JP6406137B2 - 照明制御システム、照明制御プログラム及び照明制御方法 - Google Patents

照明制御システム、照明制御プログラム及び照明制御方法 Download PDF

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Description

本発明は照明制御システム、照明制御プログラム及び照明制御方法に関する。
特許文献1は、複数照明の調光率を設定することができる照明調光率決定装置を開示する。この装置は、各照明の調光率を入力した時に各地点の照度を出力する連立方程式を生成する調光率・照度モデル生成部と、連立方程式を行列で表現して、各地点の照度を入力した時に各照明の調光率を出力する逆行列を生成する照度・調光率モデル生成部と、逆行列に対して、目標照度入力部から入力された各地点の照度を入力として調光率を出力として得る調光率決定部とを備える。照度・調光モデルの生成は、照明器具の照度、照明器具の設置位置情報、照明器具の配光曲線情報、照明器具の角度、照明器具と照明地点間の距離等の入力要素に基づく。
特許第5631234号公報
しかし、特許文献1の装置においては、上記のような多数の入力要素を必要とするため、目標とする明るさに対する各照明器具の調光率を求めるまでの作業及び処理が複雑となってしまう。また、現実の照明空間(オフィス、体育館等)では、照明器具が複数の照明器具グループにグループ分けされ、床面側の被照射領域も複数の被照射区画に区分されることが多い。そして、被照射区画間によって床面の状況(材質、色等)が異なる場合があり、グループ分けされた照明器具の照度間における相互の影響が床面輝度への相互の影響に一致するとは限らない。このように、複数の照明器具から床面等の被照射面の輝度への相互の影響度を簡易かつ正確に取得することができないという問題があった。
そこで、本発明は、複数の照明器具グループから複数の被照射区画の被照射面輝度への相互の影響度を簡易かつ正確に取得することを可能とする照明制御システム、プログラム及び方法を提供することを課題とする。
本発明の照明制御システムは、第1〜第m(2≦m)の被照射区画を含む被照射面の全体を撮像して被照射面画像を生成するための撮像装置と、各々が1以上の照明器具を含む第1〜第n(n=m)の照明器具グループの各々を点灯及び消灯させる点灯制御部、被照射面画像から被照射面の輝度分布を取得する輝度分布取得部、及び第k(1≦k≦n)の照明器具グループが点灯されるとともに残余の照明器具グループが消灯された状態における第1〜第mの被照射区画における輝度値V(k,1)〜V(k,m)を計算し、第kの照明器具グループから第j(1≦j≦m)の被照射区画が受ける被照射面輝度の寄与率C(k,j)
Figure 0006406137
として演算する寄与率演算部を有するCPUとを備える。
上記照明制御システムによると、各照明器具又は各照明器具グループの照度等ではなく、撮像装置によって撮像された輝度分布に基づいて、各照明器具グループから各被照射区画への輝度の寄与率が演算される。したがって、複数の照明器具グループから複数の被照射区画の被照射面輝度への相互の影響度を簡易かつ正確に取得することが可能となる。
また、第1〜第nの照明器具グループから第1〜第mの被照射区画への被照射面輝度の寄与率C(1,1)〜C(n,m)が、
Figure 0006406137
の行列で表され、第1〜第mの被照射区画の各々の輝度設定値L〜Lが、
Figure 0006406137
の行列で表され、第1〜第nの照明器具グループの各々の調光率R〜Rが、
Figure 0006406137
の行列で表される場合に、CPUが、行列RをR=C−1Lによって決定する調光率決定部をさらに有していてもよい。これにより、複数の照明器具グループから複数の被照射区画に与えられる輝度の複雑な相関性においても適切な調光制御が実現される。
ここで、調光率の単位が%である場合に、調光率決定部が、調光率の行列Rに負値の要素がある場合にはその要素を0%に置換し、調光率の行列Rに100%を超える要素がある場合にはその要素を100%に置換するように構成される。これにより、現実には実行できない輝度設定値が与えられた場合であっても、その輝度設定値に概ね近い輝度設定値での調光制御が可能となる。
また、点灯制御部は、第1〜第nの照明器具グループに含まれる照明器具の各々の明るさを変化させるように構成され、CPUは、照明器具の各々について、明るさの変化に対する輝度分布の差分に基づいて輝度中心位置を求める輝度中心特定部、及び輝度中心位置が第1〜第mの被照射区画のうちのどの被照射区画に含まれるのかを特定し、同じ被照射区画に含まれる輝度中心位置を有する照明器具を同じ照明器具グループにグループ分けするグルーピング部をさらに有していてもよい。これにより、照明器具グループの適正なグループ分けが実行され、複数の照明器具と、複数の被照射区画の被照射面輝度との対応関係を正確かつ効率的に取得することが可能となり、照明制御システムの導入容易性が高まる。
ここで、グルーピング部は、輝度中心位置が第1〜第mの被照射区画のうちのいずれの被照射区画にも含まれない照明器具を第1〜第nの照明器具グループのいずれにもグループ分けしないように構成されることが好ましい。これにより、照明器具グループの各々と被照射区画の各々との相関が一層高まる。
また、点灯制御部は、複数の照明器具のうちの選択された照明器具を点灯及び消灯し、輝度中心特定部が、被照射面の輝度分布において、選択された照明器具の点灯時の輝度分布及び消灯時の輝度分布の差分を取得し、差分における重心位置を輝度中心位置として特定するように構成される。これにより、少ない処理工程で精度よく輝度中心位置が求められるので、照明器具のグループ分けにおける効率及び精度が確保される。
またさらに、タッチパネルからなる表示画面が設けられ、CPUは、タッチパネル上において選択された被照射区画に属する地点へのタッチ操作に応じて、輝度設定行列Lのうちの選択された被照射区画の輝度設定値を修正して修正輝度行列Lcを生成する輝度調整実行部を更に含み、調光率決定部が調光率行列RをR=C−1Lcによって再計算し、点灯制御部が、再計算された調光率行列Rに従って第1〜第nの照明器具グループを調光制御するようにしてもよい。これにより、ユーザは、選択した被照射区画の輝度を直感的に増減させるとともに被照射領域全体の輝度分布をリアルタイム的な態様で調整することができる。
また、輝度調整実行部は、タッチ操作がピンチアウトの場合には選択された被照射区画の輝度設定値を増加させ、タッチ操作がピンチインの場合には選択された被照射区画の輝度設定値を減少させるように構成されることが好ましい。これにより、輝度調整操作の直感性が高まる。
また、CPUの各部の全部又は一部を含む主CPUが撮像装置と一体化されていてもよい。これにより、撮像装置、主CPU及び照明器具が天井側にまとめて設置される場合に、地上側のスペースの有効利用が可能となる。また、主CPUから照明器具を点灯、消灯及び調光するための点灯制御信号が天井側のみに配置されることになり、照明制御システムの施工性が向上するとともに点灯制御信号の通信環境が向上する。
また、本発明は、コンピュータを、上記照明制御システムが備える各部として機能させるための照明制御プログラムを含む。更に、本発明は、その照明制御プログラムが記憶されたコンピュータ可読記憶媒体も含む。また更に、本発明は、上記照明制御システムの各部の処理を実行するステップを備える照明制御方法も含む。
本発明の第1の実施形態による照明制御システムのブロック図である。 本発明における被照射面を説明する図である。 第1の実施形態による照明制御方法を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態による照明制御システムのブロック図である。 本発明の差分画像を説明する図である。 本発明の差分画像を説明する図である。 第2の実施形態による照明制御方法を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態による照明制御システムのブロック図である。 第3の実施形態における調整モード画面を説明する図である。 本発明の第4の実施形態による照明制御システムのブロック図である。
