JP6402157B2 - 複合樹脂成形品の成形方法及び成形金型 - Google Patents

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本発明は、1次成形体の内側に2次成形体が成形することで、2次成形体の外側が先に成形された1次成形体で覆われた複合樹脂成形品を製造する金型及び方法に関する。
本件出願人は複合樹脂成形品の成形金型の一例として、鍔付筒体の成形方法及び成形金型の特許を取得している(例えば、特許文献1参照)。
具体的には、パーティングラインに対し固定側に位置する固定金型及びスライド金型と、可動側に位置する可動金型により構成し、且つ1次成形用のキャビティへの1次成形樹脂材料の流路と2次成形用のキャビティへの2次成形樹脂材料の流路が形成された成形金型であって、固定金型に一対の1次成形中子及び1個の2次成形中子を、一対の1次成形中子の間の中央に2次成形中子を配置する様に並列突設し、固定金型に対し接離自在な固定側のスライド金型に2個の嵌挿孔を、該2個の嵌挿孔の中心間距離を1次成形中子及び2次成形中子の中心間距離と同一となる様に形成すると共に、該嵌挿孔の開口縁部に鍔部の保持段部を形成し、且つスライド金型を、上記1次成形中子及び2次成形中子の配列方向に、上記中心間距離と同一量往復スライド自在とすると共に、2次成形中子の先端及び可動金型における2次成形中子の対向位置に筒部の形成凹部を形成し、可動金型側の筒部の形成凹部内の中央に2次成形センター中子を突設すると共に、該2次成形センター中子の先端面を2次成形中子側の筒部の形成凹部の底面に型締め状態において当接する様にし、前記可動金型と、前記固定側のスライド金型側の一方の嵌挿孔の保持段部と、一方の1次成形中子の先端部位とによりリング状の1次成形用のキャビティを形成すると共に、前記可動金型の中央の2次成形用の形成凹部、該2次成形用の形成凹部内に設けた2次成形センター中子、前記固定側のスライド金型の一方の1次成形用の嵌挿孔の保持段部にセット状態の成形済鍔部と、中央の2次成形中子の先端に形成した2次成形用の形成凹部とにより2次成形用のキャビティを形成し、スライド金型及び可動金型の分割面に、略Y字状のパーティング射出成形用の1次成形樹脂流路を形成し、該1次成形樹脂流路を、可動スライド動金型及び可動金型の側部で開口するスプール部と、該スプール部の下流部位を2分岐させるランナ部と、固定側のスライド金型における嵌挿孔の保持段部の側部に形成したゲート溝とにより構成し、上記ランナ部の両端部間の距離を、1次成形中子の中心間距離と同一にして、一端部が第1位置における固定側のスライド金型の一方のゲート溝に、他端部が第2位置における固定側のスライド金型の他方のゲート溝に夫々連通する様に形成した鍔付筒体の成形金型であり、この成形金型の効果は、次の通りである。
(1) パーティングラインに対し固定側のスライド金型に1次成形品である鍔部をセット状 態で型開きされる斬新な構造であるため、単純な構成の金型で鍔付筒体を成形すること が出来る。
(2) 固定金型に対しスライド金型を離間させることから、スライド金型における嵌挿孔内 から1、2次成形中子をび1個の2次成形中子が抜かれるため、スライド金型をスライ ド可能にすることが出来ると共に、1次成形用のキャビティがスライド金型の往復スラ イドにより異なる箇所に交互に形成して鍔部を連続成形することが出来るため、鍔付筒 体の連続成形を実現出来る。
(3) スライド金型を固定金型及び可動金型間に設けたベースにスライド可能に設けたので 、スライド金型の小型化を実現出来るため、スライド金型の駆動手段も低出力化するこ とが出来、又スライドしないベースにスライド金型が設けられていることから、型締め ・型開きのガイド機構・部品をベース側に組み込むことが出来るため、安定且つ正確に 型締め・型開きを行うことが出来る。
(4) 可動スライドの第1、2位置へのスライドにより1次成形樹脂の流路を切り換えるこ とが出来るため、別途切換手段を講じずに交互形成される2次成形用のキャビティに自 動的に1次成形樹脂を射出することが出来る。
この成形金型は、鍔付筒体を成形するためのものであるため、固定側から2次成形樹脂を射出して複合樹脂成形品である鍔付筒体を成形可能としている。
特許第4691400号公報
しかし、自動車に使用される樹脂製燃料タンクは、内側をガスバリア性の高い樹脂(例えば、ナイロン樹脂)で、外側を耐薬品性の高い樹脂(例えば、ポリエチレン樹脂)の多層構造にしたタンク本体にキャップ形状の各種付属品が取り付けられており、この付属品の内側が燃料(気化燃料を含む)に接触する場合、タンク本体と同様に、外側を耐蝕性の高い樹脂とする二層構造の複合樹脂成形品にする必要があるが、先に外側部位を成形した後に、上記従来技術の様に固定側から2次成形樹脂を射出する場合、可動型側にサブマリンゲート(トンネルゲート)を形成し、1次成形体を迂回して内側から2次成形樹脂を注入すれば可能であるが、金型が複雑化してしまうなど、解決せねばならない課題があった。
