JP6404019B2 - 耐力壁フレームおよび耐力壁フレーム使用建物 - Google Patents
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Description
この発明の他の目的は、外壁が耐力壁フレームからなる部屋ごとに窓の大きさや高さを異ならせることができる耐力壁フレーム使用建物を提供することである。
前記耐力ユニットが複数の縦桟を有するはしご形であると、これら複数の縦桟で分担してせん断力を負担するため、応力が分散し、塑性変形能力が向上して、より一層ねばり強い架構を構成できる。
この場合、開口部の上下寸法や上下位置の違いに応じて、開口部の上側と下側にそれぞれ配置される耐力ユニットの仕様、数、並び順等の適正な組み合わせを選択することにより、1棟の建物に設けられる複数の耐力壁フレームの各構造性能値をより一層揃え易くなる。
1棟の建物に複数の仕様の耐力壁フレームを設けることで、外壁が耐力壁フレームからなる部屋ごとに窓の大きさや高さを異ならせることができ、各部屋の使用目的に応じて多様な建物設計をすることができる。
図1は、この発明の第1の実施形態を示す。この耐力壁フレーム1は、隣合う柱2,2間に複数の耐力ユニット3A,3B,3Cを高さ方向に並べて架設したものであり、下側の2つの耐力ユニット3A,3Bと上側の1つの耐力ユニット3Cとの間に、窓用の開口部10が設けられている。この開口部10に設けられる窓は「腰窓」と呼ばれるもので、室内で立っている居住者の目線の高さに位置する。柱2は、建物の強度の負担をするいわゆる軸柱である。柱2は、角パイプまたはその他の形鋼からなる。各柱2は、上端が梁(図示せず)に接合され、下端が梁または基礎または土台(図示せず)に接合される。この耐力壁フレーム1は、例えば柱長さ2630mm、天井高2400mmの建物に適用される。
<耐力ユニット3A>
図2(A)および図3(A),(B)に示すように、上下の横桟4,5は角形鋼管からなり、各縦桟6は溝形鋼からなる。溝形鋼からなる縦桟6の上下両端部は、フランジ部6bが全幅に亘って切り欠かれていて、ウェブ部6aは残されている。縦桟6のフランジ部6bにおける切欠きの縁となるフランジ部6bの上下の端縁を横桟4の下面および横桟5の上面にそれぞれ突き合わせて接合し、かつフランジ部6bよりも上下に突出したウェブ部6aの突出部6aaを横桟4,5の側面に接合することにより、縦桟6と横桟4,5とを接合している。縦桟6のウェブ部6aには、耐力低下用の孔7が1箇所に設けてある。
図2(B)および図4(A),(B)に示すように、耐力ユニット3Bの縦桟6の上下寸法が耐力ユニット3Aの縦桟6の上下寸法よりも長いことを除けば、耐力ユニット3Bは、耐力ユニット3Aと同じ構成である。縦桟6のウェブ部6aには、耐力低下用の孔7が長手方向に並んで2箇所に設けてある。
図2(C)および図5(A),(B)に示すように、前記耐力ユニット3A,3Bと同様に、上下の横桟4,5は角形鋼管からなり、各縦桟6は溝形鋼からなる。縦桟6は、ウェブ部6aの外面を横桟4,5の壁外向きの側面と同一平面に配置し、縦桟6よりも壁幅方向に若干幅広の接合プレート8を縦桟6の端部と横桟4,5の壁外向きの側面とに跨って重ねて、これら縦桟6と横桟4,5とに接合している。縦桟6のウェブ部6aには、耐力低下用の孔7が、接合プレート8と重ならない範囲で長手方向に並んで2箇所に設けてある。
図6の耐力壁フレーム1は、上側の1つの耐力ユニット3Aと下側の2つの耐力ユニット3C,3Cとの間に、窓用の開口部10が設けられている。すなわち、開口部10の上側と下側とに、互いに仕様が異なる2種類の耐力ユニット3A,3Cが配置されている。図6の耐力壁フレーム1の開口部10は、図1の耐力壁フレーム1の開口部10よりも、少しだけ高さ位置が高く、上下寸法が小さいものとなる。この耐力壁フレーム1は、例えば前記同様の柱長さ2630mm、天井高2400mmの建物に適用される。
図8の例では、せん断力負担部材が、上下の横桟4,5にそれぞれ接合されて対向する支持部材20,21と、これら支持部材20,21間に接合されたせん断力負担主部材22とでなる構成とされる。せん断力負担主部材22は、極低降伏点鋼のパネル、または孔明きのスキンパネルとする。
2…柱
3A,3B,3C…耐力ユニット
4…上の横桟
5…下の横桟
6…縦桟(せん断力負担部材)
20,21…支持部材(せん断力負担部材)
22…せん断力負担主部材(せん断力負担部材)
23…ブレース(せん断力負担部材)
24…縦桟(せん断力負担部材)
25…支持部材(せん断力負担部材)
26…粘弾性材(せん断力負担部材)
30…耐力壁フレーム使用建物
Claims (4)
- 隣合う一対の柱に上下に並ぶ複数の耐力ユニットの各両端が接合され、前記複数の耐力ユニットのうちのいずれか2つの耐力ユニット間に窓用の開口部が形成された耐力壁フレームであって、
前記2つの耐力ユニットは、いずれも上下に離れた一対の横桟と、これら上下の横桟間に介在するせん断負担部材とを有し、かつ互いに前記一対の横桟間の上下高さが異なり、 前記各耐力ユニットは、いずれも前記横桟の両端がそれぞれ前記隣合う一対の柱に直接に接合されている、ことを特徴とする耐力壁フレーム。 - 請求項1に記載の耐力壁フレームにおいて、前記耐力ユニットは、前記上下に離れた一対の横桟と、これら横桟間に長手方向の複数箇所でそれぞれ接合されて前記せん断負担部材となる複数の縦桟とでなるはしご形である耐力壁フレーム。
- 請求項1または請求項2に記載の耐力壁フレームにおいて、前記開口部の上側に配置される前記耐力ユニットの数および下側に配置される前記耐力ユニットの数のうちのいずれか一方または両方が複数である耐力壁フレーム。
- 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の耐力壁フレームを複数備えた建物であって、前記耐力壁フレームとして、互いに前記開口部の上下寸法および上下位置のいずれか一方または両方が異なり、かつ同じ構造性能値を持つ複数の仕様の耐力壁フレームを含む耐力壁フレーム使用建物。
Priority Applications (1)
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JP2014143032A JP6404019B2 (ja) | 2014-07-11 | 2014-07-11 | 耐力壁フレームおよび耐力壁フレーム使用建物 |
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JP2014143032A JP6404019B2 (ja) | 2014-07-11 | 2014-07-11 | 耐力壁フレームおよび耐力壁フレーム使用建物 |
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JP2016017389A JP2016017389A (ja) | 2016-02-01 |
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