JP6403224B2 - ばね成形機 - Google Patents

ばね成形機 Download PDF

Info

Publication number
JP6403224B2
JP6403224B2 JP2016067322A JP2016067322A JP6403224B2 JP 6403224 B2 JP6403224 B2 JP 6403224B2 JP 2016067322 A JP2016067322 A JP 2016067322A JP 2016067322 A JP2016067322 A JP 2016067322A JP 6403224 B2 JP6403224 B2 JP 6403224B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
support wall
cutting
axis
wire rod
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016067322A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017177161A (ja
Inventor
大林 栄次
栄次 大林
倫敏 塩▲崎▼
倫敏 塩▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Seiki Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Asahi Seiki Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Seiki Manufacturing Co Ltd filed Critical Asahi Seiki Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2016067322A priority Critical patent/JP6403224B2/ja
Publication of JP2017177161A publication Critical patent/JP2017177161A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6403224B2 publication Critical patent/JP6403224B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Springs (AREA)
  • Wire Processing (AREA)

Description

本発明は、線材送給軸に沿って線材を送給し、その線材と衝合する成形ツールによって線材をコイル状に成形するばね成形機に関する。
従来、この種のばね成形機として、芯金スライドにて芯金をコイル状に成形された線材の内側に突入させ、芯金の移動方向とに直交する方向に切断ツールを移動させて、芯金と切断ツールとで線材を切断するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−119114号公報(段落[0023]〜[0025]、図1、図4)
しかしながら、上述した従来のばね成形機では、線材を切断する際に、片持ちに支持された芯金に負荷がかかるため、芯金が破損するという問題が生じ得た。また、芯金スライドの移動方向と直交する方向で芯金に負荷がかかるため、芯金スライドが破損するという問題も生じ得た。このように、従来のばね成形機では、線材の切断に関わる部材が破損し易いという問題が生じ得た。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、線材の切断に関わる部材の破損を抑制することが可能なばね成形機の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明は、線材送給軸に沿って線材を送給する線材送給機構と、前記線材送給機構により送給される前記線材と衝合する成形ツールを備えて、前記線材送給軸と略直交するコイル成長方向に沿った中心軸を有するコイル状に前記線材を成形する線材成形機構と、前記線材成形機構によりコイル状に成形された前記線材を切断する線材切断機構と、を有するばね成形機であって、前記線材切断機構は、前記線材送給軸と直交しかつ前記コイル成長方向に対して斜めに傾斜する方向で対向する1対の切断ツールと、前記1対の切断ツールをその対向方向に接離させる切断ツール駆動機構と、を備えて、前記1対の切断ツールにて前記線材を切断するように構成され、前記線材送給軸に対して前記コイル成長方向の一方側で前記線材送給軸に沿って延び、前記線材送給軸に臨む面に沿って移動可能に前記切断ツールを支持する切断ツール支持壁と、前記線材送給軸に沿った方向で前記切断ツール支持壁と並んで配置され、前記線材送給軸に臨む面に沿って移動可能に前記成形ツールを支持する成形ツール支持壁と、前記線材送給軸に沿った方向から見たときの前記切断ツール支持壁と前記成形ツール支持壁とのなす角を変更するための角度変更機構と、を有するばね成形機である。
