JP5881988B2 - ワイヤ曲げ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ツール選択機構の位置調整を高い自由度で行うことができるワイヤ曲げ装置に関する。
従来のワイヤ曲げ装置は、ワイヤを曲げ加工する空間であるワイヤ加工空間を筐体の前壁に設けてあり、ワイヤ加工空間へ筐体の後方から前方へとワイヤを送り出す少なくとも一対のワイヤ送りローラを有するワイヤ送りユニットを備えている。ワイヤ加工空間へ送り出されたワイヤは、ワイヤ加工空間へ進退自在である少なくとも1つのツール選択機構に取り付けてある曲げダイス等の成形ツールに応じて曲げ加工される。
一又は複数のツール選択機構は、ワイヤ通路のワイヤの延伸方向に対して略直交する方向に配置してあり、複数の成形ツールを容易に交換することができるように回転することが可能なテーブルを有しており、それぞれに駆動源であるモータ又は動力伝達機構を備えている。また、ワイヤ送りユニット自体もワイヤの軸芯を中心軸としてモータ等により回転する。そして、モータ又は動力伝達機構の動作を制御し、一又は複数のツール選択機構の位置を設定し、ワイヤ送りユニットを回転させることにより、ワイヤを所望の形状へ曲げ加工することが可能となっている(特許文献1参照)。
また、ツール選択機構は、左右方向に移動することが可能な左右移動台に装着されており、左右移動台は、上下方向に移動することが可能な上下移動台に移動可能な状態で取り付けてある。上下移動台は、前後方向に移動可能な前後移動台に移動可能な状態で取り付けてあり、ワイヤ加工空間でのワイヤ送りユニットとツール選択機構との相対位置を変更することが可能となっている(特許文献2参照)。
特開2000−061736号公報 特開2004−306076号公報
しかし、上述したようなツール選択機構を上下方向、左右方向及び前後方向に移動するワイヤ曲げ装置では、ツール選択機構側に大掛かりな移動機構を設ける必要が有り、特に前後方向にツール選択機構が移動することにより、筐体を小型化することが困難であるという問題点があった。また、生産タクトタイムを短縮するためにはワイヤ送りユニットの回転速度を速める必要があるが、ワイヤ送りユニット自体の回転速度を速めた場合、ワイヤの自重による遠心力が作用することで曲げ加工されたワイヤの形状が崩れやすく、所望の形状を得ることが困難になるという問題点もあった。
さらに、特許文献2に開示してあるように、複数のツール選択機構を有する場合、ワイヤ送りユニットと複数のツール取付スライドとの相対位置は固定されており、ワイヤの曲げ加工の種類に応じて相対位置を変えることができないので、ワイヤに対して多様な曲げ加工を実施することができないという問題点もあった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、簡易な構造で、ワイヤ送りユニットと成形ツール等との相対位置を自由に変更することができ、高い精度で曲げ加工を実施することが可能なワイヤ曲げ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために第1発明に係るワイヤ曲げ装置は、ツールを用いてワイヤを加工するワイヤ加工空間へ、ワイヤを送り出すワイヤ送りユニットと、複数の前記ツールを支持し、回転することが可能な複数のツール選択機構と、複数の該ツール選択機構を支持し、互いに直交する二軸方向に移動することが可能な一又は複数の可動機構とを備えたワイヤ曲げ装置において、前記可動機構は、第一の可動部及び第二の可動部で構成され、該第一の可動部を水平方向に移動させる第一の駆動源と、前記第二の可動部を鉛直方向に移動させる第二の駆動源と、前記ツール選択機構を回転させる第三の駆動源とを備え、前記ツール選択機構は、前記第一の可動部及び前記第二の可動部と連結してある支持部上に設けてあり、該支持部は、水平方向において互いに前記ワイヤ加工空間側へ突出する形状を有しており、前記ツール選択機構は、前記支持部の突出している端部に配置されており、前記ツール選択機構が、送り出される前記ワイヤの軸芯を中心軸として円弧を描いて移動するよう、前記第一の駆動源及び前記第二の駆動源の動作を制御することを特徴とする。
