JP6398751B2 - 生体認証機能付機器 - Google Patents

生体認証機能付機器 Download PDF

Info

Publication number
JP6398751B2
JP6398751B2 JP2015016466A JP2015016466A JP6398751B2 JP 6398751 B2 JP6398751 B2 JP 6398751B2 JP 2015016466 A JP2015016466 A JP 2015016466A JP 2015016466 A JP2015016466 A JP 2015016466A JP 6398751 B2 JP6398751 B2 JP 6398751B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
person
unit
biometric information
uncertified
registered
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015016466A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016143118A (ja
Inventor
直哉 延谷
直哉 延谷
真史 小野
真史 小野
透 鈴木
透 鈴木
土樋 祐希
祐希 土樋
訓稔 山本
訓稔 山本
林 学
学 林
一成 森戸
一成 森戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd, Fujifilm Business Innovation Corp filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2015016466A priority Critical patent/JP6398751B2/ja
Publication of JP2016143118A publication Critical patent/JP2016143118A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6398751B2 publication Critical patent/JP6398751B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)

Description

本発明は、生体認証機能付機器に関する。
特許文献1には、生体認証で不許可の場合に管理者端末と通信しながら許可を受ける認証システムが開示されている。
特許文献2には、指紋認証とパスワードとを併用した通信端末装置が開示されている。
特許文献3には、操作部を介して入力された利用者管理情報が予め記憶された利用者管理情報と一致したときに生体データを照合用データとして登録することが開示されている。
特開2007−206934号公報 特開2005−250541号公報 特開2010−140499号公報
本発明は、機器利用の利便性を高めた生体認証機能付機器を提供することを目的とする。
請求項1は、
生体情報を取得する取得部と、
当該機器の使用権限を有する者として認定された認定者の生体情報を登録しておく第1の登録部と、
前記認定者以外の者であって当該機器を使用する未認定者の生体情報を登録しておく第2の登録部と、
前記取得部で新たに取得した新規生体情報が前記認定者のいずれかの生体情報と合致する場合に、当該機器の使用を許可し、前記新規生体情報が前記認定者の生体情報に合致しない場合に、当該新規生体情報を新たな未認定者の生体情報として第2の登録部に登録した上で、当該機器の、前記認定者と比べ制限された範囲内での使用を許可する許可付与部と、
を備えたことを特徴とする生体認証機能付機器である。
請求項2は、
生体情報を取得する取得部と、
当該機器の使用権限を有する者として認定された認定者の生体情報を登録しておく第1の登録部と、
前記認定者以外の者であって当該機器を使用する未認定者の生体情報を登録しておく第2の登録部と、
前記取得部で新たに取得した新規生体情報が前記第1の登録部に登録された認定者のいずれかの生体情報と合致する場合に、当該機器の使用を許可し、
前記新規生体情報が前記第2の登録部に登録された未認定者のいずれかの生体情報と合致する場合に、当該機器の、前記認定者と比べ制限された範囲内での使用を許可し、
前記新規生体情報が前記認定者の生体情報および前記未認定者の生体情報のいずれとも合致しない場合に、当該新規生体情報を新たな未認定者の生体情報として第2の登録部に登録した上で、当該機器の、前記認定者と比べ制限された範囲内での使用を許可する許可付与部と、
を備えたことを特徴とする生体認証機能付機器である。
請求項3は、
前記許可付与部は、前記新規生体情報が前記第2の登録部に登録された未認定者の生体情報に合致する場合には、当該新規生体情報を未認定者の新たな生体情報として第2の登録部に登録をせずに、当該機器の、前記認定者と比べ制限された範囲内での使用を許可することを特徴とする請求項2に記載の生体認証機能付機器である。
請求項4は、
前記許可付与部は、前記新規生体情報が前記第2の登録部に登録された未認定者の生体情報に合致する場合には、当該新規生体情報を当該未認定者の新たな生体情報として第2の登録部の情報を更新して、当該機器の、前記認定者と比べ制限された範囲内での使用を許可することを特徴とする請求項2に記載の生体認証機能付機器である。
請求項5は、
前記未認定者による当該機器の使用履歴を、当該未認定者に対応づけて登録しておく第3の登録部をさらに備えたことを特徴とする請求項1から4のうちのいずれか1項に記載の生体認証機能付機器である。
請求項6は、
前記新規生体情報が未認定者の生体情報として前記第2の登録部に登録された場合に、管理者へその旨を通知する通知部をさらに備えたことを特徴とする請求項1から5のうちのいずれか1項に記載の生体認証機能付機器である。
請求項7は、
前記第2の登録部に登録されている未認定者の生体情報を認定者として前記第1の登録部に登録する処理部をさらに備えたことを特徴とする請求項1から6のうちのいずれか1項に記載の生体認証機能付機器である。
請求項8は、
前記第2の登録部に既に登録されている未認定者による当該機器の使用を禁止する処理を含む、未認定者の処遇を変更する処理を行なう処理部をさらに備えたことを特徴とする請求項1から7のうちのいずれか1項に記載の生体認証機能付機器である。
請求項9は、
前記第2の登録部に登録されている未認定者の生体情報を削除する処理を含む、未認定者の処遇を変更する処理を行なう処理部をさらに備えたことを特徴とする請求項1から8のうちのいずれか1項に記載の生体認証機能付機器である。
請求項10は、
管理者であることの認証を行なう管理者認証部をさらに有し、
前記処理部による処理は前記管理者認証部で認証された管理者による操作を受けて、行われることを特徴とする請求項7から9のうちのいずれか1項に記載の生体認証機能付機器である。
請求項1および請求項2のの生体認証機能付機器によれば、認定者にのみ使用権限を与える機器と比べ、認定者以外の者も機器利用が可能となる。
請求項3の生体認証機能付機器によれば、各未認定者について、第2の登録部に初回に登録された生体情報が維持される。
請求項4の生体認証機能付機器によれば、各未認定者について最新の生体情報に更新される。
請求項5の生体認証機能付機器によれば、各未認定者による機器の使用の傾向を知ることができる。
