JP6396696B2 - 光波距離計 - Google Patents

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Description

本発明は、測定光を照射して測定対象物までの距離を測定する光波距離計に関する。
測定光としての測定パルス光を照射してからその測定光(測定パルス光)が反射パルス光(反射光)として戻るまでの往復時間から、測定対象物までの距離を測定する光波距離計が知られている(例えば、特許文献1参照)。この光波距離計では、測定パルス光を測定対象物に照射し、測定パルス光(測定光)が測定対象物で拡散反射された反射パルス光(反射光)を受光素子で受光することで、測定パルス光と反射パルス光とに基づいて測定光の往復時間を求める。光波距離計では、距離測定の精度を高める観点から往復時間を適切に求めるために、取得した反射パルス光の波形が測定パルス光の波形と同一であることが望ましい。このため、光波距離計では、送る距離が長くなっても波形の変化を防止することのできるマルチモードのグレーデッドインデックスファイバ(以下ではGIファイバともいう)を用いて、受光光学系で受けた反射パルス光を受光素子まで送って当該受光素子に受光させることが考えられている。
特開2013−11558号公報
ところで、上記した光波距離計では、例えば反射プリズムのように極めて大きな光量の反射パルス光(反射光)を生じさせるものを測定対象物とした場合、その反射パルス光もGIファイバを経て波形が維持されたまま受光素子で受光する。このため、光波距離計では、受光素子から出力する当該反射パルス光に対応する受光信号が劣化することで、往復時間を適切に求めることができなくなり、測定対象物までの距離を適切に測定することができなくなる虞がある。
本発明は、上記の事情に鑑みて為されたもので、極めて大きな光量の反射光であっても適切に対応することを可能としつつ、測定対象物までの距離を高精度で測定することのできる光波距離計を提供することを目的とする。
上記した課題を解決するために、本願発明の光波距離計は、測定光を測定対象物に照射して前記測定対象物で反射された前記測定光を受光素子で受光し、前記測定対象物までの前記測定光の往復時間から前記測定対象物までの距離を測定する光波距離計であって、前記測定対象物で反射された前記測定光を受けて集光する受光光学系と、前記受光光学系で集光された前記測定光を前記受光素子へと伝搬する伝搬光路部と、を備え、前記伝搬光路部は、マルチモードのグレーデッドインデックスファイバと、マルチモードのステップインデックスファイバと、の組み合わせで構成されることを特徴とする。
前記伝搬光路部では、前記マルチモードのグレーデッドインデックスファイバが前記受光光学系からの入射端面を形成し、前記マルチモードのステップインデックスファイバが前記受光素子への出射端面を形成している構成とすることができる。
前記伝搬光路部では、前記マルチモードのステップインデックスファイバの長さ寸法の下限を約50mmとする構成としてもよい。
前記伝搬光路部は、前記受光光学系で受けた前記測定光の前記受光素子への到達時間を遅延させるべく前記受光光学系から前記受光素子に至る光路長を延長させる測距光路延長部を形成する構成とされていることとすることができる。
さらに、前記測定光を前記測定対象物に照射させることなく前記受光素子へと導く内部参照光路を備える構成としてもよい。
本発明の光波距離計によれば、極めて大きな光量の反射光であっても適切に対応することを可能としつつ、測定対象物までの距離を高精度で測定することができる。
前記伝搬光路部では、前記マルチモードのグレーデッドインデックスファイバが前記受光光学系からの入射端面を形成し、前記マルチモードのステップインデックスファイバが前記受光素子への出射端面を形成している構成があるときは、距離測定の精度を高めつつ受光素子から出力される受光信号の劣化を防止することができる。
前記伝搬光路部では、前記マルチモードのステップインデックスファイバの長さ寸法の下限を約50mmとする構成とすると、測定対象物の種類に拘わらず受光素子から出力する受光信号の劣化を防止することができる。
前記伝搬光路部は、前記受光光学系で受けた前記測定光の前記受光素子への到達時間を遅延させるべく前記受光光学系から前記受光素子に至る光路長を延長させる測距光路延長部を形成する構成とされているときは、受光光学系で受けた測定光の光量が低減することや波形の変化を防止しつつ、受光素子への到達時間を適切に遅延させることができるので、より適切に測定対象物までの距離を測定することができる。
さらに、前記測定光を前記測定対象物に照射させることなく前記受光素子へと導く内部参照光路を備える構成とすると、より適切に測定対象物までの距離を測定することができる。
本発明に係る光波距離計の一例としての実施例の光波距離計10の構成を模式的に示す説明図である。 光波距離計10に用いる測距光路延長部21の構成を説明するための説明図である。 測距光路延長部21に用いるGIファイバ26の光学的な特性を説明するための説明図である。 GIファイバ26の光学的な特性を説明するために入射信号Siと出射信号Se1とを示すグラフであり、縦軸は光量を示し、横軸は時間を示す。 測距光路延長部21に用いるSIファイバ27の光学的な特性を説明するための説明図である。 SIファイバ27の光学的な特性を説明するために入射信号Siと出射信号Se2とを示すグラフであり、縦軸は光量を示し、横軸は時間を示す。 実験装置50の構成を模式的に示す説明図である。 構成1および構成2に対する実験装置50の撮像装置61で撮影した結果を示す説明図であり、左図が構成1の撮影結果を示し、右図が構成2の撮影結果を示す。 構成1および構成3に対する実験装置50の撮像装置61で撮影した結果を示す説明図であり、左図が構成1の撮影結果を示し、右図が構成3の撮影結果を示す。 構成1、構成4から構成6に対する中心位置を視準した状態での実験装置50の撮像装置61で撮影した結果を示す説明図であり、上から順に、構成1の撮影結果、構成4の撮影結果、構成5の撮影結果、構成6の撮影結果を示す。 構成1、構成4から構成6に対する視準位置をずらして最も光量が大きくなる状態での実験装置50の撮像装置61で撮影した結果を示す説明図であり、上から順に、構成1の撮影結果、構成4の撮影結果、構成5の撮影結果、構成6の撮影結果を示す。 下限検証装置70の構成を模式的に示す説明図である。 下限検証装置70においてSIファイバ74の長さ寸法を変化させつつ撮像装置76で撮影した結果を示す説明図であり、上から順に、SIファイバ74の長さ寸法を、500mm、400mm、300mmとしたものを示す。 下限検証装置70においてSIファイバ74の長さ寸法を変化させつつ撮像装置76で撮影した結果を示す説明図であり、上から順に、SIファイバ74の長さ寸法を、200mm、100mm、50mmとしたものを示す。 下限検証装置70においてSIファイバ74の長さ寸法を変化させつつ撮像装置76で撮影した結果を示す説明図であり、上から順に、SIファイバ74の長さ寸法を、40mm、30mm、20mmとしたものを示す。
以下に、本願発明に係る光波距離計の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