<第1の実施形態>
図1に、本発明の実施形態による照明制御システム1のブロック図を示す。照明制御システム1は撮像装置2及び制御装置3を備え、制御装置3は照明器具4−1〜4−zを点灯制御する。撮像装置2及び照明器具4−1〜4−zは、照明空間Sの天井Ce付近において床面Fに対向して配置される。制御装置3は、例えば、照明空間Sとは別室の管理室等に配置されていてもよいし、照明空間S内の一部に配置されていてもよい。照明器具4−1〜4−zの各々は、電力線(不図示)から給電される点灯装置(不図示)及び点灯装置から所定の電流が供給される光源(不図示)を含む。照明空間Sは、例えばオフィス、体育館等であればよく、照明器具4−1〜4−zの各光源はLED、蛍光灯、高圧放電灯、水銀灯等であればよい。なお、以降の説明において、照明器具4−1〜4−zについて、これらを総称して又はこれらの一部を代表して照明器具4又は照明器具4−iというものとする。
図2は、照明空間Sがオフィスである場合の、その概略上面図である。図2に示すように、照明空間Sにおいて、被照射面となる床面Fは、複数の被照射区画5−1〜5−m(図2においては、m=3)に区分される(各区画に机、椅子、棚、パーティション等が配置される)。以降の説明において、被照射区画5−1〜5−mについて、これらを総称して又はこれらの一部を代表して被照射区画5又は被照射区画5−jというものとする。なお、本明細書において、床面Fは、必ずしも建物の構造における床でなくてもよく、机、什器、敷物等の設置物の上面であってもよい。言い換えると、以降の実施形態において、被照射面と床面Fとは実質的に同義である。
図1に戻り、照明器具4−1〜4−zは、n個(n=m)の照明器具グループ6にグループ分けされており、照明器具グループ6−1〜6−n(n=m)の各々は、被照射区画5−1〜5−mの各々に対応している。ここで、1つも照明器具を含まない照明器具グループが存在しないように被照射区画5−1〜5−mが概ね妥当な範囲で設定されているものとする(そもそも、照明器具が設置されてない領域は照明制御の対象領域として予定されない)。なお、以降の説明において、照明器具グループ6−1〜6−nについて、これらを総称して又はこれらの一部を代表して照明器具グループ6又は照明器具グループ6−kというものとする。
撮像装置2は、例えばカメラであり、撮像素子20及び通信部21を有する。撮像装置2は、被照射区画5−1〜5−mを含む被照射面(すなわち床面F、以下同じ)の全体を撮像して被照射面画像を取得する。撮像素子20は天井Ceの中心付近において床面Fに向けて、かつ被照射領域の全域(又は床面Fの全域)が撮像範囲となるように設置される。なお、撮像素子20は、床面Fを撮影することができれば、各照明器具4の光源面よりも天井Ce側に配置されていてもよいし、各照明器具4の光源面よりも床面F側に配置されていてもよい。撮像素子20によって撮影された床面Fの画像(被照射面画像)は通信部21によって制御装置3の受信部33に送信される。通信部21と受信部33との通信は有線であっても無線であってもよい。なお、被照射面画像は、実写画像であってもよいし、輝度の高低を濃淡で表すだけの画像であってもよい。したがって、本明細書において、輝度とは、特に断りのない限り撮像素子20からみた被照射面の明るさをいうものとする。
制御装置3は、CPU30、記憶部31、ユーザインターフェイス部(ユーザI/F)32、受信部33及び送信部34を有し、これらは相互にデータ又は信号のやりとりが可能な態様で接続される。制御装置3は専用のコンピュータであってもよいし、後述するプログラムがインストールされたパソコンであってもよい。記憶部31は、各種プログラム及びデータを記憶するメモリである。
ユーザI/F32は、ユーザからの入力を受け付けるキーボード、マウス、タッチパネル等の入力部320、及び撮像装置2で撮像された画像、CPU30による処理の結果等を表示するための出力部としての表示画面325を有する。上記の入力部がタッチパネルである場合には表示画面325は入力部320の一部を構成する。
受信部33は、撮像装置2から撮像画像のデータを受信してそれをCPU30に入力する。送信部34は、CPU30(点灯制御部301)からの、各照明器具4を点灯、消灯又は調光するための点灯制御信号を各照明器具4に送信する。送信部34と各照明器具4との通信は有線であっても無線であってもよい。本明細書に記載される各部間の通信が有線である場合、通信プロトコルとして、例えば、TCP/IP、RS485等を用いることができる。また、本明細書に記載される各部間の通信が無線である場合、通信プロトコルとして、例えば、WiFi、ZigBee等を用いることができる。ただし、通信プロトコルはこれらに限られない。
CPU30は、設定管理部300、点灯制御部301、輝度分布取得部302、寄与率演算部305及び調光率決定部306を含む。CPU30は、不図示の処理部によって各部を相互に作用させることができ、コンピュータを上記の各部300〜306として機能させるためのプログラムを実行することができるものとする。
設定管理部300は、被照射区画5の区分け設定(区画設定)、区画設定に対する照明器具グループ6のグループ分けの設定(グループ設定)、及びグループ設定についての各被照射区画5の輝度設定値(輝度設定)を、ユーザ入力に基づいて記憶部31から読み出す。すなわち、ユーザI/F32からのユーザ入力に基づいて、グループ設定及び輝度設定の組合せが決定される。記憶部31に記憶されているグループ設定は1つであっても複数であってもよく、各グループ設定に対する輝度設定も1つであっても複数であってもよい。
点灯制御部301は、個別制御機能及びグループ制御機能を有する。個別制御機能によって、照明器具4の各々が個別に点灯及び消灯され、必要に応じて個別に調光され得る。また、グループ制御機能によって、照明器具4が、照明器具グループ6ごとに点灯、消灯及び調光される。
輝度分布取得部302は、撮像装置2によって撮像された被照射面画像から被照射面の輝度分布を取得する。
寄与率演算部305は、輝度分布取得部302によって取得された輝度分布に基づいて、被照射区画5の各々が受ける照明器具グループ6の各々からの被照射面輝度の寄与率を特定する。具体的には、まず、点灯制御部301のグループ制御機能によって照明器具グループ6−kが点灯されるとともに残余の照明器具グループ6が消灯された状態において、寄与率演算部305は、輝度分布上で被照射区画5−1〜5−mの各々における輝度値V(k,1)〜V(k,m)を計算する。そして、寄与率演算部305は、照明器具グループ6−kから被照射区画5−jへの被照射面輝度の寄与率C(k,j)を、
Figure 0006406137
として演算する。
一具体例として、被照射区画5−1〜5−3及びこれに対応する照明器具グループ6−1〜6−3が照明空間Sに存在する場合を想定する。まず、点灯制御部301が、照明器具グループ6−1を点灯させるとともに照明器具グループ6−2及び6−3を消灯させる。この状態で、寄与率演算部305が、輝度分布に基づいて被照射区画5−1〜5−3の各々における輝度値V(1,1)〜V(1,3)を計算する。この輝度値は、被照射区画5−1〜5−3の各々に含まれる淡色レベルの積分値を各被照射区画の面積で除算することによって算出される。その結果、
被照射区画5−1の輝度値V(1,1)=51(cd/m
被照射区画5−2の輝度値V(1,2)=17(cd/m
被照射区画5−3の輝度値V(1,3)= 5(cd/m
