JP6393795B1 - 給水ユニットの調整方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】容易かつ適切に圧力調整弁を調整できる給水ユニットの調整方法及び給水ユニットを提供する。【解決手段】本発明の一形態にかかる給水ユニットの調整方法は、ポンプケーシングを有するポンプ部と、前記ポンプ部の吸込側に連通する吸込路と、前記ポンプケーシング内部から前記吸込路に連通する戻し路と、ノズルと、を有するジェット部と、前記ポンプ部に設けられ、前記戻し路に送られる戻し流と前記ポンプ部の二次側に送られる吐出流の配分を調整する圧力調整弁と、前記ポンプ部の吸込側の圧力を検出及び表示する圧力検出部と、を備える給水ユニットの、前記吐出口の二次側に設けられる1以上の水栓を全て開いた状態で、吸込揚程が所定範囲となる条件を満たすように、前記圧力調整弁を調整する。【選択図】図7

Description

本発明は、給水ユニットの調整方法及び給水ユニットに関する。
井戸水の揚水に使用される給水ユニットは、吸上揚程が−7mまでの浅井戸用と、吸上揚程が−7m〜−35m程度の深井戸用がある。また、浅深兼用の機種として、例えばポンプ部にタービンポンプが用いられ、吸込側にジェットノズルを備える、いわゆるジェットポンプを備える給水ユニットが用いられている(例えば、特許文献1参照)。ジェットポンプは、例えばブラシレスモータに直結されたタービンポンプ部と、圧力センサと、流量センサと、インバータ機能を備える電装部と、自動運転用の逆止弁と、アキュムレータと、自動圧力調整弁と、これらを搭載するベースと、これらを覆うポンプカバーと、を備える。
このような給水ユニットは、吐出圧力一定制御にてポンプの運転を制御し、給水末端の蛇口が閉じられるなどにより流量センサが停止流量以下を検出すると、ポンプを停止する。
このような浅深兼用の給水ユニットが使用される井戸深さは例えば吸上揚程が−7m〜−35mと様々である。一般的に、製品の出荷時には、出荷調整を容易にするために、自動圧力調整弁を、吸上揚程が小さい浅井戸に対応させて低圧で開く様に弱く設定している。したがって、吸上揚程が大きい深井戸の場合には、高圧で開く様に強く設定し直さなくてはならない。例えば、給水ユニットを深井戸にて使用する場合に吐出し圧力を低下させるために、予め吐出し側の水栓を開いておき、調整ねじは一旦強く締め込んでおく。そして、給水ユニットの電源を入れて運転し、揚水完了した圧力計を確認しながらメーカー取扱説明書の圧力値を目安として自動圧力調整弁の調整ねじを緩め、キャビテーション発生による水流音が静かになる位置に調整する。
特開2011−149409号公報
しかしながら、水流音を基準とする調整では、調整基準が曖昧であり、正確に調整することが困難である。そこで、自動圧力調整弁を浅井戸用の初期設定通りとして調整し直さずに、あるいは大流量時に揚水不能となることを回避するために調整ねじを締め込んだままにして、使用する場合がある。
しかしながら、無調整の場合にはキャビテーションの発生による流量低下や揚水不能になる恐れがある。一方、調整ねじを過度に締め込んだ場合には無駄な水流が戻し管へ送り込まれることになるため、同じ消費電力で少ない流量しか供給できず、総合効率の低下を招く。
そこで、容易かつ適切に圧力調整弁を調整できる給水ユニットの調整方法及び給水ユニットが求められている。
本発明の一形態にかかる給水ユニットの調整方法は、ポンプ室を構成するとともに、前記ポンプ室に通じる吸込口、吐出口、及び戻し口と、前記吐出口及び前記戻し口に連通する弁口と、を有するポンプケーシングと、前記ポンプ室に配されるインペラと、を有するポンプ部と、前記ポンプ部の吸込側に連通する吸込路と、前記戻し口から前記吸込路に連通する戻し路と、ノズルと、を有するジェット部と、前記弁口に配され、前記ポンプ部の圧力に応じて開閉し、前記ポンプ部の液体を前記吐出口に向かう吐出流と前記戻し路を介して前記ノズルの一次側に向かう戻し流とに分流させる、開閉弁を備える、圧力調整弁と、前記ポンプ部の吸込側の圧力を検出及び表示する吸込圧力検出部と、前記ポンプ部の吐出側の流量を検出する流量検出部と、検出された前記吐出側の流量を表示する表示部と、を備える給水ユニットの、前記吐出口の二次側に設けられる1以上の水栓の少なくとも1つを開き、任意の流量を流した状態において、前記吐出側の流量と前記吸込側の圧力の関係が、所定範囲となる条件を満たすように、前記圧力調整弁を調整する。
