JP6399573B2 - アクリル系粘着剤組成物、アクリル系粘着剤、粘着シート及びタッチパネル部材 - Google Patents

アクリル系粘着剤組成物、アクリル系粘着剤、粘着シート及びタッチパネル部材 Download PDF

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Description

本発明は、透明導電性フィルム等の一部または全部が金属または金属酸化物によって構成される部材の固定に使用可能なアクリル系粘着剤組成物に関するものである。
近年、タッチセンサが電子機器に搭載され始めている。前記タッチセンサとしては、指やタッチペン等が接触した際の圧力によってその接触箇所(電子機器への指示内容)を検知する抵抗膜方式のタッチパネルと、前記指触等した際の静電気をもとにその接触箇所を検知する静電容量方式のタッチパネルとが知られており、入力方法の多機能性から静電容量方式が主流となりつつある。
前記タッチパネルとしては、一般に、透明な樹脂フィルムやガラス板の表面に良好な導電性を備えた金属層が設けられた透明金属膜が使用される。前記静電容量方式の場合、前記透明金属膜の金属層の表面は、両面粘着シートを構成する粘着剤層と接した状態で、カバーパネル等に固定される。
しかし、前記透明金属膜を構成する金属層の表面に粘着剤層が接した状態が長期間に及ぶと、前記粘着剤層の影響によって前記金属層の腐食がすすむことで前記透明金属膜の導電性が著しく低下し、その結果、タッチセンサが接触箇所を検知できなくなるという問題が生じる場合があった。
前記透明金属膜等の導電性の低下を防止する方法としては、前記粘着シートを構成する粘着剤層に金属の腐食を防止する性能を付与する方法が知られており、かかる粘着シートとしては、例えば金属の腐食を引き起こす要因とされる酸成分を有さない両面粘着シートが知られている(例えば特許文献1参照。)。
一方、前記粘着シートを構成する粘着剤層としては、従来、有機溶剤型粘着剤を用いて形成されたものが知られているが、近年、環境対応型製品への要請が高まるなかで、前記有機溶剤型粘着剤の代わりにエマルジョン型粘着剤を用いて形成された粘着剤層を備えた粘着シートの提供が求められている。
前記エマルジョン型粘着剤は、一般に、アクリル重合体等の重合性成分を含有するものであり、そのアクリル重合体等は、通常、重合安定性を向上させるうえで、カルボキシル基等の親水性基を多量に有するものが多い。
しかし、前記カルボキシル基等を多量に有する重合体を含有するエマルジョン型粘着剤を使用して形成された粘着剤層は、一般に、溶剤型粘着剤を使用して得られた粘着剤層に匹敵するレベルの金属腐食防止性を有するものでなく、とりわけエマルジョン型粘着剤を使用して形成された粘着剤層を用いて貼付されたものを、高温環境下に長期間放置した場合に、前記透明金属膜等を構成する金属層の導電性を著しく低下させる場合があった。
特開2010−215794号公報
本発明が解決しようとする課題は、金属または金属酸化物からなる面に貼付したものを高温環境下に放置した場合であっても、前記金属または金属酸化物からなる層の腐食を防止できるアクリル系粘着剤組成物を提供することにある。
本発明者等は、アミノ基を有する化合物(a)によって中和されたカルボン酸塩基を有するアクリル系重合体(A)を含有するアクリル系粘着剤組成物を用いることによって、前記課題を解決できることを見出した。
すなわち、本発明は、一部または全部が金属または金属酸化物によって構成される部材(x)の固定に使用するアクリル系粘着剤組成物であって、アミノ基を有する化合物(a)によって中和されたカルボン酸塩基を有するアクリル系重合体(A)、及び、水性媒体(B)を含有することを特徴とするアクリル系粘着剤組成物に関するものである。
本発明のアクリル系粘着剤組成物は、金属または金属酸化物からなる面に貼付したものを高温環境下に放置した場合であっても、前記金属または金属酸化物からなる層の腐食を防止できることから、もっぱら一部または全部が金属または金属酸化物によって構成される部材(x)の固定に使用することができる。
金属腐食防止性の評価に使用する試験片を上面から見た概念図である。
本発明のアクリル系粘着剤組成物は、アミノ基を有する化合物(a)によって中和されたカルボン酸塩基を有するアクリル系重合体(A)、及び、水性媒体(B)を含有することを特徴とするものであって、もっぱら、一部または全部が金属または金属酸化物によって構成される部材(x)の固定に使用するものである。
前記アクリル系粘着剤組成物に含まれるアクリル系重合体(A)としては、アミノ基を有する化合物(a)によって中和されたカルボン酸塩基を有するものを使用する。前記アクリル系重合体(A)を含有するアクリル系粘着剤組成物を使用することによって、被着体を構成する金属または金属酸化物からなる層の腐食を防止し、その優れた導電性を維持することができる。
前記アクリル系重合体(A)としては、カルボキシル基を有するアクリル系重合体を製造し、次いで、そのカルボキシル基を、アミノ基を有する化合物(a)を用いて中和しカルボン酸塩基を形成したものを使用することができる。
前記アクリル系重合体(A)としては、前記カルボキシル基の全量の50モル%〜100モル%が前記化合物(a)によって中和されカルボン酸塩基を形成したものを使用することが好ましい。
<アミノ基を有する化合物(a)>
前記中和に使用するアミノ基を有する化合物(a)としては、沸点が80℃よりも高いものを使用することが好ましく、100℃よりも高いものを使用することがより好ましく、150℃以上であるものを使用することがより一層好ましい。前記高沸点の化合物を使用することによって、前記粘着剤層を形成する際の乾燥工程で、前記アミノ基を有する化合物(a)が除去されるのを抑え、粘着シートを形成した際に、前記化合物(a)によって中和され形成したカルボン酸塩基を維持でき、その結果、被着体である部材(x)を構成する金属または金属酸化物からなる層の腐食を防止することができる。
前記アミノ基を有する化合物(a)としては、例えば、トリメチルアミン(沸点3℃)、トリエチルアミン(沸点90℃)、n−ブチルアミン(沸点78℃)、t−ブチルアミン(沸点45℃)等のアルキルアミン類、エチレンジアミン(沸点117℃)、ジエチレントリアミン(沸点207℃)、トリエチレンテトラミン(沸点267℃)、テトラエチレンペンタミン(沸点333℃)、ヘキサメチレンテトラミン(沸点280℃)等のポリエチレンアミン、モノエタノールアミン(沸点170℃)、ジエタノールアミン(沸点217℃)及びトリエタノールアミン(沸点335℃)等のアルカノールアミン類、N−メチルエタノールアミン(沸点155℃)、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール(沸点165℃)、アニリン(沸点184℃)、モルホリン(沸点129℃)、エチレンイミン(沸点55℃)、ポリエチレンイミン[(株)日本触媒製、商品名;エポミンP−1000]等を好適に使用することができる。