本発明は、上記従来技術に基づく、固定側から2次成形樹脂を射出する場合には可動型側にサブマリンゲート(トンネルゲート)が必要になる課題に鑑み、パーティングラインに対し固定側に位置する固定板及びスライド金型と、可動側に位置する可動金型による成形方法であって、前記スライド金型と前記可動金型を離間させた状態で、前記固定板、進退ユニットの係合により割型ユニットが型締め状態となった前記スライド金型及び前記可動金型を型締めし、前記可動金型と、前記可動金型における1次成形中子と、前記スライド金型側の型締め状態の割型ユニットとにより形成される1次成形用のキャビティ内に1次成形樹脂材料を、1次成形樹脂流路内を通し射出して、貫通孔及びアンダーカットを有する1次成形体を成形する第1工程と、前記固定板、前記第1工程により成形した前記1次成形体が型締め状態の前記割型ユニットにセット状態のままの前記スライド金型及び前記可動金型の相互間を離間させる第2工程と、前記スライド金型を往動スライドさせて前記割型ユニットに係合状態の前記進退ユニットを前記固定金型に固定した後に前記固定板、前記スライド金型及び前記可動金型を型締めし、前記可動金型と、前記可動金型における2次成形中子と、前記スライド金型の型締め状態の割型ユニットにセット状態のままの成形済1次成形品とで形成される2次成形用のキャビティ内に前記1次成形樹脂材料と異なる2次成形樹脂材料を、2次成形樹脂流路及び前記1次成形体の貫通孔を通して射出し2次成形体を成形して、先に成形した前記1次成形体と一体化した仕上げ前の複合樹脂成形品を成形する第3工程と、前記進退ユニットが固定状態の前記固定板、前記スライド金型及び前記可動金型の相互間を離間させ、前記進退ユニットの離脱により型開き状態となった前記割型ユニットから離型されて可動金型にセット状態のままとなった前記仕上げ前の複合樹脂成形品を、完全に型開きされた状態で前記可動金型から取り出す第4工程と、前記固定金型に対し前記スライド金型を型締めして進退ユニットの係合により割型ユニットを型締め状態とすると共に、前記スライド金型を復動スライドさせて、前記進退ユニットの前記固定金型に対する固定状態を解除した後に前記第1工程と同様の成形工程を行うことを繰り返して、前記仕上げ前の複合樹脂成形品を連続成形し、成形された前記仕上げ前の複合樹脂成形品における前記貫通孔を塞いで複合樹脂成形品を完成させる様にすることによって、可動型側にサブマリンゲート(トンネルゲート)を形成せずに1次成形体の内側に2次成形体を成形可能にし、且つ貫通孔による2次成形体の外部露出を完全に防止可能にして、上記課題を解決する。
要するに本発明は、固定側から2次成形樹脂を射出する場合には可動型側にサブマリンゲート(トンネルゲート)が必要になる課題に鑑み、パーティングラインに対し固定側に位置する固定板及びスライド金型と、可動側に位置する可動金型による成形方法であって、前記スライド金型と前記可動金型を離間させた状態で、前記固定板、進退ユニットの係合により割型ユニットが型締め状態となった前記スライド金型及び前記可動金型を型締めし、前記可動金型と、前記可動金型における1次成形中子と、前記スライド金型側の型締め状態の割型ユニットとにより形成される1次成形用のキャビティ内に1次成形樹脂材料を、1次成形樹脂流路内を通し射出して、貫通孔及びアンダーカットを有する1次成形体を成形する第1工程と、前記固定板、前記第1工程により成形した前記1次成形体が型締め状態の前記割型ユニットにセット状態のままの前記スライド金型及び前記可動金型の相互間を離間させる第2工程と、前記スライド金型を往動スライドさせて前記割型ユニットに係合状態の前記進退ユニットを前記固定金型に固定した後に前記固定板、前記スライド金型及び前記可動金型を型締めし、前記可動金型と、前記可動金型における2次成形中子と、前記スライド金型の型締め状態の割型ユニットにセット状態のままの成形済1次成形品とで形成される2次成形用のキャビティ内に前記1次成形樹脂材料と異なる2次成形樹脂材料を、2次成形樹脂流路及び前記1次成形体の貫通孔を通して射出し2次成形体を成形して、先に成形した前記1次成形体と一体化した仕上げ前の複合樹脂成形品を成形する第3工程と、前記進退ユニットが固定状態の前記固定板、前記スライド金型及び前記可動金型の相互間を離間させ、前記進退ユニットの離脱により型開き状態となった前記割型ユニットから離型されて可動金型にセット状態のままとなった前記仕上げ前の複合樹脂成形品を、完全に型開きされた状態で前記可動金型から取り出す第4工程と、前記固定金型に対し前記スライド金型を型締めして進退ユニットの係合により割型ユニットを型締め状態とすると共に、前記スライド金型を復動スライドさせて、前記進退ユニットの前記固定金型に対する固定状態を解除した後に前記第1工程と同様の成形工程を行うことを繰り返して、前記仕上げ前の複合樹脂成形品を連続成形し、成形された前記仕上げ前の複合樹脂成形品における前記貫通孔を塞いで複合樹脂成形品を完成させる様にしているので、固定板、スライド金型及び可動金型の型締め・型開きと、スライド金型の第1、2位置へのスライドと、1、2次成形用キャビティへの1、2次成形樹脂材料の射出という簡単な工程だけで、1次成形体の内側に2次成形体を有する複合樹脂成形品を成形出来る。