本発明によれば容易かつ適切に圧力調整弁を調整できる給水ユニットの調整方法及び給水ユニットを提供することができる。
本発明の一実施形態にかかる給水ユニットの構成を示す説明図。 同給水ユニットのポンプ装置の側面図。 同ポンプ装置の平面図。 同ポンプ装置のポンプ部の断面図。 同実施形態にかかるジェット部の構成を示す断面図。 同ポンプ装置の圧力調整弁の調整基準テーブルを示す説明図。 同ポンプ装置の吸込揚程と吐出し量との関係を示すグラフ。 同圧力調整弁の調整基準を示すグラフ。 同実施形態にかかるポンプ装置の特性を示すグラフ。 同実施形態にかかるポンプ装置の特性を示すグラフ。
以下、本発明の一実施形態にかかる給水ユニット1について、図1乃至図9を参照して説明する。図1は本実施形態にかかる給水ユニットの構成を示す説明図である。図2及び図3はポンプ装置の側面図及び平面図であり、カバーを切欠して内部構造を示すとともに、一部構造を断面にて示す。図4はポンプ部11の断面図である。なお、各図において説明のため、適宜、構成を拡大、縮小または省略して概略的に示している。図中矢印X,Y及びZはそれぞれ互いに直交する3方向を示す。
図1に示す給水ユニット1は、ポンプ装置10と、ポンプ装置10のポンプ部11に接続されるジェット部50と、を備える。給水ユニット1は、井戸などの貯水部Bから水を吸い上げて所定の給水部Tに吐出するジェット式の給水装置であり、浅井戸及び深井戸の両方に適用できる。
ポンプ装置10は、図1乃至図4に示すように、ポンプ部11と、モータ12と、アキュムレータ13と、電装部14とを備え、これらがベース部15上に設置され、さらにポンプカバー16により覆われて、構成されている。
ポンプ部11は、ポンプケーシング24と、ケーシング24内に配置されるインペラ25と、を有する渦巻きポンプである。
ケーシング24は、吸込口24aと吐出口24bと戻し口24cとを有し、内部にインペラ25が配されるポンプ室24dと、吸込口24aからポンプ室24dに至る吸込室24eと、ポンプ室24dから吐出口24bに至る吐出室24fと、を形成する所定の形状に構成されている。
ケーシング24は、最上部に配される上壁24gと、上壁24gよりも下位に配されるとともに吐出室24fとポンプ室24dを仕切る隔壁24hと、隔壁24hの上側及び外側に吐出室24fを構成する吐出管24iと、を一体に有している。
吸込口24aと戻し口24cとはケーシング24の一方の側部において隣接して配置されている。
戻し口24cには、ポンプ室24dに連通している。戻し口24cには、戻しフランジ56aが装着され、戻し配管56が接続される。
吸込口24aには、吸込フランジ57aが装着され、吸込配管57が接続される。吸込フランジ57aにはポンプ部11の一次側の吸込揚程を検出及び表示する吸込圧力検出部としての吸込圧力センサ44が設けられている。
吐出口24bは、ポンプ室24dの外側に配される吐出室24fを形成する吐出管24iの端部に設けられている。吐出口24bはケーシング24において、吸込口24a及び戻し口24cとは異なる側面に配されている。吐出口24bは、吐出配管が接続され、吐出配管を介して複数の給水部Tに接続される。
上壁24gには、呼び水等を行う注水用の開口24jが形成されている。この開口24jには、開口24jを開閉するプラグやキャップ32が設けられている。
