JP6406709B2 - 吐出容器 - Google Patents

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Description

本発明は、吐出容器に関する。
この種の吐出容器として、口頸部を起立する容器体と、口頸部内に固定させたリング状の第1栓体と、第1栓体の上側へ組み付けたリング状の第2栓体と、これら両栓体との間に外周部を挟持させた弾性板にスリットを穿設してなるスリットバルブと、口頸部の外面へ下半部を着脱自在に嵌合した装着筒と、装着筒の上端部に装着した弾性ドームと、この弾性ドームの中央部裏面に一端部を固定した縦押圧棒とからなるものが知られている(特許文献1)。
使用するときには、当該容器を倒立した後に、弾性ドームを押し込むと、縦押圧棒が弾性板を押圧してスリットが開いて容器体の内容物(粉末など)が弾性ドーム内部で形成する計量室内へ入り、次に容器を正立状態に戻して、口頸部から装着筒を外し、目標箇所に対して容器を傾けて内容物を吐出させるとよい。
特開2014−108789
特許文献1の吐出容器には次の不都合があった。
(1)この吐出容器は7つの部材で構成されており、部材数が多いために、製造コストが増し、セットも難しい。
(2)吐出作業の途中において吐出容器を倒立状態にしたり、正立状態へ戻したり、さらに傾けたりという動作を行うことになり、手数がかかった。
(3)弾性ドームを手で押圧するときに、その手で計量室が隠れて計量室内の内容物の流れを透視できない。
(4)倒立状態での吐出容器の真下に位置する弾性ドームを押す操作が難しく、吐出容器又は縦押圧棒が斜めの状態で計量をすると、スリットバルブに縦押圧棒が直角に当たらないので、計量にバラつきを生ずる。
(5)縦押圧棒がスリットバルブのスリットを押し広げたときに、スリットが両側から縦押圧棒を挟み込む食い付き状態となり、弾性ドーム及び縦押圧棒が原位置に復帰するためには食い付き状態を解消する程度の弾性復元力を弾性ドームに付与する必要があるが、その弾性復元力を設定することが難しい。
本発明の第1の目的は、少ない部材数で簡易な計量が可能な吐出容器を提供することである。
本発明の第2の目的は、使い勝手がよい計量式吐出容器を提供することである。
本発明の第3の目的は、吐出動作を的確に実現できる吐出容器を提供することである。
第1の手段は、
縦向き筒状の大径胴部4の一端側に配置したシール口部Aより垂直方向一方Y1へ延長筒部14を延出し、この延長筒部14の内部に計量室Rを形成するとともに、この計量室Rの先端側に設けられた吐出口31を開閉可能な蓋部材24を有する外容器体2と、
小径胴部54から垂直方向一方Y1へ突出したノズル筒74を、シール口部Aの裏側へ位置させて、上記大径胴部4内へ昇降自在に支持させた内容器体50と、
を具備し、
上記内容器体50に対してシール口部Aから離れる方向へ付勢力を作用させる付勢手段Bを備えるとともに、
上記大径胴部4の垂直方向他方Y2側の端部を開口部6に、また小径胴部54の垂直方向他方Y2側の端部を、開口部6より外側へ突き出た押釦56として、
倒立状態において上記押釦56を大径胴部4側へ押し込むと、この押圧力と上記付勢力とにより、上記ノズル筒74がシール口部Aに対して進退して、内容器体50内の内容物が計量室R内へ流入するように構成した。
本手段は、図1に示すように、外容器体2の大径胴部4内に内容器体50を昇降可能に支持させ、大径胴部4の開口部6から外側へ突き出た内容器体50の端部を押釦56としたものを提案している。この押釦56を図2に示す如く押し込むことで、内容器体のノズル筒74がシール口部Aを開口し、内容器体50内の内容物がシール口部Aを通って計量室R内へ入り、計量されるので、計量した内容物を図4に示すように吐出することができる。
発明の吐出容器の構成は、必ずしも図示の倒立仕様に限らず、例えば大径筒部14cを角筒状として横置きが可能にしても構わない。但し、明細書の説明の都合上、その構成は、ノズル筒を垂直方向に向けた状態で解説するものとする。また、この状態を便宜的に「倒立状態」というものとし、必ずしも平面上に立たせた状態に限らない。