更に、成形された前記仕上げ前の複合樹脂成形品における前記貫通孔を塞いで複合樹脂成形品を完成させる様にしたので、2次成形樹脂を1次成形体を貫通させて注入する形態であっても、2次成形体の一部を1次成形体に形成された貫通孔から外部露出させない複合樹脂成形品を成形することが出来る。
前記第1工程で、前記1次成形体における前記貫通孔の周囲部分を厚くして筒状の突出部位を形成する様にし、この突出部位を溶融して前記貫通孔を塞ぐ様にしたので、1次成形体と同じ材質のもので閉塞出来るため、1次成形体と閉塞材の一体性を向上させることが出来るため、1次成形体に付着した液体の2次成形体側への浸潤を確実に防止することが出来ると共に、閉塞工程に他部材が不要なため、閉塞工程を簡略化することが出来る。
パーティングラインに対し固定側に位置する固定板及びスライド金型と、可動側に位置する可動金型により構成し、前記固定板に対し前記スライド金型を接離自在とし、前記可動金型に1個又は2個の1次成形中子及び1個の2次成形中子を、前記1次成形中子と前記2次成形中子5が隣接する様に、前記スライド金型のスライド方向に並列突設し、前記スライド金型を、上記1次成形中子及び2次成形中子の配列方向に、上記1次成形中子及び2次成形中子の中心間距離と同一量往復スライド自在とし、前記スライド金型に嵌挿孔を前記1次成形中子と同数形成し、前記嵌挿孔に複数の割型ブロックを有する割型ユニットを設置し、該割型ユニットに、前記割型ブロックの進退ユニットを着脱自在に係合させ、前記固定板に、前記2次成形中子がセットされた状態の前記割型ユニットに係合した進退ユニットの固定手段を設け、前記スライド金型に前記割型ユニットは型締め時にアンダーカットを有する1次成形体をセット状態に維持可能とすると共に、型開き時に前記仕上げ前の複合樹脂成形品を離型可能にし、前記可動金型と、前記1次成形中子と、型締め状態の前記割型ユニットとにより1次成形用キャビティを形成すると共に、前記可動金型と、前記2次成形中子と、型締め状態の前記割型ユニットにセット状態の前記1次成形体とにより2次成形用キャビティを形成し、前記スライド金型が前記1次成形用キャビティを形成する位置で連通状態となる1次成形用のキャビティへの1次成形樹脂材料の流路と、前記スライド金型が前記2次成形用キャビティを形成する位置で連通状態となる2次成形用のキャビティへの2次成形樹脂材料の流路とを前記固定板及び前記スライド金型に形成し、前記固定板における前記スライド金型とは反対側に、1次成形樹脂材料流路及び2次成形樹脂材料流路の入口となる1次成形樹脂用スプルブッシュ及び2次成形樹脂用スプルブッシュを設け、前記割型ユニット又は前記1次成形中子に凸部を形成し、前記凸部が前記1次成形中子又は前記割型ユニットに当接し前記2次成形樹脂流路の出口を閉鎖可能にして、前記1次成形体に貫通孔を形成可能にし、前記2次成形樹脂流路の出口から、前記凸部により形成された前記1次成形体の前記貫通孔を通して前記2次成形用キャビティ内へ2次成形樹脂材料を射出可能に形成したので、同方向から固定板及びスライド金型を貫通させて1、2次成形樹脂を注入することが出来、而も2次成形樹脂は1次成形体を貫通させて注入することが出来るため、可動金型側にサブマリンゲート(トンネルゲート)を形成せずに成形することが出来、金型の単純化を図ることが出来、而も1次成形中子とスライド金型の割型ユニットを2個にすれば、1次成形体と仕上げ前の複合樹脂成形品を同時成形することが出来るため、仕上げ前の複合樹脂成形品を効率的に成形することが出来る。
前記スライド金型におけ前記2次成形樹脂流路の出口の外周部に環状凹部を形成して、前記1次成形体における前記貫通孔の周囲部分を厚くした筒状の突出部位を形成可能にしたので、2次成形体と同材質の2次成形樹脂で貫通孔を閉鎖出来るため、貫通孔の閉鎖部位と2次成形体との一体性を向上させることが出来る。
前記スライド金型に嵌挿孔を前記1次成形中子と同数形成し、前記嵌挿孔に複数の割型ブロックを有する割型ユニットを設置し、該割型ユニットに、前記割型ブロックの進退ユニットを着脱自在に係合させ、前記固定板に、前記2次成形中子がセットされた状態の前記割型ユニットに係合した進退ユニットの固定手段を設け、前記スライド金型に前記割型ユニットは型締め時にアンダーカットを有する1次成形体をセット状態に維持可能とすると共に、型開き時に前記仕上げ前の複合樹脂成形品を離型可能にしたので、1次成形体にアンダーカットが形成されていても、仕上げ前の複合樹脂成形品が可動金型側にセットされた状態で前記固定板、前記スライド金型及び前記可動金型を型開きすることが出来るため、仕上げ前の複合樹脂成形品を確実に取り出すことが出来る等その実用的効果甚だ大である。