前記アミノ基を有する化合物(a)としては、前記したなかでも、トリエチルアミン、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ヘキサメチレンテトラミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルエタノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、アニリン、モルホリン、ポリエチレンイミンがより好ましく、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルエタノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、アニリン、モルホリン、及び、ポリエチレンイミンからなる群から1種以上を使用することが、粘着シートを形成した際に金属または金属酸化物からなる層の腐食を防止する効果がより高いうえで、特に好ましく使用できる。
前記アミノ基を有する化合物(a)は、本発明のアクリル系粘着剤組成物の水素イオン濃度(pH)を9以下に調整する範囲で使用することができ、好ましくは6〜9に調整する範囲で使用することができ、より好ましくは7〜9に調整する範囲で使用することができ、特に好ましくは7.5〜8.5に調整する範囲で使用することができる。
前記アミノ基を有する化合物(a)は、前記アクリル系重合体が有するカルボキシル基の存在量に対応する量を使用することが好ましいが、例えば前記アクリル系重合体100質量部に対して、1質量部〜5質量部の範囲内で使用することが、被着体を構成する金属または金属酸化物からなる層の腐食を防止するうえで好ましい。
前記アクリル系重合体中のカルボキシル基に対する、前記化合物(a)が有するアミノ基のモル比[アミノ基/カルボキシル基]は、0.5〜1.5であることが好ましく、0.6〜1.4であることがより好ましく、0.7〜1.3であることが一層好ましく、0.9〜1.2であることがより一層好ましく、1.0〜1.1であることが、被着体である前記部材(x)を構成する金属または金属酸化物からなる層の腐食を防止するうえで、特に好ましい。
<アクリル系重合体(A)>
前記化合物(a)によって中和されうるアクリル系重合体としては、カルボキシル基を有するアクリル系重合体を使用することができる。
前記アクリル系重合体としては、炭素原子数4〜14のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート、カルボキシル基を有するビニル単量体等を含有する単量体成分を重合して得られるものを使用することが、金属または金属酸化物からなる層(面)、ガラスに対して良好な接着力を備えた粘着剤層を形成することができる。
前記炭素原子数4〜14のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートとしては、例えば、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、n−ペンチル(メタ)アクリレート、イソペンチル(メタ)アクリレート、イソアミル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、n−ノニル(メタ)アクリレート、イソノニル(メタ)アクリレート、n−デシル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、n−ドデシル(メタ)アクリレート、イソミリスチル(メタ)アクリレート、n−トリデシル(メタ)アクリレート、テトラデシル(メタ)アクリレート等が使用できる。なかでもn−ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレートを使用することが好ましい。
前記炭素原子数4〜14のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートは、前記アクリル系重合体の製造に使用する単量体成分の全量に対して、50質量%〜99質量%の範囲で使用することが好ましく、70質量%〜98質量%の範囲で使用することがより好ましく、90質量%〜98質量%の範囲で使用することがさらに好ましい。
前記カルボキシル基を有するビニル単量体としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フタル酸、無水フタル酸、クロトン酸等を1種または2種以上組み合わせ使用することができる。前記カルボキシル基を有するビニル単量体は、前記アクリル系重合体の製造に使用する単量体成分の全量に対して、1質量%〜4質量%の範囲で使用することが好ましく、2質量%〜4質量%の範囲で使用することが、金属または金属酸化物からなる層(面)、ガラスに対して、より一層優れた接着力を備えた粘着剤層を形成するうえでより好ましい。
前記アクリル系重合体の製造に使用可能な単量体成分としては、前記したもののほかに、必要に応じてその他のビニル単量体を組み合わせ使用することができる。
前記その他のビニル単量体としては、例えば窒素原子を有するビニル単量体を使用することが、金属腐食防止性をより一層向上するうえで好ましい。
前記アクリル系重合体が有するカルボキシル基は、前記アミノ基を有する化合物(a)によってすべて中和されていることが好ましいが、どうしても中和されずカルボキシル基がアクリル系重合体(A)中に残存する場合がある。前記窒素原子を有するビニル単量体を含有する単量体成分を重合して得られるアクリル系重合体(A)は、その窒素原子を含有した官能基と、前記カルボキシル基との間に水素結合が生じ、前記カルボキシル基が金属層に接触しにくくすることによって、前記未中和のカルボキシル基に起因した金属面の腐食を防止することができる。
なお、窒素原子を有するビニル単量体は疎水性が高いため、エマルジョン粒子の内部に配置しやすい。前述の通り、アクリル系共重合体中のカルボキシル基は、そのほとんどがエマルジョン粒子の表面に存在するが、エマルジョン粒子の内部にも存在する場合がある。その際には、前記アミノ基を有する化合物(a)だけでは、完全に中和できない場合もあるが、窒素原子を有するビニル単量体を共重合することにより、カルボキシル基を効率よく保護することができ、金属腐食防止性がより一層向上できる。
