JP6399018B2 - 内燃機関 - Google Patents

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Description

この発明は、内燃機関に関する。
例えば、特許文献1には、シリンダヘッドに設けられた貫通孔にセンサボディが挿入された筒内圧センサを備える内燃機関が開示されている。この内燃機関には、より具体的には、貫通孔の壁面とセンサボディとの間をシールするシール部材が備えられている。センサボディにおける燃焼室側の端部と反対側の端部には、センサボディをシリンダヘッドに固定するための固定部が設けられている。センサボディは、クランプを利用して固定部をシリンダヘッドに押し付けるようになっている。この構造は、貫通孔とセンサボディとがシール部材のみを介して接触するように設計されたものである。
特開2010−091563号公報 特開2008−191059号公報
上述の特許文献1には、シール部材の位置を含めて筒内圧センサのセンサボディと貫通孔との間の寸法関係は何ら記載されていない。ここで、筒内圧センサが実際にシリンダヘッドに搭載された場合には、センサボディの中心軸が貫通孔の内部で傾くことがある。その要因としては、筒内圧センサおよびシリンダヘッドの加工精度、筒内圧センサの組み付け不良、センサ固定部の変形、および、熱によるシール部材の変形などが挙げられる。
筒内圧センサの受圧部は、センサボディにおける燃焼室側の端部に設けられる。上述のようなセンサボディの中心軸の傾きが発生した場合には、傾きの態様によっては、受圧部付近のセンサボディが貫通孔の壁面に接触する可能性がある。受圧部付近のセンサボディが貫通孔の壁面に接触していると、内燃機関の運転によって生じる振動がシリンダヘッドを介して受圧部に伝達されてしまう。その結果、この振動に起因するノイズが筒内圧センサの出力値に重畳する可能性がある。そして、このような振動ノイズの重畳は、センサ出力の誤差要因となる。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、センサボディの中心軸が貫通孔の内部で傾くことがあっても、筒内圧センサの受圧部付近のセンサボディと貫通孔との接触を回避させられるようにした内燃機関を提供することを目的とする。
本発明に係る内燃機関は、シリンダヘッドと、筒内圧センサと、シール部材と、固定部材とを備える。前記シリンダヘッドには、貫通孔が形成されている。前記筒内圧センサは、前記シリンダヘッドにおける燃焼室と反対側のヘッド壁面に当接する固定部を有し前記貫通孔に挿入される棒状のセンサボディと、前記センサボディにおける前記燃焼室の側の端部に設けられた受圧部とを有する。前記シール部材は、前記貫通孔の壁面である孔壁面と前記センサボディの側壁面であるボディ側壁面との間をシールする。前記固定部材は、前記固定部を、前記ヘッド壁面に押し付けて固定する。前記シール部材は、前記センサボディが前記貫通孔に挿入された状態において、前記センサボディの中心軸方向における当該センサボディの途中の部位に位置している。前記シール部材の基準位置Xから、前記シール部材よりも前記燃焼室に近い側に位置する前記孔壁面または前記ボディ側壁面の任意位置Yまでの前記貫通孔の中心軸方向の距離をD1とし、前記任意位置Yにおける前記孔壁面と前記ボディ側壁面との対向距離をD2とし、前記基準位置Xから、前記シール部材よりも前記燃焼室から遠い側に位置する前記孔壁面または前記ボディ側壁面の任意位置Zまでの前記貫通孔の中心軸方向の距離をD3とし、前記任意位置Zにおける前記孔壁面と前記ボディ側壁面との対向距離をD4としたとき、前記貫通孔の中心軸と前記センサボディの前記中心軸とが揃っている基準挿入状態における前記センサボディと前記貫通孔とは、前記距離D1、D2、D3およびD4として取り得る値の少なくとも1つの組み合わせにおいて、D1<D3×(D4/D2)という寸法関係を満たしている。前記孔壁面および前記ボディ側壁面のうちの少なくとも一方は、折れ曲がり部および湾曲部のうちの少なくとも一方を有する。前記任意位置Zは、前記折れ曲がり部および前記湾曲部のうちの少なくとも一方の位置を含む。
前記貫通孔は、前記燃焼室の側の端から遠い部位では、前記端に近い部位と比べて大きくてもよい。
本発明によれば、上述の寸法関係を満たすようにセンサボディの側壁面と貫通孔の壁面とに関する距離D1、D2、D3およびD4が規定された筒内圧センサおよびシリンダヘッドが得られる。このようにして得られる構成によれば、センサボディの中心軸が貫通孔の内部で傾くことがあっても、筒内圧センサの受圧部付近のセンサボディと貫通孔との接触を回避させられるようになる。
実施の形態1における筒内圧センサの周りの構成を模式的に表した図である。 軸シール方式を採用し、かつ、センサボディの固定部がセンサ基端側のヘッド壁面に押し付けられることで固定される搭載構造Aを採用する筒内圧センサの課題について説明するための図である。 搭載構造Aが採用されている場合において上述の課題への対策が講じられている構成の一例を表した図である。 実施の形態1において用いられる、後述の課題への対策を説明するための図である。 実施の形態1の対策の有無による筒内圧波形の違いを表した図である。 実施の形態2における筒内圧センサの周りの構成を模式的に表した図である。 実施の形態3における筒内圧センサの周りの構成を模式的に表した図である。 実施の形態4における筒内圧センサの周りの構成を模式的に表した図である。 実施の形態4において用いられる、後述の課題への対策を説明するための図である。 実施の形態5における筒内圧センサの周りの構成を模式的に表した図である。 実施の形態6における筒内圧センサの周りの構成を模式的に表した図である。 実施の形態7における筒内圧センサの周りの構成を模式的に表した図である。 実施の形態8における筒内圧センサの周りの構成を模式的に表した図である。 実施の形態9における筒内圧センサの周りの構成を模式的に表した図である。 実施の形態10における筒内圧センサの周りの構成を模式的に表した図である。
以下、図面を参照して、本発明の各実施の形態を説明する。なお、各図面において、同一または類似の構成要素には同一の符号を付している。
実施の形態1.
