JP5940970B2 - 積層型熱交換器 - Google Patents

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Description

本発明は、多数の皿状プレートを積層して、各プレートの1枚ごとに第1流体が流通する第1流路と、第2流体が流通する第2流路とを交互に配置した、蒸発器としての積層型熱交換器に関する。
冷媒が気液二相状態で流通する蒸発器は、冷凍サイクルにおいて、凝縮器からの液体が膨張弁で急激に温度低下され、液相と気相の混合した気液二相流となって、その冷媒が蒸発器である熱交換器に送られる。このような蒸発器としての積層型熱交換器は、気相および液相の粒子が比較的大きいとともに、プレート各部で気液の混合割合に疎密が生じる。それらによって、全体として熱交換性能を低下させることになる。
これを防止するため、冷媒流路の入口に、環状のスペーサを介装し、そのスペーサに複数の絞り孔を放射方向に設けたものが知られている。冷媒はその絞り孔を介して流路に放出され急激に膨張する。そのとき気液二相状態の冷媒の各粒子を細分化して、熱交換能力を向上するものである。
さらに、その細分化を促進するため、下記特許文献1に記載されたプレート式熱交換器は、冷媒流路の入口に、断面コ字状の環状体を挿入することが提案されている。その環状体の環状流路の内壁と外壁とに孔を設け、内壁の孔から冷媒を流入させ、そこで絞りを加えた後に環状流路で膨張させ、気相粒子と液相粒子を細分化し、さらに外壁の孔で絞りを加え第1流路に放出することにより、2段階で絞りおよび膨張を行い、各粒子を細分化して均一に混合された気液を第1流路に供給するものである。そして、後者の提案は前者の二倍、気相粒子と液相粒子を細分化できるとされている。
特許第4454779号公報
蒸発器として使用される積層型熱交換器は、その熱交換を促進するため、各プレート間の間隔を可能な限り狭くする必要がある。すると、特許文献1に記載された溝状リング部材の高さも低くなる。その高さの低くなった内壁と外壁の周壁に孔を穿設する工程は、極めて面倒である。特に、それを金属板のプレス加工で行なう場合、側壁に形成される孔(例えば、直径2mm程度)はプレスの後工程で穿設する必要がある。なぜならば、プレートの状態で孔を予め形成すると、その後のプレス加工にともない、孔が変形するおそれがある。すると所望の効果を得られないおそれがある。
そこで本発明は、プレス加工により容易に形成することができる孔を有する環状皿を提案し、それを冷媒流路の出入口に配置して、気液の混合と、細分化を容易に且つ、確実に行ないうることを課題とする。
請求項1に記載の本発明は、一対の第1流体(1)の第1入口(2a)および第1出口(2b)と、一対の第2流体(3)の第2入口(4a)および第2出口(4b)と、をそれぞれ有する皿状の第1プレート(5)と第2プレート(6)とが交互に積層され、積層方向に第1流体(1)が流通する第1流路(7)と、第2流体(3)が流通する第2流路(8)とが交互配置され、第1流体(1)が気液二相流の冷媒(1a)である積層型熱交換器において、
第1流体(1)の各入口(2a)とその第1流路(7)との間に、中心に冷媒(1a)の連通孔(9)を有し、外周に環状の外側壁(10)を有する環状皿(11)が配置されて、その外側壁(10)と第1プレート(5)とが液密に接合され、
その環状皿(11)はプレス加工により形成され、その環状皿(11)の底と、その底の外面に対向する第2プレート(6)とは、両者のうち一方の対向側に突設した環状凸部(12)で、液密に接合され、
その環状凸部(12)の半径方向の外側は、環状皿(11)の底の外面と第2プレート(6)との間に外側隙間(13)が形成され、
前記環状凸部(12)の半径方向の外側位置で、前記底に冷媒(1a)の外絞り孔(14)が形成され、その外絞り孔(14)から前記外側隙間(13)を介して、前記第1流路(7)に冷媒(1a)が導かれるように構成された積層型熱交換器である(図1〜図19の各実施例)。
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の積層型熱交換器において、
前記環状皿(11)は、前記連通孔(9)の孔縁に環状の内側壁(15)を有し、その内側壁(15)と前記外側壁(10)との間に環状の膨張空間(16)が形成されると共に、前記環状凸部(12)の半径方向の内側には環状皿(11)の底の外面と第2プレート(6)との間に内側隙間(17)が形成され、
前記環状凸部(12)の半径方向の内側位置で、前記底に冷媒(1a)の内絞り孔(18)が形成され、冷媒(1a)がその内側隙間(17)から内絞り孔(18)、前記膨張空間(16)、外絞り孔(14)、外側隙間(13)を順に介して、前記第1流路(7)に導かれるように構成された積層型熱交換器である(図1〜図7の各実施例)。
請求項3に記載の本発明は、請求項1に記載の積層型熱交換器において、
前記環状皿(11)は、前記連通孔(9)の孔縁に環状の内側壁(15)を有し、その内側壁(15)と前記外側壁(10)との間に環状の膨張空間(16)が形成されると共に、その内側壁(15)の縁の一部から底の方向へ冷媒(1a)流入用の欠切部(19)または凹陥部(20)が形成され、