請求項6の生体認証機能付機器によれば、未認定者による利用が管理者通知される。
請求項7ないし請求項10の生体認証機能付機器によれば、未認定者の処遇が明確となる。
複合機の外観を示した図である。 図1に示す複合機の内部構成を示すブロック図である。 図1に示す複合機の、認証処理機能を示した機能ブロック図である。 自動登録ファイル(A)と本登録ファイル(B)の各一例を模式的に示した図である。 使用履歴ファイルの一例を模式的に示した図である。 認証時の処理フローを示した図である。 図6に1つのステップとして示した自動登録ルーチンのフローチャートを示した図である。 サービスルーチンにおける処理を示した図である。 管理者による処理を示した図である。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の生体認証機能付機器の一実施形態である複合機の外観を示した図である。この図1には、この複合機10に通信回線を介して接続された管理者用端末50も示されている。
複合機10は、コピー機能やファクシミリ送受信機能など、後述する複数の機能を有する機器である。
この複合機10には、UI(User Interface)10Aが備えられている。このUI10Aには、この複合機10に関する設定内容や内部状態などを表示する表示部11と、この複合機10に各種の指示を与える操作部12とが備えられている。また、このUI10Aにはさらに、カメラ13が備えられている。このカメラ13は、この複合機10の利用者の顔の撮影を担っている。
さらに、この複合機10には、人感センサ14が備えられている。この人感センサ14は、赤外線を感知することで、この複合機10に人が近づいてきたことを検知するセンサである。この複合機10は、使用されていないときは消費電力を抑えたスリープ状態にあり、人感センサ14により人が近づいてきたことが検知されると、この複合機10を使用可能な状態とすべく、電力の供給等の使用準備が開始される。
また、管理者用端末50は、この図1に示す例ではノート型パーソナルコンピュータで構成されていて、通信回線52を介して複合機10に接続されている。この管理者用端末50は、複合機10を管理している管理者の居室等に設置されている。
図2は、図1に示す複合機の内部構成を示すブロック図である。
この複合機10は、処理部20と、制御部30と、顔認証部40とを有する。
処理部20には、スキャナ部21と、プリント部22と、ファクシミリ送受信部23と、通信インタフェース部24とが備えられている。
スキャナ部21は、原稿上の画像を読み取って画像データを生成する要素である。
また、プリント部22は、画像データに基づいて用紙上に画像をプリント出力する要素である。
また、ファクシミリ送受信部23は、電話回線51を経由してファクシミリ送受信を行なう要素である。
さらに、通信インタフェース部24は、通信回線52を経由して、管理者用端末50を含む1台又は複数台のパーソナルコンピュータ(以下、「PC」と略記する)等に接続され、それらのPC等との間でデータを送受信する要素である。
この複合機10は、コピーモードを有する。コピーモードでは、スキャナ部21において原稿上の画像が読み取られて画像データが生成され、プリント部22においてその画像データに基づくコピー画像が用紙上にプリント出力される。
また、この複合機10は、ファクシミリ送信モードとファクシミリ受信モードとを有する。ファクシミリ送信モードでは、スキャナ部21で原稿上の画像が読み取られて画像データが生成され、その画像データがファクシミリ送受信部23により電話回線51を経由して送信される。また、ファクシミリ受信モードでは、電話回線51を経由して入力されてきた画像データがファクシミリ送受信部23で受信され、プリント部22において、その画像データに基づく画像がプリント出力される。
さらに、この複合機10は、プリントモードを有する。プリントモードでは、通信回線52に接続されたPC等から送信されてきた画像データが通信インタフェース24で受信され、プリント部22においてその画像データに基づく画像がプリント出力される。
さらに、この複合機10は、スキャナモードを有する。スキャナモードでは、スキャナ部21において原稿上の画像が読み取られて画像データが生成され、通信インタフェース部24により、通信回線52経由でPC等に送信される。
さらに、この複合機10は、管理モードを有する。この管理モードでは、制御部30の指示により、通信インタフェース24から通信回線52経由で管理者用端末50に必要な報告をし、また、管理者用端末50から通信回線52経由で送信されてきた各種指示を通信インタフェース24で受信して制御部30に伝え、制御部30によりその指示に応じた制御が行なわれる。
制御部30は、動作制御部31と、図1にも示した表示部11、操作部12、および人感センサ14から構成されている。また、図1に示す管理者用端末50も、通信インタフェース24および通信回線52を介して、操作部12や表示部11と同等の機能を担っている。
人感センサ14は、上述の通り、この複合機10に人が近づいてきたことを検知するセンサである。動作制御部31は、人が近づいてきたことが人感センサ14から通知されると、それまでスリープ状態にあった処理部20および顔認証部40を動作状態に立ち上げる。ただし、この段階では、動作制御部31は、処理部20については動作状態に立ち上げはするものの、未だ使用はできないロック状態にしておく。また、この動作制御部31は、人感センサ14から人が遠ざかったことが通知されると、一定時間後に処理部20および顔認証部40をスリープ状態に移行させる。
また、顔認証部40は、図1に示すカメラ13でこの複合機10の前に立つ人の顔を撮影し、その人がこの複合機10の使用が許可された人であるか否かの認証処理を行ない、その認証結果を動作制御部31に伝える。
動作制御部31は、顔認証部40からこの複合機10の使用が許可された人であることが伝えられると、処理部20のロックを外す。この点に関する詳細は後述する。
操作部12は、この複合機10に各種の指示を操作入力するツールであり、その操作内容は、動作制御部31を経由して表示部11に表示される。また、動作制御部31は、操作部12における操作内容に応じて処理部20を制御し、あるいはその操作内容を顔認証部40に伝達する。さらに、図1に示す管理者用端末50も操作部12と同等の機能をなし、動作制御部31は、管理者用端末50からの指示を受けたときも処理部20等を制御し、またこのときは、管理者用端末50に向けて必要な報告を行なう。
本実施形態は、カメラ13での撮影により得られたデータ上の顔撮影画像に基づく認証処理に特徴があり、以下、この認証処理についてその詳細を説明する。
図3は、図1に示す複合機の、認証処理機能を示した機能ブロック図である。
この図3においても、図2と同様、処理部20と、制御部30と、顔認証部40とが示されている。
顔認証部40は、カメラ13を含む撮影部41と、判定部42と、本登録ファイル43と、自動登録ファイル44とを有する。
また、制御部30は、通知部32と、動作制限部33と、使用履歴ファイル34と、管理者認証部35と、ファイル変更部36とを有する。
ここでは、これらの機能ブロックについての概要を説明し、具体的な処理内容については、図4以降の図を参照しながら説明する。
撮影部41は、複合機10の前に立つ人の顔をカメラ13で撮影してデータ上の顔撮影画像を生成し、さらに、その顔撮影画像からその人の顔の特徴を表わすデータである特徴量を抽出する要素である。この撮影部41は、取得部の一例に相当する。
