JP6408876B2 - 熱可塑性樹脂押出発泡断熱板の製造方法 - Google Patents
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[1]熱可塑性樹脂と物理発泡剤とを混練してなる発泡性樹脂溶融物を押出発泡する、厚さ10〜150mm、見かけ密度20〜50kg/m3の押出発泡断熱板の製造方法において、該熱可塑性樹脂がポリスチレン系樹脂と、JIS K7122(1987)に基づく融解熱量が5J/g未満であるポリエチレンテレフタレート共重合体(I)とからなり、該ポリスチレン系樹脂と該共重合体(I)の重量比率が95:5〜50:50であり、該共重合体(I)の、測定温度200℃、せん断速度100sec−1における溶融粘度(η1)が1000〜3000Pa・sであり、該物理発泡剤が、ハイドロフルオロオレフィンと炭素数1〜5の脂肪族アルコールを含み、該ハイドロフルオロオレフィンの配合量が該熱可塑性樹脂1kgあたり0.05〜0.5モル/kgであり、該炭素数1〜5の脂肪族アルコールの配合量(b)に対する、該ハイドロフルオロオレフィンの配合量(a)のモル比(a/b)が0.3〜4であることを特徴とする熱可塑性樹脂押出発泡断熱板の製造方法。
[2]前記ポリスチレン系樹脂の、測定温度200℃、せん断速度100sec−1における溶融粘度(η2)が800〜2000Pa・sであり、該ポリスチレン系樹脂の溶融粘度(η2)に対する前記共重合体(I)の溶融粘度(η1)の比(η1/η2)が1.0〜3.5である、前記1に記載の熱可塑性樹脂押出発泡断熱板の製造方法。
[3]前記共重合体(I)が、ジオール成分として環状エーテル骨格を有するグリコール成分を含む、前記1又は2に記載の熱可塑性樹脂押出発泡断熱板の製造方法。
[4]前記ハイドロフルオロオレフィンが、1,3,3,3−テトラフルオロプロペン、2,3,3,3−テトラフルオロプロペン、1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンから選択される少なくとも1種である、請求項1〜3のいずれかに記載の熱可塑性樹脂押出発泡断熱板の製造方法。
[5]前記物理発泡剤が、炭素数3〜5の飽和炭化水素とハイドロフルオロオレフィン(HFO)と炭素数1〜5の脂肪族アルコールと水とを含有し、その配合割合が、炭素数3〜5の飽和炭化水素20〜60モル%、HFO3〜50モル%、炭素数1〜5の脂肪族アルコール3〜40モル%、水5〜50モル%(ただし、HFOと、炭素数1〜5の脂肪族アルコールと、炭素数3〜5の飽和炭化水素と、水との配合割合の合計量は100モル%である)である、請求項1〜4のいずれかに記載の熱可塑性樹脂押出発泡断熱板の製造方法。
本発明の熱可塑性樹脂押出発泡断熱板(以下、単に発泡断熱板ともいう。)の製造方法においては、熱可塑性樹脂と物理発泡剤とを含有する発泡性樹脂溶融物を押出機出口に付設されたフラットダイを通して押出発泡し、板状に賦形することにより、発泡断熱板が製造される。
該ポリスチレン樹脂の中でも、ポリスチレン、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−ポリフェニレンエーテル共重合体が好ましく、さらにはポリスチレンがより好ましい。
さらに、ポリスチレン(a)のZ平均分子量(Mz)は70×104以上が好ましく、80×104以上がより好ましく、100×104以上がさらに好ましい。
カラム:昭和電工株式会社製カラム、商品名Shodex GPC KF−806、同KF−805、同KF−803をこの順に直列に連結して使用
カラム温度:40℃
溶媒:THF
流速:1.0mL/分
濃度:0.15w/v%
注入量:0.2ml
検出器:株式会社ジーエルサイエンス製紫外可視検出器、商品名UV702型(測定波
長254nm)
分子量分布の計算に用いた較正曲線の分子量範囲:1.9×107〜5.4×103