第1発明では、ツールを用いてワイヤを加工するワイヤ加工空間へ、ワイヤを送り出すワイヤ送りユニットと、複数の前記ツールを支持し、回転することが可能な複数のツール選択機構と、複数のツール選択機構を支持し、互いに直交する二軸方向に移動することが可能な一又は複数の可動機構とを備えている。可動機構は、第一の可動部及び第二の可動部で構成され、第一の可動部を水平方向に移動させる第一の駆動源と、第二の可動部を鉛直方向に移動させる第二の駆動源と、ツール選択機構を回転させる第三の駆動源とを備える。ツール選択機構は、第一の可動部及び第二の可動部と連結してある支持部上に設けてあり、支持部は、水平方向において互いにワイヤ加工空間側へ突出する形状を有しており、ツール選択機構は、支持部の突出している端部に配置されている。ツール選択機構が、送り出されるワイヤの軸芯を中心軸として円弧を描いて移動するよう、第一の駆動源及び第二の駆動源の動作を制御するので、ツール選択機構が、送り出されるワイヤの軸芯を中心軸として円弧を描いて移動する間、ツール選択機構のツールが、送り出されるワイヤの軸芯の方を常に向くよう制御することにより、多様なワイヤ曲げ加工を実施することができる。また、ワイヤ送りユニットを回転させることなく固定することができるので、ワイヤの軸芯を中心軸とした回転により曲げ加工されたワイヤの形状が崩れることがなく、ツールを高速に回転させることにより短時間で曲げ加工を実施することもできるので、生産タクトタイムを短縮することも可能となる。さらに、ツール選択機構を上下方向及び左右方向に移動するための機構を筐体の前面側に集約することができ、筐体を小型化することが可能となる。
また、第2発明に係るワイヤ曲げ装置は、第1発明において、前記ツール選択機構が、送り出される前記ワイヤの軸芯を中心軸として円弧を描いて移動する間、前記ツール選択機構の選択されたツールが、送り出される前記ワイヤの軸芯の方を常に向くよう、前記第三の駆動源の動作を制御することを特徴とする。
第2発明では、ツール選択機構が、送り出されるワイヤの軸芯を中心軸として円弧を描いて移動する間、ツール選択機構の選択されたツールが、送り出されるワイヤの軸芯の方を常に向くよう、第三の駆動源の動作を制御するので、ワイヤ送りユニット自体を回転させることなく、多様なワイヤ曲げ加工を実施することができる。したがって、ワイヤ送りユニットを固定することができるので、ワイヤの軸芯を中心軸とした回転により曲げ加工されたワイヤの形状が崩れることがなく、ツールを高速に回転させることにより短時間で曲げ加工を実施することもできるので、生産タクトタイムを短縮することも可能となる。また、ツール選択機構を上下方向及び左右方向に移動するための機構を筐体の前面側に集約することができ、筐体を小型化することが可能となる。
また、第3発明に係るワイヤ曲げ装置は、第1又は第2発明において、前記ワイヤ送りユニットは、水平方向及び鉛直方向の両方に直交する方向へワイヤを送り出すようにしてあることを特徴とする。
第3発明では、ワイヤ送りユニットは、水平方向及び鉛直方向の両方に直交する方向へワイヤを送り出すので、ワイヤ送りユニットを回転させることなく固定した場合であっても、ツール選択機構の選択されたツールが、送り出されるワイヤの軸芯の方を常に向くよう制御することにより、多様なワイヤ曲げ加工を実施することが可能となる。
本発明によれば、ツール選択機構は、第一の可動部及び第二の可動部と連結してある支持部上に設けてあり、支持部は、水平方向において互いにワイヤ加工空間側へ突出する形状を有しており、ツール選択機構は、支持部の突出している端部に配置されている。ツール選択機構が、送り出されるワイヤの軸芯を中心軸として円弧を描いて移動するよう、第一の駆動源及び第二の駆動源の動作を制御するので、ツール選択機構が、送り出されるワイヤの軸芯を中心軸として円弧を描いて移動する間、ツール選択機構のツールが、送り出されるワイヤの軸芯の方を常に向くよう制御することにより、多様なワイヤ曲げ加工を実施することができる。また、ワイヤ送りユニットを回転させることなく固定することができるので、ワイヤの軸芯を中心軸とした回転により曲げ加工されたワイヤの形状が崩れることがなく、ツールを高速に回転させることにより短時間で曲げ加工を実施することもできるので、生産タクトタイムを短縮することも可能となる。さらに、ツール選択機構を上下方向及び左右方向に移動するための機構を筐体の前面側に集約することができ、筐体を小型化することが可能となる。
