JP6399847B2 - 成形装置の制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、成形装置の制御方法に関するものである。
従来、オープンループ制御とクローズドループ制御を用いて所定の設定値まで上昇させる成形装置としては特許文献1および特許文献2に記載されたものが知られている。特許文献1においては、設定値を変更した直後の過渡状態ではオープンループ制御を行い、その後、制御対象が略定常状態になったとき、オープンループ制御からフィードバック制御(クローズドループ制御)へ切換えるようにした流体圧系におけるシリンダの速度制御方法に関するものである。そしてその結果、ステップ状の大きな設定変更の場合、小さな設定変更の場合、液体温度変動、シリンダの負荷変動等の外乱においても、シリンダ速度の制御精度が高く、早い安定性が得られることが記載されている。
特許文献2においては、アクチュエータの動作切換に係わる指令信号を出力した後における所定時間の間はオープンループ制御を行い、前記所定時間の経過後はクローズドループ制御を行う制御過程を含むものである。そしてその結果、変速、変圧時におけるオーバーシュートの発生を無くすことができ、制御過程において最適な特性補償を容易にでき、また高い応答性を実現し、高速かつ正確な制御を実行できることが記載されている。
特開昭59−37302号公報(特許請求の範囲、第2頁左上欄、同頁左下欄、第3頁左下欄、同頁右下欄) 特開平2−120019号公報(特許請求の範囲、第5頁右下欄)
しかしながら特許文献1は、オープンループの制御に用いるパルス信号について、「シリンダ速度が追従できる最大の速度で出すようにし、かつ、オーバーシュートが生じない速度で出すようにする」と記載されるものの具体的な制御方式について記載がなされていない。そしてオープンループ制御のパルス出力により油圧シリンダの速度をほぼ定常状態にしてからフィードバック制御に切換えると記載されているが、切換えた時点でオーバーシュートが発生する可能性が無視できないものであった。また特許文献2に付いては所定時間の経過後にクローズドループ制御に切換えるので、最終的な設定圧力との関係では最適な圧力で制御の切換えが行えない可能性があり、オーバーシュートの発生や設定値に到達するまでの時間が、短縮できなくなる可能性があった。
そこで本発明では上記の問題を鑑みて、成形装置の制御対象を設定値まで上昇させる際に、設定値との関係で最適の状態で制御の切換えを行うことにより、オーバーシュートの発生を極力抑制するとともに設定値に到達するまでの時間を極力短くすることができる成形装置の制御方法を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の成形装置の制御方法は、オープンループ制御とクローズドループ制御を用いて制御対象を所定の設定値まで上昇させる成形装置の制御方法において、当初に制御対象のそれぞれの指令値と実測値を関連づけるテーブルを作成しておき、実際の制御開始に際しては前記テーブルを参照して設定値と同じ実測値または設定値に近似する実測値から求めた指令値を入力し、制御対象を前記指令値により設定値に向けてオープンループ制御により上昇させ、前記制御対象の値が前記設定値よりも所定値だけ下方に設定された切換値に到達後はクローズドループ制御に切換えて設定値まで上昇させることを特徴とする。
本発明の請求項2に記載の成形装置の制御方法は、請求項1において、前記指令値は油圧シリンダを制御するクローズドループ制御可能な圧力制御弁の指令値であることを特徴とする。
本発明の請求項3に記載の成形装置の制御方法は、請求項1または請求項2において、
前記設定値に対応して一の切換値が設けられ、前記切換値から前記設定値までの差分は、前記制御対象の制御開始値から設定値までの差分に対して1〜15%に設定されることを特徴とする。
本発明の請求項4に記載の成形装置の制御方法は、請求項1ないしは請求項3のいずれか1項において、制御対象のそれぞれの指令値と実測値を関連づけるテーブルは、指令値を一定幅ごとに上昇させ、それに対応する実測値を連続的に検出して作成したものであることを特徴とする。
本発明の請求項5に記載の成形装置の制御方法は、請求項1ないしは請求項4のいずれか1項において、1成形サイクルにおけるオープンループ制御の実測時間またはオープンループ制御とクローズドループ制御を加えた設定値に到達するまでの実測時間、および前記指令値と実測値を関連づけるテーブルの少なくとも一方を成形装置の表示画面に表示可能としたことを特徴とする。