先ず、本願発明に係る光波距離計の一例としての光波距離計10の概略的な構成について説明する。この光波距離計10は、図1に示すように、測定対象物11に測定光としての測定パルス光Pmを照射し、その測定パルス光Pm(測定光)が測定対象物11により拡散反射された測定光の反射光としての反射パルス光Prを受光する。これにより、光波距離計10は、測定光の測定対象物11までの往復時間、すなわち測定パルス光Pmを照射してから反射パルス光Prを受光するまでの時間から、測定対象物11までの距離を測定する。その測定対象物11は、光波距離計10が用いられる場面に応じて変化するものであり、例えば、室内であれば家具や室内設備等であり、屋外であれば建物やトンネル等の構造物や樹木や地形等となる。
この光波距離計10は、光学部12と計測部13とが図示を略す筐体内に収容されて構成されている。その光学部12は、測定光としての測定パルス光Pmを照射するとともに、測定対象物11により拡散反射された測定光の反射光としての反射パルス光Prを受光(取得)する。計測部13は、光学部12から照射した測定パルス光Pmと、光学部12で取得した反射パルス光Prと、を用いて測定光の往復時間を求めて、測定対象物11までの距離を測定する。この光学部12は、パルス発光光源14と光源駆動部15と光路分割部16と投光光学系17と内部参照光路18と受光光学系19と測距光路延長部21と光路結合部22と受光素子23とを備える。
そのパルス発光光源14は、測定対象物11までの距離を測定するための測定光を出射するものであり、本実施例ではレーザ光線のパルス光を出射する。このパルス発光光源14は、光源駆動部15からの駆動信号を受けてレーザ光線をパルス発光することでパルス光(測定光)を出射する。その光源駆動部15は、後述するように計測部13からのパルス発光信号により駆動されて、短いパルス幅であって大きな光量(短パルスで高ピーク)のパルス光(測定光)をパルス発光光源14から出射させる。本実施例では、一例として、パルス発光光源14から出射させるパルス光(測定光)におけるパルス幅を1nsecとしている。そのパルス発光光源14からのパルス光(測定光)の出射方向に光路分割部16が設けられている。
その光路分割部16は、パルス発光光源14から出射されるパルス光(測定光)の一部を投光光学系17へ向けて進行させるとともに、その他部を内部参照光路18へ向けて進行させる。すなわち、光路分割部16は、パルス発光光源14からの光路を、投光光学系17と内部参照光路18とに分岐する。後述するように、その投光光学系17へと進行したパルス光(測定光)は、測定対象物11を照射する測定パルス光Pmとされ、内部参照光路18へと進行したパルス光(測定光)は、内部参照光としての内部参照パルス光Piとされる。このため、光路分割部16は、1つのパルス光(測定光)を測定パルス光Pmと内部参照パルス光Piとに分割するものであって、そのパルス光(測定光)を投光光学系17と内部参照光路18とに誘導するパルス光誘導部として機能する。この光路分割部16は、例えばビームスプリッター等の光学部材を用いて形成することができる。
投光光学系17は、パルス発光光源14から出射されて光路分割部16により分割された一方のパルス光(測定光)を、測定パルス光Pmとして測定対象物11に向けて照射するための光路を形成する。この投光光学系17は、例えば平行光束と(コリメート)する等のように測定パルス光Pmを所定の形状に成形するための少なくとも1つの光学部材を用いて構成され、その成形された測定パルス光Pmを用いて走査すべく当該測定パルス光Pmの出射光軸を2次元に変化(偏向)させることが可能とされている。その出射光軸の2次元の変化(偏向)は、投光光学系17自体の向きを変化させることや、走査ミラーを用いることで構成することができる。なお、投光光学系17の構成は、測定パルス光Pmを測定対象物11に向けて照射することを可能とするものであれば、適宜設定すればよく、本実施例の構成に限定されるものではない。
内部参照光路18は、パルス発光光源14から出射されて光路分割部16により分割された他方のパルス光(測定光)を、測定対象物11に照射させることなく内部参照パルス光Pi(内部参照光)として受光素子23へと導くための光路を形成する。この内部参照光路18は、本実施例では、内部光路用の光ファイバを用いて構成される。なお、内部参照光路18の構成は、パルス発光光源14から出射されたパルス光(測定光)を測定対象物11に照射させることなく内部参照パルス光Pi(内部参照光)として受光素子23へと導くことを可能とするものであれば、適宜設定すればよく、本実施例の構成に限定されるものではない。
受光光学系19は、照射された測定パルス光Pmが測定対象物11で拡散反射(反射)された反射光としての反射パルス光Prを、測距光路延長部21を経て受光素子23へと導くための光路を形成する。このため、受光光学系19は、投光光学系17と協働して測距光路24を構成している。この受光光学系19は、対物レンズ19aを含む少なくとも1つの光学部材で構成され、その対物レンズ19aで受けた反射パルス光Prを焦点位置に集光させる。受光光学系19は、走査方向からの反射パルス光Prを受けるべく受光光軸を2次元に変化(偏向)させることが可能とされており、この構成は投光光学系17と同様に構成することができる。この受光光学系19は、投光光学系17と対物レンズ19aを含む一部もしくは全部の光学部材を共用するものであってもよく、投光光学系17とは別の光学部材を用いるものであってもよい。なお、受光光学系19の構成は、測定対象物11からの反射パルス光Prを受けることを可能とするものであれば、適宜設定すればよく、本実施例の構成に限定されるものではない。
測距光路延長部21は、受光光学系19で受けた反射パルス光Prの受光素子23への到達時間を遅延させつつ、当該受光素子23へと反射パルス光Prを伝搬する。これは、内部参照光路18を経て受光素子23へと到達する内部参照パルス光Piと、測定対象物11で反射されて受光光学系19を経て受光素子23へと到達する反射パルス光Prと、の到達時間に差を作ることで、光路を切替えることなく単一の受光素子23から出力される受光信号Sr(電気信号)を用いて測距することを可能とするためである。このため、測距光路延長部21は、受光光学系19から受光素子23に至る光路の長さ(光路長)を延長させるものであって、受光光学系19で受けた反射パルス光Prを遅延させて受光素子23へと伝搬する。このことから、測距光路延長部21は、受光光学系19で受けた反射パルス光Prを受光素子23へと伝搬する伝搬光路部として機能する。この測距光路延長部21の構成については、後に説明する。測距光路延長部21は、受光光学系19から入射された反射パルス光Prを光路結合部22へ向けて出射させる。
その光路結合部22は、測距光路延長部21を経た反射パルス光Prを受光素子23へと導くとともに、内部参照光路18を経た内部参照パルス光Piを受光素子23へと導く。すなわち、光路結合部22は、受光光学系19から測距光路延長部21を経た光路と、内部参照光路18を経た光路と、を結合(合流)する。この光路結合部22は、本実施例では、ハーフミラー等の光学部材と、それぞれの光路に対応する光学部材と、を用いて形成される。光路結合部22は、本実施例では、測距光路延長部21(受光光学系19)からの反射パルス光Prを当該測距光路延長部21に対応するコリメート光学部材により平行光束とし、ハーフミラーを透過させた後に、集光光学部材で集光して受光素子23に導く。また、光路結合部22は、本実施例では、内部参照光路18からの内部参照パルス光Piを当該内部参照光路18に対応するコリメート光学部材により平行光束とし、ハーフミラーで反射した後に、集光光学部材で集光して受光素子23に導く。その集光光学部材は、ハーフミラーと受光素子23との間に設けられ、両光路に共通のものとされている。