請求項の発明は、前記角度変更機構は、前記成形ツール支持壁に対して前記切断ツール支持壁を前記線材送給軸回りに回転させる請求項に記載のばね成形機である。
請求項の発明は、前記角度変更機構は、前記切断ツール支持壁に対して前記成形ツール支持壁を前記線材送給軸回りに回転させる請求項に記載のばね成形機である。
発明では、対向する1対の切断ツールを互いに接近させることで、コイル状に成形された線材が切断される。本発明によれば、従来のばね成形機のように、片持ちに支持された芯金を用いることなく線材を切断することが可能となり、線材の切断に関わる1対の切断ツールの破損を抑制することが可能となる。また、本発明では、線材を切断する際、切断ツールの移動方向で切断ツールに負荷がかかるので、従来のばね成形機における芯金の駆動機構と比較して、切断ツールの駆動機構の破損が抑制される。これにより、本発明では、線材の切断に関わる部材の破損を抑制することが可能となる。
発明によれば、コイル状に成形された線材が切断されるとき、1対の切断ツールは、コイル成長方向に対して斜めに傾斜する方向で接近するので、コイル状に成形された線材の線間隙間が狭い場合でも、その線間隙間に切断ツールを進入させて線材を切断することが可能となる。
発明では、角度変更機構によって切断ツール支持壁と成形ツール支持壁とのなす角が変更されることで、1対の切断ツールの対向方向がコイル成長方向に対して傾斜する傾斜角が任意に変更される。本発明によれば、線材の線径や線材がコイル状に成形されてなるばねのピッチが変更されても、その変更に応じて、1対の切断ツールの対向方向がコイル成長方向に対して傾斜する傾斜角を変更することで、コイル状に成形された線材の線間隙間に切断ツールを進入させて、線材を切断することが可能となる。
ここで、切断ツール支持壁と成形ツール支持壁とのなす角を変更する手段としては、請求項の発明のように、角度変更機構が、成形ツール支持壁に対して切断ツール支持壁を線材送給軸回りに回転させる構成であってもよいし、請求項の発明のように、角度変更機構が、切断ツール支持壁に対して成形ツール支持壁を線材送給軸回りに回転させる構成であってもよい。また、線材送給機構を支持する線材送給機構支持壁を備える場合に、角度変更機構が、切断ツール支持壁に対して成形ツール支持壁と線材送給機構支持壁を線材送給軸回りに回転させる構成であってもよい。この構成では、線材として角線材や楕円線材等を使用する場合にも対応可能となる。
第1実施形態に係るばね成形機の正面図 ばね成形機における成形空間周辺の拡大正面図 第3支持壁を線材送給方向の下流側から見た側面図 第3支持壁を傾斜させる前のばね成形機の側断面図 ばね成形機の平断面図 第3支持壁を傾斜させる前の第2支持壁と第3支持壁の配置を説明するための側面図 (A)線材が成形されているときの線材と成形ツールの配置を示す正面図、(B)線材が切断される直前の線材と切断ツールの配置を示す側断面図、(C)線材が切断される直前の線材と切断ツールの配置を示す正面図 第2実施形態に係るばね成形機の正面図 ばね成形機における成形空間周辺の拡大正面図 第2支持壁を線材送給方向の下流側から見た側面図 第2支持壁を傾斜させる前のばね成形機を線材送給方向の下流側から見た側面図 ばね成形機の平断面図 第2支持壁を傾斜させる前の第2支持壁と第3支持壁の配置を説明するための側面図
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態を図1〜図7に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態のばね成形機10は、支持ベース11に、線材送給機構20、線材成形機構30、線材切断機構40を組み付けてなる。線材送給機構20は、略水平に延びる線材送給軸J1に沿って線材Wを送給する。線材成形機構30は、線材送給機構20の送給先の成形空間Rで成形ツール31A,31Bに線材Wを衝合させることにより、線材Wを塑性変形させてコイルばねを成形する(図7(A)参照)。線材切断機構40は、線材成形機構30によって成形されたコイルばねのばね長が所定長となったところで、そのコイルばねを後続の線材Wから切り離す(図7(B)参照)。なお、線材Wから切り離される前のコイルばねの両端部には、線間隙間が小さくなった座巻が形成される。