本発明の成形装置の制御方法は、オープンループ制御とクローズドループ制御を用いて制御対象を所定の設定値まで上昇させる成形装置の制御方法において、当初に制御対象のそれぞれの指令値と実測値を関連づけるテーブルを作成しておき、実際の制御開始に際しては前記テーブルを参照して設定値と同じ実測値または設定値に近似する実測値から求めた指令値を入力し、制御対象を前記指令値により設定値に向けてオープンループ制御により上昇させ、前記制御対象の値が前記設定値よりも所定値だけ下方に設定された切換値に到達後はクローズドループ制御に切換えて設定値まで上昇させるので、オーバーシュートの発生を極力抑制し、設定値に到達するまでの時間を極力短くすることができる。
本発明の実施形態のプレス成形装置の概略説明図である。 本発明の実施形態のプレス成形装置の制御方法を示す図である。 本発明の実施形態のプレス成形装置のチューニング値確認画面(テーブル)を示す図である。 本発明の実施形態のプレス成形装置のタイムチャート画面を示す図である。 本発明の別の実施形態の成形装置の概略説明図である。
図1に示されるように本発明の成形装置であるホットプレス装置11は、上盤12に対して昇降自在な可動盤13が設けられ、その間にプレス板としての熱板14が、互いに所定の距離を隔てて複数配設されている。可動盤13には加圧シリンダである油圧シリンダ15のラム16が取付けられており、前記油圧シリンダ15のシリンダ室17に油圧源である小容量ポンプ18および大容量ポンプ19から油を送出することにより前記可動盤13は上昇されるようになっている。そして可動盤13の上昇とともに、最上部の熱板14を除く各熱板14も順次上昇され、各熱板14に配設された積層体等のプレス成形品Pは、前記熱板14間で加熱・加圧されプレス成形される。そして本発明では、前記油圧シリンダ15により、可動盤13等の上昇とプレス成形品Pの加圧の両方が行われる。またホットプレス装置11は、真空チャンバ20の内部に収納される。
次にホットプレス装置11の油圧機構について説明する。油圧シリンダ15のシリンダ室17には主管路21が接続され、主管路21は途中で分岐し小容量ポンプ18と大容量ポンプ19に接続されている。小容量ポンプ18側の主管路21aについて先に説明すると、小容量ポンプ18側の主管路21aからタンク22に向けて分岐した管路には、圧力制御弁としての可変電磁リリーフ弁23が設けられている。可変電磁リリーフ弁23は、制御装置24からの指令信号により油圧シリンダ15の圧力を制御可能に設けられている。なお可変電磁リリーフ弁23についてはクローズドループ制御可能な圧力制御弁であれば他の圧力制御弁やサーボ弁でもよい。また主管路21には圧力センサ25が取付けられ、そして圧力センサ25による実測値PVが制御装置24に送信されるように圧力センサ25は制御装置24に接続されている。更に主管路21aの小容量ポンプ18と油圧シリンダ15の間には図示しない逆止弁や流量制御弁などの油圧回路が設けられている。また主管路21から分岐した大容量ポンプ19側の主管路21bには、タンク22に向けて分岐した管路にはリリーフ弁26が取付けられている。また管路21bには図示しない逆止弁等の油圧回路が設けられている。
次に本発明の成形装置の制御方法について説明する。ホットプレス装置11では、1成形サイクルの間、油圧シリンダ15(加圧シリンダ)のクローズドループ制御を行うモードと、時間短縮して昇圧を行うクイック昇圧モードが選択できるようになっている。クイック昇圧モードとは、設定圧力値までの昇圧時間を短縮することを目的としたものであり、オープンループ制御とクローズドループ制御を併用して行う制御である。即ちクローズドループ制御だけであると特に比例ゲインを高くしすぎると応答性はよくなるがオーバーシュート等の原因となり、比例ゲインを小さくしすぎると応答性が悪くなる等の原因となるので、クローズドループ制御とオープンループ制御を組合わせる。
本発明は、当初に制御対象である油圧シリンダ15のそれぞれの指令値s1と実測値PVを関連づけるチューニング値確認画面26(テーブル)を作成しておき、実際の制御開始に際しては前記チューニング値確認画面26(テーブル)において設定値SVと同じ実測値PVまたは近似する実測値PVの指令値s1を入力し、制御対象である油圧シリンダ15を前記指令値s1により設定値SVに向けてオープンループ制御により上昇させ、前記制御対象である油圧シリンダ15の油圧値が前記設定値SVよりも所定値だけ下方に設定された切換値TVに到達後はクローズドループ制御に切換えて設定値SVまで上昇させることにより、設定値SVまでの到達時間t1の短縮を狙うものである。
