JP6400910B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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本発明は、空気入りタイヤに関し、特に制音スポンジを有する空気入りタイヤに関する。
タイヤ騒音の一つとして、約50〜400Hzの周波数域で発生するロードノイズがある。これは、タイヤ内腔内で生じる気柱共鳴(空洞共鳴)が主な原因である。そこで、タイヤ内腔にスポンジ材からなるタイヤの制音具を装着することによって、ロードノイズを低減する制音具付き空気入りタイヤが提案されている(例えば、特許文献1)。
上記制音具は、タイヤ回転軸を含む子午線断面において、タイヤ赤道面を跨いでトレッド幅方向にのびる基部と、該基部の両側から幅方向外側へのびかつその最大厚さが前記基部の最大厚さよりも小さい一対の副部とを具える。このような制音具は、リムフランジ側の副部の厚さを小さくすることにより、タイヤ交換時にタイヤ内腔に差し込まれるレバーとの接触を抑制でき、制音具の破損を防ぎうる。しかしながら、このような制音具付き空気入りタイヤは、加硫工程後のタイヤに接着剤や両面テープ等を用いて制音具をタイヤ内腔に取付けるため、この取付け作業による時間ロス・コストロスが高いという問題があった。
また、特許文献2および3には、加硫中に制音具を発泡させる手法が記載されている。しかしながら、発泡剤および発泡助剤には、それぞれ尿素系発泡助剤またはアゾジカルボンアミド(ADCA)が配合されており、熱分解することでアンモニアを生成し、悪臭を放つため、工場内外の周辺環境へ悪影響を及ぼす可能性が危惧される。
特開2003−285607号公報 特開2008−93953号公報 特開2011−136667号公報
本発明は、優れた消音性能と、生産性に優れた空気入りタイヤを提供することを目的とする。
すなわち、本発明は、トレッド部のタイヤ内腔面側に、熱分解型発泡剤として4,4’−オキソビスベンゼンスルホニルヒドラジドまたは炭酸水素ナトリウムを混練した生ゴムシートを成形する工程、および、生ゴムシートを加硫し、インナーライナーとリムとの間に、式1:
Figure 0006400910
で表される発泡率が500〜1000%の制音スポンジを形成する工程を含む空気入りタイヤの製造方法に関する。
前記生ゴムシートを、環状の中子を用いて形成することが好ましい。
前記中子は、トレッド部のタイヤ内腔面を成形するトレッド成形面に、タイヤ周方向にのびる少なくとも1本の凹溝が設けられており、生ゴムシートが、前記凹溝内に隙間を有して配されていることが好ましい。
また、本発明は、前記空気入りタイヤの製造方法によって得られた空気入りタイヤに関する。
本発明によれば、タイヤ成形時に発泡剤を混練したシートをタイヤ最内面に成形することで、そのまま加硫を行うことができ、加硫工程後のタイヤに制音具を取付ける必要がなく、大幅に製造コストを低減させることができる。その際、有害ガスを発生しない4,4’−オキソビスベンゼンスルホニルヒドラジド(OBSH)、炭酸水素ナトリウムのうち、いずれかまたは組み合わせて使用することで周辺環境への悪影響を発生させずに生産が可能である。さらには、制音スポンジゴムの発泡率が500〜1000%であるため、空洞共鳴音を十分に低減させることができるとともに、加硫時の形状変化が適度で、制音スポンジゴムとインナーライナーの剥離が起こりにくくなる。
本実施形態の空気入りタイヤの製造方法によって得られた空気入りタイヤ1の断面図を示す。 中子の断面図である。 図2に示した中子の部分拡大図である。
本発明の空気入りタイヤの製造方法は、トレッド部のタイヤ内腔面側に、熱分解型発泡剤として4,4’−オキソビスベンゼンスルホニルヒドラジドまたは炭酸水素ナトリウムを混練した生ゴムシートを成形する工程、および、生ゴムシートを加硫し、インナーライナーとリムとの間に、式1:
Figure 0006400910
で表される発泡率が500〜1000%の制音スポンジを形成する工程を含むことを特徴とする。
生ゴムシートに使用するゴム成分としては特に限定されず、天然ゴム(NR)、エポキシ化天然ゴム(ENR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)など、タイヤ工業において一般的なものを使用することができる。また、これらのゴムを変性剤で変性したものも使用することができる。