前記窒素原子を有するビニル単量体としては、例えばN−ビニルピロリドン、N−ビニルピペリドン、N−ビニルモルホリノン、N−ビニルカプロラクタム、N−シクロヘキシルマレイミド、N−ブチルマレイミド、N−フェニルマレイミド、N−(メタ)アクリロイルモルホリン、N−(メタ)アクリロイルピロリドン、N−(メタ)アクリロイルピペリジン、N−(メタ)アクリロイルピロリジン、N−(メタ)アクリロイル−4−ピペリドン、アクリロニトリル、(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−メチレンビス(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、t−ブチルアミノエチル(メタ)アクリレートを1種または2種以上使用することができ、N−ビニルピロリドンを使用することが好ましい。
前記窒素原子を有するビニル単量体は、前記アクリル系重合体の製造に使用する単量体の全量に対して、0.1質量%〜10質量%の範囲で使用することが好ましく、1質量%〜5質量%の範囲で使用することが、被着体である部材(x)を構成する金属または金属酸化物からなる層の腐食を防止するうえで好ましい。
前記その他のビニル単量体としては、前記したもののほかに、必要に応じて4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等のヒドロキシル基を有するビニル単量体、ダイアセトンアクリルアミド等のケト基(またはアルデヒド基)を有するビニル単量体、3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン等のシラン系単量体、SIPOMER PAM−100[ローディア日華(株)製]等のリン酸基を含有する単量体を使用することができる。
前記アクリル系重合体は、例えば前記した単量体成分を重合させることによって製造することができる。
前記重合方法としては、いわゆるエマルジョン型のアクリル系粘着剤組成物を製造する際には、乳化重合法を採用することが好ましい。前記乳化重合法としては、例えば前記単量体成分や重合開始剤を、それぞれ水性媒体(B)に、一括仕込み方法、滴下法等により供給する方法が挙げられる。
前記重合開始剤としては、例えば4,4−アゾビス(4−シアノペンタン酸)等のアゾ系開始剤、過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩系開始剤、過酸化水素等の過酸化物系開始剤、芳香族カルボニル化合物等のカルボニル系開始剤、過硫酸塩と亜硫酸水素ナトリウムとの組合せ等のレドックス系開始剤等を使用することができる。なかでも、アゾ系開始剤、過硫酸塩系開始剤を使用することが、重合安定性に優れるため、好ましく使用できる。
前記乳化重合の際には、重合安定性をより一層向上するため、陰イオン性の乳化剤、非イオン性の乳化剤、その他の分散安定剤等を使用することができる。なかでも、陰イオン性の乳化剤が好ましく使用できる。また、一般に「反応性乳化剤」と称される重合性不飽和基を分子内に有する乳化剤を使用することが好ましい。前記反応性乳化剤としては、例えばラテムルPD−104[花王(株)製]、アクアロンKH−1025[第一工業製薬(株)製]、アデカリアソープSE−10[(株)ADEKA製]、エレミノールJS−20[三洋化成工業(株)製]等が挙げられる。反応性乳化剤を使用することで、重合安定性に加え、耐湿性が向上するため特に好ましい。
前記乳化重合法等によって、カルボキシル基を有するアクリル系重合体及び水性媒体(B)の混合物を得た後、アミノ基を有する化合物(a)を一括供給または逐次供給し、撹拌する。これにより、前記アクリル系重合体が有するカルボキシル基の一部または全部を、前記アミノ基を有する化合物(a)によって中和することができる。前記中和することによって、前記アクリル系重合体(A)が水性媒体(B)に分散等したアクリル系粘着剤組成物を得ることができる。
前記中和反応は、発熱反応であるため(いわゆる中和熱)、反応容器内が比較的高温になるとアクリル系重合体粒子が凝集しやすくなる。よって、前記中和反応は、アクリル系重合体粒子の凝集を抑えるうえで、10℃〜60℃の範囲内で行うことが好ましい。
前記方法で得られた、アミノ基を有する化合物(a)によって中和されたカルボン酸塩基を有するアクリル系重合体(A)としては、50万〜120万の重量平均分子量を有するものを使用することが好ましく、60万〜100万の重量平均分子量を有するものを使用することが特に好ましい。当該範囲内であれば、金属または金属酸化物からなる層(面)、ガラスに対して、より一層優れた接着力を備えた粘着剤層を形成することができる。
なお、前記重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)を用い標準ポリスチレン換算して求めた値である。測定条件として、カラムはTSKgel GMHXL[東ソー製]を用い、カラム温度は40℃、溶離液はテトラヒドロフラン、流量は1.0mL/分とし、標準ポリスチレンはTSK標準ポリスチレンを用いた。
前記アクリル系重合体の重量平均分子量を前記した範囲に調整する方法としては、前記アクリル系重合体を製造する際に、ラウリルメルカプタン等の連鎖移動剤を使用する方法が挙げられる。
前記方法で得られた、アミノ基を有する化合物(a)によって中和されたカルボン酸塩基を有するアクリル系重合体(A)の水分散液は、前記アクリル系重合体(A)と水性媒体(B)とを含有するものであり、前記アクリル系重合体(A)が水性媒体(B)に分散したものであることが好ましい。
前記水性媒体(B)としては、水、水と混和する有機溶剤、及び、これらの混合物が挙げられる。水と混和する有機溶剤としては、例えば、メタノール、エタノール、n−及びイソプロパノール等のアルコール類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール等のポリアルキレングリコール類;ポリアルキレングリコールのアルキルエーテル類;N−メチル-2-ピロリドン等のラクタム類、等が挙げられる。本発明では、水のみを用いても良く、また水及び水と混和する有機溶剤との混合物を用いても良く、水と混和する有機溶剤のみを用いても良い。安全性や環境に対する負荷の点から、水のみ、又は、水及び水と混和する有機溶剤との混合物が好ましく、水のみが特に好ましい。
前記水性媒体(B)は、前記アクリル系重合体(A)の全量に対して30質量%〜70質量%の範囲で使用することが好ましい。
前記アクリル系重合体(A)の水分散液中に含まれるアクリル系重合体(A)粒子の平均粒子径は、特に制限されるものではないが、50nm〜1000nmであることが好ましく、100nm〜500nmであることが、凝集や沈降を生じにくく分散安定性に優れるため、特に好ましい。なお、前記平均粒子径は、エマルジョン粒子の体積基準での50%メジアン径をいい、数値は動的光散乱法により測定して得られる値に基づくものである。
<アクリル系粘着剤組成物>
前記アクリル系重合体(A)の水分散液を含有するアクリル系粘着剤組成物としては、水素イオン濃度pHが9以下の範囲であり、6〜9の範囲であるものを使用することが好ましく、pH7〜9の範囲内であるものを使用することがより好ましく、pH7.5〜8.5が特に好ましい。当該範囲内であれば、被着体である部材(x)を構成する金属または金属酸化物からなる層の腐食を防止するうえで好ましい。
