JP6394379B2 - 太陽光パネルユニット - Google Patents

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Description

本発明は、太陽光パネルユニットに関するものである。
従来より、太陽光パネルユニットにおいて、太陽光発電パネルを回転軸に対して角度調整するために、エアシリンダ等の空気圧アクチュエータを用いた構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような空気圧アクチュエータを用いた太陽光パネルユニットにおいて、太陽光発電パネルに対して風などの外力が作用した場合には、空気圧アクチュエータのシリンダ室内の空気が圧縮されて太陽光発電パネルが外力のままに動かされることとなる。これにより、太陽光発電パネルを支持している支持架台に加わる力を小さくすることができる。
一方、太陽光発電パネルに対して外力が作用しなくなった場合には、シリンダ室内で圧縮された空気のバネ作用によって、太陽光発電パネルを元の揺動位置に戻すことができる。
特開2013−249616号公報
ところで、外力が作用して太陽光発電パネルが動かされると、シリンダ室内の圧力が上昇し、それに比例した抵抗力が発生することとなる。その結果、太陽光発電パネルが揺動しにくくなるとともに、空気圧アクチュエータが破損するおそれがある。そこで、空気の給排通路にリリーフ弁を接続し、リリーフ圧に達したときに外部に空気を排出させることで、シリンダ室内の圧力の上昇を抑えるようにした構成を採用することが考えられる。
しかしながら、空気圧アクチュエータの給排通路から外部に空気が排出されてしまうと、太陽光発電パネルに外力が作用しなくなった場合に、シリンダ室内で圧縮された空気のバネ作用が小さくなってしまう。その結果、太陽光発電パネルが元の揺動位置まで戻りきらなくなるという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、太陽光発電パネルに対して外力が作用した場合に太陽光発電パネルを揺動させやすくするとともに、外力が作用しなくなった場合に太陽光発電パネルを元の揺動位置に戻しやすくすることにある。
本発明は、太陽光発電パネル(11)と、該太陽光発電パネル(11)を所定の回転軸(S)周りに揺動させるアクチュエータ(50)とを備えた太陽光パネルユニットを対象とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、第1の発明は、前記アクチュエータ(50)は、シリンダ本体(51)と、該シリンダ本体(51)内に摺動自在に嵌め込まれて該シリンダ本体(51)内を第1及び第2のシリンダ室(56,57)に区画するピストン(52)と、該ピストン(52)の移動に伴って前記太陽光発電パネル(11)を揺動させる出力軸(55)とを有し、
前記シリンダ本体(51)には、前記第1及び第2のシリンダ室(56,57)に空気を給排する第1及び第2の給排通路(64,65)が接続され、
前記第1及び第2の給排通路(64,65)には、前記ピストン(52)の移動に伴って前記シリンダ本体(51)の外部に排気される空気を貯留可能な第1及び第2のチャンバ部(66,67)が接続されていることを特徴とするものである。
第1の発明では、シリンダ本体(51)に空気を給排する第1及び第2の給排通路(64,65)には、第1及び第2のチャンバ部(66,67)が接続される。そして、ピストン(52)の移動に伴ってシリンダ本体(51)の外部に排気される空気は、第1及び第2のチャンバ部(66,67)に貯留される。
これにより、太陽光発電パネル(11)に対して外力が作用した場合には、第1又は第2のシリンダ室(56,57)から第1又は第2のチャンバ部(66,67)に向かって空気が排気されることで、第1又は第2のシリンダ室(56,57)内の圧力が上昇するのを抑え、太陽光発電パネル(11)を揺動させやすくなる。
一方、太陽光発電パネル(11)に外力が作用しなくなった場合には、第1又は第2のチャンバ部(66,67)に貯留されている空気によってバネ作用を十分に得ることができるので、太陽光発電パネル(11)を元の揺動位置に戻しやすくなる。