隔壁24hには、自動圧力調整用の弁口24kが形成されている。この弁口24kには、弁口24kの開閉状態を調整する自動圧力調整弁34(圧力調整弁)が設けられている。
弁口24kは、吐出室24fを介して吐出口24bに通じるとともに、戻し口24cにも通じている。したがって、弁口24kは、戻し口24cに接続される戻し配管56を介してジェット部50に連通している。
隔壁24hの外側には吐出室24fを形成する吐出管24iが設けられている。弁口24kの二次側に配され、自動圧力調整弁34の側方で下方に向かって延び、ポンプ部11の下部に配置される吐出口24bに至っている。吐出管24iは所定の給水部Tに導入される。
自動圧力調整弁34は、弾性体からなり弁体39を構成する有底筒状の開閉弁であるダイヤフラム36を備え、このダイヤフラム36内にばね37が設けられ、このばね37によりダイヤフラム36が弁口24kを閉じるように下方に弾性的に付勢されている。ダイヤフラム36の上方部にはばね37の弾性力を調整するためのねじ38が設けられている。
停止時にはダイヤフラム36により弁口24kは閉じられている。ポンプ部11のインペラ25の起動でポンプ部11内の水の圧力が高まった際にその圧力でダイヤフラム36がばね37の弾性力に抗して上方に押し上げられ、弁体39が開く。弁体39が開くとポンプ部11内の水が弁口24kから吐出管24iを通して吐出口24bに流れる分と、戻し口24cから戻し配管56を通してジェット部50に流れる分とに、分流するようになっている。
この自動圧力調整弁34は、ねじを回転してバネの弾性力を調整することで、開くときの圧力を調整し、流れの配分を調整可能に構成されている。例えば貯水部が深井戸の場合など戻り流量を多くする必要がある場合には、高い圧力で開くように設定され、例えば貯水部が浅井戸の場合など戻り流量が少なくてよい場合には、低い圧力で開くように設定される。
弁口24kよりも二次側の吐出管24iの所定箇所には、センサ開口24lが形成されている。センサ開口24lにはセンサユニット40が設けられている。
センサユニット40は、センサ開口24lに設けられるセンサーボディ41と、センサーボディ41の孔部41aに取付けられた吐出圧力検出部としての吐出圧力センサ42と、センサーボディ41の取付け部41bに取付けられた流量検出部としての流量センサ43と、これらのセンサを覆うセンサカバー46と、を備えている。
センサーボディ41はセンサ開口24lを覆う板状部材であって、例えば樹脂成形により各種センサの取り付け構造としての、孔部41a及び取付け部41bが形成されている。センサーボディ41は例えばその周縁部がセンサ開口24lの外周縁に締結部材により組付けられる。
吐出圧力センサ42は、例えばピエゾ効果を利用した半導体式の圧力センサであって、センサーボディ41の孔部41aに設けられたダイヤフラムと、ダイヤフラムの上部に設けられた歪みゲージと、ダイヤフラム及び歪みゲージの間に設けられた液室と、液室に充填された非腐食性液体、例えばシリコンオイルと、を備える。
吐出圧力センサ42は、吐出管24i内の圧力を検出し、アナログ電圧出力可能に構成されている。吐出圧力センサ42は、ダイヤフラムが吐出管24i内の圧力により変化したときに、液室内のシリコンオイルによって歪みゲージに圧力が印加され、当該圧力に応じた歪みゲージの歪み量を信号に変換することで、圧力を検出する。吐出圧力センサ42は、信号線を介して電装部14に接続され、検出した圧力信号を電装部14に送信する。
流量センサ43は例えばパドル式の流量センサであり、センサーボディ41の取付け部41bに支持される軸受43aと、軸受43aに支持されるパドル軸43bと、パドル軸43bに回動可能に支持されるパドル43cと、パドル43cに内蔵された磁石43dと、磁気センサ43eと、を備えている。磁気センサ43eは、センサーボディ41の上部に配され。磁石43dの磁束を検出し、当該磁束に比例する電圧を出力するリニア出力タイプの磁気センサである。磁気センサ43eは、高感度ホール素子を備え、磁束密度を検出し、アナログ電圧出力可能に構成されている。磁気センサ43eは、信号線を介して電装部14に接続されている。
