作成されるクラウドプリンター一覧の具体例を示す図である。図7を参照して、サーバー100は、クラウドプリンターとして登録するプリンターの情報として、たとえば、当該プリンターの機種名、名称、および特定情報をクラウドプリンター一覧に登録する。これら情報は、いずれも、プリンター500からサーバー100に対して送信されることで、サーバー100が得ることができる。サーバー100は、プリンター500から特定情報等を得るたびにその情報を図7のクラウドプリンター一覧に追加して、クラウドプリンター一覧を更新する。
サーバー100は、クラウドプリンター一覧を作成するとクライアント端末300に渡す(ステップS3)。サーバー100からクライアント端末300にクラウドプリンター一覧を渡すタイミングは、サーバー100でクラウドプリンター一覧が作成または更新されたタイミングであってもよいし、クライアント端末300からリクエストされたタイミングであってもよいし、クライアント端末300が当該システムに接続されたタイミングなどの予め規定されたタイミングであってもよい。
クライアント端末300は、サーバー100から上記のクラウドプリンター一覧を受け取ると、クラウドプリンターとして登録されている各プリンター500について、上記のように特定情報を比較して、当該プリンター500が、クライアント端末300からローカルプリンターとして以前に用いたことがあるか、あるいは、現在、ローカルプリンターとして用いることが可能であるか、を判断する(ステップS4)。この判断を第1の判断とも称する。そして、クライアント端末300は、その判断結果をプリンター情報としてメモリーに保存する(ステップS5)。
図8は、クライアント端末300でのローカルプリンターを表わした情報の具体例を示す図である。図8の例では、クライアント端末300には、ローカルプリンターとして「営業1号」、「営業2号」および「営業3号」との名称の3台のプリンターが存在している。クライアント端末300のメモリーに、図8のようなローカルプリンターの情報が記憶されていてもよいし、必要に応じてCPU30がROM31に記憶されているプリンタードライバーやプリントログから図8のような情報を読み出してもよい。
図9は、プリンター情報の具体例を示す図である。図9は、サーバー100から図7のクラウドプリンター一覧が渡された例を示している。すなわち、サーバー100から、クラウドプリンターとして登録されているプリンター「XX1号」、「XX2号」、「XX3号」および「YY1号」の特定情報が渡された場合が示されている。
図9において、クラウドプリンター「XX1号」、「XX2号」、「XX3号」および「YY1号」の特定情報のうちの、図8に表わされた自身のローカルプリンターの特定情報と一致したプリンター「XX1号」および「XX2号」について一致が「○」で表わされ、一致しなかったプリンター「XX3号」および「YY1号」について不一致が「×」で表わされている。よって、クラウドプリンター「XX1号」、「XX2号」、「XX3号」および「YY1号」のうち、プリンター「XX1号」および「XX2号」についてはクラウドプリンターとして選択された場合に、当該クライアント端末300がローカルプリンターとして以前に用いたことがある、あるいは、現在、ローカルプリンターとして用いることが可能であるプリンターであり、ジョブの転送が可能と判断される。
ステップS1〜S5の動作は、上記のように、所定のタイミングで発生する。そのため、サーバー100で作成されるクラウドプリンター一覧(図7)や、クライアント端末300のプリンター情報(図9)は、更新されることもある。
たとえば、クライアント端末300に対してプリンタードライバーが新たにインストールされるなどして、図8のローカルプリンターの状態からさらに1台、ローカルプリンターが追加された場合を説明する。図10は、追加後のクライアント端末300でのローカルプリンターを表わした情報の具体例を示す図である。図8と図10とを比較して、この例では、「営業4号」との名称のプリンターがローカルプリンターとして追加されている。
図11は、ローカルプリンター「営業4号」が追加された後のクライアント端末300のプリンター情報の具体例を示す図である。この場合、サーバー100からクラウドプリンター一覧として受け取ったクラウドプリンターとして登録されているプリンター「XX1号」、「XX2号」、「XX3号」および「YY1号」のうち、クラウドプリンター「XX3号」が追加されたローカルプリンター「営業4号」と特定情報が一致している。そこで、図9と図11とを比較して、図11では、クラウドプリンター「XX3号」について、さらに一致が「○」で表わされている。
再び図6に戻って、クライアント端末300は、ユーザーからクラウドプリンターの選択を受け付けて印刷指示を受け付けると、図9のプリンター情報を参照して、クラウドプリンターとして選択されたプリンターが当該クライアント端末300がローカルプリンターとして以前に用いたことがある、あるいは、現在、ローカルプリンターとして用いることが可能であるプリンターと判断されたものであるか(図9で「○」が付されたプリンターであるか)否かを判断する(ステップS6)。この判断を第2の判断とも称する。
第2の判断で、クラウドプリンターとして選択されたプリンターが当該クライアント端末300がローカルプリンターとして以前に用いたことがある、あるいは、現在、ローカルプリンターとして用いることが可能であるプリンターと判断されたものであった場合、クライアント端末300は、クラウドプリンターとして選択されたプリンター500に印刷を行なわせるための、ジョブおよび印刷指示のためのコマンドをインターネットを介してサーバー100に対して転送する(ステップS7A)。サーバー100は、そのジョブを選択されたプリンター500に渡して印刷を指示することで(ステップS8)、インターネットを介して選択されたプリンター500での印刷、すなわちクラウドプリントが実現される。
一方、上記第2の判断で、クラウドプリンターとして選択されたプリンターが当該クライアント端末300がローカルプリンターとして以前に用いたことがある、あるいは、現在、ローカルプリンターとして用いることが可能であるプリンターと判断されたものでなかった場合、クライアント端末300は、その旨を報知する(ステップS7B)。報知は、ディスプレイ35にメッセージを表示する方法が挙げられる。他の例として、ブザー音やランプの点灯などを行なう方法も挙げられる。
図12は、ディスプレイ35に表示された報知例を表わした図である。一例として、クライアント端末300は、図12(A)に表わされたように、クラウドプリンターとして選択されたプリンター500が当該クライアント端末300からローカルプリンターとして以前に用いたことがあるプリンター、あるいは、現在、ローカルプリンターとして用いることが可能であるプリンターではない、「ユーザーの知らないプリンター」であることを報知した上で、当該プリンター500でのクラウドプリントを受け付けないようにする。他の例として、クライアント端末300は、図12(B)に表わされたように、クラウドプリンターとして選択されたプリンター500が「ユーザーの知らないプリンター」であることを報知した上で、さらに、当該プリンター500を用いてのクラウドプリントの実行の要否をユーザーに選択させるようにしてもよい。後者の例の場合、クライアント端末300は、印刷可の指示を受け付けると、ジョブをサーバー100に転送し、選択されたプリンター500での印刷を指示する。
<機能構成>
図13および図14は、それぞれ、上記動作を行なうための、サーバー100およびクライアント端末300の機能構成の具体例を示すブロック図である。これら機能は、サーバー100のCPU10またはクライアント端末300のCPU30がROM11またはROM31に記憶されているプログラムをRAM12またはRAM32上に読み出して実行することで、主に、CPU10またはCPU30で実現される。しかしながら、少なくとも一部機能が、図2または図3に表わされた他のハードウェア構成、あるいは図示されないハードウェア構成によって実現されてもよい。