前記アクリル系粘着剤組成物の水素イオン濃度は、前記アミノ基を有する化合物(a)の種類や使用量を設定することによって調整することができる。また、前記アクリル系粘着剤組成物の水素イオン濃度は、アミノ基を有する化合物(a)とともに、その他のpH調整剤を併用することによって調整することもできる。
前記アクリル系粘着剤組成物としては、前記アクリル系重合体(A)の水分散液の他に、必要に応じて、粘着付与樹脂を含有するものを使用することができる。
前記粘着付与樹脂としては、水分散型の粘着付与樹脂を使用することが好ましい。
前記水分散型の粘着付与樹脂としては、例えばロジン系粘着付与樹脂、重合ロジン系粘着付与樹脂、重合ロジンエステル系粘着付与樹脂、ロジンフェノール系粘着付与樹脂、水添ロジン系粘着付与樹脂、不均化ロジン系粘着付与樹脂、テルペン系粘着付与樹脂、テルペンフェノール系粘着付与樹脂、脂肪族系(石油樹脂系)粘着付与樹脂等を使用することができる。粘着付与樹脂を使用することにより、金属または金属酸化物からなる層(面)、ガラスに対して、より一層優れた接着力を備えた粘着剤層を形成することができる。
前記粘着付与樹脂のなかでも、水添ロジン系粘着付与樹脂、不均化ロジン系粘着付与樹脂、脂肪族系(石油樹脂系)粘着付与樹脂が、高温高湿環境下における黄変等が少なく透明性が確保しやすいため、好ましく使用できる。
前記粘着付与樹脂としては、軟化点が100℃〜130℃が好ましく使用できる。当該範囲であれば、高温高湿環境下における黄変等が少なく透明性が確保しやすいため、好ましく使用できる。
前記粘着付与樹脂の使用量は、前記アクリル系重合体(A)100質量部に対して、0質量部〜30質量部の範囲であることが好ましい。前記粘着付与樹脂を含有する粘着剤層は、高温高湿環境下における黄変等が少なく透明性を確保しやすいため、前記粘着付与樹脂を使用することが好ましく、1質量部〜15質量部の範囲であることがより好ましい。
前記粘着付与樹脂は、前記アクリル系重合体(A)の水分散液と混合し使用してもよく、前記中和前のアクリル系重合体及び水性媒体(B)の混合物に供給し使用してもよい。
前記アクリル系粘着剤組成物としては、必要に応じて、顔料・染料等の着色剤、可塑剤、軟化剤、酸化防止剤、ガラスやプラスチック製の繊維・バルーン・ビーズ・金属粉末等の充填剤、皮膜形成補助剤、レベリング剤、濡れ剤、増粘剤(粘度調整剤)、撥水剤、消泡剤等の添加剤を使用してもよい。前記添加剤の使用量としては、アクリル系重合体100質量部に対して各々0質量部〜1質量部の範囲であることが好ましい。
前記アクリル系粘着剤組成物は、各種架橋剤と組み合わせアクリル系粘着剤として使用することができる。
前記架橋剤としては、前記アクリル系重合体(A)が有するカルボン酸塩基及び未中和で残存しうるカルボキシル基と架橋反応しうる官能基を有するものを使用することができる。
前記架橋剤としては、例えばエポキシ系架橋剤、アジリジン系架橋剤、オキサゾリン系架橋剤等を使用することができ、エポキシ系架橋剤を使用することが、高温環境下に放置した場合であっても粘着力の低下を引き起こさないレベルの耐久性と、金属腐食防止性とに優れる粘着剤層を形成できるため好ましい。
前記エポキシ系架橋剤としては、テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製]等を使用することができ、前記アジリジン系架橋剤としては、ケミタイトPZ−33[(株)日本触媒製]等を使用することができ、前記オキサゾリン系架橋剤としては、エポクロスWS−700[(株)日本触媒製]等を使用することができる。
前記架橋剤の配合量は、ゲル分率を所望の範囲となる範囲で使用することができる。例えば、前記架橋剤としてエポキシ系架橋剤を使用する場合であれば、エポキシ系架橋剤は、前記アクリル系重合体(A)100質量部に対して、0.01質量部〜0.1質量部の範囲で使用することが好ましい。
前記アクリル系粘着剤は、粘着シートの製造に使用することができる。
前記粘着シートとしては、例えばポリエチレンテレフタレートフィルム等の樹脂フィルムからなる中芯基材の片面または両面に、前記アクリル系粘着剤を用いて形成された粘着剤層を有する粘着シート、前記中芯基材を有さない前記粘着剤層によって構成される、いわゆる基材レスの粘着シートが挙げられる。
前記粘着シートの製造方法としては、中芯基材の片面または両面に、ロールコーターやダイコーター等を用い、前記アクリル系粘着剤を塗布し、乾燥することによって製造する直接法や、予め離型ライナーの表面にロールコーターやダイコーター等を用い、前記アクリル系粘着剤を塗布し、乾燥することによって、粘着剤層を形成し、次に、前記粘着剤層を、中芯基材に貼り合わせる転写法が挙げられる。
前記いずれの方法で製造した粘着シートも、その後、20℃〜50℃の範囲で48時間以上養生することが、前記粘着剤層の架橋反応を進行させるうえで好ましい。
前記養生後の粘着シートとしては、養生後の粘着剤層の質量と、それを、25℃の環境下、トルエンに24時間浸漬し、次いで105℃環境下で乾燥したものの質量とに基づいて算出したゲル分率が20質量%〜50質量%の範囲であることが、金属または金属酸化物からなる層(面)、ガラスに対しての接着力に優れた粘着剤層を形成するうえで好ましい。
本発明のアクリル系粘着剤組成物、それを含有するアクリル系粘着剤及び粘着シートは、もっぱら、一部または全部が金属または金属酸化物によって構成される部材(x)の固定に使用することができる。
一部または全部が金属または金属酸化物によって構成される部材(x)は、いわゆる被着体である。
前記部材(x)としては、例えば画像表示装置を構成する透明樹脂製パネルからなる画像表示パネル、タッチパネル等を構成する透明フィルムまたはガラス板の表面に良好な導電性を備えた金属層が設けられた透明金属膜等が挙げられる。
また、前記部材(x)は、フィルムまたはシート状、パネル状のものであることが好ましい。特に、前記被着体を画像表示パネル等に使用する場合には、透明性が高いものであることが好ましく、その全光線透過率が85%以上であることが好ましく、90%以上であることがより好ましい。
前記部材(x)は、その全てが1種または2種以上の金属からなるものであってもよく、その一部が金属からなるものであってもよい。具体的には、前記被着体としては、透明樹脂フィルムやガラス板等の表面に金属層が設けられた透明金属膜を使用することができる。
また、前記被着体は、フィルムまたはシート状、パネル状のものであることが好ましい。特に、前記被着体をタッチパネル等を構成する透明金属膜に使用する場合には、透明性が高いものを使用することが好ましい。