第2の発明は、第1の発明において、
前記第2のチャンバ部(67)は、前記第1のチャンバ部(66)の内部に収容されるとともに、該第2のチャンバ部(67)への空気の給気又は排気に伴ってその容積が膨張又は収縮するように構成されていることを特徴とするものである。
第2の発明では、第2のチャンバ部(67)が第1のチャンバ部(66)の内部に収容されているので、第1及び第2のチャンバ部(66,67)を別々に配設する場合に比べて、設置スペースが小さくて済む。また、膨張側のシリンダ室の負圧を緩和することができるので、アクチュエータ(50)に加わる負荷を低減することができる。
第3の発明は、第1の発明において、
前記第1及び第2の給排通路(64,65)に接続されたシリンダ部(71)と、該シリンダ部(71)内に嵌め込まれて該シリンダ部(71)内を前記第1及び第2のチャンバ部(66,67)に区画するピストン部(72)とを有するフリーピストン(70)を備えたことを特徴とするものである。
第3の発明では、フリーピストン(70)のシリンダ部(71)内に第1及び第2のチャンバ部(66,67)を設けるようにしたから、第1及び第2のチャンバ部(66,67)を別々に配設する場合に比べて、設置スペースが小さくて済む。
本発明によれば、太陽光発電パネル(11)に対して外力が作用した場合には、第1又は第2のシリンダ室(56,57)から第1又は第2のチャンバ部(66,67)に向かって空気が排気されることで、第1又は第2のシリンダ室(56,57)内の圧力が上昇するのを抑え、太陽光発電パネル(11)を揺動させやすくなる。
一方、太陽光発電パネル(11)に外力が作用しなくなった場合には、第1又は第2のチャンバ部(66,67)に貯留されている空気によってバネ作用を十分に得ることができるので、太陽光発電パネル(11)を元の揺動位置に戻しやすくなる。
本実施形態1に係る太陽光発電システムの概略構成を示す斜視図である。 太陽光パネルユニットの構成を示す側面図である。 第1のシリンダ室に空気が供給されたときのアクチュエータの動作を説明するための図である。 第2のシリンダ室に空気が供給されたときのアクチュエータの動作を説明するための図である。 出力軸が外力によって反時計回り方向に回転したときの空気回路図である。 出力軸が外力によって時計回り方向に回転したときの空気回路図である。 本実施形態2に係るアクチュエータにおいて出力軸が外力によって反時計回り方向に回転したときの空気回路図である。 出力軸が外力によって時計回り方向に回転したときの空気回路図である。 本実施形態3に係るアクチュエータにおいて出力軸が外力によって反時計回り方向に回転したときの空気回路図である。 出力軸が外力によって時計回り方向に回転したときの空気回路図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
《実施形態1》
本実施形態は、太陽の位置に合わせて角度が調整される太陽光パネルをそれぞれ有する複数の太陽光パネルユニットを備えた太陽光発電システムに関するものである。太陽光発電システムは、複数台を組み合わせて用いることにより、所謂メガソーラーシステムと呼ばれる大規模太陽光発電システムを構築するものである。
〈システム構成〉
図1に示すように、太陽光発電システム(1)は、それぞれ太陽光発電パネル(11)を有する複数(図1では3つ)の太陽光パネルユニット(10)を備えている。複数の太陽光パネルユニット(10)は、東西方向に一直線上に並ぶ設置位置に、互いの太陽光発電パネル(11)の回転軸(S)が平行となるように設置されている。
複数の太陽光パネルユニット(10)は、後述するアクチュエータ機構(40)が設けられてアクチュエータ(50)によって太陽光発電パネル(11)が回転軸(S)周りに回動するように駆動される1つの第1太陽光パネルユニット(10a)と、アクチュエータ機構(40)が設けられない複数(図1では2つのみ図示)の第2太陽光パネルユニット(10b)とによって構成されている。
詳細については後述するが、第1太陽光パネルユニット(10a)と第2太陽光パネルユニット(10b)とは、アクチュエータ(50)を含むアクチュエータ機構(40)を有するか否かを除いては実質的に同じように構成されている。
