JP6393439B1 - 多関節型義指 - Google Patents

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Abstract

【課題】義指において重量物を取り扱うために、義指の関節機構としてリンク機構を採用し、一定の角度以上に関節を屈曲させ、一定の範囲に荷重をかけたときに、関節の屈曲が維持される多関節型義指を提供することを目的とする。【解決手段】本発明の多関節型義指は、第1リンクないし第4リンクからなる四節の閉リンクを基本構造とし、閉リンクは複数あって、閉リンクが第1リンクの側の隣接閉リンクと接続するときは、第1リンクは、隣接閉リンクの第4リンクと、隣接する閉リンクの第1リンクの中央部に設けられた節で揺動可能に接続され、第2リンクは、隣接閉リンクの第2リンクと、第1リンクと接続する節から延伸した端部の節で揺動可能に接続され、閉リンクが近位で終端となるときは、終端閉リンクは第2リンクおよび第4リンクのみからなる、繰り返し構造および終端構造を備えることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、身体の各部分のための人工的代替物に関するものであって、詳しくは、人工指、義指に関するものである。
身体の各部分のための人工的代替物のうち、欠失した四肢の一部の形態または機能を代償するために装着、使用する人工の手足のことを人工四肢または義肢という。義肢は、欠失した部位に応じて製作される。上肢を欠失した者に用いる義肢は義手と呼ばれ、大型の義手では肩関節から先を離断した場合に用いる肩義手があり、小型の義肢では指を離断した場合に用いる義指がある。
義手は、外観の復元を目的とした装飾用義手、特定の作業に適した形状の手先具を有する作業用義手、何らかの力源によって手先の動作を制御する能動義手などに分類される。能動義手のうち、電力を力源とするものを電動義手ということがある。義手のうち、義指に関しては、継手を備えた中子による受動的な屈伸ができれば十分であり、通常の行為については反対の手での代用が可能であるという理由から、作業用や能動的な義指ではなく、装飾用の義指を製作することが多い。しかしながら、能動的な指の屈伸といった機能性を求めて、電力や残存筋力を利用して屈伸を可能とする義指が製作されることもある。
能動的な義指として、特許文献1および2において、残存する基部の動作を利用して指の屈曲を制御する義指が開示されている。特許文献1に開示された義指は、残存する基部の関節の動作が、義指の偏心リンク機構に伝達して義指が屈伸する機構を備える。また、特許文献2に開示された義指は、残存する基部の動作または電動によって、義指から延伸する屈曲用のワイヤーと伸展用のワイヤーの張力を制御して義指が屈伸する機構を備える。
特表2007−502650号公報 特開2015−146998号公報
受動的な屈曲ができる装飾用の義指は、任意に関節角度を設定でき、物を軽度に押さえて摘まみ上げるといった行為は可能であるものの、重量物を持ち上げることは困難である。能動的な義指は、残存肢への負担および機構的な強度などから、義指のみで大きな荷重を受けることはやはり困難である。
そこで、本発明は、義指において重量物を取り扱うために、義指の関節機構としてリンク機構を採用し、一定の角度以上に関節を屈曲させ、一定の範囲に荷重をかけたときに、関節の屈曲が維持される多関節型義指を提供することを目的とする。
すなわち、本発明は前記した目的を達成せんとするもので、請求項1の手段は、本発明の多関節型義指は、第1リンクと、前記第1リンクの両端の節でそれぞれ揺動可能に接続される第2リンクおよび第3リンクと、前記第2リンクおよび前記第3リンクの他の節で揺動可能に接続され、前記第1リンクに対向する第4リンクからなる閉リンクを備え、前記閉リンクは複数あって、前記閉リンクが前記第1リンクの側の隣接閉リンクと接続するときは、前記第1リンクは、前記隣接閉リンクの第4リンクと、前記第1リンクの中央部に設けられた節で揺動可能に接続され、前記第2リンクは、前記隣接閉リンクの第2リンクと、前記第1リンクと接続する節から延伸した端部の節で揺動可能に接続され、前記閉リンクが近位で終端となるときは、終端閉リンクは第2リンクおよび第4リンクのみからなる、繰り返し構造および終端構造を備えることを特徴とする。
本発明の多関節型義指は、請求項1の構成によって、中手骨、基節骨または中節骨の中途から欠失した第1指ないし第5指のための装飾用の義指の中子となることができ、義手における指部分としても使用可能である。また、本発明の多関節型義指は、リンク構造による梃子の原理によって屈曲状態を維持することが可能であるため、手提げ部分を有する袋や鞄を持つといった把持動作が容易となる。さらに、本発明の多関節型義指の各部品は、能動的な義指と比較して総じて肉厚に形成できるため、本発明の多関節型義指は、能動的な義指よりも耐久性に優れる。
