JP6390956B2 - 現像装置および画像形成装置 - Google Patents
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Description
この複写機はプリンタ部100、これを載せる給紙装置200、プリンタ部100の上に固定されたスキャナ300などを備えている。また、このスキャナ300の上に固定された原稿自動搬送装置400なども備えている。
ここで、各プロセスカートリッジ18の構成はほぼ同様であるので、以下の説明では色分け用の添え字(Y,C,M,K)を省略して、プロセスカートリッジ18の構成及び動作について説明する。
プロセスカートリッジ18は、図中矢印Aで示す方向に向けて装置手前側から奥側へ複写機本体内の装着空間へ挿入されることで、複写機本体に装着される。
プロセスカートリッジ18は、ドラム状の感光体1と、感光体1の周りに配置されたドラムクリーニングユニット72、帯電ユニット71及び現像装置4を備えている。現像装置4の現像ケーシング4aの側面に放熱部120が形成されている。
図4に示すように、ドラムクリーニングユニット72は、感光体1の回転軸方向に長尺な弾性部材であるクリーニングブレード72aと、排出スクリュ72bとから主に構成されている。
中間転写ユニット17は、中間転写ベルト110やベルトクリーニング装置90などを有している。また、張架ローラ14、駆動ローラ15、二次転写バックアップローラ16、4つの一次転写バイアスローラ62Y,M,C,Kなども有している。
中間転写ユニット17の図中下方には、2本の張架ローラ23によって紙搬送ベルト24を張架している二次転写装置22が配設されている。紙搬送ベルト24は、少なくとも何れか一方の張架ローラ23の回転駆動に伴って、図中反時計回りに無端移動せしめられる。
図5は、従来の現像装置440の概略構成図である。
従来の現像装置440の現像ケーシング440aは、アルミなどの金属材料により、第一仕切り壁133、第二仕切り壁134、放熱部120などが一体成形されたものである。また、現像ケーシング440aは、第二仕切り壁134と対向し、現像剤回収部たる回収搬送路7の回収壁440bも有している。この回収壁440bは、現像領域よりも現像ローラ表面移動方向下流側で現像ローラ表面と所定のギャップで対向し、現像ローラの現像剤を現像ケーシング内に進入させるためのケーシングギャップGを形成している。現像ケーシング440aは、接地されている。
本実施形態の現像装置4においては、第一仕切り壁133の現像ローラ5との対向部分に絶縁性の剤落下防止部材170が貼付されている。剤落下防止部材170は、第一仕切り壁133の現像ローラと対向する部分の長手方向全域に設けられている。剤落下防止部材170は、例えば、ポリエステル(PET)フィルムなどの絶縁フィルム(抵抗値106Ω以上)を、両面テープを用いて第一仕切り壁133の現像ローラ対向部に貼付する。本実施形態では、剤落下防止部材170としてルミラーS10(東レ製)を用いた。本実施形態の剤落下防止部材170の抵抗値は、抵抗値3×107Ω、厚み0.20mmであり、両面テープを含めた厚みは、0.35mmである。また、剤落下防止部材170と現像ローラ5との間の隙間Sは、1.4mm以下である。隙間Sが、1.4mmを超えると、現像剤が、落下するおそれがある。
図8(b)に示すように、従来の現像装置440では、第一仕切り壁133と現像ローラ5の間で放電が発生する。その結果、現像バイアスのピーク電圧が切り替わっても、すぐにピーク電圧とならず、時間経過とともに徐々にピーク電圧に近づくようなAC波形のなまりが大きく、意図したAC波形が得られない。その結果、ACバイアス現像方式のメリットが得られなくなる。すなわり、AC波形が放電によりなまることで、瞬間的に高いバイアスがかからず、キャリアから飛翔するトナー量が十分に増えない。その結果、ACバイアス現像方式のメリットである現像効率の向上が十分に得られず、ベタ画像周りのハーフトーン画像にドット抜けなどの不具合が発生する。