本発明の実施の形態1に係るワイヤ曲げ装置の要部構成を示す前後方向(X軸方向)から見た正面図である。 本発明の実施の形態1に係るワイヤ曲げ装置のツール選択機構の構成を示す平面図である。 本発明の実施の形態1に係るワイヤ曲げ装置の制御対象を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係るワイヤ曲げ装置の、ワイヤ加工空間において成形ツールが互いに直交する位置関係である場合の構成を示す前後方向(X軸方向)から見た正面図である。 本発明の実施の形態1に係るワイヤ曲げ装置の、ワイヤ加工空間において成形ツールが互いに直交する位置関係である場合の他の構成を示す前後方向(X軸方向)から見た正面図である。 本発明の実施の形態2に係るワイヤ曲げ装置の要部構成を示すワイヤ送りユニットを含む前後方向の鉛直面における断面図である。 本発明の実施の形態2に係るワイヤ曲げ装置の要部構成を示す平面図である。 本発明の実施の形態2に係るワイヤ曲げ装置の制御装置の制御対象を示すブロック図である。
以下に、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るワイヤ曲げ装置の要部構成を示す前後方向(X軸方向)から見た正面図である。図1において、X軸方向は前後方向を、Y軸方向は左右方向を、Z軸方向は上下方向を、それぞれ示している。X軸方向は図面の手前方向を正とし、Y軸方向は図面の右手方向を正とし、Z軸方向は図面の上方向を正としている。
図1に示すように、本実施の形態1に係るワイヤ曲げ装置1は、ベース部材20に取り付けてあるワイヤ送りユニット51の上下一対の二組のワイヤ送りローラ(図示せず)の回転により、ワイヤ50を半円柱状のクイル54から図1の手前方向、すなわちワイヤ曲げ装置1の手前方向(X軸の正方向)へと送り出す。ワイヤ加工空間52へ送り出されたワイヤ50は、送り出されるワイヤ50の軸芯方向(X軸方向)と略直交するZ−Y平面上に備えた2基のツール選択機構2a、2bの先端に装着してある成形ツール(ツール)24、24、・・・(例えば曲げダイス)に当接する。ワイヤ50は、当接する成形ツール24、24、・・・の角度及び両者の相対的な位置関係に応じて、所望の形状に曲げ加工される。なお、送り出されるワイヤ50の軸芯方向とは、クイル54の軸芯部分に設けてある、ワイヤ50を案内する案内通路(図示せず)の方向でもある。
図2は、本発明の実施の形態1に係るワイヤ曲げ装置1のツール選択機構2の構成を示す平面図である。ツール選択機構2は、回転軸28を中心に回転することが可能なテーブル22の上に、3基の加工ツール23を備えている。加工ツール23ごとに、それぞれ異なる成形ツール(ツール)24を先端に装着してあり、所望の曲げ加工に応じてどの成形ツール24を用いるかに関する、図示しない入力装置からの入力を受け付け、入力を受け付けて選択された成形ツール24を、ワイヤ50を加工するワイヤ加工空間52へ誘導するようテーブル22が回転する。
図1に戻って、2基のツール選択機構2a、2bは、可動機構の動作により移動する。可動機構は、第一の可動部4a、4b及び第二の可動部3a、3bで構成されており、2基のツール選択機構2a、2bは、それぞれ第一の可動部4a、4b及び第二の可動部3a、3bと連結してある支持部9a、9b上に、回転することが可能に設けてある。第一の可動部4a、4bは、ワイヤ曲げ装置1の筐体の横方向、すなわち送り出されるワイヤ50の軸芯方向と略直交する水平方向である第一の軸方向(以下、Y軸方向)に移動することにより、支持部9a、9bをY軸方向に移動させる。第一の可動部4a、4bは、第一の駆動源としてサーボモータである左右方向モータ41a、41bを備えており、左右方向モータ41a、41bの回転は、それぞれボールねじ42a、42bによりY軸方向の直線運動へと変換される。