図1に示すように、支持ベース11は、線材送給機構20を支持する第1支持壁12と、線材切断機構40を支持する第3支持壁14と、線材成形機構30を支持する第2支持壁13と、を、線材送給方向の上流側から順に備えている。なお、第1支持壁12及び第2支持壁13は、鉛直に起立し、線材送給軸J1は、第1支持壁12の前面12Fに沿って配置される。また、後に詳述するが、第3支持壁14は、線材送給軸J1に沿った方向からみて、第1支持壁12及び第2支持壁13に対して傾斜している(図3参照)。
以下、ばね成形機10の各部位について具体的に説明する。図1に示すように、線材送給機構20には、線材Wを上下方向で挟むようにして対になった送りローラ21,21が、線材送給軸J1に沿って複数設けられている。そして、上下の送りローラ21,21を対称回転させることで線材Wを成形空間Rに向けて送給したり、或いは、成形空間Rから引き戻すことができる。また、送りローラ21,21は、サーボモータ(図示せず)によって駆動されるようになっており、これにより送りローラ21,21による線材Wの送給量を制御することができる。
図2に示すように、線材送給機構20は、線材送給方向の最も下流側に位置する送りローラ21,21よりもさらに下流側に、送給ノズル23を備えている。送給ノズル23には、線材Wを挿入可能な貫通案内路(図示せず)が備えられている。また、送給ノズル23は、その基端部が送りローラ21,21に隣接し、先端部が成形空間R内に突入している。
図1に示すように、線材成形機構30には、成形ツール31A,31Bと、成形するコイルばねの径やピッチ等に応じて、成形ツール31A,31Bを成形空間Rに対して進退させる成形ツール駆動機構32A,32Bと、が備えられている。成形ツール駆動機構32A,32Bは、成形用駆動源33A,33Bと、動力伝達部34A,34Bと、成形ツール用スライド35A,35Bと、を有している。成形用駆動源33A,33Bは、サーボモータで構成されている。動力伝達部34A,34Bは、例えば、ボールネジ機構により構成されていて、成形用駆動源33A,33Bの出力部に連結されている。成形ツール用スライド35A,35Bは、動力伝達部34A,34Bの出力部に連結され、第2支持壁13の前面13Fに取り付けられたスライドベースに沿って移動する。そして、成形ツール31A,31Bが、成形ツール用スライド35A,35Bに固定され、成形ツール用スライド35A,35Bと共に第2支持壁13の前面13Fに沿って移動するようになっている。
図2に示すように、成形ツール31A,31Bは、送給ノズル23より下流側に配置されて、送給ノズル23から送り出される線材Wに突き合わされる。具体的には、成形ツール31A,31Bのうち一方の成形ツール31Aは、送給ノズル23に対して斜め下方に配置され、他方の成形ツール31Bは送給ノズル23に対して斜め上方に配置されている。各成形ツール31A,31Bの先端面には、線材摺接溝(図示せず)が形成されている。そして、送給ノズル23から排出された線材Wの先端部が、送給ノズル23から斜め上方に向かった円弧状となるように予め塑性変形させた状態にして、その円弧状部分が成形ツール31A及び成形ツール31Bの各線材摺接溝の内面に押し付けられる。この状態で線材Wが送給されることにより、後続の線材Wが円弧状に塑性変形し、線材Wのうち塑性変形された側が、成形ツール31A及び成形ツール31Bの線材摺接溝によって第2支持壁13の前面13Fから離れる方向(図2の紙面手前側)へ向かうように案内され、線材Wからコイルばねが成形される(図7(A)参照)。
詳細には、ばね成形機10には、1対の成形ツール31A,31Bによって円弧状に成形される線材Wをコイル成長方向Lに押し出してコイル状にするための線材押出機構60が備えられている。線材押出機構60は、第1支持壁12又は第2支持壁13の後側に固定された回転駆動源(図示せず)と、その回転駆動源からの動力を受けて第2支持壁13の前面13Fと直交する方向に直動する押出ツール61と、回転駆動源による回転を直動に変換して押出ツール61へと伝達するクランク機構(図示せず)と、を備えている。
図3に示すように、本実施形態のばね成形機10では、線材成形機構30によってコイル状に成形される線材Wは、第2支持壁13の前面13Fと直交する方向(図3の左右方向)に沿った中心軸を有する。即ち、本実施形態では、第2支持壁13の前面13Fと直交する方向が、本発明に係るコイル成長方向Lとなっていて、コイル成長方向Lのうち第2支持壁13の前面13Fへ近づく側が本発明の「コイル成長方向の一方側」に相当する。