また、複数の太陽光パネルユニット(10)は、連結ロッド(20)によって、回動動作が同期するように連結されている。なお、図示を省略しているが、太陽光発電システム(1)には、複数の太陽光パネルユニット(10)で発電した直流電力を交流電力に変換するパワーコンディショナが設けられている。
〈太陽光パネルユニット〉
太陽光パネルユニット(10)は、太陽光発電パネル(11)と、太陽光発電パネル(11)を回転軸(S)周りに回動自在に支持する支持架台(12)とをそれぞれ有している。
太陽光発電パネル(11)は、略板状に形成され、上面が太陽光の受光面(11a)に構成されている。太陽光発電パネル(11)は、太陽光を受光面(11a)に受けることによって直流電力を発生するように構成されている。太陽光発電パネル(11)は、水平面に対し、南北方向において北側ほど高くなるように傾斜した状態で、支持架台(12)に支持されている。
図2に示すように、支持架台(12)は、回動部材(13)と、支持部材(14)とを有する。回動部材(13)は、太陽光発電パネル(11)に固定され、太陽光発電パネル(11)の幅方向の中央部において南北方向に延びる回転軸(S)周りに回動自在に構成されている。
具体的には、回動部材(13)は、太陽光発電パネル(11)に固定された2本の桟部材(15a,15b)と、桟部材(15a,15b)にそれぞれ固定された軸部材(16)と、一方の桟部材(15b)に固定されたリンク部材(17)とを有する。
2本の桟部材(15a,15b)は、太陽光発電パネル(11)の受光面(11a)の裏面(11b)に固定され、裏面(11b)に沿って太陽光発電パネル(11)の幅方向(回転軸(S)に垂直な方向)に延びている。2本の桟部材(15a,15b)は、平行に設けられ、上側(北側)の桟部材(15a)には、後述するアクチュエータ機構(40)の伝達機構(43)が連結される一方、下側(南側)の桟部材(15b)には、連結ロッド(20)が取り付けられるリンク部材(17)が固定される。
軸部材(16)は、軸部(16a)と、軸部(16a)の基端部を支持する基台部(16b)とをそれぞれ有している。軸部(16a)は、略円柱形状に形成され、各桟部材(15a,15b)の対向する側面に沿って延びる基台部(16b)から基台部(16b)に略垂直な方向に突出している。
基台部(16b)は、軸部(16a)の軸心が太陽光発電パネル(11)の幅方向の中央に位置するように、ボルトによって桟部材(15a,15b)に固定されている。本実施形態では、この2つの軸部材(16)の軸部(16a)の軸心が回転軸(S)となる。
支持部材(14)は、上端部に設けられる支持台部(18)と、支持台部(18)の下端から下方に向かって延びる支柱(19)とを有している。支持台部(18)は、太陽光発電パネル(11)の傾斜方向に延びる鋼材であり、上面の両端から略垂直に上方に立ち上がる2つの起立部(18a)を有している。起立部(18a)は、2つの軸部材(16)の軸部(16a)を回転可能に支持している。これにより、太陽光発電パネル(11)が支持架台(12)に、回転軸(S)周りに回動自在に支持されている。
支柱(19)は、固定金具(19a)を介して支持台部(18)に固定される円筒形状の鋼材であり、下端部が地中に埋設される。支持部材(14)は、支柱(19)の下端を、地中に埋設し、その周囲をモルタル等で固めることにより、位置が固定される。
〈アクチュエータ機構〉
図2に示すように、アクチュエータ機構(40)は、アクチュエータ(50)と、アクチュエータ(50)を支持台部(18)に固定する駆動台(42)と、アクチュエータ(50)の出力軸(55)の回転力を太陽光発電パネル(11)に伝達する伝達機構(43)とを有している。
アクチュエータ(50)は、本実施形態では、回転式の空気圧アクチュエータによって構成されている。アクチュエータ(50)の詳細な構造については後述するが、空気圧によって出力軸(55)を回転させることによって回転力を出力するように構成されている。
駆動台(42)は、略L字形状の板状体によって構成され、一辺が支持台部(18)の下面に固定され、他の一辺には、アクチュエータ(50)の出力軸(55)が貫通するようにアクチュエータ(50)が固定されている。