本登録ファイル43は、この複合機10の使用権限を有する者として認定された認定者の顔撮影画像と、その顔撮影画像から抽出した特徴量とを、その認定者のIDに対応づけて登録しておくファイルである。この本登録ファイル43は、第1の登録部の一例に相当する。
自動登録ファイル44は、上記の認定者以外の者であって、この複合機10を使用する未認定者の顔撮影画像と、その顔撮影画像から抽出した特徴量とを、その未認定者のIDに対応づけて登録しておくファイルである。この自動登録ファイル44にはさらに、未認定者のIDに対応づけて、例えば白黒コピーのみを利用可能とするなど、この複合機10の利用制限内容が記録されている。
なお、本実施形態では、未認定者ごとに利用制限を設けているが、未認定者全員に対し一律に利用制限を設けてもよい。この自動登録ファイル44は、第2の登録部の一例に相当する。
また、ここで説明する実施形態は、自動登録ファイル44に登録された未認定者の顔撮影画像等は、管理者による、その未認定者を認定者として登録するか否かの判断に用いられる。ただし、ここでは、認定者として登録するか否かの判断の対象とすることを予定しておらず、単に認定者として登録されていない者、例えば、この複合機10の使用の履歴を知るためだけに顔撮影画像等の生体情報を登録しておく者も「未認定者」と称している。
また、判定部42は、撮影部41で今回新たに得られた顔撮影画像の特徴量が、本登録ファイル43に登録されている認定者のいずれかの特徴量と合致するか否か、および、その新たに得られた顔撮影画像の特徴量が、自動登録ファイル44に登録されている未認定者のいずれかの特徴量と合致するか否かが判定される。判定部42は、認定者のいずれか、あるいは未認定者のいずれかと合致した旨、判定したときは、その合致した認定者あるいは未認定者を特定するIDを動作制限部33に伝える。このIDは、認定者や未認定者の個々についてユニークに付された符号であり、また、その符号から認定者であるか未認定者であるかを認識できる符号となっている。また、判定部42は、自動登録ファイル44に登録されている未認定者であると判定した場合において、その未認定者がこの複合機10の使用が禁じられている未認定者の場合、動作制御部33からの依頼に応じ、撮影部41で得られた、その未認定者の顔撮影画像を動作制限部に送る。さらに、判定部42は、認定者および未認定者のいずれとも合致しないと判定したときは、該当者がいないことを動作制限部33に通知する。また、この場合は、判定部42は、撮影部41において新たに得られた顔撮影画像および特徴量も動作制限部33に送る。
動作制限部33は、判定部42における判定結果の報告を受けて、以下の処理を行なう。
(1)判定部42から認定者のIDが送られてきたときは、処理部20のロックを外してその認証者がこの複合機10を使用できる状態とする。
(2)判定部42から未認定者のIDが送られてきたときは、自動登録ファイル44を参照し、そのIDを持つ未認定者の利用制限内容を確認し、その利用制限の範囲内でのみ、処理部20のロックを解除する。また、本実施形態では、その利用制限の1つとして、利用回数の制限が設けられている。動作制限部33は、自動登録ファイル44に記録されているIDが通知された未認定者の利用可能残回数を1つ減じる処理も行っている。未認定者ごとの利用制限には、利用不可の場合も含まれ、その場合には、処理部20のロックが維持される。本実施形態では、具体的には、動作制限部33は、利用可能残回数がゼロの未認定者、あるいは、利用可能残回数とは無関係に利用が禁止されている未認定者の場合は、利用できない旨を表示部11(図1,図2参照)に表示して、処理部20はロックしたままとする。さらにこの場合は、判定部42に依頼してその未認定者の顔撮影画像を受け取り、通知部32に依頼して、その未認定者のIDと、顔撮影画像と、複合機10の使用を許可しなかった理由とを、図1に示す管理者用端末50に送信させる。管理者は、管理者用端末50を確認することで、複合機10をどの未認定者が使おうとしているかの確認や、複合機10の使用が禁止されている未認定者と似てはいるものの、その顔撮影画像の人物はその未認定者とは別人物であるといった判断などが可能となる。
(3)判定部42により、撮影部41で新規に得られた顔撮影画像の特徴量が認定者および未認定者のいずれとも合致しない旨の通知を受け取ったときは、その判定部42から、今回新たに得られた顔撮影画像およびその特徴量も受け取り、新たなIDに対応づけて自動登録ファイル44に新たに未認定者として登録する。また、このとき、その自動登録ファイル44に、そのIDに対応づけて利用制限のデフォルト値を記録する。動作制限部33は、このようにして自動登録ファイル44に新たな未認定者を登録した上で、処理部20のロックを、利用制限のデフォルト値の範囲内で解除する。
この新たな未認定者を自動登録ファイル44に登録したこと、およびその新たな未認定者の顔撮影画像は通知部32に連絡され、通知部32は、その連絡を受けて、処理部20の通信インタフェース24(図2参照)を使って、管理者用端末50(図1参照)に向けて、新たに未認定者が登録されたことをその顔撮影画像とともに通知する。これにより管理者は、未認定者が登録されたことを知ることができる。
また、この複合機10を未認定者が利用制限の範囲内で使用すると、その使用した内容(例えば白黒コピー10枚など)が処理部20から動作制限部33に通知され、動作制限部33は、その通知された使用内容をその未認定者のIDに対応づけて使用履歴ファイル34に記録する。この使用履歴ファイル34は、複合機10の使用履歴を未認定者ごとに記録しておくファイルである。
動作制限部33、通知部32、および使用履歴ファイル34は、それぞれ、許可付与部、通知部、および第3の登録部の各一例に相当する。
また、管理者認証部35は、図1,図2に示す操作部12の操作によるIDとパスワードの入力を受け付け、それらのIDとパスワードが管理者用のIDとパスワードであるか否かを判定することにより、管理者であることを認証する要素である。管理者であることの認証は、操作部12の操作だけでなく、図1に示す管理者用端末50から送信されてきたIDとパスワードに基づいても行なわれる。
さらに、ファイル変更部36は、本登録ファイル43、および自動登録ファイル44の内容を操作部12の操作に応じて表示部11に表示し、また操作部12の操作に応じてそれらのファイルの内容を書き換える。ただし、この表示や書き換えは、管理者認証部35から管理者であることを認証した旨の通知を受けた場合に限定されている。また、管理者認証部35において、管理者用端末50から送信されてきたIDとパスワードに基づいて管理者であることが認証された場合は、ファイル変更部36は、管理者用端末50からの要求に応じて、使用履歴ファイル34、本登録ファイル43、および自動登録ファイル44の内容を管理者用端末50での表示のために管理者用端末50に送信し、また管理者用端末50からの指示に基づいてそれらのファイルの内容を書き換える。このファイル変更部36では、自動登録ファイル44に登録されている未認定者を認定者として本登録ファイルに登録する処理、および自動登録ファイル44に登録されている未認定者による複合機10の使用を禁止する処理を含む、未認定者の処遇を変更する処理が行なわれる。
次に、図3を参照して概括した、この複合機10の認証処理機能について、その一例を詳細に説明する。
図4は、自動登録ファイル(A)と本登録ファイル(B)の各一例を模式的に示した図である。