左右の支持部9a、9bには、それぞれ左右の第二の可動部3a、3bが取り付けてある。左右の第二の可動部3a、3bは、第一の可動部4a、4bと略直交する方向、すなわちワイヤ曲げ装置1の筐体の上下方向である第二の軸方向(以下、Z軸方向)に移動することにより、支持部9a、9bをZ軸方向に移動させる。第二の可動部3a、3bは、第二の駆動源としてサーボモータである上下方向モータ31a、31bを備えており、上下方向モータ31a、31bの回転は、それぞれボールねじ32a、32bによりZ軸方向の直線運動へと変換される。
第二の可動部3a、3bは、ベース部材20に取り付けてある。ベース部材20は、ワイヤ曲げ装置1に固着してあり、中央近傍にワイヤ送りユニット51を取り付けてある。したがって、ワイヤ送りユニット51はY軸方向及びZ軸方向には移動せず、左右の第一の可動部4a、4b及び左右の第二の可動部3a、3bが移動することにより、2基のツール選択機構2a、2bを設けてある左右の支持部9a、9bを、それぞれY軸方向及びZ軸方向に移動させることができ、ワイヤ送りユニット51と左右の支持部9a、9b上に設けてある2基のツール選択機構2a、2bとの相対位置を変更することができる。
そして、2基のツール選択機構2a、2bは回転することが可能であることから、左右の第一の可動部4a、4b及び左右の第二の可動部3a、3bのY軸方向及びZ軸方向への移動、並びにツール選択機構2a、2bの回転を適切に組み合わせることにより、2基のツール選択機構2a、2bの先端に装着してある一の成形ツール24が、送り出されるワイヤ50の軸芯の方を常に向くよう制御しながら、左右のツール選択機構2a、2bを送り出されるワイヤ50の軸芯を中心軸として回転移動させることができる。これにより、ワイヤ送りユニット51を固定している場合であっても、より柔軟にワイヤ曲げ加工を行うことができる。すなわち、図1に示す矢印101のように、左右のツール選択機構2a、2bを、送り出されるワイヤ50の軸芯を中心軸として時計回りに回転移動させる。また、矢印102のように、左右のツール選択機構2a、2bを、送り出されるワイヤ50の軸芯を中心軸として反時計回りに回転移動させる。もちろん、回転移動中、ツール選択機構2a、2bの回転により、ツール選択機構2a、2bの先端に装着してある一の成形ツール24が、送り出されるワイヤ50の軸芯の方を常に向いていることは言うまでもない。
なお、左右方向モータ41(41a、41b)の回転を左右の第一の可動部4a、4bのY軸方向の直線運動に変換する機構、及び上下方向モータ31(31a、31b)の回転を左右の第二の可動部3a、3bのZ軸方向の直線運動に変換する機構は特に限定されるものではなく、公知の変換機構であれば何でも良い。
制御装置10は、ワイヤ曲げ装置1に内蔵してあり、少なくとも演算装置を含むコンピュータ、マイクロチップ、LSI等として構成されている。図3は、本発明の実施の形態1に係るワイヤ曲げ装置1の制御装置10の制御対象を示すブロック図である。
図3に示すように、制御装置10は、支持部9a、9bを左右方向(Y軸方向)へ移動させる第一の可動部4a、4bを駆動する左右方向モータ(第一の駆動源)41、支持部9a、9bを上下方向へ移動させる第二の可動部3a、3bを駆動する上下方向モータ(第二の駆動源)31、及びツール選択機構2のテーブル22を回転させるテーブル回転モータ(第三の駆動源)21の動作を制御する。なお、各駆動源としてサーボモータを用いているが、特にこれに限定されるものではなく、ステッピングモータ等であっても良い。
また、ワイヤ送りユニット51からのワイヤ50の送り出しも、制御装置10からの指示に応じてワイヤ送りモータ11の動作を制御することにより行われる。それぞれの動作の指示は、制御装置10に接続してある入力部(図示せず)から随時行われる。
図1では、左のツール選択機構2aの先端に装着してあるいずれかの成形ツール24と、右のツール選択機構2bの先端に装着してあるいずれかの成形ツール24とが互いに対向する位置に移動(配置)した状態を示している。この場合、上下方向モータ31a、31bの回転を変換したZ軸方向の直線運動を制御して調整することにより、左右の支持部9a、9bとワイヤ送りユニット51から送り出されるワイヤ50との距離を容易に調整することができる。そして、ワイヤ送りモータ11を動作させてワイヤ50を送り出し、筐体の前壁のワイヤ加工空間52にてワイヤ50に対して曲げ加工を実施する。