本実施形態の現像装置4は、供給搬送路9、回収搬送路7、攪拌搬送路10、放熱部120等を形成する金属材料からなる現像ケーシング4aの両端側に側板80A,80Bが装着されている。また、現像ケーシング4aの現像ローラ側下端付近には、樹脂などの絶縁性部材からなる回収壁部材130が取り付けられている。また、この回収壁部材130には、飛散した現像剤を吸引するダクト140が取り付けられている。
また、現像ローラ軸受嵌合部81A,81Bの下方には、回収壁部材130を位置決めするための壁位置決め突起86A,86Bが設けられている。この壁位置決め突起86A,86Bは、断面略円形であり現像装置中央側に向かう方向に突出している。
現像ケーシング4aは、アルミニウムなどの金属で構成されており第一仕切り壁133や第二仕切り壁134、放熱部120を有している。放熱部120は、先の図2に示すように、長手方向に延びる複数の放熱フィンにより構成されている。現像ケーシング4aの奥側端面には、奥側側板80Bをネジ止めするためのネジ溝が切れた側板固定用ネジ穴152が2箇所設けられている。また、奥側側板80Bのケーシング位置決め突起87Bが嵌る側板位置決め穴151が2箇所設けられている。図示してないが、現像ケーシング4aの手前側端面にも、手前側側板80Aをネジ止めするための側板固定用ネジ穴、手前側側板80Aのケーシング位置決め突起87Aが嵌る側板位置決め穴151がそれぞれ2箇所設けられている。
また、現像ケーシング4aの感光体と対向する端面には、回収壁部材130がネジ止めされる壁部固定用ネジ穴154が長手方向に所定の間隔を開けて4箇所形成されている
回収壁部材130には、長手方向に等間隔に、上下方向に延びる長穴状のギャップ調整部としての調整穴131が4箇所形成されている。また、回収壁部材130の長手方向両端には、位置決め溝132が形成されている。
また、回収壁部材130は、樹脂の射出成型で成型されている。このため、ヒケなどにより、回収壁部材130が、壁面と直交する方向に反りが生じるおそれがある。このような反りを防止するために、回収壁部材130には、複数の補強リブ130bが形成されている。このような補強リブ130bを設けることで、回収壁部材の強度が増し、変形し難くすることができるとともに、肉厚を均等にして、ヒケの発生を抑制している。
回収壁部材130は、樹脂の射出成型で製造されるため、ヒケなどにより回収壁部材の上部が、図中矢印B1やB2に示す方向に倒れが発生している場合がある。
図16に示すように現像ケーシングに手前側側板80Aを取り付けるときは、現像ケーシング4aの側板位置決め穴151にケーシング位置決め突起87Aをはめ込む。これにより、手前側側板80Aが現像ケーシング4aに精度よく位置決めされる。また、手前側側板80Aの壁位置決め突起86Aが、回収壁部材130の位置決め溝132に嵌ることにより、回収壁部材130の倒れが規制され、現像ローラ表面移動方向規定の位置で回収壁部材130を現像ローラと対向させることができる。そして、手前側側板80Aのねじ挿入孔85Aにネジを挿入して現像ケーシング4aの側板固定用ネジ穴152にネジ止めすることで、手前側側板80Aが現像ケーシング4aに固定される。
奥側側板80Bについても、手前側側板80Aと同様にして現像ケーシング4aに固定される。
上述したように、吸い込み気流によりケーシングギャップGから飛散する現像剤を抑制するには、現像ローラ上の現像剤の磁気ブラシと回収壁部材130とを接触させる必要がある。しかし、ケーシングギャップGのギャップが狭すぎると、現像ローラ5上の現像済み現像剤の全量がケーシングギャップGを通過できず、ケーシングギャップGの入り口で現像剤があふれ、現像剤の循環が成立しなくなる。
また、ケーシングギャップGの最適ギャップは、使用する現像剤の特性、現像ローラ5の回転数、現像装置内部の構成によって異なってくる。本実施形態では、使用する現像剤の特性、現像ローラの回転数、現像装置の構成が変更された場合でも、ギャップ調整部材としての回収壁部材130でケーシングギャップGのギャップを最適なギャップに調整することができる。
本実施形態においては、ケーシングギャップGのギャップが、現像ローラ表面移動方向上流側に比べて下流側が狭くなっている。
