JP6406897B2 - サーモバルブ一体型オイルクーラ - Google Patents

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本発明は、一例として、エンジンオイル等を冷却するオイルクーラと、サーモバルブとが一体的に締結されたものに関する。
下記特許文献1には、エンジンオイル等を冷却するオイルクーラとサーモバルブを一体的に固定したものが提案されている。
この発明は、オイルクーラに固定されたサーモバルブを介して、冷却水をオイルクーラに流入させるか、バイパスさせるかを選択的に切り替えるものである。このサーモバルブ一体型オイルクーラは、オイルクーラの上端部の端プレート上にサーモバルブを載置した後、それらに設けられたボルト孔に締結用のボルトを螺着して、一体に締結するものである。
特開2012−007826号公報
しかしながら、このような締結構造においては、ボルト孔の穿設、締結時のボルト締め等、余計な手間がかかりすぎる欠点があった。
そこで、本発明は容易にオイルクーラとサーモバルブとの一体化が行える構造を提供することを課題とする。
請求項1に記載の本発明は、多数の皿状プレート1がその厚み方向に積層されて、積層方向に交互に冷却水流路2とオイル流路3とが形成され、
その積層方向の上端に外周が皿状プレート1に整合する端プレート4を配置して、一対の冷却水流通孔5が開口したオイルクーラにおいて、
端部にフランジ6を有して、内部にサーモバルブ7を設けたバルブ装置8が、端プレート4上に着座され、
前記端プレート4に立ち上げられた爪部9が前記バルブ装置8のフランジ6にカシメ固定されており、
前記バルブ装置8には、その内部とオイルクーラの内部とを前記端プレート4の冷却水連通孔5を介して連通する筒状のオイルクーラ出入口流路29が設けられ、
前記流路29と前記端プレート4の冷却水連通孔5との間をシールするために、前記オイルクーラ出入口流路29の軸方向の下部に環状の凹部30が形成されており、
前記一対の冷却水流通孔5の一方にのみバーリング部26が形成され、
前記バーリング部26の位置には、一方の前記オイルクーラ出入口流路29の軸方向の下部内周に、その流路29の軸方向に対して平行に前記凹部30が形成され、その凹部30にシール材13が配置されるとともに、前記バーリング部26の立ち上がり面により前記シール材13が押圧されており、
他方の冷却水流通孔5の位置には、他方の前記オイルクーラ出入口流路29の下端部で、前記端プレート4の面方向に対して平行に前記凹部30が形成され、その凹部30に前記シール材13が配置されて前記バルブ装置8とオイルクーラとが液密に接合されていることを特徴とするサーモバルブ一体型オイルクーラである。
請求項2に記載の本発明は、多数の皿状プレート1がその厚み方向に積層されて、積層方向に交互に冷却水流路2とオイル流路3とが形成され、
その積層方向の上端に外周が皿状プレート1に整合する端プレート4を配置して、一対の冷却水流通孔5が開口したオイルクーラにおいて、
前記皿状プレート1および端プレート4がそれぞれ平面略方形に形成され、
端部にフランジ6を有して、内部にサーモバルブ7を設けたバルブ装置8が、端プレート4の一方の対角線上に着座され、
前記端プレート4に、その隅部を除いて、方形の四辺が立上げられた立上げ部22を有し、その立上げ部22からさらに爪部9が前記対角線上の隅に立ち上げられており、前記爪部9がその根元から折り曲げられて前記バルブ装置8のフランジ6にカシメ固定されていることを特徴とするサーモバルブ一体型オイルクーラである。
請求項3に記載の本発明は、請求項2に記載のサーモバルブ一体型オイルクーラにおいて、
前記バルブ装置8のフランジ6の外周が前記端プレート4の立上げ部22の内周に整合し、前記フランジ6に係止用凹部10が設けられ、その係止用凹部10に前記爪部9が嵌着されているサーモバルブ一体型オイルクーラである。
本発明のサーモバルブ一体型オイルクーラは、端部にフランジ6を有し、内部にサーモバルブ7を設けたバルブ装置8が端プレート4上に着座され、その端プレート4に立ち上げられた爪部9が、前記バルブ装置8のフランジ6にカシメ固定されたものである。