冷媒(1a)がその欠切部(19)または凹陥部(20)から、前記膨張空間(16)、外絞り孔(14)、外側隙間(13)を順に介して、前記第1流路(7)に導かれるように構成された積層型熱交換器である(図8〜図11の各実施例)。
請求項4に記載の本発明は、請求項1に記載の積層型熱交換器において、
前記環状皿(11)は、前記連通孔(9)の孔縁部に前記環状凸部(12)が形成され且つ、その環状凸部(12)の半径方向外側で、内面側に凹陥する環状凹部(22)が形成され、その環状凹部(22)と第2プレート(6)との間に膨張空間(16)が形成され、その環状凹部(22)の底に前記外絞り孔(14)が形成された積層型熱交換器である(図14、図15の実施例)。
請求項5に記載の本発明は、請求項1に記載の積層型熱交換器において、
前記環状皿(11)は、前記連通孔(9)の孔縁に環状の内側壁(15)を断面略逆V字状に有し、その内側壁(15)の頂部と第1プレート(5)との間に冷媒(1a)の流入隙間(21)が形成されると共に、その内側壁(15)の頂部と前記外側壁(10)との間および、その逆V字内に環状の第1および第2の膨張空間(16)が形成され、
その逆V字の内側壁(15)で、外側壁(10)に対向する斜面に外絞り孔(14)が形成され、
内側壁(15)の下端縁が前記環状凸部(12)を形成し、
冷媒(1a)がその流入隙間(21)、第1の膨張空間(16)、外絞り孔(14)、第2の膨張空間(16)、外側隙間(13)を順に介して、前記第1流路(7)に導かれるように構成された積層型熱交換器である(図16、図17の実施例)。
請求項6に記載の本発明は、一対の第1流体(1)の第1入口(2a)および第1出口(2b)と、一対の第2流体(3)の第2入口(4a)および第2出口(4b)とをそれぞれ有する皿状の第1プレート(5)と第2プレート(6)とが交互に積層され、積層方向に第1流体(1)の第1流路(7)と第2流体(3)の第2流路(8)とが交互配置され、第1流体(1)が気液二相流の冷媒(1a)である積層型熱交換器において、
第1流体(1)の各入口(2a)と第1流路(7)との間に、中心に冷媒(1a)の連通孔(9)を有し、外周に環状の外側壁(10)を有する環状皿(11)が配置されて、その外側壁(10)と第1プレート(5)とが液密に接合され、
その環状皿(11)はプレス加工により形成され、その連通孔(9)の口縁部に環状凸部(12)が形成され、その環状凸部(12)が第2プレート(6)に液密に接合され、
その環状皿(11)の前記環状凸部(12)を除く底の外面と、その底の外面に対向する第2プレート(6)と、のうちの一方に内面側へ凹陥する小凹陥部(23)が形成され、
その小凹陥部(23)の半径方向外側で、その底と第2プレート(6)との間に外側隙間(13)が形成され、
その小凹陥部(23)の位置で、前記底に冷媒(1a)の外絞り孔(14)が形成され、その外絞り孔(14)から前記小凹陥部(23)、外側隙間(13)を介して、前記第1流路(7)に冷媒(1a)が導かれるように構成された積層型熱交換器である(図18〜図23の各実施例)。
請求項7に記載の発明は、一対の第1流体(1)の第1入口(2a)および第1出口(2b)と、一対の第2流体(3)の第2入口(4a)および第2出口(4b)と、をそれぞれ有する皿状の第1プレート(5)と第2プレート(6)とが交互に積層され、
積層方向に、第1流体(1)が流通する第1流路(7)と、第2流体(3)が流通する第2流路(8)とが交互配置され、第1流体(1)が気液二相流の冷媒(1a)である積層型熱交換器において、
第1流路(7)の各入口(2a)側端部の内周縁に整合し、第2出口(4b)またはその入口を内包して、第2プレート(6)の略全幅に渡る環状の外側壁(10)を有すると共に、前記各入口(2a)に冷媒(1a)の連通孔(9)を設けた偏平皿(11a) が配置されて、その外側壁(10)と第1プレート(5)とが液密に接合され、
その偏平皿(11a) はプレス加工により形成され、その偏平皿(11a) の前記各入口(2a)の周辺の周辺底と、その周辺底の外面に対向する第2プレート(6)とは、両者のうち一方の対向側に突設した環状凸部(12)で、液密に接合され、
その環状凸部(12)の半径方向の外側は、偏平皿(11a) の底の外面と第2プレート(6)との間に外側隙間(13)が第2プレート(6)の幅方向に形成され、
前記環状凸部(12)の半径方向の外側位置で、前記外側隙間(13)に対向して、外絞り孔(14)が前記底に形成され、その外絞り孔(14)から前記外側隙間(13)を介して、前記第1流路(7)に冷媒(1a)が導かれるように構成された積層型熱交換器である(図24、図28の実施例)。
ここに、第2出口4bまたはその入口とは、図5において、第2流体3の流れ方向が逆向きのとき、第2出口4bが第2入口となることを意味する。即ち、第1流体1と第2流体3とが対向流の場合と、平行流の場合との両者を考慮したものである。