吸込圧力センサ44は、例えば真空計であり、ポンプ部の一次側、すなわち吸込側に配置される。吸込圧力センサ44には、吸込揚程を表示するメータが設けられて、ユーザが吸込揚程を視認することが可能になっている。
インペラ25は、モータ12の出力軸に連結されて回転駆動される。
戻し配管56は、一端がポンプ装置10の戻し口24cに接続され、戻し口24cから井戸の上方の所定位置まで延び、下方に向けて屈曲し、他端がジェット部50のノズル53の一次側である戻し連結管54に接続される。戻し配管56は戻し口24cからノズル53の一次側に至る戻し路を形成する。
吸込配管57は、一端がジェット部50のノズル53の二次側の吸込連結管51に接続され、上方に延びて地上にて屈曲し、他端がポンプ装置10の吸込口24aに接続される。吸込配管57は、ノズル53の二次側から吸込口24aに至る吸込路を形成する。
戻し配管56及び吸込配管57は井戸内にて隣接して並行に垂直に延び、所定位置にてバンドで締結されている。
電装部14は、各種情報を記憶する記憶部としての記憶装置と、制御部と、各ポンプに接続されたインバータと、表示部14aと、入力部と、これらを収容する電装箱14bと、を備える。
記憶装置は、例えば、制御に必要な情報として、各種プログラムや各種基準値や閾値を記憶する。
制御部は、予め記憶装置に記憶された各種プログラムに従って、ポンプ装置10の動作を制御する。具体的には、制御部は、各インバータに制御信号を送信し、インバータを制御する。例えば制御部は、各センサ42,43によって検出される検出値に基づき、各種の演算処理を行い、インバータの周波数制御により、ポンプ装置のモータを変速運転し、または停止させる。
インバータは、信号線によってポンプ装置10のモータ12に電気的に接続されている。インバータは制御部からの制御信号に応じた所定の周波数を出力することで、ポンプ装置10のモータ12を所定の回転速度で回転させる。具体的には、制御部は、吐出圧力が目標圧力値になるように、推定末端圧一定制御する。
表示部14aは、例えばディスプレイを備え、流量センサで検出した吐出流量や圧力センサで検出した吐出圧力を表示する。表示部14aは例えば電装箱14bの上面に配されている。ユーザは、この表示部14aの表示を目視しながら、自動圧力調整弁34を手動にて調整することができる。
図2及び図4に示すように、ジェット部50は、吸込連結管51と、吸込連結管51内に配されるディフューザー52と、このディフューザー52に対向して配されるノズル53と、戻し連結管54と、井戸水に連通する供給口55aを有する供給管55と、を備えている。ジェット部50は、例えば井戸の底面から一定距離上方の所定位置に配され、ポンプ装置10の設置面よりも下方に配される。
吸込連結管51は、上下方向に延び、上端部が吸込配管57を介して吸込口24aに接続される。また吸込連結管51の一次側は戻し連結管54連通しているとともに、供給管55内にも連通している。
ディフューザー52は、吸込連結管51内に配されている。
ノズル53は、吸込連結管51内であってディフューザー52に対向して配されている。
戻し連結管54は、戻し配管56に接続されている。戻し連結管54は、上端が戻し配管56を介して戻し口24cに接続される。戻し連結管54は下方で屈曲し、吸込連結管51の側部に合流する。戻し連結管54の二次側にノズル53が設けられ、吸込連結管は51にしている。
供給管55は、一端に貯水部としての井戸内に連通する供給口55aを有している。供給管55の他端側は、吸込連結管51に連通する。供給管55の供給口55aにはストレーナ58が設けられている。
このように構成された給水ユニット1において、起動開始から揚水運転に移行するための自吸運転と通常運転である揚水運転と、が行われる。