そのため、オイルクーラのコアにバルブ装置8を後付けで接合して、サーモバルブ一体型オイルクーラを完成でき、構造が簡単なため、製造が容易で、信頼性の高いものとなる。
また、バルブ装置8に形成されたオイルクーラ出入口流路29の軸方向の下部に環状の凹部30が形成され、その凹部30にシール材13が配置されたので、バルブ装置8とオイルクーラとを液密に接合することができる信頼性の高いサーモバルブ一体型オイルクーラとなる。
さらに、一対の冷却水流通孔5の一方にのみバーリング部26を形成し、そのバーリング部26の位置には、一方のオイルクーラ出入口流路29の軸方向の下部内周に、その流路29の軸方向に対して平行に凹部30が形成され、バーリング部26の立ち上がり面と凹部30の間にシール材13を配置し、他方の冷却水流通孔5の位置には、他方のオイルクーラ出入口流路29の下端部で、端プレート4の面方向に対して平行に凹部30が形成され、その凹部30にシール材13を配置している。
この場合、オイルクーラ出入口流路29の軸方向に平行なシール面を有する軸シール部と、端プレート4の平面に平行なシール面を有する面シール部とを有する。
この発明は、バルブ装置8のオイルクーラ出入口流路29と端プレート4の冷却水連通孔5との軸線のずれ(面方向へのずれと、軸線の上下方向へのずれの両方)を抑制することができ、部品の寸法精度等により、僅かな軸線の位置ずれが生じてもバルブ装置とオイルクーラの間のシール効果を保つことができ、信頼性の高いサーモバルブ一体型オイルクーラを提供できる。
請求項2に記載の発明は、皿状プレート1および端プレート4がそれぞれ互いに整合する平面略方形に形成され、バルブ装置8のフランジ6が端プレート4の一方の対角線上に着座され、その端プレート4の対角線上の隅に立ち上げられた爪部9により、前記バルブ装置8のフランジ6にカシメ固定されたものである。
そのため、バルブ装置8を端プレート4に強固に接続できる。また、バルブ装置8のフランジ6の平面形状が、端プレート4の隅の平面形状と整合するときは、位置決め手段を設けずにバルブ装置8とオイルクーラとを接続でき、構造が簡単で、コンパクトなサーモバルブ一体型オイルクーラを提供できる。
また、端プレート4に立上げ部22を有し、その立上げ部22からさらに爪部9が突設され、その爪部9がその根元から曲折されたものである。
そのため、カシメ部分の強度が強く、バルブ装置8とオイルクーラとの接合の信頼性を向上できる。そして、バルブ装置8のフランジ6の外周が、端プレート4の隅の立上げ部22の内周に整合するようにした場合、位置決め手段を設けずにバルブ装置8とオイルクーラとを接続でき、構造が簡単で、コンパクトなサーモバルブ一体型オイルクーラを提供できる。
請求項3に記載の発明は、バルブ装置8の各フランジ6の外周が前記端プレート4の立上げ部22の内周に整合し、その各フランジ6に係止用凹部10が設けられ、その係止用凹部10に前記端プレート4の爪部9が嵌着されたものである。そのため、バルブ装置8の位置決めが容易に行え、且つカシメ強度の高いサーモバルブ一体型オイルクーラとなる。また、このように構成した場合、位置決め手段を設けずにバルブ装置8とオイルクーラとを接続できるとともに、係止用凹部10に爪部9が嵌着するため、嵌着後の爪部9の平面とフランジ6の平面が面一となり、体裁の良いサーモバルブ一体型オイルクーラを提供できる。
本発明のサーモバルブ一体型オイルクーラの全体を示す分解斜視図。 同サーモバルブをオイルクーラの端プレートに載置した状態を示す斜視図。 同オイルクーラの図1のIII-III矢視断面図。 同オイルクーラの図1のIV-IV矢視断面図。 本発明のオイルクーラに用いられるサーモバルブの作用を示す説明図。 本発明の端プレート4の他の例を示す要部斜視図。 その端プレート4とバルブ装置8との接続状態を示す要部縦断面図。 本発明のバルブ装置8の他の実施例を示す平面図及び立面図。 同実施例におけるバルブ装置8の要部縦断面図。 同他の実施例の要部縦断面図。 同さらに他の実施例の要部縦断面図。 本発明のバルブ装置8の他の実施例を示す平面図及び立面図。 同実施例の冷却水流れの説明図。 本発明のサーモバルブ一体型オイルクーラのオイルクーラとバルブ装置8とのカシメ状態を示す他の例であり、シール材13の配置(流路29の半径方向の外側に凹部30を形成)を示す要部断面説明図。 さらに他の例のシール材の配置(流路29の軸方向に平行に配置)を示す説明図。 さらに他の例のシール材の配置(流路29の軸方向に平行に配置)を示す説明図。 さらに他の例のシール材の配置(一方を軸方向に平行に配置、他方を面方向に平行に配置)を示す説明図。
