JP6409092B2 - 端末装置、端末間通信方法、および端末装置用プログラム - Google Patents
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Description
本実施形態の端末間通信システム1は、複数の端末装置10の間における情報共有機能を提供する。ここでいう端末装置10とは、音声や文字により装置間で相互に通信が可能な通信装置であり、例えば、携帯電話やスマートフォンである。この端末装置10は、音声情報と、画像情報とを同一の回線で送受信可能な、高速データ通信回線に接続が可能である。この高速データ通信回線とは、例えば、LTE(Long Term Evolution)通信網である。この高速データ通信回線は、画像や文字などのデジタル情報の送受信に加えて、音声通話を可能にするサービス(VoLTE;Voice over LTE)を提供する。
この実施形態において、情報発信側の端末装置10は、共有される情報の送信制御情報に基づいて、情報の送信を制御し、および/または、送信される情報の視覚効果の変化を制御する。
図1は、本実施形態の端末装置10の構成の一例を示す模式図である。端末装置10は、表示部100と、操作検出部110と、撮像部120と、音再生部130(音声出力部)と、収音部140と、通信部150と、制御部160(情報処理部を含む)とを備えている。
また、ドラッグ操作には、移動速度がドラッグ操作に比べて速いスワイプ操作と、さらに速いフリック操作とが含まれる。また、ピンチ操作には、タッチパネルに触れた2本の指の間隔を広げるピンチアウト操作と、タッチパネルに触れた2本の指の間隔を狭めるピンチイン操作とが含まれる。
また、制御部160は、CPUが画像処理を実行するアプリケーションを実行することにより、情報の視覚効果を変化させる情報処理部を実現する。情報の視覚効果とは、情報を表示部100に表示させたときにおいてユーザに与える視覚的な刺激である。情報の視覚効果としては、情報の輝度、色、解像度、透明度、縁の滑らかさ、動画像の表示レート等が挙げられる。制御部160は、後述するように表示部100に表示される情報の送信制御情報に基づいて、当該情報の視覚効果を変化させる。
以下の説明において、制御部160の構成及び動作の説明は省略する。
次に、端末間通信システム1が提供する情報共有機能の概要について図2を参照して説明する。
図2は、端末間通信システム1が提供する情報共有機能の概要の一例を示す模式図である。端末間通信システム1が提供する情報共有機能には、一例として、表示中の画像を共有する機能、手書き画像を共有する機能がある。
表示中の画像を共有する機能による表示画像の一例を、図2(A)に示す。手書き画像を共有する機能による表示画像の一例を、図2(B)に示す。
端末装置10は、情報共有対象の情報を発信する側の端末装置10と、情報共有対象の情報を受信する側の端末装置10とに区別される。以下の説明において、複数の端末装置10のうち、情報共有対象の情報を発信する側の端末装置10を、情報発信側の端末装置10又は端末装置10−Sとも記載する。また、情報共有対象の情報を受信する側の端末装置10を、情報受信側の端末装置10、又は端末装置10−Rとも記載する。
なお、情報共有を要求する側の端末装置10と、情報共有が要求される側の端末装置10とのうち、いずれが情報共有対象の情報を発信し、いずれがこの情報を受信するのかは、各情報共有機能間の機能の違いや、端末装置10の動作状態などに依存する。すなわち、この端末間通信システム1においては、情報共有を要求する側の端末装置10が情報共有対象の情報を発信する場合と、情報共有が要求される側の端末装置10が情報共有対象の情報を発信する場合とがある。
次に、図2を参照して、各情報共有機能の概要について説明する。端末間通信システム1が提供する情報共有機能のうち、まず、表示中の画像の共有(表示画面共有機能)について説明する。
次に、端末間通信システム1が提供する情報共有機能のうち、手書き画像の共有(手書き共有機能)について、図2(B)を参照して説明する。
端末間通信システム1は、手書き図形の画像を共有する手書き共有機能を提供する。ここで、手書き図形の画像とは、端末装置10の操作検出部110を指などでドラッグ操作することにより、表示部100に表示されたドラッグ操作の軌跡の画像である。すなわち、手書き共有機能とは、端末装置10の操作検出部110を指などでドラッグ操作して表示部100に表示された手書きの図形の画像P3を、他の端末装置10の表示部100に画像P4として表示させることにより、端末装置10の間において画像を共有する機能である。