熱分解型発泡剤としては、4,4’−オキソビスベンゼンスルホニルヒドラジド(OBSH)または炭酸水素ナトリウムを使用するが、両者を併用してもよい。汎用熱分解型発泡剤としては、アゾジカルボンアミド(ADCA)、N,N’−ジニトロソペンタメチレンテトラミン(DPT)が知られているが、熱分解するとアンモニアまたはホルムアルデヒドを発生し環境負荷が大きいという問題がある。また、ADCAおよびDPTがタイヤ加硫温度で熱分解するためには尿素系発泡助剤が必要であり、この助剤も熱分解することでアンモニアを発生するという問題がある。そこで、アゾジカルボンアミド(ADCA)、N,N’−ジニトロソペンタメチレンテトラミン(DPT)などが熱分解すると、アンモニアまたはホルムアルデヒドを発生するような発泡剤や発泡助剤を含有しないことが好ましい。
発泡剤の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは7〜20質量部、より好ましくは7.5〜15質量部である。また、7質量部未満では、発泡が不充分となる傾向がある。一方、20質量部を超えると、発泡倍率が大きくなりすぎ、製造が困難となる傾向がある。
生ゴムシートには、ゴム組成物に一般的に配合される配合剤、例えば、カーボンブラック、老化防止剤、ステアリン酸、オイル、酸化亜鉛、ワックス、硫黄、加硫促進剤加工助剤などを適宜配合できる。
制音スポンジの式1で表される発泡率は、500〜1000%であるが、下限は550%以上が好ましく、上限は800%以下が好ましい。500%未満では、空洞共鳴音を十分に低減させることができず、1000%を超えると、加硫時の形状変化が大きすぎることにより、制音スポンジゴムとインナーライナーの剥離が起こり易くなり製造が困難となる傾向がある。
トレッド部のタイヤ内腔面側に生ゴムシートを形成するために、環状の中子を用いて形成することが好ましい。中子は、トレッド部のタイヤ内腔面を成形するトレッド成形面に、タイヤ周方向にのびる少なくとも1本の凹溝が設けられるとともに、前記生タイヤは、タイヤ周方向にのびる未発泡状態の発泡材料が、前記凹溝内に隙間を有して配されてなることが好ましい。従来のブラダー加硫において、ブラダーはゴム材料でできているため、発泡剤の熱分解により発生したガスにより不均一に変形する可能性がある。そのため、加硫機から取り出した際の制音スポンジの形状が安定せず、タイヤに重量バランスに悪影響を与える可能性がある。制音スポンジ用ゴムの発泡は加硫機の圧力が解放された瞬間に起こるため、加硫中に形状が崩れないことが必要である。
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。図1には、本実施形態の空気入りタイヤの製造方法によって得られた空気入りタイヤ1の断面図を示す。該空気入りタイヤ1は、トレッド部2と、その両側からタイヤ半径方向内方にのびる一対のサイドウォール部3、3と、該サイドウォール部3の内方端に設けられかつ図示しないリムに装着されるビード部4、4とを含むトロイド状をなすとともに、タイヤ内腔面9に固着された発泡体からなる制音スポンジ10を含んで構成される。
前記空気入りタイヤ1は、慣例に従い、前記トレッド部2からサイドウォール部3を経てビード部4のビードコア5の周りで巻上げられたカーカスプライ6Aからなるカーカス6と、その半径方向外側かつトレッド部2の内部に配置された少なくとも2枚のベルトプライ7A、7Bを含むベルト層7と、ビード部4に配されかつ前記ビードコア5からタイヤ半径方向外側にテーパ状でのびるビードエーペックス8といった補強部材を含んでいる。
本実施形態において、制音スポンジ10は、インナーライナーゴム11がなすタイヤ内腔面9に固着される。制音スポンジ10は、例えば、タイヤ軸方向に長い横長偏平であり、より詳しくはタイヤ半径方向内側に向かってタイヤ軸方向の幅が滑らかに減じる略台形状の断面でタイヤ周方向にのびている。このような制音スポンジ10は、タイヤ周方向に連続する環状体でも良いし、また一部が途切れるものでも良い。ただし、重量アンバランスを防止するために、制音スポンジ10は、タイヤ赤道Cに関して実質的に左右対称となる断面形状を有することが望ましい。
また、制音スポンジ10は、独立気泡及び/又は連続気泡を有する発泡体、好ましくは連続気泡を有する発泡体から形成される。該発泡体としては、前述のゴム又はエラストマーを発泡させたものが好適である。
発泡体からなる制音スポンジ10は、空気入りタイヤ1とリムJとが囲むタイヤ内腔iで生じた共鳴による振動エネルギーを吸収し(熱エネルギーに変換し)、走行時の空洞共鳴を抑える。よって、走行中のロードノイズを低減しうる。また、制音スポンジ10をトレッド部2のタイヤ内腔面9a側に設けることにより、走行時の遠心力が制音スポンジ10を前記タイヤ内腔面9aに押し付け、その離脱等を効果的に防止しうる。なお、トレッド部2のタイヤ内腔面9aは、少なくとも前記ベルト層7が配されているタイヤ軸方向の領域BWを少なくとも含む。