次に、図面に基づいて本発明の実施の形態につき説明する。
(第1実施例)
本発明に使用されるオイルクーラのコア部分の構造は、各種公知のものを利用することができる。一例として、図1に示す如く、平面略方形の多数の皿状プレート1をその厚み方向に積層して、積層方向に交互に冷却水流路2とオイル流路3とを形成してコアとしたもので説明する。
(オイルクーラの概略)
このコアは、図3、図4に示す如く、オイル流路3の下面(冷却水流路2の上面)を形成する皿状プレート1の底部は、一方の対角線上に配置された一対の冷却水流通孔と、他方の対角線上に配置された一対のオイル流通孔とを除き、平坦に形成されている。その平坦面にはインナーフィン12(矩形若しくは台形波状コルゲートフィン、オフセットフィン等、その形状は問わない)が配置される。このインナーフィン12は、上方の皿状プレート1にその頂部が当接する。
そして、そのオイル流路3の上面(冷却水流路2の下面)を形成する皿状プレート1には、インナーフィン12よりも高さが低い多数のディンプル11が、互いに離間して上方の皿状プレート1に当接するように突設されている。このディンプルを形成している空間が、冷却水流路2となる。
各冷却水流路2は、一方の対角線上に配置された一対の冷却水流通孔と連通しており、各オイル流路3は、他方の対角線上に配置された一対のオイル流通孔に連通する。
コアの積層方向の上端には、その外周が皿状プレート1の内周に整合し、その板厚が皿状プレート1に比べて数倍以上厚い、端プレート4が配置されている。この端プレート4には、一方の対角線上に一対の冷却水流通孔5が開口する。この端プレート4の冷却水流通孔5が、コアの一対の冷却水流通孔と整合している。
また、コアの積層方向の下端には基部プレート14が配置され、それにボルト孔が穿設されている。基部プレート14には、コアの他方の対角線上に配置された一対のオイル流通孔に整合する位置にオイル出入口孔が穿設されている。
このような多数の皿状プレート1と端プレート4と基部プレート14とは、高温の炉内で一体的にろう付け固定されてオイルクーラが製作される。
(バルブ装置8とオイルクーラとの一体化)
本願の発明において特徴的な部分は、オイルクーラの端プレート4とバルブ装置8との固定構造にある。
この例では、プラスチックの成型体からなるバルブ装置8が一対のシール材13を介して端プレート4の一方の対角線上に着座し、カシメによってバルブ装置8が端プレート4に嵌着固定される。
概略で述べた端プレート4には、方形の隅部を除き、各辺には立上げ部22がプレス成形により曲折形成されるとともに、その隅部に一例として、2本の爪部9が一体に立ち上げられている。さらに、立上げ部22の両端には欠切21が設けられ、それにより立上げ部22の成形を容易にしている。
また、バルブ装置8のフランジ6の外周面は、図1に示す如く、端プレート4の立上げ部22の内面に接触するように構成され、さらに、そのフランジ6の上面外周縁には、その立上げ部22に設けられた各爪部9に整合する位置で、それぞれ係止用凹部10が形成されている。
図2,図3に示す如く、バルブ装置8は入口パイプ24と出口パイプ25が突設されており、それらのパイプ24、25はオイルクーラ内部へと連通する一対のオイルクーラ出入口流路29と一体的に形成されている。オイルクーラ出入口流路29は筒状に形成されており、その下部外周にフランジ6が設けられている。オイルクーラ出入口流路29の下端部が端プレート4に設けられた一対の冷却水流通孔5の位置に整合するように配置される。
