JP6389689B2 - 両軸受リール - Google Patents

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本発明は、両軸受リール、特にベイトキャスティングリールに関する。
キャスティングに使用される両軸受リールでは、バックラッシュを防ぐために、制動力をスプールに作用させることが一般に行われている。この種のスプール制動装置として、スプールの回転により生じる遠心力を利用してスプールを制動する装置が、知られている(特許文献1を参照)。なお、バックラッシュは、キャスティング時に、スプールの回転速度が糸繰り出し速度より速くなることによって生じる。
従来のスプール制動装置では、支持部材(10)と、ブレーキシュー(20)と、ブレーキディスク(30)とを、有している。支持部材は、スプール軸に対応するシャフト(A)に一体回転可能に装着されている。ブレーキシューは、支持部材の軸ピン(25)に揺動可能に装着されている。スプール(Sp)が回転すると、支持部材がシャフトとともに一体回転し、ブレーキシューは、重量部(21)に作用する遠心力によって、支持部材の軸ピンまわりに揺動する。すると、ブレーキシューの先端部(20f)が、軸ピンの径方向外側において、ブレーキディスクすなわちブレーキパッド(31)を水平方向に押圧する。これにより、スプールの回転が制動される。なお、上記の括弧内の数字は、特許文献1に記載された符号に対応している。
特開2013−233146
従来のスプール制動装置では、上述したように、ブレーキシューの重量部に作用する遠心力によって、ブレーキシューが揺動し、ブレーキシューの先端部が、ブレーキディスク(ブレーキパッド)を水平方向に押圧する。すなわち、この水平方向の押圧力によって、スプールの回転が制動される。
この場合、支持部材には、遠心力による径方向外側への引張応力と、上記の押圧力の反力よる曲げ応力とが、発生する。特に、支持部材に曲げ応力が発生する場合、支持部材は、曲げ応力による変形を防止するために、十分な曲げ剛性を確保する必要がある。
支持部材に対して曲げ剛性を確保しようとすると、支持部材のボリュームすなわち重量が大きくなる。すると、スプール制動装置(支持部材)の慣性、すなわちスプール制動装置とともに回転するスプールの慣性も、大きくなる。すると、スプールを制動するために、より大きな制動力をスプール制動装置に発生させる必要がある。すなわち、スプール制動装置の慣性(重量)が大きくなればなるほど、上記の曲げ応力の増加に伴う曲げ剛性の確保がさらに必要となり、支持部材が大型化してしまうおそれがある。すなわち、スプール制動装置が大型化してしまうおそれがある。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、両軸受リールにおいて、スプール制動装置の低慣性化によって、スプール制動装置の小型化を図ることにある。
発明1に係る両軸受リールは、リール本体と、スプールと、スプール制動装置とを、備える。スプールは、回転軸を中心として、リール本体に回転自在に装着される。スプール制動装置は、スプールの回転に伴う遠心力により、スプールを制動する。
スプール制動装置は、ブレーキドラムと、ブレーキシューと、回転部材とを、有する。ブレーキドラムは、リール本体に取り付けられる。ブレーキドラムは、上記の回転軸を中心とした所定の径を、有する。ブレーキシューは、ブレーキドラムに接触可能である。回転部材は、スプールの回転に連動し、上記の回転軸を中心に回転する。回転部材は、上記の所定の径の位置において、遠心力によりブレーキシューを揺動可能に支持する。
本両軸受リールでは、回転部材が、ブレーキドラムが有する所定の径の位置において、ブレーキシューを揺動可能に支持する。この構成によって、ブレーキシューが所定の径の位置においてブレーキドラムに接触した場合、ブレーキシューがブレーキドラムに接触する位置と、回転部材がブレーキシューの揺動を支持する位置とが、回転軸に沿う方向において、実質的に同一直線上に配置される。
これにより、ブレーキシューが揺動しブレーキドラムに接触したとしても、ブレーキシューを支持する回転部材には、径方向外側への引張応力は作用するが、回転軸に沿った方向の力によって曲げ応力が発生しない。このため、回転部材に対して十分な曲げ剛性を確保する必要がなくなる。すなわち、スプール制動装置の重量の低減、すなわちスプール制動装置の低慣性化を、実現することができる。これにより、スプール制動装置を小型化することができる。
発明2に係る両軸リールでは、発明1に記載の両軸リールにおいて、回転部材が、ブレーキシューを揺動可能に支持する揺動軸部を、有する。ブレーキドラムは、上記の所定の径を有する当接部を、有する。当接部と揺動軸部の中心とは、回転部材の回転軸に沿う方向において、並べて配置される。
この場合、当接部と揺動軸部の中心とが、回転部材の回転軸に沿う方向において、並べて配置されるので、回転軸方向の力によって曲げ応力が発生しない。このため、上記の発明1で説明したように、スプール制動装置の低慣性化によって、スプール制動装置を小型化することができる。
