JP6397731B2 - プリフォームの除塵方法および除塵機構、ブロー成形機、並びに容器のブロー成形・充填システム - Google Patents

プリフォームの除塵方法および除塵機構、ブロー成形機、並びに容器のブロー成形・充填システム

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本発明は、熱可塑性樹脂からなる底の付いたプリフォームをブロー成形してボトル等の容器を製造するブロー成形機と容器に飲料等の内容物を充填する充填機とが連結されたインライン型のブロー成形・充填システム等に用いるのに適したプリフォームの除塵方法および除塵機構に関する。
インライン型の容器のブロー成形・充填システムは、特許文献1、2に記載されているように、ブロー成形機に充填機が連結された構成となっている。ブロー成形機としては例えば、特許文献3に記載のものを用いることができる。システム内のブロー成形機に投入された有底筒状のプリフォームは、ブロー成形機側搬送路に沿って搬送されながら、殺菌用のガス等を用いて殺菌された後に、ブロー成形に適した温度に加熱され、しかる後に、ブロー成形型に投入されてブロー成形あるいは延伸ブロー成形(以下、これらを纏めて、ブロー成形という。)される。
ブロー成形によって製造された飲料容器等の容器は、ブロー成形型から取り出されて、ブロー成形機側搬送路の下流端まで搬送され、ここから、システム内の充填機側搬送路に引き渡される。充填機側搬送路に引き渡された容器は、充填機側搬送路に沿って充填機内を搬送されながら、形状検査等の検査、殺菌等が行われた後に、飲料等の内容物が充填され、しかる後に、容器口部にキャップが被せられて充填機からシステム外に送り出される。
このようなシステムにおいては、プリフォームの内部等に付着している異物の除去、滅菌あるいは殺菌等を目的として、ブロー成形前において、プリフォームの除塵あるいは滅菌、殺菌が行われる。特許文献1においては、プリフォームの内外に過熱水蒸気を吹き付けて、その内外面を殺菌している。特許文献2においても、プリフォーム内に、過酸化水素ミストあるいはガスを吹き込むことで、殺菌処理等を行っている。
特開2013−216092号公報 特開2013−35562号公報 特開2008−302707号公報
ここで、従来におけるプリフォームの除塵あるいは殺菌においては、プリフォームの口部からノズルを差し込み、プリフォームの内部にノズル先端からガス等を吹き込んでいる。プリフォーム内に吹き込まれたガス等の流体を、ノズル外周面とプリフォーム内周面の間を通して、その口部から外部に排出して回収している。
しかしながら、このような方法では、ノズル先端からプリフォーム内部に吹き込まれた流体によってプリフォーム内面から除去された異物は、排出される流体によってプリフォーム内周面に沿って口部から外部に排出される。この排出過程において、プリフォーム底面等から除去された異物が再びプリフォーム内周面に付着してしまい、除塵効率が悪いという問題がある。
本発明の課題は、このような点に鑑みて、プリフォームの内部から異物を除去して確実に外部に排出可能なプリフォームの除塵方法および除塵機構を提供することにある。
また、本発明の課題は、かかる新しい除塵機構を備えたブロー成形機、および容器のブロー成形・充填システムを提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明のプリフォームの除塵方法は、
熱可塑性樹脂の射出成形品である有底のプリフォームの口部からその内部に、先端に吸引口が開口している吸引管を差し込み、
前記プリフォームの口部内周面と前記吸引管の外周面との間に、環状の隙間を形成し、
イオン化した空気を、前記環状の隙間から、前記プリフォームの内部に導入し、
前記プリフォームの内部に導入されて当該プリフォームの内周面に沿ってその底面に向かって流れる空気を、前記吸引管の前記吸引口から吸引して、前記プリフォームの外部に排出することを特徴としている。
