JP6402777B2 - 電動作業機 - Google Patents

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    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P6/00Arrangements for controlling synchronous motors or other dynamo-electric motors using electronic commutation dependent on the rotor position; Electronic commutators therefor
    • H02P6/14Electronic commutators
    • H02P6/16Circuit arrangements for detecting position

Description

本発明は、電動モータの動力で作業工具を動作させる電動作業機に関する。
電動モータの動力で作業工具を動作する電動作業機が、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載された電動作業機は、ブラシレスモータを収容したケーシングと、ブラシレスモータの回転力を作業工具の回転力及び往復動作力に変換する動力変換機構と、ブラシレスモータの回転軸に取り付けられたファンと、交流電源からブラシレスモータのステータに至る回路に設けられたスイッチング回路と、ケーシング内に設けられ、かつ、スイッチング回路のスイッチング素子をオン・オフする制御信号出力回路と、を有している。
また、特許文献1に記載された電動作業機は、ハウジングの傾き角度を検知する傾きセンサと、ケーシングに設けられ、かつ、点滅可能な発光部と、ケーシングの傾き角度に応じて発光部の点滅速度を変化させる発行速度制御部と、が設けられている。
特開2013−94866号公報
しかし、特許文献1に記載された電動作業機においては、交流電圧がスイッチング回路を介してブラシレスモータのステータに印加されると、スイッチング回路の温度が上昇する問題があった。
本発明の目的は、電動モータを制御する部品の温度上昇を抑制することの可能な、電動作業機を提供することにある。
本発明の電動作業機は、作業工具を動作する電動モータを備えた電動作業機であって、前記電動モータに印加する電圧を交流から直流に変換する整流回路と、前記電動モータを制御するスイッチング回路と、を備え、前記整流回路及び前記スイッチング回路を冷却する空気の流通方向で、前記整流回路は、前記スイッチング回路よりも上流に配置されている。
本発明によれば、整流回路の熱を空気に伝達し、整流回路の温度上昇を抑制できる。
本発明における電動作業機の実施の形態1を示す正面断面図である。 図1の電動作業機の制御回路を示すブロック図である。 図1の電動作業機の要部を拡大した正面断面図である。 図1の電動作業機に用いる基板ユニットの斜視図である。 (A)は、図3のV−V線における基板ユニットの側面図、(B)は、図5(A)のC1−C1線における断面図である。 (A)は、図5(A)のC2−C2線における断面図、(B)は、図5(A)のC3−C3線における断面図である。 図1の電動作業機に用いるモータハウジング及びモータケースの断面図である。 図1の電動作業機に用いる基板ユニットの変更例1を示す側面図である。 図8のC4−C4線における断面図である。 (A)は、図8のC5−C5線における断面図、(B)は、図8のC6−C6線における断面図である。 図1の電動作業機に用いる基板ユニットの変更例2を示す側面図である。 図1の電動作業機に用いる基板ユニットの変更例3を示す側面図である。 本発明における電動作業機の実施の形態2を示す正面断面図である。 図13の電動作業機の部分的な正面断面図である。 図13の電動作業機の部分的な正面断面図である。 図15のC7−C7線における側面断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1) 本発明における電動作業機の実施の形態1を、図1〜図12に基づいて説明する。実施の形態1における電動作業機10は、ハンマドリルとも言われ、先端工具11が着脱される。電動作業機10はコンクリートや石材等の対象物に穴あけ加工等を行うために使用される。
電動作業機10は作業機本体12を備え、作業機本体12は、シリンダハウジング13と中間ケース14とハンドル15とモータハウジング20と底部カバー17とを互いに固定して組み立てられている。シリンダハウジング13は筒形状であり、シリンダハウジング13内に円筒形状の保持部材128が設けられている。保持部材128は、シリンダハウジング13に対して軸線A1方向に固定され、かつ、シリンダハウジング13に対して回転しない。
保持部材128内に円筒形状のシリンダ18が設けられている。シリンダ18は軸線A1を中心として配置されている。保持部材128の内部から外部に亘って円筒形状の工具保持具19が設けられている。工具保持具19は、シリンダ18と同心状に配置されており、工具保持具19は、軸受16により回転可能に支持されている。シリンダ18と工具保持具19は一体回転可能に連結されている。工具保持具19に先端工具11が取り付けられ、シリンダ18の回転力は先端工具11に伝達される。
工具保持具19内からシリンダ18内に亘って、金属製の中間打撃子21が設けられている。中間打撃子21は、軸線A1に沿った方向に往復動自在である。シリンダ18内には、中間打撃子21を打撃する打撃子22が設けられている。打撃子22は、軸線A1に沿った方向に往復動作可能である。また、シリンダ18内にピストン23が配置されており、ピストン23は軸線A1に沿った方向に往復動作可能である。シリンダ18内であって、打撃子22とピストン23との間に空気室24が設けられている。
中間ケース14は、軸線A1に沿った方向でハンドル15とシリンダハウジング13との間に配置されている。モータハウジング20は、シリンダハウジング13及び中間ケース14に対して固定されている。ハンドル15の両端は、中間ケース14に取り付けられている。ハンドル15にトリガ141及び給電ケーブル25が設けられている。また、ハンドル15内にトリガスイッチ26が設けられている。作業者がトリガ141を操作すると、トリガスイッチ26がオンオフされる。
モータハウジング20は導電性の金属材料、例えば、アルミニウムにより一体成形されている。モータハウジング20は筒形状であり、モータハウジング20の内部に、モータケース27が配置されている。モータケース27は絶縁性の材料、例えば、合成樹脂により一体成形されている。モータケース27は、図7のように筒部27Aを有し、モータケース27の筒部27Aは、モータハウジング20に対して圧入固定されている。モータケース27は、筒部27Aに連続する底部28を有し、底部28に軸孔29が形成されている。
また、モータケース27内にブラシレスモータ30が収容されている。このブラシレスモータ30は直流電動モータであり、ブラシレスモータ30は、筒形状のステータ31と、ステータ31の内側に配置されたロータ32と、を有している。ロータ32は、出力軸33と、出力軸33に固定されたロータコア32aと、を備えている。電動作業機10の正面視で、出力軸33の回転中心である軸線B1は、軸線A1に対して直角である。
