JP6396198B2 - 熱電変換素子の製造方法 - Google Patents

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本発明は、コバルト酸カルシウム(CaCo1228)粉末を基板に溶射して形成した溶射皮膜から熱電変換素子を製造する方法に関する。
耐熱性及び耐酸化性に優れた酸化物系熱電変換材料を用いた熱電変換素子を備えた熱電変換モジュールは、産業炉からの廃熱のように、600℃を超える高温の酸化性雰囲気の熱源から、電力を効率的に取り出す発電装置として期待されている。そこで、酸化物系熱電変換材料を用いて任意形状、任意面積の熱電変換素子を、短時間で、容易に、しかも低コストで製造する方法として、例えば、特許文献1には、酸化物系熱電変換材料粉末を基板に溶射して作製した溶射皮膜を用いて熱電変換素子を形成することが開示されている。
特開2014−107443号公報
例えば、コバルト酸カルシウム(CaCo1228)のように、一定温度以上に加熱されると分解する特性を有する酸化物系熱電変換材料粉末を溶射すると、溶射により酸化物系熱電変換材料粉末は2100〜2600℃の溶射フレーム中にさらされるので、酸化物系熱電変換材料に分解が生じて、溶射皮膜の組成が酸化物系熱電変換材料組成から変化するという問題が生じる。また、基板上に形成された溶射皮膜は直ちに冷却されるため、溶射皮膜には微小なクラックが発生し易いという問題がある。このため、溶射皮膜を用いて製造した熱電変換素子では、熱起電力及び電気伝導度の値が小さくなって、発電性能が低下するという問題がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、コバルト酸カルシウム粉末(CaCo1228粉末)を基板に溶射して作製した溶射皮膜から、熱起電力と電気伝導度が高い熱電変換素子を容易に製造することが可能な熱電変換素子の製造方法を提供することを目的とする。
前記目的に沿う本発明に係る熱電変換素子の製造方法は、Ca Co 12 28 粉末を基板に溶射して作製した溶射皮膜から熱電変換素子を製造する方法において、
前記溶射皮膜を、926℃を超え950℃以下の大気雰囲気下で、1時間以上10時間未満保持する焼成処理を行う。
本発明に係る熱電変換素子の製造方法において、前記溶射皮膜に前記焼成処理を2回以上繰り返し行うことが好ましい。
これによって、溶射皮膜から形成される熱電変換素子の熱起電力と電気伝導度を更に向上させることができる。
本発明に係る熱電変換素子の製造方法においては、溶射皮膜を焼成処理すると、溶射時にコバルト酸カルシウム(CaCo1228)の分解により生成し、溶射皮膜内を構成しているCaCo1228粒子同士の間に分散しているCaCoを溶射皮膜の表面に移動させて、溶射皮膜内のCaCo含有率を低下させることができる。これにより、溶射皮膜内のCaCo1228含有率が向上し、この溶射皮膜から形成される熱電変換素子の熱起電力を向上させることが可能になる。また、溶射皮膜を焼成処理すると、溶射皮膜を構成するCaCo1228粒子間の焼結が促進されて、溶射皮膜中に発生している微小なクラックを消失させることができる。これにより、溶射皮膜から形成される熱電変換素子の電気伝導度を向上させることが可能になる。
その結果、溶射皮膜から形成される熱電変換素子の発電性能を向上させることができる。
コバルト酸カルシウムの溶射皮膜を930℃で焼成処理して製造した熱電変換素子の熱起電力と電気伝導度にそれぞれ及ぼす焼成時間の影響を示すグラフである。 コバルト酸カルシウムの溶射皮膜のX線回折による組成分析結果を示す説明図であって、(A)は溶射後、(B)は930℃の大気雰囲気で2時間、5時間の焼成処理を行った後、(C)は930℃の大気雰囲気で10時間、40時間の焼成処理を行った後、(D)は930℃の大気雰囲気で60時間の焼成処理を行った後の溶射皮膜のX線回折パターンである。 930℃で5時間の焼成処理を繰り返したコバルト酸カルシウムの溶射皮膜を用いて製造した熱電変換素子の熱起電力及び電気伝導度にそれぞれ及ぼす焼成処理の繰り返し回数の影響を示すグラフである。 コバルト酸カルシウムの溶射皮膜のX線回折による組成分析結果を示す説明図であって、(A)は930℃で5時間の焼成処理を2回繰り返した後、(B)は930℃で10時間の焼成処理を行った後の溶射皮膜のX線回折パターンである。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
