JP2016093908A - プリフォームの除塵方法および除塵機構、ブロー成形機、並びに容器のブロー成形・充填システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】除塵機構40では、イオナイザー67を通してイオン化した圧縮空気をプリフォーム9の口部9bの内周面と、口部9bから挿入した吸引管62の外周面との間の円環状の隙間75からプリフォーム内部に吹き込む。イオン化された圧縮空気は、プリフォーム9の内周面9eに沿って流れ、付着している異物を除去し、除去した異物と共に吸引管62の吸引口62bから吸引されて排出される。イオン化された圧縮空気がプリフォーム9の内周面9eの全体に沿ってその底面の側に流れるので、内周面9eに付着している異物、特に静電付着している異物を確実に除去でき、除去後の異物が再びプリフォームの内周面9eに触れて付着してしまうこともない。
【選択図】図4
Description
熱可塑性樹脂の射出成形品である有底のプリフォームの口部からその内部に、先端に吸引口が開口している吸引管を差し込み、
前記プリフォームの口部内周面と前記吸引管の外周面との間に、環状の隙間を形成し、
イオン化した空気を、前記環状の隙間から、前記プリフォームの内部に導入し、
前記プリフォームの内部に導入されて当該プリフォームの内周面に沿ってその底面に向かって流れる空気を、前記吸引管の前記吸引口から吸引して、前記プリフォームの外部に排出することを特徴としている。
熱可塑性樹脂の射出成形品である有底のプリフォームを把持するグリッパと、
前記グリッパに把持された前記プリフォームの口部からその内部に、吸引口が形成されている先端側の部分を差し込み可能な吸引管と、
前記吸引管が前記プリフォームの前記口部に差し込まれた状態において、前記プリフォ
ームの前記口部の内周面と、当該口部に差し込まれた吸引管の外周面との間に形成される環状の隙間から、前記プリフォームの内部に圧縮空気を吹き込み可能な圧縮空気供給管と、
前記圧縮空気供給管の途中位置に配置したイオナイザーと、
を有していることを特徴としている。
図1は本実施の形態に係るボトルのブロー成形・充填システムにおけるブロー成形機側搬送路を中心に示す概略部分平面構成図である。図2はブロー成形・充填システムにおける充填機側搬送路の上流端部分に配置した搬送機構を示す概略構成図である。
、12を示してある。また、本例のシステム1は、全体として、図2において想像線で示すようにカバー13によって覆われた無菌充填システムとなっている。ブロー成形機2および充填機3は一般的に知られている構成であるので、以下に、その全体構成を簡単に説明する。
ボトル4は円形の水平循環路30を搬送される間に、その形状検査等が行われる。検査に合格したボトル4は、検査ステーション29の水平循環路30から移送用の円形の水平循環路31等を経由して、不図示の殺菌ステーションに送り込まれて殺菌され、しかる後に、飲料などの内容物の充填ステーション(図示せず)に送り込まれて内容物が充填される。この後、キャッピングステーション(図示せず)に送り込まれて、口部4bにキャップ(図示せず)を被せて封止された後に、充填機3からシステム外に送り出される。
図3は除塵ステーション16の主要部分を示す概略構成図であり、図4は除塵ステーション16に配置されて除塵機構を構成する一台の除塵ユニットを取出して示す概略構成図である。
可撓性の回収チューブ54を介して回収する。回収ダクト53に回収された排出空気は、中空回転軸42の中空部に形成した排出路55を通って、中空回転軸42の下端に配置されているダクト56から、横方向に延びてシステム外に引き出されている排出ダクト57を介して外部に排出される。
次に、図4は、1台の除塵ユニット60を取出して示す概略構成図である。図3および図4を参照して説明すると、除塵ユニット60は、ターンテーブル43の回転に伴って昇降する昇降台58に取り付けられている。昇降台58はターンテーブル43に取り付けたリニアガイド59によって昇降がガイドされる。昇降台58は、対応するグリッパ44が、プリフォーム9を上流側の水平循環路15から受け取る受取位置33(図1参照)を含む所定の移動範囲を移動する間は、上昇した位置に保持され、それ以外の移動範囲においては降下した位置に保持される。
。吸気通路ブロック70の上端には負圧形成ブロック72が取り付けられている。
この構成の除塵機構40において、ターンテーブル43が回転して、各グリッパ44がプリフォーム9の受取位置33を含む移動範囲を移動する間は、昇降台58によって各除塵ユニット60は上昇位置を移動する。よって、グリッパ44がプリフォーム9を受け入れる動作等に除塵ユニット60が干渉することはない。プリフォーム9を受けとったグリッパが受取位置33から所定の距離だけ移動した後は、昇降台58によって除塵ユニット60が降下し、降下した位置を移動する。