請求項8に記載の発明は、請求項7において、前記偏平皿(11a) は、前記連通孔(9)の孔縁に環状の内側壁(15)を有し、その内側壁(15)と第1プレート(5)とが液密に接合され、
その内周壁(15)の付根と第2プレート(6)との間に部分的に内側隙間(17)が形成され、
その内側隙間(17)の底に冷媒(1a)の内絞り孔(18)が形成され、冷媒(1a)がその内側隙間(17)から内絞り孔(18)、外絞り孔(14)、外側隙間(13)を順に介して、前記第1流路(7)に導かれるように構成された積層型熱交換器である(図24の実施例)。
請求項9に記載の発明は、一対の第1流体(1)の第1入口(2a)および第1出口(2b)と、一対の第2流体(3)の第2入口(4a)および第2出口(4b)と、をそれぞれ有する皿状の第1プレート(5)と第2プレート(6)とが交互に積層され、
積層方向に、第1流体(1)が流通する第1流路(7)と、第2流体(3)が流通する第2流路(8)とが交互配置され、第1流体(1)が気液二相流の冷媒(1a)である積層型熱交換器において、
第1流路(7)の各入口(2a)側端部の内周縁に整合し、第2出口(4b)またはその入口を内包して、第2プレート(6)の略全幅に渡る環状の外側壁(10)を有すると共に、前記各入口(2a)に冷媒(1a)の連通孔(9)を設けた偏平皿(11a) が配置されて、その外側壁(10)と第1プレート(5)とが液密に接合され、
その偏平皿(11a) はプレス加工により形成され、その偏平皿(11a) の前記各入口(2a)の周辺の周辺底と、その周辺底の外面に対向する第2プレート(6)とが液密に接合され、
偏平皿(11a) の外側壁(10)の前記第1流路(7)側の上縁が凹陥されて凹陥部(28)を形成し、その凹陥部(28)と第1プレート(5)との間に外絞り孔(14)が形成され、偏平皿(11a) 内の冷媒(1a)がその外絞り孔(14)から前記第1流路(7)に導かれるように構成された積層型熱交換器である(図32の実施例)。
請求項1に記載の発明は、第1流体1の各入口2aと第1流路7との間に環状皿11を配置し、その環状皿11の底または、第2プレート6の上面に環状凸部12を設けると共に、その外側に冷媒1aの外絞り孔14を形成し、その外絞り孔14から外側隙間13を介して、前記第1流路7に冷媒1aを導くように構成したものである(図1〜図19の各実施例)。
そのため、冷媒1aはその底の外絞り孔14から一旦絞られて、外側隙間13に拡散し、第1流路7に導かれて、さらに拡散する。それにより、気液二相状態の冷媒が効果的に細分化されると共に、攪拌され、冷媒1aと第2流体3との熱交換を促進する。
そして環状凸部12の存在により、その外絞り孔14は、環状皿11の底に形成することができ、その孔14を精度よく容易にプレス成形により制作でき、熱交換性能を所望の値にすることができる。
さらには、外絞り孔14が環状皿11の底に形成されるので、環状皿11の高さを低くすることができ、各プレート間の間隔を狭めて、熱交換を促進できる。
請求項2に記載の発明は、上記構成に加えて、環状皿11の連通孔9の孔縁に内側壁15を設け、その内側壁15と外側壁10との間に環状の膨張空間16を形成すると共に、環状凸部12の半径方向の内側で、環状皿11と第2プレート6との間に内側隙間17を形成し、その環状皿11の底に内絞り孔18を形成する。そして、冷媒1aを内側隙間17から内絞り孔18、膨張空間16、外絞り孔14、外側隙間13を順に介して、前記第1流路7に導くものである(図1〜図7の各実施例)。
そのため、内側隙間17から内絞り孔18を介して、膨張空間16に流出した冷媒がそこで充分細分化されると共に、攪拌され、次いで、外絞り孔14、外側隙間13を順に介して、前記第1流路7に導くことにより、さらに攪拌、細分化し、均一にして第2流体との熱交換を促進できる。
この場合も、環状凸部12の存在により、その内絞り孔18と外絞り孔14は、環状皿11の底に形成されるので、それらの孔14,18を精度よく容易にプレス成形により制作でき、熱交換性能を所望の値にすることができる。
請求項3に記載の発明は、上記構成に加えて、内側壁15の縁の一部から底の方向へ冷媒1a流入用の欠切部19または凹陥部20を形成し、冷媒1aをその欠切部19または凹陥部20から、膨張空間16、外絞り孔14、外側隙間13を順に介して、第1流路7に導くようにしたものである(図8〜図11の各実施例)。
この場合にも、その欠切部19または凹陥部20は、その内側壁15の縁から底に向けて形成するため、プレス成形により容易に制作でき、その精度を維持することができる。
請求項4に記載の発明は、上記構成に加えて、環状凹部22と第2プレート6との間に膨張空間16を形成し、その環状凹部22の底に前記外絞り孔14を形成したものである(図14、図15の実施例)。
そのため、その膨張空間16で気液二相状態の冷媒が充分細分化されると共に、攪拌することができる。また、この場合にも、環状凹部22および、その底の外絞り孔14をプレス成形により容易に制作でき、その精度を維持して、熱交換性能を向上することができる。