本発明の方法では、除塵用の空気をイオン化すると共に、当該空気をプリフォームの内周面に沿ってその内部に導入し、その内部に配置されている吸引管の吸引口から吸引し、吸引管を通してプリフォームの外部に排出している。イオン化された空気がプリフォームの内周面の全体に沿ってその底面の側に流れるので、内周面に付着している異物、特に静電付着している異物を確実に除去できる。また、除去された異物は、プリフォームの内周面に触れることなく、吸引管の吸引口を介して排出される。よって、異物除去用の流体がプリフォームの内周面に沿って流れて外部に排出される場合に比べて、効率良く除塵処理を行うことができる。
また、本発明の方法では、除塵用の空気として圧縮空気を用いている。圧縮空気を、第1の通路を介して前記環状の隙間に向けて供給すると共に、前記吸引管に連通する第2の通路を介して流すことにより、前記吸引管に負圧を形成している。これにより、別途、負圧形成機構あるいは吸引機構を配置する必要がないので、機構の小型化、コンパクト化に有利である。
本発明の方法において、前記吸引管の外周を取り巻く環状断面の通路を形成し、前記イオン化した空気を、前記環状断面の通路を通して、前記環状の隙間に導くことが望ましい。
環状断面の通路を介して除塵用の空気の環状流が形成され、これが、プリフォームと吸引管の間の環状の隙間から内部に導入される。プリフォームの内周面に沿って流れる環状流が効率良く形成されるので、除塵効果を高めることができる。
本発明の除塵方法において、除塵対象のプリフォームが、その筒状胴部における前記口部の側の部分に、前記口部の側から前記底面に向けて漸減しているテーパー状内周面が形成されている断面形状の場合には、前記吸引管の前記吸引口を、前記テーパー状内周面よりも前記底面に近い位置まで差し込むことが望ましい。
本発明の有底プリフォームの除塵機構は、
熱可塑性樹脂の射出成形品である有底のプリフォームを把持するグリッパと、
前記グリッパに把持された前記プリフォームの口部からその内部に、吸引口が形成されている先端側の部分を差し込み可能な吸引管と、
前記吸引管が前記プリフォームの前記口部に差し込まれた状態において、前記プリフォ
ームの前記口部の内周面と、当該口部に差し込まれた吸引管の外周面との間に形成される環状の隙間から、前記プリフォームの内部に圧縮空気を吹き込み可能な圧縮空気供給管と、
前記圧縮空気供給管の途中位置に配置したイオナイザーと、
を有していることを特徴としている。
前記圧縮空気供給管は、前記吸引管の外周を取り囲む環状断面の通路を介して、前記環状の隙間に圧縮空気を吹き込み可能であることが望ましい。
前記吸引管に連通する連通路を介して圧縮空気を流して前記吸引管の内部に負圧を形成する負圧形成部を有していることが望ましい。
本発明は、プリフォームを加熱ステーションおよびブロー成形ステーションを経由するブロー成形機側搬送路に沿って搬送して前記プリフォームから容器をブロー成形するブロー成形機において、前記ブロー成形機側搬送路における前記加熱ステーションの上流側の搬送路部分に、前記プリフォームの内部に付着している異物を除去する除塵ステーションが配置され、前記除塵ステーションは、上記構成のプリフォームの除塵機構を備えていることを特徴としている。
また、本発明の容器のブロー成形・充填システムは、上記構成のブロー成形機と、前記ブロー成形機によって製造された前記容器に内容物を充填する充填部を備えていることを特徴としている。
本発明を適用した容器のブロー成形・充填システムにおけるブロー成形機側搬送経路を中心に示す概略部分平面構成図である。 図1のシステムの充填機側搬送路の上流端部分を示す概略構成図である。 図1のシステムの除塵ステーションを示す概略構成図である。 図3の除塵ステーションの1組の除塵ユニットを示す概略構成図である。
以下に、図面を参照して、本発明を適用した容器のブロー成形・充填システムの実施の形態を説明する。
(全体構成)