「垂直方向一方」及び「垂直方向他方」を図1中に符号Y1、Y2で表しているが、符号の向きは倒立仕様の場合を例に定めている。
「シール口部」とは、常時は閉塞しており、ノズル筒が突き当たることで開口する口部をいう。
「縦向き筒状」とは、垂直方向に筒軸を有することをいう。
第2の手段は、第1の手段を有し、かつ
上記シール口部Aより垂直方向一方Y1側の外容器体2部分を透明或いは半透明として計量室Rの内部を透視できるようにした。
本手段では、計量室Rの内部を外部から透視できるようにすることを提案している。この形態では、倒立状態(垂直方向一方Y1を下方、垂直方向他方Y2を上方とした状態)で外容器体2の大径胴部4を一方の手で把持し、他方の手で押釦56を操作すると、計量室Rが手で隠れることがないので、計量室の内部を容易に観察できる。透明或いは半透明とする範囲は、少なくとも計量室Rの内部を透視できる程度に適宜設定することができる。
第3の手段は、第1の手段又は第2の手段のいずれかを有し、かつ
外容器体2の大径胴部4の内面との内容器体50の外面とのうち相互に向かい合う箇所に、垂直方向に一定の幅を有する案内凹部68と案内凹部68内に摺動可能に嵌挿させた係合凸部4aとを設けた。
本手段は、図1に示す案内凹部68内を係合凸部4aが摺動することで、内容器体の昇降幅を規制することを提案している。それほど厳密に計量する必要がない場合には、本手段の構成により、蓋板を開放した状態で押釦を押し込むことで任意(適量)の量を吐出することもできる。
第4の手段は、第3の手段を有し、かつ
上記内容器体50の外面のうちノズル筒74に近い箇所に第1摺接面G1を、ノズル筒74から遠い箇所に第2摺接面G2をそれぞれ形成し、これら第1摺接面G1及び第2摺接面G2が外容器体2の内面に摺接することで内容器体50が垂直方向へ案内されるように構成した。
本手段は、内容器体50の外面のうちノズル筒74からの距離の異なる第1摺接面G1及び第2摺接面G2が外容器体2の内面を摺接するようにすることを提案している。これにより内容器体が垂直方向に案内されるので、倒立状態で真上から押釦を押したときに、ノズル筒74がシール口部Aに当たるときに当接箇所がぶれず、計量室R内への内容物の流入量にバラツキを生じにくい。
第5の手段は、第1の手段から第4の手段のいずれかを有し、かつ
上記付勢手段Bは、上記内容器体50の一端を閉塞する閉塞板62から突設した複数の弾性板部72を撓み状態で上記大径胴部4の一端とノズル筒74とを連結する端板8裏面に当接させてなる。
本手段では、上記内容器体50の一端を閉塞する閉塞板62から複数の弾性板部72を突設し、これら弾性板部72を撓み状態で上記大径胴部4の一端とノズル筒74とを連結する端板8裏面に当接させて付勢手段Bを構成している。弾性板部72の厚みや数により弾性復元力の大きさを設定し易いので、ノズル筒がシール口部Aのスリットに食いつかれたときを想定して十分な弾性復元力を設計することが容易である。
第6の手段は、第1の手段から第5の手段のいずれかを有し、かつ
上記シール口部Aは、上記大径胴部4の一端とノズル筒74とを連結する端板8に穿設した挿通孔10の周囲へスリット弁体18を装着してなり、
スリット弁体18は、挿通孔10形成箇所に取り付けた弁筒20に弾性膜22を張設し、この弾性膜22にノズル筒74の突き入れにより開口可能なスリット22aを穿設している。
本手段では、図1及び図7に示すように、シール口部Aの構成にスリット弁体18を用いることを提案している。これにより、吐出容器を誤って横倒しにした場合でも内容物が計量室側へ漏れ出すことを防止できる。
第1の手段に係る発明によれば、内容器体の小径胴部54の端部を押釦56として大径胴部4の外側へ突出したから、別個に押釦部材を設ける場合に比べて部品数を削減できる。
第2の手段に係る発明によれば、シール口部Aより垂直方向一方Y1側の外容器体2部分を透明或いは半透明として計量室Rの内部を透視できるようにしたから、大径胴部4を把持した手によって邪魔されることなく、計量室Rの内部を透視できる。