連結部分、9 プリフォーム、9a 胴部、9b 口部、9c 雄ねじ、9d サポー
トリング、9e 内周面、9f 底面、9g テーパー状内周面部分、11 ブロー成形機側搬送路、12 充填機側搬送路、13 カバー、14 傾斜搬送路、15 水平循環路、16 除塵ステーション、17 除塵用循環路、18 水平循環路、19 加熱ステーション、20 水平循環路、21 水平循環路、22 ブロー成形ステーション、23
水平循環路、24 ブロー成形型、26 第1の水平循環路、27 第2の水平循環路、28 水平循環路、29 検査ステーション、30 水平循環路、31 水平循環路、33 受取位置、40 除塵機構、41 円筒ハウジング、42 中空回転軸、43 ターンテーブル、44 グリッパ、45 把持指、46 圧縮空気供給部、47 固定側通路ユニット、48 回転側通路ユニット、49 垂直支柱、50 ロータリジョイント、51 第1の供給チューブ、52 第2の供給チューブ、53 回収ダクト、54 回収チューブ、55 排出路、56 ダクト、57 排出ダクト、58 昇降台、59 リニアガイド、60 除塵ユニット、61 支持板、62 吸引管、62a 先端側部分、62b 吸引口、62c 先端部分、62d 上端開口部、63 通路ブロック、63a,63b,63c 通路部分、64 円筒管、65 円環状断面の通路、65a 下端開口、66 供給チューブ、67 イオナイザー、70 吸気通路ブロック、71 吸気通路、72 負圧形成ブロック、73 連通路、75 円環状の隙間
Claims (9)
- 熱可塑性樹脂の射出成形品である有底のプリフォームの口部からその内部に、先端に吸引口が開口している吸引管を差し込み、
前記プリフォームの口部内周面と前記吸引管の外周面との間に、環状の隙間を形成し、
イオン化した空気を、前記環状の隙間から、前記プリフォームの内部に導入し、
前記プリフォームの内部に導入されて当該プリフォームの内周面に沿ってその底面に向かって流れる空気を、前記吸引管の前記吸引口から吸引して、前記プリフォームの外部に排出することを特徴とするプリフォームの除塵方法。 - 前記吸引管の外周を取り巻く環状断面の通路を形成し、
前記イオン化した空気を、前記環状断面の通路を通して、前記環状の隙間に導く請求項1に記載のプリフォームの除塵方法。 - 圧縮空気を、第1の通路を介して前記環状の隙間に向けて供給すると共に、前記吸引管に連通する第2の通路を介して流すことにより、前記吸引管に負圧を形成する請求項1または2に記載のプリフォームの除塵方法。
- 除塵対象のプリフォームが、その筒状胴部における前記口部の側の部分に、前記口部の側から前記底面に向けて漸減しているテーパー状内周面が形成されている断面形状の場合に、
前記吸引管の前記吸引口を、前記テーパー状内周面よりも前記底面に近い位置まで差し込む請求項1、2または3に記載のプリフォームの除塵方法。 - 熱可塑性樹脂の射出成形品である有底のプリフォームを把持するグリッパと、
前記グリッパに把持された前記プリフォームの口部からその内部に、吸引口が形成されている先端側の部分を差し込み可能な吸引管と、
前記吸引管が前記プリフォームの前記口部に差し込まれた状態において、前記プリフォームの前記口部の内周面と、当該口部に差し込まれた吸引管の外周面との間に形成される環状の隙間から、前記プリフォームの内部に圧縮空気を吹き込み可能な圧縮空気供給管と、
前記圧縮空気供給管の途中位置に配置したイオナイザーと、
を有していることを特徴とするプリフォームの除塵機構。 - 前記圧縮空気供給管は、前記吸引管の外周を取り囲む環状断面の通路を介して、前記環状の隙間に圧縮空気を吹き込み可能である請求項5に記載のプリフォームの除塵機構。
- 前記吸引管に連通する連通路を介して圧縮空気を流して前記吸引管の内部に負圧を形成する負圧形成部を有している請求項5または6に記載のプリフォームの除塵機構。
- プリフォームを加熱ステーションおよびブロー成形ステーションを経由するブロー成形機側搬送路に沿って搬送して前記プリフォームから容器をブロー成形するブロー成形機において、
前記ブロー成形機側搬送路における前記加熱ステーションの上流側の搬送路部分に、前記プリフォームの内部に付着している異物を除去する除塵ステーションが配置され、
前記除塵ステーションは、請求項5、6または7に記載のプリフォームの除塵機構を備えていることを特徴とするブロー成形機。 - 請求項8に記載のブロー成形機と、
前記ブロー成形機によって製造された前記容器に内容物を充填する充填部を備えている
充填機と、
を有していることを特徴とする容器のブロー成形・充填システム。
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