モータハウジング20は、軸線B1に沿った方向で、底部カバー17とシリンダハウジング13との間に配置されている。モータハウジング20は、底部カバー17内に位置する軸受支持部34を備えている。また、中間ケース14内からシリンダハウジング13内に亘って隔壁35が設けられている。さらに、隔壁35により支持された軸受36と、軸受支持部34により支持された軸受37と、が設けられている。2個の軸受36,37は、出力軸33の軸線B1に沿った方向で異なる位置に配置されている。出力軸33の第1端部は軸孔29に配置されており、出力軸33の第2端部は、中間ケース14内に配置されている。出力軸33のうち、中間ケース14内に配置された箇所の外周面に駆動ギヤ38が設けられている。
モータケース27内にインシュレータ39が設けられている。インシュレータ39は軸線B1に沿った方向で、ブラシレスモータ30と軸受36との間に配置されている。インシュレータ39は、図3のように軸孔40を備えており、軸孔40内に出力軸33が配置されている。インシュレータ39は合成樹脂製であり、モータケース27内に回転しないように設けられている。インシュレータ39はステータ31に固定されている。
モータケース27内であって、インシュレータ39と軸受36との間に冷却ファン41が設けられている。冷却ファン41は、出力軸33に固定されており、冷却ファン41は出力軸33と共に回転して作業機本体12の外部の空気を、作業機本体12の内部に導入する役割を果たす。このため、底部カバー17に吸気口17aが形成されている。また、中間ケース14において、底部カバー17と同じ方向に延ばされた箇所に吸気口14aが形成されている。作業機本体12の外部と、モータケース27の内部とが、軸孔29及び吸気口17aによりつながっている。作業機本体12の外部と、中間ケース14の内部とが、吸気口14aによりつながっている。
ブラシレスモータ30を冷却する冷却ファン41の構造を、図3を参照して説明する。冷却ファン41は環状であり、冷却ファン41は出力軸33に取り付けられている。つまり、冷却ファン41は出力軸33と共に回転する。冷却ファン41は、軸線B1の径方向で内側から外側に向けて空気を輸送する遠心ファンであり、冷却ファン41は、円周方向に間隔をおいて配置した複数の羽根を備えている。羽根同士の間に空気の通路42が形成されている。通路42は軸線B1を中心とする径方向で内側から外側に向けて配置されており、径方向の内側に吸入口43が配置され、径方向の外側に吐出口44が配置されている。吐出口44は、中間ケース14内及びシリンダハウジング13内につながっている。
図1のように、シリンダハウジング13であって、隔壁35と冷却ファン41との間に排気口146が設けられている。排気口146は、シリンダハウジング13の内部と作業機本体12の外部とをつなぐ。冷却ファン41は、非磁性材料である合成樹脂により成形されており、冷却ファン41に永久磁石45が取り付けられている。永久磁石45は、軸線B1を中心とする環状体であり、永久磁石45の円周方向に沿って、異なる磁極であるN極とS極とが交互に配置されている。
モータケース27内に接続基板47が設けられている。接続基板47は、例えばインシュレータ39に固定されている。つまり、接続基板47は、インシュレータ39を介してステータ31に取り付けられている。接続基板47は、軸線B1に沿った方向でステータ31と、冷却ファン41に取り付けた永久磁石45との間に配置されている。接続基板47を厚さ方向に貫通する孔48が設けられており、出力軸33は孔48に配置されている。接続基板47は非磁性材料、例えば合成樹脂により成形されており、接続基板47に磁気センサS1〜S3が取り付けられている。
次に、出力軸33の回転力をシリンダ18の回転力に変換する機構を説明する。シリンダハウジング13内に回転力伝達軸110が回転自在に設けられており、回転力伝達軸110に従動ギヤ111が設けられている。従動ギヤ111は、クランク軸106の駆動ギヤ112に噛み合っている。回転力伝達軸110は、軸受113,114により回転可能に支持されている。このため、出力軸33の回転力は、クランク軸106を介して回転力伝達軸110に伝達される。さらに、回転力伝達軸110にベベルギヤ115設けられている。
一方、シリンダ18の外周に円筒形状のベベルギヤ116が取り付けられており、ベベルギヤ116はシリンダ18に対して回転可能である。ベベルギヤ116はベベルギヤ115と噛み合っている。シリンダ18の外周に、シリンダ18と一体回転し、かつ、軸線A1に沿った方向に移動可能なスリーブ117が取り付けられている。電動作業機10は、モード切替ダイヤル123を備えており、作業者がモード切替ダイヤル123を操作すると、スリーブ117が軸線A1に沿った方向に移動する。また、スリーブ117とベベルギヤ116とを、係合または解放させるクラッチ機構が設けられている。
スリーブ117が、シリンダ18に対して軸線A1に沿って移動すると、スリーブ117は、ベベルギヤ116と動力伝達可能に係合されるか、またはスリーブ117はベベルギヤ116から解放される。スリーブ117がベベルギヤ116に係合されると、回転力伝達軸110の回転力はシリンダ18に伝達される。これに対して、スリーブ117がベベルギヤ116から解放されると、回転力伝達軸110の回転力はシリンダ18に伝達されない。
中間ケース14内において、軸線A1に沿った方向で、動力変換機構120とハンドル15との間に振動減衰機構124が設けられている。振動減衰機構124は錘126を備え、錘126は、支軸125を支点として揺動する。錘126は、軸線A1,B1を含む平面方向に沿って、所定角度の範囲内で揺動する。軸線A1に沿った方向で、振動減衰機構124の配置領域は、ブラシレスモータ30の配置領域及び制御基板71の配置領域と重なっている。
図2は電動作業機10を制御する制御回路を示すブロック図である。交流電源49の電流は、給電ケーブル25を介してブラシレスモータ30のコイルに流れる。電動作業機10は、ブラシレスモータ30の目標回転数を設定するための回転数設定ダイヤル51を備えている。作業者が回転数設定ダイヤル51を操作すると、ブラシレスモータ30の目標回転数を複数段階に切り替え可能である。電動作業機10は、ブラシレスモータ30の目標回転数を表示する表示部52を備えている。
また、ブラシレスモータ30のステータ31は、U相,V相,W相に対応するコイルU1,V1,W1を備え、ロータコア32aには円周方向に間隔をおいて、極性が異なる2種類の永久磁石32bが4個設けられており、異なる極性の永久磁石32bが交互に並べられている。3個の磁気センサS1〜S3は、ロータ32の回転位置を示す検出信号を出力する。3個の磁気センサS1〜S3は、3相のコイルU1,V1,W1に対応して設けられている。それぞれの磁気センサS1〜S3は、冷却ファン41に取り付けた永久磁石45が発生する磁力を検出し、かつ、磁力を電気信号に変換して出力する非接触のセンサである。磁気センサS1〜S3は、ホール素子を用いることができる。磁気センサS1〜S3は接続基板47に取り付けられている。
電動作業機10は、各コイルU1,V1,W1に供給する電流を制御するスイッチング回路121を有している。交流電源49とスイッチング回路121との間の電気回路に、交流電源49の交流電流を直流電流に整流するための整流回路53と、整流された直流電流の電圧を昇圧してスイッチング回路121に供給するための力率改善回路54と、が設けられている。整流回路53は、例えば、4個のダイオード素子53bを互いに接続したブリッジ回路である。力率改善回路54は、電界効果トランジスタで構成されたトランジスタ55に対して、PWM(Pulse Width Modulation)制御信号を出力する集積回路56を有しており、力率改善回路54は、スイッチング回路121のスイッチング素子で発生する高調波電流を制限値以下に抑える。また、力率改善回路54は、コンデンサ54aを備えている。なお、交流電源49と整流回路53との間には、スイッチング回路121で生じたノイズを交流電源49に伝えないようにするために、雑音対策回路57が設けられている。