図13を参照して、サーバー100のメモリーの一例であるHDD13は、クラウドプリンターとして登録したプリンター500の特定情報などを記載したクラウドプリンター一覧を記憶するための記憶領域である一覧記憶部131を含む。
さらに図13を参照して、サーバー100のCPU10は、ネットワークコントローラー16でのインターネット通信の制御を介して、プリンター500から特定情報等を取得するための取得部101と、クラウドプリンター一覧を作成するための作成部102と、クラウドプリンター一覧をメモリーに登録するための登録部103と、クラウドプリンター一覧をネットワークコントローラー16でのインターネット通信の制御を介してクライアント端末300に転送することで、クライアント端末300に提示するための提示部104と、クライアント端末300からのリクエストに応じてジョブを選択されたプリンター500に転送して印刷させる処理を実行するためのジョブ処理部105とを含む。
図14を参照して、クライアント端末300のメモリーの一例であるHDD33は、プリンター情報を記憶するための記憶領域であるプリンター情報記憶部331を含む。
さらに図14を参照して、クライアント端末300のCPU30は、ネットワークコントローラー36でのインターネット通信の制御を介して、サーバー100からクラウドプリンター一覧を取得するための一覧入力部301と、入力装置34からクラウドプリンターを選択するユーザー指示の入力を受け付けるための指示入力部303と、選択されたプリンターで印刷を行なわせるための処理を行なうためのジョブ処理部305と、ジョブの転送先に関する情報をディスプレイ35に表示する処理を行なうための表示処理部307とを含む。
表示処理部307は、クラウドプリンター一覧を用いて上記の第1の判断を行なうための第1判断部302と、メモリーに記憶されているプリンター情報を参照して、クラウドプリンターとして選択されたプリンターに対して上記の第2の判断を行なうための第2判断部304と、第2の判断が選択されたプリンターが当該クライアント端末300がローカルプリンターとして以前に用いたことがある、あるいは、現在、ローカルプリンターとして用いることが可能であるプリンターではないとの判断であった場合に、その旨を報知するための報知部306とを含む。
ジョブ処理部305は、第2の判断が選択されたプリンターが当該クライアント端末300がローカルプリンターとして以前に用いたことがある、あるいは、現在、ローカルプリンターとして用いることが可能であるプリンターであるとの判断であった場合に、選択されたプリンターで印刷を行なわせるための処理を行なう。
<動作フロー>
図15は、第1の実施の形態にかかるクライアント端末300での動作の流れを表わしたフローチャートである。図15のフローチャートに表わされた動作は、クライアント端末300のCPU30がROM31に記憶されているプログラムをRAM32上に読み出して実行し、図14の各機能を発揮することによって実現される。
図15を参照して、クライアント端末300のCPU30は、インターネットを介してサーバー100からクラウドプリンター一覧を取得すると(ステップS101でYES)、上記の第1の判断を行なう(ステップS103)。すなわち、クラウドプリンターとして登録されたプリンター500について、当該クライアント端末300がローカルプリンターとして以前に用いたことがある、あるいは、現在、ローカルプリンターとして用いることが可能であるプリンターであるか否かを特定情報を比較することによって判断する。そして、CPU30は、その結果をプリンター情報に書き込み、メモリーに記憶されているプリンター情報を更新する(ステップS105)。
CPU30は、ユーザーからのクラウドプリンターの選択を受け付けると(ステップS107でYES)、上記の第2の判断を行なう(ステップS109)。すなわち、CPU30は、メモリーに記憶されているプリント情報を参照して、選択されたプリンターが当該クライアント端末300がローカルプリンターとして以前に用いたことがある、あるいは、現在、ローカルプリンターとして用いることが可能であるプリンターであると判断されたものであるか否かを判断する。そして、選択されたプリンターが以前に用いたプリンター等ではない場合(ステップS111でNO)、CPU30は、図12の画面をディスプレイ35に表示するなどして判断結果を報知する(ステップS113)。
なお、図12(B)の画面を表示する場合、すなわち、上記判断の結果を報知した上で印刷の可否をユーザーに確認する場合、CPU30は、さらに、印刷の指示を受け付けると(ステップS115でYES)、指定されたジョブと選択されたプリンター500で印刷させるためのコマンドとをサーバー100に転送し(ステップS117)、クラウドプリントを実行させる。
そうでない場合、つまり、クラウドプリンターとして選択されたプリンター500が以前に用いたプリンター等であった場合には(ステップS111でYES)、CPU30は上記ステップS113〜S115をスキップして、指定されたジョブと選択されたプリンター500で印刷させるためのコマンドとをサーバー100に転送し(ステップS117)、クラウドプリントを実行させる。
<第1の実施の形態の効果>
第1の実施の形態にかかるシステムで上記の動作が行なわれることによって、たとえば端末装置などであるクライアント端末300を社外に持ち出して、社外から社内のプリンター500をインターネットを利用して選択してプリントを指示するクラウドプリントを実行しようとする場合、サーバー100から得たクラウドプリンターとして登録されているプリンターのうち、当該クライアント端末300で、以前、社内LAN経由で利用したことのあるプリンターや、現在、社内LAN経由で利用可能なプリンターを、容易な操作で選択することができる。そのため、社外にいるユーザーは、たとえばプリンターに付与した名称が異なっている場合などサーバー100から得た特定情報で社内のプリンター500それぞれを確実に特定し切れないときであっても、意図しないプリンターをクラウドプリンターとして選択することが防止され、安心してクラウドプリンターを選択できる。
<変形例1>
なお、上記の例において、クライアント端末300は、当該クライアント端末300がローカルプリンターとして以前に用いたことがあるプリンター、あるいは、現在、ローカルプリンターとして用いることが可能であるプリンターを、ユーザーごとに判断してもよい。すなわち、クライアント端末300は、ユーザー情報として、当該ユーザーがローカルプリンターとして以前に用いたことがあるプリンターや、当該ユーザーが、現在、ローカルプリンターとして用いることが可能であるプリンターをメモリーに記憶しておく。そして、クライアント端末300は、ログインユーザーのユーザー情報から当該ユーザーについての、現在、ローカルプリンターとして用いることが可能であるプリンターの特定情報を読み出してサーバー100からのクラウドプリンター一覧に記載された特定情報と比較する。
これにより、当該ユーザーは、容易な操作でサーバー100から得たクラウドプリンターとして登録されているプリンターのうち、当該ユーザーが、以前、社内LAN経由で利用したことのあるプリンターや、現在、社内LAN経由で利用可能なプリンターを選択することができる。そのため、より安心してクラウドプリンターを選択できる。
<変形例2>