本発明に係る複合樹脂成形品の成形金型の実施例1におけるスライド金型が第1位置の状態を示す縦断面図である。 本発明に係る複合樹脂成形品の成形金型の実施例1におけるスライド金型が第2位置の状態を示す縦断面図である。 1次成形用キャビティの断面図である。 2次成形用キャビティの断面図である。 型締め前の状態の成形金型の縦断面図である。 型締め後の1次成形樹脂を射出した状態の成形金型の縦断面図である。 型開き状態を示す断面図である。 スライド金型と離脱用プレートを型締めした状態の成形金型の縦断面図である。 スライド金型を第2位置とした状態を示す断面図である。 型締め後の2次成形樹脂を射出した状態の成形金型の縦断面図である。 型開き状態を示す断面図である。 仕上げ前の複合成形品を取り出した後にスライド金型と離脱用プレートを型締めした状態の成形金型の縦断面図である。 スライド金型を第1位置とした状態を示す断面図である。 型締め状態の成形金型の1次成形用キャビティでの断面図である。 型開き後の状態の成形金型の1次成形用キャビティでの断面図である。 型締め状態の成形金型の2次成形用キャビティでの断面図である。 型開き後の状態の成形金型の2次成形用キャビティでの断面図である。 閉鎖工程前の状態を示す断面図である。 閉鎖工程後の状態を示す断面図である。 複合樹脂成形品の成形金型の実施例2におけるスライド金型が第1位置の状態を示す縦断面図である。 複合樹脂成形品の成形金型の実施例2におけるスライド金型が第2位置の状態を示す縦断面図である。
本発明に係る複合樹脂成形品の成形金型にあっては、上部に貫通孔W1aを有する1次成形体W1の内側に2次成形体W2を一体成形して仕上げ前の複合樹脂成形品W’とする金型であって、図1、2に示す様に、パーティングラインに対し固定側に位置する固定板1及びスライド金型2と、可動側に位置する可動金型3により構成すると共に、固定板1に対しスライド金型2を接離自在と成している。
可動金型3に1個又は2個の1次成形中子4及び1個の2次成形中子5を、1次成形中子4と2次成形中子5が隣接する様に(2個の1次成形中子4及び1個の2次成形中子5の場合、2個の1次成形中子4間に2次成形中子5を配置する様に)、スライド金型2のスライド方向に列設している。
スライド金型2は、1次成形中子4及び2次成形中子5の中心間距離と同一量往復スライド自在とし、具体的には第1位置から第2位置に往動し、第2位置から第1位置に復動する。
スライド金型2の可動金型3側の面に、1次成形体W1の外面形状に合致する成形凹部6を1次成形中子4と同数形成し、該成形凹部6内に、1次成形中子4又は2次成形中子5をセット可能にしている。
そして、可動金型3と、1次成形中子4及びと、スライド金型2における成形凹部6とにより1次成形体W1のキャビティ7を形成すると共に、可動金型3と、2次成形中子5と、スライド金型2にセット状態の1次成形体W1とにより2次成形体W2のキャビティ8を形成している。
尚、スライド金型2にあっては、第1、2位置の状態における未使用の1次成形中子4又は2次成形中子5が邪魔にならない様に形成されている。
固定板1及びスライド金型2に、スライド金型2が1次成形用キャビティ7を形成する位置で連通状態となる1次成形用キャビティ7への1次成形樹脂材料流路9と、スライド金型2が2次成形用キャビティ8を形成する位置で連通状態となる2次成形用キャビティ8への2次成形樹脂材料流路10とを形成している。
固定板1におけるスライド金型2とは反対側に、1次成形樹脂材料流路9及び2次成形樹脂材料流路10の入口となる1次成形樹脂用スプルブッシュ11及び2次成形樹脂用スプルブッシュ12を設けている。
スライド金型2の成形凹部6又は1次成形中子4における1次成形体W1の貫通孔W1aに相当する位置に凸部13を形成し、該凸部13の高さを1次成形体W1の厚みと同寸とし、2次成形樹脂流路10は、第1位置において凸部13が1次成形中子4又はスライド金型2の成形凹部6に当接して出口を閉鎖可能にし、且つ1次成形体W1の貫通孔W1aを通して2次成形体用キャビティ8内へ2次成形樹脂材料を射出可能にしている。
次に、複合樹脂成形品Wの成形工程を説明する。
〔第1工程〕
固定板1、スライド金型2及び可動金型3を型締めし、1次成形樹脂材料を、1次成形樹脂流路9内を通して1次成形用キャビティ12内に射出して、貫通孔W1aを有する1次成形体W1を成形する。
〔第2工程〕
固定板1、スライド金型2及び可動金型3の相互間を離間させ、前記第1工程により成形した1次成形体W1はスライド金型2側にセット状態となる。
〔第3工程〕