まず、図1〜図5を参照して、本発明の実施の形態1について説明する。図1は、実施の形態1における筒内圧センサ10の周りの構成を模式的に表した図である。筒内圧センサ10は、内燃機関のシリンダヘッド1に搭載される。シリンダヘッド1には、貫通孔12が形成されている。
筒内圧センサ10は、棒状に形成されたセンサボディ14を備えている。より具体的には、センサボディ14は円筒状に形成されている。センサボディ14は、貫通孔12に挿入されている。センサボディ14における燃焼室2の側(以下、単に「センサ先端側」とも称する)の端部には、筒内圧を受ける受圧部16が設けられている。筒内圧センサ10は、筒内圧に基づく圧縮荷重が受圧部16に入力され、入力された圧縮荷重に応じた出力を発するように構成されている。
センサボディ14は、シリンダヘッド1における燃焼室2と反対側(以下、単に「センサ基端側」とも称する)のヘッド壁面1aに当接する固定部14aを備えている。この固定部14aを覆うようにクランプ18が配置される。クランプ18は、固定部14aをヘッド壁面1aに押し付けた状態でボルト20によってシリンダヘッド1に固定される。このような構造によって、センサボディ14がシリンダヘッド1に固定されている。なお、筒内圧センサ10のシリンダヘッド1への固定方法は、クランプ18およびボルト20を固定部材として用いるものに限られず、ヘッド壁面1aに対してセンサボディ14の固定部14aを押し付けて固定するようになっていればよい。すなわち、例えば、センサボディの固定部をボルトなどの締結具を用いて直接的にヘッド壁面に固定するものであってもよい。また、筒内圧センサの外形を構成するセンサボディは、上記固定部を含めて1つの部材で形成されていてもよいし、複数の部材を組み合わせて形成されていてもよい。複数の部材の組み合わせによって形成されたセンサボディの一例としては、例えば、固定部周りの部位を構成する部材とその他の部位を構成する部材とが別体である構成を挙げることができる。
センサボディ14の側壁面(以下、「ボディ側壁面」と称する)14bと貫通孔12の壁面(以下、「孔壁面」と称する)12aとの間には、燃焼室2内のガスがボディ側壁面14bと孔壁面12aとの隙間を通って外部に漏れ出さないようにするために、シール部材22が備えられている。シール部材22は弾性材料によって構成されている。この弾性材料としては、例えば、フッ素系樹脂(PTFE(テトラフルオロエチレンの重合体)など)を用いることができる。
より具体的には、シール部材22は、ボディ側壁面14bに形成された環状溝(図示省略)に嵌め込まれている。そして、シール部材22は、センサボディ14が貫通孔12に挿入された状態において貫通孔12の半径方向に緊締力を発揮し、孔壁面12aおよびボディ側壁面14bのそれぞれに接触して密着する。このように、本実施形態の筒内圧センサ10は、貫通孔12とセンサボディ14との間のシール方式として、いわゆる軸シール方式を採用している。
さらに付け加えると、シリンダヘッド1への筒内圧センサ10の搭載は、貫通孔12の内部ではボディ側壁面14bと孔壁面12aとがシール部材22のみを介して接触するように設計されている。すなわち、貫通孔12の内部には、シール部材22以外に、センサボディ14と接触する部位(ネジ部など)は設けられていない。シール部材22は、センサボディ14が貫通孔12に挿入された状態において、センサボディ14の中心軸C2方向における当該センサボディ14の途中の部位に位置している。換言すると、ボディ側壁面14bは、シール部材22に対して燃焼室2側(センサ先端側)のボディ側壁面14b1と、シール部材22に対して燃焼室2と反対側(センサ基端側)のボディ側壁面14b2とを含んでいる。
次に、図2(A)および図2(B)を参照して、軸シール方式を採用し、かつ、センサボディの固定部がセンサ基端側のヘッド壁面に押し付けられることで固定される搭載構造(以下、便宜上、「搭載構造A」と称する)を採用する筒内圧センサの課題について説明する。この搭載構造A自体は、上述のように、本実施形態の筒内圧センサ10においても採用される構造である。
図2(A)は、筒内圧センサの望ましい搭載状態を示している。この例は、特に、センサボディの中心軸C2と貫通孔の中心軸C1とが揃っている状態を示している。これに対し、図2(B)は、貫通孔の中心軸C1に対してセンサボディの中心軸C2が大きく傾いている状態を示している。このようにセンサボディが傾く要因としては、筒内圧センサおよびシリンダヘッドの加工精度、筒内圧センサの組み付け不良、センサ固定部の変形、および、熱によるシール部材の変形などが挙げられる。