図1、図3及び図4に示すように、線材切断機構40には、線材送給軸J1と直交し且つ第3支持壁14の前面14Fと平行な方向で、成形空間Rを挟むように対向した1対の切断ツール41A,41Bと、1対の切断ツール41A,41Bを対向方向で接離させる切断ツール駆動機構42A,42Bと、が備えられている。切断ツール駆動機構42A,42Bは、切断用駆動源43A,43Bと、動力伝達部44A,44Bと、切断ツール用スライド45A,45Bと、を有している。切断用駆動源43A,43Bは、サーボモータで構成されている。動力伝達部44A,44Bは、例えば、クランク機構により構成されていて、切断用駆動源43A,43Bの出力部に連結されている。切断ツール用スライド45A,45Bは、動力伝達部44A,44Bの出力部に連結され、第3支持壁14の前面14Fに取り付けられたスライドベースに沿って移動する。そして、切断ツール41A,41Bが、切断用ツールスライド45A,45Bに固定され、切断用ツールスライド45A,45Bと共に第3支持壁14の前面14Fに沿って移動するようになっている。
ここで、図3に示すように、本実施形態のばね成形機10では、線材切断機構40を支持する第3支持壁14は、線材送給軸J1に沿った方向から見て、線材成形機構30(図1及び図2参照)を支持する第2支持壁13に対して傾斜している。従って、1対の切断ツール41A,41Bの対向方向は、コイル成長方向Lに対して斜めに傾斜している。
図4〜図6に示すように、ばね成形機10には、第3支持壁14の第2支持壁13に対する傾斜角を任意に変更するための角度変更機構50が備えられている。なお、図4及び図6においては、角度変更機構50によって第3支持壁14が傾けられる前のばね成形機10が示されていて、第2支持壁13に支持された線材成形機構30が省略して示されている。また、図5においては、線材送給機構20、線材成形機構30及び線材切断機構40が省略して示されている。
角度変更機構50の構成は以下のようになっている。即ち、図4及び図5に示すように、支持ベース11には、第2支持壁13の後面から張り出した第2張出壁13Hと、第3支持壁14の後面から張り出した第3張出壁14Hと、が線材送給軸J1に沿った方向で対向するように備えられていて、角度変更機構50は、第2張出壁13Hに固定して備えられた回転駆動源51と、第3張出壁14Hに固定して備えられたラック53と、を備えている。具体的には、図5に示すように、回転駆動源51は、第3張出壁14H側に出力部を有し、その出力部にピニオン52を備えている。ラック53は、第3張出壁14Hのうち第2張出壁13H側を向く面に固定して備えられ、ピニオン52と噛合している。図4及び図6に示すように、ピニオン52の中心は、線材送給軸J1と同じ高さに配置され、ラック53は、線材送給軸J1を中心とする円弧状に配置されている。そして、回転駆動源51によりピニオン52が回転すると、図6から図3への変化に示すように、第2支持壁13に対して第3支持壁14が線材送給軸J1を中心にして回転する。
また、図4及び図5に示すように、角度変更機構50は、第2張出壁13Hのうち第3張出壁14H側を向く面に固定して備えられた1対のガイドレール55,55と、第3張出壁14Hのうち第2張出壁13H側を向く面に固定して備えられた1対の係合ブロック54,54と、を備えている。1対のガイドレール55,55は、ラック53と同様に、線材送給軸J1を中心とする円弧状に配置されている(図4参照)。1対の係合ブロック54,54は、1対ガイドレール55,55と係合して、それら1対のガイドレール55,55に沿って移動する。本実施形態では、角度変更機構50が1対のガイドレール55,55と1対の係合ブロック54,54を備えることで、第2支持壁13に対する第3支持壁14の回転の安定化が図られている。
本実施形態のばね成形機10の構成に関する説明は以上である。なお、本実施形態では、第2支持壁13が本発明の「成形ツール支持壁」に相当し、第3支持壁14が本発明の「切断ツール支持壁」に相当する。
次に、ばね成形機10の動作を説明する。ばね成形機10では、線材送給機構12から線材送給軸J1に沿って送給された線材Wが成形ツール31A,31Bに衝合して螺旋状に巻回され、コイルばねが成形される(図7(A)参照)。このとき、コイルばねは、その中心軸が第2支持壁13と略垂直なコイル成長方向Lを向くように配置されている(図3参照)。そして、コイルばねのばね長が所定長となったところで、1対の切断ツール41A,41Bを第3支持壁14の前面14Fに沿って互いに接近させると(図3参照)、1対の切断ツール41A,41Bのうち一方の切断ツール41Bが、コイル状に成形された線材Wの線間隙間に入り込み、1対の切断ツール41A,41Bによってコイルばねが後続の線材Wから切断される(図7(B)及び図7(C)参照)。