スイッチング回路121は、3相フルブリッジインバータ回路であり、互いに接続された2つのスイッチング素子Tr1,Tr2と、互いに接続された2つのスイッチング素子Tr3,Tr4と、互いに接続された2つのスイッチング素子Tr5,Tr6と、を有する。スイッチング素子Tr1〜Tr6は、それぞれ絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(Insulated Gate Bipolar Transistor :IGBT)である。スイッチング素子Tr1,Tr2は互いに並列に接続され、かつ、リード線58を介してコイルU1に接続されている。スイッチング素子Tr3,Tr4は互いに並列に接続され、かつ、リード線62を介してコイルV1に接続されている。スイッチング素子Tr5,Tr6は互いに並列に接続され、かつ、リード線65を介してコイルW1に接続されている。
スイッチング素子Tr1,Tr3,Tr5は、力率改善回路54の正極の出力端子に接続されている。スイッチング素子Tr2,Tr4,Tr6は、電流検出用抵抗122を介して力率改善回路54の負極端子に接続されている。
このように、力率改善回路54の正極側に接続される3つのスイッチング素子Tr1,Tr3,Tr5は、ハイサイド側となっており、力率改善回路54の負極側に接続される3つのスイッチング素子Tr2,Tr4,Tr6は、ローサイド側となっている。コイルU1,V1,W1は、相互に接続されており、各コイルU1,V1,W1はスター結線となっている。
なお、コイルU1,V1,W1の結線方式は、デルタ結線でもよい。例えば、ハイサイド側のスイッチング素子Tr1と、ローサイド側のスイッチング素子Tr4のゲートに制御信号が通電されると、U相とV相のコイルU1,V1に電流が供給される。それぞれのスイッチング素子Tr1〜Tr6をオンオフするタイミング、及びオンする期間を制御することにより、各コイルU1,V1,W1に対する転流動作が制御される。
モータ制御ユニット140は、スイッチング回路121を制御する信号を演算して出力する。モータ制御ユニット140は、コントローラ136、制御信号出力回路134、ロータ位置検出回路245、モータ回転数検出回路68、モータ電流検出回路69、トリガスイッチ検出回路70を備えている。磁気センサS1〜S3の検出信号はロータ位置検出回路245に送られる。ロータ位置検出回路245は、ロータ32の回転位置を検出する。ロータ32の回転位置は、ロータ32の回転方向の位相であり、ステータ31などの固定要素において予め定められた回転方向の基準位置と、ロータ32の回転方向で定められた基準位置との位置関係若しくは角度である。
ロータ位置検出回路245は、ロータ32の回転位置を表す信号を処理する。ロータ位置検出回路245から出力された信号は、コントローラ136及びモータ回転数検出回路68に送られる。モータ回転数検出回路68はモータ回転数を検出し、モータ回転数検出回路68から出力された信号はコントローラ136に入力される。
モータ電流検出回路69は、電流検出用抵抗122の両端に接続されており、モータ電流検出回路69は、ブラシレスモータ30に流れる電流を検出する。モータ電流検出回路69から出力された信号は、コントローラ136に入力される。コントローラ136は、制御信号を処理するマイクロプロセッサと、メモリと、を備え、メモリには、制御プログラム、演算式およびデータなどが格納されている。コントローラ136は、モータ回転数検出回路68から入力される信号を処理して、ロータ32の実回転数を演算する。コントローラ136から出力された信号は制御信号出力回路134に入力され、スイッチング回路121は、制御信号出力回路134から入力される信号により制御される。
制御基板71は、モータハウジング20の外部であり、かつ、中間ケース14の内部に配置されている。制御基板71は、軸線B1を中心とする径方向で、モータハウジング20の外部に配置されている。制御基板71は、軸線A1に沿った方向で、モータハウジング20とハンドル15との間に配置されている。制御基板71の厚さ方向は、軸線Bを中心とする径方向と同じである。
制御基板71は、絶縁性の材料、例えば、合成樹脂により一体成形されている。軸線B1に沿った方向における制御基板71の配置範囲は、軸線B1に沿った方向におけるモータハウジング20の配置範囲と重なっている。
図4、図5のように、制御基板71に3個のスイッチング素子Tr1〜Tr6が取り付けられ、3個のスイッチング素子Tr1,Tr3,Tr5に接触するヒートシンク78が設けられている。また、スイッチング素子Tr2に接触したヒートシンク79と、スイッチング素子Tr4に接触したヒートシンク80と、スイッチング素子Tr6に接触したヒートシンク81と、が設けられている。ヒートシンク78〜81は、熱伝導性を有する金属、例えば、アルミニウム、銅で成形されており、ヒートシンク78〜81は、スイッチング素子Tr1〜Tr6の熱を空気に伝達することで、スイッチング素子Tr1〜Tr6を冷却する。ヒートシンク78は、スイッチング素子Tr1,Tr3,Tr5のうち、Tr2,Tr4,Tr6とは逆に位置する表面に取り付けられている。
図3のように、制御基板71に取り付けた整流回路53は、軸線B1に沿った方向でヒートシンク78と吸気口14aとの間に配置されている。図5(A)のように制御基板71を側面視すると、整流回路53の配置領域は、軸線B1と重なる。また、スイッチング素子Tr1〜Tr6の配置領域は、軸線B1と重ならない。そして、整流回路53の表面53aは平坦であり、表面53aは軸線B1に対して傾斜している。表面53aは、スイッチング素子Tr1に近くなる向きで傾斜している。
さらに、モータハウジング20の外部、つまり、中間ケース14内に基板ケース82が設けられている。基板ケース82は本体部129により構成されており、本体部129と中間ケース14の内面との間に、図5(B)及び図6(A),(B)に示す収容室130が形成されている。本体部129に、制御基板71、スイッチング素子Tr1〜Tr6、ヒートシンク78〜81、整流回路53、力率改善回路54、モータ制御ユニット140が設けられている。
本体部129は、絶縁性の材料、例えば、合成樹脂でそれぞれ成形されている。本体部129は、底部83と、底部83の外周に沿って設けた側壁84と、を有するトレー形状である。
底部83に連続する筒部85が設けられている。筒部85は、底部83からモータハウジング20に向けて突出されている。そして、図5(B)及び図7のように、筒部85内に通路87が設けられている。図5(A)のように、制御基板71を厚さ方向に貫通する穴部88は、通路87につながっている。
モータハウジング20を内外に貫通する穴部89が設けられ、モータケース27の筒部27Aを内外に貫通する穴部90が設けられている。2つの穴部89,90は、軸線B1に沿った方向の配置位置が重なり、軸線B1を中心とする円周方向の配置位置が重なっている。そして、筒部85は、2つの穴部89,90に配置されている。このため、通路87は、モータケース27内と収容室130とをつないでいる。
収容室130における部品同士の位置関係を説明する。整流回路53及びスイッチング回路121は、軸線B1に沿った方向で、吸気口14aと通路87との間に配置されている。また、図5(B)のように、吸気口14a及び収容室130及び通路87を通る流通経路D1が形成される。流通経路D1は空気が流れる経路を模式的に示したものである。