図2(B)は、センサボディの傾きが生じた場合に、ボディ側壁面におけるセンサ先端側の端部が孔壁面に接触してしまう構成を示している。センサ先端側の端部には、受圧部が設けられている。このため、受圧部付近のセンサボディが孔壁面に接触していると、内燃機関の運転によって生じる振動がシリンダヘッドを介して受圧部に伝達されてしまう。その結果、この振動に起因するノイズが筒内圧センサの出力値に重畳する可能性がある。そして、このような振動ノイズの重畳は、センサ出力の誤差要因となる。また、このような振動ノイズのレベルは、孔壁面に接触するセンサボディの部位がセンサ先端側の端E1に近いほど大きくなり、逆に、上記部位が端E1から遠いほど小さくなる。
一方、図3は、搭載構造Aが採用されている場合において上述の課題への対策が講じられている構成の一例を表した図である。センサボディの中心軸C2の傾きは、図3に示すように、シール部材の中心点(厚さ方向および径方向の中心点)Pを中心として生じるとみなすことができる。図3に示す構成は、図4を参照して後述する対策(孔壁面とボディ側壁面との間で特別な寸法関係を満たすこと)が講じられたものである。
まず、上記対策の結果だけを先に説明する。図3に示す構成では、中心軸C2の傾きが生じた際に、シール部材に対してセンサ先端側のボディ側壁面よりも先に、シール部材に対してセンサ基端側のボディ側壁面が孔壁面に接触し、この状態よりもさらに傾かないようになっている。このため、この構成の場合には、中心軸C2の傾きが生じたとしても、センサ先端側に設けられている受圧部が孔壁面に接触しないようにすることができる。
図4は、実施の形態1において用いられる、上述の課題への対策を説明するための図である。図2(B)に示す例のように上述の課題が生じてしまう理由は、シール部材の位置を含めた孔壁面とボディ側壁面との間の寸法関係の設定にある。図4中に破線で示すボディ側壁面14bは、図1と同様に、貫通孔12の中心軸C1とセンサボディ14の中心軸C2とが揃っている基準挿入状態を示している。一方、実線で示すボディ側壁面14bは、中心軸C2の傾きに伴い、センサ基端側のボディ側壁面14bが孔壁面12aに接触した状態を示している。
ここで、図4に示すように、実施の形態1のセンサボディ14および貫通孔12の形状に関して、基準挿入状態における各部の寸法を以下のように定義する。
1.シール部材22の基準位置Xから、シール部材22よりも燃焼室2に近い側に位置する孔壁面12aまたはボディ側壁面14bの任意位置Yまでの貫通孔12の中心軸C1方向の距離をD1とする。
2.任意位置Yにおける孔壁面12aとボディ側壁面14bとの対向距離をD2とする。
3.基準位置Xから、シール部材22よりも燃焼室2から遠い側に位置する孔壁面12aまたはボディ側壁面14bの任意位置Zまでの貫通孔12の中心軸C1方向の距離をD3とする。
4.任意位置Zにおける孔壁面12aとボディ側壁面14bとの対向距離をD4とする。
本実施形態では、上記のように定義される距離D1〜D4として取り得る値の具体例として、次の距離D1A〜D4Aが用いられる。なお、本実施形態では、シール部材22の基準位置Xの一例として、シール部材22の厚さ方向の中心(以下、「シール中心」と略する)が用いられる。
すなわち、D1Aは、シール中心からボディ側壁面14bにおける燃焼室2側の端(センサ先端)E1(本発明における「任意位置Y」の一例に相当)までの中心軸C1方向の距離である。D2Aは、ボディ側壁面14bの端E1(任意位置Y)における孔壁面12aとボディ側壁面14bとの対向距離である。D3Aは、シール中心(基準位置X)から、孔壁面12aにおける燃焼室2と反対側(センサ基端側)の端E3(本発明における「任意位置Z」の一例に相当)までの中心軸C1方向の距離である。D4Aは、孔壁面12aの端E3(任意位置Z)における孔壁面12aとボディ側壁面14bとの対向距離である。