伝達機構(43)は、基端がアクチュエータ(50)の出力軸(55)に連結された第1伝達部材(43a)と、第1伝達部材(43a)の先端に基端がピン部材によって連結され、先端が太陽光発電パネル(11)の上側の桟部材(15a)にピン部材によって連結された第2伝達部材(43b)とを有している。
アクチュエータ(50)が作動すると、第1伝達部材(43a)が出力軸(55)の回転に伴って出力軸(55)周りに回動し、これにより、第2伝達部材(43b)の基端が出力軸(55)周りに回動する。このような第2伝達部材(43b)により、太陽光発電パネル(11)の第2伝達部材(43b)の先端との連結部分が押し上げられる又は引き下げられる。
このようにして、出力軸(55)の回転力が伝達機構(43)によって太陽光発電パネル(11)に伝達され、太陽光発電パネル(11)が回転軸(S)周りに回動する。
〈アクチュエータの構造〉
次に、図3及び図4を参照して、アクチュエータ(50)の内部構造について説明する。なお、図3及び図4では、圧力空気が供給されている空間に黒丸ハッチングを付している。
アクチュエータ(50)は、シリンダ本体(51)と、シリンダ本体(51)内に摺動自在に嵌め込まれた左右一対のピストン(52)と、ピストン(52)の移動に伴って太陽光発電パネル(11)を揺動させる出力軸(55)とを有する。
シリンダ本体(51)には、第1及び第2の空気ポート(51a,51b)が形成されている。左右一対のピストン(52)は、シリンダ本体(51)の内部空間が3つの空間に区画されるように所定の間隔をあけて配置されている。これにより、シリンダ本体(51)の左側壁と左側のピストン(52)との間、及びシリンダ本体(51)の右側壁と右側のピストン(52)との間の2つの空間を一体とした第1のシリンダ室(56)が形成され、左右一対のピストン(52)の間に第2のシリンダ室(57)が形成される。
第1の空気ポート(51a)は、第1のシリンダ室(56)に連通している。第2の空気ポート(51b)は、第2のシリンダ室(57)に連通している。
第2のシリンダ室(57)には、左右一対の可動支持板(53)と、可動支持板(53)に取り付けられた係合ピン(53a)と、駆動板(54)とが配設されている。
左右一対の可動支持板(53)は、細長の矩形板状に形成され、シリンダ本体(51)の幅方向において互いに対向するように配置されている。また、左右一対の可動支持板(53)の基端部は、左右一対のピストン(52)にそれぞれ固定されている。
係合ピン(53a)は、左右一対の可動支持板(53)の先端部にそれぞれ立設されている。駆動板(54)は、細長の矩形板状に形成され、第2のシリンダ室(57)の中央部に配置されている。また、駆動板(54)の両端部には、係合ピン(53a)と係合可能な凹状の係合溝(54a)がそれぞれ形成されている。
出力軸(55)は、その軸心が駆動板(54)に対して垂直となるように、シリンダ本体(51)を貫通して駆動板(54)の中央部に固定されている。
図3に示すように、第1の空気ポート(51a)が空気タンク(62)(図5参照)と連通し、第2の空気ポート(51b)が大気と連通すると、第1の空気ポート(51a)から第1のシリンダ室(56)内に圧力空気が供給され、第2のシリンダ室(57)から第2の空気ポート(51b)を経由して大気に圧力空気が排出される。
これにより、左右一対のピストン(52)は、互いに近づく方向に移動する。このとき、左右一対の可動支持板(53)も互いに近づく方向に移動する。そして、可動支持板(53)の先端部に設けられた係合ピン(53a)と駆動板(54)の係合溝(54a)との係合により、駆動板(54)及び出力軸(55)が反時計回りに回転(揺動)する。
一方、図4に示すように、第1の空気ポート(51a)が大気と連通し、第2の空気ポート(51b)が空気タンク(62)(図5参照)と連通すると、空気タンク(62)から第2の空気ポート(51b)を経由して第2のシリンダ室(57)に圧力空気が供給され、第1のシリンダ室(56)から第1の空気ポート(51a)を経由して大気に圧力空気が排出される。