また、該共重合体(I)は、ジオール成分単位として、環状アセタール骨格を有するジオール成分単位を含有するものがより好ましい。該環状アセタール骨格を有するジオール成分単位としては、スピログリコールまたはジオキサングリコールが好ましい。
さらに、ガスバリアー性に優れる共重合体(I)相を形成可能な観点から、ポリスチレン樹脂:共重合体(I)の配合割合は、85:15〜51:49であることが好ましく、80:20〜52:48であることがより好ましく、70:30〜54:46であることがさらに好ましい。
また、該炭素数1〜5の脂肪族アルコールは、ポリスチレン系樹脂よりも共重合体(I)の可塑性を特異的に向上させる特性を有している。その働きにより、熱可塑性樹脂中におけるポリスチレン樹脂に対する共重合体(I)の粘度を相対的に低下させることによって、該共重合体(I)の筋状相を形成しやすくすることができる。該炭素数1〜5の脂肪族アルコールの配合割合は、5〜30モル%がより好ましく、更に好ましくは8〜20モル%である。
かかる観点から、該モル比は0.5〜3.5であることがより好ましく、1〜2であることがさらに好ましい。
該筋状の共重合体(I)相の長さは、優れたバリヤー効果を得ることができることから、1μm以上であることが好ましく、より好ましくは2.5μm以上であり、さらに好ましくは5μm以上である。また、該長さを有する共重合体(I)相が厚み方向に複数存在することが好ましく、3以上存在することがより好ましい。
厚み方向の平均気泡径(DTav)、幅方向の平均気泡径(DWav)は、発泡断熱板の幅方向垂直断面の中央部及び両端部付近の計3箇所において、写真中のセル数が200から500個程度になるように拡大倍率を50倍から200倍程度の範囲で調整した拡大写真を得、各々の写真上において、ナノシステム株式会社製の画像処理ソフトNS2K−proを用いて個々の気泡の厚み方向の気泡径及び幅方向の気泡径を計測し、それらの値を各々算術平均することにより求めることができる。
また、発泡断熱板の水平方向の平均気泡径DHは、DWavとDLavの算術平均値とする。
さらに、本発明により得られる発泡断熱板の熱伝導率は、0.0270W/(m・K)以下であることが好ましく、0.0260W/(m・K)以下であることがより好ましく、0.0250W/(m・K)であることが更に好ましい。該熱伝導率が該範囲内であれば断熱性に優れる、建材用途に好適な発泡断熱板となる。なお、熱伝導率は、製造直後から変動するが、発泡断熱板の使用時に、該範囲内の熱伝導率となっていればよい。さらに、該発泡断熱板は、長期の断熱性にも優れるという点で、製造後100日経過後の熱伝導率においても、0.0248W/(m・K)以下であることが望ましく、0.0245W/(m・K)以下であることが更に好ましい。本発明により得られる発泡断熱板は、熱可塑性樹脂として、前記ポリスチレン樹脂と共重合体(I)からなり、更に特定範囲の溶融粘度を有する共重合体(I)を用い、前記物理発泡剤を用いて押出発泡していることから、気泡膜中で共重合体(I)相がガスバリア効果を発揮する前記モルフォロジーで存在し、前記HFOの発泡断熱板からの逸散と気泡内への空気の流入が効果的に防止される。したがって、製造後100日経過後であっても、熱伝導率が低く維持される。
一方、HFO残存量の上限は、発泡断熱板の見かけ密度などとも関連するが、概ね0.8モルであり、好ましくは0.7モルである。なお、HFOの残存量は、製造直後から変動するものであるが、発泡断熱板の使用時に、該範囲内のHFO残存量であればよい。
なお、樹脂1を溶融混練してペレットとし、このペレットの溶融粘度を測定すると、溶融粘度は(200℃、100s−1)920Pa・sであった。
なお、樹脂2を溶融混練してペレットとし、このペレットの溶融粘度を測定すると、溶融粘度は(200℃、100s−1)950Pa・sであった。