なお、端末装置10の表示部100は、写真アルバムアプリケーションが表示する写真(例えば、図2(B)の画像P5)と、手書きツールアプリケーションが表示する手書き図形の画像(例えば、図2(B)の画像P3)とを重ねて表示することができる。すなわち、端末装置10の表示部100は、複数の画像を積層させて表示することができる。この場合、表示部100は、アプリケーションごとに設定されているレイヤによって、画像を表示する。このレイヤとは、積層されて表示される画像の論理的な階層である。
例えば、表示部100は、下位のレイヤである第1のレイヤに画像P5を、第1のレイヤよりも上位のレイヤである第2のレイヤに画像P3を、それぞれ表示する。ここで、上位のレイヤとは、積層された複数のレイヤのうち、手前側(ユーザに近い側)に画像を表示するレイヤである。また、下位のレイヤとは、積層された複数のレイヤのうち、奥側(ユーザから遠い側)に画像を表示するレイヤである。これらのレイヤに表示される画像には、不透明度を例えば0%から100%の間で設定することができる。上位のレイヤに表示される画像の不透明度が100%の場合には、上位の画像が不透明になり、下位のレイヤの画像が隠されるため、下位のレイヤの画像は表示されない。また、上位のレイヤに表示される画像の不透明度が0%の場合には、上位の画像が透明になり、下位のレイヤの画像が隠されずに透過して表示される。
ここで、別の一例として、第2レイヤよりも上位の第3レイヤに、メニュー制御ソフトウエアが共有メニューボタン画像を表示している場合について説明する。この場合、操作検出部110は、最も上位のレイヤ、すなわち第3レイヤに対する操作を検出する。操作検出部110は、共有メニューボタン画像が表示されている位置に対する操作(例えば、タップ操作)を、タッチパネルによって検出する。操作検出部110は、検出した操作(例えば、タップ操作)を、最も上位のレイヤに画像を表示しているメニュー制御ソフトウエアに出力する。メニュー制御ソフトウエアは、操作検出部110が出力した操作に基づいて、このタップ操作の位置に対応する機能を選択して、選択した機能を提供する。
つまり、操作検出部110は、表示部100に表示される画像の複数のレイヤのうち、最上位のレイヤに対する操作を検出する。したがって、図2(B)に示す例において、手書き図形の画像P3が、写真の画像P5よりも下位側のレイヤに表示される場合には、ユーザが表示部100のタッチパネルを操作しても、この操作に応じた手書き図形の画像は描画されない。
なお、手書き共有機能において、端末間通信システム1が画像を共有する仕組みと、上述した表示画像共有機能において、端末間通信システム1が画像を共有する仕組みとは、次の点で相違する。すなわち、表示画像共有機能においては、端末間通信システム1は、表示部100に表示されている画像をキャプチャしたデータを、端末装置10間において共有することにより、画像を共有する。一方、手書き共有機能においては、端末間通信システム1は、画像をキャプチャしたデータではなく、画像を描画するためのデータを共有することにより、画像を共有する。具体的には、手書き共有機能においては、情報発信側の端末装置10−Sは、端末装置10−Sの操作検出部110が検出した手書き図形の座標データ、及び線の色、太さなどのデータ(すなわち、画像を描画するためのデータ)を、情報受信側の端末装置10−Rに対して送信する。情報受信側の端末装置10−Rは、受信した手書き図形の座標データ、及び線の色、太さなどのデータに基づいて、端末装置10−Rの表示部100に画像を表示する。
次に、ユーザが情報共有機能を起動する操作の概要について、図3を参照して説明する。
図3は、本実施形態の端末間通信システム1が提供する情報共有機能の選択操作の一例を示す模式図である。
ここでは、ユーザA(Aさん)と、ユーザB(Bさん)とが、それぞれ端末装置10を使用して表示画面共有を利用する場合を一例にして説明する。また、この一例の説明において、ユーザAが利用する端末装置10が、情報発信側の端末装置10、すなわち端末装置10−1Sである。また、この一例の説明において、端末装置10−2が、情報受信側の端末装置10、すなわち端末装置10−2Rである。
なお、端末装置10−1Sおよび端末装置10−2Rの双方の端末装置10は、それぞれ、後述するように、音声通話セションが構築されている通話相手の電話番号およびIPアドレスを保持している。音声通話中において、双方の端末装置10は、音声データに含まれる情報と、保持している電話番号およびIPアドレスとを照合して、音声通話が継続されているか否かを監視する。