であるとする。同様に、点灯制御部301が照明器具グループ6−2を点灯させるとともに照明器具グループ6−1及び6−3を消灯させ、寄与率演算部305が輝度分布に基づいて被照射区画5−1〜5−3の各々における輝度値V(2,1)〜V(2,3)を計算する。その結果、
被照射区画5−1の輝度値V(2,1)=34(cd/m
被照射区画5−2の輝度値V(2,2)=69(cd/m
被照射区画5−3の輝度値V(2,3)=28(cd/m
であるとする。同様に、点灯制御部301が照明器具グループ6−3を点灯させるとともに照明器具グループ6−1及び6−2を消灯させ、寄与率演算部305が輝度分布に基づいて被照射区画5−1〜5−3の各々における輝度値V(3,1)〜V(3,3)を計算する。その結果、
被照射区画5−1の輝度値V(3,1)= 6(cd/m
被照射区画5−2の輝度値V(3,2)=23(cd/m
被照射区画5−3の輝度値V(3,3)=56(cd/m
であるとする。
上記の結果から、寄与率演算部305は、寄与率C(1,1)〜C(3,3)を、
寄与率C(1,1)=V(1,1)/(V(1,1)+V(2,1)+V(3,1)
=51/(51+34+6)=56(%)(以下、同様にして)
寄与率C(2,1)=34/(51+34+6)=38(%)
寄与率C(3,1)=6/(51+34+6)=7(%)
寄与率C(1,2)=17/(17+69+23)=16(%)
寄与率C(2,2)=69/(17+69+23)=63(%)
寄与率C(3,2)=23/(17+69+23)=21(%)
寄与率C(1,3)=5/(5+28+56)=5(%)
寄与率C(2,3)=28/(5+28+56)=31(%)
寄与率C(3,3)=56/(5+28+56)=64(%)
として演算する。これにより、以下の表1のようなデータが得られる。
Figure 0006406137
上記のようなデータがユーザI/F32の表示部に出力されることによって、ユーザは、各照明器具グループ6から各被照射区域5への輝度の影響度を正確かつ一目瞭然に把握することができる。例えば、被照射区画5−1の明るさの制御においては、対応する照明器具グループ6−1のみならず照明器具グループ6−2も制御した方が効果的であること、逆に照明器具グループ6−3の制御はほとんど有用でないこと等が容易に把握される。
上記の寄与率演算の例を一般化すると、照明器具グループ6−1〜6−nから被照射区画5−1〜5−mへの被照射面輝度のそれぞれの寄与率C(1,1)〜C(n,m)は、
Figure 0006406137
の行列(以下、「寄与率行列C」という)で表される。
したがって、被照射区画5の各々の輝度設定値L〜L(%)が、
Figure 0006406137
の行列(以下、「輝度設定行列L」という)で表され、照明器具グループ6の各々の調光率R〜R(%)が、
Figure 0006406137
の行列(以下、「調光率行列R」という)で表される場合、
Figure 0006406137
が成り立つ。
したがって、調光率決定部306は、所与の輝度設定行列Lに対して、調光率行列Rを
R=C−1
によって決定することができる。そして、点灯制御部301は、照明器具グループ6−1〜6−nの各々を、決定された調光率R〜Rで点灯させることによって、所望の輝度設定L〜Lが実現されることになる。
ここで、調光率決定部306は、調光率行列Rに負値(0%未満の値)の要素がある場合にはその要素を0%に置換し、調光率行列Rに100%を超える要素がある場合にはその要素を100%に置換するように構成される。したがって、調光率行列Rの全要素は、0〜100%以内の値となる。これにより、現実には実行できない輝度設定(例えば、隣接する被照射区画の明暗の差が大きい輝度設定)が与えられた場合であっても、その輝度設定値に概ね近い輝度設定値での調光制御が可能となる。
また、調光率決定部306は、上記置換処理が行われたことをユーザI/F32の出力手段(表示画面325、別途のスピーカ等)によってユーザに通知するようにしてもよい。これにより、ユーザは、当初の輝度設定が完全には実現されないことを認識することができる。あるいは、演算された調光率に0%又は100%が含まれていることに基づいて、ユーザは、(通知がなくても)上記置換処理が行われたことを推認することができる。なお、寄与率行列Cの逆行列C−1が存在しない確率は非常に小さいが、逆行列C−1が存在しない場合にはエラー表示がユーザI/F32に出力されて、ユーザに輝度設定値の再設定が促されるようにすればよい。
またさらに、調光率決定部306は、調光率行列Rに上記置換処理を適用した近似調光率行列R´を生成し、近似輝度設定行列L´をL´=CR´により計算するようにしてもよい。この計算結果による近似輝度設定行列L´の各要素は、輝度設定行列Lの各要素に上書きされて記憶部31に記憶されるようにしてもよいし、ユーザI/F32を介してユーザに通知されるようにしてもよい。
図3に、本実施形態における照明制御方法の調光制御に関するフローチャートを示す。
ステップS105において、グループ設定に対する輝度設定行列Lが決定される。選択されたグループ設定に対する輝度設定行列Lが予め決定されていてもよいし、選択されたグループ設定に対する輝度設定行列Lがユーザによってマニュアル入力されるようにしてもよい。
ステップS106において、照明器具グループ6−kについて、k=1に設定される。
ステップS110において、点灯制御部301が、照明器具グループ6−kを点灯するとともに残余の照明器具グループ6を消灯する。
ステップS111において、輝度分布取得部302が、被照射区画5−1〜5−mの照射面全体の輝度分布を取得する。
ステップS115において、寄与率演算部305が、被照射区画5の各々について輝度値V(k,1)〜V(k,m)を計算する。
ステップS116において、寄与率演算部305が、輝度値V(k,1)〜V(k,m)に基づいて、照明器具グループ6−kから被照射区画5−1〜5−mへの被照射面輝度の寄与率C(k,1)〜C(k,m)を演算する(上記[数式5]参照)。
ステップS120において、全ての照明器具グループ6−nについて輝度取得が完了したかが判定される。全ての輝度取得が完了していると判定される場合(ステップS120、Yes)、処理はステップS125に進み、それ以外の場合(ステップS120、No)、ステップS121においてkが増分され、処理はステップS110に戻る。
ステップS125において、寄与率演算部305が、寄与率行列Cを生成する。
ステップS130において、調光率決定部306が、照明器具グループ6−1〜6−nの調光率行列Rについて、R=C−1Lを演算する。
ステップS135において、調光率決定部306は、調光率行列Rに負値の要素があるか否かを判定する。負値の要素がある場合(ステップS135、Yes)、ステップS136において、調光率決定部306が負値の要素を0%に置換する。負値の要素がない場合(ステップS135、No)、処理はステップS137に進む。
ステップS137において、調光率決定部306は、調光率行列Rに100%を超える要素があるか否かを判定する。100%超の要素がある場合(ステップS137、Yes)、ステップS138において、調光率決定部306が100%超の要素を100%に置換する。100%超の要素がない場合(ステップS137、No)、処理はステップS140に進む。
ステップS140において、点灯制御部301が、決定された調光率R〜Rに従って照明器具グループ6−1〜6−nを調光制御する。
上記の各ステップで得られた情報(寄与率行列C、調光率行列R等)は、各ステップにおいて記憶部31に適宜記憶されるものとする。また、上記の各ステップの処理結果の一部又は全部は、逐次的に又は総括してユーザI/F32の表示画面325に出力される。この表示は、被照射区画5、算出された輝度値、演算された寄与率、決定された調光率等の情報が被照射面画像上に上書きされたグラフィック表示であってもよいし、上記情報が表又は数値によって表されたテキスト表示であってもよい。