特に限定はされないが、制音スポンジ10の体積は、前記タイヤ内腔iの全体積の1〜20%であるのが望ましい。ここで、制音スポンジ10の体積は、その外形から定められる見かけの体積とし、内部の気泡の体積も含むものとする。また「タイヤ内腔の全体積」は、空気入りタイヤ1を正規リムJに装着しかつ正規内圧を充填した無負荷の状態において下記式(1)で近似的に求められる値Vとして定める。
V=A×{(Di−Dr)/2+Dr}×π …(1)
ここで、上記式(1)において、”A”は前記正規状態のタイヤ内腔iをCTスキャニング等して得られるタイヤ内腔の断面積、”Di”は正規状態でのタイヤ内腔の最大外径、”Dr”はリム径、”π”は円周率とする。また、前記タイヤ内腔断面積A及びタイヤ内腔の最大外径Drは、いずれも制音スポンジ10がない状態で測定される。
また、前記「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば標準リム、TRAであれば‘Design Rim’、ETRTOであれば‘Measuring Rim’とする。
また、前記「正規内圧」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば最高空気圧、TRAであれば表‘TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES’に記載の最大値、ETRTOであれば‘INFLATION PRESSURE’とする。ただし、タイヤが乗用車用の場合、前記正規内圧は、現実の使用頻度などを考慮して一律に200kPaとする。
前記空気入りタイヤ1は、図2に示されるように、生タイヤ成形用の中子12を用いて未加硫の生タイヤ30を形成する生タイヤ成形工程と、この生タイヤ30を中子12とともに加硫する加硫工程とを含んで製造される。
前記中子12は、例えば、タイヤ回転CLと同軸かつ環状のインナーリング15と、該インナーリング15に嵌め込まれる環状のミドルリング16と、該ミドルリング16に嵌め込まれかつタイヤ内腔面9を成形しうる成形面18を具えた環状のアウターリング17とを含むいわゆる組立中子として構成される。該アウターリング17は、その中央に配されるコアピース17Aと、該コアピース17Aを覆うようにその両側に配された左右一対の分割ピース17Bとから構成され、これらのピース17A及び17Bは、いずれもタイヤ周方向に分割された扇状のセグメントを連ねることにより、実質的にタイヤ周方向に連続して構成される。
そして、中子12は、その外側にトロイド状の生タイヤ30(又は空気入りタイヤ1)が成形された後、前記インナーリング15及びミドルリング16を順次タイヤ軸方向に抜き去るとともに、コアピース17A及び分割ピース17Bを順次、タイヤ内腔から半径方向内方に抜き取ることにより容易に分解できる。
また、前記アウターリング17は、例えば、タイヤ内腔面iを成形しうる成形面18と、この成形面18のビード側の各端部に連なりかつ軸方向の外側にフランジ状に張り出した一対のビード底成形面19とを含む。また、成形面18は、生タイヤ30のトレッド部のタイヤ内腔面9aを成形するトレッド成形面18aを含み、該トレッド成形面18aには、タイヤ周方向にのびる少なくとも1本の凹溝20が設けられる。
前記凹溝20は、加硫後の制音スポンジ10の断面形状(即ち、目的とする制音スポンジ10の断面形状)に合わせて形成される。従って、本実施形態の凹溝20は、図1に示した制音スポンジ10と実質的に一致する断面略台形状で形成される。また、凹溝20のタイヤ周方向の長さも、制音スポンジ10のタイヤ周方向の長さに合わせて設定される。
生タイヤ成形工程では、図3に示されるように、中子12の成形面18に、リムJとの接触部分に配されるクリンチ底部ゴム4G1と、インナーライナーゴム11Gと、カーカスプライ6Aとが順次貼り付けられる。前記各タイヤ部材に含まれるゴム部分は、未加硫の状態にある。ここで、「未加硫の状態」とは、完全な加硫に至っていない全ての態様を含むもので、いわゆる半加硫の状態は「未加硫の状態」に含まれる。
本実施形態において、タイヤ内腔面9を形成する前記インナーライナーゴム11Gの内側には、未加硫の発泡材料10Gが貼り付けられている。該発泡材料10Gは、例えば、タイヤ軸方向に横長偏平をなす断面略矩形状でタイヤ周方向にのびる帯状で形成される。発泡材料10Gのタイヤ周方向長さは、目的とする制音スポンジ10に応じて設定される。従って、タイヤ周方向に連続した環状体でも良いし、途切れ部を有するものでも良い。また、発泡材料10Gは、中子12に設けられた前記凹溝20内に配されるとともに、前記凹溝20よりも小さい断面積を有する(なお、発泡材料10Gの体積も、凹溝20の容積に比べて小さく形成される。)。これにより、発泡材料10Gは、そのタイヤ軸方向両側及びタイヤ半径方向内方に、隙間Sを有して凹溝20内に配される。
実施例に基づいて、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