端末装置10−1Sまたは端末装置10−2Rの何れか一方により通話終了の操作が受け付けられた場合、通話終了の操作を受け付けた端末装置10は、音声通話セションを終了させると共に、表示画面共有のための情報通信セション(端末間の情報共有のセションともいう)も終了させる。このとき、端末装置10は、音声通話セションを構築したLTE通信網におけるサーバ装置にセションの終了要求を送信すると共に、シグナリングサーバ20に情報通信セションの終了要求を送信する。他方の端末装置10は、保持している電話番号およびIPアドレスを含む音声データの受信が所定時間に亘り無いことを検出すると、音声通話が継続されていないと判定する。これにより、他方の端末装置10は、音声通話セションおよび表示画面共有のための情報通信セションが終了されたことを判定する。
次に、上述した情報共有機能を提供する端末間通信システム1の構成について、図4を参照して説明する。
図4は、本実施形態の端末間通信システム1の構成の一例を示す概要図である。端末間通信システム1は、複数の端末装置10(この一例では、端末装置10−1S及び端末装置10−2R)の他に、次の装置を備える。すなわち、端末間通信システム1は、シグナリングサーバ20と、認証サーバ30と、プッシュサーバ40と、リレーサーバ50とを備えている。
このうち、端末情報受信部は、端末情報を端末装置10から受信する。この端末情報には、端末装置10を識別する端末識別情報と、端末装置10において動作するアプリケーションを識別するアプリケーション識別情報とが含まれている。
適合性判定部は、端末装置10−1において動作する第1アプリケーションと、端末装置10−2において動作する第2アプリケーションとの適合性を、端末情報に基づいて判定する。
判定結果送信部は、端末装置10−1において動作する第1アプリケーションが送信する判定要求に応じて、適合性判定部による判定結果を端末装置10−1に送信する。
セション構築部は、第1アプリケーションが送信する通信開始の要求に応じて、通信開始の要求を送信した第1アプリケーションと、第2アプリケーションとの間の情報通信セションを、端末情報に基づいて構築する。
すなわち、シグナリングサーバ20は、現在通話中の双方の端末装置10の電話番号を予め記憶しておく。例えば、シグナリングサーバ20は、図示しない音声通話セションを構築したサーバから通話中の双方の端末装置10の電話番号を受信して、内部に記憶する。
シグナリングサーバ20は、セション構築の要求を受信したことに応じて、情報通信セションを構築する双方の端末装置10の電話番号が、音声通話中の双方の端末装置10の電話番号であるか否かの判定によって、端末装置10が正規の装置であるか否かを判定する。なお、セション構築時の判定処理の具体例は、後述する。
シグナリングサーバ20は、所定時間毎に、現在通話中の双方の端末装置10電話番号を、音声通話セションを構築したサーバから取得すると共に、情報通信セションを構築した際に取得して記憶された双方の端末装置10の電話番号を読み出す。シグナリングサーバ20は、音声通話セションを構築したサーバから取得した双方の端末装置10の電話番号と、読み出した双方の端末装置10の電話番号が一致するか否かを判定する。シグナリングサーバ20は、双方の電話番号が一致したと判定した場合には、情報共有セションを維持する。一方、シグナリングサーバ20は、双方の電話番号が一致しないと判定した場合には、情報共有セションを切断する。これにより、シグナリングサーバ20は、端末装置10が正規の装置であるか否かの判定を行う。
また、この比較の結果、電話番号とIPアドレスとの組み合わせが一致しないと判定した場合、シグナリングサーバ20は、端末装置10に対してトークンを発行しない。
次に、図6及び図7を参照して、端末間通信システム1の動作手順について説明する。初めに、図6を参照して、端末装置10のレジストレーション(初期設定)の動作手順について説明する。次に、図7を参照して、端末間通信システム1による情報通信セション構築の動作手順について説明する。なお、図4に示すステップSの番号は、図6及び図7のステップSの番号に対応する。
図6を参照して、端末装置10のレジストレーション(初期設定)の動作手順について説明する。ここでは、端末装置10−1、及び端末装置10−2が順にレジストレーションを行う場合について説明する。
端末装置10−1は、情報共有機能対応のアプリケーションが端末装置10−1において起動された場合に、プッシュサーバ40に対して、起動されたアプリケーションに対応するプッシュIDの発行の要求を送信する(ステップS10)。