以上のように、本実施形態の照明制御システム1は、被照射区画5−1〜5−mを含む被照射面の全体を撮像して被照射面画像を生成するための撮像装置2と、撮像装置2に通信接続されるCPU30を備える。CPU30は、各々が1以上の照明器具4を含む照明器具グループ6−1〜6−n(n=m)の各々を点灯及び消灯させる点灯制御部301、被照射面画像から被照射面の輝度分布を取得する輝度分布取得部302、及び照明器具グループ6−kが点灯されるとともに残余の照明器具グループが消灯された状態における被照射区画5−1〜5−mにおける輝度値V(k,1)〜V(k,m)を計算し、照明器具グループ6−kから被照射区画5−jが受ける被照射面輝度の寄与率C(k,j)=V(k,j)/(V(1,j)+V(2,j)+・・+V(n,j))を演算する寄与率演算部305を有する。このように、各照明器具4又は各照明器具グループ6の照度等ではなく、撮像装置2によって撮像された輝度分布に基づいて、各照明器具グループ6から各被照射区画5への輝度の寄与率が演算される。したがって、複数の照明器具グループ6−1〜6−nから複数の被照射区画5−1〜5−mの被照射面輝度への相互の影響度を簡易かつ正確に取得することが可能となる。
また、別の見方をすると、照明器具4−1〜4−zについての当初のグループ分け(グループ設定)が適正であったか否かを寄与率全体から確認することが可能となる。例えば、被照射区画5−jに対して、それに対応する照明器具グループ6−jによる寄与率が最も高い場合には、グループ分けは妥当であるといえる。一方、被照射区画5−jに対して照明器具グループ6−jによる寄与率が低く、両者の相関が低い場合には、グループ分けが妥当でない可能性がある。このように、寄与率演算部305の処理結果によって、照明器具グループ6のグループ分けの適否を判断することが可能となる。なお、照明器具4のグルーピング処理については後述する。
本実施形態では、さらに、CPU30が調光率決定部306を備える。調光率決定部306が、輝度の寄与率行列C、各照明器具グループ6の調光率行列R、及び各被照射区画5の所与の輝度設定行列Lについて、R=C−1Lを演算することによって調光率行列Rを決定し、点灯制御部301がこの調光率行列Rに従って各照明器具グループ6を調光制御する。これにより、複数の照明器具グループ6から複数の被照射区画5に与えられる輝度の複雑な相関性においても適切な調光制御が実現される。
<第2の実施形態>
上記第1の実施形態では、当初のグループ設定が適正であるという前提のもとに寄与率の演算及び調光率の決定を行う構成を示したが、上述したように、寄与率全体から当初のグループ設定が適正でないと判断される場合もある。本実施形態では、適正でないグループ設定が構築されないようにするため、あるいはグループ分けが適正でないと判断された場合にグループ設定を再構築するために、上記の寄与率演算の前にグルーピング処理が行われる構成を示す。
適正でないグループ設定は、主として手作業で(すなわち、作業者が設計図と現場の状況とを照らし合わせながら)グループ分けが行われた場合に起こり得る。グループ設定が適正でない例として、例えば被照射区画5−jにおいて、同被照射区画に対応する照明器具グループ6−jの寄与率よりも、被照射区画5−(j+1)に対応するはずの照明器具グループ6−(j+1)の寄与率が高い場合等が挙げられる。この場合には、照明器具グループ6−j及び6−(j+1)のグループ分けを再考することが望ましい。また、グループ設定が適正でない例として、ほぼ全ての被照射区画5において各照明器具グループ6による寄与率に大きな差がないような場合が挙げられる。この原因として、被照射区画5の並び方向と照明器具グループ6の並び方向とが部屋の東西方向と南北方向で誤認された可能性がある。これは、ほぼ正方形の床面を有する部屋について、作業者が設計図の縦横方向と部屋の向きとの関係を誤認していた場合に起こり得る誤りである。そこで、以下に、適正なグループ設定を得るための構成が示される。
図4に、本実施形態の照明制御システム1のブロック図を示す。第1の実施形態と同様の構成要素には同じ符号を付し、重複する説明を省略する。本実施形態では、CPU30は、設定管理部300、点灯制御部301、輝度分布取得部302、寄与率演算部305及び調光率決定部306に加えて、輝度中心特定部303及びグルーピング部304を含む。本実施形態では、輝度分布取得部302は、選択された照明器具4の点灯時の輝度分布D1及び消灯時の輝度分布D0を取得するように構成される。
輝度中心特定部303は、照明器具4の各々について、明るさの変化に対する輝度分布の差分に基づいて輝度中心位置を求める。具体的には、輝度中心特定部303は、上記の点灯時の輝度分布D1と消灯時の輝度分布D0の差分(D1−D0)を取得し、差分領域における重心位置の座標を輝度中心位置として特定する。これにより、少ない処理工程で精度よく輝度中心位置が求められる。なお、輝度中心位置として、輝度重心以外にも、輝度の差分が最も大きい点の座標が採用されてもよい。
グルーピング部304は、輝度中心位置(本例では輝度重心)が被照射区画5−1〜5−mのうちのどの被照射区画に含まれるのかを特定し、同じ被照射区画5に含まれる輝度中心位置を有する照明器具4を同じ照明器具グループ6にグループ分けする。グルーピング部304は、輝度重心が被照射区画5−1〜5−mのうちのいずれにも含まれない照明器具4(以下、「照明器具4out」という)についてはグルーピング処理を行わない。照明器具4outのグルーピングを回避する処理によって、照明器具グループ6−1〜6−nと被照射区画5−1〜5−nとの相関が一層高まる。
図5A及び図5Bを参照して、点灯制御部301、輝度分布取得部302、輝度中心特定部303及びグルーピング部304による処理を説明する。図5A及び図5Bは、ユーザI/F32の表示画面325の一部であり、あるいは、実際には表示画面325に表示されないCPU30内の仮想的な画面であってもよい。区画設定は設定管理部300によって既に読み出されているものとする。なお、本実施形態では、区画設定は、撮像装置2によって撮像された被照射面画像においてユーザがユーザI/F32の入力部320を介して各区画の境界線を設定することによって決定される新たな設定であってもよい。
まず、点灯制御部301が照明器具4−1を点灯させた状態で、輝度分布取得部302が、撮像装置2から被照射面の輝度分布D1を取得する。また、点灯制御部301が照明器具4−1を消灯させた状態で、輝度分布取得部302が、撮像装置2から被照射面の輝度分布D0を取得する。輝度中心特定部303は、輝度分布D1から輝度分布D0を減じて差分(D1−D0)をとり、図5Aに示すような差分画像Df−1を得る。差分画像Df−1において、輝度差に応じて濃淡が現われる。具体的には、輝度差の絶対値が大きい部分(領域A−1の部分)が淡色(例えば白色)となり、輝度差が小さい部分(領域A−1以外の部分)が濃色(例えば黒色)となる。そして、輝度中心特定部303は、図5Aにおいて、輝度の差分が生じている領域A1の重心を輝度重心G−1として特定する。差分画像における輝度重心は、差分画像を構成する各グリッドの座標及び淡色レベルに基づいて演算される。図5Aに示すように、輝度重心G−1は被照射区画5−2に含まれる。したがって、グルーピング部304は、照明器具4−1を、被照射区画5−2に対応付けられた照明器具グループ6−2にグルーピングする。
続いて、点灯制御部301は、照明器具4−1の場合と同様に、照明器具4−2を選択して点灯及び消灯させる。この点滅によって得られた輝度分布に基づいて図5Bに示す差分画像Df−2が得られたとする。輝度中心特定部303は、輝度の差分が生じている領域A−2の重心を輝度重心G−2として特定する。図5Bに示すように、輝度中心特定部303によって特定された輝度重心G−2は被照射区画5−1〜5−3のいずれにも含まれない。このような場合は、グルーピング部304は、照明器具4−2をいずれの照明器具グループにもグルーピングしない。これにより、被照射区画5−1〜5−3とこれに対応する照明器具グループ6−1〜6−3の相関が一層高まる。