本発明の一実施の形態に係る熱電変換素子の製造方法では、酸化物系熱電変換材料であるコバルト酸カルシウム粉末(CaCo1228粉末)を、アルミナ基板(耐熱性、絶縁性、低熱伝導性を備えた基板の一例)に高速フレーム溶射して作製した溶射皮膜を、926℃を超え950℃以下の大気雰囲気下で、1時間以上10時間未満保持する焼成処理を行うことにより、熱電変換素子を製造している。以下、詳細に説明する。
コバルト酸カルシウム(CaCo1228)は、炭酸カルシウム(CaCo)と酸化コバルト(Co)の混合物を900〜930℃の大気雰囲気中で5〜30時間焼成を行って固相反応により合成した。合成したコバルト酸カルシウムを粉砕した後、スプレードライヤー装置を用いて造粒し、粒径が106μm以下の造粒物を、溶射用のコバルト酸カルシウム粉末とした。そして、高速フレーム溶射に使用する溶射ガンには、コバルト酸カルシウム粉末を溶媒中に分散させて作製したスラリーの状態で供給した。なお、高速フレーム溶射は、溶射フレーム温度を2100〜2600℃の範囲に、溶射速度(溶射ガンから送り出される粉末の速度)を1800〜2000m/秒の範囲にそれぞれ設定して行った。また、溶射距離(溶射ガンとアルミナ基板の距離)は、100〜300mmの範囲において、アルミナ基板及び溶射皮膜が破損しない範囲で任意に設定可能である。
溶射皮膜の焼成処理は、電気炉(焼成炉の一例)内に溶射皮膜が形成されたアルミナ基板をセットして、大気雰囲気中で926℃を超え950℃以下の範囲に設定した焼成温度まで一定の昇温速度で加熱し、1時間以上10時間未満の範囲に設定した焼成時間だけ保持した後、一定の降温速度で冷却することにより行った。なお、昇温速度及び降温速度は、溶射皮膜がアルミナ基板から剥離したり、き裂が生じたりしない範囲でそれぞれ任意に設定できる。
溶射ガンに供給されたコバルト酸カルシウム粉末は、2100℃以上の溶射フレーム中に吹き込まれるので、コバルト酸カルシウム粉末の一部が分解してCaCoが生成する。このため、形成された溶射皮膜内(溶射皮膜内を構成しているCaCo1228粒子同士の間)には、CaCoが分散している。そこで、溶射皮膜を焼成処理すると、溶射皮膜内に分散していたCaCoを溶射皮膜の表面に移動させることができ、溶射皮膜内のCaCoの含有率を低下(溶射皮膜を構成しているCaCo1228の含有率を相対的に向上)させることができ、溶射皮膜から形成される熱電変換素子の熱起電力を向上させることが可能になる。このため、溶射皮膜から形成される熱電変換素子の発電性能を向上させることができる。
ここで、焼成温度を926℃超としたのは、溶射皮膜に焼成処理を施した際に、溶射皮膜内におけるCaCoの移動が顕著となるのが926℃を超える温度域であったことから決定した。一方、焼成温度が950℃を超えると、焼成処理中に溶射皮膜を形成しているCaCo1228の分解によるCaCoの生成が顕著になり、溶射皮膜の表面ではCaCo同士が一体化して溶射皮膜の表面を被覆するようになる。ここで、CaCoの熱起電力は、結晶の方向により大きく変化する異方性を有するので、結晶の方向を揃えることが困難な溶射皮膜では、溶射皮膜の表面がCaCoで被覆されると、熱起電力の低下につながる。このため、焼成温度の上限を950℃とした。
また、焼成時間を1時間以上としたのは、焼成時間が1時間未満では、溶射皮膜の表面へのCaCoの移動が不十分となって、溶射皮膜内のCaCo含有率を低下させることができないためである。一方、焼成時間を10時間以上にすると、CaCo1228の分解によるCaCoの生成が無視できなくなる。このため、焼成時間を10時間未満とした。
溶射皮膜は、アルミナ基板上に形成されると同時に溶射フレームによる加熱が遮断されるため急冷される。このため、溶射皮膜中には微小なクラックが多数導入される可能性が高い。そして、溶射皮膜中に微小なクラックが多数導入されると、溶射皮膜の電気伝導度が低下する。ここで、溶射皮膜を焼成処理すると、溶射皮膜を構成するCaCo1228粒子間の焼結が進行して溶射皮膜中に導入された微小なクラックが消失するので、溶射皮膜の電気伝導度を向上させることが可能になる。このため、溶射皮膜から形成される熱電変換素子の発電性能を向上させることができる。