このように、本実施形態のばね成形機10では、対向する1対の切断ツール41A,41Bを互いに接近させることで、コイル状に成形された線材Wを切断するので、従来のばね成形機のように、片持ちに支持された芯金を用いることなく線材Wを切断することが可能となり、1対の切断ツール41A,41Bの破損を抑制することが可能となる。また、ばね成形機10では、線材Wを切断する際、切断ツール41A,41Bの移動方向で切断ツール41A,41Bに負荷がかかるので、従来のばね成形機における芯金の駆動機構と比較して、切断ツール駆動機構42A,42Bの破損を抑制することが可能となる。より詳細に説明すると、従来のばね成形機では、芯金がコイル状に成形された線材Wの内側に入り込む構成をとるため、芯金のオーバーハングが大きくなり、その結果、芯金の破損が生じやすくなる。これに対し、本実施形態のばね成形機10では、切断ツール41A,41Bのオーバーハングを小さくすることが可能となり、切断ツール41A,41Bの破損を抑制可能となる。このように、本実施形態のばね成形機10では、線材Wの切断に関わる部材の破損を抑制することが可能となる。
しかも、本実施形態のばね成形機10では、コイル状に成形された線材Wが切断されるとき、1対の切断ツール41A,41Bがコイル成長方向Lに対して斜めに傾斜する方向に接近するので、コイル状に成形された線材Wの線間隙間が狭い場合でも、その線間隙間に1対の切断ツール41A,41Bのうち一方の切断ツールを進入させて線材を切断することが可能となる。
また、本実施形態のばね成形機10は、第3支持壁14と第2支持壁13とのなす角を任意に変更可能な角度変更機構50を備えているので、線材Wの線径や成形するばねのピッチに応じて、1対の切断ツール41A,41Bの対向方向がコイル成長方向Lに対して傾斜する傾斜角を任意に変更することが可能となる。これにより、線材Wの線径や線材Wから成形されるコイルばねのピッチが変更されても、コイル状に成形された線材Wの線間隙間に1対の切断ツール41A,41Bのうち一方の切断ツールを進入させて、線材Wを切断することが可能となる。しかも、本実施形態の角度変更機構50では、第3支持壁14が線材送給軸J1を中心に回転するので、第3支持壁14の回転前後における1対の切断ツール41A,41Bの切断位置の移動を少なくすることが可能となり、1対の切断ツール41A,41Bの位置調整が容易となる。なお、仮に、第3支持壁14の回転中心が線材送給軸J1から離れた位置にある場合には、第3支持壁14の回転前後における1対の切断ツール41A,41Bの切断位置の移動が大きくなるため、例えば、切断ツール駆動機構42A,42Bが切断ツール41A,41Bを第3支持壁14と垂直な方向に移動できる構成とする必要が生じ、切断ツール駆動機構42A,42Bの複雑化を招くこととなる。
ここで、芯金を用いて線材Wを切断する従来のばね成形機においては、線材Wから成形されるコイル径の変更に応じて、コイル径方向に芯金の位置が調整可能な構成をとるものも知られているが、そのような構成のばね成形機では、芯金を2方向に移動させる必要があり、芯金の駆動機構が複雑となり、コスト高を招く。これに対し、本実施形態のばね成形機10では、コイル径が変化しても切断ツール41A,41Bを1方向にのみ移動させるだけで済むので、切断ツール駆動機構42A,42Bが簡易な構造で済み、低コスト化が図られる。しかも、本実施形態では、切断ツール駆動機構42A,42Bは、クランク機構で構成されているので、成形されるコイル径の変更に容易に対応することが可能となる。なお、線材Wを切断するときの切断ツール41A,41Bの位置制御は、コイル径と線材Wの線径とが線材切断機構40に備えた制御部に入力されることで容易に実行可能となる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態を図8〜図13に基づいて説明する。図8及び図10に示すように、本実施形態のばね成形機10Vは、上記第1実施形態を変形したものであり、第1支持壁12と第3支持壁14とが鉛直に起立し、線材送給軸J1に沿った方向から見たときに、第2支持壁13が第3支持壁14に対して傾斜している点が上記第1実施形態と異なっている。具体的には、第2支持壁13は、上端部が第2支持壁13の後側に配置されるように傾斜し、第2支持壁13の前面13Fと直交するコイル成長方向Lは、線材送給軸J1に対して前上がりに傾斜する。なお、図10,11,13では、成形ツール31Aと成形ツール駆動機構32Aが省略して示されていて、図12では、線材送給機構20、線材成形機構30及び線材切断機構40が省略して示されている。
本実施形態のばね成形機10Vにおいても、上記実施形態と同様に、第2支持壁13と第3支持壁14とのなす角を任意に変更するための角度変更機構50Vが備えられている。以下、角度変更機構50Vについて説明する。