プッシュサーバ40は、プッシュIDの発行の要求を受信すると、起動されたアプリケーションに対応するプッシュIDを、端末装置10−1に送信する(ステップS20)。
端末装置10−1は、プッシュサーバ40からプッシュIDを取得する(ステップS30)。
次に、図7を参照して、端末装置10のセション構築の動作手順について説明する。
図7は、本実施形態のセション構築の動作手順の一例を示す流れ図である。ここでは、端末装置10−1と端末装置10−2との間に情報通信セションを構築する場合について説明する。また、端末装置10−1が情報共有の要求側であり、端末装置10−2が情報共有の被要求側である場合について説明する。さらに、この端末装置10の情報通信セション構築の動作は、端末装置10−1と端末装置10−2との間に既に音声通話セションが構築されており、端末装置10−1と端末装置10−2との間で音声データを通信している最中に開始される。
シグナリングサーバ20は、端末装置10から情報共有の要求を受け付ける(ステップS110)。この情報共有の要求には、被要求側の端末装置10の電話番号が含まれている。
なお、シグナリングサーバ20は、電話番号の判定に代えて、又は電話番号の判定に加えて、プッシュIDの判定を行うこともできる。具体的には、シグナリングサーバ20は、ステップS110において受け付けた電話番号に対応するレジストレーション情報に、プッシュIDが登録されているか否かを判定する。
なお、上述したステップS100と、ステップS140との処理タイミングの前後関係は問わない。例えば、ステップS100が先で、ステップS140が後でもよく、これらステップS100と、ステップS140とが同時に行われてもよい。
具体的には、ステップS200において、シグナリングサーバ20は、ステップS190において送信された被要求側の端末装置10のIPアドレス及びポート番号を、要求側の端末装置10に送信する。次に、要求側の端末装置10は、要求側の端末装置10のIPアドレス及びポート番号を、シグナリングサーバ20に送信する。シグナリングサーバ20は、要求側の端末装置10のIPアドレス及びポート番号を受信すると、受信したIPアドレス及びポート番号を被要求側の端末装置10に送信する。これにより、要求側の端末装置10は、被要求側の端末装置10のIPアドレス及びポート番号を取得する。また、被要求側の端末装置10は、要求側の端末装置10のIPアドレス及びポート番号を取得する。すなわち、複数の端末装置10は、互いに、情報共有相手の端末装置10のIPアドレス及びポート番号を取得する。
すなわち、シグナリングサーバ20は、現在通話中の双方の端末装置10電話番号を予め記憶しておく。例えば、シグナリングサーバ20は、図示しない音声通話セションを構築したサーバから通話中の双方の端末装置10の電話番号を受信して、内部に記憶する。
シグナリングサーバ20は、セション構築の要求を受信すると(ステップS140)、当該セション構築の要求に含まれる双方の端末装置10の電話番号と、予め記憶された双方の端末装置10の電話番号とが一致するかを判定する。シグナリングサーバ20は、双方の電話番号が一致したと判定した場合には、プッシュサーバ40にセション構築情報を送信して、セション構築の動作を継続させる。一方、シグナリングサーバ20は、双方の電話番号が一致しないと判定した場合には、セション構築を終了するために、プッシュサーバ40へセション構築情報を送信しない。また、シグナリングサーバ20は、情報共有の承認をしない旨を、端末装置10に送信してもよい。
次に、情報発信側の端末装置10により情報を送信する処理について説明する。
この情報発信側の端末装置10は、制御部160により音声データを情報受信側の端末装置10との間で通信して情報発信側の端末装置10との間の通話音声を音再生部130に出力させている最中において、情報発信側の端末装置10における制御部160は、表示部100に出力させている情報の送信制御情報を判定する。制御部160は、判定した送信制御情報に基づいて、通信部150による情報の送信を制御する。制御部160は、判定した送信制御情報に基づいて、送信される情報の視覚効果の変化するよう制御する。
送信制御情報とは、情報受信側の端末装置10に送信することがユーザによって承諾されているか否かを示す設定情報である。送信制御情報は、予めユーザの操作に基づいて表示部100に出力される情報ごとに設定される。