発明3に係る両軸リールでは、発明1又は2に記載の両軸受リールにおいて、ブレーキシューが、接触部と、揺動部と、支持部とを、有する。接触部は、ブレーキドラムに接触する部分である。揺動部は、遠心力により揺動する部分である。支持部は、回転部材に揺動可能に支持される部分である。支持部は、接触部と揺動部の間に設けられる。
この場合、ブレーキシューの揺動部に遠心力が作用すると、ブレーキシューの支持部が回転部材に支持された状態で、ブレーキシューの揺動部が揺動し、ブレーキシューの接触部がブレーキドラムに接触する。このように構成したとしても、スプール制動装置の低慣性化によって、スプール制動装置を小型化することができる。
発明4に係る両軸リールでは、発明3に記載の両軸受リールにおいて、回転部材が、ブレーキシューを揺動可能に支持する揺動軸部を、有する。支持部は、揺動軸部に揺動可能に支持される。
この場合、ブレーキシューの揺動部に遠心力が作用すると、ブレーキシューの揺動軸部を揺動中心としてブレーキシューの揺動部が揺動し、ブレーキシューの接触部がブレーキドラムに接触する。このように構成したとしても、スプール制動装置の低慣性化によって、スプール制動装置を小型化することができる。
本発明によれば、両軸受リールにおいて、スプール制動装置の低慣性化によって、スプール制動装置の小型化を図ることができる。
本発明の一実施形態による両軸受リールの斜視図。 その右側面図。 その左側面図。 図2の切断線IV−IVによる断面図。 図2の切断線V−Vによる断面図。 スプール制動装置の分解斜視図。 スプール制動装置の斜視図。 ブレーキシュー及びブレーキドラムの関係を示す部分断面図(制動可能姿勢)。 揺動軸部の部分拡大図。 ブレーキシューの部分拡大図。 ブレーキシューの制動可能姿勢を説明するための図。 ブレーキシューの制動不能姿勢を説明するための図。 他の実施形態によるブレーキシューの部分拡大図。
1.リールの全体構成
本発明の実施形態による両軸受リール10は、図1から図3に示すように、ベイトキャスト用の両軸受リールである。このリールは、リール本体11と、リール本体11の側方に配置されたハンドル12と、ハンドル12のリール本体11側に配置されたドラグ調整用のスタードラグ13と、糸巻用のスプール14と、スプール14が装着されるスプール軸20(回転軸の一例、図4及び図5を参照)と、を備えている。
図1及び図2に示すように、ハンドル12は、アーム部12aと、アーム部12aの両端に回転自在に装着された把手12bとを、有する。アーム部12aは、図5に示すように、駆動軸30の先端に回転不能に装着されており、ナット28により駆動軸30に締結されている。ハンドル12は、後述する第2側カバー16b側に配置される。
2.リール本体の構成
図4及び図5に示すように、リール本体11は、例えばマグネシウム合金などの軽金属製の部材であり、フレーム15と、フレーム15の両側方に装着された第1側カバー16a及び第2側カバー16bと、軸支持部35と、を有している。リール本体11には、スプール14が、スプール軸20を中心として、回転自在に装着されている。図5に示すように、第1側カバー16aは、第1側板15aに着脱可能に装着され、第1側板15aの外側を覆っている。第2側カバー16bは、第2側板15bにネジ止め固定され、第2側板15bの外側を覆う。
図1から図3に示すように、フレーム15内には、スプール14と、サミングを行う場合の親指の当てとなるクラッチ操作部材17と、スプール14内に均一に釣り糸を巻くためのレベルワインド機構18(図5を参照)とが、配置されている。
また、図4及び図5に示すように、フレーム15と第2側カバー16bとの間には、ギア機構19と、クラッチ機構21と、クラッチ制御機構22と、ドラグ機構23と、キャスティングコントロール機構24と、が配置されている。ギア機構19は、ハンドル12からの回転力をスプール14及びレベルワインド機構18に伝えるために、設けられる。クラッチ機構21は、スプール14とハンドル12とを連結及び遮断するために、設けられる。クラッチ制御機構22は、クラッチ操作部材17の操作に応じてクラッチ機構21を制御するために、設けられる。ドラグ機構23は、スプール14の糸繰り出し方向の回転を制動するために、設けられる。キャスティングコントロール機構24は、スプール14の回転時の抵抗力を調整するために設けられる。また、フレーム15と第1側カバー16aとの間には、キャスティング時のバックラッシュを抑えるための遠心力を用いたスプール制動装置25が、配置されている。
フレーム15は、図1、図4、及び図5に示すように、第1側板15aと、第1側板15aと所定の間隔をあけて互いに対向するように配置された第2側板15bと、第1側板15a及び第2側板15bを前後及び下部で一体に連結する複数(例えば、3個)の連結部15cとを、有している。下側の連結部15cには、釣り竿を装着するための釣り竿装着部15dが、一体に形成される。第1側板15aは、中央部にスプール軸20の軸芯Cを中心として円形に形成された開口部15eを、有する。開口部15eには、軸支持部35が着脱可能に連結される。
