JP6398694B2 - 無線lan機能を備えた携帯機器及び記録システム - Google Patents

無線lan機能を備えた携帯機器及び記録システム Download PDF

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Description

本発明は携帯機器、特に無線LAN機能を備えた携帯機器及びこれを用いた記録システムに関する。
従来から、いわゆるアフレコ(アフターレコーディング)を行う技術が各種提案されている。
特許文献1には、映像ファイルと音声ファイルを別々にメモリに記憶し、確認動作やアフレコ動作等の処理を行った後に、保存動作時に映像ファイルと音声ファイルを多重化して記録する携帯通信機器が記載されている。
特許文献2には、映像信号と第1オーディオ信号が多重化されたAV多重化ファイルに対し、時刻情報に基づいて第1オーディオ信号を第2オーディオ信号に置き換えることが記載されている。
特開2003−078863号公報 特開2003−199045号公報
ところで、近年ではスマートフォンの高機能化が進み、動画撮影機能も液晶パネルの高精度化(画素数の向上)に伴い、ビデオカメラ専用機で撮影した動画と遜色ない画質を得ることが可能となっている。
しかしながら、スマートフォンの動画機能は、映像の高画質化に重きが置かれており、録音されるオーディオ信号の音質向上は十分なレベルに至っていないのが実情である。従って、特に音質に重きを置くユーザからは、オーディオ信号は専用の録音装置により高音質で録音し、スマートフォンで撮影した動画のオーディオ信号を置換したいとのニーズがますます高まっている。
本発明は、専用の編集ソフトをインストールしたコンピュータを用いることなく、簡易にスマートフォン等の携帯機器で撮影した動画のオーディオ信号を高音質化し得る装置及び記録システムを提供することにある。
本発明は、無線LANモジュールと、動画を撮影する撮影手段と、前記撮影時の第1オーディオ信号を入力する入力手段と、前記動画の映像信号及び第1オーディオ信号を多重化して動画ファイルを構成する処理手段とを備え、前記処理手段は、前記無線LANモジュールを介して、前記動画撮影時に別個の録音装置で録音された第2オーディオ信号を受信した場合に、前記動画ファイルから前記映像信号と前記第1オーディオ信号を分離し、前記映像信号と前記第2オーディオ信号を多重化して動画ファイルを再構成し、さらに、前記第1オーディオ信号と受信した前記第2オーディオ信号の波形を時間軸に対応させて並列表示する表示手段と、前記時間軸における第1オーディオ信号と前記第2オーディオ信号の同期ポイントを手動で調整可能な調整手段とを有することを特徴とする。
また、本発明は、ポータブル録音装置と携帯機器からなる記録システムであって、前記携帯機器は、第1無線LANモジュールと、動画を撮影する撮影手段と、前記撮影時の第1オーディオ信号を入力する第1入力手段と、前記動画の映像信号及び第1オーディオ信号を多重化して動画ファイルを構成する第1処理手段とを備え、前記ポータブル録音装置は、第2無線LANモジュールと、前記撮影時の第2オーディオ信号を入力する第2入力手段と、前記第2オーディオ信号を記録媒体に記録する第2処理手段とを備え、前記第1処理手段は、前記第1無線LANモジュール及び前記第2無線LANモジュールを介して前記ポータブル録音装置から前記第2オーディオ信号を受信した場合に、前記動画ファイルから前記映像信号と前記第1オーディオ信号を分離し、前記映像信号と前記第2オーディオ信号を多重化して動画ファイルを再構成し、前記携帯機器はさらに、前記第1オーディオ信号と受信した前記第2オーディオ信号の波形を時間軸に対応させて並列表示する表示手段と、前記時間軸における第1オーディオ信号と前記第2オーディオ信号の同期ポイントを手動で調整可能な調整手段とを有することを特徴とする。