上述の課題が生じないようにするためには、中心軸C2の傾きが生じた際に、センサ基端側のボディ側壁面14b2がセンサ先端側のボディ側壁面14b1よりも先に孔壁面12aに接触するという条件が満たされるように、各部の寸法関係が設定されていればよい。ここで、センサボディ14の傾きに伴う移動量(より具体的には、中心軸C1と直交する方向の移動量)として、ボディ側壁面14b1の端E1の移動量をM1とし、端E3に対応するボディ側壁面14b2の部位S3の移動量をM2とする。上記関係を満たすためには、以下の(1)式に示すように、D2AとM1との差(D2A−M1)がD4AとM2との差(D4A−M2)よりも大きくなっていればよいといえる。
D2A−M1>D4A−M2 ・・・(1)
図4中に右側に示す図は、端E3に対向するボディ側壁面14b2の部位が端E3に接触した状態を示している。中心軸C2が傾くと、ボディ側壁面14b1およびボディ側壁面14b2のそれぞれを示すラインL1およびL2は中心軸C2と平行を保って傾く。このため、図4中の角度θは、この接触状態が得られたときの中心軸C2の傾きの量に対応している。ボディ側壁面14b2の上記部位が端E3に接触した状態では、移動量M2と対向距離D2Aとが等しくなるので、上記(1)式の右辺はゼロとなる。したがって、次の(2)式が得られる。ここで、M1は、距離D1Aとtanθとの積であるので、(2)式は、次の(3)式のように表すことができる。また、図4に示す状態では、tanθはD3Aに対するD4Aの比(D4A/D3A)となる。したがって、(3)式を変形し、かつ、(3)式で用いられるD1A〜D4AをD1〜D4に一般化することにより、最終的に次の(4)式を得ることができる。
D2A−M1>0 ・・・(2)
D2A−D1A×tanθ>0 ・・・(3)
D1<D3×(D4/D2) ・・・(4)
上記(4)式によれば、上述の課題を生じさせないために必要とされる関係を、ボディ側壁面14bと孔壁面12aとの間の寸法関係(シール部材22の位置を含めた寸法関係)によって表すことができる。そして、本実施形態では、(4)式に示す寸法関係を満たす距離D1A〜D4Aが得られるように、シール部材22の位置を含めてセンサボディ14および貫通孔12の形状が決定されている。
以上説明した本実施形態の構成によれば、(4)式に示す寸法関係を満たしているので、シリンダヘッド1への筒内圧センサ10の組み付け時もしくは運転中にセンサボディ14の中心軸C2が傾くことがあったとしても、センサ先端側に設けられている受圧部16が孔壁面12aに接触しないようにすることができる。
図5は、実施の形態1の対策の有無による筒内圧波形の違いを表した図である。図2(B)に示す構成のように受圧部が孔壁面に接触している場合には、図5中に実線で示す波形のように、筒内圧センサの出力波形に対して(電気ノイズではなく)エンジン振動に起因するノイズが重畳する。これに対し、(4)式に示す寸法関係を満たす本実施形態の構成によれば、図5中に破線で示す波形のように、上記ノイズが重畳しない出力波形が得られるようになる。
さらに付け加えると、本実施形態の構成は、上述のように、ストレート形状のボディ側壁面14bを有するセンサボディ14と、シール部材22よりもセンサ基端側の孔壁面12aがストレート形状である貫通孔12とを用いている。このような比較的簡素な構成において受圧部16が孔壁面12aに接触しない効果を得るためには、ボディ側壁面14bの端E1を任意位置Yとし、かつ、孔壁面12aの端E3を任意位置Zとすることによって得られる距離D1A〜D4Aに着目し、当該D1A〜D4Aが(4)式の関係を満たすようにすれば足りる。しかしながら、本発明において上記効果を得るためには、上述のように定義される距離D1〜D4として取り得る値の任意の組み合わせの少なくとも1つにおいて(4)式を満たせばよいといえる。また、「距離D1〜D4として取り得る値」について以下のように説明を加える。
すなわち、距離D1およびD2の上述の定義からも分かるように、中心軸C1方向のボディ側壁面または孔壁面の位置が「任意位置Y」に該当するためには、その位置においてボディ側壁面と孔壁面とが対向していることが条件となる。したがって、例えば、後述の図14に示す構成例におけるボディ側壁面102aの端E1では、ボディ側壁面102aと孔壁面60a1とが対向していないため、端E1は「任意位置Y」に該当しない。そして、この構成例では、シール中心からも孔壁面60a1の端E2までの範囲内の位置が、「任意位置Y」に該当することになり、また、距離D1およびD2として取り得る値の算出対象となる。このことは、距離D3およびD4についても同様である。
実施の形態2.