スプール14は、図4から図6に示すように、第1側板15aと第2側板15bとの間に設けられる。スプール14は、リール本体11に回転自在に支持される。スプール14は、両側部に皿状のフランジ部14aを有しており、両フランジ部14aの間に筒状の糸巻胴部14bを、有している。スプール14は、糸巻胴部14bの内周側を貫通するスプール軸20に、一体回転可能に固定されている。例えば、スプール14は、セレーション結合により、スプール軸20に一体回転可能に固定されている。
スプール軸20は、例えばSUS304等の非磁性金属製である。スプール軸20は、図5に示すように、第2側板15bを貫通して第2側カバー16bの外方に延びている。スプール軸20の一端(図5左端)は、軸受38aを介して、軸受収納部35aに回転自在に支持される。スプール軸20の第2側カバー16bの外方に延びる他端(図5右端)は、軸受38bにより、第2側カバー16bに形成されたボス部16dに、回転自在に支持されている。スプール軸20の軸方向の中間部には、大径部20aが形成されている。大径部20aが第2側板15bを貫通する部分には、クラッチ機構21を構成するクラッチピン21aが、径方向に沿って貫通して設けられる。クラッチピン21aは、両端がスプール軸20の外周面に突出する。
クラッチ操作部材17は、図1に示すように、第1側板15a及び第2側板15bの間の後部において、スプール14後方に配置されている。クラッチ操作部材17は、クラッチ制御機構22に連結されている。クラッチ操作部材17は、第1側板15a及び第2側板15bの間で上下方向にスライド可能である。このクラッチ操作部材17のスライドによって、クラッチ機構21が、連結状態と遮断状態とに切り換えられる。クラッチ操作部材17は、第1側板15aにおいてスプール14側に設けられたガイド軸(図示しない)によって、釣り竿装着部15dに接近する方向、及び釣り竿装着部15dから離反する方向(上下方向)に、案内される。
ギア機構19は、図5に示すように、駆動軸30と、駆動軸30に固定された駆動ギア31と、駆動ギア31に噛み合う筒状のピニオンギア32とを、有している。駆動軸30は、第2側板15b及び第2側カバー16bに、回転自在に装着されている。駆動軸30は、ローラ型のワンウェイクラッチ50により、糸繰り出し方向の回転(逆転)が禁止されている。ローラ型のワンウェイクラッチ50は、第2側カバー16bと駆動軸30との間に、装着されている。駆動ギア31は、駆動軸30に回転自在に装着されており、駆動軸30とドラグ機構23を介して、ピニオンギア32に連結されている。
ピニオンギア32は、図5に示すように、第2側板15bを貫通して、スプール軸20方向に延びる。ピニオンギア32は、スプール軸20が中心を貫通する筒状部材である。ピニオンギア32は、軸受52によって第2側板15bに回転自在かつ軸方向に移動自在に装着されている。また、ピニオンギア32は、軸受54によって、第2側カバー16bに回転自在かつ軸方向に移動自在に装着されている。ピニオンギア32の一端(図5左端)には、クラッチピン21aに係合する係合溝32aが、形成されている。このピニオンギア32(クラッチピン21a)とクラッチピン21aによって、クラッチ機構21が構成される。ピニオンギア32は、クラッチ制御機構22によって、クラッチオン位置とクラッチオフ位置とに、移動させられる。なお、図5では、クラッチオン位置とクラッチオフ位置とが、同じ図に示されている。クラッチオン位置は、図5のスプール軸20の軸芯Cの上側に示し、クラッチオフ位置は、図5のスプール軸20の軸芯Cの下側に示している。
クラッチ制御機構22は、図4に示すように、ピニオンギア32をスプール軸20方向に沿って移動させるクラッチヨーク45を、有している。クラッチ操作部材17がクラッチオフ位置に操作されると、クラッチヨーク45は、ピニオンギア32を上記のクラッチオフ位置に移動させる。また、クラッチ制御機構22は、図示しないクラッチ戻し機構を、有している。クラッチ戻し機構は、スプール14の糸巻き取り方向の回転に連動して、クラッチ機構21をクラッチオンさせる。
3.スプール制動機構
スプール制動装置25は、スプール14の回転に伴う遠心力により、スプール14を制動する。図4から図6に示すように、スプール制動装置25は、スプール軸20及び軸支持部35に装着されている。スプール制動装置25は、ブレーキドラム66と、回転部材62と、複数(例えば、4個)のブレーキシュー64と、移動機構68と、を備えている。
3−1.ブレーキドラム
図4から図6に示すように、ブレーキドラム66は、リール本体11に取り付けられる。ブレーキドラム66は、スプール軸20を中心として、所定の半径R(所定の径の一例)を有している(図8を参照)。詳細には、ブレーキドラム66は、リール本体11に対して回転不能且つ軸方向に移動可能に取り付けられる。ブレーキドラム66は、ブレーキシュー64の径方向内方に配置される。具体的には、ブレーキドラム66の少なくとも一部が、ブレーキシュー64に対して、径方向内方に配置される。また、ブレーキドラム66は、スプール軸20に沿って、揺動軸部63cと並べて配置される。ブレーキドラム66は、ブレーキシュー64に接触可能である。詳細には、ブレーキドラム66は、制動可能姿勢のブレーキシュー64に接触可能である。