図9は、新たな情報を送信する前に表示させる承諾可否画像を含む画面を示す。情報発信側の端末装置10は、情報共有中における画像の切り換え操作を検出したことに応じて承諾可否画像を表示させる。この承諾可否画像は、表示部100に表示させている画面の下部に起動されるランチャー画像である。
この承諾可否画像には、例えば「画像(切り換え後の画像)を共有しますか?」というメッセージ画像と、情報の送信を承諾または拒否にするタップ操作を受け付けるための画像とが含まれる。情報発信側の端末装置10は、承諾可否画像に対するタップ操作を受け付ける。情報発信側の端末装置10は、情報の共有を承諾するタップ操作を受け付けた場合、当該情報の送信制御情報を「承諾」に設定する。情報発信側の端末装置10は、情報の共有を拒否するタップ操作を受け付けた場合、当該情報の送信制御情報を「拒否」に設定する。
また、情報発信側の端末装置10は、ウェブページにおけるリンク先をタップ操作が検出されたことに応じて承諾可否画像を表示させてもよい。情報発信側の端末装置10は、承諾可否画像に対するタップ操作に基づいて、リンク先の送信制御情報を生成する。
さらに、情報発信側の端末装置10は、動画像または静止画像を表示させる操作、新たな文書ドキュメントを表示させる操作、受信メールまたは送信メールを表示させる操作、または着信通知やメール受信があったことを知らせるポップアップ表示が検出されたことに応じて承諾可否画像を表示させてもよい。情報発信側の端末装置10は、承諾可否画像に対するタップ操作に基づいて、動画像、静止画像、文書ドキュメント、受信メールまたは送信メールの送信制御情報を生成する。
なお、情報共有中において承諾可否画像を情報発信側の端末装置10に表示させる場合、情報発信側の端末装置10は、承諾可否画像を送信対象から除外する。すなわち、情報発信側の端末装置10は、承諾可否画像以外の表示部100に表示されている画像を送信対象にする。
情報発信側の端末装置10は、情報の共有を承諾するタップ操作を受け付けた時点において各アプリケーションに対応したラジオボタンの選択状態に基づいて、各アプリケーションの送信制御情報を生成する。情報発信側の端末装置10は、図10の例において、アプリA、Cに対応したラジオボタンの承諾(はい)が選択されているので、アプリケーションA、Cの送信制御情報を「承諾」に設定する。また、情報発信側の端末装置10は、アプリBに対応したラジオボタンの拒否(いいえ)が選択されているので、アプリケーションBの送信制御情報を「拒否」に設定する。
なお、情報の共有を承諾するアプリケーションを選択させる手法は、各アプリケーションに対応したラジオボタンへの選択操作に限らず、他の手法であってもよく、例えばプルダウンメニューで承諾または拒否が選択可能であってもよい。
これにより、情報発信側の端末装置10は、電子メールアドレスごとに設定された送信制御情報を参照し、当該電子メールアドレスを含む電子メール画面(新規作成メール、保存メール、送信メールおよび受信メールを含む)の送信を制御し、または電子メール画面の視覚効果を変化させる。
これにより、情報発信側の端末装置10は、電子メールフォルダごとに設定された送信制御情報を参照し、当該電子メールフォルダに格納された電子メールの一覧、当該電子メールフォルダに格納された電子メールの画面の送信を制御し、または電子メールの一覧および電子メール画面の視覚効果を変化させる。
さらに、情報発信側の端末装置10は、3者間で通話を行うと共に、3者間で情報の通信を行う場合にも、通話相手ごとに設定された送信制御情報に基づいて情報の送信を制御してもよい。3者間の情報通信は、単一の情報発信側の端末装置10と、2台の情報受信側の端末装置10とが情報通信セションにより情報を通信する通信モードである。情報発信側の端末装置10は、3者間通信の情報共有セションが構築されたことに応じて、2台の情報受信側の端末装置10のそれぞれについての送信制御情報を参照する。これにより、情報発信側の端末装置10は、情報受信側の端末装置10ごとに情報の送信を制御し、または情報の視覚効果を変化させる。
情報の送信を制御することには、情報の送信を中断または中止させることが含まれる。
情報の視覚効果を変化させることとは、表示部100に表示されている情報の輝度、色等の視覚効果に関するパラメータを変化させることと、情報を他の情報に置き換えることとを含む。
視覚効果に関するパラメータを変化させることには、情報受信側の端末装置10における表示部100に情報を表示させても情報の内容が知覚できないほど情報を加工することが含まれる。例えば、情報発信側の端末装置10は、情報発信側の端末装置10の表示部100に表示されている情報の解像度、または輝度等を低下させる。