まず当初(成形サイクル開始の前に制御値を入力するよりも前)に、制御対象である油圧シリンダ15のそれぞれの指令値s1と実測値PVを関連づけるチューニング値確認画面26(テーブル)の作成(圧力チューニング)を行う。このチューニング値確認画面26(テーブル)は、後述するオープンループ制御の際の指令値s1を参照するために使用する。チューニング値確認画面26(テーブル)の作成に際しては、大容量ポンプ19と小容量ポンプ18の双方を作動させ可動盤13を上昇させる。そして各熱板14が当接されると大容量ポンプ19は作動を停止し、その後は小容量ポンプ18のみを作動させて油圧シリンダ15のシリンダ室17の昇圧を開始する。その際に制御装置24から制御弁である可変電磁リリーフ弁23に送られる指令値s1(電圧値)を一定幅ごとに(ここでは0.5%ごと)上げていき、それに対応して圧力センサ25により実測値PVを検出してチューニング値確認画面26(テーブル)を作成し制御装置24に記憶するとともに、図3に示されるように表示画面に表示可能にする。この際にチューニング値確認画面26(テーブル)では、新たに実測値PVが(今回値)の部分に書き込まれると、それまで今回値として保存されていた実測値PVは、(前回値)の部分に移動する。そしてそれまで前回値として保存されていた実測値PVが消去される。なお本実施形態では油温40℃にてこのオープンループ制御のチューニング値確認を行うが、実際の連続成形において想定される油温で行うことが望ましい。また特に季節により油温が変化する場合は、それに対応したチューニング値確認画面26(テーブル)を当初に準備しておく。
なおこのチューニング値確認画面26(テーブル)の実測値PVは、油圧シリンダ15により加圧を開始してから時間をかけて徐々に指令値s1を一定幅ごとに上昇させ、それに対応する実測値PVを連続的に検出して作成したものであるので、指令値s1に対応する実測値PVが、実際の成形サイクルにおける指令値s1に対する実測値PVよりも低くなる傾向がある。即ち図2において一点鎖線および値s1pで示されるように、実際の成形サイクルにおいて指令値s1を用いてオープンループ制御により昇圧を行うと、型閉される際の衝撃(反力)によるピーク圧の発生して容易に圧が抜けないこと等により、テーブル作成時の指令値s1に対応する実測値PVよりも高い圧力まで昇圧されることが経験的に判明している。
実際の成形サイクル開始に際しては、前記のチューニング値確認画面26(テーブル)を参照してプレス成形品Pに対応する圧力設定値SVと同じ実測値PVまたは設定値SVに近似する実測値PVから求めた指令値s1が設定画面から入力される。本実施形態では、クイック昇圧モードにおいて設定値SVを入力したら自動的にチューニング値確認用のテーブルが参照・検索され、それに対応する可変電磁リリーフ弁23の指令値s1が設定される。しかし前記とは別に、作業者が図3に示されるチューニング値確認画面26(テーブル)を参照して前記設定値SVを実現できるための可変電磁リリーフ弁23への指令値s1を設定入力するものでもよい。一例として、実際のプレス成形における圧力の設定値SVが13.1MPaの場合は、チューニング値確認画面26(テーブル)を参照すると、対応する指令値s1は71.5%かその前後の近似する値であり、前記指令値s1が入力される。
この際の指令値s1は、油圧シリンダ15をオープンループ制御により昇圧される際の目標値であって、前記設定値SVに対応して一の指令値s1の設定を行う。すなわちオープンループ制御によって昇圧する際の指令値s1を一つだけにしたほうが昇圧時間を短縮できる。しかしながら設定値SVに対応するオープンループ制御による指令値s1以外に、昇圧の過程に指令値を複数設け、最終的に指令値s1により昇圧されるようにしたものもオープンループ制御の範囲に含まれる。またクローズドループ制御であってもゲインや時定数を極端に小さくしたり、比例制御等を停止して実質的にオープンループ制御と同様の作動が行われるものもオープンループ制御の範囲に含まれるものとする。