なお、点灯及び消灯の対象となる照明器具4以外の残余の照明器具は、この点灯及び消灯の実行期間中に一定の明るさとなっていればどのような点灯制御状態であってもよい。また、点灯制御部301は、選択された照明器具4を点灯及び消灯する代わりに、調光により明るさを第1の明るさから第2の明るさに変化させるようにしてもよい。すなわち、制御対象となる照明器具4において、輝度分布D1の取得時の調光率が輝度分布D0の取得時の調光率と異なっていればよい。
点灯制御部301、輝度分布取得部302、輝度中心特定部303及びグルーピング部304は、選択された区画設定において、全ての照明器具4−1〜4−zについて、あるいは問題となっている特定の照明器具グループに含まれている照明器具4についてのみ上記のグルーピング処理を実行する。その結果、各区画設定について被照射区画5−1〜5−mに対応する照明器具グループ6−1〜6−nが形成され、照明器具グループ6の各々と照明器具4との対応関係が記憶部31に記憶される。また、照明器具4−1〜4−zの輝度重心G−1〜G−zの座標も記憶部31に記憶されるようにしてもよい。
これにより、照明器具グループ6−1〜6−nによる適正なグループ設定が構築又は再構築される。なお、グルーピングされなかった照明器具4outは、点灯制御部301の個別制御機能によって点灯、消灯及び調光可能である。
図6に、本実施形態における照明制御方法のグルーピング処理に関するフローチャート(全ての照明器具4についてグルーピング処理が行われる場合)を示す。
ステップS5において、ユーザI/F32を介したユーザ入力に基づいて、設定管理部300によって区画設定が決定される。
ステップS9において、照明器具4−iについて、i=1に設定される。
ステップS10において、点灯制御部301が照明器具4−iを点灯する。
ステップS11において、輝度分布取得部302が、被照射区画5−1〜5−mの被照射面全体の輝度分布D1を撮像装置2から取得する。
ステップS15において、点灯制御部301が照明器具4−iを消灯する。
ステップS16において、輝度分布取得部302が、被照射区画5−1〜5−mの被照射面全体の輝度分布D0を撮像装置2から取得する。
なお、照明器具4−i以外の照明器具4が全て消灯された状態で照明器具4−iが点灯/消灯される制御方法の場合には、ステップS15及びS16の代わりに、点灯制御部301が全ての照明器具4を消灯するステップS7及び輝度分布取得部302が輝度分布D0を取得するステップS8を、ステップS5とステップS9の間に設けてもよい。
ステップS20において、輝度中心特定部303が、輝度分布D1と輝度分布D0の差分(D1−D0)に基づいて照明器具4−iによる輝度重心G−iを求める。
ステップS25において、グルーピング部304が、輝度重心G−iが被照射区画5−1〜5−mのうちのどの被照射区画に含まれるのかを特定する。
ステップS26において、グルーピング部304が、照明器具4−iの輝度重心G−iが含まれる被照射区画5に対応する照明器具グループ6に、照明器具4−iをグループ分けする。ここで、グルーピング部304は、輝度重心G−iが被照射区画5−1〜5−mのいずれにも含まれない照明器具4outをいずれの照明器具グループにもグループ分けしない。
ステップS30において、全ての照明器具4−zについてグループ分けが完了したか否かが判定される。全てのグループ分けが完了したと判定される場合(ステップS30、Yes)、処理は終了し、それ以外の場合(ステップS30、No)、ステップS31においてiが増分され、処理はステップS10に戻る。
上記の各ステップで得られた情報(輝度重心G−i、グルーピングの結果等)は、各ステップにおいて記憶部31に適宜記憶されるものとする。照明器具4−1〜4−zの輝度重心G−1〜G−zが記憶部31に記憶されていれば、新たな区画設定が決定又は選択された場合であっても、その新たな区画設定に対するグルーピング処理において、上記のステップS6〜S20が省略可能となる。
また、上記の各ステップの処理結果の一部又は全部は、逐次的に又は総括してユーザI/F32の表示画面325に出力されるものとする。この表示は、被照射区画5、輝度重心位置等の情報が被照射面画像上に上書きされたようなグラフィック表示であってもよいし、上記情報が表又は数値によって表されたテキスト表示であってもよい。
以上のように、本実施形態の照明制御システム1では、点灯制御部301が、照明器具グループ6−1〜6−nに含まれる照明器具4−1〜4−zの各々の明るさを変化させるように構成される。そして、CPU30が、照明器具4−1〜4−zの各々について、明るさの変化に対する輝度分布の差分に基づいて輝度中心位置を求める輝度中心特定部303、及び輝度中心位置が被照射区画5−1〜5−mのうちのどの被照射区画に含まれるのかを特定し、同じ被照射区画に含まれる輝度中心位置を有する照明器具4を同じ照明器具グループ6にグループ分けするグルーピング部304を含む。これにより、照明器具グループ6の適正なグループ設定が得られる。言い換えると、複数の照明器具4と、複数の被照射区画5の被照射面(床面F)の輝度との対応関係を正確かつ効率的に取得することが可能となり、照明制御システム1の導入容易性が高まる。
<第3の実施形態>
上記第1の実施形態では、所与の輝度設定行列Lに対して決定された調光率行列Rに従って調光制御が行われる構成を示したが、本実施形態では、輝度設定行列Lの調整に応じて調光率行列Rが再計算されつつ調光制御が行われる構成を示す。本実施形態では、制御装置3はタブレット、スマートフォン等の携帯通信端末であり、制御装置3を持ったユーザが現場(照明空間S内又は床面F上)において輝度分布を調整(再調整)する状況が想定されている。したがって、撮像装置2の通信部21と制御装置3の受信部33との通信、及び送信部34と各照明器具4との通信は無線通信で構成される。
図7に本実施形態の照明制御システム1のブロック図を示す。本実施形態において、上記各実施形態と同様の要素には同じ符号を付し、重複する説明を省略する。本実施形態の照明制御システム1は、CPU30が輝度調整実行部307を含む点で第1の実施形態の照明制御システム1と異なる。そして、ユーザI/F32の表示画面325は、入出力機能を備えたタッチパネルからなり、入力部320を兼ねる。なお、CPU30は、第2の実施形態と同様に、輝度中心特定部303及びグルーピング部304を含んでいてもよい。
輝度調整実行部307は、調光率決定部306によって決定された調光率に従って点灯制御部301が各照明制御グループ6の調光を実行している時に、ユーザI/F32からのユーザ入力に応じて輝度分布を調整するための輝度調整モードを適用する。輝度調整モード適用時には、輝度調整実行部307は、表示画面325上に輝度調整用の調整モード画面Wを表示させ、調整モード画面Wからのユーザ入力に応じて所定の被照射区画5の輝度設定値を調整(修正)する。この修正された輝度設定値に応じて調光率決定部306が各照明器具グループ6の調光率を再計算し、再計算された調光率に従って点灯制御部301が各照明器具グループ6を調光制御する。また、輝度調整実行部307は、修正された輝度分布又は調光率に従って調整モード画面Wを更新する。
調整モード画面Wには、以下の表示要素の1以上が選択的にリアルタイム表示され、2以上の表示要素が選択される場合にはそれらが重ねて表示される。
(1)撮像装置2による床面Fの撮像画像I
例えば、撮像画像Iには、照明空間Sがオフィスの場合には机、椅子、棚、パーティション、人(ユーザ)等、照明空間Sが体育館の場合にはコートのライン、ステージ、客席、選手、観客等が含まれ得る。
(2)各被照射区画5の表示