その受光素子23は、光路結合部22により導かれた測定光としての反射パルス光Prおよび内部参照パルス光Piを受光して光電変換し、それぞれの受光量に応じた受光信号Srとしての電気信号を計測部13に出力する。受光素子23は、フォトダイオード等の受光素子を用いて構成することができる。なお、受光素子23は、測定光(反射パルス光Prおよび内部参照パルス光Pi)の光量が小さい(測定光が微弱である)場合には、APD(Avalanche PhotoDiode)等の高感度な受光素子を用いることが望ましい。
計測部13は、光源駆動部15にパルス発光信号を出力することにより、その光源駆動部15を介してパルス発光光源14の駆動(点灯動作)を制御する。また、計測部13は、受光素子23から内部参照パルス光Piの受光信号Srと反射パルス光Prの受光信号Srとが入力されると、その両受光信号Srから測定光の往復時間を求めて測定対象物11までの距離を演算する。
次に、光波距離計10による距離測定の概略を説明する。計測部13が光源駆動部15を介してパルス発光光源14を駆動制御することにより、そのパルス発光光源14からパルス光(測定光)を出射させる。そのパルス光(測定光)は、一部が光路分割部16を経て投光光学系17へ向けて進行し、その投光光学系17から測定パルス光Pmとして測定対象物11に照射される。その測定対象物11からは、照射された測定パルス光Pmが拡散反射(反射)されることで反射光としての反射パルス光Prが戻ってくる。その反射パルス光Prは、受光光学系19に入射した後に測距光路延長部21を経ることで遅延されて、光路結合部22を経て受光素子23で受光される。すると、受光素子23は、受光した反射パルス光Prに応じた受光信号Srを計測部13に出力する。
また、パルス発光光源14から出射されたパルス光(測定光)は、他部が光路分割部16を経て内部参照光路18を進行することにより内部参照パルス光Piとされる。その内部参照パルス光Piは、光路結合部22を経て受光素子23で受光される。すると、受光素子23は、受光した内部参照パルス光Piに応じた受光信号Srを計測部13に出力する。
その計測部13は、反射パルス光Prと内部参照パルス光Piとのそれぞれについて受光した時点を示す受光時間を求める。そして、計測部13は、反射パルス光Prの受光時間と内部参照パルス光Piの受光時間とを比較することで、その両受光時間の時間差を求める。この時間差は、パルス光(測定光)が光波距離計10と測定対象物11との間を往復した時間(往復時間)を示すこととなる。このため、計測部13は、この時間差(測定光の往復時間)と光速とに基づいて、測定対象物11までの距離を演算する。この受光時間の求め方、時間差(測定光の往復時間)の求め方および測定対象物11までの距離の演算の詳細については、公知であるのでその説明は省略する。ここで、一般にこのように測定対象物11までの距離を演算する際、受光素子23やそこからの受光信号Srを処理するための検出回路等のドリフトが測定誤差として影響することが考えられる。ところが、計測部13では、内部参照パルス光Piと反射パルス光Prとの時間差を求めていることから、検出回路等のドリフトの影響が相殺されるので、正確な距離の演算が可能となる。
ここで、反射パルス光Prの光量は、測距距離(測定対象物11までの距離)に応じて変化する。この場合、内部参照光路18から分岐させて補正用参照光路25を設けるものとしてもよい。この補正用参照光路25は、内部参照パルス光Piの光量の変化による遅延の影響を補正するものであり、分岐された内部参照パルス光Piを遅延させて受光素子23へと導く。このように補正用参照光路25を設ける場合、光路結合部22は、測距光路延長部21を経た反射パルス光Prと内部参照光路18を経た内部参照パルス光Piとに加えて、補正用参照光路25を経て遅延された内部参照パルス光Piを受光素子23へと導くものとする。その場合、光路結合部22は、上記したハーフミラー等の光学部材を第1光学部材とし、ハーフミラー等の第2光学部材を追加する。そして、光路結合部22では、その第2光学部材を、補正用参照光路25からの内部参照パルス光Piを透過させて第1光学部材に導くとともに、内部参照光路18からの内部参照パルス光Piを反射して第1光学部材に導くものとする。これにより、光路結合部22では、測距光路延長部21(受光光学系19)からの反射パルス光Prを第1光学部材が透過させて受光素子23に導くとともに、補正用参照光路25からの内部参照パルス光Piと内部参照光路18からの内部参照パルス光Piとを第1光学部材で反射することで受光素子23に導くことができる。
次に、本発明に係る実施例の光波距離計10における特徴的な構成について、主に図2から図15を用いて説明する。光波距離計10では、測距光路延長部21が、図2に示すように、マルチモードのグレーデッドインデックスファイバ(以下ではGIファイバともいう)26と、マルチモードのステップインデックスファイバ(以下ではSIファイバともいう)27と、が組み合わされて構成されている。
そのGIファイバ26は、図3に示すように、屈折率n1とされた中心のコア26aと、それを取り囲む屈折率n2(<n1)のクラッド26bと、それらを覆う被覆部26cと、を有する。このGIファイバ26では、コア26aにおいて、伝搬可能な全てのモードの伝搬時間を同一に近づけるべく、中心の屈折率が最も大きくかつ半径方向の外側に向かうにつれて屈折率が暫時的に小さくなるように屈折率n1の分布を設定している(図3右側のプロファイル参照)。このため、GIファイバ26では、伝搬する光(光信号)のモード分散量D1を小さくすることができる。これにより、GIファイバ26では、図4に示すように、パルス波としての入射信号Siを一端から入射したものとすると、他端から出射信号Se1を出射することができ、光量が低減することや波形が崩れることを防止しつつ光信号を伝搬することができる。このGIファイバ26は、本実施例では、コア26aの径寸法を100μm、クラッド26bの径寸法(コア26aを含む)を140μmとし、コア26aのNAを0.29としている。
SIファイバ27は、図5に示すように、屈折率n3とされた中心のコア27aと、それを取り囲む屈折率n4(<n3)のクラッド27bと、それらを覆う被覆部27cと、を有する。このSIファイバ27では、コア27aの屈折率n3の分布を半径方向で見た位置に拘わらず一様に設定している(図5右側のプロファイル参照)。このため、SIファイバ27では、伝搬する光(光信号)のモード分散量D2が、GIファイバ26(モード分散量D1(図3参照))と比較して大きくなる。これにより、SIファイバ27では、図6に示すように、パルス波としての入射信号Siを入射したものとすると出射信号Se2を出射することとなり、GIファイバ26(出射信号Se1)と比較して、光量を低減させつつ分散させて光信号を伝搬する。このSIファイバ27は、本実施例では、コア27aの径寸法を105μm、クラッド27b(コア27aを含む)の径寸法を125μmとし、コア27aのNAを0.22としている。