これにより、左右一対のピストン(52)は、互いに離間する方向に移動する。このとき、左右一対の可動支持板(53)も互いに離間する方向に移動する。そして、可動支持板(53)の先端部に設けられた係合ピン(53a)と駆動板(54)の係合溝(54a)との係合により、駆動板(54)及び出力軸(55)が時計回りに回転(揺動)する。
〈空気回路〉
図5に示すように、空気回路(60)は、空気圧縮機(61)と、空気タンク(62)と、三方向切換弁(63)と、三方向切換弁(63)とアクチュエータ(50)とを繋いで空気を給排する第1及び第2の給排通路(64,65)と、第1及び第2の給排通路(64,65)に接続された第1及び第2のチャンバ部(66,67)と、三方向切換弁(63)の切り換え動作を制御する制御部(68)とを備えている。
空気圧縮機(61)は、所定圧力の圧力空気を吐出するように構成されている。空気タンク(62)は、空気圧縮機(61)から吐出された圧力空気を貯留し、圧力空気を三方向切換弁(63)に供給している。
三方向切換弁(63)は、制御部(68)による制御に応答して、アクチュエータ(50)と、空気タンク(62)又は大気との間の空気通路を切り換え可能に構成されている。
具体的には、三方向切換弁(63)は、アクチュエータ(50)の第1の空気ポート(51a)が空気タンク(62)と連通してアクチュエータ(50)の第2の空気ポート(51b)が大気と連通する第1の経路と、第1の空気ポート(51a)が大気と連通して第2の空気ポート(51b)が空気タンク(62)と連通する第2の経路と、第1及び第2の空気ポート(51a,51b)の両方が閉塞される第3の経路とを切り換える。
ここで、三方向切換弁(63)は、第1又は第2の経路に切り換えられて太陽光発電パネル(11)が所定の方向を向くように角度調整を行った後は、第3の経路に切り換えられて第1及び第2の空気ポート(51a,51b)の両方が閉塞される。
第1及び第2のチャンバ部(66,67)は、ピストン(52)の移動に伴ってシリンダ本体(51)の外部に排気される空気を貯留可能な金属製又は樹脂製の貯留タンクで構成されている。
ここで、図5に示すように、太陽光発電パネル(11)に対して風などの外力が作用して、出力軸(55)が反時計回り方向に回転した場合には、第1のチャンバ部(66)から第1の給排通路(64)を経由して第1のシリンダ室(56)内に空気が供給される一方、第2のシリンダ室(57)から第2の給排通路(65)を経由して第2のチャンバ部(67)に向かって空気が排気され、第2のチャンバ部(67)に空気が貯留される。これにより、第2のシリンダ室(57)内の圧力が上昇するのを抑え、太陽光発電パネル(11)を揺動させやすくなる。
一方、太陽光発電パネル(11)に外力が作用しなくなった場合には、第2のチャンバ部(67)に貯留されていた空気が第2のシリンダ室(57)内に戻され、空気のバネ作用によって太陽光発電パネル(11)を元の揺動位置に戻すことができる。
また、図6に示すように、太陽光発電パネル(11)に対して風などの外力が作用して、出力軸(55)が時計回り方向に回転した場合には、第1のシリンダ室(56)から第1の給排通路(64)を経由して第1のチャンバ部(66)に向かって空気が排気される一方、第2のチャンバ部(67)から第2の給排通路(65)を経由して第2のシリンダ室(57)内に空気が供給される。これにより、第1のシリンダ室(56)内の圧力が上昇するのを抑え、太陽光発電パネル(11)を揺動させやすくなる。
一方、太陽光発電パネル(11)に外力が作用しなくなった場合には、第1のチャンバ部(66)に貯留されていた空気が第1のシリンダ室(56)内に戻され、空気のバネ作用によって太陽光発電パネル(11)を元の揺動位置に戻すことができる。
なお、本実施形態では、第1及び第2のチャンバ部(66,67)として、樹脂製や金属製の貯留タンク等を用いて、空気の給排によっても容積が変化しない構成としているが、例えば、エアバッグのように空気の給排に応じて容積が変化する構成のものを用いても構わない。
《実施形態2》
以下、前記実施形態1と同じ部分については同じ符号を付し、相違点についてのみ説明する。
図7に示すように、第1のチャンバ部(66)は、金属製の貯留タンクで構成されている。第2のチャンバ部(67)は、弾性変形可能なゴム袋などで構成され、空気の給気又は排気に伴ってその容積が膨張又は収縮するようになっている。第2のチャンバ部(67)は、第1のチャンバ部(66)の内部に収容されている。