図12に示すように、本実施形態のばね成形機10Vでは、支持ベース11が、第2支持壁13の後面から張り出した1対の第2張出壁13HA,13HBと、第3支持壁14の後面から突出した第3張出壁14Hと、1対の第2張出壁13HA,13HBのうち線材送給方向の下流側に配置される第2張出壁13HB(以下、下流側第2張出壁13HBという)に下流側から対向する固定対向壁15と、を備えている。そして、角度変更機構50Vは、固定対向壁15に固定して備えられた回転駆動源51と、下流側第2張出壁13HBに固定して備えられた円弧状のラック53と、を備えている。回転駆動源51は、下流側第2張出壁13HB側に出力部を有し、その出力部にピニオン52を備えている。ラック53は、下流側第2張出壁13HBのうち固定対向壁15との対向面に固定して備えられ、ピニオン52と噛合している。図10及び図13に示すように、ピニオン52の中心は、線材送給軸J1と同じ高さに配置され、ラック53は、線材送給軸J1を中心とする円弧状に配置されている。そして、回転駆動源51によりピニオン52が回転すると、図13から図10への変化に示すように、固定対向壁15に対して下流側第2張出壁13HBが線材送給軸J1を中心にして回転し、第3支持壁14に対して第2支持壁13が回転する。
また、図12に示すように、1対の第2張出壁13HA,13HBのうち線材送給方向の上流側に配置される第2張出壁13HA(以下、上流側第2張出壁13HAという)は、線材送給方向で第3張出壁14Hに対向配置されていて、角度変更機構50Vは、第3張出壁14Hにおける上流側第2張出壁13HAとの対向面と固定対向壁15における下流側第2張出壁13HBとの対向面とに固定して備えられた1対のガイドレール55,55と、上流側第2張出壁13HAにおける第3張出壁14Hとの対向面と下流側第2張出壁13HBにおける固定対向壁15との対向面とに固定して備えられた1対の係合ブロック54,54と、を備えている。1対のガイドレール55,55は、ラック53と同様に、線材送給軸J1を中心とする円弧状に配置されている(図11参照)。1対の係合ブロック54,54は、1対ガイドレール55,55と係合して、それら1対のガイドレール55,55に沿って移動する。本実施形態においても、上記第1実施形態と同様に、角度変更機構50Vが1対のガイドレール55,55と1対の係合ブロック54,54を備えることで、第3支持壁14に対する第2支持壁13の回転の安定化が図られている。
なお、本実施形態のばね成形機10Vでは、線材押出機構60が線材送給軸J1を中心に第2支持壁13と一体に回転する。これにより、ばね成形機10Vでは、第2支持壁13の前面13Fと略直交するコイル成長方向Lに沿った中心軸を有するコイル状に線材Wを成形するための押出ツール61(図9参照)の位置制御が容易に行えるようになっている。具体的には、図12に示すように、線材押出機構60では、押出ツール61が第2支持壁13に支持され、押出ツール61を駆動するための回転駆動源62が上流側第2張出壁13HAに固定されている。回転駆動源62からの動力は、クランク機構63によって押出ツール61へ伝達される。クランク機構63は、第2支持壁13に固定された図示しない支持部材によって支持されている。
本実施形態のばね成形機10Vのその他の構成については、上記第1実施形態のばね成形機10と同様になっているので、同一符号を付すことで、説明を省略する。本実施形態のばね成形機10Vによっても、上記第1実施形態のばね成形機10と同様の効果を奏することが可能となる。
[他の実施形態]
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態のばね成形機10,10Vでは、成形ツール31A,31Bによって成形される線材Wは、線材送給軸J1の上側へ曲げられる構成(図3、図7(A)、図9参照)であったが、線材送給軸J1の下側へ曲げられる構成であってもよい。
(2)上記実施形態の角度変更機構50,50Vでは、角度変更の前後で回転する支持壁(角度変更機構50の場合には、第3支持壁14であり、角度変更機構50Vの場合には、第2支持壁13である)にラック53が備えられ、角度変更の前後で固定されたままの支持壁(角度変更機構50の場合には、第2支持壁13であり、角度変更機構50Vの場合には、第3支持壁14である)に回転駆動源51が備えられていたが、回転する側の支持壁に回転駆動源51が備えられ、固定されたままの支持壁にラック53が備えられてもよい。
(3)線材Wから切り離されるコイルばねの両端部に座巻を形成しない場合には、1対の切断ツール41A,41Bの対向方向は、コイル成長方向Lと略直交していてもよい。
(4)上記実施形態において、切断ツール駆動機構42A,42Bは、カム機構やボールネジ機構で構成されてもよい。
10,10V ばね成形機
13 第2支持壁(成形ツール支持壁)
14 第3支持壁(切断ツール支持壁)
20 線材送給機構
30 線材成形機構
31A,31B 成形ツール
32A,32B 成形ツール駆動機構
40 線材切断機構
41A,41B 切断ツール
42A,42B 切断ツール駆動機構
50,50V 角度変更機構
J1 線材送給軸