なお、上記の例では、クライアント端末300において、第1の判断と第2の判断との2段階の判断がなされている。すなわち、クライアント端末300において、クラウドプリンター一覧をサーバー100から取得したタイミングで第1の判断としてクラウドプリンターそれぞれについて判断し、ユーザーからクラウドプリンターとしてプリンターの選択を受け付けたタイミングで第2の判断として当該プリンターの判断結果を見てプリントの可否を判断するものとしている。しかしながら、本システムでの動作の流れはこのようなものに限定されない。すなわち、クライアント端末300において1段階の判断のみ行なわれてもよい。
具体的には、クライアント端末300は、ユーザーからクラウドプリンターとしてプリンターの選択を受け付けたタイミングでサーバー100に対して当該プリンターの特定情報を要求し、その特定情報と、当該クライアント端末300がローカルプリンターとして以前に用いたことがある、あるいは、現在、ローカルプリンターとして用いることが可能であるプリンターの特定情報とを比較してその結果に基づく動作を行なってもよい。この場合、クライアント端末300で予め判断して(第1の判断)その判断結果(プリンター情報)を記憶しておく必要がない。
<変形例3>
以上の例では、ユーザーがクラウドプリンターとして選択したプリンターが、当該クライアント端末300がローカルプリンターとして以前に用いたことがある、あるいは、現在、ローカルプリンターとして用いることが可能であるプリンターであるか否かを特定情報を用いて判断する処理を、クライアント端末300側にて行なうものとしている。しかしながら、この判断は、本システム内のどの装置で行なわれてもよい。すなわち、サーバー100がこの判断を行なってもよい。詳しくは、サーバー100が、クライアント端末300ごとに、または、ユーザーごとに、ローカルプリンターとして以前に用いたことがあるプリンター、あるいは、現在、ローカルプリンターとして用いることが可能であるプリンターの特定情報を記憶しておき、クライアント端末300でクラウドプリンターとして選択されたプリンターの特定情報と比較することで上記の判断を行なってもよい。
<変形例4>
上位の例では、プリンターの特定情報として、アクセス情報やシリアルナンバーなどの、当該プリンターを位置に特定し得る、当該プリンターに固有の情報であるものとしている。しかしながら、プリンターの特定情報は、上記の例のように当該プリンターに対して固有の情報であるものに限定されず、システム内において一意に特定可能な情報であればどのようなものであってもよい。たとえば、ユーザーごとに設定した情報(パスワードや名称等)であってもよい。そこで、第2の実施の形態で、特定情報としてプリンター500に対して設定されたパスワードを用いる例を説明する。
<動作概要>
図16は、第4の変形例にかかるシステムでの動作概要を模式的に表わした図である。図16を参照して、第2の実施の形態にかかるシステムでは、予めユーザーがプリンター500に対してパスワードを設定しておく。プリンター500は、ユーザーごとのパスワードを記憶する。第2の実施の形態にかかるシステムでは、クライアント端末300からクラウドプリンターとしてプリンター500にジョブを発行する際に、ユーザーの入力したパスワードを用いて、当該プリンター500が、当該ユーザーによってパスワード設定されているプリンターであるか、が確認される。
このとき、クライアント端末300は、クラウドプリンターとするプリンター500に当該ユーザーによって設定されているパスワードをサーバー100を経由して取得し、ユーザーから受け付けたパスワードと比較する。これらが一致することで、クライアント端末300は、クラウドプリンターとするプリンター500が当該ユーザーによってパスワード設定されているプリンター500であると判断することができる。
図17は、本システムでの動作の流れを表わした図である。図17を参照して、プリンター500は、ユーザーからパスワードの設定を受け付けると、そのパスワードを記憶する(ステップS11)。図18は、プリンター500に記憶されるパスワード一覧の具体例を表わした図である。図18を参照して、プリンター500は、ユーザーごとに設定されたパスワードを記憶する。パスワードは、ユーザーごとに使用が許可された機能などを表わした権限情報や使用履歴などを含んだユーザー情報に含まれてもよい。
クライアント端末300は、ユーザーからクラウドプリンターの選択を受け付けて印刷指示を受け付けると、さらにユーザーからパスワードの入力を受け付ける。このとき、クライアント端末300は、たとえば図19のようなパスワード入力画面をディスプレイ35に表示して、選択されたプリンターに対して設定したパスワードの入力を受け付ける。クライアント端末300は、クラウドプリンターの選択およびパスワードの入力を受け付けると、サーバー100に対して、当該プリンターに対して当該ユーザーの設定したパスワードをリクエストする(ステップS12)。
サーバー100は選択されたプリンターから当該ユーザーの設定したパスワードを取得する(ステップS13,S14)。ここでは、図17に表わされたように、サーバー100が該当するプリンター500に対してパスワードをリクエストして、当該プリンター500からパスワードを受信してもよい。または、サーバー100が、該当するプリンター500のメモリーにアクセスし、図18のパスワード一覧から該当するパスワードを読み出してもよい。そして、サーバー100は、該当するパスワードをクライアント端末300に渡す(ステップS15)。
クライアント端末300は、サーバー100を経由してプリンター500から取得したパスワードと、ユーザーから入力されたパスワードとを比較することで、クラウドプリンターとして選択されたプリンター500が当該ユーザーによってパスワード設定されたプリンター500であるか否かを判断する(ステップS16)。
その後の動作は、第1の実施の形態にかかるシステムの動作と同様である。すなわち、クラウドプリンターとして選択されたプリンターが当該ユーザーにパスワード設定されたプリンターと判断されると、クライアント端末300は、クラウドプリンターとして選択されたプリンター500に印刷を行なわせるための、ジョブおよび印刷指示のためのコマンドをインターネットを介してサーバー100に対して転送する(ステップS17A)。サーバー100は、そのジョブを選択されたプリンター500に渡して印刷を指示することで(ステップS18)、インターネットを介して選択されたプリンター500での印刷、すなわちクラウドプリントが実現される。
一方、クラウドプリンターとして選択されたプリンターが当該ユーザーにパスワード設定されたプリンターでないと判断された場合、クライアント端末300は、その旨を報知する(ステップS17B)。
<動作概要>
図20は、第4の変形例にかかるクライアント端末300での動作の流れを表わしたフローチャートである。図20のフローチャートに表わされた動作もまた、クライアント端末300のCPU30がROM31に記憶されているプログラムをRAM32上に読み出して実行し、図14の各機能を発揮することによって実現される。
図20を参照して、CPU30は、ユーザーからクラウドプリンターとしてのプリンターの選択を受け付けると(ステップS201でYES)、パスワードの入力を受け付けることでパスワードを取得する(ステップS203)。CPU30は、選択されたプリンターに対して当該ユーザーが設定したパスワードを、サーバー100に対して要求する(ステップS205)。そして、CPU30は、サーバー100から受け取ったパスワードと入力されたバスワードとを比較して、クラウドプリンターとして選択されたプリンターが当該ユーザーがパスワード設定したプリンターであるか否かを判断する(ステップS207)。
これらパスワードが一致しなかった場合(ステップS209でNO)、CPU30は、クラウドプリンターとして選択されたプリンターが当該ユーザーがパスワード設定したプリンターでないと判断して、図12の画面をディスプレイ35に表示するなどして判断結果を報知する(ステップS211)。