図1は本実施の形態に係るボトルのブロー成形・充填システムにおけるブロー成形機側搬送路を中心に示す概略部分平面構成図である。図2はブロー成形・充填システムにおける充填機側搬送路の上流端部分に配置した搬送機構を示す概略構成図である。
これらの図を参照して説明すると、ボトルのブロー成形・充填システム1(以下、単に「システム1」と呼ぶ。)は、ブロー成形機2、充填機3、および、ブロー成形機2で製造されたボトル4を充填機3に引き渡すためのボトルの引渡機構5(以下、単に「引渡機構5」と呼ぶ。)を備えている。ブロー成形機2の装置架台6と充填機3の装置架台7は相互に連結固定されており、これらの連結部分8に引渡機構5が配置されている。
ブロー成形機2には、略同一の水平面に沿って、熱可塑性樹脂からなる底の付いた筒状のプリフォーム9および、当該プリフォーム9をブロー成形して製造されたボトル4を搬送するためのブロー成形機側搬送路11が構成されている。同様に、充填機3にも略同一の水平面に沿って、ブロー成形機2の側から受け取ったボトル4を搬送するための充填機側搬送路12が構成されている。図1においては、一点鎖線により、これらの搬送路11
、12を示してある。また、本例のシステム1は、全体として、図2において想像線で示すようにカバー13によって覆われた無菌充填システムとなっている。ブロー成形機2および充填機3は一般的に知られている構成であるので、以下に、その全体構成を簡単に説明する。
ブロー成形機2において、そのブロー成形機側搬送路11の上流端を構成している直線状の傾斜搬送路14には、システム1の外部からプリフォーム9が正立姿勢で送り込まれる。プリフォーム9は、図2に拡大して示すように、底の付いた円筒状の胴部9aと、この胴部9aに上端に形成された円筒状の口部9bとを備えている。口部9bの外周面は雄ねじ9cが形成され、口部9bと胴部9aの間には、一回り大きな円環状のサポートリング9dが一体形成されている。また、胴部9aの内周面9eには、口部9bの側の部分から底面9fの側に向けて内径が漸減しているテーパー状内周面部分9gが形成されている。
この形状のプリフォーム9は、図1に示すように、傾斜搬送路14から円形の水平循環路15に送り込まれる。水平循環路15を介して、プリフォーム9は除塵ステーション16を循環する円形の水平な除塵用循環路17に引き渡される。除塵用循環路17を循環して除塵処理が施された後のプリフォーム9は、移送用の円形の水平循環路18を経由して加熱ステーション19に送り込まれる。加熱ステーション19において、プリフォーム9は正立姿勢のまま長円形の水平循環路20に沿って搬送される間に、当該水平循環路20に沿って配置されている赤外線ヒーター等の加熱機構(図示せず)によって加熱される。プリフォーム9は、その口部9bからサポートリング9dまで部分が覆い隠された状態で搬送され、底の付いた胴部9aのみが加熱され、ブロー成形(延伸ブロー成形)に適した温度状態とされる。
加熱後のプリフォーム9は、移送用の円形の水平循環路21を経由してブロー成形ステーション22に送り込まれる。ブロー成形ステーション22には、円形の水平循環路23を一定のピッチで循環する複数台のブロー成形型24が配置されており、移送用の水平循環路21から、水平循環路23を循環するブロー成形型24のそれぞれに、順次にプリフォーム9が送り込まれる。水平循環路23を循環する各ブロー成形型24は、プリフォーム9が送り込まると、型締めを行い、プリフォーム9のブロー成形、例えば二軸延伸ブロー成形を行い、しかる後に型開きを行う。
二軸延伸ブロー成形によって製造されたボトル4は、図2に拡大して示すように、底の付いた円筒状の胴部4a、その上端の口部4b、口部4bの外周面に形成された雄ねじ4c、胴部4aと口部4bの間に形成されたサポートリング4dを備えている。胴部4aには、その上端側の部位が口部側に向けて窄まっているショルダー部分と、外径が僅かに絞られた括れ部分とが形成されている。雄ねじ4cが形成されている口部4bからサポートリング9dまでの部分は、延伸ブロー成形されずに、プリフォーム9の対応する部位がそのままの状態で残った部分である。