次に、図6を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。
図6は、実施の形態2における筒内圧センサ10の周りの構成を模式的に表した図である。本構成は、貫通孔の形状において実施の形態1の構成と異なっている。すなわち、図6に示すように、シール部材22よりもセンサ基端側における貫通孔30の孔壁面30aでは、シール部材22に近い孔壁面30a1の径よりもシール部材22から遠い孔壁面30a2の径が大きくなっている。なお、図6は、貫通孔30の中心軸C1とセンサボディ14の中心軸C2とが揃っている基準挿入状態を示している。実施の形態3以降の図7、8、10〜15についても、図6と同様に、基準挿入状態を示している。
本実施形態の構成は、上記のように孔壁面30aの形状が段付き状に変化する貫通孔30を備えている。図6に示すように、シール中心から折れ曲がり部B1までの孔壁面30a1の対向距離はD4(1)で一定であり、折れ曲がり部B1よりもセンサ基端側の孔壁面30a2の対向距離はD4(2)で一定である。この構成において中心軸C2が傾いたとしても受圧部16付近のボディ側壁面14b1を孔壁面30aに接触させないためには、孔壁面30a1、30a2のそれぞれにおいてシール部材22から最も遠い折れ曲がり部B1と端E3が妥当である。したがって、実施の形態1において定義した距離D1〜D4として取り得る値として、次のような具体例を用いることが妥当である。
1.まず、距離D1A、D2A、D3AおよびD4Aの定義は実施の形態1と同様である。
2.シール中心から貫通孔30の折れ曲がり部B1(任意位置Zの一例に相当)までの距離をD3Bとする。より具体的には、折れ曲がり部B1は、段付き状に変化する孔壁面30aの形状の折れ曲がり部であって、相手側(センサボディ14側)に向けて凸となる折れ曲がり部(角部)のことである。
3.折れ曲がり部B1(任意位置Z)における孔壁面30aとボディ側壁面14bとの対向距離をD4Bとする。
本実施形態の貫通孔30のように折れ曲がり部B1を有する場合には、シール部材22よりもセンサ基端側の孔壁面30aにおいて上述の課題を解消するために着目すべき部位は、孔壁面30aの端E3と折れ曲がり部B1とである。そして、端E3に関するD3(2)およびD4(2)の組み合わせ、ならびに折れ曲がり部B1に関するD3(1)およびD4(1)の組み合わせのうちの少なくとも一方が、上記(4)式と同じ意義を有する次の(5)式に示す寸法関係を満たすように、シール部材22の位置を含めてセンサボディ14および貫通孔30の形状を決定すればよい。
D1<D3(k)×(D4(k)/D2) ・・・(5)
ただし、上記(5)式において、D3(k)およびD4(k)は、(5)式に示す関係式の算出対象となるk番目の距離に対応している。したがって、貫通孔30の場合には、(5)式中の変数kには1もしくは2が代入される。なお、(5)式に示す関係式は、算出対象となる折れ曲がり部もしくは後述の湾曲部を複数備える貫通孔に対して拡張することができる。
図6に表わされたセンサボディ14および貫通孔30の形状の一例では、端E3に関するD3(2)およびD4(2)、ならびに折れ曲がり部B1に関するD3(1)およびD4(1)のうちの双方が、(5)式に示す寸法関係をそれぞれ満たしている。このような場合には、中心軸C2の傾きが生じた際に、端E3および折れ曲がり部B1のうちで条件がより厳しい方の部位が、センサ基端側のボディ側壁面14b2に先に接触することになり、かつ、この接触時よりも中心軸C2がさらに傾くことが規制される。以上説明した本実施形態の構成によっても、中心軸C2が傾いても、受圧部16が孔壁面30aに接触しないようにすることができる。
実施の形態3.