第3の手段に係る発明によれば、外容器体2の大径胴部4の内面との内容器体50の外面とに、垂直方向に一定の幅を有する案内凹部68と案内凹部68内に摺動可能に嵌挿させた係合凸部4aとを設けたから、所定量を吐出することができる。
第4の手段に係る発明によれば、外容器体2の内側の第1摺接面G1及び第2摺接面G2で内容器体50を垂直方向へ案内するから、内容器体50の昇降方向が垂直方向からずれることがなく、シール口部Aに対するノズル筒74の当接箇所を一定とすることができ、倒立状態で真上から押釦を押したときに吐出量のブレを低減することができる。
第5の手段に係る発明によれば、上記付勢手段Bは、上記内容器体50の一端を閉塞する閉塞板62から突設した複数の弾性板部72を、大径胴部4の端板8裏面に当接させてなるから、各弾性板部の板厚や枚数によりノズル筒74のシール口部Aの食いつきの程度を調整することができる。
第6の手段に係る発明によれば、シール口部Aは端板の挿通孔10の周囲へスリット弁体18を装着してなるから、吐出容器が横倒しになったとしても、操作ヘッドを押さない限り、シール口部Aの外に吐出物がもれだすことがない。
本発明の第1実施形態に係る倒立仕様の吐出容器の縦断面図である。 図1の吐出容器の押釦押し込み状態の縦断面図である。 図1の吐出容器の正方向姿勢(吐出口を上向きにした姿勢をいう)の縦断面図である。 図1の吐出容器を傾けた姿勢とした使用状態の説明図である。 図1の吐出容器の外容器体の縦断面図である。 図5の外容器体の底面図である。 図5の外容器体のスリット弁体の斜視図である。 図7のスリット弁体の斜視図である。 図1の外容器体のスリット弁体取付箇所を示す拡大斜視図である。 図1の吐出容器から他の部材を省略した状態で描いた内容器体の平面図である。 図10の内容器体の要部の縦断面図である。
図1から図11は、本発明の実施形態に係る倒立仕様の吐出容器を示している。この吐出容器は、外容器体2と内容器体50とで形成される。これら各部材は、例えば合成樹脂材で形成することができる。
外容器体2は、図1に示すように、容器本体3と、スリット弁体18と、蓋部材24とで構成している。もっともこれらの構造は適宜変更することができる。
上記容器本体3は、縦向き筒状の大径胴部4を有し、この大径胴部4の下端を閉塞する端板8にシール口部Aを形成し、シール口部Aの回りの端板部分から延長筒部14を突設している。なお、実施形態の説明において“上”及び“下”という用語は、特に断らない限り、図1に示す状態での向きを意味するものとする。
上記大径胴部4は、上側に広口の開口部6を有しており、本実施形態では縦長で筒径が一定の筒壁として形成している。また大径胴部4の内面の下端寄りには係合凸部4aを付設している。係合凸部4aは、周方向に適当な間隔をおいて複数個(図示例では一対)形成することが望ましい。また大径胴部4の下端部外周面には嵌合凹部5を形成している。
上記端板8は、好ましくは中央部に挿通孔10を有し、この挿通孔10の縁部を孔壁10aとして下方へ突設するとともに、孔壁10aから一定の間隔をおいて端板8の裏面から延長筒部14を下方へ延出している。また容器本体3の底面図である図6に示すように、孔壁10aと延長筒部14との間の端板部分には透孔12を穿設するとともに、透孔同士の間の板部分を連結板部として孔壁を支持させている。
上記延長筒部14は、本実施形態において端板8と連設する直筒状の小径筒部14aから拡径部14bを介して大径筒部14cを垂下した略漏斗状に形成している。このような構成とした理由は、小径筒部14aの内部にシール口部Aを配置するとともに、このシール口部Aより下方の延長筒部分の内部を計量室Rとするためである。もっともこれらの形状は適宜変更することができる。
上記小径筒部14aの内面には、図5に示すように、筒長方向中間部に第1係止突部15を周設している。