ボトル4は、図1に示すように、型開き後の各ブロー成形型24から、引渡機構5に引き渡される。引渡機構5は円形の第1の水平循環路26と、円形の第2の水平循環路27とを備えている。第1の水平循環路26は、ブロー成形機2のブロー成形機側搬送路11の下流端部分を形成しており、第2の水平循環路27は、充填機3の充填機側搬送路12の上流端部分を形成している。本例では、引渡機構5の第2の水平循環路27が、ブロー成形機2の側に配置されている。
引渡機構5を介して充填機側搬送路12に送り込まれたボトル4は、円形の水平循環路28を経由して検査ステーション29に引き渡される。検査ステーション29において、
ボトル4は円形の水平循環路30を搬送される間に、その形状検査等が行われる。検査に合格したボトル4は、検査ステーション29の水平循環路30から移送用の円形の水平循環路31等を経由して、不図示の殺菌ステーションに送り込まれて殺菌され、しかる後に、飲料などの内容物の充填ステーション(図示せず)に送り込まれて内容物が充填される。この後、キャッピングステーション(図示せず)に送り込まれて、口部4bにキャップ(図示せず)を被せて封止された後に、充填機3からシステム外に送り出される。
(除塵機構)
図3は除塵ステーション16の主要部分を示す概略構成図であり、図4は除塵ステーション16に配置されて除塵機構を構成する一台の除塵ユニットを取出して示す概略構成図である。
除塵ステーション16には、除塵用循環路17を搬送されるプリフォーム9の内周面の除塵を行う除塵機構40が設置されている。除塵機構40は、イオン化した圧縮空気をプリフォーム9の内部に供給して、その内周面9eに付着等している異物を除去する除塵処理を行う。
除塵機構40は、装置架台6に垂直に取り付けた円筒ハウジング41を備え、この円筒ハウジング41によって、上方に垂直に延びる中空回転軸42が回転自在の状態で支持されている。中空回転軸42は、ブロー成形機側搬送路11に沿ってプリフォーム9を搬送する搬送機構の駆動源であるモーター(図示せず)から駆動力が伝達されて回転する。
中空回転軸42の上端部には、円盤状のターンテーブル43が固定されている。ターンテーブル43には、その円周方向に沿って一定のピッチで、多数本のグリッパ44が放射状に取り付けられている。各グリッパ44は、その半径方向の外側の端部に左右一対の把持指45が取り付けられている。これらの把持指45の間に、外周側から除塵対象の正立姿勢のプリフォーム9の口部9bを受け入れて、ばね力によって把持可能である。ターンテーブル43が回転すると、上流側の水平循環路15の側から、受取位置33(図1参照)において、プリフォーム9が各グリッパ44に順次に引き渡され、各グリッパ44に把持されたプリフォーム9が除塵用循環路17に沿って搬送される。
各グリッパ44にはそれぞれ除塵ユニット60が一対一で対応する状態に付設されている。除塵ユニット60は、対応するグリッパ44に把持されて搬送されるプリフォーム9に対して圧縮空気を用いて除塵処理を施す。各除塵ユニット60には、圧縮空気供給部46から除塵用の圧縮空気が供給される。
圧縮空気供給部46は、中空回転軸42の真上に配置されており、中空回転軸42と同軸に配置された固定側通路ユニット47と、当該固定側通路ユニット47を取り囲む状態に配置されている回転側通路ユニット48とを備えている。回転側通路ユニット48は、ターンテーブル43に取り付けた複数本の垂直支柱49によって支持されており、ターンテーブル43と共に回転する。固定側通路ユニット47と回転側通路ユニット48の間はロータリジョイント50を介して常時、連通状態が維持される。
不図示の圧縮空気供給源の側から供給される圧縮空気は、固定側通路ユニット47を介して回転側通路ユニット48に供給される。回転側通路ユニット48は、グリッパ44に一対一で配置された除塵ユニット60のそれぞれに対して、可撓性の第1の供給チューブ51および第2の供給チューブ52を介して圧縮空気を供給する。