情報を他の情報に置き換えることには、例えば、情報発信側の端末装置10の表示部100に表示されている情報を、黒画像に置き換えることが含まれる。これにより、情報発信側の端末装置10は、情報発信側の端末装置10の表示部100に表示されている画像P26(図11(A))を黒画像に置き換え、情報受信側の端末装置10の表示部100に表示させる画像P27を黒画像に変更させる(図11(B))。
また、情報発信側の端末装置10は、表示部100に表示されている情報に代えて置き換えられる画像を、ユーザにより選択可能にしてもよい。例えば、情報共有機能アプリケーションの設定モードにおいて、黒画像、絵柄画像またはメッセージ画像のうち、ユーザが選択した画像を記憶しておく。情報発信側の端末装置10は、表示部100に表示されている情報を置き換える場合に、予め選択された画像を読み出して、当該画像に置き換えた情報を情報受信側の端末装置10へ送信させる。
また、情報発信側の端末装置10は、複数の情報のうち何れかの情報の送信制御情報に基づいて複数の情報の共有制限を実施してもよい。情報発信側の端末装置10は、何れかの情報の送信制御情報が送信拒否である場合、複数の情報の全てを送信させない、または、複数の情報の全ての視覚効果を変化させる。これにより、例えば、情報発信側の端末装置10は、全ての情報を画像P26(図11(A))を黒画像に置き換え、情報受信側の端末装置10の表示部100に表示させる画像P27を黒画像に変更させる(図11(B))。
この場合、情報発信側の端末装置10は、文書情報P26aをそのまま送信させ、画像情報P26bに対して共有制限を実施する。例えば、情報発信側の端末装置10は、画像情報P26bを黒画像に変換させることにより、図12(B)に示すように、閲覧可能な文書情報P26aと視覚効果が低下された画像情報P27bとを含む画像P27を情報受信側の端末装置10の表示部100に表示させる。
また、情報発信側の端末装置10は、情報共有機能の動作の中断中に、操作検出部110がダブルタップ操作を検出した場合、情報受信側の端末装置10に対する情報の送信を再開する構成であってもよい。
情報発信側の端末装置10は、例えば、電子メールのアドレスの表示領域と電子メールの本文の表示領域とを含む電子メールアプリケーションの画像を表示させているとする。
この場合において、情報発信側の端末装置10は、電子メールの本文の表示領域に対するダブルタップ操作を検出した場合には、電子メールの本文の画像の送信を中断させる。
情報発信側の端末装置10は、画面共有中において、表示部100に表示されている情報に対して情報解析を行い、情報に含まれる画像または文字を認識し、認識された画像または文字と予め記憶された画像または文字とを比較する。情報発信側の端末装置10は、認識された画像または文字が、予め記憶された画像または文字に一致または相当する場合には、情報の送信を中断または中止する。
情報発信側の端末装置10は、例えば、「社外秘」を情報の共有を中断または中止させる画像または文字として設定しておき、表示部100に表示されている情報に「社外秘」なる画像または文字が含まれていることを認識すると、情報の送信を中断または中止することができる。
図13は、情報発信側の端末装置10の画面および情報受信側の端末装置10の画面の一例を示す模式図である。
図13(A)に示す情報発信側の端末装置10の表示部100に表示させている文書情報P26aを、図13(B)に示す情報受信側の端末装置10の表示部100に文書情報P27aとして表示させている場合に、情報発信側の端末装置10は、文書情報P26aを囲うようにハイライト画像P26cを表示させる。一方、情報発信側の端末装置10は、情報受信側の端末装置10に送信させていない画像情報P26bに対してはハイライト画像を表示させない。これにより、情報発信側の端末装置10は、情報発信側の端末装置10のユーザに文書情報P26aが情報受信側の端末装置10に送信されたことを提示できる。
なお、情報受信側の端末装置10に送信されたことを通知する情報は、ハイライト画像P26cではなく他の形態であってもよい。例えば、情報受信側の端末装置10に送信されたことを通知する情報は、メッセージであってもよく、送信される情報全体を覆う画像であってもよく、カラー画像であってもよく、点滅画像であってもよい。さらに、情報受信側の端末装置10に送信されたことを通知する情報は、表示部100における輝度等の表示状態を変更された表示画像であってもよい。これにより情報発信側の端末装置10は、情報発信側の端末装置10のユーザに表示部100に表示されている情報が送信されていることを通知できる。