そして、本実施例の測距光路延長部21では、図2に示すように、全長を7500mmとして、そのうちの230mmをSIファイバ27とするとともに残り(7270mm)をGIファイバ26としている。そのGIファイバ26とSIファイバ27とは、光の伝搬を可能としつつ互いに接続する接続箇所28を介して組み合わせられている。その接続箇所28は、本実施例では、融着により形成されている。なお、接続箇所28は、GIファイバ26とSIファイバ27との間での光の伝搬を可能としつつ互いに接続するものであれば、コネクタを用いるものであってもよく、光学部材を介在させるものであってもよく、単に両端面を付き合わせるものであってもよく、他の構成であってもよく、本実施例の構成に限定されるものではない。
また、本実施例の測距光路延長部21では、入射端側すなわち受光光学系19側にGIファイバ26が設けられるとともに、出射端側すなわち光路結合部22側にSIファイバ27が設けられている。このため、測距光路延長部21は、GIファイバ26における接続箇所28とは反対側の端面により受光光学系19を経た反射パルス光Prが入射される入射端面26dを形成し、かつSIファイバ27における接続箇所28とは反対側の端面により伝搬した反射パルス光Prを出射する出射端面27dを形成する。この測距光路延長部21は、入射端面26dが受光光学系19の焦点位置に位置され、出射端面27dが光路結合部22における測距光路延長部21のための入射位置に位置される。
このため、光波距離計10では、図1に示すように、測定対象物11からの反射パルス光Prを受光光学系19(その対物レンズ19a)で受けると、その反射パルス光Prを受光光学系19で集光して測距光路延長部21のGIファイバ26(その入射端面26d(図2参照))に入射させる。そして、反射パルス光Prは、測距光路延長部21においてGIファイバ26から接続箇所28を介してSIファイバ27を伝搬され、その出射端面27d(図2参照)から光路結合部22に出射されて受光素子23で受光される。このため、光波距離計10では、例えば反射プリズムのように極めて大きな光量の反射パルス光Pr(反射光)を生じさせるものを測定対象物11とした場合であっても、受光素子23から出力される反射パルス光Prに対応する受光信号Srの劣化を防止することができる。これについて、以下で説明する。
光波距離計10では、短いパルス幅であって大きな光量(短パルスで高ピーク)のパルス光(測定光)を測定パルス光Pmとして測定対象物11に照射している。これにより、光波距離計10では、測定パルス光Pmが離れた位置にある測定対象物11で拡散反射されることによる反射光としての反射パルス光Prを取得しても、その反射パルス光Prにおける光量を高精度な測量を可能とする観点から十分なものとすることができる。換言すると、光波距離計10では、短いパルス幅であって大きな光量(短パルスで高ピーク)のパルス光(測定光)を用いることから、測定対象物11での拡散反射を利用するものであっても、測定可能な距離を伸ばすことができるとともに高精度な測量を可能とすることができる。そして、光波距離計10では、その反射パルス光Prを用いて高精度に距離測定を行うために、反射パルス光Prにおける光量が低減することや波形が崩れることを防止しつつ当該反射パルス光Prを受光素子23に受光させることが望ましい。このため、光波距離計10では、測距光路延長部21にマルチモードのグレーデッドインデックスファイバを用いることが考えられる。すると、光波距離計10では、受光光学系19(対物レンズ19a)で受けた反射パルス光Prをマルチモードのグレーデッドインデックスファイバで光路結合部22まで伝搬して、受光素子23に受光させることができる。このため、光波距離計10では、離れた位置にある測定対象物11で拡散反射された反射パルス光Prを用いて高精度な測量を行うことができる。
ところが、光波距離計10では、上記したような構成とすると、例えば、測量作業において常用される反射プリズムのように極めて大きな光量の反射パルス光Prを生じさせるものを測定対象物11とした場合、そこからの反射パルス光Prが極めて大きな光量となる。光波距離計10では、その極めて大きな光量の反射パルス光Prを、受光光学系19(対物レンズ19a)で受けてマルチモードのグレーデッドインデックスファイバで光路結合部22まで伝搬して、受光素子23に受光させる。このため、受光素子23では、光量が低減することや波形が崩れることが防止された反射パルス光Prを受光することとなるので、極めて大きな光量の反射パルス光Prを受光することとなる。すると、受光素子23では、想定している光量よりも極めて大きな光量を受光することとなるので、その反射パルス光Prに対応して出力する受光信号Srを劣化させてしまう。特に、光波距離計10では、短いパルス幅であって大きな光量の測定パルス光Pmを用いることから、上記したグレーデッドインデックスファイバのコアの断面で見て局所的に極めて大きな光量の箇所が生じてしまうので、受光素子23の受光面における局所的な箇所に大きな電流を生じさせることとなり、受光素子23での受光信号Srの劣化を生じさせ易くなる。このため、光波距離計10では、測定光の往復時間を適切に求めることができなくなり、測定対象物11までの距離を適切に測定することができなくなる虞がある。
これに対し、光波距離計10では、測距光路延長部21をGIファイバ26とSIファイバ27とを組み合わせるものとしている(図2参照)。このため、測距光路延長部21では、モード分散量D2(図5参照)が大きいSIファイバ27において、反射パルス光Prの光量を低減しつつ断面で見てコア27aの全体に渡って分散させることができる。これにより、光波距離計10では、極めて大きな光量の反射パルス光Prを受光光学系19(対物レンズ19a)で受けた場合であっても、測距光路延長部21としてのGIファイバ26およびSIファイバ27で光路結合部22まで伝搬する際に、反射パルス光Prの光量を低減しつつコア27aの全体に渡って分散させる。このため、光波距離計10では、反射プリズムのように極めて大きな光量の反射パルス光Pr(反射光)を生じさせるものを測定対象物11とした場合であっても、受光素子23から反射パルス光Prに対応して出力する受光信号Srの劣化を防止することができる。
このことを、図7に示す実験装置50を用いて検証する。この実験装置50は、レーザ出射部51とコリメータ光学部材52と反射ミラー53とビームスプリッター54と反射プリズム55と受光光学部材56と伝搬部57と集光光学部材58とフィルタ部材59と撮像装置61とを有する。そして、伝搬部57として、7.5mのマルチモードのグレーデッドインデックスファイバのみを用いたもの(構成1とする)と、7.5mのマルチモードのグレーデッドインデックスファイバに1.0mのマルチモードのステップインデックスファイバを融着により接続したもの(構成2とする)と、7.5mのマルチモードのグレーデッドインデックスファイバに0.75mのマルチモードのステップインデックスファイバを融着により接続したもの(構成3とする)と、の3種類を用いる。伝搬部57は、受光光学部材56の焦点位置に入射端面57aを位置させるとともに、集光光学部材58の物体位置に出射端面57bを位置させて配置されている。