また、オイルクーラ出入口流路29の下端部の内周に端プレート4に平行で環状に凹陥した凹部30が形成される。その凹部30に環状でゴム弾性を有するシール材13を介し、端プレート4上に着座される際、立ち上げ部22により位置決めされる。そして、各爪部9をその根元から曲折することにより、爪部9がフランジ6の係止用凹部10に図2に示す如く、カシメ固定される。
この場合、そのシール面はバルブ装置8により押圧されるので、端プレート4の平面に平行な面シールの構造となる。
ここで、本願のバルブ装置8において、図3で示すところ、オイルクーラ出入口流路29の下部はフランジ6が設けられる側を、上部は出口パイプ25と連通する側を示している。
この時、端プレート4に隣接する流路がインナーフィン12を介在させるオイル流路3である場合、そのインナーフィン12により、オイル流路3および端プレート4の強度および平面度を確保することができる。それゆえ、端プレート4とバルブ装置8との間をシール材13が密着することができ、より高いシール性を確保することができる。
(バルブ装置8の作用)
この例のバルブ装置8は、図3、図5に示す如く、第1弁17と第2弁19とからなるサーモバルブ7を有し、冷却水15の流入口20とバイパス口18がバルブ装置8内に開閉自在に形成されている。
冷却水15の温度が比較的高温の時は、それを感熱部23が感知し、サーモバルブ7の第1弁17および第2弁19を図5(A)の位置に移動させ、入口パイプ24から流入した冷却水15を流入口20を介してオイルクーラの冷却水流路2に導く。
冷却水15の温度が低温の時は、それを感熱部23が感知し、サーモバルブ7の第1弁17および第2弁19を図5(B)の位置に移動させ、入口パイプ24から流入した冷却水15をバイパス口18を介して直接出口パイプ25に導く。
次に、オイル16の流れについて説明する。
基部プレート14の開口から流入したオイル16は、図4に示す如く、インナーフィン12を有する各オイル流路3に分配される。そして、各オイル流路3内を、図4において左方から右方に流通し、基部プレート14のオイル出口孔を通じて外部へ流出する。
そして、冷却水流路2を流通する冷却水15と、オイル流路3を流通するオイル16との間に熱交換が行われる。なお、基部プレート14は、図1において、そのボルト孔を介して各種機器に接続される。
(端プレート4の他の実施例)
次に、図6は本発明のサーモバルブ一体型オイルクーラに用いる端プレート4の他の実施例の要部斜視図であり、図7はその要部断面図である。
図1のそれと異なる点は、冷却水流通孔5の孔縁部にバーリング部26を立ち上げた点である。バーリング部26の立ち上げ壁は、バルブ装置8のオイルクーラ出入口流路29に挿通される。
図7に示す如く、バルブ装置8を端プレート4に着座させたとき、シール材13はオイルクーラ出入口流路29の凹部30の内周と、冷却水流通孔5のバーリング部26の外周との間に介装される。このバーリング部26の形成により、バルブ装置8と端プレート4とのシール性が向上する。バーリング部26の先端縁は、図7に示す如く、凹部30の上部の面よりも突出していることが好ましい。
この実施例は、特に円筒形のオイルクーラにバルブ装置8を一体化する時に適用するとよい。円筒形のオイルクーラは隅部がないため、第1実施例のような位置決めができない。そこで、端プレート4にバーリング部26を設けて、位置決めの手段とすることができる。
(本発明に使用するバルブ装置8の他の例)
図8は、本発明の他の実施例のバルブ装置8の平面図(A)及び立面図(B)である。図9は、そのバルブ装置8の取付構造の要部断面図である。なお、この例では、内部に内装されるサーモバルブは省略している。
この実施例のバルブ装置8は、バイパス路を外部に設け、そのサーモバルブの役割をオイルクーラ内への開閉機能のみとしている。
この例では、端プレート4に凸部が形成され、それに整合する凹部がバルブ装置8に設けられている。そして、この凹凸からなる位置決め手段27によって、バルブ装置8と端プレート4との位置決めを行っている。
次に、図10は、バルブ装置8側に凸部を設け、端プレート4側に凹部を穿設した例である。この例もそれらの凹凸によって位置決め手段27を形成している。