なお、CPU30は、第1の実施の形態と同様に、図12(B)の画面を表示するなどして、さらに、印刷の指示を受け付けてもよい。その場合(ステップS213でYES)、CPU30は、指定されたジョブと選択されたプリンター500で印刷させるためのコマンドとをサーバー100に転送し(ステップS215)、クラウドプリントを実行させる。
そうでない場合、つまり、クラウドプリンターとして選択されたプリンター500がユーザーのパスワード設定したプリンター500であった場合には(ステップS209でYES)、CPU30は上記ステップS211〜S213をスキップして、指定されたジョブと選択されたプリンター500で印刷させるためのコマンドとをサーバー100に転送し(ステップS215)、クラウドプリントを実行させる。
<第4の変形例の効果>
第4の変形例にかかるシステムで上記の動作が行なわれることによって、たとえば端末装置などであるクライアント端末300を社外に持ち出して、社外から社内のプリンター500をインターネットを利用して選択してプリントを指示するクラウドプリントを実行しようとする場合、サーバー100から得たクラウドプリンターとして登録されているプリンターのうち、当該ユーザーが予めクラウドプリンターとして使用するプリンターであるものとしてパスワード設定しておいたプリンターを、容易な操作で選択することができる。そのため、社外にいるユーザーは、たとえばプリンターに付与した名称が異なっている場合などサーバー100から得た特定情報で社内のプリンター500それぞれを確実に特定し切れないときであっても、意図しないプリンターをクラウドプリンターとして選択することが防止され、安心してクラウドプリンターを選択できる。
<変形例5>
以上の例では、ユーザーがクラウドプリンターとして選択したプリンターが、当該ユーザーがパスワード設定したプリンターであるか否かを判断する処理を、クライアント端末300側にて行なうものとしている。しかしながら、この判断は、本システム内のどの装置で行なわれてもよい。すなわち、サーバー100がこの判断を行なってもよい。詳しくは、サーバー100が、クライアント端末300から入力されたパスワードを取得し、また、選択されたプリンターからパスワードを取得し、これらを比較することで上記の判断を行なってもよい。
さらには、プリンター500にユーザーごとに設定されたパスワードを、サーバー100が記憶していてもよい。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態では、電子機器の一例としてのプリンターと他の電子機器の一例としてのクライアント端末とがネットワーク(たとえばLAN)で接続されて、システムが構築されている。第2の実施の形態にかかるシステムにおいては、プリンターからクライアント端末等の他の装置に対してジョブが転送される。
<システム構成>
図21は、第2の実施の形態にかかるプリントシステム(以下、システム)の構成の具体例を示す図である。図21を参照して、本実施の形態にかかるシステムは、クライアント端末300A,300Bと、プリンター500とを含む。本システムは、サーバー100を含んでもよいし、含まなくてもよい。クライアント端末300A,300Bを代表させてクライアント端末300と称する。
クライアント端末300とプリンター500とは、LANなどのネットワークで接続され、相互に通信可能である。該ネットワークは、有線であっても無線であっても両方を利用するものであってもよい。
クライアント端末300およびプリンター500は、第1の実施の形態にかかるシステムに含まれるものと同様であってよい。
<動作概要>
図22は、第2の実施の形態にかかるシステムでの動作概要を模式的に表わした図である。図22を参照して、第2の実施の形態にかかるシステムでは、プリンター500からクライアント端末300などの他の装置に対して画像データなどのジョブを転送する際に、転送先の候補としてプリンター500のメモリーまたはたとえばサーバー10等のプリンター500からアクセス可能な予め規定されたメモリー(これらを併せてプリンター500のメモリーと称する)に記憶されている他の電子機器の特定情報が表示される。ここでの特定情報は、転送先の候補となる他の電子機器のアクセス情報である宛先と、当該宛先に関連付けられた登録名とを含む。第2の実施の形態では、特定情報を宛先情報とも称する。
転送先の候補をプリンター500に表示する際に、プリンター500のメモリーに記憶されている他の電子機器の特定情報と、クライアント端末300のメモリーに登録されている他の電子機器の特定情報との比較に基づいて、一致する場合と一致しない場合とで異なる態様で表示される。具体的には、特定情報のうちのアドレス等のアクセス情報が比較され、これらが一致する場合には、そのアクセス情報はクライアント端末300のメモリーにおいて当該アクセス情報に関連付けられている登録名と共に表示される。一致しない場合には、そのアクセス情報はプリンター500のメモリーにおいて当該アクセス情報に関連付けられている登録名と共に表示される。
これによる、ユーザーは、データの転送先を選択する際に、たとえば自身の携帯する電子機器などであるクライアント端末300のメモリーに登録されている登録名と同じ登録名と共に表示されているアクセス情報はクライアント端末300に登録されているもの、クライアント端末300のメモリーに登録されている登録名とは異なる登録名と共に表示されているアクセス情報はクライアント端末300には登録されていないもの、と容易に識別することができる。
図23は、本システムでの動作の流れを表わした図である。図23では、一例として、クライアント端末300Bとプリンター500との間の距離が、たとえばこれら装置間での無線通信の可能な範囲などの、特定の距離以内となったタイミングで、クライアント端末300Bがプリンター500に対して、自動的に自身のメモリーに登録している他の電子機器の特定情報を転送するものとしている。特定情報の転送方法は、この例に限定されない。他の例として、クライアント端末300に関連付けられているユーザーからのログインを受け付けたプリンター500がクライアント端末300に要求することで、クライアント端末300からプリンター500に転送されてもよいし、プリンター500に対してクライアント端末300から特定情報を取得するようユーザー操作を受け付けたプリンター500がクライアント端末300に要求することで、クライアント端末300からプリンター500に転送されてもよいし、通信確立時や通信開始から所定の時間間隔など、予め規定されたタイミングで自動的にクライアント端末300からプリンター500に転送されてもよい。なお、クライアント端末300からプリンター500に自動的に特定情報が転送される場合、好ましくは、クライアント端末300は、ユーザーが予め特定情報の転送の可否が設定可能に構成されている。すなわち、クライアント端末300は設定を記憶しておき、特定情報を転送する際に、その設定が転送可である場合には転送し、転送不可である場合には転送しない、と判断してもよい。
図23を参照して、クライアント端末300Bは、プリンター500との間の無線通信の可能な範囲にプリンター500が存在することを検出すると(ステップS11)、当該プリンター500との間での通信接続を確立する(ステップS12)。ステップS11,S12は、一例として、クライアント端末300Bが所定のタイミング(たとえば所定の時間間隔等)で上記範囲に通信接続のリクエストを配信し、当該リクエストをプリンター500が受け取って応答し、通信を開始することで実現されてもよい。
プリンター500との間の通信が確立すると、クライアント端末300Bは、自身のメモリーからアドレス帳の情報を読み出し(ステップS13)、プリンター500に転送する(ステップS14)。ステップS13,S14で、クライアント端末300Bは、アドレス帳の情報から、宛先情報として少なくとも宛先と登録名とを読み出して転送する。クライアント端末300Bから宛先情報を受信したプリンター500は、その情報を自身のメモリーに記憶する(ステップS15)。