本発明の3関節型の多関節型義指の伸展状態を表す斜視図である。 本発明の3関節型の多関節型義指の伸展状態を表し、(a)は右側面図、(b)は背面図である。 本発明の3関節型の多関節型義指の分解斜視図である。 本発明の3関節型の多関節型義指の第1屈曲状態を表す右側面図である。 本発明の3関節型の多関節型義指の第2屈曲状態を表す右側面図である。 本発明の3関節型の多関節型義指の第3屈曲状態を表す右側面図である。 本発明の3関節型の多関節型義指の第3屈曲状態の斜視図である。 本発明の2関節型の多関節型義指の伸展状態を表し、(a)は右側面図、(b)は背面図である。 本発明の2関節型の多関節型義指の分解斜視図である。 本発明の2関節型の多関節型義指の屈曲状態を表す右側面図である。 本発明の多関節型義指の使用状態を示す参考図である。 本発明の多関節型義指の使用状態を示す参考図である。
以下、図面を参照しながら、本発明について実施するための形態を説明する。
図1は本発明の多関節型義指1の伸展状態を表す正面右側から見た斜視図である。以下、掌側を正面として説明する。また、図2は、本発明の多関節型義指1の伸展状態を表し、(a)は右側面図、(b)は背面図である。(a)は左側が掌側であり、上方が指先、下方が指根に相当する。また、(b)は、背側から見た指の正面視に相当する。図1および図2の多関節型義指1は、3箇所の閉リンクが指の関節機能を担当し、中手骨の中途から欠失した第2、第3、第4、または第5指に用いることができる。本発明の多関節型義指1に用いるリンクは、第1リンクと、第1リンクの両端の節でそれぞれ揺動可能に接続される第2リンクおよび第3リンクと、第2リンクおよび第3リンクの他の節で揺動可能に接続され、第1リンクに対向する第4リンクを有する四節の閉リンクを基本とする。本発明の多関節型義指1は、当該閉リンク全体を揺動可能とし、かつ荷重に耐えて屈曲状態を維持するために、閉リンクにさらなる節を付加して繰り返し構造とする多節リンクである。
多関節型義指1の最も指先側に近い第1閉リンク100は、遠位指節間関節の機能を担当する。第1中央リンク110、第1掌側リンク120、第1背側リンク130および指先リンク140が、四節の閉リンクを構成し、それぞれ、第1リンク、第2リンク、第3リンクおよび第4リンクに相当する。第1掌側リンク120および第1背側リンク130は、互いに対向し、第1中央リンク110の両端の節101および節102でそれぞれ揺動可能に接続される。また、指先リンク140は、第1掌側リンク120の節103および第1背側リンク130の節104で揺動可能に接続され、第1中央リンク110に対向する。
第1閉リンク100と指根側に隣接する第2閉リンク200は、近位指節間関節の機能を担当する。第2中央リンク210、第2掌側リンク220、第2背側リンク230ならびに第1左接続リンク240および第1右接続リンク250が、四節の閉リンクを構成する。第2中央リンク210、第2掌側リンク220および第2背側リンク230は、それぞれ、第1リンク、第2リンク、第3リンクに相当し、第1左接続リンク240および第1右接続リンク250は、一対の並行リンクとして、第4リンクに相当する。第2掌側リンク220および第2背側リンク230は、互いに対向し、第2中央リンク210の両端の節201および節202でそれぞれ揺動可能に接続される。また、第1左接続リンク240および第1右接続リンク250は、第2掌側リンク220の節203および第2背側リンク230の節204で揺動可能に接続され、第2中央リンク210に対向する。
第2閉リンク200からさらに指根側に隣接する第3閉リンク300は、第2、第3、第4、または第5指の中手指節間関節の機能を担当する。第3中央リンク310、第3掌側リンク320、第3背側リンク330ならびに第2左接続リンク340および第2右接続リンク350が、四節の閉リンクを構成する。第3中央リンク310、第3掌側リンク320および第3背側リンク330は、それぞれ、第1リンク、第2リンク、第3リンクに相当し、第2左接続リンク340および第2右接続リンク350は、一対の並行リンクとして、第4リンクに相当する。第3掌側リンク320および第3背側リンク330は、互いに対向し、第3中央リンク310の両端の節301および節302でそれぞれ揺動可能に接続される。また、第2左接続リンク340および第2右接続リンク350は、第3掌側リンク320の節303および第3背側リンク330の節304で揺動可能に接続され、第3中央リンク310に対向する。
本発明の多関節型義指1は、閉リンクが複数あって、ある閉リンクと、その閉リンクに隣接する閉リンクが接続する繰り返し構造を有する。ある閉リンクの第1リンクの側の隣接閉リンクと接続するときは、第1リンクは、隣接閉リンクの第4リンクと、第1リンクの中央部に設けられた節で揺動可能に接続される。また、第2リンクは、隣接閉リンクの第2リンクと、第1リンクと接続する節から延伸した端部の節で揺動可能に接続される。
第1閉リンク100と第2閉リンク200の接続は、具体的には、第2閉リンク200の第1左接続リンク240および第1右接続リンク250が、隣接する第1閉リンク100の第1中央リンク110の中央の節で揺動可能に接続される。また、第2掌側リンク220が、第1左接続リンク240および第1右接続リンク250と接続する節203から先に延伸して、隣接する第1閉リンク100の節101から延伸する第1掌側リンク120の端部と揺動可能に接続される。