スリット弁体18は、図1に示す弁筒20の下端部に張設した弾性膜22に、十字状などの形状のスリット22aを穿設してなる。図7は、スリット弁体18を上下反転させた状態で描いている。上述のシール口部Aは、上記小径筒部14a内にスリット弁体18を装着することで形成される。具体的には、上記弁筒20を小径筒部14aの内面に嵌合するとともに、弁筒20の下端部内面を孔壁10aに当接させている。弁筒20の外面には、上記小径筒部14aの第1係止突部15上面に係止する第2係止突部21を設けている。第1係止突部15及び第2係止突部21でスリット弁体18の抜止め手段Sを形成して、図2に示すように押釦56を押圧したときに、スリット弁体18が計量室R内へ脱落することを防止している。弾性膜22は、図1に示す断面形状で上向きに弯曲してスリット22aを密閉しており、後述のノズル筒74による突き下げにより、スリット22aが開口するように設けている。
上記スリット弁体18を装着するときには、容器本体3を示すように大径筒部14cを上側にして支持し、スリット弁体18を延長筒部14の大径筒部14c側から挿入して、小径筒部14a内に押し込めばよい。これにより図8に示す状態から第2係止突部21が第1係止突部15に乗り上げ、乗り越えることで抜止め手段Sがロックされる(図1参照)。
好適な図示例では、図9に示す如く、第1係止突部15の上下両側に亘って第1溝部16a及び第2溝部16bからなる縦溝16を形成している。第2係合突部21は弁筒20外面周方向のうち縦溝に対応する箇所にのみ設ける。そしてスリット弁体18を装着するときには、第2係合突部21が縦溝16の第1溝部16a内に入り、第1係合突部15を乗り越えた後に第2溝部16b内に嵌着するようにしている。
蓋部材24は、図1に示す如く、蓋本体26と蓋体34とで構成されている。しかしながら、この構成は適宜変更することができ、例えば単一の蓋板で延長筒部の開口端部を閉塞し、この開口端部全体を吐出口としても構わない。
上記蓋本体26は、中央部に吐出口31を開口する基盤30と、この基盤の周端部から起立する外周壁部28とを有する。外周壁部28の上端部は上記大径胴部4の嵌合凹部5に係止させている。図示例では上記吐出口31の口縁を短筒部として下方へ突出している。
上記蓋体34は、蓋板36の外周縁から蓋周壁部38を起立し、この蓋周壁部38と外周壁部28とをヒンジ32で連結している。蓋板36の中央部は、上方へ弯曲する凹み37に形成し、また蓋板36から、凹み37を囲むシール筒部40を起立して、このシール筒部40を吐出口31の回りの短筒部に嵌合している。上記外周壁部28のヒンジ形成箇所と反対側には指掛けを付設している。上記蓋板36の下面は、平坦な水平面に形成し、この面を接地面Tとして、吐出容器を倒立させることができるように設けている。
なお、外容器体2のうち少なくとも外周壁部28及び延長筒部14は透明或いは半透明の材料で形成し、計量室Rの内部を外部から透視できるようにするとよい。
内容器体50は、外容器体2内に昇降可能に支持されており、下側から垂下するノズル筒74を有し、このノズル筒74をシール口部Aの上側に位置させ、外容器体2に対して上下動することでノズル筒74がシール口部A側へ進退して当該シール口部を開閉させることが可能に構成している。
本実施形態では、上記内容器体50は、図1に示すように、本体部52と、内蓋60とで構成している。本体部52は、下端開口で上端閉塞の筒体であって、その閉塞端部を押釦56として大径胴部4の開口部6より上方へ突出している。図示した押釦56はドーム状に形成されているが、その構造は適宜変更することができる。上記筒体の上下方向中間部は、大径胴部4の内径より小外径で直筒状の小径胴部54に、また筒体の下端部は小径胴部54によりも更に小外径の口頸部58にそれぞれ形成されている。小径胴部54と大径胴部4とノズル筒とは相互に同心軸状に配置されている。
上記内蓋60は、リング板状の閉塞板62の外周部から内筒部64及び外筒部66を2重筒状に起立するとともに、閉塞板の内周からノズル筒74を垂下してなる。上記内筒部64は、内容器体50の口頸部58に嵌合(図示例では螺合)させている。ノズル筒74は、筒軸方向に亘って一定の径を有する直筒に形成し、その外面を第1摺接面G1として、孔壁10a内面を摺動するように形成している。