図4(A)に示す自動登録ファイルには、各未認定者ごとに、「自動登録ID」、「顔撮影画像」、「特徴量」、「自動登録日」、「利用制限(サービス内容)」、「利用制限(残り認証回数)」、および「利用制限(利用許可/禁止)」が記録されている。
「自動登録ID」は、未認定者ごとに割り振られた、未認定者ごとに異なる符号からなる、未認定者を特定するためのIDである。この自動登録IDは、先頭が‘0’から始まることで、図4(B)の本登録ファイルに登録されている認定者のIDと区別されている。
「顔撮影画像」は、カメラ13での撮影により得られた、その未認定者の顔写真データである。
「特徴量」は、その顔撮影画像から抽出された、その未認定者の顔の特徴を表わす変数である。
「自動登録日」は、その未認定者をこの自動登録ファイルに登録した日付を表わしている。例えば、自動登録ID=0001の未認定者は、この自動登録ファイルに2014年3月4日登録されたことを表わしている。
「利用制限(サービス内容)」は、その未認定者による複合機10の利用可能範囲を表わしている。例えば、自動登録ID=0001の未認定者は、この複合機10を使って、白黒コピー、カラーコピー、およびファクシミリ送信を行なうことができることを表わしている。
「利用制限(残り認証回数)」は、その未認定者が認証を受けることのできる残回数を表わしている。すなわち、この「利用制限(残り認証回数)」は、その未認定者がこの複合機10を利用しようとして認証を受けるたびに1つずつ減算される。自動登録ID=0002のように「残り0回」になると、この自動登録ID=0002の未認定者は、もはやこの複合機10を利用することができない。なお、ここでは、認証回数によって制限しているが、自動登録日からの利用可能期間等の利用制限を設けてもよい。
「利用制限(利用許可/禁止)」は、「許可」の場合は、他の利用制限に従って複合機10を利用することができることを意味している。「禁止」の場合は、他の利用制限の如何にかかわらず、この複合機10の利用が禁止されていることを意味している。例えば自動登録ID=0003の未認定者は、「利用制限(サービス内容)」に「白黒コピーのみ」と記録され、「利用制限(残り認証回数)」に残り9回と記録されていて、これらのみからすると白黒コピーについてあと9回使用可能のような記録であるが、「利用制限(利用許可/禁止)」の欄に「禁止」と記録されていることから、この自動登録ID=0003の未認定者はもはやこの複合機10を利用することはできない。
また、図4(B)の本登録ファイルには、各認定者ごとに、「本登録ID」、「特徴量」、「本登録日」、および「上書/追加登録日」が記録されている。
「本登録ID」は、認定者ごとに割り振られた、認定者ごとに異なる符号からなる、認定者を特定するためのIDである。この本登録IDは、先頭が‘1’から始まることで、図4(A)の自動登録ファイルに登録されている未認定者の自動登録IDとは区別されている。
「顔撮影画像」は、自動登録ファイルの場合と同様、カメラ13での撮影により得られた、その認定者の顔写真データである。
「特徴量」は、これも自動登録ファイルの場合と同様、その顔撮影画像から抽出された、その認定者の顔の特徴を表わす変数である。
「本登録日」は、その認定者をこの本登録ファイルに登録した日付を表わしている。例えば本登録ID=1001の認定者は、この本登録ファイルに2014年1月23日に登録されたことを表わしている。
「上書/追加登録日」は、顔撮影画像およびその特徴量が上書きあるいは追加登録された日付を表わしている。
この実施形態の本登録ファイルでは、新たな顔撮影画像および特徴量を、それまで登録されていた顔撮影画像および特徴量に上書きすることができる。また、この実施形態の本登録ファイルには、1人の認定者につき、顔撮影画像および特徴量を3つまで登録することができる。上書きするか追加登録するかは管理者に委ねられているが、例えば、新たに眼鏡をかけ始めた認定者の場合は上書きされ、表情の異なる顔の場合は追加登録される。
例えば、本登録ID=1002の認定者は、2014年7月1日に上書きされたことが示されている。また、本登録ID=1003の認定者は、2014年8月31日に追加登録されたことが示されている。
図5は、使用履歴ファイルの一例を模式的に示した図である。
この使用履歴ファイルには、自動登録ファイルに登録されている未認定者による複合機10の使用履歴が、その未認定者を特定する自動登録IDに対応づけて記録されている。
例えば、自動登録ID=0001の未認定者の欄には、この複合機10の1回目の使用として、2014年3月14日に白黒コピーを1枚とり、2回目の使用として、2014年3月28日に白黒コピーを3枚とり、3回目の使用として、2014年4月1日にカラーコピーを1枚とったことが記録されている。
図6は、認証時の処理フローを示した図である。
複合機10に人が近づくと、人感センサ14(図1,図2参照)により人が近づいたことが検知され、複合機10の各部に電力が供給されるなどの使用準備が開始されるともに、カメラ13による撮影が開始され、顔が撮影されたか否かが繰り返し判定される(ステップS101)。この図6には、図示されていないが、一定時間を越えて顔撮影画像が得られなかったときは、この複合機10の使用を許可することなく、この認証処理を終了する。顔撮影画像が得られると、その顔撮影画像から特徴量が抽出され(ステップS102)、それらの顔撮影画像と特徴量が一時的に記憶される(ステップS103)。
次に、その一時的に記憶された特徴量と合致する特徴量が本登録ファイル43内に登録されていないか検索が行なわれる(ステップS104)。本登録ファイル43内に合致した特徴量が存在したときは(ステップS105)、ロックを解除することでその認定者に利用を許可する(ステップS106)。このときは、認定者に向けて利用を許可するのであり、処理部20で行なわれる全サービスのロックが解除される。また、ステップS103において一時的に記憶しておいた顔撮影画像と特徴量が消去される(ステップS107)。その後、後述する図8に示すサービスの処理が開始される。
ステップS104における検索の結果、本登録ファイル内に合致する特徴量を持つ認定者がいないと判定されると(ステップS105)、次に、自動登録ファイル44を検索して、特徴量が合致する未認定者を探す(ステップS108)。自動登録ファイル44中に合致する未認定者が存在したときは(ステップS109)、自動登録ファイルに記録されているそのIDの未認定者の利用制限が確認される(ステップS110)。そして、「利用制限(利用許可/禁止)」が「許可」になっていること(ステップS111)、および「利用制限(残り認証回数)」が「残り0回」になっていないこと(ステップS112)が確認されると、「利用制限(残り認証回数)」の欄の残り認証回数から「1」が減じられ(ステップS113)、その未認定者の「利用制限(サービス内容)」の欄の記載に応じて、そこに記載されたサービスについて利用できるように、処理部20のロックが解除される(ステップS114)。そして、ステップS103において一時的に記憶されていた顔撮影画像および特徴量が消去される(ステップS115)。その後、図8に示すサービスの処理に移行する。