ポリスチレン2:DIC社製グレード名HP780、溶融粘度(温度200℃、せん断速度100s−1)=1946Pa・s、溶融張力(200℃)=45cN、Mn=10×104、Mw=50×104、Mz=190×104
ポリスチレン3:PSジャパン社製グレード名GX154、溶融粘度(温度200℃、せん断速度100s−1)=1625Pa・s、溶融張力(200℃)=25cN、Mn=10×104、Mw=32×104、Mz=76×104
ポリスチレン樹脂をベースレジンとし、タルク(松村産業(株)製、商品名:ハイフィラー#12)60重量%を含有するタルクマスターバッチを用いた。
(i)テトラブロモビスフェノール−A−ビス(2,3−ジブロモ−2−メチルプロピルエーテル)(第一工業製薬製SR130、表中「SR130」と記載する)
(ii)テトラブロモビスフェノール−A−ビス(2,3−ジブロモプロピルエーテル)(第一工業製薬製SR720、表中「SR720」と記載する)
を用いた。
下記(1)〜(4)を物理発泡剤として用いた。
(1)炭素数3〜5の飽和炭化水素:イソブタン(略称「i−Bu」)
(2)HFO:トランス−1,3,3,3−テトラフルオロプロペン(HFO−1234ze)
(3)炭素数1〜5の脂肪族アルコール:エタノール
(4)水
内径65mmの第1押出機と内径90mmの第2押出機が直列に連結されており、発泡剤注入口が第1押出機の終端付近に設けられており、幅方向断面が長方形(間隙1mm×幅115mm)の樹脂排出口(ダイリップ)を備えたフラットダイが第2押出機の出口に連結されており、更に該フラットダイの樹脂出口にはこれと平行するように上下一対のポリテトラフルオロエチレン樹脂からなる板が設置された賦形装置(ガイダー)が付設されている製造装置を用いた。
表2、表3中に示すそれぞれの配合量となるように樹脂、難燃剤及び気泡調整剤を、前記第1押出機に供給した。次に、これらを220℃まで加熱し、溶融、混練して樹脂溶融物とし、第1押出機の先端付近に設けられた発泡剤注入口から表2、表3中に示す配合組成の物理発泡剤を表中に示す割合で溶融物に供給し、溶融混練して発泡性樹脂溶融物とした。この発泡性樹脂溶融物を続く第2押出機及び第3押出機に移送して樹脂温度を表中に示すような発泡適性温度(表中では押出樹脂温度と表記した。この発泡温度は押出機とダイとの接合部の位置で測定された発泡性樹脂溶融物の温度である。)に調整した後、吐出量70kg/hrでダイリップからガイダー内に押出し、発泡させながら厚み方向に28mmの間隙で平行に配置されたガイダー内を通過させることにより板状に成形(賦形)し、熱可塑性樹脂押出発泡断熱板を製造した。得られた発泡断熱板の物性、評価を実施例1〜3、比較例1、2については表2に、実施例4〜6、比較例3については表3にまとめて示す。
なお、共重合体(I)は樹脂自体に輻射熱伝導を抑制する効果があり、実施例1〜3と実施例4〜6の対比から、共重合体(I)の配合量が増加すると、押出発泡断熱板の断熱性能も向上することが分かる。
溶融粘度の測定は、温度200℃、剪断速度100sec−1の条件下において行い、株式会社東洋精機製作所製のキャピログラフ1Dを用いた。具体的には、シリンダー径9.55mm、長さ350mmのシリンダーと、ノズル径1.0mm、長さ10.0mmのオリフィスを用い、シリンダー及びオリフィスの設定温度を200℃にし、熱風循環式乾燥機によりガラス転移温度より10℃低い温度で十分に乾燥させた樹脂を該シリンダー内に入れ、4分間放置してから測定し、そこで得られた溶融粘度(Pa・s)を採用した。なお、測定の際にオリフィスから押出されるストランドには気泡ができるだけ混入しないようにして測定した。
なお、共重合体(I)の場合、測定前に、80℃の真空オーブンで12時間乾燥を行った。
見かけ密度の測定はJIS K7222:1999に準拠して行った。