上記外筒部66の外面には、上記係合凸部4aを嵌挿する案内凹部68を形成している。案内凹部68は上記係合凸部4aが摺動することができるように一定の上下幅を有する。図示例では、図1に示す外筒部66の下縁から上方へ下端開口の縦溝を凹設するとともに、この縦溝の内部の下寄りに抜止め用凸部69を付設し、この抜止め用凸部より上側の縦溝部分で案内凹部68を形成している。上記抜止め用凸部69の下面側は、係合凸部4aが乗り越えることができるように下側を傾斜面としている。なお、図示例と異なり、案内凹部68大径胴部内面に、係合凸部を内容器体の外面にそれぞれ形成しても構わない。
上記案内凹部68を形成した箇所を除く外筒部66の外面は、第2摺接面G2として、大径胴部4の内面を摺動するように形成している。
上記ノズル筒74は、挿通孔10を介して弁筒20内部へ突入している。本実施形態では、挿通孔10の孔壁10aをノズル筒74の外面に近接又は密接させて、吐出操作の後に吐出容器を正立状態に戻したときに弁筒内部から粉体が下方へこぼれ落ちないようにしている。
上記閉塞板62の上面からは、複数の弾性板部72を起立しており(図11参照)、これら弾性板部をそれぞれ撓ませた状態で図1に点線で示す弾性板部の先端部72bを外容器体2の端板8下面外周部に摺動可能に当接させることで、内容器体50を下方へ付勢させる付勢手段Bを形成している。好適な図示例では、弾性板部72の基端部72aを上記閉塞板62に連続成形させている。各基端部72aは、図10に示すように、小径胴部54の半径方向に配向しており、弾性板部72は、上方から見て、周方向一方へ延びる扇形状に形成している。図示例では、一対の弾性板部72を付設しているが、等角的な位置に3つ以上の弾性板部72を設けても構わない。
上記吐出容器を使用して内容物を取り出すときには、次の行程により行う。
(1)図1の状態より、大径胴部4を片側の掌と親指以外の指等で把持する。
(2)次に図2に矢印で示すように、(1)の状態を維持しながら親指等で押釦56を押圧する。
これにより、内容器体50が付勢手段Bの弾性力に抗して下降するので、ノズル筒74の先端がシール口部Aに当接して、シール口部Aを押し広げ、内容器体50内の内容物が計量室R内に入る。
ここで、計量室Rの内容量一杯に内容物を計量するときには、外部から計量室R内を目視しながら、計量室R内部に内容物が充填されるまで押釦56を押し続ける。手で把持する箇所が図2に示す吐出容器の上側、計量室Rが吐出容器の下側と別れているので、吐出容器を把持する手が計量室の内部を観察することの邪魔にならない。
また計量室Rの内容積より少ない量を適量吐出するときには、蓋板を開放した状態で押釦を押し込むことで任意(適量)の量を吐出することができる。ここで、内容器体50の昇降は第1摺接面G1及び第2摺接面G2と外容器体2の内面との摺接により案内されるので、シール口部Aへのノズル筒74の当接箇所にずれが生じにくく、吐出量のブレが低減される。
(3)上記押釦56の押し込みを解放すると、付勢手段Bの弾性復元力により内容器体50が上昇するので、ノズル筒74は、シール口部Aのスリット22a内に挟まれた状態(食い付き状態)から離脱し、シール口部Aは閉じる。
なお、弾性復元力が弱すぎると上記食い付き状態からの離脱が困難となる可能性があるが、本実施形態の構成では弾性板部72の枚数・厚みなどを調整することで十分な弾性復元力を設計することが容易である。
(4)次に吐出容器を図3に示すように吐出口を上側にした姿勢で蓋体34を開き、内容物を吐出させようとする場所に対して吐出容器を傾け、吐出を行うとよい。
なお、計量室Rは大径胴部4の端板8から延設した延長筒部内に形成した簡単な構造であり、吐出容器の傾け方次第で吐出する内容物にばらつきが生ずることもない。
本発明によれば、大径胴部4を把持する→押釦56を押圧する→吐出容器を、吐出口を上側にした姿勢とする→蓋体を開く→吐出容器を傾けて内容物を吐出するという、少ない行程数により吐出作業を行うことができる。
また本発明によれば、外容器体の容器本体3、スリット弁体18、蓋部材24、内容器体の本体部52、内蓋60という少ない部材数で定量機能がある吐出容器を構成できる。また計量室は一つで足りるので、吐出容器全体が嵩張ることがない。
2…外容器体 3…容器本体