次に、図11は、その冷却水流通孔5の孔縁部を立ち上げ、バーリング部26を形成するとともに、端プレート4に位置決め手段27を立ち上げ、それをバルブ装置8外周に当接したものである。
(本発明に使用するバルブ装置8のさらに他の例)
図12は、さらに他の例のバルブ装置8の平面図(A)及び立面図(B)であり、図13は、その冷却水流れの説明図である。なお、この例でも、内部に内装されるサーモバルブは省略している。
この実施例のバルブ装置8は、バイパス路を外部に設け、そのサーモバルブの役割をオイルクーラ内への開閉機能のみとしたものである。図13に示す如く、バルブ装置8の入口パイプ24と出口パイプ25は一体形成されているが、その流路は分離されている。
図13に示すように、冷却水の温度が高温の時(点線)は、それを感熱部が感知し、サーモバルブの弁が開状態となり、入口パイプ24から流入した冷却水をオイルクーラの冷却水流路に導く。出口パイプ25から流出する冷却水は、ポンプによりエンジンへ戻される。
冷却水の温度が低温の時(実線)は、それを感熱部が感知し、サーモバルブの弁が閉状態になり、冷却水はオイルクーラ内へ流入することができない。冷却水は、ポンプによりヒータにバイパスされて冷却され、エンジンへ戻される。冷却水が高温になるまで、繰り返される。
(シール材13を配置する他の方法)
図14のシール材13の配置例と図3の例とが異なる点は、オイルクーラ出入口流路29の下端部の内周から半径方向外側に環状の凹部30が形成されている点である。この凹部30は、端プレート4の面方向に対して平行に形成されている。その凹部30にシール材13が配置される。この状態で、バルブ装置8とオイルクーラとをかしめ固定すると、そのシール面はバルブ装置8に押圧されて端プレート4の平面に平行な面シールの構造となる。
(さらに他のシール材13の配置例)
図15のシール材13の配置例と図7の例が異なる点は、オイルクーラ出入口流路29の軸方向の下部内周に凹部30が形成され、その流路29の軸方向に対して平行に形成されている。その凹部30にシール材13が配置されるとともに、バーリング部26の立ち上がり壁によりシール材13が押圧されて配置される。そのシール面はバーリング部26の立ち上がり壁に押圧されるため、オイルクーラ出入口流路29の軸方向に平行な軸シールを形成する。
また、図16の如く、凹部30をオイルクーラ出入口流路29の軸方向の下端部の内周に形成することもできる。これにより、端プレート4の立上げ部22を形成するための材料の歩留りをよくすることができる。
(バルブ装置8の位置ずれを抑制するためのシール材13の配置構造)
部品の寸法精度等により、カシメにより組み付けたバルブ装置8のオイルクーラ出入口流路29の軸線と端プレート4の冷却水連通孔5の軸線とが、軸線の上下方向、端プレート4の面方向へ僅かに位置ずれする可能性がある。
軸シールのみを採用する場合、そのシール部は軸線の上下方向へのずれを抑制し、端プレート4の面方向へのずれが吸収できない。一方、面シールのみを採用する場合、そのシール部は面方向へのずれを抑制することができるが、軸線の上下方向へのずれを吸収することができない。
図17に示す実施例は、軸シールと面シールとの長所、短所を考慮し、次のような構造になっている。
一対の冷却水流通孔5の一方にのみにバーリング部26が形成され、そのバーリング部26が挿通される一方のオイルクーラ出入口流路29の軸方向の下部内周に凹部30が形成される。その凹部30は、シール材13とバーリング部26との接触面積が大きくなるように、オイルクーラ出入口流路29の軸方向に対して平行に形成され、シール面が軸シールとなるように形成されている。
バーリング部26が形成されていない冷却水流通孔5の位置には、他方のオイルクーラ出入口流路29が配置され、その下端部に凹部30が形成される。その凹部30は、シール材13と端プレート4との接触面積が大きくなるように、端プレート4の面方向に対して平行に形成され、シール面が面シールとなるように形成されている。
この構成により、バルブ装置8のオイルクーラ出入口流路29と端プレート4の冷却水連通孔5との軸線のずれ(面方向へのずれと、軸線の上下方向へのずれの両方)を抑制することができる。