次に、図7を参照して、本発明の実施の形態3について説明する。
図7は、実施の形態3における筒内圧センサ10の周りの構成を模式的に表した図である。本構成は、貫通孔の形状において実施の形態2の構成と異なっている。すなわち、図7に示す貫通孔40では、孔壁面40aの形状が段付き状に変化する部位が丸みを帯びた湾曲部B2として形成されている。
本実施形態の構成は、上記のように湾曲部B2を有する貫通孔40を備えている。この構成において中心軸C2が傾いたとしても受圧部16付近のボディ側壁面14b1を孔壁面30aに接触させないためには、実施の形態1において定義した距離D1〜D4として取り得る値として、次のような具体例を用いることが妥当である。なお、湾曲部B2に関するD3(1)およびD4(1)を下記のように定義する点を除き、実施の形態2と同様である。
1.シール中心から貫通孔40の湾曲部B2(任意位置Zの一例に相当)までの距離をD3Bとする。より具体的には、湾曲部B2は、段付き状に変化する孔壁面40aの形状の湾曲部であって、相手側(センサボディ14側)に向けて凸となる湾曲部のことである。
2.湾曲部B2(任意位置Z)における孔壁面40aとボディ側壁面14bとの対向距離をD4Bとする。
ところで、実施の形態2の図6に示す構成は折れ曲がり部B1を有し、実施の形態3の図7に示す構成は湾曲部B2を有している。これに対し、折れ曲がり部B1および湾曲部B2の双方を備える貫通孔を対象として、(5)式に示す寸法関係が満たされる構成が得られるようになっていてもよい。
実施の形態4.
次に、図8および図9を参照して、本発明の実施の形態4について説明する。
図8は、実施の形態4における筒内圧センサ10の周りの構成を模式的に表した図である。本構成は、貫通孔の形状において実施の形態1の構成と異なっている。すなわち、貫通孔50は、図8に示すように、折れ曲がり部B1もしくは湾曲部B2などによる形状変化を伴わないストレート形状の孔壁面50aを有している。
図9は、実施の形態4において用いられる、上述の課題への対策を説明するための図である。本構成では、上述のように貫通孔50がストレート形状を有しており、また、センサボディ14の形状もストレート形状である。このため、本構成では、対向距離であるD2とD4とが等しくなる。したがって、本構成に示す寸法関係を(4)または(5)式に代入した場合には、次の(6)式が得られる。
D1<D3 ・・・(6)
上記(6)式から分かるように、ともにストレート形状の貫通孔50とセンサボディ14とを有する構成の場合には、距離D1よりも距離D3が長くなるように、シール部材22の位置を決定すればよい。そして、図9は、この思想が適用され、距離D1よりも距離D3が長くなっている構成の一例である。以上説明した本実施形態の構成によっても、中心軸C2が傾いたとしても、受圧部16が孔壁面50aに接触しないようにすることができる。
実施の形態5.
次に、図10を参照して、本発明の実施の形態5について説明する。
図10は、実施の形態5における筒内圧センサ10の周りの構成を模式的に表した図である。本構成は、貫通孔の形状において実施の形態2の構成と異なっている。すなわち、貫通孔60の孔壁面60aは、図10に示すように、孔壁面60a1とテーパ部60a2と孔壁面60a3とを有している。孔壁面60a1は、センサ先端側の部位であって、シール部材22と接触し、かつ、ストレート形状のボディ側壁面14bとの対向距離が最も小さい部位である。テーパ部60a2は、貫通孔60の径が連続的に変化する部位である。孔壁面60a3は、センサ基端側の部位であってボディ側壁面14bとの対向距離が最も大きい部位である。より具体的には、テーパ部60a2は、センサ先端側の径が小さく、かつ、センサ基端側の径が大きくなるように形成されている。このように、貫通孔60の径は、センサ先端側(燃焼室2の側)の端E2から遠い部位では、端E2に近い部位と比べて大きくなっている。
図10に示す構成においても、実施の形態2で説明した手法を適用して、(5)式に示す寸法関係を満たすように、センサボディ14および貫通孔60の形状が決定されている。なお、本構成の場合には、テーパ部60a2におけるセンサ先端側の端(すなわち、相手側(センサボディ14側)に向けて凸となる折れ曲がり部)を、距離D3(1)および対向距離D4(1)の算出対象となる折れ曲がり部B1として選定すればよい。
また、図10に示す貫通孔60は、センサ基端側が広くなるテーパ部60a2を備えている。このため、センサボディ14の傾きに伴う受圧部16付近の部位と貫通孔60との接触を回避しつつ、組み付け時のセンサボディ14の挿入性を向上させることができる。
実施の形態6.
次に、図11を参照して、本発明の実施の形態6について説明する。
図11は、実施の形態6における筒内圧センサ10の周りの構成を模式的に表した図である。本構成は、貫通孔の形状において実施の形態5の構成と異なっており、図11に示すように、貫通孔70の孔壁面70aは、2段のテーパ形状を有している。すなわち、孔壁面70aは、テーパ部70a1とテーパ部70a2と孔壁面70a3とを有している。テーパ部70a1は、センサ先端側の部位であって、シール部材22と接触し、かつ、貫通孔70の径が連続的に変化する部位である。テーパ部70a2および孔壁面70a3は、それぞれ、図10に示すテーパ部60a2および孔壁面60a3と同様の部位である。テーパ部70a1およびテーパ部70a2は、テーパ部60a2と同様に、センサ先端側の径が小さく、かつ、センサ基端側の径が大きくなるように形成されている。
図11に示す構成においても、実施の形態5と同様に、(5)式に示す寸法関係を満たすように、シール部材22の位置を含めてセンサボディ14および貫通孔70の形状が決定されている。また、図11に示す貫通孔70によれば、搭載状態においてシール部材22が最終的に収まる部位が、センサ基端側に向けて広くなるテーパ部70a1とされている。このため、センサボディ14の傾きに伴う受圧部16付近の部位と貫通孔70との接触を回避しつつ、図10に示す貫通孔60が用いられる場合と比べて、組み付け時のセンサボディ14の挿入性をさらに向上させることができる。
実施の形態7.