4…大径胴部 4a…係合凸部 5…嵌合凹部
6…開口部 8…端板 8a…嵌合凹部
10…挿通孔 10a…孔壁 10b…縦溝 12…透孔
14…延長筒部 14a…小径筒部 14b…拡径部 14c…大径筒部
15…第1係止突部 16…縦溝 16a…第1溝部 16b…第2溝部
18…スリット弁体 20…弁筒 21…第2係止突部
22…弾性膜 22a…スリット
24…蓋部材 26…蓋本体 28…外周壁部 30…基盤 31…吐出口
32…ヒンジ 34…蓋体 36…蓋板 37…凹み 38…蓋周壁部
40…シール筒部
50…内容器体 52…本体部 54…小径胴部 56…押釦 58…口頸部
60…内蓋 62…閉塞板 64…内筒部 66…外筒部
68…案内凹部 69…抜止め用凸部
72…弾性板部 72a…基端部 72b…先端部 74…ノズル筒
A…シール口部 B…付勢手段 G1…第1摺接面 G2…第2摺接面
R…計量室 S…抜止め手段 T…接地面
Y1…垂直方向一方 Y2…垂直方向他方

Claims (6)

  1. 縦向き筒状の大径胴部(4)の一端側に配置したシール口部(A)より垂直方向一方(Y1)へ延長筒部(14)を延出し、この延長筒部(14)の内部に計量室(R)を形成するとともに、この計量室(R)の先端側に設けられた吐出口(31)を開閉可能な蓋部材24を有する外容器体(2)と、
    小径胴部(54)から垂直方向一方(Y1)へ突出したノズル筒(74)を、シール口部(A)の裏側へ位置させて、上記大径胴部(4)内へ昇降自在に支持させた内容器体(50)と、
    を具備し、
    上記内容器体(50)に対してシール口部(A)から離れる方向へ付勢力を作用させる付勢手段(B)を備えるとともに、
    上記大径胴部(4)の垂直方向他方(Y2)側の端部を開口部(6)に、また小径胴部(54)の垂直方向他方(Y2)側の端部を、開口部(6)より外側へ突き出た押釦(56)として、
    倒立状態において上記押釦(56)を大径胴部(4)側へ押し込むと、この押圧力と上記付勢力とにより、上記ノズル筒(74)がシール口部(A)に対して進退して、内容器体(50)内の内容物が計量室(R)内へ流入するように構成したことを特徴とする、吐出容器。
  2. 上記シール口部(A)より垂直方向一方(Y1)側の外容器体(2)部分を透明或いは半透明として計量室(R)の内部を透視できるようにしたことを特徴とする、請求項1に記載の吐出容器。
  3. 外容器体(2)の大径胴部(4)の内面との内容器体(50)の外面とのうち相互に向かい合う箇所に、垂直方向に一定の幅を有する案内凹部(68)と案内凹部(68)内に摺動可能に嵌挿させた係合凸部(4a)とを設けたことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の吐出容器。
  4. 上記内容器体(50)の外面のうちノズル筒(74)に近い箇所に第1摺接面(G1)を、ノズル筒(74)から遠い箇所に第2摺接面(G2)をそれぞれ形成し、これら第1摺接面(G1)及び第2摺接面(G2)が外容器体(2)の内面に摺接することで内容器体(50)が垂直方向へ案内されるように構成したことを特徴とする、請求項3に記載の吐出容器。
  5. 上記付勢手段(B)は、上記内容器体(50)の一端を閉塞する閉塞板(62)から突設した複数の弾性板部(72)を撓み状態で上記大径胴部(4)の一端とノズル筒(74)とを連結する端板(8)裏面に当接させてなることを特徴とする、請求項1から請求項4の何れかに記載の吐出容器。
  6. 上記シール口部(A)は、上記大径胴部(4)の一端とノズル筒(74)とを連結する端板(8)に穿設した挿通孔(10)の周囲へスリット弁体(18)を装着してなり、
    スリット弁体(18)は、挿通孔(10)形成箇所に取り付けた弁筒(20)に弾性膜(22)を張設し、この弾性膜(22)にノズル筒(74)の突き入れにより開口可能なスリット(22a)を穿設していることを特徴とする、請求項1から請求項5の何れかに記載の吐出容器。
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