また、本発明は、ポータブル録音装置と携帯機器からなる記録システムであって、前記携帯機器は、第1無線LANモジュールと、動画を撮影する撮影手段と、前記撮影時の第1オーディオ信号を入力する第1入力手段と、前記動画の映像信号及び第1オーディオ信号を多重化して動画ファイルを構成する第1処理手段と、前記ポータブル録音装置に時刻情報を送信する時刻情報送信手段と、前記ポータブル録音装置に録音コマンドを送信するコマンド送信手段とを備え、前記ポータブル録音装置は、第2無線LANモジュールと、前記携帯機器から送信された前記時刻情報を受信する時刻情報受信手段と、前記携帯機器から送信された前記録音コマンドを受信するコマンド受信手段と、前記撮影時の第2オーディオ信号を入力する第2入力手段と、受信した前記時刻情報を用いて前記第2オーディオ信号を一時的に記憶するバッファメモリと、前記録音コマンドを受信した場合に、前記録音コマンドの受信時刻よりも所定時間分だけ前の第2オーディオ信号を前記バッファメモリから読み出して記録媒体への記録を開始する第2処理手段とを備え、前記第1処理手段は、前記第1無線LANモジュール及び前記第2無線LANモジュールを介して前記ポータブル録音装置から前記記録媒体に記録された第2オーディオ信号を受信した場合に、前記動画ファイルから前記映像信号と前記第1オーディオ信号を分離し、前記映像信号と前記第2オーディオ信号の同期を確立し、前記映像信号と前記第2オーディオ信号を多重化して動画ファイルを再構成することを特徴とする。
本発明によれば、専用の編集ソフトをインストールしたコンピュータを用いることなく、簡易にスマートフォン等の携帯機器で撮影した動画のオーディオ信号を高音質化することができる。
実施形態のシステム構成図である。 実施形態のスマートフォンの構成図である。 実施形態の処理フローチャートである。 実施形態のシステムコントローラの機能ブロック図である。 実施形態の同期ポイントの説明図である。
以下、図面に基づき本発明の実施形態について、スマートフォンを例にとり説明する。但し、本発明は、無線LAN機能及び動画撮影機能を備えた任意の携帯機器に適用可能であり、必ずしもスマートフォンに限定されない。
図1は、本実施形態のシステム構成図である。ポータブル録音再生装置(以下、単に録音再生装置と称する)10は、無線LAN機能を備えた携帯機器と無線接続する。本実施形態では、無線LANとしてWi−Fi接続を例示する。Wi−Fiモジュールを備えたスマートフォンは公知である。
録音再生装置10は、公知の録音再生機能を備え、内蔵マイクやライン入力端子から入力されたオーディオ信号を処理してSDカード等の記録媒体に記録し、かつ、SDカードに記録されたオーディオ信号を再生して内蔵スピーカから出力する。また、録音再生装置10は、Wi−Fiモジュールを備え、スマートフォン12との間でWi−Fi接続する。録音再生装置10とスマートフォン12との間のWi−Fi接続は、基本的には1対1接続であるが、必要に応じて1対多接続でもよい。
録音再生装置10のユーザは、所望の楽曲パートを演奏したオーディオ信号、あるいはライブ等でのバンド演奏のオーディオ信号を録音再生装置10の内蔵マイクあるいはライン入力端子に入力して録音する。図1では、ギター等の楽器14が示されているが、これ以外の任意のパート、例えばベースパート、ヴォーカルパート、ドラムパート等でもよい。録音再生装置10は、オーディオ信号を入力してSDカード等の記録媒体に記録して録音する。
スマートフォン12は、Wi−Fiモジュールを備え、録音再生装置10とWi−Fi接続する。また、スマートフォン12は、カメラモジュールを備え、静止画あるいは動画を撮影してSDカード等の記録媒体に記録する。さらに、ユーザは、スマートフォン12にインストールされた所定のアプリケーションを起動し、このアプリケーションを操作して、録音再生装置10の動作を制御する。すなわち、アプリケーションを操作することでスマートフォン12を録音再生装置10のリモコンとして機能させ、録音再生装置10の録音開始や録音停止、再生開始や再生停止等を指示する。
図1に示すように、スマートフォン12は、楽器14が演奏されるバンド演奏等の動画を撮影し、その映像信号及びオーディオ信号(以下、スマートフォン12で動画撮影時に取得されるオーディオ信号を第1オーディオ信号と称する)を記録媒体に記録する。
他方、録音再生装置10は、同じバンド演奏を録音し、そのオーディオ信号(以下、録音再生装置10で録音されるオーディオ信号を第2オーディオ信号と称する)を記録媒体に記録する。録音再生装置10の内蔵マイクは、録音すべき音源にあわせてAーB方式とX−Y方式を切り替えて使用できる可動型単一指向性ステレオコンデンサマイク等、スマートフォン12の内蔵マイクよりも高機能であり、かつ、サンプリング周波数及び量子化ビット数も相対的に高く、スマートフォン12よりも高音質で録音することが可能である。なお、録音再生装置10のライン入力端子に高性能な外部マイクを接続し、外部マイクから入力されるオーディオ信号を録音しても、高音質録音を行うことが可能である。