請求項5に記載の発明は、上記構成に加えて、その逆V字の内側壁15で、外側壁10に対向する斜面に外絞り孔14を形成し、冷媒1aをその流入隙間21、第1の膨張空間16、外絞り孔14、第2の膨張空間16、外側隙間13を順に介して、前記第1流路7に導くものである(図16、図17の実施例)。
そのため二つの膨張空間16により、気液二相状態の冷媒が効果的に細分化されると共に、攪拌される。
また、この場合にも、外絞り孔14を逆V字の斜面に設けたので、それをプレス成形により容易に制作でき、その精度を維持して、熱交換性能を向上することができる。
請求項6に記載の発明は、その環状皿11の底と、第2プレート6と、のうちの一方の内面側に小凹陥部23を形成し、その外側で、底と第2プレート6との間に外側隙間13を形成し、その小凹陥部23の位置で、底に外絞り孔14を形成し、その外絞り孔14から小凹陥部23、外側隙間13を介して、前記第1流路7に冷媒1aを導くものである(図18〜図23の各実施例)。
この場合にも、外絞り孔14を底面に設けたので、それをプレス成形により容易に制作でき、その精度を維持して、熱交換性能を向上することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1の環状皿11の代わりに、第1流路7の各入口2a側端部の内周縁に整合すると共に、第2出口4bまたはその入口を内包する環状の外側壁10を有する偏平皿11a が配置されたものである。そして外側隙間13に対向して、外絞り孔14が前記底に形成されている。
そのため、請求項1の効果を有すると共に、この偏平皿11aを使用することにより、外絞り孔14の配置位置の自由度が大きくなる。さらに、プレートの幅全体に渡って、冷媒を均一に流すことができる。
請求項8に記載の発明は、偏平皿11aを有するものにおいて、請求項7の効果を有すると共に、前記請求項2の効果を有する。
請求項9に記載の発明は、偏平皿11aの外側壁10の前記第1流路7側の上縁が凹陥されて凹陥部28を形成し、その凹陥部28と第1プレート5との間に外絞り孔14が形成され、偏平皿11a 内の冷媒1aがその外絞り孔14から前記第1流路7に導かれるものである。
この場合の外絞り孔14は、偏平皿11aの外側壁10の上縁に凹陥部28を形成したものであるから、それをプレス成形により容易に製作でき、その精度を維持して、熱交換性能を向上することができる。
本発明の積層型熱交換器に挿入される環状皿11の斜視図。 図1のII−II矢視断面図。 同熱交換器の要部横断面図。 同熱交換器の横断面図であって、図5のV−V矢視断面図。 同熱交換器の平面図。 本発明の第2実施例の積層型熱交換器に挿入される環状皿11の斜視図。 同熱交換器の要部断面図。 第3実施例の環状皿11の斜視図。 同熱交換器の要部断面図。 第4実施例の環状皿11の斜視図。 同熱交換器の要部断面図。 第5実施例の環状皿11の斜視図。 同熱交換器の要部断面図。 第6実施例の環状皿11の斜視図。 同熱交換器の要部断面図。 第7実施例の環状皿11の斜視図。 同熱交換器の要部断面図。 第8実施例の環状皿11の斜視図。 同熱交換器の要部断面図。 第9実施例の環状皿11の斜視図。 同熱交換器の要部断面図。 第10実施例の環状皿11の斜視図。 同熱交換器の要部断面図。 第11実施例の偏平皿11aの斜視図。 図24のXXV−XXVの要部断面図。 図24のXXVI−XXVIの要部断面図。 同熱交換器の要部断面図。 第12実施例の偏平皿11aの斜視図。 図28のXXIX−XXIXの要部断面図。 同熱交換器の要部断面図。 第13実施例の偏平皿11aの斜視図。 同熱交換器の要部断面図。
次に、図面に基づいて本発明の実施の形態につき説明する。
(第1実施例)
図1〜図5は、本発明の第1実施例を示す。
この積層型熱交換器は、図4に示すごとく、第1プレート5と第2プレート6とを交互に積層して、その一枚ごとに交互に第1流体1が流通する第1流路7と、第2流体3が流通する第2流路8とを配置したものである。各プレートは、この例では、図5に示すごとく、一対の第1流体1用の第1入口2aおよび第1出口2bと、一対の第2流体3用の第2入口4aおよび第2出口4bをそれぞれ対角位置に配置した細長い方形の皿状に形成されたものである。そして、その第1流体1が気相状態の冷媒1aである。なお、一枚ごとに交互に第1流体1が流通する第1流路7と、第2流体3が流通する第2流路8とを配置する手段は各種のものが多数提案されているので、その詳細は省略する。
第1流体1の各第1入口2aと、第1流路7との間には、環状皿11が配置されている。
この環状皿11は、図1、図2に示す如く、中心に冷媒1aの連通孔9を有し、内外周に環状の内側壁15と外側壁10を有する。
即ち、この環状皿11は、断面コ字状の溝型で且つ、環状に形成されている。その溝底の半径方向の中間には下方に環状凸部12が突設されている。そして環状皿11の中央に連通孔9が開口される。さらに、環状凸部12の半径方向内側には内絞り孔18穿設され、環状凸部12の半径方向外側には外絞り孔14が複数穿設されている。内絞り孔18と外絞り孔14との位置は、周方向に略180°離間している。