本明細書において発泡断熱板の独立気泡率は、前記ASTM−D2856−70の手順Cにより各サンプルの独立気泡率を測定し、それらの測定値を算術平均した値(5点以上)として下記式(1)から求めた。押出発泡断熱板の中央部および幅方向両端部付近の計3箇所からカットサンプルを切り出して各々のカットサンプルを測定試料とし、各々の測定試料について独立気泡率を測定し、3箇所の独立気泡率の算術平均値を採用した。なお、カットサンプルは発泡断熱板から縦25mm×横25mm×厚み20mmの大きさに切断された、発泡断熱板表皮を有しないサンプルとした。
ただし、Vx:上記空気比較式比重計による測定により求められるカットサンプルの真の体積(cm3)(発泡断熱板のカットサンプルを構成する樹脂の容積と、カットサンプル内の独立気泡部分の気泡全容積との和に相当する。)
VA:測定に使用されたカットサンプルの外寸法から算出されたカットサンプルの見かけ上の体積(cm3)
W:測定に使用されたカットサンプル全重量(g)
ρ:発泡断熱板を構成する基材樹脂の密度(g/cm3)
厚み方向の平均気泡径(DTav)については、前記方法により測定した。厚み方向の平均気泡径(DTav)は、押出発泡体の幅方向垂直断面の中央部及び両端部付近の計三箇所の拡大倍率50倍の拡大写真を得、各々の写真上において、ナノシステム株式会社製の画像処理ソフトNS2K−proを用いて個々の気泡の厚み方向の気泡径及び幅方向の気泡径を計測し、それらの値を各々算術平均することにより求めた。
まず、発泡断熱板の中央部分を適当な大きさに切り出した押出発泡体をエポキシ樹脂中に入れ包埋させた。包埋後、ガラスナイフ等で厚み方向に垂直な面を切り出し、ダイヤモンドナイフ等で断面から厚さ約0.1μmの発泡体の超薄型切片を切り出した。切り出した切片(サンプル)をCuメッシュに載せた状態で2%OsO4水溶液数mlと共にシャーレ内に入れ室温で密封し、OsO4蒸気に暴露させ、染色を30分間行った。次にサンプルをNaClO水溶液数mlと小スパチュラ1杯分のRuCl3結晶を使用直前に混合した液とともにシャーレ内に入れ室温で密封し、発生するRuO4蒸気に暴露させて30分間染色した。染色された発泡体の超薄型切片を透過型電子顕微鏡を用いて撮影した。撮影した電子顕微鏡写真において白い部分がポリスチレン樹脂であり、黒い部分が共重合体(I)である。なお、透過型電子顕微鏡としては、日本電子株式会社製透過電子顕微鏡「JEM−1010」を使用した。また、該写真を用いて、相の長さ、厚み方向の平均長さ(厚み)、相数を測定した。なお、本発明において上記測定が行われる気泡膜部は、発泡体断面において気泡膜(セル膜)が3個以上会合する会合部以外の部分である。気泡膜の延伸状態にもよるが、気泡膜部は、一つの気泡膜における膜厚みの最も薄い部分からその1.3倍の膜厚みまでの部分とした。
透過型電子顕微鏡:日本電子株式会社製透過電子顕微鏡「JEM−1010」
加速電圧:100kV
染色:四酸化ルテニウム
倍率:20000倍
前記発泡断熱板の気泡膜の断面写真を用い、モルフォロジーを目視にて観察し、次の基準で評価した。なお、
前記方法により観察された画像上に、画像の気泡膜に沿う方向の中心及び中心から長手方向左右2.5μmの点の計3点に、気泡膜厚み方向に線分を引き、該線分と交わる、長さが5μm以上の筋状の相の数を計測した。相がセル膜中で分岐、合流していた場合、線分と交わった点で分かれているものは複数の相として計測した。同様の操作を、計3点以上の箇所の拡大画像について行い、その平均値を採用した。
○:共重合体(I)が筋状相を複数形成している。
×:共重合体(I)が塊状相を形成している。
発泡断熱板の熱伝導率は、製造直後の発泡断熱板を、23℃、湿度50%の雰囲気下に5日、または100日保存した後、以下の方法で測定した。
発泡断熱板から、縦200mm×横200mm×厚み10mmの発泡断熱板の、表皮が存在しない試験片を切り出し、該試験片についてJIS A1412−2(1999年)記載の平板熱流計法(熱流計2枚方式、高温側38℃、低温側8℃、平均温度23℃)に基づいて測定した。