スマートフォン12と録音再生装置10がWi−Fi接続されると、録音再生装置10はスマートフォン12に対し、録音した第2オーディオ信号をWi−Fi接続経由で送信する。スマートフォン12は、録音再生装置10から送信された第2オーディオ信号を受信し、動画撮影時に取得した第1オーディオ信号と置換する。すなわち、スマートフォン12にインストールされた所定のアプリケーション(少なくともオーディオ信号の置換が可能な編集アプリケーション)により録音再生装置10に対して第2オーディオ信号の送信を要求し、録音再生装置10はこの要求に応じて第2オーディオ信号をスマートフォン12に送信する。スマートフォン12の所定のアプリケーションは、映像信号と第1オーディオ信号が所定フォーマット(MPEGフォーマットや3GPPフォーマット等)で多重化された動画ファイルから映像信号と第1オーディオ信号を分離し、第1オーディオ信号を第2オーディオ信号で置換して、映像信号と第2オーディオ信号を所定のフォーマットで多重化する。この際、スマートフォン12の所定のアプリケーションは、映像信号と第2オーディオ信号との同期ポイントを確立し、この同期ポイントを用いて多重化することで置換に伴う時間的ずれの発生を抑制する。
図2は、スマートフォン12の構成ブロック図である。スマートフォン12は、Wi−Fiモジュール20、カメラモジュール22、内蔵マイク24、内蔵スピーカ30、ディスプレイ32、操作ボタン34、システムコントローラ36、及びSDコネクタ42を備える。
Wi−Fiモジュール20は、無線LANモジュールであり、録音再生装置10とのWi−Fi接続及びデータ送受を行うモジュールである。Wi−Fiモジュール20は、操作ボタン34の操作に応じて起動し、録音再生装置10とのWi−Fi接続を確立する。また、Wi−Fiモジュール20は、録音再生装置10に対してコマンドを送信し、コマンドに応じて録音再生装置10から受信した第2オーディオ信号をシステムコントローラ36に供給する。また、Wi−Fiモジュール20は、録音再生装置10から受信した録音再生装置10のステータス情報をシステムコントローラ36に供給してもよい。
カメラモジュール22は、操作ボタン34の操作に応じたシステムコントローラ36からの指令により、静止画あるいは動画を撮影する。カメラモジュール22は、静止画あるいは動画を撮影して得られた映像信号をインタフェース(I/F)26に出力する。
内蔵マイク24は、モノラル、あるいはRチャンネルとLチャンネルのステレオマイクであり、カメラモジュール22で動画撮影時の第1オーディオ信号を入力し、インタフェース(I/F)26に出力する。
インタフェース(I/F)26は、映像信号及び第1オーディオ信号をコーデック(CODEC)28に出力する。
コーデック(CODEC)28は、入力された映像信号及びオーディオ信号をデジタル信号に変換し、圧縮及び符号化してシステムコントローラ36に供給する。また、デジタル化され圧縮符号化された映像信号あるいはオーディオ信号を伸長復号化し、映像信号をディスプレイ32に出力し、オーディオ信号を内蔵スピーカ30に出力する。伸長・復号化したオーディオ信号を図示しないイヤホンジャックに出力してもよい。
ディスプレイ32は、LCDパネルあるいは有機ELパネル等から構成され、スマートフォン12の各種情報を表示するとともに、撮影した静止画や動画を表示する。
操作ボタン34は、スマートフォン12の動作を指示するボタンである。操作ボタン34は、物理的なボタンおよび/またはディスプレイ32に表示されたタッチアイコンで構成される。操作ボタン34には、Wi−Fiのオン/オフを切り替えるWi−Fiボタン、カメラモジュール22を起動するボタン、静止画/動画を切り替えるボタン、アフレコを実行するボタンが含まれる。ここで、本実施形態における「アフレコ」とは、既述したように、録音再生装置10で録音した第2オーディオ信号を受信し、映像信号と第1オーディオ信号から構成される動画に含まれる当該第1オーディオ信号を第2オーディオ信号で置換して、映像信号と第2オーディオ信号からなる動画を再構成する処理を意味する。