実験装置50では、レーザ出射部51から出射したレーザ光をコリメータ光学部材52で平行光束としてから反射ミラー53で反射して、ビームスプリッター54へと進行させる。そして、レーザ光は、ビームスプリッター54で反射されることにより反射プリズム55へと向かい、その反射プリズム55で反射されてビームスプリッター54へと戻り、そのビームスプリッター54を透過して受光光学部材56により集光される。その受光光学部材56を経たレーザ光は、入射端面57aから伝搬部57に入射し、その伝搬部57で伝搬されて出射端面57bから出射され、集光光学部材58で集光されつつフィルタ部材59を通る。そして、そのレーザ光の様子を撮像装置61で撮影する。その撮影した結果を図8および図9に示す。なお、図8および図9では、伝搬部57で伝搬されて出射端面57bにおけるコア(構成1ではグレーデッドインデックスファイバのコア、構成2、3ではステップインデックスファイバのコア)に相当する箇所を円で示している。また、図8および図9では、レーザ光の光量が高い箇所ほど明るくなるものとして示している。そして、図8および図9の左図では、円を超えた上下に帯状に伸びる明るい箇所が存在しているが、これは撮像装置61においてスミアが生じたものと考えられ、実際に出射端面57bにおけるレーザ光の光量(明るさ)とは異なるものである。なお、この実験装置50を用いた検証では、撮像装置61での撮影結果(図8および図9)からレーザ光の光量(明るさ)として規格化した値を、光量のピーク値および平均光量として用いている。
図8では、左図が構成1での撮影結果を示し、右図が構成2での撮影結果を示す。その構成1(図8の左図)では、光量のピーク値が868であり、平均光量が43.9であった。そして、構成1では、図8の左図に示すように、出射端面57bのコアの内方における中心位置の近傍において、局所的にレーザ光の光量が高くなっていることが解る。これに対して、その構成2(図8の右図)では、光量のピーク値が164であり、平均光量が39.6であった。そして、構成2では、図8の右図に示すように、出射端面57bのコアの内方において、全体的に偏りなくレーザ光の光量が分散していることが解る。
同様に、図9では、左図が構成1での撮影結果を示し、右図が構成3での撮影結果を示す。なお、この図9では、構成3と測定条件を近付けるために、その構成3での撮影の際に構成1での撮影を再度行っている。このため、図8の左図と図9の左図とでは、同じ構成1に対する撮影結果ではあるがその様子および数値が多少異なるものとなっている。その構成1(図9の左図)では、光量のピーク値が872であり、平均光量が43.5であった。そして、構成1では、図9の左図に示すように、出射端面57bのコアの内方における中心位置の近傍において、局所的にレーザ光の光量が高くなっていることが解る。これに対して、その構成3(図9の右図)では、光量のピーク値が192であり、平均光量が35.7であった。そして、構成3では、図9の右図に示すように、出射端面57bのコアの内方において、全体的に偏りなくレーザ光の光量が分散していることが解る。
この実験装置50を用いた検証結果から、マルチモードのグレーデッドインデックスファイバのみで伝搬部57を形成した場合(構成1)には、撮像装置61に入射するレーザ光において、中心位置の近傍に偏りが生じているとともに、局所的に光量が極めて高い箇所が存在している。これに対して、マルチモードのグレーデッドインデックスファイバにマルチモードのステップインデックスファイバを接続して伝搬部57を形成した場合(構成2、3)には、撮像装置61に入射するレーザ光において、全体的に偏りなくレーザ光の光量が分散しているとともに、光量のピーク値も大幅に低減されている。この構成2、3は、上述したようにマルチモードのグレーデッドインデックスファイバにマルチモードのステップインデックスファイバを接続したものであり、本実施例の光波距離計10と同様の構成である。このため、光波距離計10では、マルチモードのグレーデッドインデックスファイバのみで測距光路延長部21を形成する場合とは異なり、反射プリズムのように極めて大きな光量の反射パルス光Pr(反射光)を生じさせるものを測定対象物11とした場合であっても受光素子23から反射パルス光Prに対応して出力する受光信号Srの劣化を防止できることがわかる。
ここで、伝搬部57に入射するレーザ光を分散するのであれば、モードスクランブラを用いることも考えられる。そのモードスクランブラとしては、光ファイバを波状に数回湾曲させたり螺旋状としたりして形成したものがあげられる。そのモードスクランブラは、SIファイバの一部または全部を湾曲(螺旋状)して形成するものであってもよく、GIファイバの一部または全部を湾曲(螺旋状)して形成するものであってもよく、他の光ファイバを湾曲(螺旋状)させて形成してSIファイバもしくはGIファイバに接続するものであってもよい。また、モードスクランブラに用いる光ファイバとしては、マルチモードのステップインデックスファイバを用いてもよく、マルチモードのグレーデッドインデックスファイバを用いてもよく、他の光ファイバを用いるものであってもよい。
このことを鑑みて、図7に示す実験装置50における伝搬部57として、7.5mのマルチモードのグレーデッドインデックスファイバを用いるとともにそのマルチモードのグレーデッドインデックスファイバの一部または全部を湾曲(螺旋状)してモードスクランブラを設けたもの(構成4とする)と、7.5mのマルチモードのグレーデッドインデックスファイバに7.5mのマルチモードのステップインデックスファイバを融着により接続したもの(構成5とする)と、7.5mのマルチモードのグレーデッドインデックスファイバに7.5mのマルチモードのステップインデックスファイバを融着により接続するとともにそのマルチモードのステップインデックスファイバの一部または全部を湾曲(螺旋状)してモードスクランブラを設けたもの(構成6とする)と、を用意する。なお、この構成4および構成6では、モードスクランブラとして形成した湾曲(螺旋状)する箇所の長さ寸法を約50mmとしている。そして、上記した構成1と、この構成4から構成6と、を用いて、図8および図9と同様に、撮像装置61で撮影した結果を図10および図11に示す。
その図10は、反射プリズム55における中心位置を視準した(受光光学部材56から伝搬部57(その入射端面57a)に至る光軸上に位置させた)状態での撮影結果を示す。また、図11は、反射プリズム55における中心位置から視準位置をずらして最も光量が大きくなる状態での撮影結果を示す。この図10および図11では、最も上図が構成1での撮影結果を示し、上から2番目の図が構成4での撮影結果を示し、上から3番目の図が構成5での撮影結果を示し、最も下図が構成6での撮影結果を示す。この図10および図11においても、図8および図9と同様に、出射端面57bにおけるコア(構成1、4ではグレーデッドインデックスファイバのコア、構成5、6ではステップインデックスファイバのコア)に相当する箇所を円で示している。また、図10および図11においても、図8および図9と同様に、レーザ光の光量が高い箇所ほど明るくなるものとして示している。
中心位置を視準した場合、構成1では、図10の最も上図に示すように、出射端面57bのコアの内方における中心位置の近傍において、局所的にレーザ光の光量が高くなっている。また、構成4であっても、図10の上から2番目の図に示すように、構成1ほどではないが、出射端面57bのコアの内方における中心位置の近傍において、局所的にレーザ光の光量が高くなっている。そして、構成5では、図10の上から3番目の図に示すように、出射端面57bのコアの内方において、全体的に偏りなくレーザ光の光量が分散している。同様に、構成6では、図10の最も下図に示すように、出射端面57bのコアの内方において、全体的に偏りなくレーザ光の光量が分散している。