前記部材(x)を構成する金属または金属酸化物としては、例えば、酸化インジウムスズ、酸化インジウム、酸化スズ、酸化亜鉛、酸化カドミウム、酸化ガリウム、酸化チタンなどが挙げられる。このような金属または金属酸化物を有する部材(x)としては、ガラスやフィルムの表面に酸化インジウムスズ(ITO)が設けられたITOガラスやITOフィルム、あるいは、ガラスやフィルムの表面に銀や銅の配線が設けられた金属配線フィルム等のタッチパネルなどの画像表示装置に使用される金属面表面を有する部材を例示できる。
本発明のアクリル系粘着剤組成物、それを含有するアクリル系粘着剤及び粘着シートは粘着シートは、金属面を腐食させないことから、ガラスやフィルムの表面に酸化インジウムスズ(ITO)が設けられたITOガラスやITOフィルム、あるいは、ガラスやフィルムの表面に銀や銅の配線が設けられた金属配線フィルム等の金属面表面を有する部材を固定する際に好適に使用できる。
以下、本発明を実施例及び比較例により詳細に説明する。実施例及び比較例で得られた粘着剤及び粘着シートの各特性の評価方法は以下のとおりである。
[金属腐食防止性の評価]
実施例及び比較例で得た両面粘着シートを構成する粘着剤層の片面に、厚さ25μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを貼付し裏打ちしたものを、長さ20mm、幅20mmの大きさに切断し、厚さ300μmの圧延銅箔[JX日鉱日石金属(株)製]に貼り合わせたものを試験片とした。
前記試験片を2個用意し、一方の試験片を23℃及び50%RHの環境下に放置し、他方の試験片を60℃及び0%RHの環境下に放置した。
前記放置開始から、1時間後、72時間後経過後に、試験片を構成する圧延銅箔の外観(粘着シートが貼付された部分の外観)を目視で観察し、圧延銅箔の外観の変化の有無、及び、粘着シートが貼付された前記試験片の外縁部から、前記圧延銅箔の外観が変化した部分の端部までの距離(図1中の4)を計測した。
◎:圧延銅箔の外観の変色が、粘着シートの貼付された部分の外縁部から、試験片の中央方向へ距離1mm未満の範囲で確認できた。
○:圧延銅箔の外観の変色が、粘着シートの貼付された部分の外縁部から、試験片の中央方向へ距離1mm以上2mm未満の範囲で確認できた。
△:圧延銅箔の外観の変色が、粘着シートの貼付された部分の外縁部から、試験片の中央方向へ距離2mm以上3mm未満の範囲で確認できた。
×:圧延銅箔の外観の変色が、粘着シートの貼付された部分の外縁部から、試験片の中央方向へ距離3mm以上の範囲で確認できた。
[180度引き剥がし接着力(常態)]
実施例及び比較例で得た両面粘着シートを構成する粘着剤層の片面に、厚さ25μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを貼付し裏打ちしたものを、長さ300mm、幅20mmの大きさに切断し、各種被着体に貼付したものを試験片とした。前記貼付は、23℃及び50%RHの環境下、2kgローラーを用い1往復の加圧することで行い、被着体としては、厚さ1.4mmのステンレス板(SUS304鋼板)、厚さ2.7mmのガラス板、厚さ300μmの圧延銅箔[JX日鉱日石金属(株)製]を用いた。
前記試験片を23℃及び50%RHの環境下に1時間放置した後、テンシロン引張試験機[株式会社エーアンドデイ製、型式:RTM−100]を用い、前記被着体から粘着シートを180度方向に300m/minの速度で引き剥がした際の接着力を測定した。
[耐久性の評価(高温放置後の180度引き剥がし接着力)]
実施例及び比較例で得た両面粘着シートを構成する粘着剤層の片面に、厚さ25μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを貼付し裏打ちしたものを、長さ300mm、幅20mmの大きさに切断し、各種被着体に貼付したものを試験片とした。前記貼付は、23℃及び50%RHの環境下、2kgローラーを用い1往復の加圧することで行い、被着体としては、厚さ1.4mmのステンレス板(SUS304鋼板)、厚さ2.7mmのガラス板、厚さ300μmの圧延銅箔[JX日鉱日石金属(株)製]を用いた。
前記試験片を60℃及び0%RHの環境下に72時間放置した後、テンシロン引張試験機[株式会社エーアンドデイ製、型式:RTM−100]を用い、前記被着体から粘着シートを180度方向に300m/minの速度で引き剥がした際の接着力を測定した。
(実施例1)
<乳化液の調製>
容器にイオン交換水75gと、界面活性剤としてアクアロンKH−1025[第一工業製薬(株)製;有効成分25質量%]20gと界面活性剤ラテムルPD−104[花王(株)製;有効成分20質量%]37.5gとを入れ、均一に溶解した。そこに、n−ブチルアクリレート232.5g、2−エチルヘキシルアクリレート232.5g、メチルメタクリレート25g、アクリル酸10g、ラウリルメルカプタン0.2gを加えて乳化し、乳化液632.7gを得た。
<水分散型アクリル系重合体の水分散液の調製>
攪拌機、還流冷却管、窒素導入管、温度計、滴下漏斗を備えた反応容器に、イオン交換水333.5gを入れ、窒素を吹き込みながら60℃まで昇温した。攪拌下、前記で調製した乳化液の一部[7.59g]、過硫酸アンモニウム水溶液2.5g[有効成分6質量%]、亜硫酸水素ナトリウム水溶液2.5g[有効成分6質量%]を添加し、60℃を保ちながら1時間で重合させた。引き続き、残りの乳化液625.11gと、過硫酸アンモニウム水溶液50g[有効成分1質量%]を別々の漏斗を使用して、反応容器を60℃に保ちながら6時間かけて滴下した。滴下終了後は、反応容器を60℃に保ちながら1時間攪拌した。次に、エリソルビン酸ナトリウム水溶液5g[有効成分2質量%]を別の漏斗を用いて1時間かけて滴下重合した後、反応容器を60℃に保ちながら1時間撹拌した。そして、内容物を冷却し、これを200メッシュ金網で濾過し、水分散型アクリル系重合体の水分散液(1)[固形分濃度50質量%]を得た。前記水分散型アクリル系重合体の重量平均分子量は70万であった。
<アクリル系粘着剤の製造>
前記の水分散型アクリル系共重合体の水分散液(1)1000gに、アミノ基と水酸基を有する化合物として、モノエタノールアミン水溶液[有効成分50質量%]を18g、粘着付与樹脂としてスーパーエステルNS−100H[荒川化学工業(株)製;エマルジョン型ロジンエステル系粘着付与樹脂、軟化点100℃、固形分濃度50質量%]200g、レベリング剤としてサーフィノールPSA−336[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5g、消泡剤としてサーフィノールDF−110D[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5gを添加した。それらを混合した後、架橋剤として、テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製、エポキシ化合物]の10質量%エタノール溶液1.5gを添加し、1時間撹拌した。これを200メッシュ金網で濾過し、アクリル系粘着剤(1)を得た。なお、得られたアクリル系粘着剤(1)のpHは、7.9であった。