システムコントローラ36は、プロセッサ及びメモリで構成され、スマートフォン12の各部を制御する。システムコントローラ36は、ROM38に記録された処理プログラムに従い、RAM40をワーキングメモリとして用いて各種処理を実行する。各種処理には、Wi−Fiモジュール20の起動/オフ、録音再生装置10との接続確立、カメラモジュール22の起動及び制御、静止画あるいは動画の映像信号の処理、内蔵マイク24から入力されたオーディオ信号の処理、映像信号及びオーディオ信号のSDカードへの記録、映像信号及びオーディオ信号の再生、アフレコ処理が含まれる。システムコントローラ36は、複数のプロセッサを備えていてもよく、PLD(プログラマブルロジックデバイス)と協働してもよい。
SDコネクタ42には、SDカードが装着される。システムコントローラ36は、映像信号及びオーディオ信号から構成される動画データをSDカードに記録する。また、SDカードに記録されている静止画ファイルあるいは動画ファイルを読み出し、コーデック(CODEC)28を介して映像信号をディスプレイ32に出力し、オーディオ信号を内蔵スピーカ30に出力する。
なお、録音再生装置10は、無線LANモジュール、オーディオ信号を入力する内蔵マイク(あるいはライン入力端子)、オーディオ信号を処理してSDカード等の記録媒体に記録するコントローラを備える。スマートフォン12と録音再生装置10の各部の構成を区別するために、スマートフォン12側の無線LANモジュール、内蔵マイク、システムコントローラ36をそれぞれ第1無線LANモジュール、第1入力手段、第1処理手段と称し、録音再生装置10側の無線LANモジュール、内蔵マイク(あるいはライン入力端子)、コントローラをそれぞれ第2無線LANモジュール、第2入力手段、第2処理手段と称する。
図3は、本実施形態におけるアフレコ処理のフローチャートである。スマートフォン12のカメラモジュール22を起動して動画を撮影すると(S101)、映像信号及び第1オーディオ信号をそれぞれ処理して多重化し、SDカードに記録する(S102)。例えば、動画をMPEG規格で記録するときには、映像信号及び第1オーディオ信号をそれぞれ符号化し、パケットに分割し、映像パケット及びオーディオパケットを順次切り替えて時分割多重化する。各パケットにはヘッダが付加され、当該ヘッダに映像/オーディオの種類を識別するための識別情報、及び時刻情報が含まれる。識別情報はstream_idとして定義され、時刻情報はTime Stampとして定義される。
次に、システムコントローラ36は、アフレコ処理を実行するか否かを判定する(S103)。ユーザが操作ボタン34を操作してアフレコ処理を指示すると(S103でYES)、システムコントローラ36は、Wi−Fi接続経由で録音再生装置10から第2オーディオ信号の録音ファイルを受信する(S104)。
次に、システムコントローラ36は、SDカードから操作ボタン34で指示された動画ファイルを読み出し(S105)、読み出した動画ファイルを構成する映像信号と第1オーディオ信号を分離する(S106)。各パケットのヘッダには映像/オーディオの種類を識別する情報stream_idが含まれているから、この情報を用いて映像信号と第1オーディオ信号を分離する。
次に、システムコントローラ36は、映像信号と第2オーディオ信号を多重化するための時間基準となる同期ポイントを設定し(S107)、設定した同期ポイントに基づいて第1オーディオ信号を第2オーディオ信号で置換して映像信号と多重化する(S108)。従って、
アフレコ前の動画ファイル=映像信号+第1オーディオ信号
であるところ、
アフレコ後の動画ファイル=映像信号+第2オーディオ信号
となる。これに伴い、アフレコ前後で動画ファイルの名称を変更してもよい。例えば、アフレコ前の動画ファイルが「141120_0000.mp4」であるところ、アフレコ後の動画ファイルを「141120_0000-1.mp4」とする等である。同期ポイントは、映像信号と第2オーディオ信号を同期させるための時刻情報であるが、本実施形態では、映像信号と第2オーディオ信号を直接比較するのではなく、第1オーディオ信号と第2オーディオ信号を比較し、両信号の類似度に基づいて検出する。類似度は、両信号の畳み込み演算により算出され得る。
第2オーディオ信号を用いて動画ファイルを再構成した後、システムコントローラ36は、アフレコ後の動画ファイルをSDカードに記録する(S109)。