このように、第2のチャンバ部(67)を第1のチャンバ部(66)の内部に収容することで、第1及び第2のチャンバ部(66,67)を別々に配設する場合に比べて、設置スペースが小さくて済む。
ここで、図7に示すように、太陽光発電パネル(11)に対して風などの外力が作用して、出力軸(55)が反時計回り方向に回転した場合には、第1のチャンバ部(66)から第1の給排通路(64)を経由して第1のシリンダ室(56)内に空気が供給される一方、第2のシリンダ室(57)から第2の給排通路(65)を経由して第2のチャンバ部(67)に向かって空気が排気され、第2のチャンバ部(67)に空気が貯留されて第2のチャンバ部(67)の容積が大きくなる(第1のチャンバ部(66)の容積が小さくなる)。これにより、第2のシリンダ室(57)内の圧力が上昇するのを抑え、太陽光発電パネル(11)を揺動させやすくなる。
一方、太陽光発電パネル(11)に外力が作用しなくなった場合には、第2のチャンバ部(67)に貯留されていた空気が第2のシリンダ室(57)内に戻され、空気のバネ作用によって太陽光発電パネル(11)を元の揺動位置に戻すことができる。
また、図8に示すように、太陽光発電パネル(11)に対して風などの外力が作用して、出力軸(55)が時計回り方向に回転した場合には、第1のシリンダ室(56)から第1の給排通路(64)を経由して第1のチャンバ部(66)に向かって空気が排気される一方、第2のチャンバ部(67)から第2の給排通路(65)を経由して第2のシリンダ室(57)内に空気が供給されて第2のチャンバ部(67)の容積が小さくなる(第1のチャンバ部(66)の容積が大きくなる)。これにより、第1のシリンダ室(56)内の圧力が上昇するのを抑え、太陽光発電パネル(11)を揺動させやすくなる。
一方、太陽光発電パネル(11)に外力が作用しなくなった場合には、第1のチャンバ部(66)に貯留されていた空気が第1のシリンダ室(56)内に戻され、空気のバネ作用によって太陽光発電パネル(11)を元の揺動位置に戻すことができる。
《実施形態3》
図9に示すように、第1及び第2の給排通路(64,65)には、フリーピストン(70)が接続されている。フリーピストン(70)は、シリンダ部(71)と、シリンダ部(71)内に摺動自在に嵌め込まれたピストン部(72)とを有する。
ピストン部(72)は、シリンダ部(71)内を第1及び第2のチャンバ部(66,67)に区画している。そして、第1のチャンバ部(66)が第1の給排通路(64)に接続され、第2のチャンバ部(67)が第2の給排通路(65)に接続されている。ピストン部(72)の左側壁及び右側壁の中央部には、窪み部が設けられている。これにより、ピストン部(72)がシリンダ部(71)の左側壁又は右側壁に当接した場合でも、第1及び第2のチャンバ部(64,65)内に空気が貯留される空間が残るようになっている。
このように、フリーピストン(70)のシリンダ部(71)内に第1及び第2のチャンバ部(66,67)を設けることで、第1及び第2のチャンバ部(66,67)を別々に配設する場合に比べて、設置スペースが小さくて済む。
ここで、図9に示すように、太陽光発電パネル(11)に対して風などの外力が作用して、出力軸(55)が反時計回り方向に回転した場合には、第1のチャンバ部(66)から第1の給排通路(64)を経由して第1のシリンダ室(56)内に空気が供給される一方、第2のシリンダ室(57)から第2の給排通路(65)を経由して第2のチャンバ部(67)に向かって空気が排気され、第2のチャンバ部(67)に空気が貯留される。このとき、フリーピストン(70)のピストン部(72)が左方向に移動することで、第2のチャンバ部(67)の容積が大きくなる(第1のチャンバ部(66)の容積が小さくなる)。これにより、第2のシリンダ室(57)内の圧力が上昇するのを抑え、太陽光発電パネル(11)を揺動させやすくなる。
一方、太陽光発電パネル(11)に外力が作用しなくなった場合には、第2のチャンバ部(67)に貯留されていた空気が第2のシリンダ室(57)内に戻され、空気のバネ作用によって太陽光発電パネル(11)を元の揺動位置に戻すことができる。