ステップS110における利用制限の確認の結果、「利用制限(利用許可/禁止)」が「禁止」になっていたとき(ステップS111)、または「利用制限(残り認証回数)」が「残り0回」になっていたとき(ステップS112)は、この複合機10の利用を許可しない旨、表示部11に表示することでその利用者に通知し(ステップS116)、さらに管理者用端末50(図1参照)に向けて、その未認定者に使用を許可しなかったことが、その未認定者のID、ステップS103において一時的に記憶しておいた顔撮影画像、および許可しなかった理由とともに通知される(ステップS117)。また、ステップS103において一時的に記憶しておいた顔撮影画像および特徴量が消去される(ステップS118)。このときは、このまま認証処理を終了し、図8のサービスの処理には移行しない。
ステップS108における検索の結果、自動登録ファイル中にも合致する特徴量が見つからなかったとき(ステップS109)、今回の利用希望者を新たな未認定者として自動登録ファイルに登録する自動登録ルーチン(ステップS200)が実行される。そして自動登録ファイルに新たな未認定者として登録した後、図8のサービス処理に移行する。
図7は、図6に1つのステップとして示した自動登録ルーチンのフローチャートを示した図である。
ここでは、先ずその新たな未認定者を特定するためのIDが付与されて(ステップS201)、自動登録ファイルに、そのIDと、顔撮影画像と、特徴量が登録される(ステップS202)。
さらに、その新たな未認定者に対応づけて、デフォルト値としての利用制限が記録される(ステップS203)。本実施形態におけるデフォルト値としての利用制限は、図4(A)の自動登録ファイル中の、自動登録ID=0004の未認定者の行に記録されている、「利用制限(サービス内容)」=「白黒コピーのみ」、「利用制限(残り認証回数)」=「残り10回」、および利用制限(利用許可/禁止)」=「許可」である。
図7の自動登録ルーチンでは、次いで、自動登録ファイルに新たな未認定者を登録したことを、その新たな未認定者のIDや顔撮影画像とともに管理者用端末50に通知し(ステップS204)、図6のステップS103において一時的に記憶しておいた顔撮影画像および特徴量を消去して(ステップS205)、この自動登録ルーチンを終了する。この自動登録ルーチンの後は、図6に示す通り、図8に示すサービスの処理に移行する。
図8はサービスルーチンにおける処理を示した図である。
ここでは先ず、複合機10の利用者からの操作部12の操作により、例えば白黒コピー等、利用したいサービスが選択されるまで待機する(ステップS301)。この図8には示していないが、サービスが選択されないまま一定時間が経過し、あるいは操作部12上でのサービス終了ボタン(不図示)が押されると、この複合機10の利用が中止される。
利用したいサービスが選択されると(ステップS301)、今回の利用者が認定者か未認定者かが判定される(ステップS302)。認定者の場合は全てのサービスが利用可能であり、未認定者の場合は、図4(A)に示す自動登録ファイルの、その未認定者の「利用制限(サービス内容)」に記録されているサービスのみが利用可能である。
認定者の場合は、その認定者が選択したサービスがそのまま実施される(ステップS303)。一方、今回の利用者が自動登録ファイルに登録されている未認定者の場合は(ステップS302)、その未認定者の「利用制限(サービス内容)」の欄が確認され(ステップS304)、その未認定者が今回選択したサービスがその未認定者にとって利用可能なサービスであるか否かが判定される(ステップS305)。そして、利用可能なサービスであると判定されるとそのサービスが実施され(ステップS306)、さらに今回実施したサービスがその未認定者に対応付けられて使用履歴ファイルに登録される(ステップS307)。
一方、利用者が選択したサービスがその利用者には許可されていないサービスであったときは、利用不可であることを表示部11に表示することで、その利用者に通知し(ステップS308)、ステップS301に戻って新たなサービスが選択されるのを待つ。例えば白黒コピーのみ許可されている未認定者がカラーコピーに利用を選択した場合などがこれにあたる。
また、未認定者に対するサービスの制限の1つとして、未認定者の場合は、1回の認証で1回のサービスに制限されている。これに対し、認定者の場合は、1回の認証で繰り返しサービスを受けることができる。すなわち、認定者の場合は、サービスの実施(ステップS303)の後、ステップS301に戻り、次のサービスの選択を待つことになる。上述の通り、操作部12に設けられたサービス終了ボタンが押されるか、あるいは次のサービスを選択しないまま一定時間が経過すると、サービス終了となる。
図9は、管理者による処理を示した図である。
ここでは、管理者による処理のうち、自動登録ファイルに登録された未認定者の処遇に関する処理について説明する。
操作部12あるいは管理者用端末50から、管理者が処理を行なうことの要求があると、この図9に示す処理が開始され、先ずはIDとパスワードにより管理者であることの認証が行なわれる(ステップS401)。
認証に失敗したときは(ステップS402)、この図9のルーチンを終了する(ステップS402)。
認証に成功したときは(ステップS402)、不図示の管理用メニューが表示され(ステップS403)、管理者はそのメニューの中から目的の処理を選択する。ここでは、自動登録ファイルに登録されている未認定者の処遇を変更するための処理が選択されたものとする。
すると、自動登録ファイルに登録されている未認定者の一覧が表示される(ステップS404)。
その表示された未認定者一覧の中からいずれかの未認定者が選択されると(ステップS405)、その選択された未認定者の顔撮影画像が大きく表示されるとともに、使用履歴ファイルに記録されているその未認定者の使用履歴など、その管理者が未認定者の処遇を判断するのに必要な詳細情報が表示される(ステップS406)。
また、その未認定者の処遇を選択するためのメニューも合わせて表示され(ステップS407)、管理者により、そのメニュー内のいずれかの項目が選択される(ステップS408)。
ここでのメニューには、
(1)本登録ファイルへの新規登録
(2)本登録ファイルへの統合
(3)自動登録ファイルからの削除
(4)自動登録ファイルに記録されている利用制限の変更
の各項目が含まれている。
管理者が、認定者として登録されていない未認定者を新たな認定者として登録しようとするときは、(1)の「本登録ファイルへの新規登録」が選択される。
このときは、その未認定者が、本登録ファイルに新たな認定者として登録され(ステップS409)、自動登録ファイルおよび使用履歴ファイルからは、その未認定者の登録情報が削除される(ステップS410)。
図4では、(A)の自動登録ファイルの自動登録ID=0004から、(B)の本登録ファイルの本登録ID=1004に矢印が付されている。これは、自動登録ID=0004の未認定者に本登録ID=1004を割り当てて、本登録ファイルに新規登録したことを表わしている。この新規登録にあたっては、自動登録ファイルに登録されている顔撮影画像および特徴量がコピーされ、その新規登録の日付(ここでは2014年6月6日)が「本登録日」の欄に記入される。一方、自動登録ファイルの自動登録ID=0004の一行と、図5に示す使用履歴ファイル中の自動登録ID=0004の一行は削除される。
その後は、ステップS404の自動登録された未認定者の一覧表示に戻る。その一覧が表示されているときに、新たな選択が行われずに(ステップS405)、不図示の終了ボタンが押されたときは、このルーチンを終了する(ステップS420)。
ステップS404で表示された一覧の中から選択した未認定者が本登録ファイルに既に登録されている認定者と同一人物であって、そのときの表情や複合機10が設置されている部屋の明るさの影響など、何らかの原因で同一人物と判定されなかったものと管理者により判断されたときは、(2)の「本登録への統合」、あるいは(3)の「自動登録ファイルからの削除」が選択される(ステップS408)。