ケーシングギャップGで磁気ブラシJにより良好な吸い込み気流を発生させるためには、ケーシングギャップGの手前で磁気ブラシJを寝かせ、その後徐々に立たせていき、ケーシングギャップGで回収壁部材130と摺擦しながら移動させるのが好ましい。これにより、磁気ブラシJの間に空気を取込み、取込んだ空気をケーシングギャップGにおいて磁気ブラシJで押し出すことができ、良好な吸い込み気流を発生させることができる。そして、磁気ブラシJが立つところは、なるべく、出口側(現像ローラ表面移動方向下流側)にした方が好ましい。これは、入り口付近で磁気ブラシJを立たせると、磁気ブラシJが回収壁部材130の現像ローラ表面移動方向上流側の縁で切られ、切られた現像剤が現像装置4外へ落下し、装置を汚すおそれがあるからである。磁気ブラシJが立つところを、出口側に設定することにより、図16に示すように、入り口側では、磁気ブラシJは十分に立ち上がっていないため、磁気ブラシJが回収壁部材130の現像ローラ表面移動方向上流側の縁で切られてしまうのを抑制することができる。
(態様1)
現像剤を表面上に担持して回転することにより感光体1などの潜像担持体の表面と対向する現像領域へ現像剤を搬送する現像ローラ5などの現像剤担持体と、現像剤を収容する現像剤貯留部3などの現像剤収容部を形成し、内部に配置された現像剤担持体の表面移動方向における現像剤担持体の表面の一部を潜像担持体に対向させるための開口部が設けられた導電性の現像ケーシング4aと、現像剤担持体に現像バイアスを印加する現像電源150などの現像バイアス印加手段とを備えた現像装置4において、現像ケーシング4aは、現像ケーシング内を上方と下方とに仕切る第一仕切り壁133などの仕切り壁を有し、仕切り壁の現像剤担持体との対向部に絶縁性の剤落下防止部材170を設けた。
これによれば、第一仕切り壁133などの仕切り壁の現像ローラ5などの現像剤担持体との対向面に絶縁性の剤落下防止部材170を設けたので、仕切り壁と現像剤担持体との隙間からから現像剤が落下するのを抑制することができる。
また、仕切り壁と現像剤担持体とを十分に離すことができ、仕切り壁と現像剤担持体との間で放電が発生するのを防止することができる。また、剤落下防止部材170も絶縁性であるため、剤落下防止部材170と現像剤担持体との間でも放電が発生するのを防止することができる。
(態様1)において、第一仕切り壁133などの仕切り壁により仕切られた現像ケーシング内の上方の空間が現像ローラ5などの現像剤担持体に現像剤を供給する現像剤供給搬送路9などの現像剤供給部であり、下方の空間が現像剤担持体の現像剤を回収する現像剤回収搬送路7などの現像剤回収部である。
これによれば、現像剤供給搬送路9などの現像剤供給部から現像ローラ5などの現像剤担持体へ供給される現像剤の一部が、第一仕切り壁133などの仕切り壁と現像剤担持体との隙間から現像剤回収搬送路9などの現像剤回収部へ落下するのを抑制することができる。
(態様1)または(態様2)において、現像ローラ5などの現像剤担持体と剤落下防止部材170との間の隙間を、1.4mm以下とした。
これによれば、実施形態で説明したように、剤落下防止部材170と現像ローラ5などの現像剤担持体との間の隙間から現像剤がこぼれ落ちるのを抑制することができる。
(態様1)乃至(態様3)いずれかにおいて、剤落下防止部材170を、第一仕切り壁133などの仕切り壁の現像剤担持体との対向部全域に設けた。
これによれば、対向部全域で、現像剤の落下を抑制するとともに、放電の発生を抑制することができる。
(態様1)乃至(態様4)いずれかにおいて、現像領域に対して現像剤担持体回転方向下流側で現像ローラ5などの現像剤担持体と所定のギャップを有して対向し、現像ローラ5などの現像剤担持体の現像剤を、現像ケーシング内に進入させるケーシングギャップGを形成するケーシング壁部を、回収壁部材130などの絶縁性部材で構成したとした。
これによれば、実施形態で説明したように、ケーシング壁部を絶縁性部材としたので、ケーシングギャップGでの放電を防止することができ、良好な現像を行うことができる。
(態様1)乃至(態様5)いずれかにおいて、現像ローラ5などの現像剤担持体に印加する現像バイアスが、ACバイアスである。
これによれば、実施形態で説明したように、DCバイアスに比べて、現像能力を高めることができ、鮮鋭性の高いシャープな画像を得ることができる。また、ACバイアスとすることで、DCバイアスに比べて、電圧が2倍以上高くなるが、本実施形態では、上述したように、第一仕切り壁133などの仕切り壁の現像ローラとの対向部に設けた剤落下防止部材170が絶縁性であるため、ACバイアスとしても、現像ローラ5に近接配置される剤落下防止部材に放電が発生することがない。