次に、図12を参照して、本発明の実施の形態7について説明する。
図12は、実施の形態7における筒内圧センサ10の周りの構成を模式的に表した図である。本構成は、貫通孔の形状において実施の形態5の構成と異なっている。すなわち、貫通孔80の孔壁面80aは、図12に示すように、孔壁面80a1とテーパ部80a2とを有している。孔壁面80a1は、センサ先端側の部位であって、シール部材22と接触し、かつ、ストレート形状のボディ側壁面14bとの対向距離が最も小さい部位である。テーパ部80a2は、貫通孔60の径が連続的に変化する部位であり、より具体的には、センサ先端側の径が小さく、かつ、センサ基端側の径が大きくなるように形成されている。そして、貫通孔80では、テーパ部80a2におけるセンサ基端側の端が貫通孔80におけるセンサ基端側の端E3と等しくなっている。
図12に示す構成においても、実施の形態5と同様に、(5)式に示す寸法関係を満たすように、シール部材22の位置を含めてセンサボディ14および貫通孔80の形状が決定されている。また、テーパ部80a2を利用する本構成によっても、センサボディ14の傾きに伴う受圧部16付近の部位と貫通孔80との接触を回避しつつ、組み付け時のセンサボディ14の挿入性を向上させることができる。
実施の形態8.
次に、図13を参照して、本発明の実施の形態8について説明する。
図13は、実施の形態8における筒内圧センサ90の周りの構成を模式的に表した図である。本構成は、センサボディの形状において実施の形態5の構成と異なっている。すなわち、図13に示すように、センサボディ92のボディ側壁面92aは、拡径部92a1を有している。拡径部92a1は、一例として、孔壁面60a3に対向する部位の一部において孔壁面60a3側に突出するように形成されている。このように、センサボディ92は、棒状に形成されており、より具体的には、円筒状の基本形状を有している。なお、図13では、このようなセンサボディ92を有する筒内圧センサ90と組み合わされる貫通孔の一例として、貫通孔60を利用している。
図13に示す構成においても、実施の形態5と同様に、実施の形態2で説明した手法を適用して、(5)式に示す寸法関係を満たすように、シール部材22の位置を含めてセンサボディ92および貫通孔60の形状が決定されている。ただし、本構成の場合には、実施の形態5において算出に用いられる部位に加え、拡径部92a1におけるセンサ基端側の端(すなわち、相手側(センサボディ14側)に向けて凸となる折れ曲がり部)を、距離D3(3)(=D3C)および対向距離D4(3)(=D4C)の算出対象となる折れ曲がり部B3として選定すればよい。
さらに付け加えると、拡径部92a1は、上述の課題の解消のために意図的に設けられた部位であってもよく、あるいは、筒内圧センサの構造上必要とされて形状が変化している部位を利用するものであってもよい。また、センサボディに形成される拡径部において(5)式の寸法関係を満たすために算出される対象となる部位は、折れ曲がり部に代え、あるいはそれとともに、丸みを帯びた湾曲部であってもよい。
実施の形態9.
次に、図14を参照して、本発明の実施の形態9について説明する。
図14は、実施の形態9における筒内圧センサ100の周りの構成を模式的に表した図である。本構成は、センサボディの形状において実施の形態5の構成と異なっている。すなわち、実施の形態1〜8において説明した構成では、シール中心からセンサボディ14等におけるセンサ先端側の端E1までの距離D1A、および、シール中心から貫通孔12等におけるセンサ先端側の端E2までの距離D1Bが共に距離D1で等しくなっている。
これに対し、図14に示すセンサボディ102は、シール中心から貫通孔60の端E2までの距離D1Bよりも、シール中心からセンサボディ102の端E1までの距離D1Aが長くなるように構成されている。なお、図14では、このようなセンサボディ102を有する筒内圧センサ110と組み合わされる貫通孔の一例として、貫通孔60を利用している。
本構成の場合には、(5)式に示す寸法関係を満たすために算出される距離D1としては、上記距離D1AおよびD1Bのうちの短い方である距離D1Bを用いればよい。そして、対向距離D2としては、貫通孔60の端E2とボディ側壁面102aとの対向距離D2Bを用いればよい。
実施の形態10.