プリンター500は、ユーザーからデータの転送先を選択するための画面である宛先画面の表示が選択されると、予め自身のメモリーに登録されている宛先情報と(ステップS16)、クライアント端末300Bから受信してメモリーに記憶している宛先情報と(ステップS17)を読み出し、それらを比較する(ステップS18)。そして、プリンター500は、その比較結果に基づいた表示態様で、当該データの転送先の候補とする宛先情報を宛先選択画面に選択可能に表示する(ステップS19)。宛先選択画面は、データの転送先(の候補)を表示する画面であって、データの転送よりも以前に表示される。
プリンター500は、宛先選択画面に表示されたジョブの転送先の候補となる宛先情報の中から所望する宛先を選択するユーザー操作を受け付けると、選択された宛先であるクライアント端末300Aに、指定されたデータ(たとえばジョブ)を転送し(ステップS20)、一連の動作を終了する。
図24〜図29は、データの転送先の候補となる宛先情報の表示態様を説明するための図である。一例として、プリンター500のメモリーには、予め図24の宛先情報が登録されているものとする。図24では、一例として、宛先「aaaaaa@xxx.com」に登録名「AAAAAA」が、宛先「bbbbbb@xxx.com」に登録名「BBBBBB」が、宛先「abababa@xxx.com」に登録名「ABABABA」が関連付けられて宛先情報として登録されているものとする。なお、この例では、アクセス情報としてメールアドレスが登録されている。メールアドレスはアクセス情報の一例であって、アクセス情報のその他の例として、IPアドレスや電話番号やこれらの組み合わせなどが挙げられる。
図25は、(本システムでの表示処理が行なわれていない)通常の宛先選択画面の例を表わしている。図25に示されるように、通常、プリンター500は、図24に示された3つの宛先を、それぞれ関連付けられた登録名と共に、選択可能に宛先選択画面に表示する。
プリンター500は、上記ステップS14でクライアント端末300Bから送信された、図26の宛先情報をメモリーに記憶していたとする。図26では、一例として、宛先「cccccc@xxx.com」に登録名「AC」が、宛先「dddddd@xxx.com」に登録名「AD」が、宛先「abababa@xxx.com」に登録名「AB」が関連付けられて宛先情報としてメモリーに記憶されているものとする。つまり、クライアント端末300Bには図26のように宛先情報が登録されていることを表わしている。
プリンター500は、宛先選択画面を表示する際に、図26の宛先情報がメモリーに記憶されている場合、上記ステップS16,S17で、それぞれ、図24の宛先情報および図26の宛先情報をメモリーから読み出し、ステップS18で宛先を比較する。この例の場合、宛先「abababa@xxx.com」が共通しているものの、プリンター500では当該宛先に登録名「ABABABA」が関連付けられ(図24)、クライアント端末300Bでは当該宛先に登録名「AB」が関連付けられている(図26)、という違いがある。プリンター500に登録されているその他の宛先は、クライアント端末300Bには登録されていない。
上記ステップS19でプリンター500はこのような比較結果に基づいて、図27の表示を行なう。すなわち、図27を参照して、プリンター500は、メモリーに記憶されている、クライアント端末300Bから得た宛先情報には含まれていない宛先「aaaaaa@xxx.com」および「bbbbbb@xxx.com」については、それぞれ、自身の登録においてこれら宛先に関連付けられている登録名「AAAAAA」および「BBBBBB」と共に選択画面に表示する。一方、プリンター500は、クライアント端末300Bから得た宛先情報にも含まれている宛先「abababa@xxx.com」については、クライアント端末300Bでの登録において当該宛先と関連付けられている登録名「AD」と共に選択画面に表示する。
なお、プリンター500の中には、いわゆるアドレス帳と呼ばれる宛先情報登録の中からデータの転送先を選択する方法と、アクセス履歴(たとえば送信履歴等)の中からデータの転送先を選択する方法との両方法を採用可能なものもある。たとえば、図25や図27の画面は、当該画面左に示されたボタン「登録宛先から」が選択された場合に表示される宛先選択画面である。これら画面中のボタン「履歴から選択」が選択されると、アクセス履歴がデータの転送先の候補として選択可能に表示される画面に移行する。
プリンター500が宛先選択画面としてアクセス履歴から宛先を選択する画面が選択されていた場合(ボタン「履歴から選択」が選択されていた場合)、上記ステップS17でプリンター500は、メモリーの所定領域からアクセス履歴を読み出す。ここでは、少なくとも宛先と登録名とを読み出せばよい。プリンター500のメモリーには、アクセス履歴として図28の履歴が記録されているものとする。すなわち、図28を参照して、一例として、プリンター500のメモリーに、登録名「BBBAAA」と関連付けられた宛先「bbbaaa@xxx.com」、登録名「ABABABA」と関連付けられた宛先「abababa@xxx.com」、および登録名「AAABBB」と関連付けられた宛先「aaabbb@xxx.com」がアクセス履歴として登録されているものとする。
アクセス履歴から宛先を選択する画面が選択された場合も、プリンター500は、クライアント端末300Bから得られた宛先情報(図26)がメモリーに記憶されている場合、上記ステップS17で図26の宛先情報をメモリーから読み出し、ステップS18で自身のアクセス履歴と比較する。この例の場合、宛先「abababa@xxx.com」が共通しているものの、プリンター500のアクセス履歴では当該宛先に登録名「ABABABA」が関連付けられ(図28)、クライアント端末300Bのアドレス帳では当該宛先に登録名「AB」が関連付けられている(図26)、という違いがある。プリンター500のアクセス履歴に含まれているその他の宛先は、クライアント端末300Bのアドレス帳には登録されていない。
上記ステップS19でプリンター500はこのような比較結果に基づいて、図29の表示を行なう。すなわち、図29を参照して、プリンター500は、アクセス履歴のうち、クライアント端末300Bから得た宛先情報には含まれていない宛先「bbbaaa@xxx.com」および「aaabbb@xxx.com」については、それぞれ、自身の登録においてこれら宛先に関連付けられている登録名「BBBAAA」および「AAABBB」と共に選択画面に表示する。一方、プリンター500は、クライアント端末300Bから得た宛先情報にも含まれている宛先「abababa@xxx.com」については、クライアント端末300Bでの登録において当該宛先と関連付けられている登録名「AD」と共に選択画面に表示する。
宛先選択画面において図27や図29のように宛先が表示されることで、ユーザーは、データの転送先を選択する際に、クライアント端末300Bのメモリーに登録されている登録名と同じ登録名と共に表示されている宛先はクライアント端末300Bに登録されているもの、クライアント端末300Bのメモリーに登録されている登録名とは異なる登録名と共に表示されている宛先はクライアント端末300には登録されていないもの、と容易に識別することができる。たとえばクライアント端末300Bが自身の携帯する端末である場合、ユーザーは、自身で登録した登録名がプリンター500でも表示されることになる。そのため、データの転送先の選択を誤ったり、意図する転送先を探すのが難しかったりすることが防止される。