また、除塵機構40は、中空回転軸42の上端に配置した回収ダクト53を備えている。回収ダクト53は、各除塵ユニット60から除塵処理を行って排出された排出空気を、
可撓性の回収チューブ54を介して回収する。回収ダクト53に回収された排出空気は、中空回転軸42の中空部に形成した排出路55を通って、中空回転軸42の下端に配置されているダクト56から、横方向に延びてシステム外に引き出されている排出ダクト57を介して外部に排出される。
(除塵ユニット)
次に、図4は、1台の除塵ユニット60を取出して示す概略構成図である。図3および図4を参照して説明すると、除塵ユニット60は、ターンテーブル43の回転に伴って昇降する昇降台58に取り付けられている。昇降台58はターンテーブル43に取り付けたリニアガイド59によって昇降がガイドされる。昇降台58は、対応するグリッパ44が、プリフォーム9を上流側の水平循環路15から受け取る受取位置33(図1参照)を含む所定の移動範囲を移動する間は、上昇した位置に保持され、それ以外の移動範囲においては降下した位置に保持される。
図3において、中空回転軸42の中心線42aの右側は、受取位置33の側において上昇した位置の昇降台58および除塵ユニット60(60A)を示す。中心線42aの左側は、降下した位置の昇降台58および除塵ユニット60(60B)を示す。また、図4においては、降下した位置の昇降台58および除塵ユニット60を示す。なお、昇降台58の昇降動作は、回転する昇降台58に形成したカムフォロワと、固定側の装置架台6の側において除塵用循環路17に沿って形成したカム面とを備えたカム機構によって実現できる。
昇降台58の上面には支持板61が水平に取り付けられ、この支持板61には、垂直な姿勢で円筒状の吸引管62が上下方向に貫通する状態に取り付けられている。吸引管62は、グリッパ44によって成立姿勢で把持されたプリフォーム9の口部9bの真上の位置において、同軸となる位置に配置されている。支持板61の裏面側には水平に延びる通路ブロック63が取り付けられている。通路ブロック63の内部には、吸引管62が貫通して延びる円形断面の通路部分63aと、ここから半径方向の外方に水平に延びる通路部分63bと、円形断面の通路部分63aから吸引管62の外周を取り囲む状態で下方に垂直に延びる複数本の通路部分63cとが形成されている。
通路ブロック63の裏面側には、吸引管62の先端側部分62aが下方に突出している。吸引管62の先端側部分62aは、通路ブロック63の裏面に取り付けた円筒管64によって同軸状態に取り囲まれている。円筒管64の内周面と、ここを貫通して下方に延びる吸引管62の先端側部分62aの外周面との間には、円環状断面の通路65が形成されている。この円環状断面の通路65の上端は、通路ブロック63の通路部分63cに連通しており、その下端開口65aは下方に開口している。また、吸引管62の先端部分62cは、円筒管64の下端よりも所定の長さだけ下方に露出しており、その先端が吸引口62bとなっている。
次に、通路ブロック63の通路部分63bには、ジョイント部を介して、可撓性の供給チューブ66が接続され、この供給チューブ66の上流端はイオナイザー67に連通している。イオナイザー67には、圧縮空気供給部46の第1の供給チューブ51が接続されている。第1の供給チューブ51を介して供給される圧縮空気は、イオナイザー67においてイオン化された後に、供給チューブ66、通路ブロック63を介して、円環状断面の通路65に供給され、ここを通って、その円環状の下端開口65aから吹き出される。
一方、吸引管62における支持板61から上方に突出している上端開口部62dは、ジョイント部を介して、上方に垂直に延びている吸気通路ブロック70内の吸気通路71に連通している。吸気通路ブロック70の側面にはイオナイザー67が取り付けられている
。吸気通路ブロック70の上端には負圧形成ブロック72が取り付けられている。