管理者により、自動登録ファイルに登録された時点の顔撮影画像が、例えばたまたま目を閉じたタイミングや光線が入り込んだタイミングで撮影が行なわれた結果得られた顔撮影画像であって、自動登録ファイルから単純に削除しておけばよいと判断されたときは、(3)の「自動登録ファイルからの削除」が選択される。このときは、自動登録ファイルからその未認定者の登録情報が削除され、これとともに使用履歴ファイルからその未認定者の使用履歴が削除される(ステップS418)。
なお、(3)の「自動登録ファイルからの削除」は、本登録ファイルに登録されている認定者と同一人物の未認定者だった場合だけに限られる訳ではなく、認定者としては存在しない未認定者であっても、管理者が単に削除しておくだけでよいと判断したときも、これが選択される。
その後は、ステップS404の一覧表示に戻る。
一方、(2)の「本登録ファイルへの統合」が選択されると(ステップS408)、今度は本登録ファイルに登録された認定者一覧が表示され(ステップS411)、その認定者一覧の中から、先に選択した未認定者と同一人物である認定者が選択される(ステップS412)。すると、その人物の、未認定者として顔撮影画像と認定者としての顔撮影画像が並べられて表示され(ステップS413)、未認定者としての顔撮影画像(および特徴量)を本登録ファイルに上書きするか追加登録するかが管理者により判断されて指示される(ステップS414)。上書きが指示されたときは本登録ファイル中の同一人物である認定者の顔撮影画像および特徴量に上書きされ(ステップS415)、自動登録ファイルおよび使用履歴ファイルからは、その未認定者の情報が削除される(ステップS416)。
図4では、(A)の自動登録ファイルの自動登録ID=0006から(B)の本登録ファイルの本登録ID=1002に矢印が付されている。これは、自動登録ID=0006の未認定者の顔撮影画像および特徴量が、本登録ID=1002の認定者の、それまで登録されていた顔撮影画像および特徴量に上書きされたことを表わしている。このとき、「上書/追加登録日」の欄には、上書きされた日付が書き込まれる。
一方、本登録ファイルへの追加が選択されたときは(ステップS414)、本登録ファイル中の同一人物である認定者の、それまで登録されていた顔撮影画像および特徴量をそのまま残した上で、自動登録ファイル中の同一人物である未認定者の顔撮影画像および特徴量が、その認定者のIDにそのまま対応づけられて、追加登録される(ステップS417)、自動登録ファイルおよび使用履歴ファイルからは、その未認定者の情報が削除される(ステップS416)。
図4では、(A)の自動登録ファイルの自動登録ID=0005から(B)の本登録ファイルの本登録ID=1003に矢印が付されている。これは、自動登録ID=0005の未認定者の顔撮影画像およびその特徴量が、本登録ID=1003の認定者に対応づけられて、本登録ファイルにそれまで登録されていた顔撮影画像およびその特徴量を残したまま、追加登録されたことを表わしている。このとき、「上書/追加登録日」の欄には追加登録された日付が書き込まれる。
本登録ファイルへの上書き(ステップS415)あるいは本登録ファイルへの追加登録(ステップS417)が行なわれ、自動登録ファイルおよび使用履歴ファイルからのその未認定者の情報の削除(ステップS416)が行なわれると、ステップS404の一覧表示に戻る。
ステップS407で表示されたメニューの中から、(4)の自動登録ファイルに記録されている利用制限の変更が選択されると(ステップS408)、ステップS404で表示された一覧の中から選択されている未認定者の利用制限の変更操作を受け付けて、管理者の操作に応じて利用制限が変更される(ステップS419)。
図4(A)の自動登録ファイル中の自動登録ID=0001の未認定者の「利用制限(サービス内容)」の欄には、「白黒/カラーコピー、ファクシミリ送信」が書き込まれている。これは、図9のステップS419において管理者により書き込まれたものであり、これにより、この自動登録ID=0001の未認定者は、この複合機10を使って、白黒コピーだけでなく、カラーコピーやファクシミリ送信のサービスを受けることができる。これは、管理者が例えば、この未認定者は、いつでも自由に使用できる認定者として登録する必要のない一時的な利用者であるが、使用可能なサービス内容を広げてもよいと判断したことによるものである。
また、図4(A)の自動登録ファイル中の自動登録ID=0003の未認定者の「利用制限(利用可能/禁止)」の欄には「禁止」が書き込まれている。これも、図9のステップS419において管理者により書き込まれたものである。これにより、この自動登録ID=0003の未認定者は、この複合機10を利用することができなくなっている。これは、管理者が、例えば、この未認定者は、この複合機10を使用してはいけない者であるとの判断によるものである。
ステップS419における利用制限の変更が行なわれた後は、ステップS404の一覧表示に戻る。
不図示の終了ボタンが押されると、この管理者用の処理が終了する(ステップS420)。
なお、ここでは、自動登録ファイル44に登録した未認定者を管理者による認定者として登録するか否かの判断の基礎としているが、自動登録ファイル44は、この複合機10の使用履歴の管理用としてのみ利用し、認定者としての登録は、別途の手段、例えば、認定者としての登録申請を待って、その登録申請に基づいて行ってもよい。
また、上記の実施形態は、撮影部41で新規に得られた顔撮影画像の特徴量が本登録ファイル43に登録された認定者の特徴量とは合致しなかったときは、さらに自動登録ファイル44に登録された未認定者の特徴量と合致するか否かを判定し、自動登録ファイル44にも登録されていなかったときは、自動登録ファイル44に未認定者として登録している。ただし、別の実施形態として、自動登録ファイル44に未認定者として既に登録されているか否かについては判定せずに、本登録ファイル43に登録された認定者の特徴量と合致しなかったときは、仮に自動登録ファイル44に既に登録されている未認定者と同一人物であったとしても、自動登録ファイル44に重複登録するようにしてもよい。
さらに、ここでは、生体情報の一例として顔撮影画像を取り上げて説明したが、本発明にいう生体情報は顔撮影画像に限られるものではなく、特定の言葉を発する音声等の情報であってもよい。その他、指紋や掌による認証を採用してもよいが、その場合には管理者が人物を特定し易いように、例えば手書きのサイン等を併用することが望ましい。
また、ここでは、本発明にいう生体認証機能付機器の一例として図1,図2に示す複合機10を例に挙げて説明したが、本発明は複合機のみに適用されるものではなく、複数の人が利用し認証を必要とする機器に広く適用することができる。
10 複合機
10A UI(User Intertface)
11 表示部
12 操作部
13 カメラ
14 人感センサ
20 処理部
21 スキャナ部
22 プリント部
23 ファクシミリ送受信部
24 通信インタフェース
30 制御部
31 動作制御部
32 通知部
33 動作制限部
34 使用履歴ファイル
35 管理者認証部
36 ファイル変更部
40 顔認証部
41 撮影部
42 判定部
43 本登録ファイル
44 自動登録ファイル
50 管理者用端末
51 電話回線
52 通信回線