以下、システムコントローラ36でのアフレコ処理についてより詳細に説明する。
図4は、システムコントローラ36の機能ブロック図である。システムコントローラ36は、機能ブロックとして、分離部361、比較部362、同期ポイント検出部363、及び多重化部364を備える。
分離部361は、動画ファイルを構成する映像信号と第1オーディオ信号を入力し、各パケットのヘッダに含まれる識別情報を用いて映像信号と第1オーディオ信号を分離する。映像信号はそのまま多重化部364に供給され、第1オーディオ信号は比較部362に供給される。
比較部362は、分離部361からの第1オーディオ信号と、Wi−Fi接続経由で録音再生装置10から受信した第2オーディオ信号を入力し、両者を比較する。すなわち、比較部362は、圧縮符号化された第1オーディオ信号を伸長復号化して元のオーディオ信号を生成するとともに、第2オーディオ信号についても同様に伸長復号化して元のオーディオ信号を生成する。なお、第2オーディオ信号は、録音再生装置10で録音されたものであるから必ずしも第1オーディオ信号のフォーマットと同一であるとは限らない。従って、システムコントローラ36は、第2オーディオ信号のフォーマット情報を録音再生装置10から受信し、このフォーマット情報に基づいて第2オーディオ信号波形を生成する。そして、比較部362は、第1オーディオ信号と第2オーディオ信号を比較する。具体的には、両信号の畳み込み(コンボリューション)を演算し、あるいは相互相関関数を演算して両信号の類似度を算出する。なお、2つの信号はともに離散値であるため、畳み込み演算は、畳み込み積分ではなく畳み込み和が実行される。第1オーディオ信号のサンプリング周波数と第2オーディオ信号のサンプリング周波数が異なる場合には、両信号のサンプル数を同一とすべく第2オーディオ信号のサンプル数を間引き処理してもよい(通常、録音再生装置10のサンプリング周波数の方がスマートフォン12よりも高い)。
同期ポイント検出部363は、比較部362で演算された類似度(あるいは相関)を用いて、類似度が最も大きくなる時間タイミングを同期ポイントとして検出する。この同期ポイントは、第1オーディオ信号と第2オーディオ信号の同期ポイントであるが、映像信号と第1オーディオ信号は元々同期されているから、第1オーディオ信号と第2オーディオ信号の同期ポイントは、そのまま映像信号と第2オーディオ信号の同期ポイントとして機能する。すなわち、比較部362及び同期ポイント検出部363は、映像信号と第2オーディオ信号の同期を確立するために、映像信号と第2オーディオ信号を比較するのではなく、映像信号と同期している第1オーディオ信号を用い、第1オーディオ信号を介して映像信号と第2オーディオ信号の同期を確立するといえる。同期ポイント検出部363は、検出した同期ポイントを多重化部364に供給する。
図5は、第1オーディオ信号の波形100と第2オーディオ信号の波形200の模式図である。第1オーディオ信号と第2オーディオ信号は、ともに同一の音源から生じたものであるから一定の相関ないし類似性を有する。但し、スマートフォン12の内蔵マイクと録音再生装置10の内蔵マイクの性能差等に起因して、両波形には差異が生じる。2つの信号波形が最も一致するポイントが第1オーディオ信号における時刻t1と第2オーディオ信号における時刻t2であるとすると、この(t1,t2)が同期ポイントとして検出される。
多重化部364は、分離部361から供給された映像信号(圧縮符号化された映像信号)と第2オーディオ信号(圧縮符号化された第2オーディオ信号)を多重化する。この際、同期ポイント検出部363で検出された同期ポイントに基づき多重化する。具体的には、第2オーディオ信号のパケットのヘッダに、同期ポイントを基準として時刻情報を付加して映像信号のパケットと時分割多重化する。例えば、第2オーディオ信号のパケットを第2オーディオパケット1、第2オーディオパケット2、第3オーディオパケット3、・・とし、同期ポイントに該当するパケットが第2オーディオパケット2であるとすると、第2オーディオパケット2のヘッダに、映像信号の最初のパケットに付加された時刻情報と同一の時刻情報を付加し、以後、この時刻情報を基準として後続の第2オーディオ信号のパケットのヘッダに映像信号と同様に時刻情報を設定して多重化する。なお、MPEG規格では、時刻情報Time Stampには復号の開始時刻を示すDTSと、表示・発音の時刻を示すPTSがあるが、これらをともに同期ポイントに基づいて設定する。