負圧形成ブロック72の内部には、第2の供給チューブ52に接続された連通路73が形成されており、この連通路73は回収チューブ54に連通している。また、連通路73の途中位置に吸気通路71が連通している。負圧形成ブロック72においては、第2の供給チューブ52から連通路73を通って回収チューブ54に流れ出る圧縮空気流が形成されると、これに連通している吸気通路71に負圧状態が形成され、これに連通している吸引管62の吸引口62bから空気を吸引する吸引力が生じる。
(除塵動作)
この構成の除塵機構40において、ターンテーブル43が回転して、各グリッパ44がプリフォーム9の受取位置33を含む移動範囲を移動する間は、昇降台58によって各除塵ユニット60は上昇位置を移動する。よって、グリッパ44がプリフォーム9を受け入れる動作等に除塵ユニット60が干渉することはない。プリフォーム9を受けとったグリッパが受取位置33から所定の距離だけ移動した後は、昇降台58によって除塵ユニット60が降下し、降下した位置を移動する。
除塵ユニット60が降下すると、図4に示すように、吸引管62の先端部分62cがプリフォーム9の口部9bからその内部に差し込まれる。これにより、吸引管62の吸引口62bがプリフォーム9のテーパー状内周面部分9gよりも下側に位置する状態になる。吸引管62が差し込まれると、吸引管62を取り囲む円環状断面の通路65の下端開口65aが、微小な隙間で、口部9bの上端に対峙した状態が形成される。
イオン化された圧縮空気は、吸引管62の外側を取り囲む円環状断面の通路65を通ってその下端開口65aから下方に吹き出される。円環状断面の通路65を通って吹き出される円環状の圧縮空気流は、吸引管62とプリフォーム9の口部9bの間の円環状の隙間75から、プリフォーム内部に吹き込まれる。プリフォーム内部に吹き込まれた円環状の圧縮空気流は、プリフォーム9の内周面9eに沿って流れる間に、その内周面9eに付着している異物を取り込み、負圧状態の吸引口62bから吸引管62内に吸引される。吸引管62に吸引された空気は、吸気通路71、回収チューブ54を介して排出される。
例えば、図4に示すプリフォーム9では、その胴部9aに、口部9bの側から底面9fの側に向かって内径が漸減しているテーパー状内周面部分9gが形成されている。この形状のプリフォーム9に差し込まれた吸引管62の先端部とプリフォーム9の内周面9eの間の隙間が狭くなる。この狭い隙間を通過して除塵用の空気がプリフォーム9の口部9bから排出される場合には、この狭い隙間部分に異物が滞留し、あるいは、内周面9eに再付着してしまうので、除塵効率が悪い。
本例の除塵機構40においては、除塵用のイオン化された圧縮空気が、プリフォーム9の内周面9eと吸引管62の外周面の間の狭い隙間を通って底面側に流れ込み、吸引管62の吸引口62bから吸引されて外部に排出される。よって、内周面9eに静電付着している異物を確実に除去できる。また、吸引管62とプリフォーム9の内周面9eとの間の狭い隙間部分に異物が滞留することがなく、プリフォーム9の内周面9eに異物が再び付着してしまうこともない。よって、胴部9aが途中でくびれた形状のプリフォーム9であっても、効率良く異物を除去できる。
1 システム、2 ブロー成形機、3 充填機、4 ボトル、4a 胴部、4b 口部、4c 雄ねじ、4d サポートリング、5 引渡機構、6 装置架台、7 装置架台、8
連結部分、9 プリフォーム、9a 胴部、9b 口部、9c 雄ねじ、9d サポー
トリング、9e 内周面、9f 底面、9g テーパー状内周面部分、11 ブロー成形機側搬送路、12 充填機側搬送路、13 カバー、14 傾斜搬送路、15 水平循環路、16 除塵ステーション、17 除塵用循環路、18 水平循環路、19 加熱ステーション、20 水平循環路、21 水平循環路、22 ブロー成形ステーション、23