本実施の形態1に係るワイヤ曲げ装置1は、支持部9a、9bの移動に伴い、2基のツール選択機構2a、2bとワイヤ加工空間52との相対位置を調整しながら、2基のツール選択機構2a、2bが、送り出されるワイヤ50の軸芯を中心軸として円弧を描くように移動させることができる。図4は、本発明の実施の形態1に係るワイヤ曲げ装置1の、ワイヤ加工空間52において成形ツール24が互いに直交する位置関係である場合の構成を示す前後方向(X軸方向)から見た正面図である。図1と同様、X軸方向は図面の手前方向を正とし、Y軸方向は図面の右手方向を正とし、Z軸方向は図面の上方向を正としている。
図4では、左右の第一の可動部4a、4b及び左右の第二の可動部3a、3bを移動させることにより、左右の支持部9a、9bをそれぞれ移動させて、左のツール選択機構2aを筐体の前壁のワイヤ加工空間52の下方近くに、右のツール選択機構2bを筐体の前壁のワイヤ加工空間52の右方に、配置している。それに加えて、左のツール選択機構2aのテーブル22を回転させることにより、左のツール選択機構2aの先端に装着してある一の成形ツール24をZ軸方向の正方向(上方)を向くように回転させ、右のツール選択機構2bの先端に装着してある一の成形ツール24をY軸方向の負方向(左方)を向くように回転させている。つまり、2基のツール選択機構2a、2bの選択された成形ツール24を、送り出されるワイヤ50の軸芯の方へ常に向けている。
そして、左右の第一の可動部4a、4b及び左右の第二の可動部3a、3bのY軸方向及びZ軸方向への移動、並びにツール選択機構2a、2bの回転を適切に組み合わせることにより、2基のツール選択機構2a、2bの先端に装着してある一の成形ツール24が送り出されるワイヤ50の軸芯の方を常に向くよう制御しながら、左右のツール選択機構2a、2bを送り出されるワイヤ50の軸芯を中心軸として回転移動させることができる。これにより、ワイヤ送りユニット51を固定している場合であっても、より柔軟にワイヤ曲げ加工を行うことができる。すなわち、図4に示す矢印103のように、左右のツール選択機構2a、2bを送り出されるワイヤ50の軸芯を中心軸として時計回りに90度回転移動させる。もちろん、回転移動中、ツール選択機構2a、2bの回転により、ツール選択機構2a、2bの先端に装着してある一の成形ツール24が送り出されるワイヤ50の軸芯の方を常に向いていることは言うまでもない。
同様に、図5は、本発明の実施の形態1に係るワイヤ曲げ装置1の、ワイヤ加工空間52において選択された成形ツール24が互いに直交する位置関係である場合の他の構成を示す前後方向(X軸方向)から見た正面図である。図1、図4と同様、X軸方向は図面の手前方向を正とし、Y軸方向は図面の右手方向を正とし、Z軸方向は図面の上方向を正としている。
図5では、左右の支持部9a、9bを上方へ移動させる間、左右のツール選択機構2a、2bのテーブル22を回転させることにより、ワイヤ加工空間52において選択された成形ツール24を互いに直交する位置に配置(移動)している。具体的には、左のツール選択機構2aの先端に装着してある一の成形ツール24を右下45度まで回転させ、右のツール選択機構2bの先端に装着してある一の成形ツール24を左下45度まで回転させている。これにより、ワイヤ加工空間52において選択された成形ツール24を互いに直交する位置に配置(移動)することができる。