第2閉リンク200と第3閉リンク300の接続は、具体的には、第3閉リンク300の第2左接続リンク340および第2右接続リンク350が、隣接する第2閉リンク200の第2中央リンク210の中央の節で揺動可能に接続される。また、第3掌側リンク320が、第2左接続リンク340および第2右接続リンク350と接続する節303から先に延伸して、隣接する第2閉リンク200の節201から延伸する第2掌側リンク220の端部と揺動可能に接続される。
ある閉リンクが近位で終端となるときは、終端閉リンクは第2リンクおよび第4リンクのみからなる終端構造を備える。本発明の多関節型義指1は、第3閉リンク300の指根側には、指根端部が配置される。指根端部は、指根リンク360および第4掌側リンク370からなる終端構造を備える。指根リンク360は、隣接する第3閉リンク300の第3中央リンク310の中央の節で揺動可能に接続される。また、第4掌側リンク370は、指根リンク360および第3掌側リンク320の節で揺動可能に接続される。指根端部は、閉リンクから第1リンクおよび第3リンクならびに第1リンクおよび第3リンクに係る節が欠損した構成であり、多関節型義指1の繰り返し構造を終了させる。
また、第1閉リンク100に関しては、第2リンクに相当する第1掌側リンク120は、指先リンク140と接続する節から先に延伸せず、指先リンク140は、隣接する他の閉リンクの第1リンクに相当するリンクとの間の節を有さない。第1閉リンク100は、指先側に他の閉リンクと接続する節が欠損した構成であり、これによって、多関節型義指1の繰り返し構造を終了させる。
図3は、多関節型義指1の分解斜視図である。多関節型義指1は、図示の通り、16のリンクと、19の節を揺動可能に支持する軸401ないし軸419から構成されている。各リンクは、各軸を挿通するための貫通孔が形成される。
第1中央リンク110は、平面視においてH字状であり、側面視においてやや湾曲した形状である。第1中央リンク110は、第1掌側リンク120、第1背側リンク130、第1左接続リンク240および第1右接続リンク250と接続するための孔111、孔112、孔113、孔114および孔115を有する。孔115は、第1中央リンク110の桟部116を貫通する。
第1掌側リンク120は、正面視において略長方形であり、側面視においてやや湾曲した形状である。第1掌側リンク120は、第1中央リンク110、指先リンク140および第2掌側リンク220と接続するための孔121、孔122および孔123を有する。
第1背側リンク130は、正面視において略長方形の板状の形状である。第1背側リンク130は、第1中央リンク110および指先リンク140と接続するための孔131および孔132を有する。
指先リンク140は、指の末節骨に似せた形状である。指先リンク140は、第1掌側リンク120および第1背側リンク130と接続するための孔141、孔142、孔143および孔144を有する。
第2中央リンク210は、側面視において第1中央リンク110と同様にやや湾曲するが、平面視において十字状であり、第1中央リンク110とは異なる形状である。第2中央リンク210は、第2掌側リンク220、第2背側リンク230、第2左接続リンク340および第2右接続リンク350と接続するための孔211、孔212および孔213を有する。第2中央リンク210は、左突出部214および右突出部215が設けられ、孔213は、左突出部214および右突出部215を貫通する。
第2掌側リンク220は、側面視において第1掌側リンク120と同様にやや湾曲するが、正面視においてH字状であり、第1掌側リンク120とは異なる形状である。第2掌側リンク220は、第1掌側リンク120、第2中央リンク210、第3掌側リンク320、第1左接続リンク240および第1右接続リンク250と接続するための孔221、孔222、孔223、孔224、孔225、孔226および孔227を有する。孔227は、第2掌側リンク220の桟部228を貫通する。
第2背側リンク230は、正面視においてコの字状の形状である。第2背側リンク230は、第2中央リンク210、第1左接続リンク240および第1右接続リンク250と接続するための孔231、孔232および孔233を有する。孔233は、第2背側リンク230の桟部234を貫通する。
第1左接続リンク240は、側面視において略三角形の板状の形状である。第1左接続リンク240は、第1中央リンク110、第2掌側リンク220および第2背側リンク230と接続するための孔241、孔242および孔243を有する。第1左接続リンク240の並行リンクである第1右接続リンク250は、第1左接続リンク240と対称の形状であり、第1中央リンク110、第2掌側リンク220および第2背側リンク230と接続するための孔251、孔252および孔253を有する。
第3中央リンク310は、平面視においてH字状であり、側面視においてやや湾曲した形状であり、第1中央リンク110と同形である。第3中央リンク310は、第3掌側リンク320、第3背側リンク330および指根リンク360と接続するための孔311、孔312、孔313、孔314および孔315を有する。孔315は、第3中央リンク310の桟部316を貫通する。