例えば、各被照射区画5の境界線が実線、破線又は点線によって表される。この境界線は、撮像画像Iが表示される場合にはその前面に重ねて表示される。
(3)各被照射区画5の輝度設定値の色表示又は濃淡表示
例えば、現在実行されている輝度設定値が高い被照射区画5が暖色又は淡色で表示され、現在実行されている輝度設定値が低い被照射区画5が寒色又は濃色で表示される。この色表示又は濃淡表示は、撮像画像Iが表示される場合にはその前面に半透明色で重ねて表示されることが好ましい。
(4)各照明器具グループ6の調光率の色表示又は濃淡表示
例えば、現在実行されている調光率が高い照明器具グループ6に対応する被照射区画5が暖色又は淡色で表示され、現在実行されている調光率が低い照明器具グループ6に対応する被照射区画5が寒色又は濃色で表示される。この色表示又は濃淡表示は、撮像画像Iが表示される場合にはその前面に半透明色で重ねて表示されることが好ましい。なお、本表示要素と上記(3)の表示要素とは同時には表示されないものとする。
(5)各照明器具4の輝度中心位置(重心位置)の表示
例えば、各照明器具4の重心位置が「+」のマークで表示される。この表示は、調整モード画面Wの俯瞰的なイメージを考慮して、その最前面に重ねられることが好ましい。
(6)各被照射区画5の輝度設定値の数値表示(%又はcd/m
例えば、各被照射区画5内に、現在実行されている輝度設定値が数値表示される。この数値表示は撮像画面外に表、行列等によって表示されていてもよい。
(7)各照明器具グループ6の調光率の数値表示(%)
例えば、各被照射区画5内に、対応する各照明器具グループ6において現在実行されている調光率が数値表示される。この数値表示は撮像画面外に表、行列等によって表示されていてもよい。
図8は、調整モード画面Wの一例の模式図である。図8に示す例では、上記の(1)撮像画像I、(2)各被照射区画5の破線表示、及び(3)輝度設定値の濃淡表示が表示されている。すなわち、最背面から、撮像画像I、被照射区画5−1〜5−m(本例ではm=3)及び輝度設定の濃淡表示(半透明色)がレイヤー表示される。図示するように、被照射区画5−2の輝度が最も高く、被照射区画5−3の輝度が最も低い。また、撮像画像Iには、制御装置3を持って床面F上で輝度分布調整を行うユーザUが写り込んでいる。
ここで、ユーザUが、例えば被照射区画5−3を調整対象として選択し、調整モード画面W上で被照射区画5−3に対応する地点(選択地点)に対してピンチアウト(例えば、人差し指と親指でタッチパネル上の2点に接触して当該2点間の距離を増加させる操作)を行ったとする。輝度調整実行部307は、表示画面325との協働により、選択地点が属する被照射区画が被照射区画5−3であること及びタッチ操作がピンチアウトであることを検出し、輝度設定行列Lの要素Lを増加させて修正輝度行列Lcを生成する。ここで、選択地点が属する被照射区画5とは、ピンチアウト開始時の接触2点が含まれる被照射区画5と定義されてもよいし、ピンチアウト開始時の接触2点の中点が含まれる被照射区画5と定義されてもよい。そして、調光率決定部306がR=C−1Lcを実行して調光率行列Rを再計算し、点灯制御部301が、再計算された調光率行列Rに従って照明器具グループ6−1〜6−nを調光制御する。これにより、照明器具グループ6−3の調光率が上昇されて被照射区画5−3の輝度が上昇し、照明器具グループ6−2の調光率が若干低減されるとともに照明器具グループ6−1の調光率がわずかに低減されて被照射区画5−1及び5−2の輝度が維持されることになる。
また逆に、ユーザUが、例えば被照射区画5−2を調整対象として選択し、調整モード画面W上で被照射区画5−2の選択地点に対してピンチイン(例えば、人差し指と親指でタッチパネル上の2点に接触して当該2点間の距離を減少させる操作)を行ったとする。輝度調整実行部307は、表示画面325との協働により、選択地点が属する被照射区画が被照射区画5−2であること及びタッチ操作がピンチインであることを検出し、輝度設定行列Lの要素Lを減少させて修正輝度行列Lcを生成する。選択地点が属する被照射区画5とは、ピンチイン開始時又は終了時の接触2点が含まれる被照射区画5と定義されてもよいし、ピンチイン開始時又は終了時の接触2点の中点が含まれる被照射区画5と定義されてもよい。そして、調光率決定部306がR=C−1Lcを実行して調光率行列Rを再計算し、点灯制御部301が、再計算された調光率行列Rに従って照明器具グループ6−1〜6−nを調光制御する。これにより、照明器具グループ6−2の調光率が低減されて被照射区画5−2の輝度が低下し、照明器具グループ6−1及び6−3の調光率が若干上昇されて被照射区画5−1及び5−3の輝度が維持されることになる。
ここで、輝度調整実行部307において、ピンチアウト/ピンチインによる輝度設定値の増加/減少が、各操作の大きさ(ピンチアウト/ピンチイン前後での接触2点の距離変化の大きさ)に応じて、各操作の速さ(ピンチアウト/ピンチイン中の接触2点間の距離変化の速さ)に応じて、又は各操作の加速度(ピンチアウト/ピンチイン中の接触2点間の距離変化の加速度)に応じて決定されるようにすればよい。なお、調整モード画面Wにおいては、ピンチアウト/ピンチインが行われても被照射区画5は拡大表示/縮小表示されないものとする。
このように、ユーザは、調整モード画面W上で調整対象となる被照射区画5−jの選択地点をピンチアウト/ピンチインすることによって、被照射区画5―jの輝度を直感的な態様で上昇/低下させるとともに、被照射領域全体の輝度分布をリアルタイム的な態様で調整することができる。特に、ユーザにおいて、ピンチアウト操作において指を拡げる動作と、操作に係る被照射区画5−jを明るくしてその輝度の影響をより拡げる処理とが直感的に一致し易く、同様に、ピンチイン操作において指を狭める動作と、操作に係る被照射区画5−jを暗くしてその輝度の影響をより狭くする処理とが直感的に一致し易く、輝度調整操作の直感性が高まる。
また、調整モード画面W上でのタッチ操作の代替例として、画面上下方向のフリック(タッチパネルに接触させた指を軽く払う操作)又はスワイプ(タッチパネルに接触させた指を移動させる操作)が用いられてもよい。この場合、輝度調整実行部307は、被照射区画5−jの選択地点に対して上方向へのフリック又はスワイプが行われると輝度設定行列Lの要素Lを増加させ、被照射区画5−jの選択地点に対して下方向へのフリック又はスワイプが行われると輝度設定行列Lの要素Lを減少させる。
また、別法として、調整モード画面Wにおいて、各区画設定5に対して上向き矢印及び下向き矢印を示すボタンが表示されてもよい。この場合、輝度調整実行部307は、ユーザによって上向き矢印のボタンがタッチ(長押し、タップ等)された場合には輝度設定行列Lの要素Lを上昇させ、ユーザによって下向き矢印のボタンがタッチ(長押し、タップ等)された場合には輝度設定行列Lの要素Lを減少させる。また、上向き矢印及び下向き矢印のボタンの代わりに、「明るく」及び「暗く」、「UP」及び「DOWN」等の文字が記入されたボタンが表示されるようにしてもよい。
いずれのユーザ操作においても、調光率決定部306は、再計算された調光率行列Rのいずれかの要素が負値又は100%超となる場合には、第1の実施形態の場合と同様に、負値の要素を0%に置換し、100%超の要素を100%に置換する。これにより、再調整される輝度設定が完全には実現できないものであっても、ある程度再調整の意図を反映した輝度分布が実現される。また、調光率決定部306は、上記置換処理が行われたことをユーザI/F32の出力手段(表示画面325、別途のスピーカ等)によってユーザに通知することが好ましい。これにより、ユーザは、再調整中の輝度設定が調整限界にあることを認識することができる。あるいは、再計算された調光率に0%又は100%が含まれていることに基づいて、ユーザは、(通知がなくても)上記置換処理が行われたことを推認することができる。