例えば、給水ユニット1は、自給運転後の揚水運転において、吐出圧力一定制御にてポンプの運転を制御し、給水末端の水栓が閉じられるなどにより流量センサが停止流量以下を検出すると、ポンプを停止する。
自給運転後の揚水運転において、ポンプ部11の内部でインペラ25がモータ12で駆動されて回転することにより、図中矢印で示すように、戻し配管56から戻る水とともに、ジェット部50の供給口55aから汲み上げられる井戸水が、吸込連結管51からポンプ部11内の吸込室24eに順次吸い込まれる。
吸込室24eに吸入された水は、インペラ25の回転で吸込室24eから吐出室24f側に送られ、自動圧力調整弁34により吐出管24iへ送られる分と戻し配管56に送られる分とに分流する。
戻し配管56に送られた水は、ノズル53に送られ、さらにノズル53からディフューザー52に向けて高圧水として噴射される。
他方、吐出管24iに送られた水は図中矢印で示すように吐出口24bに送られ、吐出口24bに接続された吐出配管によって複数の給水部Tに案内される。
本実施形態にかかる給水ユニット1は2通りの調整方法で調整することが可能である。給水ユニット1の第1の調整方法について説明する。第1の調整方法は、例えば自給運転処理によって揚水が完了した後に行う。給水ユニット1の第1の調整方法は、複数設けられた全ての給水部Tの水栓を開けることにより、最大流量を流す状態とすることと、真空圧力計である吸込圧力センサ44によって吸込揚程を確認しながら、吸込揚程がΔ7〜8mの範囲になるように、自動圧力調整弁34を手動にて調整することと、を備える。
次に、本実施形態にかかる給水ユニット1の第2の調整方法について説明する。第2の調整方法は、例えば自給処理によって揚水が完了した後に行う。給水ユニット1の第2の調整方法は、全ての給水部Tの少なくとも1つの任意の水栓を開けることにより、任意の流量を流す状態とすることと、真空圧力計及び表示部によって吸込揚程と流量を確認しながら、吸込揚程と流量との関係が所定の条件を満たす関係となるように、自動圧力調整弁34を手動にて調整することと、を備える。
具体的には、ユーザは例えば図5及び図6に示す様に、予め設定された対応関係を指標として、所定の条件を満たすように、自動圧力調整弁34を手動にて調整する。
図5は、吐出し流量と、吸込揚程との対応表であり、例えば、最大流量時の吸込揚程がΔ7〜8mの範囲になる条件を満たすように設定されている。ユーザが表示部14aを目視して流量を確認し、吸込圧力センサ44のメータを目視して吸込揚程を確認しながら、対応表を参照して自動圧力調整弁34を調整することで、所望の締め込み量を規定できる。この場合、給水部Tが複数である場合にも、近場の任意の給水部Tの水栓を開くことで、設定することが可能となるため、調整作業が容易である。
図6は、吐出し流量Qと、吸込揚程hとの対応関係を示す実測データの表であり、図7は吐出し流量Qと、吸込揚程hとの対応関係を示すグラフである。例えば、この表から、h=0.36Q+0.1という計算式が得られる。
図8は流量センサの吐出し流量Qと出力電圧Vとの対応関係を示すグラフであり、流量12L/min以下であって出力電圧3.8V以下の領域においては、流量Q=11.4V−29.3となる。また、流量12L/min以上で出力電圧3.8V以上の領域においては、流量Q=5.1V−6.4となる。ユーザが表示部14aを見て流量を確認し、吸込圧力センサ44のメータで吸込揚程を確認しながら、グラフの計算式を満たすように自動圧力調整弁34を調整することで、所望の締め込み量を規定できる。この場合、給水部Tが複数である場合にも、近場の任意の給水部Tの水栓を開くことで、設定することが可能となるため、調整作業が容易である。
以上の様に構成された給水ユニット1によれば、吸込揚程が所定の範囲となるように自動圧力調整弁34を設定することでキャビテーションの発生による流量低下や揚水不能を防止できるとともに、総合効率を向上できる。