(態様1)乃至(態様6)いずれかにおいて、現像ケーシングを冷却する放熱部120などの冷却手段を設けた。
これによれば、実施形態で説明したように、現像ケーシング内で発生した現像剤同士の摺擦による摩擦熱などにより温度上昇した現像ケーシングを放熱部120などの冷却手段により冷却することができる。これにより、現像ケーシングの温度上昇によるトナー帯電量の低下、トナーの溶融などを抑制することができる。
感光体1などの潜像担持体と、潜像担持体に形成された潜像を現像剤で現像する現像装置4などの現像手段とを備えた画像形成装置において、現像手段として、(態様1)乃至(態様7)いずれかに記載の現像装置を用いた。
これによれば、良好に感光体1などの潜像担持体上の潜像を現像することができ、高品位な画像を得ることができる。
3:現像剤貯留部
4:現像装置
4a:現像ケーシング
5:現像ローラ
7:回収搬送路
9:供給搬送路
86A,86B:壁位置決め突起86A
120:放熱部
130:回収壁部材
130a:対向面
131:調整穴
132:位置決め溝
133:第一仕切り壁
135:固定ネジ
150:現像電源
161:弾性シール部材
170:剤落下防止部材
G:現像剤回収口
J:磁気ブラシ
Claims (7)
- 現像剤を表面上に担持して回転することにより潜像担持体の表面と対向する現像領域へ現像剤を搬送する現像剤担持体と、
現像剤を収容する現像剤収容部を形成し、内部に配置された該現像剤担持体の表面移動方向における該現像剤担持体の表面の一部を該潜像担持体に対向させるための開口部が設けられた導電性の現像ケーシングと、
前記現像剤担持体に現像バイアスを印加する現像バイアス印加手段とを備えた現像装置において、
前記現像ケーシングは、該現像ケーシング内を上方と下方とに仕切る仕切り壁を有し、
該仕切り壁の前記現像剤担持体との対向部に絶縁性の剤落下防止部材を設け、
前記現像ケーシングに固定ネジによりねじ止めされ、前記現像領域に対して現像剤担持体回転方向下流側で前記現像剤担持体と所定のギャップを有して対向し、前記現像剤担持体の現像剤を、前記現像ケーシング内に進入させるケーシングギャップを形成する絶縁性部材で構成された回収壁部材と、
前記現像ケーシングの前記現像剤担持体の回転軸方向端部に取り付けられる側板とを備え、
前記回収壁部材は、前記固定ネジが挿入され、上下方向の延びる調整穴と、前記側板に設けられた壁位置決め突起が嵌る位置決め溝とを有し、
前記回収壁部材と前記現像ケーシングとにより上下方向で挟まれた弾性シール部材を有することを特徴とする現像装置。 - 請求項1に記載の現像装置において、
前記仕切り壁により仕切られた前記現像ケーシング内の上方の空間が前記現像剤担持体に現像剤を供給する現像剤供給部であり、下方の空間が前記現像剤担持体の現像剤を回収する現像剤回収部であることを特徴とする現像装置。 - 請求項1または2に記載の現像装置において、
前記仕切り壁と、前記現像剤担持体との間を、1.4mmを超えるように離し、前記現像剤担持体と前記剤落下防止部材との間の隙間を、1.4mm以下としたことを特徴とする現像装置。 - 請求項1乃至3いずれかに記載の現像装置において、
前記剤落下防止部材を、前記仕切り壁の前記現像剤担持体との対向部全域に設けたことを特徴とする現像装置。 - 請求項1乃至4いずれかに記載の現像装置において、
前記現像剤担持体に印加する現像バイアスが、ACバイアスであることを特徴とする現像装置。 - 請求項1乃至5いずれかに記載の現像装置において、
前記現像ケーシングを冷却する冷却手段を設けたことを特徴とする現像装置。 - 潜像担持体と、
前記潜像担持体に形成された潜像を現像剤で現像する現像手段とを備えた画像形成装置において、
前記現像手段として、請求項1乃至6いずれかに記載の現像装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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