図6から図8に示すように、ブレーキドラム66は、実質的に円筒状に形成された円筒部66aを、有している。円筒部66aは、スプール14の内側に向かって延びる部分である。円筒部66aは、スプール軸20を中心として、所定の半径Rを有している。円筒部66aの一部は、ブレーキシュー64の径方向内方に配置される。この円筒部66aの一部には、ブレーキシュー64が接触する。これにより、スプール14の制動力が調節される。
円筒部66aは、ブレーキシュー64に当接する当接部66bを、有している。当接部66bは、スプール軸20の軸芯Cを中心とした所定の半径Rを、有している。当接部66bは、所定の半径Rの位置においてスプール軸20に沿った方向で、揺動軸部63cと並べて配置される。
当接部66bは、スプール14の糸巻胴部14bの径方向内側に配置される。当接部66bは、円筒部66aの外周面上に設けられている。詳細には、当接部66bは、円筒部66aの先端側の外周面上において、円環状に設けられている。当接部66bと揺動軸部63cとは、スプール軸20に沿う方向において、並べて配置される。当接部66bと揺動軸部63cとの距離Dに応じて、スプール14の制動力が調節される。より詳細には、当接部66bがブレーキシュー64に当接する位置P(図8を参照)と、揺動軸部63cの揺動中心Mとの距離Dに応じて、スプール14の制動力が調節される。
3−2.回転部材
回転部材62は、例えば、ポリアミド樹脂、ポリアセタール樹脂等の合成樹脂製である。回転部材62は、スプール軸20を中心とし、スプール14の回転に連動して回転する。回転部材62は、スプール14の回転、例えばスプール14の糸繰り出し方向の回転に連動して、回転する。
図4、図5、図7、及び図8に示すように、回転部材62は、スプール軸20に一体回転可能に装着されている。これにより、回転部材62は、スプール14の回転に連動して回転する。回転部材62の少なくとも一部は、スプール14の糸巻胴部14bの径方向内側に、配置される。
回転部材62は、ブレーキシュー64を揺動可能に支持する。詳細には、回転部材62は、ブレーキドラム66が有する所定の半径Rの位置(図8を参照)において、ブレーキシュー64を揺動可能に支持する。
回転部材62は、図7及び図8に示すように、ボス部62aと、シュー取付部62bとを、有している。ボス部62aの内周部は、スプール軸20に固定される。ボス部62aは、スプール軸20に位置決めされ固定される。
シュー取付部62bは、ボス部62aから外方に突出して設けられている。詳細には、シュー取付部62bが、ボス部62aから外方に突出するように、ボス部62aに一体に形成されている。シュー取付部62bは、複数(例えば、4個)の本体部63aと、複数(例えば、4個)のシュー支持凹部63bと、複数(例えば、4個)の揺動軸部63c(図8を参照)とを、有している。
複数の本体部63aそれぞれは、ボス部62aから外方に突出する部分であり、ボス部62aに一体に形成されている。本体部63aは、周方向に間隔を隔てて設けられている。複数のシュー支持凹部63bそれぞれは、複数の本体部63aに、各別に形成されている。シュー支持凹部63bは、ブレーキシュー64を配置可能な幅で、凹んで形成されている。シュー支持凹部63bは、スプール14の回転方向に等間隔に配置されている。
図8に示すように、複数の揺動軸部63cそれぞれは、ブレーキシュー64を揺動可能又は揺動不能に支持する。具体的には、ブレーキシュー64が制動可能姿勢である場合、揺動軸部63cは、ブレーキシュー64を揺動自在に支持する。一方で、ブレーキシュー64が制動不能姿勢である場合、揺動軸部63cは、ブレーキシュー64を揺動不能に支持する。各姿勢については、以下に詳細に説明する。
揺動軸部63cは、スプール14の径方向内側に配置される。詳細には、揺動中心Mは、スプール14の径方向内側に配置される。また、揺動軸部63cは、ブレーキドラム66の最外部S(図8を参照)より径方向内側に、配置される。
また、揺動軸部63cは、スプール軸20に沿う方向において、ブレーキドラム66と並べて配置される。詳細には、揺動軸部63cと、ブレーキドラム66の当接部66bとが、スプール軸20に沿う方向において、並べて配置される。より詳細には、揺動軸部63cの揺動中心Mと、当接部66bの位置Pとが、スプール軸20に沿う方向において、並べて配置される。また、揺動軸部63cは、スプール軸20に沿う方向において、ブレーキシュー64の重心Gとブレーキドラム66との間に、配置される。さらに、揺動軸部63cは、スプール軸20が延びる方向から見て、ブレーキドラム66と重複するように配置される。
複数の揺動軸部63cそれぞれは、シュー支持凹部63bに設けられている。揺動軸部63cは、スプール軸20と食い違う方向に延びており、シュー支持凹部63bに一体形成されている。揺動軸部63cは、シュー支持凹部63bにおいて互いに対向する一対の壁部に一体に形成されている。