前記の設定入力が終了したらプレス成形品Pを熱板14の上に搬入・載置し、ホットプレス装置11の真空チャンバ20内を真空化してからプレスを開始する。まず小容量ポンプ18と大容量ポンプ19の双方を作動させ可動盤13を上昇させる。そして各熱板14がプレス成形品Pを介して当接されると大容量ポンプ19は作動を停止し、その後は小容量ポンプ18のみを作動させて油圧シリンダ15のシリンダ室17の昇圧を開始する。可変電磁リリーフ弁23の制御は、最初はオープンループ制御により制御される。この際の可変電磁リリーフ弁23の指令値s1は、設定値SVの13.1MPaに対応する71.5%に固定されている。
上記したようにチューニング値確認画面26(テーブル)の指令値s1を使用して実際の成形サイクルにおいて油圧シリンダ15の昇圧を完了させたとすると、急速な昇圧は行えるが、指令値s1まで昇圧設定値SVよりも上方の値s1pまで昇圧される公算が高い。そのため本発明では、設定値SVよりも所定値だけ下方にクローズドループ制御に切換えるための一の切換値TVを設けている。この切換値TVについては、切換値TVから設定値SVまでの差分p2が、前記制御対象である油圧シリンダ15の油圧の制御開始値p0から設定値SVまでの差分p1に対して1%〜15%となるように設定されることが望ましい。即ち図2に示されるように制御開始値0MPaから所定の設定値13.1MPaまで昇圧させる際は、切換値TVは11.16MPa〜12.97MPaの範囲内で設定される。本実施形態において所定の設定値SVとは、ホットプレス12の成形品Pの加圧に用いられる圧力であって、段階により昇圧される際の設定圧力である(段階には一段の場合と多段の場合を含む)。しかし前記設定値SVは、急激な圧力上昇率で圧力等を上昇させた後に緩い圧力上昇率で圧力等を昇圧させる際の変節点であってもよい。
そして実際の成形サイクルにおいて指令値s1を入力した場合の実測値PVは、チューニング値確認画面26(テーブル)の実測値PVの圧力値よりも高くなるので、設定値SVに対応する指令値s1を入力してオープンループ制御を行えば必ず切換値TVの圧力を上回りクローズドループ制御に切換わる。なおオープンループ制御からクローズドループ制御への切換値TVは、制御対象の種類によっては、力、位置、速度、温度、時間等の場合も有り得る。
そして本実施形態では、圧力センサ25により検出される油圧が設定値SVの0.5%下方に設定された切換値TV12.6MPaに到達すると、次に可変電磁リリーフ弁23の制御をクローズドループ制御(PID制御)に切換える。そして設定値SVである13.1MPaに対応する指令値s1は、制御装置24から可変電磁リリーフ弁23に継続して出力し油圧シリンダ15の昇圧がなされる。その結果、従来は油圧シリンダが設定値13.1MPaまで昇圧されるのに7.0秒がかかっていたのが、クイック昇圧モードでは1.7秒で設定値13.1MPaまで昇圧されるようになった。またこの際クローズドループ制御により昇圧されるのは0.5MPa分のみであるので、オーバーシュート等が殆ど無く昇圧される。
また図4に示されるように、この際の成形サイクルにおける更にはオープンループ制御+クローズドループ制御の昇圧完了までの昇圧時間t1が、演算され表示される。プレス時間から前記昇圧時間t1を減算することにより、昇圧後の加圧時間t2を求めることができ、加圧時間t2も合計のプレス時間とともに表示される。なお昇圧完了までの昇圧時間t1と、設定値SVに昇圧後の加圧時間t2の少なくとも一方を表示するようにしてもよい。またはオープンループ制御の時間とクローズドループ制御の時間の少なくとも一方を成形装置の表示画面に表示可能としてもよく、それらの合計のプレス時間も表示するようにしてもよい。これらの図4に示されるプレス時間の表示画面と、図3に示される指令値s1と実測値PVを関連づけるテーブルの表示画面とは、少なくとも一方が表示可能となっている。
なお本実施形態では、圧力センサ25の実測値PVを検出して制御に用いているが、プレス成形品Pの面圧に換算して使用するものに本発明を用いてもよい。更には溶融樹脂がキャビティ内で圧縮されるもの等では樹脂圧を検出して制御に用いてもよい。更にプレス成形装置のタイバー等の伸びや各部の変形を歪センサにより測定して型締力を検出するものでもよい。この場合は力制御が行われる。また熱板14の昇温制御を行うものに本発明の制御を用いてもよい。