流通経路D1における空気の流通方向で、吸気口14aは通路87よりも上流に位置する。また、収容室130に収容された部品のうち、整流回路53から吸気口14aまでの直線距離は、整流回路53以外の部品から吸気口14aまでの直線距離よりも短い。つまり、流通経路D1における空気の流れ方向で、整流回路53はスイッチング素子Tr1〜Tr6よりも上流に配置されている。
また、図5(A)のように、制御基板71の右側面視で、軸線B1は通路87及び整流回路53の配置領域を通るが、スイッチング素子Tr1〜Tr6の配置領域から外れている。流通経路D1において、スイッチング素子Tr1,Tr3,Tr5と、スイッチング素子Tr2,Tr4,Tr6との間における空気の流れの向きは、軸線B1に沿った向きである。これに対して、整流回路53の表面53aは、軸線B1に対して傾斜している。軸線A1方向における表面53aの端部53c,53dのうち、スイッチング素子Tr1〜Tr6に近い方の端部53dから吸気口14aまでの距離は、スイッチング素子Tr1〜Tr6から遠い方の端部53cから、吸気口14aまでの距離よりも長くなる向きで、表面53aが軸線B1に対して傾斜している。距離は、軸線B1に沿った方向の直線距離である。
さらに、整流回路53の表面53aにヒートシンク135が取り付けられている。ヒートシンク135は熱伝導性を有する金属、例えば、アルミニウム、銅により形成されている。ヒートシンク135は整流回路53の表面53aに接触しており、ヒートシンク135に複数のフィン137が設けられている。複数のフィン137は軸線B1に沿った方向に延ばされている。複数のフィン137は、互いに間隔をおいて平行に並べられている。複数のフィン137同士の間に溝138が形成されている。制御基板71の側面視で、溝138の底部は表面53aと平行である。基板ケース82の収容室130内に、各種の部品、例えば、整流回路53、スイッチング回路121、制御基板71、ヒートシンク135が配置されて、基板ユニット143を構成している。
ブラシレスモータ30の出力軸33の回転力を、ピストン23の往復動作力に変換する動力変換機構120を説明する。まず、中間ケース14内にクランク軸106が回転自在に設けられている。クランク軸106は出力軸33と平行であり、クランク軸106に設けられた従動ギヤ107が、駆動ギヤ38と噛み合っている。クランク軸106には、クランク軸106の回転中心から偏心したクランクピン108が取り付けられている。
また、クランクピン108とピストン23とを動力伝達可能に連結するコネクティングロッド109が設けられている。そして、出力軸33の回転力がクランク軸106に伝達されて、クランクピン108が公転すると、ピストン23はシリンダ18内を往復動作する。動力変換機構120は、クランク軸106、クランクピン108、コネクティングロッド109により構成されている。
上記電動作業機10の使用例を説明する。作業者がトリガ141を操作して、トリガスイッチ26がオンまたはオフされると、トリガスイッチ検出回路70から出力されたオン信号またはオフ信号が、コントローラ136に送られる。コントローラ136にオン信号が入力されると、制御信号出力回路134から出力される制御信号が、スイッチング回路121に入力され、スイッチング素子Tr1〜Tr6が、それぞれ個別にオンオフされ、コイルU1,Y1,W1に順次電流が流れる。すると、コイルU1,Y1,W1と、永久磁石32bとが協働して回転磁界が形成され、ブラシレスモータ30のロータ32が回転する。
コントローラ136は、ロータ32の実回転数を目標回転数に近づける制御を実行する。ロータ32の実回転数は、各コイルU1,V1,W1に印加される電圧を調整することで制御される。具体的には、スイッチング回路121の各スイッチング素子Tr1〜Tr6のゲートに印加されるオン信号のデューティ比を調整することにより行われる。
ブラシレスモータ30のロータ32が回転すると、出力軸33の回転力が、動力変換機構120によりピストン23の往復動作力に変換され、ピストン23がシリンダ18内で往復動作する。
ピストン23がクランク軸106に近づく向きで動作すると、空気室24の圧力が低下し、かつ、打撃子22が中間打撃子21から離れる向きで移動する。打撃子22が中間打撃子21から離れる向きで移動すると、空気室24に空気が吸い込まれなくなる。また、ピストン23が上死点に到達した後、ピストン23が上死点から下死点に向けて移動し、空気室24内の圧力が上昇する。すると、打撃子22が中間打撃子21を打撃する。中間打撃子21に加えられた打撃力は、先端工具11を介して対象物に伝達される。以後、ブラシレスモータ30の出力軸33が回転している間、打撃子22はシリンダ18内で往復動作し、打撃子22は中間打撃子21を間欠的に打撃する。
ピストン23が往復動作すること、打撃子22が中間打撃子21を間欠的に打撃することにより、作業機本体12が軸線A1に沿った方向に振動すると、錘126が支軸125を支点として揺動し、作業機本体12の振動を低減する。
一方、ブラシレスモータ30の出力軸33の回転力は、駆動ギヤ112を介して回転力伝達軸110に伝達される。モード切替ダイヤル123が操作されて、打撃・回転モードが選択されていると、回転力伝達軸110の回転力はシリンダ18に伝達され、シリンダ18が回転する。シリンダ18の回転力は、工具保持具19を介して先端工具11に伝達される。このように、電動作業機10は、先端工具11に打撃力及び回転力を伝達する。これに対して、モード切替ダイヤル123が操作されて、打撃モードが選択されていると、回転力伝達軸110の回転力はシリンダ18に伝達されない。
また、ブラシレスモータ30の出力軸33が回転すると冷却ファン41が回転し、作業機本体12の外部の空気が、吸気口17a、軸孔29を通り、モータケース27内に吸い込まれる。そして、モータケース27内で空気が流通経路D7に沿って流れ、ブラシレスモータ30の熱が空気に伝達されて、ブラシレスモータ30が冷却される。流通経路D7に沿って流れた空気は、冷却ファン41によりシリンダハウジング13内へ送られる。
また、モータハウジング20の外部の空気は、吸気口14aを通り中間ケース14内に吸い込まれる。中間ケース14内に吸い込まれた空気は収容室130に進入する。図5(B)及び図6(A)のように、空気が収容室130で流通経路D1を流れる間、空気は、整流回路53、スイッチング素子Tr1〜Tr6の熱を奪い、かつ、通路87を通りモータケース27へ排出される。このように、作業機本体12内に、流通経路D1と流通経路D7とが互いに並列に形成されている。
上記のように、ブラシレスモータ30、整流回路53、スイッチング回路121の熱が伝達された空気は、モータケース27内で冷却ファン41に吸い込まれ、吐出口44からシリンダハウジング13内へ吐出される。シリンダハウジング13内へ流れ込んだ空気は、排気口146から作業機本体12の外へ排出される。
このように、空気が収容室130で流通経路D1を流れると、整流回路53及びスイッチング素子Tr1〜Tr6の温度上昇が抑制される。スイッチング素子Tr1〜Tr6は、空気の流れ方向に沿って配置されているため、空気がスムースに流れ冷却性を確保できる。また、流通経路D1における空気の流れ方向で、最も上流に整流回路53が配置されている。したがって、スイッチング回路121よりも発熱量が大きい整流回路53に対する冷却性能を確保できる。
さらに、複数のフィン137同士の間に形成された溝138の底部は、表面53aと平行である。収容室130を流れる空気は、溝138によってスイッチング素子Tr1〜Tr6に向けて案内される。したがって、スイッチング素子Tr1〜Tr6の冷却性能を確保できる。さらに、溝138の底部は軸線B1に対して傾斜しているため、空気の流れ抵抗を低減できる。