図9に示すように、揺動軸部63cは、実質的に円柱形状に形成されている。揺動軸部63cは、揺動支持部63dと、揺動制御部63eとを、有している。揺動支持部63dは、円弧状に形成されている。揺動支持部63dは、円弧状に形成されている。揺動支持部63dは、ブレーキシュー64を揺動可能に支持する。詳細には、揺動支持部63dの外周面には、後述するブレーキシュー64の装着部64c(孔部64j)が、装着される。
揺動制御部63eは、ブレーキシュー64の姿勢を制御するための部分である。揺動制御部63eは、揺動許可部63gと、揺動規制部63hとを、有している。揺動許可部63gは、平面状に形成されている。揺動許可部63gは、例えば、揺動軸部63cの外周部を部分的に面取りすることによって、形成されている。揺動許可部63gには、後述するブレーキシュー64の突起部64dが、間隔を隔てて配置される。
揺動規制部63hは、揺動軸部63cの周方向において、揺動許可部63gに隣接して、形成されている。揺動規制部63hは、平面状に形成されている。揺動規制部63hは、例えば、揺動軸部63cの外周部を部分的に面取りすることによって、形成されている。これにより、揺動軸部63cの周方向において、揺動規制部63hと揺動許可部63gとの間には、隅角部63jが形成される。揺動規制部63hには、後述するブレーキシュー64の突起部64dが、係合する。
3−3.ブレーキシュー
ブレーキシュー64は、例えば、ポリアミド樹脂等の弾性を有する合成樹脂製の部材である。図8に示すように、ブレーキシュー64は、スプール軸20と食い違う軸回りに揺動可能に、回転部材62に装着される。具体的には、ブレーキシュー64は、回転部材62の揺動軸部63c回りに揺動可能に、揺動軸部63cに装着される。
ブレーキシュー64は、遠心力によって揺動軸部63c回りに揺動する。詳細には、ブレーキシュー64の少なくとも一部は、スプール14の糸巻胴部14bの内側に配置され、スプール14の糸巻胴部14bの内側において揺動する。
より詳細には、ブレーキシュー64の少なくとも一部は、糸巻胴部14bとスプール軸20との間に配置され、スプール14の糸巻胴部14bの内側において揺動する。また、ブレーキシュー64の重心Gは、糸巻胴部14bとスプール軸20との間に配置される。ブレーキシュー64は、揺動軸部63cに対して、着脱可能である。
ブレーキシュー64は、ブレーキドラム66に接触可能である。図8では、ブレーキシュー64がブレーキドラム66(当接部66b)に接触する位置が、符号Pで示されている。詳細には、ブレーキシュー64の重心Gに作用する遠心力によって、ブレーキシュー64は、ブレーキドラム66に接触し、ブレーキドラム66を実質的に径方向内側に押圧する。なお、ブレーキシュー64は、スプール14の糸巻胴部14bの径方向内側において、ブレーキドラム66に接触する。
図8、図10、及び図11Aに示すように、ブレーキシュー64は、遠心力作用部64a(揺動部の一例)と、接触部64bと、装着部64c(支持部の一例)とを、有している。遠心力作用部64aは、遠心力により揺動する部分である。遠心力作用部64aには、ブレーキシュー64の重心Gが設けられている。
接触部64bは、ブレーキドラム66に接触可能な部分である。接触部64bは、スプール14の糸巻胴部14bの径方向内側において、ブレーキドラム66に接触する。接触部64bは、図8の符号Pの位置において、ブレーキドラム66(当接部66b)に当接する。
接触部64bは、装着部64cに一体に形成されている。詳細には、接触部64bは、遠心力作用部64aから離れる方向において、装着部64cに一体に形成されている。遠心力作用部64aは、接触部64bの合成樹脂部64g(後述する)より剛性の高い繊維強化樹脂によって、構成されている。
図10に示すように、接触部64bは、リブ部64eと、幅広部64fとを、有している。リブ部64eは、幅広部64fを補強するために設けられている。このリブ部64eによって、幅広部64fの曲げ剛性が向上される。リブ部64eは、後述する合成樹脂部64gより剛性の高い繊維強化樹脂によって、構成されている。
幅広部64fは、ブレーキドラム66に接触可能である。幅広部64fは、リブ部64eに設けられている。幅広部64fは、リブ部64eより幅広に形成されている。幅広部64fは、幅広本体部64hと、合成樹脂部64gとを、有している。
幅広本体部64hには、合成樹脂部64gを抜け止めするための抜け止め部64kが、形成されている。抜け止め部64kは、幅広本体部64hの両側から外方に部分的に突出して形成されている。幅広本体部64hは、繊維強化樹脂によって、構成されている。この繊維強化樹脂は、合成樹脂部64gより剛性の高い材質によって、構成されている。
合成樹脂部64gは、幅広本体部64hと一体に成形されている。詳細には、合成樹脂部64gは、幅広本体部64hの抜け止め部64kを覆うようにして、幅広本体部64hと一体に成形されている。これにより、合成樹脂部64gは、幅広本体部64hから抜け止め(はく離止め)されている。合成樹脂部64gは、ブレーキドラム66に接触可能である。合成樹脂部64gは、幅広本体部64hより摺動抵抗が小さい材質から、構成されている。