図14は、情報発信側の端末装置10の画面および情報受信側の端末装置10の画面の一例を示す模式図である。図14(A)に示す情報発信側の端末装置10の表示部100に表示させている画像情報P26bの視覚効果を変化させて送信させ、図14(B)に示す情報受信側の端末装置10の表示部100に加工された画像情報P27bとして表示させている場合に、情報発信側の端末装置10は、画像情報P26bを覆うようにハイライト画像P26b#を重畳して表示させる。一方、情報発信側の端末装置10は、視覚効果を変化させていない文書情報P26aに対してはハイライト画像を表示させない。これにより、情報発信側の端末装置10は、情報発信側の端末装置10のユーザに画像情報P26bの視覚効果が変化されて情報受信側の端末装置10に送信されたことを提示できる。
これにより情報発信側の端末装置10は、情報発信側の端末装置10のユーザに表示部100に表示されている情報が、視覚効果が変化されて送信されていることを通知できる。
アプリケーションの種類は、電話(音声通信)アプリケーション、アドレス帳アプリケーション、動画再生アプリケーション、ウェブブラウザアプリケーション、地図アプリケーション、写真アルバムアプリケーション、電子メールアプリケーション、文書アプリケーション、テキストチャットアプリケーション等が挙げられる。情報発信側の端末装置10は、アプリケーションの名称および種類に対応して送信制御情報が設定される。このアプリケーションの名称および種類に対応した送信制御情報を設定する設定処理は、情報共有機能アプリケーションの設定モードにおいて設定することができる。また、アプリケーションに対応した送信制御情報は、当該アプリケーションが通信を行う相手側装置ごとに設定してもよい。さらに、アプリケーションに対応した送信制御情報は、初期値は「拒否」に設定され、承諾可否画像に対して承諾の操作が受け付けられたことに応じて「承諾」に変更させてもよい。アプリケーションの属性情報に対応した送信制御情報は、情報発信側の端末装置10内の図示しないメモリに記憶される。
情報発信側の端末装置10は、情報を送信する際に、表示部100に情報を出力させているアプリケーションの名称および種類を判定し、アプリケーションの名称および種類に対応した送信制御情報を参照する。これにより情報発信側の端末装置10は、アプリケーションの名称および種類に基づいて情報の送信を制御、または情報の視覚効果を変化させる。
情報発信側の端末装置10は、情報共有機能アプリケーションの設定モードにおいて、アプリケーションの属性情報に対応して情報の視覚効果を設定して送信制御情報を生成する。アプリケーションの属性情報に対応した情報の視覚効果は、情報発信側の端末装置10内の図示しないメモリに記憶される。
情報発信側の端末装置10は、情報を送信する際に、表示部100に情報を出力させているアプリケーションの名称および種類を判定し、アプリケーションの名称および種類に対応した送信制御情報を参照する。情報発信側の端末装置10は、情報の送信が承諾されていた場合、アプリケーションの送信制御情報に対応した視覚効果を参照する。これにより情報発信側の端末装置10は、アプリケーションの属性情報に基づいて情報の視覚効果を変化させる。
情報発信側の端末装置10に画像情報P26bを表示させている状態で(図17(A1))、情報受信側の端末装置10は、図16(B)に示した画像情報P27b#を表示させた後、ユーザが画像情報P27b#に相当する位置をタップ操作したことに応じて、図17(B1)に示すようなランチャー画像P27cを表示させる。このランチャー画像P27cには、「画像を要求しますか?」というメッセージ画像、および情報を要求するか否かを受け付ける画像が含まれる。情報受信側の端末装置10は、画像を要求する「はい」に相当する位置に対するタップ操作を受け付けると、情報発信側の端末装置10から送信されていない画像を要求するリクエストを情報発信側の端末装置10に送信する。
情報発信側の端末装置10は、画像共有を承諾する「はい」に相当する位置に対するタップ操作を受け付けると、送信させていない画像を情報受信側の端末装置10に送信する。情報発信側の端末装置10は、画像を送信したことに応じて、図17(A3)に示すように、画像情報P26bを囲うようにハイライト画像26cを表示させる。これにより、情報発信側の端末装置10は、ユーザに画像情報P26bが共有されていることを提示する。