次に、図15を参照して、本発明の実施の形態10について説明する。
図15は、実施の形態10における筒内圧センサ110の周りの構成を模式的に表した図である。本構成は、センサボディの形状において実施の形態9の構成と異なっている。すなわち、図15に示すセンサボディ112は、図14に示すセンサボディ102とは逆に、シール中心から貫通孔60の端E2までの距離D1Bよりも、シール中心からセンサボディ102の端E1までの距離D1Aが短くなるように構成されている。
本構成の場合には、(5)式に示す寸法関係を満たすために算出される距離D1としては、上記距離D1AおよびD1Bのうちの短い方である距離D1Aを用いればよい。そして、対向距離D2としては、センサボディ102の端E1と孔壁面60a(60a1)との対向距離D2Aを用いればよい。
ところで、上述した実施の形態1〜10においては、距離D1およびD3を、シール中心(シール部材22の厚さ方向の中心)からの距離として求める例について説明した。しかしながら、貫通孔の中心軸C1方向の距離D1およびD3を算出するためのシール部材の基準位置Xは、上記シール中心以外の位置であってもよい。すなわち、基準位置Xは、例えば、中心軸C1方向におけるシール部材のセンサ先端側の端、もしくはセンサ基端側の端であってもよい。
また、実施の形態8における拡径部92a1のようにボディ側壁面に形状変化を与える部位を有する場合には、当該部位としては、センサボディと一体的に形成された部位に限られず、カラー等の別部材をセンサボディに嵌め込むことによって得られる部位も含まれる。すなわち、この場合には、カラーの側壁面がボディ側壁面の一部として機能するためである。また、このことは、貫通孔においてテーパ部もしくは段付き部等の孔壁面に形状変化を与える部位についても同様である。
また、以上説明した各実施の形態の例および他の各変形例は、明示した組み合わせ以外にも可能な範囲内で適宜組み合わせてもよいし、また、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形してもよい。
1 シリンダヘッド
1a ヘッド壁面
2 燃焼室
10、90、100、110 筒内圧センサ
12、30、40、50、60、70、80 貫通孔
12a、30a、30a1、30a2、40a、50a、60a、60a1、60a3、70a、70a3、80a、80a1 貫通孔の壁面(孔壁面)
14、92、102、112 センサボディ
14a センサボディの固定部
14b、14b1、14b2、92a、102a センサボディの側壁面(ボディ側壁面)
16 受圧部
18 クランプ
20 ボルト
22 シール部材
60a2、70a1、70a2、80a2 テーパ部
92a1 センサボディの拡径部

Claims (2)

  1. 貫通孔が形成されたシリンダヘッドと、
    前記シリンダヘッドにおける燃焼室と反対側のヘッド壁面に当接する固定部を有し前記貫通孔に挿入される棒状のセンサボディと、前記センサボディにおける前記燃焼室の側の端部に設けられた受圧部と、を有する筒内圧センサと、
    前記貫通孔の壁面である孔壁面と前記センサボディの側壁面であるボディ側壁面との間をシールするシール部材と、
    前記固定部を前記ヘッド壁面に押し付けて固定する固定部材と、
    を備え、
    前記シール部材は、前記センサボディが前記貫通孔に挿入された状態において、前記センサボディの中心軸方向における当該センサボディの途中の部位に位置しており、
    前記シール部材の基準位置Xから、前記シール部材よりも前記燃焼室に近い側に位置する前記孔壁面または前記ボディ側壁面の任意位置Yまでの前記貫通孔の中心軸方向の距離をD1とし、
    前記任意位置Yにおける前記孔壁面と前記ボディ側壁面との対向距離をD2とし、
    前記基準位置Xから、前記シール部材よりも前記燃焼室から遠い側に位置する前記孔壁面または前記ボディ側壁面の任意位置Zまでの前記貫通孔の中心軸方向の距離をD3とし、
    前記任意位置Zにおける前記孔壁面と前記ボディ側壁面との対向距離をD4としたとき、
    前記貫通孔の中心軸と前記センサボディの前記中心軸とが揃っている基準挿入状態における前記センサボディと前記貫通孔とは、前記距離D1、D2、D3およびD4として取り得る値の少なくとも1つの組み合わせにおいて、D1<D3×(D4/D2)という寸法関係を満たしており、
    前記孔壁面および前記ボディ側壁面のうちの少なくとも一方は、折れ曲がり部および湾曲部のうちの少なくとも一方を有しており、
    前記任意位置Zは、前記折れ曲がり部および前記湾曲部のうちの少なくとも一方の位置を含むことを特徴とする内燃機関。
  2. 前記貫通孔は、前記燃焼室の側の端から遠い部位では、前記端に近い部位と比べて大きいことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
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