また、図10に示すように、太陽光発電パネル(11)に対して風などの外力が作用して、出力軸(55)が時計回り方向に回転した場合には、第1のシリンダ室(56)から第1の給排通路(64)を経由して第1のチャンバ部(66)に向かって空気が排気される一方、第2のチャンバ部(67)から第2の給排通路(65)を経由して第2のシリンダ室(57)内に空気が供給される。このとき、フリーピストン(70)のピストン部(72)が右方向に移動することで、第1のチャンバ部(66)の容積が大きくなる(第2のチャンバ部(67)の容積が小さくなる)。これにより、第1のシリンダ室(56)内の圧力が上昇するのを抑え、太陽光発電パネル(11)を揺動させやすくなる。
一方、太陽光発電パネル(11)に外力が作用しなくなった場合には、第1のチャンバ部(66)に貯留されていた空気が第1のシリンダ室(56)内に戻され、空気のバネ作用によって太陽光発電パネル(11)を元の揺動位置に戻すことができる。
《その他の実施形態》
前記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
本実施形態では、太陽光発電システム(1)を構成する太陽光パネルユニット(10)の設置数は例示であり、例えば、第1太陽光パネルユニット(10a)と第2太陽光パネルユニット(10b)の1台ずつで構成してもよいし、1台の第1太陽光パネルユニット(10a)とともに3台以上の第2太陽光パネルユニット(10b)を用いて太陽光発電システム(1)を構成してもよい。
また、本実施形態では、アクチュエータ(50)として、回転式の空気圧アクチュエータを用いた構成について説明したが、直動式の空気圧アクチュエータを用いた構成であっても構わない。
以上説明したように、本発明は、太陽光発電パネルに対して外力が作用した場合に太陽光発電パネルを揺動させやすくするとともに、外力が作用しなくなった場合に太陽光発電パネルを元の揺動位置に戻しやすくすることができるという実用性の高い効果が得られることから、きわめて有用で産業上の利用可能性は高い。
10 太陽光パネルユニット
11 太陽光発電パネル
50 アクチュエータ
51 シリンダ本体
52 ピストン
55 出力軸
56 第1のシリンダ室
57 第2のシリンダ室
64 第1の給排通路
65 第2の給排通路
66 第1のチャンバ部
67 第2のチャンバ部
70 フリーピストン
71 シリンダ部
72 ピストン部

Claims (3)

  1. 太陽光発電パネル(11)と、該太陽光発電パネル(11)を所定の回転軸(S)周りに揺動させるアクチュエータ(50)とを備えた太陽光パネルユニットであって、
    前記アクチュエータ(50)は、シリンダ本体(51)と、該シリンダ本体(51)内に摺動自在に嵌め込まれて該シリンダ本体(51)内を第1及び第2のシリンダ室(56,57)に区画するピストン(52)と、該ピストン(52)の移動に伴って前記太陽光発電パネル(11)を揺動させる出力軸(55)とを有し、
    前記シリンダ本体(51)には、前記第1及び第2のシリンダ室(56,57)に空気を給排する第1及び第2の給排通路(64,65)が接続され、
    前記第1及び第2の給排通路(64,65)には、前記ピストン(52)の移動に伴って前記シリンダ本体(51)の外部に排気される空気を貯留可能な第1及び第2のチャンバ部(66,67)が接続されていることを特徴とする太陽光パネルユニット。
  2. 請求項1において、
    前記第2のチャンバ部(67)は、前記第1のチャンバ部(66)の内部に収容されるとともに、該第2のチャンバ部(67)への空気の給気又は排気に伴ってその容積が膨張又は収縮するように構成されていることを特徴とする太陽光パネルユニット。
  3. 請求項1において、
    前記第1及び第2の給排通路(64,65)に接続されたシリンダ部(71)と、該シリンダ部(71)内に嵌め込まれて該シリンダ部(71)内を前記第1及び第2のチャンバ部(66,67)に区画するピストン部(72)とを有するフリーピストン(70)を備えたことを特徴とする太陽光パネルユニット。
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