スライド金型2を第2位置へスライドさせた後に固定板1、スライド金型2及び可動金型3を型締めし、1次成形樹脂材料と異なる2次成形樹脂材料を、2次成形樹脂流路10及び1次成形体W1の貫通孔W1aを通して2次成形用キャビティ8内に射出し2次成形体W2を形成して、先に成形した1次成形体W1と一体化した仕上げ前の複合樹脂成形品W’を成形する。
〔第4工程〕
固定板1、スライド金型2及び可動金型3の相互間を離間させ、前記第3工程により成形した複合樹脂成形品Wは可動金型3にセット状態となり、完全に型開きされた状態で可動金型3から仕上げ前の複合樹脂成形品W’を取り出す。
〔第5工程〕
スライド金型2を第1位置にスライドさせる。
〔第6工程〕
上記第1〜5工程を繰り返して、貫通孔W1aがそのままの仕上げ前の複合樹脂成形品W’を連続成形する。
〔第7工程〕
仕上げ前の複合樹脂成形品W’における貫通孔W1aを塞いで複合樹脂成形品Wを完成させる。
本発明に係る複合樹脂成形品の成形金型の実施例1は、固定板1、スライド金型2、可動金型3、1個の1次成形中子4及び1個の2次成形中子5、1個の成形凹部6、1次成形樹脂材料流路9及び2次成形樹脂材料流路10、1次成形樹脂用スプルブッシュ11及び2次成形樹脂用スプルブッシュ12を有し、1次成形中子4に凸部13を形成している。
この成形金型で成形される仕上げ前の複合樹脂成形品である接続部品W’は、タンク本体の開口部(図示せず)を閉鎖する蓋部Waと該蓋部Waの側部より突出する接続パイプ部Wbとを有し、1次成形体である外側部位W1と、2次成形体で外側部位W1の内面を覆う内側部位W2で構成されており、蓋部Waの中央に円孔状の貫通孔W1aが形成され、蓋部Waにおける貫通孔W1aの周囲部分を厚くして円筒状の突出部位W1bを形成している。
固定板1は、後述する進退ユニット30を第2位置のスライド金型2から離脱させる手段を有し、基本的には、固定板本体14及び進退ユニット30の離脱用プレート15とを有し、望ましくは固定板本体14及び離脱用プレート15の間にランナストリッパプレート16を有している。
固定板本体14は、1次成形樹脂流路9及び2次成形樹脂流路10の入口側に当たる1次成形樹脂用スプルブッシュ11及び2次成形樹脂用スプルブッシュ12を有し、該1次成形樹脂用スプルブッシュ11及び2次成形樹脂用スプルブッシュ12の先端を固定板本体14の離脱用プレート15側の面より突出している。
ランナストリッパプレート16は、1次成形樹脂用スプルブッシュ11及び2次成形樹脂用スプルブッシュ12の固定板本体14からの突出端の貫通孔17、18を形成している。
離脱用プレート15は、ランナストリッパプレート16側の面に、1次成形樹脂用スプルブッシュ11及び2次成形樹脂用スプルブッシュ12の先端を収容するランナ19、20を凹設し、該ランナ19、20より離脱用プレート15を貫通する、1次成形樹脂流路9及び2次成形樹脂流路10の上流部位21、22を形成している。
スライド金型2にあっては、固定板1に対し接離自在なベース23における可動金型3との対向面に形成した矩形状の凹部24内に往復スライド可能に収容され、ベース23とスライド金型2の可動金型3との対向面を面一とし、ベース23の端面部に垂設したシリンダー25のロッド26の下端部をスライド金型2の上端面に固設している。
又、スライド金型2に形成した嵌挿孔27内に、1次成形中子4又は2次成形中子5がセットされる割型ユニット28を設置し、該割型ユニット28はスライド金型2のスライド方向に進退する2個の割型ブロック29、29a を有し、型締め状態における割型ユニット28で成形凹部6を形成可能にし、該成形凹部6は蓋部形成部位6aと接続パイプ部形成部位とで構成されている。
スライド金型2は、係合・離脱により割型ブロック29、29a を進退させるユニット30を有している。
具体的には、割型ユニット28の割型ブロック29、29a は、背面に外側且つ下方への傾斜面31、31a を形成し、嵌挿孔27の傾斜面31、31a との対向面を該傾斜面31、31a とは逆傾斜の傾斜面32、32a としている。
進退ユニット30は一対の楔33、33a 及び該楔33、33a を連結するブロック34とを有し、楔33、33a は連結ブロック34の両端下部に固定されており、楔33、33a の先端側を、割型ブロック29、29a の傾斜面31、31a と嵌挿孔27の傾斜面32、32a に合致する様に形成して、傾斜面31、32間及び傾斜面31a 、32a 間に徐々に挟入させることにより、割型ブロック29、29a 間が徐々に狭小になって、最終的に型締め状態となる様に成っている。
連結ブロック34に1次成形樹脂流路9及び2次成形樹脂流路10の上流部位21、22の下流側となる中流部位35、36を貫設し、割型ブロック29、29a の分割面に、中流部位35、36の下流側となる下流部位37、38を形成している。