また、視準位置をずらして最も光量が大きくなる状態とした場合、構成1では、図11の最も上図に示すように、出射端面57bのコアの内方における中心位置の近傍において、局所的にレーザ光の光量が高くなっている。また、構成4であっても、図11の上から2番目の図に示すように、構成1ほどではないが、出射端面57bのコアの内方における中心位置の近傍において、局所的にレーザ光の光量が高くなっている。そして、構成5では、図11の上から3番目の図に示すように、出射端面57bのコアの内方において、全体的に偏りなくレーザ光の光量が分散している。同様に、構成6では、図11の最も下図に示すように、出射端面57bのコアの内方において、全体的に偏りなくレーザ光の光量が分散している。
これらのことから、マルチモードのグレーデッドインデックスファイバの一部または全部にモードスクランブラを設けても(構成4)、モードスクランブラを設けない場合(構成1)と同様に、局所的にレーザ光の光量が高くなることを防止することが困難であることがわかる。これに対して、マルチモードのグレーデッドインデックスファイバにマルチモードのステップインデックスファイバを接続した場合(構成5、6)には、モードスクランブラを設けるか否かに拘わらず、撮像装置61に入射するレーザ光において、全体的に偏りなくレーザ光の光量が分散しているとともに、光量のピーク値も大幅に低減されている。この構成5は、本実施例の光波距離計10のようにマルチモードのグレーデッドインデックスファイバにマルチモードのステップインデックスファイバを接続したものであり、構成6は本実施例の光波距離計10の構成にさらにモードスクランブラを設けたものである。このため、光波距離計10では、マルチモードのグレーデッドインデックスファイバにモードスクランブラを設けて測距光路延長部21を形成する場合とは異なり、反射プリズムのように極めて大きな光量の反射パルス光Pr(反射光)を生じさせるものを測定対象物11とした場合であっても受光素子23から反射パルス光Prに対応して出力する受光信号Srの劣化を防止することができることがわかる。この検証結果から、光波距離計10では、測距光路延長部21において、GIファイバ26とSIファイバ27とを組み合わせることを前提として、さらにモードスクランブラを設ける(他の光ファイバで形成したモードスクランブラを接続することも含む)ものであってもよい。
ここで、光波距離計10では、測距光路延長部21のGIファイバ26とSIファイバ27との組み合わせにおいて、SIファイバ27がどのくらいの長さ寸法があれば上記した効果が得られるのかを検証する。先ず、光波距離計10では、受光光学系19で受けた反射パルス光Prにおける光量が低減することや波形が崩れることを防止しつつ受光素子23に受光させることが望ましい。これは、光波距離計10では、測定対象物11までの距離を算出する際、反射パルス光Prの受光時間と内部参照パルス光Piの受光時間とを比較することで両受光時間の時間差(測定光の往復時間)を求めることから、反射パルス光Prにおける光量が低減したり波形が崩れたりすると当該時間差を正確に求めることが困難となることによる。このため、光波距離計10では、SIファイバ27で伝搬されることより生じる反射パルス光Prでの波形の広がりを、上記した時間差(測定光の往復時間)を正確に求めることを可能とする許容値に抑える必要がある。その反射パルス光Prでの波形の広がりは、SIファイバ27における伝搬速度に基づく時間差τで示すことができるので、SIファイバ27の長さ寸法をLとすると、次式(1)で表すことができる。なお、式(1)では、SIファイバ27において、コア27aの屈折率をn3とし、クラッド27bの屈折率をn4としている(図5参照)。また、Cは光速を示す。
τ=L×(n3−n4)/C ・・・・(1)
このため、光波距離計10では、測距光路延長部21におけるSIファイバ27の長さ寸法の上限を、反射パルス光Prにおける光量が低減することや波形が崩れることを防止しつつ受光素子23に受光させるべく、式(1)を満たすものとする。
また、光波距離計10では、上述したように、極めて大きな光量の反射パルス光Pr(反射光)を生じさせるものを測定対象物11とした場合であっても、反射パルス光Prの光量を低減しつつ分散させることで受光素子23から出力する受光信号Srの劣化を防止することを目的としている。その反射パルス光Prの光量を低減しつつ分散させることは、上述したように、主に測距光路延長部21におけるSIファイバ27が担うこととなる。このため、本実施例では、この目的を達成することを可能とするSIファイバ27の長さ寸法の下限を、図12に示す下限検証装置70を用いて検証する。
先ず、極めて大きな光量の反射パルス光Pr(反射光)を生じさせる測定対象物11として想定されるもののうち、最も大きな光量の反射パルス光Prを生じさせるものとして測量作業において常用される反射プリズムが考えられる。このことから、下限検証装置70では、その反射プリズムで反射された反射パルス光Pr(反射光)に相当する光量の検証光Lvを用いて光量を計測する。この下限検証装置70は、検証光出射部71とGIファイバ72と接続箇所73とSIファイバ74と集光レンズ75と撮像装置76とを有する。
検証光出射部71は、本実施例では、スーパールミネッセントダイオード(SLD)光源であり、検証光Lvとして中心波長980nmで線幅(周波数の幅)が±10nmであって出力が1.2mWの光を出射するものとされている。集光レンズ75は、検証光出射部71から出射されSIファイバ74を経た検証光Lvを集光する。そして、撮像装置76は、その検証光Lvの様子を撮影可能とされている。このため、下限検証装置70では、検証光出射部71から出射され、GIファイバ72から接続箇所73を介してSIファイバ74を経た検証光Lvの様子を、集光レンズ75を介して撮像装置76で撮影する。
下限検証装置70では、GIファイバ72と接続箇所73とSIファイバ74とが、光波距離計10における測距光路延長部21すなわちGIファイバ26とSIファイバ27とが接続箇所28で接続されたものと同様の構成とされている。このため、本実施例では、GIファイバ72は、長さ寸法を7500mmとし、コア(26a)の径寸法を100μm、クラッド(26b)の径寸法を140μmとし、コア(26a)のNAを0.29としている。また、SIファイバ74は、コア(27a)の径寸法を105μm、クラッド(27b)の径寸法を125μmとし、コア(27a)のNAを0.22としている。そして、接続箇所73は、GIファイバ72とSIファイバ74とを融着により接続している。この下限検証装置70を用いたSIファイバ27の長さ寸法の下限の検証では、SIファイバ74の長さ寸法を500mmから徐々に短くしていく。
その撮影した結果を図13から図15に示す。なお、図13から図15では、SIファイバ74の出射端面におけるコアに相当する箇所を円で示している。また、図13から図15では、検証光Lvの光量が高い箇所ほど白くなるものとして示している(図15参照)。なお、図13から図15では、円を超えた上下に帯状に伸びる明るい箇所と円を取り巻く明るい箇所とが存在しているが、これは撮像装置76においてスミアが生じたものと考えられ、実際にSIファイバ74の出射端面における検証光Lvの光量(明るさ)とは異なるものである。
