JP6404582B2 - 軌道観光列車の車窓構造 - Google Patents
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Description
特に最近は、観光時に高級感を味わって貰うための内装や外観に特別の仕様を施し、高価な価格に対応した特別内外仕様列車も誕生し、世間の耳目を集めている。
例えば、ヨーロッパのオリエンタル特急列車や日本のJRにおいて運行されている特別観光寝台列車等はこれらの特別内外仕様列車と言うことができる。
これらの従来の特別仕様の観光列車や旅客車両は、例えば実願平9−1866に開示されているように、ゆったりと快適な旅ができるようにカーペットを車両内に敷いたものや動くホテルと称される調度品や家具調の仕様を内装し、軌道走行列車とは思われない意外性を誇示することにより世間の注目を集めて経営的な集客手段や極上の観光旅行提供手段として機能するように構成されている。
すなわち、軌道列車の特性は、車窓の風景が刻々と変化し、特に観光列車にあっては旅行という目的を果しながらも車窓からの種々の風景を楽しむことも最重要な課題であり、そのために乗客に旅行経験を実感させながら刻々変化する車窓外風景を充分に堪能させる機能上の工夫が必要である。
しかしながら車窓は、騒音の最大の侵入箇所であり、また車外の陽光を露骨に受けるため大きく睡眠を妨げる箇所でもあり、更には雨天走行時や寒暖差の大きい土地柄では車窓内面に結露を生起し、車内湿度等の劣悪環境が乗客に不快感を与える原因ともなっていた。
この理は、従来の車窓外の風景を単に窓から観賞するのではなく、装飾額縁内の動く絵画として見ることができるように構成したことと同じであり、観光列車における居住空間や寝室空間における移動価値を一段と向上することができる効果を生起し、乗客に観光列車の観光価値に対して走行周辺の風景絵画を芸術品として提供することができるようになり、従来にない観光列車の新たな価値感を創造することに貢献する。
また、車窓の構造は外窓ガラス、すだれ体、左右障子体、左右扉体、カーテン等の五重の重複層で構成し、その外枠を装飾枠体で囲繞しているため次のような効果を生起することができる。
すなわち、すだれ体は和室の雰囲気を醸成し、外観に木質風の柔らかさを生起することができる効果を有し、その手前に左右障子体を更に重ねて張設したことにより、すだれ体よりもより典型的な和室風の柔らかい紙製障子の雰囲気を生起することができる効果がある。更には、その手前に左右扉体を張設したので閉扉した車窓を車輌内側壁の連続壁となり、車窓の存在を消去して側壁と一体融合壁として安眠や精神安定性に適した雰囲気を生起することができる効果を有する。
また、外窓ガラスに直接重複隣接したすだれ体は木製のすだれ部材を一定隙間を保有して綴製しているため外窓ガラスからの充分な採光を可能とし、車窓外の風景も充分に確認することがでる。更には、外窓ガラスに生起した結露が列車の振動にともない重ねて閉塞した他の障子体や扉体に飛散するのを遮断して防ぐことができる効果がある。
特に観光車輌は軌道車輌の宿命として走行時に継続した微振動を生起するため車窓に張設したすだれ体も上下振動して搖動し、すだれ部材のひご体間の隙間が上下に搖動するひご体で瞬間的に閉塞されることになり、かかるひご体の搖動は上記した結露飛散を遮断する効果を有し、他方、外窓ガラスを透過した車輌外風景をひご体間の隙間から断片的に観賞することもできることになり、新鮮な興味の尽きない動画として風景を観賞することができる効果がある。
また、左右障子体や左右扉体は車窓を閉塞することにより外窓ガラスの振動や外窓ガラスから伝播する走行騒音を遮断して列車内部の静寂性を向上することができると共に、車窓を開放すれば居住空間や寝室空間における風景のみの単調な観賞的雰囲気を変化させることができ乗客に意外性のある楽しみを付与することができる効果がある。