次に図5の別の実施形態の成形装置の制御方法に付いて説明する。図5は射出成形装置31であって、型締装置32と射出装置33からなっている。型締装置32は、固定金型34が取付けられる固定盤35と可動金型36が取付けられる可動盤37を備える。また型締装置32は、型開閉機構のアクチュエータ(型開閉用サーボモータ38)と型締機構のアクチュエータ(型締シリンダ39)を備える。また射出装置33は、溶融樹脂を加熱する加熱筒40を備えるとともに、射出機構のアクチュエータ(射出用サーボモータ41)とスクリュ回転機構のアクチュエータ(計量用サーボモータ42)を備える。そして型締機構、型開閉機構、射出機構、およびスクリュ回転機構の少なくとも一つが油圧によって作動される場合は、図1と同様に制御弁である電磁リリーフ弁や圧力制御弁等の制御弁の制御が図示しない制御装置により行われ、本発明の制御が適用可能である。また前記アクチュエータがサーボモータ等の電動モータにより構成される場合も、本発明を適用することができる。更に射出機構の加熱筒40のヒータや加熱冷却金型を採用した場合のヒータや熱媒体を制御して昇温制御を行う際にも、本発明の制御が適用可能である。
本発明については、一々列挙はしないが、上記した本実施形態のものに限定されず、当業者が本発明の趣旨を踏まえて変更を加えたものについても、適用されることは言うまでもないことである。上記の実施形態では、成形装置として多段プレス装置の例を説明したが、成形装置がプレス装置である場合は、上型と下型の間でプレス成形が行われる一般的なプレス装置であってもよい。その場合、加圧シリンダは復動シリンダであってもよい。そしてまたプレス装置で成形される成形品についても限定されない。また成形装置は、上記のように射出成形機であってもよく、更にはブロー成形装置や封止成形装置、転写成形装置、押出成形装置、およびラミネート積層成形装置等のような成形装置であってもよい。
また成形装置において制御される制御対象は、圧力(直接検出される油圧かまたはプレスのキャビティ面の面圧、溶融樹脂の圧力などを含む)の他、型締力や射出力などの力であってもよい。力を制御する場合は、タイバーやガイドバーなどの伸張を歪センサなどで測定する。また制御対象は、プレスの可動盤、射出成形装置の可動金型やスクリュなどの可動部材の位置や速度であってもよい。更に制御対象は成形装置の部材の温度や、真空度など他の対象物であってもよい。
11 ホットプレス装置(成形装置)
14 熱板
15 油圧シリンダ
17 シリンダ室
23 可変電磁リリーフ弁
24 制御装置
25 圧力センサ
26 チューニング値確認画面(テーブル)
PV 実測値
TV 切換値
SV 設定値
s1 指令値

Claims (5)

  1. オープンループ制御とクローズドループ制御を用いて制御対象を所定の設定値まで上昇させる成形装置の制御方法において、
    当初に制御対象のそれぞれの指令値と実測値を関連づけるテーブルを作成しておき、
    実際の制御開始に際しては前記テーブルを参照して設定値と同じ実測値または設定値に近似する実測値から求めた指令値を入力し、
    制御対象を前記指令値により設定値に向けてオープンループ制御により上昇させ、
    前記制御対象の値が前記設定値よりも所定値だけ下方に設定された切換値に到達後はクローズドループ制御に切換えて設定値まで上昇させることを特徴とする成形装置の制御方法。
  2. 前記指令値は油圧シリンダを制御するクローズドループ制御可能な圧力制御弁の指令値であることを特徴とする請求項1に記載の成形装置の制御方法。
  3. 前記設定値に対応して一の切換値が設けられ、
    前記切換値から前記設定値までの差分は、前記制御対象の制御開始値から設定値までの差分に対して1〜15%に設定されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の成形装置の制御方法。
  4. 制御対象のそれぞれの指令値と実測値を関連づけるテーブルは、
    指令値を一定幅ごとに上昇させ、それに対応する実測値を連続的に検出して作成したものであることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の成形装置の制御方法。
  5. 1成形サイクルにおけるオープンループ制御の実測時間またはオープンループ制御とクローズドループ制御を加えた設定値に到達するまでの実測時間、および前記指令値と実測値を関連づけるテーブルの少なくとも一方を成形装置の表示画面に表示可能としたことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の成形装置の制御方法。
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