図9は、比較例として、複数の吸込揚程における、ポンプ装置10の特性を示すグラフである。図10は、図6の表や図7及び図8のグラフの条件を満たし、すなわち最大流量時の吸込揚程をΔ7〜8mとなるように、自動圧力調整弁34を調整した場合の、ポンプ装置10の特性を示すグラフである。図9及び図10によれば、吸込揚程をΔ7m〜8mとなるように自動圧力調整弁34を調整することで、吸込揚程を△8mにして最高総合効率を17.1%まで高めることが可能となることが分かる。このため、キャビテーションの発生による流量低下や揚水不能を防止できるとともに、総合効率を向上できる。
したがって、給水ユニット1は例えば水流音のように曖昧な基準を用いた調整方法に比べ、正確に調整することができ、容易に望ましい設定を実現できる。
また、口径や各種条件によって変更する吐出側の圧力を基準とする調整方法と比べて、設定基準がシンプルとなるため、調整作業が容易である。
この結果として、適切な処理を実現しやすくなり、自動圧力調整弁を浅井戸用の初期設定通りとして調整し直さずに、あるいは大流量時に揚水不能となることを回避するために調整ねじを締め込んだままにして使用することを防止できる。
また、吸込圧力センサとしての真空計は、自動圧力調整弁の調整が終了すれば不要となるので、凍結防止のために取り外してもよい。
なお、本発明は上記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。
例えば、他の実施形態として、吸込圧力センサ44を半導体式の圧力センサとして、吸込フランジに接続し、電装部にて、吸込揚程を表示する方式としてもよい。
これにより、常時、吸込圧力を表示できるため、季節による井戸の吸上揚程の変化を計測して自動圧力調整弁を再調整することが可能となる。
さらに、上記実施形態の構成要件のうち一部を省略しても本発明を実現可能である。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(1)
吸込口と、吐出口と、戻し口と、を有するポンプケーシングと、前記ポンプケーシング内に配されるインペラと、を有するポンプ部と、
前記ポンプ部の吸込側に連通する吸込路と、前記戻し口から前記吸込路に連通する戻し路と、ノズルと、を有するジェット部と、
前記ポンプ部に設けられ、前記戻し路に送られる戻し流と前記ポンプ部の二次側に送られる吐出流の配分を調整する圧力調整弁と、
前記ポンプ部の吸込側の圧力を検出及び表示する圧力検出部と、
を備える給水ユニットの、前記吐出口の二次側に設けられる1以上の水栓を全て開いた状態で、吸込揚程が所定範囲となる条件を満たすように、前記圧力調整弁を調整する、給水ユニットの調整方法。
(2)
ポンプ室を構成するとともに、前記ポンプ室に通じる吸込口、吐出口、及び戻し口と、前記吐出口及び前記戻し口に連通する弁口と、を有するポンプケーシングと、前記ポンプ室に配されるインペラと、を有するポンプ部と、
前記ポンプ部の吸込側に連通する吸込路と、前記戻し口から前記吸込路に連通する戻し路と、ノズルと、を有するジェット部と、
前記弁口に配され、前記ポンプ部の圧力に応じて開閉し、前記ポンプ部の液体を前記吐出口に向かう吐出流と前記戻し路を介して前記ノズルの一次側に向かう戻し流とに分流させる、開閉弁を備える、圧力調整弁と、
前記ポンプ部の吸込側の圧力を検出及び表示する吸込圧力検出部と、
前記ポンプ部の吐出側の流量を検出する流量検出部と、
検出された前記吐出側の流量を表示する表示部と、
を備える給水ユニットの、前記吐出口の二次側に設けられる1以上の水栓の少なくとも1つを開き、任意の流量を流した状態において、前記吐出側の流量と前記吸込側の圧力の関係が、所定範囲となる条件を満たすように、前記圧力調整弁を調整する、給水ユニットの調整方法。
(3)
最大流量時の吸込揚程がΔ7m〜8mとなるように前記圧力調整弁を調整する、(1)または(2)に記載の給水ユニットの調整方法。