割型ブロック29、29a の傾斜面31、31a に蟻39、39a を、進退ユニット30における傾斜面31、31a との対応面に蟻溝40、40a を形成して、型締め過程において、進退ユニット30の蟻溝40、40a に割型ブロック29、29a の蟻39、39a が入り込んで割型ブロック29、29a を型締め方向にスライド可能にし、型開き工程において、割型ブロック29、29a を型開き方向にスライドさせて、蟻39、39a が蟻溝40、40a から外れる。
連結ブロック34における楔33、33a とは反対側の面の四隅部近傍に鉤状の係止突起41、41a 、42、42a を突設し、各係止突起41、41a 、42、42a は上部に外側方への突出部位43を有している。
離脱用プレート15は、スライド金型2が第1位置では進退ユニット30を未固定状態とし、第2位置では進退ユニット30を固定状態とする機能を有し、具体的にはスライド金型2側の面に、進退ユニット30における係止突起41、41a 、42、42a を収容する一対の溝部44、44a を形成し、該溝部44、44a はスライド金型2のスライド方向に長く、溝部44、44a に第2位置での進退ユニット30の係止突起41、41a 、42、42a に係合する突条45、45a を形成し、該突条45、45a は溝部44、44a の外側内壁面より内方突出し、長さを溝部44、44a の半分としている。
そして、スライド金型2が第1位置の場合に係止突起41、41a 、42、42a は溝部44、44a における突条45、45a の無い部位に収容状態とした未固定状態とし、スライド金型2が第1位置から第2位置にスライドする過程で、係止突起41、41a 、42、42a が溝部44、44a における突条45、45a に係合状態とした固定状態となる様にしている。
ベース32に、第1、2位置のスライド金型2における割型ユニット28に進退ユニット30を係合させるための貫通部位46を形成し、該貫通部位46はスライド金型2のスライド方向に長く形成して、進退ユニット30の先端を貫通部位46内に位置させたままスライド金型2をスライド可能にすることで、スライド金型2に対する離脱用プレート15の移動量をなるべく少量に抑えている。
割型ユニット28における2次成形樹脂流路10の下流部位38の出口の外周部に、突出部位W1bを形成するための環状凹部47を形成している。
ベース32の側部に、接続部品Wにおける接続パイプ部Wbを形成するための1次成形用サイドコア50及び2次成形用サイドコア51を配置し、該サイドコア50及び2次成形用サイドコア51は丸棒状で、1次成形用サイドコア50の方を大径とし、成形凹部6内にに対し出没自在にすべくシリンダにより往復スライド可能にし、1次成形用サイドコア50及び2次成形用サイドコア51の先端を型締め時に、ベース32、スライド金型2及び割型ユニット28を貫通して、1次成形中子4及び2次成形中子5の側面に当接可能にしている。
可動金型3にあっては、凸部13を有する1個の1次成形中子4及び1個の2次成形中子5を有し、可動金型3、1次成形中子4、割型ユニット28及び1次成形用サイドコア50により1次成形用キャビティ7を形成し、可動金型3、2次成形中子5、スライド金型2にセット状態の外側部位W1及び2次成形用サイドコア51により2次成形用キャビティ8を形成している。
次に、固定板1、割型ユニット28が進退ユニット30の係合により型締め状態の第1位置のスライド金型2及び可動金型3の相互間を離間させた完全型開き状態(図5参照)、或いは固定板1と割型ユニット28が進退ユニット30の係合により型締め状態の第1位置のスライド金型2の間を接触状態とし且つスライド金型2と可動金型3の間を離間状態(図13参照)を初期状態として接続部品Wの成形工程を説明する。
〔第1工程〕
固定板1、スライド金型2及び可動金型3を型締めし、1次成形用サイドコア50を前進させ、形成された1次成形用キャビティ7内に、1次成形樹脂材料を射出して、貫通孔W1a及び突出部位W1bを有する外側部位W1を成形する(図6、14参照)。
〔第2工程〕
固定板1、スライド金型2及び可動金型3の相互間を離間させると共に、1次成形用サイドコア50を後退させて、進退ユニット30がスライド金型2側に残り、前記第1工程により成形した1次成形体W1はスライド金型2側にセット状態となり、固定板本体14、ランナストリッパプレート16及び離脱用プレート15の相互間を離間させて、スプル・ランナを除去する(図7、15参照)。
〔第3工程〕