なお、これまで端末装置10が、携帯電話やスマートフォンなどである場合を一例にして説明したが、これに限られない。例えば、端末装置10は、タブレットなどの装置であってもよい。ここで、携帯電話やスマートフォンは、耳あて通話用スピーカ131を備えており、耳あて通話が可能である。一方、タブレットは、耳あて通話用スピーカ131を備えていない。すなわち、端末装置10は、耳あて通話用スピーカ131を備えない装置であってもよい。端末装置10がタブレットである場合には、スピーカモードによって通話が行われてもよい。
なお、これまでの説明において、端末間通信システム1は、音声通話中において情報共有機能を提供するとして説明したが、これに限られない。端末間通信システム1は、テキストによる通信中において、情報共有機能を提供してもよい。例えば、端末間通信システム1は、テキストチャットアプリケーションが提供するチャット中に、情報共有機能を提供してもよい。
Claims (4)
- 情報を表示する表示部と、
複数の端末との情報共有中に、前記表示部の最上位レイヤに表示させる画像の切替操作を検出すると、前記表示部に承諾可否画像を表示し、前記承諾可否画像に対する操作に基づいて前記情報の送信に関する送信制御情報を生成する制御部と、
前記送信制御情報に基づいて前記情報を送信する通信部と、
前記表示部に対するユーザ操作を検出する操作検出部と、を有し、
前記情報共有は、
前記複数の端末との通信中に、画面の共有機能の選択が行われると、前記複数の端末に画面共有の要求を送信し、前記画面共有を承諾した端末と行われる、または、
前記複数の端末との通信中に、前記複数の端末のいずれかの端末によって画面の共有機能の選択が行われると、前記複数の端末の前記いずれかの端末から画面共有の要求を受信し、前記画面共有を承諾すると行われる、端末装置であって、
前記表示部に複数の画像が表示されている場合において、前記操作検出部が前記表示部に対するユーザ操作を検出した場合、当該ユーザ操作の位置を検出し、当該ユーザ操作の位置に対応する画像の送信を中断する、
端末装置。 - 前記承諾可否画像は、前記切替操作の前記検出に加えて、アプリケーションの起動または前記アプリケーションのイベント通知表示の検出に基づいて表示される、
請求項1に記載の端末装置。 - 表示部に情報を表示し、
複数の端末との情報共有中に、前記表示部の最上位レイヤに表示させる画像の切替操作を検出すると、前記表示部に承諾可否画像を表示し、前記承諾可否画像に対する操作に基づいて前記情報の送信に関する送信制御情報を生成し、
前記送信制御情報に基づいて前記情報を送信し、
前記表示部に対するユーザ操作を検出し、
前記表示部に複数の画像が表示されている場合において、前記表示部に対するユーザ操作を検出した場合、当該ユーザ操作の位置を検出し、当該ユーザ操作の位置に対応する画像の送信を中断し、
前記情報共有は、
前記複数の端末との通信中に、画面の共有機能の選択が行われると、前記複数の端末に画面共有の要求を送信し、前記画面共有を承諾した端末と行われる、または、
前記複数の端末との通信中に、前記複数の端末のいずれかの端末によって画面の共有機能の選択が行われると、前記複数の端末の前記いずれかの端末から画面共有の要求を受信し、前記画面共有を承諾すると行われる、
端末間通信方法。 - 表示部に情報を表示するステップと、
複数の端末との情報共有中に、前記表示部の最上位レイヤに表示させる画像の切替操作を検出すると、前記表示部に承諾可否画像を表示し、前記承諾可否画像に対する操作に基づいて前記情報の送信に関する送信制御情報を生成するステップと、
前記送信制御情報に基づいて前記情報を送信するステップと、
前記表示部に対するユーザ操作を検出する操作検出ステップと、
前記表示部に複数の画像が表示されている場合において、前記操作検出ステップが前記表示部に対するユーザ操作を検出した場合、当該ユーザ操作の位置を検出し、当該ユーザ操作の位置に対応する画像の送信を中断するステップと、
を実行させるための端末装置用プログラムであり、
前記情報共有は、
前記複数の端末との通信中に、画面の共有機能の選択が行われると、前記複数の端末に画面共有の要求を送信し、前記画面共有を承諾した端末と行われる、または、
前記複数の端末との通信中に、前記複数の端末のいずれかの端末によって画面の共有機能の選択が行われると、前記複数の端末の前記いずれかの端末から画面共有の要求を受信し、前記画面共有を承諾すると行われる、
端末装置用プログラム。
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