図13では、上から順に、SIファイバ74の長さ寸法を、500mm、400mm、300mmとしたものを示す。また、図14では、上から順に、SIファイバ74の長さ寸法を、200mm、100mm、50mmとしたものを示す。そして、図15では、上から順に、SIファイバ74の長さ寸法を、40mm、30mm、20mmとしたものを示す。なお、図13から図15では、図8から図11に示す撮像装置61で撮影した結果とは見え方が異なるものとなっているが、これは下限検証装置70では検証光出射部71として発振波長幅の広いSLD光源を用いていることによる。
SIファイバ74の長さ寸法が500mmから300mmの間では、図13に示すように、いずれの場合であっても全体的に偏りなくレーザ光の光量が分散している。また、SIファイバ74の長さ寸法が200mmから50mmの間では、図14に示すように、いずれの場合であっても全体的に偏りなくレーザ光の光量が分散している。そして、SIファイバ74の長さ寸法が40mmとなると、図15の最も上図に示すように、コアの内方における中心位置の近傍において、局所的にレーザ光の光量が高くなっている。加えて、SIファイバ74の長さ寸法が30mmおよび20mmであっても、図15に示すように、コアの内方における中心位置の近傍において、局所的にレーザ光の光量が高くなっている。
この下限検証装置70を用いた検証から、SIファイバ74の長さ寸法が50mmあれば、受光素子23から出力する受光信号Srに劣化を生じさせない程度に分散できることがわかる。そして、SIファイバ74の長さ寸法が40mm、30mm、20mmの場合には、いずれであっても受光素子23から出力する受光信号Srに劣化を生じさせる程に局所的にレーザ光の光量が高くなっている。この検証結果から、光波距離計10における測距光路延長部21のSIファイバ27の長さ寸法の下限を約50mmとする。これにより、光波距離計10では、測距光路延長部21のGIファイバ26に50mm以上の長さ寸法のSIファイバ27を組み合わせることで、極めて大きな光量の反射パルス光Pr(反射光)を生じさせるものを測定対象物11とした場合であっても、反射パルス光Prの光量を低減しつつ分散させることで受光素子23から出力する受光信号Srの劣化を防止することができる。このため、光波距離計10では、反射パルス光Prが極めて大きな光量であっても適切に対応することができ、その反射パルス光Prを生じさせた測定対象物11までの距離を高精度で測定することができる。
このように、本発明に係る光波距離計の一実施例としての光波距離計10では、受光光学系19で受けた反射パルス光Pr(測定光)を受光素子23へと伝搬する伝搬光路部としての測距光路延長部21を、GIファイバ26とSIファイバ27とを組み合わせて構成している。このため、光波距離計10では、測距光路延長部21において、SIファイバ27における光量を低減させつつ分散させて光信号を伝搬するという光学特性を利用しつつ、受光光学系19で受けた反射パルス光Prを受光素子23へと伝搬することができる。これにより、光波距離計10では、極めて大きな光量の反射パルス光Pr(反射光)を生じさせるものを測定対象物11とした場合であっても、受光素子23から出力される反射パルス光Prに対応する受光信号Srの劣化を防止することができる。
また、光波距離計10では、伝搬光路部(測距光路延長部21)をGIファイバ26とSIファイバ27とを組み合わせて構成している。このため、光波距離計10では、測距光路延長部21において、GIファイバ26における光量が低減することや波形が崩れることを防止しつつ光信号を伝搬するという光学特性を利用することができる。これにより、光波距離計10では、反射パルス光Pr(測定光)を用いて高精度に距離測定を行うことができる。
さらに、光波距離計10では、伝搬光路部(測距光路延長部21)をGIファイバ26とSIファイバ27とを組み合わせて構成している。このため、光波距離計10では、送る距離が長くなっても波形の変化を防止しつつ、反射パルス光Pr(測定光)が極めて大きな光量であっても受光素子23から出力される受光信号Srの劣化を防止することができる。このため、光波距離計10では、距離測定の精度を高めつつ受光素子23から出力される受光信号Srの劣化を防止することができる。
光波距離計10では、伝搬光路部(測距光路延長部21)をGIファイバ26とSIファイバ27とを組み合わせて構成することにより、送る距離が長くなっても光量が低減することや波形の変化を防止しつつ、極めて大きな光量の反射パルス光Pr(反射光)に対しても受光素子23からの受光信号Srの劣化を防止する。このため、光波距離計10では、伝搬光路部(測距光路延長部21)を極めて簡単に構成することができ、距離測定の精度を高めつつ受光素子23から出力される受光信号Srの劣化を防止することができる。
光波距離計10では、受光光学系19で受けた反射パルス光Prを受光素子23へと伝搬する伝搬光路部(測距光路延長部21)を、GIファイバ26とSIファイバ27とを組み合わせて構成している。このため、光波距離計10では、測定対象物11の種類によって光量が大きく変化し得る反射パルス光Pr(測定光)の高精度の測定を可能とする程度に波形の変化を防止しかつ適度に分散させて光量を適切なものとした反射パルス光Prを受光素子23に受光させることができる。これにより、光波距離計10では、距離測定の精度を高めつつ受光素子23から出力される受光信号Srの劣化を防止することができる。
光波距離計10では、伝搬光路部(測距光路延長部21)において、GIファイバ26が受光光学系19からの入射端面26dを形成し、SIファイバ27が受光素子23への出射端面27dを形成している。このため、光波距離計10では、先ずGIファイバ26において光量が低減することや波形が崩れることを防止しつつ反射パルス光Pr(測定光)を伝搬し、最後にSIファイバ27において光量を低減させつつ分散させて反射パルス光Pr(測定光)を調整する。これにより、光波距離計10では、距離測定の精度を高めつつ受光素子23から出力される受光信号Srの劣化を防止することができる。
光波距離計10では、伝搬光路部(測距光路延長部21)におけるSIファイバ27の長さ寸法の下限を約50mmとしている。このため、光波距離計10では、極めて大きな光量の反射パルス光Pr(反射光)を生じさせる測定対象物11として想定されるもののうち、最も大きな光量の反射パルス光Prを生じさせるものと考えられる反射プリズムを測定対象物11とした場合であっても、受光素子23から出力する受光信号Srの劣化を防止することができる。これにより、光波距離計10では、測定対象物11の種類に拘わらず、当該測定対象物11までの距離を正確に測定することができる。
光波距離計10では、GIファイバ26とSIファイバ27とを組み合わせて構成した伝搬光路部で、受光光学系19で受けた反射パルス光Pr(測定光)の受光素子23への到達時間を遅延させるべく受光光学系19から受光素子23に至る光路長を延長させる測距光路延長部21を形成している。このため、光波距離計10では、受光光学系19から受光素子23に至る光路長を延長させてもGIファイバ26の長さ寸法を調節することにより、光量が低減することや波形の変化を防止しつつ反射パルス光Prを受光素子23に受光させることができる。これにより、光波距離計10では、受光光学系19で受けた反射パルス光Prの光量が低減することや波形の変化を防止しつつ、受光素子23への到達時間を適切に遅延させることができるので、より適切に測定対象物11までの距離を正確に測定することができる。