以下、実施例及び比較例で使用した各種薬品、および実施例で使用した生ゴムシート用組成物の配合量について、まとめて説明する。
EPDM:住友化学(株)社製 ESPRENE 505A 100質量部
カーボンブラック:キャボットジャパン(株)製のショウブラックN220(チッ素吸着比表面積(NSA):125m/g) 15質量部
老化防止剤:大内新興化学工業(株)製のノクラック6C(N−1,3−ジメチルブチル−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン) 1質量部
ステアリン酸:日油(株)製のステアリン酸、 1質量部
オイル:出光興産(株)製のミネラルオイルPW−380 10質量部
酸化亜鉛:三井金属鉱業(株)製の亜鉛華1号 5質量部
ワックス:大内新興化学工業(株)製のサンノックワックス 5質量部
硫黄:鶴見化学工業(株)製の粉末硫黄 1質量部
加硫促進剤1:大内新興化学工業(株)製のノクセラーD(1,3−ジフェニルグアニジン) 1質量部
加硫促進剤2:大内新興化学工業(株)製のノクセラーCZ(N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド) 2質量部
発泡剤1:永和化成工業(株)製のネオセルボンN#1000SW(4,4’−オキソビスベンゼンスルホニルヒドラジド(OBSH)) 可変
発泡剤2:永和化成工業(株)製のビニホールAC#3 (アゾジカルボンアミド(ADCA)) 可変
発泡剤3:永和化成工業(株)製のセルラーD(N,N’−ジニトロソペンタメチレンテトラミン(DPT)) 可変
尿素系発泡助剤:永和化成工業(株)製のセルペースト101 可変
実施例1〜3および比較例1〜5
図2に示した中子を用いて生タイヤを成形し、これを中子とともに加硫金型を用いて170℃、15分で加硫してサイズ195/65R15の空気入りタイヤを10本製造した。加硫前の発泡材料及び中子の凹溝の仕様は次の通りである。
発泡材料の幅 :50mm
発泡材料の厚さ:10mm
発泡材料の体積:945000mm
発泡材料の配合:表1の通り
(発泡材料は円周方向に連続して巻き付けられた。)
凹溝の最大溝幅:60mm
凹溝の最大深さ:20mm
凹溝の容積 :2170000mm
各空気入りタイヤに形成された吸音具を肉眼で観察したところ、その断面形状は、中子の凹溝と実質的に一致しており見映えの良い吸音具が得られていることが確認できた。これらのタイヤを用いて、下記に示すノイズ(空洞共鳴音)を評価し、その結果を表1に示した。
<製造コスト>
制音具無しのタイヤに比べてかかったコストの上乗せ分について、実施例1を100とする指数で評価した。数値が小さいほど良好である。
<ノイズ(空洞共鳴音)>
供試タイヤを15×6JJのアルミホイールリムにリム組みしかつ内圧210kPa(前後同一)を充填して、排気量2000ccの国産FF車の4輪に装着するとともに、テストコース内をドライバー1名乗車で走行して官能評価した。実施例1を100とする指数で評価した。数値が小さいほど良好である。
Figure 0006400910
1 空気入りタイヤ
2 トレッド部
3 サイドウォール部
4 ビード部
5 ビードコア
6 カーカス
7 ベルト層
8 ビードエイペックス
9 タイヤ内腔面
10 制音スポンジ
11 インナーライナーゴム
12 中子
15 インナーリング
16 ミドルリング
17 アウターリング
18 成形面
19 ビード底成形面
20 凹溝
30 生タイヤ

Claims (3)

  1. トレッド部のタイヤ内腔面側に、熱分解型発泡剤として4,4’−オキソビスベンゼンスルホニルヒドラジドまたは炭酸水素ナトリウムを混練した生ゴムシートを成形する工程、および、
    生ゴムシートを加硫し、インナーライナーとリムとの間に、式1:
    Figure 0006400910
    で表される発泡率が500〜1000%の制音スポンジを形成する工程
    を含み、
    前記生ゴムシートを、環状の中子を用いて形成し、
    前記中子は、トレッド部のタイヤ内腔面を成形するトレッド成形面に、タイヤ周方向にのびる少なくとも1本の凹溝が設けられており、生ゴムシートが、前記凹溝内に隙間を有して配されている空気入りタイヤの製造方法。
  2. 生ゴムシートを成形する工程において、アンモニアまたはホルムアルデヒドを発生させる発泡剤および発泡助剤を混練しない請求項1載の空気入りタイヤの製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載の空気入りタイヤの製造方法によって得られた空気入りタイヤ。
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