固定板1とスライド金型2を型締めして、進退ユニット30における係止突起41、41a 、42、42a を溝部44、44a 内に収容した(図8参照)後、割型ユニット28が進退ユニット30の係合により型締め状態のスライド金型2を第2位置へスライドさせて、係止突起41、41a 、42、42a を突条45、45a に係合状態として、進退ユニット30を離脱用プレート15に固定状態とし(図9参照)、続いてスライド金型2に対し可動金型3を型締めし、2次成形用サイドコア51を前進させ、1次成形樹脂材料と異なる2次成形樹脂材料を、割型ユニット28における、外側部位W1の貫通孔W1a及び突出部位W1bを形成する環状凹部47の内側部位を貫通する2次成形樹脂流路15内を通して2次成形用キャビティ8内に射出し内側部位W2を形成して、先に成形した外側部位W1と一体化した仕上げ前の接続部品W’を成形する(図10、16参照)。
〔第4工程〕
固定板1とスライド金型2との間を離間させると共に、2次成形用サイドコア51を後退させて、進退ユニット30は離脱用プレート15に残って割型ユニット28を型開き状態とした後、スライド金型2と可動金型3との間を離間させると、前記第3工程により成形した仕上げ前の接続部品W’は可動金型3にセット状態となり、完全に型開きされた状態で可動金型3から仕上げ前の接続部品W’を取り出し、固定板1における、固定板本体14、ランナストリッパプレート16及び離脱用プレート15の相互間を離間させて、スプル・ランナを除去する(図11、17参照)。
〔第5工程〕
固定板1に対しスライド金型2を接触させ、割型ユニット28を進退ユニット30の係合により型締め状態とし(図12参照)、スライド金型2を第1位置にスライドさせて、係止突起41、41a 、42、42a の突条45、45a との係合状態を解除して、進退ユニット30に対する離脱用プレート15への固定状態を解除する(図12参照)。
〔第6工程〕
上記第1〜5工程を繰り返して、貫通孔W1a及び突出部位W1bがそのままの仕上げ前の接続部品W’を連続成形する。
〔第7工程〕
仕上げ前の接続部品W’における外側部位W1の突出部位W1bを、待機位置より進行する溶融手段52により溶融しつつプレスし内側の貫通孔W1aを塞いで、接続部品Wを完成させる(図18、19参照)。
本発明に係る複合樹脂成形品の成形金型の実施例2は、外側部位W1と仕上げ前の接続部品W’とを同時成形可能としたもので、固定板1、スライド金型2、可動金型3、2個の1次成形中子4、4及び1個の2次成形中子5、2個の成形凹部6、6、2本の1次成形樹脂材料流路9、9及び1本の2次成形樹脂材料流路10、2個の1次成形樹脂用スプルブッシュ11、11及び2次成形樹脂用スプルブッシュ12、2個の割型ユニット28、28、2個の進退ユニット30、30を有しており、各々の構成は実施例1と同一としている。
離脱用プレート15は、スライド金型2が第1位置では一方の進退ユニット30を未固定状態とすると共に他方の進退ユニット30を固定状態とし、第1位置では他方の進退ユニット30を未固定状態とすると共に一方の進退ユニット30を固定状態とすべく、両方の進退ユニット30、30における係止突起41、41a 、42、42a を収容する一対の溝部44、44a を形成し、該溝部44、44a はスライド金型2のスライド方向に長く、突条45、45a は、第1位置での他方の進退ユニット30の係止突起41、41a 、42、42a に、第2位置での一方の進退ユニット30の係止突起41、41a 、42、42a に係合可能に形成している。
そして、接続部品Wの成形工程は概ね実施例1と同じであるが、第1位置と第2位置のそれぞれで1次成形用キャビティ7及び2次成形用キャビティ8を成形可能で、〔第1工程〕で、形成された2次成形用キャビティ8に2次成形樹脂材料を注入して仕上げ前の接続部品W’を成形し、〔第2工程〕で、仕上げ前の接続部品W’を取り出し、〔第3工程〕で、形成された1次成形用キャビティ7に1次成形樹脂材料を注入して1次成形体W1を成形し、〔第4工程〕で、〔第3工程〕で成形された1次成形体W1はスライド金型2側にセット状態となり、〔第5工程〕で1次成形体W1がセット状態のスライド金型2を第1位置にスライドさせることで、1次成形体W1及び仕上げ前の接続部品W’が同時成形可能になる。
1 固定板
2 スライド金型
3 可動金型
4 1次成形中子
5 2次成形中子
6 成形凹部
7 1次成形用キャビティ
8 2次成形用キャビティ
9 1次成形樹脂流路
10 2次成形樹脂流路
11 1次成形樹脂用スプルブッシュ
12 2次成形樹脂用スプルブッシュ
13 凸部
27 嵌挿孔
28 割型ユニット
29、29a 割型ブロック
30 進退ユニット
47 環状凹部
W 複合樹脂成形品
W’ 仕上げ前の複合樹脂成形品
W1 1次成形体
W1a 貫通孔
W1b 突出部位
W2 2次成形体

Claims (4)

  1. パーティングラインに対し固定側に位置する固定板及びスライド金型と、可動側に位置する可動金型による成形方法であって、前記スライド金型と前記可動金型を離間させた状態で、前記固定板、進退ユニットの係合により割型ユニットが型締め状態となった前記スライド金型及び前記可動金型を型締めし、前記可動金型と、前記可動金型における1次成形中子と、前記スライド金型側の型締め状態の割型ユニットとにより形成される1次成形用のキャビティ内に1次成形樹脂材料を、1次成形樹脂流路内を通し射出して、貫通孔及びアンダーカットを有する1次成形体を成形する第1工程と、