またさらに、調光率決定部306は、調光率行列Rに上記置換処理を実行した近似調光率行列R´を生成し、近似修正輝度行列Lc´をLc´=CR´により計算するようにしてもよい。この計算結果による近似修正輝度行列Lc´の各要素は、修正輝度行列Lcの各要素に上書きされて記憶部31に記憶されるようにしてもよいし、ユーザI/F32を介してユーザに通知されるようにしてもよい。
以上のように、本実施形態の照明制御システム1においては、表示画面325がタッチパネルからなり、CPU30が輝度調整実行部307を備える。輝度調整実行部307が、タッチパネル上における選択被照射区画5−jに属する地点へのタッチ操作に応じて輝度設定行列Lのうちの選択被照射区画5−jの輝度設定値Lを修正して修正輝度行列Lcを生成し、調光率決定部306が調光率行列RをR=C−1Lcによって再計算し、点灯制御部301が、再計算された調光率行列Rに従って照明器具グループ6−1〜6−nを調光制御するように構成される。これにより、ユーザは、選択した被照射区画5−jの輝度を直感的に増減させるとともに被照射領域全体の輝度分布をリアルタイム的な態様で調整することができる。
<第4の実施形態>
上記第1乃至第3の実施形態では、制御装置3と撮像装置2が分離された構成を示したが、本実施形態では、CPU30等、制御装置の大部分の構成要素が撮像装置2と一体化される構成を示す。
図9に、本実施形態の照明制御システム1のブロック図を示す。本実施形態において、第1の実施形態と実質的に同じ構成要素には同じ符号を付し、重複する説明を省略する。図9に示すように、制御装置3は、天井Ce側の制御装置3A及び操作側の制御装置3Bを有し、それぞれCPU30A(主CPU)及びCPU30B(副CPU)を含む。本実施形態と第1及び第2の実施形態とは通信構成が異なるが、CPU30A及び30Bにおいて実行される処理は上記CPU30において実行される処理と実質的に同じである。
本実施形態では、CPU30Aは前述したCPU30の設定管理部300、点灯制御部301、輝度分布取得部302、輝度中心特定部303及びグルーピング部304(必要に応じて寄与率演算部305及び調光率決定部306)を含み、副CPU30Bは前述した輝度調整実行部307を含むものとして説明する。ただし、CPU30AとCPU30Bの機能分担はこれに限られない。例えば、CPU30Aが点灯制御部301〜調光率決定部307の一部を含み、CPU30Bが残余の部分を含んでいてもよい。そして、CPU30A及び30Bとも、プログラム及びデータ処理用の一般的な処理部を備えているものとする。
制御装置3AはCPU30A、記憶部31、送信部34及び通信部35を含み、撮像装置2と一体化される。撮像装置2(撮像素子20)と制御装置3A(CPU30A)との信号のやりとりは適宜のインターフェイスを介して行われるものとする。
制御装置3BはユーザI/F部32、通信部36、CPU30B及び記憶部37を含み、照明空間Sとは別室の管理室、照明空間S内外の床面上等、ユーザが操作可能な場所に位置するものとする。記憶部37は、プログラム及びデータを記憶するメモリであり、記憶部31の複製であってもよい。
制御装置3Aの送信部34は、第1の実施形態と同様に、CPU30A(点灯制御部301)からの点灯制御信号を各照明器具4に送信する。制御装置3Aの通信部35は、制御装置3Bの通信部36と無線接続される。通信部35から通信部36へは、撮像装置2による撮像画像、CPU30Aによる制御結果等が送信される。CPU30Aによる制御結果には、上述した照明器具グループ6のグループ分けの結果、被照射面輝度の寄与率演算の結果、各照明器具グループ6について決定された調光率等が含まれる。通信部36から通信部35へは、ユーザI/F32を介したユーザ入力が送信される。ユーザ入力には、区画設定、グループ設定又は輝度設定を選択するための入力、照明器具4又は照明器具グループ6のマニュアル点灯、消灯又は調光するための指令等が含まれる。
以上のように、本実施形態の照明制御システム1においては、上記第1乃至第3の実施形態のCPU30の各部の全部又は一部を含むCPU30Aが撮像装置2に一体化される。これにより、管理室等の地上側に設置すべき装置が小型化され、スペースの有効利用が可能となる。また、制御装置3Bは、大きな処理量及び記憶量を必要としないので、比較的メモリ容量の小さいパソコン、携帯通信端末等でも構成可能となる。さらに、制御装置3A及び撮像装置2と、制御装置3Bとの間に有線通信構成が不要であるので、制御装置3Bをタブレット、スマートフォン等の可搬型のコンピュータとすることができる。したがって、本実施形態は、上記第3の実施形態の実施において有用である。
また、CPU30Aを有する制御装置3Aが撮像装置2に一体化されることによって、送信部34と各照明器具4との間の点灯制御信号のための通信配線が天井Ce側のみに配置され、地上(管理室等)と天井側との間の通信配線が不要となる。これにより、照明制御システム1の施工容易性が高まる。また、送信部34と各照明器具4とが無線接続される場合、通信が障害物によって遮られる可能性が減少し、通信環境が向上する。
<プログラム等>
なお、上述した各実施形態における照明制御システム1(CPU30、30A、30B)を実現する各構成要素、及び処理の各ステップは、記憶部31又は37のRAM又はROMなどに記憶されたプログラムが動作することによって実現される。
また、本発明は、上記各実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(図3又は図6に示すフローチャートに対応したプログラム)が、照明制御システム1(CPU30、30A、30B)に直接に、又は遠隔から供給される場合も含む。したがって、本発明の機能処理を実現するために、照明制御システム1(CPU30、30A、30B)にインストールされるプログラムコード自体も本発明に含まれる。すなわち、本発明には、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラムも含まれる。そのプログラムは、コンピュータを、上記の設定管理部300、点灯制御部301、輝度分布取得部302、輝度中心特定部303、グルーピング部304、寄与率演算部305、調光率決定部306及び輝度調整実行部307の全部又は一部として機能させることができる。このように、本発明は、上記実施形態に示したような作用効果をソフトウェアの導入によって実現できるので、照明制御システム1の導入容易性を向上することができる。
上記プログラムがインターネットからダウンロードされるようにしてもよい。この場合、ブラウザ機能によってインターネットのホームページに接続された照明制御システム1に、そのホームページから上記コンピュータプログラム又は圧縮され自動インストール機能を含むファイルがハードディスク等にダウンロードされる。
上記プログラムを記憶したコンピュータ可読記憶媒体も本発明に含まれる。プログラムが記憶媒体によって供給される場合は、その記憶媒体は、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク等であればよく、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM、DVD−R)等であってもよい。
<変形例>
以上に本発明の好適な実施形態を示したが、本発明は、例えば以下に示すように種々の態様に変形可能である。
例えば、上記各実施形態においては、撮像装置2及び照明器具4の設置面が天井Ceであり、被照射面が天井Ce下方の床面Fである構成を示したが、撮像装置2及び照明器具4の設置面と被照射面とは対向する関係にあれば他の配置であってもよい。例えば、被照射面が撮像装置2及び照明器具4の設置面に対して傾いていてもよいし、ライトアップの状況等のように被照射面が撮像装置2及び照明器具4の設置面の上方にあってもよい。