このようにしてなる環状皿11が、図3に示すごとく、第1流路7の入口に配置され、その外側壁10の上縁および内側壁15の上縁に設けられたフランジ部で、第1プレート5の下面とろう付け固定される。それとともに、環状凸部12の下面が第2プレート6上面にろう付け固定される。すると、環状皿11内に膨張空間16が形成され、環状凸部12の半径方向内側では、環状皿11の底面と第2プレート6との間に内側隙間17が凸部の高さだけ形成され、環状凸部12の半径方向外側においては、環状皿11の底面と第2プレート6との間に外側隙間13が環状に形成される。なお、各第1プレート5、第2プレート6間の接触部は互いに一体にろう付けされる。さらに、その積層体の最上端および最下端には端蓋25が配置され、その上側の端蓋25の開口に入口パイプ24が取り付けられる。
そして、第1流体1として冷媒1aが第1プレート5および第2プレート6の第1入口2aに供給され、それが環状皿11を介して第1流路7に導かれる。このとき、冷媒1aは先ず、環状皿11の底と第2プレート6との間に形成された内側隙間17から、内絞り孔18を通り、外絞り孔14に達する。
このとき、冷媒は先ず内側隙間17で絞られ、さらに内絞り孔18によって絞られ膨張空間16に拡散する。そして、膨張空間16内を半周して外絞り孔14によって絞られ、第2プレート6との空間の外側隙間13を通過する間に第1の膨張分散し、第1流路7でさらに膨張する。このとき冷媒は再三、細分化されて第1流路7に供給される。これらの作用により、気液二相流は従来以上に細分化されるとともに、均一に攪拌される。
そして、冷媒1aが図4、図5に示すごとく、第1入口2aから各環状皿11を介して第1流路7に供給され、第1出口2bより流出する。そして、第2流体3が第2入口4aから各第2流路8を通り、第2出口4bから流出する。そして、その冷媒1aと第2流体3との間に熱交換が行なわれるものである。
(第2実施例)
図6および図7は、本発明の積層型熱交換器の第2実施例を示し、この例が図1〜図5の第1実施例と異なる点は、第2プレート6の上面側に環状凸部12を設けた点である。そして、環状皿11の底面は平坦に形成しており、その他は第1実施例と同一であるとともに、その作用効果も同一である。
(第3実施例)
図8および図9は、本発明の第3実施例であり、この例が第1実施例と異なる点は、内側壁15の内フランジ部および側壁に、その上縁から底面方向に欠切部19を形成した点である。この欠切部19はプレス成形により容易に且つ正確に形成することができる。またこの例では、環状凸部12が環状皿11の内側壁15の根元に形成されている。
そして、冷媒1aは欠切部19から膨張空間16内に流入する。その欠切部19を通過する際に冷媒が絞られ、次いで膨張し、気液二相状態の冷媒の各粒子は細分化するとともに、攪拌される。そして、膨張空間16内を周方向に半周し、その底の外絞り孔14から外側隙間13を介し、再度絞られて膨張し、第1流路7に供給される。
(第4実施例)
図10および図11は、本発明の第4実施例であり、この例が第3実施例と異なる点は、欠切部19の代わりに凹陥部20を設けた点である。この凹陥部20は、内側壁15の内フランジ部の一部および内側壁15の一部をプレス成形させたものである。この凹陥部20も環状皿11成形時のプレス加工により、同時に行なうことができる。そして、冷媒1aは図11に示すごとく、凹陥部20を介して膨張空間16に流入し、次いで外絞り孔14から外側隙間13を介し、再度絞られて膨張し、第1流路7に供給される。
(第5実施例)
図12および図13は、本発明の第5実施例であり、この例が前記第1〜第4実施例と異なる点は、内側壁15が存在しない点である。そして、環状皿11の連通孔9の縁部が環状に下方に突出して環状凸部12を形成し、その環状凸部12と第2プレート6とがろう付け接合される。そして、冷媒1aは直接環状皿11内に流入し、外絞り孔14から環状皿11の底面と第2プレート6との間に形成された環状の外側隙間13に噴出し、次いでそれが第1流路7に供給される。従って、第5実施例では冷媒1aは外絞り孔14で1段階で絞られ、その後、二段階で拡散する。
(第6実施例)
次に、図14および図15は、本発明の第6実施例であり、この例も第1〜第4実施例における環状皿11の内側壁15が存在しない。そして、連通孔9の孔縁部に環状凸部12が突設され、それが第2プレート6に接合される。また、環状皿11の底面には上方に環状凹部22が環状に突設され、その底面に外絞り孔14が穿設される。その結果、環状凹部22の下面側に膨張空間16が形成される。また、環状凹部22の半径方向外側には環状の溝部が形成される。そして、冷媒1aの一部は環状皿11内の外絞り孔14から直接膨張空間16に流出する。また冷媒1aの他は、一旦内側の環状部を周方向に流通した後に、外絞り孔14から膨張空間16に流出する。そして、それらの冷媒1aは、膨張空間16から外側隙間13を介し第1流路7に供給される。この例では、冷媒1aは外絞り孔14で一端絞られた後に膨張空間16で拡散し、次いで外側隙間13で再度絞られ、第1流路7に供給される。このような段階を経ることにより、気液二相状態の冷媒は細分化され、攪拌されて第1流路7に供給される。