さらに、整流回路53及びスイッチング回路121を取り付けた制御基板71は、本体部129に取り付けられている。このため、基板ユニット143を組み立てる際に、整流回路53及びスイッチング回路121を取り付けた制御基板71を本体部129に取り付ければ、基板ユニット143を組み立てることができる。したがって、基板ユニット143の組み立てが容易である。さらに、流通経路D1と流通経路D7とが並列に形成されているため、ブラシレスモータ30から熱が伝達された空気が、収容室130に流入することを防止できる。
(変更例1) 図8〜図10は、基板ユニット143の変更例1である。図8〜図10に示す基板ユニット143は、収容室130における整流回路53及びスイッチング回路121の配置位置を変更し、かつ、基板ケース82の構造が、図4〜図6の基板ユニット143の構造とは異なる。
変更例1における基板ケース82は、本体部129と共に収容室130を形成するカバー131を有する。軸線A1に沿った方向で、カバー131とモータケース27との間に、本体部129が配置されている。基板ケース82の構成は、図4〜図6に示す基板ケース82と同様である。
カバー131は、絶縁性の材料、例えば、合成樹脂で成形されている。カバー131は、プレート部132と、プレート部132の外周に沿って設けた側壁133と、を有する。本体部129とカバー131とが互に固定されると、側壁133の一部は側壁84の外側に配置される。
側壁133において、軸線B1に沿った方向で吸気口14aに最も近い箇所に、吸気口133aが設けられている。吸気口133aは、収容室130と基板ケース82の外部とをつないでいる。つまり、収容室130は、吸気口133a及び吸気口14aを介して、作業機本体12の外部とつながっている。また、軸線B1に沿った方向で、吸気口133aは、通路87と吸気口14aとの間に配置されている。通路87は、軸線B1に沿った方向で吸気口133aと排気口146との間に配置されている。
この様に、変更例1においてはカバー131を設けたことで、冷却風を基板ケース82内に集中し、冷却効率が向上する。
図8〜図10の基板ユニット143において、図4〜図6の基板ユニット143と同じ構成については、図5と同じ符号を付してある。図8に示す本体部129の側壁84は、軸線Bに沿った第1構成片84aと、第1構成片84aに対して直角な第2構成片84bと、を備えている。第1構成片84aを貫通する吸気口84cが設けられ、第2構成片84bを貫通する吸気口84dが設けられている。
吸気口84c,84dは、収容室130と、基板ケース82の外部とをつなぐ通路である。本体部129のうち、第2構成片84bは、軸線B1に沿った方向で、吸気口133aに最も近い箇所に配置されている。整流回路53は、軸線B1に沿った方向で、スイッチング回路121と第2構成片84bとの間に配置されている。整流回路53の表面53aは、軸線B1及び第1構成片84aと平行である。軸線B1に対して直角な方向で、ヒートシンク78および整流回路53が、同じ範囲に配置されている。整流回路53、スイッチング素子Tr1,Tr3,Tr5は、軸線B1に沿った方向で1列に配置されている。ヒートシンク135はプレート形状であり、ヒートシンク135にフィン137は設けられていない。基板ユニット143の側面視で、整流回路53及びヒートシンク135の配置位置は、軸線B1から外れた位置にある。
図8〜図10の基板ユニット143において、吸気口84dを通って収容室130内に吸い込まれた空気は、流通経路D1に沿って流れ通路87からモータケース27内へ移動する。吸気口84cを通って収容室130へ吸い込まれる空気は流通経路D3に沿って流れ、流通経路D1の空気と合流する。整流回路53の熱、スイッチング素子Tr1〜Tr6の熱は、収容室130内に吸い込まれた空気に伝達される。したがって、整流回路53及びスイッチング素子Tr1〜Tr6の温度上昇が抑制される。
図8〜図10の基板ユニット143は、流通経路D1における空気の流れ方向で、収容室130内で最も上流に整流回路53が配置されている。また、軸線B1に沿った方向で、整流回路53から吸気口133aまでの距離は、スイッチング素子Tr1,Tr2から吸気口133aまでの距離よりも短い。したがって、整流回路53を効率よく冷却できる。また、吸気口84cを通り収容室130に吸い込まれた空気は、図8のように、流通経路D1に対して交差する向きの流通経路D3で流れる。吸気口84dと吸気口84cとでは、収容室130に吸い込まれる空気の流れの向きが異なる。流通経路D3を流れた空気は、ヒートシンク135に衝突した後、流通経路D1の空気と合流する。流通経路D3に沿って流れる空気は、ヒートシンク135の表面に衝突するため、ここで、空気がヒートシンク135の表面に衝突する前と後では、空気の流れが垂直な方向に大きく変化し、空気の流れが層となってヒートシンク135の表面から剥がれていく「剥離現象」が生じる。したがって、空気への熱伝達効率が向上する。
また、基板ケース82の収容室130内に吸い込まれた空気の一部は、図10のように、プレート部132と、スイッチング回路121及び整流回路53との間を流れて流通経路D2を形成し、その流通経路D2を流れる空気は流通経路D1を流れる空気と合流する。流通経路D2を流れる空気は、スイッチング回路121及び整流回路53の熱を奪い、スイッチング回路121及び整流回路53の温度上昇を抑制する。なお、収容室130内に吸い込まれた空気は、流通経路D1,D2以外の箇所を通ることも可能であり、その空気は通路87を介してモータケース27へと移動する。
また、図8の基板ユニット143においては、吸気口84d,84c空気が通るため、側壁84により空気の流れが阻害されることを抑制でき、空気の流れをスムースとすることができる。図8の基板ユニット143は、整流回路53を冷却する空気の流れの向きと、スイッチング回路121を冷却する空気の流れの向きとが同じであり、流通経路D1における空気の流れがスムースとなる。
(変更例2) 図11は、基板ユニット143の変更例2を示す。図11の基板ユニット143において、図4〜図6の基板ユニット143、図8〜図10の基板ユニット143と同じ構造については、図4〜図6の基板ユニット143、図8の基板ユニット143と同じ符号を付してある。図11における基板ユニット143の側面視で、軸線B1は、整流回路53及びヒートシンク135の配置範囲を横切る。また、図11には図示されていないが、基板ケース82は、図9、図10に示すカバー131を備えている。
基板ユニット143の側面視で、整流回路53の表面53aは、軸線B1と垂直である。ヒートシンク135はプレート形状であり、フィン137は設けられていない。整流回路53及びヒートシンク135は第2構成片84bと平行に配置されている。整流回路53及びヒートシンク135は、軸線B1に沿った方向で、スイッチング回路121と第2構成片84bとの間に配置されている。つまり、軸線B1に沿った方向で、整流回路53から吸気口84dまでの距離は、スイッチング素子Tr1,Tr2から吸気口84dまでの距離よりも短い。
また、図11に示す基板ユニット143は、スイッチング素子Tr1,Tr3,Tr5においてスイッチング素子Tr2,Tr4,Tr6に近い方の表面に、ヒートシンク78が取り付けられている。さらに、図11に示す基板ユニット143は、スイッチング素子Tr2,Tr4,Tr6においてスイッチング素子Tr1,Tr3,Tr5に近い方の表面に、1枚のヒートシンク144が取り付けられている。ヒートシンク144はプレート形状である。
図11に示す基板ユニット143において、図4〜図6の基板ユニット143、図8の基板ユニット143と同じ構成部分については、図4〜図6の基板ユニット143、図8の基板ユニット143と同じ効果を得られる。したがって、整流回路53を効率よく冷却できる。