以上のように、溶射皮膜を、926℃を超え950℃以下の大気雰囲気下で、1時間以上10時間未満保持する焼成処理を行うと、CaCo1228の分解を抑制しながら溶射皮膜内のCaCoを溶射皮膜の表面に移動させることができる。そして、この焼成処理を溶射皮膜に対して2回以上繰り返し行うと、溶射皮膜内のCaCo含有量を低減させながら、溶射皮膜を形成しているCaCo1228の焼結を更に進行させることができ、溶射皮膜から形成される熱電変換素子の熱起電力と電気伝導度をより向上させることが可能になる。
そして、焼成処理を繰り返すことで、溶射皮膜の熱的安定性(溶射皮膜の表面へのCaCoの移動が収束することに伴う熱起電力の安定化とCaCo1228粒子の焼結密度の安定化)が向上するので、加熱と冷却が繰り返されても、熱電変換素子の発電性能の劣化防止と耐久性を図ることができる。
(実施例1)
炭酸カルシウムと酸化コバルトの混合物を930℃の大気雰囲気中で10時間焼成を行って固相反応によりコバルト酸カルシウム(CaCo1228)を合成した。合成したコバルト酸カルシウムを粉砕した後、スプレードライヤー装置を用いて造粒し、106μmの篩を通過した造粒物を、溶射用のコバルト酸カルシウム粉末(CaCo1228粉末)とした。
そして、コバルト酸カルシウム粉末(CaCo1228粉末)をメタノール中に分散させてスラリーを作製し、このスラリーを溶射ガンに供給しながら、アルミナ基板(縦50mm、横60mm、厚さ0.1mm)上に溶射皮膜(縦15mm、横50mm、厚さ0.05mm)を形成した。なお、高速フレーム溶射は、溶射フレーム温度が2100℃、溶射速度が1800m/秒、溶射距離が250mmの条件で行った。
次いで、電気炉内に溶射皮膜が形成されたアルミナ基板をセットして、大気雰囲気中930℃の焼成温度まで200℃/hrの昇温速度で加熱し、930℃で2、5、10、40、及び60hrの各焼成時間だけ保持した後、200℃/hrの降温速度で冷却する焼成処理を行うことにより、熱電変換素子を製造した。
得られた熱電変換素子の一方側を電熱ヒータを用いて大気雰囲気中で800℃に加熱すると共に他方側を空冷して温度差を発生させ、熱起電力(TEMF)と電気伝導度(EC)を測定した。また、溶射後の(焼成処理を行わない、即ち、焼成時間が0時間の)溶射皮膜を用いて作製した熱電変換素子についても熱起電力と電気伝導度を測定した。その結果を図1に示す。また、溶射後の溶射皮膜及び焼成処理(焼成温度が930℃、焼成時間が2、5、10、40、及び60hr)後の溶射皮膜についてX線回折による組成分析を行った。その結果を、図2(A)〜(D)に示す。
図2(A)に示すように、溶射後の溶射皮膜を用いて製造した熱電変換素子からは、CaCo1228を示す回折ピークが検出された。なお、CaCo1228の分解により生成したCaCoはCaCo1228の粒界に存在しているため、回折ピークとして検出されなかったと考えられる。また、溶射後の溶射皮膜を用いて作製した熱電変換素子の表面を走査型電子顕微鏡で観察すると、溶射皮膜に微小なクラックが発生していることが確認された。図1に示すように、溶射直後の溶射皮膜を用いて作製した熱電変換素子の電気伝導度が小さいのは、微小なクラックの影響と考えられる。
図2(B)に示すように、焼成時間が2、5時間の焼成処理を行って得られた溶射皮膜からは、CaCo1228を示す回折ピークが検出され、溶射皮膜の表面を走査型電子顕微鏡で観察すると、溶射後に存在していた微小なクラックが解消していること、CaCo1228粒子の表面にはCaCo微小粒子が析出していること、CaCo微小粒子は焼成時間が長くなるほど増加することが、それぞれ確認された。図1に示すように、焼成処理を行った溶射皮膜から作製した熱電変換素子の電気伝導度が上昇したのは、微小なクラックが解消したためと考えられる。
なお、焼成時間を5時間とする焼成処理を行った溶射皮膜から作製した熱電変換素子の電気伝導度が、焼成時間を2時間とする焼成処理を行った溶射皮膜から作製した熱電変換素子の電気伝導度と比較して低下したのは、溶射皮膜の表面に析出するCaCo微小粒子が増加したためと考えられる。また、焼成時間を5時間とする焼成処理を行った溶射皮膜から作製した熱電変換素子の熱起電力が、焼成時間を2時間とする焼成処理を行った溶射皮膜から作製した熱電変換素子の熱起電力と比較して向上したのは、溶射皮膜内のCaCo含有率が低下したためと考えられる。