(第7実施例)
図16および図17は、本発明の第7実施例であり、この例は外側壁10と内側壁15との間に斜面が形成され、全体が横断面N字状に形成されている。別の表現(請求項5)をすれば、内側壁15が横断面略逆V字状に形成され、その斜面に外絞り孔14が穿設されている。そして、内側壁15の頂部と、第1プレート5との間に環状の流入隙間21が形成されるとともに、その斜面と外側壁10との間、およびその斜面と内側壁15との間にそれぞれ一対の膨張空間16が環状に形成される。
そして、冷媒1aは、環状の流入隙間21を流通して環状皿11の上側の膨張空間16から外絞り孔14を通過し、下側の膨張空間16から外側隙間13を通過して第1流路7に供給される。 このように冷媒1aが流通することにより、気液二相状態の冷媒は、先ず、縮小され膨張してから、絞られて外絞り孔14を通過し、下側の膨張空間16で拡散して外側隙間13で絞られて第1流路7に供給される。それにより気液二相状態の冷媒は、より効果的に攪拌および細分化される。
(第8実施例)
図18および図19は、本発明の第8実施例であり、この例は環状皿11の平面が野球場の平面状を有し、そのコーナーに寄せて、連通孔9が穿設されている。それとともに、底面の中央およびその左右に上方に突出する小凹陥部23が形成され、その小凹陥部23が二段に形成されている。そして、図19に示す如く、より低い段と第2プレート6との間に外側隙間13が形成される。この環状皿11は、その平坦面が第2プレート6に接合される。そして、冷媒1aは外絞り孔14から小凹陥部23に流入し、そこで膨張する。ついで、外側隙間13で絞られ、第1流路7に供給される。このように流通することにより、気液二相状態の冷媒は細分化され攪拌される。
(第9実施例)
図20および図21は、本発明の第9実施例であり、この例が第8実施例と異なる点は、環状皿11の底面全体が平坦であり、その平坦面に外絞り孔14が穿設されている。その代わりに、第2プレート6側に外絞り孔14に整合した位置で小凹陥部23が設けられている。そして、環状皿11の連通孔9と、第2プレート6の第1入口2aとを整合して、それぞれの平坦面がろう付けされ、このとき小凹陥部23は環状皿11の外側壁10の半径方向外側にわずかに突出し、その境に外側隙間13が形成される。そして、冷媒1aは外絞り孔14から小凹陥部23内に進入して拡散し、外側隙間13で絞られて第1流路7に拡散して供給される。
(第10実施例)
図22および図23は、本発明の第10実施例であり、この例が第9実施例と異なる点は、第2プレート6において、複数の小凹陥部23の代わりに、それらを連続した小凹陥部23とした点、およびその幅を小凹陥部23のそれよりも狭くし、代わりに環状皿11の外側壁10の根元に縁凹部26を形成した点である。そして、その縁凹部26と第2プレート6上面との間に外側隙間13を形成する。そして、冷媒1aは、外絞り孔14から小凹陥部23に進入して膨張し、外側隙間13で絞られ、第1流路7に供給される。
(第11実施例)
図24〜図27は、本発明の第11実施例であり、この例が前記各実施例と異なる点は、平面円形の環状皿11の替わりに、平面方形の偏平皿11aを設けた点である。第1プレート5、第2プレート6は細長い方形の皿状に形成され、その長手方向の四隅が弧状に形成され、そのプレートの長手方向の端部外周に整合する外周壁10を有する偏平皿11aが、その端部に配置される。その偏平皿11aは、連通孔9の孔縁に環状の内側壁15を有し、その内側壁15の上端および外周壁10の上端と、第1プレート5とが液密に接合される。そしてその底面に突設された環状凸部12と第2プレート6とが液密に接合される。さらに、内側壁15の付根と第2プレート6との間に部分的に内側隙間17が図25、図26のごとく形成される。
そして、その内側隙間17の底に冷媒1aの内絞り孔18が形成され、冷媒1aがその内側隙間17から内絞り孔18、外絞り孔14、外側隙間13を順に介して第1流路7に導かれるものである。このとき、冷媒は内絞り孔18により一旦絞られて拡散し、次いで外絞り孔14によりさらに絞られ、外側隙間13で拡散するとともに、さらに第1流路7に拡散する。外絞り孔14は偏平皿11aの長手方向(プレートの幅方向)に定間隔に多数設けられ、それにより冷媒を円滑に流通させうる。なお、偏平皿11aはプレス加工により形成される。そして、外絞り孔14が存在する位置において、偏平皿11aの底面と第2プレート6との間に細長い外側隙間13が形成されている。
(第12実施例)
図28〜図30は、本発明の第12実施例であり、この例が前記第11実施例と異なる点は、連通孔9の孔縁部の内側壁15をなくし、その連通孔9の孔縁部に下方に突設された環状凸部12が第2プレート6と液密に接合される点のみである。そして、冷媒1aは偏平皿11aの外絞り孔14から外側隙間13に一旦絞られて拡散し、第1流路7で更に拡散するものである。この例も前記同様に偏平皿11aの底部に細長い外側隙間13を有し、その外側隙間13に向けて多数の外絞り孔14が穿設されている。