また、図11に示す基板ユニット143において、吸気口84dを通り収容室130に吸い込まれた空気は、ヒートシンク135に衝突し、剥離現象が生じる。したがって、空気に対する熱伝達効率が向上する。さらに、空気の通り道である流通経路D1は、ヒートシンク78とヒートシンク144との間に形成される。
(変更例3) 図12は、基板ユニット143の変更例3を示す。図12に示す基板ユニット143において、図4〜図6の基板ユニット143、図8の基板ユニット143と同じ構造については、図4〜図6の基板ユニット143、図8の基板ユニット143と同じ符号を付してある。また、図12には示されていないが、基板ケース82は、図9,図10に示すカバー131を有する。整流回路53の表面53aは軸線B1に対して傾斜している。また、ヒートシンク135はプレート形状であり、ヒートシンク135にフィン137は設けられていない。
スイッチング素子Tr2,Tr4,Tr6及びスイッチング素子Tr1,Tr3,Tr5は、軸線B1に沿って1列に配置されている。スイッチング素子Tr1,Tr3,Tr5は、軸線B1に沿った方向でスイッチング素子Tr2,Tr4,Tr6と、第2構成片84bとの間に配置されている。スイッチング素子Tr1〜Tr6は、軸線B1に対して交差する方向で、通路87と第1構成片84aとの間に配置されている。
スイッチング素子Tr2,Tr4,Tr6に1枚のヒートシンク144が取り付けられている。スイッチング素子Tr2,Tr4,Tr6は、軸線B1に沿った方向でヒートシンク144と第1構成片84aとの間に配置されている。また、スイッチング素子Tr1,Tr3,Tr5は、軸線B1に沿った方向でヒートシンク78と第1構成片84aとの間に配置されている。
カバー131の側壁133は、ガイド部145を備えている。基板ユニット143の側面視で、ガイド部145は軸線B1と平行に延ばされている。ガイド部145は、軸線B1と交差する方向で、スイッチング素子Tr1〜Tr6と、第1構成片84aとの間に配置されている。第2構成片84bに吸気口84dが設けられている。
図12の基板ユニット143において、図4〜図6の基板ユニット143、図8の基板ユニット143と同じ構造については、図4〜図6の基板ユニット143、図8の基板ユニット143と同じ効果を得られる。また、図12の基板ユニット143は、収容室130内に吸い込まれた空気は、ガイド部145により流れの方向がガイドされ、通路87へ導かれる。したがって、収容室130内に吸い込まれた空気が滞留することを抑制でき、整流回路53及びスイッチング回路121に対する冷却性を確保できる。
図12の基板ユニット143は、スイッチング素子Tr1〜Tr6が、軸線B1に沿った方向に1列に配置されている。このため、基板ユニット143の側面視で、基板ユニット143が軸線B1に対して直角な方向に大型化することを抑制できる。
実施の形態1におけるヒートシンク135を設けなくともよく、その場合は、空気は整流回路53の表面53aに沿って流れる。したがって、空気の流れ抵抗を低減できる。
(実施の形態2) 本発明における電動作業機の実施の形態2を、図13〜図16を参照して説明する。実施の形態2における電動作業機200はグラインダである。電動作業機200は、作業機本体201と、作業機本体201内に設けたブラシレスモータ202と、ブラシレスモータ202を制御する基板ユニット203と、を備えている。作業機本体201は、グリップ204と、グリップ204を固定したモータケース205と、モータケース205においてグリップ204が固定された箇所とは反対の箇所に固定されたヘッドカバー206と、を備えている。
ブラシレスモータ202は、モータケース205内に配置されており、ブラシレスモータ202は、モータケース205に固定されたステータ207と、ステータ207の内側に配置されたロータ208と、を備えている。ステータ207は、ステータコアに巻かれたコイルを備えている。ロータ208は、ロータコアと、ロータコアに取り付けた永久磁石と、を備えている。ステータ207のコイルに通電されて回転磁界が形成され、ロータ208が回転する。ロータ208を外周面に固定した出力軸209が設けられている。出力軸209は、モータケース205内からヘッドカバー206内に亘って配置されており、出力軸209は、2個の軸受210,211により軸線E1を中心として回転可能に支持されている。
モータケース205内とヘッドカバー206内とを仕切る隔壁212が設けられており、軸受210は隔壁212により支持されている。モータケース205内に円筒形状のボス部213が設けられており、軸受211はボス部213により支持されている。ブラシレスモータ202は、軸線E1に沿った方向で、冷却ファン220とボス部213との間に配置されている。
ヘッドカバー206には、軸受214により軸線E2を中心として回転可能に支持された工具支持軸215が設けられている。工具支持軸215であって、ヘッドカバー206の外に配置された箇所に円盤状の砥石216が取り付けられている。ヘッドカバー206内に減速機構217が設けられている。減速機構217は、出力軸209の回転力を工具支持軸215に伝達し、かつ、出力軸209の回転数よりも工具支持軸215の回転数を低くする。
減速機構217は、出力軸209に設けられた第1ギヤ218と、工具支持軸215に設けられ、かつ、第1ギヤ218に噛み合わされた第2ギヤ219と、を有する。第1ギヤ218の歯数は、第2ギヤ219の歯数よりも少ない。
モータケース205内において、軸線E1に沿った方向でブラシレスモータ202と隔壁212との間に冷却ファン220が設けられている。冷却ファン220は出力軸209と共に一体回転する。また、モータケース205には、作業者が操作するトリガ221が設けられている。
基板ユニット203は、グリップ204内に設けられている。グリップ204は、円筒状の本体204aと、本体204aにおけるモータケース205の反対側を塞ぐエンドプレート204bと、を備えている。エンドプレート204bに給電ケーブル227が取り付けられている。給電ケーブル227の第1端部は、リード線を介して制御基板222に接続され、給電ケーブル227の第2端部は、プラグを介して交流電源に接続される。
基板ユニット203は、制御基板222と、制御基板222に取り付けたスイッチング回路223と、制御基板222に取り付けた整流回路224と、制御基板222を支持した基板ケース226と、を備えている。整流回路224は、図2の整流回路53と同様に構成されている。基板ケース226は、プレート形状の本体部226aと、本体部226aの外周縁に設けた2つの側壁226b,226cと、を有する。2つの側壁226b,226cは、軸線E1と平行に、かつ、互いに平行に配置されている。電動作業機200の正面視で、軸線E1は側壁226bと側壁226cとの間に配置されている。
スイッチング回路223は、6個のスイッチング素子Tr1〜Tr6を有する。電動作業機200の正面視で、スイッチング回路223は、軸線E1と側壁226bとの間に配置されている。また、整流回路224は、軸線E1に沿った方向でスイッチング回路223とエンドプレート204bとの間に配置されている。また、整流回路224は、軸線E1と交差する方向で、スイッチング回路223と側壁226cとの間に配置されている。電動作業機200の正面視で、軸線E1は整流回路224の配置位置を通り、整流回路224の表面224aは、電動作業機200の側面視で軸線E1に対して傾斜している。表面224aは、側壁226cから側壁226bに近づくことに伴い、スイッチング回路223に近づく向きで傾斜している。