なお、図23の例では、初めにクライアント端末300からプリンター500に対して宛先情報が転送され、その次にプリンター500に対して宛先選択画面の表示が指示されている。そのため、この例では、プリンター500では、直近にクライアント端末300から取得した宛先情報を用いてデータの転送先の候補を表示する処理を行なうことができる。しかしながら、動作順は必ずしもこの順に限られない。すなわち、先にプリンター500に対して宛先選択画面の表示が指示される、つまり、プリンター500が先に宛先選択画面の表示の指示を受け付ける場合がある。その場合も、プリンター500は、メモリーに記憶されている、クライアント端末300から取得した宛先情報を利用する。つまり、本システムの動作において、クライアント端末300からプリンター500に対する宛先情報の転送と、プリンター500での宛先選択画面の表示とは、必ずしも連続したものでなくてもよい。他の例として、プリンター500は、クライアント端末300から取得した宛先情報を所定期間、メモリーに記憶しておき、宛先選択画面を表示する際にその情報を読み出して用いてもよい。この場合、好ましくはプリンター500は、予めユーザーとクライアント端末300とを関連付けて記憶しておき、ログインユーザーに関連付けられているクライアント端末300から取得した宛先情報をメモリーから読み出して利用する。
<機能構成>
図30は、上記動作を行なうためのプリンター500の機能構成の具体例を示すブロック図である。図30の各機能は、プリンター500のCPU50がROM51に記憶されているプログラムをRAM52上に読み出して実行することで、主に、CPU50で実現される。しかしながら、少なくとも一部機能が図4に表わされた他のハードウェア構成、あるいは図示されていないハードウェア構成によって実現されてもよい。
図30を参照して、プリンター500のメモリーの一例であるHDD53は、他の電子機器の宛先(アクセス情報)および当該電子機器の識別情報(登録名)を含む特定情報である宛先情報をアドレス帳として記憶するための記憶領域であるアドレス帳記憶部531と、プリンター500のアクセス履歴として少なくともアクセス先となる宛先および当該宛先である電子機器の識別情報(登録名)を記憶するための記憶領域である履歴情報記憶部532と、他の電子機器であるクライアント端末300から取得した宛先情報を記憶するための記憶領域である宛先情報記憶部533とを含む。
さらに図30を参照して、CPU50は、操作パネル56からユーザーによる指示入力を受け付けるための指示入力部501と、通信コントローラー58を介してクライアント端末300などである他の電子機器から宛先情報の入力を受け付けるための宛先情報入力部502と、操作パネル56にデータの転送先を表示する処理を行なうための表示処理部503と、選択された転送先である他の電子機器に通信コントローラー58を介してデータを転送する処理を行なうための転送部506とを含む。
表示処理部503は、メモリーから、自身のアドレス帳として登録されている宛先情報と他の電子機器から取得した宛先情報とを読み出すための読出部504と、これらを比較することで宛先情報のうちの宛先(アクセス情報)が一致するか否かを判断するための判断部505とを含む。表示処理部503は、自身のアドレス帳として登録されている宛先情報を、他の電子機器から取得した宛先情報と宛先が一致する場合と一致していない場合とで異なる表示態様で表示する。すなわち、表示処理部503は、自身のアドレス帳として登録されている宛先情報が他の電子機器から取得した宛先情報と宛先が一致する場合には、宛先情報を当該他の電子機器において関連付けられている登録名と共に表示し、一致しない場合には、自身のメモリーにおいて関連付けられている登録名と共に表示することで、異なる表示態様とする。
他の例として、読出部504は、自身のアクセス履歴として登録されている宛先情報と他の電子機器から取得した宛先情報とを読み出し、判断部505はこれらの宛先を比較してもよい。なお、アクセス履歴は、ログインユーザーに関連付けてメモリーに記憶されていてもよい。この場合、読出部504は、ログインユーザーに関連付けられたアクセス履歴のみを読み出すようにしてもよいし、予め記憶されている、ログインユーザーの属するユーザーグループに所属する各ユーザーに関連付けられているアクセス履歴のみを読み出すようにしてもよいし、どのログインユーザーとも関連付けられていない(いわゆるパブリック利用、ビジター利用の)アクセス履歴のみを読み出すようにしてもよい。つまり、読出部504は、ログインユーザーとの関係で読み出すアクセス履歴を選択してもよいし、予め規定されたアクセス履歴を読み出すようにしてもよい。
図31は、上記動作を行なうためのクライアント端末300の機能構成の具体例を表わした図である。すなわち、図23に表わされたように、クライアント端末300が通信可能な範囲などの予め規定された範囲内にプリンター500が存在することを検出した場合に、記憶しているアドレス帳の宛先情報を自動的にプリンター500に送信する処理を実行する場合の、クライアント端末300の機能構成の具体例を表わした図である。図31の各機能は、クライアント端末300のCPU30がROM31に記憶されているプログラムをRAM32上に読み出して実行することで、主に、CPU30で実現される。しかしながら、少なくとも一部機能が図3に表わされた他のハードウェア構成、あるいは図示されていないハードウェア構成によって実現されてもよい。
図31を参照して、クライアント端末300のメモリーの一例であるHDD33は、他の電子機器の宛先(アクセス情報)および当該電子機器の識別情報(登録名)を含む特定情報である宛先情報を登録しているアドレス帳を記憶するための記憶領域であるアドレス帳記憶部332と、宛先情報の自動的な転送の可否の設定を記憶するための記憶領域である設定記憶部333とを含む。
さらに図31を参照して、CPU30は、通信コントローラー37を介して通信するなどして、予め規定された範囲内にプリンター500が存在するか否かを検出するための検出部311と、検出結果に応じて、メモリーからアドレス帳として登録されている宛先情報を読み出すための読出部312と、検出されたプリンター500に対して宛先情報を転送するための転送部313とを含む。
<動作フロー>
図32は、クライアント端末300が図23に表わされたように、通信範囲内にあるプリンター500に対して自動的に宛先情報を送信する場合の、クライアント端末300での処理の流れを表わしたフローチャートである。図32のフローチャートに表わされた処理は、クライアント端末300のCPU30がROM31に記憶されているプログラムをRAM32上に読み出して実行し、図31の各機能を発揮することによって実現される。
図32を参照して、CPU30は、たとえば通信可能な範囲などの予め規定された範囲全体に問い合わせを配信し、その応答を解析する、などの方法によって、予め規定された範囲内にプリンター500が存在することを検出する。検出方法の他の例として、例えば図示しないセンサーを用いてもよい。
予め規定された範囲内にプリンター500が存在することが検出されると(ステップS301でYES)、CPU30は、メモリーにアドレス帳として登録されている宛先情報をプリンター500に転送する処理を行なう。クライアント端末300が、予め自動的に宛先情報を転送することの可否を設定可能に構成されている場合、CPU30は、その設定を参照して、送信可か不可かを判断する。そして、送信可と設定されている場合に(ステップS303でYES)、以降の処理を行なう。
すなわち、CPU30は、検出したプリンター500との間で通信を確立する処理を行なう。一例として、CPU30はプリンター500に対して接続を要求し(ステップS305)、プリンター500からの回答を解析する。