(4)
前記流量検出部は、前記圧力調整弁の二次側に配されるパドルと、前記パドルに接続される軸を支える軸受を備えるセンサーボディと、前記パドルに装着される磁石と、前記センサーボディの上部に配され前記磁石の磁束を検出し、当該磁束に比例する電圧を出力するリニア出力タイプの磁気センサと、を備える、請求項2に記載の給水ユニットの調整方法。
(5)
ポンプケーシングを有するポンプ部と、
前記ポンプ部の吸込側に連通する吸込路と、前記ポンプケーシング内部から前記吸込路に連通する戻し路と、ノズルと、を有するジェット部と、
前記ポンプ部に設けられ、前記戻し路に送られる戻し流と前記ポンプ部の二次側に送られる吐出流の配分を調整する圧力調整弁と、
前記ポンプ部の吸込側の圧力を検出及び表示する圧力検出部と、
を備え、
前記圧力調整弁は、吐出口の二次側に設けられる1以上の水栓を全て開いた状態における吸込揚程がΔ7m〜8mの範囲となる条件を満たすように、調整される、給水ユニット。
1…給水ユニット、10…ポンプ装置、11…ポンプ部、12…モータ、13…アキュムレータ、14…電装部、14a…表示部、14b…電装箱、15…ベース部、16…ポンプカバー、24…ケーシング、24a…吸込口、24b…吐出口、24c…戻し口、24d…ポンプ室、24e…吸込室、24f…吐出室、24g…上壁、24h…隔壁、24i…吐出管、24j…開口、24k…弁口、24l…センサ開口、25…インペラ、32…キャップ、34…自動圧力調整弁(圧力調整弁)、36…ダイヤフラム、37…ばね、38…ねじ、39…弁体、40…センサユニット、40a…開口、41…センサーボディ、41a…孔部、41b…取付け部、42…吐出圧力センサ、43…流量センサ、43a…軸受、43b…パドル軸、43c…パドル、43d…磁石、43e…磁気センサ、44…吸込圧力センサ、46…センサカバー、50…ジェット部、51…吸込連結管、52…ディフューザー、53…ノズル、54…戻し連結管、55…供給管、55a…供給口、56…戻し配管、56a…戻しフランジ、57…吸込配管、57a…吸込フランジ、58…ストレーナ。

Claims (3)

  1. ポンプ室を構成するとともに、前記ポンプ室に通じる吸込口、吐出口、及び戻し口と、前記吐出口及び前記戻し口に連通する弁口と、を有するポンプケーシングと、前記ポンプ室に配されるインペラと、を有するポンプ部と、
    前記ポンプ部の吸込側に連通する吸込路と、前記戻し口から前記吸込路に連通する戻し路と、ノズルと、を有するジェット部と、
    前記弁口に配され、前記ポンプ部の圧力に応じて開閉し、前記ポンプ部の液体を前記吐出口に向かう吐出流と前記戻し路を介して前記ノズルの一次側に向かう戻し流とに分流させる、開閉弁を備える、圧力調整弁と、
    前記ポンプ部の吸込側の圧力を検出及び表示する吸込圧力検出部と、
    前記ポンプ部の吐出側の流量を検出する流量検出部と、
    検出された前記吐出側の流量を表示する表示部と、
    を備える給水ユニットの、前記吐出口の二次側に設けられる1以上の水栓の少なくとも1つを開き、任意の流量を流した状態において、前記吐出側の流量と前記吸込側の圧力の関係が、所定範囲となる条件を満たすように、前記圧力調整弁を調整する、給水ユニットの調整方法。
  2. 最大流量時の吸込揚程がΔ7m〜8mとなるように前記圧力調整弁を調整する、請求項に記載の給水ユニットの調整方法。
  3. 前記流量検出部は、前記圧力調整弁の二次側に配されるパドルと、前記パドルに接続される軸を支える軸受を備えるセンサーボディと、前記パドルに装着される磁石と、前記センサーボディの上部に配され前記磁石の磁束を検出し、当該磁束に比例する電圧を出力するリニア出力タイプの磁気センサと、を備える、請求項に記載の給水ユニットの調整方法。
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