装着部64cは、回転部材62に揺動可能に支持される。詳細には、装着部64cは、回転部材62の揺動軸部63cに揺動可能に装着される。装着部64cは、遠心力作用部64aと接触部64bとの間に設けられている。装着部64cは、遠心力作用部64aと接触部64bとに一体に形成されている。装着部64cは、接触部64bの合成樹脂部64gより剛性の高い繊維強化樹脂によって、構成されている。
装着部64cは、孔部64jと、突起部64dとを、有している。孔部64jは、円弧状に形成されている。孔部64jには、揺動軸部63cが配置される。具体的には、孔部64jを弾性変形させることによって、揺動軸部63cが隙間から孔部64jに挿入される。なお、隙間は、揺動軸部63cの外径より小さい。
図11Bに示すように、突起部64dは、ブレーキシュー64を制動不能姿勢に位置決めするためのものである。突起部64dは、孔部64jに設けられている。例えば、突起部64dは、円弧に沿った方向において、孔部64jの一端部に形成されている。突起部64dは、揺動軸部63cに係合する。
例えば、突起部64dは、揺動軸部63cの揺動規制部63h(平面部)に係合する。この状態では、ブレーキシュー64の装着部64c(孔部64j)が、外方に押し広げられている。このため、突起部64dは、揺動軸部63cの揺動規制部63hを弾性的に押圧する。この押圧力によって、ブレーキシュー64が、揺動軸部63cに対して位置決めされる。このブレーキシュー64の姿勢が、制動不能姿勢である。
制動不能姿勢では、ブレーキシュー64(接触部64b)とブレーキドラム66との間には、隙間が形成されている。この状態において、ブレーキシュー64は、揺動軸部63c回りに揺動不能である。すなわち、制動不能姿勢では、ブレーキシュー64は、スプール14の回転を制動不能である。
制動不能姿勢のブレーキシュー64を揺動させ所定の揺動角度に設定すると(図11A→図11B)、ブレーキシュー64の突起部64dが、揺動軸部63cの隅角部63jを乗り越える。これにより、ブレーキシュー64の突起部64dと揺動軸部63cの揺動規制部63hとの係合が、解除される。すると、図11Bに示すように、ブレーキシュー64の突起部64dが、揺動軸部63cの揺動許可部63g(平面部)から間隔を隔てて、配置される。
この状態では、突起部64dが、揺動許可部63gが形成された所定の範囲において、移動可能である。すなわち、ブレーキシュー64は、揺動軸部63cに対して揺動自在である。この状態で、スプール14が回転し、ブレーキシュー64(遠心力作用部64aの重心G)に遠心力が作用すると、この遠心力によって、ブレーキシュー64が、揺動軸部63c回りに揺動し、ブレーキドラム66に接触する。なお、「揺動許可部63gが形成された所定の範囲」という文言は、「突起部64dと揺動許可部63gとの間に隙間が形成される範囲」を示す文言である。
このようにブレーキシュー64が揺動可能である場合の姿勢が、制動可能姿勢である。制動可能姿勢では、ブレーキシュー64が揺動軸部63c回りに揺動可能であり、スプール14の回転を制動可能である。
3−4.移動機構
移動機構68は、ブレーキドラム66を、スプール軸20の軸方向に、相対移動可能である。移動機構68は、図3から図6に示すように、操作部材60と、ブレーキカム71(図4参照)と、第1ギア部材73(図6参照)と、第1ギア部材73に噛み合う第2ギア部材74(図6を参照)と、を有している。
図3及び図6に示すように、操作部材60は、例えば合成樹脂製の円形のつまみである。操作部材60は、第1側カバー16aに形成された開口部16cに配置され、第1側カバー16aから外部に露出している。操作部材60は、軸支持部35の底部35cの外側面にねじ込まれるねじ軸78によって、回動自在に支持される。操作部材60は、操作部材用の位置決め構造76によって、複数(例えば、40段階程度)に位置決めされる。第1ギア部材73は、操作部材60と一体形成される。第2ギア部材74は、ブレーキドラム66に一体回動可能に連結される。
図4に示すように、ブレーキドラム66は、ブレーキカム71を介して、軸支持部35に、係合する。ブレーキカム71は、軸支持部35の外周面に回転不能に固定されている。ブレーキカム71は、螺旋状のカム溝71aを有している。ブレーキカム71(カム溝71a)は、ブレーキドラム66の内周面に突出して形成された複数のカム突起66cに、係合する。これにより、操作部材60が一方向に回動操作されると、ブレーキドラム66がスプール14に接近する方向に移動して、制動力が徐々に強くなる。また、操作部材60が他方向(上記の一方向とは反対の方向)に回動操作されると、ブレーキドラム66がスプール14から離反する方向に移動し、制動力が徐々に弱くなる。
4.スプール制動装置の動作
スプール制動装置25では、操作部材60が操作開始位置にあるときは、ブレーキドラム66の当接部66bは、ブレーキシュー64の接触部64b(幅広部64f、合成樹脂部64g)の先端側、すなわちブレーキシュー64の揺動軸部63cから離れた側に、当接する。このとき、ブレーキドラム66の当接部66bがブレーキシュー64の接触部64bに当接する位置と、揺動軸部63cの軸芯との距離Dが最も大きくなり、ブレーキドラム66がブレーキシュー64を押圧する押圧力は、最も小さくなる。すなわち、この場合、スプール14に作用する制動力は、最も小さくなる。