第3掌側リンク320は、正面視において略長方形であり、側面視においてやや湾曲した形状であり、長辺は第1掌側リンク120より長い。第3掌側リンク320は、第3中央リンク310、第2掌側リンク220、第4掌側リンク370、第2左接続リンク340および第2右接続リンク350と接続するための孔321、孔322、孔323および孔324を有する。
第3背側リンク330は、正面視において略長方形の板状の形状であり、第1背側リンク130と同形である。第3背側リンク330は、第3中央リンク310、第2左接続リンク340および第2右接続リンク350と接続するための孔331および孔332を有する。
第2左接続リンク340は、側面視において略三角形の板状の形状である。第2左接続リンク340は、第2中央リンク210、第3掌側リンク320および第3背側リンク330と接続するための孔341、孔342および孔343を有する。第2左接続リンク340の内側には突出部344、突出部345および突出部346が設けられ、各孔は各突出部を貫通する。第2左接続リンク340の並行リンクである第2右接続リンク350は、第2左接続リンク340と対称の形状であり、第2中央リンク210、第3掌側リンク320および第3背側リンク330と接続するための孔351、孔352および孔353を有する。第2右接続リンク350の内側には突出部354、突出部355および突出部356が設けられ、各孔は各突出部を貫通する。
指根リンク360は、指根接続部361の両側に略三角形の板状の部材が配置された形状である。指根リンク360は第3中央リンク310および第4掌側リンク370と接続するための孔362、孔363、孔364および孔365を有する。
第4掌側リンク370は、正面視においてH字状であり、第2掌側リンク220の指先側の半分と同様の形状である。第4掌側リンク370は、第3掌側リンク320および指根リンク360と接続するための孔371、孔372および孔373を有する。孔373は、第4掌側リンク370の桟部374を貫通する。
軸401ないし軸419は、各リンクを接続するために十分な高さを有する円柱体であり、2つのリンクを揺動可能に接続する。
軸401は、第1中央リンク110および第1掌側リンク120を接続し、孔111、孔121および孔112に挿通される。軸402は、第1中央リンク110および第1背側リンク130を接続し、孔113、孔131および孔114に挿通される。軸403は、第1掌側リンク120および指先リンク140を接続し、孔141、孔122および孔142に挿通される。軸404は、第1背側リンク130および指先リンク140を接続し、孔143、孔132および孔144に挿通される。軸401、軸402、軸403および軸404は、第1閉リンク100の基本の4つの節である節101、節102、節103および節104に相当する。
軸405は、第2中央リンク210および第2掌側リンク220を接続し、孔223、孔211および孔224に挿通される。軸406は、第2中央リンク210および第2背側リンク230を接続し、孔231、孔212および孔232に挿通される。軸407は、第2掌側リンク220、第1左接続リンク240および第1右接続リンク250を接続し、孔242、孔227および孔252に挿通される。軸408は、第2背側リンク230、第1左接続リンク240および第1右接続リンク250を接続し、孔243、孔233および孔253に挿通される。軸405、軸406、軸407および軸408は、第2閉リンク200の基本の4つの節である節201、節202、節203、節204に相当する。
軸409は、第3中央リンク310および第3掌側リンク320を接続し、孔311、孔321および孔312に挿通される。軸410は、第3中央リンク310および第3背側リンク330を接続し、孔313、孔331および孔314に挿通される。軸411は、第3掌側リンク320、第2左接続リンク340および第2右接続リンク350を接続し、孔342、孔324および孔352に挿通される。軸412は、第3背側リンク330、第2左接続リンク340および第2右接続リンク350を接続し、孔343、孔332および孔353に挿通される。軸409、軸410、軸411および軸412は、第3閉リンク300の基本の4つの節である節301、節302、節303、節304に相当する。
軸413は、第1掌側リンク120および第2掌側リンク220を接続し、孔221、孔123および孔222に挿通される。軸414は、第1中央リンク110、第1左接続リンク240および第1右接続リンク250を接続し、孔241、孔115および孔251に挿通される。軸413および軸414を中間節として、繰り返し構造である第1閉リンク100および第2閉リンク200が連動する。
軸415は、第2掌側リンク220および第3掌側リンク320を接続し、孔225、孔322および孔226に挿通される。軸416は、第2中央リンク210、第2左接続リンク340および第2右接続リンク350を接続し、孔341、孔213および孔351に挿通される。軸415および軸416を中間節として、繰り返し構造である第2閉リンク200および第3閉リンク300が連動する。