以上のように本実施の形態1によれば、ツール選択機構2a、2bは、第一の可動部4a、4b及び第二の可動部3a、3bと連結してある支持部9a、9b上に設けてあり、支持部9a、9bのX軸方向及びY軸方向への移動に伴って、ツール選択機構2a、2bが、送り出されるワイヤ50の軸芯を中心軸として円弧を描いて移動するよう、第一の駆動源41及び第二の駆動源31の動作を制御するので、ツール選択機構2a、2bが、送り出されるワイヤ50の軸芯を中心軸として円弧を描いて移動する間、ツール選択機構2a、2bの選択されたツール24が送り出されるワイヤ50の軸芯の方を常に向くよう制御することにより、多様なワイヤ曲げ加工を実施することができる。また、ワイヤ送りユニット51を固定することができるので、ワイヤ50の軸芯を中心軸とした回転により曲げ加工されたワイヤ50の形状が崩れることがなく、ツール24(ツール選択機構2)を高速に回転させることにより短時間で曲げ加工を実施することもできるので、生産タクトタイムを短縮することも可能となる。さらに、ツール選択機構2を上下方向及び左右方向に移動するための機構を筐体の前面側に集約することができ、筐体を小型化することが可能となる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係るワイヤ曲げ装置1は、基本的な構成は実施の形態1と同様であることから、同一の符号を付することにより詳細な説明は省略する。本実施の形態2は、ワイヤ送りユニット51自体が前後方向(X軸方向)に移動、又は回転することができる点で、実施の形態1とは相違する。
図6は、本発明の実施の形態2に係るワイヤ曲げ装置1の要部構成を示すワイヤ送りユニット51を含む前後方向の鉛直面における断面図であり、図7は、本発明の実施の形態2に係るワイヤ曲げ装置1の要部構成を示す平面図である。図6に示すように、本実施の形態2に係るワイヤ曲げ装置1は、ベース部材20に裏側(図6の右側)から取り付けてあるワイヤ送りユニット51の上下一対の二組のワイヤ送りローラ53の回転により、ワイヤ50を図6のX軸方向の負方向(左方)、すなわち図7のワイヤ曲げ装置1のX軸方向の負方向(前方)のワイヤ加工空間52へと送り出す。
ワイヤ加工空間52へ送り出されたワイヤ50は、送り出されるワイヤ50の軸芯方向と略直交する方向に備えた2基のツール選択機構2(2a、2b)の先端に装着してある成形ツール24、24、・・・(例えば曲げダイス)に当接する。ワイヤ50は、当接する成形ツール24、24、・・・の角度及び両者の相対的な位置関係に応じて、所望の形状に曲げ加工される。
図6に示すように、ワイヤ送りユニット51は、支持台64に取り付けてあり、支持台64はX軸方向に移動するための移動レール63上に載置されている。支持台64は、ボールねじ65に連結してあり、ボールねじ65は、第四の駆動源として備えてある送りユニット移動モータ61に連結されている。送りユニット移動モータ61の回転は、ボールねじ65により支持台64のX軸方向の直線運動、すなわちワイヤ送りユニット51の前後方向の直線運動へと変換される。
また、ワイヤ送りユニット51自体を送り出されるワイヤ50の軸芯を中心軸として回転させても良い。剛性が高い、すなわち硬い材質のワイヤ50を用いる場合には、曲げ加工を確実に実施するために有効である。
すなわち、図6及び図7において、ワイヤ送りユニット51は、支持台64に取り付けてあり、支持台64はX軸方向に移動するための移動レール63上に載置されている。ワイヤ送りユニット51は、第五の駆動源として備えてある送りユニット回転モータ62に連結されている。送りユニット回転モータ62の回転運動により、ワイヤ送りユニット51は送り出されるワイヤ50の軸芯を中心軸として回転する。
剛性が高い、すなわち硬い材質のワイヤ50を用いる場合、ワイヤ加工空間52へ送り出すだけでは十分な曲げ加工が実施できないおそれがあった。ワイヤ50の送り出し時に送り出されるワイヤ50の軸芯を中心軸としてワイヤ送りユニット51自体を回転させることにより、ワイヤ50に捩り力が作用し、柔軟に曲げることができ、十分な曲げ加工を実施することが可能となる。
なお、実施の形態1と同様、制御装置10は、ワイヤ曲げ装置1に内蔵してあり、少なくとも演算装置を含むコンピュータ、マイクロチップ、LSI等として構成されている。図8は、本発明の実施の形態2に係るワイヤ曲げ装置1の制御装置10の制御対象を示すブロック図である。