光波距離計10では、測定パルス光Pmを測定対象物11に照射させることなく受光素子23へと導く内部参照光路18を備え、その内部参照光路18とは異なる光路であって受光光学系19から受光素子23に反射パルス光Pr(測定光)を伝搬する伝搬光路部(測距光路延長部21)をGIファイバ26とSIファイバ27とを組み合わせて構成する。このため、光波距離計10では、測定対象物11の種類によって光量が大きく変化し得る受光光学系19で受けた反射パルス光Prに対してGIファイバ26とSIファイバ27とを組み合わせることによる上記した効果を生じさせることができる。これにより、光波距離計10では、そのGIファイバ26とSIファイバ27とを組み合わせた伝搬光路部(測距光路延長部21)を経た反射パルス光Pr(測定光)と、内部参照光路18を経た内部参照パルス光Pi(内部参照光(測定光))と、を用いて測距を行うことができるので、より適切に測定対象物11までの距離を正確に測定することができる。
光波距離計10では、伝搬光路部(測距光路延長部21)を単一のGIファイバ26と単一のSIファイバ27とを組み合わせて構成しているので、極めて簡単な構成で距離測定の精度を高めつつ受光素子23から出力される受光信号Srの劣化を防止することができる。
したがって、本発明に係る光波距離計の一実施例としての光波距離計10では、極めて大きな光量の反射光(反射パルス光Pr)であっても適切に対応することを可能としつつ、測定対象物11までの距離を高精度で測定することができる。
なお、上記した実施例では、本発明に係る光波距離計の一実施例としての光波距離計10について説明したが、測定光を測定対象物に照射して前記測定対象物で反射された前記測定光を受光素子で受光し、前記測定対象物までの前記測定光の往復時間から前記測定対象物までの距離を測定する光波距離計であって、前記測定対象物で反射された前記測定光を受けて集光する受光光学系と、前記受光光学系で集光された前記測定光を前記受光素子へと伝搬する伝搬光路部と、を備え、前記伝搬光路部は、マルチモードのグレーデッドインデックスファイバと、マルチモードのステップインデックスファイバと、の組み合わせで構成される光波距離計であればよく、上記した実施例に限定されるものではない。
また、上記した実施例では、GIファイバ26とSIファイバ27とを融着により接続して伝搬光路部(測距光路延長部21)を構成していたが、マルチモードのグレーデッドインデックスファイバとマルチモードのステップインデックスファイバとを組み合わせて、受光光学系19で集光された反射光(反射パルス光Pr(測定光))を受光素子23へと伝搬する伝搬光路部を構成するものであればよく、上記した実施例の構成に限定されるものではない。
さらに、上記した実施例では、伝搬光路部(測距光路延長部21)において、GIファイバ26が受光光学系19からの入射端面26dを形成し、SIファイバ27が受光素子23への出射端面27dを形成している。しかしながら、マルチモードのグレーデッドインデックスファイバとマルチモードのステップインデックスファイバとを組み合わせて伝搬光路部を構成するものであれば、他の構成であってもよく、上記した実施例の構成に限定されるものではない。その伝搬光路部(測距光路延長部21)の他の構成としては、例えば、SIファイバ27が受光光学系19からの入射端面を形成し、GIファイバ26が受光素子23への出射端面を形成することがあげられる。このような構成とすると、先ずSIファイバ27において光量を低減させつつ分散させて反射パルス光Pr(測定光)を調整し、その後はその調整した反射パルス光Pr(測定光)をGIファイバ26において光量が低減することや波形が崩れることを防止しつつ伝搬する。このため、このような構成とすると、光波距離計(10)では、距離測定の精度を高めつつ受光素子23から出力される受光信号Srの劣化を防止することができる。
上記した実施例では、受光光学系19で受けた反射パルス光Pr(測定光)の受光素子23への到達時間を遅延させるべく受光光学系19から受光素子23に至る光路長を延長させる測距光路延長部21を、GIファイバ26とSIファイバ27とを組み合わせて構成している。しかしながら、受光光学系19で受けた測定光(反射パルス光Pr)を受光素子23へと伝搬する伝搬光路部をGIファイバ26とSIファイバ27とを組み合わせて構成するものであればよく、上記した実施例の構成に限定されるものではない。
以上、本発明の光波距離計を実施例に基づき説明してきたが、具体的な構成については実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
10 光波距離計
11 測定対象物
18 内部参照光路
19 受光光学系
21 (伝搬光路部の一例としての)測距光路延長部
23 受光素子
26 (マルチモードのグレーデッドインデックスファイバの一例としての)GIファイバ
26d 入射端面
27 (マルチモードのステップインデックスファイバの一例としての)SIファイバ
27d 出射端面
Pm (測定光の一例としての)測定パルス光
Pr (測定光の一例としての)反射パルス光

Claims (4)

  1. 測定光を測定対象物に照射して前記測定対象物で反射された前記測定光を受光素子で受光し、前記測定対象物までの前記測定光の往復時間から前記測定対象物までの距離を測定する光波距離計であって、
    前記測定対象物で反射された前記測定光を受けて集光する受光光学系と、
    前記受光光学系で集光された前記測定光を前記受光素子へと伝搬する伝搬光路部と、を備え、
    前記伝搬光路部は、マルチモードのグレーデッドインデックスファイバと、マルチモードのステップインデックスファイバと、の組み合わせで構成され
    前記伝搬光路部では、前記マルチモードのグレーデッドインデックスファイバが前記受光光学系からの入射端面を形成し、前記マルチモードのステップインデックスファイバが前記受光素子への出射端面を形成し、
    前記マルチモードのステップインデックスファイバのモード分散量が前記マルチモードのグレーデッドインデックスファイバのモード分散量よりも大きいことを特徴とする光波距離計。
  2. 前記伝搬光路部では、前記マルチモードのステップインデックスファイバの長さ寸法の下限を約50mmとすることを特徴とする請求項1に記載の光波距離計。
  3. 前記伝搬光路部は、前記受光光学系で受けた前記測定光の前記受光素子への到達時間を遅延させるべく前記受光光学系から前記受光素子に至る光路長を延長させる測距光路延長部を形成することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光波距離計。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の光波距離計であって、
    さらに、前記測定光を前記測定対象物に照射させることなく前記受光素子へと導く内部参照光路を備えることを特徴とする光波距離計。
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