軸417は、第3掌側リンク320および第4掌側リンク370を接続し、孔371、孔323および孔372に挿通される。軸418は、第3中央リンク310、指根リンク360を接続し、孔362、孔315および孔363に挿通される。軸419は、指根リンク360および第4掌側リンク370を接続し、孔364、孔373および孔365に挿通される。指根リンク360、第4掌側リンク370は、軸417、軸418および軸419によって、第3閉リンク300の全体が指根リンク360に対して揺動可能となる。
図4は、図2(a)に示す多関節型義指1の伸展状態から、第3閉リンク300が回動を始めた第1屈曲状態、図5は、第1屈曲状態から第2閉リンク200が回動を始めた第2屈曲状態、図6(a)は、第2屈曲状態から第1閉リンク100が回動した第3屈曲状態を表す右側面図である。図7は、第3屈曲状態の斜視図である。伸展状態においては、掌側にある指先リンク140から第4掌側リンク370までが直線的に連結しているため、当該連結より背側にある軸414、軸416および軸418の各軸を回動して各閉リンクが背側に屈曲することは制限される。他方、第1背側リンク130、第2背側リンク230および第3背側リンク330は互いに直結していないため、軸414、軸416および軸418の各軸を回動して各閉リンクが掌側に屈曲することは許容される。
指根リンク360が固定された状態で、図2(a)の伸展状態から指先リンク140に背側から掌側に荷重をかけると、指先から最も遠い第4掌側リンク370が作用を受け、回動を開始する。軸418は反時計回りにトルクが発生し、軸417が背側に移動する。軸417が背側に移動することによって、第3掌側リンク320が作用を受け、第4掌側リンク370に対して屈曲する。第3掌側リンク320が第4掌側リンク370に対して屈曲するとき、第3掌側リンク320に接続する第3中央リンク310が軸418を軸として反時計回りに回動し、共に第3閉リンク300を構成する第3背側リンク330、第2左接続リンク340および第2右接続リンク350が従動する。当該従動は第3閉リンク300の各部が当接し、回動が制限されることによって終了する。当該従動が始まると、第3掌側リンク320と第2掌側リンク220を接続する軸415が背側に移動し、第2掌側リンク220が作用を受け、第3閉リンク300と同様に第2閉リンク200が回動および従動する。同様に第1閉リンク100も従動し、最終的には指先リンク140の回動が制限されて第3屈曲状態に至る。
図6(b)は、第3屈曲状態において軸413より指根側に荷重をかけたときの変位の仮想図である。第3屈曲状態において、各掌リンクおよび各接続リンクに掌側から背側に向けて荷重をかけると、荷重の方向が軸413を境界として指先側か指根側かによって、各軸に発生するトルクの方向が異なる。荷重が軸413より指根側にかかる場合は、軸414、軸416および軸418に反時計回りのトルクが発生する。例えば、第2掌側リンク220に図6(b)において矢印で示すように掌側から背側に向けて荷重をかけると、軸418に反時計回りのトルクが発生し、第3中央リンク310および第3掌側リンク320が従動しようとし、軸419に時計回りのトルクが発生する。しかし、実際には各リンクの干渉によって変位はせず、第3屈曲状態が維持される。
図6(c)は、第3屈曲状態から軸413より指先側に荷重をかけたときの変位の初期の状態を示す。荷重が軸413より指先側、例えば、荷重が図6(c)において矢印で示すように指先リンク140にかかる場合は、軸414に時計回りのトルクが発生し、第2屈曲状態に変位する。ここで、軸415より指先側に荷重をかけると、軸416に時計回りのトルクが発生し、全体として第1屈曲状態に変位する。第1屈曲状態からさらに軸417より指先側に荷重をかけると、軸418に時計回りのトルクが発生し、全体として伸展状態に変位する。
図8は、本発明の多関節型義指2の伸展状態を表し、(a)は右側面図、(b)は背面図である。(a)は左側が掌側であり、上方が指先、下方が指根に相当する。また、(b)は、背側から見た指の正面視に相当する。多関節型義指2は、多関節型義指1より繰り返し構造を1つ減じた多節リンクである。図8の多関節型義指2は、2箇所の閉リンクが指の関節に相当し、基節骨の中途から欠失した第2、第3、第4、または第5指に、ならびに、中手骨の中途から欠失した第1指に用いることができる。
多関節型義指2の最も指先側に近い第1閉リンク500は、第2ないし第5指の遠位指節間関節および第1指の指節間関節の機能を担当し、多関節型義指1と同様の構成である。第1中央リンク510、第1掌側リンク520、第1背側リンク530および指先リンク540が、四節の閉リンクを構成し、それぞれ、第1リンク、第2リンク、第3リンクおよび第4リンクに相当する。第1掌側リンク520および第1背側リンク530は、互いに対向し、第1中央リンク510の両端の節501および節502でそれぞれ揺動可能に接続される。また、指先リンク540は、第1掌側リンク520の節503および第1背側リンク530の節504で揺動可能に接続され、第1中央リンク510に対向する。