図8に示すように、制御装置10は、実施の形態1と同様、第一の可動部4を左右方向(Y軸方向)へ移動させる左右方向モータ(第一の駆動源)41、第二の可動部3を上下方向へ移動させる上下方向モータ(第二の駆動源)31、及びツール選択機構2のテーブル22を回転させるテーブル回転モータ(第三の駆動源)21の動作を制御する。それに加えて、ワイヤ送りユニット51を前後方向(X軸方向)へ移動させる送りユニット移動モータ(第四の駆動源)61、及び、ワイヤ送りユニット51を送り出されるワイヤ50の軸芯を中心軸として回転させる送りユニット回転モータ(第五の駆動源)62の動作を制御する。なお、各駆動源としてサーボモータを用いているが、特にこれに限定されるものではなく、ステッピングモータ等であっても良い。
以上のように本実施の形態2によれば、ワイヤ送りユニット51を、送り出されるワイヤ50の軸芯方向に移動させ、及び/又は、送り出されるワイヤ50の軸芯を中心軸として回転させることができるので、ワイヤ50に対する曲げ加工をより高い精度で実施することができるとともに、剛性が高い硬い材質のワイヤ50を用いる場合であっても、確実に曲げ加工を実施することが可能となる。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨の範囲内であれば多種の変形、置換等が可能であることは言うまでもない。例えばワイヤ送りユニット51のワイヤ送りローラ53は、上下一対の二組のワイヤ送りローラに限定されるものではなく、一組であっても良いし複数組であっても良い。
また、ツール選択機構2は左右の2基必要というわけでもなく、例えば2基以上設けても良いし、1基のみ設けても良い。ツール選択機構2を設けてある支持部9が、ワイヤ50を送り出す位置を中心として円弧を描いて移動することができ、その間、ツール選択機構2の選択されたツール24が、送り出されるワイヤ50の軸芯の方を常に向くよう制御することができさえすれば足りるからである。
1 ワイヤ曲げ装置
2、2a、2b ツール選択機構
3a、3b 第二の可動部
4a、4b 第一の可動部
9、9a、9b 支持部
10 制御装置
21 テーブル回転モータ(第三の駆動源)
22 テーブル
24 成形ツール(ツール)
31、31a、31b 上下方向モータ(第二の駆動源)
41、41a、41b 左右方向モータ(第一の駆動源)
50 ワイヤ
51 ワイヤ送りユニット
52 ワイヤ加工空間
61 送りユニット移動モータ(第四の駆動源)
62 送りユニット回転モータ(第五の駆動源)

Claims (3)

  1. ツールを用いてワイヤを加工するワイヤ加工空間へ、ワイヤを送り出すワイヤ送りユニットと、
    複数の前記ツールを支持し、回転することが可能な複数のツール選択機構と、
    複数の該ツール選択機構を支持し、互いに直交する二軸方向に移動することが可能な一又は複数の可動機構と
    を備えたワイヤ曲げ装置において、
    前記可動機構は、第一の可動部及び第二の可動部で構成され、
    該第一の可動部を水平方向に移動させる第一の駆動源と、
    前記第二の可動部を鉛直方向に移動させる第二の駆動源と、
    前記ツール選択機構を回転させる第三の駆動源と
    を備え、
    前記ツール選択機構は、前記第一の可動部及び前記第二の可動部と連結してある支持部上に設けてあり、
    該支持部は、水平方向において互いに前記ワイヤ加工空間側へ突出する形状を有しており、前記ツール選択機構は、前記支持部の突出している端部に配置されており、
    前記ツール選択機構が、送り出される前記ワイヤの軸芯を中心軸として円弧を描いて移動するよう、前記第一の駆動源及び前記第二の駆動源の動作を制御することを特徴とするワイヤ曲げ装置。
  2. 前記ツール選択機構が、送り出される前記ワイヤの軸芯を中心軸として円弧を描いて移動する間、前記ツール選択機構の選択されたツールが、送り出される前記ワイヤの軸芯の方を常に向くよう、前記第三の駆動源の動作を制御することを特徴とする請求項1記載のワイヤ曲げ装置。
  3. 前記ワイヤ送りユニットは、水平方向及び鉛直方向の両方に直交する方向へワイヤを送り出すようにしてあることを特徴とする請求項1又は2記載のワイヤ曲げ装置。
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