Claims (3)

  1. 線材送給軸に沿って線材を送給する線材送給機構と、
    前記線材送給機構により送給される前記線材と衝合する成形ツールを備えて、前記線材送給軸と略直交するコイル成長方向に沿った中心軸を有するコイル状に前記線材を成形する線材成形機構と、
    前記線材成形機構によりコイル状に成形された前記線材を切断する線材切断機構と、を有するばね成形機であって、
    前記線材切断機構は、前記線材送給軸と直交しかつ前記コイル成長方向に対して斜めに傾斜する方向で対向する1対の切断ツールと、前記1対の切断ツールをその対向方向に接離させる切断ツール駆動機構と、を備えて、前記1対の切断ツールにて前記線材を切断するように構成され
    前記線材送給軸に対して前記コイル成長方向の一方側で前記線材送給軸に沿って延び、前記線材送給軸に臨む面に沿って移動可能に前記切断ツールを支持する切断ツール支持壁と、
    前記線材送給軸に沿った方向で前記切断ツール支持壁と並んで配置され、前記線材送給軸に臨む面に沿って移動可能に前記成形ツールを支持する成形ツール支持壁と、
    前記線材送給軸に沿った方向から見たときの前記切断ツール支持壁と前記成形ツール支持壁とのなす角を変更するための角度変更機構と、を有するばね成形機。
  2. 前記角度変更機構は、前記成形ツール支持壁に対して前記切断ツール支持壁を前記線材送給軸回りに回転させる請求項1に記載のばね成形機。
  3. 前記角度変更機構は、前記切断ツール支持壁に対して前記成形ツール支持壁を前記線材送給軸回りに回転させる請求項1に記載のばね成形機。
JP2016067322A 2016-03-30 2016-03-30 ばね成形機 Active JP6403224B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016067322A JP6403224B2 (ja) 2016-03-30 2016-03-30 ばね成形機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016067322A JP6403224B2 (ja) 2016-03-30 2016-03-30 ばね成形機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017177161A JP2017177161A (ja) 2017-10-05
JP6403224B2 true JP6403224B2 (ja) 2018-10-10