<両面粘着シートの作製>
前記アクリル系粘着剤(1)を、乾燥後の厚さが50μmとなるように、離型フィルム[ニッパ(株)製、商品名:PET38×1−A3]上に塗布し、100℃で3分間乾燥することによってアクリル系粘着剤(1)に含まれる水性媒体を除去することによって粘着剤層を形成した後、前記離型フィルムを除去することによって、いわゆる基材レスである粘着剤層からなる両面粘着シートを作製した。
(実施例2)
モノエタノールアミン水溶液[有効成分50質量%]18gを、ジエタノールアミン水溶液[有効成分50質量%]30gに変更した以外は、実施例1と同様の方法で、pH7.9であるアクリル系粘着剤(2)を得た。
前記アクリル系粘着剤(1)の代わりに、前記アクリル系粘着剤(2)を使用すること以外は、実施例1と同様の方法で両面粘着シートを得た。
(実施例3)
モノエタノールアミン水溶液[有効成分50質量%]18gを、トリエタノールアミン水溶液[有効成分50質量%]44gに変更した以外は、実施例3と同様の方法で、pH7.8であるアクリル系粘着剤(3)を得た。
前記アクリル系粘着剤(1)の代わりに、前記アクリル系粘着剤(3)を使用すること以外は、実施例1と同様の方法で両面粘着シートを得た。
(実施例4)
<乳化液の調製>
容器にイオン交換水75gと、界面活性剤としてアクアロンKH−1025[第一工業製薬(株)製;有効成分25質量%]20gと界面活性剤ラテムルPD−104[花王(株)製;有効成分20質量%]37.5gとを入れ、均一に溶解した。そこに、n−ブチルアクリレート465g、メチルメタクリレート25g、アクリル酸10g、ラウリルメルカプタン0.2gを加えて乳化し、乳化液632.7gを得た。
<水分散型アクリル系重合体の水分散液の調製>
攪拌機、還流冷却管、窒素導入管、温度計、滴下漏斗を備えた反応容器に、イオン交換水333.5gを入れ、窒素を吹き込みながら60℃まで昇温した。攪拌下、前記で調製した乳化液の一部[7.59g]、過硫酸アンモニウム水溶液2.5g[有効成分6質量%]、亜硫酸水素ナトリウム水溶液2.5g[有効成分6質量%]を添加し、60℃を保ちながら1時間で重合させた。引き続き、残りの乳化液625.11gと、過硫酸アンモニウム水溶液50g[有効成分1質量%]を別々の漏斗を使用して、反応容器を60℃に保ちながら6時間かけて滴下した。滴下終了後は、反応容器を60℃に保ちながら1時間攪拌した。次に、エリソルビン酸ナトリウム水溶液5g[有効成分2質量%]を別の漏斗を用いて1時間かけて滴下重合した後、反応容器を60℃に保ちながら1時間撹拌した。そして、内容物を冷却し、これを200メッシュ金網で濾過し、水分散型アクリル系重合体の水分散液(2)[固形分濃度50質量%]を得た。前記水分散型アクリル系重合体の重量平均分子量は75万であった。
<アクリル系粘着剤の製造>
前記の水分散型アクリル系共重合体の水分散液(2)1000gに、アミノ基と水酸基を有する化合物として、ジエタノールアミン水溶液[有効成分50質量%]を30g、粘着付与樹脂としてスーパーエステルNS−100H[荒川化学工業(株)製;エマルジョン型ロジンエステル系粘着付与樹脂、軟化点100℃、固形分濃度50質量%]200g、レベリング剤としてサーフィノールPSA−336[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5g、消泡剤としてサーフィノールDF−110D[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5gを添加した。それらを混合した後、架橋剤として、テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製、エポキシ化合物]の10質量%エタノール溶液1.5gを添加し、1時間撹拌した。これを200メッシュ金網で濾過することによって、pH7.8のアクリル系粘着剤(4)を得た。
前記アクリル系粘着剤(1)の代わりに、前記アクリル系粘着剤(4)を使用すること以外は、実施例1と同様の方法で両面粘着シートを得た。
(実施例5)
<乳化液の調製>
容器にイオン交換水75gと、界面活性剤としてアクアロンKH−1025[第一工業製薬(株)製;有効成分25質量%]20gと界面活性剤ラテムルPD−104[花王(株)製;有効成分20質量%]37.5gとを入れ、均一に溶解した。そこに、n−ブチルアクリレート457.5g、メチルメタクリレート25g、アクリル酸17.5g、ラウリルメルカプタン0.2gを加えて乳化し、乳化液632.7gを得た。
<水分散型アクリル系重合体の水分散液の調製>
攪拌機、還流冷却管、窒素導入管、温度計、滴下漏斗を備えた反応容器に、イオン交換水333.5gを入れ、窒素を吹き込みながら60℃まで昇温した。攪拌下、前記で調製した乳化液の一部[7.59g]、過硫酸アンモニウム水溶液2.5g[有効成分6質量%]、亜硫酸水素ナトリウム水溶液2.5g[有効成分6質量%]を添加し、60℃を保ちながら1時間で重合させた。引き続き、残りの乳化液625.11gと、過硫酸アンモニウム水溶液50g[有効成分1質量%]を別々の漏斗を使用して、反応容器を60℃に保ちながら6時間かけて滴下した。滴下終了後は、反応容器を60℃に保ちながら1時間攪拌した。次に、エリソルビン酸ナトリウム水溶液5g[有効成分2質量%]を別の漏斗を用いて1時間かけて滴下重合した後、反応容器を60℃に保ちながら1時間撹拌した。そして、内容物を冷却し、これを200メッシュ金網で濾過し、水分散型アクリル系重合体の水分散液(3)[固形分濃度50質量%]を得た。前記水分散型アクリル系重合体の重量平均分子量は74万であった。
<水分散型アクリル系粘着剤の製造>
前記の水分散型アクリル系共重合体の水分散液(3)1000gに、アミノ基と水酸基を有する化合物として、ジエタノールアミン水溶液[有効成分50質量%]を37g、粘着付与樹脂としてスーパーエステルNS−100H[荒川化学工業(株)製;エマルジョン型ロジンエステル系粘着付与樹脂、軟化点100℃、固形分濃度50質量%]200g、レベリング剤としてサーフィノールPSA−336[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5g、消泡剤としてサーフィノールDF−110D[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5gを添加した。それらを混合した後、架橋剤として、テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製、エポキシ化合物]の10質量%エタノール溶液1.5gを添加し、1時間撹拌した。これを200メッシュ金網で濾過することによって、pH7.6のアクリル系粘着剤(5)を得た。