発泡断熱板のHFO残存量は、製造直後の発泡断熱板を、23℃、湿度50%の雰囲気下に5日、または100日保存した後、ガスクロマトグラフを用いて内部標準法により測定した。具体的には、発泡断熱板から、適量のサンプルを切り出し、このサンプルを適量のトルエンと内部標準物質の入った蓋付き試料ビン中に入れ蓋を閉めた後、充分に撹拌し発泡断熱板中のHFOをトルエン中に溶解させて測定用試料とし、ガスクロマトグラフ分析を行って発泡断熱板中のHFO残存量を求めた。
発泡状態の評価は、次の基準で行った。
◎:発泡状態がきわめて良好である。
○:発泡状態は良好であるが、表面の一部に凹凸が存在する
△:発泡状態が悪く、表面に凹凸が多数発生する
×:板状に成型できない
得られた発泡断熱板について、JIS A9511(2006R)5・13・1に準拠して、5・13・1の測定方法Aの燃焼性試験を行った。測定は一の発泡断熱板に対して試験片を5個切り出し、下記基準により評価した。
○:全ての試験片において3秒以内で炎が消え、残塵がなく、かつ燃焼限界線を超えて燃焼しない。
×:5個の試験片の平均燃焼時間が3秒を超える。
Claims (5)
- 熱可塑性樹脂と物理発泡剤とを混練してなる発泡性樹脂溶融物を押出発泡する、厚さ10〜150mm、見かけ密度20〜50kg/m3の押出発泡断熱板の製造方法において、
該熱可塑性樹脂がポリスチレン系樹脂と、JIS K7122(1987)に基づく融解熱量が5J/g未満であるポリエチレンテレフタレート共重合体(I)とからなり、
該ポリスチレン系樹脂と該共重合体(I)の重量比率が95:5〜50:50であり、
該共重合体(I)の、測定温度200℃、せん断速度100sec−1における溶融粘度(η1)が1000〜3000Pa・sであり、
該物理発泡剤が、ハイドロフルオロオレフィンと炭素数1〜5の脂肪族アルコールを含み、該ハイドロフルオロオレフィンの配合量が該熱可塑性樹脂1kgあたり0.05〜0.5モル/kgであり、該炭素数1〜5の脂肪族アルコールの配合量(b)に対する、該ハイドロフルオロオレフィンの配合量(a)のモル比(a/b)が0.3〜4であることを特徴とする熱可塑性樹脂押出発泡断熱板の製造方法。
- 前記ポリスチレン系樹脂の、測定温度200℃、せん断速度100sec−1における溶融粘度(η2)が800〜2000Pa・sであり、該ポリスチレン系樹脂の溶融粘度(η2)に対する前記共重合体(I)の溶融粘度(η1)の比(η1/η2)が1.0〜3.5である、請求項1に記載の熱可塑性樹脂押出発泡断熱板の製造方法。
- 前記共重合体(I)が、ジオール成分として環状エーテル骨格を有するグリコール成分を含む、請求項1又は2に記載の熱可塑性樹脂押出発泡断熱板の製造方法。
- 前記ハイドロフルオロオレフィンが1,3,3,3−テトラフルオロプロペン、2,3,3,3−テトラフルオロプロペン、1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンから選択される少なくとも1種である、請求項1〜3のいずれかに記載の熱可塑性樹脂押出発泡断熱板の製造方法。
- 前記物理発泡剤が、炭素数3〜5の飽和炭化水素とハイドロフルオロオレフィン(HFO)と炭素数1〜5の脂肪族アルコールと水とを含有し、その配合割合が、炭素数3〜5の飽和炭化水素20〜60モル%、HFO3〜50モル%、炭素数1〜5の脂肪族アルコール3〜40モル%、水5〜50モル%(ただし、HFOと、炭素数1〜5の脂肪族アルコールと、炭素数3〜5の飽和炭化水素と、水との配合割合の合計量は100モル%である)である、請求項1〜4のいずれかに記載の熱可塑性樹脂押出発泡断熱板の製造方法。
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