Family

ID=60003260

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016067322A Active JP6403224B2 (ja) 2016-03-30 2016-03-30 ばね成形機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6403224B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3677360A1 (en) 2019-01-07 2020-07-08 Shinko Machinery Co., Ltd. Spring manufacturing machine

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6901645B1 (ja) * 2021-03-30 2021-07-14 旭精機工業株式会社 ばね成形機
CN117103033A (zh) * 2023-10-24 2023-11-24 启东市海纳精线科技有限公司 一种弹簧钢丝截面整形装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5429136U (ja) * 1977-07-28 1979-02-26
JPS57189633U (ja) * 1981-05-25 1982-12-01
JPH0644497Y2 (ja) * 1988-08-11 1994-11-16 旭精機工業株式会社 トーシヨンばねの成形装置
JPH0815635B2 (ja) * 1993-05-10 1996-02-21 株式会社板屋製作所 バネ切断機構

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3677360A1 (en) 2019-01-07 2020-07-08 Shinko Machinery Co., Ltd. Spring manufacturing machine

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017177161A (ja) 2017-10-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9038432B2 (en) Apparatus and method for producing springs
JP6403224B2 (ja) ばね成形機
JP4939202B2 (ja) ばね製造機
US11456652B2 (en) Wire forming apparatus for electric machine winding
JP6342518B2 (ja) コイル成形装置及び回転電機のコイル
JP5255582B2 (ja) ばね製造機
AU2011283525B2 (en) Coil-spring manufacturing apparatus
JPH09322491A (ja) モータとモータの巻線方法及び巻線装置
JP6159452B2 (ja) ワイヤ曲げ装置
JP2014018842A (ja) ワイヤ曲げ方法および装置
JP2007000877A (ja) ばね製造機
JP4913703B2 (ja) コイルばね製造機及びコイルばね製造方法
US8336353B2 (en) Coil spring manufacturing machine
CN101689798A (zh) 线性致动器单元
JP2008080386A (ja) コイルばね製造機およびコイルばね製造方法。
US20060053853A1 (en) Wire feeder driving mechanism for spring manufacturing machine
JP5054424B2 (ja) 巻線方法、巻線機及び多極電機子用ワーク
JP5842261B1 (ja) ばね製造機
JP6088448B2 (ja) 曲げ装置及びばね製造機
JP4631670B2 (ja) 端子のカシメ取付方法及びカシメ取付装置
JP5881988B2 (ja) ワイヤ曲げ装置
JP2013119114A (ja) 心金支持機構
EP1637251A1 (en) Wire feeder driving mechanism for spring manufacturing machine
JP5366143B2 (ja) コイルばね製造装置及びコイルばね製造方法
JP2006333623A (ja) 巻線方法及び巻線装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171019

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180718

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180719

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180823

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180905

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180906

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6403224

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250