前記アクリル系粘着剤(1)の代わりに、前記アクリル系粘着剤(5)を使用すること以外は、実施例1と同様の方法で両面粘着シートを得た。
(実施例6)
<乳化液の調製>
容器にイオン交換水75gと、界面活性剤としてアクアロンKH−1025[第一工業製薬(株)製;有効成分25質量%]20gと界面活性剤ラテムルPD−104[花王(株)製;有効成分20質量%]37.5gとを入れ、均一に溶解した。そこに、n−ブチルアクリレート325.5g、2−エチルヘキシルアクリレート139.5g、メチルメタクリレート25g、アクリル酸5g、メタクリル酸5g、ラウリルメルカプタン0.2gを加えて乳化し、乳化液632.7gを得た。
<水分散型アクリル系重合体の水分散液の調製>
攪拌機、還流冷却管、窒素導入管、温度計、滴下漏斗を備えた反応容器に、イオン交換水333.5gを入れ、窒素を吹き込みながら60℃まで昇温した。攪拌下、前記で調製した乳化液の一部[7.59g]、過硫酸アンモニウム水溶液2.5g[有効成分6質量%]、亜硫酸水素ナトリウム水溶液2.5g[有効成分6質量%]を添加し、60℃を保ちながら1時間で重合させた。引き続き、残りの乳化液625.11gと、過硫酸アンモニウム水溶液50g[有効成分1質量%]を別々の漏斗を使用して、反応容器を60℃に保ちながら6時間かけて滴下した。滴下終了後は、反応容器を60℃に保ちながら1時間攪拌した。次に、エリソルビン酸ナトリウム水溶液5g[有効成分2質量%]を別の漏斗を用いて1時間かけて滴下重合した後、反応容器を60℃に保ちながら1時間撹拌した。そして、内容物を冷却し、これを200メッシュ金網で濾過し、水分散型アクリル系重合体の水分散液(3)[固形分濃度50質量%]を得た。前記水分散型アクリル系重合体の重量平均分子量は77万であった。
<アクリル系粘着剤の製造>
前記の水分散型アクリル系共重合体の水分散液(4)1000gに、アミノ基と水酸基を有する化合物として、ジエタノールアミン水溶液[有効成分50質量%]を21g、粘着付与樹脂としてスーパーエステルNS−100H[荒川化学工業(株)製;エマルジョン型ロジンエステル系粘着付与樹脂、軟化点100℃、固形分濃度50質量%]200g、レベリング剤としてサーフィノールPSA−336[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5g、消泡剤としてサーフィノールDF−110D[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5gを添加した。それらを混合した後、架橋剤として、テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製、エポキシ化合物]の10質量%エタノール溶液1.5gを添加し、1時間撹拌した。これを200メッシュ金網で濾過することによって、pH8.0のアクリル系粘着剤(6)を得た。
前記アクリル系粘着剤(1)の代わりに、前記アクリル系粘着剤(6)を使用すること以外は、実施例1と同様の方法で両面粘着シートを得た。
(実施例7)
<乳化液の調製>
容器にイオン交換水75gと、界面活性剤としてアクアロンKH−1025[第一工業製薬(株)製;有効成分25質量%]20gと界面活性剤ラテムルPD−104[花王(株)製;有効成分20質量%]37.5gとを入れ、均一に溶解した。そこに、n−ブチルアクリレート273g、2−エチルヘキシルアクリレート182g、メチルメタクリレート25g、アクリル酸5g、メタクリル酸5g、N−ビニル−2−ピロリドン10g、ラウリルメルカプタン0.2gを加えて乳化し、乳化液632.7gを得た。
<水分散型アクリル系重合体の水分散液の調製>
攪拌機、還流冷却管、窒素導入管、温度計、滴下漏斗を備えた反応容器に、イオン交換水333.5gを入れ、窒素を吹き込みながら60℃まで昇温した。攪拌下、前記で調製した乳化液の一部[7.59g]、過硫酸アンモニウム水溶液2.5g[有効成分6質量%]、亜硫酸水素ナトリウム水溶液2.5g[有効成分6質量%]を添加し、60℃を保ちながら1時間で重合させた。引き続き、残りの乳化液625.11gと、過硫酸アンモニウム水溶液50g[有効成分1質量%]を別々の漏斗を使用して、反応容器を60℃に保ちながら6時間かけて滴下した。滴下終了後は、反応容器を60℃に保ちながら1時間攪拌した。次に、エリソルビン酸ナトリウム水溶液5g[有効成分2質量%]を別の漏斗を用いて1時間かけて滴下重合した後、反応容器を60℃に保ちながら1時間撹拌した。そして、内容物を冷却し、これを200メッシュ金網で濾過し、水分散型アクリル系重合体の水分散液(5)[固形分濃度50質量%]を得た。前記水分散型アクリル系重合体の重量平均分子量は75万であった。
<アクリル系粘着剤の製造>
前記の水分散型アクリル系共重合体の水分散液(5)1000gに、アミノ基と水酸基を有する化合物として、ジエタノールアミン水溶液[有効成分50質量%]を21g、粘着付与樹脂としてスーパーエステルNS−100H[荒川化学工業(株)製;エマルジョン型ロジンエステル系粘着付与樹脂、軟化点100℃、固形分濃度50質量%]200g、レベリング剤としてサーフィノールPSA−336[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5g、消泡剤としてサーフィノールDF−110D[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5gを添加した。それらを混合した後、架橋剤として、テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製、エポキシ化合物]の10質量%エタノール溶液1.5gを添加し、1時間撹拌した。これを200メッシュ金網で濾過することによって、pH8.2であるアクリル系粘着剤(7)を得た。
前記アクリル系粘着剤(1)の代わりに、前記アクリル系粘着剤(7)を使用すること以外は、実施例1と同様の方法で両面粘着シートを得た。
(実施例8)
<乳化液の調製>
容器にイオン交換水75gと、界面活性剤としてアクアロンKH−1025[第一工業製薬(株)製;有効成分25質量%]20gと界面活性剤ラテムルPD−104[花王(株)製;有効成分20質量%]37.5gとを入れ、均一に溶解した。そこに、n−ブチルアクリレート75g、2−エチルヘキシルアクリレート362.5g、エチルアクリレート25g、メチルメタクリレート20g、アクリル酸12.5g、N−イソプロピルアクリルアミド5g、ラウリルメルカプタン0.2gを加えて乳化し、乳化液632.7gを得た。
<水分散型アクリル系重合体の水分散液の調製>