操作部材60が操作開始位置から回動操作されると、第1ギア部材73が回転する。すると、第1ギア部材73に噛み合う第2ギア部材74が、回転し、ブレーキドラム66も回動する。すると、ブレーキドラム66は、ブレーキカム71を介して、スプール14に接近する方向に移動する。すると、ブレーキドラム66の当接部66bがブレーキシュー64の接触部64bに当接する位置と、揺動軸部63cの軸芯との距離Dが、徐々に小さくなり、ブレーキドラム66がブレーキシュー64を押圧する押圧力は、徐々に大きくなる。すなわち、この場合、スプール14に作用する制動力は、徐々に大きくなる。
操作部材60が最大制動位置に設定されると、ブレーキドラム66の当接部66bは、ブレーキシュー64の接触部64b(幅広部64f、合成樹脂部64g)の基端側、すなわちブレーキシュー64の揺動軸部63c側に、当接する。この場合、ブレーキドラム66の当接部66bがブレーキシュー64の接触部64bに当接する位置Pと、揺動軸部63cの軸芯Mとの距離Dが最も小さくなり、ブレーキドラム66がブレーキシュー64を押圧する押圧力は、最も大きくなる。すなわち、この場合、スプール14に作用する制動力は、最も大きくなる。
なお、操作部材60が上記とは反対に操作された場合、すなわち操作部材60が最大制動位置から操作開始位置に向けて操作された場合は、スプール制動装置25は、上記の動作とは反対の動作を行う。
このように、操作部材60を最小制動位置(操作開始位置)と最大制動位置との間で操作することによって、スプール14に作用する制動力が、最小制動力と最大制動力との間に設定される。
5.特徴
(A)本両軸受リール10は、リール本体11と、スプール14と、スプール制動装置25とを、備える。スプール14は、スプール軸20を中心として、リール本体11に回転自在に装着される。スプール制動装置25は、スプール14の回転に伴う遠心力により、スプール14を制動する。
スプール制動装置25は、ブレーキドラム66と、ブレーキシュー64と、回転部材62とを、有する。ブレーキドラム66は、リール本体11に取り付けられる。ブレーキドラム66は、スプール軸20を中心とした所定の半径Rを、有する。ブレーキシュー64は、ブレーキドラム66に接触可能である。回転部材62は、スプール14の回転に連動し、スプール軸20を中心に回転する。回転部材62は、所定の半径Rの位置において、遠心力によりブレーキシュー64を揺動可能に支持する。
本両軸受リール10では、回転部材62が、ブレーキドラム66が有する所定の半径Rの位置において、ブレーキシュー64を揺動可能に支持する。この構成によって、ブレーキシュー64が所定の半径Rの位置においてブレーキドラム66に接触した場合、ブレーキシュー64がブレーキドラム66に接触する位置Pと、回転部材62がブレーキシュー64の揺動を支持する位置Mとが、スプール軸20に沿う方向において、実質的に同一直線上に配置される。
これにより、ブレーキシュー64が揺動しブレーキドラム66に接触したとしても、ブレーキシュー64を支持する回転部材62には、径方向外側への引張応力は作用するが、スプール軸20に沿った方向の力によって曲げ応力が発生しない。このため、回転部材62に対して十分な曲げ剛性を確保する必要がなくなる。すなわち、スプール制動装置25の重量の低減、すなわちスプール制動装置25の低慣性化を、実現することができる。これにより、スプール制動装置25を小型化することができる。
(B)本両軸リールでは、回転部材62が、ブレーキシュー64を揺動可能に支持する揺動軸部を、有する。ブレーキドラム66は、所定の半径Rを有する当接部66bを、有する。当接部66bと揺動軸部63cの中心Mとは、回転部材62のスプール軸20に沿う方向において、並べて配置される。
この場合、当接部66bと揺動軸部63cの中心Mとが、回転部材62のスプール軸20に沿う方向において、並べて配置されるので、回転部材62には、スプール軸20方向の力によって曲げ応力が発生しない。このため、上記の(A)で説明したように、スプール制動装置25の低慣性化によって、スプール制動装置25を小型化することができる。
(C)本両軸リールでは、ブレーキシュー64が、接触部64bと、遠心力作用部64aと、装着部64cとを、有する。接触部64bは、ブレーキドラム66に接触する。遠心力作用部64aは、遠心力により揺動する。装着部64cは、回転部材62に揺動可能に支持される。装着部64cは、接触部64bと遠心力作用部64aの間に設けられる。
この場合、ブレーキシュー64の遠心力作用部64aに遠心力が作用すると、ブレーキシュー64の装着部64cが回転部材62に支持された状態で、ブレーキシュー64の遠心力作用部64aが揺動し、ブレーキシュー64の接触部64bがブレーキドラム66に接触する。このように構成したとしても、スプール制動装置25の低慣性化によって、スプール制動装置25を小型化することができる。
(D)本両軸リールでは、回転部材62が、ブレーキシュー64を揺動可能に支持する揺動軸部63cを、有する。装着部64cは、揺動軸部63cに揺動可能に支持される。