ヒートシンク225は表面224aに取り付けられており、ヒートシンク225は複数のフィン228を有する。複数のフィン228は、制御基板222の厚さ方向に並べられており、かつ、互いに間隔をおいて平行に並べられている。複数のフィン228同士の間に溝246が形成されている。制御基板222の正面視で、溝246の底部は表面224aと平行である。
次に、作業機本体201内に空気を流通させる機構を説明する。まず、グリップ204の本体204aを径方向に貫通する吸気口229が設けられている。吸気口229は、軸線E1に沿った方向で整流回路224とエンドプレート204bとの間に配置されている。吸気口229は、軸線E1に沿った方向に間隔をおいて複数設けられている。また、吸気口229は、本体204aの円周方向に間隔をおいて複数設けられている。
さらに、グリップ204内とモータケース205内とはつながっている。また、隔壁212に通路212aが設けられており、モータケース205内とヘッドカバー206内とで空気の流通が可能である。さらに、ヘッドカバー206に排気口206aが設けられており、排気口206aは、ヘッドカバー206内と作業機本体201の外部とをつないでいる。
次に、電動作業機200の使用例及び制御を説明する。トリガ221が操作されていなければ、ブラシレスモータ202のコイルに電圧が印加されず、出力軸209は停止している。トリガ221が操作されると、スイッチング回路223のスイッチング素子Tr1〜Tr6のオン・オフが制御されて、ブラシレスモータ202のコイルに電圧が印加される。すると、回転磁界が形成されて出力軸209が回転する。出力軸209と共に回転数する第1ギヤ218の回転力は、第2ギヤ219を介して工具支持軸215に伝達される。その結果、砥石216が回転して対象物を研磨することができる。
冷却ファン220が出力軸209と共に回転すると、作業機本体201の外部の空気が、吸気口229を通りグリップ204内に吸い込まれる。グリップ204内に吸い込まれた空気は、流通経路D4に沿って流れ、整流回路244及びスイッチング回路223の熱が空気に伝達され、整流回路244及びスイッチング回路223が冷却される。整流回路224は、流通経路D4における空気の流れ方向で、スイッチング回路223よりも上流に配置されている。整流回路224から吸気口229までの距離は、スイッチング回路223から吸気口229までの距離よりも短い。したがって、スイッチング回路223よりも発熱量の大きい整流回路224を先に冷却することで、効率的に冷却される。
また、流通経路D4を流れる空気の一部は、ヒートシンク225の溝246の底部に沿って流れることで、空気の方向がスイッチング回路223に近づくようにガイドされる。したがって、空気の流れ抵抗を低減できる。また、流通経路D4に沿って流れる空気は、スイッチング素子同士の間を通る。さらに、複数のスイッチング素子Tr1〜Tr6は、空気の流れ方向に沿って配置されている。したがって、スイッチング回路223に対する冷却性能が向上する。
上記のようにして、グリップ204内を流れた空気は、モータケース205内へ流れ込み、その空気は流通経路D5に沿って流れる過程でブラシレスモータ202の熱を奪い、ブラシレスモータ202を冷却する。流通経路D5は、空気の流れ方向で流通経路D4よりも下流に形成されている。モータケース205内の空気は、冷却ファン220により吸い込まれ、かつ、吐出され、冷却ファン220から吐出された空気の一部は、通路212a及びヘッドカバー206の内部を流通経路D6に沿って流れ、排気口206aから作業機本体201の外部へ排出される。冷却ファン220から吐出された空気の一部は、通路212aから直接に作業機本体201の外部へ排出される。流通経路D4,D5,D6は、空気の流れの一部を示しており、空気は流通経路D4,D5,D6以外の箇所でも流れる。流通経路D5は、空気の流れ方向で流通経路D4よりも下流に形成されている。したがって、ブラシレスモータ202から熱が伝達された空気が、グリップ204内へ流入することを防止できる。
実施の形態2の電動作業機200において、ヒートシンク225が設けられていなくともよい。この場合、流通経路D4を流れる空気の方向は、整流回路224の表面224aによってガイドされ、スイッチング回路223に向かう。したがって、空気の流れ抵抗が低減される。図2の制御回路は、電動作業機200の制御回路として用いることが可能である。図2の永久磁石45、接続基板47は、図13の電動作業機200に設けられない。整流回路224及びスイッチング回路223が、制御基板222に取り付けられている。このため、電動作業機200を組み立てる工程では、整流回路224及びスイッチング回路223が取り付けられた制御基板222をグリップ204内へ入れればよく、電動作業機200の組み立てが容易である。
実施形態の形態1における電動作業機の構成と、本発明の構成との対応関係を説明すると、先端工具11が、本発明の作業工具に相当し、ブラシレスモータ30が、本発明の電動モータに相当し、電動作業機10が、本発明の電動作業機に相当し、整流回路53が、本発明の整流回路に相当し、スイッチング回路121が、本発明のスイッチング回路に相当し、作業機本体12が、本発明のケーシングに相当し、吸気口14a,84d,84c,133aが、本発明の吸気口に相当し、排気口146が、本発明の排気口に相当し、流通経路D1が、本発明の第1流通経路に相当する。
また、スイッチング回路121、コンデンサ54aが、本発明の電気部品に相当し、ダイオード素子53bが、本発明のダイオード素子に相当し、ヒートシンク135が、本発明の第1ヒートシンクに相当し、ヒートシンク78〜81,144が、本発明の第2ヒートシンクに相当し、整流回路53の表面53aが、本発明の第1ガイド部に相当し、溝138の底部が、本発明の第2ガイド部に相当する。吸気口84dと吸気口84cとが、本発明における「空気の流れの向きが異なる複数の吸気口」に相当する。さらに、スイッチング素子Tr1〜Tr6が、本発明のスイッチング素子に相当し、冷却ファン41が、本発明の冷却ファンに相当し、基板ケース82が、本発明の基板ケースに相当し、ガイド部145が、本発明の第3ガイド部に相当する。
実施形態の形態2における電動作業機の構成と、本発明の構成との対応関係を説明すると、砥石216が、本発明の作業工具に相当し、ブラシレスモータ202が、本発明の電動モータに相当し、整流回路224が、本発明の整流回路に相当し、スイッチング回路223が、本発明のスイッチング回路に相当し、作業機本体201が、本発明のケーシングに相当し、吸気口229が、本発明の吸気口に相当し、排気口206a、通路212aが、本発明の排気口に相当する。
また、流通経路D4が、本発明の第1流通経路に相当し、流通経路D7が、本発明の第2流通経路に相当し、スイッチング回路223が、本発明の電気部品に相当し、スイッチング素子Tr1〜Tr6が、本発明のスイッチング素子に相当し、ヒートシンク225が、本発明の第1ヒートシンクに相当する。整流回路224の表面224aが、本発明の第1ガイド部に相当し、溝246の底部が、本発明の第2ガイド部に相当する。さらに、冷却ファン220が、本発明の冷却ファンに相当し、基板ケース226は、本発明の基板ケースに相当する。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、図4〜図6に示す本体部129に、図8に示す吸気口84dを設けることも可能である。また、本発明の電動作業機は、先端工具に回転力を与え、かつ、軸線方向の打撃力を加えないドリルまたはドライバであってもよい。さらに、本発明の電動作業機は、先端工具に回転力及び回転方向の打撃力を加えるインパクトドライバ、インパクトドリルであってもよい。本発明の電動作業機は、先端工具を往復運動させるジグソー、セーバソーであってもよい。本発明において、作業工具の動作は、作業工具の往復動作、作業工具の回転動作を含む。