図2(C)に示すように、焼成時間が10、40時間の焼成処理を行って得られた溶射皮膜を用いて作製した熱電変換素子からは、CaCo1228とCaCoを示す回折ピークがそれぞれ検出された。また、焼成時間が10、40時間の焼成処理を行った溶射皮膜から作製した熱電変換素子の表面を走査型電子顕微鏡で観察すると、溶射皮膜の表面に析出したCaCo微小粒子が互いに融合して、溶射皮膜を被覆していることが確認された。CaCoを示す回折ピークが検出されたのは、溶射皮膜の表面がCaCoで被覆されたことと対応している。
図1に示すように、焼成時間が10時間の焼成処理を行って得られた溶射皮膜から作製した熱電変換素子は、焼成時間が5時間の焼成処理を行って得られた溶射皮膜から作製した熱電変換素子と比べて電気伝導度に変化は見られないが、熱起電力の低下がみられた。これは、熱起電力に結晶方向の異方性を有するCaCoが、溶射皮膜の表面を被覆しているためと考えられる。
一方、焼成時間が40時間の焼成処理を行った溶射皮膜から作製した熱電変換素子を走査型電子顕微鏡で観察すると、CaCo1228粒子同士の間隙が小さくなり、焼結密度の向上が見られた。図1に示すように、焼成時間が40時間の焼成処理を行った溶射皮膜から作製した熱電変換素子の電気伝導度が、焼成時間が10時間の焼成処理を行った溶射皮膜から作製した熱電変換素子の電気伝導度と比較して向上がみられたのは、溶射皮膜の焼結密度が向上したためと考えられる。
図2(D)に示すように、焼成時間を60時間とする焼成処理を行って得られた熱電変換素子からは、CaCo1228とAlCoの存在を示す回折ピークが検出され、CaCoを示す回折ピークは検出されなかった。AlCoの回折ピークが検出されたのは、アルミナ基板とCaCoが反応したことによる。図1に示すように、AlCoが生成したため、熱電変換素子の熱起電力と電気伝導度が低下した。
(実施例2)
実施例1と同様の方法で溶射皮膜を形成し、930℃で5時間の焼成処理を2〜4回それぞれ繰り返した溶射皮膜を用いて熱電変換素子を作製した。
そして、各熱電変換素子毎に、実施例1と同様の方法で熱起電力と電気伝導度を測定した。その結果を図3に示す。なお、図3には、930℃で5時間の焼成処理を1回行って作製した溶射皮膜を用いて製造した熱電変換素子の熱起電力と電気伝導度の測定結果を合わせて示している。また、焼成処理を2回繰り返した溶射皮膜についてX線回折による組成分析を行った。その結果を図4(A)に示す。
図3に示すように、930℃で5時間の焼成処理を繰り返すと、処理回数の増加に応じて熱起電力及び電気伝導度にそれぞれ向上が見られた。また、図4(A)に示すように、930℃で5時間の焼成処理を2回繰り返して、合計10時間分の加熱を行った場合の溶射皮膜のX線回折パターンでは、図4(B)に示す930℃で10時間の焼成処理を1回行った場合の溶射皮膜のX線回折パターンと比較して、CaCoの回折ピークが検出されていない。従って、CaCo1228の熱分解が抑制される焼成条件で繰り返し焼成処理を行うことで、溶射皮膜内のCaCo含有量を低減させながら、溶射皮膜を形成しているCaCo1228の焼結を進行させることができ、熱電変換素子の熱起電力と電気伝導度をより向上できることが確認できた。
以上、本発明を、実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記載した構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。

Claims (2)

  1. Ca Co 12 28 粉末を基板に溶射して作製した溶射皮膜から熱電変換素子を製造する方法において、
    前記溶射皮膜を、926℃を超え950℃以下の大気雰囲気下で、1時間以上10時間未満保持する焼成処理を行うことを特徴とする熱電変換素子の製造方法。
  2. 請求項1記載の熱電変換素子の製造方法において、前記溶射皮膜に前記焼成処理を2回以上繰り返し行うことを特徴とする熱電変換素子の製造方法。
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