第1閉リンク500と指根側に隣接する第2閉リンク600は、第2ないし第5指の近位指節間関節および第1指の中手指節間関節の機能を担当する。第2中央リンク610、第2掌側リンク620、第2背側リンク630ならびに第1左接続リンク640および第1右接続リンク650が、四節の閉リンクを構成する。第2中央リンク610、第2掌側リンク620および第2背側リンク630は、それぞれ、第1リンク、第2リンク、第3リンクに相当し、第1左接続リンク640および第1右接続リンク650は、一対の並行リンクとして、第4リンクに相当する。第2掌側リンク620および第2背側リンク630は、互いに対向し、第2中央リンク610の両端の節601および節602でそれぞれ揺動可能に接続される。また、第1左接続リンク640および第1右接続リンク650は、第2掌側リンク620の節603および第2背側リンク630の節604で揺動可能に接続され、第2中央リンク610に対向する。
本発明の多関節型義指2は、多関節型義指1と同様に、閉リンクが複数あって、ある閉リンクと、その閉リンクに隣接する閉リンクが接続する繰り返し構造を有する。ある閉リンクの第1リンクの側の隣接閉リンクと接続するときは、第1リンクは、隣接閉リンクの第4リンクと、第1リンクの中央部に設けられた節で揺動可能に接続される。また、第2リンクは、隣接閉リンクの第2リンクと、第1リンクと接続する節から延伸した端部の節で揺動可能に接続される。
第1閉リンク500と第2閉リンク600の接続は、具体的には、第2閉リンク600の第1左接続リンク640および第1右接続リンク650が、隣接する第1閉リンク500の第1中央リンク510の中央の節で揺動可能に接続される。また、第2掌側リンク620が、第1左接続リンク640および第1右接続リンク650と接続する節603から先に延伸して、隣接する第1閉リンク500の節501から延伸する第1掌側リンク520の端部と揺動可能に接続される。
ある閉リンクが近位で終端となるときは、終端閉リンクは第2リンクおよび第4リンクのみからなる終端構造を備える。本発明の多関節型義指2は、多関節型義指1と同様に、第2閉リンク600の指根側には、指根端部が配置される。指根端部は、指根リンク660および第3掌側リンク670からなる終端構造を備える。指根リンク660は、隣接する第2閉リンク600の第2中央リンク610の中央の節で揺動可能に接続される。また、第3掌側リンク670は、指根リンク660および第2掌側リンク620の節で揺動可能に接続される。指根端部は、閉リンクから第1リンクおよび第3リンクならびに第1リンクおよび第3リンクに係る節が欠損した構成であり、多関節型義指2の繰り返し構造を終了させる。
また、第1閉リンク500に関しては、第2リンクに相当する第1掌側リンク520は、指先リンク540と接続する節から先に延伸せず、指先リンク540は、隣接する他の閉リンクの第1リンクに相当するリンクとの間の節を有さない。第1閉リンク500は、指先側に他の閉リンクと接続する節が欠損した構成であり、これによって、多関節型義指2の繰り返し構造を終了させる。
図9は、多関節型義指2の分解斜視図である。多関節型義指2は、図示の通り、11のリンクと、13の節を揺動可能に支持する軸701ないし軸713から構成されている。各リンクは、各軸を挿通するための貫通孔が形成される。
第1中央リンク510は、平面視においてH字状であり、側面視においてやや湾曲した形状である。第1中央リンク510は、第1掌側リンク520、第1背側リンク530、第1左接続リンク640および第1右接続リンク650と接続するための孔511、孔512、孔513、孔514および孔515を有する。孔515は、第1中央リンク510の桟部516を貫通する。
第1掌側リンク520は、正面視において略長方形であり、側面視においてやや湾曲した形状である。第1掌側リンク520は、第1中央リンク510、指先リンク540および第2掌側リンク620と接続するための孔521、孔522および孔523を有する。
第1背側リンク530は、正面視において略長方形の板状の形状である。第1背側リンク530は、第1中央リンク510および指先リンク540と接続するための孔531および孔532を有する。
指先リンク540は、指の末節骨に似せた形状である。指先リンク540は、第1掌側リンク520および第1背側リンク530と接続するための孔541、孔542、孔543および孔544を有する。
第2中央リンク610は、側面視において第1中央リンク510と同様にやや湾曲するが、平面視において十字状であり、第1中央リンク510とは異なる形状である。第2中央リンク610は、第2掌側リンク620、第2背側リンク630および指根リンク360と接続するための孔611、孔612および孔613を有する。第2中央リンク610は、左突出部614および右突出部615が設けられ、孔613は、左突出部614および右突出部615を貫通する。
第2掌側リンク620は、側面視において第1掌側リンク520と同様にやや湾曲するが、正面視においてH字状であり、第1掌側リンク520とは異なる形状である。第2掌側リンク620は、第1掌側リンク520、第2中央リンク610、第3掌側リンク670、第1左接続リンク640および第1右接続リンク650と接続するための孔621、孔622、孔623、孔624、孔625、孔626および孔627を有する。孔627は、第2掌側リンク620の桟部628を貫通する。