プリンター500との間で通信が確立すると(ステップS307でYES)、CPU30は、メモリーからアドレス帳として登録されている宛先情報を読み出し(ステップS309)、プリンター500に対して送信する(ステップS311)。CPU30は、以上で一連の処理を終了し、処理を最初に戻す。
図33は、プリンター500が図23に表わされたように、通信範囲内にあるクライアント端末300から自動的に送信された宛先情報を受信してメモリーに記憶する場合の、プリンター500での処理の流れを表わしたフローチャートである。図33のフローチャートに表わされた処理は、プリンター500のCPU50がROM51に記憶されているプログラムをRAM52上に読み出して実行し、図30の各機能を発揮することによって実現される。
図30を参照して、CPU50は、クライアント端末300から通信接続の要求を受け付けると(ステップS401でYES)、接続処理を実行する(ステップS403)。ステップS403では、一例として、CPU50がクライアント端末300からの接続要求に対して接続可を返答することで、クライアント端末300とプリンター500との間の通信が確立される。
CPU50は、クライアント端末300から宛先情報を受信すると(ステップS405でYES)、メモリーの予め規定されている所定領域に、受信した宛先情報を保存する(ステップS407)。
クライアント端末300からの宛先情報がメモリーの保存されている状態において宛先選択画面を表示するユーザー指示を受け付けると(ステップS409でYES)、CPU50は、メモリーから自身のアドレス帳に登録されている宛先情報を読み出すと共に(ステップS411)、クライアント端末300から取得してメモリーに保存されている宛先情報を読み出す(ステップS413)。
CPU50は、自身のアドレス帳に登録されている宛先情報を1つずつ順に、クライアント端末300からの宛先情報の宛先と比較していく。具体的にはCPU50は、処理中の宛先情報を表わす変数nを初期化した後(ステップS415)、1インクリメントして(ステップS417)、その変数で表わされる宛先情報の宛先と、クライアント端末300からの宛先情報の宛先とを比較する。その結果、これらの宛先が一致した場合(ステップS419でYES)、CPU50は、その宛先をクライアント端末300において関連付けられている登録名と共に宛先選択画面に表示する(ステップS421)。一致しなかった場合(ステップS419でNO)、CPU50は、その宛先をプリンター500において関連付けられている登録名と共に宛先選択画面に表示する(ステップS423)。CPU50は、比較した宛先情報が最後ではない場合、つまり、自身のアドレス帳に登録されているすべての宛先情報について比較を完了していない場合には(ステップS425でNO)、処理を上記ステップS417に戻して次の宛先情報も同様に比較して、その結果に応じた表示態様で宛先選択画面に表示する。
CPU50は、自身のアドレス帳に登録されているすべての宛先情報について比較を完了し、その結果に応じた表示態様で宛先選択画面に表示すると、一連の処理を終了して最初に戻る。
<第2の実施の形態の効果>
第2の実施の形態にかかるシステムにおいて以上の動作が行なわれることで、たとえば携帯端末であるクライアント端末300を携帯したユーザーがプリンター500に接近して、または、予めクライアント端末300と関連付けられたユーザーがプリンター500にログインして、プリンター500から他の電子機器にジョブなどのデータを転送するために宛先選択画面を表示させた場合などに、プリンター500には、図27または図29のような宛先選択画面が表示される。すなわち、プリンター500に登録されている宛先情報のうち、クライアント端末300にも登録されている宛先情報はクライアント端末300での登録名と共に表示される。これにより、ユーザーは、データの転送先の候補として表示された宛先情報の中から、自身と関連したクライアント端末300にも登録されている宛先情報を容易に識別することができる。これによって、ユーザーは、転送先の選択を誤ったり、選択する宛先を探す作業に手間取ったりすることなく、操作性良く転送先を指示することができる。
[第3の実施の形態]
上述の処理を、電子機器の一例であるクライアント端末300のCPU30に実行させるためのプログラム、サーバー100のCPU10に実行させるためのプログラム、およびプリンター500のCPU50に実行させるためのプログラムを提供することもできる。このようなプログラムは、コンピューターに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)、ROM、RAMおよびメモリカードなどのコンピューター読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピューターに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
このプログラムを提供することで、既存のPCや携帯端末や画像処理装置などを本システムのクライアント端末300やサーバー100やプリンター500として機能させることができる。
なお、本発明にかかるプログラムは、コンピューターのオペレーティングシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
また、本発明にかかるプログラムは他のプログラムの一部に組込まれて提供されるものであってもよい。その場合にも、プログラム自体には上記他のプログラムに含まれるモジュールが含まれず、他のプログラムと協働して処理が実行される。このような他のプログラムに組込まれたプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストールされて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10,30,50 CPU、11,31,51 ROM、12,32,52 RAM、13,33,53 HDD、16,36,57 ネットワークコントローラー、34 入力装置、35 ディスプレイ、37,58 通信コントローラー、55 印刷部、56 操作パネル、100 サーバー、101 取得部、102 作成部、103 登録部、104 提示部、105,305 ジョブ処理部、131 一覧記憶部、300,300A,300B クライアント端末、301 一覧入力部、302 第1判断部、303,501 指示入力部、304 第2判断部、306 報知部、307,503 表示処理部、331 プリンター情報記憶部、332,531 アドレス帳記憶部、333 設定記憶部、500,500A,500B,500C プリンター、502 宛先情報入力部、505 判断部、532 履歴情報記憶部、533 宛先情報記憶部。

Claims (15)

  1. 複数の電子機器を含むシステムであって、
    前記複数の電子機器のうちの第1の電子機器から他の電子機器に対して、データを転送するための第1の転送手段と、
    前記第1の電子機器に搭載されているディスプレイに、前記データの転送先を表示する処理を行なうための表示処理手段とを備え、
    前記表示処理手段は、前記データの転送先の特定情報と、規定されたメモリーに記憶されている転送先の特定情報とを比較することで、それらが一致するか否かを判断するための判断手段を含み、
    前記規定されたメモリーに記憶されている転送先の特定情報は、前記第1の電子機器が第1の通信方法にて通信可能である、または前記第1の通信方法での通信履歴のある電子機器の特定情報であり、
    前記表示処理手段は、前記第1の電子機器と前記他の電子機器とが前記第1の通信方法とは異なる第2の通信方法で通信する場合において、前記データの転送先の特定情報と前記規定されたメモリーに記憶されている転送先の特定情報とが一致しないと判断された場合に、前記第1の転送手段によって前記データを転送するよりも以前に、前記データの転送先の特定情報と前記規定されたメモリーに記憶されている転送先の特定情報とが一致すると判断された場合とは異なる態様で表示する、システム。