Claims (10)

  1. 生体情報を取得する取得部と、
    当該機器の使用権限を有する者として認定された認定者の生体情報を登録しておく第1の登録部と、
    前記認定者以外の者であって当該機器を使用する未認定者の生体情報を登録しておく第2の登録部と、
    前記取得部で新たに取得した新規生体情報が前記認定者のいずれかの生体情報と合致する場合に、当該機器の使用を許可し、前記新規生体情報が前記認定者の生体情報に合致しない場合に、当該新規生体情報を新たな未認定者の生体情報として第2の登録部に登録した上で、当該機器の、前記認定者と比べ制限された範囲内での使用を許可する許可付与部と、
    を備えたことを特徴とする生体認証機能付機器。
  2. 生体情報を取得する取得部と、
    当該機器の使用権限を有する者として認定された認定者の生体情報を登録しておく第1の登録部と、
    前記認定者以外の者であって当該機器を使用する未認定者の生体情報を登録しておく第2の登録部と、
    前記取得部で新たに取得した新規生体情報が前記第1の登録部に登録された認定者のいずれかの生体情報と合致する場合に、当該機器の使用を許可し、
    前記新規生体情報が前記第2の登録部に登録された未認定者のいずれかの生体情報と合致する場合に、当該機器の、前記認定者と比べ制限された範囲内での使用を許可し、
    前記新規生体情報が前記認定者の生体情報および前記未認定者の生体情報のいずれとも合致しない場合に、当該新規生体情報を新たな未認定者の生体情報として第2の登録部に登録した上で、当該機器の、前記認定者と比べ制限された範囲内での使用を許可する許可付与部と、
    を備えたことを特徴とする生体認証機能付機器。
  3. 前記許可付与部は、前記新規生体情報が前記第2の登録部に登録された未認定者の生体情報に合致する場合には、当該新規生体情報を未認定者の新たな生体情報として第2の登録部に登録をせずに、当該機器の、前記認定者と比べ制限された範囲内での使用を許可することを特徴とする請求項2に記載の生体認証機能付機器。
  4. 前記許可付与部は、前記新規生体情報が前記第2の登録部に登録された未認定者の生体情報に合致する場合には、当該新規生体情報を当該未認定者の新たな生体情報として第2の登録部の情報を更新して、当該機器の、前記認定者と比べ制限された範囲内での使用を許可することを特徴とする請求項2に記載の生体認証機能付機器。
  5. 前記未認定者による当該機器の使用履歴を、当該未認定者に対応づけて登録しておく第3の登録部をさらに備えたことを特徴とする請求項1から4のうちのいずれか1項に記載の生体認証機能付機器。
  6. 前記新規生体情報が未認定者の生体情報として前記第2の登録部に登録された場合に、管理者へその旨を通知する通知部をさらに備えたことを特徴とする請求項1から5のうちのいずれか1項に記載の生体認証機能付機器。
  7. 前記第2の登録部に登録されている未認定者の生体情報を認定者として前記第1の登録部に登録する処理部をさらに備えたことを特徴とする請求項1から6のうちのいずれか1項に記載の生体認証機能付機器。
  8. 前記第2の登録部に既に登録されている未認定者による当該機器の使用を禁止する処理を含む、未認定者の処遇を変更する処理を行なう処理部をさらに備えたことを特徴とする請求項1から7のうちのいずれか1項に記載の生体認証機能付機器。
  9. 前記第2の登録部に登録されている未認定者の生体情報を削除する処理を含む、未認定者の処遇を変更する処理を行なう処理部をさらに備えたことを特徴とする請求項1から8のうちのいずれか1項に記載の生体認証機能付機器。
  10. 管理者であることの認証を行なう管理者認証部をさらに有し、
    前記処理部による処理は前記管理者認証部で認証された管理者による操作を受けて、行われることを特徴とする請求項7から9のうちのいずれか1項に記載の生体認証機能付機器。
JP2015016466A 2015-01-30 2015-01-30 生体認証機能付機器 Active JP6398751B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015016466A JP6398751B2 (ja) 2015-01-30 2015-01-30 生体認証機能付機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015016466A JP6398751B2 (ja) 2015-01-30 2015-01-30 生体認証機能付機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016143118A JP2016143118A (ja) 2016-08-08
JP6398751B2 true JP6398751B2 (ja) 2018-10-03