10,200…電動作業機、11…先端工具、12,201…作業機本体、14a,84c,84d,133a,229…吸気口、30,202…ブラシレスモータ、41,220…冷却ファン、53,224…整流回路、53a,224a…表面、53b…ダイオード素子、54a…コンデンサ、78〜81,135,144,225…ヒートシンク、82,226…基板ケース、121,223…スイッチング回路、138,229…溝、145…ガイド部、146,206a…排気口、212a…通路、216…砥石、D1,D4,D5,D6,D7…流通経路、Tr1〜Tr6…スイッチング素子。

Claims (14)

  1. 作業工具を動作する電動モータを備えた電動作業機であって、
    前記電動モータに印加する電圧を交流から直流に変換する整流回路と、
    前記電動モータを制御するスイッチング回路と、
    を備え、
    前記整流回路及び前記スイッチング回路を冷却する空気の流通方向で、前記整流回路は、前記スイッチング回路よりも上流に配置され
    前記整流回路及び前記スイッチング回路を収容したケーシングと、
    前記ケーシングに設けられ、かつ、前記ケーシングの外部の空気を前記ケーシングの内部に導入する吸気口と、
    前記ケーシングに設けられ、かつ、前記ケーシングの内部の空気を前記ケーシングの外部に排出する排気口と、
    が設けられ、
    前記ケーシング内に形成される空気の第1流通経路は、
    前記吸気口と前記排気口とをつなぎ、
    前記整流回路は、前記第1流通経路で前記スイッチング回路よりも前記吸気口に近い位置に配置され、
    前記第1流通経路を流れる空気を前記スイッチング回路に向ける第1ガイド部が設けられ、
    前記第1ガイド部は、前記整流回路に設けられている、電動作業機。
  2. 作業工具を動作する電動モータを備えた電動作業機であって、
    前記電動モータに印加する電圧を交流から直流に変換する整流回路と、
    前記電動モータを制御するスイッチング回路と、
    を備え、
    前記整流回路及び前記スイッチング回路を冷却する空気の流通方向で、前記整流回路は、前記スイッチング回路よりも上流に配置され、
    前記整流回路及び前記スイッチング回路を収容したケーシングと、
    前記ケーシングに設けられ、かつ、前記ケーシングの外部の空気を前記ケーシングの内部に導入する吸気口と、
    前記ケーシングに設けられ、かつ、前記ケーシングの内部の空気を前記ケーシングの外部に排出する排気口と、
    が設けられ、
    前記ケーシング内に形成される空気の第1流通経路は、前記吸気口と前記排気口とをつなぎ、
    前記整流回路は、前記第1流通経路で前記スイッチング回路よりも前記吸気口に近い位置に配置され、
    前記整流回路の熱を空気に伝達する第1ヒートシンクと、
    前記スイッチング回路の熱を空気に伝達する第2ヒートシンクと、
    が設けられ、
    前記第1ヒートシンクは、前記第1流通経路を流れる空気を前記スイッチング回路に向ける第2ガイド部を備えている、電動作業機。
  3. 前記電動モータを制御する電気部品が、前記ケーシング内に設けられ、
    前記吸気口から前記整流回路までの距離は、前記吸気口から前記スイッチング回路までの距離、及び前記電気部品から前記吸気口までの距離よりも短い、請求項1または2に記載の電動作業機。
  4. 前記整流回路は、複数のダイオード素子を有するブリッジ回路であり、
    前記スイッチング回路は、複数のスイッチング素子を備えている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電動作業機。
  5. 前記第1流通経路は、前記複数のスイッチング素子同士の間を通る、請求項4に記載の電動作業機。
  6. 前記第1流通経路で、前記整流回路を冷却する空気の流れの向きと、前記スイッチング回路を冷却する空気の流れの向きと、が同じである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の電動作業機。
  7. 前記吸気口は、前記ケーシング内に導入する空気の流れの向きが異なる複数の吸気口を含む、請求項2または3に記載の電動作業機。
  8. 前記複数のスイッチング素子は、前記第1流通経路で空気の流れ方向に沿って配置されている、請求項4または5に記載の電動作業機。
  9. 前記電動モータの動力で回転する冷却ファンが、前記ケーシング内に設けられ、前記冷却ファンが回転すると、前記ケーシングの外部の空気が前記ケーシング内に吸い込まれる、請求項1〜8のいずれか1項に記載の電動作業機。
  10. 前記冷却ファンの回転により前記ケーシング内に吸い込まれ、かつ、前記電動モータを冷却する空気が流れる第2流通経路が、前記ケーシング内に形成され、前記第1流通経路と前記第2流通経路とは、互いに並列である、請求項9に記載の電動作業機。
  11. 前記冷却ファンの回転により前記ケーシング内に吸い込まれ、かつ、前記電動モータを冷却する空気が流れる第2流通経路が、前記ケーシング内に形成され、前記第2流通経路は、前記ケーシング内における空気の流れ方向で前記第1流通経路よりも下流に形成される、請求項9に記載の電動作業機。
  12. 前記整流回路及び前記スイッチング回路を取り付けた基板ケースが、前記ケーシング内に設けられている、請求項1〜11のいずれか1項に記載の電動作業機。
  13. 前記基板ケースは、本体部及びカバーを有し、
    前記カバーは、空気の流れ方向をガイドする第3ガイド部を備えている、請求項12に記載の電動作業機。
  14. 作業工具を動作する電動モータを備えた電動作業機であって、
    前記電動モータに印加する電圧を交流から直流に変換する整流回路と、
    前記電動モータを制御するスイッチング回路と、
    を備え、
    前記整流回路及び前記スイッチング回路を冷却する空気の流通方向で、前記整流回路は、前記スイッチング回路よりも上流に配置され、
    前記整流回路及び前記スイッチング回路を収容したケーシングと、
    前記ケーシングに設けられ、かつ、前記ケーシングの外部の空気を前記ケーシングの内部に導入する吸気口と、
    前記ケーシングに設けられ、かつ、前記ケーシングの内部の空気を前記ケーシングの外部に排出する排気口と、
    が設けられ、
    前記ケーシング内に形成される空気の第1流通経路は、
    前記吸気口と前記排気口とをつなぎ、
    前記整流回路は、前記第1流通経路内で前記スイッチング回路よりも前記吸気口に近い位置に配置され、
    前記スイッチング回路は、複数のスイッチング素子を備え、
    前記整流回路に接触して設けられ、かつ、前記整流回路の熱を前記第1流通経路で空気に伝達する第1ヒートシンクと、
    前記複数のスイッチング素子に接触し、かつ、前記複数のスイッチング素子の熱を前記第1流通経路で空気に伝達する第2ヒートシンクと、
    が設けられ、
    前記第2ヒートシンクは、
    前記複数のスイッチング素子が接触する第1の表面と、
    前記複数のスイッチング素子が接触しない第2の表面と、
    を有し、
    前記整流回路または前記第1ヒートシンクの少なくとも一方は、前記第1流通経路内を流れる空気の一部を前記第2の表面に近づくようにガイドする、電動作業機。
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