また、上記各実施形態においては、寄与率行列C及び輝度設定行列Lの各要素が割合(単位:%)である構成を示した。一方、寄与率演算部305が、輝度値V(1,1)〜V(n,m)(cd/m)を、
Figure 0006406137
の行列として生成し、輝度設定行列Lの各要素を輝度値(cd/m)として、調光率決定部306が、所与の輝度設定行列Lに対して、調光率行列Rを、R=V−1Lによって決定する構成も可能である。
また、上記各実施形態では、調光率行列Rに100%を超える要素が含まれる場合にはその要素が100%に置換される構成を示した。一方、照明器具4の光源及び点灯装置における電流値がそれぞれの定格値以下となる範囲で、調光率行列Rの100%以上100+α%以下の要素の調光はそのまま実行されるようにして、調光率行列Rに100+α%を超える要素が含まれる場合にはその要素が100+α%に置換される構成としてもよい。ただし、光源の寿命等に充分留意する必要がある。
1 照明制御システム
2 撮像装置
3、3A、3B 制御装置
4、4−1〜4−z 照明器具
5、5−1〜5−m 被照射区画
6、6−1〜6−n 照明器具グループ
30、30A、30B CPU
32 ユーザインターフェイス部(ユーザI/F)
300 設定管理部
301 点灯制御部
302 輝度分布取得部
303 輝度中心特定部
304 グルーピング部
305 寄与率演算部
306 調光率決定部
307 輝度調整実行部
325 表示画面

Claims (13)

  1. 照明制御システムであって、
    第1〜第m(2≦m)の被照射区画を含む被照射面の全体を撮像して被照射面画像を生成するための撮像装置と、
    各々が1以上の照明器具を含む第1〜第n(n=m)の照明器具グループの各々を点灯及び消灯させる点灯制御部、前記被照射面画像から前記被照射面の輝度分布を取得する輝度分布取得部、及び第k(1≦k≦n)の照明器具グループが点灯されるとともに残余の照明器具グループが消灯された状態における前記第1〜第mの被照射区画における輝度値V(k,1)〜V(k,m)を計算し、前記第kの照明器具グループから第j(1≦j≦m)の被照射区画が受ける被照射面輝度の寄与率C(k,j)
    Figure 0006406137
    として演算する寄与率演算部を有するCPUと
    を備えた照明制御システム。
  2. 請求項1に記載の照明制御システムにおいて、
    前記第1〜第nの照明器具グループから前記第1〜第mの被照射区画への被照射面輝度の寄与率C(1,1)〜C(n,m)が、
    Figure 0006406137
    の行列で表され、前記第1〜第mの被照射区画の各々の輝度設定値L〜Lが、
    Figure 0006406137
    の行列で表され、前記第1〜第nの照明器具グループの各々の調光率R〜Rが、
    Figure 0006406137
    の行列で表される場合に、
    前記CPUが、前記行列RをR=C−1Lによって決定する調光率決定部をさらに含む、照明制御システム。
  3. 請求項2に記載の照明制御システムにおいて、前記調光率の単位が%である場合に、前記調光率決定部が、前記調光率の行列Rに負値の要素がある場合には該要素を0%に置換し、前記調光率の行列Rに100%を超える要素がある場合には該要素を100%に置換するように構成された、照明制御システム。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の照明制御システムにおいて、
    前記点灯制御部が、前記第1〜第nの照明器具グループに含まれる照明器具の各々の明るさを変化させるように構成され、
    前記CPUが、前記照明器具の各々について、明るさの変化に対する前記輝度分布の差分に基づいて輝度中心位置を求める輝度中心特定部、及び前記輝度中心位置が前記第1〜第mの被照射区画のうちのどの被照射区画に含まれるのかを特定し、同じ被照射区画に含まれる輝度中心位置を有する照明器具を同じ照明器具グループにグループ分けするグルーピング部を含む、照明制御システム。
  5. 請求項4に記載の照明制御システムにおいて、前記グルーピング部が、前記輝度中心位置が前記第1〜第mの被照射区画のうちのいずれの被照射区画にも含まれない照明器具を前記第1〜第nの照明器具グループのいずれにもグループ分けしないように構成された、照明制御システム。
  6. 請求項4又は5に記載の照明制御システムにおいて、
    前記点灯制御部が、前記照明器具のうちの選択された照明器具を点灯及び消灯し、
    前記輝度中心特定部が、前記被照射面の輝度分布において、前記選択された照明器具の点灯時の輝度分布及び消灯時の輝度分布の差分を取得し、該差分における重心位置を前記輝度中心位置として特定するように構成された、照明制御システム。
  7. 請求項2又は3に記載の照明制御システムであって、
    タッチパネルからなる表示画面をさらに備え、
    前記CPUが、前記タッチパネル上において選択された被照射区画に属する地点へのタッチ操作に応じて、前記輝度設定行列Lのうちの前記選択された被照射区画の前記輝度設定値を修正して修正輝度行列Lcを生成する輝度調整実行部をさらに含み、
    前記調光率決定部が前記調光率行列RをR=C−1Lcによって再計算し、前記点灯制御部が、再計算された前記調光率行列Rに従って前記第1〜第nの照明器具グループを調光制御するように構成された、照明制御システム。
  8. 請求項7に記載の照明制御システムにおいて、前記輝度調整実行部は、前記タッチ操作がピンチアウトの場合には前記選択された被照射区画の輝度設定値を増加させ、前記タッチ操作がピンチインの場合には前記選択された被照射区画の輝度設定値を減少させるように構成された、照明制御システム。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載の照明制御システムにおいて、前記CPUの各部の全部又は一部を含む主CPUが前記撮像装置と一体化された照明制御システム。
  10. コンピュータを、請求項1から9のいずれか一項に記載の照明制御システムが備える各部として機能させるためのプログラム。
  11. 請求項10に記載されたプログラムが記憶されたコンピュータ可読記憶媒体。
  12. 撮像装置及びCPUを有する照明制御システムにおける照明制御方法であって、
    前記CPUが、第1〜第nの照明器具グループのうちの第k(1≦k≦n)の照明器具グループを点灯するとともに残余の照明器具グループを消灯するステップと、
    前記撮像装置が、第1〜第mの被照射区画を含む被照射面の全体を撮像して、前記CPUが前記照射面全体の輝度分布を取得するステップと、
    前記CPUが、前記輝度分布において、前記第1〜第mの被照射区画の各々について輝度値V(k,1)〜V(k,m)を計算するステップと、
    前記CPUが、前記第kの照明器具グループから第j(1≦j≦m)の被照射区画が受ける被照射面輝度の寄与率C(k,j)
    Figure 0006406137
    として演算するステップと
    を備える照明制御方法。
  13. 請求項12に記載の照明制御方法であって、
    前記第1〜第nの照明器具グループから前記第1〜第mの被照射区画への被照射面輝度の寄与率C(1,1)〜C(n,m)が、
    Figure 0006406137
    の行列で表され、前記第1〜第mの被照射区画の各々の輝度設定値L〜Lが、
    Figure 0006406137
    の行列で表され、前記第1〜第nの照明器具グループの各々の調光率R〜Rが、
    Figure 0006406137
    の行列で表される場合に、
    前記CPUが、前記行列RをR=C−1Lによって決定するステップ
    をさらに備える照明制御方法。

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