図31、図32は、本発明の第13実施例であり、この例が前記第12実施例と異なる点は、外側隙間13が存在しないことと、外絞り孔14の位置の違いである。即ち、この例では、偏平皿11aの底を平坦にすると共に、その外側壁10のフランジ部に、互いに離間してプレス成形により凹陥した複数の凹陥部28を形成する。そして、その各凹陥部28と第1プレート5との間に外絞り孔14を形成し、偏平皿11a内の冷媒1aがその外絞り孔14から前記第1流路7に導かれるようにしたものである。
1 第1流体
1a 冷媒
2a 第1入口
2b 第1出口
3 第2流体
4a 第2入口
4b 第2出口
5 第1プレート
6 第2プレート
7 第1流路
8 第2流路
9 連通孔
10 外側壁
11 環状皿
11a 偏平皿
12 環状凸部
13 外側隙間
14 外絞り孔
15 内側壁
16 膨張空間
17 内側隙間
18 内絞り孔
19 欠切部
20 凹陥部
21 流入隙間
22 環状凹部
23 小凹陥部
24 入口パイプ
25 端蓋
26 縁凹部
27 出口パイプ
28 凹陥部

Claims (9)

  1. 一対の第1流体(1)の第1入口(2a)および第1出口(2b)と、一対の第2流体(3)の第2入口(4a)および第2出口(4b)と、をそれぞれ有する皿状の第1プレート(5)と第2プレート(6)とが交互に積層され、
    積層方向に、第1流体(1)が流通する第1流路(7)と、第2流体(3)が流通する第2流路(8)とが交互配置され、第1流体(1)が気液二相流の冷媒(1a)である積層型熱交換器において、
    第1流体(1)の各入口(2a)とその第1流路(7)との間に、中心に冷媒(1a)の連通孔(9)を有し、外周に環状の外側壁(10)を有する環状皿(11)が配置されて、その外側壁(10)と第1プレート(5)とが液密に接合され、
    その環状皿(11)はプレス加工により形成され、その環状皿(11)の底と、その底の外面に対向する第2プレート(6)とは、両者のうち一方の対向側に突設した環状凸部(12)で、液密に接合され、
    その環状凸部(12)の半径方向の外側は、環状皿(11)の底の外面と第2プレート(6)との間に外側隙間(13)が形成され、
    前記環状凸部(12)の半径方向の外側位置で、前記底に冷媒(1a)の外絞り孔(14)が形成され、その外絞り孔(14)から前記外側隙間(13)を介して、前記第1流路(7)に冷媒(1a)が導かれるように構成された積層型熱交換器。
  2. 請求項1に記載の積層型熱交換器において、
    前記環状皿(11)は、前記連通孔(9)の孔縁に環状の内側壁(15)を有し、その内側壁(15)と前記外側壁(10)との間に環状の膨張空間(16)が形成されると共に、前記環状凸部(12)の半径方向の内側にはその環状皿(11)の底の外面と第2プレート(6)との間に内側隙間(17)が形成され、
    前記環状凸部(12)の半径方向の内側位置で、前記底に冷媒(1a)の内絞り孔(18)が形成され、冷媒(1a)がその内側隙間(17)から内絞り孔(18)、前記膨張空間(16)、外絞り孔(14)、外側隙間(13)を順に介して、前記第1流路(7)に導かれるように構成された積層型熱交換器。
  3. 請求項1に記載の積層型熱交換器において、
    前記環状皿(11)は、前記連通孔(9)の孔縁に環状の内側壁(15)を有し、その内側壁(15)と前記外側壁(10)との間に環状の膨張空間(16)が形成されると共に、その内側壁(15)の縁の一部から底の方向へ冷媒(1a)流入用の欠切部(19)または凹陥部(20)が形成され、
    冷媒(1a)がその欠切部(19)または凹陥部(20)から、前記膨張空間(16)、外絞り孔(14)、外側隙間(13)を順に介して、前記第1流路(7)に導かれるように構成された積層型熱交換器。
  4. 請求項1に記載の積層型熱交換器において、
    前記環状皿(11)は、前記連通孔(9)の孔縁部に前記環状凸部(12)が形成され且つ、その環状凸部(12)の半径方向外側で、内面側に凹陥する環状凹部(22)が形成され、その環状凹部(22)と第2プレート(6)との間に膨張空間(16)が形成され、その環状凹部(22)の底に前記外絞り孔(14)が形成された積層型熱交換器。
  5. 請求項1に記載の積層型熱交換器において、
    前記環状皿(11)は、前記連通孔(9)の孔縁に環状の内側壁(15)を断面略逆V字状に有し、その内側壁(15)の頂部と第1プレート(5)との間に冷媒(1a)の流入隙間(21)が形成されると共に、その内側壁(15)の頂部と前記外側壁(10)との間および、その逆V字内に環状の第1および第2の膨張空間(16)が形成され、
    その逆V字の内側壁(15)で、外側壁(10)に対向する斜面に外絞り孔(14)が形成され、
    内側壁(15)の下端縁が前記環状凸部(12)を形成し、
    冷媒(1a)がその流入隙間(21)、第1の膨張空間(16)、外絞り孔(14)、第2の膨張空間(16)、外側隙間(13)を順に介して、前記第1流路(7)に導かれるように構成された積層型熱交換器。