    前記固定板、前記第1工程により成形した前記1次成形体が型締め状態の前記割型ユニットにセット状態のままの前記スライド金型及び前記可動金型の相互間を離間させる第2工程と、
    前記スライド金型を往動スライドさせて前記割型ユニットに係合状態の前記進退ユニットを前記固定金型に固定した後に前記固定板、前記スライド金型及び前記可動金型を型締めし、前記可動金型と、前記可動金型における2次成形中子と、前記スライド金型の型締め状態の割型ユニットにセット状態のままの成形済1次成形品とで形成される2次成形用のキャビティ内に前記1次成形樹脂材料と異なる2次成形樹脂材料を、2次成形樹脂流路及び前記1次成形体の貫通孔を通して射出し2次成形体を成形して、先に成形した前記1次成形体と一体化した仕上げ前の複合樹脂成形品を成形する第3工程と、
    前記進退ユニットが固定状態の前記固定板、前記スライド金型及び前記可動金型の相互間を離間させ、前記進退ユニットの離脱により型開き状態となった前記割型ユニットから離型されて可動金型にセット状態のままとなった前記仕上げ前の複合樹脂成形品を、完全に型開きされた状態で前記可動金型から取り出す第4工程と、
    前記固定金型に対し前記スライド金型を型締めして進退ユニットの係合により割型ユニットを型締め状態とすると共に、前記スライド金型を復動スライドさせて、前記進退ユニットの前記固定金型に対する固定状態を解除した後に前記第1工程と同様の成形工程を行うことを繰り返して、前記仕上げ前の複合樹脂成形品を連続成形し、
    成形された前記仕上げ前の複合樹脂成形品における前記貫通孔を塞いで複合樹脂成形品を完成させる様にしたことを特徴とする複合樹脂成形品の成形方法。
  2. 前記第1工程で、前記1次成形体における前記貫通孔の周囲部分を厚くして筒状の突出部位を形成する様にし、この突出部位を溶融して前記貫通孔を塞ぐ様にしたことを特徴とする請求項1記載の複合樹脂成形品の成形方法。
  3. パーティングラインに対し固定側に位置する固定板及びスライド金型と、可動側に位置する可動金型により構成し、前記固定板に対し前記スライド金型を接離自在とし、前記可動金型に1個又は2個の1次成形中子及び1個の2次成形中子を、前記1次成形中子と前記2次成形中子5が隣接する様に、前記スライド金型のスライド方向に並列突設し、前記スライド金型を、上記1次成形中子及び2次成形中子の配列方向に、上記1次成形中子及び2次成形中子の中心間距離と同一量往復スライド自在とし、前記スライド金型に嵌挿孔を前記1次成形中子と同数形成し、前記嵌挿孔に複数の割型ブロックを有する割型ユニットを設置し、該割型ユニットに、前記割型ブロックの進退ユニットを着脱自在に係合させ、前記固定板に、前記2次成形中子がセットされた状態の前記割型ユニットに係合した進退ユニットの固定手段を設け、前記スライド金型に前記割型ユニットは型締め時にアンダーカットを有する1次成形体をセット状態に維持可能とすると共に、型開き時に前記仕上げ前の複合樹脂成形品を離型可能にし、前記可動金型と、前記1次成形中子と、型締め状態の前記割型ユニットとにより1次成形用キャビティを形成すると共に、前記可動金型と、前記2次成形中子と、型締め状態の前記割型ユニットにセット状態の前記1次成形体とにより2次成形用キャビティを形成し、前記スライド金型が前記1次成形用キャビティを形成する位置で連通状態となる1次成形用のキャビティへの1次成形樹脂材料の流路と、前記スライド金型が前記2次成形用キャビティを形成する位置で連通状態となる2次成形用のキャビティへの2次成形樹脂材料の流路とを前記固定板及び前記スライド金型に形成し、前記固定板における前記スライド金型とは反対側に、1次成形樹脂材料流路及び2次成形樹脂材料流路の入口となる1次成形樹脂用スプルブッシュ及び2次成形樹脂用スプルブッシュを設け、前記割型ユニット又は前記1次成形中子に凸部を形成し、前記凸部が前記1次成形中子又は前記割型ユニットに当接し前記2次成形樹脂流路の出口を閉鎖可能にして、前記1次成形体に貫通孔を形成可能にし、前記2次成形樹脂流路の出口から、前記凸部により形成された前記1次成形体の前記貫通孔を通して前記2次成形用キャビティ内へ2次成形樹脂材料を射出可能に形成したことを特徴とする複合樹脂成形品の成形金型。
  4. 前記スライド金型におけ前記2次成形樹脂流路の出口の外周部に環状凹部を形成して、前記1次成形体における前記貫通孔の周囲部分を厚くした筒状の突出部位を形成可能にしたことを特徴とする請求項3記載の複合樹脂成形品の成形金型。
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