第2背側リンク630は、正面視においてコの字状の形状である。第2背側リンク630は、第2中央リンク610、第1左接続リンク640および第1右接続リンク650と接続するための孔631、孔632および孔633を有する。孔633は、第2背側リンク630の桟部634を貫通する。
第1左接続リンク640は、側面視において略三角形の板状の形状である。第1左接続リンク640は、第1中央リンク510、第2掌側リンク620および第2背側リンク630と接続するための孔641、孔642および孔643を有する。第1左接続リンク640の並行リンクである第1右接続リンク650は、第1左接続リンク640と対称の形状であり、第1中央リンク510、第2掌側リンク620および第2背側リンク630と接続するための孔651、孔652および孔653を有する。
指根リンク660は、指根接続部661の両側に略三角形の板状の部材が配置された形状である。指根リンク660は第2中央リンク610および第3掌側リンク670と接続するための孔662、孔663、孔664および孔665を有する。
第3掌側リンク670は、正面視において十字状である。第3掌側リンク670は、第2掌側リンク620および指根リンク660と接続するための孔671および孔672を有する。第3掌側リンク670は、左突出部673および右突出部674が設けられ、孔672は、左突出部673および右突出部674を貫通する。
軸701ないし軸713は、各リンクを接続するために十分な高さを有する円柱体であり、2つのリンクを揺動可能に接続する。
軸701は、第1中央リンク510および第1掌側リンク520を接続し、孔511、孔521および孔512に挿通される。軸702は、第1中央リンク510および第1背側リンク530を接続し、孔513、孔531および孔514に挿通される。軸703は、第1掌側リンク520および指先リンク540を接続し、孔541、孔522および孔542に挿通される。軸704は、第1背側リンク530および指先リンク540を接続し、孔543、孔532および孔544に挿通される。軸701、軸702、軸703および軸704は、第1閉リンク500の基本の4つの節である節501、節502、節503および節504に相当する。
軸705は、第2中央リンク610および第2掌側リンク620を接続し、孔623、孔611および孔624に挿通される。軸706は、第2中央リンク610および第2背側リンク630を接続し、孔631、孔612および孔632に挿通される。軸707は、第2掌側リンク620、第1左接続リンク640および第1右接続リンク650を接続し、孔642、孔627および孔652に挿通される。軸708は、第2背側リンク630、第1左接続リンク640および第1右接続リンク650を接続し、孔643、孔633および孔653に挿通される。軸705、軸706、軸707および軸708は、第2閉リンク600の基本の4つの節である節601、節602、節603、節604に相当する。
軸709は、第1掌側リンク520および第2掌側リンク620を接続し、孔621、孔523および孔622に挿通される。軸710は、第1中央リンク510、第1左接続リンク640および第1右接続リンク650を接続し、孔641、孔515および孔651に挿通される。軸709および軸710を中間節として、繰り返し構造である第1閉リンク500および第2閉リンク600が連動する。
軸711は、第2掌側リンク620および第3掌側リンク670を接続し、孔625、孔671および孔626に挿通される。軸712は、第2中央リンク610、指根リンク660を接続し、孔662、孔613および孔663に挿通される。軸713は、指根リンク660および第3掌側リンク670を接続し、孔664、孔672および孔665に挿通される。指根リンク660、第3掌側リンク670は、軸711、軸712および軸713によって、第2閉リンク600の全体が指根リンク660に対して揺動可能となる。
図8(a)の伸展状態においては、掌側にある指先リンク540から第3掌側リンク670までが直線的に連結しているため、当該連結より背側にある軸710および軸712の各軸を回動して各閉リンクが背側に屈曲することは制限される。他方、第1背側リンク530および第2背側リンク630は互いに直結していないため、軸710および軸712の各軸を回動して各閉リンクが掌側に屈曲することは許容される。
図10は、多関節型義指2の屈曲状態を表す右側面図である。指根リンク660が固定された状態で、図8(a)の伸展状態から指先リンク540に背側から掌側に荷重をかけると、指先から最も遠い第3掌側リンク670が作用を受け、回動を開始する。軸712は反時計回りにトルクが発生し、軸711が背側に移動する。軸711が背側に移動することによって、第2掌側リンク620が作用を受け、第3掌側リンク670に対して屈曲する。第2掌側リンク620が第3掌側リンク670に対して屈曲するとき、第2掌側リンク620に接続する第2中央リンク610が軸712を軸として反時計回りに回動し、共に第2閉リンク600を構成する第2背側リンク630、第1左接続リンク640および第1右接続リンク650が従動する。当該従動は第2閉リンク600の各部が当接し、回動が制限されることによって終了する。当該従動が始まると、第2掌側リンク620と第1掌側リンク520を接続する軸709が背側に移動し、第1掌側リンク520が作用を受け、第2閉リンク600と同様に第1閉リンク500が回動および従動し、最終的には指先リンク540の回動が制限されて、図10(a)に示す屈曲状態に至る。