  6. 一対の第1流体(1)の第1入口(2a)および第1出口(2b)と、一対の第2流体(3)の第2入口(4a)および第2出口(4b)と、をそれぞれ有する皿状の第1プレート(5)と第2プレート(6)とが交互に積層され、
    積層方向に、第1流体(1)が流通する第1流路(7)と、第2流体(3)が流通する第2流路(8)とが交互配置され、第1流体(1)が気液二相流の冷媒(1a)である積層型熱交換器において、
    第1流体(1)の各入口(2a)と第1流路(7)との間に、中心に冷媒(1a)の連通孔(9)を有し、外周に環状の外側壁(10)を有する環状皿(11)が配置されて、その外側壁(10)と第1プレート(5)とが液密に接合され、
    その環状皿(11)はプレス加工により形成され、その連通孔(9)の口縁部に環状凸部(12)が形成され、その環状凸部(12)が第2プレート(6)に液密に接合され、
    その環状皿(11)の前記環状凸部(12)を除く底の外面と、その底の外面に対向する第2プレート(6)と、のうちの一方に内面側へ凹陥する小凹陥部(23)が形成され、
    その小凹陥部(23)の半径方向外側で、その底と第2プレート(6)との間に外側隙間(13)が形成され、
    その小凹陥部(23)の位置で、前記底に冷媒(1a)の外絞り孔(14)が形成され、その外絞り孔(14)から前記小凹陥部(23)、外側隙間(13)を介して、前記第1流路(7)に冷媒(1a)が導かれるように構成された積層型熱交換器。
  7. 一対の第1流体(1)の第1入口(2a)および第1出口(2b)と、一対の第2流体(3)の第2入口(4a)および第2出口(4b)と、をそれぞれ有する皿状の第1プレート(5)と第2プレート(6)とが交互に積層され、
    積層方向に、第1流体(1)が流通する第1流路(7)と、第2流体(3)が流通する第2流路(8)とが交互配置され、第1流体(1)が気液二相流の冷媒(1a)である積層型熱交換器において、
    第1流路(7)の各入口(2a)側端部の内周縁に整合し、第2出口(4b)またはその入口を内包して、第2プレート(6)の略全幅に渡る環状の外側壁(10)を有すると共に、前記各入口(2a)に冷媒(1a)の連通孔(9)を設けた偏平皿(11a) が配置されて、その外側壁(10)と第1プレート(5)とが液密に接合され、
    その偏平皿(11a) はプレス加工により形成され、その偏平皿(11a) の前記各入口(2a)の周辺の周辺底と、その周辺底の外面に対向する第2プレート(6)とは、両者のうち一方の対向側に突設した環状凸部(12)で、液密に接合され、
    その環状凸部(12)の半径方向の外側は、偏平皿(11a) の底の外面と第2プレート(6)との間に外側隙間(13)が第2プレート(6)の幅方向に形成され、
    前記環状凸部(12)の半径方向の外側位置で、前記外側隙間(13)に対向して、外絞り孔(14)が前記底に形成され、その外絞り孔(14)から前記外側隙間(13)を介して、前記第1流路(7)に冷媒(1a)が導かれるように構成された積層型熱交換器。
  8. 請求項7に記載の積層型熱交換器において、
    前記偏平皿(11a) は、前記連通孔(9)の孔縁に環状の内側壁(15)を有し、その内側壁(15)と第1プレート(5)とが液密に接合され、
    その内周壁(15)の付根と第2プレート(6)との間に部分的に内側隙間(17)が形成され、
    その内側隙間(17)の底に冷媒(1a)の内絞り孔(18)が形成され、冷媒(1a)がその内側隙間(17)から内絞り孔(18)、外絞り孔(14)、外側隙間(13)を順に介して、前記第1流路(7)に導かれるように構成された積層型熱交換器。
  9. 一対の第1流体(1)の第1入口(2a)および第1出口(2b)と、一対の第2流体(3)の第2入口(4a)および第2出口(4b)と、をそれぞれ有する皿状の第1プレート(5)と第2プレート(6)とが交互に積層され、
    積層方向に、第1流体(1)が流通する第1流路(7)と、第2流体(3)が流通する第2流路(8)とが交互配置され、第1流体(1)が気液二相流の冷媒(1a)である積層型熱交換器において、
    第1流路(7)の各入口(2a)側端部の内周縁に整合し、第2出口(4b)またはその入口を内包して、第2プレート(6)の略全幅に渡る環状の外側壁(10)を有すると共に、前記各入口(2a)に冷媒(1a)の連通孔(9)を設けた偏平皿(11a) が配置されて、その外側壁(10)と第1プレート(5)とが液密に接合され、
    その偏平皿(11a) はプレス加工により形成され、その偏平皿(11a) の前記各入口(2a)の周辺の周辺底と、その周辺底の外面に対向する第2プレート(6)とが液密に接合され、
    偏平皿(11a) の外側壁(10)の前記第1流路(7)側の上縁が凹陥されて凹陥部(28)を形成し、その凹陥部(28)と第1プレート(5)との間に外絞り孔(14)が形成され、偏平皿(11a) 内の冷媒(1a)がその外絞り孔(14)から前記第1流路(7)に導かれるように構成された積層型熱交換器。
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