この場合、ブレーキシュー64の遠心力作用部64aに遠心力が作用すると、ブレーキシュー64の揺動軸部63c(軸芯M)を揺動中心としてブレーキシュー64の遠心力作用部64aが揺動し、ブレーキシュー64の接触部64bがブレーキドラム66に接触する。このように構成したとしても、スプール制動装置25の低慣性化によって、スプール制動装置25を小型化することができる。
6.他の実施形態
(a)前記実施形態では、ブレーキシュー64の一部が、スプール14の内方に配置される場合の例を示したが、ブレーキシュー64の全体が、スプール14の内方に配置されるようにしてもよい。
(b)前記実施形態では、図10に示したように、ブレーキシュー64において、装着部64cの孔部64jが、接触部64b側に開口している場合の例を示した。これに代えて、図12に示すように、装着部164cの孔部164jが、遠心力作用部164a側に開口するように、ブレーキシュー164を形成してもよい。この場合、図9に示す揺動軸部63cの揺動制御部63eを、遠心力作用部164a側に形成することによって、前記実施形態と同様に、ブレーキシュー164の姿勢を制御可能である。
(c)前記実施形態では、合成樹脂部64gが合成樹脂から構成されている場合の例を示したが、合成樹脂部64gを硬質ゴムから構成するようにしてもよい。
(d)前記実施形態では、ブレーキドラム66が、ブレーキシュー64に対して、径方向内方に配置される場合の例を、示した。これに代えて、ブレーキドラム66を、ブレーキシュー64に対して、径方向外方に配置してもよい。この場合、ブレーキシュー64の重心Gは、軸方向において、揺動中心Mとブレーキドラム66との間に設けられる。
(e)前記実施形態では、ブレーキドラム66の当接部66bが、ブレーキシュー64に当接する場合の例を示したが、ブレーキドラム66の当接部66bに代えて、ブレーキシュー64に当接部を設けてもよい。この場合、ブレーキシュー64の当接部が、ブレーキドラム66の外周部に当接する。
(f)前期実施形態では、回転部材62にブレーキシュー64を揺動可能に支持する揺動軸部63cを設けたが、揺動軸部63cをブレーキシュー64に一体に形成し、回転部材62に、揺動軸部63cを支持する支持孔を、設けてもよい。
(g)前期実施形態では、ブレーキシュー64は、高強度の繊維強化樹脂と、摺動性の良い合成樹脂との二重成形で、形成したが、繊維強化樹脂に代えて、ステンレス合金等の金属と、合成樹脂とのインサート成形で、形成してもよい。この場合、ブレーキシュー64の比重が大きくできるので、ブレーキシュー64が小さくても、大きな制動力を得ることができる。
10 両軸受リール
11 リール本体
14 スプール
20 スプール軸(回転軸の一例)
25 スプール制動装置
62 回転部材
63c 揺動軸部
64 ブレーキシュー
64a 遠心力作用部(揺動部の一例)
64b 接触部
64c 装着部(支持部の一例)
64e リブ部
64f 幅広部
64g 合成樹脂部
64h 幅広本体部
66 ブレーキドラム
66b 当接部
D 当接部と揺動軸部との間の距離
G ブレーキシューの重心
P ブレーキシューがブレーキドラムに接触する位置
R ブレーキドラムの所定の半径(所定の径の一例)

Claims (5)

  1. リール本体と、
    前記リール本体に回転軸を中心として回転自在に装着されるスプールと、
    前記スプールの回転に伴う遠心力により前記スプールを制動するスプール制動装置と、
    を備え、
    前記スプール制動装置は、
    前記リール本体に取り付けられ、前記回転軸を中心とした所定の径を、有するブレーキドラムと、
    前記ブレーキドラムに接触可能であり、前記スプールの糸巻き胴部の径方向内側に配置され前記遠心力により揺動する揺動部を有するブレーキシューと、
    前記スプールの回転に連動して前記回転軸を中心に回転し、前記所定の径の位置において、前記遠心力により前記ブレーキシューを揺動可能に支持する回転部材と、を有する、
    両軸リール。
  2. 前記回転部材は、前記ブレーキシューを揺動可能に支持する揺動軸部を、有し、
    前記ブレーキドラムは、前記所定の径を有する当接部を、有し、
    前記当接部と、前記揺動軸部の中心とは、前記回転部材の回転軸に沿う方向において、並べて配置される、
    請求項1に記載の両軸リール。
  3. 前記ブレーキシューは、前記ブレーキドラムに接触する接触部と、前記接触部と前記揺動部の間に設けられ前記回転部材に揺動可能に支持される支持部とを、さらに有する、
    請求項1又は2に記載の両軸リール。
  4. 前記回転部材は、前記ブレーキシューを揺動可能に支持する揺動軸部を、有し、
    前記支持部は、前記揺動軸部に揺動可能に支持される、
    請求項3に記載の両軸リール。
  5. 前記ブレーキシューは、前記揺動軸部に対して着脱可能に取り付けられる、
    請求項2から4のいずれか1項に記載の両軸リール。
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