図10(b)は、屈曲状態において軸709より指根側に荷重をかけたときの変位の仮想図である。また、図10(c)は、屈曲状態から軸709より指先側に荷重をかけたときの変位の初期の状態を示す。屈曲状態において、各掌リンクおよび各接続リンクに掌側から背側に向けて荷重をかけると、荷重の方向が軸709を境界として指先側か指根側かによって、トルクの方向が異なる。荷重が軸709より指根側にかかる場合は、軸710および軸712に反時計回りのトルクが発生する。例えば、第2掌側リンク620に図10(b)において矢印で示すように掌側から背側に向けて荷重をかけると、軸712に反時計回りのトルクが発生し、第2中央リンク610および第2掌側リンク620が従動しようとし、軸713に時計回りのトルクが発生する。しかし、実際には各リンクの干渉によって変位はせず、屈曲状態が維持される。また、荷重が軸709より指先側、例えば、荷重が図10(c)において矢印で示すように指先リンク540にかかる場合は、軸710および軸712に時計回りのトルクが発生し、全体として伸展状態に変位する。
図11および図12は、多関節型義指1および多関節型義指2の使用状態を示す参考図である。図11は第1指に多関節型義指2を適用し、他の指に多関節型義指1を適用する。第5指の多関節型義指1は、第2指ないし第4指の多関節型義指1の8割のサイズに成形されている。本実施例の第5指の多関節型義指1は、各リンクのみならず、各軸の軸径も第2指ないし第4指の多関節型義指1の8割のサイズに成形される。多関節型義指1および多関節型義指2は、中手骨または基節骨の中途から欠失した第1指ないし第5指のための装飾用の義指の中子となることができ、義手における指部分としても使用可能である。
図12では、第2指ないし第5指の多関節型義指1を第3屈曲状態とし、掌側の第2閉リンク200の部分で鞄を把持した状態を示している。小型の袋体のような軽量の物品であれば、多関節型義指1および多関節型義指2の任意の1指で把持することも可能である。本発明の多関節型義指1および多関節型義指2は、リンク構造による梃子の原理によって屈曲状態を維持することが可能であるため、手提げ部分を有する袋や鞄を持つといった把持動作が容易となる。さらに、本発明の多関節型義指1および多関節型義指2の各部品は、能動的な義指と比較して総じて肉厚に形成できるため、本発明の多関節型義指は、能動的な義指よりも耐久性に優れる。
本実施例で示した多関節型義指1および多関節型義指2は、側面視における各リンクを接続する各軸の距離の比が隣接する閉リンクとの間で繰り返し構造になっていれば、各リンクの形状を問わず、ある軸を境界として、近位に荷重をかければ屈曲状態を維持し、遠位に荷重をかければ伸展状態に変位する。したがって、各リンクの形状および各軸の位置は、繰り返し構造となっていれば、本実施例で示されたものに限られず、特許請求の範囲内で改変されても、課題を解決しうるものである。
1・2…多関節型義指。
100…第1閉リンク、110…第1中央リンク、120…第1掌側リンク、130…第1背側リンク、140…指先リンク。
200…第2閉リンク、210…第2中央リンク、220…第2掌側リンク、230…第2背側リンク、240…第1左接続リンク、250…第1右接続リンク。
300…第3閉リンク、310…第3中央リンク、320…第3掌側リンク、330…第3背側リンク、340…第2左接続リンク、350…第2右接続リンク、360…指根リンク、370…第4掌側リンク。
401ないし419…軸。
500…第1閉リンク、510…第1中央リンク、520…第1掌側リンク、530…第1背側リンク、540…指先リンク。
600…第2閉リンク、610…第2中央リンク、620…第2掌側リンク、630…第2背側リンク、640…第1左接続リンク、650…第1右接続リンク、660…指根リンク、670…第3掌側リンク。

Claims (1)

  1. 第1リンクと、
    前記第1リンクの両端の節でそれぞれ揺動可能に接続される第2リンクおよび第3リンクと、
    前記第2リンクおよび前記第3リンクの他の節で揺動可能に接続され、前記第1リンクに対向する第4リンクを有する四節の閉リンクを備え、
    前記閉リンクは複数あって、
    前記閉リンクが前記第1リンクの側の隣接閉リンクと接続するときは、
    前記第1リンクは、前記隣接閉リンクの第4リンクと、前記第1リンクの中央部に設けられた節で揺動可能に接続され、
    前記第2リンクは、前記隣接閉リンクの第2リンクと、前記第1リンクと接続する節から延伸した端部の節で揺動可能に接続され、
    前記閉リンクが近位で終端となるときは、終端閉リンクは第2リンクおよび第4リンクのみからなる、
    繰り返し構造および終端構造を備えることを特徴とする多関節型義指。

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