このようにして第2オーディオ信号のパケットのヘッダに含まれる時刻情報を映像信号のパケットに含まれる時刻情報と同期させるため、アフレコ後の動画ファイルを再生しても、映像信号と第2オーディオ信号の時間的ずれはなく、かつ、録音再生装置10で録音した高音質のオーディオを楽しむことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、本実施形態では、映像信号と第2オーディオ信号の同期を確立するために、第1オーディオ信号に着目して第1オーディオ信号と第2オーディオ信号の類似度から映像信号と第2オーディオ信号の同期を確立しているが、第1オーディオ信号と第2オーディオ信号の波形の相関に変えて、第1オーディオ信号及び第2オーディオ信号に含まれる特定周波数成分、例えばヴォーカルの信号成分に着目し、これらヴォーカルの信号成分の類似度から映像信号と第2オーディオ信号の同期を確立してもよい。
また、本実施形態では、第1オーディオ信号と第2オーディオ信号の類似度を畳み込み演算により算出しているが、これはあくまで一例であり、2つの信号の類似度ないし相関を算出する公知の演算手法を用いることが可能である。本実施形態では、第1オーディオ信号と第2オーディオ信号をともに離散値として扱い類似度を算出しているが、第1オーディオ信号及び第2オーディオ信号それぞれの元のアナログ信号波形同士を比較してもよい。
また、スマートフォン12から時刻情報を録音再生装置10にWi−Fi接続経由で送信し、録音再生装置10ではスマートフォン12から受信した時刻情報を用いて第2オーディオ信号を録音してもよい。この場合、映像信号と第2オーディオ信号は共通の時刻情報を有しているため、システムコントローラ36はこの時刻情報を用いて映像信号と第2オーディオ信号を多重化できる。但し、録音再生装置10がスマートフォン12からのコマンドを受信して録音を開始する場合には、スマートフォン12による動画撮影タイミングと録音再生装置10による録音タイミングには時間的にずれが生じるおそれがある。この場合、録音再生装置10がスマートフォン12と連携した録音モード(録音待機状態)にあるときに、バッファメモリを用いて所定時間分のオーディオ信号の先取り録音をするように設定しておき、スマートフォン12から受信したコマンドに応じ、動画撮影タイミングに一致するオーディオ信号をバッファメモリから読み出して録音を開始するようにすればよい。
また、本実施形態において、映像信号と第2オーディオ信号の同期を確立するモードとして、第1オーディオ信号と第2オーディオ信号の類似度を用いるモード、両信号の特定周波数成分(例えばヴォーカル成分)の類似度を用いるモード、スマートフォン12から送信される時刻情報を用いるモードを操作ボタン34の操作によりユーザが適宜選択できるように構成してもよい。
また、本実施形態において、複数の録音再生装置10で同一バンド演奏の異なる楽曲パートを録音し、これらをスマートフォン12に送信し、スマートフォン12でミックスダウンして最終的な第2オーディオ信号を生成し、これを映像信号と多重化してもよい。この場合にも、各録音再生装置10から送信される第2オーディオ信号と動画ファイルに含まれる第1オーディオ信号を比較して同期ポイントを検出すればよい。
また、本実施形態では、無線接続としてWi−Fi接続を例示したが、ブルートゥース等を用いてもよい。
また、本実施形態では、スマートフォン12で録音した第1オーディオ信号よりも録音再生装置10で録音した第2オーディオ信号の方が相対的に高音質であることを前提としているが、スマートフォン12の所定のアプリケーションが第1オーディオ信号と第2オーディオ信号を選択的に再生してユーザが互いに聴き比べることができるようにし、ユーザが第2オーディオ信号を選択した場合にアフレコ処理を実行してもよい。また、図5に示す第1オーディオ信号の波形100と第2オーディオ信号の波形200を時間軸に対応させて並列表示し、選択波形の時間軸(同期ポイント)を手動で微調整できるようにしてもよい。自動実行処理の結果に満足できないユーザ、あるいはあえて同期ポイントをずらしたい(衛星中継のような動画にしたい)ユーザには必要な機能ということができる。