水平循環路、24 ブロー成形型、26 第1の水平循環路、27 第2の水平循環路、28 水平循環路、29 検査ステーション、30 水平循環路、31 水平循環路、33 受取位置、40 除塵機構、41 円筒ハウジング、42 中空回転軸、43 ターンテーブル、44 グリッパ、45 把持指、46 圧縮空気供給部、47 固定側通路ユニット、48 回転側通路ユニット、49 垂直支柱、50 ロータリジョイント、51 第1の供給チューブ、52 第2の供給チューブ、53 回収ダクト、54 回収チューブ、55 排出路、56 ダクト、57 排出ダクト、58 昇降台、59 リニアガイド、60 除塵ユニット、61 支持板、62 吸引管、62a 先端側部分、62b 吸引口、62c 先端部分、62d 上端開口部、63 通路ブロック、63a,63b,63c 通路部分、64 円筒管、65 円環状断面の通路、65a 下端開口、66 供給チューブ、67 イオナイザー、70 吸気通路ブロック、71 吸気通路、72 負圧形成ブロック、73 連通路、75 円環状の隙間

Claims (7)

  1. 熱可塑性樹脂の射出成形品である有底のプリフォームの口部からその内部に、先端に吸引口が開口している吸引管を差し込み、
    前記プリフォームの口部内周面と前記吸引管の外周面との間に、環状の隙間を形成し、
    イオン化した空気を、前記環状の隙間から、前記プリフォームの内部に導入し、
    前記プリフォームの内部に導入されて当該プリフォームの内周面に沿ってその底面に向かって流れる空気を、前記吸引管の前記吸引口から吸引して、前記プリフォームの外部に排出し、
    圧縮空気を、第1の通路を介して前記環状の隙間に向けて供給すると共に、前記吸引管に連通する第2の通路を介して流すことにより、前記吸引管に負圧を形成することを特徴とするプリフォームの除塵方法。
  2. 前記吸引管の外周を取り巻く環状断面の通路を形成し、
    前記イオン化した空気を、前記環状断面の通路を通して、前記環状の隙間に導く請求項1に記載のプリフォームの除塵方法。
  3. 除塵対象のプリフォームが、その筒状胴部における前記口部の側の部分に、前記口部の側から前記底面に向けて漸減しているテーパー状内周面が形成されている断面形状の場合に、
    前記吸引管の前記吸引口を、前記テーパー状内周面よりも前記底面に近い位置まで差し込む請求項1または2に記載のプリフォームの除塵方法。
  4. 熱可塑性樹脂の射出成形品である有底のプリフォームを把持するグリッパと、
    前記グリッパに把持された前記プリフォームの口部からその内部に、吸引口が形成されている先端側の部分を差し込み可能な吸引管と、
    前記吸引管が前記プリフォームの前記口部に差し込まれた状態において、前記プリフォームの前記口部の内周面と、当該口部に差し込まれた吸引管の外周面との間に形成される環状の隙間から、前記プリフォームの内部に圧縮空気を吹き込み可能な圧縮空気供給管と、
    前記圧縮空気供給管の途中位置に配置したイオナイザーと
    前記吸引管に連通する連通路を介して圧縮空気を流して前記吸引管の内部に負圧を形成する負圧形成部とを有していることを特徴とするプリフォームの除塵機構。
  5. 前記圧縮空気供給管は、前記吸引管の外周を取り囲む環状断面の通路を介して、前記環状の隙間に圧縮空気を吹き込み可能である請求項4に記載のプリフォームの除塵機構。
  6. プリフォームを加熱ステーションおよびブロー成形ステーションを経由するブロー成形機側搬送路に沿って搬送して前記プリフォームから容器をブロー成形するブロー成形機において、
    前記ブロー成形機側搬送路における前記加熱ステーションの上流側の搬送路部分に、前記プリフォームの内部に付着している異物を除去する除塵ステーションが配置され、
    前記除塵ステーションは、請求項4または5に記載のプリフォームの除塵機構を備えていることを特徴とするブロー成形機。
  7. 請求項6に記載のブロー成形機と、
    前記ブロー成形機によって製造された前記容器に内容物を充填する充填部を備えている充填機と、
    を有していることを特徴とする容器のブロー成形・充填システム。
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