この例では、端プレート4の立上げ部22を同一の高さに形成するため、軸シール側のフランジ6を段付き状にし、面シール側のフランジ高さと整合するように形成されている。
なお、上記の実施例では、皿状プレート1および端プレート4が方形に形成されたが、それに替えて、両者を円形に形成してもよい。
1 皿状プレート
2 冷却水流路
3 オイル流路
4 端プレート
5 冷却水流通孔
6 フランジ
7 サーモバルブ
8 バルブ装置
9 爪部
10 係止用凹部
11 ディンプル
12 インナーフィン
13 シール材
14 基部プレート
15 冷却水
16 オイル
17 第1弁
18 バイパス口
19 第2弁
20 流入口
21 欠切
22 立上げ部
23 感熱部
24 入口パイプ
25 出口パイプ
26 バーリング部
27 位置決め手段
29 オイルクーラ出入口流路
30 凹部

Claims (3)

  1. 多数の皿状プレート(1)がその厚み方向に積層されて、積層方向に交互に冷却水流路(2)とオイル流路(3)とが形成され、
    その積層方向の上端に外周が皿状プレート(1)に整合する端プレート(4)を配置して、一対の冷却水流通孔(5)が開口したオイルクーラにおいて、
    端部にフランジ(6)を有して、内部にサーモバルブ(7)を設けたバルブ装置(8)が、端プレート(4)上に着座され、
    前記端プレート(4)に立ち上げられた爪部(9)が前記バルブ装置(8)のフランジ(6)にカシメ固定されており、
    前記バルブ装置(8)には、その内部とオイルクーラの内部とを前記端プレート(4)の冷却水連通孔(5)を介して連通する筒状のオイルクーラ出入口流路(29)が設けられ、
    前記流路(29)と前記端プレート(4)の冷却水連通孔(5)との間をシールするために、前記オイルクーラ出入口流路(29)の軸方向の下部に環状の凹部(30)が形成されており、
    前記一対の冷却水流通孔(5)の一方にのみバーリング部(26)が形成され、
    前記バーリング部(26)の位置には、一方の前記オイルクーラ出入口流路(29)の軸方向の下部内周に、その流路(29)の軸方向に対して平行に前記凹部(30)が形成され、その凹部(30)にシール材(13)が配置されるとともに、前記バーリング部(26)の立ち上がり面により前記シール材(13)が押圧されており、
    他方の冷却水流通孔(5)の位置には、他方の前記オイルクーラ出入口流路(29)の下端部で、前記端プレート(4)の面方向に対して平行に前記凹部(30)が形成され、その凹部(30)に前記シール材(13)が配置されて前記バルブ装置(8)とオイルクーラとが液密に接合されていることを特徴とするサーモバルブ一体型オイルクーラ。
  2. 多数の皿状プレート(1)がその厚み方向に積層されて、積層方向に交互に冷却水流路(2)とオイル流路(3)とが形成され、
    その積層方向の上端に外周が皿状プレート(1)に整合する端プレート(4)を配置して、一対の冷却水流通孔(5)が開口したオイルクーラにおいて、
    前記皿状プレート(1)および端プレート(4)がそれぞれ平面略方形に形成され、
    端部にフランジ(6)を有して、内部にサーモバルブ(7)を設けたバルブ装置(8)が、端プレート(4)の一方の対角線上に着座され、
    前記端プレート(4)に、その隅部を除いて、方形の四辺が立上げられた立上げ部(22)を有し、その立上げ部(22)からさらに爪部(9)が前記対角線上の隅に立ち上げられており、前記爪部(9)がその根元から折り曲げられて前記バルブ装置(8)のフランジ(6)にカシメ固定されていることを特徴とするサーモバルブ一体型オイルクーラ。
  3. 請求項2に記載のサーモバルブ一体型オイルクーラにおいて、
    前記バルブ装置(8)のフランジ(6)の外周が前記端プレート(4)の立上げ部(22)の内周に整合し、前記フランジ(6)に係止用凹部(10)が設けられ、その係止用凹部(10)に前記爪部(9)が嵌着されているサーモバルブ一体型オイルクーラ。
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