10 録音再生装置、12 スマートフォン、14 楽器、20 Wi−Fiモジュール、22 カメラモジュール、24 内蔵マイク、30 内蔵スピーカ、32 ディスプレイ、34 操作ボタン、36 システムコントローラ、42 SDコネクタ。

Claims (3)

  1. 無線LANモジュールと、
    動画を撮影する撮影手段と、
    前記撮影時の第1オーディオ信号を入力する入力手段と、
    前記動画の映像信号及び第1オーディオ信号を多重化して動画ファイルを構成する処理手段と、
    を備え、
    前記処理手段は、前記無線LANモジュールを介して、前記動画撮影時に別個の録音装置で録音された第2オーディオ信号を受信した場合に、前記動画ファイルから前記映像信号と前記第1オーディオ信号を分離し、前記映像信号と前記第2オーディオ信号を多重化して動画ファイルを再構成し、さらに、
    前記第1オーディオ信号と受信した前記第2オーディオ信号の波形を時間軸に対応させて並列表示する表示手段と、
    前記時間軸における第1オーディオ信号と前記第2オーディオ信号の同期ポイントを手動で調整可能な調整手段と、
    を有することを特徴とする無線LAN機能を備えた携帯機器。
  2. ポータブル録音装置と携帯機器からなる記録システムであって、
    前記携帯機器は、
    第1無線LANモジュールと、
    動画を撮影する撮影手段と、
    前記撮影時の第1オーディオ信号を入力する第1入力手段と、
    前記動画の映像信号及び第1オーディオ信号を多重化して動画ファイルを構成する第1処理手段と、
    を備え、
    前記ポータブル録音装置は、
    第2無線LANモジュールと、
    前記撮影時の第2オーディオ信号を入力する第2入力手段と、
    前記第2オーディオ信号を記録媒体に記録する第2処理手段と、
    を備え、
    前記第1処理手段は、前記第1無線LANモジュール及び前記第2無線LANモジュールを介して前記ポータブル録音装置から前記第2オーディオ信号を受信した場合に、前記動画ファイルから前記映像信号と前記第1オーディオ信号を分離し、前記映像信号と前記第2オーディオ信号を多重化して動画ファイルを再構成し、
    前記携帯機器はさらに、
    前記第1オーディオ信号と受信した前記第2オーディオ信号の波形を時間軸に対応させて並列表示する表示手段と、
    前記時間軸における第1オーディオ信号と前記第2オーディオ信号の同期ポイントを手動で調整可能な調整手段と、
    を有することを特徴とする記録システム。
  3. ポータブル録音装置と携帯機器からなる記録システムであって、
    前記携帯機器は、
    第1無線LANモジュールと、
    動画を撮影する撮影手段と、
    前記撮影時の第1オーディオ信号を入力する第1入力手段と、
    前記動画の映像信号及び第1オーディオ信号を多重化して動画ファイルを構成する第1処理手段と、
    前記ポータブル録音装置に時刻情報を送信する時刻情報送信手段と、
    前記ポータブル録音装置に録音コマンドを送信するコマンド送信手段と、
    を備え、
    前記ポータブル録音装置は、
    第2無線LANモジュールと、
    前記携帯機器から送信された前記時刻情報を受信する時刻情報受信手段と、
    前記携帯機器から送信された前記録音コマンドを受信するコマンド受信手段と、
    前記撮影時の第2オーディオ信号を入力する第2入力手段と、
    受信した前記時刻情報を用いて前記第2オーディオ信号を一時的に記憶するバッファメモリと、
    前記録音コマンドを受信した場合に、前記録音コマンドの受信時刻よりも所定時間分だけ前の第2オーディオ信号を前記バッファメモリから読み出して記録媒体への記録を開始する第2処理手段と、
    を備え、
    前記第1処理手段は、前記第1無線LANモジュール及び前記第2無線LANモジュールを介して前記ポータブル録音装置から前記記録媒体に記録された第2オーディオ信号を受信した場合に、前記動画ファイルから前記映像信号と前記第1オーディオ信号を分離し、前記映像信号と前記第2オーディオ信号の同期を確立し、前記映像信号と前記第2オーディオ信号を多重化して動画ファイルを再構成する
    ことを特徴とする記録システム。
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