図1および図2は、本発明の軌道観光列車の車窓構造を有する車輌の内部を示している。
すなわち、長手状の観光車輌Aは進行方向の一側に三部屋Rを並列に設け、反対側の他側には通路Pを形成しており、三部屋に区画した部屋Rはそれぞれ居住空間Lと寝室空間Sと水回り空間Bとに区画している。区画した各空間L,S,Bには、仕切用の扉等を設けても良く、また図1に示すように仕切りのない連通空間としてもよい。
図2及び図3に示すように居住空間Lや寝室空間Sの車輌本体A1の外側壁W2には一定大きさの車窓2を形成している。
居住空間Lには、車窓2に面してテーブルT及び椅子Cなどの什器を設置し、テーブルT上にはスタンドT1等の必要な什器を設置しており、車輌本体A1の上側壁内面には壁掛用のランプT2が設けられている。
また、通路Pと居住空間Lとの間の区画壁W1には客室扉D3を設けており、通路P側の車輌本体外側壁W3には適当な位置に通常形態の窓部Iを設けている。
かかる観光車輌の前端部と後端部には前後車輌と連結した連結通路を形成している。
従って、外窓ガラス3は内外方から開閉不能に構成されている。
車輌本体A1の外側壁内側で車窓2の上部には、図4、図5及び図11に示すように下底板にスリットを設けた収納ボックス14を設けており、該ボックス14中には芯体15を横架してすだれ体4の巻取り解舒を可能にしている。すだれ体の巻取り等の操作は、芯体15にギヤ等を介して連動連結した操作紐体により行う。
図5、図11及び図12に示すように車窓2の内側には方形窓枠20が形成されており、方形窓枠20を構成する車窓上部枠49、車窓基部枠33の上辺と下辺に敷設された上下ガイド溝21,22間には左右に分割した各障子体5,5が挟持されており、上下ガイド溝21,22に沿って左右障子体5,5は左右にスライドして車窓2を開閉する機能を有しており、方形枠に付設した格子に和紙を張設して障子体5を構成しており、外窓ガラス3からの採光に和紙のフィルター機能をかけて柔らかい光を居住空間に満たすように機能する。
このカーテン7は布状の一般のカーテンをひだ状にして使用する。
図5、図11及び図12は、本発明の車窓構造の一部拡大図を含む横断面図であり、外窓ガラス3は間に空間を介在した二枚の合わせガラス11,11で構成し、その周縁は車輌本体A1の外側壁W2の車窓縁に付設した区画枠部材30で嵌め込み固定している。図11,12中の符号12は二枚の合わせガラス11,11間に設けたスペーサである。
A1 車輌本体
B 水回り空間
D1,D2 開閉扉
D3 客室扉
I 窓部
L 居住空間
P 通路
R 部屋
S 寝室空間
S1 ソファーベッド
V 風景
W1 区画壁
W2,W3 外側壁
1 車窓構造
2 車窓
3 外窓ガラス
4 すだれ体
5 障子体
6 左右扉体
7 カーテン
8 装飾枠体
Claims (2)
- 列車の内部の進行方向の一側を居住空間や寝室空間に区画形成すると共に、他側を通路に形成して構成した観光車輌において、居住空間或は寝室空間の外側壁に車窓を形成し、車窓は
固定した外窓ガラスと、
その内側に重ねた状態で
上方に巻取自在のすだれ体と、
左右に開閉自在の引戸とした左右障子体と、
左右に開閉自在の引戸とした左右扉体と、
左右に開閉自在に張設した布状のカーテンとを重ねて配設し、
しかも、最内側に張設したカーテンの四方周縁には車窓を枠付けする状態で額縁状の装飾枠体を設けたことを特徴とする軌道観光列車の車窓構造。 - 外窓ガラスとカーテンとの間に重ねて配設したすだれ体と左右障子体と左右扉体はその前後配設順序を任意としたことを特徴とする請求項1に記載の軌道観光列車の車窓構造。
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Family Applications (1)
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