  2. 前記データの転送先の選択を受け付けるための選択手段をさらに備え、
    前記表示処理手段は、前記選択手段で前記データの転送先の選択を受け付けると、前記選択手段で受け付けた前記データの転送先の特定情報と前記規定されたメモリーに記憶されている転送先の特定情報とが一致しないと判断された場合に、前記第1の転送手段によって前記データを転送するよりも以前に、前記選択手段で受け付けた前記データの転送先の特定情報と前記規定されたメモリーに記憶されている転送先の特定情報とが一致すると判断された場合とは異なる態様で表示する、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記表示処理手段は、前記判断手段において前記選択手段で受け付けた前記データの転送先の特定情報と前記規定されたメモリーに記憶されている転送先の特定情報とが一致しないと判断された場合に、その旨を前記ディスプレイに表示する、請求項2に記載のシステム。
  4. 前記データの転送先の候補として、前記第1の電子機器と前記第1の通信方法とは異なる第2の通信方法にて通信可能な電子機器の特定情報を提示するための提示手段をさらに備える、請求項2または3に記載のシステム。
  5. 前記判断手段は、前記選択手段で受け付けた前記データの転送先の特定情報の前記規定されたメモリーに記憶されている転送先の特定情報に対する一致度合が規定以上である場合に、これらが一致すると判断する、請求項2〜のいずれかに記載のシステム。
  6. 前記特定情報は、電子機器に対してユーザーによって設定された特定情報を含む、請求項2〜のいずれかに記載のシステム。
  7. 複数の電子機器を含むシステムであって、
    前記複数の電子機器のうちの第1の電子機器から他の電子機器に対して、データを転送するための第1の転送手段と、
    前記第1の電子機器に搭載されているディスプレイに、前記データの転送先を表示する処理を行なうための表示処理手段とを備え、
    前記表示処理手段は、前記データの転送先の特定情報と、規定されたメモリーに記憶されている転送先の特定情報とを比較することで、それらが一致するか否かを判断するための判断手段を含み、
    前記表示処理手段は、前記データの転送先の特定情報と前記規定されたメモリーに記憶されている転送先の特定情報とが一致しないと判断された場合に、前記第1の転送手段によって前記データを転送するよりも以前に、前記データの転送先の特定情報と前記規定されたメモリーに記憶されている転送先の特定情報とが一致すると判断された場合とは異なる態様で表示し、
    前記特定情報は、電子機器へのアクセス情報と前記アクセス情報に関連付けられた識別情報とを含み、
    前記複数の電子機器のうちの第2の電子機器から前記第1の電子機器に対して、前記第2の電子機器のメモリーに記憶されている転送先の特定情報を転送するための第2の転送手段をさらに備え、
    前記表示処理手段は、前記データの転送先として前記規定されたメモリーに記憶されている転送先の特定情報に含まれるアクセス情報を表示する際に、前記第2の電子機器から取得した前記転送先の特定情報に含まれるアクセス情報と前記規定されたメモリーに記憶されている前記転送先の特定情報に含まれるアクセス情報とが一致しないと判断された場合には、前記規定されたメモリーに規定されている前記転送先の特定情報において関連付けられている識別情報と共に表示し、一致すると判断された場合には、前記第2の電子機器から取得した前記転送先の特定情報において関連付けられている識別情報と共に表示する、システム。
  8. 前記第2の転送手段は、前記第1の電子機器と前記第2の電子機器との間の距離が通信可能な距離となった場合に前記第2の電子機器のメモリーに記憶されている転送先の特定情報を転送する、請求項に記載のシステム。
  9. 前記第2の転送手段は、前記第1の電子機器へのログインユーザーに関連付けて記憶されている前記第2の電子機器のメモリーに記憶されている転送先の特定情報を転送する、請求項に記載のシステム。
  10. 前記第2の転送手段で転送された前記転送先の特定情報を所定のメモリーに記憶するための記憶手段をさらに備え、
    前記判断手段は、前記第1の電子機器へのユーザーのログインを受け付けると、前記ユーザーに関連付けられた前記第2の電子機器から転送されて記憶されている前記転送先の特定情報に含まれるアクセス情報と、前記メモリーに記憶されている前記転送先の特定情報に含まれるアクセス情報とを比較する、請求項に記載のシステム。
  11. 前記規定されたメモリーに記憶されている前記転送先の特定情報は、前記第1の電子機器から他の機器へのアクセス履歴である、請求項10のいずれかに記載のシステム。
  12. 前記判断手段は、前記メモリーにアクセス履歴として記憶されている前記転送先の特定情報のうち、ログインユーザーに関連付けられていないアクセス履歴として記憶されている前記転送先の特定情報を前記第2の電子機器から取得した前記転送先の特定情報と比較する、請求項11に記載のシステム。
  13. 前記転送先の特定情報に含まれるアクセス情報は、メールアドレス、IPアドレス、電話番号のうちの少なくとも1つを含む、請求項11のいずれかに記載のシステム。
  14. 他の電子機器と通信可能な電子機器であって、
    前記他の電子機器に対して、データを転送するための転送手段と、
    搭載しているディスプレイに、前記データの転送先を表示する処理を行なうための表示処理手段とを備え、
    前記表示処理手段は、前記データの転送先の特定情報と、規定されたメモリーに記憶されている転送先の特定情報とを比較することで、それらが一致するか否かを判断するための判断手段を含み、
    前記規定されたメモリーに記憶されている転送先の特定情報は、前記電子機器が第1の通信方法にて通信可能である、または前記第1の通信方法での通信履歴のある電子機器の特定情報であり、
    前記表示処理手段は、前記電子機器と前記他の電子機器とが前記第1の通信方法とは異なる第2の通信方法で通信する場合において、前記データの転送先の特定情報と前記規定されたメモリーに記憶されている転送先の特定情報とが一致しないと判断された場合に、前記転送手段によって前記データを転送するよりも以前に、前記データの転送先の特定情報と前記規定されたメモリーに記憶されている転送先の特定情報とが一致すると判断された場合とは異なる態様で表示する、電子機器。
  15. 他の電子機器と通信し、データ転送が可能な電子機器に、前記データの転送先の表示処理を実行させるプログラムであって、
    規定されたメモリーから、転送先の特定情報を読み出すステップと、
    前記データの転送先の特定情報と、前記規定されたメモリーから読み出した前記転送先の特定情報とを比較するステップとを備え、
    前記規定されたメモリーから読み出した前記転送先の特定情報は、前記電子機器が第1の通信方法にて通信可能である、または前記第1の通信方法での通信履歴のある電子機器の特定情報であり、さらに、
    前記電子機器と前記他の電子機器とが前記第1の通信方法とは異なる第2の通信方法で通信する場合において、前記データの転送先の特定情報と、前記規定されたメモリーから読み出した前記転送先の特定情報とが一致しない場合に、前記データを前記他の電子機器に転送するよりも以前に、前記データの転送先の特定情報と前記規定されたメモリーから読み出した前記転送先の特定情報とが一致する場合とは異なる態様で前記データの転送先を表示するステップとを前記電子機器に実行させる、制御プログラム。
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