Family

ID=56570519

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015016466A Active JP6398751B2 (ja) 2015-01-30 2015-01-30 生体認証機能付機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6398751B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6658118B2 (ja) * 2016-03-08 2020-03-04 富士ゼロックス株式会社 データ処理装置、システム及びプログラム
JP6842371B2 (ja) * 2017-05-26 2021-03-17 株式会社沖データ 画像処理装置および画像処理方法
JP2019206154A (ja) * 2018-05-30 2019-12-05 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置
JP2020003851A (ja) * 2018-06-25 2020-01-09 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 電子機器の利用禁止方法、電子機器システムにおける各電子機器の利用禁止方法、及び利用禁止装置
WO2021084895A1 (en) * 2019-11-01 2021-05-06 Nec Corporation A method, an apparatus and a system for managing an event to generate an alert indicating a subject is likely to be unauthorized

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005062974A (ja) * 2003-08-19 2005-03-10 Canon Inc 可搬型記憶装置、その制御方法、及び制御プログラム
US7460692B2 (en) * 2004-09-10 2008-12-02 Kabushiki Kaisha Toshiba Image forming apparatus
JP2009042991A (ja) * 2007-08-08 2009-02-26 Panasonic Corp 画像処理装置、及び画像処理装置の管理システム
JP2010097539A (ja) * 2008-10-20 2010-04-30 Oki Data Corp 画像処理装置
JP5160493B2 (ja) * 2009-04-08 2013-03-13 シャープ株式会社 インターフォン装置、および、インターフォン装置の制御方法
JP6096161B2 (ja) * 2014-10-15 2017-03-15 ソニー株式会社 情報処理装置および情報処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016143118A (ja) 2016-08-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6398751B2 (ja) 生体認証機能付機器
CN104106074B (zh) 信息处理系统、信息处理装置以及通信连接方法
US9418217B2 (en) Information processing system and information processing method
US7689824B2 (en) Data management apparatus, data management system, and method of data management
US7904831B2 (en) Image processing apparatus, image displaying method, and computer-readable recording medium storing program of the method
JP5867780B2 (ja) 印刷装置、印刷管理システム、及び、ユーザ認証プログラム
US20060026434A1 (en) Image forming apparatus and image forming system
US8340346B2 (en) Information processing device, information processing method, and computer readable medium
EP1729499A2 (en) Management of physical security credentials at a multifunction device
KR20150127545A (ko) 화상형성장치, 화상형성장치의 제어 방법, 및 기억매체
US10509913B2 (en) Image forming system and image forming method that execute masking process on concealment region, and recording medium therefor
JP2010097539A (ja) 画像処理装置
JP2007317015A (ja) 印刷システム、及び画像形成装置
JP2009042991A (ja) 画像処理装置、及び画像処理装置の管理システム
JP2013082142A (ja) 画像処理システム、画像処理装置及び使用許可制御プログラム
JP2011221847A (ja) 画像形成装置およびそれを備えてなる文書管理システム
JP6561501B2 (ja) 機器、認証システム、認証処理方法、認証処理プログラム、及び記憶媒体
JP2004157678A (ja) 画像処理システム,スキャナ及び端末装置
JP2007199860A (ja) 個人認証システム
US20080309984A1 (en) Image forming apparatus, image forming method carried out by the image forming apparatus, and computer-readable recording medium having image forming program recorded thereon
JP2018025883A (ja) 画像形成システム、印刷方法
JP2010010787A (ja) 画像処理装置、その制御方法、プログラムおよび記憶媒体
US20080162172A1 (en) Charging System for Charging for Image Processing Conducted Based on Image Data, Image Processing Apparatus, and Charging Program Embodied on Computer Readable Medium
US9948827B2 (en) Data processing apparatus, system, and method for providing a service with a use limit that is set based on acquired biological information
US20080250472A1 (en) Information processing system, information processing apparatus, information processing method and computer readable medium

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171214

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180718

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180807

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180820

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6398751

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350