攪拌機、還流冷却管、窒素導入管、温度計、滴下漏斗を備えた反応容器に、イオン交換水333.5gを入れ、窒素を吹き込みながら60℃まで昇温した。攪拌下、前記で調製した乳化液の一部[7.59g]、過硫酸アンモニウム水溶液2.5g[有効成分6質量%]、亜硫酸水素ナトリウム水溶液2.5g[有効成分6質量%]を添加し、60℃を保ちながら1時間で重合させた。引き続き、残りの乳化液625.11gと、過硫酸アンモニウム水溶液50g[有効成分1質量%]を別々の漏斗を使用して、反応容器を60℃に保ちながら6時間かけて滴下した。滴下終了後は、反応容器を60℃に保ちながら1時間攪拌した。次に、エリソルビン酸ナトリウム水溶液5g[有効成分2質量%]を別の漏斗を用いて1時間かけて滴下重合した後、反応容器を60℃に保ちながら1時間撹拌した。そして、内容物を冷却し、これを200メッシュ金網で濾過し、水分散型アクリル系重合体の水分散液(6)[固形分濃度50質量%]を得た。前記水分散型アクリル系重合体の重量平均分子量は70万であった。
<アクリル系粘着剤の製造>
前記の水分散型アクリル系共重合体の水分散液(6)1000gに、アミノ基と水酸基を有する化合物として、ジエタノールアミン水溶液[有効成分50質量%]を33g、粘着付与樹脂としてスーパーエステルNS−100H[荒川化学工業(株)製;エマルジョン型ロジンエステル系粘着付与樹脂、軟化点100℃、固形分濃度50質量%]200g、レベリング剤としてサーフィノールPSA−336[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5g、消泡剤としてサーフィノールDF−110D[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5gを添加した。それらを混合した後、架橋剤として、テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製、エポキシ化合物]の10質量%エタノール溶液1.5gを添加し、1時間撹拌した。これを200メッシュ金網で濾過することによって、pH8.0であるアクリル系粘着剤(8)を得た。
前記アクリル系粘着剤(1)の代わりに、前記アクリル系粘着剤(8)を使用すること以外は、実施例1と同様の方法で両面粘着シートを得た。
(実施例9)
ジエタノールアミン水溶液[有効成分50質量%]を、30gから18gに変更した以外は、実施例2と同様の方法で、pH7.1のアクリル系粘着剤(9)を得た。
前記アクリル系粘着剤(1)の代わりに、前記アクリル系粘着剤(9)を使用すること以外は、実施例1と同様の方法で両面粘着シートを得た。
(実施例10)
ジエタノールアミン水溶液[有効成分50質量%]を、30gから15gに変更した以外は、実施例2と同様の方法で、pH6.5のアクリル系粘着剤(10)を得た。
前記アクリル系粘着剤(1)の代わりに、前記アクリル系粘着剤(10)を使用すること以外は、実施例1と同様の方法で両面粘着シートを得た。
(実施例11)
ジエタノールアミン水溶液[有効成分50質量%]を、30gから18gに変更し、アンモニア水[有効成分10質量%]2gを追加した以外は、実施例2と同様の方法でpH8.0のアクリル系粘着剤(11)を得た。
前記アクリル系粘着剤(1)の代わりに、前記アクリル系粘着剤(11)を使用すること以外は、実施例1と同様の方法で両面粘着シートを得た。
(実施例12)
モノエタノールアミン水溶液[有効成分50質量%]18gの代わりに、トリエチルアミンのエタノール溶液[有効成分50質量%]35gに変更した以外は、実施例1と同様の方法で、pH7.9のアクリル系粘着剤(12)を得た。
前記アクリル系粘着剤(1)の代わりに、前記アクリル系粘着剤(12)を使用すること以外は、実施例1と同様の方法で両面粘着シートを得た。
(比較例1)
モノエタノールアミン水溶液[有効成分50質量%]18gから、アンモニア水[有効成分10質量%]4.8gに変更した以外は、実施例1と同様の方法でpH8.0のアクリル系粘着剤(H1)を得た。
前記アクリル系粘着剤(1)の代わりに、前記アクリル系粘着剤(H1)を使用すること以外は、実施例1と同様の方法で両面粘着シートを得た。
Figure 0006399573
Figure 0006399573
1 厚さ300μmの圧延銅箔
2 試験片
3 圧延銅箔が変色した部分
4 圧延銅箔に貼付された試験片の外縁部から、前記圧延銅箔が変色した部分の端部までの距離

Claims (7)

  1. 一部または全部が金属または金属酸化物によって構成される部材(x)の固定に使用するアクリル系粘着剤組成物であって、アミノ基を有する化合物(a)によって中和されたカルボン酸塩基を有するアクリル系重合体(A)、及び、水性媒体(B)を含有し、前記アミノ基を有する化合物(a)は前記アクリル系重合体(A)100質量部に対して1〜5質量部含有し、前記アミノ基を有する化合物(a)の沸点が90℃以上であり、前記アクリル系重合体(A)中のカルボキシ基に対する前記アミノ基を有する化合物(a)中のアミノ基のモル比[アミノ基/カルボキシル基]が0.5〜1.5であることを特徴とするアクリル系粘着剤組成物。
  2. 前記アミノ基を有する化合物(a)が、トリエチルアミン、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ヘキサメチレンテトラミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルエタノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、アニリン、モルホリン、及び、ポリエチレンイミンからなる群から1種以上を含有するものである請求項1に記載のアクリル系粘着剤組成物。
  3. 前記部材(x)が、ガラスまたは樹脂からなる基材の表面に、金属または金属酸化物からなる層を有する部材である請求項1または2に記載のアクリル系粘着剤組成物。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のアクリル系粘着剤組成物と、エポキシ系架橋剤とを含有することを特徴とするアクリル系粘着剤。
  5. 請求項4に記載のアクリル系粘着剤を用いて形成される粘着剤層を有することを特徴とする粘着シート。
  6. 前記アミノ基を有する化合物(a)によって中和されることによって形成したカルボン酸塩基と、前記エポキシ系架橋剤が有するエポキシ基とを反応させることによって形成された粘着剤層を有する請求項5に記載の粘着シート。
  7. 一部または全部が金属または金属酸化物によって構成される部材(x)と、ガラスまたは樹脂からなる部材とが、請求項5または6に記載の粘着シートによって貼付されたことを特徴とするタッチパネル部材。
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